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JP2014522738A - プロファイリングデバイス - Google Patents

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Abstract

プロファイリングデバイス(100)が説明されている。プロファイリングデバイスは、本体(11)と、頭部(12)と、ブレード(13)と、ガード(14)とを備えたアングルグラインダ(10)の如き切削用具にマウント可能に構成されている。好ましくは、プロファイリングデバイス(100)は、ブレード(13)の一部を包み込むような細長部材(101)と、アングルグラインダ(10)の頭部(12)の端部に固定されるシュラウド(102)とを有している。細長部材(101)は、切削用具が工作物を所望のプロファイル(外形、輪郭)に形成するための切削ガイドとして働くレール(101、101)を有している。好ましくは、レール(101、101)は、前もって設定された角度を形成してブレード(13)の一部分を挟み込むように配置されている。

Description

本発明は、セラミックの如きガラス状物質および/もしくは多孔性物質のプロファイリング(profiling)ならびに/または切削を補助するデバイスに関するものである。具体的にいえば、本発明は、セラミック製およびガラス製のタイルをプロファイリングまたは切削するためのデバイスに関するものである。
タイルは、壁および床の覆いを形成するために用いられることが多く、単純な正方形のタイルから複雑なモザイクスタイルのタイルまでを含みうる。タイルは、磁器、焼成粘土または光沢のある硬いコーティングで被膜された(hard glazed)セラミックから造られることが最も多いが、通常、ガラスおよび石の如き他の材料もまた用いられている。一般的に、バスルーム、ロビー、休憩所、待合室、キッチンなどの如き建物の中の湿っていてかつ非常に混雑する場所の多くにタイルが用いられているのは、耐摩耗性および耐水性によるものである。
タイルがさまざまな形状およびサイズで入手可能となっているため、タイルを設置する場所の寸法にタイルを合わせるにあたって、タイルを所定の長さに正確に切削する必要がある場合が多い。設置場所内の角部、さまざまな設備、さまざまな建具の中におよびそれらのまわりにタイルを確実に嵌め込むために複数のアングルカットが必要となる場合が多い。タイルの切削に利用可能な最も単純なデバイスのうちの1つとして、ビームスコアカッター(beam score cutter)が挙げられる。基本的に、これらのデバイスは、タイルは丈夫であるものの、脆弱であり、タイル内の亀裂などの如き欠陥部分に沿って割れてしまいがちであるという事実を利用したものである。このようなビームカッターは、切削するタイルにひっかき線(score)をいれるために用いられるスコアリングブレードを装備している。いったんひっかき線がタイルに入れられると、タイルのひっかき線が入れられた部分に圧力が加えられひっかき線に沿ってタイルが割られる。このようにするとタイルがきれいに割れてくれることが多いが、タイルがきれいに割れてくれない場合には、散在しているタイルの破片はタイル用のニッパーを用いて取り除かれることになる。
切削にあたってビームカッターなどが役に立つが、ビームカッターなどの用途は限られている。ビームカッターなどのデバイスは、直線状の切削に限られているのが一般的であり、また、あるタイル厚さに対してのみ有効である。もっと複雑なアングルカットを行なうためには、また、もっと大きな厚みのタイルを切削するためには、タイル用のこぎりが用いられることが多い。タイル用のこぎりは、電気のこぎりを支えるテーブルまたはスタンドを備えていることが多い。また、これらのテーブルまたはスタンドは、ブレードに対してタイルをガイドするための切削用ガイドをさらに有している場合もある。タイル用のこぎりはさまざまな角度での正確な切削を可能とするが、これらのこぎりのサイズ、重量およびコストは、タイル用のこぎりのコストおよび輸送が小規模の仕事には適切でない平均的な職人や修理屋にとってあまり魅力的なものではない。
タイル用のこぎりの代替え案として、ダイヤモンドブレードを備えたアングルグラインダを用いることが挙げられる。このようなブレードは、比較的安価であり、ほとんどのグラインダモデルに適合する。この比較的簡単な構成により、ほとんどの修理屋および職人は、自分たちが既に持っている既存のツールを用いてタイルを切削することが可能となる。しかしながら、このようなブレードが取り付けられるグラインダを用いることに関する問題は、正確な切削を得ることが困難な場合が多いという点にある。市販されているほとんどのアングルグラインダには切削用のガイドが付いていないので、この装置を用いたアングルカットまたはベベルカット(bevel)は目視により行われることが多い。
グラインダを用いたタイルなどの切削を補助するデバイスの一例は、表題が「プロファイリングツール(profiling tool)」であるモンクリーフ(Moncrieff)に付与された国際出願第WO 2000/48799号(以下、引用文献’799)に記載されている。引用文献’799のデバイスは、スロットを有する細長部材を備え、細長部材の両端には第一のアームおよび第二のアームが配置されたものである。これらのアームによって、アングルグラインダにデバイスが固定されている。アングルグラインダのブレードがスロットを貫通するように、ケース用ボルトを用いて、アングルグラインダのケースの一方側に第一のアームが取り付けられ、アングルグラインダのケースの他方側に第二のアームが取り付けられている。引用文献’799の装置は、ケース用ボルトを用いてグラインダのケースに取り付けることを必要としているので、その用途は複数の古いアングルグラインダモデルに限定されている。
明らかなように、種々様々な切削デバイスに安全かつ有効に取り付けられる、タイルなどの切削の補助をするデバイスを提供することは有益なことである。
本発明の1つの態様によれば、切削用具を備えた切削デバイスに取り付けられるプロファイリングデバイスは、切削用具の一部を収容するように構成されている細長部材と、細長部材と結合され、切削デバイスに取り付けられるシュラウドとを備えており、細長部材は第一のレール部材および第二のレール部材を有しており、第一のレール部材はある角度をなすように第二のレール部材に配置されており、シュラウドは、切削用具に隣接して切削デバイスに固定されている。
シュラウドは切削デバイスに適切に固定される。たとえば、シュラウドは、切削デバイスの切削ガード、本体または頭部の一部に固定されるようになっていてもよい。本発明の一実施形態によれば、シュラウドは、2つの部材から造られ、切削デバイスまたは切削ガードと係合するための1対のセグメントを有している。この具体例では、シュラウドは、1対のセグメントの隣接する端部同士を引きつけて切削デバイスの関連部分にシュラウドを固定することにより、切削デバイスまたは切削ガードに固定されるようになっていてもよい。好ましくは、シュラウドの1対のセグメント同士は、各セグメントの外周面に位置する突起に挿入される締結部材(fastener)により引き付けられるようになっている。
本発明の一実施形態では、シュラウドは、一体構造体であって、当該シュラウドに固定された1対のクランプ部材により切削デバイスに固定されるようになっていてもよい。クランプ部材はネジ止めによりシュラウドに固定されてもよい。好ましくは、シュラウドは、半円形状の構造を有し、その直径方向に沿って正反対にクランプ部材が配置されている。クランプ部材は、シュラウドの取付けを達成するために切削デバイスの一部を把持することができるようないかなる適切な断面を有していてもよい。たとえば、クランプ部材は実質的にL字形状の断面を有していてもよい。
本発明の他の実施形態によれば、クランプ部材は細長部材に回転可能にマウントされるようになっていてもよい。クランプ部材はロック位置とオープン位置との間で移動可能となっている場合もある。好ましくは、ロック位置では、クランプ部材は、シュラウドの切削デバイスへの取付けを容易にするためにシュラウドおよび切削ガードの一部と係合するように設計されている。ロック位置では、クラン部材は シュラウドおよび切削デバイスを把持することができるいかなる適切な形状を有していてもよい。たとえば、クランプ部材は実質的にU字形状であってもよい。
適切には、第一のレール部材と第二のレール部材との間の角度変位は、ミトレ(mitre)、ベベル(bevel)またはチャンパ(champer)の如き標準的なアングルカットに対応するように設定されている。たとえば、レール部材間の角度は、5°〜10°、10°〜15°、20°〜30°または45°の間であってもよい。
好ましくは、細長部材は切削用具の一部を収容するためのスロットを有している。このスロットは、第一のレール部材と第二のレール部材との間の接合部に隣接して配置されるようになっていてもよい。
本発明の一実施形態によれば、細長部材をシュラウドに着脱可能に固定することができ、細長部材を入れ替えることによりレール部材間の変位角度を変えることができるようになっていてもよい。このような取付けは、スナップロック継ぎ手(snap lock fitting)、ネジ継ぎ手(screw fitting)などを用いて達成できるようになっていてもよい。それに代えて、第一のレール部材が第二のレール部材に回転可能にまたはヒンジを用いてマウントされ、2つのレール間の角度を複数の不連続な位置の間で調節可能となっていてもよい。場合によっては、レール間の角度を細長部材に固定されたガイドを用いて変更できるようになっていることもある。
本発明のプロファイリングデバイスに用いるためのスペーサが提供されてもよい。適切には、スペーサはシュラウドと切削デバイスとの間に配置される。スペーサは、圧縮可能な構造体により接続されている1対のアームを有していてもよい。好ましくは、スペーサは、おおむね半円形状の構造体であって、当該スペーサの外周面上の不連続な部位で外側に向かって延び、シュラウドに配置された1つ以上の切欠部の中に挿入される一連のフランジを備えている。フランジは、シュラウドの内面と係合するための1つ以上のショルダ部を有していてもよい。ショルダ部は、スペーサの表面から延びる1組の突出部から形成されるようになっていてもよい。突出部の高さは、個々の切削デバイスモデルに適合するように変えてもよい。アームの形状は、個々の切削デバイスモデルに適合するように形成されてもよい。
本発明の理解および実施を容易にするために、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
本来の場所(in situ)にマウントされた本発明の一実施形態にかかるプロファイリングツールを示す概略図である。 本来の場所にマウントされた図1のプロファイリングツールを示す側面図である。 グラインダに取り付けられた本発明の一実施形態にかかるプロファイリングツールを示す概略図である。 本来の場所にマウントされた図3のプロファイリングツールを示す側面図である。 グラインダに取り付けられた本発明の一実施形態にかかるプロファイリングツールを示す概略図である。 本来の場所にマウントされた図5のプロファイリングツールを示す側面斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるプロファイリングツールを示す斜視図である。 図7のプロファイリングツールに用いられるさまざまなスペーサの一例を示す図である。 図7のプロファイリングツールに用いられるさまざまなスペーサの一例を示す図である。 図7のプロファイリングツールに用いられるさまざまなスペーサの一例を示す図である。 図7のプロファイリングデバイス内のスペーサの位置を示す部分断面図である。 本来の場所にマウントされた本発明の一実施形態にかかるプロファイリングツールを示す概略図である。 図10のプロファイリングツールを示す側面図である。
図1を参照すると、本発明の一実施形態にかかるプロファイリングデバイス100が示されている。この具体例では、プロファイリングデバイスは、切削用具、さらに詳細にいえば本体11と、頭部12(図示せず)と、ブレード13と、ガード14(図示せず)とを備えているアングルグラインダ10に、本来の場所(in situ)にマウントされている。この場合、プロファイリングデバイス100は、ブレード13の一部を収容する細長部材101と、アングルグラインダ10の頭部12の端部に固定されるシュラウド102とを備えている。
この具体例では、シュラウド102は、2つのセグメント102、102を有している。各セグメントが曲げやすくかつ回復力があるように細長部材101に取り付けられているので、セグメント102およびセグメント102は相互にある程度(角度)移動させることができる。この場合、セグメント102およびセグメント102の向かい合っている端部は、シュラウド102をアングルグラインダ10のガード14に固定するための保持ボルト103を受ける突起1041、104を有している。
図2には、アングルグラインダ10へのプロファイリングデバイス100の取付けがさらに詳細に示されている。細長部材101は、レール101、101を有している。この具体例では、レール101、101は、前もって設定された挟角αで配置されている。この図から分かるように、細長部材101は、砥石車または切削刃の如き切削用具の一部を受けるためのスロットを有している。このスロットは、細長部材101の中央部位の近傍にレール101と101との間の接合部に沿って配置されている。アングルグラインダの頭部の端部12にプロファイリングデバイスを固定するために、ガード14の一部がシュラウド102内に保持されるようになっている。
上述のように、シュラウド102のセグメント102およびセグメント102は、曲げやすくかつ回復力があるように細長部材101、さらに詳細にいえばレール部材101へ取り付けられているので、セグメント102およびセグメント102はある程度相互に移動可能となっている。セグメント101とセグメント101との間の移動により、セグメント101とセグメント101とを互いに引き離してセグメント101とセグメント101との間のギャップを広げることによりシュラウド102をガード14に嵌合(fitted over)させるようにするだけで、ガード14を覆うようにシュラウド102を配置させることができるようになる。いったんこのように配置されると、セグメント101、101を解放してバネの力により最初の位置に戻すと、セグメント101、101がガード14を把持するようになる。シュラウド102をガードにさらに固定するにあたって、締付けボルト103を突起104,104に挿入して締め付けてセグメント102とセグメント102とを引きつけることによりこれらのセグメント間のギャップを縮めることで、セグメント102とセグメント102とはガード14をしっかりと締め付けて固定するようになる。当業者にとって明らかなように、ボルト103の締付けは複数の方法で達成することができる。たとえば、ナットを突起104、104のうちの1つの外面に配置してボルトと係合させることにより達成するようにしてもよい。それに代えて、突起104、104との螺合によりボルトの締付けを達成するようにしてもよい。
図3には、切削用具、さらに詳細にいえば本体1と、頭部12と、ブレード13と、ガード14(図示せず)とを備えているアングルグラインダ10に、本来の場所(in situ)にマウントされている本発明の一実施形態にかかるプロファイリングデバイス100の構成が示されている。上述の場合と同様に、この具体例では、プロファイリングツール100は、ガード14に固定されたシュラウド102に取り付けられている1対のレール101、101(図示せず)から造られる細長部材101を備えている。
しかしながら先の例とは異なり、シュラウド102は2つの部材から構成されてはいない。もっと正確にいえば、この具体例では、シュラウド102は、一体構造を有する単一のアーチ状の部材102である。この部材102は、クランプ105、105(図示せず)を用いてガード14に取り付けられている。クランプ105、105は、保持ボルト103,103によりガードおよびシュラウド102に固定されている。保持ボルトは、シュラウド102上に、その直径に沿って正反対の位置に設けられている突起104,104に挿入されている。
図4には、アングルグラインダ10へのプロファイリングデバイス100の取付けについてさらに詳細に示されている。上述の具体例の場合と同様に、ガードの一部がシュラウド102内に保持されるようにシュラウド102が配置されている。先の場合と同様に、ブレード13は、細長部材に設けられているスロットを貫通し、レール101とレール101との間の角度αで形成される空間の中へ延出するようになっている。この具体例では、クランプ105、105(図示せず)は、保持ボルト103、103を受けるための穴を備えている実質的にシリンダ形状の本体を有している。また、クランプ105、105(図示せず)は、本体から外側に向けて延びてガード14の裏面と係合するプレートをさらに有している。
図3および図4に示されている具体例によれば、シュラウド102は複数の方法でガード14を覆うように配置されてもよい。たとえば、ブレード13を収容するためのスロットは、前もって決められた距離だけレール101の中に向かって延びるようになっていてもよい。プロファイリングデバイスをアングルグラインダ10に嵌合させるために、ブレード13の一部がスロットの上側縁部および下側縁部に接触するような角度でブレードがスロットの中に挿入される。このようにブレード13を位置決めすると、ガード14はシュラウド102に対してある角度を形成するようになる。ブレード13をスロットの中に貫通させると、アングルグラインダ11の本体11が下方に向けてある角度で傾斜し、スロット内でブレードが上方に向けて傾斜し、ガード14がシュラウド102と接触するように引かれる。いったんガード14がシュラウド102内で適切に位置決めされると、保持ボルトを突起104,104からクランプ105、105の中へ挿入してクランプのプレートをガード14の裏面に食い込ませることにより、これら2つが固定される。
図5を参照すると、切削用具、さらに詳細にいえば本体11と、頭部12と、ブレード13と、ガード14とを備えているアングルグラインダ10に、本来の場所(in situ)にマウントされている本発明の一実施形態にかかるプロファイリングデバイス100のさらなる構成が示されている。この具体例では、プロファイリングデバイス100は、ある角度αを形成するように配置されている1対のレール101、101を有する細長部材101を備えている。細長部材101はブレード13の一部を収容するようになっている。先の場合と同様に、プロファイリングデバイス100は一体構造を有する単一のアーチ状の部材102であるシュラウド102を有している。シュラウド102は、クランプ105、105を用いてガード14に取り付けられている。クランプ105、105は、ボス106、106によりレール101と結合されている。
図6には、アングルグラインダ10への図5のプロファイリングデバイスの取付けについてさらに詳細に示されている。この具体例では、図示されているように、クランプ105、105は、ガード14の裏面およびシュラウド102の前面の一部と係合する実質的にU字形状の部材である(図5を参照)。この具体例では、クランプは、一方の端部において、ボス106、106内に回転可能にマウントされ、次いで、ボス106、106は、クランプを細長部材のレール101と結合させている。
プロファイリングデバイス100をアングルグラインダに固定するために、クランプ105、105を、ボス内にマウントされているピボットを中心として細長部材101の方向に向けて回転する。次いで、ブレード13を細長部材101内に設けられているスロットの中に挿入してシュラウド102をガード14と係合させる。いったんガード14の一部がシュラウド内に適切に位置決めされると、クランプ105および105がガード14およびシュラウド102を堅固に把持してロックするように、クランプ105および105はアングルグラインダの頭部12の方に向けて回転して戻される。
上述の具体例では、細長部材は、角度αを形成するように配置されるレール101およびレール101から構成されている。当業者にとって明らかなように、レール101とレール101との間の角度は、切削されるアイテムの表面に対するブレードの切削角度を規定している。図示されている具体例では、これらのレールの角度関係は固定されている。すなわち標準的な角度の斜面を切削するにあたって、複数のバーションの細長部材を利用することができるようになっている。たとえば標準角度としては、ベベル(bevels、すなわちαは5°〜20°の間の角度に設定)、ミトレ(、mitres、αは45°に設定)などが挙げられる。本発明の一実施形態では、細長部材101とシュラウド102との間の取付けは、上述の具体例の場合と同様の決まった取付けでなくてもよい。たとえば、さまざまな角度の切削を実行するために複数の細長部材101が必要となる場合、スナップロック式継ぎ手やねじ込み式継ぎ手を用いて、シュラウド102に所望の切削角度を有した細長部材101を取り付けるようにすることができる。このような継ぎ手を用いることにより、必要な場合には、細長部材を容易に交換することができるようになる。それに代えて、レール101をヒンジを用いてレール101にマウントし、レール101に固定されたガイドを用いて2つのレール間の角度を調節することができるようににしてもよい。このガイドにより、レール101は、レール101からの不連続な複数の位置の間を移動することができるようになる。
図7を参照すると、本発明の一実施形態にかかるプロファイリングデバイス100のさらなる構成が示されている。この具体例では、プロファイリングデバイスの構造は図1に関連して先に説明したものと類似している。すなわち、当該プロファイリングデバイスは、2つのセグメント102、102から造られるシュラウド102を備えており、各セグメントが曲げやすくかつ回復力があるように細長部材101に取り付けられているので、セグメント102およびセグメント102は相互にある程度移動可能となっている。この具体例では、セグメント102およびセグメント102の対向する端部は、シュラウド102をアングルグラインダ10のガード14上に固定する保持ボルト103(図示せず)を受けるための突起104、104を有している。先の場合と同様に、細長部材101は、ある前もって設定された角度αを形成するように配置されているレール101とレール101とを有している。
この具体例では、シュラウド102のセクションは、一連の切欠部1101、110、110,110(図示せず)を有している。切欠部1101、110、110、110(図示せず)はスペーサ200の一部を受けるためのものである。図8A〜図8Cには、図7のプロファイリングデバイス100に用いられるスペーサの具体例が複数示されている。図8Aには、DeWALTグラインダ、さらに詳細にいえば803シリーズのグラインダに取り付けられ場合のプロファイリングツール100に用いられるスペーサ200が示されている。
図示されているように、スペーサ200は、おおむね半円形状であり、スペーサの外周面の不連続な部位には外側に延びる一連のフランジ201,201、201、204を備えている。これらの具体例では、フランジはショルダ部を有している。これらのショルダ部202は、スペーサ200の表面204から延びる一組の突出部203から形成されている。また、これらの突出部203は、グラインダのガード12とプロファイリングデバイスとの間に適切な空間を形成し、細長部材101内に設けられたスロット内のブレードの位置決めするようにさらに働く。
またこの具体例では、スペーサ200は、当該スペーサの頂部に配置される圧縮可能なV字形状の圧縮可能構造205の形態を有しているバネをさらに備えている。V字状の圧縮可能構造205は、実質的には、スペーサ200のアーム206とアーム206とを結合するブリッジ機構である。2つのセグメント102、102同士を引き付けることによりシュラウド102が締め付けられてV字形状の圧縮可能構造205が圧縮されることにより、アーム206、206が取り付けられているセグメントのモーメントと釣り合うことが可能となる。それに加えて、アーム206、206が特定のグラインダのガードの裏面に適合するような特定の形状に形成されている。
図8Bには、Makitaグラインダ、さらに詳細にいえば9553シリーズのグラインダに用いられるスペーサ200の構成が示されている。この具体例では、スペーサ200の構造は図8Aのスペーサの構造と類似している。すなわち、スペーサ200は、圧縮可能な構造205により接続されているアーム206、206を有している。先の場合と同様に、スペーサ200は、おおむね半円形状に形成され、当該スペーサの外周面の不連続な部位において外側に向かって延びている一連のフランジ201、201、201,204を備えている。これらの具体例では、フランジはショルダ部201を有している。これらのショルダ部202は、スペーサ200の表面204から延びる一組の突出部203から形成されている。
図8Cには、Boschグラインダ、さらに詳細にいえばGWS7−100シリーズのグラインダに用いられるスペーサ200が示されている。上述の場合のように、スペーサ200は、圧縮可能な構造205により接続されるアーム206、206を有している。先の場合と同様に、スペーサ200は、おおむね半円形状の構造であり、スペーサの外周面上の不連続な部位から外側に延びる一連のフランジ201,201、201、204を備えている。この具体例では、フランジはショルダ部202を有している。しかしながらこの具体例では、スペーサ200は、当該スペーサ200の表面204からの2つの突出部203を有している。この具体例では、突出部203は、アーム206、206のベースに隣接して位置し、図8Aおよび図8Cに示されているスペーサのものよりもサイズが著しく大きくなっている。
図9には、シュラウド102内のスペーサ200の配置が示されている。この具体例では、スペーサは図8Aに示されているタイプのものである。図示されているように、スペーサは、圧縮可能な構造205を備えたアーム206,206が突起104と突起104との間に設けられているギャップおよびセグメント102,102に隣接するように、シュラウド102内に位置決めされている。フランジ201、201、201、204は、シュラウド102の内側縁部にショルダ部が当接するように、それぞれ切欠部1101、110、110、110に配置されている。スペーサ200がこのように位置決めされると、突出部203はシュラウド102の内部に延びるようになり、また、グラインダのガードがシュラウドの内部に配置されると、ガードが突出部の上面に当接して、細長部材レール101とレール101との間のスロット内にブレードが確実に適切に配置される。
図10および図11を参照すると、本発明の一実施形態にかかるプロファイリングデバイス100が示されている。この具体例では、プロファイリングデバイス100は、タイルの縁部を丸めていわゆるブルノーズを形成するように設計されている。図示されているように、この具体例では、プロファイリングデバイスは、図1および図2に関連して説明されたものとその構造が類似している。この具体例では、プロファイリングデバイス100は、ブレード13の一部を収容する細長部材101と、アングルグラインダ10の頭部12の端部およびガード14に固定されるシュラウド102とを備えている。
この具体例では、シュラウド102は、2つのセグメント102,102を有しており、各セグメントが曲げやすくかつ回復力があるように細長部材101に取り付けられているので、セグメント102とセグメント102とが相互にある程度相対的に移動可能となっている。この具体例では、セグメント102、102の対向する端部は、シュラウド102をアングルグラインダ10のガード14上に固定する保持ボルト103を受けるための突起104,104を有している。
この具体例では、ブレード13が貫通するスロットは、レール101に、2つのレールの間の接合部から前もって決められた距離だけ離して設けられている。図10および図11から分かるように、タイル20が、当該タイルの上面22をブレード13の裏面に向けるようにレール102上に配置されている(すなわち、タイルの仕上げ面を形成する面がブレード13の裏面に向けて配置されている)。タイトル20の縁部21を丸めるために、タイル20は、下面23と縁部21との間に形成される頂部をレール101に当接させて、レール101を側面方向に横切って動かされる。この具体例から分かるように、レール部材101、101は、90°の狭角を維持して配置されている。
この具体例から分かるように、ブレード13の裏面を用いて、タイル20の縁部21の先がレール部材101対するその位置に基づいて磨かれるようになっている。この具体例では、ブレードがレール部材101から前もって決められた距離だけ離して配置されているが、当業者にとって明らかなように、ブレード13とレール101との間の距離は、ブレード13に対してレール101を移動させることにより異なる厚みのタイルを収容するように調節されるようになっていてもよい。
いうまでもなく上述の実施形態は本発明を例示することのみを意図して提供されており、これらの実施形態に対するさらなる変更や改良も、当業者にとって明らかなように、本明細書に記載の本発明の技術範囲に含まれるものと見なされる。

Claims (23)

  1. 切削用具と該切削用具の一部を取り囲む切削ガードとを備えた切削デバイスに取り付けるプロファイリングデバイスであって、
    前記切削用具の一部を収容するように構成され、第一のレール部材および第二のレール部材を有している細長部材と、
    前記細長部材と結合され、前記切削デバイスに取り付けられるシュラウドとを備えており、
    前記第一のレール部材が前記第二のレール部材にある角度をなして配置されており、
    前記切削ガードの一部が前記シュラウド内に保持されるように、前記シュラウドが、前記切削用具に隣接して前記切削デバイスに固定されてなる、プロファイリングデバイス。
  2. 前記シュラウドが前記切削デバイスに固定されてなる、請求項1に記載のプロファイリングデバイス。
  3. 前記シュラウドが前記切削デバイスの前記切削ガードの一部に固定されてなる、請求項2に記載のプロファイリングデバイス。
  4. 前記シュラウドが2つの部材から造られてなる、請求項3に記載のプロファイリングデバイス。
  5. 前記シュラウドが前記切削ガードと係合する1対のセグメントを有しており、前記シュラウドが、該シュラウドの前記1対のセグメントの隣接する端部同士を引き付けることにより、前記切削ガードに固定されてなる、請求項4に記載のプロファイリングデバイス。
  6. 前記シュラウドが一体構造体であり、前記シュラウドが1対のクランプ部材により前記切削ガード固定されてなる、請求項3に記載のプロファイリングデバイス。
  7. 前記クランプ部材が、ネジ止めにより前記シュラウドに固定されてなる、請求項6に記載のプロファイリングデバイス。
  8. 前記シュラウドが半円形状の構造を有しており、その直径方向に沿って正反対の位置に、前記クランプ部材が設けられてなる、請求項7に記載のプロファイリングデバイス。
  9. 前記クランプ部材が実質的にL字形状の断面を有してなる、請求項7または8に記載のプロファイリングデバイス。
  10. 前記クランプ部材を前記細長部材に回転可能にマウントすることにより、前記クランプ部材がロック位置とオープン位置との間を移動可能となっている、請求項6に記載のプロファイリングデバイス。
  11. 前記ロック位置では、前記クランプ部材が前記シュラウドおよび前記切削ガードの一部と係合してなる、請求項10に記載のプロファイリングデバイス。
  12. 前記クランプ部材が実質的にU字形状である、請求項10または11に記載のプロファイリングデバイス。
  13. 前記第一のレール部材が、10°〜15°の間の角度をなして前記第二のレール部材に配置されてなる、請求項1乃至12のうちのいずれか1項に記載のプロファイリングデバイス。
  14. 前記第一のレール部材が、45°の角度をなして前記第二のレール部材に配置されてなる、請求項1乃至12のうちのいずれか1項に記載のプロファイリングデバイス。
  15. 前記第一のレール部材が、20°〜30°の間の角度をなして前記第二のレール部材に配置されてなる、請求項1乃至12のうちのいずれか1項に記載のプロファイリングデバイス。
  16. 前記第一のレール部材が、5°〜10°の間の角度をなして前記第二のレール部材に配置されてなる、請求項1乃至12のうちのいずれか1項に記載のプロファイリングデバイス。
  17. 前記第一のレール部材が、90°の角度をなして前記第二のレール部材に配置されてなる、請求項1乃至12のうちのいずれか1項に記載のプロファイリングデバイス。
  18. 前記細長部材が前記切削用具の一部を収容するためのスロットを有し、該スロットが前記第一のレール部材と前記第二のレール部材との間の接合部に隣接して配置されてなる、請求項1乃至17のうちのいずれか1項に記載のプロファイリングデバイス。
  19. 各セグメントの外周面に位置する突起に挿入される締結部材により、前記シュラウドの前記セグメント同士が引き付けられるように構成されてなる、請求項5に記載のプロファイリングデバイス。
  20. 前記細長部材が前記シュラウドに着脱可能に固定されてなる、請求項1乃至19のうちのいずれか1項に記載のプロファイリングデバイス。
  21. スナップロック継ぎ手により、前記細長部材が前記シュラウドに着脱可能に固定されてなる、請求項20に記載のプロファイリングデバイス。
  22. 前記第一のレール部材を前記第二のレール部材に回転可能にマウントすることにより、前記第一のレール部材を前記第二のレール部材に対して複数の不連続な角度で配置することが可能となる、請求項1乃至19のうちのいずれか1項に記載のプロファイリングデバイス。
  23. 前記第一のレール部材が前記切削用具の一部を収容するためのスロットを有し、該スロット内の前記切削用具の位置が調整可能となっている、請求項17に記載のプロファイリングデバイス。
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