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JP2014199992A - 受信モジュール - Google Patents

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JP2014199992A
JP2014199992A JP2013074382A JP2013074382A JP2014199992A JP 2014199992 A JP2014199992 A JP 2014199992A JP 2013074382 A JP2013074382 A JP 2013074382A JP 2013074382 A JP2013074382 A JP 2013074382A JP 2014199992 A JP2014199992 A JP 2014199992A
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利夫 片岡
Toshio Kataoka
利夫 片岡
佑治 速水
Yuji Hayami
佑治 速水
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Abstract

【課題】受信感度が低下するのを抑制することが可能な受信モジュールを提供する。【解決手段】信号電極の第二方向の寸法が、第一素子の第一電極23aに接続される第一接続部分から第二素子の第二電極23bに接続される第二接続部分にかけて徐々に大きくなっているため、第一電極と第二方向とでの第二方向の寸法が異なる場合であっても、伝送損失を抑制しつつ一の基板(第一誘電体基板)20に搭載して用いることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、受信モジュールに関する。
光信号を受信する受信モジュールが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。このような受信モジュールは、例えば20GHz以上の周波数帯域の高周波の電気信号に変換して出力する光受信器と、当該光受信器から出力される電気信号を伝送する伝送路を備える構成が知られている。
このような伝送路としては、誘電体基板の表面(一主面)に高周波の電気信号を伝送するための信号電極が設けられ、裏面(他の主面)にGND電極(接地電極)が形成されたマイクロストリップラインと称されるマイクロストリップ(MSW)型伝送路、あるいは誘電体基板の表面(一主面)に高周波の電気信号を伝送するための信号電極及びGND電極(接地電極)が形成されたコプレーナラインと称されるコプレーナ(CPW)型伝送路、またはCPW型伝送路が形成された基板の裏面にCPWの接地電極とビアを介して接続された接地電極が更に形成されたグランデッドコプレーナ(GCPW)型伝送路が一般的である(特許文献1、2等参照)。
受信モジュールの伝送路としては、その目的や伝送路上に設けられる素子に応じて、適宜選択される。例えば、フォトダイオードなどの光電変換素子で受光した信号を、増幅器を介し、さらに直流成分を除去する目的で、コンデンサ素子に接続する場合、素子の電極形状とインピーダンス整合をそれぞれの回路で最適化する為に、MSWとCPW、もしくはGCPWの伝送路を適宜選択し、組み合わせた構成となっていた。
特開2010−087900号公報 特開2010−283727号公報
しかしながら、上記のように素子毎に基板を跨ぐように接続された構成では、接続部における伝送損失が大きくなり、信号品質が劣化するという問題があった。特に基板間で信号電極の幅が大きく異なる場合はその問題が顕著であった。
以上のような事情に鑑み、本発明は、受信感度が低下するのを抑制することが可能な受信モジュールを提供することを目的とする。
本発明に係る光モジュールは、光信号を受信し高周波の電気信号に変換して出力する光受信器と、一の主面を有すると共に、前記電気信号が入力される第一素子と、前記主面の第一方向に沿って形成され前記第一素子に接続された信号電極と、前記信号電極に接続された第二素子と、前記第二素子に接続され前記電気信号を出力する出力電極とを有する電気回路が前記主面に形成された第一誘電体基板と、前記出力電極に接続され前記電気信号を伝送する伝送電極を有する第二誘電体基板とを備え、前記第一素子は、前記第一方向に直交する第二方向ついて第一の寸法を有し前記信号電極に接続された第一電極を有し、前記第二素子は、前記第二方向について前記第一の寸法よりも大きい第二の寸法を有し前記信号電極に接続された第二電極を有し、前記信号電極は、前記第一電極との第一接続部分では前記第二方向について前記第一の寸法を有し、かつ、前記第二電極との第二接続部分では前記第二方向について前記第二の寸法を有し、前記信号電極の前記第二方向の寸法は、前記第一接続部分から前記第二接続部分にかけて徐々に大きくなっている。
また、前記電気回路は、前記主面に複数形成されている構成であってもよい。
また、前記第二素子として、前記電気信号のうち直流成分を除去するフィルタが用いられている構成であってもよい。
また、前記信号電極と前記第二素子との間は、導電性を有する接合材によって接合されており、前記接合材は、前記第二素子にかけて徐々に厚くなっている構成であってもよい。
本発明によれば、信号電極の第二方向の寸法が、第一素子の第一電極に接続される第一接続部分から第二素子の第二電極に接続される第二接続部分にかけて徐々に大きくなっているため、第一電極と第二方向とでの第二方向の寸法が異なる場合であっても、伝送損失を抑制しつつ一の基板(第一誘電体基板)に搭載して用いることができる。これにより、受信感度が低下するのを抑制することが可能な受信モジュールを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る受信モジュールの全体構成を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る受信モジュールの一部の構成を拡大して示す平面図。 本実施形態に係る受信モジュールの一部の構成を拡大して示す平面図。 図1におけるA−A断面に沿った構成を示す図。 本実施形態に係る受信モジュールと比較例に係る受信モジュールとを示す図。 本実施形態に係る受信モジュールと比較例に係る受信モジュールとを示す図。 受信モジュールの周波数特性を示すグラフ。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る受信モジュール100の構成を示す図である。
図1に示すように、受信モジュール100は、光受信器10と、第一誘電体基板20と、第二誘電体基板30とを備えている。図1では、光受信器10、第一誘電体基板20及び第二誘電体基板30が一方向に並んで配置されている。
光受信器10は、光信号を受信し、高周波の電気信号に変換して出力する。変換された電気信号は信号出力部10a、10bより出力される。
第一誘電体基板20は、誘電体を用いて形成されている。第一誘電体基板20は、平面視で矩形に形成されている。第一誘電体基板20としては、例えば高い熱伝導率、優れた電気的絶縁性を有するセラミック基板が好ましい。また、第一誘電体基板20として、例えば、アルミナ(Al)基板、窒化アルミニウム(AlN)基板、窒化ケイ素(Si)基板等を目的や用途に合わせて選択使用することができる。特に、高周波電気信号用伝送路の基板としては、アルミナ(Al)基板が好適である。
第一誘電体基板20は、主面20aと、4つの側面20b〜20eを有している。主面20aには、増幅器(第一素子)22と、信号電極部23と、グランド電極部24と、抵抗部25と、フィルタ部(第二素子)26と、出力電極部27とが形成されている。
増幅器22は、トランスインピーダンスアンプ等の信号増幅回路で形成され、堀り込み部21を有する第一誘電体基板20に実装される。掘り込み部21は、さらに複数(本実施形態では、4つ)のサーマルビア21aによって構成され、第一誘電体基板20に実装されている。この構成により、増幅器22において生じた熱がサーマルビア21aを介して第一誘電体基板20に移動する(逃がされる)ようになっている。増幅器22は、光受信器10の信号出力部10a、10bに接続されている。本構成では、掘り込み部21及びサーマルビア21aを利用しているが、サーマルビア21aがない構成としてもよい。
増幅器22は、回路基板21上に形成された複数の接続端子22a〜22eを有している。接続端子(第一電極)22a及び接続端子(第一電極)22bは、信号電極部23に接続されている。接続端子22aは、信号出力部10aから回路基板21を介した第一電気信号を出力する。接続端子22bは、信号出力部10bから回路基板21を介した第二電気信号を出力する。接続端子22c〜22eは、グランド電極部24(グランド電極24a、24b、24c)に接続されている。
信号電極部23は、第一信号電極(信号電極)23a及び第二信号電極(信号電極)23bを有する。
第一信号電極23aは、第一方向(図1の左右方向)に長手となるように形成されている。第一信号電極23aは、第一方向の一端部(接続部23c:第一接続部分)が接続端子22aに接続されている。第一信号電極23aは、接続端子22aから出力される第一電気信号を伝送する。第一信号電極23aは、接続部23cから電気信号の伝送方向(図中右側)へ向けて第一誘電体基板20の側面20dに徐々に近づくように延びている。
第二信号電極23bは、第一方向に長手となるように形成されている。第二信号電極23bは、第一方向の一端部(接続部23d:第一接続部分)が接続端子22bに接続されている。第二信号電極23bは、接続端子22bから出力される第二電気信号を伝送する。第二信号電極23bは、第一信号電極23aと上下対称に形成されている。すなわち、第二信号電極23bは、接続部23dから電気信号の伝送方向の下流側(図中右側)へ向けて第一誘電体基板20の側面20eに徐々に近づくように延びている。
第一信号電極23a及び第二信号電極23bを構成する導体材料としては、例えば金(Au)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)等から選択される1種からなる金属または2種以上を含む合金が挙げられる。合金としては、金−クロム(Au−Cr)、金−ニクロム(Au−NiCr)、金−ニクロム−パラジウム(Au−NiCr−Pd)、金−パラジウム−チタン(Au−Pd−Ti)等の合金が挙げられる。
グランド電極部24は、グランド電極24a〜24dを有している。グランド電極24aは、接続端子22cに接続されている。グランド電極24b、24cは、回路基板21側の端部において連結されている。グランド電極24b、24cの連結部は、接続端子22dに接続されている。グランド電極24dは、接続端子22eに接続されている。
グランド電極24a〜24dは、第一信号電極23a及び第二信号電極23bを挟む位置に配置されている。
具体的には、グランド電極24a、24bは、第一信号電極23aを第二方向に挟む位置に配置されている。グランド電極24a、24bは、第一信号電極23aとの間で第二方向に間隔を空けて配置されている。グランド電極24a、24bは、第一信号電極23aとの間隔が一定の比率となるように配置され、第一信号電極23aにおけるインピーダンスが所望の大きさとなるよう配置されている。インピーダンスは通常50Ωに設定されるが、信号の伝送特性に問題がなければそれ以外の大きさでもよい。グランド電極24a、24bは、第一信号電極23aに沿うように配置されている。
また、グランド電極24c、24dは、第二信号電極23bを第二方向に挟む位置に配置されている。グランド電極24c、24dは、第二信号電極23bとの間で第二方向に間隔を空けて配置されている。グランド電極24c、24dは、第二信号電極23bとの間隔が一定の比率となるように配置され、第二信号電極23bにおけるインピーダンスが所望の大きさとなるよう配置されている。インピーダンスは通常50Ωに設定されるが、信号の伝送特性に問題がなければそれ以外の大きさでもよい。グランド電極24c、24dは、第二信号電極23bに沿うように配置されている。
なお、グランド電極24a〜24cは、インピーダンスの不連続性が小さくなる形状であれば、放物線状のテーパー状、多段階の階段状などの形状であってもよい。グランド電極部24を構成する導体材料としては、第一信号電極23a及び第二信号電極23bと同様の金属または合金が挙げられる。
抵抗部25は、信号電極部23及びグランド電極部24を第二方向に挟む位置に配置されている。抵抗部25は、グランド電極部24による電気信号の伝送方向に沿って帯状に形成されている。これにより、第一誘電体基板20の主面20aに発生する定在波の電流を効率的に吸収することが可能となっている。
抵抗部25は、抵抗層25a〜25cを有している。抵抗層25aは、グランド電極24aに沿って形成されている。抵抗層25bは、グランド電極24bとグランド電極24cとの間にV字状に形成されている。抵抗層25cは、グランド電極24cに沿って形成されている。抵抗層25a、25cは、回路基板21の角部近傍から第一誘電体基板20の側面20cにかけて、第一方向に途切れることなく形成されている。また、抵抗層25bは、グランド電極24bとグランド電極24cとの分岐部から側面20cにかけて、第一方向に途切れることなく形成されている。
抵抗層25a〜抵抗層25cを構成する材料としては、窒化タンタル(TaN)、タンタル−ケイ素(Ta−Si)、タンタル−炭化ケイ素(Ta−SiC)、タンタル−アルミニウム−窒素(Ta−Al−N)等のタンタル系材料、ニクロム(NiCr)、ニクロム−ケイ素(NiCr−Si)等のニクロム系材料、酸化ルテニウム−ルテニウム(Ru−RuO)等のルテニウム系材料等が挙げられる。
フィルタ部26は、信号電極部23を介して伝送される電気信号のうち直流成分を除去する。フィルタ部26は、コンデンサ26a及びコンデンサ26bを有している。コンデンサ26aは、接続電極26c、26eを有している。接続電極26cは、コンデンサ26aのうち第一方向の一端面(電気信号の伝送方向の上流側端面)に配置されている。接続電極26cは、第一信号電極23aの端部(接続部41a:第二接続部分)に接続されている。接続電極26eは、コンデンサ26aのうち第一方向の他端面(電気信号の伝送方向の下流側端面)に配置されている。
一方、コンデンサ26bは、接続電極26d、26fを有している。接続電極26dは、コンデンサ26bのうち第一方向の一端面(電気信号の伝送方向の上流側端面)に配置されている。接続電極26dは、第二信号電極23bの端部(接続部41b:第二接続部分)に接続されている。接続電極26fは、コンデンサ26bのうち第一方向の他端面(電気信号の伝送方向の下流側端面)に配置されている。
出力電極部27は、フィルタ部26の出力側(電気信号の伝送方向の下流側)に配置されている。出力電極部27は、出力電極27a、27bを有している。出力電極27aは、コンデンサ26aの接続電極26eに接続されている。出力電極27bは、コンデンサ26bの接続電極26fに接続されている。
第二誘電体基板30は、第一誘電体基板20と同様、誘電体を用いて形成されている。第二誘電体基板30は、平面視で矩形に形成されている。第二誘電体基板30としては、例えば高い熱伝導率、優れた電気的絶縁性を有するセラミック基板が好ましい。また、第二誘電体基板30として、例えば、アルミナ(Al)基板、窒化アルミニウム(AlN)基板、窒化ケイ素(Si)基板等を目的や用途に合わせて選択使用することができる。特に、高周波電気信号用伝送路の基板としては、アルミナ(Al)基板が好適である。
第二誘電体基板30は、GCPW型高周波電気信号用伝送路であり、20GHz以上の周波数の高周波電気信号に対応可能な伝送路である。第二誘電体基板30は、主面30aと、4つの側面30b〜30eを有している。主面30aには、伝送電極部31と、グランド電極部32とが形成されている。
伝送電極部31は、伝送電極31a、31bを有している。伝送電極31aは、第一方向に平行となるように帯状に形成されている。伝送電極31aは、ワイヤーボンディングなどによって出力電極27aに接続されている。伝送電極31aは、出力電極27aから出力された第一電気信号を第一方向に伝送する。
一方、伝送電極31bは、伝送電極31aと同様に、第一方向に平行となるように帯状に形成されている。伝送電極31bは、ワイヤーボンディングなどによって出力電極27bに接続されている。伝送電極31bは、出力電極27bから出力された第二電気信号を第一方向に伝送する。
グランド電極部32は、グランド電極32a〜32eを有している。グランド電極32a、32bは、平面視で帯状に形成されている。グランド電極32a、32bは、伝送電極31aを第二方向に挟むように配置されている。グランド電極32a、32bは、伝送電極31aに対して隙間を空けて配置されている。
グランド電極32cは、第二方向において第二誘電体基板30の中央部に配置されている。グランド電極32cは、平面視で帯状に形成されている。グランド電極32cは、第一方向に沿って形成されている。グランド電極32d、32eは、平面視で帯状に形成されている。グランド電極32d、32eは、伝送電極31bを第二方向に挟むように配置されている。グランド電極32d、32eは、伝送電極31bに対して隙間を空けて配置されている。
また、第二誘電体基板30の裏面(他の主面)全体には、ビア32fを介してグランド電極32a〜32eと電気的に接続された不図示のグランド電極が形成されている。
図2は、回路基板21及びその周辺を拡大して示す図である。
図2に示すように、回路基板21の接続端子22aの第二方向における寸法(以下、「幅」と表記する)W11は、接続部23cの幅W31と等しくなっている。同様に、接続端子22bの幅W12は、接続部23dの幅W41と等しくなっている。このように、接続端子22a及び接続部23cは等しい幅(第一の寸法)を有しており、接続端子22b及び接続部23dは等しい幅(第一の寸法)を有している。幅を互いに等しくすることで、その部分における信号損失を低減している。
図3は、フィルタ部26としてコンデンサ26a及びその周辺を拡大して示す図である。なお、図3において、括弧内の符号は、コンデンサ26bに対応した符号である。以下の説明は、コンデンサ26aについてのものであるが、コンデンサ26bについても同様の説明が可能である。
図3に示すように、コンデンサ26aに設けられる接続電極26cの第二方向における寸法(幅)W12は、接続部41aの幅W32と等しくなっている。このように、接続電極26c及び接続部41aは、等しい幅(第二の寸法)を有している。同様に、接続電極26d及び接続部41bは、等しい幅(第二の寸法)を有している。幅を互いに等しくすることで、その部分における信号損失を低減している。
なお、図1〜図3に示すように、第一信号電極23aの接続部41aの幅W32は、接続部23cの幅W31よりも大きくなっている(W32>W31)。同様に、第二信号電極23bの接続部41bの幅W42は、接続部23dの幅W41よりも大きくなっている(W42>W41)。
また、図1〜図3に示すように、接続部41aの幅W32よりも第一信号電極23aは、接続部23cから接続部41aにかけて幅が徐々に大きくなるように形成されている。また、第二信号電極23bは、接続部23dから接続部41bにかけて幅が徐々に大きくなるように形成されている。
このように第一信号電極23a、23bの第二方向の寸法が、接続部23c、23dから接続部41a、41bにかけて徐々に大きくなっているため、回路基板21の接続端子22a、22bと、コンデンサ26a、26bの接続電極26c、26eとの第二方向の寸法が異なる場合であっても、第一誘電体基板20に搭載することが可能となる。この場合、回路基板21とコンデンサ26a、26bとの間を接続する際に基板を跨がないため、伝送損失が抑制されることになる。なお、コンデンサ26a、26bは、マイクロストリップ(MSW)型伝送路に設けられてもよい。
図4は、図1におけるA−A断面に沿った構成を示す図である。
図4に示すように、第一信号電極23aは、接続部41aにおいてコンデンサ26aへ向けて徐々に厚さ方向の寸法が大きくなっている。なお、第二信号電極23bについても同様に、接続部41bにおいてコンデンサ26bへ向けて徐々に厚さ方向の寸法が大きくなっている。この接続部41a、41bは、例えば導電性接着剤を塗布し、加熱して硬化させることで形成されている。
また、出力電極27aは、接続部42aにおいてコンデンサ26aに向けて徐々に厚さ方向の寸法が大きくなっている。なお、出力電極27bについても同様に、接続部42bにおいてコンデンサ26bに向けて徐々に厚さ方向の寸法が大きくなっている。この接続部42a、42bは、接続部41a、41bと同様に、例えば導電性接着剤を塗布し、加熱して硬化させることで形成されている。なお、この構成においては、コンデンサ26a、26bと、出力電極27a、27bとを接続する接続部42a、42bがコンデンサ26a、26から第二誘電体基板30側へ向けて徐々に薄くなっている構成であるため、信号損失が低減される。
接続部41a、41b及び接続部42a、42bの形状は、導電性接着剤の塗布量と加熱条件(加熱温度、加熱時間など)を調整することにより、コンデンサ26a、26bに向けて徐々に厚さ方向の寸法が大きくなるように形成することができる。
このように構成された受信モジュール100は、光受信器10において受信した光を電気信号に変換し、第一誘電体基板20及び第二誘電体基板30へと伝送させる。
図5は、第一誘電体基板20から抵抗部25及び接続部41a、41b、42a、42bを取り除いた構成に相当する誘電体基板120の構成と、本実施形態に係る受信モジュール100に設けられた第一誘電体基板20の構成とを比較して示す図である。
図5の上側に示すように抵抗部25が設けられない場合、第一誘電体基板20の主面20aに発生する定在波が第一誘電体基板20の側面20b〜20eで反射されて戻り、共振を生じさせる場合がある。
これに対して、図5の下側に示すように抵抗部25が設けられる場合、第一誘電体基板20の主面20aに発生する定在波が抵抗部25で吸収されるため、第一誘電体基板20の側面20b〜20eからの反射が低減され、共振の発生が抑制される。
また、図6(a)は、図5におけるB−B断面に沿った構成を示す図である。図6(b)は、図5におけるC−C断面に沿った構成を示す図である。
図6(a)に示すように、接続部41a、41b、42a、42bに相当する構成が設けられない場合、信号電極123a(又は出力電極127a)からコンデンサ126aの側面に位置する電極が急激に立ち上がった状態となるため、信号電極123a(又は出力電極127a)を伝わる高周波がコンデンサ126aの側面で反射され、当該反射された高周波によって共振が引き起こされる可能性がある。
これに対して、図6(b)に示すように、接続部41a、41b、42a、42bが設けられる場合、第二信号電極23b(及び出力電極27b)からコンデンサ26bの側面が徐々に厚くなった状態となるため、コンデンサ26bの側面における高周波の反射が抑制される。このため、共振の発生が回避される。
図7(a)は、図6(a)の構成とした場合の誘電体基板120を有する受信モジュールの周波数特性を示すグラフである。また、図7(b)は、図6(b)の構成とした場合の受信モジュール100の周波数特性を示すグラフである。図7(a)、図7(b)において、グラフの横軸は周波数であり、グラフの縦軸は相対値である。
図5の上側及び図6(a)に示すように定在波によって共振が生じる場合には、図7(a)に示すように、それぞれの共振周波数f又はfにおいて周波数特性の応答値が著しく減少し、伝送損失となる。一方、図5の下側及び図6(b)に示すように共振が生じない場合には、図7(b)に示すように、周波数特性の応答値の著しい減少は見られず、伝送損失が抑制される。
以上のように、本実施形態によれば、第一信号電極23a、23bの第二方向の寸法が、接続部23c、23dから接続部41a、41bにかけて徐々に大きくなっているため、回路基板21の接続端子22a、22bと、コンデンサ26a、26bの接続電極26c、26eとの第二方向の寸法が異なる場合であっても、伝送損失を抑制しつつ一の第一誘電体基板20に搭載して用いることができる。これにより、受信感度が低下するのを抑制することが可能な受信モジュール100を提供することができる。
10…光受信器 20…第一誘電体基板 20a…主面 20b〜20e…側面 21…回路基板 22…増幅器 22a、22b、22c〜22e…接続端子23…信号電極部 23a…第一信号電極 23b…第二信号電極 23c、23d…接続部 24…グランド電極部 24a〜24d…グランド電極 25…抵抗部 25a〜25c…抵抗層 26…フィルタ部 26a、26b…コンデンサ 26c、26d、26e、26f…接続電極 27…出力電極部 27a、27b…出力電極 30…第二誘電体基板 30a…主面 30b〜30e…側面 31…伝送電極部 31a、31b…伝送電極 32…グランド電極部 32a〜32e…グランド電極 41a、41b、42a、42b…接続部 100…受信モジュール

Claims (4)

  1. 光信号を受信し高周波の電気信号に変換して出力する光受信器と、
    一の主面を有すると共に、前記電気信号が入力される第一素子と、前記主面の第一方向に沿って形成され前記第一素子に接続された信号電極と、前記信号電極に接続された第二素子と、前記第二素子に接続され前記電気信号を出力する出力電極とを有する電気回路が前記主面に形成された第一誘電体基板と、
    前記出力電極に接続され前記電気信号を伝送する伝送電極を有する第二誘電体基板と
    を備え、
    前記第一素子は、前記第一方向に直交する第二方向ついて第一の寸法を有し前記信号電極に接続された第一電極を有し、
    前記第二素子は、前記第二方向について前記第一の寸法よりも大きい第二の寸法を有し前記信号電極に接続された第二電極を有し、
    前記信号電極は、前記第一電極との第一接続部分では前記第二方向について前記第一の寸法を有し、かつ、前記第二電極との第二接続部分では前記第二方向について前記第二の寸法を有し、
    前記信号電極の前記第二方向の寸法は、前記第一接続部分から前記第二接続部分にかけて徐々に大きくなっている
    受信モジュール。
  2. 前記電気回路は、前記主面に複数形成されている
    請求項1に記載の受信モジュール。
  3. 前記第二素子として、前記電気信号のうち直流成分を除去するフィルタが用いられている
    請求項1又は請求項2に記載の受信モジュール。
  4. 前記信号電極と前記第二素子との間は、導電性を有する接合材によって接合されており、
    前記接合材は、前記第二素子にかけて徐々に厚くなっている
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の受信モジュール。
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