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JP2014077319A - 太陽光パネル架台および太陽光パネル架台の施工方法 - Google Patents

太陽光パネル架台および太陽光パネル架台の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽光パネルの基礎台の形成およびパネルの設置作業が容易で、また風力や地震等に対する強度が高い太陽光パネル架台の施工方法および太陽光パネル架台を提供する。
【解決手段】施工方法としては、太陽光パネルを支持する横断面H形の複数の杭5、6を地中に打込み、地面上に露出した杭長さを前側の杭5より後側の杭6を長くし、この杭5,6の先端に太陽光パネル1をボルト締めで連結する。また、この太陽光パネル架台の施工方法に使用する太陽光パネル架台は、地面上の露出長さが前側より後側の方が長くなるように地中に打込まれた横断面H形の複数本の杭5,6と、この杭5,6をつなぐように杭5,6の上端に締着された横断面コ字状のベースレール7とを有し、このベースレール7に太陽光パネルを固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、野外の地面上に設置される太陽光発電パネル(太陽光パネル)を支持する架台の施工方法およびこの施工方法に使用される太陽光パネル用架台に関する。
周知の如く野外の空地等に設置される太陽光発電設備は、複数枚の太陽光パネルモジュールを矩形平面状に連結して太陽光パネルユニットを構成し、その外縁を根太等の横材で補強するとともに、この根太部分を地面上のコンクリート基礎台に鉄脚によって固定し、このようにして野外の空地に複数の太陽光パネルユニットを敷き詰めるようにしている。
通常このような太陽光パネルは、設置場所の緯度や立地条件等によって各パネルユニットを10°〜30°南向きに傾斜設置される。このため、太陽光パネルユニットを支持するコンクリート基礎台の地面からの高さを変えることで前記パネルユニットを傾斜状態にするか、あるいは同じ高さのコンクリート基礎台に長さの異なる鉄脚を取り付け、この鉄脚上に太陽光パネルユニットを支持、固定するという方法が採られている。
このコンクリート基礎台の施工は従来、地面に穴を堀り、その穴底に砕石を入れるとともに穴内に型枠を設置し、生コンクリートを流し込んで基礎台を形成するという方法で行っていた。このような施工現場でコンクリートの流し込み打設による工数増を排すべく、予め製造した鉄筋コンクリート柱を用い、前記コンクリート柱の軸直角上端面に傾斜形角度部材を取り付け、この角度部材の傾斜面に太陽光パネルを固着することで、前記太陽光パネルを傾斜状態にするようにしたものも開示されている(特許文献1)。
特開2012−43827号公報
パネル設置場所の地面に穴を穿ち、そこに直接生コンクリートを流し込むという打設工法では、打設時間の管理や穴堀りに要する時間、そのほか多くの手数がかかり、施工コストが嵩むという問題があった。また、コンクリート基礎台とパネルユニットを連結する鉄脚も長さの異なるものを予め用意しておかなければならず、鉄脚と基礎台およびパネルとの連結にも多大な手数、労力を要していた。
さらに、設置する地面の起伏、生コンの打設による基礎台の立設も土質等の影響を受けやすく、またコンクリート基礎台を構築した際に基礎台の位置や高さに幾ばくかのずれが生じた場合、これを簡単に修正することができず、打設し直しを強いられる等の問題が生じていた。
また、特許文献1に示すコンクリート柱の上面に角度部材を取り付ける構造では、角度部材によって太陽光パネルの傾斜角度が決まってしまい、工事現場の地形などの状況に応じて簡単にパネルの傾斜角度を変更するということはできず、傾斜角度の異なる複数の傾斜形角度部材を予め準備しておかなければならないという問題があった。
本発明は、太陽光パネルの基礎台の形成およびパネルの設置作業が容易で、また風力や地震等に対する強度が高い太陽光パネル架台の施工方法および太陽光パネル架台を提供することを目的とする。
本発明はまた、基礎杭の位置が多少ずれて設置されても、施工途中での前記基礎杭とパネルの連結部の位置調整を簡単になし得る太陽光パネル架台の施工方法および太陽光パネル架台を提供することを目的とする。
本発明はさらに、従来の施工方法に比べて施工時間、施工労力、さらには施工コストを大幅に低減し得る太陽光パネル架台の施工方法を提供することを目的とする。
本発明に係る太陽光パネル架台は、太陽光パネルを地上に支持する太陽光パネル架台であって、地中に打込まれた横断面H形の複数本の杭と、前記杭をつなぐように該杭の上端に締着された横断面コ字状のベースレールとを有し、前記ベースレールに太陽光パネルを固定したことを特徴とする。
本発明の他の形態によれば、前記杭をH型鋼材杭とした太陽光パネル架台が提供される。H形の形鋼とすることで地盤との接触面積が大きく、それだけ地盤との摩擦による抵抗力が増し、強固な架台となる。
また本発明の他の形態によれば、前記杭をH型プレストレストコンクリートパイルとした太陽光パネル架台が提供される。H形のコンクリートパイルとすることで地盤との接触面積が大となり、摩擦力が増大するとともに、コンクリートの高い圧縮強度で大荷重に耐え、風力や地震に強い架台となる。
また本発明の他の形態によれば、前記杭と前記ベースレールとの間に該杭に対して位置調整可能な機枠部材が介在された太陽光パネル架台が提供される。地盤の状況により、H型杭の打込み位置に多少のずれが生じても、前記機枠部材の位置調整で杭位置のずれを吸収でき、太陽光パネルの設置に支障をきたさない。
さらに本発明の他の形態によれば、前記機枠部材は、前記杭にボルト締めされる底板と前記ベースレールに固着される上板とを備えた枠部材であり、前記底板のボルト挿通孔は、挿通されるボルトに対して前記枠部材を横方向にスライドさせ得る内径を有しており、さらに、ボルト頭部と前記底板との間に前記ボルト挿通孔より大きな押付板が設けられた太陽光パネル架台が得られる。地盤の状況により、H型杭の打込み位置に多少のずれが生じたときにも、前記機枠部材をH型杭に固定するボルト(アンカーボルト)を締め付ける前に、前記機枠部材を横方向に必要量スライドさせることで簡単に位置調整ができる。これによって杭位置のずれを吸収でき、太陽光パネルの設置に支障をきたさない。
また本発明の他の形態によれば、前記杭は前側の杭の上端が後側の杭の上端よりも低くなるように地中に打込まれており、これによって前記太陽光パネルが前側より後側が高くなるように傾斜した太陽光パネル架台が提供される。設置場所の地面の状況に応じて、各H型杭の打込み深さ変えることで、特別な傾斜用介在部材を用いることなく、必要な太陽光パネルの傾斜設置が可能となる。
本発明係る太陽光パネル架台の施工方法は、太陽光パネルを支持する横断面H形の複数の杭を地中に打込み、前記杭の先端に前記太陽光パネルをボルト締めで連結することを特徴とするものである。
本発明の1つの形態によれば、前記杭をH型鋼材杭とした太陽光パネル架台の施工方法が提供される。H形の形鋼とすることで地盤との接触面積が大きく、それだけ地中摩擦による抵抗力が増し、強固な架台となる。
本発明の他の形態によれば、前記杭をH型プレストレストコンクリートパイルとした太陽光パネル架台の施工方法が提供される。H形のコンクリートパイルとすることで地盤との接触面積が大となり、摩擦力が増大するとともに、コンクリートの高い圧縮強度で大荷重に耐え、風力や地震に強い架台となる。
本発明のさらに他の形態によれば、前記太陽光パネルと前記杭の上端との間に、横断面コ字状のベースレールを介在させた太陽光パネル架台の施工方法が提供される。コ字状のベースレールとしたことにより、該ベースレールと太陽光パネルおよび架台との連結が容易となる。
本発明のさらに他の形態によれば、前記杭と前記ベースレールとの間に、該杭に対して位置調整可能な機枠部材を介在させた太陽光パネル架台の施工方法が提供される。地盤の状況により、H型杭の打込み位置に多少のずれが生じても、前記機枠部材の位置調整で杭位置のずれを吸収でき、太陽光パネルの設置に支障をきたさない。
本発明のさらに他の形態によれば、前側の杭の上端が後側の杭の上端よりも低くなるように前記杭を地中に打込み、これによって前記太陽光パネルを前側より後側が高くなるように傾斜させた太陽光パネル架台の施工方法が提供される。設置場所の地面の状況に応じて、各H型杭の打込み深さ変えることで、特別な傾斜用介在部材を用いることなく、必要な太陽光パネルの傾斜設置が可能となる。
本発明によれば、太陽光パネルを支える基礎台を現場における生コンの打設で構築するのではなく、既に形成されている横断面H形の杭を地中に打込むだけでよいため、施工が容易かつ短時間で行い得、また、設置場所の土質等に影響されずに堅固な架台を構築できる。また、杭の打込み深さを容易に設定でき、これによって太陽光パネルの傾斜角度を任意かつ正確に設定できる。
本発明の実施例1に係る太陽光パネル架台を用いた太陽光パネルの前部側からみた斜視図である。 実施例1におけるH型鋼材杭の斜視図である。 本発明の実施例2に係る太陽光パネル架台を用いた太陽光パネルの斜視図である。 本発明の実施例3に係る太陽光パネル架台を用いた太陽光パネルの側面図である。 図4のA部の拡大側面図(a)および連結部材の側面図(b)である。 本発明の実施例4に係るH型プレストレストコンクリートパイルの横断面図である。 本発明に係るH型杭におけるベースレールの位置調整機構部を示す分解斜視図である。 図7に示す位置調整機構部の位置調整状態の一例を示す図である。 図7に示す位置調整機構部における他の位置調整例を示す図である。
次に、本発明の各種の実施例について図面を参照しつつ説明する。なお、これらの実施例では複数の太陽光パネルモジュールを連結した1つの太陽光パネルユニットについて示しているが、実際にはこの太陽光パネルユニットが複数体左右方向および前後方向に並べて設置されるのが普通である。
図1を参照すれば、ほぼ水平で平坦な設置地面において、多数の太陽光発電素子がマトリックス状に配置された8体の太陽光パネルモジュール2が縦列(前後方向)に2段、横列(左右方向)に4列連結されて矩形状にユニット化された太陽光パネル1の側縁が根太部材3によって補強され、後述する基礎台上に地面8に対して所定の角度(10°〜30°)で傾斜状に支持されている。なお、本発明では地面8に対して、傾斜した太陽光パネル1の低位側(高さの低い側、南側)を前側、高位側(位置の高い側、北側)を後側と称することとする。
実施例1では、太陽光パネル1を支持する基礎台は、図2に示すような横断面H形の鋼材杭5、6と、該鋼材杭の上端にボルト等で固定される横断面コ字状のベースレール7とによって構成されている。矩形状の太陽光パネル1の4隅に対応した位置でH型鋼材杭5、6が所定深さで地面に打ち込まれる。この場合、図1に示すように、前側に位置する左右の鋼材杭5は後側に位置する左右の鋼材杭6よりも地面8からの露出長さが低くなっている。一例を示すと、前後左右4本のH型鋼材杭5、6の全長をすべて同じ長さ3000mmとした場合、前側の2本の鋼材杭5の地面露出長さは200mmで2800mmが地中に埋まり、後側の2本の鋼材杭6の露出長さは650mmで2350mmが地中打込み長さとなっている。
左右それぞれの前記鋼材杭について、前側の鋼材杭5と後側の鋼材杭6の各上端を連結するように横断面コ字状のベースレール7が設けられている。ベースレール7と各鋼材杭5、6とは該ベースレール7から鋼材杭5、6へねじ込まれる締付けボルトによって連結される。太陽光パネル1はその左右側縁の根太部材3がベースレール7の上側に載置されるようにして同様に締付けボルトにより固定される。
このように太陽光パネル1は地面8からの高さの異なる鋼材杭5、6に支えられるため、地面8に対して傾斜状態に設置され、また、傾斜角度も単に杭5、6の打込み深さを変えるだけで簡単に調整できる。また、杭5、6は横断面がH形の形鋼であるため、地盤との接触面積および摩擦抵抗が大きく、太陽光パネル1が強風に煽られて杭5、6に引抜き力や曲げ力が加わっても十分に耐えることができる。さらに、H型杭とすることで、例えば地盤強度10Nの軟弱地盤であっても1ユニット20kgの太陽光パネルでも安定に支持することができる。
なお、根太部材3とH型杭との間に図示のようなベースレール7を介在させずに、パネルの根太部材3の部分を直接H型杭に固定することも可能である。
図3は本発明の実施例2を示したものであり、この場合は各々8枚の太陽光パネルモジュール2を有する太陽光パネルユニット10、11が左右に2体連結された形態となっている。前記パネルユニット10、11の連結部では共通のH型杭9および2つのコ字状ベースレール12、13で支持されている。この実施例2でも、太陽光パネルの設置場所は全体としてほぼ水平かつ平坦な地面の場合であって、前側の3体のH型杭5、9は後側の3体のH型杭よりも地面上の露出長さが低くなっており、これによって各太陽光パネルユニット10、11が水平な地面に対して傾斜状態に支持される。
また、この実施例2では前側、後側とも各H型杭5、9、6とベースレール7、12、13との間に位置調整可能な機枠部材15が介在されている。太陽光パネル1の根太部材3がコ字状ベースレール7、12、13にボルト締めされ、ベースレール7、12、13はボルト締め(アンカーボルト)で機枠部材15に固着され、機枠部材15は各杭の上端に同様にボルト締めで固定される。ここで、前記2体の太陽光パネルユニット10、11を支えるH型杭5、9、6の位置が地盤の状況によって若干変える必要がある場合、前記杭に対してパネル外枠の根太部材3に固着されるベースレール7、12、13を位置調整できるように、前記ベースレールを固着した機枠部材15は、打ち込まれたH型杭5、9、6に対して前後、左右、斜め方向など、いずれの方向にも位置調整できるようになっている。なお、この位置調整可能な機枠部材15については図7〜図9を参照してさらに詳細に後述する。
図4、図5(a),(b)は本発明の実施例3を示したものである。この場合も、太陽光パネルの設置地面は全体として水平かつ平坦な地面として例示してある。実施例1、2では杭とパネル側縁の根太部材との間に介在されるベースレールはパネルの前後方向に延在する形態となっているが、実施例3では図4の側面図に示すように、ベースレール7は前側、後側とも太陽光パネル1の左右方向に延在するように配置されている。パネル両側部の根太部材3は前側から後側へ向って先高に傾斜しているが、横断面コ字状のベースレール7と根太部材3との連結を無理なく行うためにL形の連結部材16(図5(b))を介してベースレール7が根太部材3にボルト固着される。この例では、L形連結部材16の短辺部がコ字状ベースレール7に固着され、該部材16の長辺部がパネル両側部の根太部材3の側部に固着されている。この例でも、H型杭5は位置調整可能な機枠部材15を介してベースレール7に連結されているが、H型杭が直接ベースレール7に固着される形態であってもよいことは勿論である。
実施例1〜3ではH型杭としてH形横断面を成す鋼材としたが、本発明では鋼材杭に限るものではなく、予め柱状に形成されたコンクリート部材、例えば実施例4のようにH形横断面のプレストレストコンクリートパイル17としてもよい。図6に示すようにプレストレストコンクリートパイル17は複数本のPC鋼線18がパイル長さ方向に埋め込まれており、これによって横方向荷重、軸方向荷重、曲げモーメントに十分耐えることができる。特に、このようなプレストレストコンクリートパイル17は、曲げ荷重に対して強く、プレストレストにより取扱い時におけるクラック発生の心配がない。また、コンクリートの圧縮強度が高く、耐衝撃性にも優れている。さらに、H形横断面を成すため、通常の円筒杭よりも周面摩擦が大きく、地盤の先端抵抗と周面摩擦力で太陽光パネルを支えるため、強風や地震等に対しても十分に安定した支持が可能である。なお、このようなプレストレストコンクリートパイルはJIS工場で製造され、品質管理が徹底されており、高い信頼性が確保される。工事現場に搬入した状態で直ちに打込み開始が可能である。
次に、前述した位置調整可能な機枠部材について説明する。図7〜図9を参照すれば、位置調整可能な機枠部材15は片側部が開口した箱形の形態を有し、その上面15aにはベースレール(ここでは図示省略)をボルト締めで固定するボルト孔19が形成され、底面15bにはプレストレストコンクリートパイル17の上端17aにボルト締めするための大径ボルト通し孔20が形成されている。21はプレストレストコンクリートパイル17の上端17aに穿孔されたボルト孔である。機枠部材15を前記パイル17に固定するためのアンカーボルト22の頭部下側には、前記ボルト通し孔20の内径より大きい押付板23がアンカーボルト22を挿通する形態で配置されている。
このような箱形機枠部材15をプレストレストコンクリートパイル17の上面に載置し、押付板23および該機枠部材15の底面のボルト通し孔20を通してアンカーボルト22を前記パイル17のボルト孔21に挿入し、締め付けることにより、機枠部材15の底面が押付板23によって前記コンクリートパイル17に固着される。ここで、機枠部材15の底面のボルト通し孔20は図示のようにアンカーボルト22の外径より大きい内径に形成されている。一例を挙げると、M16アンカーボルトに対して前記通し孔20の内径は70mmとする。
このようにボルト通し孔20をアンカーボルト22より大内径とすることにより、図8あるいは図9のように、アンカーボルト22の締め付け前にプレストレストコンクリートパイル17の位置に対して機枠部材15を横方向にずらせることができ、これによってプレストレストコンクリートパイル17に対して機枠部材15、したがってこれに固着される前記ベースレールの前記パイル17に対する位置調整を行うことができる。図8は機枠部材15をX方向に移動させて位置調整した場合、図9は機枠部材15をY方向に移動させて位置調整した場合である。H型鋼材杭やプレストレストコンクリートパイルが地盤や地形等の状況により所望の位置に打ち込みできず、多少ずれた位置に打ち込まざるを得ないときでも、機枠部材15の位置調整により支障なく太陽光パネルの設置施工を行うことができる。
上述の実施例5では位置調整可能な機枠部材をプレストレストコンクリートパイルに適用した場合を説明したが、実施例1、2のようなH型鋼材杭の場合にも同様に適用できることは勿論である。
以上の実施例1〜5では、いずれも太陽光パネルの設置場所が全体としてほぼ水平で平坦な地面に設置する場合であるが、設置場所によっては地面が幾らか傾斜している場合があり、地面の傾斜度が太陽光パネルの所望傾斜度(傾斜向きも含めて)とほぼ同じの場合は、打込むH型杭は前側および後側とも地面からの露出長さを同じにする。場合によっては、地面の傾斜向きが太陽光パネルの必要な傾斜向きと逆のような場合には、逆に前側のH型杭の方を後側の杭よりも地面からの露出長さを長くし、杭の上に搭載する太陽光パネルが必要な傾斜を得るようにする。このように現場の設置地面の状況に対応してH型杭の打込み深さ、杭の露出長さを適切に設定して施工する。なお、パネルの傾斜角度は設置場所の緯度によるものであるから、状況によっては太陽光パネルが水平に設置される場合もあり、このような形態も本発明に含まれることは明らかである。
1 太陽光パネル
2 太陽光パネルモジュール
3 根太部材
5,6,9 H型鋼材杭
7,12,13 ベースレール
10,11 太陽光パネルユニット
15 機枠部材
16 L形連結部材
17 H型プレストレストコンクリートパイル
18 PC鋼線
19 ボルト孔
20 ボルト通し孔
21 ボルト孔
22 アンカーボルト
23 押付板

Claims (13)

  1. 太陽光パネルを地上に支持する太陽光パネル架台であって、
    地中に打込まれた横断面H形の複数本の杭の上部に太陽光パネルを固定することを特徴とする太陽光パネル架台。
  2. 前記太陽光パネルと前記杭の上端との間に、前記杭をつなぐように該杭の上端に締着された横断面コ字状のベースレールを介在させ、前記ベースレールに太陽光パネルを固定することを特徴とする請求項1記載の太陽光パネル架台。
  3. 前記杭はH型鋼材杭であることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽光パネル架台。
  4. 前記杭はH型プレストレストコンクリートパイルであることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽光パネル架台。
  5. 前記杭と前記ベースレールとの間に該杭に対して位置調整可能な機枠部材が介在されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の太陽光パネル架台。
  6. 前記機枠部材は、前記杭にボルト締めされる底板と前記ベースレールに固着される上板とを備えた枠部材であり、前記底板のボルト挿通孔は、挿通されるボルトに対して前記枠部材を横方向にスライドさせ得る内径を有しており、さらに、ボルト頭部と前記底板との間に前記ボルト挿通孔より大きな押付板が設けられることを特徴とする請求項5に記載の太陽光パネル架台。
  7. 前記杭は前側の杭の上端が後側の杭の上端よりも低くなるように地中に打込まれており、これによって前記太陽光パネルが前側より後側が高くなるように傾斜することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載した太陽光パネル架台。
  8. 太陽光パネルを支持する横断面H形の複数の杭を地中に打込み、前記杭の上部に前記太陽光パネルをボルト締めで連結することを特徴とする太陽光パネル架台の施工方法。
  9. 前記杭をH型鋼材杭とすることを特徴とする請求項8に記載の太陽光パネル架台の施工方法。
  10. 前記杭をH型プレストレストコンクリートパイルとすることを特徴とする請求項8に記載の太陽光パネル架台の施工方法。
  11. 前記太陽光パネルと前記杭の上端との間に、横断面コ字状のベースレールを介在させることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の太陽光パネル架台の施工方法。
  12. 前記杭と前記ベースレールとの間に、該杭に対して位置調整可能な機枠部材を介在させることを特徴とする請求項11に記載の太陽光パネル架台の施工方法。
  13. 前側の杭の上端が後側の杭の上端よりも低くなるように前記杭を地中に打込み、これによって前記太陽光パネルを前側より後側が高くなるように傾斜させることを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記載の太陽光パネル架台の施工方法。
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