JP2013244546A - 切断用ブレード及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属結合相2に砥粒3が分散された基層8を有する円形薄板状のブレード本体1を備えた切断用ブレードであって、前記砥粒3の粒径は、6/12μm〜40/60μmであり、前記ブレード本体1の厚さ方向を向く側面4から前記砥粒3が突出される突き出し量が、平均0.5μm〜4μmとされていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
すなわち、本発明は、金属結合相に砥粒が分散された基層を有する円形薄板状のブレード本体を備えた切断用ブレードであって、前記砥粒の粒径は、6/12μm〜40/60μmであり、前記ブレード本体の厚さ方向を向く側面から前記砥粒が突出される突き出し量が、平均0.5μm〜4μmとされていることを特徴とする。
具体的に、ブレード本体の側面からの砥粒の突き出し量が平均0.5μm未満の場合は、該ブレード本体の側面と被切断物との接触面積が大きくなるとともに摩擦抵抗が増大して、加工品位が確保できないおそれがある。
これにより、前述したように、ブレード本体の側面から突出される砥粒に、被切断物を切断して生じる切屑等が付着することを抑制でき、これによりブレード本体の側面における切れ刃部分の目詰まりの発生も抑制されて、この切断用ブレードの切れ味や加工品位が安定して維持される。また、ブレード本体の外周端縁(切れ刃)と被切断物との摩擦抵抗が確実に低減されて、高品位な切断加工が可能となる。
図1〜図3に示されるように、本実施形態の切断用ブレード10は、金属結合相2に砥粒3が分散された基層8を有する厚さt0.15mm以下の円形薄板状のブレード本体1を備えている。
本実施形態の切断用ブレード10は、例えばMLCC(積層セラミックスコンデンサ)等のグリーンシート(被切断物)を精密切断加工するのに適している。
ブレード本体1の金属結合相2において、複数の砥粒3同士は、互いの間隔が均一となるように分散されている。
具体的に、側面4からの砥粒3の突き出し量が平均0.5μm未満の場合は、ブレード本体1の側面4と被切断物との接触面積が大きくなるとともに摩擦抵抗が増大して、加工品位が確保できないおそれがある。
これにより、前述したように、ブレード本体1の側面4から突出される砥粒3に、被切断物を切断して生じる切屑等が付着することを抑制でき、これによりブレード本体1の側面4における切れ刃部分の目詰まりの発生も抑制されて、この切断用ブレード10の切れ味や加工品位が安定して維持される。また、ブレード本体1の外周端縁(切れ刃)と被切断物との摩擦抵抗が確実に低減されて、高品位な切断加工が可能となる。
さらに、基層8を覆うめっき層9が無電解めっき又は電気めっきにより形成されていることで、ブレード本体1に反りや変形がより生じにくくされている。
この実施例では、ブレード本体1の側面4から突出される砥粒3の突き出し量と、切断品位等(切断したチップへの切屑付着率、チップの寸法異常発生率、主軸電流値(つまり切断抵抗の大きさ)、ブレード本体の側面目詰まり発生率)との関係について、確認を行った。
また切断条件については、主軸回転数:30000min−1、送り速度:200mm/secとした。また、切断用ブレードを切断装置の主軸に固定するフランジの外径はφ52mmであり、従って切断用ブレードはその外周端縁が切れ刃として径方向に1mmフランジからはみ出して被切断物に切り込まれた。
尚、切屑付着率は、上述のように幅100mm、長さ100mmのセラミックグリーンシートを、0.9mmのピッチで幅方向と長さ方向とに切断して得られるすべてのチップのうち、切屑が付着していたチップの個数の割合である。また、寸法異常の発生率は、同じく得られるすべてのチップのうち、幅0.8mm、長さ0.8mmであるべき幅寸法と長さ寸法の少なくとも一方が、0.8±0.02mmの範囲内に入らなかったチップの個数の割合である。
なお、前記目詰まり発生率については、極力少ないことが望ましいが、15%以下であれば、切断抵抗の上昇やチップの変形が抑制されて、高品位な加工が可能である。また、比較例1については、側面目詰まりは認められなかった一方、摩擦熱による側面焼けが確認された。
この実施例でも、上述した[砥粒の突き出し量に関する切断品位等確認試験A]とは異なる設定にて、ブレード本体1の側面4から突出される砥粒3の突き出し量と、切断品位等(切断したチップへの切屑付着率、チップの寸法異常発生率、主軸電流値、ブレード本体の側面目詰まり発生率)との関係について、確認を行った。
また切断条件については、主軸回転数:30000min−1、送り速度:100mm/secとした。また、切断用ブレードを切断装置の主軸に固定するフランジの外径はφ52mmであり、従って切断用ブレードはその外周端縁が切れ刃として径方向に1mmフランジからはみ出して被切断物に切り込まれた。
尚、切屑付着率は、上述のように幅100mm、長さ100mmのセラミックグリーンシートを、0.67mmのピッチで幅方向と長さ方向とに切断して得られるすべてのチップのうち、切屑が付着していたチップの個数の割合である。また、寸法異常の発生率は、同じく得られるすべてのチップのうち、幅0.6mm、長さ0.6mmであるべき幅寸法と長さ寸法の少なくとも一方が、0.6±0.02mmの範囲内に入らなかったチップの個数の割合である。
なお、比較例4については、側面目詰まりは認められなかった一方、摩擦熱による側面焼けが確認された。
この実施例では、凹溝6の深さdのブレード本体1の厚さtに対する比(つまりd/t)と、切断品位等(切断したチップへの切屑付着率、チップの寸法異常発生率、主軸電流値、ブレード本体の側面目詰まり発生率、切断試験後のブレード状態)との関係について、確認を行った。
これらの結果を表3、表4に示す。
2 金属結合相
3 砥粒
4 側面
6 凹溝
8 基層
9 めっき層
10 切断用ブレード
t ブレード本体の厚さ
Claims (4)
- 金属結合相に砥粒が分散された基層を有する円形薄板状のブレード本体を備えた切断用ブレードであって、
前記砥粒の粒径は、6/12μm〜40/60μmであり、
前記ブレード本体の厚さ方向を向く側面から前記砥粒が突出される突き出し量が、平均0.5μm〜4μmとされていることを特徴とする切断用ブレード。 - 請求項1に記載の切断用ブレードであって、
前記ブレード本体の厚さ方向に沿う前記基層の外側に、無電解めっき又は電気めっきによりめっき層が形成されることで、前記突き出し量が設定されていることを特徴とする切断用ブレード。 - 請求項1又は2に記載の切断用ブレードであって、
前記ブレード本体は、厚さ0.15mm以下とされ、
前記ブレード本体の両側面には、該ブレード本体を厚さ方向に貫通しない有底の凹溝が周方向にずらされて形成されていることを特徴とする切断用ブレード。 - 金属結合相に砥粒が分散された基層を有する円形薄板状のブレード本体を備えた切断用ブレードの製造方法であって、
前記ブレード本体の厚さ方向に沿う前記基層の外側に、無電解めっき又は電気めっきによりめっき層を形成して、前記ブレード本体の側面から前記砥粒が突出される突き出し量を、平均0.5μm〜4μmとすることを特徴とする切断用ブレードの製造方法。
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JP2012118489A JP2013244546A (ja) | 2012-05-24 | 2012-05-24 | 切断用ブレード及びその製造方法 |
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2012
- 2012-05-24 JP JP2012118489A patent/JP2013244546A/ja active Pending
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