JP2013252959A - ボビン保持機構及び撚糸機 - Google Patents
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Abstract
【課題】巻取ボビンにおける糸の末端処理の作業性の向上が図れるボビン保持機構及び撚糸機を提供する。
【解決手段】ボビン保持機構Mは、合糸Yを巻き取る巻取ボビンBの両端部を保持する一対のボビンホルダ24a,24bと、一対のボビンホルダ24a,24bを回動可能に支持する一対の支持部材24c,24dとを有するクレードル24を備えた機構であって、クレードル24が押し上げられたときに被当接部材35と当接して巻取ボビンBの回動に抵抗を付与する抵抗付与機構30を備える。
【選択図】図5
【解決手段】ボビン保持機構Mは、合糸Yを巻き取る巻取ボビンBの両端部を保持する一対のボビンホルダ24a,24bと、一対のボビンホルダ24a,24bを回動可能に支持する一対の支持部材24c,24dとを有するクレードル24を備えた機構であって、クレードル24が押し上げられたときに被当接部材35と当接して巻取ボビンBの回動に抵抗を付与する抵抗付与機構30を備える。
【選択図】図5
Description
本発明は、ボビン保持機構及び撚糸機に関する。
撚糸機には、巻取ボビンが巻取ドラムにより回動されて糸を巻き取る構成を有するものがある。このような撚糸機では、巻取ドラムにおいて糸の巻き取りが完了すると、巻取ボビンを巻取ドラムから接離させるブレーキ機構により巻取ドラムが回転しても巻取ボビンに糸が巻き取られないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、巻取ボビンへの糸の巻き取りが完了すると、巻取ボビンを回動可能に支持するクレードルを押し上げて糸の末端処理を行う。このとき、巻取ボビンが回動自在とされていると、巻取ボビンが回動して糸の末端処理を行い難かった。したがって、巻取ボビンへの糸の巻き取り後の糸の末端処理において、更なる作業性の向上が求められている。
本発明は、上記解題を解決するためになされたものであり、巻取ボビンにおける糸の末端処理の作業性の向上が図れるボビン保持機構及び撚糸機を提供することを目的とする。
上記解題を解決するために、本発明に係るボビン保持機構は、糸を巻き取る巻取ボビンの両端部を保持する一対のボビンホルダと、当該一対のボビンホルダを回動可能に支持する一対の支持部材とを有するクレードルを備えたボビン保持機構であって、クレードルが押し上げられたときに被当接部材と当接して巻取ボビンの回動に抵抗を付与する抵抗付与機構を備えることを特徴とする。
このボビン保持機構では、クレードルが押し上げられたときに被当接部材と当接して巻取ボビンの回動に抵抗を付与する。これにより、巻取ボビンへの糸の巻き取りが完了した後、クレードルを押しあげて糸の末端処理をする際、ボビンホルダの回動に抵抗が付与されているため、巻取ボビンから糸が該糸の自重により連続的に巻き出されることを防止できる。また、糸を巻き出して処理を行いたい場合は、ボビンホルダに付与された抵抗以上の力で糸を引くことにより、糸端を引き出して処理することができる。このように、クレードルを押し上げる操作に伴って巻取ボビンの回動に抵抗を付与できるため、糸の端末処理の際の作業性が良好なものとなり、巻取ボビンにおける糸の末端処理の作業性の向上が図れる。
一実施形態においては、抵抗付与機構は、支持部材において上下方向に移動可能に設けられ、クレードルが押し上げられたときに上端部が被当接部材に当接するロッドと、ロッドの下端部に設けられ、ロッドの被当接部材との当接に応じてロッドに連動して押し下げられる連動部材と、支持部材に回動可能に軸支されると共にボビンホルダに当接する方向に付勢されており、連動部材が押し下げられたことに応じてボビンホルダ側に回動してボビンホルダと当接して当該ボビンホルダの回動に抵抗を付与する回動部材と、を備える。このような構成により、クレードルが押し上げられたときに、ロッドが当接部材に当接して押し下げられ、これに連動して連動部材が押し下げられると共に、連動部材が押し下げられたことに応じてボビンホルダ側に回動部材が回動してボビンホルダと当接してボビンホルダの回動に抵抗を付与できる。
一実施形態においては、回動部材は、ボビンホルダと当接したときに、巻取ボビンが糸を巻き取る方向へのボビンホルダの回動を規制すると共に、巻取ボビンが糸を繰り出す方向へのボビンホルダの回動に抵抗を付与する。このような構成によれば、糸の端末処理をより良好に行うことができる。
一実施形態においては、ロッドを被当接部材側に付勢する付勢手段を備える。このような構成によれば、ロッドと被当接部材とが離間したときに、付勢手段によりロッドが被当接部材側に押し戻される。これにより、ロッドに連動する連動部材が押し上げられて初期位置に配置されるため、回動部材とボビンホルダとの当接が解除される。したがって、巻取ボビンに糸を巻回している際にボビンホルダに抵抗が付与されることが防止される。
一実施形態においては、支持部材には、長孔状の移動部が形成されており、回動部材には、移動部に沿って移動する移動ピンが設けられており、連動部材には、ロッドの移動経路において移動部の少なくとも一部と重なる当接部が設けられており、回動部材は、当接部が移動ピンに接触して、移動ピンを移動させることに応じて回動する。このような構成によれば、ロッドと被当接部材との当接に応じて回動部材が回動する構成を良好に実現できる。
本発明に係る撚糸機は、上記のボビン保持機構を備える。
本発明によれば、巻取ボビンにおける糸の末端処理の作業性の向上が図れる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、一実施形態に係る撚糸機を模式的に示す図である。本実施形態に係る撚糸機100は、撚糸ユニット50と、撚糸ユニット50の作動を制御する機台制御装置(切替制御部)2と、を含んで構成される。撚糸ユニット50は、列設された複数の撚糸部1を含んでいる。なお、図1は、撚糸ユニット50に含まれる複数の撚糸部1のうち一の撚糸部1のみが正面視で描かれている。
撚糸部1は、二本の糸を撚り合わせるものである。撚糸部1は、撚り合わせる二本の糸のうち一方の糸(以下「内糸Y1」と称する)を供給する給糸パッケージ(以下「内糸用給糸パッケージP1」と称する)を支持する内糸用給糸パッケージ支持部3と、他方の糸(以下「外糸Y2」と称する)を供給する給糸パッケージ(以下「外糸用給糸パッケージP2」と称する)を支持する外糸用給糸パッケージ支持部4と、外糸Y2に対して張力を付与する張力付与装置5と、内糸Y1と外糸Y2が撚り合わされた糸としての合糸Yを巻き取る巻取装置6と、を備える。更に、撚糸部1には、内糸用給糸パッケージ支持部3の外周側で外糸Y2のバルーンを形成するためのバルーン形成装置7が内糸用給糸パッケージ支持部3の上流側において内糸用給糸パッケージ支持部3と同軸に設けられる。
先ず、外糸Y2が外糸用給糸パッケージP2から送出されて巻取装置6に至るまでの糸道に沿って撚糸部1の構成を説明する。外糸用給糸パッケージ支持部4に回転不能に支持される外糸用給糸パッケージP2から解舒された外糸Y2は、外糸Y2に対して若干の張力を付与する機能を有する第1糸ガイド8と、外糸Y2に対して所定の張力を付与するゲート式テンサー9と、第2糸ガイド10と、を順に介して張力付与装置5に導入される。張力付与装置5によって好適な張力が付与された外糸Y2は、第3糸ガイド11と、第4糸ガイド12と、を順に介して鉛直方向に沿って吸い上げられるようにバルーン形成装置7に導入される。
バルーン形成装置7は、スピンドル13を出力軸とする駆動モータ14と、このスピンドル13に対して回転不能に固定されるディスク(回転子)15と、を含んで構成される。スピンドル13の軸心には外糸Y2が通過可能な糸道が形成され、第4糸ガイド12を介してスピンドル13の糸道内に案内された外糸Y2がスピンドル13の外部へ送出されると共に、ディスク15がスピンドル13を介して駆動モータ14によって回転させられることで、外糸Y2がディスク15の下面に沿って渦を描きながら振り回される。スピンドル13から送出された外糸Y2は、ディスク15の下面を這うように更に外周へ案内され、内糸用給糸パッケージP1を収容するパッケージ容器18の周りを旋回して膨らみながら、巻取装置6へ導かれる。
ここで、内糸用給糸パッケージ支持部3の構成を説明する。内糸用給糸パッケージ支持部3は、内糸用給糸パッケージP1と、内糸用給糸パッケージP1を収容するパッケージ容器18とを支持する。内糸用給糸パッケージ支持部3は、スピンドル13に対してベアリングを介して軸支されると共に、内糸用給糸パッケージ支持部3の外周側に配設されるマグネットとの磁気的な結合によって回転が規制される。これにより、内糸用給糸パッケージP1、及び、パッケージ容器18は、スピンドル13が回転した場合であっても静止状態を保つ。パッケージ容器18は、下方から送糸される外糸Y2が内糸用給糸パッケージP1に対して接触することを防いでいる。
一方、内糸用給糸パッケージP1から解舒された内糸Y1は、第6糸ガイド21によって軸心へ案内された後、第5糸ガイド20へ案内される。
次に、巻取装置6の構成を概説する。巻取装置6は、合糸Yの糸道に沿って順に、内糸Y1と外糸Y2とを合糸するための第5糸ガイド20と、走行する合糸Yの状態を検知するヤーンフィーラ16と、合糸Yの張力を所定量、低下させるための張力緩和部22と、合糸Yを巻取ボビンBに対して綾振るためのトラバース装置23と、巻取ボビンBを回転可能に支持するクレードル24と、クレードル24に支持された巻取ボビンBを回転させるための巻取ドラム25と、を備える。
本実施形態においてトラバース装置23は、合糸Yを把持するトラバースガイドが往復運動することで合糸Yを巻取ボビンBに対して綾振るように構成される。トラバースガイド、及び、巻取ドラム25は、複数の撚糸部1間で連接され、撚糸ユニット50の一端側に各撚糸部1のトラバースガイドを往復運動させるためのトラバースモータ26と、各撚糸部1の巻取ドラム25を共通に回転させる巻取ドラム用モータ27が設けられる。
本実施形態では、クレードル24に抵抗付与機構30が設けられている。クレードル24と抵抗付与機構30とは、ボビン保持機構Mを構成している。図2〜図4は、クレードルを示す斜視図である。図4及び図5は、クレードルを側面側から見た図である。
各図に示す抵抗付与機構30は、クレードル24が押し上げられたときに巻取ボビンBの回動に抵抗を付与する。クレードル24は、巻取ボビンBの両端部を保持する一対のボビンホルダ24a,24bと、一対のボビンホルダ24a,24bを回動可能に支持する支持部材24c,24dと、一対の支持部材24c,24dを連結する連結部材24eと、連結部材24eに設けられるアーム24fとから構成されている。本実施形態では、抵抗付与機構30は、一方の支持部材24cに設けられている。クレードル24は、巻取ドラム25に対して近接及び離間する方向に移動可能に構成されている。
抵抗付与機構30は、ロッド31と、連動部材32と、回動部材33とを有している。ロッド31は、支持部材24cに設けられた取付部材34により、上下方向に移動可能に設けられている。ロッド31は、棒状部材であり、支持部材24cの上端部から突出して設けられている。ロッド31は、支持部材24cの外側の面(ボビンホルダ24aとは反対側の面)において支持部材24cの一端側寄り(図5では右側寄り)に配置されている。ロッド31の上端部は、クレードル24が持ち上げられた際、撚糸部1に設けられた被当接部材35と当接する。ロッド31には、コイルばね(付勢手段)36が外挿されている。コイルばね36は、取付部材34の位置に設けられており、ロッド31が押し下げられたときにロッド31を上側に付勢する。
連動部材32は、ロッド31の下端部に連結されている。連動部材32は、ロッド31の被当接部材35との当接に応じてロッド31に連動して押し下げられる部材である。連動部材32の下端部には、後述する回動部材33の移動ピン33bと当接する当接部32aが設けられている。当接部32aは、本体部32bよりも移動ピン33b側(支持部材24cの中央部側)に突出している。当接部32aは、ロッド31の移動経路において後述する移動部Hの少なくとも一部と重なる。
回動部材33は、支持部材24cに回動可能に軸支されている。回動部材33は、支持部材24cにおいてロッド31及び連動部材32とは反対側の面(ボビンホルダ24a側の面)に配置されている。回動部材33は、本体部33aと、移動ピン33bと、当接部33cとを有している。本体部33aは、支持部材24cに軸支されている。
移動ピン33bは、本体部33aの上部側に設けられている。移動ピン33bは、支持部材24cに形成された移動部Hを介して連動部材32側に突出しており、移動部Hに沿って移動する。移動部Hは、回動部材33の移動ピン33bが移動する長孔状の貫通穴であり、湾曲形状を成している。移動部Hは、ロッド31が被当接部材35と当接していない状態において、連動部材32の当接部32aと一部重なる位置に設けられている。
当接部33cは、本体部33aの下部側に設けられている。当接部33cは、先細りの形状を成しており、その先端部分がボビンホルダ24aに設けられた突起部Tと当接する。回動部材33は、図示しない付勢手段により、当接部33cがボビンホルダ24aと当接する方向、本実施形態では回動部材33が時計回りの方向に回動するように付勢されている。つまり、回動部材33は、移動ピン33bが移動部Hにおいて連動部材32側に移動する方向(図5においては右側方向)に移動するように付勢されている。
回動部材33は、当接部33cの先端部分がボビンホルダ24aの突起部Tと当接すると、当接部33cが突起部Tを係止し、ボビンホルダ24aが反時計回り方向に回動することを規制する(回動に対して抵抗を付与する)。一方、回動部材33は、ボビンホルダ24aの時計回り方向の回動については、ボビンホルダ24aの突起部Tが当接部33cと当接したときに当接部33cを押し上げるため、回動を許可する。つまり、回動部材33は、ラチェット機構を有している。なお、本実施形態では、ボビンホルダ24aの時計回り方向は、巻取ボビンBが合糸Yを繰り出す方向であり、ボビンホルダ24aの反時計回り方向は、巻取ボビンBが合糸Yを巻き取る方向である。
続いて、抵抗付与機構30の動作について説明する。図5では、ロッド31が被当接部材35と当接する前の状態を示しており、図6では、ロッド31が被当接部材35と当接した状態を示している。
図5に示すように、ロッド31が被当接部材35と当接していない状態、すなわち、クレードル24が押し上げられていない状態では、連動部材32が初期位置にあるため、当接部32aが移動部Hの一部と重なっており、回動部材33の移動ピン33bと当接部32aとが当接している。これにより、移動ピン33bは、当接部32aにより移動が規制されており、移動部Hにおいて一端側(図示左側)に位置している。このため、回動部材33は回動しないため、当接部33cはボビンホルダ24aの突起部Tと当接しない。つまり、図5に示す状態では、ボビンホルダ24aが回動自在とされている。
図6に示すように、ロッド31が被当接部材35と当接した状態、すなわち、クレードル24が押し上げられた状態では、連動部材32がロッド31に連動して押し下げられる。これにより、移動部Hにおいて連動部材32の当接部32aと重なる部分が開放され、移動部Hの全長に亘って移動ピン33bの移動が許可される。これに伴って、移動ピン33bが当接部32aに接触して回動部材33の回動が許可されて回動部材33が回動して当接部33cがボビンホルダ24a側に回動し、当接部33cの先端部分がボビンホルダ24aの突起部Tと当接する。これにより、ボビンホルダ24aの回動、ひいては巻取ボビンBの回動が規制される。
図1に戻って、機台制御装置2は、複数の撚糸部1についてそれぞれ設けられた、駆動モータ14やヤーンフィーラ16、及び、複数の撚糸部1について共通に(単一に)設けられた、トラバースモータ26や巻取ドラム用モータ27等と接続され、駆動モータ14の回転数を制御したり、ヤーンフィーラ16を例えば100msec間隔などの所定時間間隔で監視することで走行する合糸Yの状態を適切に取得したりできるようになっている。
次に、撚糸機100の作動を説明する。撚糸機100の運転を開始する場合、外糸Y2が図1において実線で示される糸道を形成するように外糸Y2の糸通しを行い、外糸用給糸パッケージP2から巻取ボビンBまで外糸Y2を導くと共に、内糸用給糸パッケージP1から内糸Y1を引き出して、内糸用給糸パッケージP1から巻取ボビンBまで内糸Y1を導く。このとき、トラバースモータ26、巻取ドラム用モータ27、駆動モータ14は何れも静止状態とされる。
次に、作業者が、各種の運転条件を入力手段を介して機台制御装置2へ入力する。各種の運転条件としては、例えば、巻取装置6における巻取速度やトラバース装置23におけるトラバース速度、スピンドル13の回転数、糸種、糸太さ等が挙げられる。
そして、機台制御装置2は上記運転条件に基づいて巻取装置6を制御することで合糸Yの巻き取りを開始すると共に、駆動モータ14を制御することでスピンドル13の回転を、この回転が所望の回転数に到達するまで加速させる。これにより、外糸Y2は、一点鎖線で示されるようにパッケージ容器18の外周面を離れて、パッケージ容器18の外周側へ膨出してバルーンを形成する。
そして、外糸Y2がパッケージ容器18の外周で振り回されることで、第5糸ガイド20に至る直前において外糸Y2は内糸Y1と撚り合い合糸Yが形成される。この撚り合った合糸状態を維持しながら、合糸Yの状態がヤーンフィーラ16によって検知されつつ張力緩和部22において張力が所定量、低減され、トラバース装置23において綾振られながら、巻取ボビンBに巻き取られる。
最後に、巻取ボビンBへの合糸Yの巻き取り量が所定量に達すると、巻取ボビンBと巻取ドラム25とが接離される。その後、クレードル24を押し上げ、これにより、抵抗付与機構30によりボビンホルダ24aの回動が規制される。そして、巻取ボビンBにおいて合糸Yの末端処理が施される。
以上説明したように、本実施形態では、クレードル24が押し上げられると、ロッド31が被当接部材35に当接して押し下げられ、これに連動して連動部材32が押し下げられると共に、連動部材32が押し下げられたことに応じてボビンホルダ24a側に回動部材33が回動してボビンホルダ24aと当接してボビンホルダ24aの回動に抵抗を付与する。これにより、巻取ボビンBへの糸の巻き取りが完了した後、クレードル24を押しあげて合糸Yの末端処理をする際、ボビンホルダ24aの回動に抵抗が付与されているため、巻取ボビンBの回動が規制される。このように、クレードル24を押し上げる操作に伴って巻取ボビンBの回動に抵抗を付与できる。したがって、合糸Yの端末処理の際の作業性が良好なものとなる。
また、本実施形態では、回動部材33は、ボビンホルダ24aと当接したときに、巻取ボビンBが合糸Yを巻き取る方向(反時計回り方向)へのボビンホルダ24aの回動を規制すると共に、巻取ボビンBが合糸Yを繰り出す方向(時計回り方向)へのボビンホルダ24aの回動に抵抗を付与する。このような構成によれば、巻取ボビンBから合糸Yが自重により連続的に巻き出されることを防止することができる。また、合糸Yを巻き出して処理を行いたい場合は、ボビンホルダ24aに付与された抵抗以上の力で合糸Yの端部を引くことにより、合糸Yの端部を引き出して処理することができる。その結果、合糸Yの端末処理をより良好に行うことができる。
また、本実施形態では、ロッド31が被当接部材35と当接したときに、ロッド31を被当接部材35側に付勢するコイルばね36を備えている。このような構成によれば、ロッド31と被当接部材35とが離間したときに、コイルばね36によりロッド31が被当接部材35側に押し戻される。これにより、ロッド31に連動する連動部材32が押し上げられて初期位置に配置されるため、回動部材33とボビンホルダ24aとの当接が解除される。したがって、巻取ボビンBに合糸Yを巻回している際にボビンホルダ24aに抵抗が付与されることが防止される。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
24…クレードル、24a,24b…ボビンホルダ、24c,24d…支持部材、30…抵抗付与機構、31…ロッド、32…連動部材、33…回動部材、33b…移動ピン、35…被当接部材、36…コイルばね(付勢手段)、100…撚糸機、B…巻取ボビン、H…移動部、M…ボビン保持機構、Y…合糸。
Claims (6)
- 糸を巻き取る巻取ボビンの両端部を保持する一対のボビンホルダと、当該一対のボビンホルダを回動可能に支持する一対の支持部材とを有するクレードルを備えたボビン保持機構であって、
前記クレードルが押し上げられたときに被当接部材と当接して前記巻取ボビンの回動に抵抗を付与する抵抗付与機構を備えることを特徴とするボビン保持機構。 - 前記抵抗付与機構は、
前記支持部材において上下方向に移動可能に設けられ、前記クレードルが押し上げられたときに上端部が被当接部材に当接するロッドと、
前記ロッドの下端部に設けられ、前記ロッドの前記被当接部材との当接に応じて前記ロッドに連動して押し下げられる連動部材と、
前記支持部材に回動可能に軸支されると共に前記ボビンホルダに当接する方向に付勢されており、前記連動部材が押し下げられたことに応じて前記ボビンホルダ側に回動して前記ボビンホルダと当接して当該ボビンホルダの回動に抵抗を付与する回動部材と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のボビン保持機構。 - 前記回動部材は、前記ボビンホルダと当接したときに、前記巻取ボビンが前記糸を巻き取る方向への前記ボビンホルダの回動を規制すると共に、前記巻取ボビンが前記糸を繰り出す方向への前記ボビンホルダの回動に抵抗を付与することを特徴とする請求項2記載のボビン保持機構。
- 前記ロッドを前記被当接部材側に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項2又は3記載のボビン保持機構。
- 前記支持部材には、長孔状の移動部が形成されており、
前記回動部材には、前記移動部に沿って移動する移動ピンが設けられており、
前記連動部材には、前記ロッドの移動経路において前記移動部の少なくとも一部と重なる当接部が設けられており、
前記回動部材は、前記当接部が前記移動ピンに接触して、前記移動ピンを移動させることに応じて回動することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載のボビン保持機構。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のボビン保持機構を備える撚糸機。
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