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JP2014006765A - 操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出対象物の大きさによる操作感の違いを抑制する操作装置を提供する。
【解決手段】この操作装置1は、主に、操作面20の周囲に設けられた枠12を有し、操作面20に対する指の接触を検出して検出信号を出力するタッチパネル2と、タッチパネル2から出力された検出信号に基づいて指の接触面積を算出し、指が操作面20と枠12とに接触する際の枠12から検出対象物の基準点までの距離を、接触面積から判別する判別部3と、判別部3より判別された距離に基づいて指の接触を検出する検出領域201と接触を検出しない非検出領域202とに操作面20を分け、操作面20に設定された第1の座標系を検出領域201の第2の座標系に変換する座標変換部4と、を備えて概略構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明の実施の形態は、操作装置に関する。
従来の技術として指先が表示パネル面に近づくにつれて指先の検知分解能が高くなるように分解能を切り替える情報処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この情報処理装置は、複数の横電極及び縦電極と、対象物と表示パネル面との対峙距離に応じて検知分解能を切り替える検知分解能調整手段と、を備えている。この検知分解能調整手段は、対象物と表示パネル面との対峙距離に応じて、検知させる横電極及び縦電極の数を間引くことで、検知分解能の切り替えを行う。
特開2011―138540号公報
操作面を囲むように枠が設けられた表示パネルの場合、指が枠に触れて、指と枠の間に操作できない領域が生じ、指の太さにより操作感が異なる問題がある。従来の情報処理装置のように、表示パネルとの距離に応じて指先の検知分解能が高くなるように分解能を切り替えたとしても、当該問題は解決されない。
従って、本発明の目的は、検出対象物の大きさによる操作感の違いを抑制する操作装置を提供することにある。
本発明の一態様は、操作面の周囲に設けられた枠を有し、操作面に対する検出対象物の接触を検出して検出信号を出力する検出部と、検出部から出力された検出信号に基づいて検出対象物の接触面積を算出し、検出対象物が操作面と枠とに接触する際の枠から検出対象物の基準点までの距離を、接触面積から判別する判別部と、判別部より判別された距離に基づいて検出対象物の接触を検出する検出領域と接触を検出しない非検出領域とに操作面を分け、操作面に設定された第1の座標系を検出領域の第2の座標系に変換する座標変換部と、を備えた操作装置を提供する。
本発明によれば、検出対象物の大きさによる操作感の違いを抑制することができる。
図1(a)は、実施の形態に係る操作装置の斜視図であり、(b)は、操作装置のブロック図であり、(c)は、判別部が格納するテーブルに関する表である。 図2(a)は、実施の形態に係る操作装置の検出領域と非検出領域とを説明するための概略図であり、(b)は、指の太さが標準の場合における図2(a)に示すII(b)-II(b)線で切断した断面を矢印方向から見た断面の模式図であり、(c)は、指の太さが標準より太い場合における図2(a)に示すII(c)-II(c)線で切断した断面を矢印方向から見た断面の模式図である。 図3(a)は、実施の形態に係るx軸方向の座標値について説明するための模式図であり、(b)は、座標値の間隔が変更された場合の模式図であり、(c)は、座標値の間隔が等間隔である場合の模式図である。 図4は、実施の形態に係るフローチャートである。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る操作装置は、操作面の周囲に設けられた枠を有し、操作面に対する検出対象物の接触を検出して検出信号を出力する検出部と、検出部から出力された検出信号に基づいて検出対象物の接触面積を算出し、検出対象物が操作面と枠とに接触する際の枠から検出対象物の基準点までの距離を、接触面積から判別する判別部と、判別部より判別された距離に基づいて検出対象物の接触を検出する検出領域と接触を検出しない非検出領域とに操作面を分け、操作面に設定された第1の座標系を検出領域の第2の座標系に変換する座標変換部と、を備える。
[実施の形態]
(操作装置の構成)
図1(a)は、実施の形態に係る操作装置の斜視図であり、(b)は、操作装置のブロック図であり、(c)は、判別部が格納するテーブルに関する表である。なお、実施の形態に係る各図において、部品と部品との比率は、実際の比率とは異なる場合がある。
操作装置1は、図1(a)に示すように、本体10の表面100に、操作面20を囲むように枠12が設けられている。
操作装置1は、例えば、接続された電子機器の操作を行うことができるものである。操作装置1は、例えば、操作者の体の一部(例えば、指)や専用のペン等の検出対象物で操作面20に接触する、又は検出される程度に近接することにより操作を検出し、この操作に応じて電子機器に表示されたカーソルの移動や選択、表示されたアイコンのドラッグ、ドロップ等の指示を行うことができるように構成されている。操作者は、例えば、操作面20に操作を行うことにより、接続された電子機器の操作を行うことが可能となる。本実施の形態では、検出対象物としての指による操作について説明する。
この操作装置1は、主に、操作面20の周囲に設けられた枠12を有し、操作面20に対する指の接触を検出して検出信号としての静電容量情報を出力する検出部としてのタッチパネル2と、タッチパネル2から出力された検出信号に基づいて指の接触面積を算出し、指が操作面20と枠12とに接触する際の枠12から検出対象物の基準点までの距離を、接触面積から判別する判別部3と、判別部3より判別された距離に基づいて指の接触を検出する検出領域201と接触を検出しない非検出領域202とに操作面20を分け、操作面20に設定された第1の座標系を検出領域201の第2の座標系に変換する座標変換部4と、を備えて概略構成されている。
(タッチパネル2の構成)
本実施の形態に係るタッチパネル2は、例えば、操作面20に指が近づくことによる、センサワイヤ21及びセンサワイヤ22と指との距離に反比例した電流の変化を検出信号として出力する静電容量方式のタッチセンサである。なおタッチパネル2は、例えば、周知の抵抗膜方式、赤外線方式、SAW(Surface Acoustic Wave)方式等のタッチパネルを用いることが可能である。
このタッチパネル2は、図1(b)に示すように、複数のセンサワイヤ21及びセンサワイヤ22と、タッチパネル制御部23と、を備えて概略構成されている。
センサワイヤ21及びセンサワイヤ22は、例えば、ITO(スズドープ酸化インジウム:Indium Tin Oxide)を用いて形成される。
センサワイヤ21及びセンサワイヤ22は、図1(b)に示すように、紙面の縦方向及び横方向に沿って並んでいる。本実施の形態では、図1(b)の紙面の横方向をx軸、縦方向をy軸とし、タッチパネル2の操作面20の左上を原点としている。このxy座標系は、第1の座標系である。
x軸方向には、例えば、m個のセンサワイヤ21が等間隔で並んでいる。このmは、例えば、正の整数である。
y軸方向には、例えば、n個のセンサワイヤ22が等間隔で並んでいる。このnは、例えば、正の整数である。
x軸に沿って並べられたセンサワイヤ21は、例えば、y軸に沿って並べられたセンサワイヤ22と電気的に絶縁されている。
タッチパネル制御部23は、図1(b)の紙面左から右のx軸方向のセンサワイヤ21、紙面上から下のy軸方向のセンサワイヤ22の順番に静電容量を読み出すように構成されている。タッチパネル制御部23は、制御部5から出力される制御信号に基づいて静電容量を読み出すように構成されている。
またタッチパネル制御部23は、例えば、読み出した各センサワイヤ21の静電容量の値(静電容量値)を静電容量情報として判別部3及び制御部5に出力するように構成されている。
このタッチパネル2は、一例として、表示装置の表示画面と、操作面20と、が1:1となる絶対操作系を構成する。従ってタッチパネル2のx軸方向の分解能、及びy軸方向の分解能は、一例として、表示画面のアスペクト比と同じ比となるように設定されている。
従って分解能は、一例として、表示画面のアスペクト比が16:9である場合、x軸方向の分解能が256、y軸方向の分解能が144となるように設定されている。この分解能に合わせて、xy座標系のx軸方向の座標値、及びy軸方向の座標値が、設定される。つまり、一例として、x軸の座標値は0〜255となり、y軸の座標値は0〜144となる。
なおタッチパネル2は、例えば、操作面20とは反対側に表示装置を備える構成であっても良い。
(判別部3の構成)
図2(a)は、実施の形態に係る操作装置の検出領域と非検出領域とを説明するための概略図であり、(b)は、指の太さが標準の場合における図2(a)に示すII(b)-II(b)線で切断した断面を矢印方向から見た断面の模式図であり、(c)は、指の太さが標準より太い場合における図2(a)に示すII(c)-II(c)線で切断した断面を矢印方向から見た断面の模式図である。
判別部3は、取得した静電容量情報に基づく静電容量が、予め定められたしきい値以上である場合、指の接触を判定するように構成されている。この接触とは、上述したように、しきい値以上の静電容量となる程度に、指が操作面20に近接した場合を含んでいる。つまり接触の判定は、指が操作面20に接していなくてもなされる可能性がある。判別部3は、指の接触を判定した後、指の接触面積を算出するように構成されている。
判別部3は、接触面積と距離とを関連付けた後述するテーブル30を有し、算出した接触面積とテーブル30とに基づいて距離を判別する。つまり判別部3は、図2(b)及び(c)に示すように、タッチパネル2から取得した静電容量情報に基づいて検出対象物が操作面20と枠12とに接触する際の枠12から検出対象物の基準点までの距離を判別するように構成されている。本実施の形態における検出対象物は、指であるから、この枠12から指の基準点までの距離は、一例として、操作面20に接触した接触面積から推定される指の太さに比例する。
なお、この指の基準点とは、一例として、モデルとした指が理想的に枠12と操作面20とに接触した際の接触面積から得られた重心、当該接触面積の最も枠12に近い点、及びモデルとした指の幅の中点等が考えられる。本実施の形態では、一例として、モデルとした指が枠12に接触した際の指の幅の中点を基準点とするものとする。
この接触面積Sの算出は、一例として、しきい値以上となる複数の静電容量から求めた複数の座標を用いて算出する方法等の周知の方法が用いられる。またテーブル30は、例えば、実験及びシミュレーション等によって求められても良い。さらに判別部3は、例えば、テーブル30を用いた構成に限定されず、計算により後述する非検出領域202等を求めるように構成されても良い。
また判別部3は、タッチパネル2が指の接触を検出している期間中の接触面積Sの平均値を用いて距離を判別するように構成されても良い。この場合、判別部3は、指が操作面20に接触したと判定し、指が操作面20から離れたと判定するまでの期間に算出された複数の接触面積Sの平均を算出する。
テーブル30は、例えば、図1(c)に示すように、検出された指の接触面積Sと指の太さとを関連付けたものである。一例として、接触面積SがS≦aの場合、指の太さは「細い」と判別される。一例として、接触面積Sがa<S<bの場合、指の太さは「標準」と判別される。一例として、接触面積Sがb≦Sの場合、指の太さは「太い」と判別される。なお、0<a,b,cであるものとする。判別部3は、判別した結果を判別情報として座標変換部4に出力する。
判別部3は、図2(a)に示すように、指の太さに応じて操作面20を、指を検出する検出領域201と、検出しない非検出領域202と、に分ける。
具体的には、判別部3は、指の太さを「細い」と判別した場合、非検出領域幅をWとする。また判別部3は、指の太さを「標準」と判別した場合、非検出領域幅をWとする。判別部3は、指の太さを「太い」と判別した場合、非検出領域幅をWとする。この非検出領域幅とは、図2(a)に斜線で示す非検出領域202の幅である。この幅は、W<W<Wである。
ここで操作者の指が枠12に接触する場合、図2(b)に示すように、指と枠12の間に、指で操作し難い領域が出現する。当該領域は、指で容易に触れることができないので、当該領域内に選択可能なアイコンやカーソルが位置する場合、操作がし難くなる。非検出領域202とは、当該領域を含むように設定されるものであり、指の接触面積Sから推定されるものである。非検出領域202の幅は、枠12からの幅として設定される。
なお、指の太さの判別は、例えば、指の接触が最初に検出された静電容量情報に基づいて行われる。つまり指の太さは、操作が継続している場合、その操作が最初に検出された静電容量情報に基づいて判別される。従って非検出領域202は、一例として、操作が継続する限り変更されないものとする。
また判別部3は、第1の距離の判別に用いた接触面積Sが予め定められた第1のしきい値以下である場合、第1の座標系を第1の距離に応じた第2の座標系に変換させる判別情報を座標変換部4に出力し、第2の距離の判別に用いた接触面積Sが第1のしきい値より大きい場合、さらに第2の距離に基づいた非検出領域202で検出されて出力された静電容量情報と予め定められた第2のしきい値とを比較して当該静電容量情報が大きい場合に、第1の座標系を第2の距離に応じた第2の座標系に変換させる判別情報を座標変換部4に出力するように構成されても良い。なお、一例として、第1の距離とは、指が標準の際の距離であり、第2の距離とは、指が太い際の距離である場合、当該静電容量情報が第2のしきい値以下である場合は、第1の距離に応じた第2の座標に変換される。
具体的には、一の電極において検出される静電容量は、指の大きさの影響以外に、個人に依存する身体の導電性、誘電性の違い等によっても影響を受ける。従って、一例として、細い指で操作がなされた場合であっても、指の太さの判別に用いられるしきい値を超える大きい静電容量が検出され、指が太いと判別される可能性がある。そこで判別部3は、一例として、指が太いと判別され、さらに指が接触し難い非検出領域202に位置する電極から出力される静電容量情報が予め定められた第2のしきい値よりも大きいという条件を満たす場合に、指が太いとする判別情報を出力する構成とすることで、操作装置1は、指が標準、又は細いにも関わらず、太い指用の座標系に変換する誤変換を防止することが可能となる。なおこの処理は、判別される指の大きさの数に応じて行われても良い。また判別部2は、指の大きさの判別を行う際の指の位置が、枠12の近くである場合に、上記の判別を行うように構成されても良い。
(座標変換部4の構成)
図3(a)は、実施の形態に係るx軸方向の座標値について説明するための模式図であり、(b)は、座標値の間隔が変更された場合の模式図であり、(c)は、座標値の間隔が等間隔である場合の模式図である。なお図3(c)は、実施の形態の変形例である。
座標変換部4は、判別部3によって設定された検出領域201に基づいて座標系を設定するように構成されている。また座標変換部4は、設定した座標系の情報を座標変換情報として制御部5に出力するように構成されている。
指の接触が検出されていない場合、つまり初期状態では、座標変換部4は、図3(a)に示すように、操作面20の全体、つまり検出可能領域200が検出領域201となる。よって枠12間のx軸及びy軸の座標値は、分解能に応じて設定される。従って座標変換部4は、x軸が、枠12の間で、0〜255の座標値を有し、y軸が、枠12の間で、0〜143の座標値を有するxy座標系(第1の座標系)を設定する。
また標準的な太さの指が検出された場合、座標変換部4は、図3(b)に示すように、操作面20に設定されたxy座標系を検出領域201のx座標系(第2の座標系)に変換する。座標変換部4は、この変換により、検出可能領域200に設定された分解能(x軸が256、y軸が144。)が検出領域201でも変わらないように座標変換を行う。つまりx座標系におけるx軸方向の分解能は、256であり、y軸方向の分解能は、144である。従って座標変換部4は、x軸が、0〜255の座標値を有し、y軸が、0〜143の座標値を有するx座標系を設定する。
さらに座標変換部4は、図3(b)に示すように、検出領域201の内側の予め定められた第1の領域(変更領域201a)とそれ以外の第2の領域(標準領域201b)とに検出領域201を分け、第1の領域の座標の間隔と第2の領域の座標の間隔とを異なるように変更する。
これは、検出領域201の周囲の座標の間隔を狭めることにより、標準領域201bの座標の間隔を変更前の座標の間隔と等しくするためである。つまり、指の太さに応じて検出領域201の大きさが変わるので、検出領域201の座標を均等に割り付けると、指が小さい場合の座標の間隔が、指が太い場合の座標の間隔より広くなる。そのため、操作者が指を変えて操作した場合、使う指によって操作感が異なることが考えられる。
しかし座標変換部4は、変更領域201aの間隔を調整することにより、標準領域201bの座標の間隔を指の大小で変わらないように設定することが可能となる。従って座標変換部4は、図3(a)に示すxy座標系の座標の間隔を基準とし、変換した第2の座標系の標準領域201bの座標の間隔を基準の間隔とするように座標変換を行う。
ここで、変更領域201aの幅は、一例として、判別された指の幅の半分程度となるように設定される。なお変更領域201aの幅は、指の幅の半分程度に限定されず、一例として、許容される座標の間隔から設定されても良く、指の太さに依存しない標準領域201bを設定することで残りの領域を変更領域201aとして設定されても良い。
(変形例)
なお変形例として、座標変換部4は、図3(c)に示すように、検出領域201の座標の間隔を等間隔とする座標系(x座標系)である変更領域201cを設定するように構成されても良い。このように設定された場合、検出領域201の全体で操作感が統一されることとなる。
(制御部5の構成)
制御部5は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工等を行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等から構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部5が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果等を格納する記憶領域として用いられる。また制御部5は、その内部にクロック信号を生成する手段を有し、このクロック信号に基づいて動作を行う。
制御部5は、タッチパネル2から取得した静電容量情報、しきい値及び座標変換部4から取得した座標変換情報に基づいて操作を判定し、操作が判定された後、操作がなされた操作面20の座標を算出し、操作情報として接続された電子機器に出力するように構成されている。この座標の算出は、静電容量の読み出しと同様に、クロック信号に応じた予め定められた周期に基づいて行われる。また制御部5は、この予め定められた周期に基づいて制御信号を生成してタッチパネル制御部23に出力するように構成されている。
また制御部5は、静電容量情報に基づいて第1の座標系における指の検出点を算出する。この算出は、一例として、周知の加重平均を用いた方法等により行われる。制御部5は、算出した座標値を第2の座標系の座標に変換する。制御部5は、この座標の座標値を含む操作情報を生成して出力するように構成されている。
以下に、本実施の形態に係る操作装置1の動作を、各図を参照しながら図4のフローチャートに従って説明する。
(動作)
制御部5は、予め定められた周期に基づいて制御信号を生成してタッチパネル制御部23に出力する。タッチパネル制御部23は、取得した制御信号に基づいて静電容量を読み出して静電容量情報を生成し(S1)、判別部3に出力する。
判別部3は、取得した静電容量情報に基づいて接触の有無を判定する。判別部3は、指の接触が有ったと判定する、つまりステップ2においてYesが成立すると、指の太さを判別する(S3)。
判別部3は、算出した接触面積Sとテーブル30とを比較して指の太さを判別すると、判別した指の太さに基づいて非検出領域202の幅を設定する(S4)。判別部3は、非検出領域202の幅の情報を含む判別情報を生成し、座標変換部4に出力する。
座標変換部4は、判別情報に基づいて指の接触を検出する検出領域201と接触を検出しない非検出領域202とに操作面20を分け、操作面20に設定された第1の座標系を検出領域201の第2の座標系に変換する(S5)。座標変換部4は、第2の座標系の情報を含む座標変換情報を生成し、制御部5に出力する。
制御部5は、タッチパネル2から取得した静電容量情報に基づいて指の検出点を算出する。続いて制御部5は、算出した検出点を、座標変換情報に基づいて検出領域201の座標系の座標に変換し、算出された座標の情報を含む操作情報を生成して電子機器に出力する(S6)。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る操作装置1は、検出対象物の大きさによる操作感の違いを抑制することができる。具体的には、操作装置1は、操作面20に接触した指の太さに応じて検出領域201を設定するので、枠12の近傍の操作し難い領域を操作のために触れる必要がなくなり、操作感が向上する。
また操作装置1は、接触面積と、枠12から指の基準点までの距離と、を関連付けたテーブル30を有するので、テーブルを持たないものと比べて、処理にかかる時間が短縮され、また高度な処理を行うことが可能な制御部を必要としないので、低コストで製造される。
また操作装置1は、変更領域201aと標準領域201bとに検出領域201を分け、変更領域201aの座標の間隔と標準領域201bの座標の間隔とを異なるように変更するので、座標の間隔を均等にするものと比べて、標準領域201bにおける操作が、指の太さによらないため、指を変えて操作した際の操作感の違いを抑制することができる。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更等を行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…操作装置、2…タッチパネル、3…判別部、4…座標変換部、5…制御部、10…本体、12…枠、20…操作面、21…センサワイヤ、22…センサワイヤ、23…タッチパネル制御部、30…テーブル、100…表面、200…検出可能領域、201…検出領域、201a…変更領域、201b…標準領域、201c…変更領域、202…非検出領域

Claims (5)

  1. 操作面の周囲に設けられた枠を有し、前記操作面に対する検出対象物の接触を検出して検出信号を出力する検出部と、
    前記検出部から出力された前記検出信号に基づいて前記検出対象物の接触面積を算出し、前記検出対象物が前記操作面と前記枠とに接触する際の前記枠から前記検出対象物の基準点までの距離を、前記接触面積から判別する判別部と、
    前記判別部より判別された前記距離に基づいて前記検出対象物の接触を検出する検出領域と接触を検出しない非検出領域とに前記操作面を分け、前記操作面に設定された第1の座標系を前記検出領域の第2の座標系に変換する座標変換部と、
    を備えた操作装置。
  2. 前記判別部が、前記接触面積と前記距離とを関連付けたテーブルを有し、算出された前記接触面積と前記テーブルとに基づいて前記距離を判別する請求項1に記載の操作装置。
  3. 前記座標変換部が、前記検出領域の内側の予め定められた第1の領域とそれ以外の第2の領域とに前記検出領域を分け、前記第1の領域の座標の間隔と前記第2の領域の座標の間隔とを異なるように変更する請求項1又は2に記載の操作装置。
  4. 前記判別部は、前記検出部が前記検出対象物の接触を検出している期間中の接触面積の平均値を用いて前記距離を判別する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の操作装置。
  5. 前記判別部は、
    第1の距離の判別に用いた接触面積が予め定められた第1のしきい値以下である場合、前記第1の座標系を前記第1の距離に応じた前記第2の座標系に変換させる判別情報を前記座標変換部に出力し、
    第2の距離の判別に用いた接触面積が前記第1のしきい値より大きい場合、さらに前記第2の距離に基づいた前記非検出領域で検出されて出力された検出信号と予め定められた第2のしきい値とを比較して当該検出信号が大きい場合に、前記第1の座標系を前記第2の距離に応じた前記第2の座標系に変換させる判別情報を前記座標変換部に出力する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の操作装置。
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