JP2014101978A - アンカー装置とこれを用いた配管等の支持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】シャフトに対する楔部材の紛失発生を防ぐことができると共に、余分な部材のための経費の発生がなく、使用に際しての現場での取り扱いが容易なアンカー装置を提供する。
【解決手段】コンクリート構造物aに設けた取付孔b内に挿入するシャフト4の途中に凹入傾斜面6を設け、この凹入傾斜面6に収まる楔部材7によって抜け止め状態が得られるようにしたアンカー装置2であって、前記シャフト4の先端に可曲連結部8を介して前記楔部材7を一体成形し、前記楔部材7を可曲連結部8で折り曲げて凹入傾斜面6に収めるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】コンクリート構造物aに設けた取付孔b内に挿入するシャフト4の途中に凹入傾斜面6を設け、この凹入傾斜面6に収まる楔部材7によって抜け止め状態が得られるようにしたアンカー装置2であって、前記シャフト4の先端に可曲連結部8を介して前記楔部材7を一体成形し、前記楔部材7を可曲連結部8で折り曲げて凹入傾斜面6に収めるようにする。
【選択図】図1
Description
この発明は、コンクリート構造物の天井や壁面等に、各種部材を取付たり固定するために使用するアンカー装置と、このアンカー装置を用いた配管等の支持具に関する。
例えば、コンクリート構造物の天井や壁面等に各種部材を取付る場合、天井に設けた取付孔にアンカー本体となるシャフトを挿入するだけで抜け止め状となり、各種部材を簡便に取付ることができるアンカー装置が用いられている。
従来の上記したアンカー装置は、各種部材を取付けるためのアンカー本体が円軸状のシャフトを用いて形成され、このシャフトの上端部に円錐部を設け、前記円錐部に下向きU字状の保持部材を被せ、前記シャフトの上端と保持部材の間にばねを縮設し、前記保持部材をリングで縮径状に保持した構造を有し、天井に設けた取付孔にシャフトを挿入してリングから保持部材を外すと、ばねで押された保持部材が上昇して円錐部で保持部材が拡張し、取付孔の内周に保持部材が圧接することにより、シャフトの抜け止めが得られるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
また、別のアンカー装置としては、各種部材を取付るためのアンカー本体を円軸状のシャフトに形成し、このシャフトの先端側途中に長さ方向に沿って先端上りの傾斜状となる凹入傾斜面を設け、前記シャフトと別部材となる楔部材を前記凹入傾斜面に対してシャフトの長さ方向への移動が可能となるよう収めた構造のものが知られている(例えば、特許文献2乃至4参照)。
上記特許文献2乃至4で示したアンカー装置は、凹入傾斜面に楔部材を収めた状態のシャフトを、コンクリート構造物に設けた取付孔に挿入すればよく、シャフトに引き抜き方向の力が作用すると、取付孔の内周面に接触する楔部材がそのままの位置で残ろうとするのに対してシャフトが抜けようとし、楔部材に対して凹入傾斜面が移動しようとすることでこの部分が拡張し、この拡張によりシャフトの抜け止め状態が得られることになる。
次に、上記したアンカー装置の用途の一例として、コンクリート構造物の天井や壁面等に配管を配置するための配管固定用の支持具を例示することができ、このような配管固定用の支持具は、アンカー装置におけるシャフトの下端に、配管を構成するパイプの支持部を設けて形成され、コンクリート構造物にアンカー装置を固定した後、前記支持部にパイプを取付ける構造になっている。
このような配管固定用の支持具における従来の一般的な支持部は、途中にパイプの外径に適した湾曲部を有する一対の金属バンドで挟み、両金属バンドの両端部をボルトで結合して締め付けてパイプを挟持する構造になっており、この場合、一方金属バンドがアンカー装置におけるシャフトの下端に固定される(例えば、特許文献5参照)。
ここで、配管に用いるパイプには外径の異なる幾つかの種類があり、特許文献5で示した支持具における支持部のように、特定の外径を有する一種類のパイプを支持する構造であると、外径の異なる各パイプに対応した複数種類の支持具を用意しなければならないという不便があり、これを解消するには、一つの支持部で異なる外径のパイプを取付ることができる構造を採用する必要がある。
上記のような異なる外径のパイプを取付ることのできる支持部としては、シャフトの下端に可撓性の巻き付けバンドを取付け、前記バンドを必要量締め込むことでパイプを固定できると共に、このバンドの巻き締め量を調節することで外径の異なるパイプを固定できるものが既に提案されている(例えば、特許文献6参照)。
また、別の支持部としては、基本構造が特許文献5と略同じであるが、一方金属バンドの外面に、開口部から押し込んだパイプを弾力的に抱持する欠円筒状の保持部を突設し、一対の金属バンドと保持部で二種類の外径の異なるパイプを取付ることができる構造のものが提案されている(例えば、特許文献7参照)。
ところで、上記特許文献1で示したアンカー装置は、シャフトに対して保持部材、ばね、リングが必要になり、このため、構成部品点数が多く、材料コストが高くつくだけでなく、組み立て作業も複雑になるという問題がある。
これに対して、上記特許文献2乃至4で示したアンカー装置は、シャフトと楔部材の組み合わせだけで形成されているので、構成部品点数を極力少なくすることができ、その分材料コストが安くつき、凹入する傾斜面に楔部材を収めるだけであるので組み立て作業も単純化できるという利点がある。
しかしながら、シャフトに対して楔部材が別部材に分離されていると、製作のために二つの金型が必要になるので設備コストが高くつくだけでなく、組み立て作業時に、小さな楔部材を凹入傾斜面に収めようとしても位置が定まりにくく、このため、楔部材が簡単に位置ずれしたり離脱してしまうという事態が生じやすく、現場での楔部材の取り扱いに不便があると共に、小さな楔部材は紛失等が生じやすいという問題がある。
また、シャフトと楔部材の別部材による不都合を解消する手段として、特許文献4に、凹入傾斜面に収めた楔部材を合成樹脂のテープでシャフトに固定する構造が示されているが、テープという別部材のための経費が必要になるだけでなく、テープで楔部材をシャフトに固定する作業が別途必要になるという問題がある。
更に、配管固定用の支持具において、特許文献5で示したものは、部品点数が多く、ココストアップにつながると共に、ボルトの締め緩めによるパイプの保持や取り外し作業に手間と時間がかかるという問題がある。
また、特許文献6で示した配管固定用の支持具は、バンドにパイプを固定した後、バンド固定部から突出した余剰部分をカッター等で切断する必要があり、パイプを取り外す場合もバンドを切断しなければならないので、パイプの固定及び取り外し作業に手間がかかるという問題がある。
特許文献7で示した配管固定用の支持具は、部品点数、ココストアップ、パイプの保持や取り外し作業に関して上記した特許文献5と同様の問題があるだけでなく、二種類の外径が異なるパイプしか対応できないという不都合がある。
そこで、この発明の課題は、シャフトと楔部材を一体成形で連結しておくことにより、楔部材の紛失発生を防ぐことができると共に、余分な部材のための経費の発生がなく、使用に際して楔部材を安定よく位置決めでき、現場での取り扱いが容易なアンカー装置と、少なくとも外径の異なる二種類以上のパイプを固定することができ、かつ、パイプの着脱を容易にして配管作業の能率向上を図ることができる配管等の支持具を提供することにある。
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、固定物に設けた取付孔内に挿入するシャフトに拡張領域を設け、この拡張領域が、シャフトの長さ方向に沿って先端上りの傾斜状に設けた凹入傾斜面と、この凹入傾斜面に対してシャフトの長さ方向への移動が可能となるよう収まる楔部材で形成され、前記取付孔に挿入したシャフトの引き抜き方向に対して、前記拡張領域が拡張して抜け止め状態が得られるようにしたアンカー装置において、 前記シャフトと楔部材を、可曲連結部を介して一体成形し、前記楔部材を可曲連結部で折り曲げて凹入傾斜面に収めることができるようにしたものである。
請求項2の発明は、上記シャフトと楔部材及び可曲連結部は、可曲連結部の折り曲げを許容する材質の合成樹脂を用いて一体成形されているようにしたものである。
請求項3の発明は、上記シャフトが円軸状に形成され、このシャフトに設けた凹入傾斜面に収まる楔部材は、前記シャフトの外径に適合する弧状外面と、凹入傾斜面に重なる傾斜面とを有し、凹入傾斜面に収まる状態で、弧状外面がシャフトの外径に対して外方に突出している構造としたものである。
請求項4の発明は、上記シャフトの凹入傾斜面とこれに重なる楔部材の傾斜面に、凹入傾斜面に楔部材が収まる状態で互いに嵌り合い、楔部材のシャフト長さ方向への移動を誘導するガイド機構を設けた構造としたものである。
請求項5の発明は、上記シャフトの外径面と上記楔部材の弧状外面の何れか一方又は両方に、固定物に設けた取付孔の内周面に接触することで抜け止め機能する突部を設けた構造としたものである。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載のアンカー装置と、このアンカー装置のシャフトにおける後端に設けた配管等の支持部によって形成され、前記支持部が、開口部から押し込まれた大径配管を内周の弧状面で弾力的に抱持する大径管保持部と、前記大径管保持部の内側に所要数が設けられ、前記開口部から押し込まれた大径配管よりも小径の配管を弾力的に抱持する小径管保持部とからなり、この小径管保持部が、前記大径管保持部の内周弧状面の両側に設けられた弾性湾曲壁で形成されているようにしたものである。
請求項7の発明は、上記支持部の大径管保持部は、アンカー装置のシャフトにおける後端に設けたベース板部の下面で、シャフトの軸線を挟む両側の位置に、上下長さが大径配管の半径よりも長い一対の弾性抱持腕を突設し、両弾性抱持腕の先端間を大径配管の外径よりも狭い開口部とし、この両弾性抱持腕の内部周囲を大径配管の外径に適合して連続するような円弧面にして形成され、少なくとも一つの上記小径管保持部が、前記両弾性抱持腕の先端部内面から互いに相手弾性抱持腕に向けて突出する一対の弾性湾曲壁で形成されているようにしたものである。
ここで、アンカー装置は、上記シャフトと楔部材及び可曲連結部を可撓性の合成樹脂で一体成形することにより形成され、前記シャフトは円軸状に形成してその先端側外周面に凹入傾斜面を設けた構造を有し、前記楔部材は、細巾で薄い帯状の可曲連結部でシャフトの先端に延長状の配置で一体成形され、この可曲連結部で折り返すことにより、丁度凹入傾斜面に収まるようになっている。
また、アンカー装置は、凹入傾斜面に楔部材を収めた状態のシャフトを、コンクリート構造物に設けた取付孔に挿入すれば、シャフトに引き抜き方向の力が作用すると、取付孔の内周面に接触する楔部材がそのままの位置で残ろうとするのに対してシャフトが抜けようとし、楔部材に対して凹入傾斜面が移動しようとすることでこの部分が拡張し、この拡張によりシャフトの抜け止め状態が得られる。
上記アンカー装置におけるシャフトの後端に支持部を設けることにより配管等の支持具が構成され、前記支持部に配管等を固定することになるが、この支持部は、アンカー装置と合成樹脂を用いて一体成形することができ、支持部を構成する大径管保持部及び小径管保持部は、合成樹脂のもつ弾性によって配管等を弾力的に保持することになる。
この発明のアンカー装置によると、シャフトと楔部材を可曲連結部を介して一体成形し、前記楔部材を可曲連結部で折り曲げて凹入傾斜面に収めることができるようにしたので、一体連結化によりシャフトに対して楔部材の紛失発生を防ぐことができると共に、使用に際して前記楔部材を可曲連結部で折り曲げて凹入傾斜面に収めるだけでよいので現場での取り扱いが容易になる。
また、楔部材を凹入傾斜面に予め収めた状態にする必要がないので、楔部材を凹入傾斜面に対して保持しておくための余分な部材が不要になり、そのための経費の発生がないという利点がある。
更に、シャフトと楔部材を可曲連結部を介して合成樹脂で連成すると、楔部材を凹入傾斜面に収めて取付孔に挿入した状態で、折れ曲がった可曲連結部の復元弾性が楔部材を取付孔の内周面に圧接させ、これにより、楔部材による拡張作用を速やかに生じさせ、取付孔に挿入するだけで確実に抜け止め状態を得ることができる。
また、この発明の配管等の支持具によると、少なくとも二種類以上の外径が異なる配管等を固定することができ、支持部を構成する大径管保持部及び小径管保持部を一体成形することで、構造の簡略化とコストの低減を図ることができ、しかも、開口部から配管等を押し込むだけで配管類を固定できるので、配管等の着脱が容易になり、配管作業の能率を向上させることができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図示のように、この発明の配管等の支持具1は、コンクリート構造物aに設けた取付孔bに挿入して固定するためのアンカー装置2と、このアンカー装置2の下部に設けられ、配管や配線等を固定保持するための支持部3とで構成され、前記アンカー装置2は、取付孔b内に挿入するシャフト4と、前記シャフト4の外面に設けた拡張領域5とで形成されている。
上記シャフト4は、アンカー本体であり、所定の長さと直径を有する円軸状に形成され、このシャフト4に設けた拡張領域5は、シャフト4の外面で後端側から先端わたって凹入するよう設けられ、シャフト4の長さ方向に沿って先端上りの傾斜状となる凹入傾斜面6と、前記シャフト4の先端側に突出状となる位置から前記凹入傾斜面6に対してシャフト4の長さ方向への移動が可能となるよう収めることができる楔部材7と、前記シャフト4の先端と楔部材7を連結する可曲連結部8で形成され、前記楔部材7を可曲連結部8で折り曲げて凹入傾斜面6の凹入空間に収めることができる構造になっている。
上記シャフト4と楔部材7及び可曲連結部8は、帯状や板状、細い軸状となる可曲連結部8を折り曲げることのできる材質の合成樹脂を用いて一体成形し、前記シャフト4の外面に設けた凹入傾斜面6は、シャフト4の先端から後端側にわたる範囲を切り欠くことにより、シャフト4の長さ方向に沿って先端上りの平坦な傾斜状に形成され、その後端部がシャフト4の長さ方向に直角となるストッパー面6aになっている。
上記のように、シャフト4と楔部材7を可曲連結部8を介して合成樹脂で一体形成すると、シャフト4と楔部材7を一つの金型で製作することができ、設備コストの削減が図れると共に、小さな楔部材7が紛失するようなことがなく、凹入傾斜面6に楔部材7を収める作業も容易に行える。
この凹入傾斜面6に収まる楔部材7は、図2のように、凹入傾斜面6による凹入空間に丁度収まるような長さと巾を有する楔形になっており、シャフト4の外径と略等しい曲率となる弧状外面7aと、楔部材7の長さ方向に沿って先端下がりとなる平坦傾斜面7bによって、先端に向けて薄肉厚となる形状に形成され、凹入傾斜面6に平坦傾斜面7bを重ねて全長を収めた定位置の状態で、厚肉となる後端の端面がストッパー面6aに当接し、弧状外面7aが、シャフト4の外径に対して少し外方に突出するようになっている。
上記楔部材7の弧状外面7aには、例えば、多数の突起が長さ方向に一定間隔で並ぶ鋸歯状のような突条7cが形成され、コンクリート構造物aに設けた取付孔bの内周面に対して抜け止め機能が得られる構造になっていると共に、図1乃至図3のように、アンカー装置2の使用前の状態において、前記楔部材7は薄肉厚となる先端がシャフト4の先端に可曲連結部8を介して一体成形され、これにより、前記楔部材7はシャフト4の先端側に延長状の配置状態で凹入傾斜面6と平坦傾斜面7bは逆傾斜の配置となり、図4に示すように、前記楔部材7を可曲連結部8で凹入傾斜面6に向けて折り返すことにより、丁度凹入傾斜面6に平坦傾斜面7bが重なって全長が収まるようになっている。
なお、シャフト4の外周面にも、上記楔部材7と同様、コンクリート構造物aに設けた取付孔bの内周面に接触することで抜け止め機能する鋸歯状の突条4aが設けてある。この突部4aは、凹入傾斜面6と反対側の外面だけでもよいが、図示の場合は、外径面の三カ所の位置に配置した例を示している。
上記拡張領域5における凹入傾斜面6と楔部材7の平坦傾斜面7bには、凹入傾斜面6に楔部材7が収まる状態で互いに嵌り合い、シャフト4に対して楔部材7を、シャフト4の軸方向に移動可能とすると共に、シャフト4の周方向には移動しないように位置決めをするガイド機構が設けられている。
このガイド機構は、図1と図2で示すように、凹入傾斜面6と平坦傾斜面7bの一方に設けた長さ方向の凹溝9aと、この凹溝9aに嵌るよう他方に設けた長さ方向の突条9bとで形成されている。
なお、シャフト4とこれに対して連成する楔部材7の位置関係は、図示の場合、前記楔部材7をシャフト4の先端側に延長状の配置としたが、これとは別に、凹入傾斜面6の一方側縁に細い可曲連結部を介して楔部材7を一体成形し、シャフト4の側部方向から楔部材7を折り曲げて凹入傾斜面6収めるようにしてもよい。
次に、この発明の配管等の支持具1は、上記したアンカー装置2と、このアンカー装置2におけるシャフト4の後端に配管や配線等の一つであるパイプを固定保持するよう設けた支持部3を、合成樹脂によって一体成形した構造になっている。
上記支持部3は、図3と図5に示すように、シャフト4の正面から両側に張り出す平面矩形状となり、シャフト4の後端に直角の配置で設けたベース板部10と、このベース板部10の下部に設けた大径管保持部11と、前記大径管保持部11の内側に所要数が設けられた小径管保持部12とで形成され、外径の異なる二種類以上のパイプ13aや13bを選択して保持固定することができるようになっている。
上記大径管保持部11は、ベース板10の下面でシャフト4の軸線を挟む両側の位置に設けられ、大径パイプ13aを抱持できる間隔で対向するよう下向きに突設した一対の弾性抱持腕11aによって形成され、前記両弾性抱持腕11aは、大径パイプ13aを抱持するために必要な巾を有し、両弾性抱持腕11aの下端間が小径パイプ13bの外径よりも少し狭くなる幅の開口部14となり、ベース板部10に連なる各弾性抱持板11aの上端部は、肉厚を薄くすることによる第1可動ヒンジ15となり、開口部14が開閉する方向の弾性を向上させている。
この両弾性抱持腕11aの内部周囲は、大径パイプ13aの外径に適合して連続するような円弧面になり、両弾性抱持腕11aの上下寸法が大径パイプ13aの半径よりも少し長くなり、開口部14から一対の弾性抱持腕11a間に大径パイプ13aを押し込むと、両弾性抱持腕11aは、押し込まれた大径パイプ13aを合成樹脂の弾性で弾力的に保持固定することになる。
上記小径管保持部12は、前記両弾性抱持腕11aの内側対向面の途中に、相手弾性抱持腕11aに向けて上向き弧状に突出するよう設けられ、小径パイプ13bを抱持する一対の弾性湾曲壁12aで形成され、この弾性湾曲壁12aは、両弾性抱持腕11aの先端部内面から互いに相手弾性抱持腕11aに向けて突出する円弧板となり、弾性抱持腕11aの先端内側面に連なる基端部が第2可動ヒンジ16となり、両弾性湾曲壁12aの対向面の方向に対する弾性が付与されていると共に、両弾性湾曲壁12aの自由端は両側に遊離している。
図示の場合、保持部3は、両弾性抱持腕11aの内部に小径管保持部12を一つだけ設けたが、両弾性抱持腕11aの内部で上下の複数箇所の位置に小径管保持部12を設け、外径の異なる複数種類の小径パイプ13bを保持固定することができるようにすることができる。
この小径管保持部12は、図5(b)のように、小径パイプ13bを開口部14から一対の弾性抱持腕11a間に押し込むと、一対の弾性抱持腕11aの先端部と両側の弾性湾曲壁12aとで小径パイプ13bを合成樹脂の弾性で弾力的に保持固定することになる。
また、図5(a)のように、大径パイプ13aを開口部14から一対の弾性抱持腕11a間に押し込んだ場合、開口部14を押し広げた大径パイプ13aは、両側の弾性湾曲壁12aを弾性抱持腕11aの内部周囲に押し付けるように折り曲げながら進入し、開口部14を大径パイプ13aの半径が通過した時点で両弾性抱持腕11aが復帰し、押し込まれた大径パイプ13aを合成樹脂の弾性で弾力的に保持固定することになり、弾性湾曲壁12aは弾性抱持腕11aと大径パイプ13aの間に収まることになる。
なお、上記したアンカー装置2の用途は、この発明の支持部3のような配管等の支持に限定されるものではなく、例えば、シャフト4の後端に設けた延長軸の外面に雄ねじを形成し、これにナットを螺締することにより、コンクリート構造物の壁面や天井面に対して板状物や機材を固定することができるような構造であってもよい。
この発明のアンカー装置2とこれを用いた配管等の支持具1は、上記のような構成であり、次に、コンクリート構造物aの天井に配管であるパイプを取付ける場合を例にしてその使用方法を説明する。
図4に示すように、コンクリート構造物aの天井に、シャフト4の外径に適合する内径と必要とする長さの取付孔bを穿設し、アンカー装置2は、楔部材7を可曲連結部8で折り返してシャフト4の凹入傾斜面6に平坦傾斜面7bを重ね、凹溝9aと突条9bを嵌め合わせた収納状態で、前記シャフト4を先端側から取付孔bへ押し込むようにして挿入すればよく、この押し込み時に、楔部材7は、円弧状外面7aや突条7cが取付孔bの内周面に接触した場合、厚肉となる後端が凹入傾斜面6のストッパー面6aに当接することにより、シャフト4と一体となって取付孔b内へ進入する。
上記取付孔bに対してベース板部10が天井面に重なるようシャフト4を挿入した状態で、取付孔bはシャフト4とこれに組み合わせた楔部材7を押し込むような内径に設定されているので、シャフト4の外面に設けた突条4a及び楔部材7の突条7cが取付孔bの内周面に接触することになり、このため、シャフト4に引き抜き方向の力が作用すると、シャフト4が抜けようとするのに対して楔部材7は、取付孔bの内周面との接触による摩擦力によってそのままの位置で残ろうとし、楔部材7に対して凹入傾斜面6が移動しようとすることで楔部材7を外方に押し、凹入傾斜面6と平坦傾斜面7bの作用で、シャフト4と楔部材7の間に拡張力が生じ、楔部材7の円弧状外面7aとシャフト4を取付孔bの内周面に圧接させた拡張によりシャフト4の抜け止め状態が得られ、コンクリート構造物aに対する配管等の支持具1の固定が行える。
ここで、コンクリート構造物aの取付孔bにシャフト4を挿入した状態で、シャフト4と楔部材7の間に拡張力を速やかに生じさせ、挿入位置でシャフト4の抜け止め状態を得るようにするのが好ましく、そのためには、楔部材7の円弧状外面7aを取付孔bの内周面に圧接させ、この圧接部分の摩擦力で楔部材7が取付孔bに対してシャフト4の抜け方向に共動しないようにすればよい。
ここで、この発明のアンカー装置2は、シャフト4の先端に可曲連結部8を介して楔部材7を連結した構造になっているので、折り曲げ状とした可曲連結部8の合成樹脂による伸直方向への復元弾性によって、楔部材7の取付孔bに対する圧接力が得られることになる。
図示の場合、可曲連結部8は、全長にわたって幅と厚みが均一で、長さ方向に対して直角の断面形状が長方形となる帯板に形成したものを示したが、折り曲げ状としたときの伸直方向への復元弾性を大きくするため、幾つかの形状及び構造を採用することができる。
具体的には、全体が帯板状となる可曲連結部8を長い菱形状としたり両側縁を円弧縁とした長い樽形とすることで長さ方向の中央部を広幅とした構造、全体が帯板状で長さ方向の中央部付近を他の部分よりも厚肉にした構造、全体が帯板状で長さ方向の中央部付近を他の部分よりも部分的に広幅とした構造、上記した各形状と構造の組み合わせ等を例示することができる。
また、可曲連結部8の両端でシャフト4の先端に連なる部分及び楔部材7に連なる部分の両側を円弧縁や直線縁とすることで両端部を広幅構造とし、可曲連結部8の両端部によって伸直方向への復元弾性が大きくなるようにすることもできる。
上記のように、取付孔bにシャフト4を差し込んでコンクリート構造物aの天井に配管等の支持具1を複数固定した後、各配管等の支持具1の保持部3にわたって大径パイプ13a又は小径パイプ13bを開口部14から押し込んで取付けるようにすれば、コンクリート構造物aの天井に大径パイプ13a又は小径パイプ13bによる配管を施すことができる。
上記保持部3に大径パイプ13a又は小径パイプ13bを取付けると、これらパイプの重量がシャフト4に引き抜き方向の負荷として加わることになるが、シャフト4に設けた凹入傾斜面6と楔部材7の平坦傾斜面7bの作用によって、シャフト4と楔部材7の間には引き抜き力に比例した拡張力が生じるので、重量に見合う強固な耐引き抜き強度が発生し、コンクリート構造物aの天井に対して配置したパイプの高い固定強度が得られることになる。
なお、この発明のアンカー装置2は、シャフト4の先端に可曲連結部8を介して楔部材7を一体成形してあるので、シャフト4に対して小さな部材である楔部材7を紛失するようなことがなく、楔部材7は凹入傾斜面6に向けて可曲連結部8の部分で折り返すことでこの凹入傾斜面6に収まり、かつ、ガイド機構となる凹溝9aと突条9bの嵌り合いによる位置決め機能により、取付孔bに対するシャフト4の挿入時に凹入傾斜面6から楔部材7が脱落するようなことがなく、組み立て及び挿入作業が能率よく行えることになる。
また、シャフト4の先端に可曲連結部8を介して楔部材7を一体成形することにより、楔部材7を凹入傾斜面6に対して収めた状態で取付孔bに挿入すれば、折り曲げた可曲連結部8の復元弾性で楔部材7を取付孔bの内周面に圧接させることができ、これにより、シャフト4の外径に対して取付孔bの内径多少の誤差があっても、楔部材7の引き抜き方向への移動発生を瞬時に防いでシャフト4の抜け止めを得ることができ、シャフト4を挿入した軸方向の位置で配管等の支持具1を確実に固定することができる。
1 配管等の支持具
2 アンカー装置
3 支持部
4 シャフト
4a 突条
5 拡張領域
6 凹入傾斜面
6a ストッパー面
7 楔部材
7a 円弧状外面
7b 平坦傾斜面
7c 突条
8 可曲連結部
9a 凹溝
9b 突条
10 ベース板部
11 大径管保持
11a 弾性抱持腕
12 小径管保持
12a 弾性湾曲壁
13a 大径パイプ
13b 小径パイプ
14 開口部
15 第1可動ヒンジ
16 第2可動ヒンジ
a コンクリート構造物
b 取付孔
2 アンカー装置
3 支持部
4 シャフト
4a 突条
5 拡張領域
6 凹入傾斜面
6a ストッパー面
7 楔部材
7a 円弧状外面
7b 平坦傾斜面
7c 突条
8 可曲連結部
9a 凹溝
9b 突条
10 ベース板部
11 大径管保持
11a 弾性抱持腕
12 小径管保持
12a 弾性湾曲壁
13a 大径パイプ
13b 小径パイプ
14 開口部
15 第1可動ヒンジ
16 第2可動ヒンジ
a コンクリート構造物
b 取付孔
Claims (7)
- 固定物に設けた取付孔内に挿入するシャフトに拡張領域を設け、この拡張領域が、シャフトの長さ方向に沿って先端上りの傾斜状に設けた凹入傾斜面と、この凹入傾斜面に対してシャフトの長さ方向への移動が可能となるよう収まる楔部材で形成され、前記取付孔に挿入したシャフトの引き抜き方向に対して、前記拡張領域が拡張して抜け止め状態が得られるようにしたアンカー装置において、前記シャフトと楔部材を、可曲連結部を介して一体成形し、前記楔部材を可曲連結部で折り曲げて凹入傾斜面に収めることができるようにしたことを特徴とするアンカー装置。
- 上記シャフトと楔部材及び可曲連結部は、可曲連結部の折り曲げを許容する材質の合成樹脂を用いて一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載のアンカー装置。
- 上記シャフトは円軸状に形成され、このシャフトに設けた凹入傾斜面に収まる楔部材は、前記シャフトの外径に適合する弧状外面と、凹入傾斜面に重なる傾斜面とを有し、凹入傾斜面に収まる状態で、弧状外面がシャフトの外径に対して外方に突出していることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンカー装置。
- 上記シャフトの凹入傾斜面とこれに重なる楔部材の傾斜面に、凹入傾斜面に楔部材が収まる状態で互いに嵌り合い、楔部材のシャフト長さ方向への移動を誘導するガイド機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のアンカー装置。
- 上記シャフトの外径面と上記楔部材の弧状外面の何れか一方又は両方に、固定物に設けた取付孔の内周面に接触することで抜け止め機能する突部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のアンカー装置。
- 請求項1乃至5の何れかに記載のアンカー装置と、このアンカー装置のシャフトにおける後端に設けた配管等の支持部によって形成され、前記支持部が、開口部から押し込まれた大径配管を内周の弧状面で弾力的に抱持する大径管保持部と、前記大径管保持部の内側に所要数が設けられ、前記開口部から押し込まれた大径配管よりも小径の配管を弾力的に抱持する小径管保持部とからなり、この小径管保持部が、前記大径管保持部の内周弧状面の両側に設けられた弾性湾曲壁で形成されている配管等の支持具。
- 上記支持部の大径管保持部は、アンカー装置のシャフトにおける後端に設けたベース板部の下面で、シャフトの軸線を挟む両側の位置に、上下長さが大径配管の半径よりも長い一対の弾性抱持腕を突設し、両弾性抱持腕の先端間を大径配管の外径よりも狭い開口部とし、この両弾性抱持腕の内部周囲を大径配管の外径に適合して連続するような円弧面にして形成され、少なくとも一つの上記小径管保持部が、前記両弾性抱持腕の先端部内面から互いに相手弾性抱持腕に向けて突出する一対の弾性湾曲壁で形成されている請求項6に記載の配管等の支持具。
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