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JP2013170643A - 変速機の潤滑構造 - Google Patents

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JP2013170643A JP2012035624A JP2012035624A JP2013170643A JP 2013170643 A JP2013170643 A JP 2013170643A JP 2012035624 A JP2012035624 A JP 2012035624A JP 2012035624 A JP2012035624 A JP 2012035624A JP 2013170643 A JP2013170643 A JP 2013170643A
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transmission
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Keita Yano
景太 矢野
Shoji Machida
昭二 町田
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】クラッチに対する潤滑油の供給を安定して行うことができる変速機の潤滑構造を提供する。
【解決手段】変速機の潤滑構造は、第2入力軸18と、この周りで回転自在の変速機構40と、これらの間に介在する第2クラッチ20と、第2入力軸18内で一端から第2クラッチ20が位置する第1位置まで延在する第1油路53と、第2入力軸18内で第1位置から変速機構40に対応する第2位置まで延在する第2油路54と、第1位置において第1油路53及び第2油路54を接続する周回油路57等と、第1位置において第1油路53から潤滑油を第2クラッチ20に配分する第1油孔55と、第2位置において第2油路から潤滑油を変速機構40に配分する第2油孔56とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、変速機内の入力軸から潤滑油を供給する変速機の潤滑構造に関する。
従来、入力部材と出力部材を有するクラッチの入力部材側を変速機内の入力軸に固定した構成において、クラッチのキャンセラ室やクラッチ板に、入力軸内の油路を介して潤滑油を供給するようにした潤滑構造が知られている。例えば、特許文献1においては、入力軸に設けられた油路を介して潤滑油をクラッチのキャンセラ室に供給するとともに、入力軸に設けられた別の油路を介してクラッチの作動油を供給する構造が記載されている。
また、従来、クラッチに潤滑油を供給する入力軸内の油路は、入力軸の周りに配置された部材に対しても、入力軸に設けられた油孔を介して潤滑油を供給するために用いられている。入力軸の周りに配置された部材としては、例えば、入力軸の周りでギア等を回転自在に支持するベアリングやそのギア、及び同期噛合機構等の変速機構が該当する。
特開2001−50301号公報
しかしながら、入力軸内の油路を経て、その途中の入力軸の周りに存在する機構と、その終端部近傍に位置するクラッチに潤滑油を供給する場合、これらに対応する位置に設けられた油孔を介して配分される潤滑油の配分量は、入力軸の回転速度の影響を受けて変動する。
すなわち、回転数が速い場合は、上流側の油孔からより多くの潤滑油が流出し、回転数が遅い場合はその逆の現象が生じる。したがって、入力軸の回転速度によりクラッチに対する潤滑油の供給量が変化し、クラッチへの安定した潤滑油の供給が損なわれたり、キャンセラ室への潤滑油の充填が遅延したりするという問題がある。
これを回避するために、入力軸の油路に対してクラッチが存在する側の端部から潤滑油を供給することも考えられる。しかし、そうすると、潤滑油を供給するための油圧ポンプが変速機のクラッチとは反対側に設けられている場合には、油圧ポンプから入力軸のクラッチ側端部近傍のケース部分に至るまでの長い油路を別途設ける必要があり、変速機の長さや重量の増大を招くことになる。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、潤滑油をクラッチへ迅速かつ安定して供給できる変速機の潤滑構造を提供することにある。
本発明の変速機の潤滑構造は、原動機からの動力が入力される入力軸と、前記入力軸と同心で回転自在に設けられた変速機構と、前記入力軸に入力された動力を前記変速機構に伝達させる伝達状態とこの伝達を絶つ開放状態とに切替え自在なクラッチと、前記入力軸内でその一端から前記クラッチの位置に対応する第1位置まで延在し、潤滑油が供給される第1油路と、前記入力軸内で前記第1位置から前記変速機構の位置に対応する第2位置まで延在する第2油路と、前記第1位置において前記第1油路及び第2油路を接続する接続油路とを備え、前記入力軸には、前記第1位置において前記潤滑油を前記クラッチに配分するために前記第1油路の内周面から該入力軸の外周面に貫通した第1油孔と、前記第2位置において前記潤滑油を前記変速機構に配分するために前記第2油路の内周面から該入力軸の外周面に貫通した第2油孔とが設けられていることを特徴とする。
この構成において、第1油路に供給された潤滑油は、そのままクラッチの位置に対応する第1位置まで流れ、第1位置において、第1油孔からキャンセラ室やクラッチの他の部分へ配分される。そして、剰余分が、その後、第2油路の第2位置に位置する第2油孔から変速機構に配分される。
このため、潤滑油は、第1油孔へ到達するまでの間に他の部分へ流出することがないので、常に安定した量が、直ちに第1油孔からクラッチへ配分される。これにり、クラッチのキャンセラ室は潤滑油により迅速に充填し、クラッチの摩擦係合要素等へも潤滑油を安定して供給することができる。
また、第1油路上にはクラッチに至るまでに油孔等の開放部が存在しないので、変速機が放置された場合でも潤滑油の抜けを抑制することができる。
本発明においては、前記入力軸の外周側に配置され、該入力軸と同心で回転自在に設けられた中間軸を備え、前記変速機構は前記中間軸上に配置され、前記第1油路への潤滑油の供給は、前記変速機のケースから該第1油路の前記一端側に対して行われ、前記クラッチの入力部材は、前記入力軸の他端側の端部に配置され、前記クラッチの出力部材は、前記一端側の端部において前記中間軸の前記他端側の端部に固定されており、前記変速機構は、前記中間軸における前記出力部材との固定部分から前記一端側にかけて配置できる。
また、本発明においては、前記ケースは、前記原動機に結合された第1ケースと、前記第1ケースに結合され前記変速機構を収容する第2ケースとを備え、前記入力軸及び出力軸は、前記第2ケースにより前記一端側を前記第1ケース側に向けて支持されており、前記第1油路への潤滑油の供給は、前記第1ケースから行われてもよい。
これによれば、第1ケースに設けられた油圧ポンプから第2ケースを通ることなく、第1油路に潤滑油を供給することができる。したがって、変速機の全長を短縮するとともに、クラッチまでの油路を短縮し、潤滑構造を簡便化することができる。
本発明の一実施形態に係る潤滑構造を適用した変速機のスケルトン図である。 図1の奇数段変速部の断面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1に示すように、本発明の一実施形態に係る潤滑構造を適用した変速機1は、奇数段と偶数段の変速用に2つのクラッチを用いるツインクラッチ式のものである。
すなわち、変速機1は、原動機から入力される動力を、流体を介して伝達するトルクコンバータ2と、トルクコンバータ2からの動力を偶数段に変速する偶数段変速部3と、トルクコンバータ2からの動力を奇数段に変速する奇数段変速部4と、偶数段変速部3及び奇数段変速部4からの各変速段に係る動力をディファレンシャルギア5に出力する出力部6と、トルクコンバータ2からの動力を後退用に変速するリバース変速部7とを備える。
変速機1を収納するケースは、第1ケースT及び第2ケースMで構成される。第1ケースTは、原動機に結合されたトルクコンバータ2を収納する。第2ケースMは、偶数段変速部3、奇数段変速部4、リバース変速部7及びディファレンシャルギア5を収納する。
偶数段変速部3は、トルクコンバータ2の出力側に連結された第1入力軸8と、第1入力軸8により同軸線上で回転自在に支持された第1副入力軸9と、第1入力軸8の動力を第1副入力軸9に伝達させる伝達状態とこの伝達を絶つ開放状態とに切替え自在な第1クラッチ10とを備える。第1クラッチ10は、第1入力軸8及び第1副入力軸9のトルクコンバータ2とは反対側の端部に位置する。
第1入力軸8には、リバース変速部7及び奇数段変速部4に動力を伝達するためのアイドル駆動ギア11が設けられる。第1副入力軸9には、2速、4速、6速及び8速の各偶数変速段に係る動力をそれぞれ伝達する2速駆動ギア12、4速駆動ギア13、6速駆動ギア14及び8速駆動ギア15が設けられる。
また、第1副入力軸9には、2速駆動ギア12及び4速駆動ギア13を第1副入力軸9に選択的に連結する2−4速同期噛合機構16と、6速駆動ギア14及び8速駆動ギア15を第1副入力軸9に選択的に連結する6−8速同期噛合機構17とが設けられる。
奇数段変速部4は、第1入力軸8に平行に設けられた第2入力軸18と、第2入力軸18により同軸線上で回転自在に支持された第2副入力軸19と、第2入力軸18の動力を第2副入力軸19に伝達させる伝達状態とこの伝達を絶つ開放状態とに切替え自在な第2クラッチ20とを備える。なお、第1クラッチ10及び第2クラッチ20は湿式のものである。
第2入力軸18には、アイドル従動ギア21が設けられ、このアイドル従動ギア21を経て動力が入力される。第2副入力軸19には、1速、3速、5速及び7速の各奇数変速段に係る動力をそれぞれ伝達する1速駆動ギア22、3速駆動ギア23、5速駆動ギア24及び7速駆動ギア25が設けられる。
また、第2副入力軸19には、1速駆動ギア22及び3速駆動ギア23を第2副入力軸19に選択的に連結する1−3速同期噛合機構26と、5速駆動ギア24及び7速駆動ギア25を第2副入力軸19に選択的に連結する5−7速同期噛合機構27とが設けられる。また、第2副入力軸19には、1速駆動ギア22に固定され、パーキング時にパーキングポール28と噛み合うことにより1速駆動ギア22が回転するのを阻止するパーキングギア29が設けられる。
リバース変速部7は、第1入力軸8に平行に設けられたアイドル軸30と、アイドル軸30に固定されたアイドルギア31と、アイドル軸30により同軸線上で回転自在に支持されたリバースギア32と、アイドル軸30の動力をリバースギア32に伝達させる伝達状態とこの伝達を絶つ開放状態とに切替え自在なリバースクラッチ33とを備える。
アイドルギア31は、アイドル駆動ギア11及びアイドル従動ギア21と噛み合っており、アイドル駆動ギア11の動力をアイドル軸30及びアイドル従動ギア21に伝達する。リバースギア32は、後退時に、後退用の動力を出力部6に伝達する。
出力部6は、第1入力軸8に平行に設けられた出力軸34と、出力軸34に固定された、1速/2速/リバース従動ギア35、3速/4速従動ギア36、5速/6速従動ギア37、7速/8速従動ギア38及び最終駆動ギア39とを備える。1速/2速/リバース従動ギア35は、1速駆動ギア22、2速駆動ギア12及びリバースギア32と噛み合っており、これらの動力を出力軸34に伝達する。
3速/4速従動ギア36は、3速駆動ギア23及び4速駆動ギア13と噛み合っており、これらの動力を出力軸34に伝達する。5速/6速従動ギア37は、5速駆動ギア24及び6速駆動ギア14と噛み合っており、これらの動力を出力軸34に伝達する。7速/8速従動ギア38は、7速駆動ギア25及び8速駆動ギア15と噛み合っており、これらの動力を出力軸34に伝達する。最終駆動ギア39は、出力軸34に伝達された動力を、ディファレンシャルギア5に伝達する。
変速機1において1速を確立する場合には、予め1−3速同期噛合機構26により1速駆動ギア22が第2副入力軸19に連結される。そして、変速機1が搭載された車両のアクセルが踏まれると、第2クラッチ20が伝達状態とされる。ただし、第1クラッチ10やリバースクラッチ33は開放状態のままである。
この結果、トルクコンバータ2を経て第1入力軸8に伝達される動力が、アイドル駆動ギア11、アイドルギア31、アイドル従動ギア21、第2入力軸18、第2クラッチ20、第2副入力軸19、1−3速同期噛合機構26、1速駆動ギア22、1速/2速/リバース従動ギア35、出力軸34及び最終駆動ギア39を経てディファレンシャルギア5に伝達されるようになる。
奇数段と偶数段との間の切替え時には、切替え後の変速段で使用される1速〜8速駆動ギア12〜15、22〜25のいずれかが、対応する1−3速同期噛合機構26、2−4速同期噛合機構16、5−7速同期噛合機構27又は6−8速同期噛合機構17により、予め第1副入力軸9又は第2副入力軸19に連結され、待機状態に置かれる。そして、切替えのタイミングが到来したとき、第1クラッチ10及び第2クラッチ20における伝達状態及び開放状態の切替えが行われる。
例えば、1速から2速へ切り替わる場合には、2速駆動ギア12が、予め2−4速同期噛合機構16により第1副入力軸9に連結される。そして、切替えタイミングが到来したとき、第2クラッチ20が伝達状態から開放状態へ切り替えられ、第1クラッチ10が開放状態から伝達状態へ切り替えられる。これにより、2速への切替えが達成され、第1入力軸8の動力は、2速駆動ギア12を経由してディファレンシャルギア5に伝達されるようになる。
なお、リバース状態は、リバースクラッチ33を伝達状態とすることにより確立される。パーキング状態は、パーキングギア29とパーキングポール28とを噛み合い状態とすることにより確立される。
このように、変速機1において、変速時には、偶数段又は奇数段用の開放側伝達経路の同期噛合機構をインギア(プリシフト)させ、第1クラッチ10及び第2クラッチ20を一方から他方に繋ぎ変えることにより変速が行われる。このため、変速に要する時間が極めて短く、変速によるショックも極めて小さい。
ただし、第1クラッチ10及び第2クラッチ20には、伝達状態及び開放状態間の切替えを繰り返すことにより熱負荷がかかるので、十分な量の潤滑油を供給する必要がある。
図2は、奇数段変速部4の断面図である。図2に示すように、第2入力軸18の周りには、1速駆動ギア22、3速駆動ギア23、5速駆動ギア24、7速駆動ギア25、1−3速同期噛合機構26、5−7速同期噛合機構27等で構成された変速機構40が、第2入力軸18と同心で回転自在に設けられる。
変速機構40は、中間軸としての第2副入力軸19を介して第2入力軸18上に設けられている。このため、変速機構40には、第2クラッチ20が伝達状態であるとき、第2副入力軸19を介して第2入力軸18の動力が伝達され、開放状態であるときには、動力は伝達されない。
第2入力軸18及び第2副入力軸19は、第2ケースM(図1参照)により、ベアリング41を介して、アイドル従動ギア21側を第1ケースT(図1参照)側に向けて支持される。
第2クラッチ20は、第2入力軸18の端部に固定された入力部材としてのクラッチドラム42と、第2副入力軸19に固定された出力部材としてのクラッチハブ43とを備える。クラッチハブ43におけるクラッチドラム42とは反対側の端部が、第2副入力軸19における第2クラッチ20側の端部に固定される。変速機構40は、この第2副入力軸19におけるクラッチドラム42との固定部分からアイドル従動ギア21側にかけて配置されている。
クラッチドラム42とクラッチハブ43との間には、第2クラッチ20が伝達状態にあるとき相互に密接し、開放状態にあるとき相互に離間する複数の摩擦係合要素44が介在する。また、クラッチドラム42の内側には、摩擦係合要素44を密着させるピストン45と、ピストン45の内壁との間でキャンセラ室46を画定する隔壁部材47とが設けられる。隔壁部材47とピストン45との間には、摩擦係合要素44を離間させる方向にピストン45を押し戻すバネ48が設けられる。
クラッチドラム42は、その内周部42aを第2入力軸18の端部に外嵌させて第2入力軸18に固定される。内周部42aには、クラッチドラム42とピストン45との間の作動油室49に作動油を導入するための作動油孔50と、キャンセラ室46にキャンセル油としての潤滑油を導入するためのキャンセル油孔51と、キャンセラ室46に導入された潤滑油を摩擦係合要素44の方へ流入させるための漏洩溝52とが設けられる。
第2入力軸18は、第2入力軸18内でその一端から第2クラッチ20の位置に対応する第1位置まで延在し、潤滑油が供給される第1油路53と、第2入力軸18内で第1位置から変速機構40の位置に対応する第2位置まで延在する第2油路54とを有する。なお、第2位置には、5速駆動ギア24の位置から1速駆動ギア22までの位置が含まれる。
第2入力軸18には、第1位置において潤滑油を第2クラッチ20に配分するために第1油路53の内周面から第2入力軸18の外周面に貫通した第1油孔55と、第2位置において潤滑油を変速機構40に配分するために第2油路54の内周面から第2入力軸18の外周面に貫通した複数の第2油孔56とが設けられる。
また、第1油孔55の位置における第2入力軸18とクラッチドラム42の内周部42aとの間には、第2入力軸18の外周を回る周回油路57が設けられる。第1油孔55の径方向外側の端部は、周回油路57において開口している。また、第2入力軸18の周回油路57の部分には、周回油路57から第2油路へ連通した連通油孔58が設けられる。
第1油孔55、周回油路57、キャンセル油孔51、キャンセラ室46、キャンセル油孔51、周回油路57及び連通油孔58をこの順で経由する流路、又はキャンセラ室46を通らずに、第1油孔55、周回油路57及び連通油孔58をこの順で経由する流路は、第1油路53及び第2油路54を第1位置において接続する接続油路を構成する。
第2副入力軸19には、各第2油孔56に対応する位置に、複数の第3油孔59が設けられる。第3油孔59は、第2油孔56を経て配分される潤滑油を、第2副入力軸19上に支持された3速駆動ギア23、5速駆動ギア24、7速駆動ギア25や、これらを支持しているベアリング、1−3速同期噛合機構26、5−7速同期噛合機構27等に供給する。
なお、第2油孔56の一部は、第3油孔59を介することなく、1速駆動ギア22やベアリング41等に潤滑油を配分する。また、第2油路54には、連通油孔58から1つ目の油孔として、クラッチドラム42の内周部42aとクラッチハブ43とが隣り合う部分に開口した油孔60が設けられている。この開口部分は、クラッチドラム42とクラッチハブ43との間を経て、摩擦係合要素44の方へ通じている。
なお、図2には現れていないが、第2入力軸18の内部には、第1油路53及び第2油路54の他に、作動油室49に作動油を供給するための第3の油路が、第2入力軸18のアイドル従動ギア21側の端部から、作動油孔50に対応する位置に至るまで設けられている。作動油孔50は、この第3の油路に連通しており、第3の油路を経て供給される作動油を作動油室49に流入させる。
この構成において、潤滑油が第2クラッチ20や変速機構40に供給される際には、第1ケースTに設けられた油圧ポンプから、ケースTに設けられた油路を経て、潤滑油が第1油路53の第1ケースT側の端部に供給される。供給された潤滑油は、第1油路53の第2クラッチ20側の端部(第1位置)に到達すると、第1油孔55から周回油路57を経てキャンセラ室46へ流入し、キャンセラ室46を満たす。
キャンセラ室46に流入できなかった剰余分の潤滑油やキャンセラ室46から戻ってきた潤滑油は、周回油路57から連通油孔58を経て第2油路54へ流入する。第2油路54へ流入した潤滑油は、まず、油孔60に配分され、摩擦係合要素44等の潤滑に供される。そして、順次、各第2油孔56に配分され、さらには第2副入力軸19の第3油孔59を経て、変速機構40等の潤滑に供される。
以上のように、本実施形態によれば、第1油路53に供給された潤滑油は、最初に第2クラッチ20のキャンセラ室46や摩擦係合要素44に配分されるので、第2入力軸18の回転速度に拘わらず、早期にキャンセラ室46に潤滑油をキャンセル油として充填できるとともに、安定して第2クラッチ20に潤滑油を供給することができる。
また、トルクコンバータ2を収容した第1ケースT側から潤滑油が供給されるので、第2ケースMに油路を設ける必要がない。その分、変速機1の全長を短縮し、重量を軽量化することができるとともに、第2クラッチ20までの油路を短縮し、潤滑構造を簡便化することができる。
また、第1油路53には、第2クラッチ20へ潤滑油を供給する第1油孔55に至るまで油孔等の開放部が存在しないので、変速機1が駆動されずに長期間放置された場合でも、潤滑油が第1油路53から抜けるのが抑制されるとともに、長期放置後でも変速機1の駆動後、直ちにキャンセラ室46に潤滑油を充填することができる。
また、第2油路54へ流入した潤滑油は、最初に油孔60から摩擦係合要素44等の潤滑に供されるので、第2クラッチ20への潤滑油の供給をさらに安定化させることができる。
18…第2入力軸(入力軸)、40…変速機構、20…第2クラッチ(クラッチ)、53…第1油路、54…第2油路、55…第1油孔、51…キャンセル油孔、46…キャンセラ室、57…周回油路、58…連通油孔、56…第2油孔、19…第2副入力軸(中間軸)、42…クラッチドラム(入力部材)、43…クラッチハブ(出力部材)、T…第1ケース、M…第2ケース。

Claims (3)

  1. 原動機からの動力が入力される入力軸と、
    前記入力軸と同心で回転自在に設けられた変速機構と、
    前記入力軸に入力された動力を前記変速機構に伝達させる伝達状態とこの伝達を絶つ開放状態とに切替え自在なクラッチと、
    前記入力軸内でその一端から前記クラッチの位置に対応する第1位置まで延在し、潤滑油が供給される第1油路と、
    前記入力軸内で前記第1位置から前記変速機構の位置に対応する第2位置まで延在する第2油路と、
    前記第1位置において前記第1油路及び第2油路を接続する接続油路とを備え、
    前記入力軸には、前記第1位置において前記潤滑油を前記クラッチに配分するために前記第1油路の内周面から該入力軸の外周面に貫通した第1油孔と、前記第2位置において前記潤滑油を前記変速機構に配分するために前記第2油路の内周面から該入力軸の外周面に貫通した第2油孔とが設けられていることを特徴とする変速機の潤滑構造。
  2. 前記入力軸の外周側に配置され、該入力軸と同心で回転自在に設けられた中間軸を備え、
    前記変速機構は前記中間軸上に配置され、
    前記第1油路への潤滑油の供給は、前記変速機のケースから該第1油路の前記一端側に対して行われ、
    前記クラッチの入力部材は、前記入力軸の他端側の端部に配置され、
    前記クラッチの出力部材は、前記一端側の端部において前記中間軸の前記他端側の端部に固定されており、
    前記変速機構は、前記中間軸における前記出力部材との固定部分から前記一端側にかけて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑構造。
  3. 前記ケースは、
    前記原動機に結合された第1ケースと、
    前記第1ケースに結合され前記変速機構を収容する第2ケースとを備え、
    前記入力軸及び出力軸は、前記第2ケースにより前記一端側を前記第1ケース側に向けて支持されており、
    前記第1油路への潤滑油の供給は、前記第1ケースから行われることを特徴とする請求項2に記載の変速機の潤滑構造。
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