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JP2014104176A - 消火システム - Google Patents

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JP2014104176A JP2012259667A JP2012259667A JP2014104176A JP 2014104176 A JP2014104176 A JP 2014104176A JP 2012259667 A JP2012259667 A JP 2012259667A JP 2012259667 A JP2012259667 A JP 2012259667A JP 2014104176 A JP2014104176 A JP 2014104176A
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Koichi Sato
幸一 佐藤
Koji Ono
浩二 大野
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Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
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Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
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Abstract

【課題】中高層建物の複数層ゾーンに対応する複数の消火ポンプ装置を直列運転するに際し、安定な運転と信号伝達系の単純化を図った消火システムを提供する。
【解決手段】中高層建物の火災時において、特定の階層ゾーンの火災階が必要とする所定圧力を当該層ゾーンの消火ポンプ装置が決定し、当該層ゾーンより前段(下位層)にある消火ポンプ装置には運転指令を出力し、前記所定圧力が一定となるよう圧力制御及びインバータによる周波数制御を行うので、確実に所定圧力で消火栓又はスプリンクラーの放出手段に給水することができる。又、各層ゾーン消火ポンプ装置が直列接続されてこの順に沿って運転指令の伝達および確認返信がなされるので、各層ゾーン間の信号系の構成が単純化でき信頼性の高い消火を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、中高層建物に適用する可変速に駆動されるポンプを備えた消火システムに関する。ここでいう消火システムとは、消火栓ポンプシステム及びスプリンクラーポンプシステムを包含したシステムをいう。
消火システムは、単独システムであれこれらを複数直列接続し連動運転するシステムであれ、火災時に火災検知器、放出装置あるいは人為的な操作によって、速やかに運転され送水されなければならない。そのため、送水に対し信頼性の高いシステムが要求されるが、従来はインバータ駆動の消火栓ポンプシステムは使用された例は少ない。しかしながら、インバータの普及に伴い消火ポンプシステムにインバータを採用する動向が見られる。これらの公知例として、特許文献1、特許文献2がある。
特許文献1の消防システム(スプリンクラー)においては、例えば段落(0025)に、「加圧送水装置4は、モータにより駆動される2台のポンプを具備している。加圧送水装置4は、制御装置5からの圧力制御信号に基づいて、ポンプを駆動するモータの回転数を制御し、もって送水圧力を所定の値とする。また、加圧送水装置4は、制御装置5からの送水量制御信号に基づいて、起動させるポンプの数を変化させ、もって送水量を所定の値とする。
本発明は、ポンプを駆動するモータの回転数を制御する方法を限定するものではないが、ポンプを駆動するモータの回転数の制御は、回転数を直接可変するVVVFインバータ(Variable Voltage Variable Frequency Inverter:可変電圧可変周波数インバータ)などのインバータ制御により行うのが望ましい。」と開示されている。又、段落(0022)の20行に、制御装置5から受信した圧力信号.送水量制御信号に基づいて、送水の圧力.量を制御すると記載されている。これは、図示は省略されているが、送水管に圧力センサと流量センサが取り付けてあり、前述の圧力信号.送水量制御信号を目標値として、圧力センサと流量センサの検出したデータが前記目標値となるようにインバータにより周波数制御することを示唆している。
また特許文献2の消火ポンプ装置において、段落(0040)に目標圧力の設定は、制御装置40内に予め複数の値を記憶させておき、スプリンクラーヘッド50の開放動作した区画の自動警報装置からの信号により、必要な目標圧力設定値を選択して圧力制御運転を行うとの開示はあるが、複数の値(目標圧力PA,PB)は記憶されているが、階数と目標圧力を一対一に対応させて記憶していない。そして、どの階数からの信号が来ても、常に目標圧力のPA〜PBの値が選択され、階数と目標圧力とが一対一に対応されて選択されることがない。また前記ポンプの前段にさらに第2のポンプを設け、該加圧ポンプの吐出し側に第2の圧力検出器を設け、この第2の圧力検出器の出力に基づいて前記第2のポンプの吐出し圧力が所定の値となるように可変速制御するとの消火ポンプ装置を直列接続する記載があるが、前述同様にどの階数からの信号が来ても、常に目標圧力のPA〜PBの値が選択され、階数と目標圧力とが一対一に対応されて選択されることがない。
また特許文献3には、高層の建物をいくつかの階層毎に区切って同一の配管で連結された階層区画を構成し、これらの階層区画毎に加圧用の消火ポンプを設置し、上層階では、それより下層のポンプを全て起動して直列に接続して使用する構成が示されている。そして、上層階で火災が発生し、スプリンクラーヘッドが開放して散水すると、始動信号がその階層の消火ポンプの制御盤に送られる。この階層区画の消火ポンプは直ちに始動せず、始動信号は最下階層区画の消火ポンプの制御盤に送られる。最下階層区画の消火ポンプは、制御装置によるインバータ制御により電動機を駆動しつつ始動し、予め設定・記憶した吐出し圧力になるように圧力制御をしながら運転を行う。
特開2005−253532号公報 特開2006−020846号公報 特開2010−012338号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の消防システム及び消火ポンプ装置によれば、放出信号に基づいて消火物を放出している放出装置を特定し、これに基づいて加圧装置に送水圧力制御信号及び送水量制御信号を送信するとなっている。又、複数の目標圧力を記憶部に記憶するとなっているが、加圧装置の記憶部には、特定した放出装置(階高さ)に対応した複数の目標圧力を記憶し、放出信号に基づいて前記記憶している複数の目標圧力から選択して目標圧力を決定する開示がされていない。
更に、消火栓システムへ適用することも、中高層建物へ適用し複数台の消火ポンプシステム(装置)を直列運転及び連動運転することが何らの開示もされていない。さらに、消火ポンプシステム(装置)を直列運転した際に各ゾーンの消火ポンプシステムに対して、どのように目標圧力及びインバータ周波数を決定するかについても何らの開示もされていない。
特許文献3の消火方法では、上層階にある消火ポンプは、その吸い込み配管に設置した圧力検出器の圧力信号が、所定の運転可能圧力以上になると始動するものの、下層階の消火ポンプの駆動の確認が明瞭でなく、上層階にある消火ポンプが始動後、上記圧力検出器の検出圧力が下がった場合、不安定な動作となる恐れがある。
本発明の第1の目的は、中高層建物の下位層ゾーンと上位層ゾーンの消火ポンプ装置を直列運転するに際し、上位層の消火ポンプ装置は、放出手段(消火栓、スプリンクラー)の始動信号を受けたとき下位層の消火ポンプ装置に運転指令を出し、下位層の消火ポンプ装置は運転指令により運転を開始すると共にアンサバック信号を返信し、アンサバック信号に基いて上位層の消火ポンプ装置が運転を開始することにより、安定な運転と信号伝達系の単純化を図った消火システムを提供するものである。
本発明の第2の目的は、中高層建物の下位層ゾーンと上位層ゾーンの消火ポンプ装置を直列運転するに際し、下位層の消火ポンプ装置は上位層の消火ポンプ装置の吸込み側で必要とする所定の圧力または初期周波数を決定して運転することにより、上位層の消火ポンプ装置の運転の安定化を図った消火システムを提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも下位層ゾーンと上位層ゾーンからなる中高層建物の各層ゾーンに対する消火用水の給水を、下位層ゾーンは消火水槽を水源とするインバータ駆動の下位層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、上位層ゾーンは前段の下位層ゾーン消火ポンプ装置と直列接続したインバータ駆動の上位層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、各層ゾーンの消火ポンプ装置に接続された送水管端末に階高さを特定する消火栓群又はスプリンクラー群からなる放出手段群と、前記放出手段群の操作又は動作に基いて始動信号を発信する信号発信手段を設置した消火システムにおいて、
前記始動信号を上位層ゾーン消火ポンプ装置が受信した場合、該上位層ゾーン消火ポンプ装置は、下位層ゾーンポンプ装置に対して運転指令信号を発信し、この運転指令信号を受信した下位層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始すると共に運転アンサバック信号を返信し、この運転アンサバック信号を受信した上位層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始し、前記始動信号を下位層ゾーン消火ポンプが受信した場合、該下位層ゾーン消火ポンプ装置が運転を開始するようにしたことを特徴とする。
また、上記に記載の消火システムにおいて、
前記下位層ゾーンは低層ゾーンで構成され、前記上位層ゾーンは中層ゾーンと高層ゾーンで構成され、低層ゾーンは消火水槽を水源とするインバータ駆動の低層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、中層ゾーンは前段の前記低層ゾーン消火ポンプ装置と直列接続したインバータ駆動の中層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、高層ゾーンは前段の前記中層ゾーン消火ポンプ装置と直列接続したインバータ駆動の高層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、各層ゾーンの消火ポンプ装置に接続された送水管端末に階高さを特定する消火栓群又はスプリンクラー群からなる放出手段群と、前記放出手段群の操作又は動作に基いて始動信号を発信する信号発信手段を設置し、
前記始動信号を前記高層ゾーン消火ポンプ装置が受信した場合、該消火ポンプ装置は中層ゾーン消火ポンプ装置に対して運転指令信号を発信し、この運転指令信号を受信した中層ゾーン消火ポンプ装置は低層ゾーン消火ポンプ装置に対して運転指令信号を発信し、この運転指令信号を受信した低層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始すると共に運転アンサバック信号を返信し、この運転アンサバック信号を受信した中層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始すると共に運転アンサバック信号を高層ゾーン消火ポンプ装置に返信し、この運転アンサバック信号を受信した高層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始し、
前記始動信号を中層ゾーン消火ポンプ装置が受信した場合、該消火ポンプ装置は低層ゾーン消火ポンプ装置に対して運転指令信号を発信し、この運転指令信号受信した低層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始すると共に運転アンサバック信号を中層ゾーン消火ポンプ装置に返信し、この運転アンサバック信号を受信した中層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始し、
前記始動信号を低層ゾーン消火ポンプ装置が受信した場合、該消火ポンプ装置は運転を開始するようにしたことを特徴とする。
また、上記に記載の消火システムにおいて、前記下位層ゾーン消火ポンプ装置は、上位層ゾーン消火ポンプ装置が運転状態にあり、その運転指令信号を受信しているときは停止条件が成立しても運転を継続することを特徴とする。
また、上記に記載の消火システムにおいて、前記低層ゾーン消火ポンプ装置は、前記中層ゾーン消火ポンプ装置が運転状態にあり、その運転指令信号を受信しているときは停止条件が成立しても運転を継続し、前記中層ゾーン消火ポンプ装置は、前記高層ゾーン消火ポンプ装置が運転状態にあり、その運転指令信号を受信しているときは停止条件が成立しても運転を継続することを特徴とする。
また、上記に記載の消火システムにおいて、
前記各層ゾーンの消火ポンプ装置は、吸込み側からの水を、前記送水管を介して需要側の各階に設けられた前記放出手段群に送水する消火ポンプと、該消火ポンプを駆動する電動機と、該電動機を駆動するインバータと、前記消火ポンプ吐き出し側の圧力を検出する圧力検出手段と、前記信号発信手段の始動信号に基づいて階数毎に予め求められた配管抵抗曲線から階数毎の目標圧力を設定する設定手段と、前記圧力検出手段により検出された圧力が前記設定された目標圧力となるように前記インバータに周波数指令信号を出力してポンプの周波数を制御する制御装置とを備え、
前記各層ゾーン消火ポンプ装置は、当該ゾーンの信号発信手段からの始動信号を受信したとき、この始動信号に基づいて当該ゾーンで必要な目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、
前記下位層ゾーン消火ポンプ装置は、上位層ゾーン消火ポンプ装置からの運転指令信号に基いて上位層ゾーン消火ポンプ装置の吸込み側で必要な所定の目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、
各層ゾーン消火ポンプ装置は、始動条件が成立したら前記決定値で運転するようにしたことを特徴とする。
また、上記に記載の消火システムにおいて、
前記各層ゾーンの消火ポンプ装置は、吸込み側からの水を前記送水管を介して需要側の各階に設けられた前記放出手段群に送水する消火ポンプと、該消火ポンプを駆動する電動機と、該電動機を駆動するインバータと、前記消火ポンプの吐き出し側の圧力を検出する圧力検出手段と、前記信号発信手段の始動信号に基づいて階数毎に予め求められた配管抵抗曲線から階数毎の目標圧力を設定する設定手段と、前記圧力検出手段により検出された圧力が前記設定された目標圧力となるように前記インバータに周波数指令信号を出力してポンプの周波数を制御する制御装置を備え、
各層ゾーン消火ポンプ装置は、当該ゾーンの信号発信手段からの始動信号を受信したとき、この始動信号に基づいて当該層ゾーンで必要な目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、
中層ゾーン消火ポンプ装置は、高層ゾーン消火ポンプ装置からの運転指令信号に基いて高層ゾーン消火ポンプ装置の吸込み側で必要な所定の目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、
低層ゾーン消火ポンプ装置は、中層ゾーン消火ポンプ装置からの運転指令信号に基いて中層ゾーン消火ポンプ装置の吸込み側で必要な所定の目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、
各層ゾーン消火ポンプ装置は、始動条件が成立したら前記決定値で運転するようにしたことを特徴とする。
また、上記に記載の消火システムにおいて、
各消火ポンプ装置は、吸込み側からの水を、前記送水管を介して需要側の各階に設けられた前記放出手段群に送水する消火ポンプと、該消火ポンプを駆動する電動機と、該電動機を駆動するインバータと、前記消火ポンプ吐き出し側の圧力を検出する圧力検出手段と、前記信号発信手段の始動信号に基づいて階数毎に予め求められた配管抵抗曲線から階数毎の目標圧力を設定して記憶する設定手段と、前記圧力検出手段により検出された圧力が前記設定された目標圧力となるように前記インバータに周波数指令信号を出力してポンプの周波数を制御する制御装置とを備え、
前記消火ポンプ装置は、自己機が属する当該層ゾーンの信号発信手段から始動信号を受信したとき、この始動信号に基づいて当該層ゾーンで必要とする目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、自己機より上位の層ゾーンの消火ポンプ装置からの運転指令信号を受信したとき、運転指令信号に基いて上位の層ゾーンの消火ポンプ装置の吸込み側で必要とする所定の目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、各消火ポンプ装置は、始動条件が成立したら前記決定値で運転するようにしたことを特徴とする。
また、上記に記載の消火システムにおいて、上位の層ゾーンの消火ポンプ装置からの運転指令信号を受信した下位の層ゾーンの消火ポンプ装置が決定する所定の目標圧力は、上位の層ゾーンの消火ポンプ装置の吸込み口圧力ヘッドが上位の層ゾーンの消火ポンプ装置が空転しない程度の圧力となるように下位の層ゾーンの実揚程と配管抵抗損失とを加味して決定し、又、初期周波数をこの所定の目標圧力に対応した周波数としたことを特徴とする。
また、上記に記載の消火システムにおいて、各層ゾーンの消火ポンプ装置は前記制御装置に記憶部を備えており、該記憶部に自己機が属する層ゾーンの階高さ毎の目標圧力又は初期インバータ周波数又は目標圧力と初期インバータ周波数と所定の目標圧力又は初期インバータ周波数又は目標圧力と初期インバータ周波数とを記憶し、消火ポンプ装置は、自己機が属する層ゾーンの信号発信手段から始動信号を受信したとき、この始動信号に基づいて前記記憶部より目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を読み出し、自己機より上位の層ゾーンの消火ポンプ装置からの運転指令信号を受信したとき、この運転指令信号に基づいて前記記憶部より所定の目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を読み出し、始動条件が成立したら前記記憶部より読み出した設定値で運転するようにしたことを特徴とする。
また、上記に記載の消火システムにおいて、各層ゾーンの前記消火ポンプ装置は、前記放出手段群から始動信号を複数受信したとき、又は前記圧力検出手段が異常のとき、目標圧力、又はこれに伴う初期周波数、又は目標圧力とこれに対応する初期周波数を最大値で運転することを特徴とする。
また、上記に記載の消火システムにおいて、各層ゾーンの前記消火ポンプ装置は、始動条件として送水管の圧力が始動圧力以下に低下した場合に始動することを特徴とする。
また、上記に記載の消火システムにおいて、前記放出手段群の信号発信手段からの始動信号は、無線通信により前記消火ポンプ装置に発信されることを特徴とする。
本発明によれば、中高層建物の火災時において、特定の階層ゾーンの火災階が必要とする所定圧力を当該層ゾーンの消火ポンプ装置が決定し、当該層ゾーンより前段(下位層)にある消火ポンプ装置には運転指令を出力し、前記所定圧力が一定となるよう圧力制御及びインバータによる周波数制御を行うので、確実に所定圧力で消火栓又はスプリンクラーの放出手段に給水することができる。又、各層ゾーン消火ポンプ装置が直列接続されてこの順に沿って運転指令の伝達および確認返信がなされるので、各層ゾーン間の信号系の構成が単純化でき、信頼性の高い消火を行うことができる。
スプリンクラーを用いた本発明実施例の消火システムの構成図。 消火栓を用いた本発明実施例の消火システムの構成図。 本発明実施例の低層ゾーンのポンプ性能曲線図。 本発明実施例の中層ゾーンのポンプ性能曲線図。 本発明実施例の高層ゾーンのポンプ性能曲線図。 本発明実施例の低層ゾーンの制御盤の回路図。 本発明実施例の中層ゾーンの制御盤の回路図。 本発明実施例の高層ゾーンの制御盤の回路図。 本発明実施例の吐出し圧力一定制御を説明するためのポンプ性能曲線図。 本発明実施例の吐出し圧力一定制御のアルゴリズムを示すフローチャート。 本発明実施例の制御フローを説明するための図。 本発明実施例の消火栓の詳細図。
以下、本発明の一実施形態について図1〜図12により説明する。図1は本発明実施例のインバータ駆動の消火システムを、例えば低層ゾーン、中層ゾーン、高層ゾーンに区分した中高層建物のスプリンクラー消火設備(放出手段)に適用した消火システムの系統図を示す。また、中高層建物を下位層ゾーンと上位層ゾーンの2層に分ける場合、下位層ゾーンが前記低層ゾーンで構成され、上位層ゾーンが中層ゾーンと高層ゾーンとで構成される。
前記低層ゾーンは、消火水槽を水源とするインバータ駆動の低層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、中層ゾーンは前段の前記低層ゾーン消火ポンプ装置と直結した(直列接続された)インバータ駆動の中層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、高層ゾーンは中段の前記中層ゾーン消火ポンプ装置と直結した(直列接続された)インバータ駆動の高層ゾーン消火ポンプ装置でまかなうようにしたものである。図示を一部省いているが、低層ゾーン用は地下階〜10階までの給水、中層ゾーン用は11階〜20階までの給水、高層ゾーン用は21階〜30階までの給水を例に示している。
先ず、低層ゾーンについて説明する。1は水源であり例えば消火水槽等である。4−1は先端にフート弁2を取り付けた吸い込み管3を吸い込み側に設けられ、送水管10へ送水するスプリンクラー消火ポンプ(以下、消火ポンプ)である。この消火ポンプ4−1には吐き出し側に内部に空気溜まるを有する圧力タンク14−1、逆止め弁6−1、仕切り弁7−1が取り付けられている。9−1はポンプ近傍に位置し送水管10に取り付けられた圧力検出手段であり、ここの圧力に応じた電気信号S11−1を発信する。発信された電気信号S11−1は後で述べる低層ゾーン制御盤8−1が受信する。
また、送水配管10には階毎に送水管枝管10−1〜10−3にスプリンクラー10−1a〜e〜10−3a〜eをそれぞれ備えて、スプリンクラー群(放出手段群)を構成している。10−1s〜10−3sはそれぞれ前記スプリンクラーが開放した時に放水して始動信号を発する信号発信手段であり、前記階毎のスプリンクラーと一対一に対応し階高さが特定出来る部位に取り付けられている。便宜上、信号発信手段とその始動信号を同一符号の10−1s〜10−3sを用いる。これらの始動信号は信号群S13−1として制御盤8−1に送信される。
低層ゾーン制御盤8−1は、インバータ、制御装置等を内蔵しており、動力ケーブルS10−1により電動機5−1に電力(可変周波数、可変電圧)を供給する。各階のスプリンクラー(放出手段)から発信される始動信号は、どの階なのかを示す位置情報であり、これによってその階が特定され、階毎に必要な給水圧力(目標圧力)が単独で、又はこれに対応する初期インバータ周波数が単独で、又は、前記給水圧力(目標圧力)と初期インバータ周波数とが一緒に決定される。更に、後で詳細に述べるが中層ゾーンからの運転指令信号を受信したとき、中層ゾーンの消火ポンプの吸込み側が必要とする所定の給水圧力(目標圧力)とこれに対応する初期インバータ周波数が決定される。
前記低層ゾーンの消火ポンプ装置は、前記放出手段群に送水する消火ポンプ4−1と、該消火ポンプを駆動する電動機5−1と、該電動機を駆動するインバータ(低層ゾーン制御盤8−1に内臓)と、前記消火ポンプ吐き出し側の圧力を検出する圧力検出手段9−1と、前記信号発信手段の始動信号に基づいて階数毎に予め求められた配管抵抗曲線から階数毎の目標圧力を設定する設定手段(低層ゾーン制御盤8−1に内臓)と、前記圧力検出手段9−1により検出された圧力が前記設定された目標圧力となるように前記インバータに周波数指令信号を出力してポンプの周波数を制御する制御装置(低層ゾーン制御盤8−1に内臓)を備えている。
次に中層ゾーンについて説明する。4−2は低層用の送水配管10に吸込口を接続し、送水配管11に送水する中層ゾーン消火ポンプである。これ以外の構成機器は低層用と同じなので説明を省く。又、消火ポンプ4−2の吐出し側の逆止め弁、仕切弁、圧力タンクは説明の主旨から外れるので図示を省いている。当然、インバータ駆動の中層ゾーン消火ポンプ装置も低層ゾーンと同じく始動信号11−1s〜11−3sによって、階毎に必要な給水圧力(目標圧力)が単独で、又はこれに対応する初期インバータ周波数が単独で、又は前記給水圧力(目標圧力)と初期インバータ周波数とが決定される。更に、後で詳細に述べるが、高層ゾーンからの運転指令を受信したとき、高層ゾーンの消火ポンプの吸込み側が必要とする所定の給水圧力(目標圧力)とこれに対応する初期インバータ周波数が決定される。
中層ゾーンの消火ポンプ装置は、前記放出手段群に送水する消火ポンプ4−2と、該消火ポンプを駆動する電動機5−2と、該電動機を駆動するインバータ(低層ゾーン制御盤8−2に内蔵)と、前記消火ポンプ吐き出し側の圧力を検出する圧力検出手段9−2と、前記信号発信手段の始動信号に基づいて階数毎に予め求められた配管抵抗曲線から階数毎の目標圧力を設定する設定手段(低層ゾーン制御盤8−2に内蔵)と、前記圧力検出手段9−2により検出された圧力が前記設定された目標圧力となるように前記インバータに周波数指令信号を出力してポンプの周波数を制御する制御装置(低層ゾーン制御盤8−2に内蔵)を備えている。
次に、高層ゾーン用について説明する。4−3は中層用の送水配管11に吸込口を接続し、送水配管12に送水する高層ゾーン消火ポンプである。これ以外の構成機器は低層用と同じなので説明を省く。当然、高層ゾーンインバータ駆動消火ポンプ装置も低層ゾーンと同じく始動信号12−1s〜12−3sによって、階毎に必要な給水圧力(目標圧力)単独で、又はこれに対応する初期インバータ周波数が単独で、又は階毎に必要な給水圧力(目標圧力)と初期インバータ周波数が決定される。なお、高層ゾーンの消火ポンプ装置は、低層ゾーンと中層ゾーンの消火ポンプ装置と同様な構成なので説明を省略する。
次に、低層ゾーン、中層ゾーン、高層ゾーンそれぞれの連動運転について説明する。ここで、信号S32は高層ゾーン制御盤8−3から中層ゾーン制御盤8−2への運転指令信号、信号S23は中層ゾーン消化ポンプ装置が運転していることを中層ゾーン制御盤8−2から高層ゾーン制御盤8−3に知らせる運転アンサバック信号である。同様に信号S21は中層ゾーン制御盤8−2から低層ゾーン制御盤8−1への運転指令信号、信号S12は、運転していることを低層ゾーン制御盤8−1から中層ゾーン制御盤8−2に知らせる運転アンサバック信号である。
図2は、本発明実施例のインバータ駆動消火栓ポンプシステムを例えば低層ゾーン、中層ゾーン、高層ゾーンに区分した中高層建物の消火栓消火設備(放出手段)に適用した消化システムの系統図を示す。低層ゾーンは消火水槽を水源とするインバータ駆動の低層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、中層ゾーンは前段の前記低層ゾーン消火ポンプ装置と直結したインバータ駆動の中層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、高層ゾーンは中段の前記中層ゾーン消火ポンプ装置と直結したインバータ駆動の高層ゾーン消火ポンプ装置でまかなうようにしたものである。図1に示す圧力タンクを省略し、放出手段としてスプリンクラー群に代えて消火栓群で構成したものである。
即ち、低層ゾーンでは送水配管10の8階枝管10−1に消火栓10−1aを設置しこれからの始動信号10−1sを発信し、9階枝管10−2に消火栓10−2aを設置しこれからの始動信号10−2sを発信し、10階枝管10−3に消火栓10−3aを設置しこれからの指令信号10−3s発信するようにしたものである。中層ゾーン、高層ゾーンについても同様なので説明を省く。また、各層ゾーンの消火ポンプ装置やその他の構成は図1と同様なので、説明を省略する。
消火栓は、図12に示すように送水管10、11、12の枝管10−1〜10−3、11−1〜11−3、12−1〜12−3により引き込み、始動押釦スイッチ(信号発信手段)32、ベル33、始動表示ランプ34、ホース35、ノズル36を備えている。そして、消火栓の始動押釦スイッチ32が操作されると、始動信号10−1s〜10−3s、11−1s〜11−3s、12−1s〜12−3sを発信する。
なお、図1、図2において、前記各信号発信手段と各制御盤に無線通信機能を備え、信号発信手段からの始動信号を無線通信により制御盤に送信しても良く、各制御盤同士で運転指令信号と、アンサバック信号を無線通信により送受信しても良い。
図3は、図1、図2に示す系統の低層ゾーンでインバータによる階毎の吐き出し圧力一定制御を行った場合のポンプ性能曲線図であり、横軸に給水量、縦軸に給水圧力(ヘッド)を示している。H010Fは10階の消火栓又はスプリンクラー放水装置の放出手段に所定水量Q0を送水するのに必要な給水圧力(ヘッド)であり、目標値である。R10は10階の消火栓又はスプリンクラー放水装置に所定水量Q0を送水する際に生じる配管抵抗であり、後で詳細に説明するが、前記した目標圧力には所定水量Q0のもとで配管抵抗Hf、実揚程Ha、末端圧力Hpを含んでいる。9階以下の目標圧力を決定する手続きにはこのことを含んでおり、上記説明で明らかなので説明を省く。
同様にH09F、H08Fはそれぞれ9階、8階の消火栓又はスプリンクラー放水装置に所定水量Q0を送水するのに必要な給水圧力(ヘッド)であり、目標値である。同様にR9、R8は9階、8階の消火栓又はスプリンクラー放水装置に送水する際に生ずる配管抵抗である。
曲線Aは、10階の消火栓又はスプリンクラー放水装置へ給水するのに必要な目標圧力H010Fを満足するための消火ポンプQ−H性能曲線であり、インバータ周波数f10で運転した時に得られる性能である。同様に、曲線B、Cはそれぞれ9、8階の消火栓又はスプリンクラー放水装置へ給水するのに必要な目標圧力H09F、H08Fを満足するための消火ポンプQ−H性能曲線であり、インバータ周波数f9、f8で運転した時に得られる性能である。これ以外の階までの必要な給水圧力(ヘッド)、又はこれに対応するインバータ周波数は、前述の説明で明らかなので図示を省いているが同様の意味を持つ。
さて、ここで、消火ポンプの選定、目標圧力、インバータ周波数の決め方について説明する。即ち、所定水量Q0を10階の最高位、最遠の消火栓又はスプリンクラー放水装置へ給水するのに必要な全揚程HTを次式により求める。
HT=Ha+Hf+Hp (1)
ここで、Haは実揚程m(水源の水面から10階の消火栓又はスプリンクラー放水装置までの実高さ)、Hfは配管抵抗損失m(所定水量Q0を水源の水面から10階の消火栓又はスプリンクラー放水装置まで送水する際の配管抵抗損失)、Hpは所要末端圧力m(消火栓又はスプリンクラー放水装置で必要な圧力ヘッド)である。
これらの諸量を記載すると図3の通りとなる。即ち、消火ポンプはインバータ周波数f10の運転でのもとで、前記10階で必要な給水圧力ヘッド(目標圧力)がH010F=HTを満足するポンプ性能有するものを選定する。10階より下の階毎の目標圧力は適宜インバータ周波数を変えることで得られる。
このようにして本実施例においては、所定の給水量のもとで、階毎に給水するのに必要な給水圧力ヘッド(目標圧力)及びインバータ初期周波数を予め設定する。そして、この目標圧力になるようにインバータの周波数を制御してポンプ駆動することにより、火災が起きた際に確実で階毎に正確な圧力で給水を行うことを可能とする。
図4は図1、図2に示す系統の中層ゾーンにて消火栓又はスプリンクラー放水装置からの始動信号を受信し、低層ゾーン及び中層ゾーンの消火ポンプ装置が直列運転し、低層ゾーンが中層ゾーンの消火ポンプ装置の吸込み側が必要とする圧力に、インバータによる所定圧力一定制御、中層ゾーンがインバータによる階毎で必要とする吐き出し圧力一定制御を行った場合のポンプ性能曲線図であり、図3と同じ記号で示しているものは前述の説明で明らかなので説明を省く。同図において、上部は中層ゾーン消火ポンプの運転時性能、下部は低層ゾーン消火ポンプの運転時性能を示し、両者の関連が分かるようにしている。
先ず、中層ゾーン消火ポンプの運転時性能について説明する。H020Fは20階の消火栓又はスプリンクラー放水装置に、所定水量Q0を送水するのに必要な給水圧力(ヘッド)であり目標値である。同様にH019F、H018Fは、それぞれ19階、18階の消火栓又はスプリンクラー放水装置に所定水量Q0を送水するのに必要な給水圧力(ヘッド)であり目標値である。曲線Dは、20階の消火栓又はスプリンクラー放水装置へ給水するのに必要な目標圧力H020Fを満足するための消火ポンプQ−H性能曲線であり、インバータ周波数f20で運転した時に得られる性能である。同様に曲線E、Fはそれぞれ19、18階の消火栓又はスプリンクラー放水装置へ給水するのに必要な目標圧力H019F、H018Fを満足するための消火ポンプQ−H性能曲線であり、インバータ周波数f19、f18で運転した時に得られる性能である。
ここで、中層ゾーン用消火ポンプの選定、目標圧力、インバータ周波数の決め方について説明する。即ち、所定水量Q0を20階の最高位、最遠の消火栓又はスプリンクラー放水装置へ給水するのに必要な全揚程HTを次式により求める。
HT=Ha+Hf+Hp−BP (2)
Haは実揚程m(ポンプ設置面から20階の消火栓又はスプリンクラー放水装置までの実高さ)、Hfは配管抵抗損失m(所定水量Q0をポンプ設置面から20階の消火栓又はスプリンクラー放水装置まで送水する際の配管抵抗損失)、Hpは所要末端圧力m(消火栓又はスプリンクラー放水装置で必要な圧力ヘッド)、BPは押込み圧力ヘッド(低層用消火ポンプの運転によりBPが10m程度となるよう調整されている)である。
これらの諸量を図4に記載している。即ち、消火ポンプはインバータ周波数f20の運転のもとで、前記20階で必要な給水圧力ヘッド(目標圧力)が、H020F=HTを満足するポンプ性能有するものを選定する。20階より下の階毎の目標圧力は、適宜インバータ周波数を変えることで得られる。
次に、低層ゾーン消火ポンプの運転時性能について説明する。H011は中層ゾーン消火ポンプ装置からの運転指令によって、低層ゾーン消火ポンプ装置が運転する場合の所定圧力(=目標圧力)である。この所定圧力H011は、所定水量Q0のもとで、中層ゾーン用消火ポンプ装置の吸込み側で必要な圧力ヘッドがBP(10m程度)となるように決定する。この圧力ヘッドがBPは、中層ゾーン用消火ポンプ装置の吸込み側が圧力不足でポンプ4−2が空転しないように設定される。曲線Gは所定圧力ヘッドH011を満足するための消火ポンプQ−H性能曲線であり、インバータ周波数f11で運転した時に得られる性能である。所定圧力ヘッドH011の代わりに周波数f11でもよく、また両者を用いても良い。
ここで、低層ゾーン用消火ポンプの選定、目標圧力、インバータ周波数の決め方について説明する。即ち、所定水量Q0を中層ゾーン消火ポンプの吸込み側圧力ヘッドが10m程度となるよう給水するのに必要な全揚程HTを次式により求める。
HT=Ha+Hf+BP (3)
ここで、Haは実揚程m(水源の水面から中層ゾーン消火ポンプ設置位置までの実高さ)、Hfは配管抵抗損失m(所定水量Q0を水源の水面からから中層ゾーン消火ポンプ設置位置まで送水する際の配管抵抗損失)、BPは押上げヘッド(中層ゾーン消火ポンプ吸込み側の圧力ヘッドが10m程度となるよう調整されている)である。これらの諸量を図4に記載している。
図5は、図1、図2に示す系統の高層ゾーン消火ポンプ装置が、当該ゾーンの消火栓又はスプリンクラーの放出手段からの始動信号を受信して、低層ゾーン、中層ゾーン及び高層ゾーンの消火ポンプ装置が直列運転し、低層ゾーン、中層ゾーンがインバータによる所定圧力一定制御、高層ゾーンがインバータによる階毎の吐き出し圧力一定制御を行った場合のポンプ性能曲線図である。図3、図4と同じ記号で示しているものは説明を省く。図5において、上部は高層ゾーン消火ポンプ装置の運転時性能、中部は高層ゾーン消火ポンプ装置の運転時性能、下部は低層ゾーン消火ポンプ装置の運転時性能を示し、これらの関連が分かるようにしている。
先ず、高層ゾーン消火ポンプ装置の運転時性能について説明する。H030Fは30階の消火栓又はスプリンクラー放水装置に所定水量Q0を送水するのに必要な給水圧力(ヘッド)であり目標値である。同様にH029F、H028Fはそれぞれ29階、28階の消火栓又はスプリンクラー放水装置に所定水量Q0を送水するのに必要な給水圧力(ヘッド)であり目標値である。曲線Iは30階の消火栓又はスプリンクラー放水装置へ給水するのに必要な目標圧力H030Fを満足するための消火ポンプQ−H性能曲線であり、インバータ周波数f30で運転した時に得られる性能である。同様に曲線J、Kはそれぞれ29、28階の消火栓又はスプリンクラー放水装置へ給水するのに必要な目標圧力H029F、H028Fを満足するための消火ポンプQ−H性能曲線であり、インバータ周波数f29、f28で運転した時に得られる性能である。
ここで、高層ゾーン消火ポンプ装置の選定、目標圧力、インバータ周波数の決め方について説明する。即ち、所定水量Q0を30階の最高位、最遠の消火栓又はスプリンクラー放水装置へ給水するのに必要な全揚程HTを次式により求める。
HT=Ha+Hf+Hp−BP (4)
ここで、Haは実揚程m(ポンプ設置面から30階の消火栓又はスプリンクラー放水装置までの実高さ)、Hfは配管抵抗損失m(所定水量Q0をポンプ設置面から30階の消火栓又はスプリンクラー放水装置まで送水する際の配管抵抗損失)、Hpは所要末端圧力m(消火栓又はスプリンクラー放水装置で必要な圧力ヘッド)、BPは押込み圧力ヘッド(中層消火ポンプ装置の運転により、BPが10m程度となるよう調整されている)である。押込み圧力BPは、高層ゾーン用消火ポンプ装置の吸込み側が圧力不足で、ポンプ4−3が空転しないように設定される。これらの諸量を図5に記載している。即ち、消火ポンプはインバータ周波数f30の運転のもとで、前記30階で必要な給水圧力ヘッド(目標圧力)がH030F=HTを満足するポンプ性能有するものを選定する。30階より下の階毎の目標圧力は適宜インバータ周波数を変えることで得られる。
次に、中層ゾーン消火ポンプ装置の運転時性能について説明する。H021は高層ゾーン消火ポンプ装置からの運転指令によって運転する場合の所定圧力(=目標圧力)であり、所定水量Q0のもとで、高層ゾーン用消火ポンプの吸込み側圧力ヘッドがBPとなるように決定する。曲線Lは所定圧力ヘッドH021を満足するための消火ポンプのQ−H性能曲線であり、インバータ周波数f21で運転した時に得られる性能である。
ここで、中層ゾーン用消火ポンプの選定、目標圧力、インバータ周波数の決め方について説明する。即ち、所定水量Q0を高層ゾーン消火ポンプの吸込み側で必要な圧力ヘッドが10m程度となるよう給水するのに必要な全揚程HTを次式により求める。
HT=Ha+Hf+BP−BP (5)
ここで、Haは実揚程m(設置位置から高層ゾーン消火ポンプ設置位置までの実高さ)、Hfは配管抵抗損失m(所定水量Q0を設置位置から消火ポンプ設置位置まで送水する際の配管抵抗損失)、BPは押上げヘッド(高層ゾーン消火ポンプ吸込み側の圧力ヘッドが10m程度となるよう調整されている)又は押込み圧力ヘッド(低層ゾーン消火ポンプ運転により中層ゾーン吸込み側圧力ヘッドが10m程度となるよう調整されている)であり両者は相殺される。これらの諸量を図5に記載している。
次に、低層ゾーン消火ポンプの運転時性能について説明する。H011は中層ゾーン消火ポンプ装置からの運転指令によって運転する場合の所定圧力(=目標圧力)であり、所定水量Q0のもとで、中層ゾーン用消火ポンプの吸込み側圧力ヘッドがBPとなるように決定する。曲線Gは所定圧力ヘッドH011を満足するための消火ポンプQ−H性能曲線でありインバータ周波数f11で運転した時に得られる性能である。
ここで、低層ゾーン用消火ポンプの選定、目標圧力、インバータ周波数の決め方について説明する。即ち、所定水量Q0を中層ゾーン消火ポンプの吸込み側圧力ヘッドが10m程度となるよう給水するのに必要な全揚程HTを次式により求める。
HT=Ha+Hf+BP (6)
ここで、Haは実揚程m(水源の水面から中層ゾーン消火ポンプ設置位置までの実高さ)、Hfは配管抵抗損失m(所定水量Q0を水源の水面からから中層ゾーン消火ポンプ設置位置まで送水する際の配管抵抗損失)、BPは押上げヘッド(中層ゾーン消火ポンプ吸込み側の圧力ヘッドが10m程度となるよう調整されている)である。これらの諸量を図5に記載している。各層ゾーンの消火ポンプ、周波数の選定は次のようにするのが望ましい。
次に、各層ゾーンの連動運転について説明する。尚、消火用水の給水であるから以下に説明するパターン1〜3は、いずれか一つが発生する。
パターン1:高層ゾーンにおいて消火栓又はスプリンクラーの放出手段からの始動信号を受信した場合。信号が30階で発生した例で示す。(図1、2、図5参照)
ステップ1
30階消火栓からの始動指令信号又は始動信号12−3sが発信され、この信号がケーブルS13−3により高層ゾーン制御盤8−3に取り込まれる。この信号は30階としての階高さ(位置情報)を有しており、この信号に基づき目標圧力としてH030F、インバータ初期周波数としてf30が決定し設定される。後で詳細に説明するが、これらの設定値は、前記制御盤8−3の制御装置CUに備えた記憶部Mに予め記憶しておき、前記信号に基づいて記憶部から選択、読み出すようにしても良い。
ステップ2
高層ゾーン制御盤8−3から中層ゾーン制御盤8−2へ運転指令信号S32(ケーブルも説明の便宜上同じ記号を使用)を発信する。この信号に基づき中層ゾーン消火ポンプ装置の所定目標圧力としてH021、インバータ初期周波数としてf21が決定し設定される。尚、この設定値H021、f21は高層ゾーンのどの階からの信号でも同じ値である。後で詳細に説明するが、これらの設定値は前記制御盤の制御装置CUに備えた記憶部Mに予め記憶しておき前記信号に基づいて記憶部から選択、読み出すようにしても良い。
ステップ3
中層ゾーン制御盤8−2から低層ゾーン制御盤8−1へ運転指令信号S21(ケーブルも説明の便宜上同じ記号を使用)を発信する。この信号に基づき、所定目標圧力としてH021、インバータ初期周波数としてf11が決定し設定される。尚、この設定値H011、f11は高層ゾーンのどの階からの信号でも同じ値である。後で詳細に説明するが、これらの設定値は前記制御盤の制御装置CUに備えた記憶部に予め記憶しておき、前記信号に基づいて記憶部から選択、読み出すようにしても良い。
ステップ4
低層ゾーン制御盤8−1は低層ゾーン消火ポンプ4−1へ運転出力S10−1を出力し、インバータはステップ3で設定されたインバータ初期周波数f11を出力して運転を開始する。この運転は、始動条件の一つとして圧力センサ9−1が始動圧力以下に低下しているときに開始される。そして、送水配管10に設けられた圧力センサ9−1の検出した圧力が、ステップ3で設定された目標圧力(所定値)H011と等しくなるように、インバータ周波数を変えて吐出し圧力一定制御を行う。加えて、中層ゾーン制御盤8−2へ運転アンサバック信号S12を発信(返信)する。この結果、中層ゾーン消火ポンプ4−2の吸込み側圧力はヘッドBP(10m程度)に保たれている。
ステップ5
中層ゾーン制御盤8−2は、低層ゾーン制御盤8−1からの運転アンサバック信号S12を受信すると、中層ゾーン消火ポンプ4−2へ運転出力S10−2を出力し、一方インバータはステップ2で設定されたインバータ初期周波数f21を出力して運転を開始する。この運転は、始動条件の一つとして圧力センサ9−2が始動圧力以下に低下しているときに開始される。そして、送水配管11に設けられた圧力センサ9−2の検出した圧力が、ステップ2で設定された目標圧力(所定値)H021と等しくなるように、インバータ周波数を変えて吐出し圧力一定制御を行う。加えて、高層ゾーン制御盤8−1へ運転アンサバック信号S23を発信(返信)する。この結果、高層ゾーン消火ポンプ4−3の吸込み側で必要な圧力ヘッドBP(10m程度)に保たれている。
ステップ6
高層ゾーン制御盤8−3は、中層ゾーン制御盤8−2からの運転アンサバック信号S23を受信すると、高層ゾーン消火ポンプ4−3へ運転出力S10−3を出力し、一方インバータはステップ1で設定されたインバータ初期周波数f30を出力して運転を開始する。この運転は、始動条件の一つとして圧力センサ9−3が始動圧力以下に低下しているときに開始される。そして、送水配管12に設けられた圧力センサ9−3の検出した圧力が、ステップ1で設定された目標圧力(所定値)H030Fと等しくなるように、インバータ周波数を変えて吐出し圧力一定制御を行う。29階以下については明らかなので説明を省く。
ステップ7
低層ゾーン、中層ゾーン及び高層ゾーンそれぞれの消火ポンプ装置が運転しており、高層から中層へ、及び中層から低層へそれぞれ運転中信号を発信している状態では、中層ゾーン制御盤8−2は、内蔵される停止押釦スイッチ(後述)を押して停止操作を実行しても停止せず、低層ゾーン制御盤8−1は、内蔵される停止押釦スイッチを押して停止操作を実行しても停止しない。いずれも、中層ゾーン消火ポンプ装置は、高層ゾーン消火ポンプ装置が停止し、前記高層ゾーンからの運転中信号の発信が解除されている状態ではじめて停止押釦スイッチを押すと停止し、低層ゾーン消火ポンプ装置は中層ゾーン消火ポンプ装置が停止し前記中層ゾーンからの運転中信号の発信が解除されている状態ではじめて停止押釦スイッチを押すと停止する。これは消火活動において、不用意にポンプが停止されて消火の妨げにならないようにするためである。
次にパターン2を説明する。
パターン2:中層ゾーンにおいて消火栓又はスプリンクラー放水装置からの信号を受信した場合。信号が20階で発生した例で示す。(図1、2、図4参照)
ステップ1
20階消火栓からの始動指令信号又は始動信号11−3sが発信され、この信号がケーブルS13−2により中層ゾーン制御盤8−2に取り込まれる。この信号は20階としての階高さ(位置情報)を有しており、この信号に基づき目標圧力としてH020F、インバータ初期周波数としてf20が決定し設定される。後で詳細に説明するが、これらの設定値は、前記制御盤の制御装置CUに備えた記憶部Mに予めこれらの設定値を記憶しておき、前記信号に基づいて記憶部から選択、読み出すようにしても良い。
ステップ2
中層ゾーン制御盤8−2から低層ゾーン制御盤8−1へ運転指令信号S21(ケーブルも説明の便宜上同じ記号を使用)を発信する。この信号に基づき所定目標圧力としてH011、インバータ初期周波数としてf11が決定し設定される。尚、この設定値H011、f11は高層ゾーンのどの階からの信号でも同じ値である。後で詳細に説明するが、これらの設定値は、前記制御盤の制御装置CUに備えた記憶部Mに予めこれらの設定値を記憶しておき、前記信号に基づいて記憶部から選択、読み出すようにしても良い。
ステップ3
低層ゾーン制御盤8−1は低層ゾーン消火ポンプ4−1へ運転出力S10−1を出力し、インバータはステップ2で設定されたインバータ初期周波数f11を出力して運転を開始する。この運転は、始動条件の一つとして圧力センサ9−1が始動圧力以下に低下しているときに開始される。そして、送水配管10に設けられた圧力センサ9−1の検出した圧力が、ステップ2で設定された目標圧力(所定値)H011と等しくなるようはインバータ周波数を変えて吐出し圧力一定制御を行う。加えて、中層ゾーン制御盤8−2へ運転アンサバック信号S12を発信(返信)する。この結果、中層ゾーン消火ポンプ4−2の吸込み側圧力ヘッドBP(10m程度)に保たれている。
ステップ4
中層ゾーン制御盤8−2は低層ゾーン制御盤8−1からの運転アンサバック信号S12を受信すると中層ゾーン消火ポンプ4−2へ運転出力S10−2を出力し、インバータはステップ1で設定されたインバータ初期周波数f20を出力して運転を開始する。この運転は、始動条件の一つとして圧力センサ9−2が始動圧力以下に低下しているときに開始される。そして、送水配管11に設けられた圧力センサ9−2の検出した圧力が、ステップ1で設定された目標圧力(所定値)H020Fと等しくなるようはインバータ周波数を変えて吐出し圧力一定制御を行う。19階以下については明らかなので説明を省く。
ステップ5
低層ゾーン及び中層ゾーンそれぞれの消火ポンプが運転しており、中層から低層へ運転中信号を発信している状態では、低層ゾーン制御盤8−1は停止押釦スイッチを押して停止操作を実行しても停止しない。低層ゾーン消火ポンプは中層ゾーン消火ポンプが停止し前記中層ゾーンからの運転中信号の発信が解除されている状態で停止押釦スイッチを押したときのみ停止する。
次にパターン3を説明する。
パターン3:低層ゾーンにおいて消火栓又はスプリンクラー放水装置からの信号を受信した場合。信号が10階で発生した例で示す。(図1、2、図3参照)
ステップ1
10階消火栓からの始動指令信号又は始動信号10−3sが発信され、この信号がケーブルS13−1により低層ゾーン制御盤8−1に取り込まれる。この信号は10階としての階高さ(位置情報)を有しており、この信号に基づき目標圧力としてH010F、インバータ初期周波数としてf10が決定し設定される。後で詳細に説明するが、これらの設定値は、前記制御盤の制御装置CUに備えた記憶部Mに予め記憶しておき、前記信号に基づいて記憶部から選択、読み出すようにしても良い。
ステップ2
低層ゾーン制御盤8−1は消火ポンプ4−1へ運転出力S10−1を出力し、インバータはステップ1で設定されたインバータ初期周波数f10を出力して運転を開始する。この運転は、始動条件の一つとして圧力センサ9−1が始動圧力以下に低下しているときに開始される。そして、送水配管10に設けられた圧力センサ9−1の検出した圧力が、ステップ1で設定された目標圧力(所定値)H010Fと等しくなるようはインバータ周波数を変えて吐出し圧力一定制御を行う。9階以下については明らかなので説明を省く。
なお、後に詳述するが、前述のこれらのインバータ初期周波数は設計値であり、各階毎の目標圧力と圧力検出手段の検出した圧力が等しくなるよう吐き出し圧力一定制御を行うと周波数は上下に振れることになる。
各層ゾーンにおいて、吐き出し圧力一定制御を行った場合の、ポンプ性能、各階始動指令信号及び抵抗曲線のそれぞれの対応関係は次の通りである。
低層ゾーン
始動指令信号 目標圧力 インバータ周波数 ポンプ性能 抵抗曲線
10−3S(10F)H010F f10 A R10
10−2S(9F) H09F f9 B R9
10−1S(8F) H08F f8 C R8
S21 H011 f11 G R11
中層ゾーン
始動指令信号 目標圧力 インバータ周波数 ポンプ性能 抵抗曲線
11−3S(20F)H020F f20 D R20
11−2S(19F)H019F f19 E R19
11−1S(18F)H018F f18 F R18
S32 H021 f21 L R21
高層ゾーン
始動指令信号 目標圧力 インバータ周波数 ポンプ性能 抵抗曲線
12−3S(30F)H030F f30 I R30
12−2S(29F)H029F f29 J R29
12−1S(28F)H028F f28 K R28
図9は、30階の消火栓又スプリンクラー放水装置へ送水する場合の目標圧力をH030Fとしたときの吐出し圧力一定制御を説明するためのポンプ性能曲線図を示している。
また図10及び図11は、メーン処理及び階毎の吐き出し圧力一定制御の処理(アルゴリズム)を示すフローチャートである。図示していないが、イニシャル処理や割込処理により、階毎の目標圧力とインバータ初期周波数と直列運転時の上段ゾーン用の吸込み側で必要な所定圧力とこれに対応するインバータ初期周波数を決定し設定する。又、制御装置CUに記憶部Mを備えているものは、予め、前記階毎の目標圧力とインバータ初期周波数と直列運転時の上段ゾーン用の所定圧力とこれに対応するインバータ初期周波数を記憶部に記憶しておき、前述した要領で放出手段からの始動信号又は放出装置の始動信号が発生した時、これに基づいて記憶部から選択読み出してもよい。
図11において、発明の意図に無関係な途中は省略しているが、600A〜600Cステップで後段(上位)ゾーンの制御盤からの運転指令信号か判定し、NOであれば600ステップへ進む。YESであれば600Bステップで後段ゾーンの吸込み側で必要な所定の目標圧力を設定する。これが、中層ゾーン用であればH021、低層ゾーン用であればH011である。続いて、600Cステップで所定のインバータ初期周波数を設定する。これが、中層ゾーン用であればf21、低層ゾーン用であればf11である。この後、608ステップへ進む。
600〜607ステップは、低層ゾーン用を例に階毎の目標圧力とインバータ初期周波数を決定し設定する。前述したように前記記憶部より読み出す処理を実行しても良い。最上階から最下階まで順番に始動指令があるかチエックし、始動指令のある階に対して目標圧力を決定し設定する。又は記憶部より読み出しても良い。例えば、602ステップにおいて、2階の消火栓の始動押釦スイッチが操作され始動指令信号又はスプリンクラー始動信号が発信されていないか判定する。発信されていれば603ステップへ進み、目標圧力をH02Fと決定し設定する。又は記憶部よりH02Fを選択し読み出す。発信されていなければ604ステップ以降に進み、1階の目標圧力の設定又は読出し処理を実行する。他の階の目標圧力の設定又は読出し処理は前述で明らかなので説明を省く。
中層ゾーン及び高層ゾーンの階毎の目標圧力と、これに対応するインバータ初期周波数の設定又は読み出しの仕方は、前述で明らかなので説明を省く。尚、600〜607ステップの処理で各階の消火栓又は放出装置からの始動指令信号がないと判断した場合は、600ステップへ戻りこれより実行を続ける。次に、608ステップではポンプが運転中か判定する。運転中であれば610ステップへ進み、停止中であれば609ステップで運転処理を実行して610ステップへ進む。610ステップでは、図10に示す吐き出し圧力一定制御の処理を実行する。
今、説明の便宜上、前述の600〜607ステップの目標圧力読み出し処理において、
30階を例に、目標圧力H0=H030Fが設定又は読み出されているものとする。この読み出された目標圧力は例えばCPUのレジスタに一時記憶されている。図10において、500ステップでは、圧力センサ9−3によって給水圧の圧力データHが検出される。そして502ステップにおいて、目標圧力H0(H030F)と検出した圧力データとが比較され、H0−α>Hであれば501ステップでインバータ増速制御処理を実行してから500ステップへ戻る。なお、このときにH0−α<=H<=H0+αであれば、図10においては省略しているが次の611ステップの処理に進む。
そして、H0+α<Hであれば503ステップに進み、インバータ減速制御処理が実行されてから500ステップに戻る。これが繰り返されることにより、給水圧力が目標圧力H0(=H0B4F)とほぼ等しくなる。尚、αは目標圧力の不感滞を示し大体1〜2mであり、aはインバータの変速制御幅を示し適宜0.1〜1Hzで設定する。この制御の結果、図9においてインバータ周波数が上下に振れインバータ周波数は設計値のf030Fに近づく。実際には配管抵抗が設計値と異なる等して、周波数やQ0等の所定数量が設計値と一致することはないが、吐き出し圧力を目標値に制御することを優先しており、十分実用可能なレベルを達成できる。
この時のポンプ性能曲線はI、ポンプから30階まで水を流した時の目標圧力となる抵抗曲線はR30である。なお、本実施例においては消火栓又は放水装置の放出手段に送水した場合の給水量をQ0としている。なお、全ての階の消火栓又は放水装置の放出手段への送水量をQ0としているが、階数によって変えても良い。
そしてこのポンプ性能曲線Hと抵抗曲線R30との交点OHでポンプの運転点が決定する。このときの目標圧力としては、この交点OHを縦軸の給水圧力で読んだもので決まる。なお、給水量Q0は、この交点OHを横軸の給水量で読んだものである。このようにして定まる運転点OHとなるように、給水量及び目標圧力を満足するようなポンプの周波数を予め決定しておく。
消火栓又は放水装置の放出手段への給水を考えると給水圧力が目標圧力に、急峻に到達することが望ましい。この場合、図11の601、603、605ステップにおいて目標圧力を読み出す際に、インバータ初期周波数も設定又は読み出し、609ステップのポンプ初期運転処理時に設定又は読み出したインバータ初期周波数を出力することにより、急峻に圧力を立ち上げることができる。
具体的には後述の、図6〜図8の制御装置CUの入出力インターフェースI/O3より、インバータ端子12〜16へ信号S1、S2、S3,S4,CM2を出力する。同様に、図10、図11に示す圧力制御の周波数指令信号は、入出力インターフェースI/O3よりインバータ端子10〜11へ信号AN0、CM1を出力する。簡単にするためインバータ端子12〜16へ信号S1、S2、S3,S4,CM2を省略してインバータ端子10〜11へ信号AN0、CM1で共用して良い。更に、これを通信で実施しても良い。このようにすれば、より急峻に目標圧力に到達することが可能となる。インバータが過電流とリップしない範囲で、インバータの加速時間を可能な限り短く設定すればより顕著となる。
図6は図1、図2で説明した高層ゾーン制御盤8−3の回路図、同様に図7は中層ゾーン制御盤8−2の回路図、図8は低層ゾーン制御盤8−1の回路図である。
図6において、PW(R、S、T)は電源、R(又はR1)、Sは制御電源、MBD、MBVは配線用遮断器で、TRはトランスである。INVは周波数の設定手段及び操作表示部CONSを有するインバータで、CUは演算処理装置CPU、記憶部M、入出力インターフェースI/O2,3等を備える制御装置である。制御装置CUは、前記演算処理装置CPUまたはCONSによって目標圧力が設定され、記憶部Mに設定、記憶することができ、演算処理装置CPUと記憶部Mは設定手段として作用する。
I/O1は階毎の消火栓始動スイッチ又は放出装置である放出手段からの始動信号12−3S〜12−1S(階高さ30F〜28Fに対応)及び中層ゾーンから運転アンサバック信号52VTを取り込む入力回路部、Xは取り込んだ始動信号12−3S〜12−1S、中層ゾーンから運転アンサバック信号52VTがON時にONするリレー群(30FX〜28FX、X3)である。5
2D、52Vは電磁継電器、49Pはサーマルリレー、IMは電動機、43Sはポンプや電動機を商用−インバータの運転モードに切り替るスイッチ、BS1は始動押釦スイッチ、BS2は停止押釦スイッチ、I/O2,3は入出力インターフェース部であり圧力検出手段の信号10、リレー群Xの信号(始動信号12−3S〜12−1S、中層ゾーン運転アンサバックX3に対応するリレー30FX〜18FX、X3の信号を入力)をここより取り込む。又、始動信号12−3S〜12−1S信号入力時にON出力してリレーX0(始動指令)、X4(中層ゾーンへ運転指令)をONする。
そして、高層ゾーンから中層ゾーンに対して運転指令X4(リレーX4の接点信号)、運転中52V(電磁継電器52Vの接点)の信号を出力し、高層ゾーンは中層ゾーンから運転アンサバック信号52VTを受信して信号の授受をする。
図7において、図6と同じ記号で示している部品は同じものであり説明を省く。I/O1は、階毎の消火栓始動スイッチ又は放出装置である放出手段からの始動信号11−3S〜11−1S(階高さ20F〜18Fに対応)、低層ゾーンから運転アンサバック信号52VT、及び高層からの運転指令X4、運転中52Vを取り込む入力回路部である。Xは取り込んだ始動信号11−3S〜11−1S、低層ゾーンから運転アンサバック信号52VT、高層からの運転指令X4、運転中52VがON時にONするリレー群(20FX〜18FX、X3、X1、X2)である。
I/O2,3は入出力インターフェース部であり圧力検出手段の信号10、リレー群Xの信号(始動信号11−3S〜11−1S、中層ゾーン運転アンサバックX3、高層からの運転指令X4、運転中52Vに対応するリレー20FX〜18FX、X3、X1、X2の信号を入力)をここより取り込む。又、始動信号11−3S〜11−1S信号入力時にON出力してリレーX0(始動指令)、X4(低層ゾーンへ運転指令)をONする。52VTはタイマーであり、この遅延接点で高層ゾーンへ運転アンサバック52VTを出力する。そして、中層ゾーンから低層ゾーンに対して運転指令X4(リレーX4の接点信号)、運転中52V(電磁継電器52Vの接点)の信号を出力し、中層ゾーンは低層ゾーンから運転アンサバック信号52VTを受信し、高層ゾーンからは運転指令X4、運転中52Vを受信して信号の授受をする。
図8において、図6と同じ記号で示している部品は同じものであり説明を省く。I/O1は階毎の消火栓始動スイッチ又は放出装置である放出手段からの始動信号10−3S〜10−1S(階高さ10F〜8Fに対応)、中層ゾーンから運転指令X4、運転中52Vを取り込む入力回路部である。Xは、取り込んだ始動信号10−3S〜10−1S、中層ゾーンから運転指令X4、運転中52VがON時にONするリレー群(10FX〜8FX、X1、X2)である。又、始動信号10−3S〜10−1Sの入力時にON出力してリレーX0(始動指令)をONする。52VTはタイマーでありこの遅延接点で中層ゾーンへ運転アンサバック52VTを出力する。
今、図6、図7、図8において、便宜上各層ゾーンの配線用遮断器MBD、MBVが投入されスイッチ43SはINVが選択されているものとする。
先ず前述のパター1について説明する。ここで、高層ゾーンの30階で火災が発生したときを想定し、消火栓始動スイッチ又は放出装置である放出手段からの始動信号12−Sが発生した場合を考える。高層ゾーン制御盤8−3の入力回路部I/O1にこの始動信号を取り込み、これに対応するリレー30FXがONする。制御装置CUは入出力インターフェースI/O2より前記リレー30FXの信号(接点)を取り込み、演算処理装置CPUはこの信号に基づき目標圧力をH030Fに合わせて、インバータ初期周波数をf30に決定し設定する。又は、記憶部Mより予め記憶している目標圧力及びインバータ周波数の中からH030F又はf30を選択し読み出す。これらは演算処理装置CPUのレジスタに記憶されている。
続いて、前記CPUはリレー30FXの信号(接点)を取り込んだことに伴い、入出力インターフェースI/O2よりリレーX0、X4をONする信号を出力する。リレーX0の接点は電磁継電器52Vの入力側に結線されており、リレーX3がONしていないので運転はしない。リレーX4の接点は中層ゾーン運転指令信号として出力される。中層ゾーン制御盤8−2の制御装置CUは、高層ゾーンより運転指令信号(リレーX4の接点)を入力回路部I/O1に受信するとリレーX1がONし、その接点信号を入出力インターフェースI/O2より取り込む。これに伴い演算処理装置CPUは目標圧力を所定のH021に、合わせてインバータ初期周波数をf21に決定し設定する。又は、記憶部Mより予め記憶している目標圧力及びインバータ周波数の中からH021又はf21を選択し読み出す。これらは演算処理装置CPUのレジスタに記憶されている。
続いて、前記CPUは、入出力インターフェースI/O3よりリレーX0、X4をONする信号を出力する。リレーX0の接点は、電磁継電器52Vの入力側に結線されており、リレーX3がONしていないので運転はしない。リレーX4の接点は低層ゾーン運転指令信号として出力される。低層ゾーン制御盤8−1の制御装置CUは中層ゾーンより運転指令信号(リレーX4の接点)を入力回路部I/O1に受信するとリレーX1がONし、その接点信号を入出力インターフェースI/O2より取り込む。これに伴い演算処理装置CPUは目標圧力を所定のH011に、合わせてインバータ初期周波数をf11に決定し設定する。又は、記憶部Mより予め記憶している目標圧力及びインバータ周波数の中からH011又はf11を選択し読み出す。これらは演算処理装置CPUのレジスタに記憶されている。
続いて、前記CPUは入出力インターフェースI/O3よりリレーX0のONする信号を出力する。リレーX0の接点は電磁継電器52Vの入力側に結線されており、ONすると前記電磁継電器52Vは励磁して、インバータINVの入力端子FW、CM0に接続しているその接点信号52Vは閉じてインバータINVは運転準備が完了する。合わせてCPUは、入出力インターフェースI/O3より圧力センサ10(SW)の信号S1(AN2、CM3)を取り込み記憶部Mに記憶すると共に、速度指令信号AN0、CM1をインバータ端子10,11に出力する。このようにして消火ポンプ4−1が運転する。
そして、前述の図10、図11のフローチャートで説明した処理を実行し、前記圧力検出手段10の検出した送水圧力が、前述の所定目標圧力H011と等しくなるようインバータ周波数を制御し、吐出圧力一定制御を行う。加えて、中層ゾーン制御盤8−2へ運転アンサバック信号52VTを出力する。中層ゾーン制御盤8−2の制御装置CUは、低層ゾーンより運転アンサバック信号52VTを入力回路部I/O1に受信すると、リレーX3がONし、その接点信号を入出力インターフェースI/O2より取り込む。これに伴い演算処理装置CPUは目標圧力を所定のH021に合わせて、インバータ初期周波数をf21に決定し設定する。又は、記憶部Mより予め記憶している目標圧力及びインバータ周波数の中からH021又はf21を選択し読み出す。これらは演算処理装置CPUのレジスタに記憶されている。
続いて、前記CPUは入出力インターフェースI/O3よりリレーX0、X4のONする信号を出力する。リレーX0の接点は電磁継電器52Vの入力側に結線されておりONすると、前記低層ゾーンアンサーバック信号52VTの出力によりONしたリレーX3は既にONしているので、前記電磁継電器52Vは励磁しインバータINVの入力端子FW、CM0に接続しているその接点信号52Vは閉じて、インバータINVは運転準備が完了する。合わせてCPUは、入出力インターフェースI/O3より圧力センサ10(SW)の信号S1(AN2、CM3)を取り込み、記憶部Mに記憶すると共に、速度指令信号AN0、CM1をインバータ端子10,11に出力する。このようにして消火ポンプ4−2が運転する。
そして、図10、図11のフローチャートで説明した処理を実行し、前記圧力検出手段10の検出した送水圧力が前述の所定目標圧力H021と等しくなるようインバータ周波数を制御し、吐出圧力一定制御を行う。加えて、高層ゾーン制御盤8−3へ運転アンサバック信号52VTを、低層ゾーン制御盤8−1へ運転中信号52Vを出力する。
高層ゾーン制御盤8−3の制御装置CUは、中層ゾーンより運転アンサバック信号52VTを入力回路部I/O1に受信するとリレーX3がONし、その接点信号を入出力インターフェースI/O2より取り込む。これに伴い演算処理装置CPUは、目標圧力をレジスタより読み出す。又は、記憶部Mより予め記憶している目標圧力及びインバータ周波数の中からH030F又はf30を選択し読み出す。
続いて、前記CPUは入出力インターフェースI/O3よりリレーX0、X4のONする信号を出力する。リレーX0の接点は電磁継電器52Vの入力側に結線されておりONすると、前記中層ゾーンアンサーバック信号52VTの出力によりONしたリレーX3が既にONしているので、前記電磁継電器52Vは励磁しインバータINVの入力端子FW、CM0に接続しているその接点信号52Vを閉じて、インバータINVは運転準備が完了する。合わせてCPUは、入出力インターフェースI/O3より圧力センサ10(SW)の信号S1(AN2、CM3)を取り込み記憶部Mに記憶すると共に、速度指令信号AN0、CM1をインバータ端子10,11に出力する。このようにして消火ポンプ4−3が運転する。
そして、前述の図10、図11のフローチャートで説明した処理を実行し、前記圧力検出手段10の検出した送水圧力が前述の目標圧力H030Fと等しくなるようインバータ周波数を制御し吐出圧力一定制御を行う。このようにして低層、中層、高層は直列連動運転を行う。この状態で低層ゾーン制御盤8−1は、停止押釦スイッチBS2を押し下げても、中層ゾーン制御盤8−2から運転中52V信号を受信している場合はリレーX2がONしており、その接点X2が前記停止押釦スイッチBS2とパラに接続されているため停止することはない。中層ゾーン制御盤8−2から運転中52V信号が開放されると停止する。中層ゾーン制御盤8−2は停止押釦スイッチBS2を押し下げても、高層ゾーン制御盤8−3から運転中52V信号を受信している場合はリレーX2がONしており、その接点X2が前記停止押釦スイッチBS2とパラに接続されているため停止することはない。高層ゾーン制御盤8−3から運転中52V信号が開放されると停止する。
パターン2、パターン3については前述から明らかなので説明を省略する。
本実施例ではこのように自動的にポンプを停止することはなく、後段ゾーンの消火ポンプが運転している限り停止することはない。このように消火作業で直列連動運転中は、不用意に消火ポンプの運転を停止することが無いので、より確かな給水で確実に消火を行うことを可能とするものである。
以上説明した通り、本実施形態においては中高層建物の消火栓又はスプリンクラー消火設備等にインバータ駆動の消火ポンプ装置を適用させる場合に、前記中高層建物を低層ゾーン、中層ゾーン、高層ゾーンの複数ゾーンに適宜区分してゾーン毎に前記消火ポンプ装置を設置して直列接続し、各層ゾーン間で運転指令、運転中、運転アンサバック等の信号の授受を行いようにしている。そして、先ず各階に設置した消火栓又はスプリンクラー放出装置がどの層ゾーンで作動したかを特定し、次に特定した層ゾーンのどの階に設置した消火栓又はスプリンクラーの放出手段の作動箇所から階高さを特定し、これに基づいて送水するのに必要な目標圧力又はインバータ初期周波数を決定し、又は前記特定した階高さに基づいて記憶部より送水するのに必要な目標圧力又はインバータ初期周波数を読み出しポンプで吐き出し圧力一定制御を行う準備をする。
そして、前記特定した層ゾーン消火ポンプ装置より下位層ゾーンに設置されている消火ポンプ装置に対して運転指令信号を発信し、この信号を受信した下位層ゾーン消火ポンプ装置は運転指令信号に基づいて、前記特定した層ゾーン消火ポンプ装置の吸込み側で必要な所定圧力又はインバータ初期周波数を決定し、又は運転指令信号に基づいて記憶部より、送水するのに必要な所定圧力又はインバータ初期周波数を読み出しポンプで吐き出し圧力一定制御を行い、運転アンサバック信号を前記特定した層ゾーン消火ポンプ装置へ送信する。
運転準備が出来ている前記特定した層ゾーン消火ポンプ装置は、前記アンサバック信号を受信すると運転を開始する。さらに、何階の消火栓又はスプリンクラーの放出手段で送水を必要としているのかを特定するために、消火栓の始動押釦スイッチの始動信号又はスプリンクラーの始動信号を使用する。本発明は、各層ゾーン、各階の始動信号に基づいてポンプの性能に関連付けて、各階対応の給水圧力の目標圧力設定値を決定して設定し、又は予め記憶部に記憶して、この目標圧力と消火ポンプ吐き出し側に設置した圧力検出手段(送水配管端末の消火栓に設けるのではなく)の検出圧力が一致するように運転制御するインバータ駆動の消火システムを構築し提供するものである。
そして上記目的達成のために本実施形態においては、中高層建物の各層ゾーンに対する消火用水の給水を、低層ゾーンは消火水槽を水源とする低層ゾーン用インバータ駆動の消火ポンプ装置でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーン用インバータ駆動の消火ポンプ装置と直結したインバータ駆動の消火ポンプ装置でまかない、高層ゾーンは中段の中層ゾーン用インバータ駆動の消火ポンプ装置と直結したインバータ駆動の消火ポンプ装置でまかない、低層ゾーン、中層ゾーン、高層ゾーン各層ゾーンの各給水管端末に階高さを特定する消火栓群又はスプリンクラーの放出手段群を設置した中高層建物用インバータ駆動の消火システムにおいて、
これらの負荷群に送水するのに所望な圧力ヘッド、水量で送水する消火ポンプと、これを駆動する電動機と、これらを駆動するインバータと、該消火ポンプの吐き出し側に連結した送水管と、これと連通する圧力検出手段とを備え、該送水管の各階に設けた消火栓(放出手段)の始動押釦スイッチ(信号発信手段)の始動信号群、又はスプリンクラー(放出手段)の信号発信手段からの始動信号群の信号に基づいて、給水圧力定値制御の目標圧力設定値を生成し、この目標圧力と圧力検出手段の検出圧力とを比較して、これが目標圧力設定値と等しくなるよう前記インバータに周波数指令信号を出力し運転制御する制御装置を有する。
または、目標圧力設定値を生成する代わりに、放出手段群の始動信号群に基づいて、記憶部に予め記憶している給水圧力定値制御の目標圧力設定値を読み出し、これと圧力検出手段の検出した圧力信号とを比較して、これが目標圧力設定値と等しくなるよう前記インバータに周波数指令信号を出力し運転制御する制御装置を有する。さらに上記形態において、給水圧力定値制御手段を吐出圧力一定制御としたものである。
また本実施形態の別の態様としては、圧力検出手段からの検出信号が得られなくなった(圧力センサ異常を想定)時は、前記制御装置により前記放出手段群からの始動信号群が発信されていれば、インバータの周波数を最高周波数に固定、又は前記記憶部より読み出した目標圧力設定値の最大値が目標値として設定される。
さらに、上記態様において、始動信号が複数発信された時は、前記制御装置によりインバータの周波数を最高周波数に固定、又は前記記憶部より読み出した目標圧力設定値の最大値が目標値として設定される。具体的には、図11の611ステップで始動指令信号が複数(階高さ信号が複数という意味)発信しているか判定し、複数発信していれば612ステップでインバータ周波数を最高周波数に固定する処理を実行する。この最高周波数は、当該層ゾーンの最上階に対応する目標圧力、又はこれに伴う初期周波数、又は目標圧力とこれに対応する初期周波数で運転するようにしても良い。消火活動において、給水の不足を防止することができる。
同様に、613ステップで圧力センサ(圧力検出手段)の信号が出力されているか、正常な信号を出力しているか判定する。圧力センサ異常と判定した場合には、612ステップへ進み前述同様のインバータ周波数を最高周波数に固定する処理を実行する。または、インバータ周波数を最高周波数に固定する代わりに、612ステップの処理を、記憶している目標圧力の中から、一番大きい目標圧力を選択してこれを目標圧力とする処理に変更しても良い。また、圧力センサ異常は、吐出し圧力が所定値以下になって上昇しない状態を判断して検知することができる。このようにすれば、異常時において、給水の不足を防止することができる。上記最高周波数は、当該層ゾーンの最上階に対応する目標圧力、又はこれに伴う初期周波数、又は目標圧力とこれに対応する初期周波数で運転するようにしても良い。
また上記態様において、高、中、低が直列連動運転を行っており、圧力検出手段又は始動信号群の信号によって運転をしている時、始動信号群の信号がなく停止条件が成立しても後段(上位)層ゾーン消火ポンプ装置から運転中との信号を受信している場合は停止せず、後段層ゾーン消火ポンプ装置の運転中信号の発信が解除されている状態で、停止条件が成立したときはじめて停止する。すなわち、図11において614ステップで始動指令が0で、615ステップで盤面の停止スイッチが押されたことにより停止条件が成立したときはじめて停止する。これは、消火活動において不用意にポンプが停止されて消火の妨げにならないようにするためである。
1…水源、2…フート弁、3…吸い込み管、4−1〜4−3…消火ポンプ、5−1〜5−3…電動機、6−1…逆止め弁、7−1…仕切り弁、10〜12…送水管、10−1〜10−3〜12−1〜12−3…送水管枝管、8−1〜8−3…制御盤、9−1〜9−3…圧力検出手段、10−1a〜e〜12−3a〜e…放出手段(消火栓、スプリンクラー)10−1S〜12−3S…信号発信手段、始動信号、S21、S32…運転指令信号、S12、S23…アンサバック信号、32…信号発信手段、INV…インバータ、CU…制御装置、M…記憶部、CONS、CPU、M…設定手段。

Claims (12)

  1. 少なくとも下位層ゾーンと上位層ゾーンからなる中高層建物の各層ゾーンに対する消火用水の給水を、下位層ゾーンは消火水槽を水源とするインバータ駆動の下位層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、上位層ゾーンは前段の下位層ゾーン消火ポンプ装置と直列接続したインバータ駆動の上位層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、各層ゾーンの消火ポンプ装置に接続された送水管端末に階高さを特定する消火栓群又はスプリンクラー群からなる放出手段群と、前記放出手段群の操作又は動作に基いて始動信号を発信する信号発信手段を設置した消火システムにおいて、
    前記始動信号を上位層ゾーン消火ポンプ装置が受信した場合、該上位層ゾーン消火ポンプ装置は、下位層ゾーンポンプ装置に対して運転指令信号を発信し、この運転指令信号を受信した下位層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始すると共に運転アンサバック信号を返信し、この運転アンサバック信号を受信した上位層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始し、前記始動信号を下位層ゾーン消火ポンプ装置が受信した場合、該下位層ゾーン消火ポンプ装置が運転を開始するようにしたことを特徴とする消火システム。
  2. 請求項1に記載の消火システムにおいて、
    前記下位層ゾーンは低層ゾーンで構成され、前記上位層ゾーンは中層ゾーンと高層ゾーンで構成され、低層ゾーンは消火水槽を水源とするインバータ駆動の低層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、中層ゾーンは前段の前記低層ゾーン消火ポンプ装置と直列接続したインバータ駆動の中層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、高層ゾーンは前段の前記中層ゾーン消火ポンプ装置と直列接続したインバータ駆動の高層ゾーン消火ポンプ装置でまかない、各層ゾーンの消火ポンプ装置に接続された送水管端末に階高さを特定する消火栓群又はスプリンクラー群からなる放出手段群と、前記放出手段群の操作又は動作に基いて始動信号を発信する信号発信手段を設置し、
    前記始動信号を前記高層ゾーン消火ポンプ装置が受信した場合、該消火ポンプ装置は中層ゾーン消火ポンプ装置に対して運転指令信号を発信し、この運転指令信号を受信した中層ゾーン消火ポンプ装置は低層ゾーン消火ポンプ装置に対して運転指令信号を発信し、この運転指令信号を受信した低層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始すると共に運転アンサバック信号を返信し、この運転アンサバック信号を受信した中層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始すると共に運転アンサバック信号を高層ゾーン消火ポンプ装置に返信し、この運転アンサバック信号を受信した高層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始し、
    前記始動信号を中層ゾーン消火ポンプ装置が受信した場合、該消火ポンプ装置は低層ゾーン消火ポンプ装置に対して運転指令信号を発信し、この運転指令信号受信した低層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始すると共に運転アンサバック信号を中層ゾーン消火ポンプ装置に返信し、この運転アンサバック信号を受信した中層ゾーン消火ポンプ装置は運転を開始し、
    前記始動信号を低層ゾーン消火ポンプ装置が受信した場合、該消火ポンプ装置は運転を開始するようにしたことを特徴とする消火システム。
  3. 請求項1に記載の消火システムにおいて、
    前記下位層ゾーン消火ポンプ装置は、上位層ゾーン消火ポンプ装置が運転状態にあり、その運転指令信号を受信しているときは停止条件が成立しても運転を継続することを特徴とする消火システム。
  4. 請求項2に記載の消火システムにおいて、
    前記低層ゾーン消火ポンプ装置は、前記中層ゾーン消火ポンプ装置が運転状態にあり、その運転指令信号を受信しているときは停止条件が成立しても運転を継続し、前記中層ゾーン消火ポンプ装置は、前記高層ゾーン消火ポンプ装置が運転状態にあり、その運転指令信号を受信しているときは停止条件が成立しても運転を継続することを特徴とする消火システム。
  5. 請求項1または3に記載の消火システムにおいて、
    前記各層ゾーンの消火ポンプ装置は、吸込み側からの水を、前記送水管を介して需要側の各階に設けられた前記放出手段群に送水する消火ポンプと、該消火ポンプを駆動する電動機と、該電動機を駆動するインバータと、前記消火ポンプ吐き出し側の圧力を検出する圧力検出手段と、前記信号発信手段の始動信号に基づいて階数毎に予め求められた配管抵抗曲線から階数毎の目標圧力を設定する設定手段と、前記圧力検出手段により検出された圧力が前記設定された目標圧力となるように前記インバータに周波数指令信号を出力してポンプの周波数を制御する制御装置とを備え、
    前記各層ゾーン消火ポンプ装置は、当該ゾーンの信号発信手段からの始動信号を受信したとき、この始動信号に基づいて当該ゾーンで必要な目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、
    前記下位層ゾーン消火ポンプ装置は、上位層ゾーン消火ポンプ装置からの運転指令信号に基いて上位層ゾーン消火ポンプ装置の吸込み側で必要な所定の目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、
    各層ゾーン消火ポンプ装置は、始動条件が成立したら前記決定値で運転するようにしたことを特徴とする消火システム。
  6. 請求項2または4に記載の消火システムにおいて、
    前記各層ゾーンの消火ポンプ装置は、吸込み側からの水を前記送水管を介して需要側の各階に設けられた前記放出手段群に送水する消火ポンプと、該消火ポンプを駆動する電動機と、該電動機を駆動するインバータと、前記消火ポンプの吐き出し側の圧力を検出する圧力検出手段と、前記信号発信手段の始動信号に基づいて階数毎に予め求められた配管抵抗曲線から階数毎の目標圧力を設定する設定手段と、前記圧力検出手段により検出された圧力が前記設定された目標圧力となるように前記インバータに周波数指令信号を出力してポンプの周波数を制御する制御装置を備え、
    各層ゾーン消火ポンプ装置は、当該ゾーンの信号発信手段からの始動信号を受信したとき、この始動信号に基づいて当該層ゾーンで必要な目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、
    中層ゾーン消火ポンプ装置は、高層ゾーン消火ポンプ装置からの運転指令信号に基いて高層ゾーン消火ポンプ装置の吸込み側で必要な所定の目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、
    低層ゾーン消火ポンプ装置は、中層ゾーン消火ポンプ装置からの運転指令信号に基いて中層ゾーン消火ポンプ装置の吸込み側で必要な所定の目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、
    各層ゾーン消火ポンプ装置は、始動条件が成立したら前記決定値で運転するようにしたことを特徴とする消火システム。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の消火システムにおいて、
    各消火ポンプ装置は、吸込み側からの水を、前記送水管を介して需要側の各階に設けられた前記放出手段群に送水する消火ポンプと、該消火ポンプを駆動する電動機と、該電動機を駆動するインバータと、前記消火ポンプ吐き出し側の圧力を検出する圧力検出手段と、前記信号発信手段の始動信号に基づいて階数毎に予め求められた配管抵抗曲線から階数毎の目標圧力を設定して記憶する設定手段と、前記圧力検出手段により検出された圧力が前記設定された目標圧力となるように前記インバータに周波数指令信号を出力してポンプの周波数を制御する制御装置とを備え、
    前記消火ポンプ装置は、自己機が属する当該層ゾーンの信号発信手段から始動信号を受信したとき、この始動信号に基づいて当該層ゾーンで必要とする目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、自己機より上位の層ゾーンの消火ポンプ装置からの運転指令信号を受信したとき、運転指令信号に基いて上位の層ゾーンの消火ポンプ装置の吸込み側で必要とする所定の目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を決定し、各消火ポンプ装置は、始動条件が成立したら前記決定値で運転するようにしたことを特徴とする消火システム。
  8. 請求項5または7に記載の消火システムにおいて、
    上位の層ゾーンの消火ポンプ装置からの運転指令信号を受信した下位の層ゾーンの消火ポンプ装置が決定する所定の目標圧力は、上位の層ゾーンの消火ポンプ装置の吸込み口圧力ヘッドが上位の層ゾーンの消火ポンプ装置が空転しない程度の圧力となるように下位の層ゾーンの実揚程と配管抵抗損失とを加味して決定し、又、初期周波数をこの所定の目標圧力に対応した周波数としたことを特徴とする消火システム。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の消火システムにおいて、
    各層ゾーンの消火ポンプ装置は前記制御装置に記憶部を備えており、該記憶部に自己機が属する層ゾーンの階高さ毎の目標圧力又は初期インバータ周波数又は目標圧力と初期インバータ周波数と所定の目標圧力又は初期インバータ周波数又は目標圧力と初期インバータ周波数とを記憶し、消火ポンプ装置は、自己機が属する層ゾーンの信号発信手段から始動信号を受信したとき、この始動信号に基づいて前記記憶部より目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を読み出し、自己機より上位の層ゾーンの消火ポンプ装置からの運転指令信号を受信したとき、この運転指令信号に基づいて前記記憶部より所定の目標圧力又は初期周波数又は目標圧力と初期周波数を読み出し、始動条件が成立したら前記記憶部より読み出した設定値で運転するようにしたことを特徴とする消火システム。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の消火システムにおいて、
    各層ゾーンの前記消火ポンプ装置は、前記放出手段群から始動信号を複数受信したとき、又は前記圧力検出手段が異常のとき、目標圧力、又はこれに伴う初期周波数、又は目標圧力とこれに対応する初期周波数を最大値で運転することを特徴とする消火システム。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の消火システムにおいて、
    各層ゾーンの前記消火ポンプ装置は、始動条件として送水管の圧力が始動圧力以下に低下した場合に始動することを特徴とする消火システム。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の消火システムにおいて、
    前記放出手段群の信号発信手段からの始動信号は、無線通信により前記消火ポンプ装置に発信されることを特徴とする消火システム。
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