JP2015041231A - プログラム書換システム、制御装置、プログラム出力装置、蓄積装置、コネクタ、及びプログラム書換方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車輌の動作パターンに基づき制御装置の制御プログラムを書換えることが可能なプログラム書換システム、制御装置、プログラム出力装置、蓄積装置、コネクタ、及びプログラム書換方法を提供する。
【解決手段】書換プログラムを送信する外部装置は、車載機器を制御する複数のECUに通信可能に接続される。ECU−Aは、車輌の動作状態を示す情報を逐次蓄積しており、蓄積した情報に基づいて所定の条件に従っていずれかの動作パターンを特定し、特定した動作パターンの識別情報を外部装置へ送信する。外部装置は、それぞれの動作パターンの識別情報とECU毎に送信すべき書換プログラムとを対応させて記憶しており、ECU−Aから送信された識別情報に対応する書換プログラムを各ECUへ送信する。各ECUは、送られてきた書換プログラムに基づき夫々制御プログラムを書換える。
【選択図】図1
【解決手段】書換プログラムを送信する外部装置は、車載機器を制御する複数のECUに通信可能に接続される。ECU−Aは、車輌の動作状態を示す情報を逐次蓄積しており、蓄積した情報に基づいて所定の条件に従っていずれかの動作パターンを特定し、特定した動作パターンの識別情報を外部装置へ送信する。外部装置は、それぞれの動作パターンの識別情報とECU毎に送信すべき書換プログラムとを対応させて記憶しており、ECU−Aから送信された識別情報に対応する書換プログラムを各ECUへ送信する。各ECUは、送られてきた書換プログラムに基づき夫々制御プログラムを書換える。
【選択図】図1
Description
本発明は、車載機器を制御する制御装置における制御プログラムを書換えるプログラム書換システム、制御装置、プログラム出力装置、蓄積装置、コネクタ、及びプログラム書換方法に関する。
近年、自動車の分野において、車輌の高機能化が益々進んでおり、多種多様な機器が車輌に搭載され、これら車載機器を制御するための制御装置、所謂ECU(Electronic Control Unit)が多数搭載されている。例えば、乗員によるスイッチ操作等に応じて車内照明やヘッドライトの点灯/消灯、及び警報器の吹鳴等の制御を行うボディ系ECU、運転席近傍に配設されるメータ類の動作を制御するメータ系ECU、並びにカーナビゲーション装置等の制御を行うナビ系ECU等の種々のECUが車輌に搭載されている。
一般的にECUは、マイクロコンピュータ等の演算処理装置によって構成されており、ECU内に記憶された制御プログラムを実行することにより、車載機器の制御を行っている。制御プログラムは、同じ車種でも、車輌が運用される仕向け地や搭載機能によって異なることがあり、仕向け地や搭載機能に合わせて制御プログラムを書換えたり、制御プログラムのバージョンアップに対応して、旧バージョンの制御プログラムを新たなバージョンの制御プログラムに書換えたりする必要がある。
例えば、特許文献1では、車種又は仕向け地に適した制御を行うECUが提案されている。特許文献1に開示されたECUでは、不揮発性のROMの記憶領域が、プログラム領域、通常データ領域、メモリバックアップ領域として利用され、車種又は仕向け地が選択されるまでは、全ての車種又は仕向け地用のデータがメモリバックアップ領域に記憶されている。そして車種又は仕向け地が選択されると、選択された車種又は仕向け地用のデータがメモリバックアップ領域から通常データ領域へ複製され、通常データ領域のデータに基づく制御が行われる。
また、特許文献2では、ECU内のマイコンの識別コードに基づき書換え用のプログラムが選択され、選択されたプログラムを用いて制御プログラムが書換えられる書換方法が提案されている。特許文献2に開示された技術では、ECUは、ECU内部に記憶してある識別コードを外部装置へ出力し、識別コードに基づき外部装置から送られてくる書換え用のプログラムによって制御プログラムを書換える。
しかしながら、車種、仕向け地、及びECU内部に記憶された識別コードは、車輌に対して予め決められた情報であり、上述した技術によれば、予め決められた情報に応じた制御が可能なECUを実現できるにすぎない。従って、例えば販売後(使用開始後)の車輌の走行状態、使用状態等の動作状態に適した制御を行うECUを実現することはできない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものである。そして、その目的とするところは、車輌の動作パターンに基づき制御装置(ECU)の制御プログラムを書換えることが可能なプログラム書換システム、制御装置、プログラム出力装置、蓄積装置、コネクタ、及びプログラム書換方法を提供することにある。
本発明に係るプログラム書換システムは、制御プログラムに従って車載機器を制御する制御装置と、前記制御プログラムを書換える書換プログラムを出力するプログラム出力装置とが通信可能に接続されており、前記プログラム出力装置が出力した書換プログラムにて前記制御装置の制御プログラムを書換えるプログラム書換システムにおいて、車輌に搭載され、該車輌の動作状態を示す情報を蓄積する蓄積部と、該蓄積部が蓄積した情報に基づいて、前記車輌の動作状態に関する所定条件に従って規定される複数の動作パターンのうちのいずれかを特定する特定部と、該特定部が特定した動作パターンの識別情報を前記プログラム出力装置へ送信する識別情報送信部とを備え、前記プログラム出力装置は、前記動作パターンの識別情報及び書換プログラムを対応付けて記憶する記憶部と、前記識別情報送信部によって送信された識別情報を受信する受信部と、該受信部が受信した識別情報に対応する書換プログラムを前記記憶部から読み出して前記制御装置へ送信するプログラム送信部とを有することを特徴とする。
本発明に係るプログラム書換システムは、前記蓄積部、前記特定部及び前記識別情報送信部は、前記制御装置に設けてあることを特徴とする。
本発明に係るプログラム書換システムは、前記車輌に搭載され、前記蓄積部、前記特定部及び前記識別情報送信部を有する蓄積装置を備えることを特徴とする。
本発明に係るプログラム書換システムは、前記プログラム出力装置からのアクセスを受け付ける受付部を備え、前記特定部は、前記受付部が前記アクセスを受け付けた時点から所定期間前までの期間に前記蓄積部が蓄積した情報に基づいて、前記動作パターンを特定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る制御装置は、制御プログラムに従って車載機器を制御する制御装置において、車輌の動作状態を示す情報を蓄積する蓄積部と、該蓄積部が蓄積した情報に基づいて、前記車輌の動作状態に関する所定条件に従って規定される複数の動作パターンのうちのいずれかを特定する特定部と、該特定部が特定した動作パターンの識別情報を前記プログラム出力装置へ送信する識別情報送信部と、該識別情報送信部が送信した識別情報に対応する書換プログラムを受信する受信部と、該受信部が受信した書換プログラムにて前記制御プログラムを書換える書換部とを有することを特徴とする。
本発明に係るプログラム出力装置は、制御プログラムを書換える書換プログラムを外部装置へ出力するプログラム出力装置において、複数の動作パターンの識別情報及び書換プログラムを対応付けて記憶する記憶部と、前記動作パターンのいずれかの識別情報を外部から受信する受信部と、該受信部が受信した識別情報に対応する書換プログラムを前記記憶部から読み出して前記外部装置へ送信するプログラム送信部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る蓄積装置は、車輌に搭載されており、該車輌の動作状態を示す情報を蓄積する蓄積部と、該蓄積部が蓄積した情報に基づいて、前記車輌の動作状態に関する所定条件に従って規定される複数の動作パターンのうちのいずれかを特定する特定部と、該特定部が特定した動作パターンの識別情報を前記プログラム出力装置へ送信する識別情報送信部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るコネクタは、上述の蓄積装置を備え、前記蓄積部に蓄積される情報に係る信号を伝達する信号線に接続可能であることを特徴とする。
本発明に係るプログラム書換方法は、制御プログラムに従って車載機器を制御する制御装置と、該制御装置に通信可能に接続されており、前記制御プログラムを書換える書換プログラムを出力するプログラム出力装置とを用い、前記プログラム出力装置が出力した書換プログラムにて前記制御装置の制御プログラムを書換えるプログラム書換方法において、車輌の動作状態を示す情報を蓄積するステップと、蓄積した情報に基づいて、前記車輌の動作状態に関する所定条件に従って規定される複数の動作パターンのうちのいずれかを特定するステップと、特定した動作パターンの識別情報を前記プログラム出力装置へ送信するステップと、前記プログラム出力装置が、送信された識別情報を受信するステップと、前記プログラム出力装置が、受信した識別情報に対応する書換プログラムを前記制御装置へ送信するステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、車載機器を制御する制御装置と、書換プログラムを出力するプログラム出力装置とが通信可能に接続されている。プログラム書換システムは、車輌の動作状態を示す情報を蓄積し、蓄積した情報に基づいて複数の動作パターンのいずれかを特定し、特定した動作パターンの識別情報をプログラム出力装置へ送信する。プログラム出力装置は、動作パターンの識別情報と書換プログラムとを対応付けて記憶しており、動作パターンの識別情報を受信した場合、受信した識別情報に対応する書換プログラムを読み出して制御装置へ送信する。制御装置は、プログラム出力装置から送信された書換プログラムを受信し、自装置の制御プログラムを書換える。これにより、車輌の動作パターンに応じた書換プログラムによって制御プログラムの書換えが可能となり、書換え後の制御プログラムに従った制御を行うことにより、動作パターンに応じた制御が可能となる。
本発明によれば、制御装置が、車輌の動作状態を示す情報を蓄積し、蓄積した情報に基づいて動作パターンを特定し、プログラム出力装置へ送信する処理を行う。よって、例えば複数の制御装置が車輌に搭載されている場合に、1つの制御装置にて車輌の動作状態を示す情報の蓄積、蓄積した情報に基づく動作パターンの特定及び送信を行えばよい。なお、他の制御装置は、プログラム出力装置から送信されてくる書換プログラムに従って制御プログラムの書換処理のみを行えばよい。また、複数の制御装置が車輌に搭載されている場合に、それぞれの制御装置にて上述した処理を行ってもよく、制御装置毎に蓄積する情報を異ならせた場合には、制御装置毎に、それぞれ蓄積した情報に基づく動作パターンに応じた制御プログラムへの書換えが可能となる。
本発明によれば、車輌の動作状態を示す情報を蓄積する蓄積装置を更に設け、蓄積装置が、自装置で蓄積した情報に基づいて動作パターンを特定し、特定した動作パターンの識別情報をプログラム出力装置へ送信する。よって、車輌の動作状態を示す情報を蓄積装置にて一括管理できる。そして、例えば複数の制御装置が車輌に搭載されている場合に、蓄積装置にて一括管理されている情報に基づいて、各制御装置の制御プログラムの書換えが可能となる。なお、蓄積装置は、信号線に接続されるコネクタに設けてもよく、この場合、信号線を介して送受信される信号に基づいて、車輌の動作状態を示す情報を効率よく取得できる。
本発明によれば、プログラム出力装置がアクセスしてきた時点から所定期間前までの期間において蓄積された情報に基づいて動作パターンが特定される。よって、制御プログラムを書換える際に、直近に蓄積された情報に基づいて動作パターンを特定することにより、直近の動作パターンに応じた制御プログラムへの書換えが可能となる。
本発明では、車輌の動作パターンに応じた書換プログラムによって制御装置の制御プログラムが書換えられるので、制御装置は、車輌の動作パターンに応じた制御を行うことができる。よって、動作パターンに応じて制御装置が最大限効率よく動作するような制御プログラムに書換えることにより、車輌の性能向上が可能となる。
以下に、本発明に係るプログラム書換システム、制御装置、プログラム出力装置、蓄積装置、コネクタ、及びプログラム書換方法を、その実施形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(実施形態1)
以下に、本実施形態1のプログラム書換システムについて説明する。図1は、実施形態1に係るプログラム書換システムの構成例を示すブロック図である。本実施形態1のプログラム書換システム100は、車輌101に搭載される車載制御装置であるECU−A1、ECU−B2等の複数のECUと、LANインタフェース(以下、LAN I/Fと表記する)4によって車載LANに接続され、ECUへ書換プログラムを出力する外部装置(プログラム出力装置)3とを備える。
本実施形態1では、ECU−A1は、車内照明71、警報器72、及びヘッドライト73(図2参照)等の車載機器を制御し、ECU−B2は、カーナビゲーション装置74、テレビジョン装置(以下、TV装置と表記する)75、及びラジオ装置76(図4参照)等の車載機器を制御する。またECU−A1及びECU−B2等の複数のECUは、車載LANによって接続されており、相互に通信接続してデータを交換することができる。
以下に、本実施形態1のプログラム書換システムについて説明する。図1は、実施形態1に係るプログラム書換システムの構成例を示すブロック図である。本実施形態1のプログラム書換システム100は、車輌101に搭載される車載制御装置であるECU−A1、ECU−B2等の複数のECUと、LANインタフェース(以下、LAN I/Fと表記する)4によって車載LANに接続され、ECUへ書換プログラムを出力する外部装置(プログラム出力装置)3とを備える。
本実施形態1では、ECU−A1は、車内照明71、警報器72、及びヘッドライト73(図2参照)等の車載機器を制御し、ECU−B2は、カーナビゲーション装置74、テレビジョン装置(以下、TV装置と表記する)75、及びラジオ装置76(図4参照)等の車載機器を制御する。またECU−A1及びECU−B2等の複数のECUは、車載LANによって接続されており、相互に通信接続してデータを交換することができる。
図2は、ECU−A1の構成例を示すブロック図である。
ECU−A1は、CPU(Central Processor Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、記憶部12、通信インタフェース(以下、通信I/Fと表記する)13及び入出力インタフェース(以下、入出力I/Fと表記する)14等を備えている。車内照明71、警報器72、及びヘッドライト73等の車載機器は、ECU−A1の入出力I/F14にケーブル等を介して接続されている。入出力I/F14は、これらの車載機器との間で信号の入出力を行うことができ、CPU10から与えられた動作命令等を各車載機器へ出力すると共に、各車載機器から入力された情報をCPU10へ与える。
ECU−A1は、CPU(Central Processor Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、記憶部12、通信インタフェース(以下、通信I/Fと表記する)13及び入出力インタフェース(以下、入出力I/Fと表記する)14等を備えている。車内照明71、警報器72、及びヘッドライト73等の車載機器は、ECU−A1の入出力I/F14にケーブル等を介して接続されている。入出力I/F14は、これらの車載機器との間で信号の入出力を行うことができ、CPU10から与えられた動作命令等を各車載機器へ出力すると共に、各車載機器から入力された情報をCPU10へ与える。
車内照明71に関して、例えば、乗員によって操作される操作スイッチのオン/オフ信号、及びドアの開閉信号等がECU−A1に入力され、これらの信号に基づいて、ECU−A1が車内照明71を点灯/消灯する車内照明機能に関する制御を行う。警報器72に関しては、例えば、盗難防止等の警報機能を搭載する場合、ECU−A1は、キーに拠らずにドアが開になったりエンジンがかけられたりする事象が発生するか否かを、各種センサからの情報により判定し、該事象が発生したときに警報器72を吹鳴させる制御を行う。また、ヘッドライト73に関しては、自動点灯機能を搭載する場合、車輌外部の光量を検出する光センサからの情報に基づいてヘッドライト73を自動で点灯/消灯する制御を行う。
CPU10は、記憶部12に予め記憶された制御プログラム60を読み出して実行することにより、入出力I/F14に接続された車載機器に対して上述のような制御処理を行う。また、CPU10は、制御処理を行う過程の演算等において発生した一時的なデータをRAM11に記憶しながら処理を進める。RAM11は、SRAM(Static RAM)又はDRAM(Dynamic RAM)等のメモリ素子で構成されており、CPU10の処理過程で発生する種々のデータ等を一時的に記憶する。記憶部12は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)又はフラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性のメモリ素子で構成される。記憶部12には、制御プログラム60、制御プログラム60を書換える際の制御処理を行う書換処理プログラムA61、車輌101の動作状態を示す情報が蓄積される動作履歴テーブル(蓄積部)62が記憶されている。
動作履歴テーブル62に蓄積される車輌101の動作状態を示す情報には、例えば、イグニッションスイッチのオン/オフ、ブレーキ操作の実行/解除、車輌101の走行速度、ハンドルの回転角度(舵角)等、車輌101の走行状態(使用状態)を示す情報が含まれる。また、車輌101に搭載されている発電機80(図3参照)にて発電された電力を蓄電池81(図3参照)に充電するために発電機80から蓄電池81へ流れる充電電流の発生(有無)を示す情報も車輌101の動作状態を示す情報に含まれる。
図3は、蓄電池81への充電電流の検知処理を説明するためのブロック図である。車輌101には、発電機80、蓄電池81、バッテリ82が搭載されており、蓄電池81及びバッテリ82は、車載LANに接続されている電源系ECU8に接続されている。電源系ECU8は、電源や電源切替リレー等の電源系の機器を制御するECUであり、例えば車輌101の状態に応じて、負荷83(車載機器)に与える電力を、蓄電池81又はバッテリ82からの電力のいずれかに切り替える。本実施形態1では、発電機80から蓄電池81へ流れる充電電流を検出する電流センサ84が車輌101に搭載されており、電流センサ84は車載LANに接続されている。電流センサ84は、発電機80から蓄電池81への充電電流の有無(発生)を検出するだけでなく、発生した充電電流の電流量も検出してもよい。なお、図3では、発電機80から蓄電池81への充電電流を太線矢符で模式的に示している。
ECU−A1のCPU10は、車載LANを介して、上述したような情報(車輌101の動作状態を示す情報)に関する信号を受信する。具体的には、CPU10は、車載LANを介して適宜受信する信号に基づいて、車輌101の現在の動作状態を監視しており、上述したような情報に関する信号を受信した場合、受信した情報を、例えば絶対時刻、又は車輌101の動作開始からの経過時間に対応付けて動作履歴テーブル62に逐次蓄積する。なお、CPU10は、上述した情報に関する信号として、例えば、イグニッションセンサ、ブレーキセンサ、車速センサ、ハンドル舵角センサ(共に図示せず)、及び電流センサ84からの出力信号を取得する。またCPU10は、上述した情報に関する信号を、車載LANを介してではなく、直接接続された信号線を介して取得してもよい。
書換処理プログラムA61は、外部装置3からアクセスされた場合に、CPU10にて実行されるプログラムである。CPU10は、書換処理プログラムA61を実行した場合、動作履歴テーブル62に蓄積された情報に基づいて、該情報が示す動作パターンを特定する処理、特定した動作パターンを外部装置3へ通知する処理、外部装置3から送られてくる書換プログラムをRAM11に書き込む処理、RAM11に書き込んだ書換プログラムに従って制御プログラム60を書換える処理等を行う。なお、動作履歴テーブル62に蓄積された情報に基づいて動作パターンを特定する処理は、予め設定された判定基準に従って行われる。
通信I/F13は、車輌101に搭載された他のECUに車載LANを介して接続されており、CAN(Controller Area Network)等のプロトコルに従って他のECUとデータの送受信を行う。通信I/F13は、CPU10から与えられたデータを送信し、他のECUから受信したデータをCPU10へ与える。これによりECU−A1は、他のECUに接続された車載機器から得られる情報を通信I/F13の通信によって取得することができると共に、他のECUに接続された車載機器への動作命令等を送信して制御することができる。
図4は、ECU−B2の構成例を示すブロック図である。
ECU−B2は、CPU20、RAM21、記憶部22、通信I/F23及び入出力I/F24等を備えている。カーナビゲーション装置74、TV装置75、及びラジオ装置76等の車載機器は、ECU−B2の入出力I/F24にケーブル等を介して接続されている。入出力I/F24は、これらの車載機器との間で信号の入出力を行うことができ、CPU20から与えられた動作命令等を各車載機器へ出力すると共に、各車載機器から入力された情報をCPU20へ与える。
ECU−B2は、CPU20、RAM21、記憶部22、通信I/F23及び入出力I/F24等を備えている。カーナビゲーション装置74、TV装置75、及びラジオ装置76等の車載機器は、ECU−B2の入出力I/F24にケーブル等を介して接続されている。入出力I/F24は、これらの車載機器との間で信号の入出力を行うことができ、CPU20から与えられた動作命令等を各車載機器へ出力すると共に、各車載機器から入力された情報をCPU20へ与える。
ECU−B2は、例えば液晶タッチパネル等による操作表示部(図示せず)を有し、操作表示部において乗員により操作された操作信号を受け付け、CPU20は、該操作信号に基づいて、カーナビゲーション装置74、TV装置75、及びラジオ装置76に関する各操作画面を適宜切り替えて操作表示部に表示する制御処理を行い、スピーカー(図示せず)への音声出力を切り替える制御処理等を行う。なお、カーナビゲーション装置74、TV装置75、及びラジオ装置76夫々の機能自体は公知であり、簡便のため説明を省略する。
CPU20は、記憶部22に予め記憶された制御プログラム63を読み出して実行することにより、入出力I/F24に接続された車載機器に対して上述のような制御処理を行う。また、CPU20は、制御処理を行う過程の演算等において発生した一時的なデータをRAM21に記憶しながら処理を進める。RAM21は、SRAM又はDRAM等のメモリ素子で構成されており、CPU20の処理過程で発生する種々のデータ等を一時的に記憶する。記憶部22は、例えばEEPROM又はフラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性のメモリ素子で構成される。記憶部22には、制御プログラム63、制御プログラム63を書換える際の制御処理を行う書換処理プログラムB64が予め記憶されている。
書換処理プログラムB64は、外部装置3からアクセスされた場合に、CPU20にて実行されるプログラムである。CPU20は、書換処理プログラムB64を実行した場合、外部装置3から送られてくる書換プログラムをRAM21に書き込む処理、RAM21に書き込んだ書換プログラムに従って制御プログラム63を書換える処理等を行う。
なお、通信I/F23は、ECU−A1が有する通信I/F13と同等であるため説明を省略する。
なお、通信I/F23は、ECU−A1が有する通信I/F13と同等であるため説明を省略する。
図5は、外部装置3の構成例を示すブロック図である。
外部装置3は、CPU30、RAM31、ROM32、記憶装置33、操作表示部34、及び通信I/F35等を備えている。外部装置3は、ECUの制御プログラムを書換えるときに通信I/F35によりLAN I/F4に接続され、CAN等のプロトコルに従って車輌101に搭載された複数のECUとの間でデータの送受信を行う。
外部装置3は、CPU30、RAM31、ROM32、記憶装置33、操作表示部34、及び通信I/F35等を備えている。外部装置3は、ECUの制御プログラムを書換えるときに通信I/F35によりLAN I/F4に接続され、CAN等のプロトコルに従って車輌101に搭載された複数のECUとの間でデータの送受信を行う。
CPU30は、ROM32に予め記憶された制御プログラム65を読み出して実行することにより、ECU−A1から車輌101の動作パターンを取得し、車輌101に搭載された複数のECUに対して、各ECUの制御プログラムを書換える書換プログラムを送信する。また、CPU30は、制御処理を行う過程の演算等において発生した一時的なデータをRAM31に記憶しながら処理を進める。RAM31は、SRAM又はDRAM等のメモリ素子で構成されており、CPU30の処理過程で発生する種々のデータ等を一時的に記憶する。ROM32は、例えばEEPROM等の書換え可能な不揮発性のメモリ素子で構成される。
記憶装置33は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disk)−ROM、SD(Secure Digital)メモリ、USB(Universal Serial Bus)メモリ等であり、プログラム管理テーブル66、書換プログラムファイルデータベース(以下、書換プログラムファイルDBと表記する)67を記憶している。図6は、プログラム管理テーブル66の一例を示す図表である。プログラム管理テーブル66は、動作パターンのパターンIDに対応する各ECUの書換プログラムファイル名を記述したテーブルである。例えば、パターンIDが「1」の動作パターンは、高速走行が主体のパターンであり、ECU−A1の制御プログラム60を書換えるための書換プログラムは書換プログラムファイル(#111)であり、ECU−B2の制御プログラム63を書換えるための書換プログラムは書換プログラムファイル(#211)である。
書換プログラムファイルDB67は、プログラム管理テーブル66に記述された書換プログラムファイルを格納したデータベースである。具体的には、ECU−A1用の書換プログラムファイル(#111)等、及びECU−B2用の書換プログラムファイル(#211)等が書換プログラムファイルDB67に格納されている。
操作表示部34は、例えば液晶タッチパネルであり、画面上に操作画面を表示し、作業員による操作入力信号を受け付ける。例えば、操作表示部34は、通信I/F35がLAN I/F4に接続された後、車輌101に搭載されたECUと通信可能状態になったこと、及び書換え作業の開始ボタンを表示し、作業員による開始ボタンへのタッチを受け付け、書換え作業の進捗状況等を表示する。
通信I/F35は、LAN I/F4に接続可能であり、LAN I/F4及び車載LANを介して、車輌101に搭載されたECUとの間で、CAN等のプロトコルに従ったデータの送受信を行う。通信I/F35は、CPU30から与えられたデータを送信し、車載LANを介して受信したデータをCPU30へ与える。なお、通信I/F35は、ケーブル等を介してLAN I/F4に有線接続される構成でもよいし、無線通信にて車載LANに無線接続される構成でもよい。
次に、プログラム書換システム100による各ECUの制御プログラムを書換える書換処理について説明する。図7は、外部装置3における書換処理の手順を示すフローチャートであり、図8は、ECU−A1における書換処理の手順を示すフローチャートである。外部装置3のCPU30は、以下に説明する一連の書換処理を制御プログラム65により実行する。CPU30は、通信I/F35がLAN I/F4に接続され、車輌101に搭載されたECUと通信可能状態になった後、車輌101の動作パターンのパターンID(識別情報)を要求するパターンID要求を通信I/F35からECU−A1へ送信する(S11)。外部装置3は、パターンID要求に対してECU−A1から送信されるパターンIDを通信I/F(受信部)35により受信する(S12)。
受信したパターンIDは、RAM31に書き込まれ、CPU30は、RAM31に書き込まれたパターンIDを読み出し、パターンIDに対応する書換プログラムをプログラム管理テーブル66から抽出する(S13)。例えば、CPU30は、パターンIDが「2」である場合、ECU−A1用として書換プログラムファイル(#121)を抽出し、ECU−B2用として書換プログラムファイル(#221)を抽出する(図6参照)。外部装置3のCPU30は、抽出した書換プログラムを書換プログラムファイルDB67から読み出し、通信I/F(プログラム送信部)35からECU−A1及びECU−B2へ送信する(S14)。上述の例では、外部装置3は、ECU−A1へ書換プログラムファイル(#121)を送信し、ECU−B2へ書換プログラムファイル(#221)を送信する。
一方、ECU−A1は、書換処理プログラムA61による処理に基づき一連の書換処理を実行する。ECU−A1のCPU10は、ステップS11にて外部装置3が送信したパターンID要求を通信I/F13によって受信する(S21)。即ち、ECU−A1のCPU10は、車載LANを介して外部装置3からのアクセスを通信I/F(受付部)13にて受け付ける。外部装置3からのアクセスを受け付けた場合、CPU(特定部)10は、動作履歴テーブル62に蓄積してある情報に基づいて、車輌101の動作パターンを特定する処理を行う(S22)。なお、車輌101の動作パターンを特定する処理の詳細については、図9及び図10に示すフローチャートに基づいて後述する。
ECU−A1のCPU10は、車輌101の動作パターンの特定処理を行った後、特定した動作パターンのパターンIDを通信I/F(識別情報送信部)13から外部装置3へ送信する(S23)。ECU−A1は、送信したパターンIDに基づいて外部装置3がステップS14にて送信した書換プログラムを通信I/F(受信部)13により受信し、RAM11に記憶する(S24)。上述の例では、外部装置3から送信される書換プログラムファイル(#121)をRAM11に記憶することになる。書換処理プログラムA61は、RAM11に記憶した書換プログラムに処理を渡し、CPU(書換部)10は、RAM11に記憶した書換プログラムを実行することにより、制御プログラム60を書換える(S25)。
なお、ECU−B2では、書換処理プログラムB64による処理に基づき一連の書換処理を実行するが、ECU−B2における処理は、図8に示す手順のうちステップS21〜ステップS23が省略され、ステップS24及びステップS25を実行するものである。即ち、ECU−B2は、ECU−A1が送信したパターンIDに基づいて外部装置3がステップS14にて送信した書換プログラムを通信I/F23により受信し、RAM21に書き込んで記憶する(S24)。上述の例では、外部装置3から送信される書換プログラムファイル(#221)をRAM21に記憶することになる。書換処理プログラムB64は、RAM21に記憶した書換プログラムに処理を渡し、CPU20は、RAM21に記憶した書換プログラムを実行することにより、制御プログラム63を書換える(S25)。
図9及び図10は、ECU−A1における車輌101の動作パターンの特定処理の手順を示すフローチャートである。ECU−A1のCPU10は、動作履歴テーブル62に蓄積してある情報に基づいて、ブレーキ操作の頻度を算出する(S31)。動作履歴テーブル62には、ブレーキ操作に関する信号が、絶対時刻又は車輌101の動作開始からの経過時間に対応付けて蓄積されており、CPU10は、例えば、車輌101の総動作時間及びブレーキ操作の総実行回数に基づいて、所定時間(例えば、数時間)におけるブレーキ操作の回数(頻度)を算出する。なお、このような算出方法以外の方法でブレーキ操作の頻度を算出してもよい。例えば、CPU10は、動作パターンの特定処理を行う時点から所定期間前までの期間におけるブレーキ操作の頻度、車輌101のイグニッションキーがオンされてからオフされるまでの間におけるブレーキ操作の頻度、所定速度以上での走行中におけるブレーキ操作の頻度等を算出してもよい。
CPU10は、算出した頻度が所定値以上であるか否かを判断し(S32)、所定値以上であると判断した場合(S32:YES)、車輌101の動作パターンを、パターンIDが「2」の動作パターン(図6では「ブレーキングが高頻度」の動作パターン)に特定する(S33)。算出した頻度が所定値以上でないと判断した場合(S32:NO)、CPU10は、連続走行時間を算出する(S34)。動作履歴テーブル62には、イグニッションスイッチのオン/オフに関する信号が、絶対時刻又は車輌101の動作開始からの経過時間に対応付けて蓄積されており、CPU10は、イグニッションスイッチがオンされてからオフされるまでの時間(連続走行時間)をそれぞれ算出する。なお、CPU10は、例えば、車輌101が走行を開始したタイミングを、車輌101の走行速度が0である状態から0でなくなった時点とし、車輌101が停止したタイミングを、車輌101の走行速度が0でない状態から0となった時点として、その間の時間を連続走行時間として算出してもよい。
CPU10は、算出した連続走行時間の総数(個数)に対する、所定時間以上の連続走行時間の数の割合を算出する(S35)。例えば、100個の連続走行時間を算出し、そのうちで、所定時間(例えば2時間)以上の連続走行時間を10個算出していた場合、CPU10は、10%を算出する。
CPU10は、算出した割合が所定値以上であるか否かを判断し(S36)、所定値以上であると判断した場合(S36:YES)、車輌101の動作パターンを、パターンIDが「3」の動作パターン(図6では「長時間連続走行が主体」の動作パターン)に特定する(S37)。算出した割合が所定値以上でないと判断した場合(S36:NO)、CPU10は、走行速度が所定速度以上である時間(高速走行時間)を算出する(S38)。動作履歴テーブル62には、車輌101の走行速度に関する信号が、絶対時刻又は車輌101の動作開始からの経過時間に対応付けて蓄積されており、CPU10は、車輌101の走行速度が所定速度(例えば時速80km)以上である時間を算出する。またCPU10は、車輌101の総動作時間(総走行時間)に対する高速走行時間の割合を算出する(S39)。
CPU10は、算出した割合が所定値以上であるか否かを判断し(S36)、所定値以上であると判断した場合(S36:YES)、車輌101の動作パターンを、パターンIDが「3」の動作パターン(図6では「長時間連続走行が主体」の動作パターン)に特定する(S37)。算出した割合が所定値以上でないと判断した場合(S36:NO)、CPU10は、走行速度が所定速度以上である時間(高速走行時間)を算出する(S38)。動作履歴テーブル62には、車輌101の走行速度に関する信号が、絶対時刻又は車輌101の動作開始からの経過時間に対応付けて蓄積されており、CPU10は、車輌101の走行速度が所定速度(例えば時速80km)以上である時間を算出する。またCPU10は、車輌101の総動作時間(総走行時間)に対する高速走行時間の割合を算出する(S39)。
CPU10は、算出した割合が所定値以上であるか否かを判断し(S40)、所定値以上であると判断した場合(S40:YES)、車輌101の動作パターンを、パターンIDが「1」の動作パターン(図6では「高速走行が主体」の動作パターン)に特定する(S41)。算出した割合が所定値以上でないと判断した場合(S40:NO)、CPU10は、充電電流の発生頻度を算出する(S42)。動作履歴テーブル62には、充電電流の発生に関する信号が、絶対時刻又は車輌101の動作開始からの経過時間に対応付けて蓄積されており、CPU10は、例えば、車輌101の総動作時間及び充電電流が発生した総時間に基づいて、総動作時間(総走行時間)に対する充電電流の発生時間の割合を、充電電流の発生頻度として算出する。また例えば、CPU10は、動作パターンの特定処理を行う時点から所定期間前までの期間に対する充電電流の発生時間の割合、車輌101のイグニッションキーがオンされてからオフされるまでの時間に対する充電電流の発生時間の割合等を、充電電流の発生頻度として算出してもよい。更に、CPU10は、充電電流の電流量を積算し、車輌101の総動作時間及び充電電流の総電流量に基づいて、所定時間(例えば、数時間)における充電電流量を、充電電流の発生頻度として算出してもよい。また、CPU10は、動作パターンの特定処理を行う時点から所定期間前までの期間における充電電流量、車輌101のイグニッションキーがオンされてからオフされるまでの間における充電電流量等を、充電電流の発生頻度として算出してもよい。
CPU10は、算出した充電電流の発生頻度が所定値以上であるか否かを判断し(S43)、所定値以上であると判断した場合(S43:YES)、車輌101の動作パターンを、パターンIDが「4」の動作パターン(図6では「充電電流の検出が高頻度」の動作パターン)に特定する(S44)。算出した充電電流の発生頻度が所定値以上でないと判断した場合(S43:NO)、CPU10は、車輌101の動作パターンを、パターンIDが「5」の動作パターン(図6では「上記以外」の動作パターン)に特定する(S45)。車輌101の動作パターンのパターンIDを特定した場合、CPU10は、図8のフローチャート中のステップS23に処理を移行する。
本実施形態1において、ECU−A1が、動作履歴テーブル62に蓄積された情報に基づいて、車輌101の動作パターンを特定する処理は、上述した処理に限らず、図9及び図10に示した処理は一例である。また、特定する動作パターンの数も5つに限らない。ECU−A1が、動作履歴テーブル62に蓄積された車輌101の動作状態に係る情報に基づいて、車輌101の動作状態に関する所定条件に従って規定される複数の動作パターンのうちからいずれかを特定できる処理であれば、どのような処理でもよい。なお、ECU−A1で特定された動作パターンに応じて、各ECUの制御プログラムが更新されるので、各ECUが最大限効率よく動作できるような制御プログラムへの書換えが可能となるように動作パターンを設定することが望ましい。
本実施形態1では、車輌101の動作パターンに応じた書換プログラムにて各ECUの制御プログラムが書換えられるので、各ECUは動作パターンに応じて最適な制御を行うことができ、車輌性能を向上させることができる。
なお、各ECUの制御プログラムは、必ずしも書換えられる必要はない。図11は、プログラム管理テーブル66のその他の例を示す図表である。図11に示す例では、パターンIDが「1」の動作パターンのときはECU−A1に対する書換プログラムがなく、パターンIDが「3」の動作パターンのときはECU−B2に対する書換プログラムがない場合を想定している。このようなプログラム管理テーブル66を用いる場合、車輌101の動作パターンにパターンIDが「1」の動作パターンが特定された場合、外部装置3からECU−A1への書換プログラムの送信は行われない。これにより、制御プログラムの書換えが必要なECUへのみ書換プログラムが送信されるので、通信負荷を軽減できる。
なお、各ECUの制御プログラムは、必ずしも書換えられる必要はない。図11は、プログラム管理テーブル66のその他の例を示す図表である。図11に示す例では、パターンIDが「1」の動作パターンのときはECU−A1に対する書換プログラムがなく、パターンIDが「3」の動作パターンのときはECU−B2に対する書換プログラムがない場合を想定している。このようなプログラム管理テーブル66を用いる場合、車輌101の動作パターンにパターンIDが「1」の動作パターンが特定された場合、外部装置3からECU−A1への書換プログラムの送信は行われない。これにより、制御プログラムの書換えが必要なECUへのみ書換プログラムが送信されるので、通信負荷を軽減できる。
本実施形態1では、各ECUは、外部装置3から取得した書換プログラムにて制御プログラムを書換えるので、複数の書換プログラムを各ECU内に保持しておく必要がなく、余分なデータ記憶領域を設けなくてもよい。
また、車輌101の動作状態を示す情報の蓄積、蓄積された情報に基づく車輌101の動作パターンの特定は、車輌101に搭載された1つのECU(本実施形態1ではECU−A1)にて行われる。よって、その他のECUは、動作履歴テーブル62を記憶しておく必要がなく、余分なデータ記憶領域を設けなくてもよい。また、他のECUは、動作パターンの特定処理を行う必要がないので、処理負荷を軽減できる。
更に、車輌101の動作パターンのパターンIDは、外部装置3と1つのECUとの間で1度だけ送受信すればよく、通信効率がよい。
また、車輌101の動作状態を示す情報の蓄積、蓄積された情報に基づく車輌101の動作パターンの特定は、車輌101に搭載された1つのECU(本実施形態1ではECU−A1)にて行われる。よって、その他のECUは、動作履歴テーブル62を記憶しておく必要がなく、余分なデータ記憶領域を設けなくてもよい。また、他のECUは、動作パターンの特定処理を行う必要がないので、処理負荷を軽減できる。
更に、車輌101の動作パターンのパターンIDは、外部装置3と1つのECUとの間で1度だけ送受信すればよく、通信効率がよい。
本実施形態1では、動作履歴テーブル62の情報に基づいて車輌101の動作パターンを特定する処理は、外部装置3が車載LANに接続され、車輌101に搭載されたECUと通信可能となった後に、ECU−A1にて行われていた。このほかに、ECU−A1は、車輌101の動作時間(走行時間)が所定時間(例えば100時間)以上となった場合、走行距離が所定距離(例えば100km)以上となった場合等の所定のタイミングで、車輌101の動作パターンを特定してもよい。また、動作パターンは特定せずに、動作パターンを特定する際に用いる各種情報、例えば、ブレーキ操作の頻度、連続走行時間、高速走行時間、充電電流の発生頻度を、上述した所定のタイミングで算出しておいてもよい。この場合、ECU−A1は、外部装置3と通信可能となった場合に、既に特定した動作パターンのパターンID、又は既に算出した情報に基づいて動作パターンを特定し、特定した動作パターンのパターンIDを外部装置3へ送信すればよい。
本実施形態1では、ECU−A1が、車輌101の動作状態を示す情報の蓄積、蓄積された情報に基づく車輌101の動作パターンの特定等を行っていたが、これらの処理は、他のECU(例えばECU−B2)が行ってもよい。また、上述した処理を全てのECUが個別に行ってもよい。各ECUが個別に上述の処理を行う場合、各ECUで動作履歴テーブル62に蓄積される情報を異ならせてもよい。この場合、各ECUにおいて、それぞれ蓄積された情報に基づく動作パターンに応じた制御プログラムへの書換えが可能となり、ECUのそれぞれに適した制御プログラムへの書換えが可能となる。
(実施形態2)
以下に、実施形態2のプログラム書換システムについて説明する。図12は、実施形態2に係るプログラム書換システム100の構成例を示すブロック図である。本実施形態2のプログラム書換システム100は、ECU−A1、ECU−B2等の複数のECU及び外部装置3のほかに、動作管理装置(蓄積装置)5を備える。本実施形態2におけるECU−A1は、記憶部12に動作履歴テーブル62を記憶しておらず、さらに書換処理プログラムA61の代わりに書換処理プログラムB64を記憶している点で、上述の実施形態1におけるECU−A1と相違する。ただし、ECU−A1は、車載機器の制御する機能に関しては、上述の実施形態1におけるECU−A1と同様に車内照明71、警報器72、及びヘッドライト73等を制御する(図2参照)。本実施形態2におけるECU−B2は、上述の実施形態1におけるECU−B2と同等である。
以下に、実施形態2のプログラム書換システムについて説明する。図12は、実施形態2に係るプログラム書換システム100の構成例を示すブロック図である。本実施形態2のプログラム書換システム100は、ECU−A1、ECU−B2等の複数のECU及び外部装置3のほかに、動作管理装置(蓄積装置)5を備える。本実施形態2におけるECU−A1は、記憶部12に動作履歴テーブル62を記憶しておらず、さらに書換処理プログラムA61の代わりに書換処理プログラムB64を記憶している点で、上述の実施形態1におけるECU−A1と相違する。ただし、ECU−A1は、車載機器の制御する機能に関しては、上述の実施形態1におけるECU−A1と同様に車内照明71、警報器72、及びヘッドライト73等を制御する(図2参照)。本実施形態2におけるECU−B2は、上述の実施形態1におけるECU−B2と同等である。
図13は、動作管理装置5の構成例を示すブロック図である。
動作管理装置5は、上述の実施形態1においてECU−A1が記憶していた動作履歴テーブル62をECU−A1に代わって記憶する装置である。動作管理装置5は、CPU50、RAM51、記憶部52、通信I/F53を備えている。CPU50は、記憶部52に予め記憶された制御プログラム68を読み出して実行することにより、各ECUの制御プログラムの書換処理を行う。また、CPU50は演算処理等において発生した一時的なデータをRAM51に記憶しながら処理を進める。RAM51は、SRAM又はDRAM等のメモリ素子で構成されており、CPU50の処理過程で発生する種々のデータ等を一時的に記憶する。
動作管理装置5は、上述の実施形態1においてECU−A1が記憶していた動作履歴テーブル62をECU−A1に代わって記憶する装置である。動作管理装置5は、CPU50、RAM51、記憶部52、通信I/F53を備えている。CPU50は、記憶部52に予め記憶された制御プログラム68を読み出して実行することにより、各ECUの制御プログラムの書換処理を行う。また、CPU50は演算処理等において発生した一時的なデータをRAM51に記憶しながら処理を進める。RAM51は、SRAM又はDRAM等のメモリ素子で構成されており、CPU50の処理過程で発生する種々のデータ等を一時的に記憶する。
記憶部52は、例えばEEPROM又はフラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性のメモリ素子で構成される。記憶部52には、制御プログラム68、車輌101の動作状態を示す情報が蓄積される動作履歴テーブル62が記憶されている。
動作管理装置5のCPU50は、上述の実施形態1におけるECU−A1のCPU10と同様に、車載LANを介して、車輌101の動作状態を示す情報に関する信号を受信する。具体的には、CPU50は、イグニッションセンサ、ブレーキセンサ、車速センサ、ハンドル舵角センサ、及び電流センサ84からの出力信号を取得する。そして、CPU50は、受信した情報を、例えば絶対時刻、又は車輌101の動作開始からの経過時間に対応付けて動作履歴テーブル62に逐次蓄積する。なお、CPU50は、上述した信号を、車載LANを介してではなく、直接接続された信号線を介して取得してもよい。
動作管理装置5のCPU50は、上述の実施形態1におけるECU−A1のCPU10と同様に、車載LANを介して、車輌101の動作状態を示す情報に関する信号を受信する。具体的には、CPU50は、イグニッションセンサ、ブレーキセンサ、車速センサ、ハンドル舵角センサ、及び電流センサ84からの出力信号を取得する。そして、CPU50は、受信した情報を、例えば絶対時刻、又は車輌101の動作開始からの経過時間に対応付けて動作履歴テーブル62に逐次蓄積する。なお、CPU50は、上述した信号を、車載LANを介してではなく、直接接続された信号線を介して取得してもよい。
通信I/F53は、ECU−A1が有する通信I/F13及びECU−B2が有する通信I/F23と同等である。
次に、本実施形態2のプログラム書換システム100によって各ECUの制御プログラムを書換える書換処理について、図7及び図8に基づいて説明する。外部装置3のCPU30は、以下に説明する一連の書換処理を制御プログラム65により実行する。CPU30は、通信I/F35がLAN I/F4に接続され、車輌101に搭載されたECUと通信可能状態になった後、車輌101の動作パターンのパターンIDを要求するパターンID要求を通信I/F35から動作管理装置5へ送信する(S11)。外部装置3は、パターンID要求に対して動作管理装置5から送信されるパターンIDを通信I/F35により受信する(S12)。
受信したパターンIDは、RAM31に書き込まれ、CPU30は、RAM31に書き込まれたパターンIDを読み出し、パターンIDに対応する書換プログラムをプログラム管理テーブル66から抽出する(S13)。例えば、CPU30は、パターンIDが「2」である場合、ECU−A1用として書換プログラムファイル(#121)を抽出し、ECU−B2用として書換プログラムファイル(#221)を抽出する(図6参照)。外部装置3のCPU30は、抽出した書換プログラムを書換プログラムファイルDB67から読み出し、通信I/F35からECU−A1及びECU−B2へ送信する(S14)。上述の例では、外部装置3は、ECU−A1へ書換プログラムファイル(#121)を送信し、ECU−B2へ書換プログラムファイル(#221)を送信する。
動作管理装置5は、制御プログラム68による処理に基づき書換処理を実行するが、動作管理装置5における処理は、図8に示す手順のうちステップS24及びステップS25が省略され、ステップS21〜ステップS23を実行するものである。即ち、動作管理装置5のCPU50は、ステップS11にて外部装置3が送信したパターンID要求を通信I/F53によって受信した場合(S21)、動作履歴テーブル62に蓄積してある情報に基づいて、車輌101の動作パターンを特定する処理を行う(S22)。なお、CPU50は、上述の実施形態1において図9及び図10を用いて説明した処理と同様の処理を行い、車輌101の動作パターンを特定する。
動作管理装置5のCPU50は、車輌101の動作パターンの特定処理を行った後、特定した動作パターンのパターンIDを通信I/F(識別情報送信部)53から外部装置3へ送信する(S23)。
動作管理装置5のCPU50は、車輌101の動作パターンの特定処理を行った後、特定した動作パターンのパターンIDを通信I/F(識別情報送信部)53から外部装置3へ送信する(S23)。
ECU−A1は、記憶部12に記憶した書換処理プログラムB64による処理に基づき一連の書換処理を実行するが、ECU−A1における処理は、図8に示す手順のうちステップS21〜ステップS23が省略され、ステップS24及びステップS25を実行するものである。即ち、ECU−A1は、動作管理装置5が送信したパターンIDに基づいて外部装置3がステップS14にて送信した書換プログラムを通信I/F13により受信し、RAM11に記憶する(S24)。上述の例では、外部装置3から送信される書換プログラムファイル(#121)をRAM11に記憶することになる。書換処理プログラムB64は、RAM11に記憶した書換プログラムに処理を渡し、CPU10は、RAM11に記憶した書換プログラムを実行することにより、制御プログラム60を書換える(S25)。なお、ECU−B2についても、ECU−A1と同様の処理手順となるので、簡便のため説明を省略する。
本実施形態2においても、車輌101の動作パターンに応じた書換プログラムにて各ECUの制御プログラムが書換えられるので、各ECUは動作パターンに応じて最適な制御を行うことができ、車輌性能を向上させることができる。また、各ECUは、外部装置3から取得した書換プログラムにて制御プログラムを書換えるので、複数の書換プログラムを各ECU内に保持しておく必要がなく、余分なデータ記憶領域を設けなくてもよい。
本実施形態2では、車輌101の動作状態を示す情報の蓄積、蓄積された情報に基づく車輌101の動作パターンの特定は、車輌101に搭載された動作管理装置5にて行われる。よって、動作管理装置5が車輌101の動作状態を一括して管理できると共に、各ECUは、動作履歴テーブル62を記憶しておく必要がないので余分なデータ記憶領域を設けなくてもよく、動作パターンの特定処理を行う必要がないので処理負荷を軽減できる。また本実施形態2においても、車輌101の動作パターンのパターンIDは、外部装置3と動作管理装置5との間で1度だけ送受信すればよく、通信効率がよい。
また本実施形態2においても、動作管理装置5は、車輌101の動作時間(走行時間)が所定時間(例えば100時間)以上となった場合、走行距離が所定距離(例えば100km)以上となった場合等の所定のタイミングで、車輌101の動作パターンを特定してもよい。また、動作管理装置5は、動作パターンを特定する際に用いる各種情報、例えば、ブレーキ操作の頻度、連続走行時間、高速走行時間、充電電流の発生頻度を、上述した所定のタイミングで算出しておいてもよい。
(実施形態3)
以下に実施形態3のプログラム書換システムについて説明する。図14は、実施形態3に係るプログラム書換システム100の構成例を示すブロック図である。本実施形態3のプログラム書換システム100は、ECU−A1、ECU−B2等の複数のECUと、外部装置3と、上述の実施形態2における動作管理装置5の機能を有するコネクタ9とを備える。本実施形態3におけるECU−A1、ECU−B2及び外部装置3は、上述の実施形態2におけるECU−A1、ECU−B2及び外部装置3と同等である。
以下に実施形態3のプログラム書換システムについて説明する。図14は、実施形態3に係るプログラム書換システム100の構成例を示すブロック図である。本実施形態3のプログラム書換システム100は、ECU−A1、ECU−B2等の複数のECUと、外部装置3と、上述の実施形態2における動作管理装置5の機能を有するコネクタ9とを備える。本実施形態3におけるECU−A1、ECU−B2及び外部装置3は、上述の実施形態2におけるECU−A1、ECU−B2及び外部装置3と同等である。
図15は、コネクタ9の構成例を示すブロック図である。
コネクタ9は、上述の実施形態2における動作管理装置5の各構成部50〜53と、信号線接続部90とを備える。信号線接続部90は、蓄電池81又はバッテリ82からの電力が供給される電源線、イグニッションセンサ、ブレーキセンサ、車速センサ、ハンドル舵角センサ、及び電流センサ84等の各種センサからの出力信号が送信される信号線等との接続を行うインタフェースである。本実施形態3のコネクタ9は、車輌101内の電気的配線の一部を構成しており、車載LANと信号線とを中継する機能を有しているが、このような構成に限らない。例えば、信号線と信号線とを中継する機能、車載LANと車載LANとを中継する機能を備えたコネクタに、実施形態2における動作管理装置5の機能を設けてもよい。
コネクタ9は、上述の実施形態2における動作管理装置5の各構成部50〜53と、信号線接続部90とを備える。信号線接続部90は、蓄電池81又はバッテリ82からの電力が供給される電源線、イグニッションセンサ、ブレーキセンサ、車速センサ、ハンドル舵角センサ、及び電流センサ84等の各種センサからの出力信号が送信される信号線等との接続を行うインタフェースである。本実施形態3のコネクタ9は、車輌101内の電気的配線の一部を構成しており、車載LANと信号線とを中継する機能を有しているが、このような構成に限らない。例えば、信号線と信号線とを中継する機能、車載LANと車載LANとを中継する機能を備えたコネクタに、実施形態2における動作管理装置5の機能を設けてもよい。
本実施形態3のプログラム書換システム100において、ECU−A1、ECU−B2及び外部装置3は、上述の実施形態2におけるECU−A1、ECU−B2及び外部装置3と同一の処理を行う。従って、ECU−A1、ECU−B2及び外部装置3がそれぞれ行う処理については説明を省略する。
また本実施形態3のプログラム書換システム100において、コネクタ9は、上述の実施形態2における動作管理装置5と同一の処理を行う。即ち、コネクタ9は、記憶部52に記憶してある制御プログラム68に基づき書換処理を実行し、図8に示す手順のうちステップS21〜ステップS23を実行する。具体的には、コネクタ9のCPU50は、外部装置3が送信したパターンID要求を通信I/F53によって受信した場合(S21)、動作履歴テーブル62に蓄積してある情報に基づいて、車輌101の動作パターンを特定する処理を行う(S22)。なおここでも、CPU50は、上述の実施形態1において図9及び図10を用いて説明した処理と同様の処理を行い、車輌101の動作パターンを特定する。そして、コネクタ9のCPU50は、車輌101の動作パターンを特定した後、特定した動作パターンのパターンIDを通信I/F(識別情報送信部)53から外部装置3へ送信する(S23)。
本実施形態3においても、車輌101の動作パターンに応じた書換プログラムにて各ECUの制御プログラムが書換えられるので、各ECUは動作パターンに応じて最適な制御を行うことができ、車輌性能を向上させることができる。また、各ECUは、外部装置3から取得した書換プログラムにて制御プログラムを書換えるので、複数の書換プログラムを各ECU内に保持しておく必要がなく、余分なデータ記憶領域を設けなくてもよい。
本実施形態3では、車輌101の動作状態を示す情報の蓄積、蓄積された情報に基づく車輌101の動作パターンの特定は、車輌101に搭載されたコネクタ9にて行われる。よって、コネクタ9が車輌101の動作状態を一括して管理できると共に、各ECUは、動作履歴テーブル62を記憶しておく必要がないので余分なデータ記憶領域を設けなくてもよく、動作パターンの特定処理を行う必要がないので処理負荷を軽減できる。また本実施形態3では、各種の信号線が接続されるコネクタ9にて、車輌101の動作状態を示す情報が蓄積されるので、蓄積すべき情報(信号)を効率よく収集できる。
また本実施形態3においても、コネクタ9は、車輌101の動作時間(走行時間)が所定時間(例えば100時間)以上となった場合、走行距離が所定距離(例えば100km)以上となった場合等の所定のタイミングで、車輌101の動作パターンを特定してもよい。また、コネクタ9は、動作パターンを特定する際に用いる各種情報、例えば、ブレーキ操作の頻度、連続走行時間、高速走行時間、充電電流の発生頻度を、上述した所定のタイミングで算出しておいてもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ECU−A(制御装置)
2 ECU−B(制御装置)
3 外部装置(プログラム出力装置)
5 動作管理装置(蓄積装置)
9 コネクタ
10 CPU(書換部、特定部)
13 通信I/F(識別情報送信部、受付部、受信部)
33 記憶装置(記憶部)
35 通信I/F(受信部、プログラム送信部)
60 制御プログラム
62 動作履歴テーブル(蓄積部)
63 制御プログラム
2 ECU−B(制御装置)
3 外部装置(プログラム出力装置)
5 動作管理装置(蓄積装置)
9 コネクタ
10 CPU(書換部、特定部)
13 通信I/F(識別情報送信部、受付部、受信部)
33 記憶装置(記憶部)
35 通信I/F(受信部、プログラム送信部)
60 制御プログラム
62 動作履歴テーブル(蓄積部)
63 制御プログラム
Claims (9)
- 制御プログラムに従って車載機器を制御する制御装置と、前記制御プログラムを書換える書換プログラムを出力するプログラム出力装置とが通信可能に接続されており、前記プログラム出力装置が出力した書換プログラムにて前記制御装置の制御プログラムを書換えるプログラム書換システムにおいて、
車輌に搭載され、該車輌の動作状態を示す情報を蓄積する蓄積部と、
該蓄積部が蓄積した情報に基づいて、前記車輌の動作状態に関する所定条件に従って規定される複数の動作パターンのうちのいずれかを特定する特定部と、
該特定部が特定した動作パターンの識別情報を前記プログラム出力装置へ送信する識別情報送信部とを備え、
前記プログラム出力装置は、
前記動作パターンの識別情報及び書換プログラムを対応付けて記憶する記憶部と、
前記識別情報送信部によって送信された識別情報を受信する受信部と、
該受信部が受信した識別情報に対応する書換プログラムを前記記憶部から読み出して前記制御装置へ送信するプログラム送信部とを有すること
を特徴とするプログラム書換システム。 - 前記蓄積部、前記特定部及び前記識別情報送信部は、前記制御装置に設けてあることを特徴とする請求項1に記載のプログラム書換システム。
- 前記車輌に搭載され、前記蓄積部、前記特定部及び前記識別情報送信部を有する蓄積装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のプログラム書換システム。
- 前記プログラム出力装置からのアクセスを受け付ける受付部を備え、
前記特定部は、前記受付部が前記アクセスを受け付けた時点から所定期間前までの期間に前記蓄積部が蓄積した情報に基づいて、前記動作パターンを特定するようにしてある
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれかひとつに記載のプログラム書換システム。 - 制御プログラムに従って車載機器を制御する制御装置において、
車輌の動作状態を示す情報を蓄積する蓄積部と、
該蓄積部が蓄積した情報に基づいて、前記車輌の動作状態に関する所定条件に従って規定される複数の動作パターンのうちのいずれかを特定する特定部と、
該特定部が特定した動作パターンの識別情報を前記プログラム出力装置へ送信する識別情報送信部と、
該識別情報送信部が送信した識別情報に対応する書換プログラムを受信する受信部と、
該受信部が受信した書換プログラムにて前記制御プログラムを書換える書換部と
を有することを特徴とする制御装置。 - 制御プログラムを書換える書換プログラムを外部装置へ出力するプログラム出力装置において、
複数の動作パターンの識別情報及び書換プログラムを対応付けて記憶する記憶部と、
前記動作パターンのいずれかの識別情報を外部から受信する受信部と、
該受信部が受信した識別情報に対応する書換プログラムを前記記憶部から読み出して前記外部装置へ送信するプログラム送信部と
を備えることを特徴とするプログラム出力装置。 - 車輌に搭載されており、
該車輌の動作状態を示す情報を蓄積する蓄積部と、
該蓄積部が蓄積した情報に基づいて、前記車輌の動作状態に関する所定条件に従って規定される複数の動作パターンのうちのいずれかを特定する特定部と、
該特定部が特定した動作パターンの識別情報を前記プログラム出力装置へ送信する識別情報送信部と
を備えることを特徴とする蓄積装置。 - 請求項7に記載の蓄積装置を備え、
前記蓄積部に蓄積される情報に係る信号を伝達する信号線に接続可能であることを特徴とするコネクタ。 - 制御プログラムに従って車載機器を制御する制御装置と、該制御装置に通信可能に接続されており、前記制御プログラムを書換える書換プログラムを出力するプログラム出力装置とを用い、前記プログラム出力装置が出力した書換プログラムにて前記制御装置の制御プログラムを書換えるプログラム書換方法において、
車輌の動作状態を示す情報を蓄積するステップと、
蓄積した情報に基づいて、前記車輌の動作状態に関する所定条件に従って規定される複数の動作パターンのうちのいずれかを特定するステップと、
特定した動作パターンの識別情報を前記プログラム出力装置へ送信するステップと、
前記プログラム出力装置が、送信された識別情報を受信するステップと、
前記プログラム出力装置が、受信した識別情報に対応する書換プログラムを前記制御装置へ送信するステップと
を含むことを特徴とするプログラム書換方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013171652A JP2015041231A (ja) | 2013-08-21 | 2013-08-21 | プログラム書換システム、制御装置、プログラム出力装置、蓄積装置、コネクタ、及びプログラム書換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013171652A JP2015041231A (ja) | 2013-08-21 | 2013-08-21 | プログラム書換システム、制御装置、プログラム出力装置、蓄積装置、コネクタ、及びプログラム書換方法 |
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JP2015041231A true JP2015041231A (ja) | 2015-03-02 |
Family
ID=52695359
Family Applications (1)
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JP2013171652A Pending JP2015041231A (ja) | 2013-08-21 | 2013-08-21 | プログラム書換システム、制御装置、プログラム出力装置、蓄積装置、コネクタ、及びプログラム書換方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017208890A1 (ja) * | 2016-06-02 | 2017-12-07 | 住友電気工業株式会社 | 制御装置、制御方法及びコンピュータプログラム |
JP2018069870A (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-10 | 住友電気工業株式会社 | 制御装置、制御方法及びコンピュータプログラム |
US11144295B2 (en) | 2016-03-02 | 2021-10-12 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Program updating system, program updating method, and computer program |
US20220147040A1 (en) * | 2019-03-18 | 2022-05-12 | Hitachi Astemo, Ltd. | Electronic Control Device and Method for Setting Control Data |
JP7265972B2 (ja) | 2019-10-25 | 2023-04-27 | Phcホールディングス株式会社 | ブラシユニット及び薬剤ケース |
-
2013
- 2013-08-21 JP JP2013171652A patent/JP2015041231A/ja active Pending
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