JP2014110568A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】クロストークが目立たない高画質の3D画像を容易に表示することができるようにする。
【解決手段】位相計算部は、表示部に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定するレンチキュラレンズ上の3D画像の各サブ画素の位相を計算する。ブレンド処理部は、位相に基づいて、サブ画素ごとに、3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を合成する。本技術は、例えば、3D画像を表示する画像処理装置等に適用することができる。
【選択図】図10
【解決手段】位相計算部は、表示部に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定するレンチキュラレンズ上の3D画像の各サブ画素の位相を計算する。ブレンド処理部は、位相に基づいて、サブ画素ごとに、3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を合成する。本技術は、例えば、3D画像を表示する画像処理装置等に適用することができる。
【選択図】図10
Description
本技術は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関し、特に、クロストークが目立たない高画質の3D画像を容易に表示することができるようにした画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
ディスプレイ上に表示された3D画像のうちの左目用の画像を視聴者の左目に見せ、右目用の画像を視聴者の右目に見せることにより、3D用の眼鏡を装着しない視聴者に3D画像を提供する表示装置(以下、裸眼3D表示装置という)がある。裸眼3D表示装置としては、シート状のレンチキュラレンズが貼り付けられたディスプレイを備えるレンチキュラ式表示装置と、表面に遮光バリアが設けられたディスプレイを備えるバリア式表示装置がある。
図1は、レンチキュラ式表示装置のディスプレイの構成の一例を示す図である。
図1に示すように、レンチキュラ式表示装置10では、ディスプレイ11の表面に、シート状のレンチキュラレンズ12が貼り付けられている。図1の例では、レンチキュラレンズ12は、ディスプレイ11に対して斜め方向に貼り付けられている。
図2は、ディスプレイ11に表示される画像の適視位置からの見え方を説明する図である。
図2に示すように、レンチキュラ式表示装置10では、レンチキュラレンズ12により、ディスプレイ11上の視聴者の左目で見える領域と右目で見える領域が限定される。具体的には、視聴者が適視位置からディスプレイ11に表示される画像を見る場合、ディスプレイ11上の左目で見える領域と右目で見える領域は重ならず、交互に存在する。
図3は、バリア式表示装置のディスプレイに表示される画像の適視位置からの見え方を説明する図である。
図3に示すように、バリア式表示装置では、遮光バリア21により、視聴者の左目で見える領域と右目で見える領域が限定される。具体的には、レンチキュラ式表示装置10の場合と同様に、視聴者が適視位置からディスプレイに表示される画像を見る場合、ディスプレイ上の左目で見える領域と右目で見える領域は重ならず、交互に存在する。
以上のように、裸眼3D表示装置では、視聴者が適視位置からディスプレイに表示される画像を見る場合、ディスプレイ上の左目で見える領域と右目で見える領域は重ならず、交互に存在する。
従って、図4に示すように、裸眼3D表示装置のディスプレイは、右目で見える領域と左目で見える領域に対応して右目用の画像31と左目用の画像32を交互に表示する。これにより、視聴者は、左目で左目用の画像のみを見るとともに、右目で右目用の画像のみを見ることができる。その結果、3D画像を見ることができる。なお、図4の例では、右目用の画像31は白画像であり、左目用の画像32は黒画像である。
しかしながら、視聴者が適視位置以外の位置から画像を見る場合、クロストークや逆視が発生する場合がある。
そこで、図5に示すように、視位置の変化に応じてレンチキュラレンズや遮光バリアの位置を物理的に制御する方法が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、例えば、図5に示すように、視聴者が適視位置から画面に向かって左側に移動した場合、左目で見える領域と右目で見える領域は、図中x軸の正の方向に移動する。従って、このとき、裸眼3D表示装置は、遮光バリア21をx軸の負の方向に移動させることにより、左目で見える領域と右目で見える領域をx軸の負の方向に戻す。なお、本明細書では、特に断りのない限り、画面の走査方向を正方向とする軸をx軸とする。
また、図6に示すように、視位置の変化に応じて左目用の画像と右目用の画像の表示位置を変更する方法が考案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
具体的には、例えば、図6に示すように、視聴者が適視位置から画面に向かって左側に移動した場合、左目で見える領域と右目で見える領域は、図中x軸の正の方向に移動する。従って、このとき、裸眼3D表示装置は、左目用の画像と右目用の画像の表示位置をx軸の正の方向に移動させる。
例えば、図6に示すように、視聴者が適視位置に存在する場合に、3つのサブ画素からなる4つの画素71乃至74において、x軸の正の方向に順に、左目用の画像、右目用の画像、左目用の画像、右目用の画像が割り当てられているとする。この場合、視聴者が適視位置より画面に向かって左側に移動したとき、裸眼3D表示装置は、例えば1サブ画素分だけ左側に左目用の画像と右目用の画像の表示位置を移動させる。
また、視聴者が適視位置より画面に向かってさらに左側に移動した場合、裸眼3D表示装置は、例えば1サブ画素分だけさらに左側に左目用の画像と右目用の画像の表示位置を移動させる。そして、さらに視聴者が適視位置より画面に向かって左側に移動した場合、さらに例えば1サブ画素分だけ左側に左目用の画像と右目用の画像の表示位置を移動させる。
しかしながら、視位置の変化に応じてレンチキュラレンズや遮光バリアの位置を物理的に制御する方法では、特殊な制御デバイスが必要である。
また、視位置の変化に応じて左目用の画像と右目用の画像の表示位置を変更する方法では、クロストークが発生する場合がある。
即ち、サブ画素のサイズは有限であるため、視位置によって、1つのサブ画素が左目と右目で見える場合がある。具体的には、図7Aに示すように、サブ画素の境界と、左目で見える領域と右目で見える領域の境界とが一致する場合、クロストークは発生しない。
しかしながら、レンチキュラレンズ12がディスプレイ11に対して垂直方向に貼り付けられ、図7Bに示すように、サブ画素内に左目で見える領域と右目で見える領域の境界が存在する場合、左目と右目の両方で見えるサブ画素(以下、重複画素という)が発生し、クロストークが発生する。また、図1に示したようにレンチキュラレンズ12がディスプレイ11に対して斜め方向に貼り付けられる場合、図7Cに示すように、レンチキュラレンズ12の境界で重複画素が発生し、クロストークが発生する。
また、適視位置と視位置の奥行き方向の位置が異なる場合、重複画素が発生する。具体的には、図8に示すように、視位置の奥行き方向の位置が適視位置より画面から遠ざかった位置である場合、右目で見える領域のx軸の正方向の端部と左目で見える領域のx軸の負方向の端部が重複する。一方、視位置の奥行き方向の位置が適視位置より画面から近づいた位置である場合、右目で見える領域のx軸の負方向の端部と左目で見える領域のx軸の正方向の端部が重複する。
従って、図9Aに示すように、視聴者が適視位置に存在する場合、重複画素は発生しないが、図9Bに示すように、視位置の奥行き方向の位置が適視位置より画面から遠ざかった位置である場合、例えば、右目用の画像が割り当てられたx軸の正方向の端部のサブ画素と左目用の画像が割り当てられたx軸の負方向の端部のサブ画素が重複画素となる。
また、図9Cに示すように、視位置の奥行き方向の位置が適視位置より画面から近づいた位置である場合、例えば、左目用の画像が割り当てられたx軸の正方向の端部のサブ画素と右目用の画像が割り当てられたx軸の負方向の端部のサブ画素が重複画素となる。
従って、クロストークが目立たない高画質の3D画像を容易に表示することはできなかった。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、クロストークが目立たない高画質の3D画像を容易に表示することができるようにするものである。
本技術の一側面の画像処理装置は、表示部に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定する遮光部上の前記3D画像の各画素の位相を計算する位相計算部と、前記位相計算部により計算された前記位相に基づいて、前記画素ごとに、前記3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を合成するブレンド処理部とを備える画像処理装置である。
本技術の一側面の画像処理方法およびプログラムは、本技術の一側面の画像処理装置に対応する。
本技術の一側面においては、表示部に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定する遮光部上の前記3D画像の各画素の位相が計算され、前記位相に基づいて、前記画素ごとに、前記3D画像を構成する左目用の画像と前記右目用の画像のブレンド比が計算され、前記ブレンド比に基づいて、前記画素ごとに、前記左目用の画像と前記右目用の画像が合成される。
本技術の一側面によれば、クロストークが目立たない高画質の3D画像を容易に表示することができる。
<第1実施の形態>
<画像処理装置の第1実施の形態の構成例>
図10は、本技術を適用した画像処理装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
<画像処理装置の第1実施の形態の構成例>
図10は、本技術を適用した画像処理装置の第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図10の画像処理装置100は、顔検出部101、座標計算部102、位相計算部103、ブレンド比計算部104、L射影変換部105、R射影変換部106、ブレンド処理部107、およびレンチキュラレンズ109が貼り付けられた表示部108により構成される。画像処理装置100は、視聴者の視位置に基づいて、左目用の画像と右目用の画像を混合して表示させる。
具体的には、画像処理装置100の顔検出部101は、視聴者を撮像し、視聴者の画像を取得する。顔検出部101は、視聴者の画像から顔画像を検出し、顔画像から眉間の位置を検出する。顔検出部101は、眉間の位置を座標計算部102、L射影変換部105、およびR射影変換部106に供給する。
なお、顔検出部101は、顔画像の重心の位置を眉間の位置として求めるようにしてもよい。また、顔検出部101は、顔画像から左目と右目の位置を検出し、その位置の中心を眉間の位置として認識するようにしてもよい。
座標計算部102は、顔検出部101から供給される眉間の位置と、外部から入力される各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標を計算し、位相計算部103に供給する。
位相計算部103は、座標計算部102から供給される各サブ画素の座標に基づいて、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の位相を計算し、ブレンド比計算部104に供給する。
ブレンド比計算部104は、位相計算部103から供給される各サブ画素の位相に基づいて、各サブ画素の左目用の画像と右目用の画像のブレンド比を決定し、ブレンド処理部107に供給する。
L射影変換部105は、外部から入力される左目用の画像を取得する。L射影変換部105は、顔検出部101から供給される眉間の位置と、外部から入力される各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、左目用の画像を射影変換する。L射影変換部105は、射影変換後の左目用の画像をブレンド処理部107に供給する。
R射影変換部106は、外部から入力される右目用の画像を取得する。R射影変換部106は、顔検出部101から供給される眉間の位置と、外部から入力される各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、右目用の画像を射影変換する。R射影変換部106は、射影変換後の右目用の画像をブレンド処理部107に供給する。
ブレンド処理部107は、ブレンド比計算部104から供給される各サブ画素のブレンド比に基づいて、L射影変換部105からの左目用の画像とR射影変換後106からの右目用の画像をサブ画素ごとに合成する。ブレンド処理部107は、各サブ画素の合成後の画像を3D画像として表示部108に供給することにより、3D画像を表示させる。
表示部108は、ブレンド処理部107から供給される3D画像を表示する。また、表示部108には、表示部108に対して斜め方向にレンチキュラレンズ109が貼り付けられている。レンチキュラレンズ109は、表示部108に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定する遮光部として機能する。視聴者は、表示部108に表示された3D画像を、レンチキュラレンズ109を介して見ることにより、立体視を行う。
<各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ上の座標の計算の第1の例>
図11は、座標計算部102による各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標の計算の第1の例を説明する図である。
図11は、座標計算部102による各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標の計算の第1の例を説明する図である。
なお、本明細書では、特に断りのない限り、画面内のx軸と垂直な軸をy軸とし、表示部108の表示面に垂直な方向の軸をz軸とする。表示部108の表示面(画像面)のz軸の座標を0とする。
図11では、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標の計算は、表示部108からの光のレンチキュラレンズ109による屈折を考慮せずに行われる。具体的には、図11に示すように、視位置のx座標、y座標、z座標を、それぞれ、E_x,E_y,E_zとし、レンチキュラレンズ109上のx座標およびy座標、並びに表示部108の表示面上のガラスの厚みを、それぞれ、L_x,L_y,L_zとしたとき、サブ画素のx座標I_xとy座標I_yが以下の式(1)で定義される。
従って、座標計算部102は、眉間の位置を視位置のx座標E_x、y座標E_y、z座標E_zとし、各サブ画素の画面上の座標をサブ画素のx座標I_xおよびy座標I_yとして式(1)に代入するとともに、厚みL_zを式(1)に代入して式(1)を演算する。そして、座標計算部102は、演算の結果得られる各サブ画素のレンチキュラレンズ109上のx座標L_xとy座標L_yを、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標とする。
<各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ上の座標の計算の第2の例>
図12は、座標計算部102による各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標の計算の第2の例を説明する図である。
図12は、座標計算部102による各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標の計算の第2の例を説明する図である。
図12では、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標の計算は、表示部108からの光のレンチキュラレンズ109による屈折を厳密に考慮して行われる。具体的には、図12に示すように、レンチキュラレンズ109から視位置への出射角thが、視位置のz座標E_z、レンチキュラレンズ109上のx座標L_x、および表示部108の表示面上のガラスの厚みL_zを用いて、以下の式(2)で定義される。
また、表示部108の表示面上のガラスの屈折率をNとしたとき、出射角thで出射される光のレンチキュラレンズ109への入射角th´が、以下の式(3)で定義される。
従って、入射角th´は、以下の式(4)で表される。
また、サブ画素のx座標I_x´は、以下の式(5)で定義される。
従って、式(2)、式(4)、および式(5)により、サブ画素のx座標I_x´は、式(6)で表される。
同様に、サブ画素のy座標I_y´は、以下の式(7)で表される。
従って、座標計算部102は、眉間の位置を視位置のx座標E_x、y座標E_y、z座標E_zとし、各サブ画素の画面上の座標をサブ画素のx座標I_x´およびy座標I_y´として式(6)と式(7)に代入するとともに、厚みL_zと屈折率Nを式(6)と式(7)に代入する。そして、座標計算部102は、代入された式(6)と式(7)を用いて、テーブルやイタレーションにより、各サブ画素のレンチキュラレンズ109上のx座標L_xとy座標L_yを演算する。そして、座標計算部102は、演算の結果得られる各サブ画素のレンチキュラレンズ109上x座標L_xとy座標L_yを、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標とする。
<各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ上の座標の計算の第3の例>
図13は、座標計算部102による各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標の計算の第3例を説明する図である。
図13は、座標計算部102による各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標の計算の第3例を説明する図である。
図13では、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標の計算は、表示部108からの光のレンチキュラレンズ109による屈折を近似して行われる。具体的には、図13に示すように、屈折がなく、実際の表示部108の表示面上のガラスの厚みL_zを屈折率Nで除算した値L_z/Nが表示部108の表示面上のガラスの厚みであると仮定したときに視位置へ出射される光の画面上の位置と同一の位置の光が、屈折して視位置へ出射されると近似される。
この場合、視位置のz座標E_z、並びに、レンチキュラレンズ109のx座標L_xおよびy座標L_yを用いて、サブ画素のx座標I_x´´とサブ画素のy座標I_y´´はそれぞれ、以下の式(8)で定義される。
従って、座標計算部102は、眉間の位置を視位置のx座標E_x、y座標E_y、z座標E_zとし、各サブ画素の画面上の座標をサブ画素のx座標I_x´´およびy座標I_y´´として式(8)に代入するとともに、厚みL_zと屈折率Nを式(8)に代入して式(8)を演算する。そして、座標計算部102は、演算の結果得られる各サブ画素のレンチキュラレンズ109上のx座標L_xとy座標L_yを、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標とする。
なお、上述した式(6)と式(7)において、出射角thが十分小さいとすると、以下の式(9)が成り立つ。
従って、この場合、以下の式(10)に示すように、式(6)で演算されるサブ画素のx座標I_x´´と式(8)で演算されるサブ画素のx座標I_x´´は一致する。
同様に、式(7)で演算されるサブ画素のy座標I_y´´と式(8)で演算されるサブ画素のy座標I_y´´は一致する。
従って、図13における近似は、出射角thが十分小さいとした近似であるといえる。
図12や図13に示したように、光の屈折を考慮して計算が行われる場合には、視位置が表示部108に近く、光の屈折の影響が大きい場合であっても、正確な各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標を計算することができる。
また、図11乃至図13の計算では、図14Aに示すように、レンチキュラレンズ109のz座標L_zが一定であるものとしたが、レンチキュラレンズ109はシート状であるため、実際には、図14Bに示すように、z座標L_zは一定ではない。即ち、レンチキュラレンズ109のz座標L_zは、レンチキュラレンズ109上のx座標L_xおよびy座標L_yに応じて異なる。
従って、座標計算部102は、レンチキュラレンズ109のz座標L_zの変化を考慮して、以下の式(11)で定義されるL_x[x]とL_y[y]を、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標とすることもできる。
なお、式(11)において、xは、サブ画素のx座標I_x(I_x´,I_x´´)を表し、yは、サブ画素のy座標I_y(I_y´,I_y´´)を表す。
このように、レンチキュラレンズ109のz座標L_zの変化を考慮して計算が行われる場合には、表示部108が大型の液晶パネルなどであって、レンチキュラレンズ109の表示部108に対する浮きが大きい場合であっても、正確な各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標を計算することができる。
<位相の計算の例>
図15は、図10の位相計算部103による位相の計算の例を説明する図である。
図15は、図10の位相計算部103による位相の計算の例を説明する図である。
図15に示すように、レンチキュラレンズ109の表示部108に対する傾きをL_thとする場合、レンチキュラレンズ109上のy座標L_yに基づくx座標L_xのオフセットL_xyは、以下の式(12)で表される。
位相計算部103は、このオフセットL_xyを用いて、レンチキュラレンズ109上の位相phaseCを、以下の式(13)により求める。
なお、式(13)において、L_wは、図15に示すように、レンチキュラレンズ109の幅を表す。式(13)によれば、各レンチキュラレンズ109のx座標L_xが最小値である場合位相phaseCは-0.5となり、x座標L_xが中間値である場合位相phaseCは0となり、x座標L_xが最大値である場合位相phaseCは0.5となる。
<ブレンド比の例>
図16は、位相phaseCと左目用の画像および右目用の画像のブレンド比の関係の例を示す図である。
図16は、位相phaseCと左目用の画像および右目用の画像のブレンド比の関係の例を示す図である。
ここで、図2に示したように、左目で見える領域は、右目で見える領域に対してx軸の正の方向であり、右側で見える領域は、左目で見える領域に対してx軸の負の方向である。従って、位相phaseCが0以下であるサブ画素には、右目用の画像が割り当てられ、位相phaseCが0より大きいサブ画素には、左目用の画像が割り当てられる。
よって、図16の例では、サブ画素の位相phaseCが-0.5付近より大きく0付近の負の値より小さい場合、そのサブ画素の右目用の画像のブレンド比rate_rは1であり、左目用の画像のブレンド比rate_lは0である。これにより、図17に示すように、位相phaseCが-0.5付近より大きく0付近の負の値より小さいサブ画素は、右目用の画像となる。
また、サブ画素の位相phaseCが0付近の正の値より大きく0.5付近より小さい場合、そのサブ画素の左目用の画像のブレンド比rate_lは1であり、右目用の画像のブレンド比rate_rは0である。これにより、図17に示すように、位相phaseCが0付近の正の値より大きく0.5付近より小さいサブ画素は、左目用の画像となる。
また、サブ画素の位相phaseCが±0.5付近および0付近である場合、そのサブ画素の左目用の画像のブレンド比rate_lと右目用の画像のブレンド比rate_rは、0より大きい。具体的には、位相phaseCが-0.5より大きくなるにつれて、即ち右目で見える領域の中心に近づくにつれて、ブレンド比rate_lは0に近づき、ブレンド比rate_rは1に近づく。
また、位相phaseCが0付近の負の値から0付近の正の値に近づくにつれて、即ち左目で見える領域の中心に近づくにつれて、ブレンド比rate_lは1に近づき、ブレンド比rate_rは0に近づく。また、位相phaseCが0.5に近づくにつれて、即ち右目で見える領域の中心に近づくにつれて、ブレンド比rate_lは0に近づき、ブレンド比rate_rは1に近づく。
以上のように、図16の例では、サブ画素の位相phaseCが±0.5付近および0付近である場合、そのサブ画素の左目用の画像のブレンド比rate_lと右目用の画像のブレンド比rate_rは0より大きくなるので、サブ画素は、左目用の画像と右目用の画像が合成された画像となる。
ここで、図7や図9に示した重複画素は、左目用の画像が割り当てられた領域や右目用の画像が割り当てられた領域の境目で発生する。即ち、重複画素は、位相phaseCが±0.5付近または0付近であるサブ画素である。従って、図16に示したようにブレンド比が決定され、位相phaseCが±0.5付近および0付近であるサブ画素が、左目用の画像と右目用の画像が合成された画像となることにより、クロストークが目立たなくなる。
<射影変換の説明>
図18は、表示部108に表示される画像の見え方を説明する図である。
図18は、表示部108に表示される画像の見え方を説明する図である。
図18に示すように、表示部108には、表示部108に対して斜め方向にレンチキュラレンズ109が貼り付けられている。従って、表示部108に表示される画像は、斜め方向に拡大される。
従って、斜め方向の拡大を考慮せずに3D画像がそのまま表示部108に表示されると、文字がにじんで見えたり、直線にざらつきが見えたりする。そこで、L射影変換部105とR射影変換部106は、表示部108の各サブ画素の画面上の座標(I_x,I_y)を実際に視聴者に見える画面上の座標に射影変換(以下、座標変換という)する。
そして、L射影変換部105は、外部から入力される左目用の画像から射影変換後の座標に対応する左目用の画像を生成することにより、左目用の画像の射影変換を行う。また、R射影変換部106は、外部から入力される右目用の画像から射影変換後の座標に対応する右目用の画像を生成することにより、右目用の画像の射影変換を行う。
以下に、座標変換について説明する。
ここで、まず、図19に示すように、レンチキュラレンズ109の境界に対して垂直な方向の軸をx´軸とする。また、レンチキュラレンズ109の中心を通って視位置に出射される画像の画面(斜め方向に拡大された画面)上の位置のx´座標を0とする。
また、表示部108の各サブ画素の画面上の座標(I_x,I_y)のx´座標をx0´とし、そのサブ画素の画像が視位置で見える画面(斜め方向に拡大された画面)上の座標のx´座標をx1´とする。
図20は、視位置のx´座標がレンチキュラレンズ109の中心のx´座標と同一である場合の座標x0´と座標x1´の関係を示す図である。
図20の左側に示すように、レンチキュラレンズ109がない場合に視位置から座標x0´の位置に見える画像は、図20の右側に示すように、レンチキュラレンズ109があり、視位置のx´座標がレンチキュラレンズ109の中心のx´座標と同一である場合、視位置から座標x1´の位置に見える。
ここで、レンチキュラレンズ109を通過する画像は、レンチキュラレンズ109の中心を基準として拡大される。従って、座標x1´は、座標x0´のレンチキュラレンズ109の拡大率A倍である。
図21は、視位置のx´座標がレンチキュラレンズ109の中心のx´座標より小さい場合の座標x0´と座標x1´の関係を示す図である。
レンチキュラレンズ109を通過する画像は、レンチキュラレンズ109の中心を基準として拡大されるので、座標x1´は、図21に示すように座標x0´の拡大率A倍となる。
図21に示すように、視位置のx´座標がレンチキュラレンズ109の中心のx´座標より小さい場合、図20の場合に比べて、x´座標0はx´軸の正の方向に移動するため、座標x1´と座標x0´は大きくなる。
図22乃至図24は、視位置のx´座標がレンチキュラレンズ109の中心のx´座標より大きい場合の座標x0´と座標x1´の関係を示す図である。
レンチキュラレンズ109を通過する画像は、レンチキュラレンズ109の中心を基準として拡大されるので、座標x1´は、図22乃至図24に示すように座標x0´の拡大率A倍となる。
また、図22に示すように、視位置のx´座標がレンチキュラレンズ109の中心のx´座標より少しだけ大きい場合、図20の場合に比べて、x´座標0はx´軸の負の方向に移動するため、座標x1´と座標x0´は小さくなる。
そして、図23に示すように、視位置のx´座標がレンチキュラレンズ109の中心のx´座標よりさらに少しだけ大きくなると、座標x0´と座標x1´が両方とも0になる。
さらに、図24に示すように、視位置のx´座標がレンチキュラレンズ109の中心のx´座標より非常に大きくなると、座標x0´が正の値となるため、図20乃至図23の場合に比べて、座標x0´から座標x1´への移動方向が反転する。
以上のように、座標x1´は、拡大率Aと視位置のx´座標とに基づいて座標x0´から変換される。
具体的には、まず最初に、座標x0´が求められる。座標x0´は、レンチキュラレンズ109の中心からの相対距離である。よって、まず、図25に示すように、レンチ幅L_w、視位置のz座標E_z、および表示部108の表示面上のガラスの厚みL_zを用いて、以下の式(14)により、画面上のx軸方向のレンチ幅L_w´が求められる。
次に、図26に示すように、以下の式(15)により、レンチキュラレンズ109の傾きthとレンチ幅L_w´を用いて、画面上のx´軸方向のレンチ幅L_w´´が求められる。
そして、以下の式(16)により、レンチ幅L_w´´と各サブ画素の位相phaseCを用いて、各サブ画素の座標x0´が求められる。
次に、図27に示すように、座標x1´が、以下の式(17)により、座標x0´と拡大率Aを用いて求められる。
また、座標x1´と座標x0´の差分dx´は、以下の式(18)で表される。
次に、サブ画素の差分dx´、x座標I_x、およびy座標I_yを用いて、そのサブ画素の実際に視聴者に見える画面(斜め方向に拡大された画面)上の位置のx座標x1とy座標y1が求められる。具体的には、まず、図28に示すように、以下の式(19)により差分dx´から、x軸上の差分dxとy軸上の差分dyが求められる。
次に、以下の式(20)により、移動量dxと移動量dyから座標x1と座標y1が求められる。
L射影変換部105とR射影変換部106は、それぞれ、以上のような演算を行い、表示部108の各サブ画素の画面上の座標(I_x,I_y)を実際に視聴者に見える画面上の座標(x1,y1)に座標変換する。
そして、L射影変換部105とR射影変換部106は、それぞれ、左目用の画像、右目用の画像から、各サブ画素の座標(x1,y1)の画像を生成する。具体的には、座標(x1,y1)が、左目用の画像(または右目用の画像)のサブ画素の座標(I_x,I_y)である場合、L射影変換部105(R射影変換部106)は、そのサブ画素の画素値を生成する。
一方、座標(x1,y1)が、左目用の画像(または右目用の画像)のサブ画素の座標(I_x,I_y)ではない場合、L射影変換部105(R射影変換部106)は、図29に示すように、例えば、座標(x1,y1)の左上、右上、左下、および右下の同一の色のサブ画素の画素値を用いて、座標(x1,y1)の画素値を生成する。そして、L射影変換部105とR射影変換部106は、それぞれ、生成された各サブ画素の座標(x1,y1)の画像を、そのサブ画素の射影変換後の画像とする。
<L射影変換部とR射影変換部の構成例>
図30は、図10のL射影変換部105とR射影変換部106の構成例を示すブロック図である。
図30は、図10のL射影変換部105とR射影変換部106の構成例を示すブロック図である。
図30に示すように、L射影変換部105は、座標計算部121、位相計算部122、相対距離計算部123、座標変換部124、座標計算部125、および画像変換部126により構成される。
L射影変換部105の座標計算部121は、図10の座標計算部102と同様に、顔検出部101から供給される眉間の位置と、外部から入力される各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、式(1)、式(6)および式(7)、または式(8)により、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標(L_x,L_y)を計算する。座標計算部121は、各サブ画素の座標(L_x,L_y)を位相計算部122に供給する。
位相計算部122は、位相計算部103と同様に、座標計算部121から供給される各サブ画素の座標(L_x,L_y)に基づいて、上述した式(13)により、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の位相phaseCを計算する。位相計算部122は、位相phaseCを相対距離計算部123に供給する。
相対距離計算部123は、位相計算部122から供給される各サブ画素の位相phaseCと、顔検出部101から供給される眉間の位置とに基づいて、上述した式(14)乃至(16)により各サブ画素の座標x0´を求める。相対距離計算部123は、座標x0´を座標変換部124と座標計算部125に供給する。
座標変換部124は、相対距離計算部123から供給される各サブ画素の座標x0´に基づいて、上述した式(17)により各サブ画素の座標x1´を求め、座標計算部125に供給する。
座標計算部125は、相対距離計算部123からの各サブ画素の座標x0´、座標変換部124からの各サブ画素の座標x1´、および外部から入力される各サブ画素の画面上の座標に基づいて、上述した式(18)乃至(20)により各サブ画素の座標(x1,y1)を求める。そして、座標計算部125は、各サブ画素の座標(x1,y1)wを画像変換部126に供給する。
画像変換部126は、座標変換部124から供給される各サブ画素の座標(x1,y1)に基づいて、サブ画素ごとに、外部から入力される左目用の画像から座標(x1,y1)の左目用の画像を生成することにより、左目用の画像を射影変換する。画像変換部126は、射影変換後の左目用の画像を図10のブレンド処理部107に供給する。
R射影変換部106は、座標計算部131、位相計算部132、相対距離計算部133、座標変換部134、座標計算部135、および画像変換部136により構成される。R射影変換部106の各部の処理は、左目用の画像の代わりに右目用の画像を用いることを除いて、L射影変換部105の対応する部の処理と同様であるので、説明は省略する。
<画像処理装置の処理の説明>
図31は、図10の画像処理装置100の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置100に入力されたときに開始される。
図31は、図10の画像処理装置100の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置100に入力されたときに開始される。
図31のステップS11において、画像処理装置100の顔検出部101は、視聴者を撮像し、視聴者の画像を取得する。ステップS12において、顔検出部101は、視聴者の画像から顔画像を検出し、顔画像から眉間の位置を検出する。顔検出部101は、眉間の位置を座標計算部102、L射影変換部105、およびR射影変換部106に供給する。
ステップS13において、座標計算部102は、顔検出部101から供給される眉間の位置と、各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、式(1)、式(6)および式(7)、または式(8)により、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標(L_x,L_y)を計算する。座標計算部102は、計算された各サブ画素の座標(L_x,L_y)を位相計算部103に供給する。
ステップS14において、位相計算部103は、座標計算部102から供給される各サブ画素の座標(L_x,L_y)に基づいて、上述した式(13)により、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の位相phaseCを計算する。位相計算部103は、計算された各サブ画素の位相phaseCをブレンド比計算部104に供給する。
ステップS15において、ブレンド比計算部104は、位相計算部103から供給される各サブ画素の位相phaseCに基づいて、各サブ画素の左目用の画像のブレンド比rate_lと右目用の画像のブレンド比rate_rを決定し、ブレンド処理部107に供給する。
ステップS16において、L射影変換部105は、顔検出部101から供給される眉間の位置と各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、左目用の画像に対して射影変換処理を行う。この射影変換処理の詳細は、後述する図32を参照して説明する。L射影変換部105は、各サブ画素の射影変換処理後の左目用の画像をブレンド処理部107に供給する。
ステップS17において、R射影変換部106は、L射影変換部105と同様に、顔検出部101から供給される眉間の位置と各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、右目用の画像に対して射影変換処理を行う。R射影変換部106は、各サブ画素の射影変換後の右目用の画像をブレンド処理部107に供給する。
ステップS18において、ブレンド処理部107は、ブレンド比計算部104から供給される各サブ画素のブレンド比rate_lとブレンド比rate_rに基づいて、サブ画素ごとに、L射影変換部105からの左目用の画像とR射影変換後106からの右目用の画像を合成する。
ステップS19において、ブレンド処理部107は、各サブ画素の合成後の画像を3D画像として表示部108に供給することにより、表示部108に3D画像を表示させる。そして、処理は終了する。
図32は、図31のステップS16の射影変換処理の詳細を説明するフローチャートである。
図32のステップS31において、L射影変換部105の座標計算部121は、図10の座標計算部102と同様に、顔検出部101から供給される眉間の位置と、外部から入力される各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、式(1)、式(6)および式(7)、または式(8)により、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標(L_x,L_y)を計算する。座標計算部121は、各サブ画素の座標(L_x,L_y)を位相計算部122に供給する。
ステップS32において、位相計算部122は、位相計算部103と同様に、座標計算部121から供給される各サブ画素の座標(L_x,L_y)に基づいて、上述した式(13)により、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の位相phaseCを計算する。位相計算部122は、位相phaseCを相対距離計算部123に供給する。
ステップS33において、相対距離計算部123は、位相計算部122から供給される各サブ画素の位相phaseCと、顔検出部101から供給される眉間の位置とに基づいて、上述した式(14)乃至(16)により各サブ画素の座標x0´を求める。相対距離計算部123は、座標x0´を座標変換部124と座標計算部125に供給する。
ステップS34において、座標変換部124は、相対距離計算部123から供給される各サブ画素の座標x0´に基づいて、上述した式(17)により各サブ画素の座標x1´を求め、座標計算部125に供給する。
ステップS35において、座標計算部125は、相対距離計算部123からの各サブ画素の座標x0´、座標変換部124からの各サブ画素の座標x1´、および外部から入力される各サブ画素の画面上の座標に基づいて、上述した式(18)乃至(20)により各サブ画素の座標(x1,y1)を求める。そして、座標計算部125は、各サブ画素の座標(x1,y1)wを画像変換部126に供給する。
ステップS36において、画像変換部126は、座標変換部124から供給される各サブ画素の座標(x1,y1)に基づいて、サブ画素ごとに、外部から入力される左目用の画像から座標(x1,y1)の左目用の画像を生成することにより、左目用の画像を射影変換する。
ステップS37において、画像変換部126は、射影変換後の左目用の画像を図10のブレンド処理部107に出力し、処理を終了する。
以上のように、画像処理装置100は、各サブ画素のレンチキュラレンズ109上の位相phaseCを計算し、位相phaseCに基づいて、サブ画素ごとに、左目用の画像と右目用の画像を合成する。従って、画像処理装置100は、左目用の画像が割り当てられる領域と右目用の画像が割り当てられる領域の境界のサブ画素において左目用の画像と右目用の画像を合成することができる。その結果、左目用の画像と右目用の画像の境界で発生するクロストークが目立たない高画質の3D画像を容易に生成し、表示することができる。
また、画像処理装置100は、眉間の位置を用いて位相phaseCを求めるので、視位置が変化する場合であっても、正確に、左目用の画像と右目用の画像の境界において左目用の画像と右目用の画像を合成することができる。
<第2実施の形態>
<画像処理装置の第2実施の形態の構成例>
図33は、本技術を適用した画像処理装置の第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
<画像処理装置の第2実施の形態の構成例>
図33は、本技術を適用した画像処理装置の第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図33に示す構成のうち、図10の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図33の画像処理装置150の構成は、顔検出部101、ブレンド比計算部104、L射影変換部105、R射影変換部106の代わりに、顔検出部151、ブレンド比計算部158、L射影変換部159、R射影変換部160が設けられる点、座標計算部102の代わりに座標計算部152と座標計算部155が設けられる点、位相計算部103の代わりに位相計算部153と位相計算部156が設けられる点、および新たに面積率計算部154と面積率計算部157が設けられ点が図10の画像処理装置100の構成と異なる。
図33の画像処理装置150は、各サブ画素における左目で見える領域の面積率と右目で見える領域の面積率とに基づいて、左目用の画像と右目用の画像を合成する。
具体的には、顔検出部151は、図10の顔検出部101と同様に、視聴者を撮像し、視聴者の画像を取得する。顔検出部151は、視聴者の画像から顔画像を検出し、顔画像から左目の位置と右目の位置を検出する。顔検出部151は、左目の位置を座標計算部152とL射影変換部159に供給し、右目の位置を座標計算部155とR射影変換部160に供給する。
座標計算部152は、顔検出部151から供給される左目の位置と、外部から入力される各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、各サブ画素の左目の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標を計算する。具体的には、座標計算部152は、式(1)、式(6)および式(7)、または式(8)の視位置(E_x,E_y,E_z)として左目の位置を代入した式を演算する。そして、座標計算部152は、演算の結果得られる各サブ画素のレンチキュラレンズ109上の座標(L_x,L_y)を、各サブ画素の左目の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標とする。座標計算部152は、計算された各サブ画素の座標を位相計算部153に供給する。
位相計算部153は、座標計算部152から供給される各サブ画素の座標に基づいて、上述した式(13)により、各サブ画素の左目の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の位相を計算し、面積率計算部154に供給する。
面積率計算部154は、位相計算部153から供給される各サブ画素の位相に基づいて、各サブ画素における左目で見える領域の面積率を計算し、ブレンド比計算部158に供給する。
座標計算部155、位相計算部156、および面積率計算部157は、左目が右目に代わる点を除いて、座標計算部152、位相計算部153、および面積率計算部154と同一であるので、説明は省略する。
ブレンド比計算部158は、面積率計算部154から供給される各サブ画素における左目で見える領域の面積率と、面積率計算部157から供給される各サブ画素における右目で見える領域の面積率とに基づいて、左目用の画像と右目用の画像のブレンド比を計算する。ブレンド比計算部158は、左目用の画像のブレンド比と右目用の画像のブレンド比をブレンド処理部107に供給する。
L射影変換部159は、図10のL射影変換部105と同様に、外部から入力される左目用の画像を取得する。L射影変換部159は、顔検出部151から供給される左目の位置と、外部から入力される各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、左目用の画像を射影変換する。L射影変換部159は、射影変換後の左目用の画像をブレンド処理部107に供給する。
R射影変換部160は、図10のR射影変換部106と同様に、外部から入力される右目用の画像を取得する。R射影変換部160は、顔検出部151から供給される右目の位置と、外部から入力される各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、右目用の画像を射影変換する。R射影変換部160は、各サブ画素の射影変換後の右目用の画像をブレンド処理部107に供給する。
<左目で見える領域と右目で見える領域の視位置による変化の説明>
図34は、左目で見える領域と右目で見える領域の視位置による変化を説明する図である。
図34は、左目で見える領域と右目で見える領域の視位置による変化を説明する図である。
なお、図34において、左上がりの斜線の領域は、画面内の右目で見える領域を表し、右上がりの斜線の領域は、画面内の左目で見える領域を表す。また、斜めの実線は、レンチキュラレンズ109の境界を表し、斜めの破線は、レンチキュラレンズ109の中心位置を表す。
図34の2行目に示すように、視位置が適視位置のうちの最適視位置である場合、右目で見える領域と左目で見える領域は重ならず、隣接する。これに対して、視位置が最適視位置以外の適視位置である場合、3乃至5行目に示すように、右目で見える領域と左目で見える領域は重ならないが、右目で見える領域と左目で見える領域の境界の少なくとも1つには、マージンが発生する。
一方、視位置が適視位置ではない場合、6乃至10行目に示すように、右目で見える領域と左目で見える領域の境界の少なくとも一方は重なり、重複画素が発生する。この重複画素における左目で見える領域と右目で見える領域の面積率は、視位置に応じて変化する。
<面積率の計算の説明>
図35は、眉間の位置を基準とした位相phaseCと画面上のレンチキュラレンズ109の幅L_w´の関係を示す図である。
図35は、眉間の位置を基準とした位相phaseCと画面上のレンチキュラレンズ109の幅L_w´の関係を示す図である。
図35に示すように、眉間の位置を視位置とする場合、眉間の位置を基準とした位相phaseCの-0.5以上0.5以下の範囲は、画面上のレンチキュラレンズ109の幅L_w´に対応する。従って、サブ画素の横幅Iwと縦幅をIhは、以下の式(21)により、位相phaseCで正規化することができる。
なお、式(21)において、Iw´は、正規化後のサブ画素の横幅Iwであり、Ih´は、正規化後のサブ画素の縦幅Ihである。
図35に示すように、位相phaseCが0付近であるサブ画素は重複画素となる。
図36は、右目の位置を視位置としたときの右目で見える領域を示す図である。
図36に示すように、右目の位置を視位置とする場合、拡大率Aが1であるとすると、右目の位置を基準とした位相phaseRの-0.5以上0.5以下の範囲が、右目で見える領域となる。従って、右目で見える領域の位相phaseRの範囲の絶対値の最大値Bは0.5/Aとなる。即ち、右目で見える領域の位相phaseRの範囲は、-0.5/A以上0.5/A以下となる。
図37は、左目の位置を視位置としたときの左目で見える領域を示す図である。
図37に示すように、左目の位置を視位置とする場合、拡大率Aが1であるとすると、左目の位置を基準とした位相phaseLの-0.5以上0.5以下の範囲が、左目で見える領域となる。従って、左目で見える領域の位相phaseLの範囲の絶対値の最大値Bは0.5/Aとなる。即ち、左目で見える領域の位相phaseLの範囲は、-0.5/A以上0.5/A以下となる。
図33の面積率計算部154は、以上で説明した位相phaseLと位相phaseLの最大値Bに基づいて各サブ画素における左目で見える領域の面積率を求める。また、面積率計算部157は、位相phaseRと位相phaseRの最大値Bに基づいて各サブ画素における左目で見える領域の面積率を求める。図38乃至図49を用いて、位相phaseRと位相phaseRの最大値Bに基づいて各サブ画素における右目で見える領域の面積率を求める方法について説明する。
図38は、tan(L_th)×Ih´/2≦Iw’/2である場合の位相phaseRと面積率の関係を定義する際の条件分けを説明する図である。
図38Aに示すように、tan(L_th)×Ih´/2≦Iw’/2である場合の第1の条件は、
であり、図38Bに示すように、第2の条件は、
である。また、図38Cに示すように、第3の条件は、
であり、図38Dに示すように、第4の条件は、
である。さらに、図38Eに示すように、第5の条件は、
である。
図39は、図38の第1の条件時のサブ画素における右目で見える領域の面積率を示す図である。
図39に示すように、第1の条件時、サブ画素の全領域が右目で見える領域内にあるため、右目で見える領域の面積率area_rは、1に決定される。
図40は、図38の第2の条件時のサブ画素における右目で見える領域の面積率を示す図である。
図40に示すように、第2の条件時、右目で見える領域の境界がサブ画素内に存在し、右目で見える領域の境界を超える領域の形状が三角形である。従って、以下の式(27)により、サブ画素の面積に対するサブ画素のうちの右目で見える領域の境界を超えない領域の面積の割合が、右目で見える領域の面積率area_rとして求められる。
図41は、図38の第3の条件時のサブ画素における右目で見える領域の面積率を示す図である。
図41に示すように、第3の条件時、右目で見える領域の境界がサブ画素内に存在し、右目で見える領域の境界を超える領域の形状が四角形である。従って、以下の式(28)により、サブ画素の面積に対するサブ画素のうちの右目で見える領域を超えない領域の面積の割合が、右目で見える領域の面積率area_rとして求められる。
図42は、図38の第4の条件時のサブ画素における右目で見える領域の面積率を示す図である。
図42に示すように、第4の条件時、右目で見える領域の境界がサブ画素内に存在し、右目で見える領域の境界内の領域の形状が三角形である。従って、以下の式(29)により、サブ画素の面積に対するサブ画素のうちの右目で見える領域の境界を超えない領域の面積の割合が、右目で見える領域の面積率area_rとして求められる。
図43は、図38の第5の条件時のサブ画素における右目で見える領域の面積率を示す図である。
図43に示すように、第5の条件時、サブ画素の全領域が右目で見える領域外にあるため、右目で見える領域の面積率area_rは、0に決定される。
図44は、tan(L_th)×Ih´/2>Iw’/2である場合の位相phaseRと面積率の関係を定義する際の条件分けを説明する図である。
図44Aに示すように、tan(L_th)×Ih´/2>Iw’/2である場合の第1の条件は、
であり、図44Bに示すように、第2の条件は、
である。また、図44Cに示すように、第3の条件は、
であり、図44Dに示すように、第4の条件は、
である。さらに、図44Eに示すように、第5の条件は、
である。
図45は、図44の第1の条件時のサブ画素における右目で見える領域の面積率を示す図である。
図45に示すように、第1の条件時、サブ画素の全領域が右目で見える領域内にあるため、右目で見える領域の面積率area_rは、1に決定される。
図46は、図44の第2の条件時のサブ画素における右目で見える領域の面積率を示す図である。
図46に示すように、第2の条件時、右目で見える領域の境界がサブ画素内に存在し、右目で見える領域の境界を超える領域の形状が三角形である。従って、以下の式(35)により、サブ画素の面積に対するサブ画素のうちの右目で見える領域の境界を超えない領域の面積の割合が、右目で見える領域の面積率area_rとして求められる。
図47は、図44の第3の条件時のサブ画素における右目で見える領域の面積率を示す図である。
図47に示すように、第3の条件時、右目で見える領域の境界がサブ画素内に存在し、右目で見える領域の境界を超える領域の形状が四角形である。従って、以下の式(36)により、サブ画素の面積に対するサブ画素のうちの右目で見える領域の境界を超えない領域の面積の割合が、右目で見える領域の面積率area_rとして求められる。
図48は、図44の第4の条件時のサブ画素における右目で見える領域の面積率を示す図である。
図48に示すように、第4の条件時、右目で見える領域の境界がサブ画素内に存在し、右目で見える領域の境界内の領域の形状が三角形である。従って、以下の式(37)により、サブ画素の面積に対するサブ画素のうちの右目で見える領域の境界を超えない領域の面積の割合が、右目で見える領域の面積率area_rとして求められる。
図49は、図44の第5の条件時のサブ画素における右目で見える領域の面積率を示す図である。
図49に示すように、第5の条件時、サブ画素の全領域が右目で見える領域外にあるため、右目で見える領域の面積率area_rは、0に決定される。
なお、位相phaseLと位相phaseLの最大値Bに基づいて各サブ画素における左目で見える領域の面積率area_lを求める方法は、位相phaseRと位相phaseRの最大値Bに基づいて各サブ画素における右目で見える領域の面積率area_rを求める方法と同様であるので、説明は省略する。
図50は、眉間の位置を視位置としたときの位相phaseCと、左目で見える領域の面積率および右目で見える領域の面積率との関係を示す図である。
各サブ画素の位相phaseRを位相phaseCに変換し、その位相phaseRに対応する面積率area_rを、その位相phaseCに対応する面積率area_rとすると、図50の例では、面積率area_rは、位相phaseCが負のときに最高値1となり、最高値1のときの位相phaseCから位相phaseCが遠ざかるにつれて小さくなる。
また、各サブ画素の位相phaseLを位相phaseCに変換し、その位相phaseLに対応する面積率area_lを、その位相phaseCに対応する面積率area_lとすると、図50の例では、面積率area_lは、位相phaseCが正のときに最高値1となり、最高値1のときの位相phaseCから位相phaseCが遠ざかるにつれて小さくなる。
<ブレンド比の例>
図51は、面積率area_lと左目用の画像のブレンド比および面積率area_rと右目用の画像のブレンド比の関係の例を示す図である。
図51は、面積率area_lと左目用の画像のブレンド比および面積率area_rと右目用の画像のブレンド比の関係の例を示す図である。
ブレンド比rate_lおよびブレンド比rate_rは、以下の式(38)により決定される。
従って、面積率area_lおよび面積率area_rと位相phaseCの関係が、例えば図51Aに示すような関係である場合、ブレンド比rate_lおよびブレンド比rate_rと位相phaseCの関係は、図51Bに示すようになる。これにより、図52に示すように、位相が0付近である場合にのみ重複画素が発生する場合、位相が0付近である場合にのみ、左目の画像と右目の画像を合成することができる。
その結果、重複画素においてクロストークが目立たなくなる。また、重複画素ではないサブ画素において左目の画像と右目の画像が合成されることによりクロストークが増加することを防止することができる。
<L射影変換部とR射影変換部の構成例>
図53は、図33のL射影変換部159とR射影変換部160の構成例を示すブロック図である。
図53は、図33のL射影変換部159とR射影変換部160の構成例を示すブロック図である。
図53に示す構成のうち、図30の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図53のL射影変換部159の構成は、座標計算部121、位相計算部122、相対距離計算部123の代わりに、座標計算部181、位相計算部182、相対距離計算部183が設けられる点が図30のL射影変換部105の構成と異なる。L射影変換部159は、左目の位置を基準として左目用の画像を射影変換する。
具体的には、L射影変換部159の座標計算部181は、図33の座標計算部152と同様に、顔検出部151から供給される左目の位置と、外部から入力される各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、各サブ画素の左目の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標を計算する。座標計算部181は、計算された各サブ画素の座標を位相計算部182に供給する。
位相計算部182は、位相計算部153と同様に、座標計算部181から供給される各サブ画素の座標に基づいて、各サブ画素の左目の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の位相phaselを計算する。位相計算部182は、計算された位相phaselを相対距離計算部183に供給する。
相対距離計算部183は、位相計算部182から供給される各サブ画素の位相phaselに基づいて、上述した式(14)乃至(16)の視位置(E_x,E_y,E_z)として左目の位置を代入した式により各サブ画素の座標x0´を求め、座標変換部124と座標計算部125に供給する。
R射影変換部160の構成は、座標計算部131、位相計算部132、相対距離計算部133の代わりに座標計算部191、位相計算部192、相対距離計算部193が設けられる点が、R射影変換部106の構成と異なる。R射影変換部160の座標計算部191、位相計算部192、および相対距離計算部193のそれぞれの処理は、左目の位置の代わりに右目の位置を基準とすることを除いて、L射影変換部159の対応する部の処理と同様であるので、説明は省略する。
<画像処理装置の処理の説明>
図54は、図33の画像処理装置150の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置150に入力されたときに開始される。
図54は、図33の画像処理装置150の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置150に入力されたときに開始される。
図54のステップS51において、画像処理装置150の顔検出部151は、視聴者を撮像し、視聴者の画像を取得する。ステップS52において、顔検出部151は、視聴者の画像から顔画像を検出し、顔画像から左目の位置と右目の位置を検出する。顔検出部151は、左目の位置を座標計算部152とL射影変換部159に供給し、右目の位置を座標計算部155とR射影変換部160に供給する。
ステップS53において、座標計算部152は、顔検出部151から供給される左目の位置と、外部から入力される各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、各サブ画素の左目の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標を計算する。座標計算部152は、計算された各サブ画素の座標を位相計算部153に供給する。
ステップS54において、座標計算部155は、顔検出部151から供給される右目の位置と、外部から入力される各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、各サブ画素の右目の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の座標を計算する。座標計算部155は、計算された各サブ画素の座標を位相計算部156に供給する。
ステップS55において、位相計算部153は、座標計算部152から供給される各サブ画素の座標に基づいて、上述した式(13)により、各サブ画素の左目の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の位相を計算する。位相計算部153は、計算された各サブ画素の位相を面積率計算部154に供給する。
ステップS56において、位相計算部156は、座標計算部155から供給される各サブ画素の座標に基づいて、上述した式(13)により、各サブ画素の右目の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の位相を計算する。位相計算部156は、計算された各サブ画素の位相を面積率計算部157に供給する。
ステップS57において、面積率計算部154は、位相計算部153から供給される各サブ画素の位相に基づいて、各サブ画素における左目で見える領域の面積率area_lを計算し、ブレンド比計算部158に供給する。
ステップS58において、面積率計算部157は、位相計算部156から供給される各サブ画素の位相に基づいて、各サブ画素における右目で見える領域の面積率area_rを計算し、ブレンド比計算部158に供給する。
ステップS59において、ブレンド比計算部158は、面積率計算部154から供給される各サブ画素における左目で見える領域の面積率area_lと、面積率計算部157から供給される各サブ画素における右目で見える領域の面積率area_rとに基づいて、各サブ画素のブレンド比rate_lとブレンド比rate_rを計算する。ブレンド比計算部158は、ブレンド比rate_lとブレンド比rate_rをブレンド処理部107に供給する。
ステップS60において、L射影変換部159は、顔検出部151から供給される左目の位置と、外部から入力される各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、外部から入力される左目用の画像に対して射影変換処理を行う。この射影変換処理の詳細は、眉間の位置ではなく左目の位置を基準とする点を除いて、図32の射影変換処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS61において、R射影変換部160は、顔検出部151から供給される右間の位置と、外部から入力される各サブ画素の画面上の座標とに基づいて、外部から入力される右目用の画像に対して射影変換処理を行う。この射影変換処理の詳細は、眉間の位置ではなく右目の位置を基準とする点を除いて、図32の射影変換処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS62とステップS63の処理は、図31のステップS18とステップS19の処理と同様であるので、説明は省略する。
以上のように、画像処理装置150は、位相phaseLと位相phaseRに基づいて各サブ画素の面積率area_lと面積率area_rを計算し、各サブ画素の面積率area_lと面積率area_rに基づいてサブ画素ごとに左目用の画像と右目用の画像を合成する。従って、重複画素であるサブ画素においてクロストークが目立たず、かつ、重複画素ではないサブ画素のクロストークが増加しない高画質の3D画像を容易に生成し、表示することができる。
また、画像処理装置150は、左目の位置と右目の位置を用いて位相phaseLと位相phaseRを求めるので、視位置が変化する場合であっても、正確に、重複画素において左目用の画像と右目用の画像を合成することができる。
<第3実施の形態>
<画像処理装置の第3実施の形態の構成例>
図55は、本技術を適用した画像処理装置の第3実施の形態の構成例を示すブロック図である。
<画像処理装置の第3実施の形態の構成例>
図55は、本技術を適用した画像処理装置の第3実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図55に示す構成のうち、図33の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図55の画像処理装置210の構成は、ブレンド比計算部158とブレンド処理部107の代わりにブレンド処理部211が設けられる点が図33の画像処理装置150の構成と異なる。画像処理装置210は、視覚特性を考慮した式により、面積率area_lと面積率area_rとに基づいて左目用の画像と右目用の画像を合成する。
具体的には、画像処理装置210のブレンド処理部211は、面積率計算部154からの各サブ画素の面積率area_lと面積率計算部157からの各サブ画素の面積率area_rとに基づいて、視覚特性を考慮した式により、L射影変換部159からの左目用の画像と、R射影変換部160からの右目用の画像をサブ画素ごとに合成する。ブレンド処理部211は、各サブ画素の合成後の画像を3D画像として表示部108に供給することにより、3D画像を表示させる。
<視覚特性を考慮した式の説明>
図56は、表示部108の特性を説明する図である。
図56は、表示部108の特性を説明する図である。
図56に示すように、表示部108に入力される3D画像である入力信号Iと、出力される輝度である出力輝度Lの関係は、一般的に、視聴者に視覚される量である主観量Eと入力信号Iの関係が線形となるように設定されている。
具体的には、人間は、明るいほど輝度の変化に鈍感という視覚特性を有するため、図56に示すように、出力輝度Lと主観量Eの関係は、以下の式(39)で近似される。
なお、式(39)において、bは定数である。
また、主観量Eと入力信号Iの関係が線形で表されるためには、以下の式(40)を満たす必要がある。
なお、式(41)において、a,bは定数である。
従って、入力信号Iと出力輝度Lの関係は、以下の式(41)を満たすように設定されている。
なお、式(41)において、aは定数である。
図57は、図56で示した特性を有する表示部108において表示される、面積率area_lと面積率area_rに基づいて合成された3D画像の主観量Eの例を示す図である。
図57の例では、右目用の画像の全画素の画素値が1(白色)であり、左目用の画像の全画素の画素値が0(黒色)であり、右目で見える領域と左目で見える領域の境界の1つのサブ画素の面積率area_lと面積率area_rが0.5である。
この場合、第2実施の形態のように面積率area_lと面積率area_rに基づいて左目用の画像と右目用の画像が合成されると、図57Aに示すように、右目で見える領域と左目で見える領域の境界のサブ画素の画素値が0.5となる。また、そのサブ画素以外の右目で見える領域内のサブ画素の画素値は1であり、左目で見える領域内のサブ画素の画素値は0である。
このとき、レンチキュラレンズ109の拡大率Aが2倍であるとすると、右目と左目のそれぞれで見られる画像の画素値は、図57Bに示すようになる。従って、サブ画素当たりの主観量は、視覚特性を考慮しないと、図57Cに示すようになる。即ち、右目のサブ画素当たりの主観量は、1または0.75(=(0.5+1)/2)となり、左目のサブ画素当たりの主観量は、0または0.25(=(0.5+0)/2)となる。
しかしながら、実際には、視覚特性が存在するため、表示部108において視覚特性が考慮され、図57Dに示すようになる。
即ち、上述した式(40)と(41)により、右目のサブ画素当たりの主観量E0と左目のサブ画素当たりの主観量E1とは、以下の式(42)で表される。
なお、式(42)において、Iは、各サブ画素の合成後の画像であり、I0,I1は、それぞれ、各サブ画素の右目用の画像、左目用の画像である。また、γは2.2である。
図57の例では、面積率area_rと面積率area_lは0.5であるので、上述した式(42)により、境界のサブ画素の主観量E0は約0.80となり、主観量E1は約0.36となる。従って、黒浮きの方が白沈みに比べて大きくなる。
以上のように、第2実施の形態のように面積率area_lと面積率area_rに基づいて視覚特性を考慮せずに左目用の画像と右目用の画像が合成されると、黒浮きと白沈みの程度が異なる。従って、ブレンド処理部211は、視覚特性を考慮した以下の式(43)により、黒浮きと白沈みの程度が同一となるように左目用の画像と右目用の画像を合成する。即ち、ブレンド処理部211は、視覚特性を考慮した式(43)を用いて、テーブルやイタレーションにより、各サブ画素の合成後の画像Iを求める。
なお、式(43)において、Iは、各サブ画素の合成後の画像であり、I0,I1は、それぞれ、各サブ画素の右目用の画像、左目用の画像である。また、γは2.2である。
図58は、図57の場合に第2実施の形態において合成される画像とブレンド処理部211において合成される画像を説明する図である。
なお、図58では、サブ画素の右目用の画像I0は1であり、左目用の画像I1は0である。
図58に示すように、サブ画素の面積率と、そのサブ画素の合成後の画像の画素値の関係は、第2実施の形態においては線形であり、ブレンド処理部211においては非線形である。
また、図58に示すように、サブ画素の面積率と、そのサブ画素の主観量の関係は、第2実施の形態においては黒浮きが白沈みに比べて大きくなるが、ブレンド処理部211においては黒浮きと白沈みが同等である。
<画像処理装置の処理の説明>
図59は、図55の画像処理装置210の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置210に入力されたときに開始される。
図59は、図55の画像処理装置210の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置210に入力されたときに開始される。
図59のステップS81乃至S90の処理は、図54のステップS51乃至S58、ステップS60、およびステップS61の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS91において、ブレンド処理部211は、面積率計算部154からの各サブ画素の面積率area_lと面積率計算部157からの各サブ画素の面積率area_rとに基づいて、視覚特性を考慮した式(43)により、L射影変換部159からの左目用の画像と、R射影変換部160からの右目用の画像をサブ画素ごとに合成する。具体的には、ブレンド処理部211は、各サブ画素の面積率area_l、面積率area_r、左目用の画像、および右目用の画像に基づいて、サブ画素ごとに、式(43)により合成後の画像Iを求める。
ステップS92において、ブレンド処理部211は、各サブ画素の合成後の画像Iを3D画像として表示部108に供給することにより、表示部108に3D画像を表示させる。そして、処理は終了する。
以上のように、画像処理装置210は、各サブ画素の面積率area_lと面積率area_rに基づいて、視覚特性を考慮した式により、サブ画素ごとに左目用の画像と右目用の画像を合成する。従って、黒浮きと白沈みの程度が同一になり、クロストークが目立たない高画質の3D画像を容易に生成し、表示することができる。
<第4実施の形態>
<画像処理装置の第4実施の形態の構成例>
図60は、本技術を適用した画像処理装置の第4実施の形態の構成例を示すブロック図である。
<画像処理装置の第4実施の形態の構成例>
図60は、本技術を適用した画像処理装置の第4実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図60に示す構成のうち、図10の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図60の画像処理装置230の構成は、ブレンド比計算部104とブレンド処理部107が設けられず、黒挿入比計算部231、切替処理部232、および黒挿入処理部233が設けられる点が図10の画像処理装置100の構成と異なる。画像処理装置230は、各サブ画素の眉間の位置を基準としたレンチキュラレンズ109上の位相phraseCに基づいて、左目用の画像または右目用の画像に黒画像を合成する。
具体的には、黒挿入比計算部231は、位相計算部103により計算された各サブ画素の位相phaseCに基づいて、サブ画素ごとに、左目用の画像または右目用の画像に対する黒画像の挿入比(以下、黒挿入比という)を決定し、黒挿入処理部233に供給する。
切替処理部232は、位相計算部103により計算された各サブ画素の位相phaseCに基づいて、サブ画素ごとに、L射影変換部105により射影変換された左目用の画像、または、R射影変換部106により射影変換された右目用の画像を選択する。切替処理部232は、選択された画像を黒挿入処理部233に供給する。
黒挿入処理部233は、黒挿入比計算部231から供給される各サブ画素の黒挿入比に基づいて、サブ画素ごとに、切替処理部232から供給される画像と黒画像を合成する。黒挿入処理部233は、黒画像が合成された画像を3D画像としてレンチキュラレンズ109に供給することにより、表示部108に表示させる。
<黒挿入比の例>
図61は、位相phaseCと黒挿入比の関係の例を示す図である。
図61は、位相phaseCと黒挿入比の関係の例を示す図である。
図61の例では、黒挿入比black_rateは、例えば、位相phaseCが±0.5と0付近である場合、位相phaseCが±0.5と0に近づくにつれて大きくなり、位相phaseCが±0.5と0付近ではない場合、位相phaseCは0である。
ここで、上述したように位相が0以下であるサブ画素には、右目用の画像が割り当てられ、位相が0より大きいサブ画素には、左目用の画像が割り当てられる。従って、図61に示した黒挿入比black_rateで黒画像が合成される場合、図62に示すように、位相phaseCが-0.5付近より大きく0付近の負の値より小さいサブ画素の合成後の画像は、右目用の画像となる。また、位相phaseCが0付近の正の値より大きく0.5付近より小さいサブ画素の合成後の画像は、左目用の画像となる。
また、位相phaseCが-0.5付近または0付近の負の値であるサブ画素の合成後の画像は、右目用の画像と黒画像が合成された画像となり、位相phaseCが0付近の正の値または0.5付近であるサブ画素の合成後の画像は、左目用の画像と黒画像が合成された画像となる。
以上のように、図61の例では、サブ画素の位相phaseCが±0.5付近および0付近である場合、黒挿入比black_rateが0より大きくなるので、サブ画素は、そのサブ画素に割り当てられた左目用の画像または右目用の画像に黒画像が合成された画像となる。ここで、上述したように、重複画素は、位相phaseCが±0.5付近または0付近であるサブ画素である。
従って、図61に示したように黒挿入比が決定され、位相phaseCが±0.5付近および0付近であるサブ画素が、そのサブ画素に割り当てられた左目用の画像または右目用の画像と黒画像が合成された画像となることにより、クロストークが目立たなくなる。
<画像処理装置の処理の説明>
図63は、図60の画像処理装置230の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置230に入力されたときに開始される。
図63は、図60の画像処理装置230の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置230に入力されたときに開始される。
図63のステップS111乃至S114の処理は、図31のステップS11乃至S14の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS115において、黒挿入比計算部231は、位相計算部103により計算された各サブ画素の位相phaseCに基づいて、各サブ画素の黒挿入比black_rateを決定し、黒挿入処理部233に供給する。
ステップS116およびS117の処理は、図31のステップS16およびS17の処理と同様であるので、説明は省略する。なお、以降のステップS118乃至S120の処理は、サブ画素単位で行われる。
ステップS118において、切替処理部232は、位相計算部103により計算された処理対象のサブ画素の位相phaseCが0より小さいかどうかを判定する。ステップS118で位相phaseCが0より小さいと判定された場合、切替処理部232は、L射影変換部105により射影変換された処理対象のサブ画素の左目用の画像を選択し、黒挿入処理部233に供給する。
そして、ステップS119において、黒挿入処理部233は、黒挿入比計算部231から供給される処理対象のサブ画素の黒挿入比black_rateに基づいて、切替処理部232から供給される左目用の画像と黒画像を合成する。そして、処理はステップS121に進む。
一方、ステップS118で位相phaseCが0より小さくはないと判定された場合、切替処理部232は、R射影変換部106により射影変換された処理対象のサブ画素の右目用の画像を選択し、黒挿入処理部233に供給する。
そして、ステップS120において、黒挿入処理部233は、黒挿入比計算部231から供給される処理対象のサブ画素の黒挿入比black_rateに基づいて、切替処理部232から供給される左目用の画像と黒画像を合成する。そして、処理はステップS121に進む。
ステップS121において、黒挿入処理部233は、黒画像が合成された左目用の画像または右目用の画像を3D画像としてレンチキュラレンズ109に供給することにより、表示部108に表示させる。
以上のように、画像処理装置230は、各サブ画素のレンチキュラレンズ109上の位相phaseCを計算し、位相phaseCに基づいて、サブ画素ごとに、そのサブ画素に割り当てられた左目用の画像または右目用の画像に黒画像を合成する。従って、画像処理装置100は、左目用の画像が割り当てられる領域と右目用の画像が割り当てられる領域の境界のサブ画素において黒画像を挿入することができる。その結果、左目用の画像と右目用の画像の境界で発生するクロストークが目立たない高画質の3D画像を容易に生成し、表示することができる。
また、画像処理装置210は、眉間の位置を用いて位相phaseCを求めるので、視位置が変化する場合であっても、正確に、左目用の画像と右目用の画像の境界において黒画像を挿入することができる。
<第5実施の形態>
<画像処理装置の第5実施の形態の構成例>
図64は、本技術を適用した画像処理装置の第5実施の形態の構成例を示すブロック図である。
<画像処理装置の第5実施の形態の構成例>
図64は、本技術を適用した画像処理装置の第5実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図64に示す構成のうち、図33および図60の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図64の画像処理装置250の構成は、ブレンド比計算部158とブレンド処理部107の代わりに、黒挿入処理部233、黒挿入比計算部251、および切替処理部252が設けられる点が図33の画像処理装置150の構成と異なる。画像処理装置250は、各サブ画素の面積率area_lと面積率area_rに基づいて、そのサブ画素に割り当てられた左目用の画像または右目用の画像に黒画像を合成する。
具体的には、黒挿入比計算部251は、面積率計算部154により計算された各サブ画素の面積率area_lと、面積率計算部157により計算された各サブ画素の面積率area_rとに基づいて、各サブ画素の黒挿入比black_rateを決定する。黒挿入比計算部251は、各サブ画素の黒挿入比black_rateを黒挿入処理部233に供給する。
切替処理部252は、サブ画素ごとに、面積率計算部154により計算された面積率area_lと、面積率計算部157により計算された面積率area_rのうちの大きい方に対応する、L射影変換部105により射影変換された左目用の画像、または、R射影変換部106により射影変換された右目用の画像を選択する。
なお、面積率area_lと面積率area_rが同一である場合、切替処理部252は、顔検出部151により検出された左目の位置と右目の位置の中央の位置を眉間の位置として求める。そして、切替処理部252は、その眉間の位置と外部から入力されるサブ画素の画面上の座標とに基づいて、座標計算部102および位相計算部103と同様の処理を行うことにより位相phasecを求め、その位相phasecに基づいて画像を選択する。切替処理部252は、選択された画像を黒挿入処理部233に供給する。
<黒挿入比の例>
図65は、面積率area_lおよび面積率area_rと黒挿入比black_rateの関係の例を示す図である。
図65は、面積率area_lおよび面積率area_rと黒挿入比black_rateの関係の例を示す図である。
黒挿入比black_rateは、以下の式(44)により決定される。
従って、図66に示すように、位相が0付近である場合にのみ重複画素が発生する場合、図65に示す黒挿入比black_rateが決定され、位相が0付近である場合にのみ、黒画像が挿入される。
その結果、重複画素においてクロストークが目立たなくなる。また、重複画素ではないサブ画素において黒画像が挿入されることにより輝度が低下することを防止することができる。
<画像処理装置の処理の説明>
図67は、図64の画像処理装置250の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置250に入力されたときに開始される。
図67は、図64の画像処理装置250の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置250に入力されたときに開始される。
図67のステップS141乃至S148の処理は、図54のステップS51乃至S58の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS149において、黒挿入比計算部251は、面積率計算部154により計算された各サブ画素の面積率area_lと、面積率計算部157により計算された各サブ画素の面積率area_rとに基づいて、サブ画素ごとに、上述した式(44)により、黒挿入比black_rateを決定する。黒挿入比計算部251は、各サブ画素の黒挿入比black_rateを黒挿入処理部233に供給する。
ステップS150およびS151の処理は、図54のステップS60およびS61の処理と同様であるので、説明は省略する。なお、以降のステップS152乃至S156の処理は、サブ画素ごとに行われる。
ステップS152において、切替処理部252は、処理対象のサブ画素について、面積率計算部157により計算された右目で見える領域の面積率area_rと面積率計算部154により計算された左目で見える領域の面積率area_lが同一であるかどうかを判定する。ステップS152で面積率area_lと面積率area_rが同一であると判定された場合、処理はステップS153に進む。
ステップS153において、切替処理部252は、顔検出部151から供給される左目の位置および右目の位置と、外部から入力されるサブ画素の画面上の位置とに基づいて位相phasecを求め、その位相phasecが0より小さいかどうかを判定する。
ステップS153で位相phasecが0より小さいと判定された場合、切替処理部252は、R射影変換部106により射影変換された右目用の画像を選択し、黒挿入処理部233に供給する。そして、処理はステップS155に進む。
一方、ステップS153で位相phasecが0より小さくないと判定された場合、切替処理部252は、L射影変換部105により射影変換された左目用の画像を選択し、黒挿入処理部233に供給する。そして、処理はステップS156に進む。
また、ステップS152で面積率area_lと面積率area_rが同一ではないと判定された場合、ステップS154において、切替処理部252は、右目で見える領域の面積率area_rが、左目で見える領域の面積率area_lより大きいかどうかを判定する。
ステップS154で面積率area_rが面積率area_lより大きくはないと判定された場合、切替処理部252は、L射影変換部105により射影変換された左目用の画像を選択し、黒挿入処理部233に供給する。そして、処理はステップS156に進む。
一方、ステップS154で面積率area_rが面積率area_lより大きいと判定された場合、切替処理部252は、R射影変換部106により射影変換された右目用の画像を選択し、黒挿入処理部233に供給する。そして、処理はステップS155に進む。
ステップS155乃至S157の処理は、図63のステップS119乃至S121の処理と同様であるので、説明は省略する。
以上のように、画像処理装置250は、位相phaseLと位相phaseRに基づいて各サブ画素の面積率area_lと面積率area_rを計算し、各サブ画素の面積率area_lと面積率area_rに基づいてサブ画素ごとに黒画像を挿入する。従って、重複画素であるサブ画素においてクロストークが目立たず、かつ、重複画素ではないサブ画素の輝度が低下しない高画質の3D画像を容易に生成し、表示することができる。
また、画像処理装置250は、左目の位置と右目の位置を用いて位相phaseLと位相phaseRを求めるので、視位置が変化する場合であっても、正確に、重複画素において黒画像を挿入することができる。
<第6実施の形態>
<画像処理装置の第6実施の形態の構成例>
図68は、本技術を適用した画像処理装置の第6実施の形態の構成例を示すブロック図である。
<画像処理装置の第6実施の形態の構成例>
図68は、本技術を適用した画像処理装置の第6実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図68に示す構成のうち、図10や図60の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図68の画像処理装置270の構成は、黒挿入比計算部231と黒挿入処理部271が新たに設けられる点が図10の画像処理装置100の構成と異なる。
図68の画像処理装置270は、第1実施の形態と第4実施の形態を組み合わせたものであり、位相phraseCに基づいて左目用の画像と右目用の画像を合成し、合成後の画像に黒画像を合成して3D画像とする。
具体的には、黒挿入処理部271は、黒挿入比計算部231から供給される各サブ画素の黒挿入比に基づいて、サブ画素ごとに、ブレンド処理部107により生成される各サブ画素の合成後の画像と黒画像を合成する。黒挿入処理部271は、黒画像が合成された画像を3D画像としてレンチキュラレンズ109に供給することにより、表示部108に表示させる。
<画像処理装置の処理の説明>
図69は、図68の画像処理装置270の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置270に入力されたときに開始される。
図69は、図68の画像処理装置270の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置270に入力されたときに開始される。
図69のステップS171乃至S178の処理は、図31のステップS11乃至S18の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS179において、黒挿入比計算部231は、位相計算部103により計算された各サブ画素の位相phaseCに基づいて、各サブ画素の黒挿入比black_rateを決定し、黒挿入処理部271に供給する。
ステップS180において、黒挿入処理部271は、黒挿入比計算部231から供給される各サブ画素の黒挿入比black_rateに基づいて、サブ画素ごとに、ブレンド処理部107により生成される各サブ画素の合成後の画像と黒画像を合成する。
ステップS181において、黒挿入処理部271は、黒画像が合成された画像を3D画像としてレンチキュラレンズ109に供給することにより、3D画像を表示部108に表示させる。
<第7実施の形態>
<画像処理装置の第7実施の形態の構成例>
図70は、本技術を適用した画像処理装置の第7実施の形態の構成例を示すブロック図である。
<画像処理装置の第7実施の形態の構成例>
図70は、本技術を適用した画像処理装置の第7実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図70に示す構成のうち、図33や図64の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図70の画像処理装置290の構成は、黒挿入比計算部251と黒挿入処理部291が新たに設けられる点が図33の画像処理装置150の構成と異なる。
図70の画像処理装置290は、第2実施の形態と第5実施の形態を組み合わせたものであり、面積率area_rと面積率area_lに基づいて左目用の画像と右目用の画像を合成し、合成後の画像に黒画像を合成して3D画像とする。
具体的には、黒挿入処理部291は、黒挿入比計算部251から供給される各サブ画素の黒挿入比に基づいて、サブ画素ごとに、ブレンド処理部107により生成される各サブ画素の合成後の画像と黒画像を合成する。黒挿入処理部291は、黒画像が合成された画像を3D画像としてレンチキュラレンズ109に供給することにより、表示部108に表示させる。
<画像処理装置の処理の説明>
図71は、図70の画像処理装置290の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置290に入力されたときに開始される。
図71は、図70の画像処理装置290の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置290に入力されたときに開始される。
図71のステップS201乃至S212の処理は、図54のステップS51乃至S62の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS213において、黒挿入比計算部251は、面積率計算部154により計算された各サブ画素の面積率area_lと、面積率計算部157により計算された各サブ画素の面積率area_rとに基づいて、サブ画素ごとに、上述した式(44)により、黒挿入比black_rateを決定する。黒挿入比計算部251は、黒挿入比black_rateを黒挿入処理部291に供給する。
ステップS214において、黒挿入処理部291は、黒挿入比計算部251から供給される各サブ画素の黒挿入比black_rateに基づいて、サブ画素ごとに、ブレンド処理部107により生成される各サブ画素の合成後の画像と黒画像を合成する。
ステップS215において、黒挿入処理部291は、黒画像が合成された画像を3D画像としてレンチキュラレンズ109に供給することにより、3D画像を表示部108に表示させる。
<第8実施の形態>
<画像処理装置の第8実施の形態の構成例>
図72は、本技術を適用した画像処理装置の第8実施の形態の構成例を示すブロック図である。
<画像処理装置の第8実施の形態の構成例>
図72は、本技術を適用した画像処理装置の第8実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図72に示す構成のうち、図55、図64、および図70の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図72の画像処理装置310の構成は、黒挿入比計算部251と黒挿入処理部291が新たに設けられる点が図55の画像処理装置210の構成と異なる。
図72の画像処理装置310は、第3実施の形態と第5実施の形態を組み合わせたものであり、面積率area_rと面積率area_lに基づいて、視覚特性を考慮した式(43)により左目用の画像と右目用の画像を合成し、合成後の画像に黒画像を合成して3D画像とする。
<画像処理装置の処理の説明>
図73は、図72の画像処理装置310の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置310に入力されたときに開始される。
図73は、図72の画像処理装置310の表示制御処理を説明するフローチャートである。この表示制御処理は、例えば、左目用の画像と右目用の画像が画像処理装置310に入力されたときに開始される。
図73のステップS231乃至S241の処理は、図59のステップS81乃至S91の処理と同様であるので、説明は省略する。また、ステップS242乃至S244の処理は、図71のステップS213乃至S215の処理と同様であるので、説明は省略する。
<第9実施の形態>
<本技術を適用したコンピュータの説明>
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
<本技術を適用したコンピュータの説明>
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図74は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)401,ROM(Read Only Memory)402,RAM(Random Access Memory)403は、バス404により相互に接続されている。
バス404には、さらに、入出力インタフェース405が接続されている。入出力インタフェース405には、入力部406、出力部407、記憶部408、通信部409、及びドライブ410が接続されている。
入力部406は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部407は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部408は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部409は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ410は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア411を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU401が、例えば、記憶部408に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース405及びバス404を介して、RAM403にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU401)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア411に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア411をドライブ410に装着することにより、入出力インタフェース405を介して、記憶部408にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部409で受信し、記憶部408にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM402や記憶部408に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、バリア式表示装置にも適用することができる。この場合、拡大率Aが1とされ、レンチキュラレンズが遮光部としての遮光バリアに置き換えられる。
また、例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
なお、本技術は、以下のような構成もとることができる。
(1)
表示部に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定する遮光部上の前記3D画像の各画素の位相を計算する位相計算部と、
前記位相計算部により計算された前記位相に基づいて、前記画素ごとに、前記3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を合成するブレンド処理部と
を備える画像処理装置。
(2)
前記位相計算部により計算された前記位相に基づいて、前記3D画像の各画素における前記左目で見える領域と前記右目で見える領域の面積率を計算する面積率計算部
をさらに備え、
前記ブレンド処理部は、前記面積率計算部により計算された前記面積率に基づいて、前記画素ごとに、前記左目用の画像と前記右目用の画像を合成する
前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記ブレンド処理部は、前記面積率計算部により計算された前記面積率に基づいて、視覚特性を考慮した式により、前記画素ごとに、前記左目用の画像と前記右目用の画像を合成する
前記(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記位相計算部は、視位置に基づいて前記位相を計算する
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の画像処理装置。
(5)
前記位相計算部は、前記表示部の画面に垂直な方向の前記遮光部の位置が、前記表示部の画面に水平な方向の位置に応じて異なることを考慮した式により、前記視位置に基づいて前記位相を計算する
前記(4)に記載の画像処理装置。
(6)
前記位相計算部は、前記表示部からの光が前記遮光部で屈折することを考慮した式により、前記視位置に基づいて前記位相を計算する
前記(4)または(5)に記載の画像処理装置。
(7)
前記視位置に基づいて前記左目用の画像と前記右目用の画像を射影変換する射影変換部
をさらに備え、
前記ブレンド処理部は、前記射影変換部により射影変換された前記左目用の画像と前記右目用の画像を合成する
前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の画像処理装置。
(8)
前記位相計算部により計算された前記位相に基づいて、前記ブレンド処理部による合成の結果得られる画像に黒画像を合成する黒挿入処理部
をさらに備える
前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の画像処理装置。
(9)
画像処理装置が、
表示部に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定する遮光部上の前記3D画像の各画素の位相を計算する位相計算ステップと、
前記位相計算ステップの処理により計算された前記位相に基づいて、前記画素ごとに、前記3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を合成するブレンド処理ステップと
を含む画像処理方法。
(10)
コンピュータを、
表示部に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定する遮光部上の前記3D画像の各画素の位相を計算する位相計算部と、
前記位相計算部により計算された前記位相に基づいて、前記画素ごとに、前記3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を合成するブレンド処理部と
して機能させるためのプログラム。
表示部に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定する遮光部上の前記3D画像の各画素の位相を計算する位相計算部と、
前記位相計算部により計算された前記位相に基づいて、前記画素ごとに、前記3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を合成するブレンド処理部と
を備える画像処理装置。
(2)
前記位相計算部により計算された前記位相に基づいて、前記3D画像の各画素における前記左目で見える領域と前記右目で見える領域の面積率を計算する面積率計算部
をさらに備え、
前記ブレンド処理部は、前記面積率計算部により計算された前記面積率に基づいて、前記画素ごとに、前記左目用の画像と前記右目用の画像を合成する
前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記ブレンド処理部は、前記面積率計算部により計算された前記面積率に基づいて、視覚特性を考慮した式により、前記画素ごとに、前記左目用の画像と前記右目用の画像を合成する
前記(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記位相計算部は、視位置に基づいて前記位相を計算する
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の画像処理装置。
(5)
前記位相計算部は、前記表示部の画面に垂直な方向の前記遮光部の位置が、前記表示部の画面に水平な方向の位置に応じて異なることを考慮した式により、前記視位置に基づいて前記位相を計算する
前記(4)に記載の画像処理装置。
(6)
前記位相計算部は、前記表示部からの光が前記遮光部で屈折することを考慮した式により、前記視位置に基づいて前記位相を計算する
前記(4)または(5)に記載の画像処理装置。
(7)
前記視位置に基づいて前記左目用の画像と前記右目用の画像を射影変換する射影変換部
をさらに備え、
前記ブレンド処理部は、前記射影変換部により射影変換された前記左目用の画像と前記右目用の画像を合成する
前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の画像処理装置。
(8)
前記位相計算部により計算された前記位相に基づいて、前記ブレンド処理部による合成の結果得られる画像に黒画像を合成する黒挿入処理部
をさらに備える
前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の画像処理装置。
(9)
画像処理装置が、
表示部に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定する遮光部上の前記3D画像の各画素の位相を計算する位相計算ステップと、
前記位相計算ステップの処理により計算された前記位相に基づいて、前記画素ごとに、前記3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を合成するブレンド処理ステップと
を含む画像処理方法。
(10)
コンピュータを、
表示部に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定する遮光部上の前記3D画像の各画素の位相を計算する位相計算部と、
前記位相計算部により計算された前記位相に基づいて、前記画素ごとに、前記3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を合成するブレンド処理部と
して機能させるためのプログラム。
100 画像処理装置, 103 位相計算部, 107 ブレンド処理部, 105 L射影変換部, 106 R射影変換部, 108 表示部, 109 レンチキュラレンズ, 150 画像処理装置, 153 位相計算部, 154 面積率計算部, 156 位相計算部, 157 面積率計算部, 159 L射影変換部, 160 R射影変換部, 210 画像処理装置, 211 ブレンド処理部, 230 画像処理装置, 233 黒挿入処理部, 250 画像処理装置, 270 画像処理装置, 271 黒挿入処理部, 290 画像処理装置, 291 黒挿入処理部, 310 画像処理装置
Claims (10)
- 表示部に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定する遮光部上の前記3D画像の各画素の位相を計算する位相計算部と、
前記位相計算部により計算された前記位相に基づいて、前記画素ごとに、前記3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を合成するブレンド処理部と
を備える画像処理装置。 - 前記位相計算部により計算された前記位相に基づいて、前記3D画像の各画素における前記左目で見える領域と前記右目で見える領域の面積率を計算する面積率計算部
をさらに備え、
前記ブレンド処理部は、前記面積率計算部により計算された前記面積率に基づいて、前記画素ごとに、前記左目用の画像と前記右目用の画像を合成する
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記ブレンド処理部は、前記面積率計算部により計算された前記面積率に基づいて、視覚特性を考慮した式により、前記画素ごとに、前記左目用の画像と前記右目用の画像を合成する
請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記位相計算部は、視位置に基づいて前記位相を計算する
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記位相計算部は、前記表示部の画面に垂直な方向の前記遮光部の位置が、前記表示部の画面に水平な方向の位置に応じて異なることを考慮した式により、前記視位置に基づいて前記位相を計算する
請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記位相計算部は、前記表示部からの光が前記遮光部で屈折することを考慮した式により、前記視位置に基づいて前記位相を計算する
請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記視位置に基づいて前記左目用の画像と前記右目用の画像を射影変換する射影変換部
をさらに備え、
前記ブレンド処理部は、前記射影変換部により射影変換された前記左目用の画像と前記右目用の画像を合成する
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記位相計算部により計算された前記位相に基づいて、前記ブレンド処理部による合成の結果得られる画像に黒画像を合成する黒挿入処理部
をさらに備える
請求項1に記載の画像処理装置。 - 画像処理装置が、
表示部に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定する遮光部上の前記3D画像の各画素の位相を計算する位相計算ステップと、
前記位相計算ステップの処理により計算された前記位相に基づいて、前記画素ごとに、前記3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を合成するブレンド処理ステップと
を含む画像処理方法。 - コンピュータを、
表示部に表示される3D画像の左目で見える領域と右目で見える領域を限定する遮光部上の前記3D画像の各画素の位相を計算する位相計算部と、
前記位相計算部により計算された前記位相に基づいて、前記画素ごとに、前記3D画像を構成する左目用の画像と右目用の画像を合成するブレンド処理部と
して機能させるためのプログラム。
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