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JP2014158088A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線LANのAPモードで外部STA機器と接続する際に、必要のないビーコン信号が送信されてしまうことを防止する。
【解決手段】無線通信システムにおいて、無線LANアクセスポイントとしてステーション機器102,103と通信を行う通信部204と、無線LAN接続されたステーション機器102,103に対してコンテンツを送信するためのアプリケーションとして少なくとも公開アプリと本人アプリとを備え、通信部204は、公開アプリが選択されている場合にはビーコン信号を送信し、本人アプリが選択されている場合にはビーコン信号を送信しない。
【選択図】図4B

Description

本発明は、無線LANネットワークで接続された外部機器とデータ通信を行う情報処理装置に関するものである。
従来、IEEE802.11の標準規格に基づく無線LANを用いた無線通信技術において、インフラストラクチャモードが一般的に利用されている。インフラストラクチャモードは、無線LANアクセスポイント(以下、APと記述する)からの電波到達内に存在する無線LANステーション機器(以下、STAと記述する)が、APを介して通信を行う通信形態である。
無線LANのSTA機能を備えたデジタルカメラでは、APに接続を行い、そのAPのネットワークに接続された外部機器との間で撮影した静止画・動画等のコンテンツの送受信が可能である。例えば、撮影した静止画データを、パーソナルコンピュータ、プリンタやサーバ等へ、無線ネットワークを介して転送する技術が存在する。
一方、最近では無線LANのSTAとしての動作だけではなく、APとして動作可能な機能を持ったデジタルカメラやEye−Fi(登録商標)カードが提案されている。デジタルカメラを無線LANのAPとして動作させ、他のデジタルカメラやスマートフォン等のSTAとの間で、インフラストラクチャモードで接続を行い、機器間でのデータの送受信を行うことが可能である。これによって、屋外等APが見つからないような状況下でもインフラストラクチャモードでの通信を行うことが可能になる。
このような背景から、今後は無線LANのAPとして動作可能な機能を搭載し、機器間でのデータ共有を行うことが可能なデジタルカメラが普及することが予想される。
例えば、特許文献1では、複数のSTAに相当するクライアント機器との接続が可能なホスト機能と、APに相当するホスト機器との接続が可能なクライアント機能の両機能を持つデジタルカメラが提案されている。撮影した画像データを外部機器へ送信する際に、予め使用者が設定したタイミングでデジタルカメラがホストモードとして起動し、外部機器との接続のための信号の送信を開始する。デジタルカメラと外部機器との接続が完了すると、デジタルカメラが外部機器に対して画像データを送信する。
特開2009−147657号公報
しかしながら、特許文献1の従来技術では、デジタルカメラのホストモードが起動する度に、外部機器との接続を行う際にビーコン信号に相当する信号を送信しているが、その信号を送信せずに外部機器と接続可能なケースまでは言及されていない。外部機器との接続の際に常にビーコン信号を送信していては、デジタルカメラの処理負荷や消費電力が大きくなってしまう。
そこで、本発明の目的とするところは、デジタルカメラのホストモード起動時に、外部機器との接続の際のビーコン信号の送信を必要最小限にすることで、デジタルカメラの処理負荷や消費電力を低減させることである。
上記目的を達成するために、本発明は、無線通信システムにおいて無線LANアクセスポイントとしてステーション機器と通信を行う通信手段と、無線LAN接続された前記ステーション機器に対してコンテンツを送信するためのアプリケーションとして、少なくとも第一のアプリケーションと第二のアプリケーションを備え、前記通信手段は、前記第一のアプリケーションが選択されている場合にはビーコン信号を送信せず、前記第二のアプリケーションが選択されている場合にはビーコン信号を送信することを特徴とする。
本発明によれば、情報処理装置のAP機能を用いる際に、使用者が起動するアプリケーションによって、ビーコン信号の送信有無の判断を行い、ビーコン信号の送信が必要な場合にのみビーコン信号を送信する。これによって、情報処理装置の処理負荷や消費電力を低減させることが可能である。
図1は、本発明の実施形態にかかる無線LANネットワークシステム100の構成を示した模式図である。 図2は、本発明の実施形態にかかるデジタルカメラ101の内部構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施形態にかかるAPであるデジタルカメラ101とSTAであるスマートフォン103との間の通信処理のフローチャートである。 図4Aは、本発明の実施形態にかかる本人アプリケーションを用いた無線LAN通信のフローチャートである。 図4Bは、本発明の実施形態にかかる公開アプリケーションを用いた無線LAN通信のフローチャートである。 図4Cは、本発明の実施形態にかかる公開アプリケーションを用いた無線LAN通信のフローチャートである。 図5は、本発明の第一の実施例におけるデジタルカメラ101の通知部206に表示される表示画面の一例を示した図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態にかかる情報処理装置として、APとして動作するデジタルカメラを例に示す。
図1は、本発明の実施の形態における無線LANネットワークシステム100の構成を示す模式図である。
図1に示す無線LANネットワークシステム(無線通信システム)100は、情報処理装置としてのデジタルカメラ101と、携帯電話の一種であるいわゆるスマートフォン102とスマートフォン103とを含んで構成される。情報処理装置としてのデジタルカメラ101は、無線LANアクセスポイント(AP)として動作する。スマートフォン102,103は、デジタルカメラ101のネットワークに接続され、無線LANステーション機器(STA)として動作する。なお、スマートフォン102は、デジタルカメラ101と同一の使用者のスマートフォンとする。また、スマートフォン103は、他者が所有するスマートフォンとする。
デジタルカメラ101とスマートフォン102,103間の無線接続方式には、無線LAN規格に規定されている802.11a,b,g,n規格に代表される無線通信方式が用いられる。そして、デジタルカメラ101とスマートフォン102,103は、撮影された静止画および動画コンテンツ等の送受信を行う。
次に、デジタルカメラ101の構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施例におけるデジタルカメラ101の内部構成の例を示すブロック図である。
デジタルカメラ101は、制御部201、ROM202、RAM203、通信部204、記録部205、通知部206、操作部207、撮像部208、タイマー部209および内部バス210を含んで構成される。
制御部201は、例えばコンピュータプログラムを実行可能なCPUを含む。そして制御部201は、内部バス210を介してROM202、RAM203、通信部204、記録部205、通知部206、操作部207、撮像部208、タイマー部209と接続され、これらの制御の全てを行う。
ROM202は、制御部201が実行するデジタルカメラ101の各部の制御を行うコンピュータプログラムおよび各部の処理に関するパラメータ等の情報が、コンピュータ読取り可能な形式で格納されている。ROM202は、Flash ROMを含む。ROM202には、デジタルカメラ101がAP機能を実行する際に必要なSSID(Service Set Identifier)情報、暗号化方式情報、暗号キー情報やパスワード情報が格納されている。さらに、アプリケーション実行時に必要な使用者ID情報、パスワード情報等も格納されている。なお、これらの情報は、予め使用者が操作部207を操作することによりROM202に入力されて格納されているものとする。また、デジタルカメラ101がAP機能を起動し、STAとの通信を行うための各種アプリケーション(コンピュータプログラム)も格納されている。ここで、各種アプリケーションには、STAと通信を行うための第一のアプリケーションと第二のアプリケーションの2つのアプリケーションを含む。第一のアプリケーションと第二のアプリケーションについては後述する。
RAM203は、制御部201がROM202に格納されているコンピュータプログラムを実行する際に、作業領域として使用するための揮発性メモリである。
通信部204は、無線通信方式に準拠した通信により静止画および動画データ等の送受信を行う。例えば、無線LAN規格に規定されている802.11a,b,g,n規格に準拠した方式に則り通信を行う。また、通信部204は、無線LANのAPとSTAとの双方の動作が可能であり、制御部201からの指示により、APまたはSTAとして動作する。
記録部205は、記録媒体を備えており、撮像部208が取得した静止画および動画データを、制御部201の指示に基づいて記録媒体に記録する。なお、記録媒体は、例えば内蔵フラッシュメモリや内蔵HDD等の内蔵記録媒体であってもよいし、着脱可能なメモリーカード等の外部記録媒体であっても構わない。
通知部206は、撮像部208が取得した静止画および動画データや、記録部205から読み出された静止画および動画データ、使用者の操作のためのアイコン等を表示する液晶モニタ等が適用される。更に通知部206は、スピーカーを有し、撮像部208が取得した動画データの音声、記録部205から読み出した動画データの音声、使用者の操作のための確認音や警告音を出力してもよい。
操作部207は、デジタルカメラ101の各種操作要求を使用者から受け付ける。使用者は、操作部207を介してデジタルカメラ101の各種設定や操作を行うことが可能である。操作部207は、例えばボタン、ダイヤル、タッチパネル等の入力デバイスが適用される。
撮像部208は、被写体を撮影して得られたアナログ信号をデジタルデータに変換し、圧縮処理を行う。撮像部208によって撮影された静止画および動画データは、一時的にRAM203に格納され、制御部201の指示によって記録部205に記録される。また、撮像部208は、制御部201からの指示に基づいてズーム、フォーカス、絞り値設定等の制御も行う。なお、撮像部208は光学レンズ、撮像素子、画像処理部、エンコード処理部等で構成される。
タイマー部209は、現在の日付および時刻や各部で行われる処理に関する時間等の計測を行う。
内部バス210は、制御部201、ROM202、RAM203、通信部204、記録部205、通知部206、操作部207、撮像部208、タイマー部209と接続されている。そして各部は、内部バス210を介して、互いにデータの送受信を行うことが可能である。
次に、APであるデジタルカメラ101と、STAであるスマートフォン103との間の通信処理のフローを、図3を用いて説明する。この通信処理は、操作部207が使用者によるAPモード切替要求操作(無線LANのモード設定をAPモードに切り替えるための操作)を受け付けると開始される。
まず、S301において、制御部201は、操作部207より受信した使用者からAPモード切替要求の指示に従い、通信部204を制御して無線LANのAPとして動作するよう無線LANのモード設定をAPモードに切り替える。
S302において、制御部201は、通信部204を制御して、ビーコン信号を送信する。ビーコン信号には、無線のネットワーク名であるSSID、暗号化方式、暗号キー等の識別情報が含まれている。これにより、APからの電波到達内にいるスマートフォン103は、デジタルカメラ101がネットワークを生成したことを判別出来る。スマートフォン103はビーコン信号を受信すると、ビーコン信号内に含まれるSSIDに相当するAPを検出する。
S303およびS304において、デジタルカメラ101とスマートフォン103間で認証を行う。ここでは、デジタルカメラ101は、スマートフォン103からのオーセンティケーション要求(S303)に対して応答(S304)する。
S305およびS306において、デジタルカメラ101とスマートフォン103間の接続処理を行う。この接続処理によって、デジタルカメラ101とスマートフォン103の対応が一意に決定される。接続処理では、デジタルカメラ101とスマートフォン103の間でアソシエーション要求(S305)/応答(S306)フレームの交換が行われ、パラメータのネゴシエーションやAID(Association ID)の割当などが行われる。
以上の処理で、デジタルカメラ101とスマートフォン103との無線LAN接続が完了し通信を行うことが可能になる。
続いてS307において、スマートフォン103は、デジタルカメラ101へ、デジタルカメラ101の記録部205に格納されているコンテンツのリストの取得要求を送信する。制御部201は、通信部204を介して、スマートフォン103からのコンテンツリクエスト要求を受信する。
S308において、制御部201は、操作部207を介して使用者の指示を受け、記録部205内に格納されているコンテンツからスマートフォン103に送信可能なコンテンツのリストを生成する。そして、制御部201は、コンテンツリスト取得応答を、通信部204を介して、スマートフォン103に送信する。
S309において、スマートフォン103は、デジタルカメラ101から受信したコンテンツリストの中から使用者の操作により所望のコンテンツが選択されると、選択されたコンテンツを取得するためのコンテンツ取得要求を送信する。そして、制御部201は、スマートフォン103から送信されるコンテンツ取得要求を、通信部204を介して受信する。
S310において、制御部201は、コンテンツ取得要求内で指定されているコンテンツを、記録部205から読み出す。そして、制御部201は、通信部204を介して、読み出したコンテンツを、コンテンツ取得応答としてスマートフォン103へ送信する。
以上のフローで、デジタルカメラ101からスマートフォン103へのコンテンツの送信が行われる。
次に使用者がアプリケーションを起動させ、デジタルカメラ101とスマートフォン102もしくはスマートフォン103間の無線LAN通信を行うフローを、図4Aを用いて説明する。図4Aは、デジタルカメラ101とスマートフォン102もしくはスマートフォン103間の無線LAN通信を行う処理を示すフローチャートである。
前提として、デジタルカメラ101とスマートフォン102もしくはスマートフォン103の間のデータのやり取りはHTTP(Hypertext Transfer Protocol)が使用されるものとする。そして、デジタルカメラ101がWebサーバ機能を備え、スマートフォン102とスマートフォン103がブラウザ機能を備えているものとする。これらの機能を実現するためのコンピュータプログラムは、あらかじめデジタルカメラ101やスマートフォン102,103のそれぞれのROMなどに格納されている。そして、デジタルカメラ101やスマートフォン102,103のそれぞれのCPUなどがこれらのコンピュータプログラムを読み出して実行することにより実現される。なお、デジタルカメラ101とスマートフォン102またはスマートフォン103の間のデータのやり取りに使用されるプロトコルとして、DLNA(Digital Living Network Alliance)等を用いてもよい。
また、前記のとおり、STAとしてのスマートフォン102,103と通信するためのアプリケーションには、第一のアプリケーションと第二のアプリケーションとの少なくとも2つのアプリケーションが含まれる。以下の説明では、本人のスマートフォン102と通信するためのアプリケーション(第一のアプリケーション)を「本人アプリ」と称し、他人のスマートフォン103と通信するためのアプリケーション(第二のアプリケーション)を「公開アプリ」と称する。本人アプリと公開アプリの内容については後述する。
まず、S401において、制御部201は、操作部207に対してデジタルカメラ101をAPモードに設定する操作が行われたか否かを判定する。APモードに設定されたと判定すると(Yes)、アプリケーションの選択(S402)へと進む。デジタルカメラ101がAPモードに設定されない場合には(No)、以下の処理は実行されない。
S402において、制御部201は、図5(a)にように示すように、通知部206にアプリケーション選択画面を表示させ、使用者に使用するアプリケーションを選択させるように促す。そして、制御部201は、操作部207に対して「本人アプリ」を選択する操作が行われたか否かを判定する。使用者の操作部207への操作によって、「本人アプリ」が選択されと判定された場合には(Yes)、ステップS403に進む。そうでない場合には(No)、以下の処理は実行されない。
S403とS404においては、制御部201は、認証処理を行う。具体的には、制御部201は、図5(b)に示すような本人アプリログイン画面を通知部206に表示する。本人アプリは、記録部205内の全コンテンツを閲覧可能にする機能(公開機能)のほか、コンテンツの削除・編集機能等も備え、さらにデジタルカメラ101の制御機能も備えている。このため、本人アプリの実行には、使用者本人であることの認証を必要としている。なお、本人アプリの動作についての詳細は後述する。
そして、制御部201は、使用者が通知部206に表示されている画面に従い、操作部207を操作して「使用者ID」と「パスワード」を入力し、「ログイン」を押下するまで待機する。制御部201が使用者による前記入力および操作を検出すると、S404に進む。
S404においては、制御部201は、操作部207を介して使用者より入力された使用者ID情報とパスワード情報を、ROM202内に格納されている使用者ID情報とパスワード情報と比較し、一致しているか否かを判定する。一致していると判定した場合には(Yes)、ステップS405に進む。一方、制御部201は、操作部207より入力された使用者ID情報とパスワード情報が、ROM202に格納されているものと不一致であると判断した場合(No)には、この処理を終了する。また、この場合には、制御部201は、再度入力するよう通知部206に表示させてもよい。
S405において、制御部201は、本人アプリを起動する。そして、制御部201は、本人アプリを起動した後に、通信部204を介してスマートフォン102からの接続要求を待つ。使用者はスマートフォン102をデジタルカメラ101に無線LAN接続するように、スマートフォン102を操作することになる。そして、スマートフォン102は、使用者により前記操作が行われると(前記操作が行われたことを検出すると)、接続要求を送信する。また、この際、使用者がスマートフォン102に入力すべきデジタルカメラ101のAPのSSID情報とパスワード情報は、使用者にとって既知の情報である。このため、これらの情報は、予め使用者の操作によってスマートフォン102に格納されている。したがって、デジタルカメラ101からビーコン信号を送信する必要はない。上記の情報をスマートフォン102が保持しているために、デジタルカメラ101がAP機能を起動していれば、S302のステップを省略しても、即ちAPがステルスモードで起動していても、デジタルカメラ101と接続が可能になる。ここでいうステルスモードとは、APが自身のSSIDを含むビーコン信号をブロードキャストしない機能のことである。これにより、デジタルカメラ101が生成するネットワークが他者に容易に発見されにくくなるため、セキュリティ向上の効果も考えられる。
S406において、制御部201は、通信部204を介して、スマートフォン102からの接続要求を受信したか否かを判定する。スマートフォン102からの接続要求を受信しない場合には(No)、制御部201は、受信するまで待機してもよく(図4A参照)、本人アプリを終了してもよい(図略)。スマートフォン102からの接続要求を受信した場合には(Yes)、ステップS407に進む。
ステップS407において、無線LAN接続が開始される。
S408において、制御部201は、通信部204を介して、スマートフォン102と通信を行う。制御部201は、使用者によるスマートフォン102の操作に基づいて、本人アプリの所定の動作を実行する。本人アプリの所定の動作としては、例えば、記録部205内のコンテンツの閲覧、消去、編集等がある。また、デジタルカメラ101本体を操作する処理等も行える。具体的には次のとおりである。コンテンツの閲覧動作は、制御部201が通信部204を介してスマートフォン102からの指示を受信すると、要求されたコンテンツを記録部205から読み出して通知部206に表示する。コンテンツの消去動作では、制御部201は、操作部207より受信した使用者からの指示に基づき、記録部205に格納されている指定されたコンテンツを削除する。コンテンツの編集動作では、通知部206を介してスマートフォン102から受信した編集済みコンテンツを、記録部205に格納されている元のコンテンツに上書き保存を行うか、あるいは別ファイルとして格納する。また、デジタルカメラ101本体の操作機能では、制御部201は、通信部204を介してスマートフォン102から受信した指示に従って、撮像部208の制御等を行う。これによって、スマートフォン102からデジタルカメラ101のズーム操作等の遠隔操作が可能になる。
S409において、制御部201は、本人アプリの終了判定を行う。たとえば、制御部201は、通信部204を介してスマートフォン102からの本人アプリの終了要求を受信するか、もしくは操作部207を介して使用者からの終了指示を受信すると(Yes)、本人アプリを終了する。終了要求または終了指示の受信がない場合には(No)、制御部201は、本人アプリの終了判定を続ける。
続いて、公開アプリが選択され、スマートフォン103にデジタルカメラ101内のコンテンツ情報を送信するフローに関して、図4Bを参照して説明する。図4Bは、スマートフォン103にデジタルカメラ101内のコンテンツ情報を送信する処理を示すフローチャートである。
S410の処理は、S401と同様の処理であるので、ここでは説明を割愛する。
S411において、制御部201は、公開アプリが選択されたか否かを判定する。具体的には、制御部201は、図5(a)にように示すように、通知部206にアプリケーション選択画面を表示させ、使用者に使用するアプリケーションを選択させるように促す。制御部201は、操作部207に対する使用者の「公開アプリ」を選択する操作を検出すると(Yes)、ステップS412に進み、制御部201は、公開アプリを実行する。なお、公開アプリが選択されない場合には(No)、制御部201は、以下の処理を実行しない。
なお、公開アプリは、記録部205内のコンテンツを閲覧可能にする機能(公開機能)を有する。ただし、公開アプリは、コンテンツの削除・編集機能等や、デジタルカメラ101の制御機能を有しない。このため、本人アプリの実行には、使用者本人であることの認証を必要としない。
S412において、制御部201は、公開アプリを起動する。公開アプリが起動すると、制御部201は、図5(c)に示すようなコンテンツ選択画面を通知部206に表示する。具体的には、制御部201は、記録部205に格納されているコンテンツ情報を読み出し、フォルダ別に通知部206に表示する。図5(c)に示す例では、制御部201は、フォルダを日付で分けて管理しているが、フォルダ分けの方法はこの限りではない。
S413において、制御部201は、使用者による操作部207に対する操作にしたがって、公開するコンテンツを決定する。具体的には、まず、使用者は、通知部206に表示されているコンテンツ選択画面にしたがって、公開するコンテンツを選択することになる。ここでは、使用者は、「2011/11/03」を選択して押下したものとする。制御部201は、使用者による「2011/11/03」の選択を検出すると、図5(d)に示すように、「2011/11/03」フォルダ内に格納されているコンテンツデータを、通知部206に表示する。これにより、制御部201は、使用者に対して、公開するコンテンツの選択を促す。そして、使用者は、通知部206に表示されているコンテンツの中から、公開可能であるコンテンツを選択することになる。制御部201は、使用者によるコンテンツの選択の操作を検出すると、図5(e)に示すようなコンテンツの公開の確認画面を通知部206に表示する。
そして、ステップS414において、選択したコンテンツを公開するか否かを判定する。具体的には、制御部201は、通知部206が図5(e)に示す表示を行っている状態で、使用者による「Yes」を押下する操作を検出すると(Yes)、選択されたコンテンツを公開するためステップS415以下の処理に進む。一方「No」を押下する操作を検出した場合には、公開するコンテンツの選択画面である図5(c)あるいは図5(d)を通知部206に表示し、使用者に再度公開するコンテンツの選択を行うように促す。
ステップS415においては、制御部201は、通信部204を介してビーコン信号を送信する。そして、ステップS416に進む。
ステップS416においては、制御部201は、通信部204を介してスマートフォン103からの接続要求を待つ。使用者はスマートフォン103を操作して、デジタルカメラ101と無線LAN接続をするための設定を行うことになる。また、使用者はスマートフォン103上に表示されるSSIDのリストの中から、デジタルカメラ101のAPのSSIDを選択し、無線LAN接続設定を開始することになる。スマートフォン103は、使用者による前記設定を検出すると、当該使用者の設定にしたがって、デジタルカメラ101に接続要求を送信する。
S416において、制御部201は通信部204を介してスマートフォン103からの接続要求を受信したか否かを判定する。接続要求を受信していない場合には、制御部201は、通信部204を介して、スマートフォン103からの接続要求の検出を継続する。スマートフォン103からの接続要求を検出した場合には、ステップS417に進む。
ステップS417において、制御部201は、スマートフォン103との無線LAN接続を開始する。
S418において、制御部201は、S413で選択したコンテンツを、通信部204を介して無線LAN接続されているスマートフォン103へ送信する(コンテンツを公開する)。
ステップS419において、制御部201は、終了判定を実行する。具体的には、制御部201は、通信部204を介してスマートフォン103からの公開アプリの終了要求を受信するか、もしくは操作部207を介して使用者からの終了指示を受信すると公開アプリを終了する(Yes)。終了要求または終了指示の受信が無い場合には(No)、検出を継続する。
S420において、制御部201は公開アプリを終了した後に、通信部204を制御してビーコン信号の送信を停止させる。なお、制御部201は、公開アプリの終了と同時にビーコン信号の送信を停止してもよい。これによって、デジタルカメラ101の処理負荷および消費電力を低減させることが可能である。
続いて、公開アプリ終了時以外のタイミングでビーコン信号を停止する際のフローに関して、図4Cを参照して説明を行う。図4Cは、公開アプリ終了時以外のタイミングでビーコン信号を停止する処理を示すフローチャートである。
S421からS426までの処理は、S410からS415までの処理と同様の処理であるため、説明を省略する。
ステップS427においては、制御部201は、通信部204を介して、スマートフォン103から接続要求を受信したか否かを判定する。受信した場合には(Yes)ステップS429に進み、受信しない場合には(No)ステップS430に進む。
ステップS430においては、制御部201は、タイマー部209が計測している時間情報を読み取り、所定の時間が経過したか否かを判定する。この所定の時間は、予め使用者の操作部207への操作に基づいて設定された時間である。所定の時間が経過していない場合には(No)、ステップS427に戻る。すなわちこの場合には、制御部201は通信部204を介してスマートフォン103からの接続要求を検出し続ける。例えば、所定の時間が使用者により「1分」と設定されている場合には、制御部201は、スマートフォン103の所有者に1分以内に接続処理をしてもらうよう促す処理を実行する。S416とS427、S417とS428は同様の処理である。
一方、所定の時間が経過した場合には、S431に進む。S431においては、制御部201は、通信部204を制御してビーコン信号の送信を停止する。これにより、デジタルカメラ101は、一定時間自身のネットワークを公開し、スマートフォン103からの接続を待った上でビーコン信号の送信を停止する。したがって、ビーコン信号の送信を必要最小限に抑えることができ、デジタルカメラ101の処理負荷及び消費電力の低減させることが可能である。
S429において、制御部201は、デジタルカメラ101のAP機能起動時に接続可能なステーション機器台数のスマートフォン103が接続されているかを検出する。この接続可能なステーション機器台数は、あらかじめ使用者により設定されているものである。そして、制御部201は、通信部204を介して、設定された台数の接続を検出したか否かを判定する。
設定された台数の接続を検出した場合(Yes)、ステップS431に進み、制御部201は、通信部204を制御してビーコン信号の送信を停止する。このように、制御部201は、あらかじめ定められた少なくとも一台のステーション機器の接続を検出した場合には、ビーコン信号の送信を停止する。
設定した台数に満たない場合には(No)、制御部201は、通信部204を介してスマートフォン103からの接続要求を検出し続ける。例えば、他者のスマートフォン103が2台あるケースでは、使用者は操作部207を操作して接続可能台数を2台に設定する。このように設定されると、制御部201は、2台のスマートフォン103が接続されたタイミングでビーコン信号の送信を停止する。したがって、ビーコン信号の送信を必要最低限に抑えることができ、デジタルカメラ101の処理負荷及び消費電力の低減させることが可能である。
S432とS418、S433とS419は同様の処理であるために説明を省略する。
以上、公開アプリを選択した際の通信のフローを説明したが、上記フローは一例でありその他のフローも考えられる。例えば、次のような場合には、公開アプリ起動のタイミングで、制御部201は通知部206に図5(e)の画面を表示してもよいし、通信部204を制御してビーコン信号を送信してもよい。すなわち、予め使用者の操作部207の操作によって、記録部205内の公開可能なコンテンツが選択されていた場合や、記録部205内に公開可能なコンテンツのみを格納するフォルダが作成されている場合等である。
以上説明したとおり、情報処理装置としてのデジタルカメラ101は、AP機能を用いる際に、使用者が起動するアプリケーションによって、ビーコン信号の送信有無の判断を行う。そして、デジタルカメラ101は、ビーコン信号の送信が必要な場合にのみビーコン信号を送信する。これによって、情報処理装置としてのデジタルカメラ101の処理負荷や消費電力を低減させることが可能である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述の実施形態ではデジタルカメラとスマートフォンからなるシステムで構成したが、例えばデジタルカメラの代わりにプロジェクタやプリンタ、他のスマートフォンやいわゆるタブレット端末などを用いてもよい。また、スマートフォンの代わりにパーソナルコンピュータやデジタルテレビ、いわゆるタブレット端末などを用いてもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101:デジタルカメラ、102:スマートフォン、102:スマートフォン、201:制御部、202:ROM、203:RAM、204:通信部、205:記録部、206:通知部、207:操作部、208:撮像部、209:タイマー部

Claims (5)

  1. 無線通信システムにおいて、無線LANアクセスポイントとしてステーション機器と通信を行う通信手段と、
    無線LAN接続された前記ステーション機器に対してコンテンツを送信するためのアプリケーションとして、少なくとも第一のアプリケーションと第二のアプリケーションを備え、
    前記通信手段は、前記第一のアプリケーションが選択されている場合にはビーコン信号を送信せず、前記第二のアプリケーションが選択されている場合にはビーコン信号を送信することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第一のアプリケーションを起動する場合には、使用者の認証を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第二のアプリケーションはコンテンツの公開機能のみを有し、前記第一のアプリケーションはコンテンツの公開に加えて、前記ステーション機器からのコンテンツの削除、編集、及び情報処理装置の制御機能を有することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第二のアプリケーションを終了した場合にビーコン信号の送信を停止することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記第二のアプリケーションを起動してからあらかじめ設定された数のステーション機器が接続された場合か、または所定の時間が経過した場合にビーコン信号の送信を停止することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016035293A1 (en) * 2014-09-03 2016-03-10 Canon Kabushiki Kaisha Communication apparatus, information processing apparatus, methods and computer-readable storage medium
US10225455B2 (en) 2014-09-03 2019-03-05 Canon Kabushiki Kaisha Communication apparatus, information processing apparatus, methods and computer-readable storage medium
JP2019061336A (ja) * 2017-09-25 2019-04-18 富士ゼロックス株式会社 通信装置及び通信プログラム

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