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JP2014070056A - 脂肪蓄積抑制剤 - Google Patents

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JP2014070056A JP2012218741A JP2012218741A JP2014070056A JP 2014070056 A JP2014070056 A JP 2014070056A JP 2012218741 A JP2012218741 A JP 2012218741A JP 2012218741 A JP2012218741 A JP 2012218741A JP 2014070056 A JP2014070056 A JP 2014070056A
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Junji Tanaka
潤司 田中
Shoketsu Tan
少傑 単
Moe Matsumoto
萌 松本
Chikako Terasawa
周子 寺澤
Hiroshi Shimoda
博司 下田
Hiromichi Murai
弘道 村井
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Oryza Oil and Fat Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】 本発明は、新規脂肪蓄積抑制剤を提供することを目的とする。
【解決手段】 上記課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
1.ethyl
gallate,caffeoyl
glucose,tiliroside,methoxy caffeic acid,hypoletin 7-O-glucoside,quercetin 3-O-(6"-galloyl)-glucoside,kaempherol 3-O-glucoside,quercetin 3-O-glucoside,kaempferol 3-O-(6"-galloyl)-glucoside,gossypetin,junsainoside A,quercetinおよびkaempferolのうちの少なくとも1つを有効成分とする脂肪蓄積抑制剤。
2.ジュンサイ及び/またはジュンサイ抽出物を有効成分とする脂肪蓄積抑制剤。
3.ジュンサイ及び/またはジュンサイ抽出物を有効成分とするセルライト形成抑制剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、新規の脂肪蓄積抑制剤に関する。本発明は、医薬品、食品、化粧料等に広く利用される。
過食や運動不足などによる中性脂肪の過剰な蓄積は、高脂血症、脂肪肝、糖尿病などの生活習慣病を引き起こす原因となっている。このような生活習慣病は、内臓脂肪型肥満(メタボリックシンドローム)に密接に関係し、近年、体内脂肪の蓄積を抑制するための各種素材が研究されている。
従来、体内脂肪の蓄積を抑制する素材としては、例えばキトサン、低分子アルギン酸ナトリウム、サイリウム種皮由来植物繊維、ミズナラ、コナラ樹木種実粉末(特許文献1参照)、ニガウリ加熱処理物(特許文献2参照)、黒大豆抽出物(特許文献3参照)、タマリンド種皮抽出物(特許文献4参照)などが開示されている。
一方、近年,皮下脂肪と皮膚細胞の関係が注目されている(非特許文献1)。当然のことながら脂肪の摂りすぎによる皮下脂肪の増加は皮膚のたるみやセルライトの原因になる。そこで、抗肥満の観点だけではなく、美肌の観点からも、脂肪の蓄積を抑制する必要がある。
特開平11−299451号公報:コナラ樹木種実粉末 特開2006−117658号公報:ニガウリ加熱処理物 特許公開2002−153240号公報:黒大豆抽出物 特開平9−291039号公報:タマリンド種皮抽出物 南野昌信,飯塚量子,千葉勝由,腸内環境と皮膚生理 香粧品誌, 35, 325-31 (2011).
このような、背景の下、本発明者は、ジュンサイ抽出物及びその含有成分に脂肪蓄積抑制作用、及び脂肪によるセルライトの形成を抑制する作用を有することを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、新規な脂肪蓄積抑制剤、及び脂肪によるセルライト形成抑制剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
1.ethyl
gallate,caffeoyl
glucose,tiliroside,methoxy caffeic acid,hypoletin 7-O-glucoside,quercetin 3-O-(6"-galloyl)-glucoside,kaempherol 3-O-glucoside,quercetin 3-O-glucoside,kaempferol 3-O-(6"-galloyl)-glucoside,gossypetin,junsainoside A,quercetinおよびkaempferolのうちの少なくとも1つを有効成分とする脂肪蓄積抑制剤。
2.ジュンサイ抽出物を有効成分とする脂肪蓄積抑制剤。
蓄積抑制剤。
3.ジュンサイ抽出物を有効成分とするセルライト形成抑制剤。
ジュンサイから各成分の分離スキームを示す図である。 ジュンサイ抽出物の高脂肪食飼育マウスの血中コレステロールの影響を示すグラフである。 ジュンサイ抽出物の高脂肪食飼育マウスの副睾丸脂肪量の影響を示すグラフである。 ジュンサイ抽出物の高脂肪食飼育マウスの腎周囲脂肪量の影響を示すグラフである。 試験例2における皮膚の脂肪染色断面像の写真である。 ジュンサイ抽出物摂取前後の二の腕の皮膚超音波断面像である。 ジュンサイ抽出物摂取前後のヒップ下の皮膚超音波断面像である。 ジュンサイ抽出物摂取前後のヒップ下のセルライトの写真である。 ジュンサイ抽出物塗布前後の皮下脂肪厚み結果を示すグラフである。 ジュンサイ抽出物塗布前後の超音波画像,コラーゲンスコアを示すグラフである。 ジュンサイ抽出物塗布前後のセルライトの変化の写真である。 ジュンサイエキ塗布による二の腕の弾力性の変化を示すグラフである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の脂肪蓄積抑制剤は、ethyl gallate,caffeoyl glucose,tiliroside,methoxy caffeic acid,hypoletin 7-O-glucoside,quercetin 3-O-(6"-galloyl)-glucoside,kaempherol 3-O-glucoside,quercetin 3-O-glucoside,kaempferol 3-O-(6"-galloyl)-glucoside,gossypetin,junsainoside A,quercetinおよびkaempferolを有効成分とするものである。
上記化合物(以下、これらを単に「上記化合物等」という。)は、それぞれ下記化学式にて示されるものである。
上記化合物等は、ジュンサイを溶媒で抽出することにより単離することができる。
ジュンサイ(Brasenia schreberi)は,秋田県三種町が一大産地の食材である。じゅんさい沼に大きなたらいを浮かべ若芽を摘む姿は初夏の風物詩になっている。ジュンサイは多糖類に富むゲル状粘液質に覆われていることから食感が良く,高級料亭の食材としても珍重されています。またカロリーが低いことから,ヘルシー食材としても認知が進みつつある。
抽出溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;1,3−ブチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール等のグリコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;エチルエーテル、プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、水等を用いることができる。これらの中で、エタノール、1,3−ブチレングリコール、水、アセトン、ジクロロメタン等が好ましく用いられる。これらの溶媒は、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。溶媒を混合して用いる場合、各溶媒の混合比は、溶媒の種類に応じて適宜調整すればよい。
抽出方法については、特に限定されるものではなくジュンサイに溶媒(例えば、エタノール)を加えた後、抽出物に含まれる活性成分の活性を失活させない程度に加温加熱する加熱抽出法や、超臨界抽出法等を適宜適用できる。また、一定量の溶媒にジュンサイの樹皮を浸漬してバッチ処理する浸漬抽出法や連続的に溶媒を送り続ける連続抽出法等、公知の種々の抽出法を適用できる。
具体的な抽出方法の一例を挙げると、例えば、ジュンサイに対して、その乾燥重量の5〜50重量倍程度、好ましくは、10〜40重量倍程度の抽出溶媒を加えて浸漬して加温(25〜100℃)し、1〜6時間程度溶媒を攪拌させることにより、活性成分を抽出することができる。勿論、溶媒の種類、溶媒量や加熱温度、加熱時間等については、活性成分を効率的に抽出できるように適宜調整すればよい。
上記した方法によってジュンサイから抽出物を得た後、通常、濾過、遠心分離等の常法によって残渣と固液分離することによって、抽出液を得ることができる。本発明では、得られた抽出液をそのまま脂肪蓄積抑制剤として用いることが可能であるが、活性が低い場合もあるため、適宜濃縮又は溶媒を留去して、エキス状や粉末状として用いることもできる。更に、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、トルエン、ヘキサン、ベンゼン、アセトン等の有機溶媒を1種又は2種以上用いた溶媒分画操作によって、得られた抽出液から活性画分を分取することができる。更に、必要に応じて、アルミナカラムクロマトグラフィーやシリカゲルクロマトグラフィー、ゲルろ過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、疎水クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等の適当な分離精製手段を1種若しくは2種以上組み合わせて精製することもできる。
なお、ジュンサイからの化合物等の単離は、具体的には実施例の記載に従い行うことができる。
このように、上記化合物等は、天然物から単離及び精製することができるが、上記化合物等の製造方法はこれに限定されるものではない、公知の化学合成法をもとに該化合物を合成してもよいし、天然物から得られた物質を原材料として反応等の処理を施して製造することも可能である。
また、本発明の脂肪蓄積抑制剤はジュンサイ及び/またはジュンサイ抽出物を有効成分とすることを特徴とする。即ち、本発明の脂肪蓄積抑制剤はジュンサイをそのまま或いは乾燥、粉砕して用いても良いし、これらを溶媒にて抽出したものを用いても良い。
ジュンサイ抽出物の抽出溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;1,3−ブチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール等のグリコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;エチルエーテル、プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、水等を用いることができる。これらの中で、エタノール、1,3−ブチレングリコール、水、アセトン、ジクロロメタン等が好ましく用いられる。これらの溶媒は、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。溶媒を混合して用いる場合、各溶媒の混合比は、溶媒の種類に応じて適宜調整すればよい。
抽出方法については、特に限定されるものではなくジュンサイに溶媒(例えば、エタノール)を加えた後、抽出物に含まれる活性成分の活性を失活させない程度に加温加熱する加熱抽出法や、超臨界抽出法等を適宜適用できる。また、一定量の溶媒にジュンサイの樹皮を浸漬してバッチ処理する浸漬抽出法や連続的に溶媒を送り続ける連続抽出法等、公知の種々の抽出法を適用できる。
具体的な抽出方法の一例を挙げると、例えば、ジュンサイに対して、その乾燥重量の5〜50重量倍程度、好ましくは、10〜40重量倍程度の抽出溶媒を加えて浸漬して加温(25〜100℃)し、1〜6時間程度溶媒を攪拌させることにより、活性成分を抽出することができる。勿論、溶媒の種類、溶媒量や加熱温度、加熱時間等については、活性成分を効率的に抽出できるように適宜調整すればよい。
また、上記ジュンサイ抽出物は、ethyl gallate,caffeoyl glucose,tiliroside,methoxy caffeic acid,hypoletin 7-O-glucoside,quercetin 3-O-(6"-galloyl)-glucoside,kaempherol 3-O-glucoside
,quercetin 3-O-glucoside,kaempferol 3-O-(6"-galloyl)-glucoside,gossypetin,junsainoside A,quercetinおよびkaempferolを含有することが好ましい。より優れた脂肪蓄積抑制作用を有するからである。尚、これらは1種のみ含有されていても良いし、2種以上含有されていてもよい。
本発明の脂肪蓄積抑制剤の割合は、脂肪蓄積抑制剤が脂肪蓄積抑制作用を発揮する限りにおいて特に制限されない。また、脂肪蓄積抑制剤だけからなるものであってもよい。脂肪蓄積抑制剤の含有量として、具体的には、乾燥重量に換算して総量として0.005重量%以上の割合を挙げることができる。脂肪蓄積抑制剤としてジュンサイ抽出物を用いる場合には、その中に含まれる化合物等が上記割合となる量を使用すればよい。
本発明の脂肪蓄積抑制剤は、その形状も特に制限されない。例えば、粉末状、顆粒状、錠剤状、丸剤状、乳剤状、液状、懸濁液状、濃縮エキス、乾燥エキス等を例示することができる。
本発明の脂肪蓄積抑制剤は、前述の効果を目的として、様々な用途に適用することができる。用途として、医薬品、試薬(研究用、テストキット用)、化粧料、経口並びに、摂取用美肌用組成物(たとえば、食品、健康食品、機能性食品、サプリメント、特定用途食品、特定健康用食品、ペットフード、及びペット用サプリメント等の食品組成物等)が挙げられる。
本発明の脂肪蓄積抑制剤を含む医薬組成物は、賦形剤、担体又は添加剤を含んでいてもよい。賦形剤、担体及び添加剤としては、通常使用され、かつ薬学的に許容されるものであれば特に限定されず、その種類及び組成は、適宜変更が可能である。
賦形剤としては、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム等が挙げられ、担体としては、滅菌水、生理食塩水、及び各種緩衝液等が挙げられる。添加剤としては、粘ちょう剤、緩衝材、保存剤、防腐剤等が挙げられる。
医薬用組成物の剤型としては特に制限されるものではなく、必要に応じて適宜選択すればよいが、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤等の経口剤;注射剤、坐剤、塗布剤等の非経口剤が挙げられる。
錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤等の経口剤は、例えば、デンプン、乳糖、白糖、トレハロース、マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩類等を用いて常法に従って製造される、これらの製剤中の本発明の化合物の配合量は特に限定されるものではなく、適宜設定することができる。この種の製剤には、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進剤、矯味剤、着色剤、香料等を適宜使用することができる。
非経口剤の場合、患者の年齢、体重、疾患の程度等に応じて用量を調節し、例えば、静注、点滴静注、皮下注射、筋肉注射等によって投与する。この非経口剤は常法に従って製造され、希釈剤として一般に注射用蒸留水、生理食塩水等を用いることができる。さらに必要に応じて、殺菌剤、防腐剤、安定剤等を加えてもよい。また、この非経口剤は安定性の点から、バイアル等に充填後冷凍し、通常の凍結乾燥処理により水分を除き、使用直前に凍結乾燥物から液剤を再調製することもできる。さらに必要に応じて、等張化剤、安定剤、防腐剤、無痛化剤等を加えてもよい。その他の非経口剤の例として、外用液剤、軟膏等の塗布剤、直腸内投与のための坐剤等が挙げられ、これらも常法に従って製造される。
本発明の脂肪蓄積抑制剤を化粧料(化粧料組成物)に用いる場合、脂肪蓄積抑制剤を、化粧料成分として一般に使用されている成分、例えば、界面活性剤、油分、保湿剤、皮膜形成剤、色素、香料等と任意に組み合わせて配合することにより調製することができる。その形態は特に制限されず、例えば、化粧水、クリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール、エッセンス、パック、洗浄剤、ファンデーション、打粉、各種メーク剤(口紅、チーク等)とすることができる。
化粧料に配合される脂肪蓄積抑制剤の配合は、脂肪蓄積抑制作用が期待される効果が得られるのであれば特に制限されないが、通常、0.0001〜10重量%程度である。抽出物を用いる場合には、その中に含まれる脂肪蓄積抑制剤が上記割合となるような量を設定すればよい。
上記化粧料には、本発明の脂肪蓄積抑制剤の他に、その脂肪蓄積抑制効果を損なわない範囲で化粧品に配合される成分、油分、高級アルコール、脂肪酸、紫外線吸収剤、粉体、顔料、界面活性剤、多価アルコール・糖、高分子、生理活性成分、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。
例を以下に羅列するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
(1)油分の例
エステル系の油相成分:トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸イソアラキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、カプリル酸セチル、ラウリン酸デシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸オクチル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルデシル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、炭酸ジプロピル、炭酸ジアルキル(C12-18)、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキル、クエン酸トリイソオクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル等が挙げられる。
炭化水素系の油相成分:スクワラン、流動パラフィン、α-オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、セレシン、パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
動植物油とその硬化油、および天然由来のロウ:牛脂、硬化牛脂、豚脂、硬化豚脂、馬油、硬化馬油、ミンク油、オレンジラフィー油、魚油、硬化魚油、卵黄油等の動物油およびその硬化油、アボカド油、アルモンド油、オリーブ油、カカオ脂、杏仁油、ククイナッツ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、シアバター、大豆油、月見草油、シソ油、茶実油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、硬化ナタネ油、パーム核油、硬化パーム核油、パーム油、硬化パーム油、ピーナッツ油、硬化ピーナッツ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ホホバ油、硬化ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドホーム油、綿実油、硬化綿実油、ヤシ油、硬化ヤシ油等の植物油およびその硬化油、ミツロウ、高酸価ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬化ラノリン、液状ラノリン、カルナバロウ、モンタンロウ等のロウ等が挙げられる。
シリコーン系の油相成分:ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルシクロシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性シリコーン油、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等が挙げられる。
フッ素系の油相成分:パーフルオロポリエーテル、フッ素変性オルガノポリシロキサン、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
(2)高級アルコールの例
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2-エチルヘキサノール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
(3)脂肪酸の例
カプリル酸、カプリン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、エルカ酸、2-エチルヘキサン酸等が挙げられる。
(4)紫外線吸収剤の例
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸オクチルジメチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸フェニル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2-エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシヒドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシオクトキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2、4、6-トリアニリノ-p-(カルボ-2-エチルヘキシル-1-オキシ)-1、3、5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル-O-アミノベンゾエート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3、3-ジフェニルアクリレート、フェニルベンゾイミダゾール硫酸、3-(4-メチルベンジリデン)カンフル、イソプロピルジベンゾイルメタン、4-(3、4-ジメトキシフェニルメチレン)-2、5-ジオキソ-1-イミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル等、およびこれらの高分子誘導体やシラン誘導体等が挙げられる。
(5)粉体・顔料の例
赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号ALレーキ、黄色203号BAレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、デンプン、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等の金属セッケン、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)および粒子径に特に制限はない。なおこれらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N-アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属セッケン処理、アミノ酸処理、レシチン処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
(6)界面活性剤の例
アニオン性界面活性剤:脂肪酸セッケン、α-アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N-アシルアミノ酸塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸ナトリウム、アシル化加水分解コラーゲンペプチド塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤:塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラノリン誘導体第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤:カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤:プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油、POE・POP共重合体、POE・POPアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーンラウリン酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、水素添加大豆リン脂質等が挙げられる。
天然系界面活性剤:レシチン、サポニン、糖系界面活性剤等が挙げられる。
(7)多価アルコール、糖の例
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3-メチル-1、3-ブタンジオール、1、3-ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、ラフィノース、エリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、アルキル化トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。またこれらの化学修飾体等も使用可能である。
(8)高分子の例
アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28-1310、NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体(28-2930、NSC社製)、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES、ISP社製)、T-ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー、BASF社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(ルビスコールVAP、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ルビセットCA、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCAP、BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体(ルビフレックス、BASF社製)、アクリレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド、BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ、ISP社製)、カルボキシビニルポリマー(カーボポール、BFGoodrich社製)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレン、BF Goodrich社製)等のアニオン性高分子化合物や、ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体の酢酸両性化物(ユカフォーマー、三菱化学社製)、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER、NSC社製)等の両性高分子化合物、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物(GAFQUAT、ISP社製)、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドン共重合体(ルビコート、BASF社製)等のカチオン性高分子化合物、ポリビニルピロリドン(ルビスコールK、BASF社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ルビスコールVA、BASF社製)、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマー937、ISP社製)、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマーVC713、ISP社製)等のノニオン性高分子化合物等がある。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチン及びコラーゲンまたはその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
(9)生理活性成分の例
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、美白成分、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。これらの好適な配合成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キナエキス、キューカンバ-エキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セ-ジエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、加水分解ペプチド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシンなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、フィトスフィンゴシン、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β-グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコールチゾン等の抗炎症剤、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ-オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、DL-α-トコフェロール、酢酸DL-α-トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D-パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、L-メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ-アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコールチゾン、ミノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤などが挙げられる。
(10)酸化防止剤の例
亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、チオジプロピオン酸ジラウリル、トコフェロール、トリルビグアナイド、ノルジヒドログアヤレチン酸、パラヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸オクチル、没食子酸プロピル、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン、リンゴエキスやチョウジエキスなどの酸化防止効果の認められる植物エキス等が挙げられる。
(11)溶媒の例
精製水、エタノール、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N-メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
本発明の化合物を食品組成物に用いる場合、各種飲料や各種加工製品の原材料として本発明の化合物を飲食品に添加したり、必要に応じてデキストリン、乳糖、デンプン等の賦形剤や香料、色素等とともにペレット、錠剤、顆粒等に加工したり、またゼラチン等で被覆してカプセルに成形加工して健康食品、保健食品等の食品組成物を製造することができる。
食品組成物に配合される該化合物の配合割合は、該化合物の期待される効果が得られるのであれば特に制限されないが、通常、1回あたりの摂取量が0.0001〜20mg程度である。抽出物を用いる場合には、その中に含まれる化合物(1)が上記割合となるような量を設定すればよい。
これらの食品組成物には、その種類に応じて種々の成分を配合することができ、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤等の食品素材を使用することができる。さらに、健康維持機能をもった脂肪蓄積抑制剤には、他の抗酸化物質や健康食品素材などの配剤、例えば、抗酸化物質(還元型アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンE、還元型グルタチン、トコトリエノール、ビタミンA誘導体、リコピン、ルテイン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、フコキサンチン、尿酸、ユビキノン、コエンザイムQ10、葉酸、ニンニクエキス、アリシン、セサミン、リグナン類、カテキン、イソフラボン、カルコン、タンニン類、フラボノイド類、クマリン、イソクマリン類、ブルーベリーエキス)、健康食品素材(V.(ビタミン)A、V.B1、V.B2、V.B6、V.B12、V.C、V.D、V.E、V.P、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸カルシウム、EPA、オリゴ糖、食物繊維、スクアレン、大豆レシチン、タウリン、ドナリエラ、プロテイン、オクタコサノール、DHA、卵黄レシチン、リノール酸、ラクトフェリン、マグネシウム、亜鉛、クロム、セレン
、カリウム、ヘム鉄、カキ肉エキス、キトサン、キチンオリゴ糖、コラーゲン、コンドロイチン、ウコン、カンゾウ、クコシ、ケイヒ、サンザシ、生姜、霊芝、シジミエキス、スッポン、カンゾウ、クコシ、ケイヒ、サンザシ、生姜、霊芝、オオバコ、カミツレ、カモミール、セイヨウタンポポ、ハイビスカス、ハチミツ、ボーレン、ローヤルゼリー、ライム、ラベンダー、ローズヒップ
、ローズマリー、セージ、ビフィズス菌、フェーカリス菌、ラクリス、小麦胚芽油、ゴマ油、シソ油、大豆油、中鎖脂肪酸、アガリクス、イチョウ葉エキス、ウコン、コンドロイチン、玄米胚芽エキス、レイシ、タマネギ、DHA、 EPA、 DPA、 甜茶、冬虫夏草、ニンニク、蜂の子、パパイヤ、プーアル、プロポリス、メグスリの木、ヤブシタケ、ロイヤルゼリー、ノコギリヤシ、ヒアルロン酸、コラーゲン、ギャバ、ハープシールオイル、サメ軟骨、グルコサミン、レシチン、ホスファチジルセリン、田七ニンジン、桑葉、大豆抽出物、エキナセア、エゾウコギ、大麦抽出物、オリーブ葉、オリーブ実、ギムネマ、バナバ、サラシア、ガルシニア、キトサン、セントジョーンズワート、ナツメ、ニンジン、パッションフラワー、ブロッコリー、プラセンタ、ハトムギ、ブドウ種子、ピーナッツ種皮、ビルベリー、ブラックコホシュ、マリアアザミ、月桂樹、セージ、ローズマリー、ラフマ、黒酢、ゴーヤー、マカ、紅花、亜麻、ウーロン茶、花棘、カフェイン、カプサイシン、キシロオリゴ糖、グルコサミン、ソバ、シトラス、食物繊維、プロテイン、プルーン、スピルリナ、大麦若葉、核酸、酵母、椎茸、梅肉、アミノ酸、深海鮫抽出物、ノニ、カキ肉、スッポン、シャンピニオン、オオバコ、アセロラ、パイナップル、バナナ、モモ、アンズ、メロン、イチゴ、ラズベリー、オレンジ、フコイダン、メシマコブ、クランベリー、コンドロイチン硫酸、亜鉛、鉄、セラミド、シルクペプチド、グリシン、ナイアシン、チェストツリー、L-システイン、赤ワイン葉、ミレット、ホーステール、ビオチン、センテラアジアティカ、ハスカップ、ピクノジェノール、フキ、ルバーブ、クローブ、ローズマリー、カテキン、プーアル、クエン酸、ビール酵母、メリロート、ブラックジンガー、ショウガ、ガジュツ、ナットウキナーゼ、ベニコウジ、トコトリエノール、ラクトフェリン、シナモン、韃靼ソバ、ココア、ユズ種子エキス、シソの実エキス、ライチ種子エキス、月見草エキス、黒米エキス、α−リポ酸、生コーヒー豆エキス、温州みかんエキス、トリテルペノイド、キウイ種子エキス、赤ショウガエキス、アスタキサンチン、クルミエキス、レスベラトロール、赤米エキス、白キクラゲ多糖体、イチゴ種子エキス、イチゴ種子エキス、ニラ種子エキス、リンゴンベリーエキス、桜の花エキス、ササクレヒトヨダケエキス、マキベリーエキス、黒ショウガエキス、米ポリアミン、小麦ポリアミン)なども配合することができる。
以下、本発明の実施例を説明する。
実施例
ジュンサイ抽出物の調製
乾燥ジュンサイ(200 g)に30w/w%のエタノール(6 kg)を加えて50℃で2時間撹拌抽出後,濾過を行った。濾液を減圧濃縮・乾燥してジュンサイ抽出物(44.3 g,収率22.1%)を得た。
含有成分の単離
図1のスキームに従って各成分の単離を行った。即ち、乾燥ジュンサイ(870 g)に50%w/wエタノール(20 kg)を加えて1夜浸漬後,80℃で3時間抽出を行った。濾過後,濾液を濃縮してジュンサイ抽出物(188 g, 収率: 21.6%)を得た。抽出物(100 g)をダイアイオンHP-20(1 kg)カラムに付し,10%v/vメタノール(6 L),次いで30%メタノールv/v(6 L)で樹脂を洗浄した。70%メタノール(6 L)で溶出し,溶出液を濃縮・乾固してフラクション(Fr.)10(2.3
g),Fr. 30(14.2 g),Fr. 70(29 g)およびFr. 100(4.7 g)を得た。Fr. 10(2.3 g)をODSカラムおよびHPLC(C18)で順次精製し,phenylalanine(2 mg)およびp-hydoroxybenzoic acid(2 mg)を得た。Fr. 70(14.2 g)をODSカラム(300 g)に付し,40〜100%メタノールで溶出し,溶出液を濃縮・乾固してFr.
70-40(23.9 g),Fr. 70-50(1.4 g),Fr. 70-60(1.8 g),Fr. 70-70(0.4 g)およびFr. 70-100(0.2 g)を得た。Fr. 70-40(1 g)をHPLC(C18)で精製して,ethyl gallate(3 mg),metoxy caffeic acid(1 mg)およびcaffeoyl glucose(1 mg)を得た。Fr. 70-50(1.4 g)をHPLC(C18およびC30)で精製して,hypoletin 7-O-glucoside(1 mg),kaempferol 3-O-(6''-galloyl)
glucoside(6 mg),querctin 3-O-(6''-galloyl)
glucoside(8 mg),quercetin 7-O-glucoside(2 mg),querctin 3-O-glucoside(26 mg)およびgossypetin(7 mg)を得た。Fr. 70-60(1.8 g)をHPLC(C18およびC30)で精製して,junsainoside A(32 mg),quercetin(62 mg)およびkaempferol 7-O-b-D-(6''-galloyl) glucoside(2 mg)を得た。Fr. 100(4.7 g)をODS columnおよびHPLC(C18)で順次精製し,quercetin(82 mg)およびkaempferol(54 mg)を得た。尚、tilirosideとkaempherol 3-O-glucosideは、HPLCで標品とリテンションタイムおよび紫外吸収スペクトルを照合することで存在を確認した。
脂肪蓄積抑制作用の評価
試験例1:3T3-L1細胞に対する脂肪蓄積抑制作用
3T3-L1細胞(5×104 cell/mL)を24穴プレートに播種し(500μL),10%胎児ウシ血清(FBS)を含むDMEM培地(High glucose)で1日培養後,インスリン(5μM),デキサメタゾン(0.25μM)およびイソブチルメチルキサンチン(0.5mM)を含む培地に交換して分化を誘導すると共にジュンサイエキス(1,10μg/mL)およびジュンサイエキスに含まれる各成分(1,10μM)を添加し, 2日間培養した。その後,ジュンサイエキス(1,10μg/mL),各成分(1,10μM)およびインスリン(5μM)を含む培地に交換し,1日おきに培地交換をしながら,計6日間培養した。培養終了後,オイルレッドO染色法を用いて,ジュンサイエキスおよび各成分の3T3-L1脂肪細胞に対する脂肪蓄積抑制作用について検討した。その結果を表1に示す。
結果及び試験例1における実施例の効果
上記表1に示されるように、ジュンサイ抽出物およびその含有成分のethyl gallate,caffeoyl glucose,hypoletin 7-O-glucoside,kaempherol 3-O-glucoside,junsainoside Aには有意な脂質蓄積抑制作用が認められた。他の成分についても、脂肪蓄積抑制作用を有することが確認された。
試験例2:ヒト皮下脂肪細胞に対する脂肪蓄積抑制作用
ヒト皮下脂肪前駆細胞培養キット(PoieticsTM Human Subcutaneous Preadipocytes, Lonza)を用いて,実験を行った。増殖培養を行った細胞を1×105 cell/mLの密度で増殖培地に懸濁し,48穴プレートに播種し(200μL),1日培養後,分化誘導培地(200μL)を添加し,分化を誘導すると共にジュンサイ抽出物(1,10μg/mL)およびジュンサイ抽出物に含まれる各成分(1,10μM)を添加し,10日間培養した。培養終了後,オイルレッドO染色法を用いて,ジュンサイ抽出物および各成分のヒト皮下脂肪細胞に対する脂肪蓄積抑制作用について検討した。その結果を表2に示す。
結果及び試験例2における実施例の効果
表2に示されるように、ジュンサイ抽出物およびその含有成分のEthyl gallate,Caffeoyl glucose,Hypoletin 7-O-glucoside,Quercetin 3-O-glucoside,Quercetin 3-O-glucoside,Kaempferol 3-O-(6"-galloyl)-glucoside,Kaempherol 3-O-glucoside,Gossypetin,Junsainoside A,Kaempherol,Methyl caffeic acidには有意な脂肪蓄積抑制作用が認められ(表2),脂質代謝改善およびメタボリックシンドローム対応素材として期待できると考えられる。
試験例3:高脂肪食摂取マウスにおける作用
高脂肪食飼育マウスに上述した方法にて調製されたジュンサイ抽出物を25および100 mg/kg/dayで14日間経口投与後,血中の中性脂肪の量をその結果を図1に示す。同様に血中のコレステロールの量を評価した。その結果を図2に示す。更に併せて内臓脂肪重量(副睾丸、腎周囲)を評価した。その結果をそれぞれ図3及び図4に示す。併せて、皮下脂肪の状態観察し写真撮影した。その結果を図5に示す。
結果及び試験例3における実施例の効果
その結果,25 mg/kgで血中コレステロールおよび中性脂肪が減少傾向を示した。副睾丸脂肪および腎周囲脂肪は100 mg/kg投与で減少傾向が認められた(図6)。
また皮膚の図5の脂肪染色断面像では,赤く染まった脂肪(図6の写真において黒い部分)の減少が認められた。
試験例4:経口摂取による男性の肥満指標の改善(ヒトモニター試験)
男性ボランティア(11名)に,ジュンサイ抽出物(25mg)を3週間朝食後に摂取した。摂取前後に,下記表3に示す肥満やメタボリックシンドロームのパラメーターを測定した。その結果を表3に示す。
結果及び試験例4における実施例の効果
体脂肪率,内臓脂肪指数,皮下脂肪厚み,ウェストおよび血中トリグリセリドが減少した(表3)。特に皮下脂肪厚みの減少は顕著だった。この結果より,ジュンサイ抽出物の摂取により,皮下脂肪と内臓脂肪が減少することが確認された。
試験例4:経口摂取による女性の肥満指標, セルライトおよび美容指標の改善(ヒトモニター試験)
試験例4−1:肥満指標
女性ボランティア(7名)にも,ジュンサイ抽出物(25mg相当量)を3週間朝食後に摂取した。摂取前後に,肥満,美容のパラメーターを測定した。その結果を表4に示す。
結果及び試験例4−1における実施例の効果
表4に示されるように、その結果体脂肪率,内臓脂肪指数およびヒップサイズが減少した。この結果より,ジュンサイ抽出物の摂取により,皮下脂肪と内臓脂肪が減少することが確認された。
試験例4−2:二の腕の皮下脂肪の測定
次に,最新鋭の皮膚専用超音波真皮画像装置(DermaLab)を用いて二の腕の皮下脂肪断面及びコラーゲンスコアを併せて測定した。その結果を図6に示す。尚、コラーゲンスコアとは上記皮膚専用超音波真皮画像装置にて測定できる皮膚のコラーゲン量を示す指標であり、その数値が大きいほど、皮膚内のコラーゲン量が多いことを示している。図6に示すように、ジュンサイ抽出物の摂取により,真皮層に入り込んだ脂肪の減少(破線内),コラーゲンスコアの増加が認められた。
試験例4−3:ヒップの皮下脂肪及びセルライト
次に, DermaLabを用いてヒップ下の皮下脂肪断面を測定した。その結果を図7に示す。更に、ジュンサイ抽出物摂取前と摂取後のセルライトを撮影した。その結果を図8に示す。
図7によれば、被験者Aではジュンサイ抽出物摂取により皮下脂肪が明らかに減少し,真皮層が拡大していることが判る。更に被験者Bでは真皮層下部の凸凹すなわち隠れセルライトが減少していることが判る。更に、図8によれば、セルライトの数深さともに減少することが確認された。これらの結果より,ジュンサイ抽出物のセルライトに対する改善作用を有することが確認された。
試験例5:塗布による女性の皮下脂肪およびセルライトの改善(ヒトモニター試験)
試験例5−1:皮下脂肪およびセルライト
女性ボランティア(5名)に,下記表5に従って処方組みされたジュンサイ抽出物(0.1%)の入ったジェルおよびプラセボジェルをヒップ下部(大腿部)にそれぞれ2週間塗布した。塗布前後に,二の腕およびヒップ下の皮下脂肪厚みを測定したその結果を図9に示す。皮膚専用超音波真皮画像装置(DermaLab)を用いて測定した。その結果を図10示す。図9によれば,いずれにおいてもジュンサイ抽出物はプラセボと比較してより強く皮下脂肪の厚みを減少させた(図9A, B)。ヒップ下の超音波画像では,図10のとおり、ジュンサイ抽出物の塗布により,隠れセルライト(破線部分,真皮と皮下脂肪の境界の凸凹)が減少し,コラーゲンスコアが上昇した(図10)。さらに,セルライトも減少,改善することが判明した(図11)。これらの結果より,ジュンサイ抽出物の部分痩せ,セルライト改善効果が確認された。
5−2:その他の美容指標
ジュンサイ抽出物塗布時のその他の作用として,二の腕の弾力性を測定した。その結果を図12に示す。図12によれば、プラセボと比較して改善した(図12)。
本発明による脂肪蓄積抑制剤(ジュンサイ抽出物)の配合例を示す。尚、以下の配合例は本発明を限定するものではない。
配合例1:化粧クリーム
スクワラン 20.0wt%
ミツロウ 5.0
精製ホホバ油 5.0
グリセリン 5.0
グリセリンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタン-
モノステアレート 2.0
ジュンサイ抽出物 2.0
防腐剤 適量
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
配合例2:化粧水
エタノール 5.0wt%
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
ポリエチレンオレイルエーテル 0.5
クエン酸ナトリウム 0.1
クエン酸 0.1
ジュンサイ抽出物 0.1
精製水 残余
100.0wt%
配合例3:ボディージェル
マカデミアナッツ油 2.0wt%
ミリスチン酸オクチルドデシル 10.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
ベヘニルアルコール 3.0
ステアリン酸 3.0
バチルアルコール 1.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット 2.0
水素添加大豆リン脂質 1.0
セラミド 0.1
パルミチン酸レチノール 0.1
防腐剤 適量
ツボクサ抽出物 1.0
ジュンサイ抽出物 1.0
1、3−ブチレングリコール 5.0
精製水 残余
100.0wt%
配合例4:乳液
スクワラン 4.0wt%
ワセリン 2.5
セタノール 2.0
グリセリン 2.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
ステアリン酸 1.0
L−アルギニン 1.0
ジュンサイ抽出物 0.5
水酸化カリウム 0.1
香料 微量
精製水 残余
100.0wt%
配合例5:浴用剤(液状)
プロピレングリコール 50.0wt%
エタノール 20.0
硫酸ナトリウム 5.0
ジュンサイ抽出物 0.5
ラノリン 0.5
アボガド油 0.5
色素 1.5
香料 22.0
100.0wt%
配合例6:シャンプー
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム
(E.O2モル) 15.0
ヤシ油脂肪族ジエタノールアミド 5.0
グリセリン 3.0
ジュンサイ抽出物 0.4
エタノール 5.0
香料及び防腐剤 適量
イオン交換水 残余
全体 100wt%
配合例7:ヘヤークリーム
流動パラフィン 20.0wt%
固形パラフィン 3.0
ポリオキシエチレンセチル エーテル
(E.O15モル) 2.0
ソルビタンセスキオレート 1.0
ジュンサイ抽出物 0.2
エタノール 10.0
水酸化カリウム 0.1
グリセリン 3.0
香料及び防腐剤 適量
全体 100wt%
配合例8:軟膏剤
サラシミツロウ 5.0wt%
精製ラノリン 5.0
ジュンサイ抽出物 1.0
香料 0.1
ワセリン 残余
全体 100wt%
配合例9:チューインガム
砂糖 53.0wt%
ガムベース 20.0
グルコース 10.0
水飴 16.0
香料 0.5
ジュンサイ抽出物 0.5
100.0wt%
配合例10:グミ
還元水飴 40.0wt%
グラニュー糖 20.0
ブトウ糖 20.0
ゼラチン 4.7
水 9.68
ユズ果汁 4.0
ユズフレーバー 0.6
色素 0.02
ジュンサイ抽出物 1.0
100.0wt%
配合例11:キャンディー
砂糖 50.0wt%
水飴 33.0
水 14.4
有機酸 2.0
香料 0.2
ジュンサイ抽出物 0.4
100.0wt%
配合例12:ヨーグルト(ハード・ソフト)
牛乳 41.5wt%
脱脂粉乳 5.8
砂糖 8.0
寒天 0.15
ゼラチン 0.1
乳酸菌 0.005
ジュンサイ抽出物 0.4
香料 微量
水 残余
100.0wt%
配合例13:清涼飲料
果糖ブドウ糖液糖 30.0wt%
乳化剤 0.5
ジュンサイ抽出物 0.3
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
配合例14:錠菓
砂糖 76.4wt%
グルコース 19.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.2
ジュンサイ抽出物 0.5
精製水 3.9
100.0wt%
配合例15:ソフトカプセル
玄米胚芽油 47.0wt%
ユズ種子油 40.0
乳化剤 12.0
ジュンサイ抽出物 1.0
100.0wt%
配合例16:錠剤
乳糖 54.0wt%
結晶セルロース 30.0
澱粉分解物 10.0
グリセリン脂肪酸エステル 5.0
ジュンサイ抽出物 1.0
100.0wt%
以上により、本発明は、脂肪蓄積抑制剤及びセルライト形成抑制剤として有用であり、医薬品、化粧料、食品組成物等に利用することができる。

Claims (3)

  1. ethyl gallate,caffeoyl glucose,tiliroside,methoxy caffeic acid,hypoletin 7-O-glucoside,quercetin 3-O-(6"-galloyl)-glucoside,kaempherol 3-O-glucoside,quercetin 3-O-glucoside,kaempferol 3-O-(6"-galloyl)-glucoside,gossypetin,junsainoside A,quercetinおよびkaempferolのうちの少なくとも1つを有効成分とする脂肪蓄積抑制剤。
  2. ジュンサイ及び/またはジュンサイ抽出物を有効成分とする脂肪蓄積抑制剤。
  3. ジュンサイ及び/またはジュンサイ抽出物を有効成分とするセルライト形成抑制剤。


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