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JP2013523679A - 殺菌性イミノ誘導体 - Google Patents

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JP2013523679A
JP2013523679A JP2013501784A JP2013501784A JP2013523679A JP 2013523679 A JP2013523679 A JP 2013523679A JP 2013501784 A JP2013501784 A JP 2013501784A JP 2013501784 A JP2013501784 A JP 2013501784A JP 2013523679 A JP2013523679 A JP 2013523679A
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Abstract

本発明は、有害菌を駆除するための、詳細な説明において定義した式Iの二環式アミジン化合物並びにそのN-オキシド及び塩の使用に関し、また、少なくとも一つのそうした化合物を含む組成物及び種子にも関する。本発明はまた、新規な二環式アミジン並びにこれらの化合物を調製するための方法及び中間体にも関する。
Figure 2013523679

【選択図】なし

Description

本発明は、植物病原性有害菌を駆除するための二環式アミジン化合物並びにそのN-オキシド及び塩の使用に関し、少なくとも一つのそうした化合物を含む組成物及び種子に関する。本発明は、新規な二環式アミジン化合物、及びこれらの化合物を調製するための方法にも関する。
植物病原性有害菌を制御するためのフェニルアミジンの使用は、WO2000/046184、WO2003/093224、WO2007/031508、WO2007/031512、WO2007/031513、WO2007/031523、WO2007/031524、WO2007/031526及びWO2009/053250から公知である。
国際公開第2000/046184号パンフレット 国際公開第2003/093224号パンフレット 国際公開第2007/031508号パンフレット 国際公開第2007/031512号パンフレット 国際公開第2007/031513号パンフレット 国際公開第2007/031523号パンフレット 国際公開第2007/031524号パンフレット 国際公開第2007/031526号パンフレット 国際公開第2009/053250号パンフレット
本発明による化合物は、フェニル環の代わりに二環式環系を担持するという点で上記公開特許に記載されているものと異なっている。
多くの場合、特に低施用量の場合、公知の殺菌性化合物の殺菌活性は不十分なものである。これに基づいて、植物病原性有害菌に対して改善された活性及び/又はより広い活性スペクトルを有する化合物を提供することを本発明の目的とした。
この目的は、植物病原性有害菌に対して良好な殺菌活性を有する特定の二環式アミジンの使用によって実現される。
したがって、本発明は、植物病原菌を駆除するための式Iの化合物
Figure 2013523679
(A1、A2、A3は互いに独立にC、N、O及びSから選択され、但し、A1とA2の間、A2とA3の間、A1と隣接フェニル環の炭素原子1の間及びA3と隣接フェニル環の炭素原子2の間の結合は互いに独立に単結合又は二重結合であってよく、
Rは、他の任意のRと同じであっても異なっていてもよく、ハロゲン、CN、オキソ、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル又はY-R4であり、
mは置換基Rの数を表し、mは0、1、2、3又は4であり、
R4は、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
Yは、直接結合又は-O-、-S(=O)p-、-N(Rd)-、-CRe=CRe-、-C≡C-、-(Y1)k-、 -O-(Y1)k-、-O-(Y1)k-O-、-Y2-、-(Y1)k-Y2-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-O-、-Y3-、-Y4-、-(Y1)k-Y3-、-O-(Y1)k-Y3-、-S-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-S(=O)p-、-S(=O)p-(Y1)k-、-O-Y2-、-N(Rd)-Y2-、-O-Y2-(Y1)k-、-O-Y2-NRd-NRd-、-O-Y2-N(Rd)-、-O-Y2-N(Rd)-Y2-、-(Y1)k-Y4-、-(Y1)k-Y4-Y3-、-(Y1)k-Y4-N(Rd)-、-(Y1)k-Y4-O-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-S(=O)p-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-O-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-S(=O)p-、-Y5-、-O-Y5-、-Y5-O-、-(Y1)k-Y5-、-(Y1)k-Y5-(Y1)k-、-(Y1)k-Y5-O-、-O-Y5-(Y1)k-、-Y5-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-Y3-Y5-、-(Y1)k-Y3-Y5-Y3-及び-(Y1)k-Y3-Y5-(Y1)k-Y3-から選択される二価の基であり、前記二価の基Yの右側に示した結合はR4と結合しており、ここで:
pは0、1又は2であり、
kは1〜8の整数であり、
Y1は-C(Re)2-であり、
Y2は-C(=S)-又は-C(=O)-であり、
Y3は-C(Re)=N-O-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Y4は-O-N=C(Re)-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Y5は、C3〜C8-シクロアルキレン、C3〜C8-シクロアルケニレン、フェニレン、5、6若しくは7員飽和若しくは部分不飽和のヘテロシクリレン又は5若しくは6員ヘテロアレンジイルであり、前記ヘテロシクリレン又はヘテロアレンジイルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含み、
Rdは、水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
Reは、水素、CN、NH2、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C8-アルコキシ、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリル(前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、上記環状基Rnは直接か又は酸素若しくは硫黄原子を介して結合していてよい)、又は
-[O-(ZRf 2)n]o-Rf(式中、
Zは互いに独立にC又はSiであり、
Rfは水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又はベンジルであり、
nは1〜5の整数であり、
oは3〜10の整数である)
であり、
R5、R6は互いに独立に、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
R5及びR6はそれぞれの場合、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素原子に加えてN、O及びSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでよい5〜10員飽和又は部分不飽和のヘテロシクリルを形成していてよく、
R7は、水素、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C8-アルコキシ又はC1〜C8-ハロアルコキシであり、
L1、L2、L3は互いに独立に、水素、ハロゲン、OH、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
脂肪族及び環状基R4〜R7、Y5、Rd、Re及びL1〜L3は、1、2、3、4個若しくは可能な最大数の互いに独立に選択される同じか又は異なる基Raを担持していてよく、
Raは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、NRARB、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記フェニル及びヘテロシクリル基Raは直接結合、酸素又は硫黄原子を介して結合しており、
前記環状基Y5の隣接環員原子と結合している二つの基Raは前記環員原子と一緒になって炭素環であっても複素環であってもよい縮合した5、6若しくは7員飽和、部分不飽和又は芳香環を形成していてよく、前記縮合複素環の環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
前記脂肪族又は環状基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
Rbは、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C1〜C8-アルキルカルボニルアミノ、フェニル、フェノキシ、ピリジル、ピリジルオキシ又はC3〜C8-シクロアルキルカルボニルアミノであり、
前記環状基Rbはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rcを担持していてよく、
Rcは、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシであり、
RA、RBは互いに独立に、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、NRCRD、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、
前記環状基RA及び/又はRBはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよく、
前記脂肪族又は環状基RA及び/又はRBはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
RBはさらに水素であってもよく、
RC、RDは互いに独立に、水素、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、
前記環状基RC及び/又はRDはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよい)
並びに式Iの化合物のN-オキシド及び農業的に許容される塩、並びに式Iの化合物を含む組成物の使用に関する。
いくつかの文献は、フェニル環のL3位に置換基をもたない、薬学的に活性な二環式アミジンを記載している。
インダゾール、ベンゾチエン、ベンゾジオキソール、ベンゾチアジアゾール又はベンゾチアゾール環を有する特定の殺虫性又は殺ダニ性の二環式アミジンは米国特許第4,186,264号、同第5,219,868号;Zhurnal Organicheskoi Khimii(1987)、23(11)、2450-4;及びJ. Agricult. Food Chem.(1977)、25(3)、493-501から公知である。
インダン又はジヒドロインドール環を有する他の二環式アミジンは、Eur. J. Pharmacol.(2009)、605(1-3)、53-56、Org. Proc. Res. Dev.(2009)、13(2)、198-208;Bioorg. Med. Chem. Let.(2007)、17(9)、2649-2655;WO1997/025983;WO1998/031660;WO1999/004778;WO2003/027061;WO2004/018411;WO2004/087124及びWO2004/094363から、認知障害、アルツハイマー病及び統合失調症の治療に有用な向精神剤として活性なムスカリン性受容体アゴニストとして公知である。
ベンゾチアゾール環を有する他の二環式アミジンは、とりわけ、WO2005/092899により、腫瘍治療に有用なヒストンデアセチラーゼ阻害剤として公知である。
インドール環を有する他の二環式アミジンは、WO1996/032380により、腫瘍治療に有用な薬学的に活性なチロシンキナーゼ阻害剤として、又は、Virology(1992)、190(1)、269-77によりHIVウイルス感染症の治療のための薬学的に活性な逆転写酵素阻害として公知である。
インダゾール環を有する他の二環式アミジンは、Farmatsiya(Sofia、Bulgaria)(1977)、27(6)、1-5により薬学的に活性な化合物として公知である。
ベンゾフラン環を有する他の二環式アミジンは、Investigational New Drugs(1983)、1(2)、103-15により腫瘍治療に有用な薬学的に活性な細胞増殖阻害剤として、又は、Liebigs Annal. Chemie(1982)、(10)、1836-69により寄生虫性疾患の治療に有用な薬学的に活性なトリパノソミシド(trypanosomicide)として公知である。
ベンゾフラン環を有する他の二環式アミジンは、この化合物がカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)などのヒト菌類病原体に対して全く活性をもたないことを示す試験データと一緒に、Antimicrob. Agents Chemotherapy(1980)、18(2)、231-9に挙げられている。
ベンゾイミダゾール、ベンゾチアジアゾール又はベンゾチエン環を有する特定の二環式アミジンの調製は、Khimiya Geterotsiklicheskikh Soedinenii(1986)、(8)、1082-5;J. of Heterocycl. Chem.(1980)、17(7)、1441-5;及びJ. Chem. Res.、Synopses(1978)、(1)、10に概略的に挙げられている。
本発明による化合物は、二環式環系のフェニル環と結合しているL3位に強制的置換基を有することによって上記刊行物に記載されているものと異なる。但し、L1とL3が両方ともCNであることはなく、但し、A2がN又はCである場合、A1とA3の一方はCでありその他方はNであり、上記原子はフェニル環と一緒になって1H-インダゾール又は1H-インドールを形成しており、L3はさらに水素であってよい。但し、米国特許第4,186,264号により殺虫剤として公知のN-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-6-イル)-N'-メチル-ホルムアミジン(CAS登録番号65258-27-7)、N-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-5-イル)N'-メチル-ホルムアミジン(65258-39-1)、N'-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-6-イル)-N-[N-(2,4-ジメチル-フェニル)ホルミドイル(formidoyl)]-N-メチル-ホルムアミジン(65259-25-8)、(N'-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-5-イル)-N-[N-(2,4-ジメチル-フェニル)ホルミドイル]-N-メチル-ホルムアミジン(65258-91-5)、N'-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-6-イル)-N-[N-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)ホルミドイル]-N-メチル-ホルムアミジン(65531-27-3)、N'-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-5-イル)-N-[N-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)ホルミドイル]-N-メチル-ホルムアミジン(65258-92-6)、Farmatsiya(Sofia、Bulgaria)(1977)、27(6)により殺虫剤として公知のN'-(1H-インダゾール-6-イル)-N,N-ジエチル-ホルムアミジン(67236-60-6)、Chem. of Heterocycl. Comp.(1991)、27(4)、369-375により公知のN'-(1,2-ジメチル-3-エトキシカルボニル-6-ヒドロキシ-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-ホルムアミジン(136265-46-8)、及びVirology(1992)、190(1)、269-77により抗ウイルス剤として公知のN'-(2-[[4-[(1-メチルエチル)アミノ]-ピリジン-2-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル)-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-ホルムアミジン(144674-89-5)は除外する。
さらに、フェニル環のL1及びL3位にCN置換基を担持する二環式アミジンである、5-モルホリノメチリデンアミノ-7-フェニルメチリデン-インダン-4,6-ジカルボニトリルの調製がRuss. J. Org. Chem.(2006)、42(3)、460-462に記載されている。
本発明による化合物は、L1とL3が両方ともCNであることはないという条件付きである点でRuss. J. Org. Chem.(2006)、42(3)、460-462に開示されているものと異なる。
したがって第2の態様によれば、本発明は、式Iで表される式Iの化合物
Figure 2013523679
(式中、
A1、A2、A3は互いに独立にC、N、O及びSから選択され、但し、A1とA2の間、A2とA3の間、A1と隣接フェニル環の炭素原子1の間及びA3と隣接フェニル環の炭素原子2の間の結合は互いに独立に単結合又は二重結合であってよく、
Rは、他の任意のRと同じであっても異なっていてもよく、ハロゲン、CN、オキソ、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル又はY-R4であり、
mは置換基Rの数を表し、mは0、1、2、3又は4であり、
R4は、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
Yは、直接結合又は-O-、-S(=O)p-、-N(Rd)-、-CRe=CRe-、-C≡C-、-(Y1)k-、 -O-(Y1)k-、-O-(Y1)k-O-、-Y2-、-(Y1)k-Y2-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-O-、-Y3-、-Y4-、-(Y1)k-Y3-、-O-(Y1)k-Y3-、-S-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-S(=O)p-、-S(=O)p-(Y1)k-、-O-Y2-、-N(Rd)-Y2-、-O-Y2-(Y1)k-、-O-Y2-NRd-NRd-、-O-Y2-N(Rd)-、-O-Y2-N(Rd)-Y2-、-(Y1)k-Y4-、-(Y1)k-Y4-Y3-、-(Y1)k-Y4-N(Rd)-、-(Y1)k-Y4-O-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-S(=O)p-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-O-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-S(=O)p-、-Y5-、-O-Y5-、-Y5-O-、-(Y1)k-Y5-、-(Y1)k-Y5-(Y1)k-、-(Y1)k-Y5-O-、-O-Y5-(Y1)k-、-Y5-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-Y3-Y5-、-(Y1)k-Y3-Y5-Y3-及び-(Y1)k-Y3-Y5-(Y1)k-Y3-から選択される二価の基であり、前記二価の基Yの右側に示した結合はR4と結合しており、ここで:
pは0、1又は2であり、
kは1〜8の整数であり、
Y1は-C(Re)2-であり、
Y2は-C(=S)-又は-C(=O)-であり、
Y3は-C(Re)=N-O-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Y4は-O-N=C(Re)-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Y5は、C3〜C8-シクロアルキレン、C3〜C8-シクロアルケニレン、フェニレン、5、6若しくは7員飽和若しくは部分不飽和のヘテロシクリレン又は5若しくは6員ヘテロアレンジイルであり、前記ヘテロシクリレン又はヘテロアレンジイルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含み、
Rdは、水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
Reは、水素、CN、NH2、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C8-アルコキシ、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリル(前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、上記環状基Rnは直接か又は酸素若しくは硫黄原子を介して結合していてよい)、又は
-[O-(ZRf 2)n]o-Rf(式中、
Zは互いに独立にC又はSiであり、
Rfは水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又はベンジルであり、
nは1〜5の整数であり、
oは3〜10の整数である)
であり、
R5、R6は互いに独立に、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
R5及びR6はそれぞれの場合、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素原子に加えてN、O及びSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでよい5〜10員飽和又は部分不飽和のヘテロシクリルを形成していてよく、
R7は、水素、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C8-アルコキシ又はC1〜C8-ハロアルコキシであり、
L1、L2は互いに独立に、水素、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
L3は、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
但し、L1とL3が両方ともCNであることはなく、
但し、A3がN又はCである場合、A1とA3の一方はCでありその他方はNであり、A1とA2の間及びA2とA3の間の結合の一つは二重結合であり、前記原子はフェニル環と一緒になって1H-インダゾール又は1H-インドールを形成しており、さらにL3は水素であってよく、
脂肪族及び環状基R4〜R7、Y5、Rd、Re及びL1〜L3は、1、2、3、4個若しくは可能な最大数の互いに独立に選択される同じか又は異なる基Raを担持していてよく、
Raは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、NRARB、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記フェニル及びヘテロシクリル基Raは直接結合、酸素又は硫黄原子を介して結合しており、
前記環状基Y5の隣接環員原子と結合している二つの基Raは前記環員原子と一緒になって炭素環であっても複素環であってもよい縮合した5、6若しくは7員飽和、部分不飽和又は芳香環を形成していてよく、前記縮合複素環の環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
前記脂肪族又は環状基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
Rbは、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C1〜C8-アルキルカルボニルアミノ、フェニル、フェノキシ、ピリジル、ピリジルオキシ又はC3〜C8-シクロアルキルカルボニルアミノであり、
前記環状基Rbはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rcを担持していてよく、
Rcは、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシであり、
RA、RBは互いに独立に、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、NRCRD、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、
前記環状基RA及び/又はRBはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよく、
前記脂肪族又は環状基RA及び/又はRBはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
RBはさらに水素であってもよく、
RC、RDは互いに独立に、水素、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、
前記環状基RC及び/又はRDはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよい)
であって、但し、N-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-6-イル)-N'-メチル-ホルムアミジン(CAS登録番号65258-27-7)、N-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-5-イル)N'-メチル-ホルムアミジン(65258-39-1)、N'-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-6-イル)-N-[N-(2,4-ジメチル-フェニル)ホルミドイル]-N-メチル-ホルムアミジン(65259-25-8)、(N'-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-5-イル)-N-[N-(2,4-ジメチル-フェニル)ホルミドイル]-N-メチル-ホルムアミジン(65258-91-5)、N'-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-6-イル)-N-[N-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)ホルミドイル]-N-メチル-ホルムアミジン(65531-27-3)、N'-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-5-イル)-N-[N-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)ホルミドイル]-N-メチル-ホルムアミジン(65258-92-6)、N'-(1H-インダゾール-6-イル)-N,N-ジエチル-ホルムアミジン(67236-60-6)、N'-(1,2-ジメチル-3-エトキシカルボニル-6-ヒドロキシ-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-ホルムアミジン(136265-46-8)及びN'-(2-[[4-[(1-メチルエチル)アミノ]-ピリジン-2-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル)-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-ホルムアミジン(144674-89-5)を除く化合物並びに式Iの化合物のN-オキシド及び農業的に許容される塩を提供する。
さらに、本発明は、式Iの二環式アミジン化合物を調製するための方法に関する。
さらに、本発明は、式II、IV及びVの化合物などの中間体に関する。
さらに、本発明は、固体又は液体担体と、少なくとも一つの式Iの化合物又はそのN-オキシド若しくは農業的に許容される塩とを含む農薬組成物に関する。
本発明の化合物は有害菌を駆除するのに有用である。したがって、本発明はさらに、有害菌を駆除するための方法であって、菌、又は菌の攻撃に対して保護しようとする材料、植物、土壌若しくは種子を、有効量の少なくとも一つの式Iの化合物又はそのN-オキシド若しくは農業的に許容される塩で処理することを含む方法に関する。
さらに、本発明は、式Iの化合物又はそのN-オキシド若しくは農業的に許容される塩を、種子100kg当たり0.1g〜10kgの量で含む種子に関する。
好ましくは、本発明は、
A1、A2、A3が互いに独立にC、N、O及びSから選択され、但し、A1とA2の間、A2とA3の間、A1と隣接フェニル環の炭素原子1の間及びA3と隣接フェニル環の炭素原子2の間の結合は互いに独立に単結合又は二重結合であってよく、
Rが、他の任意のRと同じであっても異なっていてもよく、ハロゲン、CN、オキソ、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル又はY-R4であり、
mが置換基Rの数を表し、mは0、1、2、3又は4であり、
R4が、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
Yが、直接結合又は-O-、-S(=O)p-、-N(Rd)-、-CRe=CRe-、-C≡C-、-(Y1)k-、 -O-(Y1)k-、-O-(Y1)k-O-、-Y2-、-(Y1)k-Y2-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-O-、-Y3-、-Y4-、-(Y1)k-Y3-、-O-(Y1)k-Y3-、-S-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-S(=O)p-、-S(=O)p-(Y1)k-、-O-Y2-、-N(Rd)-Y2-、-O-Y2-(Y1)k-、-O-Y2-NRd-NRd-、-O-Y2-N(Rd)-、-O-Y2-N(Rd)-Y2-、-(Y1)k-Y4-、-(Y1)k-Y4-Y3-、-(Y1)k-Y4-N(Rd)-、-(Y1)k-Y4-O-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-S(=O)p-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-O-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-S(=O)p-、-Y5-、-O-Y5-、-Y5-O-、-(Y1)k-Y5-、-(Y1)k-Y5-(Y1)k-、-(Y1)k-Y5-O-、-O-Y5-(Y1)k-、-Y5-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-Y3-Y5-、-(Y1)k-Y3-Y5-Y3-及び-(Y1)k-Y3-Y5-(Y1)k-Y3-から選択される二価の基であり、前記二価の基Yの右側に示した結合はR4と結合しており、ここで:
pは0、1又は2であり、
kは1〜8の整数であり、
Y1は-C(Re)2-であり、
Y2は-C(=S)-又は-C(=O)-であり、
Y3は-C(Re)=N-O-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Y4は-O-N=C(Re)-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Y5は、C3〜C8-シクロアルキレン、C3〜C8-シクロアルケニレン、フェニレン、5、6若しくは7員飽和若しくは部分不飽和のヘテロシクリレン又は5若しくは6員ヘテロアレンジイルであり、前記ヘテロシクリレン又はヘテロアレンジイルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含み、
Rdは、水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
Reは、水素、CN、NH2、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C8-アルコキシ、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリル(前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、上記環状基Rnは直接か又は酸素若しくは硫黄原子を介して結合していてよい)、又は
-[O-(ZRf 2)n]o-Rf(式中、
Zは互いに独立にC又はSiであり、
Rfは水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又はベンジルであり、
nは1〜5の整数であり、
oは3〜10の整数である)
であり、
R5、R6が互いに独立に、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
R5及びR6がそれぞれの場合、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素原子に加えてN、O及びSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでよい5〜10員飽和又は部分不飽和のヘテロシクリルを形成していてよく、
R7が、水素、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C8-アルコキシ又はC1〜C8-ハロアルコキシであり、
L1、L2が互いに独立に、水素、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
L3が、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
但し、L1とL3が両方ともCNであることはなく、
脂肪族及び環状基R4〜R7、Y5、Rd、Re及びL1〜L3は、1、2、3、4個若しくは可能な最大数の互いに独立に選択される同じか又は異なる基Raを担持していてよく、
Raは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、NRARB、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記フェニル及びヘテロシクリル基Raは直接結合、酸素又は硫黄原子を介して結合しており、
前記環状基Y5の隣接環員原子と結合している二つの基Raは前記環員原子と一緒になって炭素環であっても複素環であってもよい縮合した5、6若しくは7員飽和、部分不飽和又は芳香環を形成していてよく、前記縮合複素環の環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
前記脂肪族又は環状基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
Rbは、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C1〜C8-アルキルカルボニルアミノ、フェニル、フェノキシ、ピリジル、ピリジルオキシ又はC3〜C8-シクロアルキルカルボニルアミノであり、
前記環状基Rbはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rcを担持していてよく、
Rcは、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシであり、
RA、RBは互いに独立に、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、NRCRD、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、
前記環状基RA及び/又はRBはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよく、
前記脂肪族又は環状基RA及び/又はRBはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
RBはさらに水素であってもよく、
RC、RDは互いに独立に、水素、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、
前記環状基RC及び/又はRDはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよい、
化合物I並びに式Iの化合物のN-オキシド及び農業的に許容される塩を提供する。
より好ましくは、本発明は、
A1、A2、A3が互いに独立にC、N、O及びSから選択され、但し、A1とA2の間、A2とA3の間、A1と隣接フェニル環の炭素原子1の間及びA3と隣接フェニル環の炭素原子2の間の結合は互いに独立に単結合又は二重結合であってよく、
Rが、他の任意のRと同じであっても異なっていてもよく、ハロゲン、CN、オキソ、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル又はY-R4であり、
mが置換基Rの数を表し、mが0、1、2、3又は4であり、
R4が、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族単環式又は二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
Yが、直接結合又は-O-、-N(Rd)-、-CRe=CRe-、-C≡C-、-(Y1)k-、 -O-(Y1)k-、-O-(Y1)k-O-、-Y2-、-(Y1)k-Y2-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-O-、-Y3-、-Y4-、-(Y1)k-Y3-、-O-(Y1)k-Y3-、-S-(Y1)k-Y3-、-O-Y2-、-N(Rd)-Y2-、-O-Y2-(Y1)k-、-O-Y2-N(Rd)-、-O-Y2-N(Rd)-Y2-、-(Y1)k-Y4-、-(Y1)k-Y4-Y3-、-(Y1)k-Y4-N(Rd)-、-(Y1)k-Y4-O-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-O-、-Y5-、-O-Y5-、-Y5-O-、-(Y1)k-Y5-、-(Y1)k-Y5-(Y1)k-、-(Y1)k-Y5-O-、-O-Y5-(Y1)k-、-Y5-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-Y3-Y5-、-(Y1)k-Y3-Y5-Y3-及び-(Y1)k-Y3-Y5-(Y1)k-Y3-から選択される二価の基であり、前記二価の基Yの右側に示した結合はR4と結合しており、ここで:
pは0、1又は2であり、
kは1〜3の整数であり、
Y1は-C(Re)2-であり、
Y2は-C(=O)-であり、
Y3は-C(Re)=N-O-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Y4は-O-N=C(Re)-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Y5は、C3〜C8-シクロアルキレン、C3〜C8-シクロアルケニレン、フェニレン、5、6若しくは7員飽和若しくは部分不飽和のヘテロシクリレン又は5若しくは6員ヘテロアレンジイルであり、前記ヘテロシクリレン又はヘテロアレンジイルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
Rdは、水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
Reは、水素、CN、NH2、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C8-アルコキシ、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、前記環状基Reは直接か又は酸素若しくは硫黄原子を介して結合していてよく、又は
-[O-(ZRf 2)n]o-Rf(式中、
Zは互いに独立にC又はSiであり、
Rfは水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又はベンジルであり、
nは1〜5の整数であり、
oは3〜10の整数である)
であり、
R5、R6が互いに独立に、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC3〜C8-シクロアルキルであり、R5及びR6はそれぞれの場合それらが結合している窒素原子と一緒になって5〜10員飽和又は部分不飽和の環を形成していてよく、
R7が、水素、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C8-アルコキシ又はC1〜C8-ハロアルコキシであり、
L1、L2が互いに独立に、水素、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニルであり、
L3が、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニルであり、
但し、L1とL3が両方ともCNであることはなく、
脂肪族及び環状基R4〜R7、Y5、Rd、Re及びL1〜L3は、1、2、3、4個若しくは可能な最大数の互いに独立に選択される同じか又は異なる基Raを担持していてよく、
Raは、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、NRARB、C2〜C8-アルキレン、フェニルであり、前記フェニル基Raは直接結合、酸素又は硫黄原子を介して結合しており、
前記環状基Y5の隣接環員原子と結合している二つの基Raは前記環員原子と一緒になって炭素環であっても複素環であってもよい縮合した5、6若しくは7員飽和、部分不飽和又は芳香環を形成していてよく、前記縮合複素環の環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
前記脂肪族又は環状基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
Rbはハロゲン、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C1〜C8-アルキルカルボニルアミノ、フェニル、フェノキシ、ピリジル、ピリジルオキシ又はC3〜C8-シクロアルキルカルボニルアミノであり、
前記環状基Rbはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rcを担持していてよく、
Rcは、ハロゲン、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシであり、
RA、RBは互いに独立に、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニルであり、
前記環状基RA及び/又はRBはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよく、
前記脂肪族又は環状基RA及び/又はRBはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
RBはさらに水素であってもよく、
RC、RDは互いに独立に、水素、CN、C1〜C4-アルキル、C〜C4-アルケニル、C〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C6-シクロアルケニル、フェニルであり、
前記環状基RC及び/又はRDはその部分について直接か又は酸素原子を介して結合していてよい、
化合物I及びこれらの化合物の農業的に許容される塩に関する。
他の実施形態によれば、本発明は、
A1、A2、A3が互いに独立にC、N、O及びSから選択され、但し、A1とA2の間、A2とA3の間、A1と隣接フェニル環の炭素原子1の間及びA3と隣接フェニル環の炭素原子2の間の結合は互いに独立に単結合又は二重結合であってよく、
Rが、他の任意のRと同じであっても異なっていてもよく、ハロゲン、CN、オキソ、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル又はY-R4であり、
mが置換基Rの数を表し、mが1又は2であり、
R4が、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル又はフェニルであり、
Yが、直接結合又は-O-、-(Y1)k-、-O-(Y1)k-、-O-(Y1)k-O-、-Y3-、-Y4-、-(Y1)k-Y3-、-O-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-Y4-、-(Y1)k-Y4-O-(Y1)k-及び-(Y1)k-Y4-O-(Y1)k-O-、-Y5-から選択される二価の基であり、前記二価の基Yの右側に示した結合はR4と結合しており、ここで:
kは1〜2の整数であり、
Y1は-C(Re)2-であり、
Y3は-C(Re)=N-O-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Y4は-O-N=C(Re)-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Reは、水素、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C8-アルコキシ、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、前記環状基Reは直接か又は酸素若しくは硫黄原子を介して結合していてよく、
R5、R6が互いに独立に、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC3〜C8-シクロアルキルであり、R5及びR6はそれぞれの場合それらが結合している窒素原子と一緒になって5〜10員飽和又は部分不飽和の環を形成していてよく、
L1、L2が互いに独立に、水素、ハロゲン、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C3〜C8-シクロアルキルであり、
L3が、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C3〜C8-シクロアルキルであり、
脂肪族及び環状基R4〜R6、Y5、Re及びL1〜L3は、1若しくは2個の互いに独立に選択される同じか又は異なる基Raを担持していてよく、
Raは、ハロゲン、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、フェニルであり、前記フェニル基Raは直接結合、酸素又は硫黄原子を介して結合しており、
前記脂肪族又は環状基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
Rbはハロゲン、CN、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、フェニル、フェノキシ、ピリジル又はピリジルオキシであり、
前記環状基Rbはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rcを担持していてよく、
Rcは、ハロゲン、CN、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシである、
化合物I及びこれらの化合物の農業的に許容される塩に関する。
他の実施形態によれば、本発明は、
A1、A2、A3が互いに独立にC、N、O及びSから選択され、但し、A1とA2の間、A2とA3の間、A1と隣接フェニル環の炭素原子1の間及びA3と隣接フェニル環の炭素原子2の間の結合は互いに独立に単結合又は二重結合であってよく、
Rが、他の任意のRと同じであっても異なっていてもよく、ハロゲン、CN、オキソ、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル又はY-R4であり、
mが置換基Rの数を表し、mが1又は2であり、
R4が、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は5〜6員不飽和若しくは芳香族単環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
Yが、直接結合又は-O-、-N(Rd)-、-(Y1)k-、 -O-(Y1)k-、-O-(Y1)k-O-、-Y2-、-(Y1)k-Y2-、-Y3-、-Y4-、-(Y1)k-Y3-、-O-(Y1)k-Y3-、-O-Y2-N(Rd)-、-(Y1)k-Y4-、-(Y1)k-Y4-N(Rd)-、-(Y1)k-Y4-O-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-O-、-Y5-、-O-Y5-、-Y5-O-、-(Y1)k-Y5-、-(Y1)k-Y5-(Y1)k-、-(Y1)k-Y5-O-、-O-Y5-(Y1)k-、-Y5-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-Y3-Y5-、-(Y1)k-Y3-Y5-Y3-及び-(Y1)k-Y3-Y5-(Y1)k-Y3-から選択される二価の基であり、
前記二価の基Yの右側に示した結合はR4と結合しており、ここで:
kは1〜3の整数であり、
Y1は-C(Re)2-であり、
Y2は-C(=O)-であり、
Y3は-C(Re)=N-O-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Y4は-O-N=C(Re)-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Y5は、C3〜C8-シクロアルキレン、フェニレンであり、
Rdは、水素、C1〜C8-アルキル又はフェニルであり、
Reは、水素、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C8-アルコキシ、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、前記環状基Reは直接か又は酸素若しくは硫黄原子を介して結合していてよく、
R5、R6が互いに独立に、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC3〜C8-シクロアルキルであり、R5及びR6はそれぞれの場合それらが結合している窒素原子と一緒になって5〜10員飽和又は部分不飽和の環を形成していてよく、
R7が、水素であり、
L1、L2が互いに独立に、水素、ハロゲン、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C3〜C8-シクロアルキルであり、
L3が、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C3〜C8-シクロアルキルであり、
脂肪族及び環状基R4〜R6、Y5、Rd、Re及びL1〜L3は、1、2、3、4個若しくは可能な最大数の互いに独立に選択される同じか又は異なる基Raを担持していてよく、
Raは、ハロゲン、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、フェニルであり、前記フェニル基Raは直接結合、酸素又は硫黄原子を介して結合しており、
前記脂肪族又は環状基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
Rbはハロゲン、CN、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、フェニル、フェノキシ、ピリジル又はピリジルオキシであり、
前記環状基Rbはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rcを担持していてよく、
Rcは、ハロゲン、CN、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシである、
化合物I及びこれらの化合物の農業的に許容される塩に関する。
他の実施形態によれば、本発明は、
A1、A2、A3が互いに独立にC、N、O及びSから選択され、但し、A1とA2の間、A2とA3の間、A1と隣接フェニル環の炭素原子1の間及びA3と隣接フェニル環の炭素原子2の間の結合は互いに独立に単結合又は二重結合であってよく、
Rが、他の任意のRと同じであっても異なっていてもよく、ハロゲン、CN、オキソ、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル又はY-R4であり、
mが置換基Rの数を表し、mが1又は2であり、
R4が、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル又はフェニルであり、
Yが、直接結合又は-O-、-(Y1)k-、-O-(Y1)k-、-O-(Y1)k-O-、-Y3-、-Y4-、-(Y1)k-Y3-、-O-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-Y4-、-(Y1)k-Y4-O-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-O-、-Y5-から選択される二価の基であり、前記二価の基Yの右側に示した結合はR4と結合しており、ここで、
kは1〜2の整数であり、
Y1は-C(Re)2-であり、
Y3は-C(Re)=N-O-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Y4は-O-N=C(Re)-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
Reは、水素、CN、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C8-アルコキシ、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、前記環状基Reは直接か又は酸素若しくは硫黄原子を介して結合していてよく、
R5、R6が互いに独立に、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC3〜C8-シクロアルキルであり、R5及びR6はそれぞれの場合それらが結合している窒素原子と一緒になって5〜10員飽和又は部分不飽和の環を形成していてよく、
R7が、水素であり、
L1、L2が互いに独立に、水素、ハロゲン、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C3〜C8-シクロアルキルであり、
L3が、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C3〜C8-シクロアルキルであり、
脂肪族及び環状基R4〜R6、Y5、Re及びL1〜L3は、1若しくは2個の互いに独立に選択される同じか又は異なる基Raを担持していてよく、
Raは、ハロゲン、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、フェニルであり、前記フェニル基Raは直接結合、酸素又は硫黄原子を介して結合しており、
前記脂肪族又は環状基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
Rbはハロゲン、CN、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、フェニル、フェノキシ、ピリジル又はピリジルオキシであり、
前記環状基Rbはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rcを担持していてよく、
Rcは、ハロゲン、CN、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシである、
化合物I及びこれらの化合物の農業的に許容される塩に関する。
本発明による化合物Iは異なった経路で得ることができる。これらは、二環式アミン化合物IIをまずイミノエステルIIIaと反応させて中間体シアノホルムアミジンIIaを生成させ、次いでこれをアミンIIIbで最終生成物Iに転換させることによって調製するのが有利である。
Figure 2013523679
この経路は、WO2007/031513に記載されており、ここではそれに従って適用することができる。両方の逐次反応は、不活性有機溶媒中、-20℃〜150℃、好ましくは0℃〜120℃の温度で実施することができる。
適切な溶媒は、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及び石油エーテル(petrol ether)などの脂肪族炭化水素;トルエン、o-、m-及びp-キシレンなどの芳香族炭化水素;ジクロロメタン(DCM)、クロロホルム及びクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE)、ジオキサン、アニソール及びテトラヒドロフラン(THF)などのエーテル;アセトニトリル及びプロピオニトリルなどのニトリル;メタノール(MeOH)、エタノール(EtOH)、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール及びtert-ブタノールなどのアルコールであり、また、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、N-エチル-2-ピロリドン(NEP)及び酢酸エチルエステルでもある。上記溶媒の混合物を使用することも可能である。出発原料は通常互いに等モル量で反応させる。収率に関しては、化合物IIの量に対して過剰の化合物IIIa及びIIIbを使用することが有利であり得る。
或いは、R7が好ましくは水素である化合物Iは、化合物IIを好ましくは触媒、例えばPOCl3の存在下、化合物IIIc:
Figure 2013523679
と反応させることによって得ることができる。
一般に、反応は、不活性有機溶媒中か又はそれなしで、-20℃〜150℃、好ましくは20℃〜110℃の温度で実施する。
適切な溶媒はクロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン、o-、m-及びp-キシレンなどの芳香族炭化水素;DCM、クロロホルム及びクロロベンゼン、好ましくは塩素化ベンゼンなどのハロゲン化炭化水素であるか、又は溶媒を使用しない。上記溶媒の混合物を使用することも可能である。
出発原料は通常互いに等モル量で反応させる。収率に関しては、IIに対して過剰のIIIcを使用することが有利であり得る。過剰の塩化ホスホリルがしばしば有用である。
さらに、化合物Iは、化合物IIをアセタール化合物IIIdと反応させることによっても得ることができる:
Figure 2013523679
一般に、反応は、不活性有機溶媒中、-20℃〜150℃、好ましくは0℃〜120の温度で実施する。
適切な溶媒は、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及び石油エーテルなどの脂肪族炭化水素;トルエン、o-、m-及びp-キシレンなどの芳香族炭化水素;DCM、クロロホルム及びクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、MTBE、ジオキサン、アニソール及びTHFなどのエーテル;MEOH、EtOH、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール及びtert-ブタノールなどのアルコールであり、また、DMSO、DMF、ジメチルアセトアミド、NMP、NEP及び酢酸エチルエステルでもあり、これらの溶媒の混合物も使用することができる。出発原料は通常互いに等モル量で反応させる。収率に関しては、IIに対して過剰のIIIdを使用することが有利であり得る。
化合物IIIdは文献からも公知である、又は公知の物質若しくは記載されている物質と同様にして得ることができる。上記スキームで例示されているジメチルアセタールIIIdの代わりに、他の一般的なアセタールを使用することもできる。これらは、EtOH若しくはプロパノールのような脂肪族アルコール又は環状アセタールをもたらすエチレングリコール若しくはプロピレングリコールのようなジオールから誘導することができる。
アミンIIは文献から公知である、又は以下に記載するように公知である、或いは公知の物質又は記載されている物質と同様にして得ることができる。アミンIIは、還元により、それぞれのニトロ化合物IVから調製することができる。触媒として例えばパラジウムを用いた接触水素化及び鉄又はその他の還元剤による還元も同様に可能である。ニトロ化合物IV及びその前駆体は文献から公知である、又は公知の化合物と同様にして調製することができる。ホルムアミドIIIbは標準的手順により、それぞれのアミンから調製される。
化合物IIは一般に化合物IVの還元によって得られる:
Figure 2013523679
一般に、反応は、不活性有機溶媒中、触媒であっても水素であってもよい還元剤の存在下、-20℃〜150℃、好ましくは0℃〜100℃の温度で実施する。適切な溶媒は、トルエン、o-、m-及びp-キシレンなどの芳香族炭化水素;ジエチルエーテル、MTBE、ジオキサン、アニソール及びTHFなどのエーテル;MeOH、EtOH、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール及びtert-ブタノールなどのアルコール並びに酢酸エチルエステルであり、これらの溶媒の混合物も使用することができる。
適切な触媒は、固体支持体に担持させて使用できるパラジウム、白金若しくはニッケル又はこれらのオキシドに基づく。活性炭担持パラジウムは特に有用であることが分かっている。水素は、IVの構造に応じて大気圧から最大150バールまでかけることができる。優先的には、最大で30バールの圧力が用いられる。
化合物IVは様々な代替法により得ることができる。
A2がCであり、A1及びA3がNであり、フェニル環と一緒になって化合物IVaと称されるベンゾイミダゾールを形成する化合物IVは、有機溶媒及び酸の中でベンゼンホルムアミジン化合物Vaを反応させることによって得ることができる。
Figure 2013523679
一般に、反応は、不活性有機溶媒中、酸の存在下-20℃〜180℃、好ましくは20℃〜150℃の温度で実施する。適切な溶媒は、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及び石油エーテルなどの脂肪族炭化水素;トルエン、o-、m-及びp-キシレンなどの芳香族炭化水素;DCM、クロロホルム及びクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、MTBE、ジオキサン、アニソール及びTHFなどのエーテル;アセトニトリル及びプロピオニトリルなどのニトリルであり、またDMSO、DMF、ジメチルアセトアミド、NMP、NEP及び酢酸エチルエステルでもあり、これらの溶媒の混合物も使用することができる。適切な酸及び酸性触媒は、塩酸、臭化水素酸、クロロスルホン酸、硫酸及び過塩素酸などの無機酸;三フッ化ホウ素、三塩化アルミニウム、塩化鉄(III)、塩化スズ(IV)、塩化チタン(IV)及び塩化亜鉛(II)などのルイス酸;さらにギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、カンファースルホン酸、クエン酸及びトリフルオロ酢酸などの有機酸である。
化合物Vaを得るために、置換ジアミノベンゼン化合物Vbをアセタール化合物IIIdと反応させることができる:
Figure 2013523679
反応は、化合物IIを化合物IIbと反応させて化合物Iを得るために上記したのと同様にして実施する。
A1、A2及びA3がNであり、フェニル環と一緒になって化合物IVbと称されるベンゾトリアゾールを形成する化合物IVは、上記の適切な化合物Vbから出発して、公知の手順(cf. Tetrahedron 2001、57(1)、163)と同様にして調製することができる。
Figure 2013523679
一般に、亜硝酸塩との反応は、水又は/及び不活性有機溶媒中、酸の存在下、-20℃〜120℃、好ましくは-10℃〜50℃の温度で実施する。
亜硝酸塩として、任意の無機亜硝酸塩(亜硝酸カリウム又はナトリウムのような)又は有機亜硝酸塩(亜硝酸イソアミルのような)が可能であり、好ましくは亜硝酸ナトリウムである。
適切な溶媒は水;ジオキサン及びTHFなどのエーテル;MeOH、EtOH、n-プロパノール、イソプロパノールなどのアルコール、好ましくは水である。上記溶媒の混合物を使用することも可能である。
適切な酸及び酸性触媒は、塩酸、硫酸などの無機酸、さらにはギ酸、酢酸、プロピオン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、カンファースルホン酸及びトリフルオロ酢酸などの有機酸である。
酢酸及びプロピオン酸が特に好ましい。酸は通常、等モル量若しくは過剰量で、又は適切な場合、溶媒として使用される。
出発原料は通常互いに等モル量で反応させる。収率に関しては、化合物Vbに対して過剰の亜硝酸塩を使用することが有利であり得る。
同様に、この手順は同様の反応条件を適用して、化合物Vb.1から出発して化合物IVb.1を得るのにも適している。:
Figure 2013523679
化合物Vbを得るために、置換ジニトロベンゼンアミン化合物VIbを水素化することができる。
Figure 2013523679
一般に、反応は、不活性有機溶媒中、触媒の存在下、0℃〜130℃、好ましくは0℃〜50℃の温度で実施する。適切な溶媒は、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、MTBE、ジオキサン及びTHFなどのエーテル;MeOH、EtOH、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール及びtert-ブタノールなどのアルコールであり、また、酢酸エチルエステルでもある。これらの溶媒の混合物も使用することができる。
適切な触媒は固体支持体に担持させて使用できるパラジウム、白金若しくはニッケル又はこれらのオキシドに基づく。活性炭担持パラジウムは特に有用であることが分かっている。
化合物VIbを得るために、Lがハロゲン、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルオキシ及びアリールスルホニルオキシ、好ましくはクロロ又はブロモなどの求核的に置換可能な離脱基を表すジニトロベンゼン化合物VIIbを、有機溶媒中、好ましくは塩基の存在下でアミン化合物Xbと反応させることができる。
Figure 2013523679
一般に、反応は、不活性有機溶媒中、塩基の存在下で0℃〜200℃、好ましくは20℃〜120℃の温度で実施する。適切な溶媒は、トルエン、o-、m-及びp-キシレンなどの芳香族炭化水素;クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、MTBE、ジオキサン、アニソール及びTHFなどのエーテル;アセトニトリル及びプロピオニトリルなどのニトリル;MeOH、EtOH、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール及びtert-ブタノールなどのアルコールであり、また、DMSO、DMF、ジメチルアセトアミド、NMP、NEP及び酢酸エチルエステルでもある。これらの溶媒の混合物も使用することができる。
適切な塩基は一般に、無機化合物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属水酸化物;酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム及び酸化カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属酸化物;リン酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム及びリン酸カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属リン酸塩;リチウムアミド、ナトリウムアミド及びカリウムアミドなどのアルカリ金属アミド;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム及び水素化カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属水素化物;炭酸リチウム、炭酸カリウム及び炭酸カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属炭酸塩;ナトリウム又はカリウムメチラート、ナトリウムエチラート及びカリウムtert-ブチラートなどのアルカリ金属アルコラート;重炭酸ナトリウム及び重炭酸カリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩;さらには、有機塩基、例えば第三アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン及びNMP、ピリジン、コリジン、ルチジン及び4ジメチルアミノピリジンなどの置換ピリジンであり、また二環式アミンでもある。炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムメチラート及びカリウムtert-ブチラートが特に好ましい。塩基は通常、等モル量若しくは過剰量で、又は適切な場合、溶媒として使用される。
必要な場合、収率及び反応速度を向上させるために、公知の相間移動触媒を触媒量添加することができる。
出発原料は通常互いに等モル量で反応させる。収率に関しては、VIIbに対して過剰のXbを使用することが有利であり得る。遊離体VIIbは文献から公知である化合物のニトロ化により得ることができ、又は公知の物質と同様にして調製することができる。
A1がOであり、A2及びA3がCであり、これらの原子がフェニル環と一緒になって化合物IVbと称されるベンゾフランを形成する化合物IVは、以下に示す適切な化合物Vbから出発して公知の手順(cf. Eur. J. Org. Chem. 2007、1491-1509)と同様にして調製することができる。置換基R及び用いる反応条件に応じて異なる異性体混合物を得ることができる:
Figure 2013523679
遊離体Vbは、以下に説明する実施例と同様にして、ニトロ基に対してパラ位の求核置換を介したオキシム基の導入によって、公知の化合物から得ることができる。
或いは、A1がOであり、A2及びA3がCであり、これらの原子がフェニル環と一緒になってRがC(=O)-X(XはC1〜C8-アルコキシである)である、ベンゾフランカルボン酸エステル化合物IVcと称されるベンゾフランを形成する化合物IVは、サリチル酸アルデヒド化合物VIcから出発して公知の手順(cf. J. Org. Chem. 1997、8868-8874)と同様にして調製することができる。
Figure 2013523679
化合物IV、V、VI、VII及びXは通常、従来技術から公知である、又は当業界で公知の手順によって得ることができる。
少なくとも一つの置換基Rが水素である化合物Iは、化合物X(pは1、2又は3であり、Lはハロゲン、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルオキシ及びアリールスルホニルオキシ、好ましくはクロロ、ブロモ又はヨード、特に好ましくはクロロなどの求核的に置換可能な離脱基を表す)を用いたアルキル化などの慣用的な誘導体化方法によって、化合物Iに転換させることができる。適切なアルキル化剤の例には、塩化アルキル、臭化アルキル若しくはヨウ化アルキルなどのハロゲン化アルキルが含まれ、その例は塩化メチル、臭化メチル若しくはヨウ化メチル又は硫酸ジメチル若しくは硫酸ジエチルなどの硫酸ジアルキルである。
I:R=H+L-R→I
X
一般に、反応は、不活性有機溶媒中、塩基の存在下-20℃〜150℃、好ましくは0℃〜120℃の温度で実施する。アルキル化剤を用いた反応は溶媒の存在下で実施するのが有利である。適切な溶媒は、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及び石油エーテルなどの脂肪族炭化水素;トルエン、o-、m-及びp-キシレンなどの芳香族炭化水素;DCM、クロロホルム及びクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、MTBE、ジオキサン、アニソール及びTHFなどのエーテル;アセトニトリル及びプロピオニトリルなどのニトリル;アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン及びtert-ブチルメチルケトンなどのケトン;メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール及びtert-ブタノールなどのアルコールであり、またDMSO、DMF、ジメチルアセトアミド、NMP、NEP及び酢酸エチルエステルでもあり、好ましくはTHF、ジオキサン、アセトニトリル、DMSO、DMF又はジメチルアセトアミドでもある。これらの溶媒の混合物も使用することができる。
適切な塩基は一般に、無機化合物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属水酸化物;酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム及び酸化カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属酸化物;リン酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム及びリン酸カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属リン酸塩;リチウムアミド、ナトリウムアミド及びカリウムアミドなどのアルカリ金属アミド;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム及び水素化カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属水素化物;ナトリウム又はカリウムメチラート、ナトリウムエチラート及びカリウムtert-ブチラートなどのアルカリ金属アルコラート;炭酸リチウム、炭酸カリウム及び炭酸カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属炭酸塩;重炭酸ナトリウム及び重炭酸カリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩;さらには、有機塩基、例えば第三アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、NMP、ピリジン、コリジン、ルチジン及び4ジメチルアミノピリジンなどの置換ピリジンであり、また二環式アミンでもある。
塩基は一般に触媒量で使用されるが、それらを等モル量若しくは過剰量で、又は適切な場合溶媒として使用することもできる。塩基の量は、一般に1モルの化合物Iに対して1〜1.5モル当量である。
出発原料は通常互いに等モル量で反応させる。収率に関しては、化合物Iに対して過剰のL-Rを使用することが有利であり得る。
遊離体Iは上記したが、化合物L-Rは公知である、又は公知の物質と同様にして調製することができる。
同様に、Rが水素である化合物IVは、上記したように化合物Xを用いるか又は公知の手順と同様にして(cf. Tetrahedron 2001、57(1)、163)、慣用的誘導体化方法により化合物IVに転換させることができる。
化合物Iを調製するのに必要な出発原料は文献から公知である、又は引用した文献に従って調製することができる。個々の式Iの化合物が上記した経路で得られない場合、これらを他の化合物Iの誘導化によって調製することができる。
好ましい側鎖Rは、WO09/053250に記載されている方法に従って得ることができる。RがY-R4と定義され、Yが-(Y1)k-Y3-{(Y1)kは-CH2-であり、Y3は-C(Re)=N-O-であり、Reは酸素原子を介して結合したフェニルである一つの基Raで置換されているメチルである}である好ましい化合物X及びXbは、エピクロルヒドリンなどの化合物X.2を用いて以下のようにして調製することができる。
Figure 2013523679
このスキームのステップは文献、例えばSynthesis 9、1392(2007);J. Labelled Comp. Radiopharm. 17、369(1980);J. Med. Chem. 44、1217(2001)から公知である。オキシム生成(上記スキームの第4ステップ)は、メトキシアミン塩酸塩を用いて標準的手順に従って実施することができる。
化合物Xbを得るためのアジド化合物Xaの最後の水素化ステップは、アルコールなどの有機溶媒中、活性炭担持パラジウムなどの触媒の存在下、1〜50バールの水素圧で実施することができる。
一般に、反応は不活性有機溶媒中、水素化触媒の存在下で、0℃〜150℃、好ましくは20℃〜70℃の温度で上記条件を用いて実施する。
反応混合物は、慣行的な方法、例えば水と混合し、相を分離し、適切な場合、粗生成物をクロマトグラフィー精製することによって後処理を行う。中間体及び最終生成物のいくつかは無色又はやや茶色がかった粘性油状物の形態で得られ、これらは、減圧下、中程度の高温で精製するか、又はそれらから揮発成分を追い出す。中間体及び最終生成物が固体で得られる場合、精製を再結晶化又は蒸解によっても実施することができる。
化合物Iを調製するのに必要な出発原料は文献から公知である、又は引用した文献に従って調製することができる。個々の式Iの化合物が上記した経路で得られない場合、これらを他の化合物Iの誘導化によって調製することができる。
合成によって異性体の混合物が得られる場合、いくつかの場合、施用のための調製の際又は施用の際に(例えば光、酸又は塩基の作用のもと)、個々の異性体を相互転換させることができるので、一般に分離は必ずしも必要ではない。そうした転換は、例えば植物の処理の場合、処理される植物において又は制御しようとする有害菌において、施用の後に行うこともできる。
上記式において与えられた記号の定義においては、その後に続く置換基を一般に代表する総称を使用した:
ハロゲン:フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード;
アルキル:1〜4、6若しくは8個の炭素原子を有する飽和直鎖状又は分岐状炭化水素基、例えばC1〜C6-アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、1-メチルエチル、ブチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル、ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、ヘキシル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル及び1-エチル-2-メチルプロピル;
ハロアルキル:1〜2、4若しくは6個の炭素原子(上記したような)を有する直鎖状又は分岐状アルキル基であり、これらの基中の水素原子の一部又はすべてを上記したようなハロゲン原子で置き換えることができる:具体的にはC1〜C2-ハロアルキル、例えばクロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1-クロロエチル、1-ブロモエチル、1-フルオロエチル、2-フルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-クロロ-2-フルオロエチル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル又は1,1,1-トリフルオロプロパ-2-イル;
アルケニル:2〜4、6若しくは8個の炭素原子及び任意の位置に一つ若しくは二つの二重結合を有する不飽和直鎖状又は分岐状炭化水素基、例えばC2〜C6-アルケニル、例えばエテニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-メチルエテニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチル-1-プロペニル、2-メチル-1-プロペニル、1-メチル-2-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、1-メチル-1-ブテニル、2-メチル-1-ブテニル、3-メチル-1-ブテニル、1-メチル-2-ブテニル、2-メチル-2-ブテニル、3-メチル-2-ブテニル、1-メチル-3-ブテニル、2-メチル-3-ブテニル、3-メチル-3-ブテニル、1,1-ジメチル-2-プロペニル、1,2-ジメチル-1-プロペニル、1,2-ジメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-プロペニル、1-エチル-2-プロペニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、1-メチル-1-ペンテニル、2-メチル-1-ペンテニル、3-メチル-1-ペンテニル、4-メチル-1-ペンテニル、1-メチル-2-ペンテニル、2-メチル-2-ペンテニル、3-メチル-2-ペンテニル、4-メチル-2-ペンテニル、1-メチル-3-ペンテニル、2-メチル-3-ペンテニル、3-メチル-3-ペンテニル、4-メチル-3-ペンテニル、1-メチル-4-ペンテニル、2-メチル-4-ペンテニル、3-メチル-4-ペンテニル、4-メチル-4-ペンテニル、1,1-ジメチル-2-ブテニル、1,1-ジメチル-3-ブテニル、1,2-ジメチル-1-ブテニル、1,2-ジメチル-2-ブテニル、1,2-ジメチル-3-ブテニル、1,3-ジメチル-1-ブテニル、1,3-ジメチル-2-ブテニル、1,3-ジメチル-3-ブテニル、2,2-ジメチル-3-ブテニル、2,3-ジメチル-1-ブテニル、2,3-ジメチル-2-ブテニル、2,3-ジメチル-3-ブテニル、3,3-ジメチル-1-ブテニル、3,3-ジメチル-2-ブテニル、1-エチル-1-ブテニル、1-エチル-2-ブテニル、1-エチル-3-ブテニル、2-エチル-1-ブテニル、2-エチル-2-ブテニル、2-エチル-3-ブテニル、1,1,2-トリメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-メチル-2-プロペニル、1-エチル-2-メチル-1-プロペニル及び1-エチル-2-メチル-2-プロペニル;
アルキニル:2〜4、6若しくは8個の炭素原子及び任意の位置に一つ若しくは二つの三重結合を有する直鎖状又は分岐状炭化水素基、例えばC2〜C6-アルキニル、例えばエチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-メチル-2-プロピニル、1-ペンチニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、4-ペンチニル、1-メチル-2-ブチニル、1-メチル-3-ブチニル、2-メチル-3-ブチニル、3-メチル-1-ブチニル、1,1-ジメチル-2-プロピニル、1-エチル-2-プロピニル、1-ヘキシニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-ヘキシニル、5-ヘキシニル、1-メチル-2-ペンチニル、1-メチル-3-ペンチニル、1-メチル-4-ペンチニル、2-メチル-3-ペンチニル、2-メチル-4-ペンチニル、3-メチル-1-ペンチニル、3-メチル-4-ペンチニル、4-メチル-1-ペンチニル、4-メチル-2-ペンチニル、1,1-ジメチル-2-ブチニル、1,1-ジメチル-3-ブチニル、1,2-ジメチル-3-ブチニル、2,2-ジメチル-3-ブチニル、3,3-ジメチル-1-ブチニル、1-エチル-2-ブチニル、1-エチル-3-ブチニル、2-エチル-3-ブチニル及び1-エチル-1-メチル-2-プロピニル;
シクロアルキル:3〜6若しくは8個の炭素環員を有する単環式又は二環式飽和炭化水素基、例えばC3〜C8-シクロアルキル、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチル;
シクロアルケニル:3〜6若しくは8個の炭素環員及び任意の位置に一つ若しくは二つの二重結合を有する単環式又は二環式不飽和炭化水素基、例えばC3〜C8-シクロアルケニル、例えばシクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル及びシクロオクテニル;
アリール又は芳香環:単環式、二環式若しくは三環式芳香族炭化水素基を含み、6、8、10、12若しくは14個の環員を有する環、例えばフェニル、ナフチル又はアントラセニル、好ましくはフェニル又はナフチル、特にフェニル;
ヘテロシクリル:O、N及びSからなる群から選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含み、特に5若しくは6個の環員を有する3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族単環式若しくは二環式ヘテロシクリル:
- 1〜3個の窒素原子及び/又は1個の酸素若しくは硫黄原子又は1若しくは2個の酸素及び/又は硫黄原子を含む非芳香族飽和又は部分不飽和の5若しくは6員ヘテロシクリル、例えば2-テトラヒドロフラニル、3-テトラヒドロフラニル、2-テトラヒドロチエニル、3-テトラヒドロチエニル、2-ピロリジニル、3-ピロリジニル、3-イソオキサゾリジニル、4-イソオキサゾリジニル、5-イソオキサゾリジニル、3-イソチアゾリジニル、4-イソチアゾリジニル、5-イソチアゾリジニル、3-ピラゾリジニル、4-ピラゾリジニル、5-ピラゾリジニル、2-オキサゾリジニル、4-オキサゾリジニル、5-オキサゾリジニル、2-チアゾリジニル、4-チアゾリジニル、5-チアゾリジニル、2-イミダゾリジニル、4-イミダゾリジニル、2-ピロリン-2-イル、2-ピロリン-3-イル、3-ピロリン-2-イル、3-ピロリン-3-イル、2-ピペリジニル、3-ピペリジニル、4-ピペリジニル、1,3-ジオキサン-5-イル、2-テトラヒドロピラニル、4-テトラヒドロピラニル、2-テトラヒドロチエニル、3-ヘキサヒドロピリダジニル、4-ヘキサヒドロピリダジニル、2-ヘキサヒドロピリミジニル、4-ヘキサヒドロピリミジニル、5-ヘキサヒドロピリミジニル及び2-ピペラジニル;
- 1〜4個の窒素原子又は1〜3個の窒素原子及び1個の硫黄若しくは酸素原子を含む5員ヘテロアリール:炭素原子に加えて1〜4個の窒素原子又は1〜3個の窒素原子及び1個の硫黄若しくは酸素原子を環員として含むことができる5員ヘテロアリール基、例えば2-フリル、3-フリル、2-チエニル、3-チエニル、2-ピロリル、3-ピロリル、3-ピラゾリル、4-ピラゾリル、5-ピラゾリル、2-オキサゾリル、4-オキサゾリル、5-オキサゾリル、2-チアゾリル、4-チアゾリル、5-チアゾリル、2-イミダゾリル、4-イミダゾリル及び1,3,4-トリアゾール-2-イル;
- 1〜3個又は1〜4個の窒素原子を含む6員ヘテロアリール:炭素原子に加えて1〜3個又は1〜4個の窒素原子を環員として含むことができる6員ヘテロアリール基、例えば2-ピリジニル、3-ピリジニル、4-ピリジニル、3-ピリダジニル、4-ピリダジニル、2-ピリミジニル、4-ピリミジニル、5-ピリミジニル及び2-ピラジニル;
環状基:上記したようなシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール又はヘテロシクリル基;
アルコキシ:酸素を介して骨格と結合している上記したようなアルキル基、例えばC1〜C8-アルコキシ、例えばOCH3、OCH2CH3、O(CH2)2CH3、O(CH2)3CH3、O(CH2)4CH3、O(CH2)5CH3、O(CH2)6CH3及びO(CH2)7CH3;
アルケノキシ:酸素を介して骨格と結合している上記したようなアルケニル基、例えばC2〜C8-アルケノキシ、例えばOCH=CH2、OCH2CH=CH2、OCH2CH=CHCH3; O(CH2)2CH=CHCH3及びO(CH2)3CH=CHCH3;
アルキノキシ:酸素を介して骨格と結合している上記したようなアルキニル基、例えばC3〜C8-アルキノキシ、例えばOCH2C≡CH、O(CH2)2CH≡CH、O(CH2)3CH≡CH及びO(CH2)4CH≡CH;
アルキルカルボニル:カルボニル基を介して骨格と結合している上記したようなアルキル基、例えばC1〜C8-アルキルカルボニル、例えばCOCH3、COCH2CH3、CO(CH2)2CH3、CO(CH2)3CH3、CO(CH2)4CH3、CO(CH2)5CH3、CO(CH2)6CH3及びCO(CH2)7CH3;
アルコキシカルボニル:カルボニル基を介して骨格と結合している上記したようなアルコキシ基、例えばC1〜C4-アルコキシカルボニル、例えばCOOCH3、COOCH2CH3、COO(CH2)2CH3、COO(CH2)3CH3、COO(CH2)4CH3、COO(CH2)5CH3、COO(CH2)6CH3及びCOO(CH2)7CH3;
アルキルカルボニルオキシ又はアルキルカルボキシル:オキソを介して骨格と結合している上記したようなアルキルカルボニル基、例えばC1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、例えばOCOCH3、OCOCH2CH3、OCO(CH2)2CH3及びOCO(CH2)3CH3;
アルキルカルボニルアミノ:アミノを介して骨格と結合している上記したようなアルキルカルボニル基、例えばC1〜C8-アルキルカルボニルアミノ、例えばNHCOCH3、NHCOCH2CH3、NHCO(CH2)2CH3、NHCO(CH2)3CH3、NHCO(CH2)4CH3、NHCO(CH2)5CH3、NHCO(CH2)6CH3及びNHCO(CH2)7CH3;
シクロアルキルカルボニル:カルボニル基を介して骨格と結合している上記したようなシクロアルキル基、例えばC3〜C8-シクロアルキルカルボニル、例えばシクロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、シクロヘプチルカルボニル及びシクロオクチルカルボニル;
シクロアルキルカルボニルアミノ:アミノを介して骨格と結合している上記したようなシクロアルキルカルボニル基、例えばC3〜C8-シクロアルキルカルボニルアミノ、例えばシクロプロピルカルボニルアミノ、シクロブチルカルボニルアミノ、シクロペンチルカルボニルアミノ、シクロヘキシルカルボニルアミノ、シクロヘプチルカルボニルアミノ及びシクロオクチルカルボニルアミノ;
アルキレン:2〜8個のCH2基からなる二価非分岐鎖、例えばCH2CH2、CH2CH2CH2、CH2CH2CH2CH2、CH2CH2CH2CH2CH2、CH2CH2CH2CH2CH2CH2、CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2及びCH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2;
オキシアルキレン:一つの原子価が酸素原子を介して骨格と結合している2〜4個のCH2基からなる二価非分岐鎖、例えばOCH2CH2、OCH2CH2CH2及びOCH2CH2CH2CH2;
オキシアルキレンオキシ:両方の原子価が酸素原子を介して骨格と結合している1〜3個のCH2基からなる二価非分岐鎖、例えばOCH2O、OCH2CH2O及びOCH2CH2CH2O。
アルキリデン:2〜4、6若しくは8個の炭素原子を有し、二重結合を介して骨格と結合している二価直鎖状又は分岐状炭化水素基、例えばC1〜C8-アルキリデン、例えばメチリデン、エチリデン、プロピリデン、イソプロピリデン、ブチリデン、ヘキシリデン及びオクチリデン;
シクロアルキリデン:二重結合を介して骨格と結合している上記したようなシクロアルキル基、例えばC3〜C8-シクロアルキリデン、例えばシクロプロピリデン、シクロブチリデン、シクロペンチリデン、シクロヘキシリデン、シクロヘプチリデン及びシクロオクチリデン;
アルコキシイミノ:イミノを介して骨格と結合している上記したようなアルコキシ基、例えばC1〜C4-アルコキシイミノ、例えば=NOCH3、=NOCH2CH3、=NO(CH2)2CH3、=NO(CH2)3CH3、=NO(CH2)4CH3、=NO(CH2)5CH3、=NO(CH2)6CH3及び=NO(CH2)7CH3;
並びに二価の基:上記したようなオキソ、アルキレン、オキシアルキレン、オキシアルキレンオキシ、アルキリデン及びシクロアルキリデン基。
農業的に有用な塩には、特に、そのカチオン及びアニオンがそれぞれ式Iの化合物の殺菌作用に対して悪影響を及ぼさないカチオンの塩又は酸の酸付加塩が含まれる。したがって、適切なカチオンは特に、アルカリ金属、好ましくはナトリウム及びカリウムのイオン、アルカリ土類金属、好ましくはカルシウム、マグネシウム及びバリウムのイオン並びに遷移金属、好ましくはマンガン、銅、亜鉛及び鉄のイオンであり、また所望により、1〜4個の(C1〜C4)-アルキル置換基及び/又は1個のフェニル又はベンジル置換基を担持していてよいアンモニウムイオンでもあり、好ましくはジイソプロピルアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、トリメチルベンジルアンモニウムでもあり、またホスホニウムイオン、スルホニウムイオン、好ましくはトリ(C1〜C4)-アルキルスルホニウム及びスルホキソニウムイオン、好ましくはトリ(C1〜C4)-アルキルスルホキソニウムでもある。
有用な酸付加塩のアニオンは主に、クロリド、ブロミド、フルオリド、硫酸水素、硫酸、リン酸二水素、リン酸水素、リン酸、硝酸、重炭酸、炭酸、ヘキサフルオロケイ酸、ヘキサフルオロリン酸、安息香酸のアニオンであり、また(C1〜C4)-アルカン酸、好ましくはギ酸、酢酸、プロピオン酸及び酪酸のアニオンでもある。これらは、式Iの化合物を対応するアニオンの酸、好ましくは塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸又は硝酸と反応させることによって生成させることができる。
本発明の範囲には、キラル中心を有する化合物Iの(R)型及び(S)型異性体並びにラセミ化合物が含まれる。
非対称的に置換された基の束縛回転の結果として、化合物Iのアトロプ異性体が存在することができる。これらも本発明の主題の一部を形成する。
「化合物I」という用語は式Iの化合物を指す。同様に、この用語はすべての下位式及び中間体の式に適用される。
変数に関する中間体及び式Iの下位式の実施形態は化合物Iの実施形態と対応する。
式Iの化合物及び式I.1A〜1.15Bなどの本明細書で挙げるすべての下位式の化合物を対象とする使用に関して、例えば特に好ましいのは、置換基がそれぞれの場合それ自体で又は組み合わせて、以下のR、R1、R2、R3、R4、R5、R6、L1、L2、L3、Y1、Y2、Y3、Ra、Rb、Rc、Rd、Re及びZなどの意味からなることである。
一つの実施形態は、A1、A2及びA3の少なくとも一つがN、O及びSから選択され、より好ましくはA1がN、O及びSから選択される化合物Iに関する。
他の実施形態は、A1、A2及びA3の少なくとも一つがNであり、より好ましくはA1、A2及びA3の少なくとも二つがNである化合物Iに関する。
他の実施形態は、A1が好ましくは隣接環原子との単結合を有するNである化合物Iに関する。
他の実施形態はA1がCである化合物Iに関する。
一つの実施形態は、A1、A2及びA3がフェニル環と一緒になって二環式芳香環、より好ましくは二環式複素芳香環を形成している化合物Iに関する。
他の実施形態は、A1、A2及びA3がCであり、これらがフェニル環と一緒になってインダンを形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.1A及びI.1Bに相当し、ここでR1、R2及びR3は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを互いに独立に有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
化合物I.2では、好ましくは、R1は水素ではない。化合物I.2では、両方のR2と両方のR3は好ましくは水素である。
一つの実施形態は、A1、A2及びA3がCであり、フェニル環と一緒になって1H-インデンを形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.2A及びI.2Bに相当し、ここでR1、R2及びR3は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを互いに独立に有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
化合物I.1A及びI.1Bでは、好ましくは、R1は水素ではない。
化合物I.1A及びI.1Bでは、R2及びR3は好ましくは水素である。
他の実施形態は、A1がNでありA2及びA3はCであるか、又はA3がNでありA1及びA2がCであり、上記原子がフェニル環と一緒になって2,3-ジヒドロ-1H-インドールを形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.3A及びI.3Bに相当し、ここでR1、R2及びR3は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを互いに独立に有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
化合物I.3A及びI.3Bでは、R2及びR3は好ましくは式I.3A1及びI.3B1の1H-インドール-2,3-ジオン化合物をもたらすオキソである:
Figure 2013523679
他の実施形態は、A1、A2及びA3がNであり、フェニル環と一緒になって1H-ベンゾトリアゾールを形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.4A及びI.4Bに相当し、ここでR1は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
他の実施形態は、A2がCであり、A1及びA3がNであり、上記原子がフェニル環と一緒になって1H-ベンズイミダゾールを形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.5A及びI.5Bに相当し、ここでR1及びR2は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを互いに独立に有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
化合物I.5A及びI.5Bでは、好ましくは、R1は水素ではない。化合物I.5A及びI.5Bでは、R2は好ましくは水素である。
他の実施形態は、A2がNであり、A1及びA3の一方がCでありその他方がNであり、上記原子がフェニル環と一緒になって1H-インダゾールを形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.6A及びI.6Bに相当し、ここでR1及びR3は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを互いに独立に有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
化合物I.6A及びI.6Bでは、好ましくは、R1は水素ではない。化合物I.6A及びI.6Bでは、R3は好ましくは水素である。
他の実施形態は、A1がOでありA2及びA3がCであるか、又はA3がOでありA1及びA2がCであり、上記原子がフェニル環と一緒になってベンゾフランを形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.7A及びI.7Bに相当し、ここでR1及びR3は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを互いに独立に有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
他の実施形態は、A1がSでありA2及びA3がCであるか、又はA3がSでありA1及びA2がCであり、上記原子がフェニル環と一緒になってベンゾチオフェンを形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.8A及びI.8Bに相当し、ここでR1及びR3はRについて指定された定義の一つを互いに独立に有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
他の実施形態は、A2がOであり、A1及びA3がCであり、上記原子がフェニル環と一緒になってイソベンゾフランを形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.9A及びI.9Bに相当し、ここでR1及びR3は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを互いに独立に有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
他の実施形態は、A2がCであり、A1及びA3の一方がNでありその他方がOであり、上記原子がフェニル環と一緒になってベンゾオキサゾールを形成しており、好ましくはA1がNであり、A3がOである化合物Iに関する。これらの化合物は式I.10A及びI.10Bに相当し、ここでR2は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
他の実施形態は、A2がNであり、A1及びA3の一方がCでありその他方がOであり、上記原子がフェニル環と一緒になってベンズイソオキサゾールを形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.11A及びI.11Bに相当し、ここでR1は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
他の実施形態は、A2がOであり、A1及びA3の一方がCでありその他方がNであり、上記原子がフェニル環と一緒になって2,1-ベンズイソオキサゾールを形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.12A及びI.12Bに相当し、ここでR1は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
他の実施形態は、A2がCであり、A1及びA3の一方がCでありその他方がNであり、上記原子がフェニル環と一緒になって1H-インドールを形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.13A及びI.13Bに相当し、ここでR1、R2及びR3は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを互いに独立に有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
他の実施形態は、A2がCであり、A1及びA3の一方がCでありその他方がOであり、上記原子がフェニル環と一緒になって2,3-ジヒドロ-ベンゾフラン(クマラン)を形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.14A及びI.14Bに相当し、ここでR1及びR3は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを互いに独立に有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
他の実施形態は、A2がNであり、A1及びA3の一方がCでありその他方がNであり、上記原子がフェニル環と一緒になって2H-インダゾールを形成している化合物Iに関する。これらの化合物は式I.15A及びI.15Bに相当し、ここでR1及びR3は水素であるか、又はRについて指定された定義の一つを互いに独立に有する。特にこれらが好ましい:
Figure 2013523679
一つの実施形態は、A1と結合しているRが水素ではない化合物Iに関する。他の実施形態は、R1が水素ではない化合物I.1A〜I.14Bに関する。
他の実施形態は、下位式I.1A、I.1B、I.2A、I.2B、I.3A、I.3B、I.4A、I.4B、I.5A、I.5B、I.6A、I.6B、I.7A、I.7B、I.11A、I.11B、I.13A、I.13B、I.14A、I.14B、I.15A及びI.15Bから選択される化合物Iに関する。ここで、A1、A2及びA3が下位式において定義される通りであり、R1、R2及びR3は水素であるか、又は本明細書で定義されるRについて指定された定義の一つを互いに独立に有する。
化合物I.1A〜I.15Bにおいて、R2及びR3は、適切な場合、好ましくは互いに独立に水素、ハロゲン、C1〜C6-アルキル又はC1〜C6-ハロアルキル、より好ましくは水素、メチル又はCF3である。
本発明による化合物において、Rは好ましくはY-R4である。
本発明による化合物において、Yは好ましくは直接結合又は-O-、-(Y1)k-、-O-(Y1)k-及び-O-(Y1)k-O-から選択される二価の基である。
他の実施形態は、Yが好ましくは-(Y1)k-Y3-、-O-(Y1)k-Y3-及び-S-(Y1)k-Y3-、特に-(Y1)k-Y3-から選択される二価の基である化合物Iに関する。
他の実施形態は、R2が-[O-(ZH2)n]o-H
(式中、
Zは互いに独立に炭素又はケイ素であり、
nは1〜5の整数であり、
Oは3〜10の整数である)
である化合物Iに関する。
他の実施形態は、Reがフェノキシ、ヘテロシクリルオキシ、フェニルチオ、ヘテロシクリルチオ又はC1〜C12-アルキルチオであり、より好ましくはReがフェノキシである化合物Iに関する。
他の実施形態は、ReがC1〜C8-アルキルチオである化合物に関する。他の実施形態は、Reがそれぞれの場合、表Eの以下の基E-1〜E-21のうちの一つである化合物Iに関する。
Figure 2013523679
他の実施形態は、Rが
Figure 2013523679
(式中、*は原子A1、A2又はA3の一つとの結合を表す)
で定義される化合物Iに関する。好ましくは、上記の特定のR基はA1と結合しており、より好ましくはA1はNである。
本発明による化合物において、R4は好ましくはC1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、フェニル、又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を環員として含む5若しくは6員飽和、部分不飽和若しくは芳香族ヘテロシクリルであり、R4は1、2、3個若しくは可能な最大数の複素環基ではない同じか又は異なる基Raを担持していてよい。
一つの実施形態は、R4が任意選択でRa置換されたC1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C3〜C8-シクロアルキル、フェニル、ピリジル、ピラゾリル、イミダゾリル又はトリアゾリルである化合物Iに関する。他の実施形態は、R4が任意選択でRa置換されたC1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C3〜C8-シクロアルキル又はフェニルである化合物Iに関する。他の実施形態は、R4が任意選択でRa置換されたC1〜C8-アルキルである化合物Iに関する。他の実施形態は、R4が任意選択でRa置換されたC2〜C8-アルケニルである化合物Iに関する。他の実施形態は、R4が任意選択でRa置換されたC3〜C8-シクロアルキルである化合物Iに関する。他の実施形態は、R4が任意選択でRa置換されたフェニルである化合物Iに関する。他の実施形態は、R4のα炭素原子が環状基を担持しない化合物Iに関する。他の実施形態は、R4が任意選択でRa置換されたC1〜C4-アルキル又はC2〜C4-アルケニルである化合物Iに関する。他の実施形態は、R4が任意選択でRa置換されたメチルである化合物Iに関する。
他の実施形態は、R4が置換されていない化合物Iに関する。
他の実施形態は、R4が、それぞれの場合、表IVの以下の基IV-1〜I-19の一つである化合物Iに関する。
Figure 2013523679
好ましくは、本発明による化合物IのR5及びR6は、1、2、3、4若しくは5個の同じか又は異なる基Raを担持してよいC1〜C4-アルキルである。
一つの実施形態は、R5がメチル又はエチルであり、特にR5がメチルである化合物Iに関する。
一つの実施形態は、R6がエチルである化合物Iに関する。
一つの実施形態は、R7が水素又はC1〜C8-アルキル、より好ましくは水素、メチル又はエチル、特に水素である化合物Iに関する。
他の実施形態は、R5、R6及びR7が表Rの以下の組合せR-1〜R-43の一つである化合物Iに関する。
Figure 2013523679
一つの実施形態は、L3が水素ではない化合物Iに関する。
他の好ましい実施形態は、L1とL3が両方ともCNであることはない化合物Iに関する。
一つの実施形態は、L1及びL2が互いに独立にハロゲン、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル又はC1〜C4-ハロアルコキシであり、より好ましくはCH3、CF3、OCHF2及びOCF3の群から選択される化合物Iに関する。
他の実施形態は、L1及びL2が互いに独立にクロロ又はフルオロなどのハロゲンである化合物Iに関する。
他の実施形態は、L1及びL2が互いに独立に、メチル又はCF3、CCl3、CH2Cl、CH2F、CHF2若しくはCHCl2などのハロメチルである化合物Iに関する。
他の実施形態は、L1及びL2がメチルである化合物に関する。
他の実施形態は、L1及びL2が互いに独立にC1〜C4-ハロアルコキシ、好ましくはOCHF2又はOCF3である化合物Iに関する。
他の実施形態は、L1及びL2が水素である化合物に関する。
他の実施形態は、L1、L2及びL3が表Lの以下の組合せL-1〜L-4の一つである化合物Iに関する。
Figure 2013523679
本発明による化合物において、Raは好ましくは、ハロゲン、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、フェニル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜3個ヘテロ原子を環員として含む5若しくは6員飽和、部分不飽和若しくは芳香族ヘテロシクリルであり、環状基Raは直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよく;脂肪族及び環状基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、Rbはハロゲン、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシである。
本発明による化合物において、Raは特にハロゲン、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、ピラゾリル、イミダゾリル又はトリアゾリルであり、環状基Raは直接か又は酸素原子を介して結合していてよく、芳香族及び複素環基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、Rbはハロゲン、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシである。
他の好ましい実施形態では、本発明による化合物のRaはハロゲン、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、フェニル又はピリジルであり、環状基Raは直接か又は酸素原子を介して結合していてよく、芳香族及び複素環基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、Rbはハロゲン、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシである。
当業者は、化合物Iの関連で与えられた好都合さが、上記で定義したような式I.1A〜I.15Bに適用されることを容易に理解されよう。
その使用に関して、フェニル基の置換基L1、L2及びL3についての定義が表LのL-1〜L-4から選択され、基R5、R6及びR7についての定義が表RのR-1〜R-43から選択され、R1、R2及びR3についての定義が表Aから選択される式I.1A〜I.15Bの化合物が特に好ましい。ここでさらに、置換基についてこれらの表で挙げた基は、示されている組合せからは独立に、対象の置換基の特に好ましい実施形態である。
Figure 2013523679
Figure 2013523679
化合物I及び本発明による組成物はそれぞれ殺菌剤として適している。これらは特に、ネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)、卵菌類(Peronosporomycetes)(syn.オーミセテス(Oomycetes))、ツボカビ綱(Chytridiomycetes)、接合菌綱(Zygomycetes)、子嚢菌類(Ascomycetes)、担子菌類(Basidiomycetes)及びデューテロミセテス(Deuteromycetes)(syn.不完全菌類(Fungi imperfecti))の部類から由来する土壌菌類を含む広範な植物病原菌に対する際立った有効性において顕著である。いくつかは浸透性的に有効であり、これらは、葉の殺菌剤、種子粉衣用の殺菌剤及び土壌殺菌剤として作物保護に使用することができる。さらに、これらはとりわけ木、又は植物の根において生じる有害菌を制御するのに適している。
化合物I及び本発明による組成物は、様々な栽培植物、例えば穀物、例えばコムギ、ライムギ、オオムギ、ライコムギ、オートムギ又はコメ;ビート、例えばサトウダイコン又は飼料用ビート;果実類、例えばナシ状果類、核果類又は柔らかい果物類、例えばリンゴ、西洋ナシ、プラム、モモ、アーモンド、チェリー、イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー又はグーズベリー;マメ科植物、例えばレンティル、エンドウマメ、ムラサキウマゴヤシ又はダイズ;油脂植物、例えばセイヨウアブラナ、カラシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナツ、カカオマメ、トウゴマ、油ヤシ、ラッカセイ又はダイズ;ウリ科植物、例えばカボチャ、キュウリ又はメロン;繊維植物、例えば綿花、亜麻、麻又はジュート;かんきつ果実、例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツ又はマンダリン;野菜、例えばホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、ウリ科植物又はパプリカ;クスノキ科植物(lauraceous plant)、例えばアボカド、ニッケイ又はショウノウ;エネルギー及び原料用植物、例えばトウモロコシ、ダイズ、セイヨウアブラナ、サトウキビ又は油ヤシ;トウモロコシ;タバコ;ナッツ;コーヒー;茶;バナナ;ブドウの木(vine)(テーブルグレープ及びグレープジュースブドウの木);ホップ;芝;スイートリーフ(いわゆるステビア);天然ゴムゴムノキ又は観賞及び森林植物、例えば花、灌木、広葉樹又は常緑樹、例えば針葉樹並びに植物繁殖材料、例えば種子及びこれらの植物の穀物材料の数多くの植物病原菌の制御において特に重要である。
好ましくは、化合物I及びその組成物はそれぞれ、農作物、例えばジャガイモ、サトウダイコン、タバコ、コムギ、ライムギ、オオムギ、オートムギ、コメ、トウモロコシ、綿花、ダイズ、セイヨウアブラナ、マメ科植物、ヒマワリ、コーヒー若しくはサトウキビ;果物類;ブドウの木;観賞植物;又は野菜、例えばキュウリ、トマト、マメ類又はカボチャの数多くの菌類を制御するのに使用される。
「植物繁殖材料」という用語は、植物の繁殖のために使用することができる、種子などの植物の生殖部分並びに挿し木及び塊茎(例えばジャガイモ)などのすべての発育植物材料を表すと理解すべきである。これには種子、根、果実、塊茎、球根、根茎、苗条、芽、及び発芽後又は土壌からの出現後に移植される実生及び若い植物を含む植物の他の部分が含まれる。これらの若い植物は、浸漬又は灌水によって全体的又は部分的に処理することによって移植前に保護することもできる。
好ましくは化合物I及びその組成物を用いた植物繁殖材料の処理をそれぞれ、穀物、例えばコムギ、ライムギ、オオムギ及びオートムギ;コメ、トウモロコシ、綿花及びダイズの様々な菌類を制御するのに使用する。
「栽培植物」という用語は、これらに限定されないが、市場にあるか又は開発中の農業バイオ産物(cf. http://www.bio.org/speeches/pubs/er/agri_products.asp)を含む、育種、突然変異生成又は遺伝子工学によって改変されている植物を含むものと理解されたい。遺伝子工学的に改変された植物は、その遺伝物質が、自然環境下において交雑育種、突然変異又は自然組み換えでは容易に得られない組み換えDNA技術の使用によって改変されている植物である。一般に、植物の特定の特性を改良するために、一つ又は複数の遺伝子が、遺伝子工学的に改変された植物の遺伝物質中に組み込まれている。そうした遺伝子組み換えには、これらに限定されないが、グリコシル化又はポリマー付加、例えばプレニル化、アセチル化又はファルネシル化された部分若しくはPEG部分によるタンパク質、オリゴ若しくはポリペプチドの標的翻訳後修飾も含まれる。
化合物I及びその組成物はそれぞれ、以下の植物病害を制御するのに特に適している。
観賞用植物、野菜(例えば、アルブゴ・カンジダ(A. candida))およびヒマワリ(例えば、アルブゴ・トラゴポゴニス(A. tragopogonis))につくアルブゴ属の種(Albugo spp.)(白さび病);野菜、アブラナ(アルテルナリア・ブラシコラ(A. brassicola)もしくはブラシカエ(brassicae))、サトウダイコン(アルテルナリア・テヌイス(A. tenuis))、果実類、イネ、ダイズ、ジャガイモ(例えば、アルテルナリア・ソラニ(A. solani)もしくはアルテルナリア・アルテルナタ(A. alternata))、トマト(例えば、アルテルナリア・ソラニ(A. solani)もしくはアルテルナリア・アルテルナタ(A. alternata))およびコムギにつくアルテルナリア属の種(Alternaria spp.)(アルテルナリア斑点病);サトウダイコンおよび野菜につくアファノミセス属の種(Aphanomyces spp.);禾穀類および野菜につくアスコキタ属の種(Ascochyta spp.)、例えば、コムギにつくアスコキタ・トリチキ(A. tritici)(炭疽病)およびオオムギにつくアスコキタ・ホルデイ(A. hordei);ビポラリス(Bipolaris)およびドレクスレラ属の種(Drechslera spp.)(テレオモルフ:コクリオボルス属の種(Cochliobolus spp.))、例えば、トウモロコシにつくごま葉枯病(ドレクスレラ・マイジス(D. maydis))もしくはすす紋病(ビポラリス・ゼイコーラ(B. zeicola)、例えば、禾穀類につくビポラリス・ソロキニアナ(B. sorokiniana)の斑点病、例えば、イネおよび芝につくビポラリス・オリザエ(B. oryzae);禾穀類(例えば、コムギもしくはオオムギ)につくブルメリア(Blumeria)(以前はエリシフェ(Erysiphe))・グラミニス(graminis)(うどん粉病);果実類およびベリー(例えば、イチゴ)、野菜(例えば、レタス、ニンジン、セロリおよびキャベツ)、アブラナ、花、ブドウの木、森林植物およびコムギにつくボトリチス・キネレア(Botrytis cinerea)(テレオモルフ:ボトリオチニア・フケリアナ(Botryotinia fuckeliana):灰色カビ病);レタスにつくブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)(べと病);広葉樹および常緑樹につくセラトシスチス(Ceratocystis)(オフィオストマ(Ophiostoma))と同義)属の種(腐敗病もしくは立ち枯れ病)、例えば、ニレにつくセラトシスチス・ウルミ(C. ulmi)(オランダニレ病);トウモロコシ(例えば、灰斑病:セルコスポラ・ゼアエ−マイジス(C. zeae-maydis))、イネ、サトウダイコン(例えば、セルコスポラ・ベチコラ(C. beticola))、サトウキビ、野菜、コーヒーの木、ダイズ(例えば、セルコスポラ・ソジナ(C. sojina)もしくはセルコスポラ・キクチ(C. kikuchii))ならびにイネにつくセルコスポラ属の種(Cercospora spp.)(セルコスポラ斑点病);トマト(例えば、クラドスポリウム・フルブム(C. fulvum):葉かび病) および禾穀類につくクラドスポリウム属の種(Cladosporium spp.)、例えば、コムギにつくクラドスポリウム・ヘルバルム(C. herbarum)(黒穂病(black ear));禾穀類につくクラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)(麦角病);トウモロコシ(コクリオボルス・カルボヌム(C. carbonum))、禾穀類(例えば、コクリオボルス・サチブス(C. sativus)、アナモルフ:ビポラリス・ソロキニアナ(B. sorokiniana))およびイネ(例えば、コクリオボルス・ミヤベアヌス(C. miyabeanus)、アナモルフ: ヘルミントスポリウム・オリザエ(H. oryzae))につくコクリオボルス(Cochliobolus)(アナモルフ:ビポラリス(Bipolaris)のヘルミントスポリウム(Helminthosporium))属の種(斑点病);ワタ(例えば、コレトトリクム・ゴシピ(C. gossypii))、トウモロコシ(例えば、コレトトリクム・グラミニコラ(C. graminicola):炭素病倒伏(Anthracnose stalk rot))、ソフトフルーツ、ジャガイモ(例えば、コレトトリクム・ココデス(C. coccodes):黒点病)、マメ(例えば、コレトトリクム・リンデムチアヌム(C. lindemuthianum))およびダイズ(例えば、コレトトリクム・トルンカツム(C. truncatum)もしくはコレトトリクム・グロエオスポリオイデス(C. gloeosporioides))につくコレトトリクム(Colletotrichum)(テレオモルフ:グロメレラ(Glomerella))属の種(炭疽病);コルチキウム属の種(Corticium spp.)、例えば、イネにつくコルチキウム・ササキ(C. sasakii)(紋枯病);ダイズおよび観賞用植物につくコリネスポラ・カシイコラ(Corynespora cassiicola)(斑点病);シクロコニウム属の種(Cycloconium spp.)、例えば、オリーブの木につくシクロコニウム・オレアギヌム(C. oleaginum);果樹、ブドウの木(例えば、シリンドロカルポン・リリオデンドリ(C. liriodendri)、テレオモルフ:ネオネクトリア・リリオデンドリ(Neonectria liriodendri):黒足病)および観賞用植物につくシリンドロカルポン属の種(Cylindrocarpon spp.)(例えば、果樹の枯れ病もしくは若いブドウの木の植物病害、テレオモルフ:ネクトリア(Nectria)もしくはネオネクトリア属の種(Neonectria spp.));ダイズにつくデマトフォラ(Dematophora)(テレオモルフ:ロセリニア(Rosellinia))・ネカトリックス(necatrix)(根および軸枯れ病);ジアポルテ属の種(Diaporthe spp.)、例えば、ダイズにつくジアポルテ・ファセオロルム(D. phaseolorum)(立ち枯れ病);トウモロコシ、オオムギ(例えば、ドレクスレラ・テレス(D. teres)、網斑病)およびコムギ(例えば、ドレクスレラ・トリチキ-レペンチス(D. tritici-repentis):黄褐色斑)などの禾穀類、イネならびに芝につくドレクスレラ属の種(Drechslera spp.) (ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)と同義、テレオモルフ:ピレノフォラ(Pyrenophora));フォルミチポリア(Formitiporia)(フェリヌス(Phellinus)と同義)・プンクタタ(punctata)、フォルミチポリア・メジテラネア(F. mediterranea)、ファエオモニエラ・クラミドスポラ(Phaeomoniella chlamydospora)(以前はファエオアクレモニウム・クラミドスポルム(Phaeoacremonium chlamydosporum)、ファエオアクレモニウム・アレオフィルム(Phaeoacremonium aleophilum)および/またはボトリオスファエリア・オブツサ(Botryosphaeria obtusa)により発病する、ブドウの木につくエスカ(Esca)(枝枯れ病、胴枯れ病(apoplexy));仁果類(エルシノエ・ピリ(E. pyri))、ソフトフルーツ(エルシノエ・ベネタ(E. veneta):炭疽病)およびブドウの木(エルシノエ・アンペリナ(E. ampelina):炭疽病)につくエルシノエ属の種(Elsinoe spp.);イネにつくエンチロマ・オリザエ(Entyloma oryzae)(黒穂病);コムギにつくエピコックム属の種(Epicoccum spp.)(黒カビ病);サトウダイコン(エリシフェ・ベタエ(E. betae))、ウリ科植物(例えば、エリシフェ・キコラセアルム(E. cichoracearum))、キャベツ、アブラナ(例えば、エリシフェ・クルキフェラルム(E. cruciferarum)などの野菜(例えば、エリシフェ・ピシ(E. pisi))につくエリシフェ属の種(Erysiphe spp.)(うどん粉病);果樹、ブドウの木および観賞用植物につくエウチパ・ラタ(Eutypa lata) (ユータイパ病(Eutypa canker)または立ち枯れ病、アナモルフ:シトスポリナ・ラタ(Cytosporina lata)、リベルテラ・ブレファリス(Libertella blepharis)と同義);トウモロコシ(例えば、エクセロヒルム・ツルキクム(E. turcicum))につくエクセロヒルム属の種(Exserohilum spp.)(ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)と同義);禾穀類(例えば、コムギもしくはオオムギ)につくフサリウム・グラミネアルム(F. graminearum)もしくはフサリウム・クルモルム(F. culmorum)(根腐れ病、黒星病もしくは赤カビ病)、トマトにつくフサリウム・オキシスポルム(F. oxysporum)、ダイズにつくフサリウム・ソラニ(F. solani)およびトウモロコシにつくフサリウム・ベルチキリオイデス(F. verticillioides)などの様々な植物につくフサリウム属の種(Fusarium spp.)(テレオモルフ:ギベレラ(Gibberella))(立ち枯れ病、根腐れ病もしくは軸腐れ病);禾穀類(例えば、コムギもしくはオオムギ)およびトウモロコシにつくガエウマノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)(立ち枯れ病);禾穀類(例えば、ギベレラ・ゼアエ(G. zeae))およびイネ(例えば、ギベレラ・フジクロイ(G. fujikuroi:ばか苗病)につくギベレラ属の種(Gibberella spp.);ブドウの木、仁果類および他の植物につくグロメレラ・キングラタ(Glomerella cingulata)、ならびにワタにつくグロメレラ・ゴシピ(G. gossypii);イネにつく穀物汚染複合体(Grain-staining complex);ブドウの木につくグイグナルジア・ビドウェリ(Guignardia bidwellii)(黒斑病);バラ科植物およびネズ(juniper)につくギムノスポランギウム属の種(Gymnosporangium spp.)、例えば、ナシにつくギムノスポランギウム・サビナエ(G. sabinae)(さび病);トウモロコシ、禾穀類およびイネにつくヘルミントスポリウム属の種(Helminthosporium spp.)(ドレクスレラ(Drechslera)と同義、テレオモルフ:コクリオボルス(Cochliobolus));ヘミレイア属の種(Hemileia spp.)、例えば、コーヒーにつくヘミレイア・バスタトリックス(H. vastatrix)(コーヒー葉さび病);ブドウの木につくイサリオプシス・クラビスポラ(Isariopsis clavispora)(クラドスポリウム・ビチス(Cladosporium vitis)と同義);ダイズおよびワタにつくマクロフォミナ・ファセオリナ(Macrophomina phaseolina)(ファセオリ(phaseoli)と同義)(根腐れ病および軸腐れ病);禾穀類(例えば、コムギもしくはオオムギ)につくミクロドチウム(Microdochium)(フサリウム(Fusarium)と同義)・ニバレ(nivale)(紅色雪腐病);ダイズにつくミクロスファエラ・ジフサ(Microsphaera diffusa)(うどん粉病);モニリニア属の種(Monilinia spp.)、核果類および他のバラ科植物につく例えば、モニリニア・ラクサ(M. laxa)、モニリニア・フルクチコラ(M. fructicola)およびモニリニア・フルクチゲナ(M. fructigena)(花枯れ病および枝枯れ病、褐色腐敗病);禾穀類、バナナ、ソフトフルーツおよび粉砕ナッツにつくミコスファエレラ属の種(Mycosphaerella spp.)、例えば、コムギにつくミコスファエレラ・グラミニコラ(M. graminicola)(アナモルフ:セプトリア・トリチキ(Septoria tritici)、セプトリア斑点病)もしくはバナナにつくミコスファエレラ・フジエンシス(M. fijiensis)(ブラックシガトカ病);キャベツ(例えば、ペロノスポラ・ブラシカエ(P. brassicae))、アブラナ(例えば、ペロノスポラ・パラシチカ(P. parasitica))、タマネギ(例えば、ペロノスポラ・デストルクトル(P. destructor))、タバコ(ペロノスポラ・タバキナ(P.tabacina))およびダイズ(例えば、ペロノスポラ・マンシュリカ(P. manshurica))につくペロノスポラ属の種(Peronospora spp.)(べと病);ダイズにつくファコスプソラ・パクリジ(Phakopsora pachyrhizi)およびファコスプスラ・メイボミアエ(P. meibomiae)(ダイズさび病);ブドウの木(例えば、フィアロフォラ・トラケイフィラ(P. tracheiphila)およびフィアロフォラ・テトラスポラ(P. tetraspora))、ならびにダイズ(例えば、フィアロフォラ・グレガタ(P. gregata):軸腐れ病)につくフィアロフォラ属の種(Phialophora spp.);アブラナおよびキャベツにつくフォマ・リンガム(Phoma lingam)(根腐れ病および軸腐れ病)、ならびにサトウダイコンにつくフォマ・ベタエ(P. betae) (根腐れ病、斑点病および立ち枯れ病);ヒマワリ、ブドウの木(例えば、フォモプシス・ビチコラ(P. viticola):蔓割病(can and leaf spot))およびダイズ(例えば、軸腐れ病:フォモプシス・ファセオリ(P. phaseoli)、テレオモルフ:ジアポルテ・ファセオロルム(Diaporthe phaseolorum))につくフォモプシス属の種(Phomopsis spp.);トウモロコシにつくフィソデルマ・マイジス(Physoderma maydis)(褐斑病);パプリカおよびウリ科植物(例えば、フィトフトラ・カプシキ(P. capsici))、ダイズ(例えば、フィトフトラ・メガスペルマ(P. megasperma)、フィトフトラ・ソジャエ(P. sojae)と同義)、ジャガイモおよびトマト(例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(P. infestans):葉枯れ病)、ならびに広葉樹(例えば、フィトフトラ・ラモルム(P. ramorum):オーク突然死病)などの様々な植物につくフィトフトラ属の種(Phytophthora spp.)(立ち枯れ病、根腐れ病、葉枯れ病、果実腐敗病および軸腐れ病);キャベツ、アブラナ、ダイコンおよび他の植物につくプラスモジオフォラ・ブラシカエ(Plasmodiophora brassicae)(根こぶ病);プラスモパラ属の種(Plasmopara spp.)、例えば、ブドウの木につくプラスモパラ・ビチコラ(P. viticola) (ブ
ドウの木のべと病)およびヒマワリにつくプラスモパラ・ハルステジ(P. halstedii);バラ科植物、ホップ、仁果類およびソフトフルーツにつくポドスファエラ属の種(Podosphaera spp.) (うどん粉病)、例えば、リンゴにつくポドスファエラ・ロイコトリカ(P. leucotricha);例えば、オオムギおよびコムギなどの禾穀類(ポリミキサ・グラミニス(P. graminis))ならびにサトウダイコン(ポリミキサ・ベタエ(P. betae))につくポリミキサ属の種(Polymyxa spp.)、ならびにそれによって伝播されるウイルス病;禾穀類、例えば、コムギおよびオオムギにつくシュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides) (眼紋病、テレオモルフ:タペシア・ヤルンダエ(Tapesia yallundae));例えば、ウリ科植物につくシュードペロノスポラ・クベンシス(P. cubensis)もしくはホップにつくシュードペロノスポラ・フミリ(P. humili)などの、様々な植物につくシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora) (べと病);ブドウの木につくシュードペジクラ・トラケイフィラ(Pseudopezicula tracheiphila) (レッドファイア病もしくはロットブレナー、アナモルフ:フィアロフォラ(Phialophora));例えば、コムギ、オオムギもしくはライムギなどの禾穀類につくプッキニア・トリチキナ(P. triticina) (茶さび病もしくは葉さび病)、プッキニア・ストリフォルミス(P. striiformis) (縞さび病もしくは黄さび病)、プッキニア・ホルデイ(P. hordei) (ドワーフさび病)、プッキニア・グラミニス(P. graminis) (軸さび病もしくは黒さび病)、またはプッキニア・レコンジタ(P. recondita) (茶さび病もしくは葉さび病)、サトウキビにつくプッキニア・キューニイ(P. kuehnii) (黄さび病)ならびにアスパラガスにつくプッキニア・アスパラギ(P. asparagi)などの、様々な植物につくプッキニア属の種(Puccinia spp.)(さび病);コムギにつくピレノフォラ(Pyrenophora) (アナモルフ:ドレクスレラ(Drechslera))・トリチキ−レペンチス(tritici-repentis) (褐斑病)、もしくはオオムギにつくピレノフォラ・テレス(P. teres)(網斑病);ピリクラリア属の種(Pyricularia spp.)、例えば、イネにつくピリクラリア・オリザエ(P. oryzae) (テレオモルフ: マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)、イモチ病)、ならびに芝および禾穀類につくピリクラリア・グリセア(P. grisea);芝、イネ、トウモロコシ、コムギ、ワタ、アブラナ、ヒマワリ、ダイズ、サトウダイコン、野菜および他の様々な植物につくピチウム属の種(Pythium spp.)(立ち枯れ病)(例えば、ピチウム・ウルチムム(P. ultimum)もしくはピチウム・アファニデルマツム(P. aphanidermatum));ラムラリア属の種(Ramularia spp.)、例えば、オオムギにつくラムラリア・コロ−シグニ(R. collo-cygni) (ラムラリア斑点病、生理的斑点病)、およびサトウダイコンにつくラムラリア・ベチコラ(R. beticola);ワタ、イネ、ジャガイモ、芝、トウモロコシ、アブラナ、ジャガイモ、サトウダイコン、野菜および他の様々な植物につくリゾクトニア属の種(Rhizoctonia spp.)、例えば、ダイズにつくリゾクトニア・ソラニ(R. solani) (根腐れ病および軸腐れ病)、イネにつくリゾクトニア・ソラニ(R. solani) (紋枯病)、またはコムギもしくはオオムギにつくリゾクトニア・セレアリス(R. cerealis) (リゾクトニアの春枯れ病(Rhizoctonia spring blight));イチゴ、ニンジン、キャベツ、ブドウの木およびトマトにつくリゾプス・ストロニフェル(Rhizopus stolonifer) (黒かび病、軟腐病);オオムギ、ライムギおよびライコムギにつくリンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis) (雲形病);イネにつくサロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)およびサロクラジウム・アッテヌアツム(S. attenuatum) (鞘腐れ病);野菜および畑作物、例えば、アブラナ、ヒマワリ(例えば、スクレロチニア・スクレロチオルム(S. sclerotiorum))およびダイズ(例えば、スクレロチニア・ロルフシ(S. rolfsii)もしくはスクレロチニア・スクレロチオルム(S. sclerotiorum))につくスクレロチニア属の種(Sclerotinia spp.)(軸腐れ病もしくは白かび病);様々な植物につくセプトリア属の種(Septoria spp.)、例えば、ダイズにつくセプトリア・グリキネス(S. glycines) (褐斑病)、コムギにつくセプトリア・トリチキ (S. tritici) (セプトリア斑点病)および禾穀類につくセプトリア(S. (スタゴノスポラ(Stagonospora)と同義)・ノドルム(nodorum) (スタゴノスポラ斑点病);ブドウの木につくウンキヌラ(Uncinula) (エリシフェ(Erysiphe)と同義)・ネカトル(necator) (うどん粉病、アナモルフ:オイジウム・ツケリ(Oidium tuckeri));トウモロコシ(例えば、セトスパエリア・ツルキクム(S. turcicum)、ヘルミントスポリウム・ツルキクム(Helminthosporium turcicum)と同義)および芝につくセトスパエリア属の種(Setospaeria spp.)(黒葉枯れ病);トウモロコシ(例えば、スファセロテカ・レイリアナ(S. reiliana):黒穂病)、モロコシおよびサトウキビにつくスファセロテカ属の種(Sphacelotheca spp.)(黒穂病);ウリ科植物につくスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea) (うどん粉病);ジャガイモにつくスポンゴスポラ・スブテラネア(Spongospora subterranea) (うどん粉病)、およびそれにより伝播されるウイルス病;禾穀類につくスタゴノスポラ属の種(Stagonospora spp.)、例えば、コムギにつくスタゴノスポラ・ノドルム(S. nodorum) (スタゴノスポラ斑点病、テレオモルフ:レプトスファエリア(Leptosphaeria) [ファエオスファエリア(Phaeosphaeria)と同義]・ノドルム(nodorum));ジャガイモにつくシンチトリウム・エンドビオチクム(Synchytrium endobioticum)(ジャガイモ瘤病);タフリナ属の種(Taphrina spp.)、例えば、モモにつくタフリナ・デフォルマンス(T. deformans) (縮葉病)およびプラムにつくタフリナ・プルニ(T. pruni) (プラムふくらみ病);タバコ、仁果類、野菜、ダイズおよびワタにつくチエラビオプシス属の種(Thielaviopsis spp.) (黒根腐れ病)、例えば、チエラビオプシス・バシコラ(T. basicola) (チャララ・エレガンス(Chalara elegans)と同義);禾穀類につくチレチア属の種(Tilletia spp.) (なまぐさ黒穂病もしくは黒穂病)、例えば、コムギにつくチレチア・トリチキ(T. tritici) (チレチア・カリエス(T. caries)と同義、コムギ黒穂病)およびチレチア・コントロベルサ(T. controversa) (萎縮黒穂病);オオムギもしくはコムギにつくチフラ・インカルナタ(Typhula incarnata) (灰雪かび病);ウロシスチス属の種(Urocystis spp.)、例えば、ライムギにつくウロシスチス・オクルタ(U. occulta) (軸黒穂病);マメ(例えば、ウロミセス・アペンジクラツス(U. appendiculatus)、ウロミセス・ファセオリ(U. phaseoli)と同義)およびサトウダイコン(例えば、ウロミセス・ベタエ(U. betae))などの野菜につくウロミセス属の種(Uromyces spp.)(さび病);禾穀類(例えば、ウスチラゴ・ヌダ(U. nuda)およびウスチラゴ・アバエナエ(U. avaenae))、トウモロコシ(例えば、ウスチラゴ・マイジス(U. maydis):トウモロコシ黒穂病)およびサトウキビにつくウスチラゴ属の種(Ustilago spp.)(裸黒穂病);リンゴ(例えば、ベンツリア・イナエクアリス(V. inaequalis))およびナシにつくベンツリア属の種(Venturia spp.)(黒星病);ならびに、果実および観賞用植物、ブドウの木、ソフトフルーツ、野菜および畑作物などの様々な植物につくベルチキリウム属の種(Verticillium spp.)(立ち枯れ病)、例えば、イチゴ、アブラナ、ジャガイモおよびトマトにつくベルチキリウム・ダリアエ(V. dahliae)。
化合物I及びその組成物はそれぞれ、貯蔵産物又は収穫物の保護及び材料の保護における有害菌の制御にも適している。「材料の保護」という用語は、菌及び細菌などの有害な微生物による感染及び破壊に対する、技術的材料及び非生物材料、例えば接着剤、のり、木、紙及び板紙、布地、革、塗料分散液、プラスチック、冷却潤滑剤、繊維又は織物の保護を表すことを理解すべきである。
化合物I及びその組成物はそれぞれ、植物の健康を改善するために使用することができる。本発明は、植物、その繁殖材料及び/又は植物が成長する又は成長することになる場所を有効量の化合物I及びその組成物でそれぞれ処理することによって、植物の健康を改善するための方法にも関する。
「植物健康」という用語は、収量(例えば、生物量の増大及び/又は有益な成分含量の増大)、植物活力(例えば、植物成長の改善及び/又はより緑の濃い葉(「緑化効果」))、品質(例えば、特定の成分の含量又は組成物の向上)並びに非生物及び/又は生物ストレスへの耐性などの単独か又は互いに組み合わせたいくつかの指標によって判定される植物及び/又はその産物の状態を表すことを理解されたい。植物の健康状態について上記に特定した指標は相互依存的である可能性もまたお互いからもたらされる可能性もある。
式Iの化合物は、生物学的活性が異なる可能性のある異なる結晶変態で存在することができる。これらも同様に本発明の主題である。
化合物Iは、菌類、又は菌類の攻撃から保護すべき植物、植物繁殖材料、例えば種子、土壌、表面、材料若しくは部屋を殺菌的に有効な量の活性物質で処理することによって、そのままで又は組成物の形態で使用される。その施用は、菌類による植物、植物繁殖材料、例えば種子、土壌、表面、材料又は部屋の感染の前と後の両方で実施することができる。
植物繁殖材料は、植え付け若しくは移植の際か又はその前に予防的に、化合物Iそのまま又は少なくとも一つの化合物Iを含む組成物で処理することができる。
本発明は、溶剤又は固体担体と、少なくとも一つの化合物Iとを含む農薬組成物並びに有害菌を制御するためのその使用にも関する。
農薬組成物は、殺菌剤として有効な量の化合物Iを含む。「有効な量」という用語は、栽培植物上の有害菌を制御する又は材料を保護するのに十分であり、処理される植物に実質的な損害をもたらさない組成物又は化合物Iの量を表す。そうした量は広い範囲で変動させることができ、制御される菌種、処理される栽培植物又は材料、気候条件及び使用される具体的な化合物Iなどの様々な因子に依存する。
化合物I、そのN-オキシド及び塩は、慣用的なタイプの農薬組成物、例えば液剤、エマルション製剤、懸濁製剤、粉剤(dusts)、粉剤(powders)、ペースト剤及び粒剤に転換させることができる。組成物のタイプは具体的な使用目的に依存し、それぞれの場合、本発明による化合物を微細で均一に確実に分布させるべきである。
組成物のタイプの例は、懸濁製剤(SC、OD、FS)、乳剤(乳化可能濃縮物)(EC)、エマルション製剤(EW、EO、ES)、ペースト剤、トローチ剤、水和剤(水和可能散剤または粉剤)(WP、SP、SS、WS、DP、DS)又は水溶性若しくは水和性の粒剤(GR、FG、GG、MG)並びに種子などの植物繁殖材料を処理するためのゲル製剤(GF)である。
通常これらの組成物タイプ(例えば、SC、OD、FS、EC、WG、SG、WP、SP、SS、WS、GF)は希釈して使用され、DP、DS、GR、FG、GG及びMGなどの組成物タイプは通常希釈しないで使用される。
これらの組成物は公知の方法で調製される(cf.米国特許第3,060,084号、欧州特許第707445号(液体濃縮物のため)、Browning:"Agglomeration"、Chemical Engineering、Dec. 4、1967、147-48、Perry's Chemical Engineer's Handbook、第4版、McGraw-Hill、New York、1963、S. 8-57 und ff. WO91/13546、米国特許第4,172,714号、同第4,144,050号、同第3,920,442号、同第5,180,587号、同第5,232,701号、同第5,208,030号、英国特許第2,095,558号、米国特許第3,299,566号、Klingman:Weed Control as a Science(J. Wiley & Sons、New York、1961)、Hanceら:Weed Control Handbook(第8版、Blackwell Scientific、Oxford、1989)及びMollet、H. and Grubemann、A.:Formulation technology(Wiley VCH Verlag、Weinheim、2001)。
農薬組成物には、農薬組成物において慣用的な助剤を含めることもできる。使用される助剤は具体的な施用形態及び活性物質にそれぞれ依存する。
適切な助剤の例は、溶剤、固体担体、分散剤又は乳化剤(さらに可溶化剤、保護コロイド、界面活性剤及び接着剤など)、有機及び無機増粘剤、殺菌剤、凍結防止剤、消泡剤、適切な場合、着色剤及び粘着付与剤又は結合剤(例えば、種子処理製剤のため)である。
適切な溶剤は、水、有機溶剤、例えば灯油又はディーゼル油などの中〜高沸点の鉱油留分、さらにはコールタール油及び植物又は動物由来の油、脂肪族、環状及び芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン又はその誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール及びシクロヘキサノール、グリコールなどのアルコール、シクロヘキサノン及びγ-ブチロラクトンなどのケトン、脂肪酸ジメチルアミド、脂肪酸及び脂肪酸エステル並びに強度に極性の溶剤、例えばN-メチルピロリドンなどのアミンである。
固体担体は、鉱物質土類、例えばシリケート、シリカゲル、タルク、カオリン、石灰石、石灰、チョーク、赤土、黄土、粘土、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、粉砕合成材料、肥料、例えば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素並びに植物由来の産物、例えば穀類ミール、樹皮ミール、おがくず及び堅果殻ミール、セルロース粉末並びに他の固体担体である。
農薬組成物は一般に、0.01〜95%、好ましくは0.1〜90%、最も好ましくは0.5〜90重量%の活性物質を含む。活性物質は90%〜100%、好ましくは95%〜100%の純度(NMRスペクトルによる)で使用する。
液剤(水和可能濃縮物)(LS)、流動性濃縮製剤(FS)、乾燥処理用粉剤(DS)、スラリー処理用粉末水和剤(水に分散可能な散剤)(WS)、粉末水和剤(水和可能散剤)(SS)、エマルション製剤(ES)乳剤(EC)及びゲル製剤(GF)が通常、植物繁殖材料、特に種子の処理の目的に使用される。これらの組成物は、希釈するか又は希釈しないで植物繁殖材料、特に種子に施用される。施用は播種の前又はその間に実施することができる。農薬化合物及びその組成物を植物繁殖材料、特に種子にそれぞれ施用する又はそれを処理するための方法は当業界で公知であり、それらには繁殖材料の粉衣、被覆、ペレット形成、散粉、浸漬及び畝間施用法(in-furrow application method)が含まれる。好ましい実施形態では、これらの化合物又はその組成物はそれぞれ、発芽が誘発されない方法、例えば種子粉衣、ペレット形成、被覆及び散粉による方法で植物繁殖材料に施用される。
好ましい実施形態では、懸濁型(FS)組成物を種子処理のために使用する。一般に、FS組成物は、1〜800g/lの活性物質、1〜200g/l界面活性剤、0〜200g/l凍結防止剤、0〜400g/lの結合剤、0〜200g/lの顔料及び1リットルまでの溶剤、好ましくは水を含むことができる。
活性物質は、そのままで又はそれらの組成物の形態で、例えば直接噴霧可能な溶液、粉末、懸濁液、分散液、エマルション、油分散液、ペースト、粉剤、散布用物質又は顆粒の形態で、噴霧、霧吹き、散粉、散布、塗布、浸漬又は灌水によって施用することができる。施用形態は使用目的に全面的に依存し、それぞれの場合、本発明による活性物質をできるだけ微細に確実に分布させるべきである。
水性施用形態物は、水を添加することによって、エマルション濃縮物、ペースト又は水和剤(噴霧可能な粉末、油分散液)から調製することができる。エマルション、ペースト又は油分散液を調製するためには、その物質をそのままで又は油若しくは溶剤に溶解して、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤により水中に均質化することができる。或いは、活性物質、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤又は乳化剤、適切な場合、溶剤又は油からなる濃縮物を調製することも可能であり、そうした濃縮物は水で希釈するのに適している。
すぐに使用できる調製物中の活性物質濃度は、比較的広い範囲内で変動させることができる。一般に、それらは0.0001〜10%、好ましくは0.001〜1重量%の活性物質である。
活性物質はまた超低用量法(ULV)で首尾よく使用することもでき、95重量%超の活性物質を含む組成物を施用することが可能であり、また、添加剤を含まないで活性物質を施用するのも可能である。
植物保護に使用する場合には、活性物質の施用量は所望の効果の種類に応じて0.001〜2kg/ha、好ましくは0.005〜2kg/ha、より好ましくは0.05〜0.9kg/ha、特に0.1〜0.75kg/haである。
例えば種子に散粉する、又はそれを被覆若しくはドレンチングすることによる種子などの植物繁殖材料の処理では、植物繁殖材料(好ましくは種子)100キログラム当たり0.1〜1000g、好ましくは1〜1000g、より好ましくは1〜100g、最も好ましくは5〜100gの活性物質量が通常必要である。
材料又は貯蔵産物の保護に使用する場合、施用する活性物質量は、施用区域の種類及び所望の効果に依存する。材料の保護において慣行的に施用される量は、例えば、1立方メートルの処理材料当たり0.001g〜2kg、好ましくは0.005g〜1kgの活性物質である。
様々な種類の油、湿潤剤、補助剤、除草剤、殺細菌剤、他の殺菌剤及び/又は殺有害生物剤を、適切な場合使用直前でも、活性物質又はそれを含む組成物に加えることができる(タンクミックス)。これらの薬剤は、本発明による組成物と1:100〜100:1、好ましくは1:10〜10:1の重量比で混合することができる。
殺菌剤としての使用形態の化合物I又はそれを含む組成物を他の殺菌剤と混合すると、多くの場合、活性の殺菌スペクトルの拡大がもたらされるか、また殺菌剤耐性の発現の防止がもたらされる。さらに、多くの場合、相乗効果がもたらされる。
本発明による化合物と一緒に使用できる活性物質の以下のリストは、可能な組合せを例示しようとするものであるが、これらに限定されるものではない:
A)呼吸阻害剤
- Qo部位での複合体IIIの阻害剤(例えばストロビルリン):アゾキシストロビン、クメトキシストロビン、クモキシストロビン、ジモキシストロビン、エネステロブリン、フェナミンストロビン、フェノキシストロビン/フルフェノキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、トリフロキシストロビン、2-[2-(2,5-ジメチル-フェノキシメチル)-フェニル]-3-メトキシ-アクリル酸メチルエステル及び2-(2-(3-(2,6-ジクロロフェニル)-1-メチル-アリリデンアミノオキシメチル)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミド、ピリベンカルブ、トリクロピリカルブ/クロロジンカルブ、ファモキサドン、フェンアミドン;
- Qi部位での複合体IIIの阻害剤:シアゾファミド、アミスルブロム;
- 複合体IIの阻害剤(例えばカルボキサミド):ベノダニル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルオピラム、フルトラニル、フルキサピロキサド、フラメトピル、イソピラザム、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサン、テクロフタラム、チフルザミド、N-(4'-トリフルオロメチルチオビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2-(1,3,3-トリメチル-ブチル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド及びN-[9-(ジクロロメチレン)-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,4-メタノナフタレン-5-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(Hambra/SYN192);
- 他の呼吸阻害剤(例えば複合体I、脱共役剤):ジフルメトリム;ニトロフェニル誘導体:ビナパクリル、ジノブトン、ジノカップ、フルアジナム;フェリムゾン;有機金属化合物:酢酸トリフェニルスズ、塩化トリフェニルスズ又は水酸化トリフェニルスズなどのフェンチン塩;アメトクトラジン及びシルチオファム;
B)ステロール生合成阻害剤(SBI殺菌剤)
- C14デメチラーゼ阻害剤(DMI殺菌剤):トリアゾール:アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホル、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、オキスポコナゾール、パクロブトラゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ウニコナゾール;イミダゾール:イマザリル、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール;ピリミジン、ピリジン及びピペラジン:フェナリモル、ヌアリモル、ピリフェノックス、トリホリン;
- Δ14-レダクターゼ阻害剤:アルジモルフ、ドデモルフ、ドデモルフ酢酸塩、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、ピペラリン、スピロキサミン;
- 3-ケトレダクターゼの阻害剤:フェンヘキサミド;
C)核酸合成阻害剤
- フェニルアミド又はアシルアミノ酸殺菌剤:ベナラキシル、ベナラキシル-M、キララキシル、メタラキシル、メタラキシル-M(メフェノキサム)、オフレース、オキサジキシル;
- その他:ヒメキサゾール、オクチリノン、オキソリン酸、ブピリメート;
D)細胞分裂及び細胞骨格の阻害剤
- ベンズイミダゾール、チオファネート:ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール、チオファネートメチル;トリアゾロピリミジン:5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンなどのチューブリン阻害剤
- 他の細胞分裂阻害剤:ジエトフェンカルブ、エタボキサム、ペンシクロン、フルオピコリド、ゾキサミド、メトラフェノン、ピリオフェノン;
E)アミノ酸及びタンパク質合成の阻害剤
- メチオニン合成阻害剤(アニリノ-ピリミジン):シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニル;
- タンパク質合成阻害剤:ブラストサイジン-S、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ミルジオマイシン、ストレプトマイシン、オキシテトラサイクリン、ポリオキシン、バリダマイシンA;
F)シグナル変換阻害剤
- MAP/ヒスチジンキナーゼ阻害剤:フルオロイミド、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン、フェンピクロニル、フルジオキソニル;
- Gタンパク質阻害剤:キノキシフェン;
G)脂質及び膜合成阻害剤
- リン脂質生合成阻害剤:エジフェンホス、イプロベンホス、ピラゾホス、イソプロチオラン;
- 脂質過酸化:ジクロラン、キントゼン、テクナゼン、トルクロホスメチル、ビフェニル、クロロネブ、エトリジアゾール;
- リン脂質生合成及び細胞壁沈着:ジメトモルフ、フルモルフ、マンジプロパミド、ピリモルフ、ベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、バリフェナレート及びN-(1-(1-(4-シアノ-フェニル)エタンスルホニル)-ブタ-2-イル)カルバミン酸-(4-フルオロフェニル)エステル;
- 細胞膜透過性に影響を及ぼす化合物及び脂肪酸:プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩
H)複数部位作用を有する阻害剤
- 無機活性物質:ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、硫黄;
- チオ及びジチオカルバメート:フェルバム、マンコゼブ、マネブ、メタム、メチラム、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム;
- 有機塩素化合物(例えばフタルイミド、スルファミド、クロロニトリル):アニラジン、クロロタロニル、カプタホル、キャプタン、ホルペット、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、ペンタクロロフェノール及びその塩、フタリド、トリルフルアニド、N-(4-クロロ-2-ニトロ-フェニル)-N-エチル-4-メチル-ベンゼンスルホンアミド;
- グアニジン及びその他:グアニジン、ドダイン、ドダイン遊離塩基、グアザチン、グアザチン酢酸塩、イミノクタジン、イミノクタジン三酢酸塩、イミノクタジントリス(アルベシレート)、ジチアノン;
I)細胞壁合成阻害剤
- グルカン合成の阻害剤:バリダマイシン、ポリオキシンB;メラニン合成阻害剤:ピロキロン、トリシクラゾール、カルプロパミド、ジシクロメト、フェノキサニル;
J)植物防御誘発剤
- アシベンゾラル-S-メチル、プロベナゾール、イソチアニル、チアジニル、プロヘキサジオンカルシウム;ホスホン酸塩:ホセチル、ホセチルアルミニウム、亜リン酸及びその塩;
K)未知の作用様式
- ブロノポール、キノメチオネート、シフルフェナミド、シモキサニル、ダゾメット、デバカルブ、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチル硫酸塩、ジフェニルアミン、フェンピラザミン、フルメトベル、フルスルファミド、フルチアニル、メタスルホカルブ、ニトラピリン、ニトロタールイソプロピル、オキシン銅、プロキナジド、テブフロキン、テクロフタラム、トリアゾキシド、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、N-(シクロプロピルメトキシイミノ-(6-ジフルオロ-メトキシ-2,3-ジフルオロ-フェニル)-メチル)-2-フェニルアセトアミド、N'-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(2-メチル-5-トリフルオロメチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(5-ジフルオロメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、2-{1-[2-(5-メチル-3-トリフルオロメチル-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリジン-4-イル}-チアゾール-4-カルボン酸メチル-(1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレン-1-イル)-アミド、2-{1-[2-(5-メチル-3-トリフルオロメチル-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリジン-4-イル}-チアゾール-4-カルボン酸メチル-(R)-1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレン-1-イル-アミド、1-[4-[4-[5-(2,6-ジフルオロフェニル)-4,5-ジヒドロ-3-イソオキサゾリル]-2-チアゾリル]-1-ピペリジニル]-2-[5-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル]エタノン、メトキシ-酢酸6-tert-ブチル-8-フルオロ-2,3-ジメチル-キノリン-4-イルエステル、N-メチル-2-{1-[(5-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリジン-4-イル}-N-[(1R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-4-チアゾールカルボキサミド、3-[5-(4-メチルフェニル)-2,3-ジメチル-イソオキサゾリジン-3-イル]-ピリジン、3-[5-(4-クロロ-フェニル)-2,3-ジメチル-イソオキサゾリジン-3-イル]-ピリジン(ピリソオキサゾール)、N-(6-メトキシ-ピリジン-3-イル) シクロプロパンカルボン酸アミド、5-クロロ-1-(4,6-ジメトキシ-ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-ベンゾイミダゾール、2-(4-クロロ-フェニル)-N-[4-(3,4-ジメトキシ-フェニル)-イソオキサゾール-5-イル]-2-プロパ-2-イニルオキシ-アセトアミド;
L)抗菌性生物防除剤、植物バイオアクチベーター:アンペロミセス・キスカリス(Ampelomyces quisqualis)(例えばIntrachem Bio GmbH & Co. KG、GermanyからのAQ 10(登録商標))、アスペルギルス・フラバス(Aspergillus flavus)(例えばSyngenta、CHからのAFLAGUARD(登録商標))、アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)(例えばbio-ferm GmbH、GermanyからのBOTECTOR(登録商標))、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)(例えばAgraQuest Inc.、USAからのSONATA(登録商標)及びBALLAD(登録商標)Plusの中のNRRL配列番号B-30087)、枯草菌(Bacillus subtilis)(例えばAgraQuest Inc.、USAからのRHAPSODY(登録商標)、SERENADE(登録商標)MAX及びSERENADE(登録商標)ASO中の分離株NRRL-Nr. B-21661)、バチルス・サブチリスvar.アミロリケファシエンス(Bacillus subtilis var. amyloliquefaciens)FZB24(例えばNovozyme Biologicals、Inc.、USAからのTAEGRO(登録商標))、カンジダ・オレオフィラ(Candida oleophila)I-82(例えばEcogen Inc.、USAからのASPIRE(登録商標))、カンジダ・サイトアナ(Candida saitoana)(例えばMicro Flo Company、USA(BASF SE)及びArystaからのBIOCURE(登録商標)(リゾチームとの混合物で)及びBIOCOAT(登録商標))、キトサン(例えばBotriZen Ltd.、NZからのARMOUR-ZEN)、グリオクラディウム・カテニュレータム(Gliocladium catenulatum)とも称されるクロノスタチス・ロゼア・f.カテヌラータ(Clonostachys rosea f. catenulata)(例えば分離株J1446:Verdera、FinlandからのPRESTOP(登録商標))、コニオスリウム・ミニタンス(Coniothyrium minitans)(例えばProphyta、GermanyからのCONTANS(登録商標))、クリ胴枯病菌(Cryphonectria parasitica)(例えばCNICM、Franceからのクリ胴枯病菌(Endothia parasitica))、クリプトコッカス・アルビダス(Cryptococcus albidus)(例えばAnchor Bio-Technologies、South AfricaからのYIELD PLUS(登録商標))、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)(例えばS.I.A.P.A.、ItalyからのBIOFOX(登録商標)、Natural Plant Protection、FranceからのFUSACLEAN(登録商標))、メッシュニコビア・フルクチコラ(Metschnikowia fructicola)(例えばAgrogreen、IsraelからのSHEMER(登録商標))、ミクロドシウム・ジメルム(Microdochium dimerum)(例えばAgrauxine、FranceからのANTIBOT(登録商標))、フレビオプシス・ギガンテア(Phlebiopsis gigantea)(例えばVerdera、FinlandからのROTSOP(登録商標))、シュードザイマ・フロキュローサ(Pseudozyma flocculosa)(例えばPlant Products Co. Ltd.、CanadaからのSPORODEX(登録商標))、ピシウム・オリガンドラム(Pythium oligandrum)DV74(例えばRemeslo SSRO、Biopreparaty、Czech Rep.からのPOLYVERSUM(登録商標))、レイノウトリア・サカリネンシス(Reynoutria sachlinensis)(例えばMarrone BioInnovations、USAからのREGALIA(登録商標))、タラロマイセス・フラバス(Talaromyces flavus)V117b(例えばProphyta、GermanyからのPROTUS(登録商標))、トリコデルマ・アスペレラム(Trichoderma asperellum)SKT-1(例えばKumiai Chemical Industry Co.、Ltd.、JapanからのECO-HOPE(登録商標))、T.アトロビリデ(T.atroviride)LC52(例えばAgrimm Technologies Ltd、NZからのSENTINEL(登録商標))、T.ハルジアナム(T.harzianum)T-22(例えばFirma BioWorks Inc.、USAからのPLANTSHIELD(登録商標))、T.ハルジアナムTH 35(例えばMycontrol Ltd.、IsraelからのROOT PRO(登録商標))、T.ハルジアナムT-39(例えばMycontrol Ltd.、Israel及びMakhteshim Ltd.、IsraelからのTRICHODEX(登録商標)及びTRICHODERMA 2000(登録商標))、T.ハルジアナム及びT.ビリデ(T.viride)(例えばAgrimm Technologies Ltd、NZからのTRICHOPEL)、T.ハルジアナムICC012及びT.ビリデICC080(例えばIsagro Ricerca、ItalyからのREMEDIER(登録商標)WP)、T.ポリスポラム(T.polysporum)及びT.ハルジアナム(例えばBINAB Bio-Innovation AB、SwedenからのBINAB(登録商標))、T.ストロマチカム(T.stromaticum)(例えばC.E.P.L.A.C.、BrazilからのTRICOVAB(登録商標))、T.ビレンス(T.virens)GL-21(例えばCertis LLC、USAからのSOILGARD(登録商標))、T.ビリデ(例えばEcosense Labs.(India)Pvt. Ltd.、IndienからのTRIECO(登録商標)、T. Stanes & Co. Ltd.、IndienからのBIO-CURE(登録商標)F)、T.ビリデTV1(例えばAgribiotec srl、ItalyからのT.ビリデTV1)、ウロクラディウム・オウデマンシ(Ulocladium oudemansii)HRU3(例えばBotry-Zen Ltd、NZからのBOTRY-ZEN(登録商標))。
本発明はさらに、少なくとも一つの化合物I(成分1)及び例えば群A)〜L)から選択される植物保護に有用な少なくとも他の一つの活性物質(成分2)、特に一つの他の殺菌剤、例えば上記したような群A)〜F)からの一つ又は複数の殺菌剤の混合物、並びに必要なら、1種の適切な溶剤又は固体担体を含む農薬組成物に関する。その多くが同じ施用量で有害菌に対してより高い効率を示すので、これらの混合物は特に興味深いものである。さらに、化合物Iと上記したような群A)〜L)からの少なくとも一つの殺菌剤の混合物で有害菌を駆除するのは、個々の化合物I又は群A)〜L)からの個々の殺菌剤でこれらの菌を駆除するのより効率的である。化合物Iを群A)〜L)からの少なくとも一つの活性物質と一緒に施用することによって相乗効果が得られる、すなわち個々の効果の単純加算より高い効果が得られる(相乗的混合物)。
二成分混合物、すなわち一つの化合物I(成分1)及び他の一つの活性物質(成分2)、例えば群A)〜O)からの一つの活性物質を含む本発明による組成物では、成分1と成分2の重量比は一般に使用する活性物質の特性に依存するが、それは一般に1:100〜100:1の範囲、通常1:50〜50:1の範囲、好ましくは1:20〜20:1の範囲、より好ましくは1:10〜10:1の範囲、特に1:3〜3:1の範囲である。
三成分混合物、すなわち一つの化合物I(成分1)並びに第1の他の活性物質(成分2)及び第2の他の活性物質(成分3)、例えば群A)〜L)からの二つの活性物質を含む本発明による組成物では、成分1と成分2の重量比は使用する活性物質の特性に依存するが、それは好ましくは1:50〜50:1の範囲、特に1:10〜10:1の範囲であり、成分1と成分3の重量比は好ましくは1:50〜50:1の範囲、特に1:10〜10:1の範囲である。
一つの実施形態によれば、あるキットの一部又は二成分若しくは三成分混合物の一部などの本発明による組成物の個々の成分をスプレータンク中でユーザー自体が混合することができ、適切な場合助剤を加えることもできる(タンクミックス)。
化合物I(成分1)と、群A)(成分2)から選択される、特にアゾキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン;ファモキサドン、フェンアミドン;ビキサフェン、ボスカリド、フルオピラム、フルキサピロキサド、イソピラザム、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサン;アメトクトラジン、シアゾファミド、フルアジナム、フェンチン酢酸塩などのフェンチン塩から選択される少なくとも一つの活性物質を含む混合物も好ましい。
式Iの化合物(成分1)と、群B)(成分2)から選択される、特にシプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホル、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリチコナゾール、プロクロラズ、フェナリモル、トリホリン;ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、スピロキサミン;フェンヘキサミドから選択される少なくとも一つの活性物質を含む混合物が好ましい。
式Iの化合物(成分1)と、群C)(成分2)から選択される、特にメタラキシル、(メタラキシル-M)メフェノキサム、オフレースから選択される少なくとも一つの活性物質を含む混合物が好ましい。
式Iの化合物(成分1)と、群D)(成分2)から選択される、特にベノミル、カルベンダジム、チオファネートメチル、エタボキサム、フルオピコリド、ゾキサミド、メトラフェノン、ピリオフェノンから選択される少なくとも一つの活性物質を含む混合物が好ましい。
化合物I(成分1)と、群E)(成分2)から選択される、特にシプロジニル、メパニピリム、ピリメタニルから選択される少なくとも一つの活性物質を含む混合物も好ましい。
化合物I(成分1)と、群F)(成分2)から選択される、特にイプロジオン、フルジオキソニル、ビンクロゾリン、キノキシフェンから選択される少なくとも一つの活性物質を含む混合物も好ましい。
化合物I(成分1)と、群G)(成分2)から選択される、特にジメトモルフ、フルモルフ、イプロバリカルブ、ベンチアバリカルブ、マンジプロパミド、プロパモカルブから選択される少なくとも一つの活性物質を含む混合物も好ましい。
化合物I(成分1)と、群H)(成分2)から選択される、特に酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、硫黄、マンコゼブ、メチラム、プロピネブ、チラム、カプタホル、ホルペット、クロロタロニル、ジクロフルアニド、ジチアノンから選択される少なくとも一つの活性物質を含む混合物も好ましい。
化合物I(成分1)と、群I)(成分2)から選択される、特にカルプロパミド、フェノキサニルから選択される少なくとも一つの活性物質を含む混合物も好ましい。
化合物I(成分1)と、群J)(成分2)から選択される、特にアシベンゾラル-S-メチル、プロベナゾール、チアジニル、ホセチル、ホセチルアルミニウム、H3PO3及びその塩から選択される少なくとも一つの活性物質を含む混合物も好ましい。
化合物I(成分1)と、群K)(成分2)から選択される、特にシモキサニル、プロキナジド及びN-メチル-2-{1-[(5-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリジン-4-イル}-N-[(1R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-4-チアゾールカルボキサミドから選択される少なくとも一つの活性物質を含む混合物も好ましい。
活性物質の混合物は、活性成分の他に少なくとも一つの不活性成分を含む組成物として、一般的な手段、例えば化合物Iの組成物のために与えられた手段によって調製することができる。
そうした組成物の一般的な成分に関しては、化合物Iを含む組成物について示した説明を参照されたい。
合成実施例
出発原料を適切に改変して、以下の合成実施例に示す手順を用いて他の化合物Iを得た。この方法で作製される化合物を以下の表I-Aに記載する。対応する物理データは表I-Bに記載されている。
N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-6-メチル-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
1a)1-アミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム
750mlメタノール(MeOH)中の10.70g(37.1mmol)の1-アジド-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシムの溶液をH-Cube(商標)(10%Pd担持活性炭、30mmカートリッジ(cartouche)、30℃、30バールH2圧、流量:1ml/分)で水素添加させた。真空下で溶媒を蒸発させた後、9.50gの所望生成物を得た。これをさらに精製することなく使用した。
1b)1-(5-メチル-2.4-ジニトロ-フェニルアミノ)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム
100mlのMeOH中の7.00g(35.0mmol)の1-フルオロ-5-メチル-2.4-ジニトロ-ベンゼンの溶液に、約25℃で撹拌しながら、最初に3.55g(35.0mmol)のトリエチルアミンを加え、続いて100mlのMeOH中の9.00gの1-アミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム(34.3mmol)の溶液を加えた。反応物を約25℃で約12h撹拌し、黄色沈殿物が観察された。反応混合物を真空下で濃縮し、MTBEで希釈した。濾過後、n-ペンタンで洗浄し、真空下で溶媒を蒸発させて、5.40gの所望生成物を得た。
1c)1-(2-アミノ-5-メチル-4-ニトロ-フェニルアミノ)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム
40mlのTHF中の0.36g(1.0mmol)の1-(5-メチル-2.4-ジニトロ-フェニルアミノ)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシムの溶液をH-Cube(商標)(10%Pd担持活性炭、30mmカートリッジ、25℃、10バールH2圧、流量1ml/分)で水和させた。溶媒を真空下で蒸発させ、生成物(0.30g)をさらに精製することなく使用した。
1d)N-エチル-N'-{2-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピルアミノ]-4-メチル-5-ニトロ-フェニル}-N-メチル-ホルムアミジン
50ml塩化メチレン中の2.30g(5.6mmol)の1-(2-アミノ-5-メチル-4-ニトロ-フェニルアミノ)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム及び3.00g(22.5mmol)のN,N-エチル-メチルホルムアミドジメチルアセタールの溶液を約25℃で約12h撹拌した。真空下で溶媒を蒸発させた後、残留物をシリカによるクロマトグラフィーによりシクロヘキサン(Cy)/酢酸エチル(EtAc)で精製して1.50gの所望生成物を得た。
1e)1-(6-メチル-5-ニトロ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム
20mlのTHF中の0.30g(0.6mmol)のN-エチル-N'-{2-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピルアミノ]-4-メチル-5-ニトロ-フェニル}-N-メチル-ホルムアミジン及び0.20g(1.8mmol)TFAの溶液を約25℃で約72h撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、生成物(0.20g)をさらに精製することなく使用した。
1f)1-(5-アミノ-6-メチル-ベンゾイミダゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム
30mlのMeOH中の0.5g(1.2mmol)の1-(6-メチル-5-ニトロ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシムの溶液をH-Cube(商標)(10%Pd担持活性炭、30mmカートリッジ、50℃、50バールH2圧、流量1ml/分)で水和させた。溶媒を真空下で蒸発させ、生成物(0.35g)をさらに精製することなく使用した。
1g)N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-6-メチル-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
20mlの塩化メチレン(DCM)中の0.30g(0.7mmol)の1-(5-アミノ-6-メチル-ベンゾイミダゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム及び0.20g(1.5mmol)のN,N-エチル-メチルホルムアミド-ジメチルアセタールの溶液を約25℃で約12h撹拌した。真空下で溶媒を蒸発させた後、残留物をシリカによるクロマトグラフィー(Cy/EtAc)で精製して0.24gの所望生成物を得た。
N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
2a)1-(5-ニトロ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム及び1-(6-ニトロ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム
10mlのDMF中の0.65g(4.0mmol)の5-ニトロベンズイミダゾールの溶液を1.66g(12.0mmol)のK2CO3と一緒に約25℃で約10分撹拌した。次いで1.30g(4.0mmol)の1-ブロモ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシムを加えた。約25℃で約12h撹拌を続行した。水を加え、混合物をMTBEで数回抽出した。有機層を水及び飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を真空下で除去し、残留物をシリカによるクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製して1.5gの生成異性体の混合物を得た。
2b)1-(5-アミノ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム及び1-(6-アミノ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム
150mlのMeOH中の2a)で得た1.70g(4.2mmol)の生成混合物の溶液をH-Cube(商標)(10%Pd担持活性炭、30mmカートリッジ、40℃、フルH H2圧、流量:1ml/分)で水素化した。溶媒を真空下で除去し、残留物をシリカによるクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製して1-(5-アミノ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム(0.25g)及び1-(6-アミノ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム(0.30g)を得た。
2c)N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
20mlのTHF中の0.30g(0.8mmol)の1-(5-アミノ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム及び0.21g(1.6mmol)のN,N-エチル-メチルホルムアミドジメチルアセタールの溶液を約25℃で約12h撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残留物をシリカによるクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製して0.20gの所望生成物を得た。
N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2-トリフルオロメチル-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン及びN-エチル-N'-{3-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2-トリフルオロメチル-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
3a)N-エチル-N-メチル-N'-(2-トリフルオロメチル-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル)-ホルムアミジン
20mlのTHF中の1.01g(5.0mmol)の2-トリフルオロメチル-1H-ベンゾイミダゾール-5-イルアミン及び1.01g(8.0mmol)のN,N-エチル-メチルホルムアミドジメチルアセタールの溶液を約25℃で約12h撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残留物をシリカによるクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製して0.72gの所望生成物を得た。
3b)N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2-トリフルオロメチル-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン及びN-エチル-N'-{3-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2-トリフルオロメチル-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
6mlのDMF中の0.34g(1.3mmol)のN-エチル-N-メチル-N'-(2-トリフルオロメチル-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル)-ホルムアミジンの溶液を0.52g(3.8mmol)のK2CO3と一緒に約25℃で10分撹拌した。次いで0.41g(1.3mmol)の1-ブロモ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシムを加えた。約25℃で約12h撹拌を続行した。水を加えた。混合物をMTBEで数回抽出した。有機層を水及び濃厚NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を真空下で除去した。粗生成物中に含まれる異性体をシリカによるクロマトグラフィー(DCM/MeOH)により分離した。0.15gの(N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2-トリフルオロメチル-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン)及びいくらかのN-エチル-N'-{3-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2-トリフルオロメチル-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジンを得た。
N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
4a)1-(5-ニトロ-2,3-ジヒドロ-インドール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム
10mlのDMF中の0.50g(3.0mmol)の5-ニトロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドールの溶液を1.03g(9.0mmol)のK2CO3と一緒に約25℃で10分撹拌した。次いで1.00g(0.3mmol)の1-ブロモ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシムを加えた。約25℃で約12h撹拌を続行した。水を加えた。混合物をEtAcで数回抽出した。有機層を水及び濃厚NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を真空下で除去した。残留物をシリカによるクロマトグラフィー(Cy/EtAc)で精製して0.90gの所望生成物を得た。
4b)1-(5-アミノ-2,3-ジヒドロ-インドール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム
50mlのMeOH中の0.90g(2.2mmol)の1-(5-ニトロ-2,3-ジヒドロ-インドール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシムの溶液をH-Cube(商標)(10%Pd担持活性炭、30mmカートリッジ、40℃、フル-H H2圧、流量:1ml/分)で水和させた。真空下で溶媒を除去した後、0.8gの粗生成物を得た。これを遅滞なく使用した。
4c)N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
10mlのDCM中の0.40g(1.1mmol)の1-(5-アミノ-2,3-ジヒドロ-インドール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム及び0.28g(2.1mmol)のN,N-エチル-メチルホルムアミドジメチルアセタールの溶液を約25℃で約72h撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をシリカによるクロマトグラフィー(Cy/EtAc)で精製して0.27gの所望生成物を得た。
N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
5a)2-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イルアミン
500mlのMeOH中の4.50g(25.3mmol)の2-メチル-5-ニトロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドールの溶液をH-Cube(商標)(10%Pd担持活性炭、55mmカートリッジ、40℃、hull-H H2圧、流量1ml/分)で水和させた。溶媒を真空下で除去した。残留物をシリカによるクロマトグラフィー(Cy/EtAc)で精製して1.6gの所望生成物を得た。
5b)N-エチル-N-メチル-N'-(2-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル)-ホルムアミジン
15mlのDCM中の1.40g(9.4mmol)の2-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イルアミン及び2.52g(18.9mmol)のN,N-エチル-メチルホルムアミドジメチルアセタールの溶液を約25℃で約72h撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をシリカによるクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製して1.50gの所望生成物を得た。
5c)N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
10mlのDMF中の0.20g(0.9mmol)のN-エチル-N-メチル-N'-(2-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル)-ホルムアミジンの溶液を0.20g(1.8mmol)のK2CO3及び触媒量のKIと一緒に約25℃で10分撹拌した。次いで0.30g(0.3mmol)の1-ブロモ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシムを加えた。約25℃で約12h撹拌を続行した。水を加えた。混合物をEtAcで数回抽出した。有機層を水及び濃厚NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を真空下で除去した。残留物をシリカによるクロマトグラフィー(Cy/EtAc)で精製して0.32gの所望生成物を得た。
N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-6-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
6a)1-(6-メチル-5-ニトロ-ベンゾトリアゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム
50mlの水、20mlの酢酸及び28mlのアセトニトリル(AcN)の混合液中の5.80g(15.2mmol)の1-(2-アミノ-5-メチル-4-ニトロ-フェニルアミノ)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシムの溶液に、約25℃で撹拌しながら1.05g(15.2mmol)の亜硝酸ナトリウムの30ml水溶液を滴下した。約25℃で約12h撹拌を続行した。次いで飽和NaCl溶液を加え、生成物をEtAcで抽出した。一緒にした抽出物を飽和NaHCO3溶液及び飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を真空下で除去した。残留物をシリカによるクロマトグラフィー(Cy/EtAc)で精製して1.20gの所望生成物を得た。
6b)1-(5-アミノ-6-メチル-ベンゾトリアゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシム
100mlのMeOH中の1.70g(4.2mmol)の1-(6-メチル-5-ニトロ-ベンゾトリアゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシムの溶液をH-Cube(商標)(10%Pd担持活性炭、30mmカートリッジ、50℃、50バールH2圧、流量:1ml/分)で水和させた。真空下で溶媒を除去した後、1.2gの粗生成物を得た。これをさらに精製することなく使用した。
6c)N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-6-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
1.50g(4.0mmol)の1-(5-アミノ-6-メチル-ベンゾトリアゾール-1-イル)-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシムと18mlトリメトキシメタンの混合物に、触媒量のp-トルイル酸一水和物を加え、反応物を約100℃で30分加熱した。次いで揮発成分を真空下で除去し、残留物を10mlのTHFに溶解した。0.71g(11.9mmol)のエチルメチルアミンを加えた後、混合物を約100℃で2h加熱した。次いで揮発成分を真空下で除去し、残留物を水で希釈しEtAcで抽出した。有機層を水及び濃厚NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を真空下で除去した。残留物をシリカによるクロマトグラフィー(Cy/EtAc)で精製して0.12gの所望生成物を得た。
N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
7a)1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-5-ニトロ-1H-インドール-2,3-ジオン
20mlのN,N-ジメチルホルムアミド中の1.50g(7.8mmol)の5-ニトロ-1H-インドール-2,3-ジオンの溶液を3.20g(28.4mmol)のK2CO3と一緒に約25℃で10分撹拌した。次いで5mlのDMF中の2.54g(7.8mmol)の1-ブロモ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシムの溶液を加えた。約25℃で約12h撹拌を続行した。水を加えた。混合物をEtAcで抽出した。有機層を水及び濃厚NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を真空下で除去した。残留物をシリカによるクロマトグラフィー(Cy/EtAc)で精製して1.30gの所望生成物を得た。
7b)5-アミノ-1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-1H-インドール-2,3-ジオン
100mlのTHF中の1.80g(4.1mmol)の1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-5-ニトロ-1H-インドール-2,3-ジオンの溶液をH-Cube(商標)(10%Pd担持活性炭、30mmカートリッジ、50℃、50バールH2圧、流量:1ml/分)で水和させた。真空下で溶媒を除去した後、0.8gの粗生成物を得た。これをさらに精製することなく使用した。
7c)N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2,3-ジオキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
20mlのDCM中の1.30g(3.2mmol)の5-アミノ-1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-1H-インドール-2,3-ジオン及び0.85g(6.4mmol)のN,N-エチル-メチルホルムアミドジメチルアセタールの溶液を約25℃で約12h撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をシリカによるクロマトグラフィー(DCM/MeOHで精製して0.36gの所望生成物を得た。
N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-6-メチル-1H-インダゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
8a)N-エチル-N-メチル-N'-(6-メチル-1H-インダゾール-5-イル)-ホルムアミジン
10mlのTHF中の0.50g(3.4mmol)の6-メチル-1H-インダゾール-5-イルアミン及び0.91g(6.8mmol)のN,N-エチル-メチルホルムアミドジメチルアセタールの溶液を約25℃で約12h撹拌した。次いで揮発成分を真空下で除去し、残留物をEtAcに溶解した。有機層を水及び濃厚NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を真空下で除去して0.50gの所望生成物を得た。
8b)N-エチル-N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-6-メチル-1H-インダゾール-5-イル}-N-メチル-ホルムアミジン
4mlのDMF中の0.25g(1.2mmol)のN-エチル-N-メチル-N'-(6-メチル-1H-インダゾール-5-イル)-ホルムアミジンの溶液を0.32g(2.3mmol)のK2CO3と一緒に約25℃で15分撹拌した。次いで2mlのDMF中の0.38g(1.2mmol)の1-ブロモ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロパン-2-オンO-メチル-オキシムの溶液を加えた。約25℃で約12h撹拌を続行した。混合物を水で希釈し、MTBEで抽出した。有機層を水及び濃厚NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で脱水し、溶媒を真空下で除去した。残留物をシリカによるクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製して0.27gの所望生成物を得た。
いくつかの反応では、アルキル化により、インダゾール環の他方の窒素上でアルキル化された生成物も若干得られた。
N'-(1-{3-(2-フルオロ-フェノキシ)-2-メトキシイミノ-プロピル}-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-ホルムアミジン
9a)N'-(1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチルホルムアミジン
5-アミノインドール(2.5g、19mmol)とN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(3.7ml、28mmol)の混合物をそのままの条件下、約70℃で30分加熱した。TLCによりきれいに転換されていることが分かった。反応混合物を濃縮した。残留物をヘキサン(3×)で摩砕して3.5gの所望生成物を固体として得た。
9b)N'-(1-{3-クロロ-2-[メトキシイミノ]-プロピル}-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-ホルムアミジン
無水DMSO(22ml)中のN'-(1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチルホルムアミジン(3.5g、18.5mmol)の溶液にKOtBu(2.3g、20.5mmol)を加え、これを約25℃で約1h撹拌した。次いでこの溶液をDMSO(44ml)中の1.3-ジクロロ-プロパン-2-オンO-メチルオキシム(5.7g、37mmol)の0℃での溶液に加え、約25℃で約5h撹拌した。反応混合物を氷水に注加し、MTBE(3×)で抽出した。一緒にした有機層を脱水し(Na2SO4)、濃縮した。カラム精製(100〜200シリカゲル、100mlの溶離液当たり1〜2滴のトリエチルアミン(TEA)を含む40%EtAc/ヘキサン)により2.7gの所望生成物を粘性液体として得た。
9c)N'-(1-{3-(2-フルオロ-フェノキシ)-2-メトキシイミノ-プロピル}-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-ホルムアミジン
DMSO(2.4ml)中の2-フルオロフェノール(303mg、2.6mmol)の溶液に、約25℃でKOtBu(303mg、2.6mol)を加え、1h撹拌した。この溶液をDMSO(1.2ml)中のN'-(1-{3-クロロ-2-[メトキシ-イミノ]-プロピル}-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-ホルムアミジン(750mg、2.4mmol)の溶液に加え、約25℃で約12h撹拌した。LC-MSによりきれいに転換されていることが分かった。反応混合物を氷水に注加し、MTBE(3×)で抽出した。一緒にした有機層を脱水し(Na2SO4)、カラム精製(70〜230メッシュの塩基性アルミナ、8〜10%EtAc/ヘキサン)して300mgの所望化合物を白色粘着性物質として得た。
N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(4-メトキシ-フェノキシ)-プロピル]-1H-インドール-5-イル}-N,N-ジメチル-ホルムアミジン
アセトニトリル(12ml)中のN'-(1-{3-クロロ-2-[メトキシ-イミノ]-プロピル}-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-ホルムアミジン(750mg、2.4mmol)、4-メトキシアニリン(332mg、2.6mmol)及びNa2CO3(1.1g、9.8mmol)の懸濁液を約24h還流させた。LC-MSにより反応が完了していることが示された。EtAcを加え、有機層を水、塩水で洗浄し、脱水した(Na2SO4)。濃縮しカラム精製(70〜230メッシュの塩基性アルミナ、10%EtAc/ヘキサン)して150mgの所望化合物を淡い茶褐色固体として得た。
5-(ジメチルアミノ-メチレンアミノ)-1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロ-メチル-フェノキシ)-プロピル]-1H-インドール-3-カルボン酸アミド
11a)5-(ジメチルアミノ-メチレンアミノ)-1H-インドール-3-カルボン酸アミド
5-アミノ-1H-インドール-3-カルボン酸アミド(1.7g、9.7mmol)とN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(1.6ml、10.6mmol)の混合物をそのままの条件下で約60℃で30分加熱した。TLCによりきれいに転換されていることが分かった。反応混合物を濃縮し、得られた残留物をヘキサン(3×)で摩砕して2.5gの所望生成物を灰色固体として得た。
11b)1-{3-クロロ-2-[メトキシイミノ]-プロピル}-5-(ジメチルアミノ-メチレン-アミノ)-1H-インドール-3-カルボン酸アミド
26mlの無水DMSO中の5-(ジメチルアミノ-メチレンアミノ)-1H-インドール-3-カルボン酸アミド(2.5g、10.8mmol)の溶液にKOtBu(1.2g、10.8mmol)を加え、これを約25℃で1h撹拌した。次いでこの溶液をDMSO(13ml)中の1.3-ジクロロ-プロパン-2-オンO-メチルオキシム(3.6g、20.6mmol)の0℃での溶液に加え、約25℃で約5h撹拌した。反応混合物を氷水に注加し、EtAc(3×)で抽出した。一緒にした有機層を脱水し(Na2SO4)、濃縮した。カラム精製(100〜200シリカゲル、100mlの溶離液当たり1〜2滴のTEAを含む3〜5%MeOH/DCM)して、2.0gの生成物を淡い茶褐色固体として得た。
11c)5-(ジメチルアミノ-メチレンアミノ)-1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロ-メチル-フェノキシ)-プロピル]-1H-インドール-3-カルボン酸アミド
DMSO(3.4ml)中の3-(トリフルオロメチル)フェノール(255mg、1.57mmol)の溶液にKOtBu(177mg、1.5mmol)を約25℃で加え、1h撹拌した。この溶液を、DMSO(1.7ml)中の1-{3-クロロ-2-[メトキシイミノ]-プロピル}-5-(ジメチルアミノ-メチレン-アミノ)-1H-インドール-3-カルボン酸アミド(500mg、1.4mmol)の溶液に加え、約25℃で約12h撹拌した。LC-MSによりきれいに転換されていることが分かった。反応混合物を氷水に注加し、EtAc(3×)で抽出した。一緒にした有機層を脱水し(Na2SO4)、カラム精製(70〜230メッシュの塩基性アルミナ、15%EtAc/ヘキサン)して90mgの所望化合物を固体として得た。
5-(ジメチルアミノ-メチレンアミノ)-1-[2-メトキシイミノ-3-(4-メトキシ-フェノキシ)-プロピル]-1H-インドール-3-カルボン酸アミド
アセトニトリル(8ml)中の1-{3-クロロ-2-[メトキシイミノ]-プロピル}-5-(ジメチルアミノ-メチレン-アミノ)-1H-インドール-3-カルボン酸アミド(600mg、1.7mmol、1.0eq)、4-メトキシアニリン(233mg、1.89mmol、1.1eq)及び炭酸ナトリウム(720g、6.8mmol、4.0eq)の懸濁液を24h還流させた。LC-MSにより反応が完了していることが示された。酢酸エチルを反応混合物に加え、有機層を水、塩水で洗浄し、脱水した(硫酸ナトリウム)。濃縮し、カラム精製(70〜230メッシュの塩基性アルミナ、15%酢酸エチル/ヘキサン)して100mgの生成物を灰白色固体として得た。
N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2-メチル-1H-インドール-5-イル}-N,N-ジメチル-アセトアミジン
13a)N,N-ジメチル-N'-(2-メチル-1H-インドール-5-イル)-アセトアミジン
2-メチル-1H-インドール-5-イルアミン(3g、20.7mmol)とN,N-ジメチル-アセトアミドジメチルアセタール(3.6ml、25mmol、1.2eq)の混合物を70℃で30分加熱した。反応混合物は固体となり、TLCによりきれいに転換されていることが分かった。残留物をヘキサンで摩砕(3回)して4.1g(92%)の生成物を暗褐色固体として得た。
13b)N'-(1-{3-クロロ-2-[メトキシイミノ]-プロピル}-2-メチル-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-アセトアミジン
無水DMSO(44ml)中のN,N-ジメチル-N'-(2-メチル-1H-インドール-5-イル)-アセトアミジン(4g、18.5mmol)の溶液にカリウムtert-ブチラート(KOtBu)(2.1g、18.5mmol)を加え、これを室温で1h撹拌した。次いで上記溶液をDMSO(20ml)中の1.3-ジクロロ-プロパン-2-オン-O-メチルオキシム(5.8g、37mmol)の0℃での溶液に加え、室温で5h撹拌した。反応混合物を氷水に注加し、MTBEで3回抽出した。一緒にした有機層を硫酸ナトリウムで脱水し濃縮した。カラム精製(100〜200シリカゲル、3〜5%MeOH/塩化メチレン)して3.2g(52%)の表題化合物を暗褐色粘着性物質として得た。
13c)N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-プロピル]-2-メチル-1H-インドール-5-イル}-N,N-ジメチル-アセトアミジン
DMSO(5.4ml)中の3-トリフルオロメチルフェノール(400mg、2.5mmol)の溶液に、KOtBu(277mg、2.47mmol)を室温で加え、1h撹拌した。次いでこの溶液をDMSO(2.5ml)中のN'-(1-{3-クロロ-2-[メトキシイミノ]-プロピル}-2-メチル-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-アセトアミジン(750mg、2.24mmol)の溶液に加え、室温で約12h撹拌した。TLCでは判然としなかった(生成物と出発原料の両方が類似のRf値を有していたため)が、LC MSによりきれいに転換されていることが分かった。反応混合物を氷水に注加し、メチル-tert-ブチルエーテル(3回)で抽出した。一緒にした有機層を脱水し(Na2SO4)、カラム精製(70〜230メッシュの塩基性アルミナ、10%酢酸エチル/ヘキサン)して260mgの所望化合物を黄色粘着性物質として得た。
N'-{1-[2-メトキシイミノ-3-(4-メトキシ-フェノキシ)-プロピル]-2-メチル-1H-インドール-5-イル}-N,N-ジメチル-アセトアミジン
アセトニトリル(6ml)中のN'-(1-{3-クロロ-2-[メトキシイミノ]-プロピル}-2-メチル-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-アセトアミジン(750mg、2.2mmol)、4-メトキシアニリン(304mg、2.47mmol)及びNa2CO3(950mg、8.9mmol)の懸濁液を24h還流させ、室温に冷却した。反応混合物を水に注加し、MTBE(3回)で抽出した。一緒にした有機層を脱水し(Na2SO4)、濃縮した。カラム精製(70〜230メッシュの塩基性アルミナ、10%EtOAc/ヘキサン)して235mgの所望化合物を茶褐色粘着性物質として得た。
N'-[1-(3.4-ジクロロ-ベンジル)-1H-インドール-5-イル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン
15a)N'-(1H-インドール-5-イル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン
5-アミノインドール(4.0g)、オルトぎ酸トリメチル(25.7g)及び触媒量のp-トルエンスルホン酸一水和物をマイクロ波オーブン中、80℃で5時間一緒に加熱し、続いて揮発成分を真空下で除去し、残留物をDCM(40ml)に溶解し、N-エチルメチルアミン(3.6g)と一緒に室温で終夜撹拌した。揮発成分を真空下で蒸発させた後、残留物を、DCM及びMeOHの勾配液を用いてカラムクロマトグラフィーで精製して2.2gの生成物を得た。
15b)N'-[1-(3.4-ジクロロ-ベンジル)-1H-インドール-5-イル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン
アルゴン下、N'-(1H-インドール-5-イル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(280mg)を室温で無水DMSO(5ml)に溶解し、カリウムtert-ブチラート(156mg)及び18-クラウン-6(18mg)を加え5分間撹拌した。次いで5mlの無水DMSOに溶解した3,4-ジクロロベンジルクロリド(272mg)を滴下し、反応混合物を終夜撹拌した。水(40ml)を加え、混合物をMTBE(3×40ml)で抽出した。一緒にした有機相を水(2×30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を蒸発させた後、残留物をDCM及びMeOHの勾配液を用いてカラムクロマトグラフィーで精製して280mgの生成物を得た。
N'-[1-(2.4-ジクロロ-ベンジル)-2-メチル-1H-インドール-5-イル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン
16a)N'-(2-メチル-1H-インドール-5-イル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン
2-メチル-5-アミノインドール(2.0g)、オルトぎ酸トリメチル(11.6g)及び触媒量のp-トルエンスルホン酸一水和物(0.2g)をマイクロ波オーブン中、80℃で5時間一緒に加熱し、続いて反応混合物を真空下で減量させ、残留物をDCM(20ml)に溶解し、室温でN-エチルメチルアミン(1.6g)と一緒に終夜撹拌した。揮発成分を真空下で蒸発させた後、残留物をDCM及びMeOHの勾配液を用いてカラムクロマトグラフィーで精製して1.4gの生成物を得た。
16b)N'-[1-(2.4-ジクロロ-ベンジル)-2-メチル-1H-インドール-5-イル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン
アルゴン下、水素化ナトリウム(66mg)及び15-クラウン-5(16mg)を0℃で3ml無水THFに加え、3ml無水THFに溶解したN'-(2-メチル-1H-インドール-5-イル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(320mg)を滴下し10分間撹拌した。次いで4ml無水THFに溶解した2.4-ジクロロベンジルクロリド(291mg)を滴下し、反応混合物を終夜撹拌した。水(40ml)を加え、混合物をMTBE(3×40ml)で抽出した。一緒にした有機層を水(2×30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を蒸発させた後、残留物をDCM及びMeOHの勾配液を用いてカラムクロマトグラフィーで精製して40mgの生成物を得た。
N'-(1-{3-(2-クロロ-6-フルオロ-フェノキシ)-2-[メトキシイミノ]-プロピル}-2-メチル-1H-インドール-5-イル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン
アルゴン下、N'-(2-メチル-1H-インドール-5-イル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(700mg)を室温で無水DMSO(5ml)に溶解し、カリウムtert-ブチラート(219mg)及び18-クラウン-6(26mg)を加え、5分間撹拌した。次いで5mlの無水DMSOに溶解した1-クロロ-3-(2-クロロ-6-フルオロ-フェノキシ)-プロパン-2-オン-O-メチル-オキシム(611mg)を滴下し、反応混合物を終夜撹拌した。水(40ml)を加え、混合物をMTBE(3×40ml)で抽出した。一緒にした有機相を水(2×30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を蒸発させた後、残留物をDCM及びMeOHの勾配液を用いてカラムクロマトグラフィーで精製して190mgの生成物を得た。
N'-[1-(2-クロロ-6-フルオロ-ベンジル)-2,3-ジメチル-1H-インドール-5-イル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン
18a)N'-(2,3-ジメチル-1H-インドール-5-イル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン
2,3-ジメチル-5-アミノインドール(2.0g)、オルトぎ酸トリメチル(10.6g)及び触媒量のp-トルエンスルホン酸一水和物(0.2g)をマイクロ波オーブン中、80℃で5時間一緒に加熱し、続いて揮発成分を真空下で除去し、残留物をDCM(20ml)に溶解し、N-エチルメチルアミン(1.5g)と一緒に室温で終夜撹拌した。揮発成分を真空下で蒸発させた後、残留物をDCM及びMeOHの勾配液を用いてカラムクロマトグラフィーで精製して1.3gの生成物を得た。
18b)N'-[1-(2-クロロ-6-フルオロ-ベンジル)-2,3-ジメチル-1H-インドール-5-イル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン
アルゴン下、N'-(2,3-ジメチル-1H-インドール-5-イル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(650mg)を室温で無水DMSO(5ml)に溶解し、カリウムtert-ブチラート(318mg)及び18-クラウン-6(37mg)を加え、5分間撹拌した。次いで5mlの無水DMSOに溶解した2-クロロ-6-フルオロベンジルクロリド(597mg)を滴下し、反応混合物を終夜撹拌した。水(40ml)を加え、混合物をMTBE(3×40ml)で抽出した。一緒にした有機相を水(2×30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を蒸発させた後、残留物をDCM及びMeOHの勾配液を用いてカラムクロマトグラフィーで精製して200mgの生成物を得た。
N'-(2-ベンジル-3.6-ジメチル-ベンゾフラン-5-イル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン19a)4-フェニル-ブタン-2-オンO-(3-メチル-4-ニトロ-フェニル)-オキシム
20mlのDMF中の1.56g(61.9mmol)の水素化ナトリウム(95%)に、60mlのDMF中の9.26g(56.7mmol)の4-フェニル-ブタン-2-オンオキシムの溶液を室温で撹拌しながら滴下した。撹拌を15分続行した。次いで114mg(0.52mmol)のクラウンエーテル(15-クラウン-5)を加え、最後に20mlのDMF中の8.00g(51.6mmol)の5-フルオロ-2-ニトロトルエンの溶液を加えた。撹拌を室温で終夜続行した。反応混合物を700mlの水及び150mlのMTBEに注加した。有機層を収集した後、その水を50mlのMTBEで3×抽出した。一緒にした有機層をそれぞれ60mlの水で4回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を真空下で除去した。粗生成物をシリカによるクロマトグラフィーで精製した(溶離液シクロヘキサン/MTBE)。収量11.5g。1H-NMR (CDCl3): δ = 1.57 (s); 1.97 (s); 2.10 (s); 2.65 (m); 2.95 (m); 7.00-7.40 (m); 8.07 (m)[異性体オキシムの混合物]。
19b)6-メチル-5-ニトロ-2-フェネチル-ベンゾフラン、4-メチル-5-ニトロ-2-フェネチル-ベンゾフラン、2-ベンジル-3.6-ジメチル-5-ニトロ-ベンゾフラン、2-ベンジル-3.4-ジメチル-5-ニトロ-ベンゾフランの混合物をもたらす閉環
20mlの塩化メチレン中の2.00g(6.70mmol)の4-フェニル-ブタン-2-オンO-(3-メチル-4-ニトロ-フェニル)-オキシム及び983mg(8.04mmol)のジメチルアミノピリジンに、3.66g(13.41mmol)のトリフルオロアセチルトリフルオロメタンスルホネートを0℃で撹拌しながら滴下した。0℃で1h撹拌した後、混合物をマイクロ波加熱器(microwave stove)中、70℃で30分加熱した。反応混合物を60mlの水及び60mlのメチル-tert-ブチルエーテルに注加した。有機層を収集した後、その水をそれぞれ20mlのMTBEで2回抽出した。一緒にした有機層をそれぞれ15mlの水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を真空下で除去した。粗生成物をシリカによるクロマトグラフィーで精製した(溶離液シクロヘキサン/MTBE)。1.7gの異性体ベンゾフランの混合物を得た。
19c)4-メチル-2-フェネチル-ベンゾフラン-5-イルアミン、6-メチル-2-フェネチル-ベンゾフラン-5-イルアミン、2-ベンジル-3.6-ジメチル-ベンゾフラン-5-イルアミン、2-ベンジル-3.4-ジメチル-ベンゾフラン-5-イルアミン
166mgのPd担持活性炭(10%)に、窒素雰囲気下で8mlのMeOH及び8mlのTHFの中の4.4gの上記混合物(19b)の溶液を加えた。次いで0.1バールの水素圧をかけ、混合物を室温で2h撹拌した。触媒を濾過した後、真空下で溶媒を蒸発させて4.2gの粗生成物を得た。これをシリカによるクロマトグラフィー(溶離液シクロヘキサン/MTBE)で分離した。6-メチル-2-フェネチル-ベンゾフラン-5-イルアミンと4-メチル-2-フェネチル-ベンゾフラン-5-イルアミンは分離できなかったが、混合物としてさらに処理して、2-ベンジル-3.6-ジメチル-ベンゾフラン-5-イルアミン及び2-ベンジル-3.4-ジメチル-ベンゾフラン-5-イルアミンを純粋な化合物として得ることができた。
19d)N'-(2-ベンジル-3.6-ジメチル-ベンゾフラン-5-イル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン
6mlの1.4-ジオキサン中の78.0mg(0.90mmol)のN-エチル-N-メチルホルムアミドに、室温で撹拌しながら109.8mg(0.72mmol)のオキシ塩化リンを加えた。5分撹拌した後、150mg(0.60mmol)の2-ベンジル-3.6-ジメチル-ベンゾフラン-5-イルアミンを加えた。撹拌を室温で終夜続行した。反応混合物を6mlの水及び6mlのMTBEに注加し、2mlのトリエチルアミンを加えた。有機層を収集した後、その水を2mlのMTBEで2×抽出した。一緒にした有機層を2mlの水でそれぞれ2×洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を真空下で除去した。粗生成物をシリカによるクロマトグラフィーで精製した(溶離液シクロヘキサン/MTBE/1%トリエチルアミン)。収量167mg。
N'-(2-ベンジル-3.4-ジメチル-ベンゾフラン-5-イル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン
6mlの1.4-ジオキサン中の78.0mg(0.90mmol)のN-エチル-N-メチルホルムアミドに、室温で撹拌しながら109.8mg(0.72mmol)のオキシ塩化リンを加えた。5分撹拌した後、150mg(0.60mmol)の2-ベンジル-3.4-ジメチル-ベンゾフラン-5-イルアミンを加えた。撹拌を室温で終夜続行した。反応混合物を6mlの水及び6mlのMTBEに注加し、2mlのトリエチルアミンを加えた。有機層を収集した後、その水を2mlのMTBEで2×抽出した。一緒にした有機層をそれぞれ2mlの水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を真空下で除去した。粗生成物をシリカによるクロマトグラフィーで精製した(溶離液シクロヘキサン/MTBE/1%トリエチルアミン)。収量141mg。
N-エチル-N-メチル-N'-(6-メチル-2-フェネチル-ベンゾフラン-5-イル)-ホルムアミジン及びN-エチル-N-メチル-N'-(4-メチル-2-フェネチル-ベンゾフラン-5-イル)-ホルムアミジン
2mlの1.4-ジオキサン中の52.0mg(0.60mmol)のN-エチル-N-メチルホルムアミドに、室温で撹拌しながら73.2mg(0.48mmol)のオキシ塩化リンを加えた。5分撹拌した後、実施例19c)で得た6-メチル-2-フェネチル-ベンゾフラン-5-イルアミンと4-メチル-2-フェネチル-ベンゾフラン-5-イルアミンの混合物100mg(0.40mmol)を1mlの1.4-ジオキサンに加えた。撹拌を室温で終夜続行した。反応混合物を6mlの水及び6mlのMTBEに注加し、2mlのトリエチルアミンを加えた。有機層を収集した後、その水を2mlのMTBEで2×抽出した。一緒にした有機層を2mlの水でそれぞれ2×洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を真空下で除去した。粗製物質をシリカによるクロマトグラフィー(溶離液シクロヘキサン/MTBE/2%トリエチルアミン)で分離した。両方の生成物を良好な純度で得た。
表I-Aに挙げた化合物を同様の方法で調製した。
Figure 2013523679
Figure 2013523679
Figure 2013523679
Figure 2013523679
式(form.)について、I.1〜I.15Bから選択されるそれぞれの式の番号が与えられている。
「R1、R2、R3」の列において、ある行で置換基R1、R2及び/又はR3について置換基が指定されていない場合、これはそれぞれの置換基が水素であることを意味するものとする。
「L1;L2;L3」の列において、置換基L1、L2及びL3が指定されており、これらはセミコロン(「;」)で分けられている。
表I-B:表I-Aで定義されている式I.1A〜I.15Bの化合物の物理化学的データ。
Figure 2013523679
Figure 2013523679
Figure 2013523679
Figure 2013523679
Figure 2013523679
Figure 2013523679
HPLC-MS:カラムについては以下の通り;溶離液:アセトニトリル+0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)/水+0.1%TFA(40℃で5分にわたって5:95〜95:5の勾配、1.8ml/分の流量)。MS:四重極型エレクトロスプレーイオン化(Quadrupol Elektrospray Ionisation)、80V(陽イオンモード)。
HPLC-1=HPLC-カラム:ZOBRAX SB C18(50×4.6mm)
HPLC-2:RP-18カラム(ROD50×4.6mm、Merck KgaA、Germany)
殺菌活性についての生物学的実施例
化合物Iの殺菌作用を以下の実験で実証した:
A.マイクロタイター試験
活性化合物を、10.000ppmの物質を含む個別のDMSOストック溶液で処方した。
そのストック溶液を、マイクロタイタープレート(MTP)中で、希釈剤として菌特異的な成長培地を用いて指定された化合物濃度に希釈した。次いで、活性化合物含有培地に、それぞれの病原菌の水性胞子懸濁液で植菌した。植菌したMTPを蒸気飽和チャンバー中、18℃でインキュベートした。菌の成長を、植菌後1日目と7日目に吸収測定により405nmで判定した。測定したパラメーターを、活性化合物を含まない対照変異体(0 100%)の成長並びに菌類及び活性化合物を含まないブランク値と比較して、個々の活性化合物における病原菌の相対成長率%を決定した。
使用例1-灰色かび病を引き起こす菌、灰色かび病菌(Botrytis cinerea)に対する殺菌活性
水性モルトベースの成長培地及び灰色かび病菌の水性胞子懸濁液を使用した。
この試験では、31ppmの活性化合物I-10、I-15、I-16、I-18、I-19、I-25、I-22、I-28、I-29、I-46、I-75及びI-77それぞれで処理したサンプルは、せいぜい10%の病原菌成長しか示さなかった。
使用例2-夏疫病を引き起こす菌フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対する殺菌活性
水性エンドウマメ汁ベースの成長培地及びフィトフトラ・インフェスタンスの水性の遊走子懸濁液を使用した。
この試験では、31ppmの活性化合物I-7、I-10、I-12、I-15、I-17、I-18、I-19、I-21、I-24、I-25、I-28、I-29、I-75、I-76、I-77、I-78、I-79及びI-80それぞれで処理したサンプルは、せいぜい10%の病原菌成長しか示さなかった。
使用例3-イモチ病を引き起こす菌、イネいもち病菌(Pyricularia oryzae)に対する殺菌活性
水性モルトベースの成長培地及びイネいもち病菌の水性胞子懸濁液を使用した。
この試験では、31ppmの活性化合物I-16、I-18、I-45、I-46、I-47、I-50、I-55、I-75及びI-77それぞれで処理したサンプルは、せいぜい10%の病原菌成長しか示さなかった。
使用例4-葉枯病を引き起こす菌セプトリア・トリチシ(Septoria tritici)に対する殺菌活性
水性モルトベースの成長培地及びセプトリア・トリチシの水性胞子懸濁液を使用した。
この試験では、31ppmの活性化合物I-16、I-18、I-21、I-22、I-25、I-26、I-29、I-75及びI-77それぞれで処理したサンプルは、せいぜい10%の病原菌成長しか示さなかった。
B)温室試験
16.8mgの活性化合物を800μlのDMSO/シクロヘキサノン(1:1)に予め溶解させた。次いで27.2mlのアセトン/乳化剤(emulgator)/水の混合液(10%[v/v]アセトン[脱塩水中]、1%[v/v] Wettol EM31[エトキシ化アルキルフェノールをベースとした分散(spreading)及び乳化剤]、0.5%[v/v] Silwett[分散及び乳化剤])を化合物溶液に加えた。以下に示すような最終化合物濃度を得るために、このストック溶液を同じ上記アセトン/乳化剤/水混合液で希釈した。
使用例5-コムギのプクキニア・レコンジタ(Puccinia recondite)(コムギ茶さび病)に対する保護効果
ポットで成長させたコムギ植物に以下に示す濃度で化合物を噴霧し、次いでこれを20〜25℃、40〜80%空気湿度でインキュベートした。翌日これらのコムギ植物に、コムギ茶さび病プクキニア・レコンジタの胞子懸濁液で植菌した。次いでこのコムギ植物をチャンバー中、20〜25℃、80〜95%空気湿度で24hインキュベートした。この間に胞子は発芽することができ、発芽管は葉組織中に浸透した。次いでこのコムギ植物をチャンバーから取り出し、温室中、20〜25℃、40〜80%空気湿度で7日間栽培した。7日後、コムギ葉上での茶さび病の進行を目視検査により判定し、病徴を示す葉表面積(%で)を計算した。
この試験では、300ppmの化合物番号I-11、I-45、I-46、I-48、I-50、I-56及びI-60それぞれで処理したコムギ植物は15%以下の感染を示したのに対して、未処理のコムギ植物は90%感染していた。
使用例6-コムギのエリシフェ・グラミニス(Erysiphe graminis)(コムギうどん粉病)に対する保護効果
ポットで成長させたコムギ植物に以下に示す濃度で化合物を噴霧し、次いでこれを20〜25℃、40〜70%空気湿度でインキュベートした。翌日これらのコムギ植物に、コムギうどん粉病エリシフェ・グラミニスの胞子懸濁液で植菌した。次いでこのコムギ植物を温室中、20〜25℃、40〜70%空気湿度で7日間栽培した。7日後、コムギ葉上でのうどん粉病の進行を目視検査により判定し、病徴を示す葉表面積(%で)を計算した。
この試験では、300ppmの化合物番号I-38、I-39、I-44、I-45、I-46、I-47、I-50、I-60及びI-24それぞれで処理したコムギ植物は、20%以下の感染を示したのに対して、未処理のコムギ植物は90%感染していた
使用例7-トマトのフィトフトラ・インフェスタンス(トマト夏疫病)に対する保護効果
ポットで成長させたトマト植物に以下に示す濃度で化合物を噴霧し、次いでこれを20〜24℃、80〜95%空気湿度でインキュベートした。翌日これらのトマト植物に、トマト夏疫病を引き起こす卵菌(oomycete)フィトフトラ・インフェスタンスの遊走子嚢懸濁液で植菌した。次いでこのトマト植物を温室中、20〜24℃、80〜95%空気湿度で7日間栽培した。7日後、トマト葉上での夏疫病の進行を目視検査により判定し、病徴を示す葉表面積(%で)を計算した。
この試験では、600ppmの化合物番号I-4、I-5、I-10及びI-11それぞれで処理したトマト植物は、15%以下の感染を示したのに対して、未処理のトマト植物は90%感染していた。
使用例8-コショウの灰色かび病菌(灰色かび病)に対する保護効果
ポットで成長させたコショウ植物に以下に示す濃度で化合物を噴霧し、次いでこれを20〜25℃、80〜95%空気湿度でインキュベートした。翌日これらのコショウ植物に、灰色かび病を引き起こす菌、灰色かび病菌の胞子懸濁液で植菌した。次いでこのコショウ植物を、暗い温室チャンバー中、20〜25℃、80〜95%空気湿度で5日間栽培した。局所的な空気湿度をさらに増大させるため、コショウ植物を、蓋をした箱の中でインキュベートした。5日後、コショウ葉上での灰色かび病の進行を目視検査により判定し、病徴を示す葉表面積(%で)を計算した。
この試験では、600ppmの化合物番号I-16、I-17及びI-18それぞれで処理したコショウ植物は、20%以下の感染を示したのに対して、未処理のコショウ植物は90%感染していた。
使用例9-ダイズのファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)(ダイズさび病)に対する治癒効果
ポットで成長させたダイズ植物に、ダイズさび病を引き起こす菌ファコプソラ・パキリジの胞子懸濁液で植菌した。次いでこのダイズ植物を、暗い温室チャンバー中、20〜25℃、80〜95%空気湿度で24h栽培した。この間に胞子は発芽することができ、発芽管は葉組織中に浸透した。翌日感染したダイズ植物に以下に示す濃度で化合物を噴霧した。次いでダイズ植物を、温室中、22〜27℃、60〜80%空気湿度で9日間栽培した。9日後、ダイズ葉上でのさび病の進行を目視検査により判定し、病徴を示す葉表面積(%で)を計算した。
この試験では、300ppmの化合物番号I-39、I-45、I-47、I-50、I-56、I-57及びI-24それぞれで処理したダイズ植物は20%以下の感染を示したのに対して、未処理のダイズ植物は90%感染していた。

Claims (15)

  1. 植物病原菌を駆除するための式Iの化合物
    Figure 2013523679
    (式中、
    A1、A2、A3は互いに独立にC、N、O及びSから選択され、但し、A1とA2の間、A2とA3の間、A1と隣接フェニル環の炭素原子1の間及びA3と隣接フェニル環の炭素原子2の間の結合は互いに独立に単結合又は二重結合であってよく、
    Rは、他の任意のRと同じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、CN、オキソ、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル又はY-R4であり、
    mは置換基Rの数を表し、mは0、1、2、3又は4であり、
    R4は、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    Yは、直接結合又は-O-、-S(=O)p-、-N(Rd)-、-CRe=CRe-、-C≡C-、-(Y1)k-、 -O-(Y1)k-、-O-(Y1)k-O-、-Y2-、-(Y1)k-Y2-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-O-、-Y3-、-Y4-、-(Y1)k-Y3-、-O-(Y1)k-Y3-、-S-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-S(=O)p-、-S(=O)p-(Y1)k-、-O-Y2-、-N(Rd)-Y2-、-O-Y2-(Y1)k-、-O-Y2-NRd-NRd-、-O-Y2-N(Rd)-、-O-Y2-N(Rd)-Y2-、-(Y1)k-Y4-、-(Y1)k-Y4-Y3-、-(Y1)k-Y4-N(Rd)-、-(Y1)k-Y4-O-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-S(=O)p-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-O-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-S(=O)p-、-Y5-、-O-Y5-、-Y5-O-、-(Y1)k-Y5-、-(Y1)k-Y5-(Y1)k-、-(Y1)k-Y5-O-、-O-Y5-(Y1)k-、-Y5-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-Y3-Y5-、-(Y1)k-Y3-Y5-Y3-及び-(Y1)k-Y3-Y5-(Y1)k-Y3-から選択される二価の基であり、前記二価の基Yの右側に示した結合はR4と結合しており、ここで、
    pは0、1又は2であり、
    kは1〜8の整数であり、
    Y1は-C(Re)2-であり、
    Y2は-C(=S)-又は-C(=O)-であり、
    Y3は-C(Re)=N-O-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
    Y4は-O-N=C(Re)-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
    Y5は、C3〜C8-シクロアルキレン、C3〜C8-シクロアルケニレン、フェニレン、5、6若しくは7員飽和若しくは部分不飽和のヘテロシクリレン又は5若しくは6員ヘテロアレンジイルであり、前記ヘテロシクリレン又はヘテロアレンジイルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含み、
    Rdは、水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    Reは、水素、CN、NH2、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C8-アルコキシ、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリル(前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、上記環状基Reは直接か又は酸素若しくは硫黄原子を介して結合していてよい)、又は
    -[O-(ZRf 2)n]o-Rf(式中、
    Zは互いに独立にC又はSiであり、
    Rfは水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又はベンジルであり、
    nは1〜5の整数であり、
    oは3〜10の整数である)
    であり、
    R5、R6は互いに独立に、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、R5及びR6はそれぞれの場合、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素原子に加えてN、O及びSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでよい5〜10員飽和又は部分不飽和のヘテロシクリルを形成していてよく、
    R7は、水素、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C8-アルコキシ又はC1〜C8-ハロアルコキシであり、
    L1、L2、L3は互いに独立に、水素、ハロゲン、OH、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    脂肪族及び環状基R4〜R7、Y5、Rd、Re及びL1〜L3は、1、2、3、4個若しくは可能な最大数の互いに独立に選択される同じか又は異なる基Raを担持していてよく、
    Raは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、NRARB、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記フェニル及びヘテロシクリル基Raは直接結合、酸素又は硫黄原子を介して結合しており、
    前記環状基Y5の隣接環員原子と結合している二つの基Raは前記環員原子と一緒になって、炭素環であっても複素環であってもよい縮合した5、6若しくは7員飽和、部分不飽和若しくは芳香環を形成していてよく、前記縮合複素環の環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    前記脂肪族又は環状基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
    Rbは、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C1〜C8-アルキルカルボニルアミノ、フェニル、フェノキシ、ピリジル、ピリジルオキシ又はC3〜C8-シクロアルキルカルボニルアミノであり、
    前記環状基Rbはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rcを担持していてよく、
    Rcは、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシであり、
    RA、RBは互いに独立に、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、NRCRD、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、
    前記環状基RA及び/又はRBはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよく、
    前記脂肪族又は環状基RA及び/又はRBはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
    RBはさらに水素であってもよく、
    RC、RDは互いに独立に、水素、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、
    前記環状基RC及び/又はRDはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよい)
    並びに式Iの化合物のN-オキシド及び農業的に許容される塩、並びに式Iの化合物を含む組成物の使用。
  2. 有害菌による感染から植物繁殖材料、種子、実生の根及び苗条を保護するための、請求項1に記載の化合物I並びにそのN-オキシド及び農業的に許容される塩の使用。
  3. 有害菌を駆除するための方法であって、前記菌、又は菌の攻撃に対して保護しようとする材料、植物、土壌若しくは種子を、有効量の少なくとも一つの請求項1に記載の化合物又はそれを含む組成物で処理することを含む前記方法。
  4. 少なくとも一つの請求項1に記載の式Iの化合物又はそれを含む組成物で、種子100kg当たり0.1g〜10kgの量で被覆された種子。
  5. 式Iの化合物
    Figure 2013523679
    (式中、
    A1、A2、A3は互いに独立にC、N、O及びSから選択され、但し、A1とA2の間、A2とA3の間、A1と隣接フェニル環の炭素原子1の間及びA3と隣接フェニル環の炭素原子2の間の結合は互いに独立に単結合又は二重結合であってよく、
    Rは、他の任意のRと同じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、CN、オキソ、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル又はY-R4であり、
    mは置換基Rの数を表し、mは0、1、2、3又は4であり、
    R4は、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    Yは、直接結合又は-O-、-S(=O)p-、-N(Rd)-、-CRe=CRe-、-C≡C-、-(Y1)k-、 -O-(Y1)k-、-O-(Y1)k-O-、-Y2-、-(Y1)k-Y2-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-O-、-Y3-、-Y4-、-(Y1)k-Y3-、-O-(Y1)k-Y3-、-S-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-S(=O)p-、-S(=O)p-(Y1)k-、-O-Y2-、-N(Rd)-Y2-、-O-Y2-(Y1)k-、-O-Y2-NRd-NRd-、-O-Y2-N(Rd)-、-O-Y2-N(Rd)-Y2-、-(Y1)k-Y4-、-(Y1)k-Y4-Y3-、-(Y1)k-Y4-N(Rd)-、-(Y1)k-Y4-O-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-S(=O)p-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-O-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-S(=O)p-、-Y5-、-O-Y5-、-Y5-O-、-(Y1)k-Y5-、-(Y1)k-Y5-(Y1)k-、-(Y1)k-Y5-O-、-O-Y5-(Y1)k-、-Y5-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-Y3-Y5-、-(Y1)k-Y3-Y5-Y3-及び-(Y1)k-Y3-Y5-(Y1)k-Y3-から選択される二価の基であり、前記二価の基Yの右側に示した結合はR4と結合しており、ここで、
    pは0、1又は2であり、
    kは1〜8の整数であり、
    Y1は-C(Re)2-であり、
    Y2は-C(=S)-又は-C(=O)-であり、
    Y3は-C(Re)=N-O-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
    Y4は-O-N=C(Re)-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
    Y5は、C3〜C8-シクロアルキレン、C3〜C8-シクロアルケニレン、フェニレン、5、6若しくは7員飽和若しくは部分不飽和のヘテロシクリレン又は5若しくは6員ヘテロアレンジイルであり、前記ヘテロシクリレン又はヘテロアレンジイルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含み、
    Rdは、水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    Reは、水素、CN、NH2、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C8-アルコキシ、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリル(前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、上記環状基Reは直接か又は酸素若しくは硫黄原子を介して結合していてよい)、又は
    -[O-(ZRf 2)n]o-Rf(式中、
    Zは互いに独立にC又はSiであり、
    Rfは水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又はベンジルであり、
    nは1〜5の整数であり、
    oは3〜10の整数である)
    であり、
    R5、R6は互いに独立に、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、R5及びR6はそれぞれの場合、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素原子に加えてN、O及びSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでよい5〜10員飽和又は部分不飽和のヘテロシクリルを形成していてよく、
    R7は、水素、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C8-アルコキシ又はC1〜C8-ハロアルコキシであり、
    L1、L2は互いに独立に、水素、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    L3は、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    但し、L1とL3が両方ともCNであることはなく、
    但し、A3がN又はCである場合、A1とA3の一方はCでありその他方はNであり、A1とA2の間及びA2とA3の間の結合の一つは二重結合であり、前記原子はフェニル環と一緒になって1H-インダゾール又は1H-インドールを形成しており、さらにL3は水素であってよく、
    脂肪族及び環状基R4〜R7、Y5、Rd、Re及びL1〜L3は、1、2、3、4個若しくは可能な最大数の互いに独立に選択される同じか又は異なる基Raを担持していてよく、
    Raは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、NRARB、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記フェニル及びヘテロシクリル基Raは直接結合、酸素又は硫黄原子を介して結合しており、
    前記環状基Y5の隣接環員原子と結合している二つの基Raは前記環員原子と一緒になって、炭素環であっても複素環であってもよい縮合した5、6若しくは7員飽和、部分不飽和若しくは芳香環を形成していてよく、前記縮合複素環の環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    前記脂肪族又は環状基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
    Rbは、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C1〜C8-アルキルカルボニルアミノ、フェニル、フェノキシ、ピリジル、ピリジルオキシ又はC3〜C8-シクロアルキルカルボニルアミノであり、
    前記環状基Rbはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rcを担持していてよく、
    Rcは、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシであり、
    RA、RBは互いに独立に、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、NRCRD、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、
    前記環状基RA及び/又はRBはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよく、
    前記脂肪族又は環状基RA及び/又はRBはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
    RBはさらに水素であってもよく、
    RC、RDは互いに独立に、水素、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、
    前記環状基RC及び/又はRDはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよい)
    であって、但し、N-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-6-イル)-N'-メチル-ホルムアミジン(CAS登録番号65258-27-7)、N-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-5-イル)N'-メチル-ホルムアミジン(65258-39-1)、N'-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-6-イル)-N-[N-(2,4-ジメチル-フェニル)ホルミドイル]-N-メチル-ホルムアミジン(65259-25-8)、(N'-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-5-イル)-N-[N-(2,4-ジメチル-フェニル)ホルミドイル]-N-メチル-ホルムアミジン(65258-91-5)、N'-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-6-イル)-N-[N-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)ホルミドイル]-N-メチル-ホルムアミジン(65531-27-3)、N'-(1-ジエトキシメチル-1H-インダゾール-5-イル)-N-[N-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)ホルミドイル]-N-メチル-ホルムアミジン(65258-92-6)、N'-(1H-インダゾール-6-イル)-N,N-ジエチル-ホルムアミジン(67236-60-6)、N'-(1,2-ジメチル-3-エトキシカルボニル-6-ヒドロキシ-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-ホルムアミジン(136265-46-8)及びN'-(2-[[4-[(1-メチルエチル)アミノ]-ピリジン-2-イル]-1-ピペラジニル]カルボニル)-1H-インドール-5-イル)-N,N-ジメチル-ホルムアミジン(144674-89-5)を除く化合物並びに式Iの化合物のN-オキシド及び農業的に許容される塩。
  6. A1、A2、A3が互いに独立にC、N、O及びSから選択され、但し、A1とA2の間、A2とA3の間、A1と隣接フェニル環の炭素原子1の間及びA3と隣接フェニル環の炭素原子2の間の結合は互いに独立に単結合又は二重結合であってよく、
    Rが、他の任意のRと同じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、CN、オキソ、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル又はY-R4であり、
    mが置換基Rの数を表し、mは0、1、2、3又は4であり、
    R4が、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    Yが、直接結合又は-O-、-S(=O)p-、-N(Rd)-、-CRe=CRe-、-C≡C-、-(Y1)k-、 -O-(Y1)k-、-O-(Y1)k-O-、-Y2-、-(Y1)k-Y2-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-O-、-Y3-、-Y4-、-(Y1)k-Y3-、-O-(Y1)k-Y3-、-S-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-S(=O)p-、-S(=O)p-(Y1)k-、-O-Y2-、-N(Rd)-Y2-、-O-Y2-(Y1)k-、-O-Y2-NRd-NRd-、-O-Y2-N(Rd)-、-O-Y2-N(Rd)-Y2-、-(Y1)k-Y4-、-(Y1)k-Y4-Y3-、-(Y1)k-Y4-N(Rd)-、-(Y1)k-Y4-O-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-S(=O)p-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-O-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-S(=O)p-、-Y5-、-O-Y5-、-Y5-O-、-(Y1)k-Y5-、-(Y1)k-Y5-(Y1)k-、-(Y1)k-Y5-O-、-O-Y5-(Y1)k-、-Y5-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-Y3-Y5-、-(Y1)k-Y3-Y5-Y3-及び-(Y1)k-Y3-Y5-(Y1)k-Y3-から選択される二価の基であり、前記二価の基Yの右側に示した結合はR4と結合しており、ここで、
    pは0、1又は2であり、
    kは1〜8の整数であり、
    Y1は-C(Re)2-であり、
    Y2は-C(=S)-又は-C(=O)-であり、
    Y3は-C(Re)=N-O-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
    Y4は-O-N=C(Re)-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
    Y5は、C3〜C8-シクロアルキレン、C3〜C8-シクロアルケニレン、フェニレン、5、6若しくは7員飽和若しくは部分不飽和のヘテロシクリレン又は5若しくは6員ヘテロアレンジイルであり、前記ヘテロシクリレン又はヘテロアレンジイルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含み、
    Rdは、水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    Reは、水素、CN、NH2、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C8-アルコキシ、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリル(前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、上記環状基Reは直接か又は酸素若しくは硫黄原子を介して結合していてよい)、又は
    -[O-(ZRf 2)n]o-Rf(式中、
    Zは互いに独立にC又はSiであり、
    Rfは水素、C1〜C8-アルキル、フェニル又はベンジルであり、
    nは1〜5の整数であり、
    oは3〜10の整数である)
    であり、
    R5、R6が互いに独立に、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、R5及びR6がそれぞれの場合、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素原子に加えてN、O及びSからなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでよい5〜10員飽和又は部分不飽和のヘテロシクリルを形成していてよく、
    R7が、水素、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C8-アルコキシ又はC1〜C8-ハロアルコキシであり、
    L1、L2が互いに独立に、水素、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6-アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    L3が、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルアミノ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルキルスルフィニル、C1〜C6-ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6--アルキルスルホニル、C1〜C6-ハロアルキルスルホニル、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C2〜C6-アルケニル、C2〜C6-アルキニル、C2〜C4-ハロアルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    但し、L1とL3が両方ともCNであることはなく、
    脂肪族及び環状基R4〜R7、Y5、Rd、Re及びL1〜L3は、1、2、3、4個若しくは可能な最大数の互いに独立に選択される同じか又は異なる基Raを担持していてよく、
    Raは、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、NRARB、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記フェニル及びヘテロシクリル基Raは直接結合、酸素又は硫黄原子を介して結合しており、
    前記環状基Y5の隣接環員原子と結合している二つの基Raは前記環員原子と一緒になって、炭素環であっても複素環であってもよい縮合した5、6若しくは7員飽和、部分不飽和若しくは芳香環を形成していてよく、前記縮合複素環の環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    前記脂肪族又は環状基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
    Rbは、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C1〜C8-アルキルカルボニルアミノ、フェニル、フェノキシ、ピリジル、ピリジルオキシ又はC3〜C8-シクロアルキルカルボニルアミノであり、
    前記環状基Rbはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rcを担持していてよく、
    Rcは、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシであり、
    RA、RBは互いに独立に、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、NRCRD、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、
    前記環状基RA及び/又はRBはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよく、
    前記脂肪族又は環状基RA及び/又はRBはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
    RBはさらに水素であってもよく、
    RC、RDは互いに独立に、水素、CN、カルボキシル、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、C1〜C4-アルコキシイミノ、C2〜C8-アルキリデン、C3〜C8-シクロアルキリデン、C1〜C12-アルキルアミノ、C1〜C4-アルコキシカルボニル、C1〜C4-アルキルカルボニルオキシ、C2〜C8-アルキレン、C2〜C8-オキシアルキレン、C1〜C8-オキシアルキレンオキシ、フェニル、ナフチル又は炭素原子に加えてO、N及びSからなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環員として含む3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、
    前記環状基RC及び/又はRDはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよい、
    請求項5に記載の化合物並びに式Iの化合物のN-オキシド及び農業的に許容される塩。
  7. A1、A2、A3が互いに独立にC、N、O及びSから選択され、但し、A1とA2の間、A2とA3の間、A1と隣接フェニル環の炭素原子1の間及びA3と隣接フェニル環の炭素原子2の間の結合は互いに独立に単結合又は二重結合であってよく、
    Rが、他の任意のRと同じであっても異なっていてもよく、ハロゲン、CN、オキソ、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、ジ(C1〜C6-アルキル)アミノ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル又はY-R4であり、
    mが置換基Rの数を表し、mが1又は2であり、
    R4が、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族単環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    Yが、直接結合又は-O-、-N(Rd)-、-CRe=CRe-、-C≡C-、-(Y1)k-、 -O-(Y1)k-、-O-(Y1)k-O-、-Y2-、-(Y1)k-Y2-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-、-(Y1)k-Y2-(Y1)k-O-、-Y3-、-Y4-、-(Y1)k-Y3-、-O-(Y1)k-Y3-、-S-(Y1)k-Y3-、-O-Y2-、-N(Rd)-Y2-、-O-Y2-(Y1)k-、-O-Y2-N(Rd)-、-(Y1)k-Y4-、-(Y1)k-Y4-Y3-、-(Y1)k-Y4-N(Rd)-、-(Y1)k-Y4-O-(Y1)k-、-(Y1)k-Y4-(Y1)k-O-、-Y5-、-O-Y5-、-Y5-O-、-(Y1)k-Y5-、-(Y1)k-Y5-(Y1)k-、-(Y1)k-Y5-O-、-O-Y5-(Y1)k-、-Y5-(Y1)k-Y3-、-(Y1)k-Y3-Y5-、-(Y1)k-Y3-Y5-Y3-及び-(Y1)k-Y3-Y5-(Y1)k-Y3-から選択される二価の基であり、
    前記二価の基Yの右側に示した結合はR4と結合しており、ここで、
    kは1〜3の整数であり、
    Y1は-C(Re)2-であり、
    Y2は-C(=O)-であり、
    Y3は-C(Re)=N-O-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
    Y4は-O-N=C(Re)-であり、前記二価の基Y3の右側に示した結合は、Yの定義においてY3の右側に示した基と結合しているか、又はそうした基がY3の右側に示されていない場合、Y3の右側に示した結合はR1と結合しており、
    Y5は、C3〜C8-シクロアルキレン、C3〜C8-シクロアルケニレン、フェニレン、5、6若しくは7員飽和若しくは部分不飽和のヘテロシクリレン又は5若しくは6員ヘテロアレンジイルであり、前記ヘテロシクリレン又はヘテロアレンジイルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、
    Rdは水素、C1〜C8-アルキル又はフェニルであり、
    Reは、水素、CN、C1〜C8-アルキル、C2〜C8-アルケニル、C2〜C8-アルキニル、C1〜C8-アルコキシ、C3〜C8-シクロアルキル、C3〜C8-シクロアルケニル、フェニル又は3〜10員飽和、部分不飽和若しくは芳香族の単環式若しくは二環式ヘテロシクリルであり、前記ヘテロシクリルの環員原子は炭素原子の他にN、O及びSの群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含み、前記環状基Reは直接か又は酸素若しくは硫黄原子を介して結合していてよく、
    R5、R6が互いに独立に、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC3〜C8-シクロアルキルであり、R5及びR6はそれぞれの場合それらが結合している窒素原子と一緒になって5〜10員飽和又は部分不飽和の環を形成していてよく、
    R7が、水素、C1〜C8-アルキル、C1〜C8-ハロアルキル、C1〜C8-アルコキシ又はC1〜C8-ハロアルコキシであり、
    L1、L2が互いに独立に、水素、ハロゲン、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C3〜C8-シクロアルキルであり、
    L3が、ハロゲン、CN、C1〜C6-アルキル、C1〜C6-ハロアルキル、C1〜C6-アルコキシ、C1〜C6-ハロアルコキシ、C1〜C6-アルキルチオ、C1〜C6-ハロアルキルチオ、C1〜C6-アルコキシ-C1〜C4-アルキル、C1〜C6-ハロアルコキシ-C1〜C4-アルキル、C3〜C8-シクロアルキルであり、
    脂肪族及び環状基R4〜R7、Y5、Rd、Re及びL1〜L3は、1、2、3、4個若しくは可能な最大数の互いに独立に選択される同じか又は異なる基Raを担持していてよく、
    Raは、ハロゲン、C1〜C4-アルキル、C2〜C4-アルケニル、C2〜C4-アルキニル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、C2〜C6-アルケニルオキシ、C3〜C6-アルキニルオキシ、フェニルであり、前記フェニル基Raは直接結合、酸素又は硫黄原子を介して結合しており、
    前記脂肪族又は環状基Raはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
    Rbはハロゲン、CN、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、フェニル、フェノキシ、ピリジル又はピリジルオキシであり、前記環状基Rbはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rcを担持していてよく、
    Rcは、ハロゲン、CN、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ又はC1〜C4-ハロアルコキシであり、
    RA、RBは互いに独立に、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C3〜C6-シクロアルキル、フェニルであり、
    前記環状基RA及び/又はRBはその部分について直接か又は窒素若しくは酸素原子を介して結合していてよく、
    前記脂肪族又は環状基RA及び/又はRBはその部分について1、2、3個若しくは可能な最大数の同じか又は異なる基Rbを担持していてよく、
    RBはさらに水素であってもよく、
    RC、RDは互いに独立に、水素、C1〜C4-アルキル、C1〜C4-ハロアルキル、C1〜C4-アルコキシ、C1〜C4-ハロアルコキシ、C3〜C6-シクロアルキル、フェニルであり、前記環状基RC及び/又はRDはその部分について直接か又は酸素原子を介して結合していてよい、
    請求項6に記載の化合物及びこれらの化合物の農業的に許容される塩。
  8. R7が水素である、請求項5から7のいずれかに記載の化合物。
  9. Yが、直接結合又は-O-、-(Y1)k-、-O-(Y1)k-及び-O-(Y1)k-O-から選択される二価の基である、請求項5から8のいずれかに記載の化合物。
  10. mが1、2、3又は4であり、少なくとも一つの置換基Rが
    Figure 2013523679
    (式中、*は原子A1、A2又はA3のいずれかとの結合を表す)
    で定義される通りである、請求項5から9のいずれかに記載の化合物。
  11. Figure 2013523679
    Figure 2013523679
    (式中、A1、A2及びA3は下位式において定義される通りであり、R1、R2及びR3は水素であるか、又は互いに独立に、請求項5から10のいずれかに記載のRについて指定された定義の一つを有し、L1、L2及びL3は請求項5から10のいずれかに記載の通りである)
    からなる群から選択される、請求項5から10のいずれかに記載の化合物。
  12. 式IIの化合物
    Figure 2013523679
    (式中、A1、A2、A3、R、m、L1、L2及びL3は請求項5から11のいずれかに記載の通りである)
    を触媒の存在下で式IIIcの化合物
    Figure 2013523679
    (式中、R5、R6及びR7は請求項5から11のいずれかに記載の通りである)
    と反応させるステップを含む、請求項5から11のいずれかに記載の式Iの化合物の調製方法。
  13. 式IIの化合物
    Figure 2013523679
    (式中、A1、A2、A3、R、m、L1、L2及びL3は請求項5から11のいずれかに記載の通りである)
    を、式IIIdの化合物
    Figure 2013523679
    (式中、R5、R6及びR7は請求項5から11のいずれかに記載の通りである)
    と反応させるステップを含む、請求項5から11のいずれかに記載の式Iの化合物の調製方法。
  14. 溶剤又は固体担体と、少なくとも一つの請求項5から11のいずれかに記載の式Iの化合物、そのN-オキシド若しくは農業的に許容される塩とを含む農薬組成物。
  15. さらなる活性化合物を含む請求項14に記載の組成物。
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