JP2013112361A - プラスチックボトル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体胴部4にボトル外方から見て直線状に延びるように形成されて本体胴部4を周回する樋状のリブ11と、リブ11に沿って並ぶように本体胴部4に形成される複数のディンプル12とを備え、各ディンプル12が、リブ11の幅方向でリブ11の溝幅よりも広く形成されてリブ11の幅方向両側に張り出し、かつリブ11の深さ方向でリブ11の溝深さよりも深く形成される。
【選択図】図1
Description
前記リブが前記本体胴部の延び方向で複数並んで形成され、前記複数のリブのそれぞれに前記複数の凹部が形成されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記各凹部における前記リブの幅方向での幅及び前記リブの深さ方向での深さが、それぞれ前記リブの溝幅及び溝深さの1.2〜1.8倍の範囲内に設定されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記各凹部が正面視円形かつ半球状の凹形状とされることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記各凹部の正面視中心が対応する前記リブの中心線上に位置することを特徴とする。
また、各凹部の幅及び深さを適宜制限し、ボトル外方から見たリブの態様を直線状に維持することで、本体胴部の外周面にラベルを貼付した際にもこのラベルが大きく波打つような外観になり難く、本体胴部に波形リブを形成した場合と比べてボトルの満注内容量の変化を抑えた上で、ラベル貼付時のボトルの見栄えを向上させて商品性を向上させることができる。
請求項3に記載した発明によれば、各凹部の幅及び深さをリブの溝幅及び溝深さに対して所定の倍率内に抑えることで、ボトル外方から見たリブの態様を直線状に維持し、ラベル貼付時のボトルの見栄えを向上させることができる。
請求項4に記載した発明によれば、対応するリブの幅方向の膨張や収縮を効果的に抑制することができる。
請求項5に記載した発明によれば、対応するリブの幅方向一側へ偏った凹部の張り出しを制限することができる。
図1に示す本実施形態のプラスチックボトル(以下、単にボトルという)1は、図に示す正立状態で上から順に注口部2、肩部3、本体胴部4及び底部5がブロー成形等により一体形成されてなる。ボトル1は、満注内容量(ボトル1を変形させず内容物を一杯に満たしたときの内容量)が430ml程の薄肉プラスチックボトルとされ、例えばシャンプーやリンス、衣料用洗剤等の詰め替え用容器に用いられる。
肩部3は、注口部2の基部から外周方かつ下方に向けて、ボトル外方に凸の湾曲状をなして漸次拡大するように延出する。肩部3の下端は、本体胴部4の上部最大外形部4aの上端に接続される。なお、図中符号3aは肩部3の下端及び上部最大外形部4aの上端に沿う稜線を示す。
ボトル1は、樹脂量/満注内容量(g/ml)で示される比率が0.030〜0.015程の超薄肉のプラスチックボトルであり、本体胴部4の外周壁6の肉厚は、0.1〜0.2mm(ボトル全体の平均肉厚は0.1〜0.3mm)の範囲内とされる。
リブ11は、ラベル貼付部4bの外周壁6を部分的にボトル内方へ屈曲かつ湾曲させることで、ラベル貼付部4bの周方向(以下、ボトル周方向という)と直交する断面でボトル内方へ凸の半円形の断面形状を有する溝状(樋状)に形成される。なお、図中符号C1はリブ11で切り欠かれた外周面7上におけるリブ11の幅方向中心線を示す。
図4〜7を参照し、ディンプル12は、例えば図4,7に示す正面視(本体胴部4の外周面7の法線方向視)で半径約2.5mmの円形をなし、かつ外周面7からボトル内方への最深部までの深さが約1.5mmの半球状の凹形状とされる。
これにより、ボトル1の内圧等の影響やボトル1に対する把持力等の影響によって各リブ11をその幅方向で広げたり縮めたりする力が生じたとしても、各リブ11が多数のディンプル12により前述の如く補強されることで、各リブ11ひいてはラベル貼付部4bの膨張や収縮が抑えられる。
また、前記「剛性」は、各ボトルをその本体胴部が水平になるように寝かせて検査台に載置し、本体胴部の上部中央をロードセル付きアタッチメントで上方から押圧し、本体胴部が所定量変位したときの押し込み力(反力)の大小でも判定する。
その結果、リブ11毎のディンプル12の数が16個以上であれば、本体胴部4の変位量に対する反力がほぼ同等に確保されるのに対し、リブ11毎のディンプル12の数が12個の場合には、本体胴部4の変位量に対する反力が低下することがわかった。
また、各ディンプル12の幅及び深さを適宜制限し、ボトル外方から見たリブ11の態様を直線状に維持することで、本体胴部4の外周面7にラベルを貼付した際にもこのラベルが大きく波打つような外観になり難く、本体胴部4に波形リブ11を形成した場合と比べてボトル1の満注内容量の変化を抑えた上で、ラベル貼付時のボトル1の見栄えを向上させて商品性を向上させることができる。
ここで、図1に示す如くディンプル12が上下方向に対してジグザグに配置されたボトル1と、図8に示す如くディンプル12が上下方向に沿って整列して配置されたボトル1’とで、前記「剛性」及び「復元力」の評価を行ったところ、これらに大きな差がないことがわかった。
また、リブ11の溝幅や上下ピッチ等は、それぞれ均等でも適宜変化してもよく、同様に、凹部12の大きさや周方向ピッチ等は、それぞれ均等でも適宜変化してもよい。
また、リブ11は、必ずしもボトル周方向で連続しなくてもよい(途切れてもよい)。リブ11の数や形成位置は、デザインや使用目的、容器容量等に応じて適宜設定される。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
4 本体胴部
6 外周壁
11,11’,11” リブ
H4 溝幅
Y4 溝深さ
C1 溝幅中心線(中心線)
12 ディンプル(凹部)
12’、12” 凹部
H5 幅
Y5 深さ
C2 正面視中心
Claims (5)
- 流動性のある内容物を充填する薄肉のプラスチックボトルにおいて、
一方向に沿って延びる筒状の本体胴部と、
前記本体胴部の外周壁にボトル外方から見て直線状に延びるように形成されて前記本体胴部を周回する樋状のリブと、
前記リブに沿って並ぶように前記本体胴部の外周壁に形成される複数の凹部とを備え、
前記各凹部が、前記リブの幅方向で前記リブの溝幅よりも広く形成されて前記リブの幅方向両側に張り出し、かつ前記リブの深さ方向で前記リブの溝深さよりも深く形成されることを特徴とするプラスチックボトル。 - 前記リブが前記本体胴部の延び方向で複数並んで形成され、前記複数のリブのそれぞれに前記複数の凹部が形成されることを特徴とする請求項1に記載のプラスチックボトル。
- 前記各凹部における前記リブの幅方向での幅及び前記リブの深さ方向での深さが、それぞれ前記リブの溝幅及び溝深さの1.2〜1.8倍の範囲内に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラスチックボトル。
- 前記各凹部が正面視円形かつ半球状の凹形状とされることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のプラスチックボトル。
- 前記各凹部の正面視中心が対応する前記リブの中心線上に位置することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のプラスチックボトル。
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