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JP2014141112A - 電源システム - Google Patents

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JP2014141112A JP2013009045A JP2013009045A JP2014141112A JP 2014141112 A JP2014141112 A JP 2014141112A JP 2013009045 A JP2013009045 A JP 2013009045A JP 2013009045 A JP2013009045 A JP 2013009045A JP 2014141112 A JP2014141112 A JP 2014141112A
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Abstract

【課題】移動体に搭載される始動用蓄電装置の電力をより効率的に利用して移動体を移動可能状態にする電源システムを提供すること。
【解決手段】本発明の実施例に係る電源システム100は、ハイブリッド車両に搭載される電源システム100であって、電動機20に電力を供給する高電圧バッテリ21と、補機バッテリ23と、電動機20と高電圧バッテリ21との間に配置される第1高電圧リレー26と、第1高電圧リレー26を制御する電源ECU1と、を備え、電源ECU1は、補機バッテリ23から供給される電力を用いて第1高電圧リレー26の導通を試みた場合に第1高電圧リレー26の非導通判定を行ったときに、高電圧バッテリ21から供給される電力で第1高電圧リレー26を導通させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、推進用電動機を有する移動体に搭載される電源システムに関する。
従来、車輪を駆動する電動モータと、電動モータへ電力を供給するメインバッテリと、メインバッテリと電動モータとの間に配置される第1リレーとを備える車両の電源装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この電源装置は、運転開始のためのキー操作が行われた場合に第1リレーを導通させ、運転終了のためのキー操作が行われた場合に第1リレーを遮断する。なお、第1リレーの導通/遮断の切り換えは、リレーコイルへの通電のオン/オフによって行われ、リレーコイルへの電力の供給は補機バッテリによって行われる。
また、この電源装置は、メインバッテリの電圧を降圧して補機バッテリに出力するDC−DCコンバータと、第1リレーよりも小さい電力で導通/遮断が切り換えられる第2リレーとを備える。第2リレーは、メインバッテリとDC−DCコンバータとの間に配置される。
この構成により、特許文献1の電源装置は、補機バッテリの電圧レベルが低い場合に、補機バッテリの電力で第2リレーを導通させる。そして、メインバッテリの電力で補機バッテリの電圧レベルを上昇させた上で、改めて補機バッテリの電力で第1リレーを導通させる。その結果、特許文献1の電源装置は、補機バッテリの電圧レベルが低い場合であっても車両を走行可能状態にすることができる。
特開2007−244034号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電源装置は、補機バッテリの電圧レベルが所定値未満であれば、実際に補機バッテリの電力で第1リレーを導通させることができるか否かにかかわらず、第2リレーを導通させてメインバッテリの電力で第1リレーを導通させる。そのため、補機バッテリの電力で第1リレーを導通させることができる場合であってもメインバッテリの電力を用いることとなり、メインバッテリの容量を不必要に低下させてしまうおそれがある。
上述の点に鑑み、本発明は、移動体に搭載される始動用蓄電装置の電力をより効率的に利用して移動体を移動可能な状態にする電源システムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の実施例に係る電源システムは、推進用電動機に電力を供給する蓄電装置と、始動用蓄電装置と、前記推進用電動機と前記蓄電装置との間に配置される第1リレーと、前記第1リレーを制御する電源制御装置と、を備え、前記電源制御装置は、前記始動用蓄電装置から供給される電力を用いて前記第1リレーの導通を試みた場合に前記第1リレーの非導通判定を行ったときに、前記蓄電装置から供給される電力で前記第1リレーを導通させる。
上述の手段により、本発明は、移動体に搭載される始動用蓄電装置の電力をより効率的に利用して移動体を移動可能な状態にする電源システムを提供することができる。
本発明の実施例に係る電源システムの概略回路図である。 図1の電源システムにおける電源ECUの構成例を示す機能ブロック図である。 車両始動処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態の説明を行う。
図1は、本発明の実施例に係る電源システム100の概略回路図である。また、図2は、電源システム100における電源ECU1の構成例を示す機能ブロック図である。なお、図1及び図2において、構成要素間を接続する実線は電力線を表し、構成要素間を接続する破線は信号線を表す。
電源システム100は、推進用電動機を有する移動体に搭載される電源システムである。本実施例では、電源システム100は、ハイブリッド車両に搭載される電源システムであり、主に、電源ECU(Electric Control Unit)1、電圧センサ2、始動スイッチ3、第1低電圧リレー4、第2低電圧リレー5、HV(Hybrid Vehicle)−ECU6、高電圧バッテリ21、第1電力変換装置22、補機バッテリ23、電気負荷24、第2電力変換装置25、第1高電圧リレー26、及び、第2高電圧リレー27を含む。
電源ECU1は、電源制御装置の1例であり、例えば、CPU、SRAM、ROM、入出力インタフェース等を備えたコンピュータである。本実施例では、図2に示すように、電源ECU1は、電圧センサ2、始動スイッチ3、第1低電圧リレー4、第2低電圧リレー5、及びHV−ECU6に接続される。また、電源ECU1には、補機バッテリ23から電力が常時供給される。また、電源ECU1は、電圧判定部10、リレー導通状態判定部11、始動制御部12等の機能要素に対応するプログラムをROM又はRAMから読み出し、各機能要素に対応する処理をCPUに実行させる。
電圧センサ2は、補機バッテリ23の電圧を検出するセンサであり、検出した電圧値を電源ECU1に対して出力する。
始動スイッチ3は、ハイブリッド車両の走行可能状態(READY−ON状態)と走行不可状態(READY−OFF状態)とを切り換えるためのスイッチであり、例えば、キーシリンダ式スイッチ、押下式スイッチ等を含む。本実施例では、始動スイッチ3は押下式スイッチであり、押下される度にハイブリッド車両のREADY−ON状態とREADY−OFF状態とが切り換わるよう、始動指令又は始動停止指令を電源ECU1に対して出力する。例えば、始動スイッチ3は、ハイブリッド車両がREADY−OFF状態の場合に押下されると始動指令を出力し、READY−ON状態の場合に押下されると始動停止指令を出力する。
第1低電圧リレー4及び第2低電圧リレー5は、補機バッテリ23が供給する電力で動作するリレーであり、電磁継電器等の有接点リレーであってもよく、半導体リレー等の無接点リレーであってもよい。本実施例では、第1低電圧リレー4及び第2低電圧リレー5は何れも電磁継電器であり、電源ECU1が補機バッテリ23の電力を利用してリレーコイルに電流を流すことによって導通状態となる。また、第1低電圧リレー4及び第2低電圧リレー5は、二者択一的に導通状態となり、同時に導通状態となることはない。また、第1低電圧リレー4及び第2低電圧リレー5は、導通状態となるために必要な駆動電力が第1高電圧リレー26及び第2高電圧リレー27の駆動電力よりも小さくなるように構成される。
具体的には、第1低電圧リレー4は、補機バッテリ23と電気負荷24及びHV−ECU6との間の電力線上に配置される。そして、第1低電圧リレー4は、電源ECU1からリレーコイルに電流が供給されると導通状態になり、補機バッテリ23と電気負荷24及びHV−ECU6との間の電力線に所定の電流(例えば15A)が流れるように構成される。
また、第2低電圧リレー5は、補機バッテリ23とHV−ECU6との間の電力線上に配置される。そして、第2低電圧リレー5は、電源ECU1からリレーコイルに電流が供給されると導通状態になり、補機バッテリ23とHV−ECU6との間の電力線に所定の電流(例えば5A)が流れるように構成される。なお、第2低電圧リレー5を流れる電流の大きさ(例えば5A)は、第1低電圧リレー4を流れる電流の大きさ(例えば15A)よりも小さい。第2低電圧リレー5の導通によって補機バッテリ23に接続される電気負荷(HV−ECU6)は、第1低電圧リレー4の導通によって補機バッテリ23に接続される電気負荷(HV−ECU6及び電気負荷24)より小さいためである。
HV−ECU6は、ハイブリッド車両の駆動源である電動機20を制御する装置であり、第1高電圧リレー26及び第2高電圧リレー27の導通/遮断を制御するリレー制御装置としても機能する。本実施例では、HV−ECU6は、補機バッテリ23からの電力を利用して第1高電圧リレー26を導通させ、高電圧バッテリ21と第1電力変換装置22とを電気的に接続する。また、HV−ECU6は、補機バッテリ23からの電力を利用して第2高電圧リレー27を導通させ、高電圧バッテリ21と第2電力変換装置25とを電気的に接続する。また、HV−ECU6は、高電圧バッテリ21に接続された第1電力変換装置22との間で信号をやり取りし、第1電力変換装置22を制御する。また、HV−ECU6は、高電圧バッテリ21に接続された第2電力変換装置25との間で信号をやり取りし、第2電力変換装置25を制御する。第1電力変換装置22及び第2電力変換装置25の制御には、例えばPWM制御が用いられる。
電動機20は、推進用電動機の1例である。本実施例では、電動機20は、ハイブリッド車両の車輪を駆動する3相交流同期モータであり、高電圧バッテリ21の電力を利用して回転する。また、電動機20は、ハイブリッド車両が減速する際には発電機として機能し、発電した電力を高電圧バッテリ21に回生する。
高電圧バッテリ21は、電動機20に電力を供給する蓄電装置であり、例えば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、電気二重層キャパシタ等を含む。本実施例では、高電圧バッテリ21は、補機バッテリ23よりも高い電圧を出力可能な蓄電装置である。
第1電力変換装置22は、直流電力を交流電力に変換し、また、交流電力を直流電力に変換するための装置である。本実施例では、第1電力変換装置22は、昇降圧コンバータ、平滑用コンデンサ、及びインバータで構成される。また、第1電力変換装置22は、電動機20に接続され、且つ、第1高電圧リレー26を介して高電圧バッテリ21に接続される。そして、第1電力変換装置22は、高電圧バッテリ21の直流電力を交流電力に変換して電動機20に供給し、また、電動機20が発電する交流電力を直流電力に変換して高電圧バッテリ21に回生する。
補機バッテリ23は、ハイブリッド車両の始動に用いられる始動用蓄電装置の1例である。本実施例では、補機バッテリ23は、補機に電力を供給する12Vの鉛蓄電池であり、電源ECU1及び始動スイッチ3に接続される。また、補機バッテリ23は、第1低電圧リレー4を介して電気負荷24及びHV−ECU6に接続され、第2低電圧リレー5を介してHV−ECU6に接続される。
電気負荷24は、補機バッテリ23から電力の供給を受けて作動する装置であり、例えば、電動パワーステアリング、電子制御ブレーキシステム、ヘッドラップ、エアコン用ファンモータ、各種ECU等を含む。
第2電力変換装置25は、高電圧バッテリ21の直流電力を、補機バッテリ23が接続される低電圧系で利用できるようにするための装置である。本実施例では、第2電力変換装置25は、高電圧バッテリ21と補機バッテリ23との間に配置されるDC−DCコンバータである。具体的には、第2電力変換装置25は、高電圧バッテリ21の直流電圧を降圧して低電圧系に供給する。
第1高電圧リレー26及び第2高電圧リレー27は、補機バッテリ23が供給する電力で動作可能なリレーであり、電磁継電器等の有接点リレーであってもよく、半導体リレー等の無接点リレーであってもよい。本実施例では、第1高電圧リレー26は電磁継電器であり、HV−ECU6が補機バッテリ23の電力を利用してリレーコイルに電流を流すことによって導通状態となる。また、第2高電圧リレー27はMOSFETであり、HV−ECU6が補機バッテリ23の電力を利用してゲート電圧を所定の導通電圧にすることによって導通状態となる。
具体的には、第1高電圧リレー26は、高電圧バッテリ21と第1電力変換装置22との間の電力線上に配置される。そして、第1高電圧リレー26は、HV−ECU6からリレーコイルに電流が供給されると導通状態になり、第1電力変換装置22が高電圧バッテリ21の直流電力を交流電力に変換して電動機20に供給できるようにする。これにより、ハイブリッド車両はREADY−ON状態となる。
また、第2高電圧リレー27は、高電圧バッテリ21と第2電力変換装置25との間の電力線上に配置される。そして、第2高電圧リレー27は、ゲート電圧が所定の導通電圧になると導通状態になり、第2電力変換装置25が高電圧バッテリ21の直流電圧を降圧して低電圧系に供給できるようにする。これにより、補機バッテリ23の劣化又は消耗によりHV−ECU6が第1高電圧リレー26を導通させることができない場合であっても高電圧バッテリ21により低電圧系の電力不足が補われ、HV−ECU6は、第1高電圧リレー26を導通させることができるようになる。なお、第2高電圧リレー27を導通状態にするために必要な駆動電力は、第1高電圧リレー26を導通状態にするために必要な駆動電力よりも小さい。補機バッテリ23の劣化又は消耗によりHV−ECU6が第1高電圧リレー26を導通させることができない場合であっても第2高電圧リレー27を導通させることができるようにするためである。また、第2高電圧リレー27は、ハイブリッド車両がREADY−ON状態のときにも導通状態となり、第2電力変換装置25が高電圧バッテリ21の直流電圧を降圧して低電圧系に供給できるようにする。
次に、電源ECU1が有する機能要素について説明する。
電圧判定部10は、補機バッテリ23の電圧が所定電圧以上であるか否かを判定する機能要素である。本実施例では、電圧判定部10は、電源ECU1が始動スイッチ3から始動指令を受けた場合に、電圧センサ2の出力に基づいて補機バッテリ23の電圧が所定電圧以上であるか否かを判定する。所定電圧は、例えば、第1高電圧リレー26を導通させるために必要な電圧として予め設定される値である。そして、電圧判定部10は、補機バッテリ23の電圧が所定電圧未満であると判定した場合に、SRAM等に用意された初期設定がオフの低電圧フラグをオンに設定する。また、電圧判定部10は、補機バッテリ23の電圧が所定電圧未満であり、且つ、HV−ECU6及び電気負荷24等の他の装置に異常がない場合に、低電圧フラグをオンに設定するようにしてもよい。なお、他の装置の異常の有無は、例えば、各装置の起動時の自己診断結果に基づいて判断される。また、オン設定された低電圧フラグは、補機バッテリ23の電圧が所定電圧以上となった場合に、或いは、始動停止指令を受けた場合にオフにリセットされてもよい。
リレー導通状態判定部11は、リレーの導通状態を判定する機能要素である。本実施例では、リレー導通状態判定部11は、電源ECU1が始動スイッチ3から始動指令を受ける度に所定のタイミングで第1高電圧リレー26及び第2高電圧リレー27の少なくとも一方の導通状態を判定する。例えば、リレー導通状態判定部11は、電源ECU1が第1高電圧リレー26の導通を試みた後、第1電力変換装置22が出力する信号をHV−ECU6を通じて取得し、第1電力変換装置22の状態に基づいて第1高電圧リレー26が導通状態にあるか非導通状態にあるかを判定する。また、リレー導通状態判定部11は、電源ECU1が第2高電圧リレー26の導通を試みた後、第2電力変換装置25が出力する信号をHV−ECU6を通じて取得し、第2電力変換装置25の状態に基づいて第2高電圧リレー27が導通状態にあるか非導通状態にあるかを判定する。そして、リレー導通状態判定部11は、判定結果を始動制御部12に対して出力する。なお、以下では、リレーが非導通状態にあることを表す判定結果を「非導通判定」とする。また、リレー導通状態判定部11は、HV−ECU6を介さずに、第1電力変換装置22及び第2電力変換装置25が出力する信号を直接取得してもよい。また、リレー導通状態判定部11は、低電圧フラグがオフに設定されている場合には、非導通判定の出力を禁止してもよい。リレーが導通状態とならない原因が補機バッテリ23の劣化又は消耗によるものではないと推定できるためである。
始動制御部12は、ハイブリッド車両の始動を制御する機能要素である。本実施例では、始動制御部12は、始動スイッチ3からの始動指令に応じて、HV−ECU6と補機バッテリ23とを電気的に接続してHV−ECU6を起動させる。そして、始動制御部12は、第1高電圧リレー導通指令をHV−ECU6に対して出力し、第1高電圧リレー26を導通させるようにHV−ECU6を作動させる。また、始動制御部12は、必要に応じて、第2高電圧リレー導通指令をHV−ECU6に対して出力し、第2高電圧リレー27を導通させるようにHV−ECU6を作動させる。
具体的には、始動制御部12は、電源ECU1が始動スイッチ3からの始動指令を受けると、第1低電圧リレー4を導通させ、補機バッテリ23と電気負荷24及びHV−ECU6とを電気的に接続して電気負荷24及びHV−ECU6を起動させる。起動したHV−ECU6は、第1高電圧リレー導通指令を受けると、第1高電圧リレー26を導通させるべく、補機バッテリ23の電力を利用して第1高電圧リレー26のリレーコイルに電流を供給する。
その後、リレー導通状態判定部11から第1高電圧リレー26の非導通判定を受けた場合、始動制御部12は、SRAM等に用意された初期設定がオフの低電圧始動不可フラグをオンに設定し、第1低電圧リレー4の代わりに第2低電圧リレー5を導通させる。そして、始動制御部12は、補機バッテリ23と電気負荷24とを電気的に接続することなく、補機バッテリ23とHV−ECU6とを電気的に接続して、電気負荷24を起動させずにHV−ECU6を起動させる。HV−ECU6が第1高電圧リレー26を導通させるために利用可能な補機バッテリ23の電力をできるだけ多く確保するためである。
具体的には、電気負荷24及びHV−ECU6を作動させるために補機バッテリ23から比較的大きな電流(例えば15A)が流出するのを回避するためである。すなわち、補機バッテリ23から流出する電流を比較的小さな電流(例えば、HV−ECU6を作動させるための必要最低限の電流(例えば5A)である。)に抑え、補機バッテリ23の電力(例えば、電圧である。)が、第1高電圧リレー26を導通させるために必要な電力以上となるようにするためである。
なお、始動制御部12は、第1高電圧リレー26の非導通判定を所定回数(例えば2回)受けた場合に、低電圧始動不可フラグをオンに設定して第2低電圧リレー5を導通させてもよい。すなわち、非導通判定を1回受けただけでは低電圧始動不可フラグをオンに設定しないようにしてもよい。誤って非導通判定が行われ、第1低電圧リレー4が遮断状態のままとなるのを防止するためである。
なお、始動制御部12は、第1低電圧リレー4の代わりに第2低電圧リレー5を導通させた場合であっても、ハイブリッド車両がREADY−ON状態になったときに低電圧始動不可フラグをオフにリセットして第1低電圧リレー4を導通させる。電気負荷24に電力を供給するためである。
第2低電圧リレー5を導通させた後、始動制御部12は、第1高電圧リレー導通指令をHV−ECU6に対して再出力し、第1高電圧リレー26を導通させるようにHV−ECU6を作動させる。HV−ECU6は、第1高電圧リレー導通指令を受けると、第1高電圧リレー26を導通させるべく、補機バッテリ23の電力を利用して第1高電圧リレー26のリレーコイルに電流を供給する。なお、補機バッテリ23は、電気負荷24に電力を供給していないために電圧が比較的高い状態にある。
その後もなお、リレー導通状態判定部11から第1高電圧リレー26の非導通判定を受けた場合、始動制御部12は、第2高電圧リレー導通指令をHV−ECU6に対して出力し、第2高電圧リレー27を導通させるようにHV−ECU6を作動させる。HV−ECU6は、第2高電圧リレー導通指令を受けると、第2高電圧リレー27を導通させるべく、補機バッテリ23の電力を利用して第2高電圧リレー27のゲート電圧を所定の導通電圧にする。この場合も、補機バッテリ23は、電気負荷24に電力を供給していないために電圧が比較的高い状態にある。第2高電圧リレー27は、その駆動電力が第1高電圧リレー26の駆動電力より小さいため、第1高電圧リレー26よりも導通状態になり易い。第2高電圧リレー27が導通状態になると、高電圧バッテリ21と第2電力変換装置25とが電気的に接続され、第2電力変換装置25は、高電圧バッテリ21の電圧を降圧して補機バッテリ23及びHV−ECU6に電力を供給する。その後、HV−ECU6は、第1高電圧リレー26を導通させるべく、高電圧バッテリ21の電力によって補われた補機バッテリ23の電力を利用して第1高電圧リレー26のリレーコイルに電流を供給する。
このようにして、始動制御部12は、第1低電圧リレー4及び第1高電圧リレー26を順番に導通させる始動方法、第2低電圧リレー5及び第1高電圧リレー26を順番に導通させる始動方法、並びに、第2低電圧リレー5、第2高電圧リレー27、及び第1高電圧リレー26を順番に導通させる始動方法という、少なくとも3種類の始動方法を用いてハイブリッド車両を確実にREADY−ON状態にする。なお、始動制御部12は、第1低電圧リレー4、第2高電圧リレー27、及び第1高電圧リレー26を順番に導通させる始動方法を用いてハイブリッド車両をREADY−ON状態にしてもよい。
次に、図3を参照して、電源ECU1が始動指令を受けた場合にハイブリッド車両をREADY−ON状態にする処理(以下、「車両始動処理」とする。)の流れについて説明する。なお、図3は、車両始動処理の流れを示すフローチャートであり、電源ECU1は、始動スイッチ3から始動指令を受ける度にこの車両始動処理を実行する。
最初に、電源ECU1は、SRAM等に用意された初期設定がオフの低電圧始動不可フラグの値を参照する(ステップS1)。
低電圧始動不可フラグがオフであると判定した場合(ステップS1のYES)、電源ECU1の始動制御部12は、電気負荷24及びHV−ECU6を起動し、起動したHV−ECU6に対して第1高電圧リレー導通指令を出力する(ステップS2)。具体的には、始動制御部12は、第1低電圧リレー4を導通させ、補機バッテリ23と電気負荷24及びHV−ECU6とを電気的に接続して電気負荷24及びHV−ECU6を起動する。起動したHV−ECU6は、第1高電圧リレー導通指令を受けると、第1高電圧リレー26を導通させるべく、補機バッテリ23の電力を利用して第1高電圧リレー26のリレーコイルに電流を供給する。第1高電圧リレー26は、HV−ECU6からリレーコイルに電流が供給されると導通状態になり、高電圧バッテリ21と第1電力変換装置22とを電気的に接続する。第1電力変換装置22は、高電圧バッテリ21の電力を受けて高電圧バッテリ21の直流電力を交流電力に変換して電動機20に供給できる作動状態になると、ハイブリッド車両がREADY−ON状態にあることを表すREADY−ON信号をHV−ECU6に対して出力する。一方、第1高電圧リレー26は、HV−ECU6からリレーコイルに供給される電流が不十分であれば導通状態とはならず、高電圧バッテリ21と第1電力変換装置22とを電気的に接続できない。その結果、第1電力変換装置22は、作動状態になることができず、READY−ON信号をHV−ECU6に対して出力することもない。そのため、HV−ECU6は、READY−ON信号の取得の有無に基づいて、第1高電圧リレー26が導通状態であるか非導通状態であるかを判断できる。なお、HV−ECU6は、リレーコイルに電流を供給しているにもかかわらず所定時間が経過してもREADY−ON信号を取得できない場合にリレーコイルに対する電流の供給を中止する。
その後、電源ECU1は、初期設定がオフの低電圧フラグを参照し、且つ、HV−ECU6がREADY−ON信号を取得したか否かを判定する(ステップS3)。なお、低電圧フラグは、補機バッテリ23の電圧が所定電圧未満の場合にオンに設定されるフラグである。また、電源ECU1は、低電圧フラグに基づく判定を省略し、HV−ECU6がREADY−ON信号を取得したか否かのみを判定してもよい。
低電圧フラグがオフであると判定した場合、或いは、HV−ECU6がREADY−ON信号を取得した、すなわちハイブリッド車両がREADY−ON状態にあると判定した場合(ステップS3のNO)、電源ECU1は、今回の車両始動処理を終了させる。補機バッテリ23が劣化も消耗もしていないと判断できるためであり、また、ハイブリッド車両を適切にREADY−ON状態にすることができたと判断できるためである。
一方、低電圧フラグがオンであり、且つ、HV−ECU6がREADY−ON信号を取得していない、すなわちハイブリッド車両がREADY−OFF状態にあると判定した場合(ステップS3のYES)、電源ECU1は、SRAM等に用意された低電圧始動不可カウンタをインクリメントする(ステップS4)。補機バッテリ23の劣化又は消耗により補機バッテリ23の電圧が低いために第1高電圧リレー26が依然として非導通状態にある、すなわち、第1高電圧リレー26が導通できていないと推定できるためである。
その後、電源ECU1は、低電圧始動不可カウンタの値と所定値とを比較する(ステップS5)、所定値には、例えば値3が設定される。誤った非導通判定に基づいて低電圧始動不可フラグがオンに設定されてしまうのを防止するためである。
低電圧始動不可カウンタの値が所定値以上であると判定した場合(ステップS5のYES)、電源ECU1は、低電圧始動不可フラグをオンに設定する(ステップS6)。非導通判定が誤判定でないと推定できるためである。
その後、電源ECU1は、起動したHV−ECU6の作動を停止させる(ステップS7)。ハイブリッド車両がREADY−ON状態になっていないためである。
一方、低電圧始動不可カウンタの値が所定値未満であると判定した場合(ステップS5のNO)、電源ECU1は、低電圧始動不可フラグをオンに設定することなく、起動したHV−ECU6の作動を停止させる(ステップS7)。
その後、操作者によって始動スイッチ3が再び押下されて始動指令を受けると、電源ECU1は、新たな車両始動処理を開始して低電圧始動不可フラグの値を参照する(ステップS1)。
前回の車両始動処理で低電圧始動不可フラグがオンに設定されていない場合、電源ECU1は、低電圧始動不可フラグがオフであると判定し(ステップS1のYES)、上述のステップS2〜ステップS7までの処理を実行する。
一方、前回の車両始動処理で低電圧始動不可フラグがオンに設定されている場合、電源ECU1は、低電圧始動不可フラグがオンであると判定し(ステップS1のNO)、ステップS8以降の処理を実行する。
ステップS8において、始動制御部12は、電気負荷24を起動することなくHV−ECU6を起動し、起動したHV−ECU6に対して第1高電圧リレー導通指令を出力する(ステップS8)。具体的には、始動制御部12は、第1低電圧リレー4の代わりに第2低電圧リレー5を導通させる。そして、始動制御部12は、補機バッテリ23と電気負荷24とを電気的に接続することなく補機バッテリ23とHV−ECU6とを電気的に接続し、電気負荷24を起動することなくHV−ECU6を起動する。補機バッテリ23の電力が電気負荷24で消費されるのを防止しながら補機バッテリ23の電力をHV−ECU6に供給するためである。起動したHV−ECU6は、第1高電圧リレー導通指令を受けると、上述のように、第1高電圧リレー26を導通させるべく、補機バッテリ23の電力を利用して第1高電圧リレー26のリレーコイルに電流を供給する。また、HV−ECU6は、リレーコイルに電流を供給しているにもかかわらず所定時間が経過してもREADY−ON信号を取得できない場合にリレーコイルに対する電流の供給を中止する。
その後、始動制御部12は、HV−ECU6がREADY−ON信号を取得したか否かを判定する(ステップS9)。
HV−ECU6がREADY−ON信号を取得していない、すなわちハイブリッド車両がREADY−OFF状態にあると判定した場合(ステップS9のYES)、始動制御部12は、HV−ECU6に対して第2高電圧リレー導通指令を出力した後で第1高電圧リレー導通指令を出力する(ステップS10)。
具体的には、HV−ECU6は、第2高電圧リレー導通指令を受けると、第2高電圧リレー27を導通させるべく、補機バッテリ23の電力を利用して第2高電圧リレー27のゲート電圧を増大させる。第2高電圧リレー27は、ゲート電圧が導通電圧になると導通状態になり、高電圧バッテリ21と第2電力変換装置25とを電気的に接続する。第2電力変換装置25は、高電圧バッテリ21の電圧を降圧して補機バッテリ23を含む低電圧系に電力の供給を開始すると、作動状態にあることを表す作動済み信号をHV−ECU6に対して出力する。始動制御部12は、HV−ECU6を通じて作動済み信号を受けると、再びHV−ECU6に対して第1高電圧リレー導通指令を出力する。なお、始動制御部12は、電圧センサ2の出力に基づいて補機バッテリ23の電圧が所定電圧以上になったと判断した場合に第1高電圧リレー導通指令を出力するようにしてもよい。HV−ECU6は、第1高電圧リレー導通指令を受けると、上述のように、第1高電圧リレー26を導通させるべく、補機バッテリ23の電力を利用して第1高電圧リレー26のリレーコイルに電流を供給する。また、HV−ECU6は、リレーコイルに電流を供給しているにもかかわらず所定時間が経過してもREADY−ON信号を取得できない場合にリレーコイルに対する電流の供給を中止する。
その後、始動制御部12は、再びHV−ECU6がREADY−ON信号を取得したか否かを判定する(ステップS11)。
HV−ECU6がREADY−ON信号を取得していない、すなわちハイブリッド車両がREADY−OFF状態にあると判定した場合(ステップS11のYES)、始動制御部12は、起動したHV−ECU6の作動を停止させ(ステップS7)、今回の車両始動処理を終了させる。ハイブリッド車両をREADY−ON状態にできないためである。
一方、ステップS9又はステップS11において、HV−ECU6がREADY−ON信号を取得した、すなわちハイブリッド車両がREADY−ON状態にあると判定した場合(ステップS9のNO、又は、ステップS11のNO)、始動制御部12は、低電圧始動不可フラグをオフに設定し、且つ、低電圧始動不可カウンタをリセットして、今回の車両始動処理を終了させる(ステップS12)。ハイブリッド車両をREADY−ON状態にすることができたと判断できるためである。
以上の構成により、電源システム100は、補機バッテリ23の劣化又は消耗によりハイブリッド車両をREADY−ON状態にできなかった場合に補機バッテリ23の電力の使い方を変更してハイブリッド車両をREADY−ON状態にすることができる。
また、電源システム100は、補機バッテリ23の電力による第1高電圧リレー26の導通を実際に試みることなく、補機バッテリ23の電圧値に基づいて、補機バッテリ23の電力による第1高電圧リレー26の導通が不可能であると判断することはない。そのため、電源システム100は、第2電力変換装置25を通じた高電圧バッテリ21の電力の利用によりハイブリッド車両を始動させる頻度を抑制することができ、高電圧バッテリ21の容量の低下を抑制することができる。
例えば、補機バッテリ23の電圧が5V以下であれば第1高電圧リレー導通指令を出力することなく強制的に第2高電圧リレー導通指令を出力する電源システムがあると仮定する。この電源システムは、補機バッテリ23の電圧が6Vであれば第2高電圧リレー導通指令を出力する処理を開始しないが、このときに第1高電圧リレー26を導通させることができなければ、第1高電圧リレー導通指令を出力し続けるのみでハイブリッド車両をREADY−ON状態にすることができない。また、この電源システムは、実際には補機バッテリ23の電圧が4Vのときであっても第1高電圧リレー26を導通させることができたとしても、補機バッテリ23の電圧が5V以下であれば第2高電圧リレー導通指令を強制的に出力してしまうため、4V以上5V以下では高電圧バッテリ21の電力を無駄に消費してしまう。この点に対し、電源システム100は、補機バッテリ23の電力を用いた通常の始動方法ではハイブリッド車両をREADY−ON状態にできないことを確認した上で高電圧バッテリ21の電力を利用するので、高電圧バッテリ21の電力を無駄に消費することもない。また、同様の理由により、電源システム100は、劣化状況、周囲温度等の使用環境に応じて第1高電圧リレー26を導通させるために必要な補機バッテリ23の電力レベルが変化する場合にも柔軟に対処することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例において、電源ECU1の始動制御部12は、第1低電圧リレー4の代わりに第2低電圧リレー5を導通させることによって、補機バッテリ23から電気負荷24に電力が供給されるのを禁止する。HV−ECU6が補機バッテリ23の電力を最大限に利用できるようにするためである。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。始動制御部12は、電動パワーステアリング、電子制御ブレーキシステム等の所定の運転支援装置による運転支援の実行を制限してそれら運転支援装置による消費電力を抑制することによって、HV−ECU6が補機バッテリ23の電力を最大限に利用できるようにしてもよい。また、電源システム100は、第2低電圧リレー5を導通させてハイブリッド車両を始動させた場合、すなわち、補機バッテリ23が劣化或いは消耗していると推定される場合に、所定の運転支援装置による運転支援の実行を制限してもよい。それら運転支援装置で大電流が消費され、劣化或いは消耗した補機バッテリ23からの電力供給が瞬断されるのを防止するためである。これにより、電源システム100は、瞬断を引き起こすことのない限定的な運転支援を実行しながらハイブリッド車両を走行させることができる。
また、上述の実施例では、電源ECU1の始動制御部12は、HV−ECU6が第1高電圧リレー26を導通させることができなかった場合に、第1低電圧リレー4の代わりに第2低電圧リレー5を導通させて再び第1高電圧リレー26の導通を試みる。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。始動制御部12は、HV−ECU6が第1高電圧リレー26及び第2高電圧リレー27の双方を導通させることができなかった場合に、第1低電圧リレー4の代わりに第2低電圧リレー5を導通させて再び第2高電圧リレー27の導通を試みるようにしてもよい。
また、上述の実施例では、電源システム100は、高電圧バッテリ21と第1電力変換装置22との間の電力線上に第1高電圧リレー26を配置する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。電源システム100は、高電圧バッテリ21と第1電力変換装置22との間の接地線上に第1高電圧リレー26を配置してもよい。
また、上述の実施例では、電源システム100は、電動機及び内燃機関を利用するハイブリッド車両に搭載されるが、内燃機関を利用しない電気自動車に搭載されてもよく、また、推進用電動機を有する移動体であれば、自動二輪車、船舶、航空機、建設機械等の、車両以外の他の移動体に搭載されてもよい。
1・・・制御装置 2・・・電圧センサ 3・・・始動スイッチ 4・・・第1低電圧リレー 5・・・第2低電圧リレー 6・・・HV−ECU 10・・・リレー導通状態判定部12・・・始動制御部10・・・電圧判定部 20・・・電動機 21・・・高電圧バッテリ 22・・・第1電力変換装置 23・・・補機バッテリ 24・・・電気負荷 25・・・第2電力変換装置 26・・・第1高電圧リレー 27・・・第2高電圧リレー 100・・・電源システム

Claims (7)

  1. 移動体に搭載される電源システムであって、
    推進用電動機に電力を供給する蓄電装置と、
    始動用蓄電装置と、
    前記推進用電動機と前記蓄電装置との間に配置される第1リレーと、
    前記第1リレーを制御する電源制御装置と、を備え、
    前記電源制御装置は、前記始動用蓄電装置から供給される電力を用いて前記第1リレーの導通を試みた場合に前記第1リレーの非導通判定を行ったときに、前記蓄電装置から供給される電力で前記第1リレーを導通させる、
    電源システム。
  2. 前記蓄電装置の電圧を変換する電力変換装置と、
    前記蓄電装置と前記電力変換装置との間に配置される第2リレーと、を備え、
    前記電源制御装置は、前記始動用蓄電装置から供給される電力を用いて前記第1リレーの導通を試みた場合に前記第1リレーの非導通判定を行ったときに、前記始動用蓄電装置から供給される電力で前記第2リレーを導通させ、且つ、前記蓄電装置から前記電力変換装置を通じて供給される電力で前記第1リレーを導通させる、
    請求項1に記載の電源システム。
  3. 前記電源制御装置は、前記始動用蓄電装置の電圧が所定値以下であり、且つ、前記始動用蓄電装置から供給される電力を用いて前記第1リレーの導通を試みた場合に前記第1リレーの非導通判定を行ったときに、前記蓄電装置から供給される電力で前記第1リレーを導通させる、
    請求項1又は2に記載の電源システム。
  4. 前記第1リレーの導通/遮断を制御するリレー制御装置と、
    前記始動用蓄電装置と前記リレー制御装置及び電気負荷との間に配置される第3リレーと、
    前記始動用蓄電装置と前記リレー制御装置との間に配置される第4リレーと、を備え、
    前記電源制御装置は、前記始動用蓄電装置から供給される電力で前記第3リレーを導通させた場合であって前記始動用蓄電装置から供給される電力を用いて前記第1リレーの導通を試みた場合に前記リレー制御装置が前記第1リレーの非導通判定を行ったときに、前記始動用蓄電装置から供給される電力で前記第4リレーを導通させ、且つ、前記始動用蓄電装置から供給される電力で前記リレー制御装置により前記第1リレーを導通させる、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の電源システム。
  5. 前記電源制御装置は、前記始動用蓄電装置から供給される電力を用いて前記第1リレーの導通を試みた場合に前記第1リレーの非導通判定を複数回行ったときに、前記蓄電装置から供給される電力で前記第1リレーを導通させる、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の電源システム。
  6. 前記電源制御装置に対して始動指令を出力する始動スイッチを備え、
    前記電源制御装置は、前記始動スイッチから始動指令を受けた場合に前記第1リレーを導通させる、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の電源システム。
  7. 前記電源制御装置は、前記蓄電装置から供給される電力で前記第1リレーを導通させた場合、所定の運転支援装置による運転支援の実行を制限する、
    請求項1乃至6の何れか一項に記載の電源システム。
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