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JP2014182392A - レンズ部品をレンズ前駆体上に空間的に位置決めするための方法及び装置 - Google Patents

レンズ部品をレンズ前駆体上に空間的に位置決めするための方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 1つ又は2つ以上の制御された化学線をレンズ前駆体デバイスに投影することによって、流動性レンズ反応性媒体の部分を空間的に重合させ、レンズ部品の空間配置を提供する。
【解決手段】 より具体的には、空間的に配置されたレンズ部品は、電気部品、顔料粒子、コーティング、及び活性剤の1つ又は2つ以上を含み得る。化学線の制御には、デジタルマイクロミラーデバイス、レーザーを用いたボクセルベースのリソグラフィ方法の使用、又はフォトマスクの使用が包含され得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、眼用レンズの製造に使用できるレンズ前駆体上にレンズ部品を配置し固定するための方法及び装置に関して記述している。より具体的には、レンズ部品は、眼用レンズの特定用途に役立つように空間的に固着かつ/又はコーティングされ得る。
従来の眼用レンズは多くの場合、反応性モノマー材料を対向する鋳型部分の光学表面間に画定された空洞内に堆積させる、注型成型によって作られる。かかる鋳型部分を使用してレンズを調製するために、未硬化ヒドロゲルレンズ配合物がプラスチック製の使い捨て前側湾曲部鋳型部分とプラスチック製の使い捨て後側湾曲部鋳型部分との間に置かれる。
前側湾曲部鋳型部分及び後側湾曲部鋳型部分は、典型的に、射出成形技術を介して形成され、射出成形では、溶融プラスチックが、少なくとも1つの光学品質表面を有する、高度に機械加工された鋼製ツールに押し込まれる。
前側湾曲部鋳型部分及び後側湾曲部鋳型部分は、接合され、所望のレンズパラメーターに従ってレンズを形成する。その後で、レンズ配合物を熱及び光に暴露させて硬化することで、レンズを形成する。硬化に続いて、鋳型部分が分離される。硬化済みレンズ配合物は、一般的に水和及びパッケージングのために鋳型部分から離型されることに限定される。しかしながら、レンズの特定領域にレンズ部品を組み込むことが可能でかつ特定用途に特有であるという注型成形プロセス及び機器の本質から、硬化後にパッド印刷技術を使用せずにレンズを形成するのが時には困難になることがあり得る。パッド印刷技術は、着色剤に対して使用されるのが一般的であり、カラーパターンを印刷すること、又はレンズ表面上に1つ又は2つ以上の層を塗布することのみに用いられる。
上記の結果として、様々なレンズ部品の配置及び/又はコーティングに寄与できる眼用レンズを製造するための追加の方法が所望されている。
したがって、本発明は、特定用途に特有なレンズ部品をレンズ前駆体デバイス上に堆積させて空間的に固定する目的に使用できる方法及び装置を含む。前記レンズ前駆体デバイスは、例えば、電子活性コンタクトレンズ、カラーパターン付きの審美的レンズ、治療用レンズ、又はこれらの組み合わせを含む眼用レンズに加工できる。
レンズ前駆体デバイスの形成に使用できる方法論は、2012年3月14日に出願の「Methods for Formation of an Ophthalmic Lens Precursor and Lens」と題した米国特許出願第13/419,834号に教示されており、該米国特許出願の内容は本願の典拠とされ、参照により援用されている。本発明に関連した幾つかの重要な面としては、フリーフォーム様式でのレンズの製造を挙げることができる。このフリーフォーム様式では、注型成形、旋盤加工、又は他のツーリングを使用する必要なしに2つのレンズ面の1つが形成され、かつ眼用レンズの形成中にレンズ前駆体デバイスが概して静的流動性レンズ反応性媒体に対応できる。
上述した開示の教示は、流動性レンズ反応性媒体を含み得るレンズ前駆体デバイスに関する教示であるが、それとは対照的に、本発明は、特定用途に役立ち得るレンズ部品の空間的配置及び/又はコーティングを目的とした前記流動性レンズ反応性媒体部の使用に関して教示している。
本発明の幾つかの実施形態において、レンズ部品の空間的な配置及び/又はコーティングは、制御された化学線をレンズ前駆体デバイスに向かって投影して、流動性レンズ反応性媒体の部分を空間的に重合することによって改善され得る。化学線の制御には、例えば、デジタルマイクロミラーデバイス(「DMD」)、レーザーを用いたボクセルベースのリソグラフィ方法の使用、又はフォトマスクの使用が含まれ得る。空間的に重合された部分は、レンズ部品の位置決め精度を向上させることができ、具備されたレンズ部品に対応した特定用途に役立つ重合設計パターンを含み得る。例えば、幾つかの実施形態において、空間的に重合された部分は、眼用レンズの光学矯正特性が変更されることのないように保証する目的から、任意のレンズ部品を堆積させる前に視力領域の少なくとも一部分を固定することを含み得る。代わりに、レンズ部品が活性光学部品を含み得る他の実施形態においては、活性光学レンズ部品が正確に位置決めされるように、レンズ部品を囲む少なくとも周辺の部分が空間的に重合されていることが所望され得る。
本発明の他の態様において、レンズ部品は着色剤、活性化学物質、例えば活性薬物及びビタミン、並びに/又は電気部品を含み得る。レンズ部品によっては、コーティング付き抗菌ナノ粒子の形態であるものもあれば、又は付加的に抗菌ナノ粒子でコーティングして、化学結合によって若しくは配置後の重合によって機械的に、眼用レンズ上若しくは眼用レンズ内の特定の3次元位置に固着し得るものもある。特定の機能性に対応できる設計パターンが形成されるように、付加的に配置を制御することもできる。
流動性レンズ反応性媒体の部分の空間的重合は、化学線強度、及び/又は数学的に(例えば、高さ、幅、長さ及び形状の1つ又は2つ以上を含む重合制御パラメーターを介して)かつ/若しくは反復的に定義されたパターンプロファイルに従い、眼用レンズの所望される特定の機能性を達成するものであり得る。特定の機能性には、例えば、固定の光学的補正特性又は電気活性光学的な可変特性、審美的機能、抗菌機能、及び治療的機能のうちの1つ又は2つ以上が含まれ得る。
本発明の幾つかの態様を実践するために使用され得る方法工程の図である。 レンズ前駆体の例示的な断面描示の図である。 カラーコンタクトレンズに役立ち得る例示的な硬化パターンの図である。 電気活性コンタクトレンズに役立ち得る例示的な硬化パターンの図である。 本発明の幾つかの実施形態に役立ち得る例示的な固定化装置の図である。 本発明の幾つかの実施形態に役立ち得る更に別の例示的な固定化装置の図である。 様々な暴露強度での暴露時間に対して形成される厚さを示した例示的なモデル出力の図である。 幾つかの実施形態においてレンズ部品の配置及び位置決めに使用可能な例示的な自動化装置の図である。
本発明は、レンズ前駆体デバイスの流動性レンズ反応性媒体の部分を空間的に重合させて眼用レンズ内に又は眼用レンズ上にレンズ部品を固着することによって特定の機能を提供するための、方法及び装置を提供するものである。
以下のセクションでは、本発明の実施形態の「発明を実施するための形態」が記載される。好ましい実施形態及び代替の実施形態の両方の説明は、詳しくはあるが、例示的な実施形態に過ぎず、変形、修正、及び代替が明白であり得ることが当業者には理解される。したがって、前記例示的な実施形態は、基礎となる発明の態様の幅を限定しないことが理解される。本明細書に記載される方法工程は、本説明においては論理的順序で列挙されるが、この順序は、特記しない限り、必要とされる工程の数又はこれらが実施され得る順序を如何なる場合も限定するものではない。
用語集
本発明に関する明細書及び特許請求の範囲においては、以下の定義が適用される様々な用語が使用され得る。
本明細書において「抗菌ナノ粒子」を用いる場合、抗菌ナノ粒子は、例えば、眼用レンズ内に蓄積された汚染又はタンパク質から生じた汚染及び菌の増大を低減できる粒子を指す。ナノ粒子としては、パラジウム、スズ、及び金のように明白な抗菌活性を有する様々な金属又は金属の混合物を挙げることができ、粒子径が10ナノメートルから100ナノメートルまでの範囲であってもよいが、好ましくは30ナノメートルから50ナノメートルまでであり得る。コーティングは、顔料、薬物又はビタミンのような活性剤、電気部品、光反応器、及び眼用レンズに見ることのできる他のレンズ部品の1つ又は2つ以上をコーティングする目的に使用し得る。
本明細書で使用されている「DMD」、即ち、デジタルマイクロミラーデバイスは、CMOS SRAMの全体に機能的に実装された移動可能なマイクロミラーのアレイからなる双安定空間光変調器である。それぞれのミラーは、反射光を誘導するために、ミラーの下のメモリセルにデータを読み込むことによって独立して制御され、ビデオデータのピクセルをディスプレイ上のピクセルに空間的にマッピングする。データは、ミラーの状態が+X度(オン)又は−X度(オフ)のいずれかである2進数方式で、ミラーの傾斜角を静電気的に制御する。現在のデバイスは、Xを、10度又は12度(公称)のいずれかにすることができる。搭載されたミラーによって反射される光は、次いで投影レンズを通過してスクリーン上へ進む。ミラーに反射された光は、暗視野を生成するように反射され、画像の黒レベルフロアを画定する。画像は、観測者によって統合されるのに十分な速い速度でのオンレベルとオフレベルとの間のグレースケール変調によって生成される。DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)は、デジタルライトプロセシング技術(「DLP」)を使用した投影系であり得る。
本明細書において用いられている「DMDファイル」は、2次元又は3次元空間内のDMDミラー位置を表すデータポイントの集合、例えば、レンズ設計の所望の厚さ値、又はミラー位置におけるレンズ前駆体を指す。DMDファイルは種々の形式を取ることができ、例えば、「x」及び「y」がDMDミラーのデカルト座標位置であり、「r」及び「θ」がDMDミラーの極座標位置であり、かつ「th」が所望の厚さを表す(x、y、th)及び(r、θ、th)が最も一般的である。幾つかの実施形態において、DMDファイルは時間及び/又は放射線強度を基準としたものであり得る。
本明細書で使用するところの「製造プロセス条件」とは、レンズ前駆体、レンズ前駆体形態、及びレンズの1つ又は2つ以上の製造で使用される設定、条件、方法、装置、及びプロセスを指す。
本明細書で使用するところの「流動性レンズ反応性媒体」とは、天然の形態、反応した形態、又は部分的に反応した形態のいずれかで流動性であり、更なる処理を受けて眼用レンズの一部上に形成され得る、反応性混合物を意味する。
本明細書で使用される場合、「フリーフォーム」、「自由形式」又は「自由形状」とは、流動性媒体層の有無にかかわらず、ボクセル単位で化学放射線への露出を介して反応性混合物の架橋によって成形される表面で、鋳造成形、旋盤、又はレーザーアブレーションにより形付けられないものを指す。フリーフォーム法及び装置の詳細な説明は、米国特許出願第12/194,981号(VTN5194USNP)及び米国特許出願第12/195,132号(VTN5194USNP1)に開示されている。
本明細書において用いられている「反復的な製造プロセス」は、レンズ、レンズ前駆体形態、又はレンズ前駆体を前作よりも所望の設計に近づき得るように製造する目的で、設計及び製造プロセス条件の一方又は両方を使用して反復的なループを実行するプロセスを指す。
本明細書に使用されている「レンズ」は、場合によっては「眼用レンズ」とも呼ばれ、眼の中又は眼の上に置かれる任意の眼用デバイスを指す。これらのデバイスは、光学的補正、視力の強化をもたらすものである場合もあれば、治療的又は審美的なものである場合もある。例えば、レンズという用語は、コンタクトレンズ、眼内レンズ、オーバーレイレンズ、眼用インサート、光学インサート又は他の同様の、視力が補正若しくは変更される装具か、又は視力を妨げることなく目の生理機能が美容的に拡張される(例えば、虹彩色)装具を指すことができる。幾つかの実施形態では、本発明の好ましいレンズは、シリコーンヒドロゲル、及びフルオロヒドロゲルを含むがこれらに限定されない、シリコーンエラストマー又はヒドロゲルから作製される、ソフトコンタクトレンズである。
本明細書において用いられている「レンズ部品」には、眼用レンズの特定の機能を提供するうえで好適な顔料、電気部品、UV遮断剤、色材、光重合開始剤、触媒、光学部品、及び/又は活性剤が含まれるが、これらに限定されない。機能性には、例えば、光学的補正、視力の強化、審美的効果、及び治療上の機能性の1つ又は2つ以上が含まれ得る。
本明細書において用いられている「レンズ設計」は、所望のレンズの形式、機能及び/又は外観を指し、作製された場合に、光学能補正、色の外観、治療的機能、耐久性、許容可能な透過性、形状、組成物、順応性、許容可能なレンズの適合性(例えば、角膜被覆及び運動)、並びに許容可能なレンズ回転安定性を含むがこれらに限定されない機能的特性を提供し得る。
本明細書で使用されている「レンズ前駆体」とは、レンズ前駆体形態、及び回転対称又は回転非対称であってもよいレンズ前駆体形態と接触している流動性レンズ反応性媒体からなる複合物体を意味する。例えば、幾つかの実施形態では、流動性レンズ反応性媒体は、反応性混合物体積内にレンズ前駆体形態を生成する過程で形成され得る。レンズ前駆体形態及び流動性レンズ反応性媒体を、レンズ前駆体形態を生成するために使用される反応性混合物の体積から分離することによって、レンズ前駆体を生成してもよい。更に、レンズ前駆体は、相当量の流動性レンズ反応性媒体を除去するか、又は相当量の流動性レンズ反応性媒体を非流動性の組み込み材料に変換するかのいずれかによって、異なる実体に変換され得る。
本明細書において用いられている「レンズ前駆体形態」は、更なる処理を受けて眼用レンズに組み込まれるものと一致し得る、少なくとも1つの光学品質表面を有する、非流動性物体を指す。
本明細書において用いられている「視力領域」は、レンズが形成された後にレンズの装用者に見えるレンズの領域又はレンズ前駆体を指す。
本明細書において用いられている「製品」は、所望のレンズ又はレンズ前駆体を指す。本製品は、「規格品」又は「カスタム製品」のいずれかであり得る。
本明細書に用いられている「RMM」(反応性モノマー混合物)は、硬化及び架橋され得るか、又は架橋されて眼用レンズを形成し得るモノマー又はプレポリマー材料を指す。様々な実施形態は、UV遮断剤、色材、光開始剤、又は触媒、及びコンタクト若しくは眼内レンズ等の眼用レンズに所望され得る他の添加剤等の1種又は2種以上の添加剤を有するレンズ形成混合物を含んでいてもよい。
本明細書において用いられている「空間的に重合した(Spatially Polymerized)」は、1つ又は2つ以上の制御された化学線の照射又は制御された化学反応のいずれか一方によって重合されたレンズ前駆体の流動性レンズ反応性媒体における重合済み部分を指す。
本明細書において用いられている「空間的配置(Spatial Placement)」は、レンズ部品をレンズ前駆体内若しくはレンズ前駆体上の流動性レンズ反応性媒体上に又は空間的に重合させた3次元空間位置に配置することを指す。なお、空間的配置は、引き続いて、例えば、配置後の放射線暴露によってレンズ部品を仕上げ加工済みレンズ製品に固着する工程を提供し得る。
本明細書で使用するところの「基板」とは、他の実体がその上に配置又は形成されてもよい、物理的実体を指す。
本明細書で使用するところの「化学放射線ボクセル」とも称される「ボクセル」とは、3次元空間中の規則的又は不規則なグリッド上の値を表す、体積要素である。ボクセルは、3次元ピクセルと見なされてもよいが、しかしながら、ピクセルが2D画像データを示す一方、ボクセルは、第3の次元を含む。更に、ボクセルは、医療及び科学的データの視覚化並びに分析にしばしば使用される一方、本発明では、ボクセルは、特定の反応性混合物体積に到達する、ある量の化学放射線の境界を画定し、それによって具体的な反応性混合物体積の架橋又は重合の速度を制御するために使用される。例として、本発明においてボクセルは、化学放射線が概ね、それぞれのボクセルの共通軸次元内の2D表面に対して向けられ得る、2D鋳型表面に対して等角である単一層内に存在すると見なされる。一例として、具体的な反応性混合物の体積は、768×768ボクセルに従って、架橋又は重合されてもよい。
本発明は、レンズ前駆体デバイスを加工して特定の機能性を備える眼用レンズを製造するために用いられる、方法及び装置を含む。機能性は、眼用レンズ内に又は眼用レンズ上の所望の3次元空間位置にレンズ部品を固着する能力と、本明細書に提供されている方法工程を使用して様々なレンズ部品をコーティングする能力の両方によってもたらされ得る。
ここで図1を参照すると、本発明の幾つかの態様の実装に使用できる方法工程が示してある。101では、レンズ前駆体デバイスが作製される。本明細書中で参照されている他の以前の発明において説明したように、ボクセルバイボクセル法を使用して幾つかのレンズ前駆体の実施形態を作製できることが好ましいが、他の方法として、例えば、他のボクセルベースのリソグラフィ方法、ステレオリソグラフィ、及び注型成形技術を挙げることができる。定義されているように、レンズ前駆体は、少なくとも1つの光学品質表面を備える非流動性部分と、前記非流動性部分の少なくとも一部に接触した流動性レンズ反応性媒体と、を具備する複合物体である。概して、図2の例示的なレンズ前駆体200に図示するように、流動性レンズ反応性媒体215は、基板表面201上に載置された光学品質表面205を備えてなる非流動性部分210の少なくとも一部に接触している。
図1に戻って説明すると、105ではレンズ前駆体の流動性レンズ反応性媒体部を安定化させることもできる。安定化の工程は、例えば、過剰な流動性レンズ反応性媒体を吸い上げる工程と、レンズ前駆体の形成に用いられた流動性レンズ反応性媒体から過剰分を除去する速度を制御する工程と、製造プロセス条件を制御する工程と、流動性レンズ反応性媒体を暫くの間落ち着かせる工程のうちの1つ又は2つ以上によって、流動性レンズ反応性媒体の量を制御することを含み得る。
110では、レンズ前駆体の流動性レンズ反応性媒体の部分を固定するための空間パターンを生成できる。空間パターンは、例えば、指定された強度、持続時間、パターン、方向、及びボクセル3次元位置に放射線を投影することによって、レンズ前駆体115の流動性レンズ反応性媒体部の1つ又は2つ以上の部分を重合するか、又は空間的に固着できる高精度のDMDファイルを含み得る。他の空間パターンは、フォトマスキング技術又は流動性レンズ反応性媒体の化学重合を含み得る。
125では、レンズ部品をレンズ設計に従って選択できる。近年においては、眼用レンズ設計に視力補正、審美的効果、視力強化、及び治療上の機能性のうちの1つ又は2つ以上が含まれ得る。したがって、定義されているように、レンズ部品には、眼用レンズ製品の意図された機能性を提供するうえで適した顔料、電気部品、UV遮断剤、色材、光重合開始剤、触媒、光学部品、抗菌コーティング、及び活性剤が包含され得る。120では、選択されたレンズ部品の1つ又は2つ以上が、レンズ前駆体デバイスの少なくとも一領域上に堆積し得る。レンズ部品を堆積させる目的に使用可能な方法論は、所要精度、部品の寸法、及び使用される製造プロセス条件に依存し得る。レンズ部品を堆積させる方法としては、インクジェット技術、噴霧、電気鍍金、蒸着、液体への漬浸、及び自動化の使用を挙げることができる。
以降のセクションでは、図3〜図8に示してある例示的な実施形態の解説を用いることによって、図1の方法工程125〜145の図解が解り易くなるであろう。図3以降は、眼用レンズ内に顔料を含めるうえで役立ち得る例示的な硬化パターンが図示してある。300A1及び300A2に、例示的なカラーコンタクトレンズの上面図及び側部断面図がそれぞれ図示してある。例示的な本実施形態では、レンズ材料302Aに顔料が堆積し固着され、着色されたパターン301Aのように、装用者の目の角膜縁リングの部分を画定又は拡張し得るリング又はシリンダが形成される。顔料を空間的に配置して空間的に重合することが可能であれば、周知の製造方法及び装置によって得られるものとは異なる審美的効果を得ることが可能である。カラーレンズの製造に用いられる公知の方法及び装置は一般に、硬化済みレンズの表面上にカラーパターンをパッド印刷することだけに限られ、その結果として、使用可能な着色剤の種類及びパターンが2つの次元だけに制限されてしまっている。それとは対照的に、本発明は、レンズ部品を空間的に位置決めする機能、とりわけ顔料粒子を着色する機能を提供することで、一部には3次元配置に起因して新規なカラー効果をもたらし得る。
図3に戻って説明すると、301B及び301B2に、使用者の眼の色を変更又は拡張する機能を備えるカラーパターンを含むコンタクトレンズの上面図及び断面図が、それぞれ図示してある。レンズ材料302Bに含まれるパターン301Bは、測定済み眼パラメーター及び値に従って、装用者の目の色を変えるように設計できる。加えて、体積の奥行き及び含有された顔料を用いることで、審美的効果の向上、又は所望され得る場合、例えばホログラム若しくは偽造防止マークを生成するなどの付加的な機能性をもたらし得る。着色済み部分にレンズ表面部分の少なくとも一部が含まれ得る実施形態においては、他の機能性として、例えば、顔料粒子を挙げることができ、この顔料粒子はレンズ汚染の低減に役立てることのできるコーティング付き抗菌粒子又はナノ表面パターンであり得る。
本発明の一部の実施形態では、レンズ内の顔料粒子として、色材、着色剤及び染料のような粒子を挙げることができる。これらの粒子は、空間的に配置することが可能であり、それ故、パッド印刷の限界を克服し、審美的効果の有意な向上をもたらす。角膜縁リング301Aパターン又は眼色の変更若しくは拡張パターンにおける顔料の空間的固定は、提供されている工程及び下記に提示されている例示的な装置部品を用いた様々な様式で起こり得る。
顔料成分を空間的に堆積させて固定する製造工程は、レンズ前駆体115の流動性レンズ反応性媒体部の1つ又は2つ以上の部分を空間的に固定するための固定化パターンを生成することを含み得る。固定化装置には、プログラムされたDMDファイルに従って流動性レンズ反応性媒体の体積を重合させるのに十分な化学線を投影できるDMDが含まれ得る。プログラムされたDMDファイルは、例えば、レンズ前駆体のレンズ縁部及び視力領域を重合させて固定するための命令をDMDに送ることができ、それによって、光学的補正特性及びレンズの適合性が変更されるのを回避している。その後、選択された顔料粒子を1つ又は2つ以上の残りの流動性レンズ反応性媒体部分上に堆積できる(120)。顔料粒子には一連の色を含めることが可能であり、これらの色を付着させる目的に利用できる技術は多岐にわたっている。例えば、レンズの指定部分の先頭に薄い顔料を堆積し、続いて、その中の領域に濃い顔料を堆積できる。このプロセスでは、色の変更、更にはそれに応じたカラー効果を見込むことができる。
化学線を制御するDMDを実装できる例示的な固定化装置は、図5の500に図示してある。一態様では、流動系を運動又は振動エネルギーから隔離させ、概ね安定させることが可能である。これは、例えば、振動隔離系540上に支持された構造550を用いて達成できる。かかる実施形態においては重力もまた利用されるため、構造550が水平な扁平表面を有することが望ましい場合がある。レンズ前駆体は、保持装置551に装着可能な形成性光学保持具530の形成性光学表面520を介して支持され得る。幾つかの実施形態において、自動化された測時機器を使用して、流動性媒体に対して最小限の時間を制御することによって、多様な固定化工程の前又は後に比較的安定した状態を達成し得る。
幾つかの実施形態では、安定化に使用される装置は、レンズ前駆体を眼用レンズに空間的に固定するために、1つ又は2つ以上の化学線照射工程にレンズ前駆体を暴露させるための、取り付けられた構成要素を含む。幾つかの実施形態では、固定化放射線によって流動性レンズ反応性混合物510内でのみ光化学反応が起こるようにしている。代替の実施形態では、例えば、レンズ前駆体形態等のレンズ前駆体の他の部分は、固定化放射線下で、1つ又は2つ以上の化学変化を経ることができる。レンズ前駆体を含む材料の性質に基づいてバリエーションを構成する他の実施形態は、本発明の教示から当業者に明白であり得る。
500では、固定化放射線を供給できる光源が560として識別されており、この光源は、DMDを介して制御され得ることが好ましい。例えば、幾つかの実施形態において、Digital Light Lab Inc.(Knoxville,Tenn.USA)製の制御器付きAccuCure ULM−2−420光源560は、固定化放射線561の供給源として受け入れ可能なものとなり得る。必要に応じて、安定化の目的に適切なパラメーターが実行された後に、固定光源560用の制御器をオン位置に切り替えて、レンズ前駆体を固定化放射線561に暴露させ、流動性レンズ反応性媒体の部分を空間的に固定する。一般的な観点から、レンズ前駆体形態530表面にわたる流動性レンズ反応性混合物を安定化ないしは別の方法で移動させ、次いで幾つかの方式で固定化放射線で照射する工程に関連する数々の実施形態が存在し得る。
別の態様では、幾つかの実施形態は、流動性レンズ反応性混合物510の化学的又は物理的変化を含み得る。例として、別の実施形態は、その流動性の性質を変化させる方式で、流動性反応性化学物質の中及び周囲に溶媒材料を導入する工程を含み得る。加えて、前記添加された材料は、流動性レンズ反応性媒体の表面エネルギー特性に対し、レンズ前駆体における付加的なレンズ部品に関して影響を及ぼし得る。流動性化学物質系の特性を変化させることに関連する、一般的な性質の数々の別の実施形態は、本発明の本質によって予測され得る。
基本的なレベルで、反応性混合物の性質は、異なる結果をもたらすことができるように、装置の様々な実施形態と相互作用し得る。安定化及び固定化装置500の性質、及び反応性混合物内の基本的な化学成分を変化させることに由来する実施形態の変形は、本発明の範囲内の実施形態を含むことが明白である。例として、これは、例えば、固定化放射線に採用される波長の変化を含むことができ、固定化放射線の前記波長における柔軟性を有する装置の実施形態を導入してもよい。
例えば、図7の700には、モデル出力に関する例示的表現が提示してあると共に、露出時間と対照してそれぞれ異なる露出強度で形成された厚さも提示してある。照射時間730とは対照的に、形成性光学機器表面(forming optic surface)の表面からの重合済み部分の距離の推定値を720としてプロットする。また、これらの値は、3つの別個の入射強度740を計算する目的に表示される。よって、所定の放射線強度及び持続時間に対する距離厚で固定化済みパターンを重合できる。上記のデジタルライトプロセシング(digital light processing)装置の記述に続き、この装置はデジタル強度制御装置(digital intensity control)として動作するため、時間はミラー要素がオン状態で費やされた積分時間に関連し得る。特定のボクセル位置で実際に生じる強度は幾つかの技術によって正確に測定され得るが、装置の能力は1つ又は2つ以上のパスの生成済みレンズ製品の測定値が、目標厚さと比較され得、その差を使用することによって、関係を参照して、特定の強度に対する時間差を駆動できる。例えば、ミラーを「オン」にした状態でボクセル位置に到達する強度が10mW/cm2である場合、曲線710に沿って新しい厚さ目標まで下方移動して新しい時間パラメーターを生成することによって、モデルから生じる調節を見出せることに言及する。制御アルゴリズムでは、この計算された時間目標を使用して、それぞれの一連の「動画」フレーム上の暴露時間を、合計が目標時間と等しい平均量に合わせて調節できる。別の方式では、フレーム毎の最大時間を使用して、最後の中間フレームにフレーム毎の最大時間の端数を含めた後、残りのフレームがオフ状態を有するものとして定義できる。続いて、調節された時間を使用して次のレンズを作製し、このプロセスを繰り返すことができる。
前述したように、レンズ部品、及び特に顔料粒子は、インクジェット技術及び蒸着技術の1つ又は2つ以上を使用して堆積させ、例えば、レンズ前駆体を液体染料浴に浸漬することによって液体状態にしてレンズ前駆体の表面全体に噴霧し塗布できる。流動性レンズ反応性媒体上に顔料を堆積させる複数の方法を含む、バリエーション及び実装を実施し得る。加えて、103では、105〜125で1つ又は2つ以上の工程が繰り返されたときにそれぞれ別個のステージで複数の顔料粒子タイプ又は陰影が含まれ得る。様々な方法工程を繰り返す場合、実施形態には、例えば、顔料粒子の化学組成、放射線投影の間隔(time in-between radiation projections)及び固定化パターンに応じたそれぞれの奥行きの位置で分散された別々のタイプの拡散済み顔料粒子が包含され得る。
流動性レンズ反応性媒体の空間的な硬化部分の更なる態様が有用となり得るのは、顔料粒子が表面全体又はレンズ前駆体全体に塗布された場合、例えば、過剰な粒子が除去され得る場合(135)である。過剰な粒子の除去は、単に固定化部分を水洗するか又は溶媒を塗布するだけで生じ得、堆積した顔料粒子140を固定して眼用レンズ145を形成する前又は後に生じ得る。全ての流動性レンズ反応性混合物が固定される前に水洗が生ずる実施形態においては、前記部分の硬化度に起因する粘着性表面の残留、又は顔料粒子の化学結合が原因で、流動性レンズ反応性混合物上に堆積した顔料の除去が不必要に遂行されてしまうことがあり得る。
ここで図4を参照すると、本発明の電気活性光学部品を堆積させ空間的に位置決めするうえで役立ち得る例示的な硬化パターンが図示してある。よって、400A1及び400A2に、電気レンズ部品を備えるコンタクトレンズの上面図及び断面図がそれぞれ図示してある。例示的な本実施形態では、レンズ部品として、レンズ材料415Aでカプセル化できる電気部品を挙げることができる。電気部品としては、例えば、可変光学部品(variable optic)410Aと電気導電材料405Aとマイクロプロセッサー401Aとを具備して構成される媒体インサートを挙げることができる。電気部品、光学部品及び位置を含むレンズ部品の数を制限すべきではなく、又は図1の様々な方法工程を与えて有効にするために提示された本実施例により限定されるように解釈すべきではない。よって、電気部品は流動性レンズ反応性媒体上に機械的に配置又は堆積し、レンズ前駆体の体積部分に固着され得る。なお、図6及び図8の例示的な装置には多くの修正及び等価物が提示されているが、本開示から当業者にとって明らかであろう。
ここで図6を参照すると、化学線を制御する装置が600に図示してある。図5の例示的な装置と同様、流動系を含めることによって、レンズ前駆体を運動又は振動エネルギーから隔離させて(例えば、水平な扁平表面が含まれるときは、振動隔離系640上に構造650が支持された状態で重力をかけることによって)概ね安定させることができる。レンズ前駆体は、保持装置651に装着可能な形成性光学保持具630の形成性光学表面620を介して支持され得る。幾つかの実施形態においては、自動化された測時機器、機械ロボット機器、及び安定化部品もまた具備させることによって、プロセッサーと論理的に連通できる。図5とは異なり、本実施形態は、制御された固定化化学線及びパターンを供給することで、リソグラフィ用途に好適であることが知られているレーザー610、又は付加的に、眼科の屈折処置に使用されるイットリウムアルミニウムガーネットレーザー(「YAGレーザー」)のようなものを介して、流動性レンズ反応性混合物610を空間的に重合させ得る。プログラムされたパターンに基づき、眼用レンズ形成プロセスの異なる工程を通して、化学線615を流動性レンズ反応性媒体に向かって投影できる。
レーザーが実装されている場所では、レンズ部品の硬化制御及び配置の両方に自動化を使用できる。また、インクジェット技術を形成装置及び固定化装置に組み込むこともできる。例えば、1種類のレンズ部品の位置決め及び堆積に続いて、固定化放射線を隣接部分に投影してレンズ部品を固着でき、かつ他のレンズ部品をその好適な製品設計位置を変えることなしに残りの流動性レンズ反応性媒体上又は以前に堆積したレンズ部品上に堆積することも可能になる。機械的配置は、何らかの自動化、ロボット運動、又は更には人間を介してレンズ部品を鋳造成形部分の1つ又は2つ以上の保持点内に配置することを含んでいてもよく、又は変異形鋳型部分に含有される反応性混合物の重合によって結果として得られる眼用レンズ内に電気部品が取り込まれるように、レンズ前駆体の流動性レンズ反応性媒体を空間的に重合させて生じさせることが好ましい。
ここで図8を参照すると、複数の鋳型部分814を、1つ又は2つ以上のレンズ前駆体処理部801を支持できるパレット813上に具備させ、図6の固定化装置に組み込めるようになっている。諸実施形態は、1つ又は2つ以上のレンズ部品を1つ又は複数の鋳型814内に位置決めする機能を個々に有する(815)自動化要素811を機械的に位置決めすることを含み得る。
幾つかの実施形態においては、図6及び図8の例示的な装置の例示的な部品を使用して、1つ又は2つ以上の結合剤層を適用できる。電気部品の配置に先立って、結合剤層が、例えば、鋳型部分又はレンズ前駆体の少なくとも一部に適用され得る。結合剤層には、限定はされないが、例えば、顔料、モノマー、又は活性剤が含まれていてもよく、例えば、粘着用途に使用され得る。したがって、幾つかの実施形態においては、例えばレンズ材料と相互貫通するポリマー網を形成できる結合ポリマーを結合層に含めることができる。それにより、安定したレンズ形成のための結合剤とレンズ材料との共有結合を生ずる必要性を排除できる。
本発明の結合ポリマーは、例えば、互いに同様の溶解度パラメーターを有する、ホモポリマー又はコポリマー、若しくはこれらの組み合わせから作製されるポリマーを含むことができ、結合ポリマーは、レンズ材料と同様の溶解度パラメーターを有する。結合ポリマーは、結合ポリマーのポリマー及びコポリマーを、互いに相互作用することが可能なものにする官能基を含み得る。官能基は、顔料粒子のような粒子の移動抑制及び/又は封入に役立つ相互作用の密度を増加する様式にて互いに相互作用する1つのポリマー又はコポリマーの群を含み得る。官能基間の相互作用は、極性、分散的、又は電荷移動錯体の性質であってもよい。官能基は、ポリマー又はコポリマー分子主鎖上に位置している場合もあれば、分子主鎖構造から懸垂(pendant)する場合もある。
非限定的な例として、正電荷を有するポリマーを形成する、モノマー又はモノマーの混合物は、負電荷を有するポリマーを形成するモノマー又は複数のモノマーと併せて使用して、結合ポリマーを形成してもよい。更に具体的な実施例として、メタクリル酸(「MAA」)及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート(「HEMA」)を使用して、MAA/HEMAコポリマーを提供し得、MAA/HEMAコポリマーは、次いで、結合ポリマーを形成するために、HEMA/3−(N,N−ジメチル(N N-dimethyl))プロピルアクリルアミドコポリマーと混合される。
別の例として、結合ポリマーは、次の式のアミド及びエステルを含むが、これらに限定されない疎水変性モノマーからなってよい:
CH3(CH2)x−L−COCHR=CH2。式中、Lは−NH又は酸素であり得、xは2〜24の整数であり得、RはC1〜C6のアルキル又は水素であり得、好ましくはメチル又は水素である。そのようなアミド及びエステルの例は、ラウリルメタクリルアミド及びヘキシルメタクリレート樹脂を含むが、これらに限定されない。更に別の実施例として、カルバメート及び尿素を拡大する脂肪族鎖ポリマーを使用して、結合ポリマーを形成し得る。
また、結合層に好適な結合ポリマーは、HEMA、MAA及びラウリルメタクリレート樹脂(「LMA」)のランダムブロックコポリマー、HEMA及びMAA若しくはHEMA及びLMAのランダムブロックコポリマー、又はHEMAのホモポリマーを含み得る。結合ポリマーの総重量に基づく、これらの実施形態における、それぞれの成分の重量パーセントは、約93〜約100重量パーセントのHEMA、約0〜約2重量パーセントのMAA、及び約0〜約5重量パーセントのLMAである。
したがって、結合ポリマー層は、ラジカル連鎖重合、工程重合、乳化重合、イオン鎖重合、開環、基移動重合、原子移動重合等を含むが、これらに限定されない、任意の便宜的な重合プロセスによって作製し得る。好ましくは、熱開始のフリーラジカル重合を使用する。重合を実施する条件は、当業者の認識範囲内である。
また、静電力、分散力、又は水素結合力を用い、レンズ前駆体又はレンズ部品の所望の表面を被覆して、コーティングを遂行することもできる。
なお、活性剤はコーティング内に含有されていてもよいし、又は活性剤をレンズ前駆体の流動性レンズ反応性物質上に堆積させるための上記方法を使用して堆積させてもよい。活性剤は、接眼面に放出される活性薬又は試薬と相容性のある任意のレンズに含有させることができる。放出方法としては、例えば、マイクロ流体ポンプを使用するか又は活性剤をレンズ形成材料に溶解若しくは分解することによって装用中に材料から活性薬を拡散させる方法を挙げることができる。任意の数の材料には、限定はされないが、無機材料を含有してなる天然由来及び合成の高分子材料並びに非高分子材料を含む(多孔性セラミック、脂質、ワックスを含むがこれらに限定されない)が包含され、これらの欠失及び併用も可能である。
好ましくは、活性剤含有物質は高分子材料であり、その中に少なくとも1つの活性剤が配置されるか、全体に分散されるかないしは別の方法で含まれる。活性剤は選択された活性剤含有物質に応じて、その物質からほとんど即座に放出され得、又は活性剤は、所望される期間にわたって持続的な様式で放出され得る。例えば、高分子材料は、少なくとも部分的に水溶性の1つ又は2つ以上のポリマーから構成され得る高分子材料が使用され得る。そのような高分子材料が露流体の水性環境に暴露されたときに活性剤が溶解し、溶解しながら放出されることが好ましい。
あるいは、幾つかの実施形態においては、活性剤を付勢された流路を通して分取して眼科環境に配する機能の付いた一体型マイクロ流体ポンプを用い、活性剤を分配できる。活性薬又は活性剤の例としては、例えば、トブラマイシン、モキシフロキサシン、オフロキサシン、ガチフロキサシン、シプロフロキサシン、ゲンタマイシン、スルフイソキサゾロンジオラミン(sulfisoxazolone diolamine)、スルファセタミドナトリウム(sodium sulfacetamide)、ネオマイシン、プロパミジン(neomycin propanidine)、スルファジアジン及びピリメタミンを含むが、これらに限定されない抗感染症薬を挙げることができる。
付加的に又は代わりに、眼用デバイスは、ホルミビルセンナトリウム(formivirsen sodium)、ホスカルネトナトリウム、トリフルリジン、テトラカインHCL、ナタマイシン及びケトコナゾール(ketoconazole)が挙げられるがこれらに限定されない抗ウイルス薬を送達できる。更にその上、例えば、アセトアミノフェン、コデイン、イブプロフェン及びトラマドールが包含され得るがこれらに限定されない鎮痛薬もまた挙げることができる。最後に、幾つかの実施形態においては、限定はされないが、例えば、ビタミン、抗酸化剤、並びに機能性食品(ビタミンA、D及びE、ルテイン、タウリン、グルタチオン、ゼアキサンチン、脂肪酸、及びこれらに類するものを含む)を付加的に含み得る活性薬又は活性剤もまた送達できる。
本発明を使用して、任意の既知のレンズ材料、又はそのようなレンズの製造に好適な材料から製造されるハード又はソフトコンタクトレンズを提供し得るが、好ましくは、本発明のレンズは、約0〜約90パーセントの含水量を有する、ソフトコンタクトレンズである。更に好ましくは、レンズは、モノマー含有ヒドロキシ基、カルボキシル基、又はこれらの両方から製造される、若しくは、シロキサン、ヒドロゲル、シリコーンヒドロゲル、及びこれらの組み合わせ等のシリコーン含有ポリマーから製造される。本発明のレンズを形成するのに有用な材料は、重合開始剤等の添加剤に加えて、マクロマー、モノマー、及びこれらの組み合わせの混合物を反応させることによって、製造し得る。好適な材料は、シリコーンマクロマー及び親水性モノマーから製造されるシリコーンヒドロゲルを含むが、これらに限定されない。
結論
本発明の多くの実施形態が説明されてきた。本明細書は、多くの特定の実施の詳細を含むが、いずれかの発明の範囲又は主張され得るものの範囲に対する限定としてではなく、むしろ、本発明の特定の装置の実施形態に固有な形態の説明として解釈されるべきである。
別個の実施形態の文脈の中で本明細書で記載される特定の装置及びレンズの特徴はまた、単一の実施形態において組み合わされて実施され得る。逆に、単一の実施形態の文脈の中で記載される様々な形態はまた、複数の実施形態において別個に、又は適切なサブコンビネーションで実施され得る。更には、諸形態が特定の組み合わせで機能するものとして上記で記載され得、更には最初にそのように主張され得るが、主張された組み合わせからの1つ又は2つ以上の形態が、場合によってはこの組み合わせから削除され得、並びに主張された組み合わせが、サブコンビネーション又はサブコンビネーションの変形を目的としてもよい。
同様に、方法工程が特定の順序で図面中に示されるとはいえ、これは、このような方法工程が示される特定の順序で若しくは順次に実施されること、又は全ての図示する操作が所望の結果を達成するために実施されることが必要であると理解されるべきではない。特定の環境では、多重タスキング及び並行が有利である場合がある。なお、上の実施形態では様々な装置部品の分離について述べたが、だからといって全ての実施形態においてそのような分離が要求されるものと理解すべきではなく、記載されている装置部品及び方法工程を概して単一の装置若しくは方法に一体化してもよいし又は複数の装置若しくは方法に使用してもよいことを理解すべきである。
このようにして、主題の特定の実施形態が説明されてきた。その他の実施形態は、以下の請求項の範囲内にある。場合によっては、請求項に記載された方法工程は、別の順序で実行してもよく、その場合も望ましい結果を達成し得る。加えて、添付の図面中に示されるプロセスは、所望の結果を達成するために特定の順序表示又は順番を必ずしも必要とするものではない。しかしながら、様々な修正が、主張された発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく実行され得ることが、理解されるであろう。
〔実施の態様〕
(1) 流動可能反応性混合物部分を、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触して重合させ、前記流動可能反応性混合物部分の少なくとも一部上に眼用レンズ部品を配置するための装置であって、
円弧状光学品質表面を含む基板であって、前記円弧状光学品質表面の少なくとも一部が、前記流動可能反応性混合物部分に接触した少なくとも1つの光学表面を備える前記非流動性眼用物体を支持する、基板と、
少なくとも1つの光学表面を備える前記非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物部分の1つ又は2つ以上の部分を重合すべく制御可能な放射線源と、
少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物部分の少なくとも一部分上に1つ又は2つ以上の眼用レンズ部品を堆積すべく作動可能な、プロセッサーを介して制御された堆積工具と、
を具備してなる、装置。
(2) 少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物の前記重合中に、前記レンズ前駆体を支持する前記円弧状光学品質表面部分が静止したままである、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記放射線源からの前記放射線の少なくとも一部を、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物に投影する空間光変調器を更に具備する、実施態様1に記載の装置。
(4) 前記空間光変調器が、デジタルミラーデバイスを含む、実施態様3に記載の装置。
(5) 前記空間光変調器が、フォトマスクを含む、実施態様3に記載の装置。
(6) 前記放射線源が、レーザーを含む、実施態様1に記載の装置。
(7) 前記放射線源を前記レンズ前駆体に対して移動するように作動可能な、プロセッサーを介して制御される装置を更に具備する、実施態様1に記載の装置。
(8) インクジェット技術を利用して、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物の少なくとも一部分上に前記眼用レンズ部品が堆積する、実施態様7に記載の装置。
(9) 噴霧技術を利用して、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物の少なくとも一部分上に前記眼用レンズ部品が堆積する、実施態様1に記載の装置。
(10) 蒸着技術を利用して、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物の少なくとも一部分上に前記眼用レンズ部品が堆積する、実施態様1に記載の装置。
(11) 眼用レンズを製造する方法であって、
流動可能反応性混合物に接触した少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体を形成する工程と、
制御された化学線を投影して、前記流動可能反応性混合物の部分を重合させる工程と、
前記流動可能反応性混合物の少なくとも一部分上に1つ又は2つ以上の眼用レンズ部品を堆積させる工程と、
を含む、眼用レンズを製造する方法。
(12) 前記重合中に前記流動可能反応性混合物部分が安定している、実施態様11に記載の方法。
(13) 前記1つ又は2つ以上の眼用レンズ部品を堆積させる前に、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物部分の視力領域をゲル化点にて又はゲル化点を超えて重合させる、実施態様11に記載の方法。
(14) 前記1つ又は2つ以上の眼用レンズ部品を堆積させる前に、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物部分の縁周辺をゲル化点にて又はゲル化点を超えて重合させる、実施態様11に記載の方法。
(15) 眼用レンズ部品を重合させかつ前記形成された眼用レンズ上に固着するのに十分な制御された化学線を投影する工程を更に含む、実施態様11に記載の方法。
(16) 眼用レンズ部品を重合させかつ前記形成された眼用レンズ内に固着するのに十分な制御された化学線を投影する工程を更に含む、実施態様11に記載の方法。
(17) 化学線への別個の暴露と暴露との間に前記眼用レンズ部品のうち1つ又は2つ以上を堆積させる、実施態様11に記載の方法。
(18) 前記眼用レンズ部品が、電気部品を具備する、実施態様11に記載の方法。
(19) 前記眼用レンズ部品が、顔料粒子を含有する、実施態様11に記載の方法。
(20) 前記眼用レンズ部品が、活性剤を含有する、実施態様11に記載の方法。
(21) 制御された放射線が、重合済み又は部分的重合済み流動可能反応性混合物のボクセル、及び制御された化学線の前記転送の1つ又は2つ以上に関連する、実施態様11に記載の方法。
(22) 前記堆積した眼用レンズ部品が、ナノコーティング付き抗菌粒子を含有する、実施態様11に記載の方法。
(23) 前記ナノコーティング付き抗菌粒子が、30ナノメートルから50ナノメートルまでの粒子径を含む、実施態様22に記載の方法。

Claims (23)

  1. 流動可能反応性混合物部分を、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触して重合させ、前記流動可能反応性混合物部分の少なくとも一部上に眼用レンズ部品を配置するための装置であって、
    円弧状光学品質表面を含む基板であって、前記円弧状光学品質表面の少なくとも一部が、前記流動可能反応性混合物部分に接触した少なくとも1つの光学表面を備える前記非流動性眼用物体を支持する、基板と、
    少なくとも1つの光学表面を備える前記非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物部分の1つ又は2つ以上の部分を重合すべく制御可能な放射線源と、
    少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物部分の少なくとも一部分上に1つ又は2つ以上の眼用レンズ部品を堆積すべく作動可能な、プロセッサーを介して制御された堆積工具と、
    を具備してなる、装置。
  2. 少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物の前記重合中に、前記レンズ前駆体を支持する前記円弧状光学品質表面部分が静止したままである、請求項1に記載の装置。
  3. 前記放射線源からの前記放射線の少なくとも一部を、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物に投影する空間光変調器を更に具備する、請求項1に記載の装置。
  4. 前記空間光変調器が、デジタルミラーデバイスを含む、請求項3に記載の装置。
  5. 前記空間光変調器が、フォトマスクを含む、請求項3に記載の装置。
  6. 前記放射線源が、レーザーを含む、請求項1に記載の装置。
  7. 前記放射線源を前記レンズ前駆体に対して移動するように作動可能な、プロセッサーを介して制御される装置を更に具備する、請求項1に記載の装置。
  8. インクジェット技術を利用して、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物の少なくとも一部分上に前記眼用レンズ部品が堆積する、請求項7に記載の装置。
  9. 噴霧技術を利用して、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物の少なくとも一部分上に前記眼用レンズ部品が堆積する、請求項1に記載の装置。
  10. 蒸着技術を利用して、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物の少なくとも一部分上に前記眼用レンズ部品が堆積する、請求項1に記載の装置。
  11. 眼用レンズを製造する方法であって、
    流動可能反応性混合物に接触した少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体を形成する工程と、
    制御された化学線を投影して、前記流動可能反応性混合物の部分を重合させる工程と、
    前記流動可能反応性混合物の少なくとも一部分上に1つ又は2つ以上の眼用レンズ部品を堆積させる工程と、
    を含む、眼用レンズを製造する方法。
  12. 前記重合中に前記流動可能反応性混合物部分が安定している、請求項11に記載の方法。
  13. 前記1つ又は2つ以上の眼用レンズ部品を堆積させる前に、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物部分の視力領域をゲル化点にて又はゲル化点を超えて重合させる、請求項11に記載の方法。
  14. 前記1つ又は2つ以上の眼用レンズ部品を堆積させる前に、少なくとも1つの光学表面を備える非流動性眼用物体に接触した前記流動可能反応性混合物部分の縁周辺をゲル化点にて又はゲル化点を超えて重合させる、請求項11に記載の方法。
  15. 眼用レンズ部品を重合させかつ前記形成された眼用レンズ上に固着するのに十分な制御された化学線を投影する工程を更に含む、請求項11に記載の方法。
  16. 眼用レンズ部品を重合させかつ前記形成された眼用レンズ内に固着するのに十分な制御された化学線を投影する工程を更に含む、請求項11に記載の方法。
  17. 化学線への別個の暴露と暴露との間に前記眼用レンズ部品のうち1つ又は2つ以上を堆積させる、請求項11に記載の方法。
  18. 前記眼用レンズ部品が、電気部品を具備する、請求項11に記載の方法。
  19. 前記眼用レンズ部品が、顔料粒子を含有する、請求項11に記載の方法。
  20. 前記眼用レンズ部品が、活性剤を含有する、請求項11に記載の方法。
  21. 制御された放射線が、重合済み又は部分的重合済み流動可能反応性混合物のボクセル、及び制御された化学線の前記転送の1つ又は2つ以上に関連する、請求項11に記載の方法。
  22. 前記堆積した眼用レンズ部品が、ナノコーティング付き抗菌粒子を含有する、請求項11に記載の方法。
  23. 前記ナノコーティング付き抗菌粒子が、30ナノメートルから50ナノメートルまでの粒子径を含む、請求項22に記載の方法。
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