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JP2013253554A - 二段スクロール圧縮機 - Google Patents

二段スクロール圧縮機 Download PDF

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JP2013253554A
JP2013253554A JP2012129913A JP2012129913A JP2013253554A JP 2013253554 A JP2013253554 A JP 2013253554A JP 2012129913 A JP2012129913 A JP 2012129913A JP 2012129913 A JP2012129913 A JP 2012129913A JP 2013253554 A JP2013253554 A JP 2013253554A
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Japan
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JP2012129913A
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Inventor
Masashi Higashiyama
匡志 東山
Yasuhiro Kawase
康裕 川瀬
Yoichiro Kawamoto
陽一郎 河本
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Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Abstract

【課題】小型化が可能な軸貫通型の二段スクロール圧縮機を提供する。
【解決手段】二段スクロール圧縮機は、旋回スクロール(5)と、旋回スクロールの渦巻状の第1歯部(51)と係合する渦巻状の第1溝部(34)を有する第1固定スクロール(3)と、旋回スクロールの渦巻状の第2歯部(52)と係合する渦巻状の第2溝部(41)を有する第2固定スクロール(4)と、第1及び第2固定スクロールによって回転可能に支持された駆動軸(2)であって、偏心したクランク部(21)によって旋回スクロールを軸支する駆動軸と、旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構(6)とを具備しており、自転防止機構が、第1及び第2固定スクロールにより両端支持された複数のピン(61)と、複数のピンがそれぞれ貫通する、旋回スクロールに形成された複数の貫通穴(62)とを具備しており、複数のピンが、各固定スクロールの各溝部よりも内周側に配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、二段スクロール圧縮機に関するものであり、より詳しくは、旋回スクロール及び固定スクロールを貫通する駆動軸を有する軸貫通型の二段スクロール圧縮機に関するものである。
特許文献1に、直列に二つの圧縮室を有する軸貫通型の二段スクロール圧縮機が示されている。この圧縮機では、オルダムリングからなる自転防止機構が、旋回スクロールと固定スクロールとによって形成される圧縮室よりも半径方向外側に配置されるか、又は旋回スクロールの端板の内部に配置されて、旋回スクロールの自転が防止される。
特開平8−170592号公報
特許文献1に示されるような自転防止機構によって自転防止機能は充分達成されるが、自転防止機構によって、圧縮機の外形の増大が引き起こされることも事実である。つまり、圧縮室よりも半径方向外側に配置された自転防止機構によって圧縮機の外径が拡大され、旋回スクロールの端板の内部に配置された自転防止機構によって圧縮機の軸方向の全長が拡大される。
本発明は前述した従来技術の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、小型化が可能な軸貫通型の二段スクロール圧縮機を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、軸方向で互いに反対向きに延びる渦巻状の第1歯部(51)及び第2歯部(52)を有する旋回スクロール(5)と、旋回スクロール(5)の第1歯部(51)と係合する渦巻状の第1溝部(34)を有する第1固定スクロール(3)と、旋回スクロール(5)の第2歯部(52)と係合する渦巻状の第2溝部(41)を有する第2固定スクロール(4)と、第1及び第2固定スクロール(3,4)によって回転可能に支持された駆動軸(2)であって、該駆動軸(2)の中心軸線(Ax)から偏心したクランク部(21)を有し、クランク部(21)によって旋回スクロール(5)を軸支する駆動軸(2)と、旋回スクロール(5)の自転を防止する自転防止機構(6)と、を具備する二段スクロール圧縮機であって、自転防止機構(6)が、第1及び第2固定スクロール(3,4)により両端支持された複数のピン(61)と、複数のピン(61)がそれぞれ貫通する、旋回スクロール(5)に形成された複数の貫通穴(62)であって、複数のピン(61)に規制される旋回スクロール(5)の公転運動を可能にする複数の貫通穴(62)とを具備しており、複数のピン(61)が、第1固定スクロール(3)の第1溝部(34)及び第2固定スクロール(4)の第2溝部(41)よりも内周側に配置されている二段スクロール圧縮機を提供する。
これによれば、自転防止機構のピンを、固定スクロールの渦巻状の溝部よりも内周側の空きスペースに配置することが可能になるので、自転防止機構によって固定スクロール及び旋回スクロールの外径が拡大されることが避けられる。また、このような自転防止機構のピンは、第1及び第2固定スクロールよりも軸方向に突出することなくそれら固定スクロールにより支持され得るので、自転防止機構によって圧縮機の軸方向の全長が延長されることはない。従って、コンパクトな二段スクロール圧縮機を提供することが可能になる。
また、自転防止機構のピンは、その両端が支持されるので撓みの発生が少なく、従って外径を細くすること、及び従って対応する貫通穴の内径を小さくすることが可能になる。その結果、固定スクロールの渦巻状の溝部よりも内周側の空きスペースが比較的狭い場合でも自転防止機構をそこに配置することが可能になる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の実施形態による圧縮機の模式的な縦断面図である。 図1のI−I断面による前記圧縮機の模式的な横断面図である。
以下、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態による二段スクロール圧縮機1について説明する。
本発明の実施形態による二段スクロール圧縮機1(以下「圧縮機」と呼ぶ)は、軸貫通型のものであって、例えば車両用空調装置の冷凍サイクル装置の構成要素として用いられる。この圧縮機1は、その中心に配置された駆動軸2と、第1固定スクロール3と、この第1固定スクロール3に同芯に結合された第2固定スクロール4と、第1固定スクロール3及び第2固定スクロール4の間に配置された旋回スクロール5と、旋回スクロール5の自転を防止する自転防止機構6と、第1固定スクロール3の図1の上側に結合されたモータハウジング7と、モータハウジング7の上端を閉じる上端板8と、第2固定スクロール4の下側に結合されたベースハウジング9とを具備している。
上端板8、モータハウジング7、第1固定スクロール3、第2固定スクロール4、及びベースハウジング9は、例えば図2に示される第2固定スクロール4の外周部の6箇所の取付穴部10を通るボルト(図示せず)によって、隣接するものと結合されており、またそれらの接合面は図示しないOリングによって気密封止されている。また、図1に示される3箇所の穴93は、図示しないブラケットを介してこの圧縮機1を例えば車両のエンジン等に固定するための取付穴である。
モータハウジング7内には、それに固定されたステータ11と、駆動軸2に固定されてステータ11内で回転するロータ12から構成されるモータが収容されている。駆動軸2は、第1固定スクロール3に設けられたメタルブッシュである第1軸受13と第2固定スクロール4に設けられたやはりメタルブッシュである第2軸受14によって回転可能に支持されている。駆動軸2は、第1軸受13と第2軸受14によって支持されるので、第1固定スクロール3と第2固定スクロール4の間に挟まれている旋回スクロール5を貫通している。また、駆動軸2は、前記第1軸受13と第2軸受14との間に、それら軸受の中心を結ぶ駆動軸2の中心軸線Axから所定の偏心量で偏心したクランク部21を有しており、このクランク部21によって旋回スクロール5を軸支している。
このように、第1圧縮室15及び第2圧縮室16が旋回スクロール5の両側に形成され、駆動軸2が旋回スクロール5を貫通し、第1圧縮室15及び第2圧縮室16が第1軸受13と第2軸受14とによって軸方向に挟まれているので、各圧縮室から受ける圧縮反力によって旋回スクロール5及び駆動軸2が傾くことなく支持される。
第1固定スクロール3は、図1において水平に延びる円盤部31と、旋回スクロール5の旋回運動を可能にする内径を有する円柱状の空間を形成する環状部32とから一体に形成された、厚肉有底の略円筒状を呈しており、円盤部31の下側の面が、旋回スクロール5と摺動接触する摺動支持面を構成する。この摺動支持面には、旋回スクロール5の図1の上側の渦巻状の歯部である第1歯部51と係合して第1圧縮室15を形成するための渦巻状の第1溝部34が形成されている。第1固定スクロール3は、その外周面から外周側の第1溝部34に通じる第1吸入ポート35と、内周側の第1溝部34からモータ室17に通じる第1吐出ポート36と、円盤部31の外周部を軸方向に貫通する第2吸入ポート37も有している。また、第1固定スクロール3は、自転防止機構6の後述するピン61が嵌合挿入される第1ピン保持穴38を3個有する。
第2固定スクロール4は円盤状に形成されており、図1におけるその上面が旋回スクロール5と摺動接触する摺動支持面を構成する。摺動支持面には、旋回スクロール5の図の下側の渦巻状の歯部である第2歯部52と係合して第2圧縮室16を形成するための渦巻状の第2溝部41が形成されている。第2固定スクロール4は、第2溝部41から、ベースハウジング9が形成する吐出室18に通じる第2吐出ポート42も有している。また、第2固定スクロール4は、自転防止機構6のピン61が嵌合挿入される3個の第2ピン保持穴43を第1固定スクロール3の3個の第1ピン保持穴38と対応する位置に有している。
旋回スクロール5は、略円板状に形成されていて、図1で水平に延びるその上面及び下面に前述した第1歯部51及び第2歯部52がそれぞれ立設されており、また、第1固定スクロール3が形成する円柱状の空間内で、駆動軸2の中心軸線Axを中心に公転するように駆動軸2のクランク部21によって軸支されている。旋回スクロール5には、自転防止機構6の3本のピン61がそれぞれ貫通する3個の円形の貫通穴62が形成されている。
ベースハウジング9は、第2固定スクロール4の下側に固定されており、第2固定スクロール4の第2吐出ポート42から吐出された高圧の冷媒のための吐出室18を内部に形成し、またその中央に圧縮機吐出ポート19を有している。
自転防止機構6は、軸線方向に延びて第1固定スクロール3及び第2固定スクロール4によって両端支持された3本のピン61と、前記複数のピン61がそれぞれ貫通する、旋回スクロール5に形成された3個の円形の貫通穴62とを具備している。貫通穴62はピン61に規制される旋回スクロール5の公転運動を可能にする内径をそれぞれ有している。本実施形態では、ピン61は3本設けられており、そのうち2本の第1ピン61a及び第2ピン61bが同一の比較的太い直径を有しており、残りの1本の第3ピン61cは比較的細い直径を有している。旋回スクロール5の3個の貫通穴62である第1、第2、及び第3貫通穴62a、62b、62cは第1、第2、及び第3ピン61a、61b、61cの直径に対応した内径を有している。
また、本実施形態の第1ピン61a〜第3ピン61cは、各固定スクロールの渦巻状の各溝部よりも内周側の、溝部の形成されない空きスペースに配置されている。このため、ピン61及び貫通穴62を設けたことによって各固定スクロール3、4及び旋回スクロール5の外径は拡大されていない。また、ピン61は第1及び第2固定スクロールよりも軸方向に突出しないので、ピン61によって圧縮機1の軸方向の全長も延長されていない。
また、自転防止機構6のピン61は、各固定スクロールの第1ピン保持穴38及び第2ピン保持穴43によって隙間なく嵌合保持されていればよく、従って必ずしもそれら保持穴に固定されている必要はない。
二段スクロール圧縮機1はこのように構成されているので、ロータ12及びステータ11等から構成されるモータが始動されると、駆動軸2及び従って旋回スクロール5が回転されて、第1固定スクロール3の第1吸入ポート35から吸入された低圧の冷媒が、第1圧縮室15で中間圧まで圧縮され、第1吐出ポート36からモータ室17内へ吐出され、モータ室17内の冷媒は第2吸入ポート37から第2圧縮室16内へ吸入されてそこで高圧に圧縮され、第2吐出ポート42から吐出室18へ吐出される。吐出室18内の冷媒は、ベースハウジング9に設けられた圧縮機吐出ポート19を経て通常は凝縮器(図示せず)へ向けて吐出される。
旋回スクロール5は、自転防止機構6によって自転防止されて、駆動軸2の中心軸線Axを中心にしてクランク部21の偏心量に等しい公転半径で公転する。このとき、自転防止機構6の3本のピン61が3個の貫通穴62にそれぞれ内接して貫通穴62の位置を規制することにより旋回スクロール5の自転防止された公転運動が可能にされる。
ところで、この圧縮機1を組み立てる際には、第1固定スクロール3と第2固定スクロール4との間の位置決めを正確に行わないと所定の圧縮性能を得ることができない。第1固定スクロール3と第2固定スクロール4は前述したとおり外周部の6箇所の取付穴部10を通るボルトによって結合され、これにより位置決めはある程度は為されるがまだ不十分である。但し、本実施形態の圧縮機1では、自転防止機構6のピン61が、第1固定スクロール3及び第2固定スクロール4の第1ピン保持穴38及び第2ピン保持穴43によって両端を隙間なく嵌合支持されるので、この圧縮機1を組み立てる際の第1及び第2固定スクロール4の互いの位置決めを、自転防止機構6の3本のピン61のうちの少なくとも2本を利用することにより正確に実現することが可能になる。
また、自転防止機構6のピン61は両端支持されて撓み難いので、第3ピン61cのように外径を細くすることも可能である。
2 駆動軸
3 第1固定スクロール
4 第2固定スクロール
5 旋回スクロール
6 自転防止機構
15 第1圧縮室
16 第2圧縮室
21 クランク部
34 第1溝部
41 第2溝部
61 ピン
62 貫通穴

Claims (2)

  1. 軸方向で互いに反対向きに延びる渦巻状の第1歯部(51)及び第2歯部(52)を有する旋回スクロール(5)と、
    前記旋回スクロール(5)の前記第1歯部(51)と係合する渦巻状の第1溝部(34)を有する第1固定スクロール(3)と、
    前記旋回スクロール(5)の前記第2歯部(52)と係合する渦巻状の第2溝部(41)を有する第2固定スクロール(4)と、
    前記第1及び第2固定スクロール(3,4)によって回転可能に支持された駆動軸(2)であって、該駆動軸(2)の中心軸線(Ax)から偏心したクランク部(21)を有し、前記クランク部(21)によって前記旋回スクロール(5)を軸支する駆動軸(2)と、
    前記旋回スクロール(5)の自転を防止する自転防止機構(6)と、を具備する二段スクロール圧縮機であって、
    前記自転防止機構(6)が、前記第1及び第2固定スクロール(3,4)により両端支持された複数のピン(61)と、前記複数のピン(61)がそれぞれ貫通する、前記旋回スクロール(5)に形成された複数の貫通穴(62)であって、前記複数のピン(61)に規制される前記旋回スクロール(5)の公転運動を可能にする複数の貫通穴(62)とを具備しており、
    前記複数のピン(61)が、前記第1固定スクロール(3)の前記第1溝部(34)及び前記第2固定スクロール(4)の前記第2溝部(41)よりも内周側に配置されていることを特徴とする、二段スクロール圧縮機。
  2. 該二段スクロール圧縮機の組立時に、前記複数のピン(61)のうち少なくとも2本のピンが、前記第1固定スクロール(3)と前記第2固定スクロール(4)との相対的な位置決めピンとして働く、請求項1に記載の二段スクロール圧縮機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015151926A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 株式会社デンソー スクロール型圧縮機

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