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JP2013065414A - 照明光学系及び投射装置 - Google Patents

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JP2013065414A JP2011202197A JP2011202197A JP2013065414A JP 2013065414 A JP2013065414 A JP 2013065414A JP 2011202197 A JP2011202197 A JP 2011202197A JP 2011202197 A JP2011202197 A JP 2011202197A JP 2013065414 A JP2013065414 A JP 2013065414A
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Abstract

【課題】小型化できる照明光学系を提供すること。
【解決手段】本照明光学系は、第1の波長の光束を出射する光源と、前記第1の波長の光束を第1の光束と第2の光束とに分割する光路分割素子と、前記第1の光束と前記第2の光束のうち一方の光束を励起光として、前記第1の波長よりも長波長の第2の波長の光束を発光する蛍光体と、を有し、前記第1の光束と前記第2の光束のうち他方の光束を、前記第2の波長の光束とともに照明光とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明光を出射する照明光学系、及び前記照明光学系を有する投射装置に関する。
近年、大画面のディスプレイ装置が急速に普及してきており、それらを用いて会議やプレゼンテーション、研修等が行われている。
ディスプレイ装置としては液晶やプラズマ等様々なものがあり、場所の広さや参加人数等によって適当なものが選択されている。中でもスクリーン等の投影面に画像を投影して拡大表示できる投射装置(以降、「プロジェクタ」と称する場合がある)は比較的安価で可搬性にも優れているため(すなわち、小型軽量で持ち運びやすいため)、最も広く普及している大画面ディスプレイ装置といえる。
そのような背景の中で、最近ではコミュニケーションの必要な場面や状況が益々増えている。例えば、オフィスにおいても小さな会議室や、パーテイション等で仕切られた打合せスペースが数多く設けられ、プロジェクタを使った会議や打合せ等が頻繁に行われるようになった。更には、会議室等が空いていなくても、例えば通路等の空きスペースの壁等にプロジェクタで情報を投射表示しながら打合せをしたいという要求も多い。
このようなプロジェクタにおいて、従来は例えば超高圧水銀ランプなど高輝度の放電ランプを光源とするものが主流であった。しかし、近年、光源として赤、緑、青の発光ダイオード(LED)や有機EL等の固体発光素子を用いたものも多数提案されている。
例えば、青色の蛍光体、緑色の蛍光体、及び青色の蛍光体をそれぞれ励起させる発光ダイオード(LED)等の光源を複数用意し、各色の蛍光色を独立に生成する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、光源と、光源から照射される光を受けて所定の波長域光を発光する蛍光体の層が配置された回転体と、回転体を回転させる駆動源と、回転体の回転数を可変制御する回転数制御手段と、回転体の温度を測定する温度測定手段と、を備えた発光装置(照明光学系)が提案されている。この発光装置では、回転数制御手段が、温度測定手段からの温度情報に基づいて、回転体の温度を所定値に保つように、回転体の回転数を可変制御可能に構成されている。
しかしながら、上記発光装置は、励起光源が蛍光体の種類だけ必要である。つまり、光源の数が照明光の数と同じだけ必要となり、発光装置を小型化することが困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、小型化できる照明光学系を提供することを課題とする。
本照明光学系は、第1の波長の光束を出射する光源と、前記第1の波長の光束を第1の光束と第2の光束とに分割する光路分割素子と、前記第1の光束と前記第2の光束のうち一方の光束を励起光として、前記第1の波長よりも長波長の第2の波長の光束を発光する蛍光体と、を有し、前記第1の光束と前記第2の光束のうち他方の光束を、前記第2の波長の光束とともに照明光とすることを要件とする。
開示の技術によれば、小型化できる照明光学系を提供できる。
第1の実施の形態に係る照明光学系を例示する図である。 ダイクロイックミラーの反射透過特性を例示する図(その1)である。 第2の実施の形態に係る投射装置を例示する図である。 第3の実施の形態に係る照明光学系を例示する図である。 第4の実施の形態に係る投射装置を例示する図である。 ダイクロイックミラーの反射透過特性を例示する図(その2)である。 第4の実施の形態の変形例に係る投射装置を例示する図である。 1/2波長板と偏光ビームスプリッタを用いた光路分割素子を例示する図(その1)である。 1/2波長板と偏光ビームスプリッタを用いた光路分割素子を例示する図(その2)である。 1/2波長板の回転角と偏光ビームスプリッタのP偏光成分の透過率との概略関係を例示する図である。 ワイヤーグリッド型偏光ビームスプリッタを用いた光路分割素子を例示する図(その1)である。 ワイヤーグリッド型偏光ビームスプリッタを用いた光路分割素子を例示する図(その2)である。 入射側の全面に反射領域が形成された光路分割素子を配置した光路を例示する図である。 入射側の一部に反射領域が形成された光路分割素子を配置した光路を例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
図1は、第1の実施の形態に係る照明光学系を例示する図である。図1を参照するに、照明光学系10は、大略すると、光源11と、コリメートレンズ12と、ハーフミラー13と、ダイクロイックミラー14と、集光レンズ15と、回転体16と、緑蛍光体17と、ミラー18と、ダイクロイックミラー19とを有する。
照明光学系10において、光源11は、青色帯域(例えば、400〜450nm)の波長を含む光束を出射する機能を有する。光源11としては、例えば、青色帯域(例えば、400〜450nm)の波長を含む光束を出射するレーザや発光ダイオード等を用いることができる。
なお、以降、青色帯域(例えば、400〜450nm)の波長を含む光束を単に青色光と称する場合がある。又、緑色帯域(例えば、495〜570nm)の波長を含む光束を単に緑色光と称する場合がある。又、赤色帯域(例えば、620〜750nm)の波長を含む光束を単に赤色光と称する場合がある。
光源11から出射された光束11aは、コリメートレンズ12により集光され、ハーフミラー13に入射する。そして、ハーフミラー13に入射した光束11aの一部はハーフミラー13を透過して直進し(光束11b)、一部はでハーフミラー13で光路変換される(光束11c)。ハーフミラー13は、透過光である光束11bと反射光である光束11cとが所望の光量比となるように、入射した光束11aを分割する機能を有する。ハーフミラー13は、本発明に係る光路分割素子の代表的な一例である。
光路分割素子としてハーフミラー13を用いることにより、光源11から発する光束11aを、光束11aの形状を保ったままパワーのみを調整した光束11b及び11cに分離できる。すなわち、コリメートレンズ12から出た平行光のプロファイルを変形せずに、光束11aを光束11b及び11cに分離できる。
光束11cは、ダイクロイックミラー14を透過して、集光レンズ15により緑蛍光体17上に集光され、緑蛍光体17を略垂直方向から照射する。緑蛍光体17は、例えば、円盤状の回転体16上に円環状に形成されており、円環状の緑蛍光体17の中心を回転中心として回転体16とともに駆動部(図示せず)に回転駆動される。回転体16の回転駆動により、緑蛍光体17上の励起光である光束11cの照射位置が刻々と変化するため、励起光が一箇所に集中することによる緑蛍光体17の損傷を防ぐことができる。
緑蛍光体17は、青色以下の短波長の光の照射によって励起され、緑色光(蛍光11d)を発生する。蛍光11dは、光束11cと逆の光路を通って、集光レンズ15により集光される。集光された蛍光11dは、ダイクロイックミラー14によって反射されてダイクロイックミラー19に入射する。
ダイクロイックミラー14は、例えば、図2(a)に示すように、緑色光を反射し、青色光及び赤色光を透過する反射透過特性を有している。そのため、青色光である光束11cを透過し、緑色光である蛍光11dを反射するので、光束11cと蛍光11dとを分離できる。
一方、ハーフミラー13を透過した光束11bは、ミラー18で折り返されて、ダイクロイックミラー19に入射する。
光源21は、赤色光を出射する機能を有する。光源21としては、例えば、赤色光を出射するレーザや発光ダイオード等を用いることができる。光源21から出射された光束21aは、コリメートレンズ22により集光されダイクロイックミラー14に入射する。そして、光束21aは、ダイクロイックミラー14を透過して直進し、ダイクロイックミラー19に入射する。
ダイクロイックミラー19に入射した光束11b、蛍光11d、及び光束21aは、ダイクロイックミラー19で合成される。ダイクロイックミラー19は、例えば、図2(b)に示すように、青色光を透過し、それ以外の波長の光を反射する反射透過特性を有している。そのため、青色光である光束11bを透過し、緑色光である蛍光11d及び赤色光である光束21aを反射するので、光束11b、蛍光11d、及び光束21aを合成できる。
このようにして、ダイクロイックミラー19により、青色光である光束11b、緑色光である蛍光11d、及び赤色光である光束21aが合成され、カラー照明光を得ることができる。
なお、図1では、励起光(光束11c)を緑蛍光体17が反射する反射型の実施形態としたが、透明基板上に緑蛍光体17を設け、緑蛍光体17に光束11cを照射して、緑蛍光体17を透過した光を照射光側と反対側から取り出すようにしてもよい。この場合は、光束11cと蛍光11dを分離するダイクロイックミラー14は不要となり、緑蛍光体17を透過した光をダイクロイックミラー19へ導いて光束11b及び21aと合成すればよい。
このように、本実施の形態は、緑蛍光体17が励起光(光束11c)を反射する場合には限定されず、緑蛍光体17が励起光(光束11c)を透過する場合にも適用できる。
なお、緑蛍光体17を透過した蛍光11dを照明光として利用する場合は、励起光(光束11c)と蛍光11dとが混ざり合う虞がある。そのような場合は、励起光(光束11c)と蛍光11dとを分離する別のダイクロイックミラー等を用いることにより、蛍光11dの純度を上げることができる。
ここで、ハーフミラー13へ入射する入射光束の分割比について説明する。緑蛍光体17への励起光(光束11c)のパワーIinに対して、緑蛍光体17の発光パワーIoutの比率、η=Iin/Ioutが発光効率として予め与えられるとする。発光効率は、蛍光体の特性や環境温度により変化する。従って、蛍光体の特性や環境温度に応じて設定するべき値であり、照明光学系を構築する上での設計条件の1つとなる。蛍光体の特性や環境温度の条件に応じ、つまり、ηの値に応じて、光束11bと光束11cとが所望の割合となるように、光束11aを分割することができる。
具体例として、本実施の形態では、η=60%とした場合を想定して説明する。ハーフミラー13の透過率特性については、青色光についての透過と反射を所望の割合に設定している。例えば、ハーフミラー13は、青色光について透過率20%、反射率80%の特性を有している。
ハーフミラー13は、例えば、入射面側に金属や誘電体を成膜することにより作製できるが、成膜技術の向上により、損失を限りなく低く押さえることができる。現実には製造ばらつき等により、透過光と反射光の合計が100%にならない場合もあるが、本発明の本質ではないので、ここでは透過光と反射光の合計が100%になるとする。
このとき、光源11のパワーが10Wであるとすると、光束11aは10Wとなる。反射光である光束11cは10W×0.8(80%)=8Wとなり、8Wが緑蛍光体17の励起光として利用される。又、透過光である光束11bは10W×0.2(20%)=2Wとなり、2Wが青色帯域の波長の照明光として利用される。実際は、光学系の損失等があり、緑蛍光体17上ではこの値以下となるが、本発明の本質ではないため、ここでは損失分は無視する。
以上の条件で、光源11のパワーが10Wであれば、損失を無視すると、青色光のパワーが2W、緑蛍光体17の励起光パワーが8Wとなるように、入射光束がハーフミラー13で分割される。このエネルギー値で実際の発光波長に応じた視感度特性を加味して必要な明るさを得るようにしている。
ダイクロイックミラー19で合成された青色光である光束11b、緑色光である蛍光11d、及び赤色光である光束21aを全体で白色とするためには、光束11b及び蛍光11dのそれぞれの出力に応じて、赤色光の光源である光源21の出力を設定すればよい。
非常に単純な見積もりを行うと、光源11の発光中心波長が450nmであれば、青色光(光束11b)の最大の明るさは、2W×0.038×638(lm/W)=48.5lmとなる。ここで、0.038は450nmの時のY刺激値である。
一方、緑蛍光体17への励起光(光束11c)のパワーは8Wとなるが、変換効率η=60%であること、及び、蛍光波長はブロードな特性を有することを考慮して緑色のY刺激値を0.75程度として見積もることができる。その結果、緑色光(蛍光11d)の最大の明るさは、8W×60%×0.75×638(lm/W)=2297lmとなる。
光源21から出射される赤色光の明るさは、青色光(光束11b)の最大の明るさ=48.5lmと、緑色光(蛍光11d)の最大の明るさ=2297lmとを考慮して、ホワイトバランスが取れるように設定することができる。実際は、青色光と緑色光とは照明効率が異なる場合があるので、必要に応じて、照明効率を考慮してハーフミラー13の透過率及び反射率の配分を設定すればよい。
このように、第1の実施の形態に係る照明光学系10では、光源11から出射される青色光をハーフミラー13により分割する。そして、分割された一方の光束11bを波長変換せずに照明光の1つとして用い、分割された他方の光束11cを励起光として緑蛍光体17に照射して波長変換された蛍光11d(緑色光)を照明光の1つとして用いている。そのため、光源の数を照明光の数よりも少なくすることが可能となり、照明光学系10の小型化を実現できる。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、投射装置の例を示す。なお、第2の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する。
図3は、第2の実施の形態に係る投射装置を例示する図である。図3を参照するに、投射装置30は、大略すると、光源11と、コリメートレンズ12と、ハーフミラー13と、ダイクロイックミラー14と、集光レンズ15と、回転体16と、緑蛍光体17と、ミラー18と、緑パネル31と、青パネル32と、赤パネル33と、ダイクロイックプリズム34と、投射レンズ35とを有する。
投射装置30において、第1の実施の形態と同様にして生成された蛍光11dは、青色光である光束11cと逆の光路をたどって、集光レンズ15により集光され、ダイクロイックミラー14によって反射され、緑パネル31(液晶パネル等の画像パネル)に入射する。緑パネル31には、入射側及び出射側にそれぞれ偏光板31a及び31bが配置されており、偏光板31a及び31bで偏光を整形し、画像信号に対応して画素毎に偏光方向を回転させて画素毎の明暗を制御し、画像形成している。
又、ハーフミラー13を透過した光束11bは、ミラー18で折り返されて、青パネル32(液晶パネル等の画像パネル)に入射する。青パネル32には、入射側及び出射側にそれぞれ偏光板32a及び32bが配置されており、偏光板32a及び32bで偏光を整形し、画像信号に対応して画素毎に偏光方向を回転させて画素毎の明暗を制御し、画像形成している。
光源21の配置は、第1の実施の形態とは異なる。光源21から出射された光束21aは、コリメートレンズ22により集光されて、赤パネル33(液晶パネル等の画像パネル)に入射する。
赤パネル33には、入射側及び出射側にそれぞれ偏光板33a及び33bが配置されており、偏光板33a及び33bで偏光を整形し、画像信号に対応して画素毎に偏光方向を回転させて画素毎の明暗を制御し、画像形成している。
緑パネル31上、青パネル32上、及び赤パネル33上に形成された各変調光はダイクロイックプリズム34に入射し、ダイクロイックプリズム34により3色の光束が合成され、投射レンズ35により被投斜面(図示せず)に拡大投射される。投射レンズ35は、複数のレンズを含む光学部品から構成されてもよい。投射レンズ35は、本発明に係る投射光学系の代表的な一例である。
なお、照明効率を上げるために、各色の光路中の入射側偏光板の前に、偏光を揃える所謂偏光変換素子を設けると好適である。特に、緑色光である蛍光11dは無偏光であり、そのまま偏光板を通過させると光量が半減するので、緑の光路中に偏光変換素子を設けると好適である。
但し、光源11及び21がレーザ光源であり、偏光が保たれている場合は、特に偏光変換素子は不要である。光源11及び21がLED光源の場合は、無偏光であるため、蛍光11dと同様に光路に偏光変換素子を設けると好適である。偏光変換素子は、無偏光の光を直線偏光に変換する機能を有しており、例えば、PBS(偏光ビームスプリッタ)と反射ミラー、1/2波長板を組み合わせることで実現できる。
例えば、PBSの特性や1/2波長板の特性は、利用する可視光の領域に渡ってバランスよく設定する必要がある。しかしながら、偏光変換素子を各色の照明光路にそれぞれ設けることによって、PBSの特性や1/2波長板の特性をより高めることが可能となる。つまり、各色の波長に最適化した偏光分離機能を有するPBSや1/2波長板を設けることが可能となり、より偏光変換の効率を上げることができる。
なお、図1のごとく、青色光である光束11b、緑色光である蛍光11d、及び赤色光である光束21aをダイクロイックミラー19により合成した後の光路中に偏光変換素子を配置してもよい。この構成では、偏光変換素子を1つにできるため、低コスト化と更なる装置の小型化が可能となる。なお、画素毎にマトリックス状に配列したデジタルミラーデバイス(テキサスインスツルメント社製のDMD等)に適用する場合は、必ずしも偏光を揃える必要はない。
このように、第2の実施の形態に係る投射装置30では、照明光学系10と同様の構成により光源の数を照明光の数よりも少なくしているため、投射装置30の小型化を実現できる。
〈第3の実施の形態〉
第3の実施の形態では、1つの光源のみを用いた照明光学系の例を示す。なお、第3の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する。
図4は、第3の実施の形態に係る照明光学系を例示する図である。図4を参照するに、照明光学系40は、大略すると、光源11と、コリメートレンズ12と、ハーフミラー13と、ダイクロイックミラー14と、集光レンズ15と、回転体16と、緑蛍光体17と、ハーフミラー43と、ダイクロイックミラー44と、集光レンズ45と、回転体46と、赤蛍光体47と、ハーフミラー48と、ダイクロイックミラー49とを有する。
照明光学系40において、第1の実施の形態と同様にして生成された蛍光11dは、光束11cと逆の光路をたどって、集光レンズ15により集光され、ダイクロイックミラー14によって反射される。そして、ダイクロイックミラー44に入射し、ダイクロイックミラー44を透過して、ダイクロイックミラー49に入射する。
なお、ダイクロイックミラー44は、青色光及び緑色光を透過し、赤色光を反射する反射透過特性を有している。又、ダイクロイックミラー49は、青色光を透過し、緑色光及び赤色光を反射する反射透過特性を有している。
又、ハーフミラー13を透過した光束11bの一部はハーフミラー43を透過して直進し(光束11e)、一部はハーフミラー43で光路変換される(光束11f)。ハーフミラー43は、透過光である光束11eと反射光である光束11fとが所望の光量比となるように、入射した光束11bを分割する機能を有する。ハーフミラー13及び43のそれぞれの反射と透過の配分は、蛍光体で必要な励起パワーや青色照明光として必要なパワー等を考慮して、適宜決定できる。
光束11eは、ミラー48で折り返されて、ダイクロイックミラー49に入射する。一方、光束11fは、ダイクロイックミラー44を透過して、集光レンズ45により赤蛍光体47上に集光され、赤蛍光体47を略垂直方向から照射する。赤蛍光体47は、例えば、円盤状の回転体46上に円環状に形成されており、円環状の赤蛍光体47の中心を回転中心として回転体46とともに駆動部(図示せず)に回転駆動される。回転体46の回転駆動により、赤蛍光体47上の励起光である光束11fの照射位置が刻々と変化するため、励起光が一箇所に集中することによる赤蛍光体47の損傷を防ぐことができる。
赤蛍光体47は、青色以下の短波長の光の照射によって励起され、赤色光(蛍光11g)を発生する。蛍光11gは、光束11fと逆の光路を通って、集光レンズ45により集光される。集光された蛍光11gは、ダイクロイックミラー44によって反射されてダイクロイックミラー49に入射する。
ダイクロイックミラー49に入射した緑色光である蛍光11d、青色光である光束11e、及び赤色光である蛍光11gは、ダイクロイックミラー49により合成され、カラー照明光を得ることができる。
このように、第3の実施の形態に係る照明光学系40では、光源11から出射される青色光をハーフミラー13により一方の光束11bと他方の光束11cとに分割する。そして、分割された他方の光束11cを励起光として緑蛍光体17に照射して波長変換された蛍光11d(緑色光)を照明光の1つとして用いている。
又、分割された一方の光束11bを、更にハーフミラー43により一方の光束11eと他方の光束11fとに分割する。そして、分割された一方の光束11eを波長変換せずに照明光の1つとして用い、分割された他方の光束11fを励起光として赤蛍光体47に照射して波長変換された蛍光11g(赤色光)を照明光の1つとして用いている。
そのため、光源の数を照明光の数よりも少なくすることが可能となり、照明光学系40の小型化を実現できる。特に、1つの光源からの出射光を分割して2種類の蛍光体に照射して照明光である緑色光及び赤色光を生成すると共に、光源からの出射光も波長変換せずに照明光の1つとして用いているため、より一層、照明光学系40を小型化できる。
〈第4の実施の形態〉
第4の実施の形態では、投射装置の他の例を示す。なお、第4の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する。
図5は、第4の実施の形態に係る投射装置を例示する図である。図5を参照するに、投射装置50は、大略すると、光源11と、コリメートレンズ12と、集光レンズ15と、回転体16と、緑蛍光体17と、集光レンズ45と、回転体46と、赤蛍光体47と、ダイクロイックミラー51と、集光レンズ52と、ミラー53と、ダイクロイックミラー54と、集光レンズ55と、ミラー56と、集光レンズ57と、ミラー58とを有する。
投射装置50において、光源11から出射された光束11aは、コリメートレンズ12により集光され、ダイクロイックミラー51に入射する。ダイクロイックミラー51は、図6(a)に示すように、青色光の透過率がT1であり、緑色光及び赤色光の透過率がほぼ1である特性を有している。
従って、青色光である光束11aの(1−T1)分がダイクロイックミラー51で反射し(光束11h)、コリメートレンズ45により集光され、赤蛍光体47を照射する。赤蛍光体47で発生した蛍光11gは、光束11hと逆の光路をたどって、集光レンズ45により集光されダイクロイックミラー51に入射し、ダイクロイックミラー51をほぼ100%透過する。ダイクロイックミラー51を透過した蛍光11gは、コリメートレンズ52により集光され、ミラー53により反射されて、赤パネル33上に照明される。
青色光である光束11aのT1分はダイクロイックミラー51を透過し(光束11i)、ダイクロイックミラー54に入射する。ダイクロイックミラー54は、図6(b)に示すように、青色光の透過率がT2であり、緑色光及び赤色光の透過率がほぼ1である特性を有している。
従って、青色光である光束11aの(T1×(1−T2))分がダイクロイックミラー54で反射し(光束11j)、コリメートレンズ15により集光され、緑蛍光体17を照射する。緑蛍光体17で発生した蛍光11dは、光束11jと逆の光路をたどって、集光レンズ15により集光されダイクロイックミラー54に入射し、ダイクロイックミラー54をほぼ100%透過する。ダイクロイックミラー54を透過した蛍光11dは、コリメートレンズ55により集光されて、緑パネル31上に照明される。
青色光である光束11iの(T1×T2)%分はダイクロイックミラー54を透過し(光束11k)、ミラー56により反射され、コリメートレンズ57により集光され、ミラー58により反射されて、青パネル32上に照明される。
緑パネル31上、青パネル32上、及び赤パネル33上に形成された各変調光はダイクロイックプリズム34に入射し、ダイクロイックプリズム34により3色の光束が合成され、投射レンズ35により被投斜面(図示せず)に投射される。赤色光(蛍光11g)や緑色光(蛍光11d)は蛍光なので無偏光である。そこで、第2の実施の形態と同様に、それぞれの光路中に偏光変換素子を設けると好適である。
なお、図5の構成は一例であって、例えば、図7に示すように、最初の分割光で緑蛍光体17を照射して緑色光である蛍光11dを得るようにしてもよい。
図7に示す投射装置60では、青色光である光束11aをハーフミラー61で所望の割合で光路分割する。ハーフミラー61で反射した光束11mは、図5と同様の光路を通って青パネル32上に照明される。ハーフミラー61を透過した光束11nの一部は、ダイクロイックミラー54で反射し(光束11o)、コリメートレンズ15により集光され、緑蛍光体17を照射する。
緑蛍光体17で発生した蛍光11dは、光束11oと逆の光路をたどって、集光レンズ15により集光されダイクロイックミラー54に入射し、ダイクロイックミラー54をほぼ100%透過する。ダイクロイックミラー54を透過した蛍光11dは、コリメートレンズ55により集光されて、緑パネル31上に照明される。
ハーフミラー61を透過した光束11nの一部は、ダイクロイックミラー54を透過し(光束11p)、ダイクロイックミラー51でほぼ100%反射し(光束11q)、コリメートレンズ45により集光され、赤蛍光体47を照射する。
赤蛍光体47で発生した蛍光11gは、光束11qと逆の光路をたどって、集光レンズ45により集光されダイクロイックミラー51に入射し、ダイクロイックミラー51をほぼ100%透過する。ダイクロイックミラー51を透過した蛍光11gは、図5と同様の光路を通って赤パネル33上に照明される。
〈変形例1〉
変形例1では、図1等で示したハーフミラーに代替え可能な光路分割素子の例を示す。なお、変形例1において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する。
光源として半導体レーザを用いる場合には、出射光が偏光特性を有するので、出射光が有する偏光特性を利用して、反射光と透過光の比率を自在に変えることができる。以下に、具体的に説明する。
図8及び図9は、1/2波長板と偏光分離素子である偏光ビームスプリッタを用いた光路分割素子を例示する図である。図8及び図9において、(a)は光路分割素子を正面方向(光束の入射方向)から見た状態、(b)は光路分割素子を側面方向から見た状態を示している。
通常、半導体レーザから出射された光束は直線偏光である。図8に示すように、1/2波長板71の偏光軸の方向が偏光ビームスプリッタ72の偏光軸の方向と一致している場合、半導体レーザからの直線偏光の光束の偏光軸73は1/2波長板71を透過後に回転せず、光束は偏光ビームスプリッタ72を100%透過する。
一方、図9に示すように、1/2波長板71の偏光軸を偏光ビームスプリッタ72の偏光軸に対して回転角θだけ回転させると、半導体レーザからの直線偏光の光束の偏光軸73は1/2波長板71を透過後、回転角2θだけ回転する。つまり、1/2波長板71の偏光軸を偏光ビームスプリッタ72の偏光軸に対して回転角θだけ回転させると、その回転角の2倍だけ直線偏光の光束の偏光軸73を回転させることができる。
例えば、1/2波長板71の偏光軸を偏光ビームスプリッタ72の偏光軸に対して22.5度回転させると、半導体レーザからの直線偏光の光束の偏光軸73は1/2波長板71を透過後、その2倍の角度である45度傾く。この光束を偏光ビームスプリッタ72に入射させると、P成分として50%が透過し、S成分として50%が反射する。
このように、偏光軸73が回転した直線偏光を偏光ビームスプリッタ72に入射させると、偏光軸73の回転角に応じてP偏光成分とS偏光成分に光束を分割できる。従って、光路分割素子を1/2波長板と偏光分離素子とで構成し、1/2波長板の回転角を調整することにより、透過光と反射光の割合を調整できる。
図10は、1/2波長板の回転角と偏光ビームスプリッタのP偏光成分の透過率との概略関係を例示する図である。図10から、必要な透過光(P偏光成分)の比率に応じて1/2波長板71の回転角を設定すればよいことがわかる。
ハーフミラーでは、予め透過率が決められているので、設計時と装置構築時のばらつきを吸収できず、設計からずれた配分となる可能性があった。図9に示した光路分割素子を用い、1/2波長板71が入射光束の光軸回りに回転調整可能な状態で保持される構造とし、1/2波長板71を光軸回りに回転させることにより、入射光束の分割比を調整可能となる。これにより、装置を組み上げる際に、1/2波長板71の回転調整を行い、任意に透過光と反射光の配分を調整できる。
又、1/2波長板71の回転調整は、照明光の色バランス調整時等、製造時の初期調整にも用いることができる。
又、照明光学系において、経時変化で色バランスが狂った場合、例えば、緑蛍光体の劣化等で緑色出力が低下して青色出力が相対的に上昇した場合等に、1/2波長板71の回転調整を行うことで、緑蛍光体への励起光のパワーの比率を容易に上げることができる。
〈変形例2〉
変形例2では、図1等で示したハーフミラーに代替え可能な光路分割素子の他の例を示す。なお、変形例2において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する。
変形例1では1/2波長板及びプリズム形の偏光ビームスプリッタを例示したが、変形例2では、これらに代えて、平板型のワイヤーグリッド型偏光ビームスプリッタ(WG_PBS)を用いる例を示す。ワイヤーグリッド型偏光ビームスプリッタ(WG_PBS)は、平板ガラス上に金線格子等を配置して偏光分離機能を持たせた平板の偏光子である。なお、1/2波長板は必要ない。
図11及び図12は、ワイヤーグリッド型偏光ビームスプリッタ(WG_PBS)を用いた光路分割素子を例示する図である。図11及び図12において、(a)は光路分割素子を正面方向(光束の入射方向)から見た状態、(b)は光路分割素子を側面方向から見た状態を示している。
図11ではWG_PBS75に入射する直線偏光の偏光軸76に対してWG_PBS75が回転していない状態を示している。図12ではWG_PBS75に入射する直線偏光の偏光軸76に対してWG_PBS75が回転角2θだけ回転している状態を示している。この状態で、WG_PBS75に直線偏光が入射すると、P偏光成分76aはWG_PBS75を透過し、S偏光成分76bはWG_PBS75で反射する。
このように、WG_PBS75は、定められた振動方向の直線偏光を透過し、それ以外の振動方向の直線偏光を反射させることができる。図11(b)及び図12(b)に示すように、WG_PBS75は、透過光と反射光を分離するために、入射光の光路に対して45度傾斜した状態で配置されている。WG_PBS75を入射光の光路に対して45度傾斜した面内で回転させることにより、P偏光成分とS偏光成分とを分離できる。
すなわち、図12(b)に示すようにWG_PBS75を入射光の光路に対して45度傾斜した状態で、図12(a)に示すように直線偏光の偏光軸76に対して回転角2θだけ回転させると、その回転角に応じてS偏光成分が反射される。回転角2θ=90度の場合には、透過光はなくなる。
例えば、透過光と反射光の割合を1:1とするには、WG_PBS75の回転角を45度近傍とすればよいが、実際は、WG_PBS75の吸収等により僅かなP偏光の反射成分が存在する場合もあり、透過光と反射光の割合が計算どおりになるとは限らない。そこで、WG_PBS75が入射光束の光軸回りに回転調整可能な状態で保持される構造とし、WG_PBS75を光軸回りに回転させることにより、入射光束の分割比を調整可能となる。これにより、変形例1の効果に加えて、更に、以下の効果を奏する。すなわち、変形例2では1/2波長板を用いる必要がないため、光路分割素子の部品点数を変形例1よりも削減可能となり、光路分割素子の低コスト化及び軽量化に貢献できる。
〈変形例3〉
変形例3では、図1等で示したハーフミラーに代替え可能な光路分割素子の更に他の例を示す。なお、変形例3において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する。
変形例3では、入射側の全面に反射領域が形成された光路分割素子を用いる例を示す。図13は、入射側の全面に反射領域が形成された光路分割素子を配置した光路を例示する図である。光路分割素子81は、入射側に反射領域が形成された平板状の部材である。
図13に示すように、光源11から出射されコリメートレンズ12で略平行光となった光束11rの光路上に、光束11rの一部を遮るように光路分割素子81を所定の角度(例えば、斜め45度)で配置する。これにより、光束11rのうち光路分割素子81に入射した部分は光路分割素子81で反射されて反射光11sとなり、光束11rのうち光路分割素子81に入射しない部分はそのまま直進し透過光11tとなる。
このように、非常に簡単な構成で、光源11から出射された光束11rを反射光11sと透過光11tとに分離できる。光路分割素子81が光束11rの一部を遮る面積を変化させることにより(例えば、光路分割素子81を図13の上下方向に移動させることにより)、容易に反射光11sと透過光11tとの割合を調整できる。
なお、光源11から出射された光束11rは、コリメータレンズ12により略平行光束となるように集光されることが望ましい。光路分割素子81の位置が光軸方向にずれた場合にも、反射光11sと透過光11tとの割合が一定に保てるからである。光路分割素子81は、例えば、透明基板にアルミニウム(Al)や銀(Ag)の反射膜を形成して反射領域を設けたものを用いてもよいし、アルミニウム(Al)等の光反射率の高い金属プレートを用いてもよい。
光路分割素子81を用いることにより、非常に安価な構成で光路の分割ができ、更に、容易に反射光11sと透過光11tとの割合を調整できるため、装置全体のコストを低減できる。
但し、透明基板の一部に反射領域を形成した光路分割素子81を光束11rの光路を全て遮るように斜めに配置し、光束11rを光路分割素子81の反射領域に反射された反射光11sと、透明基板(反射領域未形成部分)を透過する透過光11tに分割してもよい。この場合には、光路分割素子81は、例えば、透明基板の一部にアルミニウム(Al)や銀(Ag)の反射膜を形成して反射領域を設けたものを用いることができる。
〈変形例4〉
変形例4では、図1等で示したハーフミラーに代替え可能な光路分割素子の更に他の例を示す。なお、変形例4において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する。
変形例4では、入射側の一部に反射領域が形成された光路分割素子を用いる例を示す。図14は、入射側の一部に反射領域が形成された光路分割素子を配置した光路を例示する図である。光路分割素子91は、入射側の一部に反射領域が形成された平板状の部材である。図14の例では、光路分割素子91の入射側の中心部近傍を除く領域(周辺部)には、反射領域が形成されている。つまり、光路分割素子91の入射側の中心部近傍は透過領域となる。
但し、図14の例とは反対に、光路分割素子91の入射側の中心部近傍に反射領域を形成してもよい。この場合には、光路分割素子91の入射側の中心部近傍を除く領域(周辺部)が透過領域となる。
図14では透過領域を円形としているが、半導体レーザのファーフィールドパターンは楕円形である場合が多いので、それに合わせて透過領域を楕円形にしてもよい。透過領域を楕円形にすることにより、光束のパワー分布に一定の対称性を持たせることができる。蛍光体への集光素子は通常回転対称形状の曲面をもつレンズであるので、集光スポットを対称形状にしやすい。集光スポットを対称形状にすることで、集光性能を上げることができる。
以上、好ましい実施の形態及びその変形例について詳説したが、上述した実施の形態及びその変形例に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態及びその変形例に種々の変形及び置換を加えることができる。
10、30 照明光学系
11、21 光源
11a〜11w、21a 光束
12、22 コリメートレンズ
13、43、61 ハーフミラー
14、19、44、49、51、54 ダイクロイックミラー
15、45、52、55、57 集光レンズ
16、46 回転体
17 緑蛍光体
18、48、53、56、58 ミラー
30、50、60 投射装置
31 緑パネル
31a、31b、32a、32b、33a、33b 偏光板
32 青パネル
33 赤パネル
34 ダイクロイックプリズム
35 投射レンズ
47 赤蛍光体
81、91 光路分割素子
特開2010‐217566公報

Claims (11)

  1. 第1の波長の光束を出射する光源と、
    前記第1の波長の光束を第1の光束と第2の光束とに分割する光路分割素子と、
    前記第1の光束と前記第2の光束のうち一方の光束を励起光として、前記第1の波長よりも長波長の第2の波長の光束を発光する蛍光体と、を有し、
    前記第1の光束と前記第2の光束のうち他方の光束を、前記第2の波長の光束とともに照明光とする照明光学系。
  2. 第1の波長の光束を出射する光源と、
    前記第1の波長の光束を第1の光束と第2の光束とに分割する光路分割素子と、
    前記第1の光束と前記第2の光束のうち一方の光束を励起光として、前記第1の波長よりも長波長の第2の波長の光束を発光する蛍光体と、
    前記第1の光束と前記第2の光束のうち他方の光束を第3の光束と第4の光束とに分割する光路分割素子と、
    前記第3の光束と前記第4の光束のうち一方の光束を励起光として、前記第1の波長よりも長波長であり、前記第2の波長とは異なる第3の波長の光束を発光する蛍光体と、を有し、
    前記第3の光束と前記第4の光束のうち他方の光束を、前記第2の波長の光束及び前記第3の波長の光束とともに照明光とする照明光学系。
  3. 前記光路分割素子は、入射光束の分割比を調整可能に構成されている請求項1又は2記載の照明光学系。
  4. 前記光路分割素子は、1/2波長板と、偏光分離素子と、を含む請求項3記載の照明光学系。
  5. 前記1/2波長板は、前記入射光束の光軸回りに回転調整可能な状態で保持されており、
    前記1/2波長板を前記光軸回りに回転させることにより、前記分割比を調整可能である請求項4記載の照明光学系。
  6. 前記光路分割素子は、平板型のワイヤーグリッド偏光子である請求項3記載の照明光学系。
  7. 前記ワイヤーグリッド偏光子は、前記入射光束の光軸回りに回転調整可能な状態で保持されており、
    前記ワイヤーグリッド偏光子を前記光軸回りに回転させることにより、前記分割比を調整可能である請求項6記載の照明光学系。
  8. 前記光路分割素子は、入射光束の少なくとも一部を反射する反射領域を有する請求項1又は2記載の照明光学系。
  9. 前記光路分割素子は、入射面側の中央部及びその周辺部の何れか一方が前記反射領域であり、他方が透過領域である請求項8記載の照明光学系。
  10. 前記光路分割素子は、ハーフミラーである請求項1又は2記載の照明光学系。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項記載の照明光学系と、
    前記照明光学系から出射される前記照明光の波長に対応した画像パネルと、
    前記画像パネルで変調された画像情報を拡大投射する投射光学系と、を有する投射装置。
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