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JP2012501107A - システム時間ロールオーバにおいて、中断した同期ハイブリッド自動反復要求(harq)サイクルの取り扱い - Google Patents

システム時間ロールオーバにおいて、中断した同期ハイブリッド自動反復要求(harq)サイクルの取り扱い Download PDF

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Abstract

本開示のある態様は、システム時間ロールオーバにおいて、同期ハイブリッド自動反復要求動作における中断を回避するための技術を提供する。この技術は、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)処理識別情報数とシステム時間との間の既知の関係を保証するために、システム・フレーム数(SFN)ロールオーバ・ポイントの前後におけるシステムの挙動を定義する。

Description

優先権主張
本特許出願は、本願の譲受人に譲渡され、本明細書において参照によって明確に組み込まれている2008年8月21日出願の仮特許出願61/090,708号の利益を要求する。
本開示は、一般に、無線通信に関し、さらに詳しくは、システム時間ロールオーバにおける同期ハイブリッド自動反復要求における中断を回避するための技術に関する。
無線通信システムは、例えば、音声、データ等のようなさまざまなタイプのコンテンツを提供するために広く開発されてきた。これらのシステムは、(例えば、帯域幅、送信電力等のような)利用可能なシステム・リソースを共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムでありうる。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等を含む。
通常、無線多元接続通信システムは、複数の無線端末のための通信を同期にサポートすることができる。端末はおのおのの、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信を介して1または複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(すなわちダウンリンク)は、基地局から移動局への通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわちアップリンク)は、移動局から基地局への通信リンクを称する。この通信リンクは、単一入力単一出力、複数入力単一出力、あるいは、複数入力複数出力(MIMO)システムによって確立されうる。
同期ハイブリッド自動反復要求(HARQ)動作は、周波数分割デュプレクス(FDD)および時分割デュプレクス(TDD)の両方のために、LTE規格におけるアップリンク共有チャネル(ULSCH)データ送信のために適用されている。同期伝送では、HARQ処理識別子(ID)とシステム時間との間に固定された関係がある。一般に、システム時間は、期間内で、t=radio_frame_number*10+サブフレーム数としてユニークに定義される。したがって、UEと基地局(例えば、アクセス・ポイント、ノードB、発展型ノードB eノードB、eNB)との間には、各フレームにおいてどのサブフレームが使用されるかに関する共通の理解があるので、HARQ処理IDは一般に、フォーマット0におけるダウンリンク制御情報(DCI)メッセージでは、ユーザ機器(UE)へシグナルされる必要はない。
一方、システム・フレーム数(SFN)は、一般に、マスタ情報ブロック(MIB)で定義される限定されたビット数しか持っていない。SFNは、サポートされているラジオ・フレームの最大数に達した後にロールオーバする。発展型ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム地上ラジオ・アクセス・ネットワーク(3GPP LTE規格にしたがったE−UTRAN)の場合、SFNは、10ビットでシグナルされうる。同期HARQ動作における中断を回避するために、たとえSFNがロールオーバしても、HARQ処理IDとシステム時間との間の同様の関係が常に維持される必要がある。
したがって、当該技術では、システム時間ロールオーバにおいて、同期ハイブリッド自動反復要求動作におけるサービスの中断を回避するための技術が必要とされる。
ある態様は、無線通信のための方法を提供する。この方法は一般に、システム・フレーム数(SFN)ロールオーバ時間を識別し、システム・フレーム数が、第1の値から、第1の値よりも小さな第2の値へとロールオーバする時を示すことと、1または複数のハイブリッド自動反復要求(HARQ)のためのSFNロールオーバ時間において、またはSFNロールオーバ時間近傍において、HARQ動作を停止させることと、SFNロールオーバ時間からアップリンクHARQ動作を再開することとを含む。
ある態様は、無線通信のための装置を提供する。この装置は一般に、システム・フレーム数(SFN)ロールオーバ時間を識別し、システム・フレーム数が、第1の値から、第1の値よりも小さな第2の値へとロールオーバする時を示すためのロジックと、1または複数のハイブリッド自動反復要求(HARQ)のためのSFNロールオーバ時間において、またはSFNロールオーバ時間近傍において、HARQ動作を停止させるためのロジックと、SFNロールオーバ時間からアップリンクHARQ動作を再開させるためのロジックとを含む。
ある態様は、無線通信のための装置を提供する。この装置は一般に、システム・フレーム数(SFN)ロールオーバ時間を識別し、システム・フレーム数が、第1の値から、第1の値よりも小さな第2の値へとロールオーバする時を示す手段と、1または複数のハイブリッド自動反復要求(HARQ)のためのSFNロールオーバ時間において、またはSFNロールオーバ時間近傍において、HARQ動作を停止させる手段と、SFNロールオーバ時間からアップリンクHARQ動作を再開させる手段とを含む。
ある態様は、格納された命令群を有するコンピュータ読取可能媒体を備える、無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品を提供する。これら命令群は、1または複数のプロセッサによって実行可能である。これら命令群は、一般に、システム・フレーム数(SFN)ロールオーバ時間を識別し、システム・フレーム数が、第1の値から、第1の値よりも小さな第2の値へとロールオーバする時を示すための命令群と、1または複数のハイブリッド自動反復要求(HARQ)のためのSFNロールオーバ時間において、またはSFNロールオーバ時間近傍において、HARQ動作を停止させるための命令群と、SFNロールオーバ時間からアップリンクHARQ動作を再開させるための命令群とを含む。
ある態様は、アクセス・ポイントによる無線通信のための装置を提供する。この装置は一般に、システム・フレーム数(SFN)ロールオーバ時間を識別し、システム・フレーム数が、第1の値から、第1の値よりも小さな第2の値へとロールオーバする時を示し、1または複数のハイブリッド自動反復要求(HARQ)のためのSFNロールオーバ時間において、またはSFNロールオーバ時間近傍において、HARQ動作を停止させ、SFNロールオーバ時間からアップリンクHARQ動作を再開させるように構成された少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサに接続されたメモリとを含む。
本開示の上述した特徴が、より詳細に理解される方式で、簡潔に要約された上記具体的な記載が、態様に対する参照によってなされている。そして、それらの幾つかは、添付図面で例示されている。しかしながら、この記載は、その他の等しく有効な態様に対しても当てはまるので、添付図面は、本開示のある典型的な態様のみを示しており、この範囲を限定するものとして考慮されないことが注目されるべきである。
図1は、1つの実施形態にしたがう多元接続無線通信システムを例示する。 図2は、通信システムのブロック図を例示する。 図3Aは、周波数分割デュプレクス・システムおよび時分割デュプレクス・システムにおけるシステム・フレーム数(SFN)ロールオーバを図示する。 図3Bは、周波数分割デュプレクス・システムおよび時分割デュプレクス・システムにおけるシステム・フレーム数(SFN)ロールオーバを図示する。 図3Cは、周波数分割デュプレクス・システムおよび時分割デュプレクス・システムにおけるシステム・フレーム数(SFN)ロールオーバを図示する。 図4は、本開示のある態様にしたがって、システム時間ロールオーバにおける同期ハイブリッド自動反復要求(HARQ)動作中のサービス中断を回避するための技術の動作例を例示する。 図4Aは、図4に例示された動作を実行することが可能な構成要素の例を示す。
本明細書に記載された技術は、例えば符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークのようなさまざまな無線通信ネットワークのために使用される。「システム」、「ネットワーク」という用語は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、cdma2000等のようなラジオ技術を実施することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびロー・チップ・レート(LCR)を含んでいる。CDMA2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。
TDMAネットワークは、例えばグローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM(登録商標))のような無線技術を実現することができる。OFDMAネットワークは、例えば発展型UTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20、フラッシュOFDM(登録商標)等のようなラジオ技術を実施することができる。UTRA、E−UTRAおよびGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・イボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの最新のリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、およびLTEは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。CDMA2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記載されている。これらさまざまなラジオ技術および規格は、当該技術分野において知られている。明確にするために、これら技術のある態様は、以下において、LTEについて記載されており、LTE用語が以下の説明の多くで使用される。
シングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、単一のキャリア変調および周波数領域等値化を利用する技術である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと同様の性能および同じ全体複雑さを有する。SC−FDMA信号は、その固有のシングル・キャリア構造により、低いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、送信電力効率の観点において、低いPAPRがモバイル端末に大いに有益となるアップリンク通信において特に、大きな注目を集めた。それは現在、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)または発展型UTRAにおけるアップリンク多元接続スキームのために動作していると仮定されている。
図1に示すように、1つの実施形態にしたがう多元接続無線通信システムが例示される。アクセス・ポイント100(AP)は、複数のアンテナ・グループを含んでいる。1つは104、106を含み、他のものは108、110を含み、さらに他のものは112、114を含む。図1では、おのおののアンテナ・グループについて2本のアンテナしか示されていない。しかしながら、おのおののアンテナ・グループについて、それより多くまたはそれより少ないアンテナが利用されうる。アクセス端末116(AT)はアンテナ112およびアンテナ114と通信しており、アンテナ112、114は、順方向リンク120でアクセス端末116へ情報を送信し、逆方向リンク118でアクセス端末116から情報を受信する。アクセス端末122は、アンテナ106、108と通信しており、アンテナ106、108は、順方向リンク126でアクセス端末122へ情報を送信し、逆方向リンク124でアクセス端末122から情報を受信する。FDDシステムでは、通信リンク118、120、124、126は、通信のために異なる周波数を使用することができる。例えば、順方向リンク120は、逆方向リンク118によって使用されるものとは異なる周波数を使用しうる。
アンテナの各グループ、および/または、これらが通信するように設計された領域は、しばしば、アクセス・ポイントのセクタと称される。実施形態では、おのおののアンテナ・グループは、アクセス・ポイント100によってカバーされる領域のセクタ内のアクセス端末と通信するように設計される。
順方向リンク120、126による通信では、アクセス・ポイント100の送信アンテナは、別のアクセス端末116、124の順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用する。さらに、有効範囲領域にわたってランダムに散在するアクセス端末へ送信するためにビームフォーミングを用いるアクセス・ポイントは、全てのアクセス端末へ単一のアンテナによって送信するアクセス・ポイントよりも、近隣のセル内のアクセス端末に対して少ない干渉しかもたらさない。
アクセス・ポイントは、端末と通信するために使用される固定局であり、アクセス・ポイント、ノードB、あるいはその他幾つかの専門用語でも称されうる。アクセス端末はまた、アクセス端末、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、あるいはその他いくつかの専門用語で称されうる。
MIMOシステムはデータ送信のために、複数(N個)の送信アンテナと複数(N個)の受信アンテナとを適用する。N個の送信アンテナおよびN個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも称されるN個の独立チャネルへ分割される。ここでN≦min{N、N}である。N個の独立チャネルのおのおのは、ディメンションに相当する。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成される追加のディメンションが利用される場合、MIMOシステムは、(例えば、より高いスループット、および/または、より高い信頼性のような)向上されたパフォーマンスを与える。
MIMOシステムは、時分割デュプレクス(TDD)システムまたは周波数デュプレクス(FDD)システムをサポートすることができる。TDDシステムでは、相互原理によって、逆方向リンク・チャネルから順方向リンク・チャネルを推定できるように、順方向リンク送信および逆方向リンク送信が、同じ周波数領域にある。これによって、アクセス・ポイントにおいて複数のアンテナが利用可能である場合、アクセス・ポイントは、順方向リンクで送信ビーム・フォーミング・ゲインを抽出できるようになる。
図2は、MIMOシステム200における(アクセス・ポイントとしても知られている)送信機システム210および(アクセス端末としても知られている)受信機システム250の実施例のブロック図である。送信機システム210では、多くのデータ・ストリーム用のトラフィック・データが、データ・ソース212から送信(TX)データ・プロセッサ214に提供される。
実施形態では、おのおののデータ・ストリームが、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ214は、おのおののデータ・ストリームのトラフィック・データ・ストリームをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符号化されたデータを提供する。
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、OFDM技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。パイロット・データは一般に、既知の方法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、その後、このデータ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ230によって実行される命令群によって決定されうる。
すべてのデータ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのために)変調シンボルをさらに処理するTX MIMOプロセッサ220に提供される。TX MIMOプロセッサ220はその後、N個の変調シンボル・ストリームを、N個の送信機(TMTR)222a乃至222tへ提供する。ある実施形態では、TX MIMOプロセッサ220は、データ・ストリームのシンボル、および、そのシンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
おのおのの送信機222は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。送信機222a乃至222tからのN個の変調信号は、N個のアンテナ224a乃至224tそれぞれから送信される。
受信機システム250では、送信された変調信号がN個のアンテナ252a乃至252rによって受信され、おのおののアンテナ252からの受信信号が、それぞれの受信機(RCVR)254a乃至254rへ提供される。おのおのの受信機254は、それぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
RXデータ・プロセッサ260は、N個の受信機254からN個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、N個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ260は、その後、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、そのデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ260による処理は、送信機システム210におけるTX MIMOプロセッサ220およびTXデータ・プロセッサ214によって実行されるものと相補的である。
プロセッサ270は、上述したように、どの事前符号化行列を使用するのかを定期的に決定する。さらに、プロセッサ270は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定することができる。
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。逆方向リンク・メッセージは、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データをデータ・ソース236から受け取るTXデータ・プロセッサ238によって処理され、変調器280によって変調され、送信機254a乃至254rによって調整され、基地局210へ送り戻される。
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号が、アンテナ224によって受信され、受信機222によって調整され、復調器240によって復調され、RXデータ・プロセッサ242によって処理されて、受信機システム250によって送信された逆方向リンク・メッセージを抽出する。さらに、プロセッサ230は、ビームフォーミング重みを決定するためにどの事前符号化行列を使用するかを決定するために、この抽出されたメッセージを処理する。
(システム時間ロールオーバにおける中断された同期ハイブリッド自動反復要求(HARQ)サイクルの取り扱い)
同期ハイブリッド自動反復要求(HARQ)送信では、HARQ処理識別子(ID)とシステム時間との間に固定された関係がある。したがって、各サブフレームにおいてどの処理が使用されるかについてUEと基地局との間で共通した理解があるので、ある場合には、HARQ処理IDは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージでユーザ機器(UE)へシグナルされない。
一方、システム・フレーム数(SFN)は、マスタ情報ブロック(MIB)において定義された制限されたビット数しか有していない。SFNは、ラジオ・フレームの最大数に達した後にロールオーバする。同期HARQ動作中の中断を回避するために、たとえSFNがロールオーバしても、HARQ処理IDとシステム時間との間の同様の関係が維持される必要がある。
本開示は、SFNがロールオーバした場合に、UEと基地局との間で、一貫したアップリンク・ハイブリッド自動反復要求(UL HARQ)動作を維持する技術を提供する。
限定ではなく説明の目的のために、以下の定義は、開示された主題のさまざまな態様を説明するために提供される。本明細書で提供されるように、アップリンクHARQ往復処理は、例えばダウンリンク・サブフレーム、アップリンク・サブフレーム、PUSCHサブフレームを復号するための時間、および、アクノレッジメント/否定的アクノレッジメント(ACK/NACK)サブフレームのような複数のサブフレームを含みうる。ダウンリンク(DL)サブフレームは、(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と連携した)アップリンク(UL)許可を伝送しうる。アップリンク(UL)サブフレームは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信を伝送しうる。ダウンリンクACK/NACKメッセージは、物理ハイブリッド自動反復要求インジケータ・チャネル(PHICH)で送信される。この点において、例えば、PDCCHチャネルまたはPHICHチャネルにおけるアップリンク許可のような信号の送信および応答の受信のために、一般に、最低でも3ミリ秒が必要とされる。
さらに、本明細書で提供されるように、HARQ反復期間Rは、「送信許可」と「ACKへの送信」との間の同様なタイミング関係を維持するためのラジオ・フレーム構造のサブフレーム数である。言い換えれば、Rは、HARQ周期を表す。例えば、FDDの場合、Rは8に等しく、TDD構成1乃至5の場合、Rは10に等しく、TDD構成0の場合、Rは35に等しく、TDD構成6の場合、Rは60に等しい。
さらに、本明細書で提供されたように、SFNロールオーバ数Nは、2つの連続したSFNロールオーバ・ポイント間のラジオ・フレームの数である。例えば、SFNロールオーバ数Nは、nビットからなる自然なロールオーバ(N=2)であるか、あるいは、n=[logN]ビット、0≦SFN≦N−1として表現される任意の整数である。ロング・ターム・イボリューション(LTE)規格の目的の場合、nは10であり、Nは1024以下でありうる。
さらに、本明細書で用いられるように、システム時間Aは、サブフレーム数(例えば、LTE規格では、A=10*システム・フレーム数+サブフレーム数)によって定義される。システム・ロールオーバ数Mは、2つのSFNロールオーバ・ポイント間のサブフレームの数(例えば、LTEの場合、M=10*N)でありうる。
SFNロールオーバ期間は、SFNロールオーバ・ポイント前後のサブフレームとして定義される。ここでは、通常のHARQ反復期間が中断される。SFNロールオーバ期間は、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)往復時間が、SFNロールオーバ・ポイントを超える第1のサブフレームにおいて始まる。通常通り動作すると、このサブフレームのシステム時間と処理IDとの間の関係は、無効となりうる。SFNロールオーバ期間はまた、SFNロールオーバ中断によりHARQフル・サイクルに関係していないSFNロールオーバ・ポイント後のいくつかのサブフレームをも含む。
システム・ロールオーバ数Mが、HARQ反復期間Rによって割り切れる場合、システム時間ロールオーバによるHARQサイクルの中断はなく、システムは、SFNロールオーバ後に通常の動作を継続することができることが注目されるべきである。
例えば、通常の同期HARQ動作の下では、FDDのためのHARQ処理数は、一般に8に設定される。システム・フレーム数は、N個のラジオ・フレーム、すなわち10N個のサブフレームを提供する。10Nが8によって割り切れる場合、SFNがラップ・アラウンドすると、SFNロールオーバ・ポイント後のラジオ・フレーム内のHARQ処理数は、前のラジオ・フレームから続く。したがって、システムは、SFNロールオーバ後に、通常の動作を続けることができる。
別の例として、TDD構成1乃至5を利用するシステムの場合、HARQ反復期間Rは、1ラジオ・フレーム(すなわち、10)に等しい。したがって、SFNがラップ・アラウンドする(すなわち、ロールオーバする)場合、SFNロールオーバ・ポイント後のラジオ・フレーム内のHARQ処理数は、前のラジオ・フレームから継続する。したがって、このシステムは、SFNロールオーバ後、通常の動作を継続する。
当業者によって理解されるであろうが、HARQ反復期間Rの倍数ではないシステム・ロールオーバ数Mでシステム・フレーム数がラップ・アラウンドする場合、多くの潜在的な問題が存在する。この問題は、FDDシステムのみならず、TDDシステムにも引き起こる。
いくつかの異常な同期HARQ動作例は、システム・ロールオーバ数Mが、HARQ反復期間Rの倍数ではない場合にSFNがラップ・アラウンドした場合、潜在的な問題を例示する。FDDのコンテキストでは、システム・ロールオーバ数M(例えば、LTE FDDの場合、M=10N)が、HARQ反復期間R(たとえば、LTE FDDの場合、R=8)によって割り切れない場合、SFNがラップ・アラウンドすると、タイム・ラインにおける中断を回避するために、HARQ処理IDとSFNとの間で同じ関係が維持されねばならない。これは、新たなラジオ・フレーム中のHARQ処理数が、前のラジオ・フレームからキャリー・オンしないことを示唆しうる。
図3A乃至3Cは、システム・ロールオーバ数が、HARQ反復期間によって割り切れないTDDシステムおよびFDDシステムの例を示す。
図3Aは、システム・ロールオーバ数が、HARQ反復期間によって割り切れないことによる、SFNロールオーバ時におけるFDDシステムにおけるサービスの中断の例を示す。例示するように、アップリンクHARQメッセージU0乃至U7は、2つの連続したラジオ・フレームである302および304で送信される。このシステムの通常の動作では、HARQ処理は、4サブフレーム後に送信される物理ハイブリッド自動反復要求インジケータ・チャネル(PHICH)でメッセージを受信することを待つ。PHICHチャネルでメッセージを受信した後、HARQ処理は、8サブ・フレーム後に再送信する。
図3Aでは、第1のラジオ・フレーム302におけるアップリンクHARQ処理U3の後にSFNロールオーバが引き起こる。SFNロールオーバ(すなわち、処理U0−U3)前に開始されたHARQ処理が、通常のHARQ処理にしたがう場合、対応する再送信が、第2のラジオ・フレーム304内のHARQU4−U7で生じる。これは、HARQ動作全体を中断させる。一般性を失うことなく、図3Aに関連して、アップリンクHARQラベリングは、U0、U1、U2、U3、U4、U5、U6、U7である必要は無く、8つのサブフレームからなる期間とともに任意の反復パターンを適用することが可能であることが注目されるべきである。
図3Bおよび図3Cは、TDDシステムにおけるSFNロールオーバ時におけるHARQサービス中断を例示する。ここで、アップリンクHARQは、アップリンク−ダウンリンク構成に依存する。一般性を失うことなく、図3Bおよび図3Cでは、設定0が図示されている。
図3Bは、HARQ期間中の通常のHARQパターンを例示している。アップリンク処理U0乃至U6は、図3Bに例示される2つの連続したラジオ・フレーム306、308で送信され、図3Cと比較して、サービスの中断がない。
図3Cは、SFNロールオーバによってHARQが中断される例を示す。したがって、システム・ロールオーバ数が、HARQ反復期間を割り切ることができない場合、前のラジオ・フレームがHARQ処理U3で終了する一方、新たなラジオ・フレームが、HARQ処理U0以降を伴って開始される。この場合、第1のラジオ・フレーム306内のHARQ処理U6、U0、U1、U2、U3が、通常のHARQ往復処理にしたがうのであれば、対応する再送信が、第2のラジオ・フレーム308における異なるHARQ処理IDにおいて引き起こるだろう。これは、HARQ動作全体を中断させるだろう。繰り返すが、限定することなく、また、一般性を失うこともなく、アップリンクHARQラベリングは、U0、U1、U2、U3、U4、U5、U6、U7である必要は無く、7つのハイブリッド自動反復要求処理をともなう任意の反復パターンが適用可能であることが注目されるべきである。
図4は、本開示のある態様にしたがって、システム時間ロールオーバ時、同期ハイブリッド自動反復要求(HARQ)動作中におけるサービスの中断を回避する技術のための動作例を示す。402では、システム・フレーム数(SFN)ロールオーバ時間が識別される。ここで、SFNロールオーバ時間は、SFNが第1の値から第2の値に切り換わる時間であり、第2の時間は、第1の時間よりも短い。404では、1または複数のHARQについて、SFNロールオーバ時間において、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)動作が停止される。406では、SFNロールオーバ時間からの再開アップリンクHARQ動作が再開される。
同期アップリンクHARQ動作における中断を回避し、かつ、HARQ処理IDとシステム時間との間の固定された関係を維持するために、本開示は、以下のメカニズムを提供する。
態様によれば、同期アップリンクHARQ動作を維持するために、UEと基地局との両方が、未解決のすべてのHARQのために、SFNロールオーバ時間において、ハイブリッド自動反復要求動作を再開する。その結果、通常の規則(例えば、HARQ処理IDとシステム時間との固定された関係)にしたがって、UEと基地局との両方が、SFNロールオーバ・ポイントからアップリンクHARQ動作を再開することができる。この態様によって、HARQでは、リセット時に、未解決の、および、既に部分的に受信されたデータが失われるという1つの欠点はあるものの、HARQ動作はかなり単純になる。失われたパケットは、例えば、ラジオ・リンク制御(RLC)プロトコルのようなARQ方法によって、再送信される必要がある。この結果、システム・リソースは、数秒毎(例えば、10秒毎)に、非効率的に使用されることになる。理解されるように、この問題は、システム内のすべての端末が、同時にSFNロールオーバを経験する場合、深刻となりうる。したがって、システムは、数秒毎に、過剰な再送信に直面する。
あるいは、および/または、それに加えて、前述したスキームは、システム内のさまざまなUEのオールオーバのポイントをオフセット/調節することによって増大される。これによって、SFNロールオーバによるHARQリセットのレートが、時間的に一定となる。例えば、UEは、アップリンク同期HARQの目的で、SFN’を使用する。ここで、SFN’=SFN+f(UE_ID)である。関数f(.)は、基地局およびUEに知られうる。例えば、UE識別情報(ID)は、セル・ラジオ・ネットワーク・テンポラリ識別子(C−RNTI)であり、関数f(.)は、f(x)=xモジュロ(SFNロールオーバ数)でありうる。
さらなる態様によれば、同期アップリンクHARQ動作を維持するために、FDD/TDD構成のすべてまたはサブセットについて、システム・ロールオーバ数が定義されうる。ある態様の場合、FDD/TDD構成のすべてについて単一のシステム・ロールオーバ数Mが定義されうる。システム・ロールオーバ数Mは、システムのすべてのUL HARQ動作の、すべてのHARQ反復期間の最小公倍数の倍数でありうる。これは、FDDモード、および/または、TDDモードのすべてのアップリンク−ダウンリンク構成を含む。例えば、Mは、関係
Figure 2012501107
を満足する最も大きな整数でありうる。ここで、nは、SFNで定義されたビット数であり、logは、基底数2である対数であり、関数
Figure 2012501107
は、その中の最大の整数を出力する。
別の態様の場合、システム・ロールオーバ数Mが、各FDD/TDD構成について、その構成のHARQ反復期間の倍数になるように定義される。システム・ロールオーバ数Mは、関係
Figure 2012501107
を満足する最大の整数でありうる。しかしながら、上述した態様は、新たなSFNロールオーバ時間を要し、既存の実施に対してインパクトを与えうる。さらなる態様によれば、通常の同期HARQ動作を再開するために、アップリンクHARQ挙動が、SFNロールオーバ期間中に定義される。この態様では、SFNロールオーバ数(すなわち、N=2n)およびシステム・ロールオーバ数(すなわち、M=10N)の現在の定義が維持されうる。その結果、システム・ロールオーバ数Mは、いくつかのアップリンクHARQ動作について、HARQ反復期間の倍数にはならない。
SFNロールオーバ・ポイント前のSFNロールオーバ期間について、基地局は、対応するフル・アップリンクHARQ往復処理が、SFNリセット・ポイント前に終了しない場合、アップリンク(UL)許可の送信を停止する。SFNリセット・ポイント後のSFNロールオーバ期間中、基地局は、HARQ処理IDとシステム時間との間の固定された関係にしたがって、アップリンクHARQ動作のリフレッシュを開始しうる。再送信を必要とするHARQ処理の場合、権利主張される主題は、SFNリセット後、同じHARQ処理ID位置で再送信することができる。これは、往復時間が、通常の動作の場合とは異なるということを示唆している。しかしながら、再送信ターン・アラウンド時間が満足されない場合、権利主張される主題は、この状況を、否定的なアクノレッジメント(NACK)を受信するものとして取り扱うか、あるいは、これらサブフレームにおける送信を控える。したがって、再送信は、ターン・アラウンド時間が満足された場合にのみ引き起こる。
権利主張される主題は、SFNリセット後、対応するUL許可を持たないであろうアップリンク・サブフレームについて、SFNリセット・ポイント前にUL許可メッセージを送信することによって、SFNリセット後のアップリンク・サブフレームの使用を最大化することができる。FDDの場合、UL送信が、時間nにおいて生じた場合、UL許可が、時間n−4において送信されうる。TDDの場合、UL送信が時間nにおいて生じた場合、1または複数の物理アップリンク共有チャネル関連手順にしたがって、UL許可が一度に送信される。
あるいは、および/または、それに加えて、権利主張される主題は、SFNがリセットする時間前、アップリンク・サブフレームの使用を最大化することができる。したがって、SFNリセット・ポイント前、SFNロールオーバ期間では、アップリンク送信時間がSFNリセット・ポイントを超えた場合、基地局は、アップリンク許可メッセージの送信を停止する。SFNリセット・ポイント後のSFNロールオーバ期間では、基地局は、HARQ処理IDとシステム時間との間の固定された関係にしたがって、新たなアップリンクHARQ動作を開始することができる。SFNリセット前にACK/NACKメッセージを送信する時間の無いHARQ処理のために、基地局は、それらを、NACKメッセージを用いた処理として取り扱い、SFNリセット・ポイント後、同じHARQ処理IDにソフト・コンバインする。ターン・アラウンド時間が満たされ、再送信を必要とするHARQ処理の場合、基地局は、SFNリセット後、同じHARQ処理ID位置で再送信することができる。この解決法は、通常の動作と比較して、往復送信時間を増加させる。
さらなる態様は、SFNリセット前のアップリンク・サブフレームの使用の最適化と、再送信回数の低減とを試みるシステム。ターン・アラウンド時間が満足される場合、再送信を必要とする処理を組み合わせることによって、これら処理は、単一の送信として取り扱うことができる。この態様では、対応するACK/NACKメッセージは、たとえSFNリセット・ポイント後であっても、通常のタイム・ラインにしたがって送信される。したがって、FDDの場合、アップリンク送信が時間nにおいて起こる場合、ACK/NACKメッセージは、時間n+4において送信される。TDDの場合、アップリンク送信が時間nにおいて起こる場合、ACK/NACKメッセージは、表1に基づく時間において送信される。
表1は、アップリンク・サブフレーム・インデクスn、および、TDD UL/DL設定数に基づいて、ACK/NACKメッセージの送信時間を例示している。例えば、アップリンク送信が、TDD UL/DL設定1を用いて、ULサブフレーム・インデクス3で引き起こる場合、ACK/NACKメッセージは、サブフレーム6で送信されうる。
Figure 2012501107
さらなる態様によれば、権利主張される主題は、SFNロールオーバ期間中におけるULサブフレームの使用を最大化しうる。開示された主題のこの態様では、権利主張される主題は、SFNリセット・ポイント前のSFNロールオーバ期間の場合、SFNロールオーバ期間中に、通常のように、UL許可メッセージを送信することができる。さらに、SFNリセット・ポイント後のSFNロールオーバ期間の場合、権利主張される主題は、HARQ処理IDとシステム時間との間の固定された関係にしたがって、アップリンクHARQ動作のリフレッシュを開始することができる。
SFNリセット前にACK/NACKメッセージを送信する時間の無いHARQ処理のために、権利主張される主題は、SFNリセット後、同じHARQ処理IDに直接的にソフト・コンバインする(例えば、NACKメッセージとして取り扱う)か、これらULサブフレームを単一の送信として取り扱う。ここでは、たとえSFNリセット後であっても、対応するACK/NACKメッセージが、通常のタイム・ラインにしたがって送信される。さらに、ターン・アラウンド時間が満足される場合、再送信を必要とするHARQ処理について、権利主張される主題は、往復時間が通常動作とは異なるという示唆の下、SFNリセット後に、同じHARQ処理ID位置で再送信することができる。
さらなる態様によれば、非同期HARQ動作が利用される。ここでは、HARQ処理IDが、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ・フォーマット0でUEへシグナルされる必要がある。
前述された方法のさまざまな動作は、図面に例示されるようなmeans−plus−funcitonブロックに対応するさまざまなハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素(単数または複数)および/またはモジュール(単数または複数)によって実行されうる。例えば、図4に例示される動作400は、図4Aに例示されるmeans−plus−funcitonブロックに対応する。
本開示に関連して説明されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ信号(FPGA)もしくはその他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、ディスクリート・ゲートもしくはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたその任意の組み合わせを用いて実施または実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができるが、代替案では、プロセッサを、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または順序回路とすることができる。プロセッサは、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロプロセッサ、またはその他任意のこのような構成である計算デバイスの組み合わせとして実現することも可能である。
本開示に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェアで直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって、またはこの2つの組合せによって実施することができる。ソフトウェア・モジュールは、当該技術分野において周知のすべての形式の記憶媒体に常駐することができる。使用できる記憶媒体のいくつかの例は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROMなどを含む。ソフトウェア・モジュールは、単一の命令または複数の命令を備えることができ、複数の異なるコード・セグメント上で、異なるプログラムの間で、および複数の記憶媒体にまたがって分散させることができる。記憶媒体を、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込めるように、プロセッサに結合することができる。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。
本明細書で開示された方法は、説明された方法を達成するための1または複数のステップまたは動作を備える。方法ステップおよび/または動作は、特許請求の範囲のスコープから逸脱せずに相互に置換することができる。言い換えると、ステップまたは動作の特定の順序が指定されていない限り、特定のステップおよび/または動作の順序および/または使用は、特許請求の範囲のスコープから逸脱せずに変更されうる。
記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれら任意の組み合わせによって実現されうる。ソフトウェアで実現される場合、これら機能は、コンピュータ読取可能媒体に、1または複数の命令群として格納される。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされうる利用可能な任意の媒体である。例として、限定することなく、そのようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、所望のプログラム・コード手段を命令群またはデータ構造の形式で搬送または格納するために使用され、しかも、コンピュータによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。本明細書で用いられるディスク(diskおよびdisc)は、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザ・ディスク(disc)、光ディスク(disc)、ディジタル・バーサタイル・ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、ブルー・レイ・ディスク(disc)を含む。ここで、diskは、通常、データを磁気的に再生し、discは、データをレーザを用いて光学的に再生する。
ソフトウェアまたは命令群は、送信媒体を介しても送信される。例えば、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。
さらに、本明細書で説明された方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段を、適宜、ユーザ端末および/または基地局によってダウンロードし、かつ/または他の形式で入手することができることを了解されたい。例えば、そのようなデバイスを、本明細書で説明した方法を実行するための手段の転送を容易にするためにサーバに結合することができる。代替案では、本明細書で説明されるさまざまな方法を、記憶手段(例えば、RAM、ROM、コンパクト・ディスク(CD)またはフロッピー・ディスクなどの物理記憶媒体など)を介して提供することができ、ユーザ端末および/または基地局が、記憶手段をデバイスに結合するか提供するときにさまざまな方法を入手することができる。さらに、本明細書で説明された方法および技法をデバイスに提供するために、その他任意の適切な技法を利用することができる。
特許請求の範囲は、前述した正確な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。さまざまな修正、変更、および変形を、特許請求の範囲の範囲から逸脱せずに、前述した方法および装置の構成、動作、および詳細において実施することができる。
前述したものは、本開示の実施形態に向けられているが、これら開示のその他およびさらなる実施形態が、本願の基本的な範囲から逸脱することなく考案され、この範囲は、以下に示す特許請求の範囲によって決定される。

Claims (26)

  1. 無線通信のための方法であって、
    システム・フレーム数(SFN)ロールオーバ時間を識別し、システム・フレーム数が、第1の値から、前記第1の値よりも小さな第2の値へとロールオーバする時を示すことと、
    1または複数のハイブリッド自動反復要求(HARQ)のためのSFNロールオーバ時間において、またはSFNロールオーバ時間近傍において、HARQ動作を停止させることと、
    前記SFNロールオーバ時間からアップリンクHARQ動作を再開することと
    を備える方法。
  2. SFNロールオーバによって、HARQリセットのレートが、時間的に一定になるように、システム内の1または複数のユーザ機器のSFNロールオーバ時間を調節することをさらに備える請求項1に記載の方法。
  3. システム・ロールオーバ数Mを決定することをさらに備え、
    前記システム・ロールオーバ数は、2つの連続したSFNロールオーバ時間の差である請求項1に記載の方法。
  4. 前記システム・ロールオーバ数Mは、システムのアップリンクHARQ動作のHARQ反復期間のうちの1または複数の最小公倍数の倍数であり、前記システムのアップリンクHARQ動作は、時分割多重化モードのうちの複数のアップリンク−ダウンリンク構成と、周波数分割多重化モードとを含む請求項3に記載の方法。
  5. 前記システム・ロールオーバ数Mは、関係
    Figure 2012501107
    を満足する最大の整数であり、nは、前記SFNで定義されたビット数であり、logは、基底数2である対数であり、関数
    Figure 2012501107
    は、その中の最大の整数を出力する請求項1に記載の方法。
  6. 前記1または複数のHARQのためのSFNロールオーバ時間において、HARQ動作を停止させることは、メッセージの往復処理がSFNロールオーバ時間前に完了した場合に、アップリンク許可メッセージを送信することをさらに備え、
    前記メッセージの往復処理は、メッセージを送信することと、メッセージに対する応答を受信することとを備える請求項1に記載の方法。
  7. 前記1または複数のHARQのためのSFNロールオーバ時間において、HARQ動作を停止させることは、アップリンク送信時間が、SFNロールオーバ時間前に終了した場合に、アップリンク許可を送信することを備える請求項1に記載の方法。
  8. SFNロールオーバ前にACK/NACKを送る時間の無いHARQ処理を組み合わせることと、
    前記組み合わされたHARQ処理を、SFNロールオーバ時間後に、処理識別情報(ID)を用いて送信することとをさらに備え、
    前記処理IDは、前記SFNロールオーバ時間前の処理IDと同じである請求項7に記載の方法。
  9. 無線通信のための装置であって、
    システム・フレーム数(SFN)ロールオーバ時間を識別し、システム・フレーム数が、第1の値から、前記第1の値よりも小さな第2の値へとロールオーバする時を示すためのロジックと、
    1または複数のハイブリッド自動反復要求(HARQ)のためのSFNロールオーバ時間において、またはSFNロールオーバ時間近傍において、HARQ動作を停止させるためのロジックと、
    前記SFNロールオーバ時間からアップリンクHARQ動作を再開させるためのロジックと
    を備える装置。
  10. SFNロールオーバによって、HARQリセットのレートが、時間的に一定になるように、システム内の1または複数のユーザ機器のSFNロールオーバ時間を調節するためのロジックをさらに備える請求項9に記載の装置。
  11. システム・ロールオーバ数Mを決定するためのロジックをさらに備え、
    前記システム・ロールオーバ数は、2つの連続したSFNロールオーバ時間の差である請求項9に記載の装置。
  12. 前記システム・ロールオーバ数Mは、システムのアップリンクHARQ動作のHARQ反復期間のうちの1または複数の最小公倍数の倍数であり、前記システムのアップリンクHARQ動作は、時分割多重化モードのうちの複数のアップリンク−ダウンリンク構成と、周波数分割多重化モードとを含む請求項11に記載の装置。
  13. 前記システム・ロールオーバ数Mは、関係
    Figure 2012501107
    を満足する最大の整数であり、nは、前記SFNで定義されたビット数であり、logは、基底数2である対数であり、関数
    Figure 2012501107
    は、その中の最大の整数を出力する請求項9に記載の装置。
  14. 前記1または複数のHARQのためのSFNロールオーバ時間において、HARQ動作を停止させるためのロジックは、メッセージの往復処理がSFNロールオーバ時間前に完了した場合に、アップリンク許可メッセージを送信するためのロジックをさらに備え、
    前記メッセージの往復処理は、メッセージを送信することと、メッセージに対する応答を受信することとを備える請求項9に記載の装置。
  15. 前記1または複数のHARQのためのSFNロールオーバ時間において、HARQ動作を停止させるためのロジックは、アップリンク送信時間が、SFNロールオーバ時間前に終了した場合に、アップリンク許可を送信するためのロジックを備える請求項9に記載の装置。
  16. SFNロールオーバ前にACK/NACKを送る時間の無いHARQ処理を組み合わせるためのロジックと、
    前記組み合わされたHARQ処理を、SFNロールオーバ時間後に、処理識別情報(ID)を用いて送信するためのロジックとをさらに備え、
    前記処理IDは、前記SFNロールオーバ時間前の処理IDと同じである請求項15に記載の装置。
  17. 無線通信のための装置であって、
    システム・フレーム数(SFN)ロールオーバ時間を識別し、システム・フレーム数が、第1の値から、前記第1の値よりも小さな第2の値へとロールオーバする時を示す手段と、
    1または複数のハイブリッド自動反復要求(HARQ)のためのSFNロールオーバ時間において、またはSFNロールオーバ時間近傍において、HARQ動作を停止させる手段と、
    前記SFNロールオーバ時間からアップリンクHARQ動作を再開させる手段と
    を備える装置。
  18. SFNロールオーバによって、HARQリセットのレートが、時間的に一定になるように、システム内の1または複数のユーザ機器のSFNロールオーバ時間を調節する手段をさらに備える請求項17に記載の装置。
  19. システム・ロールオーバ数Mを決定する手段をさらに備え、
    前記システム・ロールオーバ数は、2つの連続したSFNロールオーバ時間の差である請求項17に記載の装置。
  20. 前記システム・ロールオーバ数Mは、システムのアップリンクHARQ動作のHARQ反復期間のうちの1または複数の最小公倍数の倍数であり、前記システムのアップリンクHARQ動作は、時分割多重化モードのうちの複数のアップリンク−ダウンリンク構成と、周波数分割多重化モードとを含む請求項19に記載の装置。
  21. 前記システム・ロールオーバ数Mは、関係
    Figure 2012501107
    を満足する最大の整数であり、nは、前記SFNで定義されたビット数であり、logは、基底数2である対数であり、関数
    Figure 2012501107
    は、その中の最大の整数を出力する請求項17に記載の装置。
  22. 1または複数のHARQのためのSFNロールオーバ時間において、HARQ動作を停止させる手段は、メッセージの往復処理がSFNロールオーバ時間前に完了した場合に、アップリンク許可メッセージを送信する手段をさらに備え、
    前記メッセージの往復処理は、メッセージを送信することと、メッセージに対する応答を受信することとを備える請求項17に記載の装置。
  23. 前記1または複数のHARQのためのSFNロールオーバ時間において、HARQ動作を停止させる手段は、アップリンク送信時間が、SFNロールオーバ時間前に終了した場合に、アップリンク許可を送信する手段を備える請求項17に記載の装置。
  24. SFNロールオーバ前にACK/NACKを送る時間の無いHARQ処理を組み合わせる手段と、
    前記組み合わされたHARQ処理を、SFNロールオーバ時間後に、処理識別情報(ID)を用いて送信する手段とをさらに備え、
    前記処理IDは、前記SFNロールオーバ時間前の処理IDと同じである請求項23に記載の装置。
  25. 格納された命令群を有するコンピュータ読取可能媒体を備える、無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品であって。
    前記命令群は、1または複数のプロセッサによって実行可能であり、
    システム・フレーム数(SFN)ロールオーバ時間を識別し、システム・フレーム数が、第1の値から、前記第1の値よりも小さな第2の値へとロールオーバする時を示すための命令群と、
    1または複数のハイブリッド自動反復要求(HARQ)のためのSFNロールオーバ時間において、またはSFNロールオーバ時間近傍において、HARQ動作を停止させるための命令群と、
    前記SFNロールオーバ時間からアップリンクHARQ動作を再開させるための命令群と
    を備えるコンピュータ・プログラム製品。
  26. 無線通信のための装置であって、
    システム・フレーム数(SFN)ロールオーバ時間を識別し、システム・フレーム数が、第1の値から、第1の値よりも小さな第2の値へとロールオーバする時を示し、1または複数のハイブリッド自動反復要求(HARQ)のためのSFNロールオーバ時間において、またはSFNロールオーバ時間近傍において、HARQ動作を停止させ、前記SFNロールオーバ時間からアップリンクHARQ動作を再開させるように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
    前記プロセッサに接続されたメモリと
    を備える装置。
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