JP2014239175A - 非接触電力伝送装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、コネクタの挿抜は面倒であることから、電力を電磁誘導の原理を用いて非接触で伝送する方式が開発されている。
この方式によれば、接触式のコネクタのように挿抜の手間が不要で、かつ浸水時にも漏電による感電の危険が小さいという利点がある。
なお、非接触とは、接点を介して導通する電流による電力伝送を行わないという意味で用いられる技術用語であり、導通に関わらないカバーその他が物理的に接触しないという意味ではない。
このため、両コイル間の結合係数を大きくできない。
電磁誘導による電力伝送の効率は、結合係数が高いほど高くできるため、結合係数の低さは効率悪化の要因になるという問題点があった。
また、結合係数が低いということは、漏洩磁束が大きいということなので、EMC(電磁両立性)や、漏洩する磁界、電界に対する人体防護の観点からも好ましくないという問題点もあった。
前記インフラ側コイルと前記移動体側コイルとの間に前記インフラ側コイルと前記移動体側コイルとを磁気的に接続する一対の接続コアが設けられている。
図1は、この発明の実施の形態1に係る非接触電力伝送装置の正面断面図、図2は移動体側コイル30の下面断面図である。
この非接触電力伝送装置は、給電エリアに設けられたインフラ側コイル10と、移動体である自動車の底部に取付けられているとともにインフラ側コイル10と接近して対向した移動体側コイル30と、インフラ側コイル10と移動体側コイル30との間に設けられインフラ側コイル10と移動体側コイル30とを磁気的に接続する一対の接続コア20と、を備えている。
コア31は、両端部に自動車の移動方向に沿って延びた拡張コア33を有している。
突起部36のうち、拡張コア33から自動車の進行方向(図2の矢印方向)側の部位は、対向した辺部が外方向に膨大した三角形状のガイド部34である。
球状コア要素22は、全体形状が球であり、その大円に沿って全周に凸部25が形成されている。凹状コア要素21は、両側で球状コア要素22の半球面と摺動自在に面接触している。
先ず、自動車を給電エリアに定置されたインフラ側コイル10上に、移動体側コイル30を接近させるように移動させる。
このとき、自動車の下面に装着された移動体側コイル30のガイド部34がインフラ側コイル10から導出した接続コア20の先端部を押し拡げ、左右一対の接続コア20の先端部がそれぞれ移動体側コイル30の左右の拡張コア33に接触するように導く。
そして、正しく接触し、また異常が無いことが確認した後、インフラ側コイル10に交流を励磁電流として通電することにより、電流に比例した磁界が巻線12の周囲に生じ、インフラ側コイル10に形成された磁束が、接続コア20を介して移動体側コイル30の巻線32を鎖交し、その結果移動体側コイル30に起電力が生成される。
移動体側コイル30は車載バッテリ(図示せず)に接続されており、移動体側コイル30で生成された電力は車載バッテリに充電される。
従って、インフラ側コイル10と移動体側コイル30との間の結合係数が高く、効率、EMCが向上し、また漏洩する磁界、電界に対する人体に対する影響を抑制することができる。
これに対して、この球状コア要素22は、その大円に沿って凸部25が形成されているので、球状コア要素22が回転してもパーティングラインが凹状コア要素21の摺動面に入り込むようなことはなく、型ずれやパーティングラインによって、球状コア要素22と凹状コア要素21との間の摺動面に浮きが発生して磁気抵抗が増加するといった不都合の発生を防止することができる。
また、自動車によって前進、または後進させて移動体側コイル30をインフラ側コイル10に対向させることになるが、この場合、その自動車の前進、後進に応じて移動体側コイル30を180°回転させて自動車に搭載することで対応することができる。
また、移動体側コイル30の巻線32に交流電流を流せば、それによって発生する磁束によってインフラ側コイル10の巻線12に誘導電流が流れるため、移動体側コイル30からインフラ側コイル10に電力を伝送することもできる。
また、電磁特性測定装置は、移動体側コイル30とともにインフラ側コイル10にも備えてもよいし、インフラ側コイル10のみに備えてもよい。
また、移動体として自動車について説明したが、自動車に限定されず、例えば電車等であってもよい。
また、コア部23の接触面は球面形としたが、屈曲時にも磁性体相互の接触面積が大きく取れる構造であればよく、円筒面形や樽面形としてもよい。
また、接続コアには、ゴム状の樹脂と磁性粉とを混合して成形した複合磁性材料を用いてもよく、性能や耐久性はやや落ちるが、同様に変形可能な接続コアを安価に得ることができる。
前記インフラ側コイルと前記移動体側コイルとの間に前記インフラ側コイルと前記移動体側コイルとを磁気的に接続する一対の接続コアが設けられており、
前記接続コアは、可撓性であり、
前記移動体側コイルの前記コアまたは前記インフラ側コイルの前記コアは、両端部に前記移動体の移動方向に延びた拡張コアを有している。
従って、インフラ側コイル10と移動体側コイル30との間の結合係数が高く、効率、EMCが向上し、また漏洩する磁界、電界に対する人体の影響を抑制することができる。
Claims (10)
- 棒状のコア、及びこのコアに導線が巻回された巻線を有するインフラ側コイルと、移動体に設けられているとともに前記インフラ側コイルと接近して対向し、棒状のコア、及びこのコアに導線が巻回された巻線を有する移動体側コイルと、を備え、電磁誘導の相互誘電作用に基づき、前記インフラ側コイルと前記移動体側コイルとの間で電力を伝送する非接触電力伝送装置であって、
前記インフラ側コイルと前記移動体側コイルとの間に前記インフラ側コイルと前記移動体側コイルとを磁気的に接続する一対の接続コアが設けられている非接触電力伝送装置。 - 前記接続コアは、可撓性である請求項1に記載の非接触電力伝送装置。
- 前記移動体側コイルの前記コアまたは前記インフラ側コイルの前記コアは、両端部に前記移動体の移動方向に延びた拡張コアを有している請求項1または2に記載の非接触電力伝送装置。
- 前記拡張コアを有する前記インフラ側コイルまたは前記移動体側コイルは、前記拡張コアに前記接続コアの端部を導くガイド部を有している請求項3に記載の非接触電力伝送装置。
- 前記接続コアは、隣接した同士が互いに屈曲自在の第1のコア要素及び第2のコア要素からなるコア部を有する請求項1〜4の何れか1項に記載の非接触電力伝送装置。
- 前記第1のコア要素は、全体形状が球である球状コア要素であり、前記第2のコア要素は、前記球状コア要素の半球面と面接触した凹状コア要素である請求項5に記載の非接触電力伝送装置。
- 前記球状コア要素は、その大円に沿って凸部が形成されている請求項6に記載の非接触電力伝送装置。
- 隣接した前記コア部同士が接続されて構成された接続コア本体は、全面が弾性チューブで覆われている請求項5〜7の何れか1項に記載の非接触電力伝送装置。
- 前記移動体側コイル及び前記インフラ側コイルの少なくとも一方には、前記巻線と接続され巻線の電磁特性を計測する電磁特性測定装置を備えている請求項1〜8の何れか1項に記載の非接触電力伝送装置。
- 前記電磁特性測定装置は、前記巻線に複数の周波数の電流を流すことで巻線の電磁特性を測定する請求項9に記載の非接触電力伝送装置。
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