JP2013166468A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013166468A JP2013166468A JP2012030890A JP2012030890A JP2013166468A JP 2013166468 A JP2013166468 A JP 2013166468A JP 2012030890 A JP2012030890 A JP 2012030890A JP 2012030890 A JP2012030890 A JP 2012030890A JP 2013166468 A JP2013166468 A JP 2013166468A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mode
- eco
- air
- temperature
- switch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
【課題】エコモード以外からエコモードに切換えたときにおいて、快適性および窓ガラスの防曇性の低下を最小限に抑えつつ、省燃費な空調を確実に実現できる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】省燃費で運転できるエコモードを選択するエコモードスイッチ710を有し、エコモードスイッチ710の操作によりエコモードが選択されたとき、ブロワ風量の設定、吹出口モードの設定、吸込口モードの設定を自動制御に遷移させる遷移手段200を備える。これによりエコモード時に空調風量を低減し、効率的な吸込口の選択が成され、最適な温感が確保でき、窓ガラスの防曇性を確保できる吹出口が選択され、快適性および防曇性の低下を最小限に抑えつつ、省燃費な空調を確実に実現することができる。
【選択図】図7
【解決手段】省燃費で運転できるエコモードを選択するエコモードスイッチ710を有し、エコモードスイッチ710の操作によりエコモードが選択されたとき、ブロワ風量の設定、吹出口モードの設定、吸込口モードの設定を自動制御に遷移させる遷移手段200を備える。これによりエコモード時に空調風量を低減し、効率的な吸込口の選択が成され、最適な温感が確保でき、窓ガラスの防曇性を確保できる吹出口が選択され、快適性および防曇性の低下を最小限に抑えつつ、省燃費な空調を確実に実現することができる。
【選択図】図7
Description
本発明は、圧縮機を用いて蒸発器に冷媒を送り、車両の室内を空調する車両用空調装置に関するものである。
従来、特許文献1に記載の車両用空調装置が知られている。この装置は、自動制御(オート)スイッチ操作時に、風量や吹出口等を自動制御するものである。また、車両用空調装置において、省燃費(省動力とも言う)のためにエコモードスイッチを操作してエコモードに設定することが周知である。
上記特許文献1の風量や吹出口等を自動制御する構造に、エコモードを設定した場合、エコモード時において、乗員が極端な高風量にしたり、マニュアル操作で勝手に内気外気の導入を切換えたりした場合、エコモードの省燃費効果が大幅に少なくなる可能性がある。また、寒い時期に内気モードに切り換えたことにより、車両の窓ガラスが曇ることがある。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、エコモード以外からエコモードに切換えたときにおいて、快適性および窓ガラスの防曇性の低下を最小限に抑えたり、省燃費な空調を確実に実現したりすることができる車両用空調装置を提供することにある。従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項に記載の発明では、省燃費で運転できるエコモードを選択するエコモードスイッチ(710)と、ブロワ風量を切換え操作するブロワスイッチ(705)と、空調風を車室内に吹出す吹出口モードを切換えるモード切換スイッチ(706)と、車室内の空気を空調風とする内気モードと車外の空気を空調風とする外気モードとを切換えて吸込口モードの選択を行う内外気切換スイッチ(704)と、エコモードスイッチ(710)の操作によりエコモードが選択されたとき、ブロワ風量の設定または吹出口モードの設定または吸込口モードの設定の少なくとも一つ以上を自動制御に遷移させる遷移手段(200)と、を備えることを特徴としている。
この発明によれば、エコモード以外からエコモードに制御モードが切換えられたときに、車両用空調装置を自動制御に移行させることで、エコモード時に空調風量を低減したり、効率的な吸込口の選択が成されたり、最適な温感が確保できたり、窓ガラスの防曇性を確保できる吹出口が選択されたりして、快適性および防曇性の低下を最小限に抑えたり、省燃費な空調を確実に実現したりすることができる。
なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号ないし説明は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を分かり易く示す一例であり、発明の内容を限定するものではない。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図16を用いて詳細に説明する。図1において、図示しないハイブリッドECU(ハイブリッド電子ユニット)は、図1の電動発電機51およびエンジン50のうち、いずれの駆動力を駆動輪に伝達するかの駆動切換制御を行う機能、および車載用蓄電装置である図示しない電池の充放電を制御する機能を備えている。
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図16を用いて詳細に説明する。図1において、図示しないハイブリッドECU(ハイブリッド電子ユニット)は、図1の電動発電機51およびエンジン50のうち、いずれの駆動力を駆動輪に伝達するかの駆動切換制御を行う機能、および車載用蓄電装置である図示しない電池の充放電を制御する機能を備えている。
また、上記電池は、車室内空調および走行等によって消費される電力を充電するための図示しない充電装置を備えている。また、充電装置は、電力供給源としての電気スタンドや商業用電源(家庭用電源)に接続されるコンセントを備えており、このコンセントに電源供給源を接続することにより、電池の充電を行うことができる。
図3のエンジンECU61および上記ハイブリッドECUは、具体的には、以下のような制御を行う。
(1)車両が停止している時は、基本的にエンジン50を停止させる。
(2)走行中は、減速時を除き、エンジン50で発生した駆動力を駆動輪に伝達する。なお、減速時は、エンジン50を停止させて電動発電機51にて発電して電池に充電する。
(3)発進、加速、登坂および高速走行時等の走行負荷が大きい時には、電動発電機51を電動モータとして機能させて、エンジン50で発生した駆動力に加えて、電動発電機51に発生した駆動力を駆動輪に伝達する。
(4)電池の充電残量が充電開始目標値以下になった時には、エンジン50の動力を電動発電機51に伝達して電動発電機51を発電機として作動させて電池の充電を行う。
(5)車両が停止している時に、電池の充電残量が充電開始目標値以下になった時には、エンジンECU61に対してエンジン50を始動する指令が発せられるとともに、エンジン50の動力が電動発電機51に伝達される。
(1)車両が停止している時は、基本的にエンジン50を停止させる。
(2)走行中は、減速時を除き、エンジン50で発生した駆動力を駆動輪に伝達する。なお、減速時は、エンジン50を停止させて電動発電機51にて発電して電池に充電する。
(3)発進、加速、登坂および高速走行時等の走行負荷が大きい時には、電動発電機51を電動モータとして機能させて、エンジン50で発生した駆動力に加えて、電動発電機51に発生した駆動力を駆動輪に伝達する。
(4)電池の充電残量が充電開始目標値以下になった時には、エンジン50の動力を電動発電機51に伝達して電動発電機51を発電機として作動させて電池の充電を行う。
(5)車両が停止している時に、電池の充電残量が充電開始目標値以下になった時には、エンジンECU61に対してエンジン50を始動する指令が発せられるとともに、エンジン50の動力が電動発電機51に伝達される。
次に、図1の車両用空調装置100に関して説明する。車両用空調装置100は、走行用に水冷のエンジン50を搭載する自動車等の車両において、車室内を空調する空調ユニットをエアコンECU60(図3)によって制御するように構成されている。この車両用空調装置100は、いわゆるオートエアコンシステムとして構成されている。車両用空調装置100は、冷凍サイクル1の冷媒流れ、およびエンジン50の起動を制御して、車室内を空調する。
空調ユニットは、車両の車室内前方に配置され、内部を送風空気が通過する空調ケース10を備えている。空調ケース10は、一方側に空気取入口が形成され、他方側に車室内に向かう空気が通過する複数の吹出口が形成される。空調ケース10は、空気取入口と吹出口との間に送風空気が通過する通風路10aを有する。空調ケース10の上流側(一方側)には、送風機ユニット14が設けられている。
送風機ユニット14(空調用送風機)は、内外気切換機構(内外気切換ドアとも言う)13およびブロワ16を含む。この内外気切換ドア13は、サーボモータ等のアクチュエータによって駆動され、空気取入口である内気吸込口11と外気吸込口12との開度を変更する吸込口切換手段を構成している。
空調ユニットは、具体的には図示しないが、完全センター置きといわれるタイプのものであり、車室内前方の計器盤下方部であって、車両左右方向の中央位置に搭載されている。送風機ユニット14は、空調ユニットの車両前方側に配設されている。送風機ユニット14の内気吸込口11は、車室内空気を吸い込む。
ブロワ16は、ブロワ駆動回路(図示せず)によって制御されるブロワモータ15により回転駆動されて、空調ケース10内において、車室内に向かう空気流を発生させる遠心式送風機である。ブロワ16は、後述する各吹出口から車室内に向けてそれぞれ吹き出される空調風の吹出風量を変更する機能を有する。空調ケース10には、送風機ユニット14から送風された空気を加熱または冷却して空調風とし、複数の吹出口に送る空調部として空調用熱交換器を成す蒸発器7およびヒータコア34が設けられている。蒸発器7は、冷媒を使用して空調ケース10を通過して車室内に向かう空調風の温度を調整する(冷却する)冷却用熱交換器として機能する。
また、蒸発器7の空気下流側には、通風路10aを通過する空気を、エンジン50のエンジン冷却水と熱交換して加熱する暖房用熱交換器としてのヒータコア34が設けられている。エンジン冷却水が循環する冷却水回路31は、電動ウォータポンプ32によって、エンジン50のウォータジャケットで暖められたエンジン冷却水を循環させる回路である。この回路には、ラジエータ(図示せず)、サーモスタット(図示せず)およびヒータコア34が設けられている。
ヒータコア34は、内部にエンジン50を冷却して高温となったエンジン冷却水が流れ、このエンジン冷却水を暖房用熱源として冷風を再加熱する。ヒータコア34は、通風路10aを部分的に塞ぐように、空調ケース10内において蒸発器7よりも下流側に配設されている。ヒータコア34の空気上流側には、車室内の温度調節を行うためのエアミックスドア17が設けられている。エアミックスドア17は、サーボモータ等のアクチュエータにより駆動される。また、エアミックスドア17は、各吹出口から車室内に向けて、それぞれ吹き出される空調風の吹出温度を変更する。換言すると、エアミックスドア17は、蒸発器7を通過する空気と、ヒータコア34を通過する空気との風量比率を調整するエアミックス手段として機能する。
蒸発器7は、冷凍サイクル1の一構成部品を成すものである。また、電池の直流をインバータ42で三相交流に変換し、この三相交流が入力される電動機43により駆動されて、冷媒を吸入して、圧縮してから吐出する圧縮機(電動圧縮機とも言う)41を上記冷凍サイクル1に含んでいる。また、冷凍サイクル1は、圧縮機41より吐出された冷媒を凝縮液化させるコンデンサ3と、このコンデンサ3より流入した液冷媒を気液分離するレシーバ5と、このレシーバ5より流入した液冷媒を断熱膨張させる膨張弁6と、この膨張弁6より流入した気液二相状態の冷媒を蒸発気化させる蒸発器7とを含む。
電動機43の回転動力が圧縮機41に伝達されて、蒸発器7による空気冷却作用が行われ、電動機43の回転が停止(オフ)した時に、圧縮機41による冷媒の吐出が無くなり、蒸発器7による空気冷却作用が停止される。また、電池は電動発電機51の電力で充電される。従って、電動機43で駆動される圧縮機41は、電動発電機51の電力を動力源としている電動圧縮機41、42、43の圧縮部を構成する。また、コンデンサ3は、ハイブリッド自動車が走行する際に生じる走行風を受け易い場所に配設され、内部を流れる冷媒と、室外ファン4により送風される外気および走行風とを熱交換する室外熱交換器を構成している。
空調ケース10の最も下流側には、吹出口切換部を構成する、それぞれ、デフロスタ開口部18、フェイス開口部19およびフット開口部20が形成されている。そして、デフロスタ開口部18には、デフロスタダクト23が接続されて、このデフロスタダクト23の最下流端には、車両のフロント窓ガラス49の内面に向かって主に温風を吹き出すデフロスタ吹出口が開口している。
フェイス開口部19には、フェイスダクト24が接続されて、このフェイスダクト24の最下流端には、乗員の頭胸部に向かって主に冷風を吹き出すフェイス吹出口が開口している。更に、フット開口部20には、フットダクト25が接続されて、このフットダクト25の最下流端には、乗員の足元部に向かって主に温風を吹き出すフット吹出口が開口している。
各吹出口の内側には、2組の吹出口切換ドア21、22が回動自在に取り付けられている。吹出口切換ドア21、22は、サーボモータ等のアクチュエータによりそれぞれ駆動されて、吹出口モードを周知のフェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフロスタモードまたはデフロスタモードのいずれに切換えることが可能である。
ヒータコア34の下流側には、エンジン50の廃熱以外の熱源を用いて車室内の空気を加熱する補助加熱装置となる電気ヒータ35が設けられている。電気ヒータ35は、ヒータコア51を通過した温風を加熱する。電気ヒータ35は、図2に示すように、PTCやニクロム線からなるヒータ線351、352、353からなり、ヒータ線351、352、353は、電源Baおよびグランドの間に並列に接続されている。
ヒータ線351、352、353のそれぞれに対して、スイッチ素子SW1、SW2、SW3が設けられ、スイッチ素子SW1、SW2、SW3は、そのオン(ON)、オフ(OFF)により電源Baからヒータ線351、352、353への通電、および通電停止を行う。スイッチ素子SW1、SW2、SW3のオン、オフは、図3のエアコンECU60により制御される。
次に、車両用空調装置100の電気的構成に関して説明する。図3のエアコンECU60は、制御手段を構成している。図1のエンジン50の始動および停止を司るイグニッションスイッチ74(図3)がオン操作(ON)されるとIG信号が出る。IG信号が出された時に、車両に搭載された車載電源である電池(図示せず)から直流電源がエアコンECU60に供給され、演算処理や制御処理を開始する。
エアコンECU60には、エンジンECU61から出力される通信信号、車室内前面に設けられた操作パネル70上の各スイッチからのスイッチ信号、および各センサからのセンサ信号が入力される。エンジンECU61は、燃料噴射ECUと呼ばれることがある。
ここで、操作パネル70等の操作系に関して説明する。図5は、上記実施形態における操作パネル70の正面図である。図6は車両のインストルメントパネル内に設けられたエコモードスイッチ710の正面図である。この図6のエコモードスイッチ710は、エアコンECU60に接続され、圧縮機41等の運転を省燃費で行うエコモードに設定するスイッチである。
図3のエアコンECU60には、車両用空調装置100の運転操作、各種の設定操作を行なう操作パネル70が接続されている。図5に示されるように、操作パネル70は、自動車内のインストルメントパネルに設けられており、前席に着座した乗員が操作可能となっている。
この操作パネル70には、各種の表示がなされるディスプレイ701と共に、車両用空調装置100の運転/停止操作を行うA/Cスイッチ(運転スイッチ)702、温度設定(設定温度のアップ/ダウン)を行う温度設定スイッチ703、内外気モードをマニュアル選択(内気モードと外気モードの切換え)する内外気切換スイッチ704、空調風の風量を設定(ブロワ風量のアップ/ダウン)するブロワスイッチ705、空調風を吹き出す吹出口を選択するモード切換スイッチ706、および外気温表示スイッチ707が設けられている。なお、ブロワスイッチ704は、空調開始スイッチを構成し、オン操作を行うことで空調用信号をエアコンECU60に送信する。
これにより、車両用空調装置100では、ディスプレイ701等の表示を見ながら、空調運転の運転/停止、内気モード(内気循環モードとも言う)と外気モード(外気導入モードとも言う)の切換、温度設定、風量設定と共に、吹出モードの設定が可能となっており、エアコンECU60は、操作パネル70における設定に基づいた空調運転が可能となっている。
また、操作パネル70には、オート(AUTO)スイッチ708が設けられている。エアコンECU60は、オートスイッチ708がオン操作されることにより、設定温度、室内温度、外気温度、日射量等に基づいて、車室内が設定温度となるように吹出風の温度(目標吹出温度)、風量および吹出モード等の設定を行い、設定に基づいた自動空調制御を行う。すなわち、エアコンECU60では、設定温度、環境条件等に基づいて目標吹出温度を設定し、設定した目標吹出温度が得られるように圧縮機41の回転数(電動機43の回転数)、エアミックスダンパ17の開度等を設定すると共に、吹出口の選択および吹出風量(ブロワ風量)の設定を行う。
そして、これらの設定に基づいて自動空調運転を行うことにより、車室内を設定温度とすると共に、車室内が設定温度に維持されるようにしている。また、図5の外気温表示スイッチ707が操作されると、外気温センサ72(図3)によって検出された外気温度Tamをディスプレイ701に表示する。
エアコンECU60は、エンジンECU61およびハイブリッドECUに接続されており、例えば、冷却水温センサで検出したエンジン冷却水温Twが予め設定された温度に達していない時には、エンジン50の駆動要求(エンジンオン要求)を行う。これによりエンジン50が駆動されてエンジン冷却水温Twが上昇することにより、ヒータコア34を充分に加熱できるようにしている。また、エンジン50の停止制御を行うことにより省燃費効果が得られるようにしている。
車両用空調装置100では、省燃費効果が損ねられるのを抑えるエコモード(エコノミーモード、または省燃費モードとも呼ばれる)が設定可能とされている。すなわち、車両用空調装置100では、省燃費効果を優先するエコモードでの運転と、車室内の快適性を優先するオートモードでの運転の選択が可能となっている。
エアコンECU60には、選択手段として、エコモードを選択するか否かを切換えるエコモードスイッチ710が接続されている。図6に示されるように、このエコモードスイッチ710は、乗員が操作可能となるインストルメントパネルの所定位置に設けられている。また、このエコモードスイッチ710は、押下操作(タッチ操作)によって、オン、オフされ、これにより、エコモードと非エコモード(エコモードオフまたはエコモード以外とも言う)の切換えが行われる。そして、エコモードが選択されるとエコモード表示部710aの発光ダイオードが発光する。
エアコンECU60の内部には、図示は省略するが、演算処理や制御処理を行うCPU(中央演算装置)、ROMやRAM等のメモリ、およびI/Oポート(入力/出力回路)等の機能を含んで構成される周知のマイクロコンピュータが設けられている。
各種センサからのセンサ信号がI/OポートまたはA/D変換回路によってA/D変換された後に、マイクロコンピュータに入力される。エアコンECU60には、運転席の周囲の空気温度(内気温度)Trを検出する内気温検出手段としての内気温センサ71、車室外温度(外気温度)Tamを検出する外気温検出手段としての外気温センサ72、車室外の日射量Tsを検出する日射量検出手段としての日射センサ73、および車両を運転開始するときに操作されるイグニッションスイッチ74(運転開始スイッチとも言う)が接続されている。イグニッションスイッチ74がオン操作されるとIG信号がエアコンECU60に入力される。
また、エアコンECU60には、蒸発器7を通過した直後の空気温度(蒸発器後温度TE)を検出するエバ後温度検出手段としてのエバ後温度センサ、車室内の相対湿度を検出する湿度検出手段としての湿度センサ等が接続されているが、図3では図示を省略している。
エンジンECU61には、車両のエンジン冷却水温Twを検出する水温検出手段としての図示しない冷却水温センサが接続されている。エアコンECU60は、エンジンECU61を介してエンジン冷却水温Twを取得する。また、内気温センサ71、外気温センサ72、蒸発器後温度センサ、および冷却水温センサは、たとえばサーミスタ等の感温素子が使用されている。
更に、日射センサ73は、空調空間内に照射される日射量(日射強度)を検出する日射強度検出手段を有しており、たとえばフォトダイオード等が使用されている。湿度センサは、たとえば内気温センサ71とともに、運転席近傍のインストルメントパネルの前面に形成された凹所内に収容されており、前面窓ガラス49(図1)の防曇のためにデフロスタ吹き出しの要否の判定に利用される。
次に、エアコンECU60による制御を、図4を用いて説明する。図4は、エアコンECU60の処理の一例を示したフローチャートである。まず、イグニッションスイッチ74がオンされて、エアコンECU60に直流電源が供給されると、予めメモリに記憶されている制御プログラムが実行される。イグニッションスイッチ74がオンされた時は、ユーザーの操作によって車両が駐車状態から走行可能な走行状態になった時である。
ステップS1では、エアコンECU60内部のマイクロコンピュータに内蔵されたデータ処理用メモリの記憶内容等を初期化(イニシャライズ)し、ステップS2に移る。ステップS2では、図6のエコモードスイッチ710を含む各種操作スイッチからのスイッチ信号を読み込み、更に、オートモードとエコモードとを図7のように決定する。
図7において、車両用空調装置100の制御は、エコモードとエコOFFモード(非エコモード)に大別される。この両モードの切換えは、エコモードスイッチ710によって行われる。エコモードは、省燃費の度合いが小さいエコ弱モードと省燃費の度合いが大きいエコ強モードに分かれる。また自動制御の程度によって、オートモードと一部が自動制御され他はマニュアル指示に従うセミオートとに分かれる。
エコOFFモードにエコモードスイッチ710をオン操作することでエコモードになるが、先ず、オートエコ弱モードになる。オートエコ弱モードのときに、エコモードスイッチ710をオン操作することでオートエコ強モードになる。オートエコ強モードのときに、エコモードスイッチ710をオン操作することでエコOFFモードに戻る。
オートエコ弱モードのときに、手動で吹出口や吸込口の制御モード(MODE)の変更を行ったり、空調風量を手動で変更(風量操作)したりすると、その手動操作が反映されてセミオートエコ弱モードになる。また、セミオートエコ弱モードからオートエコ弱モードに復帰するには、オートスイッチ(AUTO)708をオン操作すればよい。
同様に、オートエコ強モードのときに、手動で吹出口や吸込口の制御モードの変更を行ったり、空調風量を手動で変更したりすると、その手動操作が反映されてセミオートエコ強モードになる。また、セミオートエコ強モードからオートエコ強モードに復帰するには、オートスイッチ708をオン操作すればよい。また、オートエコ弱モード、および、オートエコ強モードでは、空調風量、吹出口モードの選択、吸込口モードの選択の全てをオートで制御する。
上述のように、エコモードは、エコモードスイッチ710を入力する毎に、エコOFFモード、オートエコ弱モード、オートエコ強モードに遷移する。そして、非エコモードであるエコOFFモードにおいては、図8のように快適性を重視したブロワ風量の自動制御がオートモード時に行われる。オートモードはオートスイッチ708(図5)の操作で成される。また、ブロワ風量を図8のステップS69のようにマニュアルで設定することも可能である。エコOFFモードにおいてオートモードで制御されているときに、風量等の一部の制御がマニュアル操作されると、図7のようにセミオートモードになる。セミオートモードになった場合でも、オートスイッチ708の操作によりオートモードに復帰できる。
また、エコOFFモードにおいて、マニュアル制御が成されているとき、および、セミオートで制御が成されているときにおいても、エコモードスイッチ710をオン入力することでオートエコ弱モードに遷移する。この時、オートエコ弱モードは、オートモードとして、空調風量、吹出口モードの選択、吸込口モードの選択を全てオートで制御する(自動制御する)。
また、オートエコ弱モードで、空調風量、吹出口モードの選択、吸込口モードの選択のいずれかひとつがマニュアル操作されて、その操作された内容に固定された場合(セミオートエコ弱モード)でも、エコモードスイッチ710を入力することでオートエコ強モードに遷移する。この時、オートエコ強モードは空調風量、吹出口モードの選択、吸込口モードの選択の全てをオートで制御する(自動制御する)。また、セミオートエコ強モードのときに、エコモードスイッチ710を操作すると、エコOFFモードに戻る。
エコモード以外からエコモードに遷移したとき、またはエコ度合いが上昇するように遷移したとき(例えばオートエコ弱モードからオートエコ強モードになったとき)、マニュアルモードあるいはセミオートモードで制御されていても、オート制御(自動制御)に移行させることで、省燃費のために風量低減しても、効率的な吸込口の自動選択を行い、最適な温感を自動設定し、窓ガラスの防曇性を確保できる吹出口が自動選択される。よって、快適性および防曇性の低下を最小限に抑えつつ、省燃費な空調を確実に実現できる。
次に、図4のステップS3では、各種センサからのセンサ信号を読込み、ステップS4に移る。なお、ステップS2、S3では、各種データがデータ処理用メモリに読み込みこまれる。センサ信号としては、例えば、内気温センサ71が検知する内気温度(車室内温度)Tr、外気温センサ72が検知する外気温度Tam、日射センサ73が検知する日射量Ts、蒸発器後温度センサが検知する蒸発器後温度(Te)、および冷却水温センサが検知するエンジン冷却水温Twがある。
ステップS4では、記憶している下記の数式1に入力データを代入して目標吹出温度TAOを演算し、ステップS5に移る。
(数式1)TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C
ここで、Tsetは、温度設定スイッチにて設定された設定温度、Trは内気温度、Tamは外気温度、Tsは日射量である。また、Kset、Kr、KamおよびKsは各ゲインであり、Cは全体にかかる補正用の定数である。そして、このTAOおよび上記各種センサからの信号により、エアミックスドア17のアクチュエータの制御値および電動ウォータポンプ32の回転数の制御値等を算出する。
(数式1)TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C
ここで、Tsetは、温度設定スイッチにて設定された設定温度、Trは内気温度、Tamは外気温度、Tsは日射量である。また、Kset、Kr、KamおよびKsは各ゲインであり、Cは全体にかかる補正用の定数である。そして、このTAOおよび上記各種センサからの信号により、エアミックスドア17のアクチュエータの制御値および電動ウォータポンプ32の回転数の制御値等を算出する。
ステップS5では、ブロワ電圧を決定する処理を実施する。ブロワ電圧は、ブロワモータ15に印可される電圧であり、ブロワ電圧に応じて吹出風量が変更される。ブロワ電圧決定処理の詳細については後述する。次に、ステップS6では、吸込口モード決定処理を実行し、目標吹出温度TAOに基づき、空調ケース10内に空気を取り込む吸込口を決定し、ステップS7に移る。吸込口モード決定処理の詳細については後述する。
ステップS7では、後述する吹出口モード決定処理を実施し、目標吹出温度TAOに基づき、車室内に空調風を吹き出す吹出口を決定し、ステップS8に移る。吹出口モードは、たとえばROMに記憶されたマップから目標吹出温度TAOに対応する吹出口モードを決定する。
ステップS8では、後述する圧縮機回転数決定処理を実施し、ステップS9に移る。ステップS9では、電気ヒータを構成するPTCヒータ(単にPTCともいう)の作動本数を決定する処理を行う。ステップS10では、要求水温決定処理を実施し、ステップS11に移る。要求水温決定処理は、エンジン冷却水を暖房および防曇等の熱源にするため、目標吹出温度TAO等に基づきエンジン冷却水の要求水温を決定する。要求水温決定処理の詳細については後述する。
ステップS11では、電動ウォータポンプ作動決定処理を実施し、ステップS12に移る。電動ウォータポンプ作動決定処理は、エンジン冷却水温Tw等に基づいて、電動ウォータポンプ32(図1)のオンオフを決定する処理である。電動ウォータポンプ作動決定処理の詳細については後述する。
ステップS12では、上記各ステップS4〜S11で算出または決定された各制御状態が得られるように、各種アクチュエータ等に対して制御信号を出力し、ステップS13に移る。そしてステップS13において、所定時間Tの経過を待って、ステップS2に戻り、継続して各ステップが実行される。次に、エアコンECU60の各ステップの詳細に関して更に詳しく説明する。
まず、ブロワ電圧決定処理(ステップS5)に関して説明する。ステップS5は、具体的には、図8に従って実行される。ブロワ電圧は、電池の電力により駆動されるブロワモータ15に印加される電圧である。図8に示すように、本制御がスタートすると、ステップS61にて風量設定がオート(自動)であるか否かを判断し、オートの場合は、ステップS62に移し、オートでない場合には、ステップS69に移る。
オートの場合、ステップS62にて、ベースとなる仮のブロワレベルf(TAO)をマップから演算する。エコモードの場合、エコモード以外の時(エコOFFモード時)に比べて低いブロワレベルを出力するようにしている。これにより、ブロワ消費電力が抑制されて省燃費になると共に、冷房時は蒸発器7の温度上昇が遅くなる。また、暖房時はエンジン水温の低下が遅くなるので、圧縮機41の省燃費運転が可能になる。また、エコ強モード(図7のオートエコ強モードまたはセミオートエコ強モード)のときは、エコ弱モード(オートエコ弱モードまたはセミオートエコ弱モード)のときよりもブロワレベルが低下して省燃費の度合いが増す。
次に、ステップS63において、ヒータコア34の水温および電気ヒータ35のPTC作動本数に応じてウオームアップ風量f(Tw)を算出する。次に、ステップS64にて、吹出口がフットモードでの吹出口からの吹出し(FOOT)、バイレベルモードでの吹出口からの吹出し(B/L)、およびフットデフモードでの吹出口からの吹出し(F/D)のいずれかであるか否かを判定する。
上記吹出口のいずれかであり、YESと判定された時は、ステップS65に進む。このステップS65では、上記f(TAO)の最小値、およびf(Tw)の値のいずれか大きい方を選択する。ステップS66では、ステップS65で選択されたブロワレベルをマップを用いてブロワ電圧に変換する。
ステップS64でNOと判定された時は、つまり、例えばフェイス(FACE)吹出口のみから吹出されているような場合は、ステップS67に進み、ブロワレベルとして上記f(TAO)を選択する。次のステップS68では、選択されたブロワレベルf(TAO)をマップにてブロワ電圧に変換する。なお、ステップS61において、風量設定がオート(自動)でなくマニュアル操作されている場合には、ステップS69において、それぞれマップにて指定された電圧(4ボルトから12ボルト)をブロワモータ15に印加する。
次に、吸込口モード決定処理(図4のステップS6)に関して説明する。ステップS6は、具体的には、図9にしたがって実行される。図9に示すように、ステップS71にて吸込口制御がオートか否かを判定する。オートの場合、ステップS73にて、目標吹出温度TAOに応じた内外気切換制御を行う。オートで無くマニュアルの場合、ステップS72において、マニュアル設定に応じた内外気切換制御を行う。つまり、内気モード(REC)の時は、外気導入率を0%とする。また、外気モード(FRS)の時は、外気導入率を100%に設定する。
次に、吹出口モード決定処理(ステップS7)に関して説明する。ステップS7は、具体的には、図10にしたがって実行される。図10のように、目標吹出温度TAOに応じて吹出口モードをフェイス(FACE)、バイレベル(B/L)、フット(FOOT)のいずれかに決定する。
次に、圧縮機回転数決定処理(ステップS8)に関して説明する。ステップS8は、具体的には、図11にしたがって実行される。図11に示すように、本制御がスタートすると、ステップS91にて、各種センサの検出信号を用いて算出した目標蒸発器後温度TEOから、実際の蒸発器後温度TEを差し引いた値である温度偏差Enを下記数式2に基づいて演算する。
次に、数式3を用いて偏差変化率EDOTを求め、更に、図13に一例を示したマップから圧縮機の回転数変化量Δfを求める。なお、En−1は、偏差Enの先回の値であり、nは自然数である。
(数式2)En=TEO−TE
(数式3)EDOT=En−En−1
ここで、Enは1秒に1回更新されるため、En−1は、Enに対して1秒前の値となる。
(数式2)En=TEO−TE
(数式3)EDOT=En−En−1
ここで、Enは1秒に1回更新されるため、En−1は、Enに対して1秒前の値となる。
図11のステップS91には、上記偏差Enと、偏差変化率EDOTと、回転数変更分Δfとの関係を示すマップの一例(冷房運転時の例)が示されている。上記EnとEDOTとを用いて、図3のエアコンECU60内の図示しないROMに記憶されたマップを用いて1秒前の圧縮機回転数fn−1に対して、増減する回転数変更分Δfを求める。
なお、この圧力偏差Enおよび偏差変化率EDOTにおける回転数変更分Δfは、ROMに記憶された所定のメンバーシップ関数、およびルールに基づいて、ファジー制御にて求めることも出来る。このようにして、圧縮機の1秒毎の回転数変化量Δfを演算する。
次に、ステップS92にて、図6のエコモードスイッチ710がオンされてエコモードになっているか否かを判定する。エコモード以外の場合は、ステップS93において、最大回転数を10000rpmとする。次にステップS95では、前回の圧縮機回転数+Δfrpmと、この時の最大回転数10000rpmの内、小さい方の値を求め、この小さい方の値を、今回の圧縮機回転数とする。ステップS92において、エコモードの場合は、ステップS96において、最大回転数を7000rpmに設定する。
そして、ステップS95では、前回の圧縮機回転数に回転数変化量Δfを加えた値と、この時の最大回転数である7000rpmとの内、小さい方の値を求め、この小さい方の値を、今回の圧縮機回転数とする。なお、上記の場合、エコモードにおいては、最大回転数は、非エコモード時の10000rpmよりも低い7000rpmに設定されるから、エコモードにおいて最大回転数を低減することで、電動圧縮機41、42、43での消費電力を抑制できる。
次に、図4のステップS9のPTC作動本数決定ステップについて説明する。図12に示すように、ステップS101において、ブロワスイッチ705(図5)がオンになっているか否かを判定する。つまり、ブロワスイッチ705が投入され「オフ」以外の「風量AUTO」、「LO」、「ME」、「HI」に設定されている時、ブロワスイッチがオンになっているとして、YESと判定する。ステップS102では、電気ヒータ35の作動本数をエンジン冷却水温(Tw)に基づいて算出する。
具体的には、図12の特性マップに示すように、エンジン冷却水温(Tw)<71℃の時、電気ヒータ35の作動本数を3本とし、71℃<冷却水温(Tw)<74℃の時、電気ヒータ35の作動本数を2本とし、74℃<エンジン冷却水温(Tw)<77℃の時、電気ヒータ35の作動本数を1本とし、77℃<エンジン冷却水温(Tw)の時、電気ヒータ35の作動本数を0本とする。
なお、図12のS101において、ブロワスイッチ705が、オフに設定されている時、NOと判定して、ステップS103で電気ヒータ35をオフ、すなわち作動本数を0本とする。このようにして、電気ヒータ35の作動本数を決定すると、この決定本数に対応して、図2のスイッチ素子SW1、SW2、SW3のオン、オフを実行する。これにより、電気ヒータ35の作動本数に対応して、ヒータコア35の通過温風に付与する熱量が変わることになる。
次に、図4の要求水温決定処理(ステップS10)に関して説明する。ステップS10は、具体的には、図13のフローチャートにしたがって実行される。図13は、図4のステップS10における要求水温決定処理の詳細を示すフローチャートである。
図13に示すように、本制御がスタートすると、ステップS111にて、エンジン冷却水温に基づくエンジンオン要求の要否判定に用いる判定しきい値であるエンジンオフ水温と、エンジンオン水温を算出する。エンジンオフ水温は、エンジン50を停止させる時の判定基準となるエンジン冷却水温であり、エンジンオン水温は、エンジン50を作動させる時の判定基準となるエンジン冷却水温である。
エンジンオフ水温は、数式5に示すように、数式4で算出された基準エンジン冷却水温TwOと、70℃との小さい方に決定される。一方、エンジンオン水温は、頻繁にエンジン50がオン/オフするのを防止するため、エンジンオフ水温よりも所定温度(本例では5℃)低く設定される。
(数式4)TwO={(TAO−ΔTpct)−(TE×0.2)}/0.8
(数式5)エンジンオフ水温=MIN(TwO,70)
なお、基準エンジン冷却水温TwOは、エアミックス前の温風温度が目標吹出温度TAOになるものと仮定した時に必要とされるエンジン冷却水温である。TEは、蒸発後温度である。また、ΔTptcは電気ヒータ35による吹出温度の上昇分の推定値であり、電気ヒータ35の作動本数に応じてマップにて演算される。
(数式4)TwO={(TAO−ΔTpct)−(TE×0.2)}/0.8
(数式5)エンジンオフ水温=MIN(TwO,70)
なお、基準エンジン冷却水温TwOは、エアミックス前の温風温度が目標吹出温度TAOになるものと仮定した時に必要とされるエンジン冷却水温である。TEは、蒸発後温度である。また、ΔTptcは電気ヒータ35による吹出温度の上昇分の推定値であり、電気ヒータ35の作動本数に応じてマップにて演算される。
次に、ステップS112では、エンジン冷却水温に基づくエンジンオン要求の要否決定を行う。このステップS112では、仮のエンジンオン要求の要否を決定する。具体的には、実際のエンジン冷却水温Twを、ステップS111で求めたエンジンオフ(OFF)水温およびエンジンオン(ON)水温と比較する。そして、エンジン冷却水温がエンジンオン水温より低ければ、f(Tw)=オンとしてエンジン50の稼動を仮決定し、エンジン冷却水温がエンジンオフ水温より高ければ、f(Tw)=オフとしてエンジン50の停止を仮決定する。
次に、ステップS113にて、乗員のシートを温めるシートヒータ101(図3)がオンしているか否かを判定する。ステップS113にて、シートヒータ101がオフの場合、ステップS114にて、日射量に応じてf(日射量)を演算する。ステップS113にてシートヒータ101がオンしている場合は、ステップS115にて、ステップS114よりも低いf(日射量)の値を演算する。次に、ステップS116にて、ステップS114あるいはステップS115にて演算したf(日射量)の値に応じて、f(外気温)のオンまたはオフを選択する。ステップS116において制御当初は、f(外気温)オフを選択する。
次に、ステップS117にて、エアコンECU60からの最終のエンジンオン(エンジンON)要求の有無を演算する。エコモードであり、かつ目標吹出温度TAO=20℃以上で、かつf(Tw)=オン(ON)の時、通常はエンジンオン(エンジン稼動)を許可するが、設定温度が28℃以上の場合を除き、f(外気温)=オフの場合には、エンジンオンを許可しない。
また、ステップS113で、シートヒータ101がオンの時は、乗員の温感が高くなるので、f(日射量)の値を小さくして、シートヒータ101オン時にエンジンオン要求を許可しにくくすることで、最低限の温感確保を達成しつつ、燃費を向上させることができる。更に、車両周辺の騒音である車外音が低減し、また、電池に充電した電力の有効利用が達成できる。また、日射量が多い程、乗員の温感は高くなるので、日射量が多い程、エンジンオン要求を許可しにくくすることで、最低限の温感確保と燃費向上・車外音低減・充電電力の有効利用ができる。
次に、電動ウォータポンプ作動決定処理(図4のステップS11)に関して説明する。ステップS11は、具体的には、図14に従って実行される。図14に示すように、本制御がスタートすると、ステップS121にて、冷却水温センによって検出されるエンジン冷却水温(水温)Twが蒸発器後温度TEより高いか否かを判定する。エンジン冷却水温Twが、蒸発器後温度TE以下であると判定されると、ステップS122で電動ウォータポンプ32をオフする要求を決定し、本制御を終了する。
ステップS121にて、冷却水温センサによって検出される冷却水温Twが比較的低く、エンジン冷却水温Twが蒸発器後温度TE以下であると判定されると、エンジン冷却水をヒータコア34に流した時、かえって吹出温度を低くしてしまうため、ステップS122で電動ウォータポンプ32をオフするのである。
ステップS121でエンジン冷却水温Twが、蒸発器後温度TEよりも高いと判定すると、ステップS123で図1のブロワ16をオン(運転)した状態であるか否かを判定する。ブロワ16をオンしていない状態であれば、ステップS122に進み、電動ウォータポンプ32をオフする要求を決定し、本制御を終了する。ブロワ16をオンした状態であれば、ステップS124に進み、電動ウォータポンプ32をオンする要求を決定し、本制御を終了する。
つまり、エンジン冷却水温Twが比較的高い時にブロワ16がオフ(停止)の時は、省燃費のため、電動ウォータポンプ32をオフする。一方、ブロワオンの時は、電動ウォータポンプ32のオン要求を行う。これにより、エンジンオフの時でも、エンジン冷却水が持っている熱量を空調に利用することができる。従って、吹出温度が上がり、吹出温度を目標吹出温度TAOに近づけることができるので、エンジンオフの状態でも室温が下がるのを緩和できる。
次に、図4のステップS12では、以上のようにして求めた制御信号を出力して、ブロワ16の制御、インバータ42の制御による圧縮機41の回転数制御、室外ファン4の回転数制御、内外気切換ドア13の制御、吹出口切換ドア21、22の制御、電動ウォータポンプ32の制御、電気ヒータ35となるヒータ線(PTC)351〜353の通電本数制御を行う。また、このステップS12では、エコモードスイッチ710およびオートスイッチ708の各表示部710a、708aに関わる表示動作の制御を行う。
前述したように、図5の操作パネル70には、オートスイッチ708が設けられている。そして、オートモード(図7のオートエコ弱モードまたはオートエコ強モード)で制御されている時に、このオートスイッチ708内のオートモード表示部708aを構成する発光ダイオード(LED)が発光し、オートモードによる運転中であることを表示する(つまり、オートモード表示部708aをなすオートインジケータが点灯する)。
また、エコモードを選択するか否かを切換える図6のエコモードスイッチ710が車室内に設けられている。乗員によりエコモードスイッチ710が操作されて、エコモードによる運転がなされると、エコモードスイッチ710内の発光ダイオードが点灯し、エコモードによる運転中であることを表示する(つまり、エコモード表示部710aをなすエコモードインジケータを点灯する)。
(作用効果)
上記第1実施形態においては、エコモードスイッチ710は、エコモードに設定されてから再操作されるとエコモードの設定度合いが上昇する。エコモードの設定度合いが上昇するようにエコモードスイッチが操作されたときに、遷移手段200により自動制御が開始される。これによって、エコモードの設定度合いが上昇されたとき、車両用空調装置の制御が手動操作によって、マニュアル制御または一部がマニュアル制御(セミオート)に成っていても、この制御を自動制御(オートモード)に移行させることができる。従って、エコモード度合い上昇に伴う空調風量の自動設定、効率的な吸込口の自動選択、最適な温感の確保、窓ガラスの防曇性の確保ができる吹出口の自動設定がなされるので、快適性および防曇性の低下を最小限に抑えつつ、省燃費な空調を確実に実現できる。
上記第1実施形態においては、エコモードスイッチ710は、エコモードに設定されてから再操作されるとエコモードの設定度合いが上昇する。エコモードの設定度合いが上昇するようにエコモードスイッチが操作されたときに、遷移手段200により自動制御が開始される。これによって、エコモードの設定度合いが上昇されたとき、車両用空調装置の制御が手動操作によって、マニュアル制御または一部がマニュアル制御(セミオート)に成っていても、この制御を自動制御(オートモード)に移行させることができる。従って、エコモード度合い上昇に伴う空調風量の自動設定、効率的な吸込口の自動選択、最適な温感の確保、窓ガラスの防曇性の確保ができる吹出口の自動設定がなされるので、快適性および防曇性の低下を最小限に抑えつつ、省燃費な空調を確実に実現できる。
エコモードスイッチ710は、操作されるとエコモードの設定度合いが上昇するように、オートエコ弱モード、オートエコ強モードの順に変化する。エコモードの設定度合いが上昇するようにエコモードスイッチが操作されたときに、遷移手段200により自動制御が開始される。またオートエコ弱モードとオートエコ強モードとでは異なるブロワ風量の自動設定がなされる。これにより、エコモード弱以外からエコモード強に切換えたとき、車両用空調装置の制御が手動操作によって一部マニュアモードの制御に成っていても、車両用空調装置を自動制御に移行させることができる。その結果、エコモード度合い上昇に伴う風量低減が自動選択されるので、快適性および防曇性の低下を最小限に抑えつつ、省燃費な空調を確実に実現できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。図15は、本発明の第2実施形態を説明する設定温度変更制御の一部フローチャートである。この図15の一部フローチャートは、図4のステップS2で実行される。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。図15は、本発明の第2実施形態を説明する設定温度変更制御の一部フローチャートである。この図15の一部フローチャートは、図4のステップS2で実行される。
図15において設定温度変更制御がスタートすると、ステップS151では、エコモード以外から、エコモードに遷移したことをトリガとして、ステップS152に移行する。ステップS152において、設定温度Tsetが標準温度Tcrt(例えば25℃)以外だった場合には、設定温度Tsetを標準温度Tcrt(例えば25℃)に遷移させる。また、ステップS151において、エコモード以外からエコモードに遷移した場合ではないNOと判定されたときは、ステップS153のように、その時の設定温度Tsetを維持する。
このように、エコモード以外から、エコモード時に変わった場合において、設定温度Tsetを予め定めた標準温度Tcrt(例えば25℃)に移行させることで、エコモード時に空調風量を低減し、効率的な吸込口を選択し、最適な温感を設定し、窓ガラスの防曇性を確保できる吹出口が選択される。よって、快適性および防曇性の低下を最小限に抑えつつ、省燃費な空調を実現できる。なお、標準温度Tcrtをエコの度合い等に応じて変化する変数としても良い。
この第2実施形態においては、エコモードの選択により自動制御が成されたときに、設定温度(Tset)を予め定めた標準温度(Tcrt)に遷移させる標準温度遷移手段(S152)を有する。これにより、エコモード以外からエコモードに制御状態を切換えたときに、設定温度を標準温度(例えば25℃)に移行させることができる。よって、エコモード時において、空調風量の低減、効率的な吸込口の選択、最適な温感の設定等が標準温度に関連して自動設定可能となる。また、窓ガラスの防曇性の確保を達成できる吹出口が標準温度に関連して自動選択されるので、快適性および防曇性の低下を最小限に抑えつつ、省燃費な空調を確実に実現できる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の実施形態では、エアコンサイクル(クーラーサイクル)の車両用空調装置100に本発明を適用したが、ヒートポンプサイクルの車両用空調装置に本発明を適用しても良い。更に、圧縮機は、電動圧縮機でなくとも良く、車両は、ハイブリッド車に限らず、EV(電気自動車)または通常の内燃機関で走行するガソリン車等であっても良い。
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の実施形態では、エアコンサイクル(クーラーサイクル)の車両用空調装置100に本発明を適用したが、ヒートポンプサイクルの車両用空調装置に本発明を適用しても良い。更に、圧縮機は、電動圧縮機でなくとも良く、車両は、ハイブリッド車に限らず、EV(電気自動車)または通常の内燃機関で走行するガソリン車等であっても良い。
また、上記実施形態における遷移手段は、エコモードスイッチ710の操作によりエコモードが選択されたとき、ブロワ風量の設定と、吹出口モードの設定と、吸込口モードの設定との全てを自動制御に遷移させたが、遷移手段が、エコモードスイッチ710の操作によりエコモードが選択されたとき、ブロワ風量の設定、吹出口モードの設定、および吸込口モードの設定の内いずれか一つを自動制御に遷移させるものであっても良い。
このようにしていても、エコモードを設定した場合、エコモード時において、乗員が極端な高風量にしている場合は、ブロワ風量の設定を自動制御することで対処できる。また、マニュアル操作で勝手に内気外気の導入切換えをしていた場合は、吸込口モードの設定を自動制御することで対処できエコモードの省燃費効果を損なうことが無い。また、寒い時期にエコモードにして手動で内気モードに切り換えたことにより、車両の窓ガラスが曇ることがあるが、これに対しても、吹出口モードの設定または吸込口モードの設定を自動制御することで対処できる。従って、エコモード以外からエコモードに切換えたときにおいて、快適性および窓ガラスの防曇性の低下を最小限に抑えたり、省燃費な空調を確実に実現したりすることができる車両用空調装置を提供できる。
200 自動制御に遷移させる遷移手段
703 設定温度に設定する温度設定手段(温度設定スイッチ)
704 吸込口モードの選択を行う内外気切換スイッチ
705 ブロワスイッチ
706 吹出口モードを切換えるモード切換スイッチ
710 エコモードスイッチ
S152 標準温度遷移手段
Tcrt 標準温度
Tset 設定温度
703 設定温度に設定する温度設定手段(温度設定スイッチ)
704 吸込口モードの選択を行う内外気切換スイッチ
705 ブロワスイッチ
706 吹出口モードを切換えるモード切換スイッチ
710 エコモードスイッチ
S152 標準温度遷移手段
Tcrt 標準温度
Tset 設定温度
Claims (4)
- 省燃費で運転できるエコモードを選択するエコモードスイッチ(710)と、
ブロワ風量を切換え操作するブロワスイッチ(705)と、
空調風を車室内に吹出す吹出口モードを切換えるモード切換スイッチ(706)と、
車室内の空気を前記空調風とする内気モードと車外の空気を前記空調風とする外気モードとを切換えて吸込口モードの選択を行う内外気切換スイッチ(704)と、
前記エコモードスイッチ(710)の操作により前記エコモードが選択されたとき、前記ブロワ風量の設定または前記吹出口モードの設定または前記吸込口モードの設定の少なくとも一つ以上を自動制御に遷移させる遷移手段(200)と、を備えることを特徴とする車両用空調装置。 - 前記エコモードスイッチ(710)は、前記エコモードに設定されてから再操作されるとエコモードの設定度合いが上昇し、
エコモードの設定度合いが上昇するように前記エコモードスイッチが操作されたときに、前記遷移手段(200)により前記自動制御が開始されることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記エコモードスイッチ(710)は、操作されると前記エコモードの設定度合いが上昇するように、オートエコ弱モード、オートエコ強モードの順に変化し、前記エコモードの設定度合いが上昇するように前記エコモードスイッチが操作されたときに、前記遷移手段(200)により前記自動制御が開始され、前記オートエコ弱モードと前記オートエコ強モードとでは異なる前記ブロワ風量の自動設定がなされることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
- 更に、前記空調風の温度を設定温度(Tset)に設定する温度設定手段(703)と、
前記エコモードの選択により自動制御が成されたときに、前記設定温度(Tset)を予め定めた標準温度(Tcrt)に遷移させる標準温度遷移手段(S152)と、を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012030890A JP2013166468A (ja) | 2012-02-15 | 2012-02-15 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012030890A JP2013166468A (ja) | 2012-02-15 | 2012-02-15 | 車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013166468A true JP2013166468A (ja) | 2013-08-29 |
Family
ID=49177257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012030890A Pending JP2013166468A (ja) | 2012-02-15 | 2012-02-15 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013166468A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014204890A1 (de) * | 2014-03-17 | 2015-09-17 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Bedienung einer Mehr-Geräte-Kraftfahrzeugklimatisierung |
EP3184332A1 (en) | 2015-12-22 | 2017-06-28 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Air-conditioning device for vehicle |
WO2019201593A1 (de) | 2018-04-19 | 2019-10-24 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Verfahren zur steuerung einer klimatisierungsvorrichtung für ein kraftfahrzeug |
CN111976413A (zh) * | 2019-05-21 | 2020-11-24 | 长城汽车股份有限公司 | 车辆空调控制装置、方法和车辆空调及车辆 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05124419A (ja) * | 1991-11-07 | 1993-05-21 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用空調装置 |
JPH0591920U (ja) * | 1992-05-19 | 1993-12-14 | カルソニック株式会社 | 自動車用空気調和装置 |
JP2008174130A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-31 | Toyota Motor Corp | 車両用空調装置 |
-
2012
- 2012-02-15 JP JP2012030890A patent/JP2013166468A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05124419A (ja) * | 1991-11-07 | 1993-05-21 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用空調装置 |
JPH0591920U (ja) * | 1992-05-19 | 1993-12-14 | カルソニック株式会社 | 自動車用空気調和装置 |
JP2008174130A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-31 | Toyota Motor Corp | 車両用空調装置 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014204890A1 (de) * | 2014-03-17 | 2015-09-17 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Bedienung einer Mehr-Geräte-Kraftfahrzeugklimatisierung |
EP3184332A1 (en) | 2015-12-22 | 2017-06-28 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Air-conditioning device for vehicle |
US11458810B2 (en) | 2015-12-22 | 2022-10-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Air-conditioning device for vehicle |
WO2019201593A1 (de) | 2018-04-19 | 2019-10-24 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Verfahren zur steuerung einer klimatisierungsvorrichtung für ein kraftfahrzeug |
DE102018205958A1 (de) | 2018-04-19 | 2019-10-24 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Verfahren zur Steuerung einer Klimatisierungsvorrichtung für ein Kraftfahrzeug und Klimatisierungsvorrichtung zur Klimatisierung eines Innenraums eines Kraftfahrzeugs |
CN111976413A (zh) * | 2019-05-21 | 2020-11-24 | 长城汽车股份有限公司 | 车辆空调控制装置、方法和车辆空调及车辆 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9371024B2 (en) | Air-conditioner for vehicle | |
JP5880840B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
WO2012042751A1 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2007308133A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3791234B2 (ja) | ハイブリッド車用空調装置。 | |
JP5849893B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2017140880A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP5516544B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2013166468A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP5811964B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP5640936B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP5472024B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP5585563B2 (ja) | 車両制御システム | |
JP2015024698A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP6630615B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP5796521B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP5556783B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP5708520B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2017056885A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP5482754B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP5626177B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2012086681A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2016088176A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP6510991B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2016141333A (ja) | 車両用空調装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140411 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141016 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150303 |