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JP2013166288A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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JP2013166288A JP2012030314A JP2012030314A JP2013166288A JP 2013166288 A JP2013166288 A JP 2013166288A JP 2012030314 A JP2012030314 A JP 2012030314A JP 2012030314 A JP2012030314 A JP 2012030314A JP 2013166288 A JP2013166288 A JP 2013166288A
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Abstract

【課題】ヘッド全体における温度を均一化することで良好な印刷品質を備えた液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】本発明の液滴吐出装置は、媒体に液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッド17が複数配列されたヘッドユニット54を有する液滴吐出装置において、液滴吐出ヘッド17の各々は、異なる液体を媒体に吐出し、ヘッドユニット54においては、所定の温度変動に対する粘度変化が小さい種類の液体を吐出する液滴吐出ヘッド17がヘッドユニット54の内側に配置され、所定の温度変動に対する粘度変化が大きい種類の液体を吐出する液滴吐出ヘッド17がヘッドユニット54の外側に配置される。
【選択図】図4

Description

本発明は、液滴吐出装置に関するものである。
従来から、液体を吐出する液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を用いて、機能膜の材料を含む液滴(液体)を基板上の任意の位置に着弾させることで配置し、該液体を乾燥させて機能膜を形成する技術が知られている。
ところで、上記技術において、液滴吐出ヘッドを多数設ける、或いは液滴吐出ヘッドのノズル列を増やすことによって液体を吐出するノズルの総数を増加させて基板へ液滴の描画速度を向上させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。上述のように多ノズル列、多ヘッド化した場合、ノズル列中央付近或いはヘッド列の中央付近が高温状態となり、液体の粘度が低下することで液滴が大きくなってしまい、印刷品質が低下するおそれがある。そこで、上記従来技術においては、温度上昇に伴い印刷品質の低下を防止すべく、温度センサーと温調機器を設けてヘッド及びその周辺部の温度調整を行うことで印刷品質の低下を防止するようにしている。
特開2009−288278号公報
しかしながら、上記従来技術では描画速度向上のためにノズル列間隔及びヘッド間隔が狭く込み合っているため、ヘッド間の中央部やノズル列の中央部付近に温度センサーや温調機器を追加して配置するためのスペースを確保することは難しかった。そのため、ヘッド全体において温度を均一化することができず、良好な印刷品質を得られないといった問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、ヘッド全体における温度のばらつきによる印刷品質の低下を抑えることが可能な液滴吐出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1態様に係る液滴吐出装置は、媒体に液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドが複数配列されたヘッドユニットを有する液滴吐出装置において、前記液滴吐出ヘッドの各々は、異なる前記液体を前記媒体に吐出し、前記ヘッドユニットにおいては、所定の温度変動に対する粘度変化が小さい種類の前記液体を吐出する前記液滴吐出ヘッドが該ヘッドユニットの内側に配置され、前記所定の温度変動に対する粘度変化が大きい種類の前記液体を吐出する前記液滴吐出ヘッドが前記ヘッドユニットの外側に配置されることを特徴とする。
ヘッドユニットにおける内側、すなわちヘッドユニットの内側は外側に比べて温度が高くなり、ヘッド間で温度バラつきが生じる結果、液体の吐出精度が低下するおそれがある。
そこで本発明の液滴吐出ヘッドによれば、粘度変化が小さい液体を吐出する液滴吐出ヘッド、すなわち温度変動に対して影響が小さい液体を吐出するヘッドがヘッドユニットの内側に配置されるので、温度変動の影響を少なくすることができる。また、粘度変化が大きい液体を吐出する液滴吐出ヘッド、すなわち温度変動の影響を大きく受ける液体を吐出するヘッドは、外気に触れることで冷却されて内側に比べて温度上昇がし辛いヘッドユニットの外側に配置されるので、温度変動の影響が少なくなる。
従って、ヘッドユニットの内側及び外側における液滴吐出ヘッドの温度変動の影響を抑えることで、ヘッドユニット全体の吐出精度を均一にすることができる。
第2態様に係る液滴吐出装置は、
媒体に液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出装置において、前記液滴吐出ヘッドは、複数のノズル列が形成されたノズル形成面を有し、前記複数のノズル列は、所定の温度変化に対する粘度変化が小さい種類の前記液体を吐出するノズル列が前記ノズル形成面の内側に配置され、前記所定の温度変化に対する粘度変化が大きい種類の前記液体を吐出するノズル列が前記ノズル形成面の外側に配置されることを特徴とする。
本発明の液滴吐出ヘッドによれば、粘度変化が小さい液体を吐出するノズル列、すなわち温度変動に対して影響が小さい液体を吐出するノズル列がノズル形成面の内側に配置されるので、温度変動の影響を少なくすることができる。また、粘度変化が大きい液体を吐出するノズル列、すなわち温度変動の影響を大きく受ける液体を吐出するノズル列は外気に触れることで内側に比べて温度上昇がし辛いノズル形成面の外側に配置されるので、温度変動の影響が少なくなる。
従って、ノズル形成面の内側及び外側における温度変動の影響を抑えることで液滴吐出ヘッド全体の吐出精度を均一にすることができる。
第2態様においては、前記液滴吐出ヘッドを複数有するヘッドユニットを備える構成としてもよい。
この構成によれば、全体の温度が均一化された液滴吐出ヘッドを複数備えるので、ヘッドユニット全体の吐出精度を均一にすることができる。
第3態様に係る液滴吐出装置は、媒体に液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドが複数配列されたヘッドユニットを有する液滴吐出装置において、前記液滴吐出ヘッドの各々は、異なる前記液体を前記媒体に吐出し、前記ヘッドユニットにおいては、所定の基準よりも吐出量が少ない種類の前記液体を吐出する前記液滴吐出ヘッドが該ヘッドユニットの内側に配置され、前記所定の基準よりも吐出量が多い種類の前記液体を吐出する前記液滴吐出ヘッドが前記ヘッドユニットの外側に配置されることを特徴とする。
本発明の液滴吐出ヘッドによれば、液体の吐出量が少ないことで駆動に伴う発熱量が少ないヘッドがヘッドユニットの内側に配置されるので、温度変動の影響を少なくすることができる。また、液体の吐出量が多く駆動に伴う発熱量が多いヘッドは外気に触れることで冷却されて内側に比べて温度上昇がし辛いヘッドユニットの外側に配置されるので、温度変動の影響が少なくなる。
従って、ヘッドユニットの内側及び外側における液滴吐出ヘッドの温度変動の影響を抑えることでヘッドユニット全体の温度を均一にすることができる。
第4態様に係る液滴吐出装置は、媒体に液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出装置において、前記液滴吐出ヘッドは、複数のノズル列が形成されたノズル形成面を有し、前記複数のノズル列は、所定の基準よりも吐出量が少ない種類の前記液体を吐出するノズル列が前記液滴吐出ヘッドのノズル形成面の内側に配置され、前記所定の基準よりも吐出量が多い種類の前記液体を吐出するノズル列が前記ノズル形成面の外側に配置されることを特徴とする。
本発明の液滴吐出ヘッドによれば、液体の吐出量が少ないことで駆動に伴う発熱量が少ないノズル列がノズル形成面の内側に配置されるので、温度変動の影響を少なくすることができる。また、液体の吐出量が多く発熱量が多いノズル列は外気によって冷却されることで内側に比べて温度上昇がし辛いノズル形成面の外側に配置されるので、温度変動の影響が少なくなる。
従って、ノズル形成面の内側及び外側における温度変動の影響を抑えることで液滴吐出ヘッド全体の温度を均一にすることができる。
第4態様においては前記液滴吐出ヘッドを複数備える構成としてもよい。
この構成によれば、全体の温度が均一化された液滴吐出ヘッドを複数備えるので、ヘッドユニット全体の温度を均一にすることができる。
第5態様に係る液滴吐出装置は、媒体に液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドが複数配列されたヘッドユニットを有する液滴吐出装置において、前記ヘッドユニットにおいては、該ヘッドユニットの外側に対して内側の方が前記液滴吐出ヘッドの数が多くなるように配置されることを特徴とする。
本発明の液滴吐出ヘッドによれば、ヘッドユニットの内側に相対的に多くの液滴吐出ヘッドが配置されるので、各液滴吐出ヘッドの稼働率を抑えることができ、結果的にヘッドユニットの内側における発熱量が少なくなって温度変動の発生を抑えることができる。
また、ヘッドユニットの外側に配置される液滴吐出ヘッドの数が相対的に少なくなることで各液滴吐出ヘッドの稼働率が上昇して発熱量が増加するものの、ヘッドユニットの外側は外気に触れることで冷却されて内側に比べて温度上昇がし辛くなっているので、温度変動の発生を抑えることができる。
従って、ヘッドユニットの内側及び外側における液滴吐出ヘッドの温度変動の影響を抑えることでヘッドユニット全体の温度を均一にすることができる。
第6態様に係る液滴吐出装置は、複数のノズル列の各ノズルから媒体に液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出装置において、前記液滴吐出ヘッドにおいては、前記ノズルが形成されるノズル形成面の外側に対して内側の方が前記ノズル列の数が多く配置されることを特徴とする。
本発明の液滴吐出ヘッドによれば、ノズル形成面の内側に相対的に多くのノズル列が配置されるので、各ノズルの稼働率を抑えることができ、結果的にノズル形成面の内側における発熱量が少なくなって温度変動の発生を抑えることができる。
また、ノズル形成面の外側に配置されるノズル列の数が相対的に少なくなることで各ノズルの稼働率が上昇して発熱量は増加するものの、ノズル形成面の外側は外気に触れることで冷却されて中央部に比べて温度上昇がし辛くなっているので、温度変動の発生を抑えることができる。
従って、ノズル形成面の内側及び外側における温度変動の影響を抑えることで液滴吐出ヘッド全体の温度を均一にすることができる。
第1実施形態に係る液滴吐出装置の概略構成を示す平面図。 液滴吐出装置の概略構成を示す側面図。 (a)は、液滴吐出ヘッドをノズルプレート側から見た外観斜視図、(b)は、液滴吐出ヘッドの圧力室周りの構造を示す斜視断面図、(c)は、液滴吐出ヘッドの吐出ノズル部の構造を示す断面図。 液滴吐出ヘッドをノズルプレート側から見た図である。 第2実施形態に係る液滴吐出ヘッドをノズルプレート側から見た図である。 第5実施形態に係る液滴吐出ヘッドをノズルプレート側から見た図である。 第6実施形態に係る液滴吐出ヘッドをノズルプレート側から見た図である。
以下、本発明の液滴吐出装置に係る実施形態について説明する。なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
以下、本発明の液滴吐出装置に係る一実施形態として、色要素膜を構成する材料などを含む機能液(液体)を吐出可能なインクジェット方式の液滴吐出ヘッドを用い、描画対象物(媒体)として基板などの上に当該機能液を配置することで所望の描画膜を形成するものである。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る液滴吐出装置の概略構成を示す平面図である。まず、図2は液滴吐出装置の概略構成を示す側面図である。以下の説明においては、XYZ座標系を用いて説明し、Y方向は液滴吐出ヘッドの移動方向であり、X方向はワークが搬送される搬送面内においてY方向に直交する方向であり、Z方向はX方向及びY方向のいずれにも直交する鉛直方向に対応するものである。
図1、2に示されるように、液滴吐出装置1は、液滴吐出ヘッド17(図3参照)を有する吐出ユニット2と、ワークユニット3と、と、検査ユニット4と、メンテナンスユニット5とを備えている。
吐出ユニット2は、液状体に相当する機能液(液体)を液滴として吐出する液滴吐出ヘッド17を複数備えており、当該液滴吐出ヘッド17をY軸方向に移動させると共に移動した位置に保持するためのY軸テーブル12を備えている。ワークユニット3は、液滴吐出ヘッド17から吐出された液滴の吐出対象であるワークWを載置するワーク載置台21を有している。検査ユニット4は、液滴吐出ヘッド17からの吐出状態を検査するための、吐出検査ユニット18及び重量測定ユニット19を有しており、重量測定ユニット19にはフラッシングユニット14が併設されている。メンテナンスユニット5は、液滴吐出ヘッド17の保守を行う吸引ユニット15及びワイピングユニット16を有している。
液滴吐出装置1は、石定盤に支持されたX軸支持ベース1Aを備え、各ユニットなどが、X軸支持ベース1Aの上に配設されている。X軸テーブル11は、主走査方向としてのX軸方向に延在して、X軸支持ベース1Aの上に配設されており、ワーク載置台21をX軸方向(主走査方向)に移動させる。
吐出ユニット2のY軸テーブル12は、複数本の支柱7Aを介してX軸テーブル11を跨ぐように架け渡された一対のY軸支持ベース7,7の上に配設され、副走査方向となるY軸方向に延在している。吐出ユニット2は、6個の液滴吐出ヘッド17を有するキャリッジユニット51を備えている。キャリッジユニット51は、ブリッジプレート52に吊設されている。ブリッジプレート52は、Y軸スライダ(図示省略)を介して、Y軸テーブル12に、Y軸方向に摺動自在に支持されている。Y軸テーブル12は、ブリッジプレート52(キャリッジユニット51)を、Y軸方向(副走査方向)に移動させる。
X軸テーブル11及びY軸テーブル12の駆動と同期して、吐出ユニット2の液滴吐出ヘッド17を吐出駆動させることによって機能液の液滴を吐出させることで、ワーク載置台21の上に載置されたワークWに対して、任意の描画パターンを、機能液によって描画する。
吐出検査ユニット18は、検査描画ユニット161と、撮像ユニット162とを有している。検査描画ユニット161は、X軸第2スライダ23に固定されており、同じくX軸第2スライダ23に固定された重量測定ユニット19及びフラッシングユニット14と一体に移動するように構成されている。撮像ユニット162は、2個の検査カメラ163と、検査カメラ163をY軸方向にスライド自在に支持するカメラ移動機構164と、を有している。
メンテナンスユニット5が備える吸引ユニット15及びワイピングユニット16は、X軸テーブル11から外れ、かつY軸テーブル12によりキャリッジユニット51が移動可能である位置に配設された架台8の上に配設されている。
吸引ユニット15は、キャップユニット15aを備え、液滴吐出ヘッド17のノズル形成面76a(図3参照)を封止して吐出ノズル78(図3参照)を吸引することによって、液滴吐出ヘッド17の吐出ノズル78から機能液を強制的に排出させる。ワイピングユニット16は、洗浄液を噴霧したワイピングシート16aを有し、吸引後の液滴吐出ヘッド17のノズル形成面76aを拭き取る(ワイピングを行う)ものである。このようにして、吸引ユニット15及びワイピングユニット16は、吐出ユニット2の液滴吐出ヘッド17の機能維持又は機能回復を図るための保守作業を実施する。
X軸テーブル11は、X軸第1スライダ22と、X軸第2スライダ23と、左右一対のX軸リニアモーター26,26と、一対のX軸共通支持ベース24,24と、を備えている。
X軸第1スライダ22には、ワーク載置台21が取り付けられている。X軸第1スライダ22は、X軸方向に延在するX軸共通支持ベース24に、X軸方向にスライド自在に支持されている。X軸第2スライダ23には、検査描画ユニット161と、重量測定ユニット19と、フラッシングユニット14とが取り付けられている。X軸第2スライダ23は、X軸方向に延在するX軸共通支持ベース24に、X軸方向にスライド自在に支持されている。X軸リニアモーター26は、X軸共通支持ベース24に並設されており、X軸第1スライダ22又はX軸第2スライダ23をX軸共通支持ベース24に沿って移動させることによって、ワーク載置台21(ワーク載置台21に載置されたワークW)又は重量測定ユニット19などをX軸方向に移動させる。X軸第1スライダ22とX軸第2スライダ23とは、X軸リニアモーター26により個別に駆動可能である。X軸方向が主走査方向に相当し、Y軸方向が副走査方向に相当する。
ワーク載置台21は、吸着テーブル31と、θテーブル32などを有している。吸着テーブル31は、載置されたワークWを吸着固定して保持する。θテーブル32は、吸着テーブル31を支持し、吸着テーブル31にセットしたワークWの位置をX軸方向及びY軸方向に直角なZ軸回りのθ方向にθ補正すると共に、θ補正が完了した方向を維持して保持する。θテーブル32は、θ駆動モーター532を有し、当該θ駆動モーター532によって駆動される。
図1及び図2におけるワーク載置台21の位置が、ワークWの給除材を行うための給除材位置となっており、未処理のワークWを吸着テーブル31に導入(給材)するときや、処理済のワークWを回収(除材)するときには、吸着テーブル31をこの位置まで移動させる。当該給除材位置において、ロボットアーム(図示省略)により、吸着テーブル31に対するワークWの搬入・搬出(載換え)が行われる。吸着テーブル31に給材された未処理のワークWのアライメントは、θテーブル32及び画像認識ユニット80を用いて、給除材位置において実施される。
画像認識ユニット80は、2台のアライメントカメラ81と、カメラ移動機構82と、を有している。カメラ移動機構82は、X軸支持ベース1Aの上に、Y軸方向に延在して、X軸テーブル11を跨ぐように配設されている。アライメントカメラ81は、カメラホルダ(図示省略)を介して、カメラ移動機構82に、Y軸方向にスライド自在に支持されている。カメラ移動機構82に支持されたアライメントカメラ81は、X軸テーブル11に上側から臨み、X軸テーブル11の上のワーク載置台21に載置されたワークWの各基準マーク(アライメントマーク)を画像認識することができる。2台のアライメントカメラ81は、カメラ移動モーター(図示省略)によって、それぞれ独立してY軸方向に移動させられる。
各アライメントカメラ81は、ワーク載置台21のX軸方向への移動と協働して、カメラ移動機構82によりY軸方向に移動しながら、上記したロボットアームが給材した各種ワークWのアライメントマークを撮像して、各種ワークWの位置認識を実施する。そして、このアライメントカメラ81の撮像結果に基づいて、θテーブル32によるワークWのθ補正(アライメント)が実施される。
Y軸テーブル12は、一対のY軸スライダ(図示省略)と、一対のY軸リニアモーター(図示省略)と、を備えている。一対のY軸リニアモーターは、上記した一対のY軸支持ベース7,7の上にそれぞれ設置されて、Y軸方向に延在している。一対のY軸スライダは、一対のY軸支持ベース7,7のそれぞれに各1個ずつ摺動自在に支持されている。一対のY軸支持ベース7,7のそれぞれに支持された各1個のY軸スライダからなる一対のY軸スライダは、吐出ユニット2を構成するキャリッジユニット51が固定されたブリッジプレート52を両持ちで支持している。吐出ユニット2を構成するキャリッジユニット51を固定したブリッジプレート52は、ブリッジプレート52を両持ちで支持するY軸スライダを介して、一対のY軸支持ベース7,7の上に設置されている。
一対のY軸リニアモーターを(同期して)駆動すると、各Y軸スライダが一対のY軸支持ベース7,7を案内にして同時にY軸方向を平行移動する。これにより、ブリッジプレート52がY軸方向に移動し、ブリッジプレート52に吊設されたキャリッジユニット51がY軸方向に移動する。
キャリッジユニット51は、複数の液滴吐出ヘッド17と、複数の液滴吐出ヘッド17を支持するキャリッジプレート53(図4参照)と、を有するヘッドユニット54(図4参照)を備えている。ヘッドユニット54は、ヘッド昇降機構(図示省略)を介して、Z軸方向に昇降自在に支持されている。
(液滴吐出ヘッド)
次に、図3を参照して、液滴吐出ヘッド17について説明する。図3は、液滴吐出ヘッドの構成を示す図である。図3(a)は、液滴吐出ヘッドをノズルプレート側から見た外観斜視図であり、図3(b)は、液滴吐出ヘッドの圧力室周りの構造を示す斜視断面図であり、図3(c)は、液滴吐出ヘッドの吐出ノズル部の構造を示す断面図である。液滴吐出ヘッド17が、吐出手段に相当する。
図3(a)に示したように、液滴吐出ヘッド17は、いわゆる2連のものであり、2連の接続針72,72を有する液体導入部71と、液体導入部71の側方に連なるヘッド基板73と、液体導入部71に連なるポンプ部75と、ポンプ部75に連なるノズルプレート76と、を備えている。液体導入部71のそれぞれの接続針72には、それぞれ配管接続部材が接続されて、当該配管接続部材を介して給液チューブが接続され、給液チューブに接続された給液ユニット(不図示)から機能液が供給される。ヘッド基板73には、一対のヘッドコネクター(不図示)が実装されており、当該ヘッドコネクターを介してフレキシブルフラットケーブル(FFCケーブル)が接続される。液滴吐出ヘッド17は、FFCケーブルを介して吐出装置制御部(不図示)と接続されており、FFCケーブルを介して信号の授受が行われる。ポンプ部75とノズルプレート76とにより、方形のヘッド本体74が構成されている。
ポンプ部75の基部側、すなわちヘッド本体74の基部側は、液体導入部71及びヘッド基板73を受けるべく方形フランジ状にフランジ部79が形成されている。このフランジ部79には、液滴吐出ヘッド17を固定する小ねじ用のねじ孔(雌ねじ)79aが一対形成されている。ヘッド保持用の部材を貫通してねじ孔79aに螺合したヘッド止めねじにより、液滴吐出ヘッド17がヘッド保持用の部材に固定される。
ノズルプレート76のノズル形成面76aには、ノズルプレート76に形成されており液滴を吐出する吐出ノズル78から成るノズル列78aが、8本形成されている。8本のノズル列78aは相互に平行に列設されており、各ノズル列78aは、等ピッチで並べた例えば180個(図示では模式的に表している)の吐出ノズル78で構成されている。このようにヘッド本体74のノズル形成面76aには8本のノズル列78aが配設されている。
液滴吐出ヘッド17が液滴吐出装置1に取り付けられた状態では、ノズル列78aはY軸方向に延在し、1ノズルピッチは例えば140μmとなっている。X軸方向の同じ位置において、それぞれのノズル列78aを構成する吐出ノズル78から吐出された液滴は、設計上では、Y軸方向に等間隔に並んで一直線上に着弾する。ノズル列78aにおける吐出ノズル78のノズルピッチが140μmの場合、当該一直線状に連なる着弾位置の中心間距離は、設計上では、70μmである。
図3(b)及び(c)に示すように、液滴吐出ヘッド17は、ノズルプレート76にポンプ部75を構成する圧力室プレート151が積層されており、圧力室プレート151に振動板152が積層されている。
圧力室プレート151には、液体導入部71から振動板152の液供給孔153を経由して供給される機能液が常に充填される液たまり155が形成されている。液たまり155は、振動板152と、ノズルプレート76と、圧力室プレート151の壁とに囲まれた空間である。また、圧力室プレート151には、複数のヘッド隔壁157によって区切られた圧力室158が形成されている。振動板152と、ノズルプレート76と、2個のヘッド隔壁157とによって囲まれた空間が圧力室158である。
圧力室158は吐出ノズル78のそれぞれに対応して設けられており、圧力室158の数と吐出ノズル78の数とは同じである。圧力室158には、2個のヘッド隔壁157の間に位置する供給口156を介して、液たまり155から機能液が供給される。ヘッド隔壁157と圧力室158と吐出ノズル78と供給口156との組は、液たまり155に沿って1列に並んでおり、1列に並んだ吐出ノズル78がノズル列78aを形成している。図3(b)では図示省略したが、図示した吐出ノズル78を含むノズル列78aに対して液たまり155に関して略対称位置に、1列に並んで配設された吐出ノズル78がもう一列のノズル列78aを形成しており、対応するヘッド隔壁157と圧力室158と供給口156との組が、1列に並んでいる。
振動板152の圧力室158を構成する部分には、それぞれ圧電素子159の一端が固定されている。圧電素子159の他端は液滴吐出ヘッド17全体を支持する基台(図示省略)に固定されている。
圧電素子159は電極層と圧電材料とを積層した活性部を有し、電極層に駆動電圧を印加することで、活性部が長手方向(図3(b)又は(c)における振動板152の厚さ方向)に縮む。活性部が縮むことで、圧電素子159の一端が固定された振動板152が圧力室158と反対側に引張られる力を受ける。振動板152が圧力室158と反対側に引張られることで、振動板152が圧力室158の反対側に撓む。これにより、圧力室158の容積が増加することから、機能液が液たまり155から供給口156を経て圧力室158に供給される。次に、電極層に印加されていた駆動電圧が解除されると、活性部が元の長さに戻ることで、圧電素子159が振動板152を押圧する。振動板152が押圧されることで、圧力室158側に戻る。これにより、圧力室158の容積が急激に元に戻る、すなわち増加していた容積が減少することから、圧力室158内に充填されていた機能液に圧力が加わり、当該圧力室158に連通して形成された吐出ノズル78から機能液が液滴となって吐出される。機能液が流動する、液たまり155、供給口156、及び圧力室158などが、機能液の流路に相当する。
吐出装置制御部(不図示)は、圧電素子159への印加電圧の制御、すなわち駆動信号を制御することにより、複数の吐出ノズル78のそれぞれに対して、機能液の吐出制御を行う。より詳細には、吐出ノズル78から吐出される液滴の体積や、単位時間あたりに吐出する液滴の数などを変化させることができる。これにより、基板上に着弾した液滴同士の距離や、基板上の一定の面積に着弾させる機能液の量などを変化させることができる。例えば、ノズル列78aに並ぶ複数の吐出ノズル78の中から、液滴を吐出させる吐出ノズル78を選択的に使用することにより、ノズル列78aの延在方向では、ノズル列78aの長さの範囲であって吐出ノズル78のピッチ間隔で、複数の液滴を同時に吐出することができる。ノズル列78aの延在方向と略直交する方向では、基板と吐出ノズル78とを相対移動させて、当該相対移動方向において、当該吐出ノズル78が対向可能な、基板の任意の位置に吐出ノズル78から吐出される液滴を配置することができる。なお、吐出ノズル78のそれぞれから吐出される液滴の体積は、例えば1pl〜300pl(ピコリットル)の間で可変である。
(ヘッドユニット)
次に、吐出ユニット2が備えるヘッドユニット54の概略構成について、図4を参照して説明する。図4は、ノズルプレート76(ノズル形成面76a)側から見た図である。図4に示したX軸及びY軸は、ヘッドユニット54が液滴吐出装置1に取り付けられた状態において、図1に示したX軸及びY軸と一致している。
図4に示したように、ヘッドユニット54は、キャリッジプレート53と、キャリッジプレート53に搭載された16個の液滴吐出ヘッド17と、を有している。液滴吐出ヘッド17は、ヘッド保持部材59を介してキャリッジプレート53に固定されており、ヘッド本体74がキャリッジプレート53に形成された孔(図示省略)に遊嵌して、ノズルプレート76(ヘッド本体74)が、キャリッジプレート53の面より突出している。
各ヘッド保持部材59には液滴吐出ヘッド17が4個ずつ取り付けられている。これにより、ヘッドユニット54は、4個ずつの液滴吐出ヘッド17を有する第1乃至第4ヘッド組55,56,57,58を備えた構成を採用している。各ヘッド組55乃至58における各液滴吐出ヘッド17のノズル列78aはY軸方向に延在している。
第1乃至第4ヘッド組55,56,57,58の液滴吐出ヘッド17はそれぞれ異なる色の機能液(インク)を吐出するようになっている。具体的に第1ヘッド組55の液滴吐出ヘッド17は、シアン色の機能液をワークWに対して吐出する。また、第2ヘッド組56の液滴吐出ヘッド17は、イエロー色の機能液をワークWに対して吐出する。また、第3ヘッド組57の液滴吐出ヘッド17は、ブラック色の機能液をワークWに対して吐出する。また、第4ヘッド組58の液滴吐出ヘッド17は、マゼンダ色の機能液をワークWに対して吐出する。
上記構成に基づき、キャリッジプレート53には、複数の液滴吐出ヘッド17がY方向に沿って配列された2列のヘッド列17a、17bが設けられている。同一のヘッド組において隣り合うヘッド列17a,17bの各液滴吐出ヘッド17は、Y方向においてヘッドの配列ピッチの半分だけ、ずれた状態に位置決めされている。
これによれば、同一のヘッド組の液滴吐出ヘッド17の各吐出ノズル78から吐出された液滴はX軸方向の同じ位置において、設計上、Y軸方向に隙間なく等間隔に並んで一直線上に着弾することとなる。すなわち、同色の機能液の液滴をワークW上に微細なピッチで着弾させることができ、ワークWに対して微細な描画パターンを形成することができる。
ところで、本実施形態に係るヘッドユニット54は、複数の液滴吐出ヘッド17が近接して配置されているため、内側において熱が籠ることで外周部に比べて温度が高くなる。すると、液滴吐出ヘッド17から吐出される機能液の粘度が変化してしまい、吐出ノズル78から機能液を安定して吐出することができなくなるおそれがある。
これに対し、本実施形態においては、所定の温度変動に対する粘度変化が小さい種類の機能液を吐出する液滴吐出ヘッド17がヘッドユニット54(キャリッジプレート53)の内側に配置され、粘度変化が大きい機能液を吐出する液滴吐出ヘッド17がヘッドユニット54の外側に配置されるようにしている。
ここで、所定の温度変動とはヘッドユニット54からワークWに対して機能液を吐出する通常動作を行った際にキャリッジプレート53の内側と外側との間に生じる温度差(温度変動)を意味する。温度変動に対する粘度変化が小さい種類の機能液とは、温度変動に起因する吐出量の変化が少ない種類の機能液を意味する。
具体的にヘッドユニット54の内側に配置される第2ヘッド組56及び第3ヘッド組57の各液滴吐出ヘッド17から吐出される機能液(イエロー色及びブラック色)は温度変動の影響が少なくなっているため、ワークWに対して高品質な描画を行うことができるようになっている。
一方、ヘッドユニット54の外側に配置される第1ヘッド組55及び第4ヘッド組58の各液滴吐出ヘッド17から吐出される機能液(シアン色及びマゼンダ色)は内側に配置される液滴吐出ヘッド17から吐出される機能液に比べると温度変動の影響が大きくなっている。
ここで、ヘッドユニット54の外周側に配置された第1ヘッド組55及び第4ヘッド組58は、ヘッドユニット54の移動時に外気に触れることで冷却され易いため、内側に比べて液滴吐出ヘッド17の温度上昇がし辛くなっている。よって、温度変動の影響を受けやすい機能液を吐出する液滴吐出ヘッド17自体の冷却効率を高めることで結果的にヘッドユニット54の内側と外側とで液滴吐出ヘッド17の熱変動のバランスを取ることができ、ヘッドユニット54全体の温度を均一にすることができる。
以上述べたように、本実施形態に係る液滴吐出装置1によれば、温度変動に対する影響の小さい液滴吐出ヘッド17を内側に配置するとともに温度変動の影響が大きい液滴吐出ヘッド17を外気に触れることで冷却される外側に配置したヘッドユニット54を備えるので、ヘッドユニット54全体の温度が均一化され、ワークWに対して高品質な描画を行うことができる。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態に係る液滴吐出装置について説明する。なお、本実施形態と上記第1実施形態との違いはヘッドユニット154における液滴吐出ヘッド117の構成であり、それ以外の構成は共通である。そこで、以下の説明では第1実施形態と同一の部材及び構成については同じ符号を付し、その詳細な説明については省略若しくは簡略化するものとする。
本実施形態に係る液滴吐出ヘッド117は、第1実施形態と異なり、各々が4色(シアン色、イエロー色、ブラック色、マゼンダ色)の機能液を吐出する構成となっている。すなわち、第1乃至第4ヘッド組55,56,57,58の各液滴吐出ヘッド117の各々が上述のように4色の機能液を吐出する構成となっている。
図5は本実施形態に係るヘッドユニット54の液滴吐出ヘッド117をノズルプレート176(ノズル形成面176a)側から見た要部拡大図である。なお、図5においては、第1ヘッド組55の構成を例に挙げて拡大図示する。
図5に示すように各液滴吐出ヘッド117のノズル形成面176aには8本のノズル列178a,178b,178c,178d,178e,178f,178g,178hが形成されている。ノズル列178a,178bの吐出ノズル178からはシアン色の機能液がワークWに対して吐出される。また、ノズル列178c,178dの吐出ノズル178からはイエロー色の機能液がワークWに対して吐出される。また、ノズル列178e,178fの吐出ノズル178からはブラック色の機能液がワークWに対して吐出される。また、ノズル列178g,178hの吐出ノズル178からはマゼンダ色の機能液がワークWに対して吐出される。
ところで、本実施形態に係るヘッドユニット154においても、複数の液滴吐出ヘッド117が近接して配置されているため、中央部(内側)において熱が籠ることで外周部に比べて温度が高くなることが考えられる。
これに対し、本実施形態においては、所定の温度変動に対する粘度変化が小さい種類の機能液を吐出するノズル列178c,178d,178e,178fが液滴吐出ヘッド117におけるノズル形成面176aの内側に配置され、粘度変化が大きい機能液を吐出するノズル列178a,178b,178g,178hが液滴吐出ヘッド117におけるノズル形成面176aの外側に配置されるようにしている。
これによれば、温度変動に対して影響が小さい機能液を吐出するノズル列178c,178d,178e,178fが熱の籠りやすいノズル形成面176aの内側に配置されるので、温度変動の影響を少なくすることができる。また、温度変動の影響を大きく受ける機能液を吐出するノズル列178a,178b,178g,178hはノズル形成面176aの外側に配置される。そのため、これらノズル列178a,178b,178g,178hは外気に触れることでノズル形成面176aの内側に比べて温度上昇がし辛くなって温度変動の影響を抑えることができる。
従って、本実施形態においても、ノズル形成面176aの内側及び外側における温度変動の影響を抑えることで液滴吐出ヘッド117全体の温度を均一にすることができる。これにより、複数の液滴吐出ヘッド117を備えたヘッドユニット154自体の温度が均一化されることでワークWに対して高品質な描画を行うことができる。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態に係る液滴吐出装置について説明する。なお、本実施形態と上記第1実施形態との違いはヘッドユニット54における液滴吐出ヘッド17の配置を決定する基準であり、それ以外の構成は共通である。よって、本実施形態では図を省略し、第1実施形態で説明した図4を参照しつつ説明する。
第1実施形態では、液滴吐出ヘッド17から吐出する機能液の温度変動に対する粘度変化に基づき、粘度変化が大きい機能液を吐出する液滴吐出ヘッド17をヘッドユニット54の外側に配置し、粘度変化が小さい機能液を吐出する液滴吐出ヘッド17をヘッドユニット54の内側に配置した。
これに対し、本実施形態に係るヘッドユニット54は第1実施形態と異なり、所定の基準よりも吐出量が少ない種類の機能液を吐出する液滴吐出ヘッド17が該ヘッドユニット54の内側に配置され、吐出量が多い種類の機能液を吐出する液滴吐出ヘッド17がヘッドユニット54の外側に配置されるようにした。
ここで、所定の基準よりも吐出量が少ない機能液を吐出する液滴吐出ヘッド17とは、ワークWに対して描画を行う際に圧電素子159の振動が少なく、液滴吐出ヘッド17自体の発熱量が少なくヘッドユニット54の中央部(内側)に密集して配置された場合でも熱が籠る等といった不具合の発生が防止される液滴吐出ヘッド17を意味する。
本実施形態では、ワークWに対する描画を行うに際、シアン色及びマゼンダ色の機能液を相対的に多く吐出し、イエロー色及びブラック色の機能液を相対的に少なく吐出する構成とした。
この場合、ヘッドユニット54は、イエロー色の機能液を吐出する第2ヘッド組56及びブラック色の機能液を吐出する第3ヘッド組57を該ヘッドユニット54の内側に配置する。また、ヘッドユニット54は、シアン色の機能液を吐出する第1ヘッド組55及びマゼンダ色の機能液を吐出する第4ヘッド組58を該ヘッドユニット54の内側に配置する。
以上述べたように本実施形態によれば、相対的に機能液の吐出量が少ないことで駆動に伴う圧電素子159の発熱が少ない第2ヘッド組56及び第3ヘッド組57の各液滴吐出ヘッド17がヘッドユニット54の内側に配置されるので、温度変動の影響を少なくすることができる。
また、機能液の吐出量が多く駆動に伴う発熱が多い第1ヘッド組55及び第4ヘッド組58の各液滴吐出ヘッド17は外気に触れることで冷却されて内側に比べて温度上昇がし辛いヘッドユニット54の外側に配置されるので、温度変動の影響が少なくなる。
従って、ヘッドユニット54の内側及び外側における液滴吐出ヘッド17の温度変動の影響を抑えることでヘッドユニット54全体の温度を均一にすることができる。
(第4実施形態)
続いて、第4実施液体に係る液滴吐出装置について説明する。なお、本実施形態と上記第2実施形態との違いはヘッドユニット54における液滴吐出ヘッド17のノズル列の配置を決定する基準であり、それ以外の構成は共通である。よって、本実施形態では図を省略し、第2実施形態で説明した図3を参照しつつ説明する。
第2実施形態では、所定の温度変動に対する粘度変化が小さい種類の機能液を吐出するノズル列178c,178d,178e,178fが液滴吐出ヘッド17におけるノズル形成面176aの内側に配置され、粘度変化が大きい機能液を吐出するノズル列178a,178b,178g,178hが液滴吐出ヘッド17におけるノズル形成面176aの外側に配置した。
これに対し、本実施形態に係るヘッドユニット54は第2実施形態と異なり、所定の基準よりも吐出量が少ない種類の機能液を吐出するノズル列を該ノズル形成面176aの内側に配置し、吐出量が多い種類の機能液を吐出するノズル列をノズル形成面176aの外側に配置した。
本実施形態では、ワークWに対する描画を行うに際、シアン色及びマゼンダ色の機能液を相対的に多く吐出し、イエロー色及びブラック色の機能液を相対的に少なく吐出する構成とした。
この場合、ヘッドユニット54は、イエロー色の機能液を吐出する吐出ノズル78を有するノズル列178c,178d及びブラック色の機能液を吐出する吐出ノズル78を有するノズル列178e,178fをノズル形成面176aの内側に配置する。また、ヘッドユニット54は、シアン色の機能液を吐出する吐出ノズル78を有するノズル列178a,178b及びマゼンダ色の機能液を吐出する吐出ノズル78を有するノズル列178g,178hをノズル形成面176aの内側に配置する。
以上述べたように本実施形態によれば、機能液の吐出量が少ないことで圧電素子159の駆動に伴う発熱量が少ないノズル列178c,178d,178e,178fがノズル形成面176aの内側に配置されるので、温度変動の影響を少なくすることができる。
また、機能液の吐出量が多く発熱量が多いノズル列178a,178b,178g,178hは外気によって冷却されることで内側に比べて温度上昇がし辛いノズル形成面176aの外側に配置されるので、温度変動の影響が少なくなる。
従って、ノズル形成面176aの内側及び外側における温度変動の影響を抑えることで液滴吐出ヘッド17全体の温度を均一にすることができる。これにより、複数の液滴吐出ヘッド17を備えたヘッドユニット54自体の温度が均一化されることでワークWに対して高品質な描画を行うことができる。
(第5実施形態)
続いて、第5実施形態に係る液滴吐出装置について説明する。なお、本実施形態と上記実施形態との違いはヘッドユニット254における液滴吐出ヘッド17の配置であり、それ以外の構成は共通である。そこで、以下の説明では上記実施形態と同一の部材及び構成については同じ符号を付し、その詳細な説明については省略若しくは簡略化するものとする。
図6は本実施形態に係るヘッドユニット254をノズルプレート276(ノズル形成面276a)側から見た要部拡大図である。図6に示すように、本実施形態に係るヘッドユニット254は、該ヘッドユニット254の外側に対して内側の方が液滴吐出ヘッド217の数が多くなるように配置される構成とした。本実施形態においては、第2実施形態と同様、各液滴吐出ヘッド217が8列のノズル列178a乃至178hを有し、各ノズル列178a乃至178hの吐出ノズル78から異なる色(シアン色、マゼンダ色、イエロー色、ブラック色)の機能液を吐出する構成となっている。
この構成によれば、ヘッドユニット254の内側に相対的に多くの液滴吐出ヘッド217が配置されるので、ワークWへの描画処理時に内側の各液滴吐出ヘッド17の稼働率を抑えることができ、結果的にヘッドユニット254の内側における発熱量が少なくなって温度変動の発生を抑えることができる。
また、ヘッドユニット254の外側では、配置される液滴吐出ヘッド217の数が相対的に少なくなるために各液滴吐出ヘッド217の稼働率が上昇して発熱量が増加する。これに対し、ヘッドユニット254の外側は外気に触れることで冷却されて該ヘッドユニット254の内側に比べて温度上昇がし辛くなるので、温度変動の発生が抑制される。
従って、ヘッドユニット254の内側及び外側における液滴吐出ヘッド217の影響を抑えることでヘッドユニット254全体の温度を均一にすることができる。
(第6実施形態)
続いて、第6実施形態に係る液滴吐出装置について説明する。なお、本実施形態と上記実施形態との違いは液滴吐出ヘッドにおけるノズル列の構成であり、それ以外の構成は共通である。そこで、以下の説明では上記実施形態と同一の部材及び構成については同じ符号を付し、その詳細な説明については省略若しくは簡略化するものとする。
図7は本実施形態に係るヘッドユニット354をノズルプレート376(ノズル形成面376a)側から見た要部拡大図である。図7に示すように、本実施形態に係る液滴吐出ヘッド317は、ノズル形成面376aの外側に配置されるものよりも内側に配置されるものの方が多数のノズル列を有したものとなっている。具体的にはノズル形成面376aの最も外側に配置された液滴吐出ヘッド317は2つのノズル列378a,378bを有し、これに隣り合うノズル形成面376aの1つ内側に配置された液滴吐出ヘッド317は4つのノズル列378a,378b,378c,378dを有し、ノズル形成面376aの中央に配置された液滴吐出ヘッド317は8列のノズル列378a,378b,378c,378d,378e,378f,378g,378hを有している。
この構成によれば、各液滴吐出ヘッド317では、ノズル形成面376aの内側に相対的に多くのノズル列が配置されるので、各吐出ノズル378の稼働率を抑えることができ、結果的にノズル形成面376aの内側における発熱量が少なくなって温度変動の発生を抑えることができる。
また、ノズル形成面376aの外側では、配置されるノズル列の数が相対的に少なくなるために各吐出ノズル378の稼働率が上昇して発熱量が増加する。これに対し、ノズル形成面376aの外側は外気に触れることで冷却されて該ノズル形成面376aの内側に比べて温度上昇がし辛くなるので、温度変動の発生が抑制される。従って、各液滴吐出ヘッド317においてノズル形成面376aの内側及び外側における温度変動を抑えることで液滴吐出ヘッド317全体の温度を均一にすることで複数の液滴吐出ヘッド317を備えたヘッドユニット354全体の温度を均一化することでワークWに対して良好な描画処理を行うことができる。
1…液滴吐出装置、17,117,217,317…液滴吐出ヘッド、54,154,254,354…ヘッドユニット、76a,176a,276a,376a…ノズル形成面、78a,178a〜178h,378a〜378h…ノズル列

Claims (8)

  1. 媒体に液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドが複数配列されたヘッドユニットを有する液滴吐出装置において、
    前記液滴吐出ヘッドの各々は、異なる前記液体を前記媒体に吐出し、
    前記ヘッドユニットにおいては、所定の温度変動に対する粘度変化が小さい種類の前記液体を吐出する前記液滴吐出ヘッドが該ヘッドユニットの内側に配置され、前記所定の温度変動に対する粘度変化が大きい種類の前記液体を吐出する前記液滴吐出ヘッドが前記ヘッドユニットの外側に配置されることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 媒体に液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出装置において、
    前記液滴吐出ヘッドは、複数のノズル列が形成されたノズル形成面を有し、
    前記複数のノズル列は、所定の温度変化に対する粘度変化が小さい種類の前記液体を吐出するノズル列が前記ノズル形成面の内側に配置され、前記所定の温度変化に対する粘度変化が大きい種類の前記液体を吐出するノズル列が前記ノズル形成面の外側に配置されることを特徴とする液滴吐出装置。
  3. 前記液滴吐出ヘッドを複数有するヘッドユニットを備えることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 媒体に液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドが複数配列されたヘッドユニットを有する液滴吐出装置において、
    前記液滴吐出ヘッドの各々は、異なる前記液体を前記媒体に吐出し、
    前記ヘッドユニットにおいては、所定の基準よりも吐出量が少ない種類の前記液体を吐出する前記液滴吐出ヘッドが該ヘッドユニットの内側に配置され、前記所定の基準よりも吐出量が多い種類の前記液体を吐出する前記液滴吐出ヘッドが前記ヘッドユニットの外側に配置されることを特徴とする液滴吐出装置。
  5. 媒体に液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出装置において、
    前記液滴吐出ヘッドは、複数のノズル列が形成されたノズル形成面を有し、
    前記複数のノズル列は、所定の基準よりも吐出量が少ない種類の前記液体を吐出するノズル列が前記液滴吐出ヘッドのノズル形成面の内側に配置され、前記所定の基準よりも吐出量が多い種類の前記液体を吐出するノズル列が前記ノズル形成面の外側に配置されることを特徴とする液滴吐出装置。
  6. 前記液滴吐出ヘッドを複数備えることを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出装置。
  7. 媒体に液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドが複数配列されたヘッドユニットを有する液滴吐出装置において、
    前記ヘッドユニットにおいては、該ヘッドユニットの外側に対して内側の方が前記液滴吐出ヘッドの数が多くなるように配置されることを特徴とする液滴吐出装置。
  8. 複数のノズル列の各ノズルから媒体に液体の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出装置において、
    前記液滴吐出ヘッドにおいては、前記ノズルが形成されるノズル形成面の外側に対して内側の方が前記ノズル列の数が多く配置されることを特徴とする液滴吐出装置。
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