JP2014019503A - ダブルデッキエレベーターおよびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】階高調整機能付きダブルデッキエレベーターの保守点検における保守者の安全性を向上させる。
【解決手段】昇降する外枠の中に上下2つの乗りかごを備え、前記外枠内で前記乗りかごを移動させることが可能なダブルデッキエレベーターにおいて、前記外枠の昇降または前記乗りかごの移動により、そこにいる保守員に危険がおよぶ可能性のある保守点検スペースに停止スイッチが配置され、該停止スイッチが、前記外枠の昇降が可能なときには前記外枠の昇降を禁止するためのスイッチとして機能し、前記外枠の昇降が禁止され、かつ前記外枠内での前記乗りかごの移動が可能なときには前記乗りかごの移動を禁止するためのスイッチとして機能する。
【選択図】図3
【解決手段】昇降する外枠の中に上下2つの乗りかごを備え、前記外枠内で前記乗りかごを移動させることが可能なダブルデッキエレベーターにおいて、前記外枠の昇降または前記乗りかごの移動により、そこにいる保守員に危険がおよぶ可能性のある保守点検スペースに停止スイッチが配置され、該停止スイッチが、前記外枠の昇降が可能なときには前記外枠の昇降を禁止するためのスイッチとして機能し、前記外枠の昇降が禁止され、かつ前記外枠内での前記乗りかごの移動が可能なときには前記乗りかごの移動を禁止するためのスイッチとして機能する。
【選択図】図3
Description
本発明は、上下の乗りかごの距離を調整することが可能な階高調整機能付きダブルデッキエレベーターに関し、特に、その保守点検を安全に実施するための技術に関する。
シングルデッキエレベーターの保守点検においては、保守員が昇降路内に入り込んで行う作業がある。作業員が保守点検で昇降路内に入り込んでいるときに、他者による誤操作やエレベーター制御装置の暴走により乗りかごが動いてしまうと、昇降路内の保守員は乗りかごと昇降路の壁あるいは天井との間に挟まれてしまう危険性がある。
このような危険から保守員を守るため、エレベーターには、非常停止スイッチの操作等により、乗りかごの走行を禁止する機能を備えている。保守員は、昇降路内に入り込むとき、先ず自身の安全を守るために非常停止スイッチを投入し、エレベーターの走行を禁止する。
しかしながら、昇降する外枠の中に上下2つの乗りかごを備え、階高調整用駆動装置によって上下の乗りかごの間の距離を調整することが可能なダブルデッキエレベーターでは、外枠を昇降させる駆動装置とは別に、階高調整用の駆動装置を備えている。そのような階高調整機能付きダブルデッキエレベーターの保守点検では、外枠と乗りかごの間や上下乗りかごの間に入り込んで行う作業がある。また、階高調整用駆動装置を動作させて行う作業もある。
保守員が上下の乗りかごの上あるいは下で保守点検の作業を行っているときに、他者による誤操作や階高調整用駆動装置の制御装置の暴走により、上下の乗りかごが動いてしまうと、保守員が、上下の乗りかごの間、または上あるいは下の乗りかごと外枠との間に挟まれてしまう危険性がある。
そのような問題に対して、特許文献1には、乗りかごを機械的に固定するストッパーを設けるという対処方法が開示されている。これにより、上下の乗りかごが誤って移動してしまうのを防止している。
しかしながら、特許文献1の技術では、ストッパーを設置するという作業が煩雑なため、慣れてくると、ストッパーを設置せずに保守点検を行うようになってしまうことが想定される。そして、保守者が外枠や乗りかごの意図しない移動に危険を感じてからストッパーを設置しようとしても間に合わないことが考えられる。
本発明の目的は、階高調整機能付きダブルデッキエレベーターの保守点検における保守者の安全性を向上させる技術を提供することである。
本発明の一態様によるダブルデッキエレベーターでは、昇降する外枠の中に上下2つの乗りかごを備え、前記外枠内で前記乗りかごを移動させることが可能なダブルデッキエレベーターにおいて、前記外枠の昇降または前記乗りかごの移動により、そこにいる保守員に危険がおよぶ可能性のある保守点検スペースに停止スイッチが配置され、該停止スイッチが、前記外枠の昇降が可能なときには前記外枠の昇降を禁止するためのスイッチとして機能し、前記外枠の昇降が禁止され、かつ前記外枠内での前記乗りかごの移動が可能なときには前記乗りかごの移動を禁止するためのスイッチとして機能する。
本発明によれば、階高調整機能付きダブルデッキエレベーターの保守点検における保守者の安全性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本実施形態に係る階高調整機能付きダブルデッキエレベーターの構成図である。
制御装置102が電動機103およびブレーキ装置104を制御することにより、階高調整機能付きダブルデッキエレベーターのエレベーター外かご107を駆動する。電動機103には、シーブ105が取り付けられており、シーブ105にはロープ106が巻回されている。ロープ106の一端にはエレベーター外枠107が接続され、他端にはカウンタウェイト108が接続されている。
電動機103は、制御装置102からの制御により、シーブ105を回転させる。また、ブレーキ装置104は、制御装置102からの制御により、電動機103を停止させる。電動機103およびブレーキ装置104で回転制御されたシーブ105の回転に伴って、エレベーター外枠107とカウンタウェイト108が互いに反対方向に昇降する。このようにしてエレベーター外枠107が昇降路内を昇降する。
エレベーター外枠107内には、上かご205と下かご206が収容されている。また、これら上かご205および下かご206を昇降させるために、階高調整用電動機202がエレベーター外かご107上に設けられている。階高調整用電動機202は階高調整用制御装置201によって制御され、階高調整用ブレーキ装置203によって停止される。
階高調整用電動機202による駆動で上かご205および下かご206は、エレベーター外枠107の内側に設けられた上下かご用レール204に沿って、エレベーター外枠107内を昇降する。このように、階高調整用電動機202が上かご205および下かご206を駆動することにより、上かご205と下かご206の間の距離(階間距離)が調整される。上かご205および下かご206の階間距離を調整することにより、階間が異なるサービス階においても乗客の乗りかごへの乗降が可能となる。
階高調整用電動機202および階高調整用ブレーキ装置203を制御する階高調整用制御装置201へ供給される電源と、階高調整用制御装置201が入出力する各種制御信号は、制御装置102が設置された図示しない機械室から昇降路内に吊るされてエレベーター外枠107へ繋がれた可動式ケーブル109および固定式ケーブル110によって伝送される。また、上かご205および下かご206に供給される電源と、上かご205および下かご206に入出力する各種制御信号も可動式ケーブル109および固定式ケーブル110によって伝送される。
ここで、階高調整機能付きダブルデッキエレベーターは、昇降路を昇降するエレベーター外枠107の内部に階間距離を可変とした上かご205および下かご206が設置されるため、通常のシングルデッキエレベーターよりも保守点検作業を行う必要のある箇所が多く存在する。
特に、エレベーター外枠107内には、図示しない上かご周辺機器、図示しない下かご周辺機器、および図示しないエレベーター外枠周辺機器に対する保守点検作業を行うスペースとして、上かご上保守点検スペース、中間保守点検スペース、および下かご下保守点検スペースという3箇所の保守点検スペースがある。上かご上保守点検スペースは、上かご205の上にある保守点検スペースである。中間保守点検スペースは、上かご205と下かご206の間にある保守点検スペースである。下かご下保守点検スペースは、下かご206の下にある保守点検スペースである。
保守員がこれらの保守点検スペースにて周辺機器の保守点検を行っているとき、上かご205または下かご206が誤って動いてしまった場合、保守員がエレベーター外枠107と上かご205または下かご206との間、あるいは上かご205と下かご206との間に挟まれてしまう危険性がある。つまり、3箇所の保守点検スペースは保守点検危険箇所310と言える。そのため、3箇所の保守点検危険箇所310には、上かご非常停止スイッチ304、下かご非常停止スイッチ305、外枠下部非常停止スイッチ306がそれぞれ設置されている。
上かご非常停止スイッチ304、下かご非常停止スイッチ305、外枠下部非常停止スイッチ306は、エレベーター外枠107の昇降が可能な状態では、エレベーター外枠107の昇降を禁止するためのスイッチとして機能し、エレベーター外枠107の昇降が禁止され、かつエレベーター外枠107内での乗りかご(上かご205、下かご206)の保守点検用の移動が可能な状態では、エレベーター外枠107内での乗りかご205、206の移動を禁止するためのスイッチとして機能する。ここで保守点検用の移動においては乗りかご205、206は通常時よりも低速で移動する。
本実施形態によれば、保守者は保守点検中にエレベーター外枠107の昇降を禁止するときと、階高調整の保守点検中に乗りかご(上かご205および下かご206)の移動を禁止するときのいずれにおいても同じ非常停止スイッチ304、305、306を操作すればよいので誤操作を防止し、また操作遅れを低減し、保守者の安全を向上させることができる。
なお、非常停止スイッチ304、305、306が配設された保守点検スペース(保守点検危険箇所)310に回転式警告発光灯(パトランプ)とスピーカーのいずれか一方または両方を配設しても良い。エレベーター外枠107の昇降が可能な状態でエレベーター外枠107の昇降を禁止するためのスイッチとして機能していた非常停止スイッチ304、305、306を、エレベーター外枠107の昇降が禁止され、かつエレベーター外枠107内での乗りかご205、206の保守点検用の移動が可能な状態でエレベーター外枠107内での乗りかご205、206の移動を禁止するためのスイッチとなるように機能を切り替えるとき、パトランプの発光とブザー音の発生とのいずれか一方あるいは両方を行っても良い。それにより、乗りかご205、206が階高調整の保守点検で移動する可能性があることを保守員に通知することができる。
また、エレベーター外枠107の昇降が禁止され、かつエレベーター外枠107内での乗りかご205、206の保守点検用の移動が可能な状態において、乗りかご205、206を移動させるための操作が行われたときに、パトランプの発光とブザー音の発生とのいずれか一方あるいは両方を行っても良い。また、エレベーター外枠107の昇降が禁止され、かつエレベーター外枠107内での乗りかご205、206の保守点検用の移動が可能な状態において、乗りかご205、206を移動させるときに、パトランプの発光とブザー音の発生とのいずれか一方あるいは両方を行っても良い。それにより、乗りかご205、206が階高調整の保守点検で移動することを保守員に通知することができる。
図2および図3は、本実施形態におけるエレベーター外枠安全回路401および階高調整安全回路403を示す概略回路図である。ここでは、エレベーター外枠用各種非常停止スイッチ602は閉じた状態であるとする。また、エレベーター外枠用各種安全装置の検出スイッチ601も異常が検出されておらず、閉じた状態であるとする。また、階高調整用各種非常停止スイッチ702も閉じた状態であるとする。また、階高調整駆動用各種安全装置の検出スイッチ701も異常が検出されておらず、閉じた状態であるとする。エレベーター外枠用の非常停止スイッチ602および階高調整用の非常停止スイッチ702は例えばピットと呼ばれる機械室や制御装置102等に配設される。
エレベーター外枠安全回路401は、エレベーター外枠107の昇降を許可したり、禁止したりするための回路である。エレベーター外枠安全回路401を構成するスイッチおよび接点が全て閉じている状態(成立)で、エレベーター外枠駆動許可信号402が出力され、エレベーター外枠107の昇降が許可される。いずれかのスイッチあるいは接点が開いた状態(不成立)では、エレベーター外枠駆動許可信号402が出力されずエレベーター外枠107の昇降が禁止される。
階高調整安全回路403は、エレベーター外枠107内における上かご205および下かご206の移動を許可したり、禁止したりするための回路である。階高調整安全回路403を構成するスイッチおよび接点が全て閉じている状態で、階高調整駆動許可信号404が出力され、上かご205および下かご206の移動が許可される。いずれかのスイッチあるいは接点が開いた状態では、階高調整駆動許可信号404が出力されず、上かご205および下かご206の移動が禁止される。
非常停止スイッチ304、305、306は直列接続されて切替スイッチ部803をなしており、その信号経路は、そのときの状態に応じてエレベーター外枠安全回路401または階高調整安全回路403の一部を構成する。
階高調整駆動許可接点405は、エレベーター外枠安全回路401が不成立時、または、保守員によるモード選択にてエレベーター外枠107の保守点検用運転モード時に遮断され、階高調整安全回路403を遮断する。
図2には、エレベーター外枠107の昇降が許可されている状態におけるエレベーター外枠安全回路401および階高調整安全回路403が示されている。図2では、切替スイッチ部803はエレベーター外枠安全回路401の一部となっている。非常停止スイッチ304、305、306を含むエレベーター外枠安全回路401が成立していれば、エレベーター外枠駆動許可信号402が発せられる。エレベーター外枠駆動許可信号402が発せられている状態では、エレベーター外枠107の走行が許可される。また階高調整安全回路403に挿入された階高調整駆動許可接点405が閉じるので、階高調整安全回路403の他のスイッチおよび接点が閉じていれば、乗りかごの昇降も許可される。
図3には、エレベーター外枠107の昇降が禁止されている状態におけるエレベーター外枠安全回路401および階高調整安全回路403が示されている。階高調整駆動許可接点405は開いた状態である。また、切替スイッチ部803は階高調整安全回路403の一部となっている。非常停止スイッチ304、305、306を含む階高調整安全回路403が成立しており、かつ階高調整保守点検用切替スイッチ803aが保守に設定されていれば、階高調整駆動許可信号404が発せられる。階高調整駆動許可信号404が発せられている状態では、上かご205および下かご206の走行は許可される。つまり、エレベーター外枠107の昇降は禁止されるが、上かご205および下かご206の移動は可能な状態となる。
エレベーター外枠107の走行を禁止した状態でも、上かご205および下かご206を移動させながら行う保守項目を実施する際には、その移動を可能にすることができる。一方、非常停止スイッチ304、305、306を含む階高調整安全回路403が成立していないか、あるいは階高調整保守点検用切替スイッチ803aが平常に設定されていれば、階高調整駆動許可信号404が発せられない。階高調整駆動許可信号404が発せられていない状態では、上かご205および下かご206の移動も禁止される。
保守点検危険箇所310の非常停止スイッチ304〜305は、通常状態でエレベーター外枠安全回路401の一部を構成しており、エレベーター外枠駆動許可信号402の許可を受けた階高調整駆動許可接点405を階高調整安全回路403に挿入する。
エレベーター外枠107が非常停止時(例えば非常停止スイッチ602が開の状態)または保守点検運転モード時は、階高調整駆動許可接点405により、階高調整の駆動も禁止され、保守点検危険箇所310にいる作業員の安全が確保される。
保守員の作業としては、階高調整の保守点検運転を実施する場合、エレベーター外枠107の駆動は禁止するが、乗りかごの保守点検用の移動は可能にする必要がある。保守員はエレベーター外枠107に乗り込むためにエレベーター外枠安全回路401内の非常停止スイッチ602を停止に設定すると、階高調整駆動許可接点405が遮断され、階高調整安全回路403が成立しなくなる。それでは、階高調整で乗りかご205、206を移動させることができないので、階高調整保守点検用切替スイッチ803aを保守に設定することで、遮断された階高調整駆動許可接点405をバイパスし、保守点検用の乗りかご205、1206の駆動が可能な状態にすると共に、エレベーター外枠安全回路401内に挿入されている非常停止スイッチ304〜306を階高調整安全回路403内に挿入する。図3の下段がそのとき状態を示している。
このように、本実施形態では、エレベーター外枠107の昇降が可能な状態では、切替スイッチ部803が、エレベーター外枠107の昇降の許可信号を生成するエレベーター外枠安全回路(外枠昇降許可回路)401に直列に挿入され、エレベーター外枠107の昇降が禁止され、かつエレベーター外枠107内での乗りかご205、206の移動が可能な状態では、乗りかご205、206の移動の許可信号を生成する階高調整安全回路(乗りかご移動許可回路)403に直列に挿入されるので、非常停止スイッチ304〜306を兼用して部品点数を抑えると共に、誤操作によって意図しない制御が行われるのを防止することができる。
なお、このように、階高調整保守点検用切替スイッチ803aを投入することで、階高調整駆動許可接点405のバイパスと、非常停止スイッチ304〜306の階高調整安全回路403への挿入とを両方同時に行えることが本実施形態の特徴となっている。
図4は、本実施形態による階高調整機能付きダブルデッキエレベーターの動作を示すフローチャートである。
図4を参照すると、先ずステップS10において、エレベーター外枠107が平常モードであるかどうかの確認が行われる。エレベーター外枠107が平常モードであれば(ステップS10のYes)、階高調整機能付きダブルデッキエレベーターは通常運行を継続する。
ステップS10にてエレベーター外枠107が平常モードで無いと判定されると(ステップS10のNo)、次にステップS20にてエレベーター外枠107が保守点検運転モードであるかどうかの確認が行われる。エレベーター外枠107が保守点検運転モードであれば(ステップS20のYes)、階高調整は駆動すべきではないと判断され、ステップS70にて階高調整保守点検用の乗りかごの運転が禁止される。
次に、ステップS20にてエレベーター外枠107が保守点検運転モードでないと判断されると(ステップS20のNo)、次にステップS30へ進み、階高調整保守点検用切替スイッチ803aの状態が確認される。階高調整保守点検用切替スイッチ803aがオフ(開の状態)の場合(ステップS30のNo)、階高調整の保守点検の状態ではなく、エレベーター外枠107の非常停止状態と判断され、ステップS70にて階高調整保守点検用の乗りかごの移動が禁止される。
階高調整保守点検用切替スイッチ803aがオン(閉の状態)の場合(ステップS30のYes)、ステップS40にてエレベーター外枠107は走行が禁止される。次に、ステップS50にて保守点検危険箇所310の非常停止スイッチ304,305、306の状態が確認される。保守点検危険箇所310の非常停止スイッチ304、305、306のいずれかがオン(開の状態)だった場合、いずれかの保守点検危険箇所310に保守員がいると判断され、S70へ進み、階高調整保守点検用運転を禁止する。
一方、ステップS50で保守点検危険箇所310の非常停止スイッチ304、305、306が全てオフ(閉の状態)であれば、いずれの保守点検危険箇所310にも保守員がおらず、乗りかご205、206を移動させても安全と判断され、ステップS60にて階高調整保守点検用の乗りかごの運転が許可される。
乗りかご205、206を移動させて階高調整に関する保守点検を行うための保守点検モードでは、エレベーター外枠107の昇降は禁止されるが、エレベーター外枠107内での乗りかご205、206の保守点検用の昇降は許可され、非常停止スイッチ304、305、306が階高調整安全回路403に挿入される。階高調整の保守点検を行っているときには、保守点検スペース310にある非常停止スイッチ304、305、306によって乗りかご205、206を停止させることができるので、乗りかご205、206の階高調整に関する保守点検における保守員の安全性が向上する。
その後、ステップS10に戻り、エレベーターが平常モードとなるまで、ステップS60またはステップS70が継続される。ステップS10にて平常モードと判断されると、階高調整機能付きダブルデッキエレベーターは通常運行へと復帰する。
なお、本実施形態では、切替スイッチ部803をエレベーター外枠安全回路401に挿入したり、階高調整安全回路403に挿入したりをハードウェア的に切り替える例を示したが、本発明がこれに限定されることは無い。他の例として同様の切り替えをプロセッサが実行するソフトウェア制御によって実現しても良い。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
102…制御装置、103…電動機、104…ブレーキ装置、105…シーブ、106…ロープ、107…エレベーター外枠、108…カウンタウェイト、109…可動式ケーブル、110…固定式ケーブル、201…階高調整用制御装置、202…階高調整用電動機、203…階高調整用ブレーキ装置、204…上下かご用レール、304…非常停止スイッチ、305…非常停止スイッチ、306…非常停止スイッチ、310…保守点検危険箇所、401…エレベーター外枠安全回路、402…エレベーター外枠駆動許可信号、403…階高調整安全回路、404…階高調整駆動許可信号、405…階高調整駆動許可接点、601…検出スイッチ、602…エレベーター外枠用各種非常停止スイッチ、701…検出スイッチ、702…階高調整用各種非常停止スイッチ、803…切替スイッチ部、803a…階高調整保守点検用切替スイッチ
Claims (5)
- 昇降する外枠の中に上下2つの乗りかごを備え、前記外枠内で前記乗りかごを移動させることが可能なダブルデッキエレベーターにおいて、
前記外枠の昇降または前記乗りかごの移動により、そこにいる保守員に危険がおよぶ可能性のある保守点検スペースに停止スイッチが配置され、該停止スイッチが、前記外枠の昇降が可能なときには前記外枠の昇降を禁止するためのスイッチとして機能し、前記外枠の昇降が禁止され、かつ前記外枠内での前記乗りかごの移動が可能なときには前記乗りかごの移動を禁止するためのスイッチとして機能することを特徴とする、ダブルデッキエレベーター。 - 前記保守点検スペースが複数あり、前記各保守点検スペースに停止スイッチがそれぞれ配置され、前記複数の停止スイッチが直列接続されて切替スイッチ部をなし、
前記外枠の昇降が可能な状態では、前記切替スイッチ部が、前記外枠の昇降の許可信号を生成する外枠昇降許可回路に直列に挿入され、前記外枠の昇降が禁止され、かつ前記外枠内での前記乗りかごの移動が可能な状態では、前記乗りかごの移動の許可信号を生成する乗りかご移動許可回路に直列に挿入される、
請求項1に記載のダブルデッキエレベーター。 - 前記乗りかごの階高調整に関する保守点検を行うための保守点検モードでは、前記外枠の昇降が禁止され、前記切り換えスイッチ部が乗りかご移動許可回路に挿入される、請求項2に記載のダブルデッキエレベーター。
- 前記停止スイッチは、上側の乗りかごの上と、上下の乗りかごの間と、下側の乗りかごの下とのいずれか一か所、または複数箇所、または全ての箇所に配置される、請求項1から3のいずれか一項に記載のダブルデッキエレベーター。
- 昇降する外枠の中に上下2つの乗りかごを備え、前記外枠内で前記乗りかごを移動させることが可能なダブルデッキエレベーターの制御方法において、
前記外枠の昇降または前記乗りかごの移動により、そこにいる保守員に危険がおよぶ可能性のある保守点検スペースに配置された停止スイッチを、前記外枠の昇降が可能なときには前記外枠の昇降を禁止するためのスイッチとして機能させ、前記外枠の昇降が禁止され、かつ前記外枠内での前記乗りかごの移動が可能なときには前記乗りかごの移動を禁止するためのスイッチとして機能させることを特徴とする、ダブルデッキエレベーターの制御方法。
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