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JP2014241086A - 端末装置、入力補正プログラム及び入力補正方法 - Google Patents

端末装置、入力補正プログラム及び入力補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチタッチ検出時の誤操作を低減する技術を提供する。【解決手段】端末装置は、タッチパネルに入力された、第1の接触に係る接触位置と第1の接触に係る押圧力と、第2の接触に係る接触位置と第2の接触に係る押圧力とを取得する手段と、第1の接触が所定の条件を満たすことを判定する手段と、第1の接触に係る押圧力と第2の接触に係る押圧力との高低を判定する手段と、第1の接触が所定の条件を満たし、第1の接触に係る押圧力が第2の接触に係る押圧力より高い場合には、第1の接触に係る接触位置を無効とする手段と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、端末装置、入力補正プログラム及び入力補正方法に関する。
近年、スマートフォン、タブレットPC(PC:Personal Computer)、PDA(Personal Data Assistance)といった情報処理端末の利用者(ユーザ)が増えてきている。情
報処理端末では、入力デバイスとしてタッチパネルを搭載する機器が普及してきている。情報処理端末に搭載されるタッチパネルは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスとタッチパッド等のユーザ操作による接触位置の座標を検出するデバイスとを組み合わせた入力デバイスである。
ユーザは、例えば、タッチパネルを介して所定のタッチ操作を行うことにより、情報処理端末に表示された表示画像等に対する表示領域のスクロールや、表示領域の拡大または縮小といった機能を実現する。
なお、本明細書で説明する技術に関連する技術が記載されている先行技術文献としては、以下の特許文献が存在している。
特開2009−217814号公報 特開2011−237945号公報 特開2010−020405号公報
上述の情報処理端末の表示画面は、情報処理端末の表側面の略全面にタッチパネルを配置することでコンテンツ等の表示領域のサイズを大きくしている。このため、情報処理端末を把持する手の指がタッチパネルに接触することにより、誤操作が発生する虞がある。
例えば、タブレットPCといった比較的に大型の情報処理端末では、ユーザは、タッチ操作を行う手とは反対の手で情報処理端末の重量を支え、表示領域のスクロールや拡大または縮小といったタッチ操作を行う。この際に、情報処理端末を把持する手の親指が表面に配置されたタッチパネルの端部に触れている状態となる。
この状態で、他方の手の指でタッチ操作を行う場合、情報処理端末は、既に触れている手の指とタッチ操作を行う他方の指とを検出し、マルチタッチとなってしまう。マルチタッチを検出した情報処理端末では、タッチ操作を行うために接触した指の位置と既に触れている指の位置とから、タッチパネルへのユーザ入力を判断する。例えば、表示領域をスクロールするシングルタッチ操作は、タッチ操作を行う指と既に触れている指とで指定された2点間の距離の移動と判断されてしまう。表示領域をスクロールする目的で行ったシングルタッチ操作は、ユーザの意図にそぐわない、表示領域を拡大または縮小するピンチインまたはピンチアウト操作と判定されてしまう。このため、表示領域をスクロールしたい画像やコンテンツ等の表示画像には、ユーザの意図しない、表示領域の拡大や縮小が施されてしまう。
1つの側面では、本発明は、マルチタッチ検出時の誤操作を低減する技術の提供を目的
とする。
上記技術は、次の端末装置の構成によって例示できる。すなわち、端末装置は、タッチパネルに入力された、第1の接触に係る接触位置と第1の接触に係る押圧力と、第2の接触に係る接触位置と第2の接触に係る押圧力とを取得する手段と、第1の接触が所定の条件を満たすことを判定する手段と、第1の接触に係る押圧力と第2の接触に係る押圧力との高低を判定する手段と、第1の接触が所定の条件を満たし、第1の接触に係る押圧力が第2の接触に係る押圧力より高い場合には、第1の接触に係る接触位置を無効とする手段と、を備える。
上記の端末装置によれば、マルチタッチ検出時の誤操作を低減する技術が提供できる。
端末装置のタッチ操作を説明する図である。 誤操作が発生するマルチタッチ操作の傾向を説明する図である。 本実施形態の端末装置のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態の処理例1の誤操作防止処理を例示するフローチャートである。 本実施形態の処理例2の誤操作防止処理を例示するフローチャートである。 本実施形態の処理例3の誤操作防止処理を例示するフローチャートである。 本実施形態の処理例4の誤操作防止処理を例示するフローチャートである。
以下、図面を参照して、一実施形態に係る端末装置について説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、端末装置は実施形態の構成には限定されない。
以下、図1から図7の図面に基づいて、端末装置を説明する。
<比較例>
図1に、タブレットPCといった情報処理端末(端末装置)のタッチ操作の説明図を例示する。図1の説明図において、端末装置90は、タブレットPC(PC:Personal Computer)等の情報処理端末である。端末装置90は、表側面に入力デバイスとしてのタッ
チパネル90aを有している。タッチパネル90aは、例えば、LCD(Liquid Crystal
Display)等の表示デバイスとユーザのタッチ操作といった接触位置の座標を検出するデバイスとを組み合わせた入力デバイスである。
図1の端末装置90では、コンテンツ等の表示画像は、タッチパネル90aの表示デバイスに表示される。端末装置90の利用者(ユーザ)は、タッチパネル90aの表示デバイスに表示された表示画像に対して、例えば、人差し指等の操作指91を接触させて重畳する、シングルタッチ操作を行う。例えば、ユーザは、タッチ操作を行う場合、操作指91の手とは異なる他方の手で端末装置90を把持することで操作指91の接するタッチパネル90aの接触面を固定する。
ユーザは、操作指91の接する接触面を固定した状態で、タッチパネル90aに表示された表示画像に対して操作指91を重畳させる。タッチパネル90aの表示デバイスに表示された表示画像に対し、重畳された操作指91の接触位置は、タッチパネル90aの接触位置の座標を検出するデバイスにより検出される。端末装置90は、タッチ操作により、例えば、検出した接触位置に対応する表示画像への表示位置の移動や、表示画像の拡大または縮小といった処理を実行する。
例えば、端末装置90に表示された表示画像の表示領域をスクロールさせる場合、ユーザは、シングルタッチ操作により、表示画像へ重畳させて接触させた操作指91をスクロール方向に移動させる。例えば、ユーザは、表示画像に対して重畳させた操作指91を、タッチパネル90aに接触させた状態で、スクロール方向にはじく(払う)ように移動させ、フリック操作を行う。また、例えば、ユーザは、表示画像に対して重畳させた操作指91を、タッチパネル90aに接触させた状態で、スクロール方向に滑らせるようにスライドさせて移動させ、スワイプ操作を行う。端末装置90は、タッチパネル90aに接触された操作指91の接触位置、及び、移動方向を検知し、操作指91の移動方向に応じて、表示デバイスに表示された表示画像をスクロールさせる。
図1の説明例は、ユーザのスワイプ操作による表示画像のスクロールの例である。図1において、位置Aは、ユーザの操作指91がタッチパネル90aに表示された表示画像に対して重畳させて接触する位置である。同様に、位置Bは、スワイプ操作後のユーザの操作指91が接触する位置である。図1に例示のスワイプ操作では、位置Aで重畳された表示画像の表示位置はスワイプ操作後の操作指91が接触する位置B方向にスクロールし、位置Aの表示画像の表示位置は、位置Bに移動する。
図1に例示するように、表示画像のスクロールといったシングルタッチ操作時に、端末装置90を把持する手の指92がタッチパネル90aに接触するケースが生じ得る。このケースでは、端末装置90は、タッチパネル90aに接触した指92の接触位置である位置Cを検出すると共に、シングルタッチ操作を行うために接触された操作指91の位置Aを検出する。つまり、端末装置90は、操作指91によるタッチパネル90aへの接触を、指92と操作指91との接触によるマルチタッチ操作と判定して対応する処理を実行する場合が生ずる。
例えば、図1の例では、端末装置90は、指92が接触した位置Cと操作指91が接触した位置Aとの間の距離を算出する。そして、端末装置90は、例えば、操作指91の接触位置の位置Aから位置Bへの移動に伴う、位置Cとの相対距離の拡縮に応じてタッチパネル90aに表示された表示画像の拡大または縮小を行うピンチ処理を実行する。つまり、指92がタッチパネル90aに接触する状態では、表示画像のスクロールを行うためのシングルタッチ操作はマルチタッチ操作と判定される。そして、マルチタッチ操作と判定された場合、端末装置90では、マルチタッチ操作として検出した指92、操作指91の接触位置に基づくピンチ処理が行われ、ユーザの意図にそぐわない、例えば、表示画像の拡大または縮小表示が実行されてしまう。
<実施例>
比較例で説明したように、端末装置90を把持する手の指92がタッチパネル90aに接触し、シングルタッチ操作時に誤操作が発生する場合、以下の(1)〜(3)の傾向がある。図2は、シングルタッチ操作時に誤操作が発生する場合の指92に係る傾向を説明する説明図である。端末装置90の把持する手の指92と操作指91との接触で発生する誤操作時の傾向を、図2を参照して説明する。
(1)図2において、例えば、端末装置90を把持する手の指92の接触は、タッチパネル90aの端部90bで発生する傾向にある。そして、接触が発生する端部90bでの領域は、接触する指92の長さ(例えば、親指の長さ)に応じて所定幅を有する傾向にある。また、端部90bで発生した接触の接触位置(位置C)は、少なくともシングルタッチ操作を行っている期間は、移動しない(位置Cに留まっている)傾向にある。
(2)図1に例示したように、シングルタッチ操作時には、ユーザは、端末装置90の重量を支えながら操作指91の接するタッチパネル90aの接触面を固定する。このため、
タッチパネル90aの端部90bに接触する指92と、タッチ操作を行う操作指91との間にはタッチパネル90aを押圧する圧力に圧力差が生じる傾向にある。そして、この圧力差に関し、少なくともシングルタッチ操作を行っている期間では、タッチ操作を行う操作指91よりも端部90bに接触する指92の押圧する圧力が高い傾向にある。
(3)さらに、端部90bに接触する指92と操作指91の接触する位置について、図2に例示するように、位置Cと位置Aとの間の距離は、比較的に離れている傾向にある。例えば、タッチパネル90aに表示された表示画像に対して、拡大または縮小等のピンチ処理を行わせる場合、ユーザは、端末装置90を把持する手とは異なる片方の手でマルチタッチ操作を行うことになる。ピンチ処理を実行するマルチタッチ操作は、例えば、片側の手の親指と人差し指、または、親指と中指等を表示された表示画像に重ね合わせ、接触させた2本の指の間隔を広げたり、狭めたりする。図2に例示するように、シングルタッチ操作時に発生するマルチタッチ誤操作は、ピンチ処理を意図するユーザのマルチタッチ操作とは異なる。このため、例えば、端部90bに接触する指92と操作指91の接触する位置の間の距離は、上述のマルチタッチ操作時の接触位置の距離よりも相対的に離れる傾向となる。
本実施形態の情報処理端末(以下、端末装置と称す)は、マルチタッチの判定において、タッチパネルに接触された一方の圧力と他方の圧力とを検出し、検出した圧力の相対的な大小を判定する。そして、本実施形態の端末装置は、それぞれに検出された圧力の大小関係が所定の関係にあることを条件として、ユーザ操作を適切に判断する。ここで、所定の関係とは、例えば、検出された一方の圧力が所定の閾値より高く、かつ、他方の圧力より高い(大きい)関係である。この結果、本実施形態の端末装置では、例えば、端末装置を把持する手の指がタッチパネルに接触する場合であっても、検出されたマルチタッチによる誤操作を低減することができる。
〔装置構成〕
図3に、本実施形態の端末装置のハードウェアの構成を例示する。図1の端末装置10は、例えば、スマートフォン、PDA(Personal Data Assistance)タブレットPC等の携帯可能な情報処理端末である。端末装置10は、接続バスB1によって相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)11、主記憶部12、補助記憶部13、通信部1
4、入力部15、出力部16を有する。主記憶部12及び補助記憶部13は、携帯端末装置10が読み取り可能な記録媒体である。
端末装置10は、CPU11が補助記憶部13に記憶されたプログラムを主記憶部12の作業領域に実行可能に展開し、プログラムの実行を通じて周辺機器の制御を行う。これにより、端末装置10は、所定の目的に合致した機能を実現することができる。
例えば、端末装置10は、ブラウザ機能により、通信部14を介してインターネット(Internet)等のネットワークに接続し、ネットワーク上に提供される各種サービスを享受する。ネットワーク上に提供される各種サービスとして、例えば、メールの送受信、SNS(Social Networking Service)の参加、災害情報等の情報配信、ゲーム、画像、映像
、音楽等のダウンロード等を提示できる。
端末装置10のユーザは、例えば、ダウンロードした表示画像を端末装置10の出力部16に表示し、ネットワーク上で提供されたコンテンツの閲覧を行う。端末装置10のユーザは、例えば、コンテンツ閲覧時に表示された表示画像に対して、所定の操作指を重畳させて接触させ、表示画像のスクロール動作や拡大、縮小等のピンチ動作を実行する。
本実施形態の端末装置10は、ユーザ操作に係る操作指の接触等を入力部15の備える
静電式タッチパネル15aといった入力デバイスを介して検知する。また、本実施形態の端末装置10は、操作指の圧力(押圧力)を、入力部15の備える感圧式タッチパネル15bといった入力デバイスを介して検知する。そして、本実施形態の端末装置10は、マルチタッチ検出時の各圧力関係から、ユーザの意図に沿った適切な操作を判断する。本実施形態の端末装置10は、マルチタッチ検出時の誤操作を低減する。
図1に例示の端末装置10において、CPU11は、端末装置10全体の制御を行う中央処理演算装置である。CPU11は、補助記憶部13に格納されたプログラムに従って処理を行う。主記憶部12は、CPU11がプログラムやデータをキャッシュしたり、作業領域を展開したりする記憶媒体である。主記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。
補助記憶部13は、各種のプログラム及び各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納する。補助記憶部13には、オペレーティングシステム(Operating System :OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。OSは、通信部14を介して接続される外部装置等とのデータの受け渡しを行う通信インターフェースプログラムを含む。外部装置等には、例えば、接続されたネットワーク上の、他のサーバといった情報処理装置、外部記憶装置、電話や通信機能を有する端末装置等が含まれる。
補助記憶部13は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード等である。なお、補助記憶部13は、例えば
、ソリッドステートドライブ装置、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive
)装置等を含むとしてもよい。また、CDドライブ装置、DVDドライブ装置、BDドライブ装置等を含むとしてもよい。記録媒体としては、例えば、不揮発性半導体メモリ(フラッシュメモリ)を含むシリコンディスク、ハードディスク、CD、DVD、BD等がある。
通信部14は、例えば、ネットワーク等とのインターフェースである。端末装置10が接続するネットワークには、例えば、インターネット等の公衆ネットワーク、通信基地局を含む携帯電話網等の無線ネットワーク等が含まれる。
入力部15は、ユーザ等からの操作指示等を受け付ける。入力部15は、例えば、マイクロフォン、入力ボタン、入力キー、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ等の入力デバイスである。本実施形態の端末装置10は、入力デバイスとして、静電式タッチパネル15a、感圧式タッチパネル15bを備える。入力部15から入力された情報は、接続バスB1を介してCPU11に通知される。
静電式タッチパネル15aは、静電容量方式のタッチパネルであり、例えば、静電式タッチパネル15aの導電膜と該タッチパネル15aに接触した操作指との間での静電容量の変化を検知して、操作指の接触位置を検出する。
また、感圧式タッチパネル15bは、抵抗膜方式のタッチパネルであり、例えば、感圧式タッチパネル15bの印刷等で塗布された抵抗膜等により、該タッチパネル15aに接触された部位の電圧(電流)を検出する。例えば、制御部101は、補助記憶部13に予め感圧式タッチパネルで検出される電圧値(電流値)と対応付けられた押圧値をテーブル形式で格納し、該テーブルを参照することで接触部位の圧力を検知できる。
出力部16は、CPU11で処理されるデータや主記憶部12に記憶されるデータを出力する。出力部16は、表示画像等のコンテンツを表示する表示デバイスとしてLCD(Liquid Crystal Display)16aを含む。なお、端末装置10の出力部16には、EL(
Electro luminescence)パネル、有機ELパネルといった表示デバイス、スピーカ等の出力デバイスを含むとしてもよい。タイマーT1は、携帯端末10に備えられた時間計測を行うタイマー機能である。
本実施形態の端末装置10は、CPU11が補助記憶部13に記憶されているOS、各種プログラムや各種データを主記憶部12に読み出して実行する。端末装置10は、対象プログラムの実行と共に、制御部101の機能を実現する。また、端末装置10が参照し、或いは管理するデータの格納先としての所定の記憶領域を補助記憶部13に有する。補助記憶部13には、図4〜7で後述する、制御部101の処理の判定条件(閾値)が格納される。
制御部101は、マルチタッチの判定において、検出された圧力の大小関係が所定の関係にあることを条件として、ユーザ操作を適切に判断し、マルチタッチ検出時の誤操作を低減するよう機能する。なお、制御部101の詳細については、次の図4〜7の処理の説明で後述する。
〔処理フロー〕
以下、図4から7を参照し、本実施形態の端末装置10のマルチタッチ検出時の誤操作防止処理を説明する。なお、以下の説明では、実施形態の端末装置10のマルチタッチ検出時の誤操作防止処理を処理例1から4の場合に分けて説明する。
(処理例1)
処理例1の端末装置10は、例えば、図1に例示する、タッチパネルに接触された端末装置10を把持する手の指92と操作指91との圧力差を検出し、マルチタッチ検出時の誤操作防止処理を行う。図4に、圧力差を検出することで誤操作を低減する処理のフローチャートを例示する。なお、図4のフローチャートでは、静電式タッチパネル15a、感圧式タッチパネル15bが検出した複数の接触を、それぞれ“1点目”、“2点目”として記載する。
図4に例示のフローチャートにおいて、誤操作防止処理の開始は、例えば、電源投入後のマルチタッチ検出の時を例示できる。端末装置10は、静電式タッチパネル15a、及び、感圧式タッチパネル15bのそれぞれを介して、例えば、端末装置10を把持する手の指92の接触を“1点目”のタッチポイントとして検出する(S1)。また、端末装置10は、静電式タッチパネル15a、及び、感圧式タッチパネル15bのそれぞれを介して、例えば、操作指91の接触を“2点目”のタッチポイントとして検出する(S2)。そして、端末装置10は、端末装置10に対するマルチタッチを検出する(S3)。
端末装置10は、静電式タッチパネル15aで検出した“1点目”、“2点目”のタッチポイントの接触位置を、例えば、主記憶部12の所定の領域に一時的に格納する。同様に、端末装置10は、感圧式タッチパネル15bで検出した“1点目”、“2点目”のタッチポイントの押圧力を、例えば、主記憶部12の所定の領域に一時的に格納する。なお、端末装置10は、静電式タッチパネル15aで検出したタッチポイントの接触位置と感圧式タッチパネル15bで検出したタッチポイントの押圧力とを対応付けて、主記憶部12の所定の領域に格納するとしてもよい。
端末装置10は、端末装置10に対するマルチタッチを検出すると、それぞれのタッチポイントで検出された押圧力に基づいてS4−S5の誤操作防止のための判定処理を実行する。
端末装置10は、S1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの押圧力が所定の
閾値以上であるかを判定する(S4)。図2で説明したように、端末装置10の重量を支えながら把持する手の指の押圧力は、シングルタッチ操作を行う操作指の押圧力より高い傾向にある。このため、端末装置10は、タッチポイントの押圧力が所定の閾値以上であるかを判定することにより、該タッチポイントが端末装置10を把持する際に生じた接触位置であるかが判定できる。なお、このような閾値は、例えば、予め実験的に、端末装置10を把持する際に接触する指の押圧力を測定し、測定された押圧力から決定すればよい。端末装置10は、例えば、このように決定された閾値を補助記憶部13の所定の記憶領域に格納しておけばよい。
図4に例示のフローチャートにおいて、端末装置10は、S4の処理においてS1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの押圧力が所定の閾値以上でないと判定する場合には(S4、No)、S7の処理に移行する。S7の処理では、端末装置10は、S1、S2で検出されたマルチタッチ判定による動作処理を行う。
端末装置10は、例えば、S1で検出された“1点目”のタッチポイントとS2で検出された“2点目”のタッチポイントとの接触位置に基づきピンチ処理を行う。なお、ピンチ処理は、例えば、表示画像等の拡大を行うピンチアウト処理、及び表示画像等の縮小処理を行うピンチイン処理がある。本実施形態の端末装置10は、S1、S2で検出したタッチポイントの接触位置間の距離の拡縮に応じて、ピンチアウト処理またはピンチイン処理を実行する。
一方、端末装置10は、S4の処理においてS1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの押圧力が所定の閾値以上と判定する場合には(S4、Yes)、S5の判定処理に移行する。
S5の処理では、端末装置10は、検出した各タッチポイント間の押圧力の相対的な大小(高低)を判定する。図2で説明したように、端末装置10の重量を支えながら把持する手の指の押圧力は、シングルタッチ操作を行う操作指の押圧力より高い傾向にあるためである。端末装置10は、各タッチポイント間の押圧力の相対的な大小(高低)を判定することにより、押圧力の高いタッチポイントを、端末装置10を把持する際に生じた接触であると判定できる。端末装置10は、例えば、S1で検出された“1点目”のタッチポイントの押圧力とS2で検出された“2点目”のタッチポイントの押圧力の比較を行う。そして、端末装置10は、“2点目”のタッチポイントの押圧力より“1点目”のタッチポイントの押圧力が高いかを判定する。
端末装置10は、S5の処理においてS2の処理で検出した“2点目”のタッチポイントの押圧力よりS1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの押圧力が高くないと判定する場合には(S5、No)、S7の処理に移行する。一方、端末装置10は、S5の処理においてS2の処理で検出した“2点目”のタッチポイントの押圧力よりS1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの押圧力が高いと判定する場合には(S5、Yes)、S6の処理に移行する。
S6の処理では、端末装置10は、S2の処理で検出された“2点目”のタッチポイントによるシングルタッチ操作処理を行う。端末装置10は、例えば、S2の処理で検出された“2点目”のタッチポイントのフリック操作、スワイプ操作を検出し、表示画像のスクロール等を実行する。
ここで、端末装置10で実行されるS1の処理は、第1の接触に係る接触位置と第1の接触に係る押圧力を取得するステップの一例である。また、端末装置10のCPU11等は、第1の接触に係る接触位置と1の接触に係る押圧力を取得する手段の一例としてS1
の処理を実行する。
また、端末装置10で実行されるS2の処理は、第2の接触に係る接触位置と第2の接触に係る押圧力を取得するステップの一例である。また、端末装置10のCPU11等は、第2の接触に係る接触位置と第2の接触に係る押圧力を取得する手段の一例としてS2の処理を実行する。
また、端末装置10で実行されるS4の処理は、第1の接触が所定の条件を満たすことを判定するステップの一例である。また、端末装置10のCPU11等は、第1の接触が所定の条件を満たすことを判定する手段の一例としてS4の処理を実行する。
また、端末装置10で実行されるS5の処理は、第1の接触に係る押圧力と第2の接触に係る押圧力との高低を判定するステップの一例である。また、端末装置10のCPU11等は、第1の接触に係る押圧力と第2の接触に係る押圧力との高低を判定する手段の一例としてS5の処理を実行する。
また、端末装置10で実行されるS6の処理は、第1の接触が所定の条件を満たし、第1の接触に係る押圧力が第2の接触に係る押圧力より高い場合には、第1の接触に係る接触位置を無効とするステップの一例である。また、端末装置10のCPU11等は、第1の接触が所定の条件を満たし、第1の接触に係る押圧力が第2の接触に係る押圧力より高い場合には、第1の接触に係る接触位置を無効とする手段の一例としてS6の処理を実行する。
また、端末装置10で実行されるS7の処理は、第1の接触が所定の条件を満たし、第1の接触に係る押圧力が第2の接触に係る押圧力より低い場合には、第1の接触に係る接触位置と第2の接触に係る接触位置とによる入力操作に応じた処理を実行するステップの一例である。また、端末装置10のCPU11等は、第1の接触が所定の条件を満たし、第1の接触に係る押圧力が第2の接触に係る押圧力より低い場合には、第1の接触に係る接触位置と第2の接触に係る接触位置とによる入力操作に応じた処理を実行する手段の一例としてS7の処理を実行する。
以上、説明したように、本実施形態の端末装置10は、マルチタッチを検出すると、一方のタッチポイントの押圧力が閾値以上であるかを判定する。そして、端末装置10は、一方のタッチポイントの押圧力が閾値以上である場合には、さらに、他方のタッチポイントとの間の押圧力の大小を判定する。この結果、本実施形態の端末装置10は、端末装置10の重量を支えながら把持する手の指のタッチポイントを特定することができる。本実施形態の端末装置10は、一方のタッチポイントの押圧力が閾値以上であり、他方のタッチポイントの押圧力よりも高い場合では、例えば、一方のタッチポイントを無効とし、他方のタッチポイントによるシングルタッチ操作として処理することができる。また、端末装置10は、一方のタッチポイントの押圧力が閾値以上であっても、他方のタッチポイントの押圧力よりも低い場合では、例えば、マルチタッチ操作として2点間のピンチ処理を実行することができる。さらに、本実施形態の端末装置10は、特定した指と他の操作指によるタッチポイントの間の圧力関係から操作指を特定することができる。本実施形態の端末装置10は、端末装置を把持する手の指がタッチパネルに接触する場合であっても、ユーザ操作を適切に判断できるため、誤操作を低減することができる。
また、本実施形態の端末装置10は、各タッチポイントの押圧力で端末装置10を把持する手の指と操作指とを特定できるため、例えば、表示画面の端部に誤操作防止のための操作対象外の領域を設定しなくてもよい。このため、本実施形態の端末装置10は、タッチ操作時の操作領域を表示画面と同じサイズの領域とすることができる。
(処理例2)
次に、図5に例示のフローチャートを参照し、処理例2のマルチタッチ検出時の誤操作防止処理を説明する。処理例2の誤操作防止処理では、端末装置10は、さらに検出された一方のタッチポイントの接触位置、移動、及び他方のタッチポイントとの距離を判定する処理を行う。
図5に例示の誤操作防止処理は、S11−S14の処理を含むことで図4に例示の誤操作防止処理と相違する。以下、図4に例示の誤操作防止処理と相違するS11−S14の処理を主に説明する。
図5に例示のフローチャートにおいて、S11の処理では、端末装置10は、S1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの位置が表示画面の端部の領域内であるかを判定する。端末装置10は、S1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの位置が、例えば、図2に例示する端部90bの領域内であるかを判定する。図2で説明したように、端末装置10の重量を支えながら把持する手の指の接触位置は、表示画面の端部の領域内で発生する傾向にあるからである。なお、表示画面の端部の領域の設定は、予めマップ情報として補助記憶部13の所定の記憶領域に格納しておけばよい。
図5に例示のフローチャートにおいて、端末装置10は、S11の処理においてS1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの位置が表示画面の端部の領域内でないと判定する場合には(S11、No)、S7の処理に移行する。一方、端末装置10は、S11の処理においてS1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの位置が表示画面の端部の領域内であると判定する場合には(S11、Yes)、S12の判定処理に移行する。
S12の処理では、端末装置10は、検出した各タッチポイント間の距離が所定の閾値以上であるかを判定する。図2で説明したように、端末装置10の重量を支えながら把持する手の指の接触位置と操作指の接触位置との間の距離は、ピンチ処理を実行させるマルチタッチ操作と比較して離れている傾向にあるからである。なお、このような閾値は予めS11の処理の端部領域と同様に、例えば、判定情報として補助記憶部13の所定の記憶領域に格納しておけばよい。
端末装置10は、例えば、S1、S2の処理で検出した“1点目”及び“2点目”のタッチポイントの位置からタッチポイント間の距離を算出する。そして、端末装置10は、タッチポイント間の距離が所定の閾値を超えないと判定する場合には(S12、No)、S7の処理に移行する。一方、端末装置10は、S12の処理においてS1の処理でタッチポイント間の距離が所定の閾値以上であると判定する場合には(S12、Yes)、S13のタイマー起動を行う。
タイマー起動に関し、図2で説明したように、端末装置10の重量を支えながら把持する手の指の接触位置は、少なくともタッチ操作を行っている期間は、移動しない(タッチポイントに留まっている)傾向にあるからである。なお、タイマーの設定値は、例えば、予め、シングルタッチ等の操作時間を測定し、測定された操作時間から決定すればよい。端末装置10は、例えば、このように決定されたタイマー設定値を補助記憶部13の所定の記憶領域に格納しておけばよい。
端末装置10は、例えば、所定の期間が設定されたタイマーの起動を行い、S14の判定処理に移行する。S14の処理では、端末装置10は、S1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの移動距離が所定の閾値以下であるかを判定する。端末装置10を把
持する場合でも、例えば、移動車両等の揺れ、傾き等により、タッチポイントの位置は所定の領域範囲を移動することが想定できるからである。なお、このような閾値についても、例えば、予め許容される移動量(距離)を設定し、閾値として補助記憶部13の所定の記憶領域に格納しておけばよい。
端末装置10は、S14の処理においてS13で起動したタイマー満了前に、S1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの移動距離が所定の閾値を超えると判定する場合には(S14、No)、S7の処理に移行する。一方、端末装置10は、S14の処理においてS13で起動したタイマー満了までの間に、S1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの移動距離が所定の閾値以下であると判定した場合には(S14、Yes)、タイマー満了と共にS5の判定処理に移行する。
ここで、端末装置10で実行されるS11−S14の処理は、第1の接触が所定の条件を満たすことを判定するステップの一例である。また、端末装置10のCPU11等は、第1の接触が所定の条件を満たすことを判定する手段の一例としてS11−S14の処理を実行する。
このように、処理例2の端末装置10は、一方のタッチポイントの接触領域を判定することにより、端末装置10を把持する手の指か操作指かを特定できる。さらに、処理例2の端末装置10は、所定の接触領域にタッチポイントが検出された場合であっても、タッチポイント間の距離を判定することにより、端末装置10を把持する手の指か操作指かを特定できる。さらに、処理例2の端末装置10は、一定期間のタッチポイントの移動距離を判定することにより、所定の接触領域に検出されたタッチポイントと他のタッチポイントとの距離が離れていても、端末装置10を把持する手の指か操作指かを特定できる。そして、端末装置10は、タッチポイント間の押圧力の大小(高低)関係を判定する。この結果、本実施形態の端末装置10は、例えば、表示画面の端部を一方の操作指で固定し、他方の操作指を移動させるピンチ処理に係る操作であっても、表示画面の端部に接触した操作指と他方の接触する操作指とのマルチタッチ操作と判定することができる。
(処理例3)
次に、図6に例示のフローチャートを参照し、処理例3のマルチタッチ検出時の誤操作防止処理を説明する。処理例1、2では、2点間のマルチタッチによる誤操作防止処理を例示したが、処理例3では“3点目”のタッチポイント検出時の誤操作防止処理を実行する。
図6に例示の誤操作防止処理は、S21−S24の処理を含むことで図4に例示の誤操作防止処理と相違する。以下、図4に例示の誤操作防止処理と相違するS21−S24の処理を主に説明する。
図6に例示のフローチャートにおいて、例えば、端末装置10は、図4に例示の誤操作防止処理の動作後に、“1点目”,“2点目”のタッチを維持した状態で“3点目”のタッチポイントを検出する(S21)。なお、S21の処理は、S1及びS2の処理と同様である。
S22の処理では、“3点目”のタッチポイントを検出した端末装置10は、S1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの圧力が所定の閾値以上であるかを判定する。端末装置10は、S22の処理を行うことにより、端末装置10を把持する手の指が未だに接触した状態で“3点目”のタッチポイントが発生したことを判定できる。なお、S22の判定処理の閾値は、例えば、S4の判定処理の閾値と同じであることが望ましい。
端末装置10は、S22の処理においてS1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの押圧力が所定の閾値以上でない場合には(S22、No)、S7の処理に移行する。一方、端末装置10は、S22の処理においてS1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの押圧力が所定の閾値以上の場合には(S22、Yes)、S23の処理に移行する。
S22の処理で“No”と判定される場合、3点でマルチタッチされ、“1点目”、及び、“2点目”のタッチポイントの押圧力が閾値未満となる。そこで、端末装置10は、S7の処理に移行し、通常のマルチタッチ検出による処理を実行する。但し、S22の判定で“No”とされる場合には、例えば、端末装置10は、図4等で説明した“1点目”と“2点目”によるマルチタッチ操作処理を継続するとしてもよい。また、例えば、端末装置10は、“2点目”と“3点目”、或いは、“1点目”と“3点目”によるマルチタッチ操作処理を行うとしてもよい。また、端末装置10は、さらに、それぞれのタッチポイントの押圧力が閾値以上であるかを判定することで、端末装置10を把持する手の指のタッチポイントを特定し、閾値以上の押圧力のタッチポイント以外の2点間のタッチ操作処理を行うとしてもよい。なお、端末装置10は、再度の押圧力判定の結果、閾値以上である押圧力のタッチポイントが存在しない場合では、上述した何れかの2点間でのマルチタッチ操作処理を行うとすればよい。
S23の処理では、端末装置10は、S1、S2、S21で検出されたタッチポイント間の押圧力の大小(高低)関係を判定する。例えば、端末装置10は、S1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの押圧力と、S2、S21の処理で検出した“2点目”及び“3点目”のタッチポイントの押圧力との比較を行う。端末装置10は、S23の処理において、“1点目”のタッチポイントの押圧力が、“2点目”及び“3点目”のタッチポイントの押圧力より高くないと判定される場合には(S23、No)、S7の処理に移行する。
S23の処理で“No”と判定される場合、3点でマルチタッチされ、閾値以上であるタッチポイントが少なくとも“1点目”のタッチポイント以外に存在することとなる。この場合にも、端末装置10は、S7の処理に移行し、通常のマルチタッチ検出による処理を実行すればよい。例えば、端末装置10は、図4等で説明した“1点目”と“2点目”によるマルチタッチ操作処理を継続するとしてもよい。また、端末装置10は、少なくとも“1点目”の押圧力は閾値以上であるため、“2点目”と“3点目”のによるマルチタッチ操作処理を行うとしてもよい。また、端末装置10は、閾値以上の“1点目”と“1点目”より高い押圧力の他点を無効としてもよい。この場合、例えば、端末装置10は、閾値以上の“1点目”より低い他点によるシングルタッチ操作処理やS6の処理を維持するとしてもよい。さらには、図5に例示するように、タイマー起動を行い、それぞれのタッチポイントの移動距離を判定し、動きの最も小さいタッチポイントを無効とし、残りのタッチポイントによるマルチタッチ操作処理を行うとしてもよい。
一方、端末装置10は、S23の処理において、“1点目”のタッチポイントの押圧力が、“2点目”及び“3点目”のタッチポイントの押圧力より高いと判定される場合には(S23、Yes)、S24の処理を実行する。端末装置10は、S23の処理で“Yes”と判定される場合、S6で判定した“2点目”のシングルタッチ操作に“3点目”のタッチ操作が発生したとして、S24に移行する。S24に移行した操作端末10は、S2の処理で検出した“2点目”のタッチポイントとS21の処理で検出した“3点目”のタッチポイントとの間のマルチタッチ操作処理を行う。
ここで、端末装置10で実行されるS21の処理は、第3の接触に係る接触位置と第3の接触に係る押圧力とを取得するステップの一例である。また、端末装置10のCPU1
1等は、第3の接触に係る接触位置と第3の接触に係る押圧力とを取得する手段の一例としてS21の処理を実行する。
また、端末装置10で実行されるS23の処理は、第1の接触に係る押圧力と第3の接触に係る押圧力との高低を判定するステップの一例である。また、端末装置10のCPU11等は、第1の接触に係る押圧力と第3の接触に係る押圧力との高低を判定する手段の一例としてS23の処理を実行する。
また、端末装置10で実行されるS24の処理は、第1の接触が所定の条件を満たし、第1の接触に係る押圧力が第2の接触、及び、第3の接触に係る押圧力より高い場合には、第1の接触に係る接触位置を無効とするステップの一例である。また、端末装置10のCPU11等は、第1の接触が所定の条件を満たし、第1の接触に係る押圧力が第2の接触、及び、第3の接触に係る押圧力より高い場合には、第1の接触に係る接触位置を無効とする手段の一例としてS24の処理を実行する。
このように処理例3の端末装置10は、“3点目”のタッチポイントを検出した場合、S22−S23の判定処理を行うことにより、ユーザ操作によって新たに発生したタッチポイントかを判定できる。そして、端末装置10はS22−S23の判定処理により、ユーザ操作によって新たに発生したタッチポイントと判定する場合には、新たに発生したタッチポイントとの間でのマルチタッチ操作処理を行うことができる。一方、端末装置10は、S22の処理で否定判定の場合、S23の処理で否定判定の場合には、既に判定処理を行った“1点目”及び“2点目”のタッチポイントによるマルチタッチ操作処理を継続することができる。この結果、本実施形態の端末装置10は、例えば、3点目”のタッチポイントを検出した場合であっても、ユーザ操作を適切に判断できるため、誤操作を低減することができる。
(処理例4)
次に、図7に例示のフローチャートを参照し、処理例4のマルチタッチ検出時の誤操作防止処理を説明する。図7に例示の処理例4の誤操作防止処理では、図4に例示のマルチタッチ検出時の誤動作防止処理の実行後に、一方のタッチポイントの押圧力を監視し続ける処理を行う。
図7に例示の誤操作防止処理は、S31の処理を含むことで図4に例示の誤操作防止処理と相違する。以下、図4に例示の誤操作防止処理と相違するS31の処理を主に説明する。
図7に例示のフローチャートにおいて、S31の処理では、端末装置10は、S1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの圧力が所定の閾値以上であるかを判定することで、端末装置10を把持する指の接触を監視する。端末装置10は、“1点目”のタッチポイントの圧力が所定の閾値以上であると判定することにより、端末装置10を把持する指が接触し続けていると判断できる。なお、S31の判定処理は、例えば、S4の判定処理と同じである。
端末装置10は、S31の処理においてS1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの押圧力が所定の閾値以上の場合には(S31、Yes)、S6の処理に移行し、“1点目”のタッチを無視する誤動作防止処理を継続する。一方、端末装置10は、S31の処理においてS1の処理で検出した“1点目”のタッチポイントの押圧力が所定の閾値を超えない場合には(S31、No)、S7の処理に移行する。端末装置10は、S7の処理に移行することで、本実施形態の誤動作防止処理を終了し、例えば、ピンチ処理といった、正常なマルチタッチ操作処理を実行する。
このように、処理例4の端末装置10は、一方のタッチポイントの押圧力を監視し続ける処理を行うことで、例えば、接触し続けている端末装置10を把持する指を無効とする誤操作防止処理を継続することができる。
<変形例>
図5に例示の処理例2では、S11−S14,S5の処理を行うことで、端末装置10を把持する指の接触によるタッチポイントを無効とする誤操作防止処理を説明した。変形例として、端末装置10は、例えば、図5に例示のS11の処理、S14の処理の一方だけを実行するとしてもよい。また、端末装置10は、図4に例示のS4の処理、図5に例示のS11,S14,S5の処理の何れか2つを組み合せ、端末装置10を把持する指の接触によるタッチポイントを無効とする誤操作防止処理を行うとしてもよい。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
《その他》
以上の実施形態は、さらに以下の付記と呼ぶ態様を含む。以下の各付記に含まれる構成要素は、他の付記に含まれる構成と組み合わせることができる。
(付記1)
タッチパネルに入力された、第1の接触に係る接触位置と前記第1の接触に係る押圧力と、第2の接触に係る接触位置と前記第2の接触に係る押圧力とを取得する手段と、
前記第1の接触が所定の条件を満たすことを判定する手段と、
前記第1の接触に係る押圧力と前記第2の接触に係る押圧力との高低を判定する手段と、
前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触に係る押圧力より高い場合には、前記第1の接触に係る接触位置を無効とする手段と、
を備える端末装置。
(付記2)
前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触に係る押圧力より低い場合には、前記第1の接触に係る接触位置と前記第2の接触に係る接触位置とによる入力操作に応じた処理を実行する手段をさらに備える、付記1に記載の端末装置。
(付記3)
タッチパネルに入力された、第3の接触に係る接触位置と前記第3の接触に係る押圧力とを取得する手段と、
前記第1の接触に係る押圧力と前記第3の接触に係る押圧力との高低を判定する手段と、
前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触
、及び、前記第3の接触に係る押圧力より高い場合には、前記第1の接触に係る接触位置を無効とする手段と、をさらに備える、付記1または2に記載の端末装置。
(付記4)
前記所定の条件は、前記第1の接触に係る押圧力が所定値以上である、付記1から付記3の何れか一の付記に記載の端末装置。
(付記5)
前記所定の条件は、前記第1の接触に係る接触位置が所定領域内である、付記1から付記3の何れか一の付記に記載の端末装置。
(付記6)
前記所定の条件は、前記第1の接触に係る接触位置と第2の接触に係る接触位置との間の距離が所定値以上であることを含む、付記5に記載の端末装置。
(付記7)
前記所定の条件は、所定の期間内での前記第1の接触に係る接触位置の移動距離が所定値以下であることを含む、付記6に記載の端末装置。
(付記8)
コンピュータに、
タッチパネルに入力された、第1の接触に係る接触位置と前記第1の接触に係る押圧力と、第2の接触に係る接触位置と前記第2の接触に係る押圧力とを取得するステップと、
前記第1の接触が所定の条件を満たすことを判定するステップと、
前記第1の接触に係る押圧力と前記第2の接触に係る押圧力との高低を判定するステップと、
前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触に係る押圧力より高い場合には、前記第1の接触に係る接触位置を無効とするステップと、
を実行させるための入力補正プログラム。
(付記9)
前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触に係る押圧力より低い場合には、前記第1の接触に係る接触位置と前記第2の接触に係る接触位置とによる入力操作に応じた処理を実行するステップをさらに実行させるための付記8に記載の入力補正プログラム。
(付記10)
タッチパネルに入力された、第3の接触に係る接触位置と前記第3の接触に係る押圧力とを取得するステップと、
前記第1の接触に係る押圧力と前記第3の接触に係る押圧力との高低を判定するステップと、
前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触、及び、前記第3の接触に係る押圧力より高い場合には、前記第1の接触に係る接触位置を無効とするステップと、をさらに実行させるための付記8または9に記載の入力補正プログラム。
(付記11)
前記所定の条件は、前記第1の接触に係る押圧力が所定値以上である、付記8から付記10の何れか一の付記に記載の入力補正プログラム。
(付記12)
前記所定の条件は、前記第1の接触に係る接触位置が所定領域内である、付記8から付記10の何れか一の付記に記載の入力補正プログラム。
(付記13)
前記所定の条件は、前記第1の接触に係る接触位置と第2の接触に係る接触位置との間の距離が所定値以上であることを含む、付記12に記載の入力補正プログラム。
(付記14)
前記所定の条件は、所定の期間内での前記第1の接触に係る接触位置の移動距離が所定
値以下であることを含む、付記13に記載の入力補正プログラム。
(付記15)
コンピュータが、
タッチパネルに入力された、第1の接触に係る接触位置と前記第1の接触に係る押圧力と、第2の接触に係る接触位置と前記第2の接触に係る押圧力とを取得するステップと、
前記第1の接触が所定の条件を満たすことを判定するステップと、
前記第1の接触に係る押圧力と前記第2の接触に係る押圧力との高低を判定するステップと、
前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触に係る押圧力より高い場合には、前記第1の接触に係る接触位置を無効とするステップと、
を実行する入力補正方法。
(付記16)
前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触に係る押圧力より低い場合には、前記第1の接触に係る接触位置と前記第2の接触に係る接触位置とによる入力操作に応じた処理を実行するステップをさらに実行する付記15に記載の入力補正方法。
(付記17)
タッチパネルに入力された、第3の接触に係る接触位置と前記第3の接触に係る押圧力とを取得するステップと、
前記第1の接触に係る押圧力と前記第3の接触に係る押圧力との高低を判定するステップと、
前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触、及び、前記第3の接触に係る押圧力より高い場合には、前記第1の接触に係る接触位置を無効とするステップと、をさらに実行する付記15または16に記載の入力補正方法。(付記18)
前記所定の条件は、前記第1の接触に係る押圧力が所定値以上である、付記15から付記17の何れか一の付記に記載の入力補正方法。
(付記19)
前記所定の条件は、前記第1の接触に係る接触位置が所定領域内である、付記15から付記17の何れか一の付記に記載の入力補正方法。
(付記20)
前記所定の条件は、前記第1の接触に係る接触位置と第2の接触に係る接触位置との間の距離が所定値以上であることを含む、付記19に記載の入力補正方法。
(付記21)
前記所定の条件は、所定の期間内での前記第1の接触に係る接触位置の移動距離が所定値以下であることを含む、付記20に記載の入力補正方法。
10 端末装置
11 CPU
12 主記憶部
13 補助記憶部
14 通信部
15 入力部
15a 静電式タッチパネル、15b 感圧式タッチパネル
16 出力部
16a LCD
90 端末装置
90a タッチパネル、90b 端部
91 操作指、92 指
101 制御部

Claims (9)

  1. タッチパネルに入力された、第1の接触に係る接触位置と前記第1の接触に係る押圧力と、第2の接触に係る接触位置と前記第2の接触に係る押圧力とを取得する手段と、
    前記第1の接触が所定の条件を満たすことを判定する手段と、
    前記第1の接触に係る押圧力と前記第2の接触に係る押圧力との高低を判定する手段と、
    前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触に係る押圧力より高い場合には、前記第1の接触に係る接触位置を無効とする手段と、
    を備える端末装置。
  2. 前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触に係る押圧力より低い場合には、前記第1の接触に係る接触位置と前記第2の接触に係る接触位置とによる入力操作に応じた処理を実行する手段をさらに備える、請求項1に記載の端末装置。
  3. タッチパネルに入力された、第3の接触に係る接触位置と前記第3の接触に係る押圧力とを取得する手段と、
    前記第1の接触に係る押圧力と前記第3の接触に係る押圧力との高低を判定する手段と、
    前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触、及び、前記第3の接触に係る押圧力より高い場合には、前記第1の接触に係る接触位置を無効とする手段と、をさらに備える、請求項1または2に記載の端末装置。
  4. 前記所定の条件は、前記第1の接触に係る押圧力が所定値以上である、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の端末装置。
  5. 前記所定の条件は、前記第1の接触に係る接触位置が所定領域内である、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の端末装置。
  6. 前記所定の条件は、前記第1の接触に係る接触位置と第2の接触に係る接触位置との間の距離が所定値以上であることを含む、請求項5に記載の端末装置。
  7. 前記所定の条件は、所定の期間内での前記第1の接触に係る接触位置の移動距離が所定値以下であることを含む、請求項6に記載の端末装置。
  8. コンピュータに、
    タッチパネルに入力された、第1の接触に係る接触位置と前記第1の接触に係る押圧力と、第2の接触に係る接触位置と前記第2の接触に係る押圧力とを取得するステップと、
    前記第1の接触が所定の条件を満たすことを判定するステップと、
    前記第1の接触に係る押圧力と前記第2の接触に係る押圧力との高低を判定するステップと、
    前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触に係る押圧力より高い場合には、前記第1の接触に係る接触位置を無効とするステップと、
    を実行させるための入力補正プログラム。
  9. コンピュータが、
    タッチパネルに入力された、第1の接触に係る接触位置と前記第1の接触に係る押圧力と、第2の接触に係る接触位置と前記第2の接触に係る押圧力とを取得するステップと、
    前記第1の接触が所定の条件を満たすことを判定するステップと、
    前記第1の接触に係る押圧力と前記第2の接触に係る押圧力との高低を判定するステップと、
    前記第1の接触が所定の条件を満たし、前記第1の接触に係る押圧力が前記第2の接触に係る押圧力より高い場合には、前記第1の接触に係る接触位置を無効とするステップと、
    を実行する入力補正方法。
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