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JP2013230355A - 眼底観察装置 - Google Patents

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JP2013230355A JP2013059852A JP2013059852A JP2013230355A JP 2013230355 A JP2013230355 A JP 2013230355A JP 2013059852 A JP2013059852 A JP 2013059852A JP 2013059852 A JP2013059852 A JP 2013059852A JP 2013230355 A JP2013230355 A JP 2013230355A
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裕之 綿奈部
Kazushige Tanaka
千成 田中
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Abstract

【課題】水晶体表面における照明光の反射によるハレーションやゴーストの発生を抑制して、良好な網膜像観察を行うことができる眼底観察装置を提供すること。
【解決手段】観察窓11と照明窓7が先端本体2の先端(2a)に配置されていて、通過する光を拡散させる拡散板11が、観察窓1に面しないように照明窓7に面して配置されると共に、円偏光板12が、照明窓7よりも前方で、少なくとも拡散板11及び観察窓1と面するように配置されている
【選択図】図1

Description

この発明は、眼球の表面側から網膜の状態を観察するために用いられる眼底観察装置に関する。
眼底観察装置においては、被検者の目に向けられる観察窓が前方に向けて先端本体に配置されているが、目の奥に位置する被写体である網膜は、外部から光で照明してやらないと、その観察をすることはできない。そこで、眼底観察装置においては、観察窓の周囲のスペース(照明窓)から、水晶体を通して眼球内に照明光を送り込むようになっている(例えば、特許文献1)。
米国特許公開2008/0165322A1
特許文献1に開示されているような従来の眼底観察装置においては、照明窓から水晶体に向けて照射された照明光が水晶体の表面で反射することにより、ハレーションや光源のゴースト像が発生して観察の妨げになっていた。
本発明はそのような問題を解決するために、水晶体表面における照明光の反射によるハレーションやゴーストの発生を抑制して、良好な網膜像観察を行うことができる眼底観察装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の眼底観察装置は、観察光を取り込む観察窓と照明光を放射する照明窓とが、操作者によって保持される保持管の先端に取り付けられた先端本体の先端に配置されて、照明窓から放射された照明光で網膜を照明することにより、観察窓を通して網膜の像を観察するようにした眼底観察装置であって、通過する光を拡散させる拡散板が、観察窓に面しないように照明窓に面して配置されると共に、円偏光板が、照明窓よりも前方で、少なくとも拡散板及び観察窓と面するように配置されているものである。
なお、拡散板が観察窓の前方領域以外の先端本体の先端面の略全領域を覆うように設けられ、円偏光板が先端本体の先端面の前方領域の略全面を覆うように設けられていてもよい。或いは、観察窓が照明窓より突出して配置されて、その段差の領域に拡散板が配置されていてもよい。
そして、円偏光板が拡散板よりも前方に配置されていて、拡散板と円偏光板とが密着した状態に配置されていてもよい。また、拡散板が一枚のドーナツ板状に形成されて、その中心が観察窓の略中心軸線位置に配置されていてもよい。また、先端本体と円偏光板との間において、拡散板の前方又は後方に、拡散板に面して導光板が設けられていてもよく、導光板が上記拡散板の一面の略全領域を覆うように配置されていてもよい。また、導光板が、拡散板と円偏光板との間で両者と密着した状態に配置されていてもよい。
本発明によれば、照明窓から放射された照明光が、拡散板を通過することにより照明窓の存在がぼかされた光に変質し、次いで円偏光板を通過することにより右回り又は左回りの一方方向の回転の円偏光のみになり、そのような照明光が水晶体の表面で反射しても、ハレーションや光源のゴースト像が従来に比べて格段に目立たず、水晶体を透過した照明光により照射された網膜を良好に観察することができる。
本発明の第1の実施例に係る眼底観察装置の側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る眼底観察装置の先端本体の先端面をその正面側から見た図である。 本発明の第1の実施例に係る眼底観察装置の使用状態を示す略示図である。 本発明の第2の実施例に係る眼底観察装置の側面断面図である。 本発明の第3の実施例に係る眼底観察装置の側面断面図である。 本発明の第3の実施例における照明窓の配置を説明する図である。 本発明の第3の実施例における照明窓の配置を説明する図である。 本発明の第4の実施例に係る眼底観察装置の側面断面図である。 本発明の第5の実施例に係る眼底観察装置の側面断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について幾つかの具体的な実施例を挙げて説明する。
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例に係る眼底観察装置Iの先端部分Iaの側面断面図であり、図2は、眼底観察装置Iの先端部分Iaをその正面側(図1における下側)から見た図(図1の底面図)である。なお、以下の説明において、図1における上側を基端側(又は後方)といい、下側を先端側(又は前方)という。
眼底観察装置Iは、保持管9、先端外装筒10、先端本体2、対物光学系3、撮像装置4、拡散板11、円偏光板12、複数の(又は先端側が複数に分岐された)ライトガイド8及び図示されていないプロセッサを備えている。プロセッサは、ライトガイド8に照明光を供給すると共に、撮像装置4によって撮像された観察画像の画像信号を処理して、外部モニタ又は眼底観察装置Iの内蔵モニタに観察画像を表示させるためのビデオ信号を出力する。
ライトガイド8は、プロセッサに内蔵されたランプが発生する照明光を先端本体2まで導光するバンドルファイバであり、プロセッサから保持管9を介して先端本体2に亘って挿通されている。バンドルファイバ以外の導光手段をライトガイド8に用いてもよい。
保持管9は、操作者によって保持される細長円筒形状の部材であり、プラスチック製或いは金属製の硬性管により、又は人の手で曲げられてその状態を維持することができる半硬性管等により形成されている。保持管9は、その外径が例えば1〜2cm程度、長さが例えば5〜15cm程度であり、小型で非常にハンディに取り扱うことができる。保持管9の基端は、直接又は図示されていないケーブル部を介して間接的にプロセッサに接続されている。また、保持管9の内部にプロセッサを実装してもよい。
先端外装筒10は、先端本体2を保持する部材である。先端外装筒10は、硬質の部材で円筒形状に形成されていて、その基端部分が保持管9の先端に差し込まれた状態で、接着等により保持管9に固定されている。
先端本体2は円形の断面形状を有する部材であり、その外周面は先端外装筒10の内周面に接着等で固定されている。また、拡散板11と円偏光板12の各々の外周部分が、先端外装筒10の最先端部分に接着等で固定されている。
先端本体2の先端には、先端本体2の外周面と同軸に形成された円柱面状の段部2cと、この段部2cによって仕切られた2つの先端面2a、2bが設けられている。内側の先端面2aは、外側の先端面2bよりも前方に突出して形成されている。また、先端面2aの中央位置には、被写体からの観察光を取り込むための観察窓1が、前方(図1において下方)に向けて配置されている。先端本体2の先端面2a、2bは、先端本体2の軸線に対して垂直な平面状に形成されている。
観察窓1の後方位置にあたる先端本体2の内側領域には、被写体の像を結像させるための対物光学系3と、対物光学系3によって投影された観察像(即ち、網膜像)を撮像するための撮像装置4等が配置されている。この実施例の対物光学系3は、前方に配置された第1レンズ部分(凹レンズ)と、後方(撮像装置4側)に配置された第2レンズ部分(凸レンズ)とを有している。観察窓1は、前方に向けて配置された対物光学系3の第1レンズ部分によって構成されている。撮像装置4には、固体撮像素子やカラーフィルタ等(図示せず)が含まれている。
対物光学系3と撮像装置4は、先端本体2の軸線位置に形成された貫通孔5内に例えば接着等により一体的に保持されており、図示されていない信号ケーブルが撮像装置4から先端本体2の後方(図において上方)に向けて延出配置されている。なお、貫通孔5は、必ずしも先端本体の軸線位置に配置されていなくても差し支えない。
先端本体2の先端面2bには、観察範囲に向かって照明光を放射するための照明窓7が、観察窓1の周囲を囲むように配置されている。照明窓7は、先端部分Iaの正面図(即ち、図1の底面図)である図2に示されるように、観察窓1の周囲の例えば12ヵ所に均等に分散配置されている。但し、本発明において、照明窓7の数や観察窓1に対する照明窓7の配置等は任意である。
図1に示されるように、照明窓7にはライトガイド8の射出端面8aが配置されている。
拡散板11は、それを通過する光を拡散させる特性を備えた透明板であり、例えば表面に無数の微小な凹凸が形成されたものである。拡散板11は、先端本体2の段部2cの外径と略同じ大きさの内径を有する一枚のドーナツ板状に形成されていて、その中心が観察窓1の略中心軸線位置になるように、その後面が先端本体2の先端面2bに密着して配置されている。また、拡散板11は先端本体2の段部2cの段差と略同じ厚さを有しており、拡散板11の前面は先端本体2の先端面2aと面一に配置されている。すなわち、拡散板11は、先端面2a(観察窓1)と先端面2b(照明窓7)との段差の領域に配置されている。
このようにして、拡散板11が、観察窓1に面しない状態であって照明窓7に面する状態に設けられている。即ち、拡散板11は、観察窓1の前方領域以外の先端本体2の先端面2bの略全領域を覆う状態に設けられている。この構成により、ライトガイド8の射出端面8aから射出された照明光のみが拡散板11を通過し、照明光が被写体により反射・散乱された戻り光は、拡散板11を通過せずに観察窓1に入射する。
さらに、拡散板11と重ね合わせて透明な円偏光板12が配置されている。この実施例においては、円偏光板12が、先端本体2の先端面2bと略同じ直径の一枚の円板状に形成されていて、拡散板11の前面に密着して先端本体2の前方領域の略全面(少なくとも、拡散板11と観察窓1の略全面)を覆う状態に配置されている。
円偏光板12は、以下の機能を有する公知の光学素子である。円偏光板12は、後面(拡散板11側)から入射する光を、電場の振動方向が一方向に回転しながら伝播する円偏光(例えば、右円偏光)に変換する。また、その一方向と同方向に回転する円偏光(ここでは、右円偏光)が前面(被写体側)から円偏光板12に入射した場合には、入射した光は円偏光板12を通過する。また、それと反対方向に回転する円偏光(ここでは、左円偏光)が被写体側から円偏光板12に入射した場合には、入射した光は円偏光板12内に吸収されて射出されない。以上の機能を有する円偏光板12は、例えば、偏光子とλ/4板とを貼り合わせて作られる。
図1に示されるように、本実施例では、ライトガイド8の射出端面8aが先端本体2の先端面2a(すなわち観察窓1)よりも後方(図1における上方)に配置され、拡散板11も先端面2aよりも後方又は軸線方向における略同位置に配置されている。この構成によれば、観察窓1に入射する被写体からの戻り光に対する拡散板11によるケラレが発生しないため、ケラレによる有効な視野角の減少が生じないという利点がある。
また、ライトガイド8に代えて、LED(Light Emitting Diode)光源やLD(Laser Diode)光源等の小型の光源を先端本体2の先端部に配置する構成としてもよい。
図3は、上述の実施例の眼底観察装置の使用状態を略示しており、観察窓1を角膜表面51に向けて配置すると、照明窓7から水晶体52に向けて照明光が放射され、その照明光のうち拡散板11と円偏光板12とを通過した光線が水晶体52に向かう。
照明窓7から放射された照明光は、拡散板11を通過することにより拡散される。そして、拡散された光が円偏光板12を通過することにより、右回り又は左回りの一方向の回転の円偏光のみになる。なお、照明光を拡散板11に通すことにより、照明光の指向性が弱められるため、照明窓7の像がぼかされて(結像できなくなって)被写体の画像に映り込み難くなる。また、拡散によって、照明光の強度分布が均一化される。さらに、拡散によって、照明光が無偏光化されて、偏光状態が均質になるため、円偏光板12を通過した円偏光の強度分布がより均一化される。
拡散板11の前面から射出された一方向回りの円偏光のみからなる照明光が水晶体52の表面で反射されると、その反射光は位相が反転して反対方向回りの円偏光になる。すると、そのような反射光は円偏光板12で吸収されてしまうので観察窓1に達しない。
また、水晶体52の表面を通過して眼底に届いた照明光は、眼底で拡散反射される。眼底で拡散反射された光には照明光と同一方向回りの円偏光が含まれる。このような反射光は、円偏光板12で吸収されずに観察窓1に到達し、対物光学系3によって集光されて、撮像装置4の撮像面に結像する。
このようにして、照明光が拡散板11を通過して照明窓7の像がぼかされることで、水晶体52の表面からの反射光によるゴースト像(即ち、主に照明窓7のゴースト像)の発生が大幅に緩和され、水晶体52を透過した照明光により照射された網膜53を良好に観察することができる。
(第2の実施例)
上記の第1の実施例では、複数の照明窓7が観察窓1よりも後方に配置されているが、本発明はこの構成に限定されない。次に説明する本発明の第2の実施例のように、複数の照明窓7を観察窓1と同一平面上に配置した構成も本発明に含まれる。なお、以下の第2の実施例の説明においては、第1の実施例と同一又は対応する構成について同一又は類似の符号を使用して、主に第1の実施例との相違点について詳しく説明し、第1の実施例と重複する内容の説明は省略する。
図4は、本発明の第2の実施例に係る眼底観察装置IIの先端部分IIaの側面断面図である。第2の実施例では、上記の第1の実施例と異なり、先端本体2の先端には段部2cが形成されておらず、単一の先端面2aを有している。また、観察窓1及び複数の照明窓7が先端面2a上に配置されている。本実施例の構成では、第1の実施例と比べて、先端本体2の先端部の構造が単純であるため加工が容易である。
上記の第1及び第2の実施例では、ライトガイド8の射出端面8a(照明窓7)が拡散板11の後面に押し当てられているが、以下に説明する第3、第4及び第5の実施例のように、射出端面8aと拡散板11とを離して配置してもよい。
(第3の実施例)
次に、第3の実施例について説明する。以下の第3の実施例の説明においては、上記の各実施例と同一又は対応する構成について同一又は類似の符号を使用して、主に上記の各実施例との相違点について詳しく説明し、上記の各実施例と重複する内容の説明は省略する。
図5は、本発明の第3の実施例に係る眼底観察装置IIIの先端部分IIIaの側面断面図である。第3の実施例では、上記の第2の実施例と比べて、先端本体2が後方に配置され、先端本体2と拡散板11との間に生じた空間に透明樹脂や硝子から形成されたドーナツ板状の導光板13が配置されている。また、観察窓1は、先端本体2の先端面2aよりも前方に、導光板13の前面と面一に配置されている。なお、観察窓1は、拡散板11の前面と面一に配置してもよい。
次に、図6及び図7を参照して、本実施例における照明窓7の位置の決定方法について説明する。図6は先端部分IIIaの正面図であり、図7は図6のA−A断面図である。
図6に示されるように、本実施例では、観察窓1の中心C(先端本体2の軸線上の点)を中心とする半径rの円周B上に、複数の照明窓7が等間隔で配置されている。図7に示されるように、隣接する2つの照明窓7の中心C間の距離をX、導光板13の厚さをd、照明窓7から射出される照明光の配光角(広がり角)を2θとすると、隣接するライトガイドから射出された照明光が導光板13内で重なり合わない条件は、次の数式1で表わされる。
Figure 2013230355
また、図6より、円周B上に並べられた複数の照明窓7の角度間隔(観察窓1の中心Cから見た隣接する2つの照明窓7の角度間隔)をα(単位:ラジアン)とすると、次の数式2が成り立つ。
Figure 2013230355
また、先端本体2の先端面2aに配置された照明窓7の数をnとすると、角度間隔αは次の数式3により求められる。
Figure 2013230355
従って、上記の数式1〜3より、次の数式4が得られる。また、数式4を変形すると、数式5が得られる。
Figure 2013230355
Figure 2013230355
nの値が大きい場合(例えばnが10以上の場合)は、数式5は次の数式6により近似することができる。更に、数式6を変形すると、最終的に数式7が得られる。
Figure 2013230355
Figure 2013230355
従って、円周Bの半径r、導光板13の厚さd、照明光の配光角の半値θ及び照明窓7の数nを、上記の数式7の関係を満たすように決定することにより、隣接する照明窓7から射出した照明光を導光板13内で重なり合わせずに拡散板11に入射させることができる。例えば、照明光の配光角が30°である場合は、数式7の右辺の値は0.18となる。
(第4の実施例)
次に本発明の第4の実施例について説明する。以下の第4の実施例の説明においては、上記の各実施例と同一又は対応する構成について同一又は類似の符号を使用して、主に上記の各実施例との相違点について詳しく説明し、上記の各実施例と重複する内容の説明は省略する。
図8は、本発明の第4の実施例に係る眼底観察装置IVの先端部分IVaの側面断面図である。上記の第3の実施例(図5)は、導光板13、拡散板11及び円偏光板12が後方からこの順で重ねて配置され、ライトガイド8の射出端面8aが導光板13の後面に押し当てられた構成を有している。一方、本実施例では、後方から、拡散板11、導光板13、円偏光板12の順で重ねて配置され、ライトガイド8の射出端面8aが導光板13の後面に押し当てられた構成を有している。また、観察窓1は、拡散板11の前面と面一に配置されている。
本実施例では、観察窓1の前方には導光板13は配置されず、空洞(空気層)14となっている。導光板13と空洞14との大きな屈折率差により、照明光は導光板13内に拘束されるため、空洞14へは漏れ出ることがない。そのため、導光板13から空洞14に漏れた照明光が空洞14内で多重反射して観察窓1に入射することによるハレーションの発生が防止される。
(第5の実施例)
次に本発明の第5の実施例について説明する。以下の第5の実施例の説明においては、上記の各実施例と同一又は対応する構成について同一又は類似の符号を使用して、主に上記の各実施例との相違点について詳しく説明し、上記の各実施例と重複する内容の説明は省略する。
図9は、本発明の第5の実施例に係る眼底観察装置Vの先端部分Vaの側面断面図である。本実施例では、導光板13を2枚設けて、後方から、導光板13、拡散板11、導光板13、円偏光板12の順で重ねて配置して、ライトガイド8の射出端面8aを後方に配置された導光板13の後面に密着させた構成を有している。また、観察窓1は、拡散板11の前面と面一に配置されている。
本実施例でも、観察窓1の前方には導光板13は配置されず、空洞(空気層)14となっている。導光板13と空洞14との大きな屈折率差により、照明光は導光板13内に拘束されるため、空洞14へは漏れ出ることがない。そのため、導光板13から空洞14、に漏れた照明光が空洞14内で多重反射して観察窓1に入射することによるハレーションの発生が防止される。
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明の構成は上記の実施形態(実施例1〜5)の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。
また、本発明は、小型でハンディな眼底観察装置にも適用することができる。
1 観察窓
2 先端本体
2a 先端面
7 照明窓
8 ライトガイド
8a 射出端面
9 保持管
11 拡散板
12 円偏光板
13 導光板
14 空洞(空気層)
51 角膜表面
52 水晶体
53 網膜

Claims (9)

  1. 観察光を取り込む観察窓と照明光を放射する照明窓とが、操作者によって保持される保持管の先端に取り付けられた先端本体の先端に配置されて、上記照明窓から放射された照明光で網膜を照明することにより、上記観察窓を通して網膜の像を観察するようにした眼底観察装置であって、
    通過する光を拡散させる拡散板が、上記観察窓に面しないように上記照明窓に面して配置されると共に、円偏光板が、上記照明窓よりも前方で、少なくとも上記拡散板及び上記観察窓と面するように配置されていることを特徴とする眼底観察装置。
  2. 上記拡散板が上記観察窓の前方領域以外の上記先端本体の先端面の略全領域を覆うように設けられ、上記円偏光板が上記先端本体の先端面の前方領域の略全面を覆うように設けられている請求項1記載の眼底観察装置。
  3. 上記観察窓が上記照明窓より突出して配置され、その段差の領域に上記拡散板が配置されている請求項1記載の眼底観察装置。
  4. 上記円偏光板が上記拡散板よりも前方に設けられている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の眼底観察装置。
  5. 上記先端本体と上記円偏光板との間において、上記拡散板の前方又は後方に、上記拡散板に面して導光板が設けられている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の眼底観察装置。
  6. 上記導光板が上記拡散板の一面の略全領域を覆うように配置されている請求項5に記載の眼底観察装置。
  7. 上記拡散板と上記円偏光板とが密着した状態に配置されている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の眼底観察装置。
  8. 上記導光板が、上記拡散板と上記円偏光板との間で両者と密着した状態に配置されている請求項5又は請求項6に記載の眼底観察装置。
  9. 上記拡散板が一枚のドーナツ板状に形成されて、その中心が上記観察窓の略中心軸線位置に配置されている請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の眼底観察装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018054818A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 大日本印刷株式会社 偏光子、光照射装置、視線追跡装置

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