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JP2014175253A - 照明装置 - Google Patents

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JP2014175253A
JP2014175253A JP2013049396A JP2013049396A JP2014175253A JP 2014175253 A JP2014175253 A JP 2014175253A JP 2013049396 A JP2013049396 A JP 2013049396A JP 2013049396 A JP2013049396 A JP 2013049396A JP 2014175253 A JP2014175253 A JP 2014175253A
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Abstract

【課題】光源が目立たなく且つ軽量化された照明装置を提供することを目的とする。
【解決手段】照明装置10は、シート状の本体部35と本体部の一方の面35b上に配列された複数の単位光学要素40とを有する光学シートと、単位光学要素の配列方向と平行な第1方向dにおいて一側から他側へ向かうように光を投射する光源20と、を有し。光学シートは、拡散成分31bを有する光拡散層31と、拡散成分が分散されていない非光拡散層32と、を含む。単位光学要素は非光拡散層に含まれる。光源は一以上の発光部材25を有する。各発光部材は、その光軸pdが光学シートの単位光学要素が設けられている面上の位置へ向くように配置され、各発光部材で発光された光の少なくとも一部が光学シートへ直接入射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置に係り、とりわけ、光源が目立たなく且つ軽量化された照明装置に関する。
従来、種々の照明装置が開発されてきた。照明装置は、大別すると、光学部材の直下に光源を配置する直下型と、例えば特許文献1に開示されているように光学部材の側方に光源を配置するエッジライト型(サイドライト型とも呼ぶ)と、に分類される。このうち、サイドライト型(エッジライト型)の照明装置では、典型的には、導光板と、導光板の側方に配置された光源と、導光板の出光側に配置された光制御シートと、を有している。導光板は、導光方向における光量の分布を調整し、光制御シートは、導光板から出射した光の進行方向を調整する。
特開平6−160642号公報
ところで、直下型の照明装置では、光源の像が視認されるようになる、すなわち、光源の配列に応じた明るさのむらが目立ってしまい、意匠面において好ましくない。この明るさのむらを不可視化するためには強い光拡散機能を有した拡散板を用いる必要が生じるが、この場合、光源からの光の利用効率が大きく低下してしまう。
一方、サイドライト型の照明装置では、光源からの光を導光する導光板の厚みが厚くなってしまい、照明装置が重量化してしまう。このため、サイドライト型照明装置において、発光面を大型化することが困難となる。さらに、特許文献1に開示された照明装置では、導光板に形成された印刷パターンが視認されてしまい、意匠性が害される。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、光源が目立たなく且つ軽量化された照明装置を提供することを目的とする。
本発明による照明装置は、
シート状の本体部と、前記本体部の一方の面上に配列された複数の単位光学要素と、を有する光学シートと、
前記単位光学要素の配列方向と平行な第1方向において一側から他側へ向かうように光を投射する光源と、を備え、
前記光学シートは、拡散成分を有する光拡散層と、前記拡散成分が分散されていない非光拡散層と、を含み、前記単位光学要素は、前記非光拡散層に含まれ、
前記光源は、一以上の発光部材を有し、
各発光部材は、その光軸が前記光学シートの前記単位光学要素が設けられている面上の位置へ向くように配置され、各発光部材で発光された光の少なくとも一部が前記光学シートへ直接入射する。
本発明による照明装置において、前記光学シートの各単位光学要素は、前記単位光学要素の配列方向と交差する方向に線状に延びていてもよい。
本発明による照明装置において、前記発光部材は、前記光学シートの法線方向に沿って前記光学シートに対面する位置から、前記光学シートのシート面に沿ってずれた位置に配置されていてもよい。
本発明による照明装置は、前記第1方向において前記他側から一側へ向かうように光を投射する第2光源を、さらに備え、
前記第2光源は、一以上の発光部材を有し、
前記第2光源の各発光部材は、その光軸が前記光学シートの前記単位光学要素が設けられている面上の位置へ向くように配置され、前記第2光源の各発光部材で発光された光の少なくとも一部が前記光学シートへ直接入射するようにしてもよい。
本発明による照明装置において、前記第2光源の前記発光部材は、前記光学シートの法線方向に沿って前記光学シートに対面する位置から、前記光学シートのシート面に沿ってずれた位置に配置されていてもよい。
本発明による照明装置において、前記光学シートの前記単位光学要素が設けられている側とは反対側面での輝度を、前記光学シートへの法線方向および前記第1方向の両方向に沿った面内の各方向から、測定することによって得られる輝度の角度分布において、前記光学シートへの法線方向の両側となる方向に、前記光学シートの法線方向での輝度よりも高輝度となる輝度のピークが存在するようにしてもよい。
本発明による照明装置において、前記ピークが生じる方向は、前記光学シートの法線方向から20°以上ずれていてもよい。
本発明による照明装置において、前記光学シートへの法線方向および前記第1方向の両方向に沿った断面における、前記第1方向に沿った前記光学シートの両端間の長さAと、前記光学シートの法線方向に沿った前記光学シートから前記発光部材までの長さBと、前記単位光学要素の前記第1方向に沿った幅wと、前記光学シートの法線方向に沿った前記単位光学要素の高さhと、が次の関係を満たすようにしてもよい。
0.5<h/w<1.5
0.025<B/A<0.25
本発明による照明装置において、前記光学シートは一体的に形成された厚み1.0mm以上のシートであるようにしてもよい。
本発明によれば、照明装置において光源の像を十分に目立たなくすることができ、且つ、照明装置を軽量化することができる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、照明装置を模式的に示す図である。 図2は、図1の照明装置を示す縦断面図である。 図3は、図1の照明装置の一部分を示す斜視図である。 図4は、図1の照明装置の発光面上の輝度の角度分布を示すグラフである。 図5は、光学シートの製造方法の一例を説明するための図である。 図6は、照明装置の一変形例を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
本明細書において、「シート」、「板」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「シート」は板やフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念であり、したがって、例えば「光学シート」は、「光学板」や「光学フィルム」と呼ばれる部材と呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
また、「シート面(板面、フィルム面)」とは、対象となるシート状(板状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材(板状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。本実施の形態においては、照明装置の発光面および光学シートの板面は平行となっている。また、正面方向とは、光学シートのシート面への法線方向のことを指す。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1〜図5は、本発明の一実施の形態を説明するための図である。このうち、図1は、照明装置10の設置状況を示す図であり、図2は、照明装置10の作用を説明するための図であり、図3は、照明装置10の光学シート30を説明するための図であり、図4は、照明装置10の発光特性を示すグラフであり、図5は、光学シートの製造方法の一例を説明するための図である。照明装置10は、発光面10aを有し、発光面10aから面状に光を発光する。図1に示された例において、照明装置10は、その発光面10aが室内に露出するようにして、天井90に埋め込まれている。
図1及び図2に示すように、照明装置10は、光学シート30と、光学シート30に光を投射する光源20と、を有している。光学シート30は、光源20からの光を受ける入光側面30bと、室内側(すなわち、被照明領域側)を向いた出光側面30aと、を有している。また、照明装置10は、光学シート30の入光側面30bに対面するようして設けられたケース15を有する。ケース15は、その端部において、光学シート30の側端面の全周に接続するようにして、光学シート30の入光側面30bを覆っている。ケース15の内面は、金属等の高反射率材料からなる反射面として形成されている。
なお、図示された例では、光学シート30は、平面視において四角形形状となるように構成されており、第1方向dに対向する一対の縁部30c1,30c2と、第2方向に対向するもう一対の縁部と、を有している。図3に示すように、図示された例において、第1方向dおよび第2方向dは互いに直交している。
図1及び図2に示すように、光源20は、第1方向dに離間した第1光源21及び第2光源22を有している。第1光源21が、光学シート30の第1方向dに対向する一対の縁部のうちの一方30c1の近傍に設けられ、第2光源22が、光学シート30の第1方向dに対向する一対の縁部のうちの他方30c2の近傍に設けられている。そして、第1光源21は、第1方向dにおいて一側から他側へ向かうように光を投射し、第2光源22は、第1方向dにおいて他側から一側へ向かうように光を投射する。
光源20をなす発光部材25として、種々の既知な発光部材25、例えば冷陰極管、とりわけ配光方向を絞った冷陰極管を用いることもできる。ただし、図示する例では、複数の点状発光部材25、典型的には、線状に配列された複数の発光ダイオード(LED)を用いて各光源21,22が構成されている。各光源21,22をなす多数の発光部材25は、対応する縁部30c1,30c2の長手方向に沿って並べて配置されている。すなわち、図3に示すように、本実施の形態では、各光源21,22をなす多数の点状発光部材25は、第2方向dに並べて配置されている。
図2及び図3によく示されているように、この照明装置10では、光源21,22をなす発光部材25は、光学シート30のシート面に沿って光学シート30の外輪郭の外方に位置している。より詳細には、一対の光源21,22の発光部材25は、それぞれ、第1方向dに対向する一対の縁部30c1,30c2の両外方となる位置にそれぞれ配置されている。すなわち、平面視において(光学シート30への法線方向ndから観察した場合において)、光源21,22をなす発光部材25は、光学シート30と重ならない位置に配置されている。
また、この照明装置10では、図2に示すように、光源21,22をなす発光部材25は、正面方向ndに沿って光学シート30からずれた位置に配置されている。より詳細には、光源21,22をなす発光部材25は、光学シート30の入光側面30bよりも、光学シート30のシート面への法線方向ndに沿って、光学シート30から離間する側(室内から離間する側)へずれた位置に配置されている。このため、図2に示すように、光源21,22をなす発光部材25で発光された光は、指向性を持ち、光学シート30の入光側面30bに直接入射し得るようになっている。
ところで、図示された例において、発光部材25は、LEDのような点状の発光体26と、発光体26を覆うように設けられたキャップ27と、を有している。キャップ27は、発光体26で発光される光の進行方向を制御し、発光部材25の配光特性を調整する。すなわち、発光部材25は、光を均一な光度で放射状に発光するのではなく、指向性を有している。発光部材25は、各方向に異なる光度(単位:カンデラ)で光を放射し、特定の方向pdにピーク光度を持つ。そして、当該特定の方向pdに対する傾斜角度が大きくなるにつれて、光度の値はしだいに低下していく。好ましくは、このような発光部材25の指向特性(配光特性、さらに言い換えると、光度の角度(方向)分布)を考慮して、光源20をなす発光部材25の配置が決定される。なお、本明細書では、ピーク光度をもたらす上記特定の方向を「光軸」と呼ぶ。
図2に示すように、正面方向ndおよび第1方向dの両方向に平行な断面において、各第1光源21,22に含まれる発光部材25の光軸pdが、光学シート30シート面に平行な方向から傾斜し、光学シート30の側へ向くようになっている。さらに、発光部材25は、その光軸pdが光学シート30の入光側面30b上の位置へ向くよう、配置されている。この結果、各発光部材25で発光された光の少なくとも一部が、光学シート30へ直接入射する、すなわち、他の部材を介することなく光学シート30へ入射することができる。
このような光軸pdの設定によれば、発光部材25の発光体26で発光体された光を極めて効率的に使用することが可能となる。なお、光源20からの光の利用効率の改善を図る観点からは、図示された例のように、光学シート30への法線方向ndと第1方向dとの両方向に沿った面(図2参照)において、光学シート30の一対の縁部30c1,30c2の中間となる位置あるいは当該位置の近傍となる領域に向けて最高光度で光を発光するように、発光部材25の配置(位置、向き)が調節されることが好ましい。
次に、光学シート30について説明する。ここで説明する光学シート30は、光の進行方向を変化させる光制御機能を有している。具体的な構成として、光学シート30の入光側面30bが、図2および図3によく示されているように、並べて配置された単位光学要素(単位プリズム)40によって形成された光学要素面(プリズム面)として構成されている。この光学要素面によって、光学シート30は光の進行方向を補正する機能、とりわけ図示する例では、光の進行方向が正面方向ndに対してなす角度を小さくするように当該光の進行方向を偏向する偏向機能を発現するようになっている。また、光学シート30は、拡散成分31bを含有しており、この拡散成分31bによって、光学シート30は光拡散機能を発現するようになっている。以下、光学シート30の構成について、さらに詳述する。
なお、本明細書における「単位光学要素」とは、屈折や反射等の光学的作用を光に及ぼして、当該光の進行方向を変化させる機能を有した要素のことを指し、「単位形状要素」、「単位プリズム」および「単位レンズ」といった要素と呼称の違いのみに基づいて区別されるものではない。同様に、「プリズム」および「レンズ」は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。
図3によく示されているように、光学シート30は、シート状の本体部35と、本体部35の入光側となる面35bに並べて配置された単位光学要素40と、を有している。各単位光学要素40は、その配列方向と交差する方向であって且つ光学シート30のフィルム面と平行な方向に、延びている。図示された例において、光学シート30のシート面への法線方向ndと平行な方向から観察した場合、単位光学要素40の配列方向は、複数の発光部材25の配列方向と直交する第1方向dと平行となっている。また、各単位光学要素40は、第1方向dに直交する第2方向dに直線状に延びている。さらに、光学シート30に含まれる単位光学要素40は、互いに同一に構成されている。単位光学要素40は、隙間無く配列されており、この結果、光学シート30の入光側面30bは単位光学要素40によって形成されている。
図2に示された断面は、単位光学要素40の配列方向dと光学シート30のシート面への法線方向との両方向に沿った断面(以下。単に「主切断面」とも呼ぶ)である。図2に示すように、各単位光学要素40は、主切断面において、三角形形状となっている。とりわけ図示する例においては、単位光学要素40の主切断面における断面形状は、光学シート30のシート面への法線方向ndを中心として左右対称に配置された二等辺三角形状となっている。このような単位光学要素40を有する光学シート30によれば、第1光源21からの光と第2光源22からの光とに対し、対称的な光学機能を発揮することができる。結果として、正面方向ndを中心として、対称的な配光特性を呈することが可能となる。
また、光学シート30は、上述したように、拡散成分31bを有しており、この拡散成分31bによって、光学シート30は光拡散機能を発現するようになっている。より厳密には、光学シート30は、樹脂からなる主部31aと、主部31a中に分散された拡散成分31bと、を有する光拡散層31を含んでいる。
図示された光学シート30は、図3によく示されているように、光拡散層31と、拡散成分31bを含有していない非光拡散層32と、を有している。図示する例において、非光拡散層32は、光拡散層31よりも入光側に配置されている。すなわち、光拡散層31は、非光拡散層32よりも室内側に配置されている。
非光拡散層32は、拡散成分を含有せず、樹脂材料からなる主部32aのみよって形成されている。非光拡散層32は、上述した単位光学要素40と、本体部35の入光側の部分と、を構成している。一方、光拡散層31は、非光拡散層32に隣接する本体部35の出光側の部分を構成している。また、後述する製造方法に起因して、光拡散層31の主部31aと非光拡散層32の主部32aとの間に、光学界面が存在しない。すなわち、光は、光学シート30内において非光拡散層32から光拡散層31へ、光学作用を及ぼされることなく入射する。
非光拡散層32の主部32aをなす樹脂材料および光拡散層31の主部31aをなす樹脂材料として、優れた光学特性を有する種々の樹脂材料、例えば、ポリカーボネート系樹脂を用いることができる。
一方、光拡散層31に分散された拡散成分31bは、主部31aとは異なる屈折率を有した粒状物、あるいは、それ自体が反射性を有した粒状物等から構成され得る。この拡散成分31bをなす粒状物は、金属化合物であってもよいし、気体を含有した多孔質物であってもよいし、さらには、単なる気泡であってもよい。また、粒状物からなる拡散成分31bの形状は、特に問われることはない。したがって、拡散成分31bは、図示された例のように球状(粒子状)である必要はなく、例えば回転楕円体形状や線状等の種々の形状を有することができる。
以上のような構成を有した光学シート30の厚みt(図2参照)は、小数第2位を四捨五入した小数第1位までの数値として、1.0mm以上であることが好ましく、2.0mm以上であることがさらに好ましい。ここで光学シート30の厚みtとは、図2に示すように、光学シート30の出光側面30aから単位光学要素40の頂部41までの光学シート30の法線方向ndに沿った長さのことである。光学シート30の厚みが薄いと、とりわけ天井90に取り付ける照明装置10においては、光学シート30が自重で撓んでしまう。この場合、光源20に対する光学シート30の相対位置が設計値からずれることになるので、所望の配光特性での照明を実現することができなくなる。ただし、天井90に取り付けることに不適な重さとなることを回避すべく、光学シート30の厚みtは、5.0mm以下であることが好ましい。
また、光学シート30への法線方向ndおよび第1方向dの両方向に沿った図2の断面において、単位光学要素40の第1方向dに沿った幅w及び光学シート40の法線方向ndに沿った単位光学要素40の高さhが、次の条件(1)を満たすと同時に、光学シート30への法線方向ndおよび第1方向dの両方向に沿った図2の断面において、第1方向dに沿った光学シート30の両端間の長さA及び光学シート30の法線方向ndに沿った光学シート30から発光部材25までの長さBが、次の条件(2)を満たすことが好ましい。
0.5<h/w<1.5 ・・・条件(1)
0.025<B/A<0.25 ・・・条件(2)
ここで、光学シート30の法線方向ndに沿った光学シート30から発光部材25までの長さBとは、光学シート30の法線方向ndに沿った、光学シート30の単位光学要素40の頂部41から発光部材25の発光面の中心位置25aまでの長さのことである。条件(1)及び条件(2)が同時に満たされる場合、天井90に取り付けられる照明装置10として、理想的な配光特性、より具体的には、天井90に取り付けられる照明装置10からの光によってより均一な明るさでの照明を実現することが可能となる。
光学シート30に関するその他の具体的な寸法例として、光学シート30のシート面に沿った幅w(図2参照)を1μm以上500μm以下とすることができ、光学シート30の板面への法線方向ndに沿った単位光学要素40の本体部35の一方の側の面35bからの高さh(図2参照)を0.5μm以上750μm以下とすることができる。また、単位光学要素50の断面形状が三角形形状または三角形形状の頂角を面取りしてなる形状からなる場合には、当該頂角56の角度θa(図2参照)を36°より大きく90°未満とすることができる。
次に、光学シート30の製造方法について説明する。以下の説明において、光学シート30は、押し出し成型装置50を用いた溶融押し出し成型法により、熱可塑性樹脂から形成される。
押し出し成型装置50は、熱可塑性樹脂をシート状に押し出す押し出し機55と、押し出し機55からの押し出し材49を、誘導するロール群61,62,63,64,66,67と、押し出し材49を成型する際の型として機能する賦型シート74を供給する賦型シート供給機構70と、を含んでいる。押し出し機55は、原料となるペレット状の熱可塑性樹脂を加熱し、シート状の押し出し材49をダイ56から押し出す。押し出し材49は、第1主ロール61及び第2主ロール62の間に進み、その後、第2主ロール62及び第3主ロール63の間と第3主ロール63及び第4主ロール64の間とを通過するようにして、第2主ロール62、第3主ロール63及び第4主ロール64の外周面に支持されて移動する。その後、押し出し材49は、第1案内ロール66及び第2案内ロール67の間を通過する。
一方、賦型シート供給機構70は、長尺の賦型シート74を巻き取った状態で保持する供給ロール71と、供給ロール71から繰り出される賦型シート74を巻き取り回収する回収ロール72と、を有している。賦型シート74は、供給ロール71から繰り出されると、第1主ロール61と第2主ロール62との間に進む。次に、賦型シート74は、第2主ロール62及び第3主ロール63の間と第3主ロール63及び第4主ロール64の間とを通過するようにして、第2主ロール62、第3主ロール63及び第4主ロール64の外周面に支持されて移動する。その後、賦型シート74は、第1案内ロール66及び第2案内ロール67の間を通過して、回収ロール72に巻き取られて回収される。
図5に示すように、押し出し成型装置50から押し出された高温の押し出し材49は、第1主ロール61及び第2主ロール62の間を賦型シート74に接触して通過し、その後、第1案内ロール66及び第2案内ロール67の間を通過するまで賦型シート74と接触した状態で同期して移動する。押し出し材49と賦型シート74とが重ね合わされて移動する間、とりわけ、第2主ロール62、第3主ロール63及び第4主ロール64の外周面に支持されて移動している間、押し出し材49と賦型シート74は互いに向けて押圧された状態となっている。そして、賦型シート74は、押し出し材49に形状を転写するための型として機能し、押し出し材49と対面する側の面に、押し出し材49に転写すべき凹凸に対応した凹凸が形成されている。この結果、光学シート30が作製される。
ここで、賦型シート74は、少なくとも押し出し材49と接触するようになる面を樹脂によって作製されている。例えば、賦型シート74は、樹脂製の基材上に電離放射線硬化型樹脂を賦型することによって、予め準備される。基材上に電離放射線硬化型樹脂を賦型することによれば、賦型シート74に所望の形状を精度良く付与することができる。
すなわち、以上の光学シート30の製造方法では、比較的に熱容量が小さく且つ比較的に熱伝導性に劣る樹脂によって、押し出し材49を成型するための型面が形成されている。このため、押し出し成型装置50から押し出された高温の押し出し材49の熱が、賦型シート74に接触することによって、押し出し材49から賦型シート74に急速に奪われてしまうことはない。この結果、高温の押し出し材49が、賦型シート74の表面に形成された凹凸に精度よく追従して変形することができる。
また、主ロール61,62から案内ロール66,67を通過するまでの間の長期間に亘って、押し出し材49が賦型シート74と接触し続ける。このため、押し出し材49が案内ロール66,67へ到達する際には、押し出し材49の温度は、賦型シート74からの離型に適した温度にまで十分に低下することができる。この結果、押し出し材49は賦型シート74から円滑に離型することができる。さらに、賦型シート74から離れたとき、押し出し材49の温度が既に十分低下しているので、押し出し材49に賦型された形状が、賦型シート74から離れた後に平坦化してしまうことが効果的に抑制される。これらのことから、押し出し材49に対して、単位光学要素40を有した光学シート30の光学要素面を、高精度に成型することが可能となる。
加えて、賦型シート74を用いた場合には、以上のように成型精度(転写精度、賦型精度)が向上するため、主ロール61〜64から押し出し材49および賦型シート74へ向けた加圧力を、著しく高める必要は無い。この点から、賦型シート74の損傷を緩和することができ、賦型シート74を繰り返し利用することが可能となる。これにより、光学シート30の製造原価を直接的に低下させることができる。
以上のようにして、比較的に安価な溶融押し出し成型法によって、アスペクト比(h/w)の高い単位光学要素40を含む光学シート30を製造することができる。
なお、押し出し成型装置50の押し出し機55が共押し出しを行うことにより、製造される光学シート30が、上述したように光拡散層31及び非光拡散層32を含むようにすることができる。得られた光学シート30において、光拡散層31及び非光拡散層32の間に、透過光に光学作用を及ぼし得る光学界面が、実質的に存在しないことになる。
また、図5に示された製造方法によれば、熱可塑性樹脂を用いて一体的に形成された光学シート30が得られる。このような製造方法によれば、基材上に電離放射線硬化型樹脂を賦型することによって得られる光学シート類と比較して、厚みの厚い、例えば1mmを超える光学シート30を単一のシートとして一体的に作製することができる。
さらに、押し出し成型装置50において、第2主ロール62の外周面に凹凸を形成しておくことにより、当該凹凸に対応する構造体を光学シート30の出光側面30aに形成することができる。
次に、主として図1及び図2を参照しながら、照明装置10での作用について説明する。
上述したように、図2に示された断面において、光源20の発光部材25から射出される光の光軸pdは、光学シート30の入光側面30b上の位置へ向けて延びている。このため、第1光源21及び第2光源22の発光部材25から射出される多くの光が、直接、つまり他の部材に入射することなく、光学シート30の入光側面30bに入射する。
図示された例では、光源20からの光の照射方向(導光方向)に沿った光量分布を均一化させるための導光板が設けられていない。しかしながら、上述したように、光源20の発光部材25から射出される光の光軸pdが光学シート30の入光側面30b上の位置へ向けて延びており、且つ、発光部材25による発光特性は、例えばキャップ27により、調整可能である。この結果、第1方向dに沿った光量分布を、違和感を生じさせない程度にまで均一化させることができる。
なお、発光部材25からの光は、当該発光部材25の光軸pdから傾斜した方向にも射出される。したがって、光源20の発光部材25から射出された一部の光は、直接、つまり他の部材に入射することなく、ケース15の反射面16に入射する。このような光は、反射面16で反射した後、光学シート30の入光側面30bに入射することができる。
光学シート30は、光の進行方向が正面方向ndに対してなす角度を小さくするように当該光の進行方向を偏向する偏向機能と、光を拡散させる光拡散機能と、を有している。このうち偏向機能は、光学シート30の単位光学要素40によって発現され、光拡散機能は、光学シート30の光拡散層31によって主として発現される。そして、単位光学要素40が、光学シート30の入光側面30bを形成し、光拡散層31は、光学シート30の出光側に設けられている。このため、光学シート30に入射した光には、まず、偏向機能が及ぼされ、その後に光拡散機能が及ぼされるようになる。
図2によく示されているように、断面三角形状を有する単位光学要素40による偏向機能の基本原理は、単位光学要素40の一方の面(入射面)から入射した光を、他方の面(全反射面)において全反射させることにより、当該光の進行方向が正面方向ndに対してなしている角度を減じるものである。図2に示すように、第1光源21に含まれる各発光部材25は、第1方向dにおける一側に位置し且つ第1方向dにおいて一側から他側へ向けて光を照射する。第1光源21の各発光部材25からの光は、単位光学要素40の一側に位置する面から当該単位光学要素40内に入射し、当該単位光学要素40の他側の面にて全反射する。一方、第2光源22に含まれる各発光部材25は、第1方向dにおける他側に位置し且つ第1方向dにおいて他側から一側へ向けて光を照射する。したがって、第2光源22の各発光部材25からの光は、単位光学要素40の他側に位置する面から当該単位光学要素40内に入射し、当該単位光学要素40の一側の面にて全反射する。
このような単位光学要素40による偏向機能は、主として、単位光学要素40の配列方向と平行な光の成分に対して及ぼされる。そして、単位光学要素40の断面形状を適宜設計しておくことにより、とりわけ、光学シート30への光源光の主たる入射角度に関連して、単位光学要素40のアスペクト比(高さh/幅w)を設定しておくことにより、光学シート30の単位光学要素40での偏向機能の程度を調整することができる。
単位光学要素40を介して光学シート30へ入射した光は、その後、本体部35内を、非光拡散層32から、光拡散機能を有した光拡散層31へと進む。この光拡散層31は、主部31aと、主部31a中に分散された拡散成分31bと、を有しており、この内添された拡散成分31bに起因して光拡散機能を発現する。これにより、光学シート30の単位光学要素40によって偏向された後での、輝度の角度分布を滑らかに変化させるようにすることができる。なお、光拡散層31の拡散機能の程度は、主部31aをなす樹脂材料、主部31aの厚み、拡散成分31bの構成(形状、大きさ(粒径)、屈折率等)、拡散成分31bの濃度等を適宜設定することにより、極めて広い範囲内で光拡散層31の光拡散機能の程度を調節することができる。
光学シート30の光拡散層31で拡散された光は、その後、光学シート30の出光側面30aによってなされる照明装置10の発光面10aから射出する。
ここで図4には、照明装置10の理想的な発光特性の一例が示されている。図4に示されたグラフは、光学シート30の出光側面30aによってなされる照明装置10の発光面10aでの輝度を、光学シート30への法線方向ndおよび第1方向dの両方向に沿った面内の各方向から、測定することによって得られる輝度の角度分布である。図4に示された照明装置10の発光面10a上での輝度の角度分布では、光学シート30への法線方向ndの両側となる方向に、光学シート30の法線方向ndでの輝度よりも高輝度となる輝度のピークが存在する。より具体的には、図4に示された照明装置10の発光面10a上での輝度の角度分布では、正面方向ndに輝度のピークが存在しない。そして好ましくは、正面方向ndに対して20°以上傾斜した方向に輝度のピークが存在する。
例えば、図2に示された例では、第1光源21から投射されて光学シート30を透過した光の進行方向は、当該光学シート30の法線方向ndまで絞り込まれず、この光に起因して形成される輝度の角度分布のピークは、第1方向dにおける一側から他側に向け正面方向ndに対して傾斜した方向に生じる。一方、第2光源22から投射されて光学シート30を透過した光の進行方向は、当該光学シート30の法線方向ndまで絞り込まれず、この光に起因して形成される輝度の角度分布のピークは、第1方向dにおける他側から一側に向け正面方向ndに対して傾斜した方向に生じる。このような第1光源21からの光および第2光源22からの光によれば、図4に示されているように、光学シート30への法線方向ndに対して20°以上傾斜した方向に光学シート30の法線方向ndでの輝度よりも高輝度となる輝度のピークを生じさせることができる。
図1に示すように、照明装置10の発光面10aから或る一定の角度範囲θrに広がる光束Lfa,Lfbは、発光面10aと略平行な面上、通常では床面と平行な面上において、異なる広さの領域Za,Zbに進む。図1に示すように、発光面10aの直下となる正面方向ndに進む光束Lfbが進む領域Zbよりも、正面方向ndに対して傾斜した方向に進む光束Lfaが進む領域Zaの方が広くなる。したがって、照明装置10が設置されている領域内の各位置における照度を揃える観点からは、例えば照明装置10が天井90に設置されている室内の各位置における照度を揃える観点からは、光学シート30への法線方向ndの両側となる方向に、光学シート30の法線方向ndでの輝度よりも高輝度となる輝度のピークが存在することが好ましい。とりわけ、正面方向ndに対して20°以上傾斜した方向に輝度のピークが存在することが好ましい。
なお、上述したように、輝度の角度分布に直接的に影響を及ぼす光学シート30における単位光学要素40による偏向機能の程度は、光学シート30への光源光の主たる入射角度に関連して、単位光学要素40のアスペクト比(高さh/幅w)を設定することにより、調整可能である。とりわけ、光学シート30への法線方向ndおよび第1方向dの両方向に沿った図2の断面における、単位光学要素40の第1方向ndに沿った幅w、光学シート40の法線方向ndに沿った単位光学要素40の高さh、第1方向dに沿った光学シート30の両端間の長さA、及び、光学シート30の法線方向ndに沿った光学シート30から発光部材25までの長さBが、上述した条件(1)及び条件(2)を満たす場合、光学シート30への法線方向ndに対して20°以上傾斜した方向に光学シート30の法線方向ndでの輝度よりも高輝度となる輝度のピークが存在する傾向が生じた。
0.5<h/w<1.5 ・・・条件(1)
0.025<B/A<0.25 ・・・条件(2)
以上のような本実施の形態によれば、照明装置10の発光面10aをなす光学シート30に直面する位置、すなわち、光学シート30の法線方向ndに沿って光学シート30に対面する位置に、光源20をなす発光部材25が存在しない。したがって、照明装置10の発光面10a上に光源20の発光部材25の配列に起因した明るさのむらが生じることはない。また、光源20をなす発光部材25からの光を導光するための厚みの厚い導光板が存在しないので、照明装置10を軽量化することができる。これにより、照明装置10の発光面10aを大面積化することも可能となる。
また、本実施の形態によれば、単一の光学シート30が、光源20からの光の進行方向を偏向させる機能および当該光を拡散させる機能を有している。したがって、照明装置10に含まれる光学シート類の数を低減することが可能となる。これにより、照明装置10の製造コストを直接的に低減すること、並びに、照明装置10の薄型軽量化することが可能となる。また、光学シート類は、光の進行方向を制御するための部材であったが、その反面、入射光の一部を反射する並びに入射光の一部を吸収することもある。結果として、光源20をなす発光部材25で発光された光の多くが、いずれかの光学シート類に吸収され、画像の表示に使用され得なかった。一方、上述した本実施の形態によれば、光源20からの光は、光学シート30のみを透過し、照明装置10の発光面10aから出射するようになる。このため、光源20をなす発光部材25で発光された光の利用効率を大幅に上昇させることができる。
とりわけ、図示された例によれば、照明装置10には、光源20からの光の進行方向を変化させるための光学シート類として、光学シート30のみが含まれている。したがって、照明装置10を大幅に薄型軽量化すること及び光源20からの光の利用効率を大幅に改善することが可能となる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
例えば、上述した実施の形態において、単位光学要素40の主切断面における断面形状の一例を説明したが、これに限られない。例えば、単位光学要素40の主切断面における断面形状が、三角形形状からなる例を示したが、これに限られず、単位光学要素40の主切断面における断面形状は種々の形状に設計され得る。例えば、単位光学要素40の断面形状をなす三角形形状の頂部が面取りされていてもよい。また、光学シートの主切断面において、上述した三角形形状の本体部35から延び出る二辺のうちの少なくとも一辺が、外方に膨出した曲線となるように変形されてもよい。さらに、光学シート30の主切断面において、単位光学要素40が、曲線状の外輪郭を有するようにしてもよい。すなわち、単位光学要素40の表面が曲面として構成されてもよい。具体的な形状の例として、光学シート30の主切断面において、単位光学要素40が、楕円の一部(一例として半楕円)または円の一部(一例として半円)に相当する形状を有するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態において、光学シート30に含まれる単位光学要素40が同一に形成されている例を示したが、これに限られない。複数の単位光学要素40が、フレネルレンズを形成するように構成されていてもよい。
さらに、単位光学要素40は、一次元配列された線状の要素に限られることなく、二次元配列されてマイクロレンズ(フライアイレンズ)を構成する点状の要素であってもよい。
さらに、上述した実施の形態において、光源20,21,22の点状発光部材25として、LEDを例示したが、これに限られず、その他の点状発光体を用いてもよい。また、光源20,21,22の発光部材25は、点状発光部材に限られず、例えば冷陰極管等の線状発光部材を用いても良い。
さらに、上述した実施の形態において、光学シート30の一対の縁部30c1,30c2のそれぞれに対応するようにして一対の光源21,22が設けられている例を示したが、これに限られず、一つの光源のみが照明装置10に設けられるようにしてもよい。例えば、図6に示すように、一対の光源21,22のうちの一方が省略されるようにしてもよい。このような例において、単位光学要素40の断面形状は、第1方向dにおける一方の側に位置する光源20からの光を偏向すればよいので、正面方向ndを中心として対称形状となっている必要はない。
さらに、上述した実施の形態において、照明装置10が一つの発光面10aのみを有する例を示したが、これに限られない。図6に示すように、照明装置10が、対向して配置された一対の光学シート30を有し、各光学シート30がそれぞれ発光面10aを形成するようにしてもよい。図6に示された例において、一対の光学シート30は、単位光学要素40が向き合うようにして、対向して配置されている。光源20は、一対の光学シート30の間となる領域に向け、第1方向dにおける一側から他側へ向かうようにして、光を射出する。この例において、光源20に含まれる発光部材25は、各光学シート30の入光側面30b上の位置に向く二つの光軸pdを有していることが好ましい。図6に示された照明装置10は、一例として、二つの部屋を区画する壁91に設置されている。照明装置10の二つの発光面10aは、各部屋にそれぞれ露出しており、二つの部屋のそれぞれに光を射出している。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 照明装置
10a 発光面
15 ケース
16 反射面
20 光源
21 第1光源
22 第2光源
25 発光部材
26 発光体
27 キャップ
30 光学シート
30a 出光側面
30b 入光側面
30c1 縁部、第1縁部
30c2 縁部、第2縁部
31 光拡散層
31a 主部
31b 拡散成分
32 非光拡散層
32a 主部
35 本体部
40 単位光学要素
49 押し出し材
50 押し出し成型装置
55 押し出し機
56 ダイ
61,62,63,64 主ロール
66,676 案内ロール
70 賦型シート供給機構
71 供給ロール
72 回収ロール
74 賦型シート
75 第2賦型シート供給機構
76 第2供給ロール
77 第2回収ロール
79 第2賦型シート
90 天井
91 壁

Claims (6)

  1. シート状の本体部と、前記本体部の一方の面上に配列された複数の単位光学要素と、を有する光学シートと、
    前記単位光学要素の配列方向と平行な第1方向において一側から他側へ向かうように光を投射する光源と、を備え、
    前記光学シートは、拡散成分を有する光拡散層と、前記拡散成分が分散されていない非光拡散層と、を含み、前記単位光学要素は、前記非光拡散層に含まれ、
    前記光源は、一以上の発光部材を有し、
    各発光部材は、その光軸が前記光学シートの前記単位光学要素が設けられている面上の位置へ向くように配置され、各発光部材で発光された光の少なくとも一部が前記光学シートへ直接入射する、照明装置。
  2. 前記第1方向において前記他側から一側へ向かうように光を投射する第2光源を、さらに備え、
    前記第2光源は、一以上の発光部材を有し、
    前記第2光源の各発光部材は、その光軸が前記光学シートの前記単位光学要素が設けられている面上の位置へ向くように配置され、前記第2光源の各発光部材で発光された光の少なくとも一部が前記光学シートへ直接入射する、請求項1に記載された照明装置。
  3. 前記光学シートの前記単位光学要素が設けられている側とは反対側面での輝度を、前記光学シートへの法線方向および前記第1方向の両方向に沿った面内の各方向から、測定することによって得られる輝度の角度分布において、前記光学シートへの法線方向の両側となる方向に、前記光学シートの法線方向での輝度よりも高輝度となる輝度のピークが存在する、請求項2に記載された照明装置。
  4. 前記ピークが生じる方向は、前記光学シートの法線方向から20°以上ずれている、請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記光学シートへの法線方向および前記第1方向の両方向に沿った断面における、前記第1方向に沿った前記光学シートの両端間の長さAと、前記光学シートの法線方向に沿った前記光学シートから前記発光部材までの長さBと、前記単位光学要素の前記第1方向に沿った幅wと、前記光学シートの法線方向に沿った前記単位光学要素の高さhと、が次の関係を満たす、請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明装置。
    0.5<h/w<1.5
    0.025<B/A<0.25
  6. 前記光学シートは、一体的に形成された厚み1.0mm以上のシートである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の照明装置。
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