JP2014033015A - 冷却器 - Google Patents
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Abstract
【課題】発熱量の多い発熱体の冷却効率を向上させることができる冷却器を提供すること。
【解決手段】冷却器20において、本体部19の対向する天板22と第2部材32の内面間に複数のプレートフィン40が立設されている。本体部19の内部領域Sには、プレートフィン40の立設方向に内部領域Sを区画するプレート50が設けられている。プレート50によって区画された領域のうち、第1の発熱体11及び第2の発熱体12から伝わる熱量の多い第1領域S1の流路断面に、流入パイプ28の軸線L1の延長線、及び流出パイプ29の軸線L2の延長線が交わっている
【選択図】図3
【解決手段】冷却器20において、本体部19の対向する天板22と第2部材32の内面間に複数のプレートフィン40が立設されている。本体部19の内部領域Sには、プレートフィン40の立設方向に内部領域Sを区画するプレート50が設けられている。プレート50によって区画された領域のうち、第1の発熱体11及び第2の発熱体12から伝わる熱量の多い第1領域S1の流路断面に、流入パイプ28の軸線L1の延長線、及び流出パイプ29の軸線L2の延長線が交わっている
【選択図】図3
Description
本発明は、プレートフィンに熱的に結合された発熱体の熱をプレートフィンを介して冷媒に放熱する冷却器に関する。
電子部品などの発熱体を冷却する冷却器として、本体部の内部に流路を形成した冷却器が知られている。この種の冷却器としては、例えば、特許文献1が挙げられる。図7に示すように、特許文献1の液体冷却式ヒートシンク80は、偏平状のヒートシンク81を有し、このヒートシンク81の上面に発熱体88が熱的に結合されている。ヒートシンク81には、ヒートシンク81の内部に冷却液体を流入させる流入ヘッダ82と、冷却液体を流出させる流出ヘッダ83とが接続されている。また、ヒートシンク81内には、複数の放熱フィン85が所定の間隔を空けて互いに平行に配設されるとともに、隣り合う放熱フィン85の間には冷却液体通流路86が形成されている。流入ヘッダ82の流入口82a及び流出ヘッダ83の流出口83aは、複数の冷却液体通流路86と対向する壁面の中央部に設けられている。このため、流入口82aからヒートシンク81内に流入された冷却液体は、全ての冷却液体通流路86でほぼ同じ流量で流れ、ヒートシンク81全体の冷却効果が均一になる。
ところが、発熱体88に温度分布があったり、複数の発熱体88が設けられ、それらの発熱体88の間で発熱量が異なる場合がある。特許文献1のように、全ての冷却液体通流路86でほぼ同じ流量で流れ、ヒートシンク81全体の冷却効果が均一であると、温度分布の高い部位や、発熱量の多い発熱体88では、冷却が不十分になる虞があり、冷却効率の向上が望まれている。
本発明は、発熱量の多い発熱体の冷却効率を向上させることができる冷却器を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、内部に冷媒の流路が形成された本体部と、前記本体部の軸方向の一端に接続され前記冷媒を前記本体部に流入させる流入パイプと、前記本体部の軸方向の他端に接続され前記冷媒を前記本体部から流出させる流出パイプと、を有し、前記本体部の対向する内面間に複数のプレートフィンが立設され、前記複数のプレートフィンが、前記軸方向に長尺状に延びるとともに、前記軸方向に直交する幅方向に複数並設されており、前記プレートフィンに熱的に結合された発熱体の熱を前記プレートフィンを介して前記冷媒に放熱する冷却器であって、前記内部領域には、前記プレートフィンの立設方向に前記内部領域を区画するプレートが設けられ、前記プレートによって区画された領域のうち、前記発熱体から伝わる熱量の多い領域での前記軸方向に直交する流路断面に、前記流入パイプの軸線の延長線、及び前記流出パイプの軸線の延長線が交わっていることを要旨とする。
これによれば、流入パイプから流入した冷媒が、発熱体から伝わる熱量の多い領域を流れて流出パイプに流れるときの流路長さと、冷媒がもう一方の領域を流れて流出パイプに流れるときの流路長さとを比べると、熱量の多い領域を流れるときの流路長さが短くなる。このため、熱量の多い領域を流れる場合の方が、もう一方の領域を流れる場合よりも圧力損失が小さくなる。よって、冷媒は、発熱量の多い領域に流れやすく、発熱体からの熱をプレートフィンを介して冷媒に効率良く放熱することができ、発熱量の多い発熱体の冷却効率を向上させることができる。
また、前記流入パイプ及び前記流出パイプの少なくとも一方は、前記軸線の延びる方向が前記本体部の軸方向に対して傾いていてもよい。
これによれば、流入パイプから本体部に流入する冷媒の向きが調節しやすくなり、発熱量の多い熱体に向けて冷媒を流しやすくなる。また、冷媒の流し方を調節できるため、冷却器の設計自由度が広がる。
これによれば、流入パイプから本体部に流入する冷媒の向きが調節しやすくなり、発熱量の多い熱体に向けて冷媒を流しやすくなる。また、冷媒の流し方を調節できるため、冷却器の設計自由度が広がる。
また、前記発熱体は、第1の発熱体と、該第1の発熱体よりも発熱量の小さい第2の発熱体であり、前記本体部を挟んで前記第1の発熱体と反対側の前記領域での前記軸方向に直交する流路断面に、前記流入パイプの軸線の延長線、及び前記流出パイプの軸線の延長線が交わっていてもよい。
これによれば、第1の発熱体に向けて冷媒が流れるときの流路長さと、第2の発熱体に向けて冷媒が流れるときの流路長さとを比べると、第1の発熱体に向けて冷媒が流れたときの流路長さが短くなる。このため、発熱量の多い第1の発熱体に向けて冷媒が流れやすくなり、第1の発熱体を積極的に冷却することができる。
また、前記プレート及び前記プレートフィンの少なくとも一方は、前記軸方向に沿って波状に形成されていてもよい。
これによれば、波状とされることで、プレート及びプレートフィンの表面積を増やして、冷媒と熱交換可能な面積を増やし、発熱体の冷却効率を向上させることができる。
これによれば、波状とされることで、プレート及びプレートフィンの表面積を増やして、冷媒と熱交換可能な面積を増やし、発熱体の冷却効率を向上させることができる。
本発明によれば、発熱量の多い発熱体の冷却効率を向上させることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、半導体装置10は、冷却器20と、この冷却器20に接合された複数の第1の発熱体11と、複数の第2の発熱体12とから構成されている。なお、第1の発熱体11は、例えば、IGBT等の半導体素子である。また、第2の発熱体12は、第1の発熱体11よりも発熱量が少ない半導体素子であり、例えばダイオードである。
図1に示すように、半導体装置10は、冷却器20と、この冷却器20に接合された複数の第1の発熱体11と、複数の第2の発熱体12とから構成されている。なお、第1の発熱体11は、例えば、IGBT等の半導体素子である。また、第2の発熱体12は、第1の発熱体11よりも発熱量が少ない半導体素子であり、例えばダイオードである。
図1及び図4に示すように、冷却器20は、直方体状の本体部19を備える。この本体部19は、一面(下面)に開口する箱状の第1部材21と、第1部材21の開口を閉塞する板状をなす第2部材32とを組み付けて形成されている。第1部材21は、平面視矩形状をなす天板22と、天板22の対向する一対の短辺から延設された第1側壁24,25と、天板22の対向する一対の長辺から延設された第2側壁26,27とから形成されている。そして、本体部19において、一対の第1側壁24,25の対向方向であり、本体部19の長辺方向を、本体部19の軸方向とする。
また、図3及び図4に示すように。本体部19内には、第1部材21と天板22で囲まれた内部領域Sが形成されている。天板22において、一方の第2側壁26寄りに第1の発熱体11が配置され、他方の第2側壁27寄りに第2の発熱体12が配置されている。また、本体部19において、一方の第1側壁24には流入口24aが形成されている。流入口24aは、第1側壁24において、一方の第2側壁26に寄せた位置に形成されている。本体部19において、軸方向一端の一方の第1側壁24の外面には、流入口24aを囲む状態で円筒状の流入パイプ28が接合されている。すなわち、流入パイプ28の軸線L1に直交する流路断面は円形状になっている。流入パイプ28はその軸線L1が第1側壁24に対し垂直に交わる状態で第1側壁24に接合されている。
また、本体部19において、軸方向他端の他方の第1側壁25には流出口25aが形成されている。流出口25aは、第1側壁25において、一方の第2側壁26に寄せた位置に形成されている。第1側壁25には、流出口25aを囲む状態で円筒状の流出パイプ29が接合されている。すなわち、流出パイプ29の軸線L2に直交する流路断面は円形状になっている。流出パイプ29はその軸線L2が第1側壁25に垂直に交わる状態で第1側壁25に接合されている。
流入パイプ28の軸線L1と、流出パイプ29の軸線L2は、本体部19の軸方向に沿って延びるとともに、両軸線L1,L2は同一軸線上に位置している。内部領域Sには、対向する天板22の内面と、第2部材32の内面との間に複数のプレートフィン40が立設されている。各プレートフィン40は、矩形板状に形成され、その長辺方向が本体部19の軸方向に沿って延びている。また、複数のプレートフィン40は、本体部19の一対の第2側壁26,27が対向する方向であり、軸方向に直交する方向(以下、本体部19の幅方向とする)に並設されている。各プレートフィン40は、第1部材21の天板22と、第2部材32との対向方向(上下方向)に立設されている。
内部領域Sには、本体部19の幅方向に隣り合うプレートフィン40同士の間に流路41が区画されている。また、第2側壁26の内面と、その第2側壁26に対向するプレートフィン40との間、及び第2側壁27の内面と、その第2側壁27に対向するプレートフィン40との間にも流路41が区画されている。よって、内部領域Sには、本体部19の幅方向に複数の流路41が並設されている。
なお、各プレートフィン40は、長さ方向一端縁(流入口24a側の端縁)が一方の第1側壁24の内面より離間して配置されている。よって、一方の第1側壁24の内面と、全てのプレートフィン40の一端縁との間には、冷媒の供給チャンバ42が区画されている。また、各プレートフィン40は、長さ方向他端縁(流出口25a側の端縁)が他方の第1側壁25の内面より離間して配置されている。よって、他方の第1側壁25の内面と、全てのプレートフィン40の他端縁との間には、冷媒の排出チャンバ43が区画されている。
内部領域Sにおいて、天板22と第2部材32との間にはプレート50が配設されている。このプレート50は矩形板状に形成されている。プレート50の長辺方向への長さは、プレートフィン40の長辺方向への長さより若干長く設定されている。プレート50の短辺方向への長さは、対向する第2側壁26,27間の長さより僅かに短く設定されている。また、プレート50には、複数のスリット51がプレート50の長辺方向一端(他方の第1側壁25側)から他端(一方の第1側壁24)に向けて直線状に形成されている。複数のスリット51は、プレート50の短辺方向に一定間隔を空けて形成されている。そして、プレート50は、各スリット51にプレートフィン40が挿入された状態で各プレートフィン40に対し接合され、熱的に結合されている。
プレート50は、プレートフィン40の立設方向において、第2部材32寄りに配設されるとともに、天板22及び第2部材32それぞれに対し平行に配設されている。そして、プレート50は、プレートフィン40の立設方向で内部領域Sを2つの領域に区画している。2つの領域のうち、プレート50よりも天板22側に区画された領域を第1領域S1とし、プレート50より第2部材32側に区画された領域を第2領域S2とする。
第1領域S1は、天板22を挟んで第1の発熱体11及び第2の発熱体12の反対側に設けられている。よって、第1領域S1の方が、第2領域S2に比べて、第1の発熱体11及び第2の発熱体12から伝わる熱量が多くなっている。また、プレートフィン40の立設方向に沿った第1領域S1の長さは、立設方向に沿った第2領域S2の長さより長くなっている。第1領域S1及び第2領域S2は、それぞれプレート50の長辺方向全体に亘って設けられている。よって、立設方向の長さが異なることから、第1領域S1と第2領域S2では、第1領域S1の方が容積が大きくなっている。
また、図3(a)に示すように、本体部19を軸方向に直交する方向に沿った第1領域S1の流路断面及び第2領域S2の流路断面をドットハッチングで示す。流入パイプ28の軸線L1の延長線は、第1領域S1の流路断面に垂直に交わっている。すなわち、流入パイプ28の延長線上に第1領域S1が位置するように、内部領域Sがプレート50によって区画されている。流出パイプ29の軸線L2の延長線も、第1領域S1の流路断面に垂直に交わっている。すなわち、流出パイプ29の延長線上に第1領域S1が位置するように、内部領域Sがプレート50によって区画されている。したがって、図4に示すように、流入パイプ28と、第1領域S1と、流出パイプ29は、本体部19の軸方向に沿ってほぼ同一軸線上に設けられている。
図3(b)に示すように、流入パイプ28から流入した冷媒が、供給チャンバ42から第1領域S1及び排出チャンバ43を介して流出パイプ29に流れるときの流路長さをR1とする。一方、流入パイプ28から流入した冷媒が、供給チャンバ42から第2領域S2及び排出チャンバ43を介して流出パイプ29に流れるときの流路長さをR2とする。この場合、冷媒が、プレートフィン40の立設方向に沿って天板22側から第2部材32側に流れる分だけ、第2領域S2を流れる流路長さR2の方が、第1領域S1を流れる流路長さR1より長くなっている。よって、冷媒は、第1領域S1を流れる場合の方が、第2領域S2を流れる場合よりも圧力損失が小さくなっている。
また、図3(a)に示すように、本体部19の天板22を挟んで第1の発熱体11と反対側の第1領域S1の流路断面に、流入パイプ28及び流出パイプ29の軸線L1,L2が垂直に交わっている。このため、図4に示すように、本体部19の幅方向においては、流入パイプ28から流入した冷媒が、供給チャンバ42から各流路41に流れるとき、流入パイプ28と流出パイプ29の距離が最も短くなる一方の第2側壁26側の流路41が最も圧力損失が小さくなっている。発熱量の多い第1の発熱体11に対し、流入パイプ28と流出パイプ29との距離が最も長くなる他方の第2側壁27側の流路41が最も圧力損失が大きくなっている。
次に、冷却器20の作用について記載する。
図3(b)及び図4に示すように、流入パイプ28に流入した冷媒は、流入口24aを介して本体部19内に流入し、供給チャンバ42に供給される。供給チャンバ42の冷媒は、圧力損失の小さくなる第1領域S1に向けて多く流れる。したがって、冷媒の多くは、ほぼ天板22の内面に沿って流れる。そして、第1の発熱体11及び第2の発熱体12から発生した熱は、天板22、第1領域S1内のプレートフィン40及びプレート50を介して冷媒に放熱され、その結果として第1の発熱体11及び第2の発熱体12が冷却される。
図3(b)及び図4に示すように、流入パイプ28に流入した冷媒は、流入口24aを介して本体部19内に流入し、供給チャンバ42に供給される。供給チャンバ42の冷媒は、圧力損失の小さくなる第1領域S1に向けて多く流れる。したがって、冷媒の多くは、ほぼ天板22の内面に沿って流れる。そして、第1の発熱体11及び第2の発熱体12から発生した熱は、天板22、第1領域S1内のプレートフィン40及びプレート50を介して冷媒に放熱され、その結果として第1の発熱体11及び第2の発熱体12が冷却される。
また、本体部19の幅方向では、供給チャンバ42の冷媒は、圧力損失の小さくなる一方の第2側壁26側の流路41で多く流れ、圧力損失の大きくなる他方の第2側壁27側に向かうに従い、流量が少なくなる。このとき、本体部19の幅方向では、一方の第2側壁26側に第1の発熱体11が配置され、他方の第2側壁27側に第2の発熱体12が配置されている。したがって、発熱量の多い第1の発熱体11に対しては、天板22を挟んだ直下を流れる多量の冷媒によって冷却される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)冷却器20において、本体部19の内部領域Sをプレート50によって天板22側の第1領域S1と第2部材32側の第2領域S2に区画した。そして、第1領域S1の流路断面に、流入パイプ28及び流出パイプ29の軸線L1,L2の延長線を交わらせた。このため、流入パイプ28から流出パイプ29に至るまでの冷媒の流路長さは、冷媒が第1領域S1を流れる場合の方が、第2領域S2を流れる場合より短くなり、圧力損失が小さくなる。よって、第1領域S1には冷媒が流れやすくなっている。そして、この冷媒の流れやすい第1領域S1内のプレートフィン40に対しては、第1の発熱体11及び第2の発熱体12が天板22を介して熱的に結合されているため、第1の発熱体11及び第2の発熱体12を冷媒によって効率良く冷却することができる。
(1)冷却器20において、本体部19の内部領域Sをプレート50によって天板22側の第1領域S1と第2部材32側の第2領域S2に区画した。そして、第1領域S1の流路断面に、流入パイプ28及び流出パイプ29の軸線L1,L2の延長線を交わらせた。このため、流入パイプ28から流出パイプ29に至るまでの冷媒の流路長さは、冷媒が第1領域S1を流れる場合の方が、第2領域S2を流れる場合より短くなり、圧力損失が小さくなる。よって、第1領域S1には冷媒が流れやすくなっている。そして、この冷媒の流れやすい第1領域S1内のプレートフィン40に対しては、第1の発熱体11及び第2の発熱体12が天板22を介して熱的に結合されているため、第1の発熱体11及び第2の発熱体12を冷媒によって効率良く冷却することができる。
(2)内部領域Sをプレートフィン40で区画するだけで、第1の発熱体11及び第2の発熱体12側に冷媒を流れやすくすることができる。そして、プレート50はプレートフィン40に熱的に結合されている。このため、第1の発熱体11及び第2の発熱体12から伝わった熱をプレートフィン40だけでなくプレート50を介して冷媒に放熱することができる。したがって、第1の発熱体11及び第2の発熱体12が冷媒と熱交換する表面積を多くすることができ、第1の発熱体11及び第2の発熱体12を効率良く冷却することができる。
(3)流入パイプ28及び流出パイプ29を、本体部19の幅方向における一方の第2側壁26寄りに形成した。また、発熱量の多い第1の発熱体11を、天板22における一方の第2側壁26寄りに配置した。そして、本体部19の幅方向においては、流入パイプ28と流出パイプ29の距離が最も短くなる一方の第2側壁26側の流路41が最も圧力損失が小さくなっている。したがって、一方の第2側壁26側の流路41には冷媒が流れやすく、一方の第2側壁26側に配置された第1の発熱体11を冷媒により効率良く冷却することができる。
(4)プレートフィン40の立設方向に沿ったプレート50の配設位置を調節することで、第1領域S1及び第2領域S2に流れ込む冷媒の流量を調節することができる。したがって、プレート50の位置調節といった簡単な方法で、第1の発熱体11及び第2の発熱体12を効率良く冷却することができる。
(5)プレート50は、天板22及び第2部材32に対し平行に設けられている。このため、プレートフィン40の立設方向に沿った各領域S1,S2の幅(高さ)を、本体部19の軸方向全体に亘って一定にすることができる。よって、例えば、各領域S1,S2の高さが流出パイプ29側で狭くなっている場合のように、軸方向で圧力損失が大きくなることを無くして、冷媒を流出パイプ29に向けて流れやすくすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、流入パイプ28を軸線L1が第1側壁24に垂直に交わり、流出パイプ29を軸線L2が第1側壁25に垂直に交わるように設けたが、これに限らない。例えば、図5に示すように、流入パイプ28を軸線L1が第1側壁24に傾斜して交わり、流出パイプ29を軸線L2が第1側壁25に傾斜して交わるように設けてもよい。なお、流入パイプ28及び流出パイプ29のいずれか一方のみを軸線が傾斜するように設けてもよい。
○ 実施形態では、流入パイプ28を軸線L1が第1側壁24に垂直に交わり、流出パイプ29を軸線L2が第1側壁25に垂直に交わるように設けたが、これに限らない。例えば、図5に示すように、流入パイプ28を軸線L1が第1側壁24に傾斜して交わり、流出パイプ29を軸線L2が第1側壁25に傾斜して交わるように設けてもよい。なお、流入パイプ28及び流出パイプ29のいずれか一方のみを軸線が傾斜するように設けてもよい。
このように構成した場合、流入パイプ28から本体部19に流入する冷媒の向きが調節しやすくなり、発熱量の多い第1の発熱体11に向けて冷媒を流しやすくなる。また、冷媒の流し方を調節できるため、冷却器20の設計自由度が広がる。
○ 実施形態では、プレートフィン40及びプレート50を矩形板状に形成したが、図6に示すように、プレートフィン40及びプレート50を本体部19の軸方向に延びる波状に形成してもよい。このように構成すると、プレートフィン40及びプレート50が、冷媒と熱交換可能な表面積が広がり、第1の発熱体11及び第2の発熱体12を効率良く冷却することができる。
なお、プレートフィン40及びプレート50のいずれか一方のみが波状であってもよい。
○ 実施形態では、本体部19の幅方向では、第1の発熱体11側に冷媒が流れやすいように、流入パイプ28及び流出パイプ29を一方の第2側壁26寄りに配置したが、流入パイプ28及び流出パイプ29は、本体部19の幅方向中央や、他方の第2側壁27寄りに配置してもよい。
○ 実施形態では、本体部19の幅方向では、第1の発熱体11側に冷媒が流れやすいように、流入パイプ28及び流出パイプ29を一方の第2側壁26寄りに配置したが、流入パイプ28及び流出パイプ29は、本体部19の幅方向中央や、他方の第2側壁27寄りに配置してもよい。
○ 実施形態では、本体部19の天板22に第1の発熱体11及び第2の発熱体12を熱的に結合して設けたが、第2部材32の外面に第1の発熱体11及び第2の発熱体12を熱的に結合して設けてもよい。この場合、プレート50で内部領域Sを第1領域S1と第2領域S2に区画しつつ、第1領域S1及び第2領域S2それぞれの流路断面に、流入パイプ28及び流出パイプ29の軸線L1,L2が交わるように、流入パイプ28及び流出パイプ29を上下に2分割したり、流入パイプ28及び流出パイプ29を2本ずつ設ける。
○ 実施形態では、本体部19の天板22に第1の発熱体11及び第2の発熱体12を熱的に結合して設けたが、第2部材32のみに第1の発熱体11及び第2の発熱体12を熱的結合して設けてもよい。この場合、プレート50は、内部領域Sを第2領域S2が広くなるように区画し、第2領域S2の流路断面に、流入パイプ28及び流出パイプ29の軸線L1,L2の延長線を交わらせる。
○ 流入パイプ28及び流出パイプ29の流路断面は円形状でなく、楕円状や台形状等適宜変更してもよい。
○ 実施形態では、本体部19の幅方向において、一方の第2側壁26寄りに第1の発熱体11を配置し、他方の第2側壁27寄りに第2側壁27を配置したが、この逆でもよい。この場合、流入口24a、及び流入パイプ28は、第1側壁24における他方の第2側壁27寄りに設けられ、流出口25a及び流出パイプ29も、第1側壁25における他方の第2側壁27寄りに設けられる。
○ 実施形態では、本体部19の幅方向において、一方の第2側壁26寄りに第1の発熱体11を配置し、他方の第2側壁27寄りに第2側壁27を配置したが、この逆でもよい。この場合、流入口24a、及び流入パイプ28は、第1側壁24における他方の第2側壁27寄りに設けられ、流出口25a及び流出パイプ29も、第1側壁25における他方の第2側壁27寄りに設けられる。
○ 実施形態において、本体部19の天板22に第1の発熱体11だけを設け、第2部材32に第2の発熱体12を熱的に結合して設けてもよい。この場合でも、熱量の多い天板22側の第1領域S1に冷媒が多く流れ、第1の発熱体11の冷却効率を向上させることができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記プレートと前記プレートフィンは熱的に結合されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の冷却器。
(イ)前記プレートと前記プレートフィンは熱的に結合されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の冷却器。
L1,L2…軸線、S…内部領域、S1,S2…領域、11…第1の発熱体、12…第2の発熱体、19…本体部、20…冷却器、28…流入パイプ、29…流出パイプ、40…プレートフィン、41…流路、50…プレート。
Claims (4)
- 内部に冷媒の流路が形成された本体部と、
前記本体部の軸方向の一端に接続され前記冷媒を前記本体部に流入させる流入パイプと、
前記本体部の軸方向の他端に接続され前記冷媒を前記本体部から流出させる流出パイプと、を有し、
前記本体部の対向する内面間に複数のプレートフィンが立設され、前記複数のプレートフィンが、前記軸方向に長尺状に延びるとともに、前記軸方向に直交する幅方向に複数並設されており、前記プレートフィンに熱的に結合された発熱体の熱を前記プレートフィンを介して前記冷媒に放熱する冷却器であって、
前記内部領域には、前記プレートフィンの立設方向に前記内部領域を区画するプレートが設けられ、
前記プレートによって区画された領域のうち、前記発熱体から伝わる熱量の多い領域での前記軸方向に直交する流路断面に、前記流入パイプの軸線の延長線、及び前記流出パイプの軸線の延長線が交わっていることを特徴とする冷却器。 - 前記流入パイプ及び前記流出パイプの少なくとも一方は、前記軸線の延びる方向が前記本体部の軸方向に対して傾いている請求項1に記載の冷却器。
- 前記発熱体は、第1の発熱体と、該第1の発熱体よりも発熱量の少ない第2の発熱体であり、前記本体部を挟んで前記第1の発熱体と反対側の前記領域での前記軸方向に直交する流路断面に、前記流入パイプの軸線の延長線、及び前記流出パイプの軸線の延長線が交わっている請求項1又は請求項2に記載の冷却器。
- 前記プレート及び前記プレートフィンの少なくとも一方は、前記軸方向に沿って波状に形成されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の冷却器。
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JP2012171291A JP2014033015A (ja) | 2012-08-01 | 2012-08-01 | 冷却器 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018041978A (ja) * | 2014-08-06 | 2018-03-15 | 富士電機株式会社 | 半導体装置 |
JP2019212744A (ja) * | 2018-06-05 | 2019-12-12 | 三菱電機株式会社 | 冷却機構 |
WO2022255159A1 (ja) * | 2021-05-31 | 2022-12-08 | 株式会社ヴァレオジャパン | バッテリ冷却ユニット、及び、バッテリ冷却システム |
-
2012
- 2012-08-01 JP JP2012171291A patent/JP2014033015A/ja active Pending
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