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JP2013175058A - タッチパネル及び位置検出方法 - Google Patents

タッチパネル及び位置検出方法 Download PDF

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JP2013175058A JP2012039313A JP2012039313A JP2013175058A JP 2013175058 A JP2013175058 A JP 2013175058A JP 2012039313 A JP2012039313 A JP 2012039313A JP 2012039313 A JP2012039313 A JP 2012039313A JP 2013175058 A JP2013175058 A JP 2013175058A
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聡 桜井
Shinkichi Shimizu
信吉 清水
Mitsuhiro Sekizawa
光洋 関沢
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Abstract

【課題】触れるだけで位置検出を行なうことができ、接触するものの材質等が問わない、厚さの薄いタッチパネルを低コストで提供する。
【解決手段】一方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第1の導電膜と、前記一方の方向と略直交する他方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第2の導電膜と、第3の導電膜と、を有し、前記第1の導電膜における分離領域は、前記他方の方向に配列されており、前記第2の導電膜における分離領域は、前記一方の方向に配列されているものであって、前記第1の導電膜における各々の分割領域には、電流検出部が接続されており、前記第2の導電膜における分割領域の一部には、電流検出部が接続されており、前記第2の導電膜における各々の分割領域には、電位検出部が接続されており、前記第3の導電膜には、電位検出部が接続されていることを特徴とするタッチパネルを提供することにより上記課題を解決する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、タッチパネル及び位置検出方法に関する。
タッチパネルは、ディスプレイに直接入力をすることが可能な入力デバイスであり、ディスプレイの前面に設置して使用される場合が多く、ディスプレイにより視覚的にとらえた情報に基づき、直接入力することができることから、様々な用途において用いられている。
このようなタッチパネルとしては、抵抗膜方式及び静電容量方式が広く知られている。抵抗膜方式のタッチパネルは、透明導電膜が形成された上部電極基板及び下部電極基板において、各々の透明導電膜同士が対向するように設置し、上部電極基板の一点に力を加えることにより各々の透明導電膜同士が接触し、力の加えられた位置の位置検出を行うことができるものである。
抵抗膜方式のタッチパネルは、4線式、5線式、ダイオード式に大別することができる。4線式は、上部電極基板又は下部電極基板のどちらか一方にX軸の電極が設けられており、他方にY軸の電極が設けられている(例えば、特許文献1)。また、5線式は、下部電極基板にX軸の電極及びY軸の電極がともに設けられており、上部電極基板は、電圧を検出するためのプローブとして機能するものである(例えば、特許文献2)。また、ダイオード式は、下部電極基板にダイオードが設けられている構造のものであり、電圧を印加するための2つの電極と、電位をモニタするための4つの電極とが設けられており、電圧を検出するためにプローブとして機能する上部電極基板に設けられた電極と併せて、電極が7つ形成されることから7線式とも呼ばれている(例えば、特許文献3)。
また、静電容量方式は、タッチパネルに指等が接近することによりタッチパネルの透明電極等に流れる電流を検出することにより位置検出がなされるものである。
タッチパネルにおいては、静電容量方式と抵抗膜方式とは、異なる特徴を有するものであるため、抵抗膜方式のタッチパネルと静電容量方式のタッチパネルとを積層した構造のタッチパネルが開示されている(例えば、特許文献4、5)。
特開2004−272722号公報 特開2008−293129号公報 特開2005−196280号公報 実用新案登録第3132106号公報 実用新案登録第3139196号公報 特開2009−116849号公報
ところで、静電容量方式のタッチパネルは、静電容量結合による検出方式であるため、押下することなく触れるだけで位置検出を行なうことができるといった特徴を有しているが、絶縁体による接触では位置検出をすることができない。また、抵抗膜方式のタッチパネルでは、タッチパネルに接触するものの材質等は問わないといった特徴を有しているが、位置検出は上部抵抗膜となる透明導電膜と下部抵抗膜となる透明導電膜とが接触することにより行なわれるため、タッチパネルを所定の力で押下する必要がある。
これに対し、特許文献4及び5に記載されているものは、静電容量方式のタッチパネルと、抵抗膜方式のタッチパネルとを積層した構造のものであり、静電容量方式のタッチパネルと抵抗膜方式のタッチパネルとの双方の良い特徴を有している。
しかしながら、このような構造のタッチパネルは、2種類のタッチパネルを積層しているため、厚さが厚くなるといった問題点や、高コストなものとなるといった問題点を有していた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、静電容量方式のタッチパネルの特徴と抵抗膜方式のタッチパネルの良い特徴を有するタッチパネル、即ち、触れるだけで位置検出を行なうことができ、接触するものの材質等を問わない、厚さの薄いタッチパネルを低コストで提供することを目的とするものである。また、このようなタッチパネルの位置検出方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、一方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第1の導電膜と、前記一方の方向と略直交する他方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第2の導電膜と、第3の導電膜と、を有し、前記第1の導電膜における分離領域は、前記他方の方向に配列されており、前記第2の導電膜における分離領域は、前記一方の方向に配列されているものであって、前記第1の導電膜における各々の分割領域には、電流検出部が接続されており、前記第2の導電膜における分割領域の一部には、電流検出部が接続されており、前記第2の導電膜における各々の分割領域には、電位検出部が接続されており、前記第3の導電膜には、電位検出部が接続されていることを特徴とする。
また、本発明は、一方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第1の導電膜と、前記一方の方向と略直交する他方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第2の導電膜と、を有し、前記第1の導電膜における分離領域は、前記他方の方向に配列されており、前記第2の導電膜における分離領域は、前記一方の方向に配列されているものであって、前記第1の導電膜における分割領域の一部には、電流検出部が接続されており、前記第1の導電膜における各々の分割領域には、電位検出部が接続されており、前記第2の導電膜における分割領域の一部には、電流検出部が接続されており、前記第2の導電膜における各々の分割領域には、電位検出部が接続されていることを特徴とする。
また、本発明は、一方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第1の導電膜と、前記一方の方向と略直交する他方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第2の導電膜と、第3の導電膜と、を有し、前記第1の導電膜における分離領域は、前記他方の方向に配列されており、前記第2の導電膜における分離領域は、前記一方の方向に配列されているタッチパネルの位置検出方法において、前記第1の導電膜における分割領域に接続された電流検出部と、前記第2の導電膜における分割領域の一部に接続された電流検出部により、接触位置の位置検出を行なう第1の検出工程と、前記第2の導電膜における各々の分割領域に接続された電位検出部と、前記第3の導電膜における各々の分割領域に接続された電位検出部により、接触位置の位置検出を行なう第2の検出工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、一方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第1の導電膜と、前記一方の方向と略直交する他方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第2の導電膜と、を有し、前記第1の導電膜における分離領域は、前記他方の方向に配列されており、前記第2の導電膜における分離領域は、前記一方の方向に配列されているタッチパネルの位置検出方法において、前記第1の導電膜における分割領域の一部に接続された電流検出部と、前記第2の導電膜における分割領域の一部に接続された電流検出部により、接触位置の位置検出を行なう第1の検出工程と、前記第1の導電膜における各々の分割領域に接続された電位検出部と、前記第2の導電膜における各々の分割領域に接続された電位検出部により、接触位置の位置検出を行なう第2の検出工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、触れるだけで位置検出を行なうことができ、接触するものの材質等を問わない、厚さの薄いタッチパネルを低コストで提供することができ、更には、このタッチパネルの位置検出方法を提供することができる。
第1の実施の形態におけるタッチパネルを分解した斜視図 第1の実施の形態におけるタッチパネルの構造図 第1の実施の形態におけるタッチパネルの駆動方法の説明図(1) 第1の実施の形態におけるタッチパネルの駆動方法の説明図(2) 第1の実施の形態におけるタッチパネルの説明図 第1の実施の形態におけるタッチパネルの制御方法の説明図(1) 第1の実施の形態におけるタッチパネルの制御方法の説明図(2) 第1の実施の形態におけるタッチパネルの制御方法の説明図(3) タッチパネルの制御回路のブロック図 抵抗膜方式選択部の説明図 抵抗膜方式選択部の制御の説明図 他の抵抗膜方式選択部の説明図 タッチパネルの位置検出方法のフローチャート 第2の実施の形態におけるタッチパネルを分解した斜視図 第2の実施の形態におけるタッチパネルの構造図 第2の実施の形態におけるタッチパネルの駆動方法の説明図(1) 第2の実施の形態におけるタッチパネルの駆動方法の説明図(2) 第2の実施の形態におけるタッチパネルの説明図 第2の実施の形態におけるタッチパネルの制御方法の説明図(1) 第2の実施の形態におけるタッチパネルの制御方法の説明図(2) 第2の実施の形態におけるタッチパネルの制御方法の説明図(3)
本発明を実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態におけるタッチパネルについて説明する。図1及び図2に示されるように、本実施の形態におけるタッチパネルは、第1の透明導電膜10、第2の透明導電膜20及び第3の透明導電膜30を有している。本実施の形態においては、第1の透明導電膜10と第2の透明導電膜20を用いて静電容量方式により接触点(接触位置)における位置検出を行なうことができ、第2の透明導電膜20と第3の透明導電膜30を用いて抵抗膜方式により接触点(接触位置)における位置検出を行なうことができる。尚、本実施の形態においては、第1の導電膜は第1の透明導電膜10であり、第2の導電膜は第2の透明導電膜20であり、第3の導電膜は第3の透明導電膜30であるものとする。
第1の透明導電膜10は、第1の透明基板11の一方の面に形成されており、X軸方向に長く形成された短冊状の分離領域10aを複数有している。複数の分離領域10aはY軸方向に並ぶように配列されており、各々の分離領域10aの端部には電極12が接続されている。尚、図面においては、符号が省略されているが、電極12は、すべての分離領域10aにおいて形成されている。
第2の透明導電膜20は、第2の透明基板21の一方の面に形成されており、Y軸方向に長く形成された短冊状の分離領域20a及び20bを複数有している。分離領域20a及び20bは、交互にX軸方向に並ぶように配列されており、各々の分離領域20a及び20bの両端、即ち、Y軸方向における両端には、電極22a及び22bが接続されている。尚、図面においては、符号が省略されているが、電極22a及び22bは、すべての分離領域20a及び20bにおいて形成されている。
第3の透明導電膜30は、第3の透明基板31の一方の面に、略一面に形成されており、X軸方向における両端には、電極32a及び32bが接続されている。
第1の透明導電膜10、第2の透明導電膜20及び第3の透明導電膜30は、ITO(indium-tin oxide)、AZO(Al-doped zinc oxide)等の金属酸化物であって、導電性を有する透明な材料により形成されている。尚、第1の透明導電膜10、第2の透明導電膜20及び第3の透明導電膜30は、導電性を有する透明な材料であれば、金属酸化物以外の材料により形成してもよい。即ち、導電性を有するものであって光を透過させることができる材料であればよく、具体的には、導電ポリマー、金属ナノワイヤ、カーボンナノチューブ等のITO等の代替材料と呼ばれる材料により形成してもよい。
第1の透明基板11及び第2の透明基板21は、PET(Polyethylene terephthalate)等の透明な樹脂材料であって、撓みやすい材料により形成されている。第3の透明基板31は、ガラス等の透明な無機材料やプラスチック等の透明な樹脂材料により形成されている。
本実施の形態におけるタッチパネルにおいては、第1の透明基板11と第2の透明基板21とは、第1の透明基板11の一方の面、即ち、第1の透明導電膜10が形成されている面と、第2の透明基板21の他方の面とが、透明な粘着層41により接合されている。透明な粘着層41としては、エポキシ樹脂等の透明な接着剤が挙げられる。また、第2の透明基板21と第3の透明基板31とは、第2の透明基板21の一方の面と第3の透明基板31の一方の面とを対向させた状態で、枠状の両面テープ等の接着部材42により接合されている。これにより、第2の透明基板21と第3の透明基板31により空間43が形成され、この空間43を介し、第2の透明導電膜20と第3の透明導電膜30とが対向するように配置されている。
(駆動方法)
次に、本実施の形態におけるタッチパネルの駆動方法について説明する。本実施の形態におけるタッチパネルは、静電容量方式による位置検出と抵抗膜方式による位置検出が時分割され交互に行なわれるものである。即ち、静電容量方式による位置検出がなされる時間には、抵抗膜方式による位置検出はなされることはなく、抵抗膜方式による位置検出がなされる時間には、静電容量方式による位置検出はなされることはなく、静電容量方式による位置検出と抵抗膜方式による位置検出とが交互に行なわれるものである。
図3に基づき、本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、静電容量方式による位置検出を行なう場合について説明する。静電容量方式による位置検出では、第1の透明導電膜10と第2の透明導電膜20とを用いて、接触点における位置検出が行なわれる。ところで、静電容量方式による位置検出においては、第1の透明導電膜10及び第2の透明導電膜20において形成されている各々の分離領域の間は、離れていることが好ましい。本実施の形態では、第1の透明導電膜10は、静電容量方式においてのみ用いられるため、第1の透明導電膜10における分離領域10a間の間隔は広く形成されている。
また、第2の透明導電膜20は、静電容量方式のみならず、抵抗膜方式においても用いられるため、第2の透明導電膜20には、各々の分離領域20a及び20bが形成されているが、静電容量方式における位置検出を行なう場合には、分離領域20a及び20bのうちの分離領域20aのみが用いられる。従って、第2の透明導電膜20においては、分離領域20a及び20b間の間隔は狭く形成されており、第2の透明導電膜20における分離領域20a及び20b間の間隔は、第1の透明導電膜10における分離領域10a間の間隔よりも狭く形成されている。本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、静電容量方式における位置検出を行なう場合には、分離領域20aは電極22aを介して駆動されるが、分離領域20bは電極22aを介して駆動されることなく、更には、接地されることもなく、オープン状態、即ち、フローティング状態となっている。
このように、本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、静電容量方式による位置検出を行なう場合には、第1の透明導電膜10と第2の透明導電膜20における分離領域20aとが用いられる。
次に、図4に基づき、本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、抵抗膜方式による位置検出を行なう場合について説明する。抵抗膜方式による位置検出では、第2の透明導電膜20と第3の透明導電膜30とを用いて位置検出が行なわれる。具体的には、抵抗膜方式における4線式と同様の方法により位置検出が行なわれる。ところで、抵抗膜方式による位置検出においては、第2の透明導電膜20において形成されている各々の分離領域間は、狭く形成されていることが好ましく、可能であれば、第3の透明導電膜30のように、各々の分離領域に分割されることなく一面に形成されていることが好ましい。しかしながら、第2の透明導電膜20は、静電容量方式においても用いられることから、各々の分離領域に分離する必要がある。このため、上述したように、分離領域20a及び20b間における間隔は、できるだけ狭くなるように形成されている。
本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、抵抗膜方式による位置検出を行なう場合には、電極22aと電極22bに所定の電圧を印加することにより第2の透明導電膜20に電位勾配を発生させ、第3の透明導電膜30によって第2の透明導電膜20と接触した位置における電位を検出することにより、接触点のY方向における座標検出を行なう。また、電極32aと電極32bに所定の電圧を印加することにより第3の透明導電膜30に電位勾配を発生させ、第2の透明導電膜20によって第3の透明導電膜30と接触した位置における電位を検出することにより、接触点のX方向における座標検出を行なう。これにより、抵抗膜方式により接触点の位置を検出することができる。
このように、本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、抵抗膜方式による位置検出を行なう場合には、第2の透明導電膜20における分離領域20a及び20bと第3の透明導電膜30とを用いて行なわれる。
(位置検出)
本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、接触点の位置検出について説明する。本実施の形態におけるタッチパネルでは、図5(a)に示されるように、第1の透明導電膜10における各々の分割領域10aには、電極12を介し静電容量方式における位置検出を行なうための電流検出部13が接続されている。また、図5(b)に示されるように、第2の透明導電膜20における各々の分割領域20aには、電極22aを介し静電容量方式における位置検出を行なうための電流検出部23、抵抗膜方式による位置検出を行なうための電位検出部24、接地電位に接続するためのスイッチ25が接続されており、電源電圧Vccを印加するためのスイッチ26が電極22bを介し接続されている。また、図5(c)に示されるように、第2の透明導電膜20における各々の分割領域20bには、電極22aを介し抵抗膜方式による位置検出を行なうための電位検出部24、接地電位に接続するためのスイッチ25が接続されており、電源電圧Vccを印加するためのスイッチ26が電極22bを介し接続されている。また、図5(d)に示されるように、第3の透明導電膜30には、電極32aを介し抵抗膜方式による位置検出を行なうための電位検出部34、接地電位に接続するためのスイッチ35が接続されており、電源電圧Vccを印加するためのスイッチ36が電極32bを介し接続されている。
本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、図3に示されるように、静電容量方式による位置検出を行なう場合には、図6に示されるように、スイッチ25、26、35、36はすべて開いた状態(オープン状態)とする。この状態において、第1の透明導電膜10の各々の分割領域10aに接続されている電流検出部13及び、第2の透明導電膜20の各々の分割領域20aに接続されている電流検出部23により、静電容量方式による位置検出がなされる。
また、本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、図4に示されるように、抵抗膜方式による位置検出を行なう場合には、最初に、図7に示されるように、スイッチ25、26を開いた状態とし、スイッチ35、36を閉じた状態とする。この状態においては、第3の透明導電膜30において、X軸方向に電位分布が発生しており、第2の透明導電膜20の各々の分割領域20a、20bに接続されている電位検出部24により、抵抗膜方式によるX方向における位置検出がなされる。次に、図8に示されるように、スイッチ25、26を閉じた状態とし、スイッチ35、36を開いた状態とする。この状態においては、第2の透明導電膜20の各々の分割領域20a、20bにおいて、Y軸方向に電位分布が発生しており、第3の透明導電膜30に接続されている電位検出部34により、抵抗膜方式によるY方向における位置検出がなされる。
(制御方法)
次に、本実施の形態におけるタッチパネルの制御方法について説明する。図9は、本実施の形態におけるタッチパネルを制御するための制御回路のブロック図である。この制御回路は、MCU(Micro Control Unit)部60、静電容量方式制御部61、静電容量方式検出部62、抵抗膜方式制御部63、抵抗膜方式選択部64、抵抗膜方式検出部65等を有している。MCU部60は、ホストI/Fを介し不図示のホストコンピュータ等に接続されており、静電容量方式制御部61、抵抗膜方式制御部63、抵抗膜方式選択部64等の制御を行なう。
静電容量方式検出部62は、静電容量方式における位置検出を行なうためのものであり、具体的には、第1の透明導電膜10の各々の分割領域10aに接続されている電流検出部13、第2の透明導電膜20の各々の分割領域20aに接続されている電流検出部23に相当するものである。また、静電容量方式制御部61は、静電容量方式検出部62において検出された測定値をMCU部60に伝達するための情報に変換等するものである。
抵抗膜方式検出部65は、抵抗膜方式における位置検出を行なうためのものであり、具体的には、第2の透明導電膜20の各々の分割領域20a、20bに接続されている電位検出部24、第3の透明導電膜30に接続されている電位検出部34に相当するものである。また、抵抗膜方式制御部63は、抵抗膜方式検出部65において検出された測定値をMCU部60に伝達するための情報に変換等するものである。抵抗膜方式選択部64は、MCU部60からの選択信号に基づき、抵抗膜方式検出部65と抵抗膜方式制御部63とを接続したり遮断したりするものであり、例えば、スイッチ等である。
本実施の形態では、抵抗膜方式選択部64は、図10に示されるように、リレーにより形成されている。具体的には、抵抗膜方式選択部64となるリレーは、スイッチ64aとコイル64bとを有しており、コイル64bの一方の端部にが、MCU部60からの選択信号が入力されている。尚、コイル64bの他方の端部は電源に接続されており、Vccの電位(Hレベルの電位)になっている。
本実施の形態におけるタッチパネルにおいて接触位置を検出する際には、図11に示すような選択信号をMCU部60において発生させてコイル64bの一方の端部に入力させる。MCU部60からの選択信号がLレベルである場合には、コイル64bに電流が流れることにより磁界が発生し、スイッチ64aが接続されてオン状態となる。この状態においては、抵抗膜方式選択部64を介し、抵抗膜方式制御部63と抵抗膜方式検出部65とが接続され、抵抗膜方式による位置検出が行なわれる。
次に、MCU部60からの選択信号がHレベルである場合には、コイル64bには電流が流れないため、発生していた磁界が消滅し、スイッチ64bが開放されオフ状態となる。この状態においては、抵抗膜方式制御部63と抵抗膜方式検出部65とが抵抗膜方式選択部64において切り離されており、抵抗膜方式検出部65に接続されている透明導電膜や透明導電膜の分離領域はオープン状態となる。この状態において静電容量方式による位置検出が行なわれる。
尚、上記においては、抵抗膜方式選択部64にリレーを用いた場合について説明したが、図12に示すように、抵抗膜方式選択部64にトランジスタ等の半導体素子を用いてもよい。この場合、選択信号を抵抗膜方式選択部64であるトランジスタのベース(B)に入力させ、抵抗膜方式選択部64であるトランジスタのエミッタ(E)及びコレクタ(C)は、各々抵抗膜方式検出部65及び抵抗膜方式検出部65に接続する。このような半導体素子としては、トランジスタ以外にもFET(Field effect transistor)等が挙げられる。
(タッチパネルの接触位置の検出方法)
次に、本実施の形態におけるタッチパネルの接触位置の検出方法について、図13に基づき説明する。
最初に、ステップ102(S102)において、静電容量方式による位置検出を行なうため、MCU部60から送信されたHレベルの選択信号を抵抗膜方式選択部64に入力する。
次に、ステップ104(S104)において、Hレベルの選択信号を抵抗膜方式選択部64に入力させることにより、抵抗膜方式選択部64はオフ状態となる。この際、MCU部60等における制御により、図6に示されるように、スイッチ25、26、35、36は開いた状態となっている。
次に、ステップ106(S106)において、静電容量方式による接触位置の位置検出を開始する。この際、第1の透明導電膜10における各々の分割領域10aに接続されている電流検出部13及び、第2の透明導電膜20における各々の分割領域20aに接続されている電流検出部23が用いられる。
次に、ステップ108(S108)において、静電容量方式において検出される接触があるか否かが判断される。具体的には、電流検出部13及び23において検出される電流量に基づき、静電容量方式において検出される接触があるか否かが判断される。静電容量方式において検出される接触があったものと判断された場合には、ステップ110に移行する。一方、静電容量方式において検出される接触がなかったものと判断された場合には、ステップ112に移行する。
次に、ステップ110(S110)において、電流検出部13及び23において検出された電流量に基づき、静電容量方式による接触位置の座標位置を算出し、算出された接触位置の座標位置をホストコンピュータ等に送信する。
次に、ステップ112(S112)において、抵抗膜方式による位置検出を行なうため、MCU部60から送信されたLレベルの選択信号を抵抗膜方式選択部64に入力する。
次に、ステップ114(S114)において、Lレベルの選択信号が抵抗膜方式選択部64に入力させることにより、抵抗膜方式選択部64はオン状態となる。この際、MCU部60等における制御により、例えば、図7に示すように、スイッチ25、26は開いた状態とし、スイッチ35、36は閉じた状態とすることにより、X軸方向に電位勾配を発生させる。
次に、ステップ116(S116)において、抵抗膜方式による接触位置の位置検出を開始する。この際、第2の透明導電膜20における各々の分割領域20a及び20bに接続されている電位検出部24が用いられる。
次に、ステップ118(S118)において、抵抗膜方式において検出される接触があるか否かが判断される。具体的には、電位検出部24において検出される電位に基づき、抵抗膜方式において検出される接触があるか否かが判断される。抵抗膜方式において検出される接触があったものと判断された場合には、ステップ120に移行する。一方、抵抗膜方式において検出される接触がなかったものと判断された場合には、ステップ102に移行する。
次に、ステップ120(S120)において、電位検出部24により検出された電位に基づき抵抗膜方式により接触位置のX座標の座標位置を算出する。この後、MCU部60等における制御により、例えば、図8に示すように、スイッチ25、26を閉じた状態とし、スイッチ35、36を開いた状態とすることにより、Y軸方向に電位勾配を発生させ、第3の透明導電膜30に接続されている電位検出部34により電位を検出し、検出された電位に基づき抵抗膜方式により接触位置のY座標の座標位置を算出する。このようにして抵抗膜方式による接触位置の座標位置を算出し、算出された接触位置の座標位置はホストコンピュータ等に送信される。
尚、本実施の形態においては、静電容量方式による接触点の位置検出を行なう工程を第1の検出工程と、抵抗膜方式による接触点の位置検出を行なう工程を第2の検出工程と記載する場合がある。
以上により、本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、位置検出を行なうことができる。このタッチパネルの位置検出方法によれば、如何なる接触物においても位置検出を行なうことができ、また、触れるだけでも位置検出を行なうことができるタッチパネルにおいて、簡単な工程により位置検出を行なうことができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態におけるタッチパネルについて説明する。図14及び図15に示されるように、本実施の形態におけるタッチパネルは、第1の透明導電膜110及び第2の透明導電膜120を有している。本実施の形態においては、第1の透明導電膜110と第2の透明導電膜120を用いて静電容量方式により接触点(接触位置)における位置検出を行なうことができ、また、抵抗膜方式により接触点(接触位置)における位置検出を行なうことができる。尚、本実施の形態においては、第1の導電膜は第1の透明導電膜110であり、第2の導電膜は第2の透明導電膜120であるものとする。
第1の透明導電膜110は、第1の透明基板111の一方の面に形成されており、X軸方向に長く形成された短冊状の分離領域110a及び110bを複数有している。分離領域110a及び110bは交互にY軸方向に並ぶように配列されており、各々の分離領域110a及び110bの両端、即ち、X軸方向における両端には、電極112a及び112bが接続されている。尚、図面においては、符号が省略されているが、電極112a及び112bは、すべての分離領域110a及び110bにおいて形成されている。
第2の透明導電膜120は、第2の透明基板121の一方の面に形成されており、Y軸方向に長く形成された短冊状の分離領域120a及び120bを複数有している。分離領域120a及び120bは交互にX軸方向に並ぶように配列されており、各々の分離領域120a及び120bの両端、即ち、Y軸方向における両端には、電極122a及び122bが接続されている。尚、図面においては、符号が省略されているが、電極22a及び22bは、すべての分離領域20a及び20bにおいて形成されている。
第1の透明導電膜110及び第2の透明導電膜120は、ITO、AZO等の金属酸化物であって、導電性を有する透明な材料により形成されている。尚、第1の透明導電膜110及び第2の透明導電膜120は、導電性を有する透明な材料であれば、金属酸化物以外の材料により形成してもよい。即ち、導電性を有するものであって光を透過させることができる材料であればよく、具体的には、導電ポリマー、金属ナノワイヤ、カーボンナノチューブ等のITO等の代替材料と呼ばれる材料により形成してもよい。
第1の透明基板111は、PET等の透明な樹脂材料であって、撓みやすい材料により形成されている。また、第2の透明基板121は、ガラス等の透明な無機材料やプラスチック等の透明な樹脂材料により形成されている。
本実施の形態におけるタッチパネルでは、第1の透明基板111と第2の透明基板121とは、第1の透明基板111の一方の面と第2の透明基板121の一方の面とを対向させた状態で、枠状の両面テープ等の接着部材142により接合されている。これにより、第1の透明基板111と第2の透明基板121により空間143が形成され、この空間143を介し、第1の透明導電膜110と第2の透明導電膜120とが対向するように配置されている。
(駆動方法)
次に、本実施の形態におけるタッチパネルの駆動方法について説明する。本実施の形態におけるタッチパネルは、静電容量方式による位置検出と抵抗膜方式による位置検出が時分割され交互に行なわれるものである。即ち、静電容量方式による位置検出がなされる時には、抵抗膜方式による位置検出はなされることはなく、抵抗膜方式による位置検出がなされる時には、静電容量方式による位置検出はなされることはない。
図16に基づき、本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、静電容量方式による位置検出を行なう場合について説明する。静電容量方式による位置検出では、第1の透明導電膜110と第2の透明導電膜120とを用いて、接触点における位置検出が行なわれる。ところで、静電容量方式による位置検出においては、第1の透明導電膜110及び第2の透明導電膜120における各々の分離領域の間は、離れて形成されていることが好ましい。本実施の形態においては、第1の透明導電膜110及び第2の透明導電膜120は、静電容量方式のみならず、抵抗膜方式においても用いられる。従って、第1の透明導電膜110において分離領域110a及び110bが形成されており、第2の透明導電膜120において分離領域120a及び120bが形成されているが、静電容量方式における位置検出を行なう場合には、分離領域110a及び110bのうち分離領域110aのみが用いられ、分離領域120a及び120bのうち分離領域120aのみが用いられる。即ち、本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、静電容量方式における位置検出の場合には、分離領域110aは電極112aを介して駆動されるが、分離領域110bは電極112bを介して駆動されることなく、更には、接地されることもなく、オープン状態、即ち、フローティング状態となっている。同様に、分離領域120aは電極122bを介して駆動されるが、分離領域120bは電極122bを介して駆動されることなく、更には、接地されることもなく、オープン状態、即ち、フローティング状態となっている。
このように、本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、静電容量方式による位置検出を行なう場合には、第1の透明導電膜110における分離領域110aと第2の透明導電膜120における分離領域120aとが用いられる。
次に、図17に基づき、本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、抵抗膜方式による位置検出を行なう場合について説明する。抵抗膜方式による位置検出では、第1の透明導電膜110と第2の透明導電膜120とを用いて位置検出が行なわれる。具体的には、抵抗膜方式における4線式と同様の方法により位置検出が行なわれる。ところで、抵抗膜方式による位置検出においては、第1の透明導電膜110及び第2の透明導電膜120において形成されている各々の分離領域間は、狭く形成されていることが好ましく、可能であれば各々の分離領域に分割されることなく一面に形成されていることが好ましい。しかしながら、第1の透明導電膜110及び第2の透明導電膜120は、静電容量方式においても用いられることから、各々の分離領域に分離する必要がある。このため、上述したように、分離領域110a及び110b間における間隔、分離領域120a及び120b間における間隔は、できるだけ狭くなるように形成されている。
本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、抵抗膜方式による位置検出を行なう場合には、電極112aと電極112bに所定の電圧を印加することにより第1の透明導電膜110に電位勾配を発生させ、第2の透明導電膜120によって第1の透明導電膜110と接触した位置における電位を検出することにより、接触点のX方向における座標検出を行なう。また、電極122aと電極122bに所定の電圧を印加することにより第2の透明導電膜120に電位勾配を発生させ、第1の透明導電膜110によって第2の透明導電膜120と接触した位置における電位を検出することにより、接触点のY方向における座標検出を行なう。これにより、抵抗膜方式による接触点の位置を検出することができる。
このように、本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、抵抗膜方式による位置検出を行なう場合には、第1の透明導電膜110における分離領域110a及び110bと第2の透明導電膜120における分離領域120a及び120bとが用いられる。
(位置検出)
本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、接触点の位置検出について説明する。本実施の形態におけるタッチパネルでは、図18(a)に示されるように、第1の透明導電膜110における各々の分割領域110aには、電極112aを介し静電容量方式における位置検出を行なうための電流検出部113、抵抗膜方式による位置検出を行なうための電位検出部114、接地電位に接続するためのスイッチ115が接続されており、電源電圧Vccを印加するためのスイッチ116が電極112bを介し接続されている。また、図18(b)に示されるように、第1の透明導電膜110における各々の分割領域110bには、電極112aを介し抵抗膜方式による位置検出を行なうための電位検出部114、接地電位に接続するためのスイッチ115が接続されており、電源電圧Vccを印加するためのスイッチ116が電極112bを介し接続されている。また、図18(c)に示されるように、第2の透明導電膜120における各々の分割領域120aには、電極122aを介し静電容量方式における位置検出を行なうための電流検出部123、抵抗膜方式による位置検出を行なうための電位検出部124、接地電位に接続するためのスイッチ125が接続されており、電源電圧Vccを印加するためのスイッチ126が電極122bを介し接続されている。また、図18(d)に示されるように、第2の透明導電膜120における各々の分割領域120bには、電極122aを介し抵抗膜方式による位置検出を行なうための電位検出部124、接地電位に接続するためのスイッチ125が接続されており、電源電圧Vccを印加するためのスイッチ126が電極122bを介し接続されている。
本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、図16に示されるように、静電容量方式による位置検出を行なう場合には、図19に示されるように、スイッチ115、116、125、126はすべて開いた状態(オープン状態)とする。この状態において、第1の透明導電膜110の各々の分割領域110aに接続されている電流検出部113及び、第2の透明導電膜120の各々の分割領域120aに接続されている電流検出部123により、静電容量方式による位置検出がなされる。
また、本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、図17に示されるように、抵抗膜方式による位置検出を行なう場合には、最初に、図20に示されるように、スイッチ115、116を開いた状態とし、スイッチ125、126を閉じた状態とする。この状態においては、第2の透明導電膜30において、Y軸方向に電位分布が発生しており、第1の透明導電膜110の各々の分割領域110a、110bに接続されている電位検出部114により、抵抗膜方式によるY方向における位置検出がなされる。次に、図21に示されるように、スイッチ115、116を閉じた状態とし、スイッチ125、126を開いた状態とする。この状態においては、第1の透明導電膜110の各々の分割領域110a、110bにおいて、X軸方向に電位分布が発生しており、第2の透明導電膜120の各々の分割領域120a、120bに接続されている電位検出部124により、抵抗膜方式によるX方向における位置検出がなされる。
尚、本実施の形態におけるタッチパネルの制御方法は、第1の実施の形態におけるタッチパネルの制御方法と同様であり、図9に示されるものと同様の制御回路が用いられる。本実施の形態においては、静電容量方式検出部62は、第1の透明導電膜110の各々の分割領域110aに接続されている電流検出部113、第2の透明導電膜120の各々の分割領域120aに接続されている電流検出部123に相当するものである。また、抵抗膜方式検出部65は、具体的には、第1の透明導電膜110の各々の分割領域110a、110bに接続されている電位検出部114、第2の透明導電膜120の各々の分割領域120a、120bに接続されている電位検出部124に相当するものである。
(タッチパネルの接触位置の検出方法)
次に、本実施の形態におけるタッチパネルの接触位置の検出方法について、図13に基づき説明する。
最初に、ステップ102(S102)において、静電容量方式による位置検出を行なうため、MCU部60から送信されたHレベルの選択信号を抵抗膜方式選択部64に入力する。
次に、ステップ104(S104)において、Hレベルの選択信号を抵抗膜方式選択部64に入力させることにより、抵抗膜方式選択部64はオフ状態となる。この際、MCU部60等における制御により、図19に示されるように、スイッチ115、116、125、126は開いた状態となっている。
次に、ステップ106(S106)において、静電容量方式による接触位置の位置検出を開始する。この際、第1の透明導電膜110における各々の分割領域110aに接続されている電流検出部113及び、第2の透明導電膜120における各々の分割領域120aに接続されている電流検出部123が用いられる。
次に、ステップ108(S108)において、静電容量方式において検出される接触があるか否かが判断される。具体的には、電流検出部113及び123において検出される電流量に基づき、静電容量方式において検出される接触があるか否かが判断される。静電容量方式において検出される接触があったものと判断された場合には、ステップ110に移行する。一方、静電容量方式において検出される接触がなかったものと判断された場合には、ステップ112に移行する。
次に、ステップ110(S110)において、電流検出部113及び123において検出された電流量に基づき、静電容量方式による接触位置の座標位置が算出され、算出された接触位置の位置座標はホストコンピュータ等に送信される。
次に、ステップ112(S112)において、抵抗膜方式による位置検出を行なうため、MCU部60から送信されたLレベルの選択信号を抵抗膜方式選択部64に入力する。
次に、ステップ114(S114)において、Lレベルの選択信号が抵抗膜方式選択部64に入力させることにより、抵抗膜方式選択部64はオン状態となる。この際、MCU部60等における制御により、例えば、図20に示すように、スイッチ115、116は開いた状態とし、スイッチ125、126は閉じた状態とすることにより、Y軸方向に電位勾配を発生させる。
次に、ステップ116(S116)において、抵抗膜方式による接触位置の位置検出を開始する。この際、第1の透明導電膜110における各々の分割領域110a及び110bに接続されている電位検出部114が用いられる。
次に、ステップ118(S118)において、抵抗膜方式において検出される接触があるか否かが判断される。具体的には、電位検出部114において検出される電位に基づき、抵抗膜方式において検出される接触があるか否かが判断される。抵抗膜方式において検出される接触があったものと判断された場合には、ステップ120に移行する。一方、抵抗膜方式において検出される接触がなかったものと判断された場合には、ステップ102に移行する。
次に、ステップ120(S120)において、電位検出部114により検出された電位に基づき抵抗膜方式により接触位置のY座標の座標位置を算出する。この後、MCU部60等における制御により、例えば、図21に示すように、スイッチ115、116を閉じた状態とし、スイッチ125、126を開いた状態とすることにより、X軸方向に電位勾配を発生させ、第2の透明導電膜120における各々の分割領域120a及び120bに接続されている電位検出部124により電位を検出し、検出された電位に基づき抵抗膜方式により接触位置のX座標の座標位置を算出する。このようにして抵抗膜方式による接触位置の座標位置を算出し、算出された接触位置の座標位置はホストコンピュータ等に送信される。
尚、本実施の形態においては、静電容量方式による接触点の位置検出を行なう工程を第1の検出工程と、抵抗膜方式による接触点の位置検出を行なう工程を第2の検出工程と記載する場合がある。
以上により、本実施の形態におけるタッチパネルにおいて、位置検出を行なうことができる。このタッチパネルの位置検出方法によれば、如何なる接触物においても位置検出を行なうことができ、また、触れるだけでも位置検出を行なうことができるタッチパネルにおいて、簡単な工程により位置検出を行なうことができる。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
以上、本発明の実施に係る形態について説明したが、上記内容は、発明の内容を限定するものではない。
10 第1の透明導電膜
10a 分離された領域
11 第1の透明基板
12 電極
13 電流検出部
20 第2の透明導電膜
20a 分離された領域
20b 分離された領域
21 第2の透明基板
22a 電極
22b 電極
23 電流検出部
24 電位検出部
30 第3の透明導電膜
31 第3の透明基板
32a 電極
32b 電極
34 電位検出部
41 粘着層
42 接着部材
43 空間
60 MCU部
61 静電容量方式制御部
62 静電容量方式検出部
63 抵抗膜方式制御部
64 抵抗膜方式選択部
65 抵抗膜方式検出部

Claims (11)

  1. 一方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第1の導電膜と、
    前記一方の方向と略直交する他方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第2の導電膜と、
    第3の導電膜と、
    を有し、
    前記第1の導電膜における分離領域は、前記他方の方向に配列されており、前記第2の導電膜における分離領域は、前記一方の方向に配列されているものであって、
    前記第1の導電膜における各々の分割領域には、電流検出部が接続されており、
    前記第2の導電膜における分割領域の一部には、電流検出部が接続されており、
    前記第2の導電膜における各々の分割領域には、電位検出部が接続されており、
    前記第3の導電膜には、電位検出部が接続されていることを特徴とするタッチパネル。
  2. 前記第2の導電膜における各々の分割領域には、前記第2の導電膜における各々の分割領域において前記他方の方向に電位勾配を生じさせるためのスイッチが接続されており、
    前記第3の導電膜には、前記第3の導電膜において前記一方の方向に電位勾配を生じさせるためのスイッチが接続されていることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。
  3. 前記第1の導電膜と前記第2の導電膜における分割領域の一部により、静電容量方式による接触位置の位置検出を行ない、
    前記第2の導電膜と前記第3の導電膜により、抵抗膜方式による接触位置の位置検出を行なうものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のタッチパネル。
  4. 一方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第1の導電膜と、
    前記一方の方向と略直交する他方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第2の導電膜と、
    を有し、
    前記第1の導電膜における分離領域は、前記他方の方向に配列されており、前記第2の導電膜における分離領域は、前記一方の方向に配列されているものであって、
    前記第1の導電膜における分割領域の一部には、電流検出部が接続されており、
    前記第1の導電膜における各々の分割領域には、電位検出部が接続されており、
    前記第2の導電膜における分割領域の一部には、電流検出部が接続されており、
    前記第2の導電膜における各々の分割領域には、電位検出部が接続されていることを特徴とするタッチパネル。
  5. 前記第1の導電膜における各々の分割領域には、前記第1の導電膜における各々の分割領域において前記一方の方向に電位勾配を生じさせるためのスイッチが接続されており、
    前記第2の導電膜における各々の分割領域には、前記第2の導電膜における各々の分割領域において前記他方の方向に電位勾配を生じさせるためのスイッチが接続されていることを特徴とする請求項4に記載のタッチパネル。
  6. 前記第1の導電膜における分割領域の一部と前記第2の導電膜における分割領域の一部により、静電容量方式による接触位置の位置検出を行ない、
    前記第1の導電膜と前記第2の導電膜により、抵抗膜方式による接触位置の位置検出を行なうものであることを特徴とする請求項4又は5に記載のタッチパネル。
  7. 一方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第1の導電膜と、前記一方の方向と略直交する他方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第2の導電膜と、第3の導電膜と、を有し、前記第1の導電膜における分離領域は、前記他方の方向に配列されており、前記第2の導電膜における分離領域は、前記一方の方向に配列されているタッチパネルの位置検出方法において、
    前記第1の導電膜における分割領域に接続された電流検出部と、前記第2の導電膜における分割領域の一部に接続された電流検出部により、接触位置の位置検出を行なう第1の検出工程と、
    前記第2の導電膜における各々の分割領域に接続された電位検出部と、前記第3の導電膜における各々の分割領域に接続された電位検出部により、接触位置の位置検出を行なう第2の検出工程と、
    を有することを特徴とするタッチパネルの位置検出方法。
  8. 前記第1の検出工程においては、前記第3の導電膜、前記第2の導電膜における前記電流検出部が接続されていない分割領域のいずれか一方または双方は、フローティング状態であることを特徴とする請求項7に記載のタッチパネルの位置検出方法。
  9. 一方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第1の導電膜と、前記一方の方向と略直交する他方の方向に長く短冊状に形成された分離領域を複数有する第2の導電膜と、を有し、前記第1の導電膜における分離領域は、前記他方の方向に配列されており、前記第2の導電膜における分離領域は、前記一方の方向に配列されているタッチパネルの位置検出方法において、
    前記第1の導電膜における分割領域の一部に接続された電流検出部と、前記第2の導電膜における分割領域の一部に接続された電流検出部により、接触位置の位置検出を行なう第1の検出工程と、
    前記第1の導電膜における各々の分割領域に接続された電位検出部と、前記第2の導電膜における各々の分割領域に接続された電位検出部により、接触位置の位置検出を行なう第2の検出工程と、
    を有することを特徴とするタッチパネルの位置検出方法。
  10. 前記第1の検出工程においては、前記第1の導電膜における前記電流検出部が接続されていない分割領域及び前記第2の導電膜における前記電流検出部が接続されていない分割領域は、フローティング状態であることを特徴とする請求項9に記載のタッチパネルの位置検出方法。
  11. 前記第1の検出工程と、前記第2の検出工程は、交互に行なわれるものであることを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載のタッチパネルの位置検出方法。
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