JP2013090524A - 無停電電源システム - Google Patents
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Abstract
【課題】インバータの容量を小さく設定でき、装置を小型化及び安価にすることができる無停電電源システムを提供する。
【解決手段】直流入力を交流に変換して出力するインバータ7と、商用電源1からの交流電力を直流電力に変換し、インバータ7に出力するコンバータ8と、商用電源1及び2の瞬低及び停電を検出する検出回路15と、瞬低検出時にインバータ7に直流電力を供給する蓄電池4と、通常時は商用電源2からの交流電力を通常負荷6に供給し、瞬低が検出されると、インバータ7からの交流電力を通常負荷6に供給する無瞬断切換回路13とを備える。インバータ7は、瞬低が検出されると、過負荷耐量の領域を用いて、重要負荷5及び通常負荷6への電源供給を行う。無瞬断切換回路13は、停電が検出されると、通常負荷6への電力供給を停止させる。
【選択図】図1
【解決手段】直流入力を交流に変換して出力するインバータ7と、商用電源1からの交流電力を直流電力に変換し、インバータ7に出力するコンバータ8と、商用電源1及び2の瞬低及び停電を検出する検出回路15と、瞬低検出時にインバータ7に直流電力を供給する蓄電池4と、通常時は商用電源2からの交流電力を通常負荷6に供給し、瞬低が検出されると、インバータ7からの交流電力を通常負荷6に供給する無瞬断切換回路13とを備える。インバータ7は、瞬低が検出されると、過負荷耐量の領域を用いて、重要負荷5及び通常負荷6への電源供給を行う。無瞬断切換回路13は、停電が検出されると、通常負荷6への電力供給を停止させる。
【選択図】図1
Description
この発明は、停電時及び瞬低時のバックアップ電源として使用される無停電電源システムに関するものである。
コンピュータ等の重要負荷には、常時安定した質の良い電源が要求される。重要負荷には、瞬間的な停電も許されない。また、重要負荷には、停電が発生した後、5乃至10分程度は、給電の継続が求められる。このため、重要負荷に対して電源を供給するための装置として、常時インバータ給電方式の無停電電源装置(以下、「UPS」とも表記する)が用いられる。
図5は従来の常時インバータ給電方式の無停電電源装置を示す構成図である。
常時インバータ給電方式のUPS24には、入力端子24a及び24bに、商用電源25及び26が接続されている。UPS24の外部端子24cには、蓄電池27が接続されている。UPS24の出力端子24dには、重要負荷28が接続されている。
常時インバータ給電方式のUPS24には、入力端子24a及び24bに、商用電源25及び26が接続されている。UPS24の外部端子24cには、蓄電池27が接続されている。UPS24の出力端子24dには、重要負荷28が接続されている。
UPS24では、通常時、商用電源25からの交流電力が、交流入力遮断器29を介してコンバータ30に入力される。コンバータ30は、商用電源25からの交流電力を直流電力に変換してインバータ31に出力する。インバータ31は、コンバータ30からの直流電力を交流電力に逆変換して、無瞬断切換回路32に出力する。無瞬断切換回路32では、半導体スイッチ33をOFFに、コンタクタ34をONにして、インバータ31からの交流電力を重要負荷28に供給する。
35は入力端子24bと無瞬断切換回路32の半導体スイッチ33とに接続されたバイパス回路、36はバイパス回路35に備えられたバイパス入力遮断器である。無瞬断切換回路32は、コンバータ30或いはインバータ31が故障すると、半導体スイッチ33をONに、コンタクタ34をOFFに切り換えて、商用電源26からの交流電力を重要負荷28に供給する。
商用電源25及び26に停電が発生すると、コンバータ30が停止され、蓄電池27からの直流電力が、直流遮断器37を介してインバータ31に供給される。重要負荷28に対しては、通常時もインバータ31側から給電が行われている。このため、無瞬断切換回路32では、停電が発生しても、特に切換動作を行わない。重要負荷28に対しては、商用電源25及び26に停電が発生しても、インバータ31側からの給電が継続して行われる。
一方、コンピュータの付帯設備である空調機器等の通常負荷には、特に電源の質についての要求はない。通常負荷には、一般に、商用電源が供給される。また、通常負荷に対しては、停電時に継続して給電を行うことまでの要求はないものの、瞬間的な電圧の低下(以下、「瞬低」ともいう)が発生した際には、給電を継続したいといった要求がある。このため、通常負荷に対して電源を供給するための装置としては、常時商用給電方式の瞬低補償装置(以下、「SPS」とも表記する)が用いられる。
図6は従来の常時商用給電方式の瞬低補償装置を示す構成図である。
常時商用給電方式のSPS38には、入力端子38a及び38bに、商用電源25及び26が接続されている。SPS38の外部端子38cには、蓄電池27が接続されている。SPS38の出力端子38dには、通常負荷39が接続されている。
常時商用給電方式のSPS38には、入力端子38a及び38bに、商用電源25及び26が接続されている。SPS38の外部端子38cには、蓄電池27が接続されている。SPS38の出力端子38dには、通常負荷39が接続されている。
SPS38では、通常時、商用電源26からの交流電力が、バイパス回路40を介して無瞬断切換回路41に入力される。42はバイパス回路40に備えられたバイパス入力遮断器である。無瞬断切換回路41では、半導体スイッチ43をONに、半導体スイッチ44をOFFにして、商用電源26からの交流電力を通常負荷39に供給する。
SPS38では、通常時、商用電源25からの交流電力が、交流入力遮断器45を介してコンバータ46に入力される。コンバータ46は、商用電源25からの交流電力を直流電力に変換して、蓄電池27に供給する。これにより、蓄電池27が充電される。
商用電源25及び26に瞬低が発生すると、蓄電池27からの直流電力が、直流遮断器47を介してインバータ48に供給される。無瞬断切換回路41では、半導体スイッチ43をOFFに、半導体スイッチ44をONにして、インバータ48からの交流電力を通常負荷39に供給する。
上記コンピュータ及び空調機器の例でも示したように、UPS及びSPSは、同じシステム内で用いられることが一般的である。例えば、製造ラインのような負荷設備では、製造ラインを制御するための電源として、その性能面からUPSが用いられる。動力設備や空調設備のための電源として、運用面や経済性を考慮してSPSが用いられる。
下記特許文献1には、コンピュータや周辺機器等の負荷に対して、停電補償を行う電源装置が提案されている(例えば、特許文献1の図8参照)。
特許文献1に記載のものを含め、従来の電源装置では、同じシステム内でUPS及びSPSの双方の機能を用いる際に、構成が複雑化及び大型化し、高価になるといった問題があった。例えば、特許文献1に記載のものでは、コンピュータ機器等の重要負荷に必要な容量と空調機器等の通常負荷に対する容量との双方を考慮して、インバータの容量を設定しなければならない。このため、インバータが大型化し、システムが高価になるといった問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、同じシステム内でUPS及びSPSの双方の機能を用いる場合であっても、インバータの容量を小さく設定でき、装置を小型化及び安価にすることができる無停電電源システムを提供することである。
この発明に係る無停電電源システムは、直流入力を交流に変換して出力するインバータと、商用電源からの交流電力を直流電力に変換し、インバータに出力するコンバータと、通常時はインバータからの交流電力を重要負荷に供給し、インバータ又はコンバータに所定の異常が発生すると、商用電源からの交流電力を重要負荷に供給する第1無瞬断切換回路と、商用電源の瞬低及び停電を検出する検出回路と、検出回路によって商用電源の瞬低が検出されると、インバータに直流電力を供給するエネルギー蓄積部と、通常時は商用電源からの交流電力を通常負荷に供給し、検出回路によって商用電源の瞬低が検出されると、インバータからの交流電力を通常負荷に供給する第2無瞬断切換回路と、を備え、インバータは、検出回路によって商用電源の瞬低が検出されると、過負荷耐量の領域を用いて、重要負荷及び通常負荷への電源供給を行い、第2無瞬断切換回路は、検出回路によって商用電源の停電が検出されると、通常負荷への電力供給を停止させるものである。
この発明に係る無停電電源システムであれば、同じシステム内でUPS及びSPSの双方の機能を用いる場合であっても、インバータの容量を小さく設定でき、装置を小型化及び安価にすることができる。
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図において、同一又は相当する部分には、同一の符号を付している。重複する説明については、適宜簡略化或いは省略している。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における無停電電源システムを示す構成図である。
図1において、1は交流入力用の商用電源、2はバイパス入力用の商用電源である。商用電源1は、電源装置3の入力端子3aに接続されている。商用電源2は、電源装置3の入力端子3bに接続されている。4はエネルギー蓄積部からなる蓄電池である。蓄電池4は、電源装置3の外部端子3cに接続されている。
図1はこの発明の実施の形態1における無停電電源システムを示す構成図である。
図1において、1は交流入力用の商用電源、2はバイパス入力用の商用電源である。商用電源1は、電源装置3の入力端子3aに接続されている。商用電源2は、電源装置3の入力端子3bに接続されている。4はエネルギー蓄積部からなる蓄電池である。蓄電池4は、電源装置3の外部端子3cに接続されている。
5は重要負荷、6は通常負荷である。重要負荷5は、常時安定した質の良い電源を要求する。重要負荷5は、停電発生時も給電の継続を要求する。重要負荷5は、電源装置3の出力端子3dに接続されている。
通常負荷6は、特に電源の質については要求しないが、瞬低発生時には、給電の継続を要求する。通常負荷6は、電源装置3の出力端子3eに接続されている。
通常負荷6は、特に電源の質については要求しないが、瞬低発生時には、給電の継続を要求する。通常負荷6は、電源装置3の出力端子3eに接続されている。
重要負荷5と通常負荷6とは、同一システム内に備えられている。例えば、コンピュータ設備においては、コンピュータ機器が重要負荷5であり、コンピュータ室を空調するための空調機器が通常負荷6である。製造ラインにおいては、製造装置の制御用機器が重要負荷5であり、動力装置や空調設備等が通常負荷6である。
電源装置3は、インバータ7、コンバータ8、交流入力遮断器9、直流遮断器10、無瞬断切換回路11、バイパス入力遮断器12、無瞬断切換回路13、バイパス入力遮断器14、検出回路15を備えている。
インバータ7は、直流入力を交流に変換して出力する。
コンバータ8は、入力端子3aを介して商用電源1から供給される交流電力を、直流電力に変換してインバータ7に出力する。インバータ7は、コンバータ8から直流電力が供給されると、その直流電力を交流電力に変換して、無瞬断切換回路11及び13に出力する。
コンバータ8は、入力端子3aを介して商用電源1から供給される交流電力を、直流電力に変換してインバータ7に出力する。インバータ7は、コンバータ8から直流電力が供給されると、その直流電力を交流電力に変換して、無瞬断切換回路11及び13に出力する。
交流入力遮断器9は、入力端子3aとコンバータ8との間に接続されている。交流入力遮断器9が閉じていれば、商用電源1からの交流電力は、コンバータ8に入力される。交流入力遮断器9が開放されると、商用電源1からコンバータ8に対して交流電力は供給されない。
直流遮断器10は、外部端子3cとインバータ7との間に接続されている。直流遮断器10が閉じていれば、蓄電池4からの直流電力は、外部端子3cを介してインバータ7に入力される。インバータ7は、蓄電池4から直流電力が供給されると、その直流電力を交流電力に変換して、無瞬断切換回路11及び13に出力する。直流遮断器10が開放されると、蓄電池4からインバータ7に対して直流電力は供給されない。
無瞬断切換回路11は、インバータ7からの交流電力と商用電源2からの交流電力とを選択的に重要負荷5に対して出力する。無瞬断切換回路11には、切換用のコンタクタ16と半導体スイッチ17とが備えられている。コンタクタ16は、インバータ7と出力端子3dとの間に接続されている。インバータ7から出力された交流電力は、コンタクタ16を介して重要負荷5に供給される。
半導体スイッチ17は、バイパス回路18と出力端子3dとの間に接続されている。バイパス入力遮断器12は、バイパス回路18に備えられている。即ち、バイパス入力遮断器12は、入力端子3bと半導体スイッチ17との間に接続されている。バイパス入力遮断器12が閉じていれば、商用電源2からの交流電力は、バイパス回路18を介して半導体スイッチ17に入力される。バイパス入力遮断器12が開放されると、商用電源2から半導体スイッチ17に対して交流電力は供給されない。
無瞬断切換回路13は、インバータ7からの交流電力と商用電源2からの交流電力とを選択的に通常負荷6に対して出力する。無瞬断切換回路13には、切換用の半導体スイッチ19及び20が備えられている。半導体スイッチ19は、インバータ7と出力端子3eとの間に接続されている。インバータ7から出力された交流電力は、半導体スイッチ19を介して通常負荷6に供給される。
半導体スイッチ20は、バイパス回路21と出力端子3eとの間に接続されている。バイパス入力遮断器14は、バイパス回路21に備えられている。即ち、バイパス入力遮断器14は、入力端子3bと半導体スイッチ20との間に接続されている。バイパス入力遮断器14が閉じていれば、商用電源2からの交流電力は、バイパス回路21を介して半導体スイッチ20に入力される。バイパス入力遮断器14が開放されると、商用電源2から半導体スイッチ20に対して交流電力は供給されない。
検出回路15(検出手段)は、商用電源1及び2の瞬低を検出する機能を有している。検出回路15は、例えば、入力端子3aに入力される交流電圧(交流入力1a)が所定値に達していない場合に、商用電源1の瞬低を検出する。また、検出回路15は、商用電源1から供給される交流電圧が所定値に満たない状態(例えば、商用電源1の瞬低が検出される状態)が所定時間継続すると、商用電源1の停電を検出する。
同様に、検出回路15は、入力端子3bに入力される交流電圧(交流入力2a)が所定値に達していない場合に、商用電源2の瞬低を検出する。検出回路15は、商用電源2から供給される交流電圧が所定値に満たない状態(例えば、商用電源2の瞬低が検出される状態)が所定時間継続すると、商用電源2の停電を検出する。
上記構成を有する電源装置3において、インバータ7には、重要負荷5に対して安定した電源供給を行うために必要な容量が備えられている。しかし、インバータ7の容量設定に際して、通常負荷6に安定した電源供給を行うための容量は考慮されていない。例えば、インバータ7は、重要負荷5に必要な容量のみに基づいて、容量設定がなされている。このため、インバータ7の容量は、重要負荷5の継続動作に必要な容量と通常負荷6の継続動作に必要な容量とを合わせた容量よりも小さい。
図2乃至図4は、図1に示す無停電電源システムの動作を説明するための図である。以下に、図2乃至図4も参照し、上記構成を有する無停電電源システムの動作について、具体的に説明する。
図2は、商用電源1及び電源装置3が正常に動作している時の給電経路を示している。
商用電源1及び電源装置3が正常に動作している通常時、商用電源1からの交流入力1aは、交流入力遮断器9を介してコンバータ8に入力される。コンバータ8は、商用電源1からの交流電力を直流電力に変換して、インバータ7に出力する。
商用電源1及び電源装置3が正常に動作している通常時、商用電源1からの交流入力1aは、交流入力遮断器9を介してコンバータ8に入力される。コンバータ8は、商用電源1からの交流電力を直流電力に変換して、インバータ7に出力する。
インバータ7は、コンバータ8からの直流電力を交流電力に逆変換して、無瞬断切換回路11に出力する。無瞬断切換回路11は、インバータ7からの交流電力を、コンタクタ16を介して重要負荷5に供給する。通常時、無瞬断切換回路11は、コンタクタ16をONに、半導体スイッチ17をOFFにする。このため、重要負荷5に対しては、コンバータ8及びインバータ7を介した質の高い電源(交流出力22)を供給することができる。
商用電源2からの交流入力2aは、バイパス回路21を介して無瞬断切換回路13に入力される。無瞬断切換回路13は、商用電源2からの交流電力を、半導体スイッチ20を介して通常負荷6に供給する。通常時、無瞬断切換回路13は、半導体スイッチ20をONに、半導体スイッチ19をOFFにする。このため、通常負荷6に対しては、コンバータ8及びインバータ7を介していない高効率な電源(交流出力23)を供給することができる。
上記制御が行われている通常時にコンバータ8或いはインバータ7に故障(所定の異常)が発生すると、バイパス入力遮断器12が投入されてバイパス回路18が構成される。無瞬断切換回路11は、交流出力22の出力元を、コンタクタ16から半導体スイッチ17に無瞬断で切り換え、商用電源2からの交流電力を重要負荷5に供給する。即ち、コンバータ8等に故障が発生すると、無瞬断切換回路11は、コンタクタ16をOFFに、半導体スイッチ17をONにする。無瞬断切換回路11では、この切り換えを無瞬断で行う。このため、無瞬断切換回路11には、バイパス回路18側の切換手段として、半導体スイッチ17が採用されている。
その後、コンバータ8等が正常化すると、無瞬断切換回路11は、交流出力22の出力元を、半導体スイッチ17からコンタクタ16に切り換える。重要負荷5に対する供給電源をバイパス回路18側からインバータ7側に戻す場合は、インバータ7がバイパス回路18側の電源と同期を取りながらラップするように切り換えが行われる。このため、無瞬断切換回路11のインバータ7側に、高速でオンオフできる半導体スイッチを備える必要はない。無瞬断切換回路11には、インバータ7側の切換手段として、コンタクタ16が採用されている。
図3は、商用電源1及び2に瞬低が発生した時の給電経路を示している。
商用電源1及び2から供給される交流電圧が所定値まで低下すると、検出回路15によって、商用電源1及び2の瞬低が検出される。検出回路15によって商用電源1及び2の瞬低が検出されると、コンバータ8が停止され、蓄電池4からの直流電力がインバータ7に供給される。重要負荷5に対しては、通常時もインバータ7側から給電されている。このため、無瞬断切換回路11では、検出回路15によって商用電源1及び2の瞬低が検出されても、特に切換動作を行わない。重要負荷5に対しては、商用電源1及び2の瞬低が発生した後も、インバータ7側からの給電が継続して行われる。
商用電源1及び2から供給される交流電圧が所定値まで低下すると、検出回路15によって、商用電源1及び2の瞬低が検出される。検出回路15によって商用電源1及び2の瞬低が検出されると、コンバータ8が停止され、蓄電池4からの直流電力がインバータ7に供給される。重要負荷5に対しては、通常時もインバータ7側から給電されている。このため、無瞬断切換回路11では、検出回路15によって商用電源1及び2の瞬低が検出されても、特に切換動作を行わない。重要負荷5に対しては、商用電源1及び2の瞬低が発生した後も、インバータ7側からの給電が継続して行われる。
一方、無瞬断切換回路13は、検出回路15によって商用電源1及び2の瞬低が検出されると、交流出力23の出力元を、半導体スイッチ20から半導体スイッチ19に切り換え、インバータ7からの交流電力を通常負荷6に供給する。即ち、無瞬断切換回路13は、商用電源1及び2から供給される交流電圧が所定値以下になると、半導体スイッチ20をOFFにして、半導体スイッチ19をONにする。このため、商用電源1及び2に瞬低が発生すると、蓄電池4からの直流電力をインバータ7において変換した交流電力が、半導体スイッチ19を介して通常負荷6に供給される。
その後、商用電源1及び2から供給される交流電圧が所定値を超えて正常な状態に戻る(瞬低(電圧低下)の状態が解消される)と、インバータ7への電力供給元が、蓄電池4から商用電源1に戻る。即ち、無瞬断切換回路13は、半導体スイッチ20をONに、半導体スイッチ19をOFFにして、交流出力23の出力元を、半導体スイッチ19から半導体スイッチ20に切り換える。
無瞬断切換回路13は、瞬低発生時及び瞬低発生後の復電時に、交流出力23の出力元の切り換えを短時間で行わなければならない。このため、無瞬断切換回路13には、インバータ7側及びバイパス回路21側の切換手段として、半導体スイッチ19及び20が採用されている。
検出回路15は、商用電源1及び2の瞬低を検出すると、その状態(商用電源1及び2からの交流電圧が所定値に満たない状態)の継続時間を計測する。検出回路15は、上記電圧低下の状態が所定時間(例えば、1秒)以上継続した場合に、商用電源1及び2の停電を検出する。
図4は、商用電源1及び2に停電が発生した時の給電経路を示している。
商用電源1及び2の電圧低下が所定時間以上継続し、検出回路15によって停電が検出されると、無瞬断切換回路13は、通常負荷6への電力供給を停止させる。即ち、無瞬断切換回路13は、半導体スイッチ19をONからOFFに切り換える。
商用電源1及び2の電圧低下が所定時間以上継続し、検出回路15によって停電が検出されると、無瞬断切換回路13は、通常負荷6への電力供給を停止させる。即ち、無瞬断切換回路13は、半導体スイッチ19をONからOFFに切り換える。
このように、通常負荷6に対しては、瞬低発生時のみの給電補償を行い、停電時には給電を停止させる。上述したように、商用電源1及び2に瞬低が発生すると、重要負荷5及び通常負荷6の双方に、インバータ7を介した交流電力が供給される。しかし、インバータ7には、重要負荷5と通常負荷6との双方を安定して継続動作させるための容量は備えられていない。このため、インバータ7は、検出回路15によって瞬低が検出されると、検出回路15によって停電が検出されるまでの間、過負荷耐量の領域を用いて、重要負荷5及び通常負荷6への電源供給を行う。
インバータ7には、例えば、125%で10分、或いは150%で1分といった過負荷耐量が設定されている。インバータ7の容量は、基本的に、重要負荷5を継続動作させるために必要な容量のみに基づいて設定されている。このため、通常負荷6に関しては、瞬低発生時に、インバータ7の過負荷耐量の領域を用いて動作を行うことができるような容量設定がなされている。
瞬低発生後の通常負荷6に対する給電は、インバータ7の過負荷耐量の領域を用いるため、継続して行うことができない。このため、商用電源1及び2の電圧低下が継続する場合は、通常負荷6に対する給電を停止させて、重要負荷5に対する給電のみを継続させる。
無瞬断切換回路11では、検出回路15によって商用電源1及び2の停電が検出されても、特に切換動作を行わない。無瞬断切換回路11は、検出回路15によって商用電源1及び2の停電が検出された後も、蓄電池4の電圧がインバータ7の許容電圧以下に低下するまで、コンタクタ16を介して、インバータ7からの交流電力を重要負荷5に供給する。
上記構成を有する無停電電源システムであれば、変換器(コンバータ8及びインバータ7)の容量を大きくすることなく、従来のUPS単体の機能、及び、SPS単体の機能の双方を1つの電源装置3で実現することができる。また、電源装置3では、従来のUPS及びSPSの要素を共通化することができる。このため、装置を小型化することができ、且つ、装置を安価に構成することが可能となる。
1、2、25、26 商用電源
1a、2a 交流入力
3 電源装置
3a、3b 入力端子
3c 外部端子
3d、3e 出力端子
4、27 蓄電池
5、28 重要負荷
6、39 通常負荷
7、31、48 インバータ
8、30、46 コンバータ
9、29、45 交流入力遮断器
10、37、47 直流遮断器
11、13、32、41 無瞬断切換回路
12、14、36、42 バイパス入力遮断器
15 検出回路
16、34 コンタクタ
17、19、20、33、43、44 半導体スイッチ
18、21、35、40 バイパス回路
22、23 交流出力
24 UPS
24a、24b 入力端子
24c 外部端子
24d 出力端子
38 SPS
38a、38b 入力端子
38c 外部端子
38d 出力端子
1a、2a 交流入力
3 電源装置
3a、3b 入力端子
3c 外部端子
3d、3e 出力端子
4、27 蓄電池
5、28 重要負荷
6、39 通常負荷
7、31、48 インバータ
8、30、46 コンバータ
9、29、45 交流入力遮断器
10、37、47 直流遮断器
11、13、32、41 無瞬断切換回路
12、14、36、42 バイパス入力遮断器
15 検出回路
16、34 コンタクタ
17、19、20、33、43、44 半導体スイッチ
18、21、35、40 バイパス回路
22、23 交流出力
24 UPS
24a、24b 入力端子
24c 外部端子
24d 出力端子
38 SPS
38a、38b 入力端子
38c 外部端子
38d 出力端子
Claims (4)
- 直流入力を交流に変換して出力するインバータと、
商用電源からの交流電力を直流電力に変換し、前記インバータに出力するコンバータと、
通常時は前記インバータからの交流電力を重要負荷に供給し、前記インバータ又は前記コンバータに所定の異常が発生すると、商用電源からの交流電力を前記重要負荷に供給する第1無瞬断切換回路と、
商用電源の瞬低及び停電を検出する検出回路と、
前記検出回路によって商用電源の瞬低が検出されると、前記インバータに直流電力を供給するエネルギー蓄積部と、
通常時は商用電源からの交流電力を通常負荷に供給し、前記検出回路によって商用電源の瞬低が検出されると、前記インバータからの交流電力を前記通常負荷に供給する第2無瞬断切換回路と、
を備え、
前記インバータは、前記検出回路によって商用電源の瞬低が検出されると、過負荷耐量の領域を用いて、前記重要負荷及び前記通常負荷への電源供給を行い、
前記第2無瞬断切換回路は、前記検出回路によって商用電源の停電が検出されると、前記通常負荷への電力供給を停止させる
無停電電源システム。 - 前記インバータは、その容量が、前記重要負荷の継続動作に必要な容量と前記通常負荷の継続動作に必要な容量とを合わせた容量よりも小さい請求項1に記載の無停電電源システム。
- 前記検出回路は、商用電源の瞬低を検出するための状態が所定時間継続すると、商用電源の停電を検出する請求項1又は請求項2に記載の無停電電源システム。
- 前記検出回路は、商用電源から供給される交流電圧が所定値に満たない状態が所定時間継続すると、商用電源の停電を検出する請求項1又は請求項2に記載の無停電電源システム。
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