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JP2013224762A - 給湯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】24時間(1日)を単位とする単位時間において、比較的簡易な制御によって、適当な量の温水をタンクに貯めておくことが可能な給湯システムを提供する。
【解決手段】コントローラは、24時間を単位とする単位時間における、最初の温水の供給が開始されるべき給湯開始時刻S1と、浴槽に所定量の温水の供給が開始されるべき湯張り開始時刻B1と、最後の温水の供給が終了するべき給湯終了時刻G1と、を特定する。コントローラは、給湯開始時刻S1より第1の所定時間αだけ前の時刻である第1のヒートポンプ作動時刻S0に、ヒートポンプを作動させ、湯張り開始時刻B1より第2の所定時間βだけ前の時刻である第2のヒートポンプ作動時刻B0に、ヒートポンプを作動させ、給湯終了時刻G1より第3の所定時間γだけ前の時刻であるヒートポンプ停止時刻G0にヒートポンプを停止させる。
【選択図】 図2

Description

本明細書で開示する技術は、給湯システムに関する。
特許文献1には、ヒートポンプと、ヒートポンプによって加熱された温水を貯える貯湯タンクとを備える貯湯式給湯装置が開示されている。特許文献1の貯湯式給湯装置は、過去に頻繁に沸き上げ運転が行われている時間帯に対して、その一つ前(1時間前)の時間帯の起動残湯量と停止残湯量の設定値を増加する制御を行っている。即ち、この貯湯式給湯装置では、過去に頻繁に沸き上げ運転が行われている時間帯を学習し、その一つ前の時間帯で沸き上げが行われ易くなるように、設定値を変化している。
特開2007−183055号公報
特許文献1の技術において、過去に頻繁に沸き上げ運転が行われている時間帯は、頻繁に給湯が行われている時間帯である。過去に頻繁に給湯が行われている時間帯に合わせて、適当な量の温水を前もってタンクに貯めようとすると、給湯が行われる各時間帯に合わせて、起動残湯量と停止残湯量の設定値を正確に設定しておく必要がある。給湯が行われる各時間帯に合わせて、設定値を正確に設定しようとすると、多くのデータが必要であるとともに、多くの計算等を行う必要があり、処理負荷が高くなる。
本明細書では、24時間(1日)を単位とする単位時間において、比較的簡易な制御によって、適当な量の温水をタンクに貯めておくことが可能な給湯システムを提供する。
本発明者による鋭意検討の結果、様々な世帯の生活サイクルを24時間(1日)単位で見る場合、どの世帯でも、最初に温水の供給が行われる時間帯と、浴槽に所定量の温水の供給(湯張り)が行われる時間帯とに、まとまった量の温水が供給されることが判明した。また、どの世帯でも、最後に温水の供給が行われた後は、次の日に最初に温水の供給が行われる時間帯まで、温水が必要とされる可能性が低いことも判明した。
本明細書が開示する給湯システムは、上記の知見に基づいて創作されたものである。本明細書が開示する給湯システムは、外気から吸熱するヒートポンプと、ヒートポンプによって加熱された温水を貯えるタンクと、タンク内の温水を温水利用箇所に供給する供給路と、コントローラと、を備える。コントローラは、過去の所定期間内において、温水の供給が開始された時刻と温水の供給が終了した時刻とのうち少なくとも一方の時刻を示す時刻情報を記憶する。コントローラは、時刻情報に基づいて、24時間を単位とする単位時間における、最初の温水の供給が開始されるべき給湯開始時刻と、給湯開始時刻より後の時刻であって、浴槽に所定量の温水の供給が開始されるべき湯張り開始時刻と、最後の温水の供給が終了するべき給湯終了時刻と、を特定する。コントローラは、給湯開始時刻より第1の所定時間だけ前の時刻である第1のヒートポンプ作動時刻に、ヒートポンプを作動させ、湯張り開始時刻より第2の所定時間だけ前の時刻である第2のヒートポンプ作動時刻に、ヒートポンプを作動させ、給湯終了時刻より第3の所定時間だけ前の時刻であるヒートポンプ停止時刻に、ヒートポンプを停止させる。
上記の給湯システムでは、第1のヒートポンプ作動時刻、及び、第2のヒートポンプ作動時刻に、ヒートポンプを作動させて、タンク内に温水を貯え始める。そのため、各世帯において、まとまった量の温水が必要とされる可能性が高い給湯開始時刻と湯張り開始時刻とにおいて、タンク内に給湯に必要な量の温水を貯えておくことが可能になる。また、上記の給湯システムでは、ヒートポンプ停止時刻に、ヒートポンプを停止させ、タンク内にそれ以上温水を貯えないようにする。そのため、各世帯において、それ以降に温水が必要とされない可能性が高い給湯終了時刻において、タンク内に、過剰な温水を貯えておかないようにすることが可能になる。上記の給湯システムでは、温水が必要とされる可能性が高い給湯開始時刻と湯張り開始時刻、及び、それ以降に温水が必要とされない可能性が高い給湯終了時刻、の3つの時刻に着目し、その3つの時刻において、適当な量の温水をタンクに貯めておくように制御を行う。そのため、従来のように、温水が必要とされる全ての時間帯について制御を行う必要がない。従って、上記の給湯システムでは、24時間(1日)を単位とする単位時間において、比較的簡易な制御によって、適当な量の温水をタンクに貯めておくことが可能である。
実施例の給湯システムの構成を模式的に示す図。 特定の世帯において、給湯が行われる時間帯を模式的に示す図。 第1のヒートポンプ作動処理を示すフローチャート。 第2のヒートポンプ作動処理を示すフローチャート。 湯張り処理を示すフローチャート。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)給湯システムは、タンクの下部の水の温度を測定する第1測定手段をさらに備えてもよい。コントローラは、第1測定手段によって測定される温度が所定温度以上である場合に、ヒートポンプを停止させるとともに、第2のヒートポンプ作動時刻にヒートポンプを作動させることによって、湯張り開始時刻において、第1測定手段によって測定される温度が所定温度未満になるように、第2の所定時間を特定してもよい。
この構成の給湯システムによると、湯張り開始時刻において、ヒートポンプを停止させないようにすることができる。従って、浴槽に温水の供給を開始した後も、ヒートポンプを継続して作動させることができる。即ち、ヒートポンプで水を加熱してタンクに貯めながら、浴槽に温水を供給することができる。一方、湯張り開始時刻において、タンク内の全温水の温度が所定温度以上である場合(即ちヒートポンプが停止している場合)には、浴槽に温水の供給を開始した後、タンク内の所定量の温水を浴槽に供給した後に、ヒートポンプを再度作動させる必要がある。この構成の給湯システムは、ヒートポンプの停止及び再作動が頻繁に行われることを抑制することができる。即ち、ヒートポンプの停止及び再作動のロスを減らして、エネルギー効率を高くすることができ、さらに、ヒートポンプの耐久性の低下を抑制することができる。
(特徴2)給湯システムは、外気温と水道水との水温のうち少なくとも一方の温度を測定する第2測定手段をさらに備えてもよい。コントローラは、第2測定手段によって測定される温度が高いほど、短い第1の所定時間を特定し、第2測定手段によって測定される温度が高いほど、短い第2の所定時間を特定し、第2測定手段によって測定される温度が高いほど、長い第3の所定時間を特定してもよい。
この構成を有する給湯システムは、外気温と水道水の水温とのうち少なくとも一方の温度に基づいて、適切な各所定時間を特定することができる。外気温や水道水の水温は、季節や地理的状況に応じて変化する。そのため、この構成の給湯システムは、季節や地理的状況に適した第1のヒートポンプ作動時刻及び第2のヒートポンプ作動時刻に、ヒートポンプを作動させることができるとともに、季節や地理的状況に適したヒートポンプ停止時刻に、ヒートポンプを停止させることができる。従って、給湯システムは、給湯開始時刻、湯張り開始時刻、及び、給湯終了時刻、の3つの時刻において、適当な量の温水をタンクに貯めておくことが可能になる。
(実施例)
図1に示すように、本実施例に係る給湯システム2は、タンク10と、タンク水循環路20と、水道水導入路30と、供給路40と、ヒートポンプ50と、バーナ加熱装置60と、コントローラ100と、を備える。
ヒートポンプ50は、外気から吸熱して、タンク水循環路20内の水を加熱する熱源である。ヒートポンプ50は、図示しないが、熱媒体(代替フロン、例えばR410A等)を循環させる熱媒体循環路と、外気と熱媒体との間で熱交換を行う蒸発器と、熱媒体を圧縮して高温高圧にする圧縮器と、タンク水循環路20内の水と高温高圧の熱媒体との間で熱交換を行う熱交換器と、熱交換を終えた後の熱媒体を減圧させて低温低圧にする膨張弁と、を備えている。また、ヒートポンプ50には、外気温を測定する外気温センサ52が備えられている。
タンク10は、ヒートポンプ50によって加熱された温水を貯える。タンク10は、密閉型であり、断熱材によって外側が覆われている。タンク10内には満水まで水が貯留されている。本実施例では、タンク10の容量は100Lである。タンク10には、サーミスタ12、14、16、18がタンク10の高さ方向に所定間隔で取り付けられている。各サーミスタ12、14、16、18は、その取付位置の水の温度を測定する。例えば、各サーミスタ12、14、16、18は、それぞれ、タンク10の上部から6L、12L、30L、50Lの位置の水の温度を測定する。
タンク水循環路20は、上流端がタンク10の下部に接続されており、下流端がタンク10の上部に接続されている。タンク水循環路20には、循環ポンプ22が介装されている。循環ポンプ22は、タンク水循環路20内の水を上流側から下流側へ送り出す。また、タンク水循環路20は、ヒートポンプ50の熱交換器(図示省略)を通過している。そのため、ヒートポンプ50を作動させると、タンク水循環路20内の水がヒートポンプ50の熱交換器で加熱される。従って、循環ポンプ22とヒートポンプ50とを作動させると、タンク10の下部の水がヒートポンプ50で加熱され、加熱された水がタンク10の上部に戻される。即ち、タンク水循環路20は、タンク10に蓄熱するための水路である。また、タンク水循環路20のヒートポンプ50の上流側には、サーミスタ24が介装されている。サーミスタ24は、タンク10の下部から導出され、ヒートポンプ50を通過する前の水の温度を測定する。
水道水導入路30は、上流端が水道水供給源31に接続されている。水道水導入路30には、サーミスタ32が介装されている。サーミスタ32は、水道水の温度を測定する。水道水導入路30の下流側は、第1導入路30aと第2導入路30bに分岐している。第1導入路30aの下流端は、タンク10の下部に接続されている。第2導入路30bの下流端は、後述の供給路40の途中に接続されている。第2導入路30bの下流端と供給路40との接続部分には、混合弁42が設けられている。混合弁42は、供給路40内を流れる温水に、第2導入路30b内の水を混合させる量を調整する。
供給路40は、上流端がタンク10の上部に接続されている。上述したように、供給路40の途中には、水道水導入路30の第2導入路30bが接続されており、接続部分には混合弁42が設けられている。第2導入路30bとの接続部より下流側の供給路40には、バーナ加熱装置60が介装されている。また、バーナ加熱装置60より下流側の供給路40には、サーミスタ44が介装されている。サーミスタ44は、供給される温水の温度を測定する。バーナ加熱装置60は、サーミスタ44が測定する温水の温度が、給湯設定温度と一致するように、供給路40内の水を加熱する。供給路40の下流端は、温水利用箇所(例えば台所、浴槽等)に接続されている。
コントローラ100は、各構成要素と電気的に接続されており、各構成要素の動作を制御する。
次いで、本実施例の給湯システム2の動作について説明する。給湯システム2は、蓄熱運転及び給湯運転を実行することができる。以下、各運転について説明する。
(蓄熱運転)
蓄熱運転は、ヒートポンプ50で生成した熱により、タンク10内の水を加熱する運転である。コントローラ100によって蓄熱運転の実行が指示されると、ヒートポンプ50が作動するとともに、循環ポンプ22が回転する。循環ポンプ22が回転すると、タンク水循環路20内をタンク10内の水が循環する。即ち、タンク10の下部に存在する水がタンク水循環路20内に導入され、導入された水がヒートポンプ50内の熱交換器を通過する際に、熱媒体の熱によって加熱され、加熱された水がタンク10の上部に戻される。これにより、タンク10に高温の水が貯められる。タンク10の上部には、高温の水の層が形成され、下部には、低温の水の層が形成される。
(給湯運転)
給湯運転は、タンク10内の水を温水利用箇所に供給する運転である。また、特に、温水利用箇所が浴槽である場合の給湯運転のことを、以下では「湯張り運転」と呼ぶ。給湯運転は、上記の蓄熱運転中にも実行することができる。温水利用箇所の給湯栓が開かれると、コントローラ100は、水道水供給源31からの水圧によって、水道水導入路30(第1導入路30a)からタンク10の下部に水道水が流入する。同時に、タンク10上部の温水が、供給路40を介して温水利用箇所に供給される。
コントローラ100は、タンク10から供給路40に供給される水の温度(即ち、サーミスタ12の測定温度)が、給湯設定温度より高い場合には、混合弁42を開いて第2導入路30bから供給路40に水道水を導入する。従って、タンク10から供給された水と第2導入路30bから供給された水道水とが、供給路40内で混合される。コントローラ100は、温水利用箇所に供給される水の温度が、給湯設定温度と一致するように、混合弁42の開度を調整する。一方、コントローラ100は、タンク10から供給路40に供給される水の温度が、給湯設定温度より低い場合には、バーナ加熱装置60を作動させる。従って、供給路40を通過する水がバーナ加熱装置60によって加熱される。コントローラ100は、温水利用箇所に供給される水の温度が、給湯設定温度と一致するように、バーナ加熱装置60の出力を制御する。
(特定の世帯における給湯の傾向)
続いて、図2を参照して、特定の世帯の生活サイクルを24時間(1日)単位で見る場合における、特定の世帯での給湯の傾向を説明する。図2は、ある1日の間に、特定の世帯で給湯が行われる時間帯を模式的に示す図である。なお、本実施例は、コントローラ100は、2:00を始点とする24時間を、1日を特定するための単位時間としている。
特定の世帯では、例えば、6:00〜7:00に最初に給湯が行われる(図2の例では6:00)。最初の給湯は、例えば、朝食の用意や洗面のための給湯である。最初の給湯では、5L〜20L程度の温水が供給される。特定の世帯では、例えば、11:00〜12:00に二度目の給湯が行われる(図2の例では11:00)。二度目の給湯は、例えば、昼食の用意のための給湯である。二度目の給湯でも、5L〜20L程度の温水が供給される。特定の世帯では、例えば、20:00に三度目の給湯が行われる(図2の例では20:00)。三度目の給湯は、浴槽への湯張り運転である。本実施例では、特定の世帯は、毎日20:00に湯張り運転を開始するように予め設定している。湯張り運転では、150L〜180L程度の温水が供給される。特定の世帯では、例えば、23:00〜0:00に最後の給湯が行われる(図2の例ではおよそ23:00)。最後の給湯は、例えば、歯磨き等のための給湯である。最後の給湯では、5L〜10L程度の温水が供給される。最後の給湯は、0:00頃に終了する。
本実施例では、コントローラ100は、特定の世帯において、給湯が行われる度に、給湯が開始された時刻と、給湯が終了した時刻と、を示す時刻情報と、供給された温水の量を示す供給量情報と、を記憶する。コントローラ100は、1日分の時刻情報及び供給量情報を、特定の世帯の1日分の運転履歴として記憶する。本実施例では、コントローラ100は、特定の世帯の過去7日分の運転履歴を記憶する。
(コントローラ100が24時間毎に行う処理)
続いて、コントローラ100が、24時間毎(時刻が2:00になる毎)に実行する処理について説明する。上記の通り、本実施例では、コントローラ100は、特定の世帯の過去7日分の運転履歴を記憶する。そのため、コントローラ100は、24時間毎に、8日前の運転履歴を消去して、前日の運転履歴を新たに記憶する。
次いで、コントローラ100は、特定の世帯の過去7日分の運転履歴から、過去7日間において、最初の給湯が開始された時刻のうち、最も早い時刻を特定する。以下では、この時刻を「給湯開始時刻S1」と呼ぶ。例えば、コントローラ100は、6:00を給湯開始時刻S1として特定する(図2参照)。
また、コントローラ100は、特定の世帯の過去7日分の運転履歴から、過去7日間において、湯張り運転が開始された時刻のうち、最も早い時刻を特定する。以下では、この時刻を「湯張り開始時刻B1」と呼ぶ。上記の通り、本実施例では、特定の世帯は、毎日20:00に湯張り運転を開始するように予め設定している。例えば、コントローラ100は、20:00を湯張り開始時刻B1として特定する(図2参照)。
さらに、コントローラ100は、特定の世帯の過去7日分の運転履歴から、過去7日間において、最後の給湯が終了した時刻のうち、最も遅い時刻を特定する。以下では、この時刻を「給湯終了時刻G1」と呼ぶ。例えば、コントローラ100は、0:00を給湯終了時刻G1として特定する(図2参照)。
さらに、コントローラ100は、サーミスタ32が測定する温度TW(即ち、水道水の水温)に基づいて、第1の所定時間α、第2の所定時間β、及び、第3の所定時間γを特定する。
図2に示すように、温度TWが21℃以上の場合、コントローラ100は、第1の所定時間αとして「20分」を特定する。温度TWが13℃以上21℃未満の場合、コントローラ100は、第1の所定時間αとして「30分」を特定する。温度TWが13℃未満の場合、コントローラ100は、第1の所定時間αとして「45分」を特定する。コントローラ100は、温度TWが高いほど、第1の所定時間αとして、短い時間を特定する。
同様に、図2に示すように、温度TWが21℃以上の場合、コントローラ100は、第2の所定時間βとして「40分」を特定する。温度TWが13℃以上21℃未満の場合、コントローラ100は、第2の所定時間βとして「50分」を特定する。温度TWが13℃未満の場合、コントローラ100は、第2の所定時間βとして「60分」を特定する。コントローラ100は、温度TWが高いほど、第2の所定時間βとして、短い時間を特定する。
さらに同様に、図2に示すように、温度TWが21℃以上の場合、コントローラ100は、第3の所定時間γとして「80分」を特定する。温度TWが13℃以上21℃未満の場合、コントローラ100は、第3の所定時間γとして「50分」を特定する。温度TWが13℃未満の場合、コントローラ100は、第3の所定時間γとして「40分」を特定する。コントローラ100は、温度TWが高いほど、第3の所定時間γとして、長い時間を特定する。
次いで、コントローラ100は、給湯開始時刻S1から、特定された第1の所定時間αだけ前の時刻である第1のヒートポンプ作動時刻S0を特定する。本実施例では、コントローラ100は、第1のヒートポンプ作動時刻S0が到来すると、後述の第1のヒートポンプ作動処理(図3参照)を開始する。
また、コントローラ100は、湯張り開始時刻B1から、特定された第2の所定時間βだけ前の時刻である第2のヒートポンプ作動時刻B0を特定する。本実施例では、コントローラ100は、第2のヒートポンプ作動時刻B0が到来すると、後述の第2のヒートポンプ作動処理(図4参照)を開始する。
さらに、コントローラ100は、給湯終了時刻G1から、特定された第3の所定時間γだけ前の時刻であるヒートポンプ停止時刻G0を特定する。本実施例では、コントローラ100は、ヒートポンプ停止時刻G0が到来すると、後述のヒートポンプ停止処理を開始する。
(第1のヒートポンプ作動処理)
図3は、コントローラ100が実行する第1のヒートポンプ作動処理の内容を示すフローチャートである。上記の通り、第1のヒートポンプ作動時刻S0が到来すると、コントローラ100は、図3の処理を開始する。まず、S10では、コントローラ100は、ヒートポンプ50が作動中であるか否か判断する。ヒートポンプ50が作動している場合、コントローラ100はS10でYESと判断し、S12をスキップしてS14に進む。一方、ヒートポンプ50が作動していない場合、コントローラ100はS10でNOと判断し、S12に進む。
S12では、コントローラ100は、サーミスタ16が測定する温度(即ち、タンク10の上部から30Lの位置の水温)が、所定の閾値TAより高いか否か判断する。
本実施例では、所定の閾値TAは、「沸き上げ設定温度−10℃」である。沸き上げ設定温度は、例えば47℃である。そのため、所定の閾値TAは、例えば37℃である。S12でYESと判断される場合、少なくとも、タンク10の上部から30Lの位置の水温は閾値TA(例えば37℃)より高い。上記の通り、タンク10の上部には、高温の水の層が形成され、下部には、低温の水の層が形成される。そのため、S12でYESと判断される場合には、タンク10の30Lの位置からタンク上部までの間には、沸き上げ設定温度(例えば47℃)に近い高温の温水が貯められている。即ち、S12でYESと判断される場合には、給湯開始時刻S1の近傍の時刻に行われる予定の最初の給湯に必要な量(5L〜20L程度)の温水がタンク10内に貯められていることを意味する。S12でYESと判断される場合、S18に進む。一方、S12でNOと判断される場合、S14に進む。
S14では、コントローラ100は、サーミスタ24が測定する温度(即ち、タンク10の下部から導出され、ヒートポンプ50を通過する前の水の水温)が、所定の閾値TBより高いか否か判断する。
本実施例では、所定の閾値TBは、「沸き上げ設定温度−5℃」である。沸き上げ設定温度は、例えば47℃である。そのため、所定の閾値TBは、例えば42℃である。S14でYESと判断される場合、タンク10の下部には、閾値TB(例えば42℃)より高い温度の温水が貯められていることになる。即ち、タンク10内の略全体に、沸き上げ設定温度に近い高温の温水が貯められていることになる。以下では、このようなタンク10の状態を「満蓄状態」と呼ぶ場合がある。S14でYESと判断される場合、S18に進む。一方、S14でNOと判断される場合、S16に進む。
S16では、コントローラ100は、ヒートポンプ50を作動させる。また、コントローラ100は、循環ポンプ22を回転させる。即ち、コントローラ100は、上記の蓄熱運転を開始する。これにより、タンク10の下部に存在する水がタンク水循環路20内に導入され、導入された水がヒートポンプ50によって加熱され、加熱された水がタンク10の上部に戻される。これにより、タンク10に高温の水が貯められる。なお、S16の時点で既にヒートポンプ50及び循環ポンプ22が作動している場合、コントローラ100は、ヒートポンプ50及び循環ポンプ22を継続して作動させる。S16を終えると、S10に戻り、コントローラ100は、ヒートポンプ50が作動中であるか否か判断する。この場合、コントローラ100は、S10でYESと判断し、S14に進む。即ち、S16でヒートポンプ50を作動させた後は、コントローラ100は、サーミスタ24が測定する温度が、所定の閾値TBより高くなること(即ちタンク10が満蓄状態になること)を監視する。サーミスタ24が測定する温度が所定の閾値TBより高くなる場合(S14でYES)、S18に進む。
S18では、コントローラ100は、ヒートポンプ50及び循環ポンプ22を停止させる。上記の通り、S12でYESと判断される場合には、タンク10内には、既に最初の給湯に必要な量(5L〜20L程度)の温水が貯められているためである。また、S14でYESと判断される場合には、タンク10が満蓄状態であり、タンク10内には、当然に最初の給湯に必要な量(5L〜20L程度)の温水が貯められているためである。S18を終えると、S10に戻り、コントローラ100は、ヒートポンプ50が作動中であるか否か判断する。この場合、コントローラ100は、S10でNOと判断し、S12に進む。即ち、S18でヒートポンプ50を停止させた後は、コントローラ100は、サーミスタ16が測定する温度が、所定の閾値TA以下になる(即ちS12でNOになる)ことを監視する。サーミスタ16が測定する温度が所定の閾値TA以下になる場合(S12でNO)、再びS14に進む。
図3の第1のヒートポンプ作動処理を開始した後、給湯開始時刻S1の近傍の時刻に、最初の給湯運転が実行されると、タンク10上部の温水が、供給路40を介して温水利用箇所に供給される。上記の通り、本実施例の給湯システム2では、給湯開始時刻S1において、タンク10内に、給湯に必要な量の温水を貯えておくことができる。即ち、第1の所定時間αは、その時間の間だけヒートポンプ50を作動させることによって、給湯開始時刻S1の時点で、タンク10内に、給湯に必要な量の温水を貯めることが可能となる時間である。
(第2のヒートポンプ作動処理)
図4は、コントローラ100が実行する第2のヒートポンプ作動処理の内容を示すフローチャートである。上記の通り、第2のヒートポンプ作動時刻B0が到来すると、コントローラ100は、図4の処理を開始する。まず、S30では、コントローラ100は、サーミスタ24が測定する温度(即ち、タンク10の下部から導出され、ヒートポンプ50を通過する前の水の水温)が、所定の閾値TBより高いか否か(即ちタンク10が満蓄状態か否か)判断する。S30でYESと判断される場合、S38に進む。一方、S30でNOと判断される場合、S32に進む。
S32では、コントローラ100は、ヒートポンプ50を作動させる。また、コントローラ100は、循環ポンプ22を回転させる。即ち、コントローラ100は、上記の蓄熱運転を開始する。なお、S32の時点で既にヒートポンプ50及び循環ポンプ22が作動している場合、コントローラ100は、ヒートポンプ50及び循環ポンプ22を継続して作動させる。S32を終えると、S34に進む。
一方、S38では、ヒートポンプ50及び循環ポンプ22を停止させる。上記の通り、S30でYESと判断される場合には、タンク10は満蓄状態である。そのため、それ以上、ヒートポンプ50及び循環ポンプ22を作動させる必要がない。S38を終えると、S34に進む。
S34では、コントローラ100は、湯張り開始時刻B1が到来したか否か判断する。S34でYESと判断される場合、S36に進み、湯張り処理(図4参照)を開始する。一方、S34でNOの場合、S30に戻る。
本実施例では、図4の第2のヒートポンプ作動処理が開始された時点で、タンク10内に沸き上げ設定温度の温水が十分に貯められていない場合(例えば、サーミスタ12の測定温度が給湯設定温度以下である場合)には、上記のS32でヒートポンプ50を作動させた後、タンク10が満蓄状態になる前に、湯張り開始時刻B1が到来する(S34でYES)。即ち、本実施例では、コントローラ100は、第2のヒートポンプ作動時刻B0にヒートポンプ50を作動させる(S32)と、湯張り開始時刻B1において、サーミスタ24が測定する温度が、所定の閾値TB未満になるように、第2の所定時間βを特定している。
(湯張り処理)
上記の通り、湯張り開始時刻B1が到来すると、S36において、コントローラ100は、湯張り処理を開始する。図5は、湯張り処理の内容を示すフローチャートである。なお、本実施例では、湯張り開始時刻B1が到来すると、自動的に湯張り処理が開始される例を説明するが、変形例では、ユーザによって所定の湯張り開始操作が行われる場合に、湯張り処理を開始してもよい。
図5のS50では、コントローラ100は、湯張り運転を開始する。即ち、コントローラ100は、浴槽の給湯栓を開き、浴槽への温水の供給を開始する。次いで、S52では、コントローラ100は、ヒートポンプ50が作動中であるか否か判断する。上記の通り、湯張り開始時刻B1が到来した時点で、タンク10が満蓄状態でなかった場合には、ヒートポンプ50は継続して作動している。その場合、コントローラ100はS52でYESと判断し、S58に進む。一方、湯張り開始時刻B1が到来した時点で、タンク10が満蓄状態であった場合には、ヒートポンプ50は停止している。その場合、コントローラ100はS52でNOと判断し、S54に進む。
S54では、コントローラ100は、サーミスタ16が測定する温度が、所定の閾値TA以下になることを監視する。S54でYESの場合、S56に進む。S54でYESの場合、湯張り運転の結果、タンク10内に貯められていた温水(閾値TAより高い温度の温水)の量が残り30L以下まで減少したことを意味する。S56では、コントローラ100は、ヒートポンプ50を作動させるとともに、循環ポンプ22を回転させる。
続くS58では、コントローラ100は、サーミスタ12が測定する温度(即ち、タンク10の上部から6Lの位置の水温)が、給湯設定温度以下になることを監視する。S58でYESと判断される場合には、タンク10内に貯められていた温水(給湯設定温度より高い温度の温水)の量が残り6L以下まで減少したことを意味する。以下では、この状態のことを「湯切れ状態」と呼ぶ場合がある。本実施例では、湯張り運転において、150L〜180Lの温水が必要とされる。上記の通り、本実施例では、タンク10の容量は100Lであるため、湯張り運転の途中で必ず湯切れ状態(S58でYES)が発生する。S58でYESと判断される場合(即ち、湯切れ状態の場合)、S60に進む。
S60では、コントローラ100は、バーナ加熱装置60を作動させる。なお、この場合も、コントローラ100は、ヒートポンプ50及び循環ポンプ22を継続して作動させる。この結果、浴槽には、ヒートポンプ50及びバーナ加熱装置60で加熱された温水が供給される。
次いで、S62では、コントローラ100は、湯張り運転が完了することを監視する。所定量(例えば150L)の温水を浴槽に供給し終えると、コントローラ100は、S62でYESと判断し、S64に進む。
S64では、コントローラ100は、S60で作動させたバーナ加熱装置60を停止させる。なお、この場合も、コントローラ100は、ヒートポンプ50及び循環ポンプ22を所定時間継続して作動させる。S64を終えると、図5の湯張り処理が終了する。同時に、図4の処理も終了する。上記の通り、本実施例の給湯システム2では、湯張り開始時刻B1において、タンク10内に、湯張りのために必要な量の一部の温水を貯えておくことができる。即ち、第2の所定時間βは、その時間の間だけヒートポンプ50を作動させることによって、湯張り開始時刻B1の時点で、タンク10内に、必要な量の温水を貯めることが可能となる時間である。
また、上記の通り、コントローラ100は、第2のヒートポンプ作動時刻B0にヒートポンプ50を作動させる(S32)と、湯張り開始時刻B1において、サーミスタ24が測定する温度が、所定の閾値TB未満になるように、第2の所定時間βを特定している。そのため、湯張り開始時刻B1が到来した時点で、タンク10が満蓄状態でない場合には、浴槽に温水の供給を開始した後も(図5のS50)、ヒートポンプ50を継続して作動させる(図5のS52でYES)。この場合、ヒートポンプ50で水を加熱してタンク10に貯めながら、浴槽に温水を供給することができる。一方、湯張り開始時刻B1において、ヒートポンプ50が停止している場合(図5のS52でNO)、後でヒートポンプ50を再度作動させる必要があり、時間がかかる(図5のS56)。また、湯張り開始時刻B1において、ヒートポンプ50が継続して作動している場合には(図5のS52でYES)、湯張り開始時刻B1において、ヒートポンプ50が停止している場合(図5のS52でNO)と比べて、ヒートポンプ50の停止及び再作動が頻繁に行われることを抑制することができる。即ち、ヒートポンプ50の停止及び再作動によるロスを減らしてエネルギー効率を高くすることができ、さらに、ヒートポンプ50の耐久性の低下を抑制することができる。
(ヒートポンプ停止処理)
ヒートポンプ停止時刻G0が到来すると、コントローラ100は、ヒートポンプ停止処理(図示省略)を開始する。即ち、コントローラ100は、ヒートポンプ停止時刻G0の時点で、ヒートポンプ50が作動中である場合、ヒートポンプ50を停止させる。なお、ヒートポンプ50が作動していない場合、コントローラ100は、そのままヒートポンプ50を停止させておく。コントローラ100は、ヒートポンプ停止時刻G0でヒートポンプ50を停止させると、次の日までヒートポンプ50を作動させない。その後、給湯終了時刻G1の近傍の時刻に、最後の給湯運転が終了する。従って、本実施例の給湯システム2では、給湯終了時刻G1において、タンク10内に、過剰な温水を貯えないようにすることができる。即ち、第3の所定時間γは、その時間の間にヒートポンプ50を作動させないことにより、給湯終了時刻G1の時点で、タンク10内に、過剰な温水を貯えないようにすることが可能となる時間である。
以上、本実施例の給湯システム2の構成及び動作について説明した。上記の通り、本実施例の給湯システム2は、特定の世帯において、温水が必要とされる可能性が高い給湯開始時刻と湯張り開始時刻、及び、それ以降に温水が必要とされない可能性が高い給湯終了時刻、の3つの時刻に着目し、その3つの時刻において、適当な量の温水をタンクに貯めておくように制御を行う。そのため、本実施例の給湯システム2は、従来のように、温水が必要とされる全ての時間帯について制御を行う必要がない。従って、上記の給湯システム2では、24時間(1日)を単位とする単位時間において、比較的簡易な制御によって、適当な量の温水をタンクに貯めておくことが可能である。
また、上記の通り、本実施例の給湯システム2は、サーミスタ32が測定する温度TW(即ち水道水の水温)に基づいて、第1の所定時間α、第2の所定時間β、及び、第3の所定時間γを適切に特定することができる。水道水の水温は、季節や地理的状況に応じて変化する。例えば、水道水の水温が低くなる場合(例えば冬期)、タンク10に給湯に必要な量の温水を貯めるためには、ヒートポンプ50を比較的長時間作動させる必要がある。本実施例の給湯システム2は、サーミスタ32が測定する温度TWが低い場合、比較的長い第1の所定時間α及び第2の所定時間βを特定できる。同様に、水道水の水温が低くなる場合、給湯終了時刻G1において必要とされる温水の加熱量は、水道水の水温が高い場合に比べて多くなることが予想される。本実施例の給湯システム2は、サーミスタ32が測定する温度TWが低い場合、比較的短い第3の所定時間γを特定できる。
反対に、水道水の水温が高くなる場合(例えば夏期)、タンク10に給湯に必要な量の温水を貯めるためには、ヒートポンプ50を比較的短時間作動させればよい。本実施例の給湯システム2は、サーミスタ32が測定する温度TWが高い場合、比較的短い第1の所定時間α及び第2の所定時間βを特定できる。同様に、水道水の水温が高くなる場合、給湯終了時刻G1において必要とされる温水の加熱量は、水道水の水温が低い場合に比べて少なくなることが予想される。本実施例の給湯システム2は、サーミスタ32が測定する温度TWが高い場合、比較的長い第3の所定時間γを特定できる。
以上の通り、本実施例の給湯システム2は、第1の所定時間α、第2の所定時間β、及び、第3の所定時間γを適切に特定することができる。そのため、本実施例の給湯システム2は、季節や地理的状況に適した第1のヒートポンプ作動時刻S0及び第2のヒートポンプ作動時刻B0に、ヒートポンプ50を作動させることができるとともに、季節や地理的状況に適したヒートポンプ停止時刻G0に、ヒートポンプ50を停止させることができる。従って、給湯システム2は、給湯開始時刻S1、湯張り開始時刻B1、及び、給湯終了時刻G1、の3つの時刻において、適当な量の温水をタンク10に貯めておくことが可能になる。
以上、実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例1) コントローラ100は、特定の世帯の過去7日分の運転履歴から、過去7日間において最初に給湯が開始された時刻の平均時刻を、給湯開始時刻S1として特定してもよい。同様に、コントローラ100は、特定の世帯の過去7日分の運転履歴から、過去7日間において湯張りが開始された時刻の平均時刻を、湯張り開始時刻B1として特定してもよい。さらに、コントローラ100は、特定の世帯の過去7日分の運転履歴から、過去7日間において最後に給湯運転が終了した時刻の平均時刻を、給湯終了時刻G1として特定してもよい。
(変形例2)コントローラ100は、温度TWが高くなるほど短い時間を特定するのであれば、上記の手法に限らず、任意の方法によって第1の所定時間αを特定してもよい。従って、例えば、コントローラ100は、温度TWを用いて所定の計算を行い、第1の所定時間αを算出してもよい。同様に、コントローラ100は、温度TWが高くなるほど短い時間を特定するのであれば、任意の方法によって第2の所定時間βを特定してもよい。また、コントローラ100は、温度TWが高くなるほど長い時間を特定するのであれば、任意の方法によって第3の所定時間γを特定してもよい。
(変形例3) コントローラ100は、サーミスタ32が測定する水温TWに代えて、外気温センサ52が測定する外気温に基づいて、第1の所定時間α、第2の所定時間β、第3の所定時間γを特定してもよい。また、コントローラ100は、サーミスタ32が測定する水温と外気温センサ52が測定する外気温とに基づいて、第1の所定時間α、第2の所定時間β、第3の所定時間γを特定してもよい。
2 給湯システム
10 タンク
12 サーミスタ
14 サーミスタ
16 サーミスタ
18 サーミスタ
20 タンク水循環路
22 循環ポンプ
24 サーミスタ
30 水道水導入路
30a 第1導入路
30b 第2導入路
31 水道水供給源
32 サーミスタ
40 供給路
42 混合弁
44 サーミスタ
50 ヒートポンプ
52 外気温センサ
60 バーナ加熱装置
100 コントローラ

Claims (3)

  1. 給湯システムであり、
    外気から吸熱するヒートポンプと、
    ヒートポンプによって加熱された温水を貯えるタンクと、
    タンク内の温水を温水利用箇所に供給する供給路と、
    コントローラと、を備え、
    コントローラは、
    過去の所定期間内において、温水の供給が開始された時刻と温水の供給が終了した時刻とのうち少なくとも一方の時刻を示す時刻情報を記憶し、
    時刻情報に基づいて、24時間を単位とする単位時間における、最初の温水の供給が開始されるべき給湯開始時刻と、給湯開始時刻より後の時刻であって、浴槽に所定量の温水の供給が開始されるべき湯張り開始時刻と、最後の温水の供給が終了するべき給湯終了時刻と、を特定し、
    給湯開始時刻より第1の所定時間だけ前の時刻である第1のヒートポンプ作動時刻に、ヒートポンプを作動させ、
    湯張り開始時刻より第2の所定時間だけ前の時刻である第2のヒートポンプ作動時刻に、ヒートポンプを作動させ、
    給湯終了時刻より第3の所定時間だけ前の時刻であるヒートポンプ停止時刻に、ヒートポンプを停止させる、
    給湯システム。
  2. タンクの下部の水の温度を測定する第1測定手段をさらに備え、
    コントローラは、
    第1測定手段によって測定される温度が所定温度以上である場合に、ヒートポンプを停止させるとともに、
    第2のヒートポンプ作動時刻にヒートポンプを作動させることによって、湯張り開始時刻において、第1測定手段によって測定される温度が所定温度未満になるように、第2の所定時間を特定する、
    請求項1に記載の給湯システム。
  3. 外気温と水道水の水温とのうち少なくとも一方の温度を測定する第2測定手段をさらに備え、
    コントローラは、
    第2測定手段によって測定される温度が高いほど、短い第1の所定時間を特定し、
    第2測定手段によって測定される温度が高いほど、短い第2の所定時間を特定し、
    第2測定手段によって測定される温度が高いほど、長い第3の所定時間を特定する、
    請求項1又は2に記載の給湯システム。
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