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JP2013030939A - 撮像装置 - Google Patents

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JP2013030939A
JP2013030939A JP2011164767A JP2011164767A JP2013030939A JP 2013030939 A JP2013030939 A JP 2013030939A JP 2011164767 A JP2011164767 A JP 2011164767A JP 2011164767 A JP2011164767 A JP 2011164767A JP 2013030939 A JP2013030939 A JP 2013030939A
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Abstract

【課題】 要求される動画の仕様に従い、撮像素子読出し方式を最適化することが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】 撮影モードに応じて、撮像素子からの画素の信号読出し動作として、(a)撮像素子の全ての画素の信号を読み出す第1の読出し動作、(b)撮像素子の行方向及び列方向ともに間引きして画素の信号を読み出す第2の読出し動作、(c)間引きされた特定の行においてのみ行方向における全ての画素の信号を読み出す第3の読出し動作、のうちのいずれかが選択される。撮影処理において、前記選択された信号読出し動作を実行して得られた画素の信号を用いて静止画又は動画が生成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像素子を有する撮像装置に関し、特に静止画撮影と動画撮影とを実行可能な撮像装置に関する。
最近のデジタルスチルカメラ等の撮像装置に搭載されている固体撮像素子は、その画素数が大幅に増大し、高精細な静止画像を撮影可能となっている。さらに、静止画像だけでなく、動画像の表示・記録が可能な電子カメラも実現されている。
動画像を表示・記録する場合には、より高精細な時間方向の解像力を得るために、最低でも24コマ〜30コマ/秒程度のフレームレートを確保する必要がある。
また近年では、60コマ/秒、またはそれ以上のフレームレートを記録する撮像装置や、このフレームレートの動画データを再生する再生装置の技術開発も進められている。
高精細な静止画を撮影可能で、かつ動画記録も可能とする撮像装置においては、静止画撮影時の高画素数の画像データの生成処理と、動画撮影時の高フレームレートの読出し処理を両立させるために、動画撮影時には固体撮像素子の出力画素数を低減させている。
例えば、固体撮像素子の全画素領域の読出しを高速に行う場合には、固体撮像素子の水平方向、垂直方向それぞれ所定画素数おきに読み出す、いわゆる間引き読出しを行うことにより、出力画素数を低減することができる。
他の出力画素数の低減方法としては、いわゆる画素混合による画素加算間引き読出しが知られている。この画素加算間引き読出しは、単純に間引き読出しを行うと、空間的にサンプリング周波数が低減し、空間的な折返しノイズが増加するため、固体撮像素子上で、実際には読出しを行わない画素出力を実際に読出しを行う画素出力に加算して、読み出すものである。
このような画素加算間引き読出しについては、例えば特許文献1に、水平、垂直方向のいずれか、あるいは両方の撮像素子からの出力を1/(2n+1)に間引く、あるいは画素加算したのちに間引く方法が提案されている。
また、特許文献2には、水平、垂直方向のいずれかの間引き率を変化させた場合に後段で画像サイズを維持するように画素補間処理を行う方法が開示されている。
また、静止画撮影時も含めた、撮像素子そのものの読出し速度向上のための取り組みも進められている。CMOS型撮像素子においては同時に複数画素の信号を読み出す多チャネル化等の手法により静止画撮影時、動画撮影時とも読出し速度向上の手法が採られている。
特開2002−135793号公報 特開2003−234964号公報
上述の特許文献に開示された従来技術を用いると、読み出すべき画素数は、例えば水平、垂直方向においてそれぞれ1/3に間引く場合、総画素数の1/9となり、大幅な読出し時間の短縮が可能となり、所望のフレームレートを実現しやすくなる。
また、フレームレートに対して実際の読出し時間が短ければ、不要期間に撮像素子や周辺回路ブロックの消費電力を適宜オフ又は低減することで平均の消費電力を抑える効果がある。
しかしながら、例えば水平、垂直方向においてそれぞれ1/3に間引く場合、撮像素子の3×3画素の領域を1画素の出力に圧縮することになる。ここで、R,G,G,Bの各色からなるベイヤ配列の撮像素子を考えると、Rが3×3画素の中心にある場合は3×3画素の中に他のR画素は存在しない。B画素が中心にある場合も同様である。一方、G画素が中心にある場合には3×3画素内に他に4個のG画素が存在することになる。
したがって、この3×3の間引き後の単位画素内での画素加算を考えると、Gについてはこの単位画素内で他のG画素の出力との加算を行うことができるが、R,Bは不可能であることがわかる。
R,B画素については加算効果が得られないため、R,Bに関しては単純な間引き動作時と同じように折り返しノイズが発生するという問題がある。
さらに、3×3画素のさらに周辺のR,B画素の出力を用いて同色の加算処理を行うことも可能である。しかし、これを行うと折り返しノイズは低減するものの、実質的に隣接する画素出力との加算平均処理を行うことと等価であるため、解像度が低下するという課題が生じる。
また、上述の特許文献に開示された従来技術では、水平、垂直方向とも1/(2n+1)に間引くこととしているため、水平、垂直方向とも1/3間引き時に1/9の画素数となる。また、その次の間引き率である水平、垂直方向とも1/5間引き時には画素数は1/25となり、間引きの変化率は2.8倍となる。この変化率は、動画フォーマットで一般的なフルHD(1920×1080、約207万画素)とHD(1280×720、約92万画素)との比2.24倍よりもやや大きい。したがって、この間引きの変化率は、フルHDとHDの2つのフォーマットに対応させることを考えると大きすぎである。
間引き処理を撮像素子内の画素加算動作で行うためには、加算時の切り替え回路を組み込む必要がある。しかし、そのために複雑な回路を組み込むことは、回路規模の増大、配線レイアウト上の制約から困難である。そのため、撮像素子内の回路で、高解像度及び折り返しノイズの対応に加え、所望の間引き率の実現と読出し速度とを両立させることは非常に大きな課題であった。
一方、水平方向と垂直方向の動作に関しては回路的に独立性が高い。そのため、水平及び垂直を同時に1/(2n+1)間引きにするのではなく、水平又は垂直のいずれかを1/(2n+1)間引きにすることは回路規模的には比較的容易に実現可能である。
ただし、このような間引き処理の場合、撮像素子から読み出した画像の縦横比が異なるため、後段のA/D変換後のデジタル処理で、水平方向と垂直方向で異なる画像変倍率を乗じる処理を行う必要がある。
上述の特許文献2においては、間引き率は1/(2n+1)に限定されていないが、間引き率に応じて後段で水平方向と垂直方向で異なる画像変倍率を乗じる処理が開示されている。
しかし、いったん間引いた画像信号を後段で補間すると、解像度が低下し、画質の低下につながる。
そこで、本発明は、要求される動画の仕様に従い、撮像素子読出し方式を最適化することが可能な撮像装置を提供する。
本発明の一側面によれば、被写体像を光電変換する光電変換素子を含む複数の画素が行方向及び列方向に配置された撮像素子と、撮影モードを設定する設定手段と、前記設定された撮影モードに応じて、前記撮像素子からの画素の信号読出し動作として、(a)前記撮像素子の全ての画素の信号を読み出す第1の読出し動作、(b)前記複数の画素のうち、行方向及び列方向ともに間引きして画素の信号を読み出す第2の読出し動作、(c)前記複数の画素のうち、間引きされた特定の列においてのみ行方向における全ての画素の信号を読み出す第3の読出し動作、のうちのいずれかを選択する選択手段と、撮影処理において、前記選択された信号読出し動作を実行して得られた画素の信号を用いて静止画又は動画を生成する処理手段とを有することを特徴とする撮像装置が提供される。
本発明によれば、要求される動画の仕様に従い、撮像素子読出し方式を最適化することが可能な撮像装置を提供することができる。
実施形態における撮像装置の構成例を示すブロック図。 実施形態における撮像装置の動作例を示すフローチャート。 実施形態における撮像装置の静止画撮影時の動作例を示すフローチャート。 実施形態における撮像装置の静止画撮影時の撮影動作を示すフローチャート。 実施形態における撮像装置のDSPの構成を示すブロック図。 実施形態における撮像装置の動画撮影時の動作例を示すフローチャート。 実施形態における撮像装置の静止画用読出し動作を示す図。 実施形態における撮像装置の動画撮影時の水平画素加算、垂直間引き読出し動作を示す図。 実施形態における撮像装置の動画撮影時の水平全画素読み、垂直間引き読出し動作を示す図。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。図示の如く、本実施形態の撮像装置は、撮像素子101、AFE(アナログ・フロント・エンド)102、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)103、タイミング発生回路104、CPU105を備える。
撮像素子101は、被写体像を光電変換する光電変換素子を含む複数の画素が行方向及び列方向に配置されたものである。なお、本明細書においては、「行方向」及び「列方向」のことをそれぞれ、「水平方向」及び「垂直方向」ともいう。撮像素子101は例えばCMOSセンサであり、CMOSセンサの内部にISO感度に応じてゲインを切り替える不図示のアンプ回路が内蔵されている。また、このCMOSセンサは、画素の信号読出し動作モードとして、先に説明したような、以下のモードを有する。
(1)全画素を読み出す全画素読出しモード。
(2)画素を間引きして読み出す間引き読出しモード。
(3)間引き読出しモード時にCMOSセンサ上の複数の画素の出力を加算平均して出力する画素加算間引き読出しモード。
(4)水平、垂直方向の読出し開始位置、読出し終了位置を選択し、切出し位置を切り替え可能な切出し読出しモード。
これらの読出し方式について、図7を参照して説明する。同図は、通常の全画素読出しを示しており、図の左側に撮像素子101の物理的な画素配置を示している。各画素に記載のR,Gr,Gb,Bは原色ベイヤ−配列されたカラーフィルタの色を示している。
この撮像素子を水平方向、垂直方向に順次スキャンし、全画素の出力を時系列に得ることにより得られる画像イメージを同図右側に示している。この場合、全画素読出しであるので、当然得られる画像イメージも、物理配置と同様となる。
AFE102は、撮像素子101からの信号をアナログ−デジタル変換するA/D変換器を内蔵しており、ダークオフセットレベルをクランプする機能を備えている。DSP103は、AFE102からのデータに対して各種補正処理及び現像、圧縮処理を行う。また、DSP103は、ROM106、RAM107等の各種メモリの制御を行ったり、記録媒体108への画像データの書込み処理等を行ったり、LCD114に対して各種データの表示処理を行う。また、DSP103は、内部にキズ画素補正回路を有しており、指定された画素の出力データを周辺の画素の出力データを用いて補正する機能を有している。
タイミング発生回路104は、CPU105からの指示により、撮像素子101、AFE102及びDSP103にクロック信号や制御信号を供給し、DSP103と協働し、CMOSセンサの各種読出しモードに対応したタイミング信号を生成する。
CPU105は、DSP103及びタイミング発生回路104の制御並びに測光・測距等の不図示の各部を使ったカメラ機能の制御を行う。CPU105には、例えば、電源スイッチ109、第一段目のシャッタースイッチSW1 110、第二段目のシャッタースイッチSW2 111、モードダイアル112及びISO感度設定スイッチ113が接続されている。CPU105は、これらのスイッチ及びダイアルの設定状態に応じた処理を実行する。
ROM106は、撮像装置の制御プログラム(即ちCPU105が実行するプログラム)及び各種補正データ等を記憶しており、一般的にはフラッシュメモリを用いている。RAM107は、DSP103により処理される画像データ及び補正データ等を一時的に記憶する。CPU105が処理時に使用する各種補正データはROM106に記憶されており、撮影時にRAM107に展開されて使用される。また、RAM107は、ROM106より高速のアクセスが可能なように構成されている。
記録媒体108としては、例えば撮影された画像を保存するメモリカード等が用いられる。記録媒体108は、例えば不図示のコネクタを介してDSP103に接続される。
電源スイッチ109は、撮像装置を起動させる際にユーザにより操作される。
シャッタースイッチSW1 110は、測光処理、測距処理等の動作開始を指示する際にユーザにより操作される。シャッタースイッチSW2 111は、不図示のミラー及びシャッターを駆動し、撮像素子101から読み出した信号をAFE102及びDSP103を介して記録媒体108に書き込む一連の撮像動作の開始を指示する際にユーザにより操作される。モードダイアル112は、撮像装置の撮影モードを選択する際にユーザにより操作される。ISO感度設定スイッチ113は、撮像装置の撮影ISO感度を設定する際にユーザにより操作される。LCD114は、カメラの情報を表示し、撮影した画像を再生表示し、あるいは動画像データを表示する。
次に、上述のように構成された撮像装置の制御方法について説明する。
図2は、実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。この制御は、主にCPU105により実行される。
まず、S201において電源スイッチ109がONされているか否かを判定し、ONになっていることを検出するまでこの判定を繰り返す。そして、電源スイッチ109がONにされると、S202へ進む。S202では、バッテリのチェックを行う。撮影のために十分な電力が供給できないと判断された場合は、S211にて例えばLCD114に警告表示を行い、再度、電源スイッチがオンされるのを待つ。電力を十分供給できると判断された場合には、S203にて記録媒体のチェックを行う。S203にて記憶媒体がセットされていない、あるいは記録できる容量が不十分である場合には、S211に進み、LCD114にて警告表示を行う。
十分な容量の記録媒体がセットされていることが確認されたら、S204にてモードダイアル112が静止画撮影モードに設定されているか動画撮影モードに設定されているかの判定を行う。静止画撮影モードに設定されていればS205の静止画撮影に進み、動画撮影モードに設定されていればS206の動画撮影に進む。
以下、S205の静止画撮影の動作を図3のフローチャートに従い説明する。S301では、シャッタースイッチSW1 110がONしているか否かを判定し、ONになっていることを検出するまでこの判定を繰り返す。そして、シャッタースイッチSW1 110がONにされると、S302に進む。
S302では、不図示の測光制御部及び測距制御部を用いて、絞り値及びシャッター速度を決定する測光処理、撮影レンズ焦点を被写体に合わせる測距処理を行う。
次に、S303において、シャッタースイッチSW2 111がONしているか否かを判定し、ONになっていることを検出するまでこの判定を繰り返す。シャッタースイッチSW1が押されていないことをS304にて検出したら、再度S301にてシャッタースイッチSW1が押されるのを待つ。シャッタースイッチSW2 111がONにされると、S305に進む。
S305では、撮影処理を実行する。この撮影処理の詳細については後述する。次に、S306において、DSP103に撮影した画像データの現像処理を行わせる。続いて、S307において、DSP103に現像処理の終了した画像データに対する圧縮処理を行わせ、RAM107の空き領域に格納させる。
そして、S308において、RAM107に格納されている画像データをDSP103に読み出させ、記録媒体108への記録処理を実行させる。記録処理終了後に、S309にて電源スイッチのチェックを行う。電源スイッチがオフされていなければ、再度S301へ戻り、次の撮影に備え、電源スイッチがオフされていることを検出した場合には、図2のS201に戻り再度電源スイッチがオンされるのを待つ。
次に、S305の撮影処理の詳細について、図4のフローチャートに従い説明する。まず、S400で、ISO感度設定SWにて設定された感度となるよう撮像素子101内のアンプゲインや、AFE102内部のゲイン等を設定する。次にS402において、ミラーをミラーアップ位置に移動させる。次に、S403において、S302の測光処理において取得した測光データに基づいて、所定の絞り値まで絞りを駆動する。次いで、S404において、撮像素子101の電荷を消去する(クリア)。その後、S405において、撮像素子101での電荷蓄積を開始する。
続いて、S406において、シャッターを開き、S407にて撮像素子101の露光を開始する。そして、S408において、測光データに従って露光終了時間が経過するまで待機し、露光終了時間が経過すると、S409において、シャッターを閉じる。
次に、S410において、開放の絞り値まで絞りを駆動する。次いで、S411において、ミラーダウン位置までミラーを駆動する。その後、S412において、設定した電荷蓄積時間が経過するまで待機し、電荷蓄積時間が経過すると、S413において、撮像素子101の電荷蓄積を終了する。
続いて、S414において、撮像素子101の信号を読み出す。また、ダークオフセットレベルをクランプする機能を備えたAFE102は、撮像素子101の不図示のオプティカルブラック部からの出力を用いて、クランプ動作を行う。AFE102から入力されたデータは、DSP103で、S306、S307、S308の現像、圧縮、記録といった各種処理動作が行われる。
図5のDSP103の構成図を用いて、その動作を説明する。図示の如く、DSP103は、水平変倍部1032、画像生成部1033、変倍部1034、動画像生成部1035、メモリ制御部1036、記録媒体制御部1037、及び、上記各部を接続するバス1031で構成される。
静止画撮影時における水平方向と垂直方向の倍率は等しいため、DSP103では水平方向の画像サイズを縮小する水平変倍処理を行う必要はない。画像生成部1033は、入力されたRGBデータに対して、現像、圧縮等の演算処理を行って画像データを生成し、記録媒体制御部1037を制御して記録媒体に記録する。
次に、S206の動画撮影の動作を図6のフローチャートに従い説明する。なお、本実施形態においては、動画撮影モードに関して、次のような仕様を想定している。すなわち、(1)動画撮影モードになると、不図示のミラーをアップし、シャッターを開き、撮像素子から読み出される画像データを現像しLCD上に表示し続けるモニター動作を行う。
(2)シャッタースイッチSW2 111が押されている間、動画データを記録媒体108に記録する。
(3)モードダイアル112の設定が変更されたとき、又は、電源スイッチ109がオフされるときに、動画撮影モードを終了する。
また、記録される動画像の大きさ、位置、フレームレート等は別途不図示の設定部によって設定できるものとする。
動画撮影時の撮像素子の読出し方法、画像の大きさ、位置、フレームレートの組み合わせの例として本実施形態では次のような設定を想定している。
1:高速動画モード
まず図7に静止画撮影時の撮像素子の画素の対応を示す。撮像素子上の画素は水平、垂直方向とも順次走査され、全ての画素の信号が読み出される(第1の読出し動作)。
これに対し、高フレームレートの動画撮影を行う高速撮影モードでは、図8に示すように、読出し対象行の読出し動作前に、水平方向に2画素離れた両隣の同色画素の出力との間で加算平均化処理を行う。
撮像素子内にアナログ的に画素出力を混合する手段を有し、読出し前に水平方向に2画素離れた同色画素との画素混合動作を行う。これにより読み出される画素の出力は周辺画素との平均値出力となる。
次に、行方向(水平方向)及び列方向(垂直方向)ともに間引きして画素の信号を読み出す(第2の読出し動作)。例えば、水平転送時に水平方向に3画素ずつ間引いて読み出す。これより、水平方向の読出し画素数は静止画読出し時の1/3となる。さらに、垂直読出し時にも3画素ずつ間引いて読み出す。これにより、垂直方向の読出し画素数は静止画読出し時の1/3となる。
この結果、図8の下段に示すように、出力画像のサイズは、静止画サイズを基準としたとき、水平、垂直とも1/3となる。トータルの読出し画素数は1/9となり、大幅な読出し時間の短縮が可能である。
動画の出力サイズはHDサイズ、フレームレートは60fpsである。
2:高解像度モード
高解像度モードでは、間引きされた特定の行においてのみ行方向(水平方向)における全ての画素の信号を読み出す(第3の読出し動作)。図9は水平方向は全画素読出し、垂直方向は等間隔に3画素中1画素を読み出す1/3間引き読出しのイメージを示している。この図9の例に示されるように、読出し対象行の水平方向は間引くことなく全画素読み出す。一方、垂直読出し時には3画素ずつ間引いて読み出す。これにより、垂直方向の読出し画素数は静止画読出し時の1/3となる。
この結果、図9の下段に示すように、出力画像のサイズは、静止画サイズを基準としたとき、水平方向は静止画と同じ、垂直方向は1/3となる。
動画の出力サイズはHDサイズ、フレームレートは30fpsである。
3:低消費電力モード
撮像素子を行方向(水平方向)において同色3画素を加算することにより該3画素中1画素のみを読み出す、1/3加算間引き読出しを行う。列方向(垂直方向)についても、3画素中1画素のみ読み出す、1/3間引き読出しを行う。読出し方法は、上述の高速動画モードと同じでよい。
動画の出力サイズはHDサイズ、フレームレートは30fpsである。
いずれの場合においても、ここには記載していないが垂直方向においても画素混合が可能な撮像素子においては垂直方向も合わせて画素混合を行うことで、水平、垂直両方向の空間サンプリング時の信号の折り返し成分除去が可能となる。
上記の読出し方式は、CMOS型撮像素子を想定しており、水平、垂直方向のシフトレジスタのシフト動作を読出し方式ごとに切り替えることにより各種の読出し方式に対応可能である。
以下、これを踏まえてS206の動画撮影処理を説明する。S204にて動画撮影モードであると判断されると、図6に示す動画撮影モードに入る。まずS600にて動画モードの設定を行う。この設定はモードダイアル112にて高速動画モード、高解像度モード、低消費電力モードが選択できるものとする。
S602にて不図示のミラーアップ及び不図示のシャッターの開動作を行う。これにより撮像素子101に常時被写体像が入射するようになる。
次にS603にてシャッタースイッチSW2 111が押されているかどうか判別する。SW2 111が押されていなければ、LCD114への画像データのモニター表示のみを繰り返すモニター動作を行い、SW2 111が押されていれば同時に記録媒体に動画像データを書き込む記録動作に入る。
以下モニター動作時について説明する。S603にてシャッタースイッチSW2がオフであると判断されたときは、まずS604にて、現在記録動作中であれば記録動作を停止する処理を行う。現在記録動作を行っていない場合には何もしない。その後、S606にて、露出調整を行う。
露出調整は直前に撮影した画像から露光量を判断し、適切な露光量となるように、レンズの絞りや、ゲイン設定を行うことによって実行される。動画撮影の最初は直前のデータが存在しないため、初期設定値によって制御される。
以降、S607にて動画撮影処理を行う。動画撮影時、撮像素子101は、タイミング発生回路104からの駆動信号によって、電荷クリア−蓄積−読出しを繰り返す動作を継続する。ここで、撮像素子101は、タイミング発生回路104にて設定された動画像の大きさに対応した読出し方式の動画撮影モードで駆動し、所定のフレームレートで読出し動作を繰り返す。DSP103にて、現像処理、動画像生成、及びモニター表示のための圧縮処理を行い、その結果をカメラのLCD114に表示する。動画撮影時は、S607の中でこの一連の動作を必要なフレームレートで繰り返すこととなる。
S603にて、SW2 111が押されていると判別された場合には、S605にて記録動作を開始する。記録動作が設定されると、DSP103にて、現像処理を、S607にて動画像生成及びモニター表示のための圧縮処理を行い、その結果をカメラのLCD114に表示する。動画撮影時はS607の中でこの一連の動作を必要なフレームレートで繰り返すこととなる。この結果を記録媒体108に書き込み保存していく。以降、SW2 111がオフするまで記録動作を継続する。
もちろん、安全のために、SW2 111がオフしていなくても、所定時間が経過した場合や、記録媒体108の残り容量が不足するような場合には記録動作を停止してもかまわない。なお、S612にて電源スイッチのオン状態が検出されている場合には、S613にてモードダイアルの状態の検出を行う。
S612で電源スイッチがオフにされたとき、又は、S613で静止画撮影モードが選択されたときは、それぞれ、S614、S615の動画終了処理に進む。具体的には、S614、S615では、記録動作時であれば記録動作の終了を行い、撮像素子101の駆動停止、DSP103の読出し処理の停止を行い、不図示のシャッターを閉じ、不図示のミラーをダウンし、それぞれS201、S204に移行する。
次に、動作モードごとのS607でのDSP103内の処理を、図5を参照して説明する。
1:高速動画モード
高速動画モードでは、静止画の水平方向1/3、垂直方向1/3の画素数のデータを処理することになる。このときの撮像素子から読み出される画素の様子及び全体の画素サイズについて説明する。DSP103に入った画像データはまず、撮像素子の縦横の画素数の比率を動画のアスペクト比に揃える切出し処理に付される。これは、メモリ制御部1036にて、入力された画像データに対して必要な領域のみのデータをメモリに書き出すことで実現される。
その後、画像生成部1033で、切出し後の画像データのRGBデータに対して現像等の演算処理が行われる。次に、変倍部1034で、所定の動画サイズへ水平、垂直方向の変倍処理が行われ、その後、動画像生成部1035で、所定のフレームレートで生成される画像データが圧縮符号化されて、最終的な動画データが生成される。
なお、本モードでは読出し画素数を1/9に削減したため、読出し速度の向上が図られ60fpsを実現することが可能となるので、DSP103は60fpsに対応した処理を行うこととなる。
2:高解像度モード
高解像度モードでは、水平方向は静止画と同じ画素数、垂直方向は1/3の画素数のデータを処理する。よって、高速動画モードに比べると概略3倍の読出し時間を要するため、60fpsでの動作は困難である。また、水平方向と垂直方向の倍率が異なるため、DSP103では水平方向の画像サイズを縮小する水平変倍処理を行う必要がある。撮像素子上で水平画素加算を行うと単純な処理、例えば加算平均処理などに限定されてしまう。これに対し、DSP103では、水平変倍部1032にて水平変倍処理のアルゴリズムとして各種フィルタ処理を適用する縮小アルゴリズムに基づいて演算することが可能である。
これにより、撮像素子での画素加算平均を算出する場合に比較し、より高精細で、かつ折り返しノイズの影響を受けない高品質な縮小画像を得ることが可能である。
上述の処理は、図5に示したような専用の処理回路で処理するように記載しているが、DSP用のプログラムによって上述の処理を実行させることも可能である。
次に、高速動画モードと同じように、撮像素子の縦横の画素数の比率を動画の画素数の縦横比に揃える切出し処理を行う。これは、メモリ制御部1036にて、入力された画像データに対して必要な領域のみのデータをメモリに書き出すことで実現される。
その後、画像生成部1033で、切出し後の画像データのRGBデータに対して現像等の演算処理が行われる。次に、変倍部1034で、所望の動画サイズへ水平、垂直方向の変倍処理が行われ、その後、動画像生成部1035で、所定のフレームレートで生成される画像データが圧縮符号化されて、最終的な動画データが生成される。
なお、本モードでは読出し画素数は静止画の1/3にしか削減されていないため、読出し速度は高速動画モードと比較すると向上しておらず、30fpsのフレームレートとして処理される。よってDSP103は30fpsに対応した処理を行うこととなる。
3:低消費電力モード
低消費電力モードにおいては、動作シーケンスそのものは高速動画モードと同じである。ただし、フレームレートを30fpsとしている。つまり、1フレームの時間(1/30sec)の間で撮像素子の読出しに要する時間は60fpsの場合と同じであるため、少なくともフレーム毎に1/60sec以上の垂直ブランキング時間が発生する。この期間にタイミング発生回路104や、CPU105からの指示により、撮像素子101やAFE102、DSP103内の撮像系の回路ブロック等のパワーコントロールを行うことで、単位時間当たりの消費電力を低減できる。そのため、電池で動作する撮像装置においては電池あたりの記録時間を大幅に伸ばす効果がある。
以上説明したように、本実施形態では、同じサイズの動画出力を得る場合にも、動作モードに応じて撮像素子の読出し方法を切り替えるとともに、それぞれの読出し方式に対応した変倍処理を適切に行う。これにより、同一の撮像素子を用いたシステムにおいても条件に応じて、フレームレート優先、解像度優先、低消費電力優先、のいずれかを選択することも可能となる。
また、上述の実施形態では、水平変倍部1032は水平方向に限定して変倍処理を行う構成としているが、回路規模は大きくなるものの、水平、垂直方向に変倍できる構成であってもよい。その際に水平、垂直方向に独立して変倍率を設定できるようにしておき、垂直変倍率を1と設定しておけば、上述の実施形態と等価な構成とできる。
また、上述の実施形態では、静止画時の全画素読みと動画モード時の水平1/3間引き、垂直方向は1/3間引きの動作例の場合、変倍部1034に入力される画像データの縦横比は静止画時と同じであるため、水平、垂直とも同じ変倍率で対応できる。しかし、例えば水平変倍部1032の変倍率が正確に1/3と設定することができない場合には、変倍部1034側で水平の変倍率を垂直変倍率とは異なる値に設定するとよい。こうすることで、画像データのアスペクト比を静止画時と同一にすることが可能となる。

Claims (4)

  1. 被写体像を光電変換する光電変換素子を含む複数の画素が行方向及び列方向に配置された撮像素子と、
    撮影モードを設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された撮影モードに応じて、前記撮像素子からの画素の信号読出し動作として、
    (a)前記撮像素子の全ての画素の信号を読み出す第1の読出し動作、
    (b)前記複数の画素のうち、行方向及び列方向ともに間引きして画素の信号を読み出す第2の読出し動作、
    (c)前記複数の画素のうち、間引きされた特定の行においてのみ行方向における全ての画素の信号を読み出す第3の読出し動作、
    のうちのいずれかを選択する選択手段と、
    撮影処理において、前記選択された信号読出し動作を実行して得られた画素の信号を用いて静止画又は動画を生成する処理手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記設定手段により、静止画撮影モードが設定されたときは、前記選択手段は前記第1の読出し動作を選択し、
    前記設定手段により、高フレームレートの動画撮影を行う高速動画モード又は低消費電力優先の動画撮影を行う低消費電力モードが選択されたときは、前記選択手段は前記第2の読出し動作を選択し、
    前記設定手段により、高解像度の動画撮影を行う高解像度モードが設定されたときは、前記選択手段は、前記第3の読み出し動作を選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記処理手段により生成された動画のアスペクト比を前記静止画撮影モードにおいて生成される静止画のアスペクト比と同一にするよう前記動画の変倍処理を行う変倍手段を更に有することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記低消費電力モードにおいて生成される動画のフレームレートは前記高速動画モードにおいて生成される動画のフレームレートよりも低いことを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像装置。
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