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JP2013213771A - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄用薬剤の影響をなくし、かつメンテナンス時間を短縮しつつメンテナンス時の操作性を向上することができる自動分析装置を提供することにある。
【解決手段】本実施形態に係る自動分析装置は、純水を貯める純水タンク42と、前記純水にマイクロバブルを発生させ、前記マイクロバブルを有する純水を前記純水タンク42に注入するマイクロバブル発生ユニット45と、前記マイクロバブル発生ユニット45に純水発生装置200で発生された純水を供給するために、前記純水発生装置200と前記純水タンク42とを接続する流路を、前記純水発生装置200と前記マイクロバブル発生ユニット45とを接続する流路に切り替える流路切り替え部41と、前記マイクロバブル発生ユニット45に前記純水を供給するために、前記流路切り替え部41を制御する制御部80と、を具備することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、自動分析装置に関する。
従来、自動分析装置において、サンプルプローブおよび試薬プローブ(以下、分注プローブと呼ぶ)の内外壁の洗浄、攪拌子の洗浄、反応容器内の洗浄には、自動分析装置内の流路を通して供給されるイオン交換水(以下、純水と呼ぶ)が用いられる。また、流路の洗浄は、純水を所定期間にわたって連続的に流すことにより実行されている。純水は水道水と異なり塩素成分を含まないため、自動分析装置の各ユニットにおいて純水が存在する領域、純水タンク、および流路には、微生物およびカビが発生する問題がある。また、純水による洗浄では、洗浄対象物に付着した汚れを除去することが難しい問題がある。
この問題を解決するため、定期的なメンテナンス時などにおいて、次亜塩素酸ナトリウムなどの薬剤が純水タンクに混入される。混入された薬剤により、純水を流す流路および分注プローブの内外壁、反応容器内、攪拌子などが、例えば1時間ほど洗浄される。薬剤による洗浄後、流路および分注プローブの内外壁、反応容器内、攪拌子などは、純水によりすすがれる。流路またはプローブ内外壁等への薬剤成分の残存は、測定データに影響を及ぼす可能性があるため、すすぎ時間は、例えば1乃至2時間など十分に行う必要がある。加えて、純水によるすすぎの後、測定と同様な評価により、すすぎが完全に行われたか否かを判定する必要がある。これらのことから、薬剤による洗浄には、上記すすぎ時間とすすぎの完了確認のための時間とにより、メンテナンスの時間を増大させる問題がある。
さらに、プローブを洗浄する洗浄プールで発生された廃液を自動分析装置外へ排出する廃液流路を洗浄する場合、例えば洗浄プールに薬剤を直接投入する必要がある。洗浄プールは自動分析装置において狭い領域を占めているため、薬剤投入の操作性が悪い問題がある。
特開2008−26221号公報 特開2009−210274号公報 特開2007−47001号公報 特許第4020843号公報 特開2008−203197号公報
目的は、洗浄用薬剤の影響をなくし、かつメンテナンス時間を短縮しつつメンテナンス時の操作性を向上することができる自動分析装置を提供することにある。
本実施形態に係る自動分析装置は、純水を貯める純水タンクと、前記純水にマイクロバブルを発生させ、前記マイクロバブルを有する純水を前記純水タンクに注入するマイクロバブル発生ユニットと、前記マイクロバブル発生ユニットに純水発生装置で発生された純水を供給するために、前記純水発生装置と前記純水タンクとを接続する流路を、前記純水発生装置と前記マイクロバブル発生ユニットとを接続する流路に切り替える流路切り替え部と、前記マイクロバブル発生ユニットに前記純水を供給するために、前記流路切り替え部を制御する制御部と、を具備することを特徴とする。
図1は、第1の実施形態に係る自動分析装置の構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る反応機構の外観の一例を示す斜視図である。 図3は、第1の実施形態に係る流路洗浄機構の構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係り、流路洗浄機構における流路洗浄機能に関する処理の手順を示すフローチャートである。 図5は、第1の実施形態の変形例に係る流路洗浄機構の構成の一例を示す図である。 図6は、第2の実施形態に係る流路洗浄機構の構成の一例を示す図である。 図7は、第2の実施形態に係り、流路洗浄機構における流路洗浄機能に関する処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、第2の実施形態の変形例に係る流路洗浄機構の構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係わる自動分析装置を説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態に係る自動分析装置のブロック構成図を示している。図1に示すように、自動分析装置100は、反応機構30、流路洗浄機構40、分析部50、出力部60、入力部70、システム制御部80、インターフェース(以下I/Fと呼ぶ)700、流路洗浄機構40を備える。
反応機構30は、測光部32と分注ユニット34と洗浄ユニット35と洗浄プール37と廃液流路38とを有する。図2は、反応機構30の外観を示す斜視図である。図2に示すように反応機構30は、反応ディスク310、ディスクサンプラ330、第1試薬庫350、第2試薬庫370、サンプルプローブ334、サンプルアーム336、第1試薬プローブ354、第1試薬アーム356、第2試薬プローブ374、第2試薬アーム376、攪拌部320、反応容器洗浄ユニット325、測光部32、を有する。分注ユニット34は、サンプルプローブ334、サンプルアーム336、第1試薬プローブ354、第1試薬アーム356、第2試薬プローブ374、第2試薬アーム376、図示していないサンプル分注ポンプ、第1試薬分注ポンプ、第2試薬分注ポンプを有する。以下、混乱がない限り、サンプルプローブ334、第1試薬プローブ354、第2試薬プローブ374をまとめて分注プローブと呼ぶ。以下、混乱がない限り、サンプル分注ポンプ、第1試薬分注ポンプ、第2試薬分注ポンプをまとめて分注ポンプと呼ぶ。洗浄プール37は、図示していない分注プローブ用の洗浄プールと図示していない撹拌子324用の洗浄プールとを有する。
反応ディスク310は、円周上に複数配置された反応容器312を回転可能に保持する。反応容器312は、反応ディスク310内の恒温槽に収容されている。反応ディスク310は、分析サイクルごとに所定の角度で回転した後、停止する。これにより、反応容器312は、所定の角度だけ回転される。
ディスクサンプラ330は、サンプル容器332を回動可能に保持する。サンプル容器332は、標準物質や被検試料などのサンプルを収容する。
第1試薬庫350は、複数の第1試薬容器352を有する。第2試薬庫370は、複数の第2試薬容器372を有する。第1試薬容器352および第2試薬容器372には、各検査項目の成分と反応する試薬が納められている。
サンプルアーム336は、サンプルプローブ334を回動可能に支持する。サンプルプローブ334は、サンプル分注ポンプにより、ディスクサンプラ330上におけるサンプルを吸引する位置にあるサンプル容器332から、サンプルを吸引する。サンプルプローブ334は、吸引したサンプルを、反応ディスク310上のサンプルが吐出される位置にある反応容器312に吐出する。サンプルの吐出後、サンプルアーム336は、後述する洗浄プール37へ、サンプルプローブ334を移動させる。サンプルプローブ334は、洗浄プール37で洗浄される。
第1試薬プローブ354は、第1試薬アーム356の先端に取り付けられている。第1試薬アーム356は、第1試薬プローブ354を回動可能および上下動可能に支持する。第1試薬プローブ354は、第1試薬分注ポンプにより、第1試薬庫350上における第1試薬を吸引する位置にある第1試薬容器352から、第1試薬を吸引する。第1試薬プローブ354は、吸引した第1試薬を、反応ディスク310上の第1試薬が吐出される位置にある反応容器312に吐出する。第1試薬の吐出後、第1試薬アーム356は、後述する洗浄プール37へ、第1試薬プローブ354を移動させる。第1試薬プローブ354は、洗浄プール37で洗浄される。
第2試薬プローブ374は、第2試薬アーム376の先端に取り付けられている。第2試薬アーム376は、第2試薬プローブ374を回動可能および上下動可能に支持する。第2試薬プローブ374は、第2試薬分注ポンプにより、第2試薬庫370上における第2試薬を吸引する位置にある第2試薬容器372から、第2試薬を吸引する。第2試薬プローブ374は、吸引した第2試薬を、反応ディスク310上の第2試薬が吐出される位置にある反応容器312に吐出する。第2試薬の吐出後、第2試薬アーム376は、後述する洗浄プール37へ、第2試薬プローブ374を移動させる。第2試薬プローブ374は、洗浄プール37で洗浄される。
攪拌部320は、攪拌アーム322と攪拌子324とを有する。攪拌子324は、攪拌アーム322の先端に取り付けられている。攪拌アーム322は、攪拌子324を回動可能および上下動可能に支持する。攪拌アーム322は、反応ディスク310上における反応容器312内の被検混合物を攪拌する位置に停止した反応容器312内に、攪拌子324を待機位置から下降させて挿入する。攪拌子324の先端が反応容器312の内底面の近傍まで下降すると、攪拌アーム322は、攪拌子324の下降を停止させる。攪拌子324の停止後、攪拌子324は、反応機構制御部36の制御により振動する。攪拌子324が振動することにより、反応容器312内の混合液(サンプルと第1試薬、サンプルと第2試薬、サンプルと第1試薬と第2試薬)は、攪拌される。攪拌後、攪拌アーム322は、攪拌子324を待機位置まで上昇させる。続いて、攪拌アーム322は、攪拌子324を洗浄プール37に移動させる。撹拌子324は、洗浄プール37で洗浄される。
測光部32は、被検試料と試薬の混合物(以下被検混合物と呼ぶ)に光を照射する。測光部32は、被検混合物を透過した光を吸光度に変換し、被検試料に関する吸光度のデータを発生する。測光部32は、発生した吸光度のデータを後述するデータ記憶部52へ出力する。測光部32は、標準物質と試薬の混合物(以下標準混合物と呼ぶ)に光を照射する。標準物質とは、測定する物質と同じか共通の性質を有する物質または、試薬との反応に共通性のある物質のことである。測光部32は、標準混合物を透過した光を吸光度に変換し、標準物質に関する吸光度のデータを発生する。測光部32は、標準物質に関する吸光度のデータをデータ記憶部52へ出力する。
洗浄プール37は、分注プローブと攪拌子324とを、純水により洗浄する。まず、分注プローブの洗浄について説明する。分注プローブが洗浄プール37に挿入されると、洗浄プール37は、洗浄プール37の側壁に設置されたノズルから純水を吐出する。純水の吐出により、分注プローブの外壁が洗浄される。また、分注プローブは、分注ユニット34に供給された純水を、分注ポンプにより吐出することで、分注プローブの内壁を洗浄する。撹拌子324が洗浄プール37に挿入されると、洗浄プール37は、洗浄プール37の側壁に設置されたノズルから純水を吐出する。純水の吐出により、攪拌子324が洗浄される。
洗浄ユニット35は、図示していない支持機構と洗浄ノズルと乾燥ノズルとを有する。支持機構は、洗浄ノズルと乾燥ノズルとを、それぞれ上下移動可能に支持する。洗浄ノズルは、反応ディスク310上における反応容器312を洗浄する位置にある反応容器312から、洗浄ポンプにより混合液を吸引する。混合液を吸引後、洗浄ノズルは純水を吐出して、反応容器312内を洗浄する。乾燥ノズルは、反応ディスク310上における反応容器312を乾燥する位置にある反応容器312内を、乾燥ポンプにより乾燥させる。
反応機構制御部36は、入力部70を介して操作者により入力された分析項目、分析手順等に関するシステム制御部80からの信号に基づいて、図2に示す反応機構30の各要素に対してシーケンスを組む。反応機構制御部36は、組まれたシーケンスに基づいて、図2に示す反応ディスク310、ディスクサンプラ330、第1試薬庫350、第2試薬庫370をそれぞれ所定のタイミングで所定の角度で回転させる。
廃液流路38は、洗浄ユニット35および洗浄プール37において発生した廃液を、本自動分析装置100外に排出する流路である。
反応機構制御部36は、組まれたシーケンスに基づいて、サンプルプローブ334、第1試薬プローブ354、第2試薬プローブ374をそれぞれ回動および上下動させる。反応機構制御部36は、組まれたシーケンスに基づいて、攪拌子324、洗浄ユニット325の洗浄ノズルおよび乾燥ノズルをそれぞれ上下動させる。反応機構制御部36は、組まれたシーケンスに基づいて、図示していないサンプル分注ポンプ、第1試薬分注ポンプ、第2試薬分注ポンプ、洗浄ポンプ、乾燥ポンプをそれぞれ駆動する。反応機構制御部36は、組まれたシーケンスに基づいて、攪拌子324を振動させる。
流路洗浄機構40は、流路切り替え部41と、純水タンク42と、純水ポンプ43と、脱気ユニット44と、マイクロバブル発生ユニット45とを有する。図3は、流路洗浄機構40の構成の一例を示す構成図である。純水タンク42と分注ユニット34とは、純水ポンプ43と脱気ユニット44とを介して、第1流路により接続される。洗浄ユニット35は、純水ポンプ43と脱気ユニット44との間の第1流路から分岐した第2流路を介して、純水タンク42に接続される。洗浄プール37は、純水ポンプ43と脱気ユニット44との間の第1流路から分岐した第3流路を介して、純水タンク42に接続される。
流路洗浄機構40は、本自動分析装置100の外部にある純水発生装置(以下、イオン交換装置と呼ぶ)200に接続される。イオン交換装置は、純水を発生する。純水発生装置200で発生された純水は、後述する流路切り替え部41により、純水タンク42と、マイクロバブル発生ユニット45とのうちいずれか一方に供給される。流路切り替え部41を構成する3方弁は、イオン交換装置に接続された流路と、純水タンク42に接続された流路と、マイクロバブル発生ユニット45に接続された流路とを接続する。流路切り替え部41は、3方弁の代わりに、流路を分岐する分岐部と2つの2方弁を用いても良く、例えば、電磁駆動、モータ駆動、空気駆動、油圧駆動など、いずれの駆動方式であってもよい。3方弁は、後述するシステム制御部80からの指示に従って、イオン交換装置から純水タンク42へ純水を供給するために、流路を開放する。この時、マイクロバブル発生ユニット45へは、純水は供給されない。また、3方弁は、後述するシステム制御部80からの指示に従って、イオン交換装置からマイクロバブル発生ユニット45へ純水を供給するために、流路を開放する。この時、純水タンク42へは、純水は供給されない。
純水タンク42は、純水を貯める。純水タンク42は、所定水位まで、後述するマイクロバブルを有する純水を貯めるためのセンサを有する。なお、純水タンク42は、センサの代わりにフロートゲージを有していてもよい。純水ポンプ42は、純水タンク42に貯められた純水またはマイクロバブルを有する純水を、分注ユニット34、洗浄ユニット35、洗浄プール37に供給する。
マイクロバブル発生ユニット45は、後述するシステム制御部80からの指示に従って、マイクロバブルを発生する。なお、マイクロバブル発生ユニット45は、イオン交換装置とマイクロバブル発生ユニット45との流路の開通を契機として稼働してもよい。マイクロバブル発生ユニット45は、流路切り替え部41を介して純水の供給を受けると、純水中にマイクロバブルを発生させる。マイクロバブルとは、例えば、発生時の粒径が50μm以下の気泡である。マイクロバブルは、純水中において、粒径が徐々に縮小する。その後、マイクロバブルは完全溶解する。このとき、フリーラジカルが発生する。フリーラジカルは、化学物質の分解性に優れている。すなわち、フリーラジカルは、汚れを分解する。マイクロバブル発生ユニット45は、マイクロバブルを有する純水を純水タンクに供給する。なお、マイクロバブル発生ユニット45は、イオン交換装置と純水タンク43との流路の開通、またはイオン交換装置とマイクロバブル発生ユニット45との流路の閉塞を契機として、稼働を停止してもよい。
純水ポンプ43は、純水タンク42に貯められた純水、または所定水位まで貯められたマイクロバブルを有する純水を、分注ユニット34と洗浄ユニット35と洗浄プール37とに供給する。
脱気ユニット44は、分注ユニット34に供給される純水を脱気する(以下、脱気機能と呼ぶ)。脱気ユニット44は、システム制御部80の制御により、マイクロバブル発生ユニット45の稼働を契機として、脱気機能を停止する。
分析部50は、試料分析部51とデータ記憶部52とを有する。試料分析部51は、データ記憶部52に記憶された吸光度のデータと分析項目とに基づいて、検量線のデータを発生する。発生された検量線のデータは、データ記憶部52に記憶されるとともに、出力部60へ出力される。試料分析部51は、当該検量線のデータとデータ記憶部52に記憶された被検試料に関する吸光度のデータとに基づいて、検査項目に対応する成分の濃度および活性値などに関する分析データを発生する。発生された分析データは、データ記憶部52に記憶されるとともに、出力部60へ出力される。
データ記憶部52は、ハードディスク等の記憶媒体を有する。データ記憶部52は、反応機構30の測光部32により発生された吸光度のデータを記憶する。データ記憶部52は、試料分析部51により発生された検量線のデータを、標準物質ごとに記憶する。データ記憶部52は、試料分析部51により発生された分析データを、被検試料ごとに記憶する。
入力部70は、キーボード、マウス、各種ボタン、タッチキーパネル等の入力デバイスを有する。入力部70は、入力デバイスを介して操作者により入力された各測定項目の分析条件、被検試料ごとに測定する測定項目などを、操作信号としてシステム制御部80へ出力する。また、入力部70を介して操作者により入力された情報は、図示していない記憶部に記憶されてもよい。
入力部70は、マイクロバブル発生ユニット45に純水を供給するタイミング(以下、洗浄開始タイミングと呼ぶ)を入力する。このタイミングは、マイクロバブルを有する純水を分注ユニット34、洗浄ユニット35、洗浄プール37に供給するタイミングであってもよい。また、入力部70は、マイクロバブルを有する純水による分注ユニット34、洗浄ユニット35、洗浄プール37の洗浄(以下、マイクロバブル洗浄と呼ぶ)を終了するタイミング(以下、洗浄終了タイミング)を入力してもよい。洗浄終了タイミングは、終了予定時刻であってもよいし、マイクロバブル洗浄を強制終了させるタイミング(以下、強制終了タイミング)であってもよい。なお、入力部70は、洗浄開始タイミングを入力するためのボタン、強制終了タイミングを入力するためのボタンを有してもよい。
出力部60は、印刷部61と表示部62とを有する。出力部60は、分析部50で発生された検量線と分析データとを、印刷または表示として出力する。印刷部61は、例えばプリンタ等の出力デバイスを用いて、分析部50で発生された検量線と分析データを、プリンタ用紙に所定のレイアウトで印刷する。
表示部62は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示デバイスを用いて、分析部50で発生された検量線と分析データとを所定のレイアウトで表示する。また、表示部62は、各測定項目に関する被検試料の液量、試薬の液量、測光ビームの波長等の分析条件を設定するための分析条件設定画面、被検試料に関して被検体IDや被検体名等を設定するための被検体情報設定画面、被検試料ごとの測定項目を選択するための測定項目選択画面等を表示する。
表示部62は、洗浄開始タイミングと洗浄終了タイミングとを表示する。表示部62は、例えば、本自動分析装置100をシャットダウンする際、2種のシャットダウンの形態を表示してもよい。2種のシャットダウンの形態とは、分注ユニット34、洗浄ユニット35、洗浄プール37を、マイクロバブルを有する純水で洗浄してからシャットダウンをする形態と、洗浄しないでシャットダウンする形態とである。また、表示部62は、複数の洗浄開始タイミングを表示することも可能である。複数の洗浄開始タイミングとは、例えば、本自動分析装置100の立ち上げ時と、本自動分析装置100のシャットダウン時などである。
なお、表示部62は、マイクロバブルを有する純水で、分注ユニット34、洗浄ユニット35、洗浄プール37を洗浄しているとき、マイクロバブル洗浄中などの表示をすることも可能である。また、表示部62は、マイクロバブルを有する純水で洗浄が終了するまでの時間をカウントダウン形式で表示してもよい。
システム制御部80は、CPU(Central Processing Unit)を有する。システム制御部80は、本自動分析装置100における各部を統括して制御する。システム制御部80は、入力部70から供給される操作信号等に基づいて、各部および各ユニットを制御する。システム制御部80は、入力部70を介して洗浄開始タイミングが入力されると、純水をマイクロバブル発生ユニット45に供給するために、流路切り替え部41を制御する。この時、システム制御部80は、マイクロバブル発生ユニット45の稼働を開始させ、脱気ユニット44の稼働を停止させる。なお、システム制御部80は、洗浄開始タイミングの入力を契機として、純水タンク42に貯められた純水を廃液流路に排水させてもよい。これにより、純水タンク42には、マイクロバブルを有する純水が供給される。システム制御部80は、純水タンク42の所定水位までマイクロバブルを有する純水が貯められると、純水ポンプ43を稼働させる。これにより、マイクロバブルを有する純水は、分注ユニット34、洗浄ユニット35、洗浄プール37に供給される。
システム制御部80は、所定時間が経過すると、純水タンク42に純水を供給するために、流路切り替え部41を制御する。所定時間とは、例えば、マイクロバブルが破壊されない程度の時間であり、例えば5分である。この時、システム制御部80は、純水タンク42を制御することにより、純水タンク42に貯められたマイクロバブルを有する純水を、廃棄流路38に排水させてもよい。システム制御部80は、純水タンク42への純水の供給を契機として、マイクロバブル発生ユニット45の稼働を停止し、脱気ユニット44を稼働させる。なお、システム制御部80は、入力部70により入力された洗浄強制終了の操作を契機として、流路切り替え部41を制御してもよい。システム制御部80は、純水タンク42、分注ユニット34、洗浄ユニット35、洗浄プール37を純水ですすぐために、流路切り替え部41と純水ポンプ43とを制御する。
なお、システム制御部80は、複数の洗浄開始タイミングにそれぞれ対応する複数の洗浄終了タイミングに関する対応表を、図示していないメモリに記憶していてもよい。システム制御部80は、入力部70を介して洗浄開始タイミングが選択されると、選択された洗浄開始タイミングと記憶された対応表とを用いて、洗浄終了タイミングを決定する。システム制御部80は、洗浄開始タイミングでマイクロバブル洗浄を実行し、決定した洗浄終了タイミングで、マイクロバブル洗浄を終了する。
I/F700には、例えばネットワークが接続される。ネットワークを介して本自動分析装置100は、PACS(Arrture Archiving and Communication System:医用画像保管通信システム)等に接続されてもよい。
(流路洗浄機能)
流路洗浄機能とは、マイクロバブルを有する純水を、分注ユニット34、洗浄ユニット35、洗浄プール37に供給し、純水が存在するユニットおよび流路を洗浄する機能である。以下、流路洗浄機能に従う処理(以下、流路洗浄処理と呼ぶ)を説明する。
図4は、流路洗浄処理に係り、純水にマイクロバブルを発生させ、分注ユニット34、洗浄ユニット35、洗浄プール37にマイクロバブルを有する純水を供給する手順を示すフローチャートである。
入力部70を介して、洗浄開始タイミングが入力される(ステップSa1)。ついで、脱気ユニット44の脱気機能が停止される(ステップSa2)。マイクロバブル発生ユニット45に純水が供給される。続いて、マイクロバブル発生ユニット45が稼働され、供給された純水にマイクロバブルが混入される(ステップSa3)。マイクロバブルを有する純水が、純水タンク42に注入される(ステップSa4)。マイクロバブルを有する純水が純水タンク42の所定水位まで貯められるまで、ステップSa4の処理が続けられる(ステップSa5)。
マイクロバブルを有する純水が純水タンク42の所定水位まで貯められると、分注ユニット34、洗浄ユニット35、洗浄プール37に、マイクロバブルを有する純水が供給される(ステップSa6)。所定時間が経過するまで、ステップSa6の処理が続けられる(ステップSa7)。所定時間の経過後、マイクロバブル発生ユニット45への純水の供給が停止される。次いで、マイクロバブル発生ユニット45の稼働が停止される(ステップSa8)。純水タンク42に純水が注入される(ステップSa9)。脱気ユニット44の脱気機能が稼働される(ステップSa10)。純水ポンプ43が稼働される。純水が、分注ユニット34、洗浄ユニット35、洗浄プール37に供給される(ステップSa11)。分注ユニット34、洗浄ユニット35、洗浄プール37への純水の供給は、マイクロバブルを有する純水が廃液流路38に排出されるまで実行される。
(変形例)
第1の実施形態との相違は、マイクロバブルを有する純水を廃液流路38に注入するために、マイクロバブル発生ユニット45を制御することにある。
図5は、第1の実施形態の変形例に係る流路洗浄機構40の構成の一例を示す図である。
マイクロバブル発生ユニット45は、後述するシステム制御部80による制御のもとで、発生したマイクロバブルを有する純水を、純水タンク42と、廃液流路38との少なくとも一方に供給する。この時、マイクロバブルを有する純水を供給する供給先の切り替えは、例えば図示していない弁の開閉により実行される。弁の開閉は、後述するシステム制御部80の制御のもとで実行される。
具体的には、例えば、マイクロバブル発生ユニット45は、純水タンク42に接続された流路にマイクロバブルを有する純水を供給することと、供給を停止することとを切り替えるための第1弁を有する。加えて、マイクロバブル発生ユニット45は、例えば、廃液流路38に接続された流路にマイクロバブルを有する純水を供給することと、供給を停止することとを切り替えるための第2弁を有する。なお、マイクロバブル発生ユニット45は、第1、第2弁の代わりに、マイクロバブル発生ユニット45と純水タンク42とを接続する流路と、マイクロバブル発生ユニット45と洗浄ポンプ42とを接続する流路と、マイクロバブル発生ユニット45とを接続するための3方弁を有していてもよい。第1、第2弁または3方弁の開閉は、後述するシステム制御部80の制御により制御される。
廃液流路38は、洗浄プール37との接続部分および洗浄ユニット35との接続部分に、マイクロバブル発生ユニット45から供給されるマイクロバブルを有する純水を注入するためのノズル(以下、廃液流路ノズルと呼ぶ)を有する。マイクロバブルを有する純水は、廃液流路ノズルから廃液流路に注入される。
システム制御部80は、洗浄開始タイミングの入力を契機として、マイクロバブルを有する純水を、純水タンク42と廃液流路38とのうち少なくとも一方に注入するために、マイクロバブル発生ユニット45と廃液洗浄用ポンプ46とを制御する。具体的には、システム制御部80は、マイクロバブル発生ユニット45の稼働を契機として、上記第1弁と上記第2弁の少なくとも一方の開閉を制御する。なお、システム制御部80は、マイクロバブル発生ユニット45の稼働を契機として、3方弁の開閉を制御してもよい。この制御により、マイクロバブル発生ユニット45で発生されたマイクロバブルを有する純水は、廃液流路38と純水タンク42との少なくとも一方に注入される。
なお、システム制御部80は、常時、純水を純水発生装置200からマイクロバブル発生ユニット45に供給させるために、流路切り替え部41を制御してもよい。この時、マイクロバブル発生ユニット45は、常時、純水にマイクロバブルを発生する。さらに、システム制御部80は、廃液洗浄用ポンプ46を常時稼働させる。これにより、廃液流路38にマイクロバブルを有する純水を注入する常時注入することができる。
以上に述べた構成によれば、以下の効果を得ることができる。
本自動分析装置100によれば、マイクロバブル発生ユニット45で発生されたマイクロバブルを有する純水を、洗浄開始タイミングに合わせて、純水タンク42と、分注ユニット34と、洗浄ユニット35と、洗浄プール37とに供給することができる。これにより、純水が流通する流路及び配管内を、マイクロバブルで洗浄することができる。また、マイクロバブルの洗浄により、流路及び配管内を正常な状態に保つことができる。加えて、洗浄薬液を使用せずに、流路及び配管内を洗浄できるため、メンテンナンス時の流路及び配管内の洗浄時間を短縮することができ、操作性を向上させることができる。さらに、自動分析を実行しているときに、分注ユニット34にマイクロバブルを有する純水を供給しないため、分注時の圧力によって、マイクロバブルが収縮拡大することにより、正確な分注ができなくなることを防止することができる。
また、本自動分析装置100によれば、任意のタイミングで、廃液流路38にマイクロバブルを有する純水を供給することができる。なお、本自動分析装置100によれば、常時、廃液流路38にマイクロバブルを有する純水を供給することも可能である。これにより、廃液流路38の洗浄を常時実行することが可能となり、例えば、洗浄プール37から薬剤を投入することなどの操作性が悪い問題を解消することができる。加えて、低濃度廃液タンクに汚れが沈着することを防止することができる。
以上のことから、操作者が所望するタイミング、または所定の期間ごとに、測定結果に影響が出ないように、純水が流通する配管内を洗浄することができる。これにより、純水が流通する配管内に微生物が発生すること、配管内に付着した汚れを除去すること、分注プローブの内外壁、撹拌子324の外壁、反応容器312の内壁等に汚れが蓄積すること、廃液流路38に汚れが蓄積することを防止することができる。また、マイクロバブルを有する純水で洗浄中であっても、緊急時に本自動分析装置100を使用する場合、洗浄を強制終了し、即自動分析を実行することも可能となる。
(第2の実施形態)
以下に述べる第2の実施形態において、第1の実施形態と同じ構成要素については、説明の重複を避けるため同じ構成部分には同符号を付して、その詳細な説明は省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。
図6は、第2の実施形態に係る流路洗浄機構40の構成の一例を示す図である。
流路洗浄機構40は、純水タンク42と、第1純水ポンプ47と、第2純水ポンプ48と、脱気ユニット44と、マイクロバブル発生ユニット45とを有する。洗浄プール37は、第1純水ポンプ47と脱気ユニット44との間の第1流路から分岐した第2流路を介して、純水タンク42に接続される。洗浄ユニット35は、流路を介して、マイクロバブル発生ユニット45に接続される。
純水発生装置200は純水を発生し、発生した純水を純水タンク42に純水を供給する。
第1純水ポンプ47は、純水タンク42に貯められた純水またはマイクロバブルを有する純水を、第1流路、脱気ユニット44を介して、分注ユニット34に供給する。第1純水ポンプ47は、純水タンク42に貯められた純水またはマイクロバブルを有する純水を、第2流路を介して、洗浄プール37に供給する。
第2純水ポンプ48は、後述するシステム制御部80による制御のもとで、純水タンク42に貯められた純水を、マイクロバブル発生ユニット45に供給する。第2純水ポンプ48は、純水タンク42とマイクロバブル発生ユニット45との間に設けられる。
マイクロバブル発生ユニット45は、純水タンク42から供給された純水に混入するためのマイクロバブルを発生する。マイクロバブル発生ユニット45は、マイクロバブルを有する純水を、洗浄ユニット35へ供給する。マイクロバブル発生ユニット45は、後述するシステム制御部80の制御により、マイクロバブルを有する純水を、純水タンク42に注入する。具体的には、マイクロバブル発生ユニット45は、マイクロバブルを有する純水を純水タンク42に注入するか否かの切り替えを実行する弁を有する。弁の開閉は、システム制御部80の制御により、実行される。なお、弁は、マイクロバブル発生ユニット45と洗浄ユニット35との流路の途中に設けられてもよい。弁が開放されると、マイクロバブルを有する純水は、純水タンク42に注入される。
システム制御部80は、入力部70を介して洗浄開始タイミングが入力されると、純水をマイクロバブル発生ユニット45に供給するために、第2純水ポンプ48を制御する。具体的には、システム制御部80は、洗浄開始タイミングの入力を契機として、マイクロバブル発生ユニット45における弁を開放する。これにより、マイクロバブルを有する純水が、純水タンク42に注入される。この時、システム制御部80は、脱気ユニット44の稼働を停止させる。なお、システム制御部80は、洗浄開始タイミングの入力を契機として、純水タンク42に貯められた純水を廃液流路38に排水させてもよい。これにより、純水タンク42には、マイクロバブルを有する純水が供給される。システム制御部80は、純水タンク42の所定水位までマイクロバブルを有する純水が貯められると、第1純水ポンプ47を稼働させる。これにより、マイクロバブルを有する純水は、分注ユニット34、洗浄プール37に供給される。
システム制御部80は、純水タンク42への純水の供給を契機として、脱気ユニット44を稼働させる。なお、システム制御部80は、入力部70により入力された洗浄強制終了の操作を契機として、脱気ユニット44の稼働を制御してもよい。システム制御部80は、純水タンク42、分注ユニット34、洗浄プール37を純水ですすぐために、第1純水ポンプ47を駆動する。
(流路洗浄機能)
流路洗浄機能とは、マイクロバブルを有する純水を、純水タンク42、分注ユニット34、洗浄ユニット35、洗浄プール37に供給し、純水が存在するユニットおよび流路を洗浄する機能である。洗浄ユニット35には、常時、マイクロバブルを有する純水が供給される。以下、流路洗浄機能に従う処理(以下、流路洗浄処理と呼ぶ)として、分注ユニット34および洗浄プール37に、マイクロバブルを有する純水が供給される手順について説明する。
図7は、第2の実施形態に係り、流路洗浄機構40における流路洗浄機能に関する処理の手順を示すフローチャートである。
入力部70を介して、洗浄開始タイミングが入力される(ステップSb1)。ついで、脱気ユニット44の脱気機能が停止される(ステップSb2)。マイクロバブルを有する純水が、純水タンク42に注入される(ステップSb3)。マイクロバブルを有する純水が純水タンク42の所定水位まで貯められるまで、ステップSb3の処理が続けられる(ステップSb4)。
マイクロバブルを有する純水が純水タンク42の所定水位まで貯められると、第1純水ポンプ47を稼働させることにより、分注ユニット34、洗浄プール37に、マイクロバブルを有する純水が供給される(ステップSb5)。所定時間が経過するまで、ステップSb5の処理が続けられる(ステップSb6)。所定時間の経過後、マイクロバブル発生ユニット45への純水の供給が停止される。次いで、純水タンク42へのマイクロバブルを有する純水の供給が停止される(ステップSb7)。純水タンク42に純水が注入される(ステップSb8)。脱気ユニット44の脱気機能が稼働される(ステップSb9)。純水が、分注ユニット34、洗浄プール37に供給される(ステップSb10)。分注ユニット34、洗浄プール37への純水の供給は、マイクロバブルを有する純水が廃液流路38に排出されるまで実行される。
(変形例)
第2の実施形態との相違は、マイクロバブルを有する純水を廃液流路38に注入するために、マイクロバブル発生ユニット45を制御することにある。
図8は、第2の実施形態の変形例に係る流路洗浄機構40の構成の一例を示す図である。
マイクロバブル発生ユニット45は、後述するシステム制御部80による制御のもとで、マイクロバブルを有する純水を、純水タンク42と、廃液流路38との少なくとも一方に供給する。この時、マイクロバブルを有する純水を供給する供給先の切り替えは、例えば図示していない弁の開閉により実行される。弁の開閉は、後述するシステム制御部80の制御のもとで実行される。マイクロバブル発生ユニット45は、常時、マイクロバブルを有する純水を、廃液流路38に供給することができる。なお、マイクロバブル発生ユニット45は、マイクロバブルを有する純水を、洗浄プール37に供給することも可能である。
具体的には、例えば、マイクロバブル発生ユニット45は、純水タンク42に接続された流路にマイクロバブルを有する純水を供給することと、供給を停止することとを切り替えるための第1弁を有する。加えて、マイクロバブル発生ユニット45は、例えば、廃液流路38に接続された流路にマイクロバブルを有する純水を供給することと、供給を停止することとを切り替えるための第2弁を有する。なお、マイクロバブル発生ユニット45は、第1、第2弁の代わりに、マイクロバブル発生ユニット45と純水タンク42とを接続する流路と、マイクロバブル発生ユニット45と廃液流路38とを接続する流路と、マイクロバブル発生ユニット45とを接続するための3方弁を有していてもよい。第1、第2弁または3方弁の開閉は、後述するシステム制御部80の制御により制御される。
廃液流路38は、洗浄プール37との接続部分および洗浄ユニット35との接続部分に、マイクロバブル発生ユニット45から供給されるマイクロバブルを有する純水を注入するためのノズル(以下、廃液流路ノズルと呼ぶ)を有する。マイクロバブルを有する純水は、廃液流路ノズルから廃液流路48に注入される。
システム制御部80は、洗浄開始タイミングの入力を契機として、マイクロバブルを有する純水を、純水タンク42と廃液流路38とのうち少なくとも一方に注入するために、マイクロバブル発生ユニット45を制御する。具体的には、システム制御部80は、マイクロバブル発生ユニット45の稼働を契機として、上記第1弁と上記第2弁の少なくとも一方の開閉を制御する。なお、システム制御部80は、マイクロバブル発生ユニット45の稼働を契機として、3方弁の開閉を制御してもよい。この制御により、マイクロバブル発生ユニット45で発生されたマイクロバブルを有する純水は、廃液流路38と純水タンク42との少なくとも一方に注入される。
以上に述べた構成によれば、以下の効果を得ることができる。
本自動分析装置100によれば、マイクロバブル発生ユニット45で発生されたマイクロバブルを有する純水を、洗浄開始タイミングに合わせて、純水タンク42と、分注ユニット34と、洗浄プール37とに供給することができる。加えて、本自動分析装置100によれば、マイクロバブル発生ユニット45で発生されたマイクロバブルを有する純水を、常時、洗浄ユニット35に供給することができる。これらにより、純水が流通する流路及び配管内を、マイクロバブルで洗浄することができる。マイクロバブルの洗浄により、流路及び配管内を正常な状態に保つことができる。加えて、洗浄薬液を使用せずに、流路及び配管内を洗浄できるため、メンテンナンス時の流路及び配管内の洗浄時間を短縮することができ、操作性を向上させることができる。さらに、自動分析を実行しているときに、分注ユニット34および洗浄プール37にマイクロバブルを有する純水を供給しないため、分注時の圧力によってマイクロバブルが収縮拡大することにより、正確な分注ができなくなることを防止することができる。加えて、常時、洗浄ユニット35を、マイクロバブルを有する純水で洗浄することができ、かつ洗浄ユニット34で洗浄される反応容器312および撹拌子324の洗浄効果を向上させることができる。
また、本自動分析装置100によれば、任意のタイミングで、廃液流路38にマイクロバブルを有する純水を供給することができる。なお、本自動分析装置100によれば、常時、廃液流路38にマイクロバブルを有する純水を供給することも可能である。これにより、廃液流路38の洗浄を常時実行することが可能となり、例えば、洗浄プール37から薬剤を投入することなどの操作性が悪い問題を解消することができる。
以上のことから、操作者が所望するタイミング、または所定の期間ごとに、測定結果に影響が出ないように、純水が流通する配管内を洗浄することができる。これにより、純水が流通する配管内に微生物が発生すること、配管内に付着した汚れを除去すること、分注プローブの内外壁、撹拌子324の外壁、反応容器312の内壁等に汚れが蓄積すること、廃液流路38に汚れが蓄積することを防止することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
30…反応機構、32…測光部、34…分注ユニット、35…洗浄ユニット、36…反応機構制御部、37…洗浄プール、38…廃液流路、40…流路洗浄機構、41…流路切り替え部、42…純水タンク、43…純水ポンプ、44…脱気ユニット、45…マイクロバブル発生ユニット、46…廃液洗浄用ポンプ、47…第1純水ポンプ、48…第2純水ポンプ、50…分析部、51…試料分析部、52…データ記憶部、60…出力部、61…印刷部、62…表示部、70…入力部、80…システム制御部、100…自動分析装置、200…純水発生装置、310…反応ディスク、312…反応容器、320…攪拌部、322…攪拌アーム、324…攪拌子、325…洗浄部、334…サンプルプローブ、336…サンプルアーム、342…ノズルチップ洗浄部、344…ノズルチップ保持部、346…ノズルチップ保管部、348…洗浄プール、349…洗浄剤交換機構、350…第1試薬庫、352…第1試薬容器、354…第1試薬プローブ、356…第1試薬アーム、370…第2試薬庫、372…第2試薬容器、374…第2試薬プローブ、376…第2試薬アーム、700…I/F、3441…ノズルチップ接続部、3442…ノズルチップ

Claims (7)

  1. 純水を貯める純水タンクと、
    前記純水にマイクロバブルを発生させ、前記マイクロバブルを有する純水を前記純水タンクに注入するマイクロバブル発生ユニットと、
    前記マイクロバブル発生ユニットに純水発生装置で発生された純水を供給するために、前記純水発生装置と前記純水タンクとを接続する流路を、前記純水発生装置と前記マイクロバブル発生ユニットとを接続する流路に切り替える流路切り替え部と、
    前記マイクロバブル発生ユニットに前記純水を供給するために、前記流路切り替え部を制御する制御部と、
    を具備することを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記純水タンクから流路を介して接続され、分注プローブを有する分注ユニットと、
    前記流路から分岐した流路により接続され、前記分注プローブと攪拌子とを洗浄する洗浄プールと、
    前記純水タンクと前記分注ユニットとを接続する前記流路から分岐した流路により接続され、反応容器を洗浄する洗浄ユニットと、
    前記洗浄ユニットと前記洗浄プールとにおいて発生した廃液を排出する廃液流路とをさらに具備し、
    前記マイクロバブル発生ユニットは、
    前記純水タンクと前記廃液流路とのうち少なくとも一方に、前記マイクロバブルを有する純水を注入し、
    前記制御部は、
    前記マイクロバブルを有する純水を、前記純水タンクと前記廃液流路とのうち少なくとも一方に注入するために、前記マイクロバブル発生ユニットを制御すること、
    を特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 純水を貯める純水タンクと、
    前記純水タンクから流路を介して接続され、分注プローブを有する分注ユニットと、
    前記分注プローブにより被検試料と試薬とが分注された反応容器を洗浄する洗浄ユニットと、
    前記純水タンクから供給された純水にマイクロバブルを発生させ、前記洗浄ユニットへ前記マイクロバブルを有する純水を供給するマイクロバブル発生ユニットと、
    前記マイクロバブルを有する純水を、前記純水タンクに注入するために、前記マイクロバブル発生ユニットを制御する制御部と、
    を具備することを特徴とする自動分析装置。
  4. 前記流路から分岐した流路を介して接続され、前記分注プローブと攪拌子とを洗浄する洗浄プールと、
    前記洗浄ユニットと前記洗浄プールとにおいて発生した廃液を排出する廃液流路とをさらに具備し、
    前記マイクロバブル発生ユニットは、
    前記純水タンクと前記廃液流路とのうち少なくとも一方に、前記マイクロバブルを有する純水を注入し、
    前記制御部は、
    前記マイクロバブルを有する純水を、前記純水タンクと前記廃液流路とのうち少なくとも一方に注入するために、前記マイクロバブル発生ユニットを制御すること、
    を特徴とする請求項3に記載の自動分析装置。
  5. 前記純水タンクと前記分注ユニットとを接続する前記流路内の液体を脱気する脱気ユニットをさらに具備し、
    前記制御部は、
    前記純水タンクへの前記マイクロバブルを有する純水の注入を契機として、前記脱気ユニットの脱気機能を停止するために、前記脱気ユニットを制御すること、
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の自動分析装置。
  6. 前記マイクロバブル発生ユニットに前記純水を供給するタイミングを入力する入力部をさらに具備し、
    前記制御部は、
    前記タイミングを契機として、前記流路切り替え部をさらに制御すること、
    を特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  7. 前記制御部が前記流路切り替え部を制御する複数の制御タイミングを表示する表示部をさらに具備し、
    前記制御部は、
    前記表示された複数の制御タイミングのうち前記入力部を介して選択された制御タイミングに従って、前記流路切り替え部をさらに制御すること、
    を特徴とする請求項6に記載の自動分析装置。
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