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JP2013158765A - 排煙脱硫装置 - Google Patents

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JP2013158765A JP2012025842A JP2012025842A JP2013158765A JP 2013158765 A JP2013158765 A JP 2013158765A JP 2012025842 A JP2012025842 A JP 2012025842A JP 2012025842 A JP2012025842 A JP 2012025842A JP 2013158765 A JP2013158765 A JP 2013158765A
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成人 大峰
Hiroshi Ishizaka
浩 石坂
Motoomi Iwatsuki
元臣 岩月
Shogo Mori
祥悟 盛
Koji Muramoto
考司 村本
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Abstract

【課題】更なる高効率の脱硫性能を有し、吸収塔のガス入口部における排ガス流の圧力損失の低減を図り、ガス入口部における石膏の固着を防止可能な排煙脱硫装置の提供である。
【解決手段】排ガスに吸収液を噴霧するスプレノズル13を有するスプレヘッダ12とスプレノズル13から噴霧した吸収液5を貯留するタンク6とタンク6内の吸収液5をスプレノズル13に循環する循環配管11とを設けた吸収塔と、吸収塔本体1に排ガスを導入する入口ダクト2と、排ガスの出口ダクト3とを備えた湿式排煙脱硫装置において、入口ダクト2の吸収塔本体1近傍上部に、吸収塔本体1内に向かって吸収液を噴霧すると共に、その噴霧形状が落下するスプレノズル13からの噴霧吸収液に対向する方向に平面部を有する平面状となる平面スプレノズル16を複数設ける。平面スプレノズル16からの噴霧液によりスプレノズル13からの噴霧液の入口ダクト2への飛散を防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、火力発電所や工場等に設置されるボイラ等の燃焼設備から排出される、排ガス中の有害物質を除去する排煙処理装置に係り、特に、脱硫吸収塔における排ガス流の圧力損失を低減しながら脱硫性能を向上させる排煙脱硫装置に関する。
火力発電所等においては、大気汚染防止のため、化石燃料の燃焼に伴い発生する排ガス中の硫黄酸化物の除去装置として、湿式石灰石−石膏法排煙脱硫装置が広く実用化されている。その中でも信頼性の高い、排ガスに吸収液を噴霧するスプレ方式が多く採用されている。
スプレ方式の場合は、スプレされる石膏スラリが排煙脱硫装置の入口ダクトに飛散し、高温の排ガスと接触することで、乾湿を繰り返し、石膏の固着が進行して入口ダクトの排ガス流路が閉塞され、排ガス側の圧力損失が増大し、ファンの動力が大きくなってしまうという問題がある。
燃料の多様化や排水量の低減などに伴い、排煙脱硫装置に対して厳しい運転条件が要求され、脱硫性能の維持と上記問題の発生を防止するためには、更なる高度な技術が必要である。
図9には、スプレ方式を採用した従来の湿式排煙脱硫装置の例として、湿式排煙脱硫装置の系統(側面図)を示し、図10には、図9のC−C’線矢視断面図(簡略図)を示す。
この湿式排煙脱硫装置は、主に、吸収塔本体1と、吸収塔本体1に排ガスを導入する入口ダクト2と、吸収塔本体1から排ガスが排出される出口ダクト3と、排ガスの流れ方向に沿って上下に複数段設けられ、入口ダクト2から導入される排ガスに吸収液5を噴霧する多数のスプレノズル13を備えたスプレヘッダ12と、スプレノズル13から噴霧される吸収液5を貯留する循環タンク6と、循環タンク6内の吸収液5をスプレヘッダ12に循環させるための循環配管11と、循環配管11に設けた送液用の吸収液循環ポンプ4と、循環タンク6内の吸収液5を撹拌する撹拌機7と、循環タンク6内の吸収液5に酸化用空気を供給する空気供給管8と、排ガスの流れに同伴する微小な液滴(ミスト)を除去するためのミストエリミネータ9と、循環タンク6内の吸収液5を抜き出すための吸収液抜出し管10と、スプレノズル13から噴霧される吸収液5の入口ダクト2への飛散を防止するひさし14等から構成される。
循環タンク6から抜き出された吸収液は石膏脱水機(図示せず)で石膏と分離され、石膏は回収される。また、石膏と分離された吸収液は石灰石スラリなどの吸収剤の調整に用いられたり、吸収塔本体1内に戻されたり、一部は排水処理槽に送られて排出されたりする。
火力発電所や工場等に設置されるボイラ等の燃焼装置から排出される硫黄酸化物を含む排ガスは、矢印D方向に入口ダクト2から吸収塔本体1に導入され、吸収塔本体1の塔頂部に設けられた出口ダクト3から矢印E方向に排出される。この間、吸収液循環ポンプ4から送られる石灰石(炭酸カルシウム)又は石灰を含むスラリなどの吸収剤を含んだ吸収液5がスプレヘッダ12に取り付けられた複数のスプレノズル13から噴霧される。スプレノズル13から微細な液滴として噴霧される吸収剤の液滴と排ガスとを接触させることで、排ガス中のばいじんや塩化水素(HCl)、フッ化水素(HF)等の酸性ガスと共に、排ガス中の硫黄酸化物(SOx)はスプレノズル13の吸収液滴表面で化学的に吸収、除去される。
SOxを吸収した吸収液5は、一旦吸収塔本体1の底部の循環タンク6に溜まり、酸化用撹拌機7によって撹拌されながら空気供給管8から供給される空気中の酸素により酸化され、硫酸カルシウム(石膏)を生成する。ボイラ等からの排ガスに含まれるSOx量に応じて、図示しない吸収剤スラリ(主に石灰石スラリ)供給ラインから吸収剤が供給される。循環タンク6にあるスラリ状の吸収液5は、吸収液循環ポンプ4により昇圧され、吸収液循環配管11を経由して、吸収塔本体1内の上部のスプレヘッダ12に供給される。
このようなスプレ方式を採用した従来の湿式排煙脱硫装置においては、ひさし14を吸収塔入口部である吸収塔本体1と入口ダクト2の接続部の上面に設置している。ひさし14は、スプレノズル13から噴霧される吸収液5の入口ダクト2への飛散を防止して、入口ダクト2を支える支持ポスト(支持柱)15に石膏が固着しないように設置されている。
下記特許文献1には、吸収塔のガス入口部の上部に、図9等に示すようなひさしを設けた排煙脱硫装置が開示されている。特許文献1に記載の構成によれば、吸収塔に排ガスを導入する入口ダクトと吸収塔との接続部の上面に、入口ダクトへ吸収液が進入するのを防止するためのひさしを設け、側面には水平方向の吸収液を同伴した渦流がガス入口の側面から入口ダクト内に進入することを防止するためのバッフルを設けている。これらひさしやバッフル等によって吸収液の進入はある程度防止される。
しかし、このひさしの幅は吸収塔の径(平面視で正方形の吸収塔の場合は側面の幅)に比べて小さく、噴霧された吸収液の入口ダクトへの飛散がこのひさしによって完全に防止できるわけではない。一方、入口ダクトにおける高速の排ガス流によっても吸収液の入口ダクトへの飛散防止の効果はあると考えられる。しかし、湿式排煙脱硫装置の再起動時には、排ガスが吸収塔本体に導入される前に吸収液を噴霧するため、排ガス流による吸収液の入口ダクトへの飛散を防止できない。
また、このようなひさしを設置しても、その吸収塔内側への張り出し長さは限られており、スプレノズルから噴霧される吸収液の入口ダクトへの飛散は防止しきれず、入口ダクトの内部に設けられた支持ポストに石膏の固着が確認されるケースも少なくない。
また、吸収塔本体への排ガスの入口部にひさしが設置されることで、排ガスはひさしを迂回して吸収塔本体へ導入されることになり、吸収塔の入口部において排ガス流の圧力損失が増大してしまう。これに伴い、湿式排煙脱硫装置に排ガスを導入するのに用いるファンの動力を大きくする必要が生じる。
他にもひさしと同様な機能を有するものを設けた例として、下記特許文献2には、吸収塔のガス入口部の上部に樋を設けた排煙脱硫装置が開示されている。特許文献2に記載の構成によれば、吸収塔のガス入口部の上部に樋を設け、この樋配置部以外の樋設置高さと同一高さの吸収塔側壁部に、内側に張り出す馬蹄形ノーズを設けることで、吸収塔の壁部を伝わる吸収液を吸収塔中心部に再飛散させて吸収液と排ガスとの気液接触を図ると共に、樋の設置領域では液膜の生成を防止し、また吸収塔の壁部を伝わる吸収液を樋によって受けることで排ガス入口部の圧力損失の増大を防いでいる。
また、下記特許文献3には、排ガス流れ場内の底部から吸収液を噴霧するスプレ部を設けた排煙脱硫装置が開示されている。特許文献3に記載の構成によれば、入口ダクトの底部にスプレノズルを設け、吸収液を下から上へ吹き上げるような形で噴霧することで吸収液が天井に衝突するまでのゾーンと天井に衝突してから落下するまでのゾーンを形成し、この二つのゾーンによって気液接触を可能とし、吸収液の有効利用を図ると共に脱硫性能を高めている。
特開平5−293333号公報 国際公開第2008/035703号パンフレット 特開平8−290037号公報
上述の従来技術(特許文献1など)では、吸収塔の入口ダクトにおける石膏の固着を防止するために、吸収塔本体と入口ダクトの接続部の上面にひさしを設置しているが、排煙脱硫装置の再起動時には、排ガスが吸収塔本体に導入される前に吸収液を噴霧するため、排ガス流による吸収液の入口ダクトへの飛散を防止できない。更に、排ガスは入口部のひさしを迂回して吸収塔本体へ導入されることになり、吸収塔の入口部において排ガス流の圧力損失が増大してしまう。これに伴い、排煙脱硫装置に排ガスを導入するのに用いるファンの動力を大きくする必要が生じる。
上記特許文献2に記載の吸収塔のガス入口部の上部に樋を設けた構成によっても、同様の問題が生じる。
また、特許文献3に記載の排ガス流れ場内の底部から吸収液を噴霧する構成では、排ガスと吸収液との気液接触の機会を増やすことで、脱硫性能を高めているが、入口ダクト内で吸収液を噴霧しているため、入口ダクトにおける石膏の固着が促進されてしまう。また入口ダクトでは排ガス流に対して垂直方向に吸収液が噴霧されるため、排ガス流の圧力損失も増大してしまう。
本発明の課題は、更なる高効率の脱硫性能を有し、吸収塔のガス入口部における排ガス流の圧力損失の低減を図り、ガス入口部における石膏の固着を防止可能な排煙脱硫装置を提供することである。
上記本発明の課題は、下記の構成を採用することにより達成できる。
請求項1記載の発明は、ボイラを含む燃焼装置から排出される排ガスを略水平方向に導入する入口部と、該入口部の上方に設けられ、入口部から導入された前記排ガスに、該排ガス中の硫黄酸化物を吸収する吸収液を噴霧するスプレノズルを有する吸収部と、前記入口部の下方に設けられ、前記スプレノズルから噴霧した吸収液を貯留する貯留部と、前記貯留部内の吸収液を前記スプレノズルに循環する循環部と、前記吸収部を通過した排ガスを排出する出口部とを設けた吸収塔を備えた湿式排煙脱硫装置において、前記吸収塔の入口部の上部に、吸収塔内に向かって吸収液を噴霧すると共に、その噴霧形状が前記スプレノズルから噴霧されて落下する噴霧吸収液に対向する方向に平面部を有する平面状となる平面スプレノズルを複数設けた湿式排煙脱硫装置である。
請求項2記載の発明は、前記平面スプレノズルからの噴霧液の水平方向の噴霧速度が前記入口部に導入される排ガス流速よりも大きい速度である請求項1に記載の湿式排煙脱硫装置である。
請求項3記載の発明は、ボイラを含む燃焼装置から排出される排ガスに該排ガス中の硫黄酸化物を吸収する吸収液を噴霧するスプレノズルを有する吸収部と該スプレノズルから噴霧した吸収液を貯留する貯留部と前記貯留部内の吸収液を前記スプレノズルに循環する循環部とを設けた吸収塔と、前記吸収部の下方であって前記貯留部の上方に設けられ、前記排ガスを吸収塔に略水平方向に導入する入口ダクトと、該入口ダクトから吸収塔に導入されて吸収部を通過した排ガスを吸収塔から排出する出口ダクトとを備えた湿式排煙脱硫装置において、前記入口ダクト内の吸収塔近傍に、入口ダクトを支持する管状の支持部を複数立設し、該複数の管状の支持部のうち二以上の管状の支持部の上部に、吸収塔内に向かって吸収液を噴霧すると共に、その噴霧形状が前記スプレノズルから噴霧されて落下する噴霧吸収液に対向する方向に平面部を有する平面状となる平面スプレノズルを設け、該平面スプレノズルへ前記貯留部内の吸収液を供給するために前記平面スプレノズルを設けた管状の支持部を前記貯留部に接続した湿式排煙脱硫装置である。
請求項4記載の発明は、前記平面スプレノズルを前記管状の支持部の上下方向に複数設けた請求項3に記載の湿式排煙脱硫装置である。
請求項5記載の発明は、前記平面スプレノズルからの噴霧液の水平方向の噴霧速度が吸収塔に導入される排ガス流速よりも大きい速度である請求項3又は請求項4に記載の湿式排煙脱硫装置である。
(作用)
スプレ方式を採用した湿式排煙脱硫装置では、噴霧した吸収液が吸収塔の入口部や入口ダクト、入口ダクトの支持部などに飛散して、乾燥、堆積を繰り返すことで、石膏の固着が進行する。この問題に対して、従来は、吸収塔本体と入口ダクトとの接続部の上面にひさしを設置するなどして吸収液の入口ダクトへの飛散を防止していたが、上述のように排煙脱硫装置の再起動時には効果がなく、石膏の固着が進行してしまうという問題があった。
そして、吸収塔へ水平方向に導入された排ガスが吸収塔内で鉛直方向へと方向転換する際に、入口部の上面に設置したひさしが障害となって排ガス流の圧力損失が増大してしまい、排ガスを導入するのに用いるファンの動力増加の一因となっていた。
しかし、本発明によれば、ひさしの設置部と同様の箇所に、ひさしのような構造物ではなく、平面スプレノズルを設置する。吸収塔には、通常、噴霧形状がコーン型となるホロコーン型のスプレノズルが使用されるが、平面スプレノズルとは噴霧形状がフラットな形(平面、平板状)となるスプレノズルを言う。
本発明によれば、平面スプレノズルから噴霧される吸収液の噴霧形状が吸収部のスプレノズルから噴霧されて落下する吸収液に対向する方向に平面部を有する平面状であるため、平面視で噴霧領域が広くなり、平面スプレノズルから噴霧される吸収液がひさしの役目をして、吸収部のスプレノズルからの噴霧液が入口ダクトに飛散することを防止できる。
したがって、排ガスが吸収塔に導入される前の排煙脱硫装置の再起動時でも、平面スプレノズルからの噴霧液により吸収塔の入口部への吸収液の飛散を防止できる。
更に、平面スプレノズルから噴霧される吸収液と排ガスとが気液接触することで排ガス中のSOを吸収することができる。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、吸収塔の入口部に設けた平面スプレノズルから噴霧される吸収液が、吸収部のスプレノズルからの噴霧液の入口部への飛散を防止する。また、平面スプレノズルからは吸収塔内に向かって排ガスの導入方向に沿って吸収液を噴霧するため、吸収塔の入口部における排ガス流の圧力損失が増大することを抑制できる。
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の作用に加えて、平面スプレノズルからの噴霧液の水平方向の速度を吸収塔に水平方向に導入される排ガスの流速よりも高速にすることで、排ガスは平面スプレノズルから噴霧される吸収液の流れに沿って吸収塔に導入されるため、排ガス流の圧力損失をより一層低減できる。
そして、請求項3記載の発明によれば、入口ダクトの支持部に設けた平面スプレノズルから噴霧される吸収液が、吸収部のスプレノズルからの噴霧液の入口ダクトへの飛散を防止する。また、平面スプレノズルからは吸収塔内に向かって排ガスの導入方向に沿って吸収液を噴霧するため、吸収塔の入口で排ガス流の圧力損失が増大することを抑制できる。更に、入口ダクトの支持部を吸収液の循環配管に有効利用できる。
また、請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の作用に加えて、入口ダクトの支持部の上下方向に複数の平面スプレノズルを設けることで、平面スプレノズルから噴霧される吸収液と排ガスとの気液接触の効率が向上し、SOの吸収効率をより一層高めることができる。
そして、請求項5記載の発明によれば、請求項3又は請求項4記載の発明の作用に加えて、吸収塔に導入される排ガス流の圧力損失をより一層低減することができる。
本発明によれば、吸収塔のガス入口部における石膏の固着を防止できる。また、構造物ではない、平面スプレノズルからの噴霧液がひさしの役目をすることで、排ガス流の圧力損失を低減し、脱硫性能を向上させることができる。また、脱硫性能の向上に伴って、排ガスと吸収液との気液比を低減させることができ、吸収部のスプレノズルの数を減らすことで吸収塔の高さを低くすることも可能となる。具体的には、以下の効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、平面スプレノズルを吸収塔の入口部に設けることで、吸収塔のガス入口部における石膏の固着を防止できると共に、排ガス流の圧力損失が増大することを抑制できる。そして、排ガスが吸収塔に導入される前の排煙脱硫装置の再起動時でも、平面スプレノズルからの噴霧液により吸収塔の入口部への吸収液の飛散を防止できる。
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、吸収塔に導入される排ガス流の圧力損失をより一層低減できるため、湿式排煙脱硫装置に排ガスを導入するのに用いるファンの動力を大きくする必要もなく、省エネ効果がある。
そして、請求項3記載の発明によれば、平面スプレノズルを入口ダクトの支持部に設けることで、入口ダクトや支持部における石膏の固着を防止できると共に、排ガス流の圧力損失が増大することを抑制できる。そして、排ガスが吸収塔に導入される前の排煙脱硫装置の再起動時でも、平面スプレノズルからの噴霧液により吸収塔の入口ダクトへの吸収液の飛散を防止できる。更に、入口ダクトの支持部を吸収液の循環配管に利用することで、湿式排煙脱硫装置の構成が簡素になってコストも抑えられる。
また、請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、平面スプレノズルから噴霧される吸収液と排ガスとの気液接触の効率が向上し、脱硫性能をより一層高めることができる。また、排ガス入口側の平面スプレノズルの数を増やすことで、吸収塔内のスプレノズルの数を減らすことができ、吸収塔の高さを低くすることも可能となる。
そして、請求項5記載の発明によれば、請求項3又は請求項4記載の発明の効果に加えて、吸収塔に導入される排ガス流の圧力損失をより一層低減できるため、湿式排煙脱硫装置に排ガスを導入するのに用いるファンの動力を大きくする必要もなく、省エネ効果がある。
本発明の一実施例である湿式排煙脱硫装置の系統を示す図である。 図1のA−A’線矢視断面図であり、平面スプレノズルからの噴霧液の軌跡を示した図である。 入口ダクトにおける排ガス流速と平面スプレノズルからの噴霧液の速度を示したベクトル図である。 平面スプレノズルの噴霧圧力と噴霧角度との関係の一例を示した図である。 平面スプレノズルの設置位置を変えた場合の図である。 平面スプレノズルの噴霧範囲の一例を示した平面図である。 本発明の他の実施例である湿式排煙脱硫装置の系統を示す図である。 図7のB−B’線矢視断面図であり、平面スプレノズルからの噴霧液の軌跡を示した図である。 従来の湿式排煙脱硫装置の系統を示す図である。 図9のC−C’線矢視断面図であり、ひさしの概要を示した図である。
以下に、本発明の実施の形態を示す。
以下に、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1には、本発明の一実施例である湿式排煙脱硫装置の系統を示し、図2には、図1のA−A’線矢視断面図を示し、平面スプレノズルからの噴霧液の軌跡を示している。なお、図2は、平面スプレノズルの位置や噴霧液の軌跡が分かりやすいように模式的に示した図(簡略図)である。また、図3には、入口ダクトにおける排ガス流速と平面スプレノズルからの噴霧液の速度を表したベクトル図を示す。
この湿式排煙脱硫装置は、主に、吸収塔本体1と、吸収塔本体1に排ガスを導入する入口ダクト2と、吸収塔本体1から排ガスが排出される出口ダクト3と、排ガスの流れ方向に沿って上下に複数段設けられ、入口ダクト2から導入される排ガスに吸収液5を噴霧する多数のスプレノズル13を備えたスプレヘッダ12と、スプレノズル13から噴霧される吸収液5を貯留する循環タンク6と、循環タンク6内の吸収液5をスプレヘッダ12に循環させるための循環配管11と、循環配管11に設けた送液用の吸収液循環ポンプ4と、循環タンク6内の吸収液5を攪拌する撹拌機7と、循環タンク6内の吸収液5に酸化用空気を供給する空気供給管8と、排ガスの流れに同伴する微小な液滴を除去するためのミストエリミネータ9と、循環タンク6内の吸収液5を抜き出すための吸収液抜出し管10等から構成される。また、入口ダクト2内には支持ポスト15が立設し、この支持ポスト15によって入口ダクト2の内部構造を支持している。
循環タンク6から抜き出された吸収液は石膏脱水機(図示せず)で石膏と分離され、石膏は回収される。また、石膏と分離された吸収液は石灰石スラリなどの吸収剤の調整に用いられたり、吸収塔本体1内に戻されたり、一部は排水処理槽に送られて排出されたりする。
火力発電所や工場等に設置されるボイラ等の燃焼装置から排出される硫黄酸化物を含む排ガスは、矢印D方向に入口ダクト2から吸収塔本体1に導入され、吸収塔本体1の塔頂部に設けられた出口ダクト3から矢印E方向に排出される。この間、吸収液循環ポンプ4から送られる石灰石又は石灰を含むスラリなどの吸収剤を含んだ吸収液5がスプレヘッダ12に取り付けられた複数のスプレノズル13から噴霧される。スプレノズル13から噴霧される吸収剤の液滴と排ガスとを接触させることで、排ガス中のばいじんや塩化水素等の酸性ガスと共に、排ガス中のSOxはスプレノズル13の吸収液滴表面で化学的に吸収、除去される。
SOxを吸収した吸収液5は、一旦吸収塔本体1の底部の循環タンク6に溜まり、酸化用撹拌機7によって撹拌されながら空気供給管8から供給される空気中の酸素により酸化され、硫酸カルシウム(石膏)を生成する。ボイラ等からの排ガスに含まれるSOx量に応じて、図示しない吸収剤スラリ(主に石灰石スラリ)供給ラインから吸収剤が供給される。循環タンク6にあるスラリ状の吸収液5は、吸収液循環ポンプ4により昇圧され、吸収液循環配管11を経由して、吸収塔本体1内の上部のスプレヘッダ12に供給される。
本実施例では、吸収塔本体1の入口部の上面に、吸収塔本体1の内部に向かって吸収液5を噴霧する平面スプレノズル16を複数設置したことを特徴としている。なお、スプレヘッダ12のスプレノズル13は通常使用されるホロコーン型のスプレノズルとすれば良い。
平面スプレノズル16は、図1に示すように、吸収塔本体1と入口ダクト2との接続部の上面でも良いし、吸収塔本体1側又は入口ダクト2側に設置しても良い。また、平面スプレノズル16には、循環配管11から吸収液5を供給する構成としても良いし、スプレヘッダ12への循環配管11とは別に循環タンク6から平面スプレノズル16に循環タンク6内の吸収液5を供給可能な循環配管(図示せず)を設けても良い。更に、循環タンク6とは独立した系統の吸収液を用いても良い。
このように吸収塔本体1の入口部の上面に平面スプレノズル16を設けることで、従来設置していたひさしのような構造物ではなく、平面スプレノズル16から噴霧される吸収液5によって、スプレヘッダ12のスプレノズル13から噴霧される吸収液5が入口ダクト2に飛散することを防止できると共に、排ガスの吸収塔本体1への導入時に排ガスを脱硫することが可能となる。また、従来のひさしの場合は、その吸収塔内側への張り出し長さは限られていたが、本実施例の平面スプレノズル16によれば、その有効長さを長くできる。そして、噴霧液の噴霧圧力を変えることでその長さも変えることができる。
更に、排ガスが吸収塔本体1内に導入される前の排煙脱硫装置の再起動時でも、平面スプレノズル16からの噴霧液により吸収塔本体1の入口部への吸収液の飛散を防止できる。
また、平面スプレノズル16からは排ガスの導入方向に沿って吸収液5が噴霧されるため、排ガス流の圧力損失が増大することを抑制できる。更に、平面スプレノズル16から噴霧される吸収液5と排ガスとが気液接触することで排ガス中のSOを吸収することができる。このとき平面スプレノズル16からは吸収液5をやや下方に(概ね水平面から60度以内)傾斜させて排ガスに噴霧すると気液接触の効率も良くなる。
また、平面スプレノズル16から噴霧される液滴径を、スプレヘッダ12に設置されたスプレノズル13からの噴霧液の液滴径よりも大きくすると、より効果的に入口ダクト2への吸収液5の飛散を防止できる。
図2に示すように、平面スプレノズル16から噴霧される吸収液5の液膜17は噴霧中心から左右に広がって、スプレヘッダ12のスプレノズル13から噴霧されて落下する吸収液に対向する方向に平面部を形成するため、スプレノズル13からの噴霧吸収液が入口ダクト2に飛散することを防止できる。また、隣接する液膜17間の隙間18はほとんど生じないため、効率良く吸収液5と排ガスとの気液接触が行われる。
平面スプレノズル16からの噴霧条件としては、図3に示す噴霧液の噴霧速度ulが次式を満たすことが望ましい。なお、ugは入口ダクトにおける排ガス流速であり、θは水平面に対する噴霧液の噴霧角度である。
ug<ulcosθ (1)
このように、平面スプレノズル16からの噴霧液の水平方向の速度を入口ダクト2から導入される排ガスの流速よりも高速にすることで、排ガスは平面スプレノズル16から噴霧される吸収液の流れに沿って吸収塔本体1に導入されるため、排ガス流の圧力損失をより一層低減できる。したがって、湿式排煙脱硫装置に排ガスを導入するのに用いるファン(図示せず)の動力を大きくする必要もなくなる。
図4には、平面スプレノズルの噴霧圧力(kgf/cm2)と噴霧角度(degree)との関係の一例を示す。測定条件として、3/4インチのフラットノズルを使用した。 平面スプレノズル16から噴霧される吸収液5の噴霧速度ulは、噴霧圧力によって決定されることから、図4に示す噴霧圧力と噴霧角度との関係から平面スプレノズル16から噴霧する吸収液5の噴霧角度θ(deg.)を決定すると良い。
図2に示すように、隣接する平面スプレノズル16の液膜17間には隙間18が生じるが、複数の平面スプレノズル16を設置することで、液膜17間の隙間18を埋めあうことができる。
隣接する平面スプレノズル16間の間隔が広いと、液膜17間の隙間18が発生して、その隙間18から排ガスの吹抜けが起こる、スプレヘッダ12のスプレノズル13からの吸収液5の入口ダクト2への飛散が効果的に防止できない、などの問題が生じる。そこで、平面スプレノズル16の数を増やして、隣接する平面スプレノズル16間の間隔を狭くしたり、吸収塔本体1の内壁面から入口ダクト2側へ平面スプレノズル16をずらして設置したりすることが考えられる。
一般的な円筒型の吸収塔の径(10〜20m)、入口ダクト幅(8〜16m)、高さ(2〜6m)においては、平面スプレノズル16の設置間隔を2.5m程度とし、図5に示すように、平面スプレノズル16の設置位置を吸収塔本体1の内壁面から入口ダクト2側へW(0.5m程度)ずらすことで、液膜17の隙間18を効果的に埋め合わせることができ、液膜17間からの排ガスの吹抜けや、吸収液5の入口ダクト2への飛散をより効果的に防止できる。
また、このとき用いる平面スプレノズル16には、図6に示すように、噴霧中心から左右にθ1が45度以上の方向に吸収液5を噴霧できる平面広角スプレノズルを用いることが望ましい。平面広角スプレノズルは平面視における噴霧領域が広くなるため、平面スプレノズル16の数を増やすことなく、隣接する平面スプレノズル16の液膜17間の隙間18を埋めることができる。
したがって、本実施例によれば、吸収塔本体1の入口部や入口ダクト2、支持ポスト15などに石膏が固着することを防止できると共に、吸収塔本体1に導入される排ガス流の圧力損失を低減し、脱硫性能を向上させることができる。また、このような脱硫性能の向上に伴って、排ガスと吸収液5との気液比を低減させることができ、スプレヘッダ12の段数を減らすことで吸収塔本体1の高さを低くすることも可能となる。
以下、本発明の他の実施例について図面を用いて説明する。
図7には、本発明の他の実施例である湿式排煙脱硫装置の系統を示し、図8には、図7のB−B’線矢視断面図を示し、平面スプレノズル16からの噴霧液の軌跡を示している。なお、図8は、平面スプレノズル16の位置や噴霧液の軌跡が分かりやすいように模式的に示した図であり、一部壁面等の図示を省略している。
本実施例は、入口ダクト2の支持部である支持ポスト15を管状とし、吸収液5の循環配管として使用して、この支持ポスト15に平面スプレノズル16を設けている点で実施例1(図1、図2)と異なる。支持ポスト15は入口ダクト2の底面を貫通してスプレ配管19が挿入されている。したがって、スプレ配管19は支持ポストとしての機能もあり、支持ポスト15と同視される。そして、支持ポスト15の下部は循環タンク6に接続しており、循環タンク6内の吸収液5が吸収液循環ポンプ4によって支持ポスト15に送液されることで、平面スプレノズル16に吸収液5が供給される。支持ポスト15を吸収液5の循環配管に利用することで、湿式排煙脱硫装置の構成が簡素になってコストも抑えられる。なお、全ての支持ポスト15に平面スプレノズル16を設ける必要はないが、複数設置する。
そして、本実施例においても、実施例1と同様な効果を奏することが可能である。
すなわち、平面スプレノズル16からは排ガスの導入方向に沿って吸収液5が噴霧されるため、吸収塔本体1の入口における排ガス流の圧力損失が増大することを抑制できる。そして、図8に示すように、平面スプレノズル16からの吸収液5の液膜17により、スプレヘッダ12のスプレノズル13からの吸収液5が入口ダクト2に飛散することを防止できる。また、平面スプレノズル16から噴霧される吸収液5の液膜17は噴霧中心から左右に広がるため、隣接する液膜17間の隙間18はほとんど生じず、効率良く吸収液5と排ガスとの気液接触が行われ、排ガス中のSOを吸収することができ、排ガスの吸収塔本体1への導入時に排ガスを脱硫することが可能となる。
このとき平面スプレノズル16からは吸収液5をやや下方に(概ね水平面から60度以内)傾斜させて排ガスに噴霧すると気液接触の効率も良くなる。
そして、上記(1)式に示すように、平面スプレノズル16からの噴霧液の水平方向の速度を入口ダクト2から導入される排ガスの流速よりも高速にすることで、排ガスは平面スプレノズル16から噴霧される吸収液の流れに沿って吸収塔本体1に導入されるため、排ガス流の圧力損失をより一層低減できる。したがって、湿式排煙脱硫装置に排ガスを導入するのに用いるファン(図示せず)の動力を大きくする必要もなくなる。
更に、支持ポスト15(スプレ配管19)には、上下方向に複数の平面スプレノズル16を設けると良い。平面スプレノズル16の数を増やすことで、平面スプレノズル16から噴霧される吸収液と排ガスとの気液接触の効率が向上し、SOの吸収効率をより一層高めることができるため、吸収塔内のスプレヘッダ12の段数を減らして、吸収塔本体1の高さを低くすることも可能となる。
また、その場合に、支持ポスト15(スプレ配管19)の上部の管径を小さく、下部の管径を大きくしたり、又は上方ほど管径を小さくしたりすると以下のような効果がある。
循環ポンプ4により吸収液5を汲み上げる場合、上方ほど汲み上げ量が少なくなるため、支持ポスト15の管径が一定であると、上方の平面スプレノズル16ほど噴霧量(噴霧圧力)が少なくなってしまう。
しかし、支持ポスト15の上部の管径を小さく、下部の管径を大きくして支持ポスト15の管内の吸収液量を一定にすると、上方の平面スプレノズル16の噴霧圧力が下がることなく、上下方向に複数設けた平面スプレノズル16から均等に同量の吸収液5を噴霧できる。
なお、支持ポスト15の断面形状は円形に限らず、四角形などの多角形でも良い。そして、上記と同じ理由でスプレヘッダ12も支持ポスト15のように先端ほど管径を小さくしても良い。
本実施例によっても、吸収塔本体1の入口部や入口ダクト2、支持ポスト15などに石膏が固着することを防止できると共に、吸収塔本体1に導入される排ガス流の圧力損失を低減し、脱硫性能を向上させることができる。
また、本実施例においても、平面スプレノズル16から噴霧される液滴径を、スプレヘッダ12に設置されたスプレノズル13からの噴霧液の液滴径よりも大きくしたり、平面スプレノズル16の設置間隔を2.5m程度とし、支持ポスト15の設置位置によっては平面スプレノズル16の設置位置を吸収塔本体1の内壁面から入口ダクト2側へ0.5m程度ずらしたり、平面スプレノズル16として前記平面広角スプレノズルを用いたりしても良いことは言うまでもない。
湿式排煙脱硫装置に限らず、その他の湿式排煙装置にも利用可能性がある。
1 吸収塔本体 2 入口ダクト
3 出口ダクト 4 循環ポンプ
5 吸収液 6 循環タンク
7 撹拌機 8 空気供給管
9 ミストエリミネータ 10 吸収液抜出し管
11 循環配管 12 スプレヘッダ
13 スプレノズル 14 ひさし
15 支持ポスト 16 平面スプレノズル
17 液膜 18 液膜間の隙間
19 スプレ配管

Claims (5)

  1. ボイラを含む燃焼装置から排出される排ガスを略水平方向に導入する入口部と、該入口部の上方に設けられ、入口部から導入された前記排ガスに、該排ガス中の硫黄酸化物を吸収する吸収液を噴霧するスプレノズルを有する吸収部と、前記入口部の下方に設けられ、前記スプレノズルから噴霧した吸収液を貯留する貯留部と、前記貯留部内の吸収液を前記スプレノズルに循環する循環部と、前記吸収部を通過した排ガスを排出する出口部とを設けた吸収塔を備えた湿式排煙脱硫装置において、
    前記吸収塔の入口部の上部に、吸収塔内に向かって吸収液を噴霧すると共に、その噴霧形状が前記スプレノズルから噴霧されて落下する噴霧吸収液に対向する方向に平面部を有する平面状となる平面スプレノズルを複数設けたことを特徴とする湿式排煙脱硫装置。
  2. 前記平面スプレノズルからの噴霧液の水平方向の噴霧速度が前記入口部に導入される排ガス流速よりも大きい速度であることを特徴とする請求項1に記載の湿式排煙脱硫装置。
  3. ボイラを含む燃焼装置から排出される排ガスに該排ガス中の硫黄酸化物を吸収する吸収液を噴霧するスプレノズルを有する吸収部と該スプレノズルから噴霧した吸収液を貯留する貯留部と前記貯留部内の吸収液を前記スプレノズルに循環する循環部とを設けた吸収塔と、前記吸収部の下方であって前記貯留部の上方に設けられ、前記排ガスを吸収塔に略水平方向に導入する入口ダクトと、該入口ダクトから吸収塔に導入されて吸収部を通過した排ガスを吸収塔から排出する出口ダクトとを備えた湿式排煙脱硫装置において、
    前記入口ダクト内の吸収塔近傍に、入口ダクトを支持する管状の支持部を複数立設し、
    該複数の管状の支持部のうち二以上の管状の支持部の上部に、吸収塔内に向かって吸収液を噴霧すると共に、その噴霧形状が前記スプレノズルから噴霧されて落下する噴霧吸収液に対向する方向に平面部を有する平面状となる平面スプレノズルを設け、
    該平面スプレノズルへ前記貯留部内の吸収液を供給するために前記平面スプレノズルを設けた管状の支持部を前記貯留部に接続したことを特徴とする湿式排煙脱硫装置。
  4. 前記平面スプレノズルを前記管状の支持部の上下方向に複数設けたことを特徴とする請求項3に記載の湿式排煙脱硫装置。
  5. 前記平面スプレノズルからの噴霧液の水平方向の噴霧速度が吸収塔に導入される排ガス流速よりも大きい速度であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の湿式排煙脱硫装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104289090A (zh) * 2014-07-21 2015-01-21 泉州市天龙环境工程有限公司 一种氨法脱硫装置及方法
CN109173672A (zh) * 2018-10-25 2019-01-11 哈尔滨理工大学 锅炉烟气新型脱硫装置

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