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JP2013137427A - プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

プロセスカートリッジおよび画像形成装置 Download PDF

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JP2013137427A
JP2013137427A JP2011288489A JP2011288489A JP2013137427A JP 2013137427 A JP2013137427 A JP 2013137427A JP 2011288489 A JP2011288489 A JP 2011288489A JP 2011288489 A JP2011288489 A JP 2011288489A JP 2013137427 A JP2013137427 A JP 2013137427A
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Abstract

【課題】ユニットが接触位置に位置された状態において、像担持体と現像剤担持体との位置決め精度の向上を図ることができ、画像形成不良の発生を抑制できるプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供すること。
【解決手段】
プロセスカートリッジ21は、レバー55が設けられるドラムカートリッジ22を備えている。そして、レバー55は、本体側電極90とカートリッジ側電極78とを電気的に接続させるとともに、現像カートリッジ23を接触位置に位置させる第1位置と、本体側電極90とカートリッジ側電極78とを電気的に遮断するとともに、現像カートリッジ23を接触位置に位置させる第2位置と、本体側電極90とカートリッジ側電極78とを電気的に接続させるとともに、現像カートリッジ23を離間位置に位置させる第3位置との間を移動可能である。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真方式が採用される画像形成装置、および、その画像形成装置に装着されるプロセスカートリッジに関する。
電子写真方式の画像形成装置として、装置本体に設けられる感光体と、装置本体に着脱可能に装着される現像カートリッジとを備えるプリンタが知られている。現像カートリッジは、感光体にトナーを供給する現像ローラを備え、現像ローラには、現像カートリッジが装置本体に装着された状態において、装置本体に設けられる電源から、電極を介してバイアスが印加されている。
このようなプリンタにおいて、現像カートリッジの現像ローラを、感光体に対して、画像を形成するときにトナーを供給可能に近接させ、画像を形成しないときにトナーを供給不能に離間させる構成が知られている。
このようなプリンタとしては、例えば、装置本体が、弾性変形可能な本体側接触子を備え、現像ローラが、カートリッジ側接触子を備え、現像カートリッジが、現像ローラと感光体とが近接する現像位置と、現像ローラと感光体とが離間する退避位置とに移動可能なプリンタが提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
そして、そのようなプリンタでは、現像カートリッジが現像位置に位置された状態において、本体側接触子とカートリッジ側接触子とが接触して電気的に接続される。一方、現像カートリッジが退避位置に位置された状態において、現像カートリッジに設けられる突起が、本体側接触子に設けられる凸部と当接することにより、本体側接触子が弾性的に変形されて、本体側接触子とカートリッジ側接触子との接触が解除され、本体側接触子とカートリッジ側接触子とが電気的に遮断される。
特開2002−244433号公報
特許文献1に記載のプリンタでは、現像カートリッジが退避位置から現像位置に移動される場合、現像カートリッジに設けられる突起と本体側接触子に設けられる凸部との当接が解除され、本体側接触子とカートリッジ側接触子とが接触された後に、現像カートリッジが現像位置に位置される。
そのため、現像カートリッジが退避位置から現像位置へ移動する場合、カートリッジ側接触子が本体側接触子に対して摺動され、カートリッジ側接触子と本体側接触子との間に摩擦が生じる。
その結果、現像カートリッジを、退避位置から現像位置へ円滑に移動させることができず、現像カートリッジを適切な現像位置に配置できない場合がある。
これにより、現像カートリッジが現像位置に位置された状態において、現像ローラと感光体との相対的な位置決め精度を十分に図れず、画像形成不良が生じる場合がある。
そこで、本発明の目的は、ユニットが接触位置に位置された状態において、像担持体と現像剤担持体との位置決め精度の向上を図ることができ、画像形成不良の発生を抑制できるプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、像担持体と、第1電極と、像担持体と対向配置される現像剤担持体と、第1電極と対向配置される第2電極とを有し、現像剤担持体と像担持体とが接触する接触位置と、現像剤担持体と像担持体とが離間する離間位置との間で移動するように構成されるユニットと、第1電極と第2電極との間の電気的な接続が許容されるとともに、ユニットが接触位置に位置する第1位置と、第1電極と第2電極との間の電気的な接続が禁止されるとともに、ユニットが接触位置に位置する第2位置と、第1電極と第2電極との間の電気的な接続が禁止されるとともに、ユニットが離間位置に位置する第3位置との間を移動するように構成される移動機構と、を備えている。
このような構成によれば、移動機構を第3位置から第2位置に移動させることで、第1電極と第2電極との間の電気的な接続が禁止される状態、すなわち、第1電極と第2電極とが離間された状態において、ユニットを離間位置から接触位置に移動させることができる。
そのため、ユニットが離間位置から接触位置に移動するときに、第2電極が、第1電極に対して摺動されることを抑制できる。
その結果、ユニットを離間位置から接触位置に円滑に移動させることができ、ユニットを所定の接触位置に確実に位置させることができる。
従って、ユニットが接触位置に配置された状態において、像担持体と現像剤担持体との位置決め精度の向上を図ることができ、画像形成不良の発生を抑制することができる。
また、移動機構を第2位置から第1位置に移動させることで、第1電極と第2電極とを、電気的な接続が許容されるように接触させることができる。
つまり、ユニットを接触位置に位置させた後に、第1電極と第2電極とを接触させることができるので、ユニットを離間位置から接触位置に円滑に移動させることができながら、ユニットが接触位置に位置された状態において、第1電極と第2電極とを電気的に接続させることができる。これにより、ユニットに、第1電極と第2電極とを介して、バイアスを印加することができる。
(2)移動機構は、ユニットと当接することにより、ユニットを離間位置に位置させる第1作用部を備えていてもよい。
このような構成によれば、第1作用部がユニットと当接することにより、ユニットを離間位置に位置させるので、簡易な構成でありながら、ユニットを確実に離間位置に位置させることができる。
そのため、現像剤担持体と像担持体との確実な接触・離間動作を確保することができる。
(3)また、移動機構は、第1電極と第2電極との間の電気的な接続が禁止されるときに、第1電極と第2電極との間に介在する第2作用部を備えていてもよい。
このような構成によれば、移動機構が第2位置および第3位置にあるときに、第2作用部が第1電極と第2電極との間に介在するので、簡易な構成でありながら、第1電極と第2電極とを確実に離間させることができる。
(4)また、移動機構は、第1作用部と第2作用部とを有するレバーを備えていてもよい。
このような構成によれば、第1作用部と第2作用部とが別部材として構成される場合と比較して、部品点数の低減を図ることができる。
(5)また、当接部を備えていてもよい。この場合、レバーは、当接部との当接により、ユニットを離間位置に位置させ、当接部との当接が解除されることにより、ユニットを接触位置に位置させる第3作用部を備えている。
このような構成によれば、当接部と第3作用部とが当接することにより、ユニットを確実に離間位置と接触位置とに移動させることができるので、現像剤担持体と像担持体との確実な接触・離間動作を確保することができる。
(6)レバーは、第1電極と第2電極との対向方向と直交する方向に回動可能であってもよい。
このような構成によれば、レバーを円滑に移動させることができるので、現像剤担持体と像担持体とを円滑に接触・離間させることができるとともに、第1電極と第2電極とを円滑に、接触・離間させることができる。
(7)また、レバーは、ユニットを離間位置から接触位置へ移動させるときの回動方向において、第2作用部に対して第1作用部が下流側に配置され、第1作用部に対して第3作用部が下流側に配置されていてもよい。
このような構成によれば、ユニットを離間位置から接触位置に移動させる場合において、第3作用部と当接部との当接が解除されると、レバーが第1電極と第2電極との対向方向と直交する方向に回動される。そうすると、まず、ユニットと第1作用部との当接が解除され、ユニットが接触位置に位置される。次いで、第2作用部が第1電極と第2電極との間から退避し、第1電極と第2電極とが接触され、第1電極と第2電極との間の電気的な接続が許容される。
また、ユニットを接触位置から離間位置に移動させる場合において、第3作用部と当接部とが当接すると、レバーは、ユニットを離間位置から接触位置に移動させる場合に回動する方向と反対の方向に回動される。そうすると、まず、第2作用部が第1電極と第2電極との間に進出し、第1電極と第2電極とが離間され、第1電極と第2電極との間の電気的な接続が禁止される。次いで、ユニットが、第1作用部に当接され、離間位置に位置される。
つまり、第2作用部、第1作用部および第3作用部の効率的な配置を確保しつつ、現像剤担持体と像担持体とを効率よく接触・離間させることができるとともに、第1電極と第2電極とを効率よく接触・離間させることができる。
とりわけ、ユニットが接触位置に位置された状態において、像担持体と現像剤担持体との位置決め精度の向上を図ることができる。
(8)また、第2作用部は、ユニットを離間位置から接触位置へ移動させるときの回動方向における第2作用部の上流側端部が、回動方向の上流側に向かうに従って、第2電極側に傾斜するように構成されていてもよい。
このような構成によれば、簡易な構成でありながら、移動機構が第1位置から第2位置に回動するときに、第1電極と第2電極との間に、第2作用部を確実に進出させることができる。
また、第1電極が、第1電極と第2電極との対向方向において移動可能に設けられている場合、移動機構が第1位置と第2位置とに移動するときに、第1電極が第2作用部の傾斜に沿って、進退されるので、第1電極の円滑な移動を確保できる。
(9)第1電極は、移動機構が第1位置に位置される状態において、第2電極と接触するとともに、第1電極と第2電極との間の電気的な接続が許容される第4位置と、移動機構が第2位置に位置される状態において、第2電極から離間するとともに、第1電極と第2電極との間の電気的な接続が禁止される第5位置との間を移動するように構成されていてもよい。
このような構成によれば、第1電極が第4位置と第5位置とに移動可能であるので、移動機構が第1位置に位置される状態において、第1電極と第2電極とを確実に接触させ、移動機構が第2位置に位置される状態において、第1電極と第2電極とを確実に離間させることができる。
(10)また、第2電極は、移動機構が第1位置に位置される状態において、第1電極と接触するとともに、第1電極と第2電極との間の電気的な接続が許容される第4位置と、移動機構が第2位置に位置される状態において、第1電極から離間するとともに、第1電極と第2電極との間の電気的な接続が禁止される第5位置との間を移動するように構成されていてもよい。
このような構成によれば、第2電極が第4位置と第5位置とに移動可能であるので、移動機構が第1位置に位置される状態において、第1電極と第2電極とを確実に接触させ、移動機構が第2位置に位置される状態において、第1電極と第2電極とを確実に離間させることができる。
(11)また、ユニットは、移動機構が第1位置に位置される状態において、第1電極と第2電極とが接触するとともに、第1電極と第2電極との間の電気的な接続が許容される第4位置と、移動機構が第2位置に位置される状態において、第1電極と第2電極とが離間するとともに、第1電極と第2電極との間の電気的な接続が禁止される第5位置との間を移動するように構成されていてもよい。
このような構成によれば、ユニットが第4位置と第5位置とに移動可能であるので、移動機構が第1位置に位置される状態において、第1電極と第2電極とを確実に接触させ、移動機構が第2位置に位置される状態において、第1電極と第2電極とを確実に離間させることができる。
(12)本発明のプロセスカートリッジは、像担持体と、像担持体と対向配置される現像剤担持体と、電極とを有し、現像剤担持体と像担持体とが接触する接触位置と、現像剤担持体と像担持体とが離間する離間位置との間で移動するように構成されるユニットと、電極を露出させるとともに、ユニットを接触位置に位置させる第1位置と、電極を被覆するとともに、ユニットを接触位置に位置させる第2位置と、電極を被覆するとともに、ユニットを離間位置に位置させる第3位置との間を移動するように構成されるレバーと、を備えている。
このような構成によれば、レバーを第3位置から第2位置に移動させることで、電極が被覆された状態において、ユニットを離間位置から接触位置に移動させることができる。
そのため、ユニットが離間位置から接触位置に移動するときに、電極が外部の電極に対して摺動されることを抑制できる。
その結果、ユニットを離間位置から接触位置に円滑に移動させることができ、ユニットを所定の接触位置に確実に位置させることができる。
従って、ユニットが接触位置に位置された状態において、像担持体と現像剤担持体との位置決め精度の向上を図ることができ、画像形成不良の発生を抑制することができる。
また、レバーを第2位置から第1位置に移動させることで、電極を露出させることができる。
つまり、ユニットを接触位置に位置させた後に、電極を露出させることができるので、ユニットを離間位置から接触位置に円滑に移動させることができながら、ユニットが接触位置に位置された状態において、電極と外部の電極とを電気的に接続させることができる。これにより、ユニットに、電極と外部の電極とを介して、バイアスを印加することができる。
(13)また、レバーは、ユニットと当接することにより、ユニットを離間位置に位置させる第1作用部と、レバーが第2位置および第3位置に位置される状態において、電極を被覆する第2作用部と、を備えていてもよい。
このような構成によれば、第1作用部がユニットと当接することにより、ユニットを離間位置に位置させるので、簡易な構成でありながら、ユニットを確実に離間位置に位置させることができる。
そのため、現像剤担持体と像担持体との確実な接触・離間動作を確保することができる。
また、移動機構が第2位置および第3位置にある状態において、第2作用部が電極を被覆するので、簡易な構成でありながら、電極と外部の電極との接触を抑制できる。
(14)また、レバーは、外部の部材との当接により、ユニットを離間位置に位置させ、外部の部材との当接が解除されることにより、ユニットを接触位置に位置させる第3作用部を備えていてもよい。
このような構成によれば、第3作用部を外部の部材と当接させることにより、レバーを第1位置および第2位置と、第3位置とに移動させることができるので、現像剤担持体と像担持体との確実な接触・離間動作を確保することができる。
(15)また、現像剤担持体は、現像ローラであり、レバーは、像担持体と現像ローラとの対向方向を含み、現像ローラの軸線方向と略直交する平面に沿って回動可能であってもよい。
このような構成によれば、レバーを円滑に移動させることができるので、現像剤担持体と像担持体とを円滑に接触・離間させることができるとともに、電極を円滑に、露出させ、または、被覆することができる。
(16)また、レバーは、ユニットを離間位置から接触位置へ移動させるときの回動方向において、第2作用部に対して、第1作用部が下流側に配置され、第1作用部に対して第3作用部が下流側に配置されていてもよい。
このような構成によれば、ユニットを離間位置から接触位置に移動させる場合において、第3作用部と外部の部材との当接が解除されると、レバーが、像担持体と現像ローラとの対向方向を含み、現像ローラの軸線方向と略直交する平面に沿って回動される。そうすると、まず、ユニットと第1作用部との当接が解除され、ユニットが接触位置に位置される。次いで、第2作用部が電極を露出させるように移動され、電極が露出される。
また、ユニットを接触位置から離間位置に移動させる場合において、第3作用部と外部の部材とが当接すると、レバーは、ユニットを離間位置から接触位置に移動させる場合に回動する方向と反対の方向に回動される。そうすると、まず、第2作用部が電極を被覆するように移動され、電極が被覆される。次いで、ユニットが、第1作用部に当接され、離間位置に位置される。
つまり、第2作用部、第1作用部および第3作用部の効率的な配置を確保しつつ、現像剤担持体と像担持体とを効率よく接触・離間させることができるとともに、ユニットが離間位置から接触位置に移動させる場合において、電極を被覆することができる。
とりわけ、ユニットが接触位置に位置された状態において、像担持体と現像剤担持体との位置決め精度の向上を図ることができる。
(17)第2作用部は、回動方向における第2作用部の上流側端部が、回動方向の上流側に向かうに従って、電極側に傾斜するように形成されていてもよい。
このような構成によれば、簡易な構成でありながら、レバーが第1位置から第2位置に回動するときに、外部の電極と電極との間に、第2作用部を確実に進出させることができる。
本発明のプロセスカートリッジおよび画像形成装置では、ユニットが接触位置に位置された状態において、像担持体と現像剤担持体との位置決め精度の向上を図ることができ、画像形成不良の発生を抑制できる。
本発明の画像形成装置の第1実施形態のプリンタを示す側断面図である。 図1に示すプロセスカートリッジを右後側から見た斜視図である。 図2に示すレバーを右後側から見た斜視図である。 図4に示す給電ユニットを右後側から見た分解斜視図である。 (a)は、図2に示すプロセスカートリッジ(レバーが第1位置にある状態)の右側面図であり、(b)は、(a)に示すプロセスカートリッジ(レバーが第1位置にある状態)における接触・離間動作を説明するための説明図である。 (a)は、図2に示すプロセスカートリッジ(レバーが第2位置にある状態)の右側面図であり、(b)は、(a)に示すプロセスカートリッジ(レバーが第2位置にある状態)における接触・離間動作を説明するための説明図である。 (a)は、図2に示すプロセスカートリッジ(レバーが第3位置にある状態)の右側面図であり、(b)は、(a)に示すプロセスカートリッジ(レバーが第3位置にある状態)における接触・離間動作を説明するための説明図である。 第2実施形態〜第4実施形態のプリンタの接触・離間動作を説明するための説明図であって、(a)は、第2実施形態のプリンタの接触・離間動作を示し、(b)は、第3実施形態のプリンタの接触・離間動作を示し、(c)は、第4実施形態のプリンタの接触・離間動作を示す。
1.プリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのプリンタ1は、ダイレクトタンデムタイプのカラープリンタである。
なお、以下の説明において、方向について言及する場合には、プリンタ1を水平に載置した状態を基準として、図1における紙面左側を前側とし、図1における紙面右側を後側とする。また、プリンタ1を前側から見たときを左右の基準とする。すなわち、図1の紙面手前側が右側であり、紙面奥側が左側である。
プリンタ1は、本体側筐体の一例としての本体ケーシング2を備えている。
本体ケーシング2は、略ボックス形状に形成され、その上端部には、本体開口部49を開閉するトップカバー50が、その後端部を支点として揺動可能に設けられている。
プリンタ1は、複数色(ブラック、イエロー、マゼンタまたはシアン)に対応する複数(4つ)のプロセスカートリッジ21を備えている。
4つのプロセスカートリッジ21は、本体ケーシング2内に着脱可能に設けられ、互いに前後方向に沿って間隔を隔てて並列配置されている。プロセスカートリッジ21は、ドラムカートリッジ22と、ドラムカートリッジ22に着脱可能に装着されるユニットの一例としての現像カートリッジ23とを備えている。
ドラムカートリッジ22は、像担持体の一例としての感光ドラム3を備えている。
感光ドラム3は、左右方向に長手の円筒形状に形成されており、ドラムカートリッジ22に回転可能に設けられている。
現像カートリッジ23は、現像剤担持体の一例としての現像ローラ6を備えている。
現像ローラ6は、左右方向に延びる金属製の現像ローラ軸16を備え、現像カートリッジ23の後端部において、後下側から露出されるように設けられ、感光ドラム3に対して前上側から接触されている。
また、現像カートリッジ23は、現像ローラ6にトナーを供給する供給ローラ13、現像ローラ6に供給されたトナーの厚みを規制する層厚規制ブレード14を備え、それらの上側に設けられるトナー収容部15内には、現像剤の一例としてのトナーが収容されている。
供給ローラ13は、左右方向に延びる金属製の供給ローラ軸18を備え、現像ローラ6に前上側から接触されている。
層厚規制ブレード14は、現像ローラ6に後上側から接触されている。
トナー収容部15内のトナーは、供給ローラ13と現像ローラ6との間で正極性に摩擦帯電され、一定厚さの薄層として現像ローラ6の表面に担持される。
一方、各感光ドラム3の表面には、スコロトロン型帯電器4によって一様に帯電された後、LEDユニット5によって所定の画像データに基づいて露光されることにより、画像データに基づく静電潜像が形成される。そして、現像ローラ6に担持されるトナーが感光ドラム3の表面上の静電潜像に供給されることにより、感光ドラム3の表面上にトナー像(現像剤像)が担持される。
用紙Sは、本体ケーシング2の底部に設けられる給紙カセット7内に収容されており、各種ローラによって、後上側へUターンするように搬送されて、所定のタイミングで1枚ずつ、感光ドラム3と搬送ベルト8との間に給紙され、搬送ベルト8によって、各感光ドラム3と、それらに対応する転写ローラ9との間を前側から後側に向かって搬送される。このとき、用紙Sに、各色のトナー像が順次転写され、カラー画像が形成される。
カラー画像が形成された用紙Sは、定着部10に搬送される。用紙S上に転写されたトナー像は、定着部10で熱定着される。その後、用紙Sは、各種ローラにより、排紙トレイ11に排紙される。
2.ドラムカートリッジ
ドラムカートリッジ22は、図2に示すように、プロセスフレーム24を備えている。プロセスフレーム24は、その後側部分がドラム収容部25として区画され、その前側部分が現像カートリッジ収容部26として区画されている。
(1)ドラム収容部
ドラム収容部25は、前側が開放される略ボックス形状に形成され(図1参照)、左右方向に間隔を隔てて対向配置される1対のドラム収容部側壁27と、それらドラム収容部側壁27の下端部間に架設される底壁28と、それらドラム収容部側壁27の上端部間に架設される上壁29とを備えている。
1対のドラム収容部側壁27のそれぞれは、図5(a)に示すように、側面視略三角形状の略平板形状に形成されている。
また、1対のドラム収容部側壁27間には、感光ドラム3が保持されている。
感光ドラム3の左右両端部のそれぞれには、軸受部材32が設けられている。
軸受部材32は、左右方向に延びる略円筒形状に形成され、その内径が、感光ドラム3の外径と略同径(僅かに大径)に形成されている。そして、軸受部材32は、感光ドラム3の左右両端部のそれぞれに、感光ドラム3の径方向外側から嵌合されている。
そして、感光ドラム3の両端部は、各軸受部材32が、対応するドラム収容部側壁27に支持されることにより、1対のドラム収容部側壁27に対して相対回転可能に支持されている。
底壁28は、略平板形状に形成され、その前側部分には、第1開口部31が形成されている(図1参照)。
第1開口部31は、感光ドラム3が下側から露出されるように、感光ドラム3の下側部分に対応して形成されている。
上壁29は、略平板形状に形成され、その前側部分には、スコロトロン型帯電器4が埋設されている(図1参照)。
スコロトロン型帯電器4の下端部は、図1に示すように、上壁29の下面から露出しており、感光ドラム3の後上側と対向している。
また、ドラム収容部25と現像カートリッジ収容部26とは、上壁29の前端部と、底壁28の前端部と、それらに対応するドラム収容部側壁27の左右方向内側面とに区画される第2開口部33を介して連通されている。
(2)現像カートリッジ収容部
現像カートリッジ収容部26は、図2に示すように、現像カートリッジ23の着脱を許容するように、上側が開放される略ボックス形状に形成され、左右方向に間隔を隔てて対向配置される1対のカートリッジ収容部側壁34と、それらカートリッジ収容部側壁34の前端部を連結する前壁35とを備えている。
1対のカートリッジ収容部側壁34のそれぞれは、図5(a)に示すように、その後側部分が、ドラム収容部側壁27の前端部における下側部分から連続して、前方へ向かうに従って斜め上方へ延びるように形成され、その前側部分が、後側部分の前端部から屈曲して、上方に延びるように形成されている。
また、右側のカートリッジ収容部側壁34には、第2電極および電極の一例としてのカートリッジ側電極78(後述)を露出する電極露出溝36が形成されている。
電極露出溝36は、右側のカートリッジ収容部側壁34の後側部分において、上端縁から下方に向かって切り欠かれるように、上側が開放される側面視略矩形状に形成されている。
また、右側のカートリッジ収容部側壁34には、支持ボス37と、移動機構の一例としてのレバー55が設けられている。
支持ボス37は、図2に示すように、電極露出溝36の前下側に設けられ、カートリッジ収容部側壁34の右面から右方へ向けて突出する略円柱形状に形成されている。
レバー55は、側面視略T字状に形成され、ボス挿通部56と、羽根部60とを一体的に備えている。
なお、以下の説明において、レバー55の上下前後左右方向は、レバー55が後述する露出位置(図2、図3および図5)に位置するときを基準としている。
ボス挿通部56は、左右方向に延びる略円筒形状に形成されており、その内径が支持ボス37の軸径と略同径(僅かに大径)に形成されている。
羽根部60は、図5(a)に示すように、第3作用部の一例としての当接作用部59と、第2作用部の一例としての遮断作用部58と、第1作用部の一例としての離間作用部57(図3参照)とを一体的に備えている。つまり、遮断作用部58と離間作用部57とは、レバー55として一体的に設けられている。
当接作用部59は、前後方向に長手の側面視略矩形状に形成され、その下側部分における前面が、現像カートリッジ23が離間位置に位置される状態(後述)において、当接部95(後述)に当接される被当接面62として形成されている。
遮断作用部58は、側面視略矩形状の略平板形状に形成され、当接作用部59の上端部から後上方に向かって屈曲するように設けられている。
また、遮断作用部58は、その上端部および前端部が、図3に示すように、傾斜面61として形成されている(図5(a)参照)。具体的には、遮断作用部58の上端部における傾斜面61は、上方に向かうに従って左方に傾斜するように形成され、遮断作用部58の前端部における傾斜面61は、前方に向かうに従って左方に傾斜するように形成されている。また、遮断作用部58において、その上端部(前端縁と後端縁とが形成する角)は、図5(a)に示すように、側面視略円弧形状に面取りされている。
離間作用部57は、図3に示すように、遮断作用部58の左面における下端部から左方に向かって突出する略平板形状に形成されている。
そして、ボス挿通部56と羽根部60とは、図5(a)に示すように、ボス挿通部56の後端部と、当接作用部59の上側部分における前面とが連結されることにより、一体的に形成されている。
このようなレバー55は、ボス挿通部56に支持ボス37が挿通されることにより、右側のカートリッジ収容部側壁34に対して、左右方向(本体側電極90とカートリッジ側電極78との対向方向Y(後述))と直交する方向に沿って相対的に回動可能に支持されている。詳しくは、レバー55は、図5(b)に示すように、感光ドラム3と現像ローラ6との対向方向X(後述)を含み、左右方向(現像ローラ6の軸線方向)と略直交する平面P(仮想平面)に沿って回動可能である。
そして、レバー55は、図5〜図7に示すように、支持ボス37を支点として、当接作用部59が上下方向に沿って延び、遮断作用部58が、当接作用部59の上端部から後上方に延びるように配置される第1位置(図5参照)と、当接作用部59が後下方に延び、遮断作用部58が、当接作用部59の上端部から上方に延びるように配置される第2位置(図6参照)と、第2位置から、当接作用部59が僅かに上方に移動し、遮断作用部58が、僅かに前方に移動するように配置される第3位置(図7参照)とに回動可能に設けられている。なお、レバー55は、常には、図示しない付勢部材により、第1位置(後述)に位置するように付勢されている。
詳しくは、レバー55が第1位置に位置される状態において、図5(a)および図5(b)示すように、遮断作用部58は、カートリッジ側電極78(後述)の右端部を露出させる露出位置に位置される。なお、レバー55が第1位置に位置される状態において、現像カートリッジ23は、詳しくは後述するが、現像ローラ6と感光ドラム3とが接触する接触位置に位置される。
また、レバー55が第2位置に位置される状態において、図6(a)および図6(b)に示すように、遮断作用部58は、カートリッジ側電極78(後述)の右端部を被覆する被覆位置に位置される。なお、レバー55が第2位置に位置される状態において、現像カートリッジ23は、詳しくは後述するが、現像ローラ6と感光ドラム3とが接触する接触位置に位置される。
また、レバー55が第3位置に位置される状態において、図7(a)および図7(b)に示すように、遮断作用部58は、被覆位置に位置される。なお、レバー55が第3位置に位置される状態において、現像カートリッジ23は、詳しくは後述するが、現像ローラ6と感光ドラム3とが離間する離間位置に位置される。
また、左側のカートリッジ収容部側壁34には、左レバー(図示せず)が設けられている。左レバー(図示せず)は、遮断作用部58を備えていない点以外は、レバー55と同様に形成されている。また、左レバー(図示せず)は、後述する左側のカートリッジ側壁68の離間ボス(図示せず)に対応するように設けられている。
前壁35は、図2および図5に示すように、各カートリッジ収容部側壁34の前端部間に架設され、左右方向に延びる略平板形状に形成されている。
前壁35には、2つの押圧部材収容部40が形成され、押圧部材収容部40内には押圧部材41が設けられている。
押圧部材収容部40は、ドラムカートリッジ22に現像カートリッジ23が装着されたとき(後述)に、現像フレーム65(後述)の前壁における左右両側と対向するように、前壁35の左右方向両端部にそれぞれ設けられている。
押圧部材収容部40は、前壁35の後面から前上方へ向かって凹むように、正面視略矩形状に形成されている。具体的には、押圧部材収容部40は、その凹む方向が、後述する現像ローラ6と感光ドラム3との対向方向X(後述)と略同じ方向となるように形成されている(図5(a)参照)。
また、押圧部材収容部40には、その左右両面に、ガイド溝44が形成され、その下面に、押圧部材支持部45が設けられている。
ガイド溝44は、押圧部材収容部40の左右両面の上下方向中央部分において、左右方向外方に向かって窪むように、背面視略矩形状に切り欠かれて形成されている。
押圧部材支持部45は、押圧部材収容部40の下面から上方に向かって延びる背面視略矩形状に形成されており、その上端部は、筒部42(後述)の外周面に沿うように、下方に向かって窪む背面視略円弧形状に形成されている。
押圧部材41は、図5(a)に示すように、筒部42と、ばね部材43とを備えている。
筒部42は、図2に示すように、前端部が閉鎖された略円筒形状に形成されており、その外周面には、被ガイド部46が設けられている。
被ガイド部46は、筒部42の外周面における左右両端部に設けられ、筒部42の外周面から筒部42の径方向外方に向かって延びる背面視略矩形状に形成されている。
ばね部材43は、空心コイルばね状に形成され(図3(a)参照)、筒部42の内部空間に収容されている。
そして、押圧部材41は、筒部42の後面と前壁35の前面との間に、ばね部材43を挟むとともに(図3(a)参照)、筒部42の被ガイド部46が、ガイド溝44に配置され、筒部42の下側部分が、押圧部材支持部45の上端縁に支持されるように配置されている。これにより、筒部42は、対向方向X(後述)沿って進退可能に設けられており、ばね部材43の付勢力により、常には、後下方へ向かって付勢されている。
3.現像カートリッジ
現像カートリッジ23は、ユニット側筐体の一例としての現像フレーム65と、現像フレーム65の右側に配置される給電ユニット66とを備えている。
(1)現像フレーム
現像フレーム65は、図1および図2に示すように、後下側が開放される略ボックス形状に形成され(図4参照)、左右方向に間隔を隔てて対向配置される1対のカートリッジ側壁68を備えている。
1対のカートリッジ側壁68は、図4に示すように、上下方向に延びる側面視略矩形状に形成されている。
また、右側のカートリッジ側壁68(以下、右カートリッジ側壁68Rとする。)には、その下側部分に、供給ローラ軸露出穴69と、現像ローラ軸露出溝70とが形成され、その上側部分に、ねじ穴71が形成されている。
現像ローラ軸露出溝70は、右カートリッジ側壁68Rの下側部分において、右カートリッジ側壁68Rの下端縁から前側に向かって窪む側面視略C字形状に形成されている。
現像ローラ軸露出溝70の溝幅(上下方向長さ)は、現像ローラ軸16の外径よりも広く形成されている。そして、現像ローラ軸16の右端部は、右側のカートリッジ側壁68の現像ローラ軸露出溝70を介して、カートリッジ側壁68から右方へ突出している。
供給ローラ軸露出穴69は、現像ローラ軸露出溝70の前側において、側面視略矩形状に貫通形成されている。供給ローラ軸露出穴69の各辺の長さは、供給ローラ軸18の外径よりも長く形成されている。そして、供給ローラ軸18の右端部は、右側のカートリッジ側壁68の供給ローラ軸露出穴69内に配置されている。
ねじ穴71は、右側のカートリッジ側壁68の上端部において、側面視略円形状に形成されている。
また、左側のカートリッジ側壁68(以下、左カートリッジ側壁68Lとする。)には、離間ボス(図示せず)が形成されている。
離間ボス(図示せず)は、左カートリッジ側壁68Lの左面から左方に向かって突出するように形成されており、左右方向に投影したときに、カートリッジ側電極78(後述)と重なるように、配置されている。
(2)給電ユニット
給電ユニット66は、図4に示すように、電極部材75および電極カバー76を備えている。
(2−1)電極部材
電極部材75は、導電性の樹脂材料(例えば、導電性ポリアセタール樹脂)などから形成され、本体部77と、第2電極および電極の一例としてのカートリッジ側電極78とを一体的に備えている。
本体部77は、側面視略矩形状の略平板形状に形成されている。
本体部77は、現像ローラ軸挿通穴79、現像ローラ軸カラー80および供給ローラ軸挿通穴81を有している。
現像ローラ軸挿通穴79は、本体部77の後端部において、側面視略円形状に貫通形成されている。現像ローラ軸挿通穴79の内径は、現像ローラ軸16の外径と略同径(わずかに大径)に形成されている。
現像ローラ軸カラー80は、現像ローラ軸挿通穴79の周縁部から左方へ突出する略円筒形状に形成されている。
供給ローラ軸挿通穴81は、現像ローラ軸挿通穴79の前側において、側面視略円形状に貫通形成されている。供給ローラ軸挿通穴81の内径は、供給ローラ軸18の外径と略同径(わずかに大径)に形成されている。
カートリッジ側電極78は、供給ローラ軸挿通穴81の上側における本体部77の上端部において、本体部77の右面から右方へ突出する略円柱形状に形成されている。
そして、電極部材75は、現像ローラ軸16の右端部が、現像ローラ軸カラー80および現像ローラ軸挿通穴79を挿通するとともに、供給ローラ軸18の右端部が供給ローラ軸挿通穴81を挿通するように、右側のカートリッジ側壁68の右側に装着されている。
(2−2)電極カバー
電極カバー76は、左方に向かって開放された断面略U字形状の略トレイ形状に形成されている。電極カバー76は、カートリッジ側壁68を被覆可能なサイズ(前後方向長さおよび上下方向長さ)に形成されている。
また、電極カバー76は、現像ローラ軸露出口85と、電極露出穴83と、電極カラー84と、ねじ挿通穴86とを有している。
現像ローラ軸露出口85は、電極カバー76の右壁の下側部分において、現像ローラ軸16の右端部に対応して形成され、電極カバー76の右壁における下端縁から前側に向かって窪む側面視略C字形状に形成されている。
電極露出穴83は、電極カバー76の右壁における現像ローラ軸露出口85の上側部分において、カートリッジ側電極78の右側部分を露出させるように、側面視略円形状に貫通形成されている。
電極カラー84は、電極露出穴83の周縁部から右方へ突出する略円筒形状に形成されている。
ねじ挿通穴86は、電極カバー76の右壁における上端部において、対応する右カートリッジ側壁68Rのねじ穴71を露出させるように、側面視略円形状に貫通形成されている。
そして、電極カバー76は、電極露出穴83および電極カラー84を介して、カートリッジ側電極78の右側部分が露出するように、右カートリッジ側壁68Rに固定されている。詳しくは、電極カバー76は、その下端部において、現像ローラ軸露出口85が現像ローラ軸16の右端部を挟むように配置されるとともに、その上端部において、ねじ部材87をねじ挿通穴86を介して、ねじ穴71に螺合させることにより、右カートリッジ側壁68Rに固定されている。
これにより、電極部材75の本体部77は、電極カバー76の右壁と右カートリッジ側壁68Rの右面との間に挟持されている。
(3)ドラムカートリッジに対する現像カートリッジの装着
そして、現像カートリッジ23は、ドラムカートリッジ22の現像カートリッジ収容部26に装着されている。これにより、現像カートリッジ23がドラムカートリッジ22に収容され、プロセスカートリッジ21が形成される。
また、現像カートリッジ23は、現像カートリッジ収容部26に収容された状態において、図5(a)に示すように、現像フレーム65の前壁における左右両端部が、押圧部材41の筒部42により、感光ドラム3に向けて押圧される。これにより、常には、現像ローラ6と感光ドラム3とは対向方向Xにおいて圧接されている。一方、詳しくは後述するが、現像カートリッジ23は、離間作用部57に当接されることにより、対向方向Xに沿うように、前上方と後下方との間を移動可能である。つまり、現像カートリッジ23は、プロセスフレーム24に対して相対移動可能に収容されている。
4.本体ケーシング
本体ケーシング2内には、図2および図5(a)に示すように、第1電極の一例としての本体側電極90と、外部の部材の一例としての当接部95とが設けられている。
本体側電極90は、図2に示すように、プロセスカートリッジ21が本体ケーシング2に装着された状態において、カートリッジ側電極78と左右方向に対向するように設けられ、トップカバー50の開閉動作に連動して、左右方向に進退可能に形成されている。
また、本体側電極90は、ばね部91と、接触部92とから一体的に形成されている。
ばね部91は、左右方向に延びる空心コイル状に形成され、左右方向に伸縮するように、弾性変形可能に形成されている。
接触部92は、ばね部91の左端部から連続して設けられ、平面視略円形状に形成されている。そして、接触部92は、詳しくは後述するが、ばね部91が弾性変形することにより、左右方向において、接触部92とカートリッジ側電極78とが接触する通電位置(後述)と、接触部92とカートリッジ側電極78とが離間する非通電位置(後述)とに移動可能に設けられている。
当接部95は、図5(a)に示すように、プロセスカートリッジ21が本体ケーシング2に装着された状態において、当接作用部59の被当接面62と前後方向に対向するように設けられている。当接部95は、前後方向に進退可能に設けられている。
5.本体ケーシングに対するプロセスカートリッジの装着
プロセスカートリッジ21を本体ケーシング2に装着するには、図1が参照されるように、まず、トップカバー50を開放して、本体開口部49を介して、対応する位置にプロセスカートリッジ21を上側から挿入する。
プロセスカートリッジ21が本体ケーシング2に挿入された状態において、当接作用部59の被当接面62の前側には、図5(a)に示すように、前後方向に間隔を隔てて対向する位置に、当接部95が配置されている。
また、図3に示すように、カートリッジ側電極78の右側には、左右方向に間隔を隔てて対向する位置に、本体側電極90が配置されている(二点鎖線参照)。
そして、トップカバー50を閉鎖すると、本体側電極90は、トップカバー50の閉鎖に連動して左方に進出する。このとき、レバー55は、上記したように、常には、第1位置に位置するように付勢されているので、遮断作用部58は、露出位置に位置している。
そのため、本体側電極90の接触部92は、カートリッジ側電極78の右端部と左右方向(対向方向Y)に対向接触され、電気的に接続される第4位置の一例としての通電位置に位置される。つまり、本体側電極90の接触部92が通電位置に位置される状態では、本体側電極90とカートリッジ側電極78との間の電気的な接続が許容されている。
これにより、本体ケーシング2に設けられる電源など(図示せず)からのバイアスが、本体側電極90およびカートリッジ側電極78を介して、現像カートリッジ23の電極部材75に印加される。
詳しくは、本体側電極90の接触部92が通電位置に位置される状態において、本体ケーシング2に設けられる電源など(図示せず)からのバイアスは、現像時には、本体側電極90、カートリッジ側電極78および本体部77に順次伝達され、現像ローラ6に現像バイアスとして印加され、供給ローラ13に供給バイアスとして印加される。
以上により、本体ケーシング2に対するプロセスカートリッジ21の装着が完了する。
6.現像ローラの感光ドラムに対する接離動作
次に、現像カートリッジ23の現像ローラ6の感光ドラム3に対する接離動作について説明する。
(1)現像カートリッジの接触位置から離間位置への移動
現像カートリッジ23は、図5(a)に示すように、本体ケーシング2(ドラムカートリッジ22)に装着された状態において、常には、現像ローラ6と感光ドラム3とが接触する接触位置に位置されている。
そこで、画像形成しないときなどに、現像カートリッジ23を、現像ローラ6と感光ドラム3とが離間する離間位置に位置させるためには、本体ケーシング2内に設けられる当接部95により、レバー55の当接作用部59の被当接面62を押圧する(図6(a)参照)。
そうすると、レバー55は、図示しない付勢部材の付勢力に抗して、第1位置から第2位置(図6(a)参照)に向かって、矢印で示す回転方向A(右側面視反時計方向)に回動される。なお、左レバー(図示せず)は、レバー55の回動に連動して回動される。
このとき、遮断作用部58の傾斜面61は、図6(b)に示すように、本体側電極90の接触部92(図2参照)の左端部と、カートリッジ側電極78の右端部との間に後下側から進入する。これにより、本体側電極90の接触部92(図2参照)が、傾斜面61の傾斜に沿って右方に移動される。
そうすると、本体側電極90の接触部92(図2参照)とカートリッジ側電極78の右端部との接触が解除され、接触部92とカートリッジ側電極78とが左右方向に間隔を隔てて離間される。また、接触部92は、現像フレーム65とも離間されている。
このとき、遮断作用部58は、接触部92とカートリッジ側電極78との間に介在され、接触部92と、カートリッジ側電極78および現像フレーム65とを離間させる遮断位置に位置している。また、接触部92は、遮断作用部58が遮断位置に位置することにより、カートリッジ側電極78から離間されており、電気的な接続が解除される第5位置の一例としての非通電位置に位置される。つまり、本体側電極90の接触部92が非通電位置に位置される状態では、本体側電極90とカートリッジ側電極78との間の電気的な接続が禁止されている。
すなわち、レバー55が第2位置に位置されると、現像カートリッジ23は接触位置に位置された状態において、遮断作用部58は遮断位置に位置され、本体側電極90の接触部92は非通電位置に位置される。
さらに、当接部95が当接作用部59の被当接面62を押圧すると、レバー55は、第2位置から第3位置(図7(a)参照)に向かって、回転方向Aに回動される。
このとき、図7(b)に示すように、離間作用部57が、カートリッジ側電極78の露出部分に、下側から当接される(図3参照)。また、図示しないが、左レバー(図示せず)が、離間ボス(図示せず)に、下側から当接される。
そして、離間作用部57は、レバー55の回動に伴なって、カートリッジ側電極78を前上方に向かって押圧する。また、左レバー(図示せず)は、離間ボス(図示せず)を前上方に向かって押圧する。
これにより、現像カートリッジ23が、押圧部材41の押圧力に抗して、前上側に移動され、現像ローラ6と感光ドラム3とが離間される離間位置に位置される。
つまり、当接作用部59は、当接部95と当接されることにより、離間作用部57を回転方向Aの下流側に移動させ、離間作用部57が、現像カートリッジ23のカートリッジ側電極78と当接することにより、現像カートリッジ23を接触位置から離間位置に移動させる。
すなわち、レバー55が第3位置に位置されると、遮断作用部58は遮断位置に位置され、本体側電極90の接触部92は非通電位置に位置され、現像カートリッジ23は離間位置に位置される。そのため、レバー55が第2位置から第3位置に移動されると、接触部92とカートリッジ側電極78とが離間された状態において、現像カートリッジ23が接触位置から離間位置に移動される。その結果、接触部92とカートリッジ側電極78とが摩耗することを抑制できる。
以上により、現像カートリッジ23の接触位置から離間位置への移動が完了される。
(2)現像カートリッジの離間位置から接触位置への移動
現像カートリッジ23を離間位置から接触位置へ移動させるためには、上記した現像カートリッジ23の接触位置から離間位置への移動動作と逆の手順に操作する。
具体的には、図5(a)に示すように、当接部95は、当接部95と被当接面62との当接を解除する位置へ移動する。
そうすると、レバー55は、図示しない付勢部材の付勢力により、図5〜図7に示すように、第3位置(図7(a)参照)から第2位置(図6(a)参照)を経て第1位置(図5(a)参照)に位置するように、矢印で示す回転方向B(右側面視時計方向)に回動される。
詳しくは、被当接面62に対する当接部95からの押圧が解除されると、レバー55は、図7(a)に示すように、回転方向Bに回動され、まず、第3位置から第2位置(図6(a)参照)に位置される。
そうすると、図6(b)に示すように、離間作用部57とカートリッジ側電極78との当接が解除され、押圧部材41に押圧されることにより、現像カートリッジ23が後下側に向かって移動される。これにより、現像カートリッジ23が離間位置から接触位置に位置され(図6(a)参照)、現像ローラ6と感光ドラム3とが接触する。
一方、遮断作用部58は、本体側電極90の接触部92とカートリッジ側電極78との間に介在されており、遮断位置に位置されている。
すなわち、当接作用部59は、当接部95が被当接面62との当接を解除する位置へ移動することにより、離間作用部57を回転方向Bの下流側に移動させる。これにより、離間作用部57とカートリッジ側電極78との当接が解除され、離間作用部57は、遮断作用部58が遮断位置に位置するときに、現像カートリッジ23を離間位置から接触位置に移動させる。
次いで、レバー55が、第2位置から第1位置(図5(a)参照)に位置するように回動すると、図5(b)に示すように、遮断作用部58が、後下側(回転方向Bの下流側)に向かって移動され、本体側電極90の接触部92と、カートリッジ側電極78の右端部との間から退避される。
このとき、遮断作用部58は、本体側電極90とカートリッジ側電極78とを接触させ、電気的に接続させる接続位置に位置される。
詳しくは、接触部92が、図5(a)に示すように、遮断作用部58の傾斜面61の傾斜に沿って左方に移動され、接触部92の左端部とカートリッジ側電極78の右端部とが接触する。これにより、本体側電極90の接触部92は、通電位置に位置される。
すなわち、遮断作用部58は、離間作用部57が現像カートリッジ23を接触位置に位置させたときに、遮断位置から接続位置に移動される。
また、レバー55は、図7(a)に示すように、現像カートリッジ23を離間位置から接触位置へ移動させるときの回転方向Bにおいて、遮断作用部58に対して、離間作用部57(図3参照)が下流側に配置され、離間作用部57に対して当接作用部59が下流側に配置されている。
また、遮断作用部58の傾斜面61は、遮断作用部58における回転方向Bにおける上流側端部であって、回転方向Bの上流側に向かうに従って、カートリッジ側電極78側に傾斜するように形成されている。
以上により、現像カートリッジ23の離間位置からへ接触位置の移動が完了される。
7.作用効果
(1)上記したように、プロセスカートリッジ21では、レバー55を第3位置から第2位置に移動させることで、遮断作用部58が遮断位置に位置するときに、離間作用部57が現像カートリッジ23を離間位置から接触位置に移動させる。
そのため、現像カートリッジ23が離間位置から接触位置に移動するときに、カートリッジ側電極78および現像フレーム65が、本体側電極90に対して摺動されることを防止できる。
その結果、現像カートリッジ23を離間位置から接触位置に円滑に移動させることができ、現像カートリッジ23を所定の接触位置に確実に位置させることができる。
従って、現像カートリッジ23が接触位置に配置された状態において、感光ドラム3と現像ローラ6との位置決め精度の向上を図ることができ、画像形成不良の発生を抑制することができる。
また、レバー55を第2位置から第1位置に移動させることで、遮断作用部58が現像カートリッジ23を接触位置に位置させた後に、遮断作用部58が遮断位置から接続位置に移動される。
そのため、現像カートリッジ23を離間位置から接触位置に円滑に移動させることができながら、現像カートリッジ23が接触位置に位置された状態において、本体側電極90とカートリッジ側電極78とを電気的に接続させることができる。
その結果、現像カートリッジ23が接触位置に位置された状態において、感光ドラム3と現像ローラ6との位置決め精度の向上を図ることができながら、現像カートリッジ23に、本体側電極90およびカートリッジ側電極78を介して、バイアスを印加することができる。
(2)また、離間作用部57は、現像カートリッジ23のカートリッジ側電極78と当接することにより、現像カートリッジ23を離間位置に位置させる。
そのため、簡易な構成でありながら、現像カートリッジ23を確実に離間位置に位置させることができる。
その結果、現像ローラ6と感光ドラム3との確実な接触・離間動作を確保することができる。
(3)また、遮断作用部58は、遮断位置にあるときに、本体側電極90の接触部92とカートリッジ側電極78との間に介在する。
そのため、簡易な構成でありながら、遮断作用部58が遮断位置にあるときに、本体側電極90とカートリッジ側電極78とを確実に離間させることができる。
(4)また、離間作用部57と遮断作用部58とは、レバー55として一体的に形成されている。
そのため、部品点数の低減を図ることができる。
(5)また、本体ケーシング2には、当接部95が設けられている。また、レバー55は、当接作用部59を備えている。
そして、当接作用部59は、当接部95との当接により、現像カートリッジ23を離間位置に位置させ、当接部95との当接が解除されることにより、現像カートリッジ23を接触位置に位置させる。
そのため、現像カートリッジ23を確実に離間位置と接触位置とに移動させることができるので、現像ローラ6と感光ドラム3との確実な接触・離間動作を確保することができる。
(6)また、レバー55は、図5(a)に示すように、本体側電極90とカートリッジ側電極78との対向方向Yと直交する方向に沿って回動可能である。詳しくは、レバー55は、図5(b)に示すように、感光ドラム3と現像ローラ6との対向方向X(後述)を含み、左右方向(現像ローラ6の軸線方向)と略直交する平面P(仮想平面)に沿って回動可能である。
そのため、レバー55を円滑に移動させることができるので、現像ローラ6と感光ドラム3とを円滑に接触・離間させることができるとともに、本体側電極90とカートリッジ側電極78とを円滑に接触・離間させることができる。
(7)また、遮断作用部58は、図7(a)に示すように、現像カートリッジ23を離間位置から接触位置へ移動させるときのレバー55の回転方向Bにおいて、離間作用部57の下流側かつ当接作用部59の上流側に配置されている。
そのため、現像カートリッジ23を離間位置から接触位置に移動させる場合において、当接作用部59と当接部95との当接が解除されると、レバー55が対向方向Yと直交する方向に回動される。そうすると、まず、現像カートリッジ23のカートリッジ側電極78と離間作用部57との当接が解除され、現像カートリッジ23が接触位置に位置される。次いで、遮断作用部58が本体側電極90の接触部92とカートリッジ側電極78との間から退避し、本体側電極90の接触部92とカートリッジ側電極78とが接触される。
また、現像カートリッジ23を接触位置から離間位置に移動させる場合において、当接作用部59と当接部95とが当接すると、レバー55は、図5(a)に示す回転方向Aに回動される。そうすると、まず、遮断作用部58が本体側電極90の接触部92とカートリッジ側電極78との間に進出し、本体側電極90とカートリッジ側電極78とが離間される。次いで、現像カートリッジ23が、離間作用部57に当接され、離間位置に位置される。
つまり、遮断作用部58、離間作用部57および当接作用部59の効率的な配置を確保しつつ、現像ローラ6と感光ドラム3とを効率よく接触・離間させることができるとともに、本体側電極90の接触部92とカートリッジ側電極78とを効率よく接触・離間させることができる。
とりわけ、現像カートリッジ23が接触位置に位置された状態において、感光ドラム3と現像ローラ6との位置決め精度の向上を図ることができる。
(8)また、遮断作用部58の前端部には、傾斜面61が形成されている。
傾斜面61は、前方に向かうに従って左方に傾斜するように形成されている。
そのため、簡易な構成でありながら、遮断作用部58が接続位置から遮断位置に回動するときに、本体側電極90の接触部92とカートリッジ側電極78との間に、遮断作用部58を確実に進出させることができる。
また、遮断作用部58が接続位置と遮断位置とに移動するときに、本体側電極90の接触部92が傾斜面61の傾斜に沿って、進退されるので、本体側電極90の接触部92の円滑な移動を確保できる。
(9)また、本体側電極90の接触部92は、レバー55が第1位置に位置する状態(図5参照)において配置される通電位置と、レバー55が第2位置および第3位置に位置する状態(図6および図7参照)において配置される非通電位置との間を移動可能に設けられている。通電位置では、接触部92とカートリッジ側電極78とが接触し、本体側電極90とカートリッジ側電極78との電気的な接続が許容される。また、非通電位置では、接触部92とカートリッジ側電極78とが離間され、本体側電極90とカートリッジ側電極78との電気的な接続が禁止される。
つまり、接触部92が通電位置と非通電位置とに移動可能であるので、遮断作用部58が接続位置に位置される状態において、接触部92とカートリッジ側電極78とを確実に接触させ、遮断作用部58が遮断位置に位置される状態において、接触部92とカートリッジ側電極78とを確実に離間させることができる。
8.第2実施形態〜第4実施形態
(1)第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8(a)は、本発明の第2実施形態のプリンタの接触・離間動作を示す。
図8(a)において、図1〜図7に示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態では、図5(a)に示すように、遮断作用部58と離間作用部57とは、レバー55として一体的に設けられたが、これに対して、本発明の第2実施形態では、図8(a)に示すように、遮断作用部58と離間作用部57とは、別部材として設けられている。
第2実施形態において、現像カートリッジ23を接触位置から離間位置に移動させる場合(図5〜図7参照)、図8(a1)〜図8(a3)に示すように、移動機構の一例としての遮断作用部58および離間作用部57がそれぞれ上方に向かって移動させる。
詳しくは、まず、図8(a1)および図8(a2)に示すように、遮断作用部58の傾斜面61が、本体側電極90と、カートリッジ側電極78の右端部との間に下側から進入する。これにより、本体側電極90が、傾斜面61の傾斜に沿って右方に移動される。
そうすると、図8(a2)に示すように、本体側電極90とカートリッジ側電極78の右端部との接触が解除され、本体側電極90とカートリッジ側電極78とが左右方向に間隔を隔てて離間される。
このとき、遮断作用部58は遮断位置に位置され、本体側電極90は非通電位置に位置される。
次いで、図8(a3)に示すように、右側の離間作用部57が、現像ローラ6の現像ローラ軸16の右端部と下側から当接するとともに、左側の離間作用部57(図示せず)が、現像ローラ6の現像ローラ軸16の左端部と下側から当接することにより、現像ローラ6を前上方に向かって押圧し、現像カートリッジ23を押圧部材41の押圧力に抗して、前上側に移動させる(図7参照)。
これにより、現像カートリッジ23は、現像ローラ6と感光ドラム3とが離間される離間位置に位置される。
また、現像カートリッジ23を離間位置から接触位置へ移動させる場合、上記した現像カートリッジ23の接触位置から離間位置への移動動作と逆の手順に操作する。
具体的には、遮断作用部58および離間作用部57がそれぞれ下方に向かって移動させる。
つまり、遮断作用部58が遮断位置にある状態において、離間作用部57が、現像カートリッジ23を接触位置と離間位置とに移動させることができる。
そのため、第2実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(2)第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図8(b)は、本発明の第3実施形態のプリンタの接触・離間動作を示す。
図8(b)において、図1〜図7に示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態では、図8(b)に示すように、遮断作用部58は、傾斜面97と、接触面98とを有している。
傾斜面97は、遮断作用部58の上端部に設けられ、上方に傾斜するに従って右方に傾斜するように形成されている。
接触面98は、遮断作用部58の左面であって、傾斜面97の下端部から下方に向かって延びるように形成されている。
また、現像カートリッジ23は、現像カートリッジ収容部26に左右方向に相対移動可能に収容されており、現像フレーム65は、左右方向において、本体側電極90とカートリッジ側電極78とが接触し、本体側電極90とカートリッジ側電極78との間の電気的な接続が許容される通電位置と、本体側電極90とカートリッジ側電極78とが離間し、本体側電極90とカートリッジ側電極78との間の電気的な接続が禁止される非通電位置とに移動可能に設けられている。
なお、現像フレーム65は、図示しない付勢部材により、常には、右側のカートリッジ収容部側壁34に向けて付勢され、通電位置に位置されている。
第3実施形態において、現像カートリッジ23を接触位置から離間位置に移動させる場合(図5〜図7参照)、図8(b1)〜図8(b3)に示すように、レバー55を上方に向かって移動させる。
レバー55を上方に向かって移動させると、図8(b1)および図8(b2)に示すように、遮断作用部58が上方に向かって移動される。
そうすると、遮断作用部58の傾斜面97が、現像ローラ軸16の右端部に当接され、現像ローラ軸16が傾斜面97の傾斜に沿って移動される。
これにより、現像フレーム65は、図8(b2)に示すように、現像ローラ軸16を介して、傾斜面97に案内され、図示しない付勢部材の付勢力に抗して左方に移動される。
そして、現像ローラ軸16の右端部が、傾斜面97の下端部から接触面98に到達すると、本体側電極90とカートリッジ側電極78の右端部との接触が解除され、本体側電極90とカートリッジ側電極78とが左右方向に間隔を隔てて離間される。
このとき、遮断作用部58は遮断位置に位置され、現像フレーム65は非通電位置に位置される。
さらに、レバー55を上方に向かって移動させると、図8(b3)に示すように、右側の離間作用部57が、現像ローラ6の現像ローラ軸16の右端部と下側から当接するとともに、左側の離間作用部57(図示せず)が、現像ローラ6の現像ローラ軸16の左端部と下側から当接することにより、現像ローラ6を前上方に向かって押圧し、現像カートリッジ23を押圧部材41の押圧力に抗して、前上側に移動させる(図7参照)。
これにより、現像カートリッジ23は、現像ローラ6と感光ドラム3とが離間される離間位置に位置される。
また、現像カートリッジ23を離間位置から接触位置へ移動させる場合、上記した現像カートリッジ23の接触位置から離間位置への移動動作と逆の手順に操作する。
そうすると、現像フレーム65を、非通電位置から通電位置に移動できる。
そのため、遮断作用部58が接続位置に位置される状態において、本体側電極90とカートリッジ側電極78とを確実に接触させ、遮断作用部58が遮断位置に位置される状態において、本体側電極90とカートリッジ側電極78とを確実に離間させることができる。
また、第3実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(3)第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図8(c)は、本発明の第4実施形態のプリンタの接触・離間動作を示す。
図8(c)において、図8(b)に示す各部に対応する部分には、それらの各部と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
第3実施形態では、図8(b)に示すように、遮断作用部58と離間作用部57とは、レバー55として一体的に設けられたが、これに対して、本発明の第4実施形態では、図8(c)に示すように、遮断作用部58と離間作用部57とは、別部材として設けられていている。
第4実施形態において、現像カートリッジ23を接触位置から離間位置に移動させる場合(図5〜図7参照)、図8(c1)〜図8(c3)に示すように、遮断作用部58および離間作用部57を、それぞれ上方に向かって移動させる。
そうすると、図8(c1)および図8(c2)に示すように、遮断作用部58の傾斜面97が、現像ローラ軸16の右端部に当接され、現像フレーム65は、図8(c2)に示すように、現像ローラ軸16を介して、傾斜面97に案内され、図示しない付勢部材の付勢力に抗して左方に移動される。そして、現像ローラ軸16の右端部が、傾斜面97の下端部から接触面98に到達する。
このとき、遮断作用部58は遮断位置に位置され、現像フレーム65は非通電位置に位置される。
また、図8(c3)に示すように、右側の離間作用部57が、カートリッジ側電極78と下側から当接するとともに、左側の離間作用部57(図示せず)が、離間ボス(図示せず)と下側から当接することにより、現像カートリッジ23は、離間位置に位置される。
また、現像カートリッジ23を離間位置から接触位置へ移動させる場合、上記した現像カートリッジ23の接触位置から離間位置への移動動作と逆の手順に操作する。
これによっても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
9.変形例
上記した第1実施形態および第2実施形態においては、本体側電極90の接触部92が左右方向において、通電位置と非通電位置とに移動可能に設けられていたが、これに限定されず、カートリッジ側電極78が左右方向において、通電位置と非通電位置とに移動可能に設けられていてもよい。
この場合、遮断作用部58は、接続位置においてカートリッジ側電極78を、本体側電極90との間の電気的な接続が許容される通電位置に位置させ、遮断位置においてカートリッジ側電極78を、本体側電極90との間の電気的な接続が禁止される非通電位置に位置させる。
そのため、遮断作用部58が接続位置に位置される状態において、本体側電極90とカートリッジ側電極78とを確実に接触させ、遮断作用部58が遮断位置に位置される状態において、本体側電極90とカートリッジ側電極78とを確実に離間させることができる。
上記した第1実施形態から第4実施形態においては、遮断作用部58、離間作用部57および当接作用部59(レバー55)がプロセスフレーム24に設けられたが、これに限定されず、本体ケーシング2に設けることもできる。この場合、遮断作用部58、離間作用部57および当接作用部59(レバー55)は、直動カムであってもよい。
また、上記した第1実施形態から第4実施形態においては、第1電極の一例としての本体側電極90が本体ケーシング2に設けられていたが、これに限定されず、プロセスフレーム24に設けることもできる。
本体側電極90がプロセスフレーム24に設けられた場合、本体側電極90は、カートリッジ側電極78と、本体ケーシング2に設けられる電極部材(図示せず)との間で、電気的に接続可能な中継電極であってもよい。この場合、遮断作用部58は、遮断位置において、本体側電極90(中継電極)とカートリッジ側電極78との間に介在される。
なお、上記した第1実施形態〜第4実施形態および変形例は、適宜組み合わせることができる。
1 プリンタ
2 本体ケーシング
3 感光ドラム
6 現像ローラ
21 プロセスカートリッジ
23 現像カートリッジ
24 プロセスフレーム
55 レバー
57 離間作用部
58 遮断作用部
59 当接作用部
65 現像フレーム
78 カートリッジ側電極
90 本体側電極
95 当接部

Claims (17)

  1. 像担持体と、
    第1電極と、
    前記像担持体と対向配置される現像剤担持体と、前記第1電極と対向配置される第2電極とを有し、前記現像剤担持体と前記像担持体とが接触する接触位置と、前記現像剤担持体と前記像担持体とが離間する離間位置との間で移動するように構成されるユニットと、
    前記第1電極と前記第2電極との間の電気的な接続が許容されるとともに、前記ユニットが前記接触位置に位置する第1位置と、前記第1電極と前記第2電極との間の電気的な接続が禁止されるとともに、前記ユニットが前記接触位置に位置する第2位置と、前記第1電極と前記第2電極との間の電気的な接続が禁止されるとともに、前記ユニットが前記離間位置に位置する第3位置との間を移動するように構成される移動機構と、を備えることを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記移動機構は、前記ユニットと当接することにより、前記ユニットを前記離間位置に位置させる第1作用部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記移動機構は、前記第1電極と前記第2電極との間の電気的な接続が禁止されるときに、前記第1電極と前記第2電極との間に介在する第2作用部を備えることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記移動機構は、前記第1作用部と前記第2作用部とを有するレバーを備えることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 当接部を備え、
    前記レバーは、
    前記当接部との当接により、前記ユニットを前記離間位置に位置させ、前記当接部との当接が解除されることにより、前記ユニットを前記接触位置に位置させる第3作用部を備えることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記レバーは、前記第1電極と前記第2電極との対向方向と直交する方向に回動可能であることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記レバーは、前記ユニットを前記離間位置から前記接触位置へ移動させるときの回動方向において、前記第2作用部に対して前記第1作用部が下流側に配置され、前記第1作用部に対して前記第3作用部が下流側に配置されていることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記第2作用部は、前記ユニットを前記離間位置から前記接触位置へ移動させるときの回動方向における前記第2作用部の上流側端部が、前記回動方向の上流側に向かうに従って、前記第2電極側に傾斜するように構成されていることを特徴とする、請求項6または7に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1電極は、前記移動機構が前記第1位置に位置される状態において、前記第2電極と接触するとともに、前記第1電極と前記第2電極との間の電気的な接続が許容される第4位置と、前記移動機構が前記第2位置に位置される状態において、前記第2電極から離間するとともに、前記第1電極と前記第2電極との間の電気的な接続が禁止される第5位置との間を移動するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記第2電極は、前記移動機構が前記第1位置に位置される状態において、前記第1電極と接触するとともに、前記第1電極と前記第2電極との間の電気的な接続が許容される第4位置と、前記移動機構が前記第2位置に位置される状態において、前記第1電極から離間するとともに、前記第1電極と前記第2電極との間の電気的な接続が禁止される第5位置との間を移動するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記ユニットは、前記移動機構が前記第1位置に位置される状態において、前記第1電極と前記第2電極とが接触するとともに、前記第1電極と前記第2電極との間の電気的な接続が許容される第4位置と、前記移動機構が前記第2位置に位置される状態において、前記第1電極と前記第2電極とが離間するとともに、前記第1電極と前記第2電極との間の電気的な接続が禁止される第5位置との間を移動するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 像担持体と、
    前記像担持体と対向配置される現像剤担持体と、電極とを有し、前記現像剤担持体と前記像担持体とが接触する接触位置と、前記現像剤担持体と前記像担持体とが離間する離間位置との間で移動するように構成されるユニットと、
    前記電極を露出させるとともに、前記ユニットを前記接触位置に位置させる第1位置と、前記電極を被覆するとともに、前記ユニットを前記接触位置に位置させる第2位置と、前記電極を被覆するとともに、前記ユニットを前記離間位置に位置させる第3位置との間を移動するように構成されるレバーと、を備えることを特徴とする、プロセスカートリッジ。
  13. 前記レバーは、
    前記ユニットと当接することにより、前記ユニットを前記離間位置に位置させる第1作用部と、
    前記レバーが前記第2位置および前記第3位置に位置される状態において、前記電極を被覆する第2作用部と、を備えることを特徴とする、請求項12に記載のプロセスカートリッジ。
  14. 前記レバーは、
    外部の部材との当接により、前記ユニットを前記離間位置に位置させ、前記外部の部材との当接が解除されることにより、前記ユニットを前記接触位置に位置させる第3作用部を備えることを特徴とする、請求項13に記載のプロセスカートリッジ。
  15. 前記現像剤担持体は、現像ローラであり、
    前記レバーは、前記像担持体と前記現像ローラとの対向方向を含み、前記現像ローラの軸線方向と略直交する平面に沿って回動可能であることを特徴とする、請求項14に記載のプロセスカートリッジ。
  16. 前記レバーは、前記ユニットを前記離間位置から前記接触位置へ移動させるときの回動方向において、前記第2作用部に対して、前記第1作用部が下流側に配置され、前記第1作用部に対して前記第3作用部が下流側に配置されていることを特徴とする、請求項15に記載のプロセスカートリッジ。
  17. 前記第2作用部は、前記回動方向における前記第2作用部の上流側端部が、前記回動方向の上流側に向かうに従って、前記電極側に傾斜するように形成されていることを特徴とする、請求項16に記載のプロセスカートリッジ。
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