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JP2013234597A - 電動ポンプ - Google Patents

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JP2013234597A
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electric pump
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Tomoharu Otake
智晴 大竹
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】電動ポンプを制御する制御ユニットの配置の改良により電動ポンプを小型に構成する。
【解決手段】ポンプハウジングHの壁体2Bの内面にポンプユニットPの方向に突出する突出部2Pを形成し、この突出部2Pの内面にシャフト11を嵌め込んで支持する支持部2Sを形成する。この壁体2Bの外面には、支持部2Sを取り囲む領域に凹状空間Taを形成し、モータユニットMを制御する制御基板8の回路素子8aを凹状空間Taに嵌め込むように、壁体2Bの外部に制御基板8を配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体を吸引して送り出すポンプユニットと、このポンプユニットを駆動回転するモータユニットと、このモータユニットを制御する制御ユニットとを備えている電動ポンプの改良に関する。
上記のように構成された電動ポンプとして特許文献1には、電動ポンプのハウジングが、ベース筐体部と、環状筐体部と、カバー筐体部とを備えた構成が示されている。この構成ではベース筐体部と環状筐体部とで形成される内部空間にインナロータとアウタロータ本体とで成るトロコイドポンプが収容されている。また、アウタロータ本体の外周には永久磁石が備えられ、この永久磁石に磁界を作用させるコイル部を環状筐体部に埋め込む状態で収納している。
この特許文献1には、環状筐体部の壁部材を覆う位置にカバー筐体部を備え、このカバー筐体部の内部に制御基板を収容した構成が示されている。また、この特許文献1には、ベース筐体部に対して支持シャフトの一端を支持し、この支持シャフトの他端にサイドプレートを支持し、ベース筐体部とサイドプレートとに挟まれる位置にインナロータを配置した構成が示されている。
特開2009‐156081号公報
電動ポンプに用いられる電動モータは、特許文献1にも示されるように、ポンプ側に永久磁石を備え、この永久磁石に回転磁界を作用させる電磁ソレノイドを備えてブラシレス型に構成されることが一般的である。このような電動モータでは、電磁ソレノイドを構成する複数のコイルに対して選択的に電力を供給する制御回路を必要とする。
電動ポンプのハウジングに制御基板を備える構成を考えると、特許文献1に示されるように、制御基板を収容可能な収容空間をハウジングの一部に形成する構成が単純である。このように電動ポンプに制御基板を備える構成では、電動ポンプの小型化のために、制御基板を収容する空間の小型化も要請される。
しかしながら、基板に実装したパーツ類を含めたサイズの制御基板を収容可能な収容空間をハウジングに対して単純に付加する形態では、ハウジングの大型化に繋がり、電動ポンプの小型化を妨げることになり改善の余地がある。
本発明の目的は、電動ポンプを制御する制御ユニットの配置の改良により電動ポンプを小型に構成する点にある。
本発明の特徴は、流体を吸引して送り出すポンプユニットと、このポンプユニットを駆動回転するモータユニットとをポンプハウジングの内部空間に収容し、このポンプハウジングの外部に前記モータユニットを制御する制御ユニットを備えると共に、前記ポンプハウジングのうち前記制御ユニットが備えられる側の壁体の内面を前記ポンプユニットの方向に突出して突出部を形成し、この突出部の内面に前記ポンプユニットのシャフトの一端が嵌め込まれる凹状となる支持部を構成し、この壁体の外面で前記支持部を取り囲む領域を窪ませることで凹状空間を形成し、前記制御ユニットを構成する回路素子の少なくとも一部を前記凹状空間に配置している点にある。
この構成によると、ポンプハウジングの壁体の突出部の内面に凹状に形成された支持部に対してポンプユニットのシャフトの一端を嵌め込む状態で支持することが可能になる。また、ポンプハウジングのうち突出部が形成された壁体の外面で支持部を取り囲む領域を窪ませて凹状空間を形成し、モータユニットを制御する制御ユニットの回路素子の少なくとも一部を凹状空間に配置することにより、この制御ユニットを収容する空間の寸法の拡大を抑制する。
例えば、ポンプハウジングの外部に制御ユニットを収容するために内面が平滑な空間を形成する場合には、制御ユニットを構成する大型の回路素子を収容可能な内寸の空間を必要とする。これに対して、支持部を取り囲む領域に凹状空間を形成し、この凹状空間を含むように制御ユニットを収容する空間を形成したものでは、シャフトの支持構造を活かしながら制御ユニットを収容する空間の外方への張り出しを抑制できる。
従って、電動ポンプを制御する制御ユニットの配置の改良により電動ポンプが小型に構成された。
本発明は、前記制御ユニットが、制御基板に前記回路素子を備えて構成され、この制御ユニットが前記壁体の外面側に配置されると共に、この制御ユニットを覆うカバー体が前記壁体に備えられても良い。
これによると、ポンプハウジングの壁体の外面側に制御ユニットの制御基板を配置し、この制御基板を覆う位置にカバー体を備えることにより、このカバー体で制御基板を保護することが可能となる。また、制御基板の回路素子がポンプハウジングの壁体の凹状空間に嵌め込む形態で配置されるため、カバー体の突出量を抑制し電動ポンプ全体の小型化を実現する。
本発明は、前記ポンプユニットが、環状のアウタロータと、このアウタロータの内部でアウタロータの軸芯と偏芯する位置に配置されるインナロータとを備えて構成され、前記シャフトが前記インナロータを支持するものであり、前記モータユニットが前記アウタロータの外周に備えた永久磁石と、この永久磁石を取り囲む領域に配置される励磁部とを備えて構成されても良い。
これによると、励磁部を駆動することにより、この励磁部からの磁力が永久磁石に作用しアウタロータを回転させ、このアウタロータとインナロータとの相対回転によりポンプユニットが機能し、流体を吸引して吐出することが実現する。
電動ポンプの縦断側面図である。 図1のII−II線断面図である。 電動ポンプの分解断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1〜図3に示すように、流体としてのオイルを吸引して排出するポンプユニットPと、このポンプユニットPを駆動するモータユニットMとをポンプハウジングHの内部空間Sに収容すると共に、ポンプハウジングHの外部に制御ユニットを構成する制御基板8を収容する基板収容空間Tを形成して電動ポンプが構成されている。
この電動ポンプは、自動車のエンジン等の潤滑用のオイルを供給するために使用されるものであり、少ない部品点数で小型に構成されている。尚、この電動ポンプはオイル以外の流体の供給に使用しても良い。
〔ポンプハウジング〕
ポンプハウジングHは、プレート状となるベース部1と、椀状となる筐体部2とを有し、筐体部2の開口を閉じるようにベース部1を連結ボルト3で連結することで、内部空間Sを形成している。このベース部1と筐体部2とは樹脂材料で形成されるものであるが、ベース部1は金属材料で形成しても良い。
ベース部1の内面にはポンプユニットPのシャフト11の一端を嵌め込む状態で支持するように凹状となるベース側支持部1Sが形成されている。このベース部1には内部空間Sに連通する吸引ポート4と、吐出ポート5とが形成されている。
筐体部2は、ベース部1から立ち上がる姿勢で全周に亘って形成される縦壁体2Aと、ベース部1と平行する領域に形成される横壁体2Bとを一体的に形成している。横壁体2Bの内面側には、この横壁体2Bの一部を内部空間Sに向けて突出させた突出部2Pが形成され、この突出部2PにはポンプユニットPのシャフト11の他端を嵌め込む状態で支持するように凹状となる筐体側支持部2Sが形成されている。
筐体部2の縦壁体2Aには、モータユニットMを構成する励磁部17がインサートされている。尚、この筐体側支持部2Sとベース側支持部1Sとは回転軸芯Yと同軸芯上に配置され、シャフト11の回転軸芯Yと同軸芯でシャフト11の外径より僅かに大径となるシリンダ状に形成されている。また、突出部2Pは円周状の外周面を形成しているが、この外周面の中心は回転軸芯Yと偏芯する軸芯を中心にして形成されている。
特に、横壁体2Bの外面側で、筐体側支持部2Sを取り囲む領域を窪ませることにより回転軸芯Yを中心としてリング状となる凹状空間Taが形成されている。この凹状空間Taは、基板収容空間Tと連なる位置に形成されることになる。この凹状空間Taはリング状に形成する必要はなく、後述するように制御基板8の回路素子8aを収容するに必要な位置に部分的に形成されるものであっても良い。
また、ポンプハウジングHのうち横壁体2Bの外面には基板収容空間Tを形成するための椀状となる樹脂製のカバー体6が固定ボルト7により着脱自在に備えられ、このカバー体6の内部の基板収容空間Tには制御基板8が備えられる。
〔ポンプユニット〕
ポンプユニットは、シャフト11が相対回転自在に嵌め込まれる貫通孔12Aを有したインナロータ12と、このインナロータ12の外周の歯部12Gに対して、その内周の歯部13Gが咬合するアウタロータ13とを備えて内接型のポンプとしてのトロコイド型に構成されている。
前述したように、回転軸芯Yと同軸芯上にシャフト11と、インナロータ12との軸芯が配置されると共に、この回転軸芯Yと偏位する位置にアウタロータ13の軸芯が配置される。インナロータ12はシャフト11により回転自在に支承され、アウタロータ13は外周に備えたヨーク15が横壁体2Bの突出部2Pに支持される形態で回転自在に支承されている。このような構成から、アウタロータ13が駆動回転することにより、歯部12Gと歯部13Gとの噛み合いによりインナロータ12が回転し、この回転により吸引ポート4から作動油を吸引し、吐出ポート5から作動油を吐出する作動が行われる。
前述したように突出部2Pの外周が円周状に形成され、この外周の中心位置がアウタロータ13の回転中心となるため、この回転中心と回転軸芯Yとの偏位量が、インナロータ12とアウタロータ13の偏位量となる。
〔モータユニット〕
モータユニットMは、アウタロータ13の外周に取り付けた磁性体製で円筒状のヨーク15と、このヨーク15の外周に取り付けた円筒状の永久磁石16と、筐体部2の縦壁体2Aにインサートした励磁部17とを備えてブラシレス型に構成されている。永久磁石16は、外周にN極とS極とが交互に現れるものが使用されている。励磁部17は、積層磁性鋼板製の複数のコア17Aに導体で成るコイル17Bを巻回した構造を有しており、この励磁部17はヨーク15を取り囲む位置に配置されている。尚、ヨーク15の外周面に複数の永久磁石16を備えてモータユニットMを構成しても良い。
つまり、モータユニットMでは、ヨーク15と、永久磁石16と、励磁部17とを備えて構成されるものであるが、ヨーク15と永久磁石16とが内部空間Sに収容され、励磁部17は筐体部2にインサートされている。本発明では、ヨーク15と永久磁石16と励磁部17とを内部空間Sに収容するように構成しても良い。
また、ヨーク15の内径を、筐体部2の横壁体2Bに形成された突出部2Pの外径より僅かに大きい値に設定することにより、アウタロータ13は突出部2Pの内部で回転自在に支持されている。
〔基板収容空間〕
カバー体6を筐体部2の横壁体2Bの外面に固定ボルト7により固定することにより、このカバー体6の内壁と、横壁体2Bの外面との間に基板収容空間Tが形成され、この基板収容空間Tは凹状空間Taに連なる状態で形成されている。制御基板8はカバー体6の内面にビス等により固定されるものであり、この制御基板8には、電力トランジスタや電解コンデンサ等の比較的大型の回路素子8aが備えられる。
このように比較的大型の回路素子8aを凹状空間Taに嵌め込むように配置することにより、回転軸芯Yに沿う方向での基板収容空間Tの寸法の短縮を実現している。
〔実施形態の作用・効果〕
このような構成から、アウタロータ13の内部にインナロータ12を嵌め込み、このインナロータ12の貫通孔12Aにシャフト11を挿通し、このシャフト11の一端をベース側支持部1Sに嵌め込み、シャフト11の他端を筐体側支持部2Sに嵌め込む。この状態でベース部1と筐体部2とを連結ボルト3連結することで、内部空間SにポンプユニットPが収容され、ポンプハウジングHの部位の組み立てが完了する。この組み立ての後、又は、組み立て以前に、カバー体6の内部に制御基板8を備えておき、このカバー体6を筐体部2の横壁体2Bに固定ボルト7によって固定することで基板収容空間Tに制御基板8を収容した状態となる。
特に、カバー体6を筐体部2に取り付けた状態では、制御基板8に備えた複数の回路素子8aのうち大型の回路素子8a(複数の回路素子8aの一部)を凹状空間Taに嵌め込む状態で配置することが可能となり、カバー体6の外方への突出量を少なくして、電動ポンプ全体の小型化を実現する。
このように完成した電動ポンプは、シャフト11の一端がベース側支持部1Sに支持され、シャフト11の他端が筐体側支持部2Sに支持される状態となり、インナロータ12とアウタロータ13とが、ベース部1と筐体部2の突出部2Pとに挟み込まれる。インナロータ12はシャフト11に支持されることで、このシャフト11を中心にして安定的な回転が行われ、ヨーク15が突出部2Pに嵌り込むため、アウタロータ13の安定的な回転が行われる。
図面には示していないが、この電動ポンプでは、インナロータ12やアウタロータ13の回転位相を検出するセンサや、インナロータ12やアウタロータ13の回転位相をコイル17Bに発生する逆起電力から検出する検出手段を有している。制御基板8は、センサや検出手段からの検出信号に基づいて励磁部17の複数のコイル17Bに選択的に電力を供給する制御を行う。これにより、励磁部17から永久磁石16に作用する磁力によりアウタロータ13が駆動回転する。この回転により、アウタロータ13の歯部13Gに歯部12Gが咬合するインナロータ12も共に回転し、ポンプユニットPでは、吸引ポート4からオイルを吸引し、吐出ポート5からオイルを吐出する作動が実現する。
本発明は、ポンプハウジングのシャフトの一端を嵌め込む形態で支持する支持構造を有し、外部に制御ユニットを備える電動ポンプに利用することができる。
2B 壁体(横壁体)
2P 突出部
2S 支持部(筐体側支持部)
6 カバー体
8 制御ユニット・制御基板
8a 回路素子
11 シャフト
12 インナロータ
13 アウタロータ
16 永久磁石
17 励磁部
H ポンプハウジング
M モータユニット
P ポンプユニット
S 内部空間
Ta 凹状空間

Claims (3)

  1. 流体を吸引して送り出すポンプユニットと、このポンプユニットを駆動回転するモータユニットとをポンプハウジングの内部空間に収容し、このポンプハウジングの外部に前記モータユニットを制御する制御ユニットを備えると共に、
    前記ポンプハウジングのうち前記制御ユニットが備えられる側の壁体の内面を前記ポンプユニットの方向に突出して突出部を形成し、この突出部の内面に前記ポンプユニットのシャフトの一端が嵌め込まれる凹状となる支持部を構成し、この壁体の外面で前記支持部を取り囲む領域を窪ませることで凹状空間を形成し、前記制御ユニットを構成する回路素子の少なくとも一部を前記凹状空間に配置している電動ポンプ。
  2. 前記制御ユニットが、制御基板に前記回路素子を備えて構成され、この制御ユニットが前記壁体の外面側に配置されると共に、この制御ユニットを覆うカバー体が前記壁体に備えられている請求項1記載の電動ポンプ。
  3. 前記ポンプユニットが、環状のアウタロータと、このアウタロータの内部でアウタロータの軸芯と偏芯する位置に配置されるインナロータとを備えて構成され、前記シャフトが前記インナロータを支持するものであり、
    前記モータユニットが前記アウタロータの外周に備えた永久磁石と、この永久磁石を取り囲む領域に配置される励磁部とを備えて構成されている請求項1又は2記載の電動ポンプ。
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