JP2012208762A - タッチパネル入力操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】タッチパネルの操作面の感触の違いによって識別しやすいタッチパネル入力操作装置を提供する。
【解決手段】入力操作を行う被検出体が接触する操作面を有する第1のシート状部材111と、前記被検出体が前記操作面と接触した位置を検出するための複数のタッチセンサが前面側に設けられた第2のシート状部材112と、第2のシート状部材112の前面側に第1のシート状部材111を積層して一体化したタッチパネル部材110と、を備え、前記操作面の表面側には、接触による感触が異なる指標部Mが設けられていることを特徴とするタッチパネル入力操作装置であり、タッチパネル部材110の操作面の感触によって指標部Mの領域を識別することができ、接触操作によってタッチパネル部材110の入力を良好に行うことができる。
【選択図】図7
【解決手段】入力操作を行う被検出体が接触する操作面を有する第1のシート状部材111と、前記被検出体が前記操作面と接触した位置を検出するための複数のタッチセンサが前面側に設けられた第2のシート状部材112と、第2のシート状部材112の前面側に第1のシート状部材111を積層して一体化したタッチパネル部材110と、を備え、前記操作面の表面側には、接触による感触が異なる指標部Mが設けられていることを特徴とするタッチパネル入力操作装置であり、タッチパネル部材110の操作面の感触によって指標部Mの領域を識別することができ、接触操作によってタッチパネル部材110の入力を良好に行うことができる。
【選択図】図7
Description
本発明は、タッチパネル入力操作装置に関するものである。
近年、自動車を代表とする車両などのステアリングホイール近傍に、ステアリングスイッチを配置し、このステアリングスイッチを指で操作して、車両内の電子機器を操作することが広く行われている。例えば特許文献1に記載された入力操作装置は、ユーザからのタッチ操作を受け付けるタッチセンサを備える入力操作装置を車両のステアリングに設け、前記タッチ操作に応じて、カーナビゲーション装置、オーディオ装置等の車載電子機器を操作する装置が開示されている。
しかし、車両内の電子機器が多様化して操作項目が増えるに連れ、多くの操作押釦スイッチが必要となり、運転中に前方から目を離す時間が長くなる虞があるため、例えば特許文献2のように、タッチパネルでの動作状態を表示するヘッドアップディスプレイを有することを特徴とする車載用入力装置が提案されている。
しかしながら、特許文献2による車載用入力装置においても、スイッチ操作を行う際にスイッチ自体を視覚により確認する必要はないものの、その操作時にはディスプレイに表示された複数個のタッチパネルによるスイッチの位置、および動作表示状態の両者を注視する必要があるという問題点があり、特許文献3に示すように、タッチパネルの操作面に凹凸の領域を形成し、ミスタッチを防ぐタッチパネルが提案されている。
しかし、車両内の電子機器が多様化して操作項目が増えるに連れ、多くの操作押釦スイッチが必要となり、運転中に前方から目を離す時間が長くなる虞があるため、例えば特許文献2のように、タッチパネルでの動作状態を表示するヘッドアップディスプレイを有することを特徴とする車載用入力装置が提案されている。
しかしながら、特許文献2による車載用入力装置においても、スイッチ操作を行う際にスイッチ自体を視覚により確認する必要はないものの、その操作時にはディスプレイに表示された複数個のタッチパネルによるスイッチの位置、および動作表示状態の両者を注視する必要があるという問題点があり、特許文献3に示すように、タッチパネルの操作面に凹凸の領域を形成し、ミスタッチを防ぐタッチパネルが提案されている。
しかしながら、特許文献3では、画像、文字、数字などを表示するディスプレイと、このディスプレイの表示面側に配置されたタッチパネルの操作面に表示位置に合わせて凹凸を形成している。この際、単にディスプレイの表示位置に合わせてタッチパネル操作面に複数個の凹凸を設けているため、数が多くなればなるほど表示切り替え位置が特定できなくなることがある。すなわち、アイズフリーによってスイッチ箇所(ディスプレイの表示箇所)を操作する際に所定の場所が特定できないことがある。
そこで、本発明は、上述した課題に着目してなされたものであり、ユーザがタッチパネルの操作面の感触の違いにより接触操作を行いやすく、操作時に得たい操作が感触の違いによって識別しやすいタッチパネル入力操作装置を提供することを目的とするものである。
本発明は前述した課題を解決するため、請求項1では、入力操作を行う被検出体が接触する操作面を有する第1のシート状部材と、前記被検出体が前記操作面と接触した位置を検出するための複数のタッチセンサが前面側に設けられた第2のシート状部材と、前記第2のシート状部材の前面側に前記第1のシート状部材を積層して一体化したタッチパネル部材と、を備え、前記操作面の表面側には、接触による感触が異なる指標部が設けられていることを特徴とするタッチパネル入力操作装置である。
このように構成することにより、タッチパネル部材の操作面の感触によって指標部の領域を識別することができ、接触操作によってタッチパネル部材の入力を良好に行うことができる。
前記指標部は、印刷または塗装による塗膜層(インク層)からなり、その塗膜層(インク層)の種類または塗膜層(インク層)の厚みを前記指標部以外の領域と異なるように設けてなることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル入力操作装置である。
このように構成することにより、塗膜層(インク層)の種類に応じて表面の粗さ度合いが異なるため、被検出体(指先)による接触操作にて感触の違いを判別することができ、また塗膜層(インク層)の厚み(重ね印刷などによる段差の厚み)の違いを、接触操作にて良好に判別することができる。
前記指標部の領域にUVインク層による凹凸加工を施してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタッチパネル入力操作装置である。
このように構成することにより、UVインク層の表面に設けられた凹凸によって被検出体(指先)による接触操作にて良好に感触の違いを判別することができる。
前記操作面の表面には、前記指標部の領域に微細な凹凸からなる加工を施してなることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル入力操作装置である。
このように構成することにより、第1のシート状部材の表面である操作面自体に成形と同時に微細な凹凸からなる加工を施してなることによって、簡単に表面加工を形成することができるとともに、第1のシート状部材の表面側にて凹凸の感触にて良好に判別することができ、接触操作によってタッチパネル部材の入力を良好に行うことができる。
前記タッチパネル部材の操作面には、前記タッチセンサの位置を認識可能とする隆起部、窪み部のどちらか、あるいは両方からなる立体形状部が設けられ、その立体形状部の少なくとも一部には前記指標部を設けてなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のタッチパネル入力操作装置である。
このように構成することにより、タッチパネル部材の表面に立体形状部を設けることによって、さらに指標部位置を良好に判別することができ、接触操作によってタッチパネル部材の入力を良好に行うことができる。
前記操作面上の所定の領域には、透明な樹脂被膜からなる表面コートを施してなることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のタッチパネル入力操作装置である。
このように構成してなることにより、タッチパネル部材の操作面の感触によって指標部の領域を識別することができるとともに、樹脂被膜からなる表面コートによってタッチパネル部材の表面を保護することができる。
本発明では、入力操作を行う被検出体が接触する操作面を有する第1のシート状部材と、前記被検出体が前記操作面と接触した位置を検出するための複数のタッチセンサが前面側に設けられた第2のシート状部材と、前記第2のシート状部材の前面側に前記第1のシート状部材を積層して一体化したタッチパネル部材と、を備え、前記操作面の表面側には、接触による感触が異なる指標部が設けられていることを特徴とするタッチパネル入力操作装置であり、タッチパネル部材の操作面の感触によって指標部の領域を識別することができ、接触操作によってタッチパネル部材の入力を良好に行うことができるものであり、所期の目的を達成することができる。
以下本発明の実施形態に係る入力装置を、添付図面に基づいて説明する。
第1の実施形態に係るタッチパネルの入力操作装置としては、図1に示すように、自動車などの車両に搭載される入力操作装置100である。車両1のユーザ(通常、運転者)が、入力操作装置100を操作すると、制御装置1000は、その操作に応じた各種動作を車載電子機器20に実行させる。
(車両1の構成)
車両1は、図2に示すように、ステアリング10と、車載電子機器20と、を備えている。
車両1は、図2に示すように、ステアリング10と、車載電子機器20と、を備えている。
ステアリング10は、車両1の操舵装置の一部であり、本体部11と、ステアリングホイール12と、を備えている。
本体部11は、車両1の図示しないステアリングシャフトと接続されるスポーク部であり、右側に入力操作装置100を備える。また、本体部11には、入力操作装置100の形状にあわせた取付孔(図示せず)が形成されている。取付孔に入力操作装置100が取り付けられることにより、入力操作装置100の後述する操作面のみが露出する。
ステアリングホイール12は、本体部11に取り付けられる、運転者が車両1を操舵する際に握るリング形状のハンドルのグリップ部材である。
車載電子機器20は、オーディオ装置、カーナビゲーション装置等であり、後述する制御部200と電気的に接続され、制御部200から受信した制御信号に従って動作する。
また、車載電子機器20は、その表示部21の動作に対応した画像を表示する。
また、車載電子機器20は、その表示部21の動作に対応した画像を表示する。
(制御装置1000の構成)
制御装置1000は、入力操作装置100と、制御部200と、記憶部300と、を備える。
制御装置1000は、入力操作装置100と、制御部200と、記憶部300と、を備える。
入力操作装置100は、図3に示すように、タッチパネル部材110と、タッチパネル部材110を照明表示する照明部120と、スイッチ機構130とを備えている。
タッチパネル部材110は、ユーザが、親指等でその操作面上を所定の軌跡を描くようになぞる操作(以下、ジェスチャー操作と言う)を行った際に、後述する制御部200の制御のもと、親指などが操作面に触れた位置を検出するタッチパッド装置であり、表面カバーとなる透過性の材料からなる第1のシート状部材111と、親指などの被検出体が操作面と接触した位置を検出するためのセンサが前面側に設けられた透過性の材料からなる第2のシート状部材112と、を積層して一体化して設けられている。
また本実施形態におけるタッチパネル部材110には、各シート状部材111,112の背後に保護用としての透明な樹脂材料からなるスペーサ113が配置されている。
スペーサ113は、第2のシート状部材112の裏面側に位置し、図5(b)に示すように、一体成形された第1のシート状部材111と第2のシート状部材112からなるタッチパネル部材110の形状に合わせて形成され、ユーザ操作によりタッチパネル部材110の表側から押圧が加わった際にこれらの形状を保持する部材である。なお、タッチパネル部材110の強度が充分であればスペーサ113を配置しない場合もある。
照明部120は、面光源となる透明な合成樹脂材料からなる導光部材(導光体)121と、この導光部材121の端部に配置されたLEDからなる光源122と、この光源122を実装する柔軟性材料からなるフレキシブルプリント配線基板123と、からなり、光源122からの光を導光部材121の端部から入射するように設け、この導光部材121にて面発光した光をシートパネル部材113の背後から透過照明するようにしている。
また、導光部材121による照明効率や均一照明など照明効果を良好に保つために、本実施形態のように、導光部材121の背面側に反射シート124を配置するとともに、導光部材121の表面側に拡散シート125を配置するようにしても良い。
タッチパネル部材110と照明部120とは、下側ホルダー140と上側ホルダー150とによって固定保持される。
この場合、図3,図4,図6,図7などに示すように、下側ホルダー140は、合成樹脂等から形成される箱状の部材であり、その表側に上記のタッチパネル部材110の各部111〜113と、照明部120とが配置されるように設けられている。
上側ホルダー150は、上記のタッチパネル部材110の各部111〜113と、照明部120とを表側から覆う蓋部であり、第1のシート状部材111の操作面を露出させる開口部を有して、合成樹脂等から形成される。
スイッチ機構130は、絶縁性の硬質材料からなる回路基板131と、この回路基板131上に実装される押釦スイッチ132とから形成されている。この回路基板131を介して車体側へと電源供給を行ったり、タッチパネル部材110からの信号を制御装置200へと伝達したり、あるいは光源121が実装されたフレキシブルプリント配線基板123などを回路基板131を介して電気的に引き回し形成するように設けている。
またスイッチ機構130の背後には、合成樹脂製などから形成される箱状の部材である下ケース160が設けられ、スイッチ機構130を構成する押釦スイッチ132を実装した回路基板131が下ケース160に収納されて固定保持される。
ここで、ユーザが入力操作装置100のタッチパネル部材110の操作面を押下する操作(以下、押下操作という)を行うと、スイッチ機構130の押釦スイッチ132は押され、所定の入力信号を制御部200に送信する。押下操作は、入力操作装置100の操作面に対するジェスチャー操作による制御とは異なる制御を実行させる際になされる。
入力操作装置100に設けられたタッチパネル部材110の一部を構成する表面カバーである第1のシート状部材111は、アクリル樹脂等の透過性を有する絶縁材料からシート状部材によって形成され、ジェスチャー操作が行われる際に、ユーザの指などが触れる操作面を有する。
また第1の実施形態における第1のシート状部材111の操作面は、図4から図7に示すように、凹凸を有し、これによってこの操作面には段差が形成されている。このような操作面は、平面部111a、隆起部111b、窪み部111cとからなる立体形状部111Dから構成される。
平面部111aは、表面カバーである第1のシート状部材111の平面状の部分である。
隆起部111bは、図4から図7などに示すように、平面部111aから表側方向に盛り上がるように隆起する部分である。この際、操作面には、その操作面の操作指標となる輪郭部を形成する凹凸からなる隆起部111bとして形成されている。表側から見れば、図5(a)に示すように、円弧状に形成された隆起部111bが、円を略囲むように、所定の間隔をおいて複数配置されていることがわかる。なお、「表側」とは、図3で示すように、入力操作部100に対して図中上側をいい、「裏側」とは、その反対側をいうものとする。
窪み部111cは、たとえば図5(b)に示すように、操作面の略中央に位置し、平面部111aから裏側方向に沈むように窪んだ部分であり、図5(a)に示すように、円状に配置された隆起部111bよりも内側に形成されている。
平面部111aと隆起部111bと窪み部111cとは、ユーザのジェスチャー操作を妨げることがないように、図5(b),図6(b),図7(b)などに示すように、その断面形状は、互いになめらかに繋がって形成されている。
またタッチパネル部材110に設けられる意匠部としての塗膜層Pは、図5から図7などに示すように、第1のシート状部材111の操作面の表面側には、例えば白色などの透過性を有するインクからなる表示色層P1が施されるとともに、その表示色層P1の表面側には、隆起部111b位置を除いて例えば黒色系の金属粉末を含有した遮光性のインクからなる地色層P2が施されている。
この場合、本実施形態では、表示色層P1と地色層P2とからなる塗膜層Pは塗装にて第1のシート状部材111の操作面の表面側に塗布しており、隆起部111b箇所に位置した地色層P2を部分的にレーザ加工などの手段にて除去することにより表示色層P1が露出される。これにより除去された箇所によって塗膜層Pに段差が施され、この塗膜層Pの段差によって指先による感触の違いを判別する領域となる指標部Mが設けられている。
また第2のシート状部材112は、指等の被検出体の位置を検出するための複数のセンサ1120(透明導電性インクなどからなる検出電極)を有する透過性のシート部材であり、表面カバーである第1のシート状部材111の裏面側に位置する。
第2のシート状部材112は、図8に示すように、X方向における被検出体の位置を検出するための第1のセンサ列1120aを有する層と、Y方向における被検出体の位置を検出するための第2のセンサ列1120bを有する層を重ね合わせ概略構成されている。第1のセンサ列1120aと第2のセンサ列1120bが合わさることにより、結果的に、第2のシート状部材112には、タッチセンサ1120がマトリックス状に配置されることになる。第1のセンサ列1120aと第2のセンサ列1120bは、透明導電性インクなどの透光性のある延伸可能で成型できる素材によって形成され、各々のセンサ列1120a,1120bは、制御部200と電気的に接続されている。
表面カバーである第1のシート状部材111に指等の被検出体が触れると、その裏面側に位置するタッチセンサ1120と被検出体との間の静電容量が変化する。制御部200と各センサ1120とは電気的に接続されているので、制御部200は、各センサ1120における静電容量の変化を検出できる。制御部200は、この静電容量の変化に基づいて、被検出体の接触位置を示す入力座標値(X,Y)を算出する。入力座標値は、操作面上に予め設定されている、各センサ1120におけるXY座標系における座標値である。入力座標値は、X方向における静電容量の変化の分布の重心位置(例えば、静電容量が一定の閾値よりも高くかつ最も大きいセンサ1120の位置)に割り当てられているX座標と、Y方向における静電容量の変化の分布の重心位置(例えば、静電容量が一定の閾値よりも高くかつ最も大きいセンサ1120の位置)に割り当てられているY座標と、によって表される。制御部200は、このX座標及びY座標を算出することによって入力座標値(X,Y)を算出する。
また本実施形態における第2のシート状部材112は、圧空成型などの絞り加工により第1のシート状部材111と一体成形されることでタッチパネル部材110が形成される(図5(b)参照)。
このように一体成形されることで、第1のシート状部材111と第2のシート状部材112とがタッチパネル部材110として、一枚のシート状となり、操作面が有する隆起部111b、窪み部111c等の段差形状は、その一枚のシートの曲がった部分で構成されることになる。
また、このようにタッチパネル部材110として一体成形されることで、表面カバーである第1のシート状部材111の裏面と第2のシート状部材112の表面とが当接する。これにより、第1のシート状部材111の段差形状に対応して、タッチセンサ1120が配置されることになる。このようにタッチセンサ1120が配置されているため、隆起部111b等の段差形状を有した操作面上で行われたジェスチャー操作であっても、制御部200は、各センサにおける静電容量の変化を検出できる。
また、図1に示すように、制御部200は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、記憶部300に格納されている動作プログラムを実行して、各種の処理や制御を行う。制御部200は、その少なくとも一部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の各種専用回路によって構成されてもよい。
記憶部300は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等から構成され、制御部200を構成するCPUのワークエリア、CPUが実行する動作プログラムを記憶するプログラムエリア、データエリア等として機能する。
プログラムエリアには、車載電子機器制御処理を実行するためのプログラム等の動作プログラムが記憶される。
データエリアには、図1に示すように、ジェスチャー辞書G、対応動作データC、ジェスチャー特徴量の所定値である設定値Q、等が予め記憶されている。
ジェスチャー辞書Gは、行われているジェスチャー操作を認識するために必要となるデータであり、ジェスチャー操作によって描かれる軌跡の特徴を示す複数のパターンを含む。ジェスチャー操作の特徴を示すパターンは、ジェスチャー特徴量の各成分の組合せから構成されている。本実施形態において、このパターンは、「隆起部を基準としたジェスチャー操作」の特徴を示すパターンである。
対応動作データCは、車載電子機器20に所定の動作を実行させる制御信号のデータである。対応動作データCは、複数あり、その各々が、ジェスチャー辞書Gが含む複数のパターンと対応付けられている。例えば、隆起部111bに沿った円弧状のジェスチャー操作の特徴を示すパターンには、車載電子機器20にオーディオ音量の変更を実行させる音量制御信号を送信するコマンドのデータが対応動作データCとして対応付けられて予めデータエリアに記憶されている。
設定値Qは、ジェスチャー特徴量の所定値のデータであり、制御信号を車載電子機器20へ送信するトリガーの役割となるデータである。設定値Qは、ジェスチャー辞書Gが含む複数のパターンごとに対応付けられている。つまり、設定値Qは複数ある。ここで、設定値Qとの比較対象として選択されるジェスチャー特徴量は、例えば、複数の入力座標値を、時系列順に直線で繋いだ軌跡における、軌跡の長さである。
制御装置1000の動作については、ジェスチャー辞書G、対応動作データC、設定値Q、それぞれの役割について簡潔に述べる。
1)ジェスチャー辞書Gは、行われているジェスチャー操作が、予め定められたどのパターンに属するか(即ち、どのような種類のジェスチャー操作であるか)を認識するために用いられる。
2)対応動作データCは、ジェスチャー辞書Gを基に認識したジェスチャー操作に応じてどのような制御信号を車載電子機器20に送信するか、を判別するために用いられる。
3)設定値Qは、認識されたジェスチャー操作に係るジェスチャー特徴量がどのような値に達したら、対応動作データCに基づく制御信号を送信するか、を判別するために用いられる。
1)ジェスチャー辞書Gは、行われているジェスチャー操作が、予め定められたどのパターンに属するか(即ち、どのような種類のジェスチャー操作であるか)を認識するために用いられる。
2)対応動作データCは、ジェスチャー辞書Gを基に認識したジェスチャー操作に応じてどのような制御信号を車載電子機器20に送信するか、を判別するために用いられる。
3)設定値Qは、認識されたジェスチャー操作に係るジェスチャー特徴量がどのような値に達したら、対応動作データCに基づく制御信号を送信するか、を判別するために用いられる。
なお、記憶部300に格納される各データは、既知のデータ登録手法を用いて、デフォルト値として或いはユーザ自身の操作により適宜格納される。
以下、図9から図11を参照して、本実施形態に特有の「隆起部を基準としたジェスチャー操作」とそれに応じて車載電子機器20が実行する動作の一例を挙げる。
(隆起部を基準としたジェスチャー操作の一例)
<隆起部に沿ったジェスチャー操作OP10>
イグニッションのオンに伴って、動作電力が供給されると、車載電子機器20は、表示部21に、図9に示す初期画面21aを表示する。初期画面21aの状態で、ユーザ(運転者)が、操作面の窪み部111cを隆起部111bに沿って時計回りになぞるジェスチャー操作OP10を行うと、制御部200は、ジェスチャー操作OP10を認識して、認識したジェスチャー操作OP10に対応付けられた音量制御信号を送信する。音量制御信号を受信した車載電子機器20は、初期画面21aを音量操作画面21bに切り替えるとともにジェスチャー操作OP10に応じてオーディオ音量を変更する。このように、ユーザ(運転者)はジェスチャー操作OP10を行って、車載電子機器20のオーディオ音量を変更することができる。
<隆起部に沿ったジェスチャー操作OP10>
イグニッションのオンに伴って、動作電力が供給されると、車載電子機器20は、表示部21に、図9に示す初期画面21aを表示する。初期画面21aの状態で、ユーザ(運転者)が、操作面の窪み部111cを隆起部111bに沿って時計回りになぞるジェスチャー操作OP10を行うと、制御部200は、ジェスチャー操作OP10を認識して、認識したジェスチャー操作OP10に対応付けられた音量制御信号を送信する。音量制御信号を受信した車載電子機器20は、初期画面21aを音量操作画面21bに切り替えるとともにジェスチャー操作OP10に応じてオーディオ音量を変更する。このように、ユーザ(運転者)はジェスチャー操作OP10を行って、車載電子機器20のオーディオ音量を変更することができる。
この際、ステアリング10のハンドル操作部であるグリップ箇所を握った状態でタッチパネル部材110の操作面を指先にて操作するに際し、指先にてタッチパネル部材110の操作面の感触によって指標部Mの領域を識別することができ、接触操作によってタッチパネル部材110の入力を良好に行うことができる。
すなわち、本実施形態における指標部Mは、第1のシート状部材111の表面側に白色のインクからなる表示色層P1が施され、その表示色層P1の上に隆起部111b箇所を除いて金属粉末を含有したインクからなる地色層P2が重ねて施されるため、指標部M箇所においては、段差が設けられ、この塗膜層Pによる段差により指先にて感触の違いを判別することができる。
また、塗膜層Pによる段差に加え、タッチパネル部材110の操作面には、タッチセンサ1120の位置を認識可能とする隆起部111b、窪み部111cのどちらか、あるいは両方からなる立体形状部111Dが設けられ、その立体形状部111Dの少なくとも一部には指標M部を設けてなることにより、さらに指標部M位置を良好に判別することができ、接触操作によってタッチパネル部材110の入力を良好に行うことができる。
<外側から内側に隆起部を乗り越えるジェスチャー操作OP20>
図10に示すように、初期画面21aの状態で、入力操作装置100の操作面を、外側から順に、平面部111a、隆起部111b、窪み部111cの順でなぞるジェスチャー操作OP20(本例では、初期画面21aの“AUDIO”に対応した右方向から内側に向かう操作)を行うと、初期画面21aはオーディオ操作画面21cに切り替わる。
図10に示すように、初期画面21aの状態で、入力操作装置100の操作面を、外側から順に、平面部111a、隆起部111b、窪み部111cの順でなぞるジェスチャー操作OP20(本例では、初期画面21aの“AUDIO”に対応した右方向から内側に向かう操作)を行うと、初期画面21aはオーディオ操作画面21cに切り替わる。
このようなジェスチャー操作OP20においても、指先にて立体形状部111Dの凹凸の高低差や傾斜などを、外側から順に、平面部111a、隆起部111b、窪み部111cの順でなぞるジェスチャー操作OP20による感触によって確認することが可能となるとともに、隆起部111b箇所に設けられた塗膜層Pによる段差により、指先にて感触の違いを判別することができ、接触操作によってタッチパネル部材110の入力を良好に行うことができる。
<内側から外側に隆起部を乗り越えるジェスチャー操作OP30>
図11に示すように、オーディオ操作画面21cの状態で、入力操作装置100の操作面を、内側から順に、窪み部111c、隆起部111b、平面部111aの順でなぞるジェスチャー操作OP30(本例では、オーディオ操作画面21cの“Search”に対応した右側の隆起部111bを乗り越える操作)を行うと、オーディオ操作画面21cは楽曲サーチ画面21eに切り替わる。
図11に示すように、オーディオ操作画面21cの状態で、入力操作装置100の操作面を、内側から順に、窪み部111c、隆起部111b、平面部111aの順でなぞるジェスチャー操作OP30(本例では、オーディオ操作画面21cの“Search”に対応した右側の隆起部111bを乗り越える操作)を行うと、オーディオ操作画面21cは楽曲サーチ画面21eに切り替わる。
このようなジェスチャー操作OP30においては、指先にて立体形状部の凹凸の高低差や傾斜などを、内側から順に、窪み部111c、隆起部111b、平面部111aの順でなぞるジェスチャー操作OP30による感触によって確認することが可能となるとともに、隆起部111b箇所に設けられた塗膜層Pによる段差により、指先にて感触の違いを判別することができ、接触操作によってタッチパネル部材110の入力を良好に行うことができる。
従って本実施形態における入力操作装置100においては、ユーザ(操作者)は、操作面上に設けられた指標部M箇所において塗膜層Pによる段差が設けられ、この塗膜層Pによる段差にて感触の違いを的確に判別することができる。
また、制御部200は、車載電子機器制御処理により、塗膜層Pによる段差(指標部M)を基準として行われたジェスチャー操作を認識し、認識したジェスチャー操作に応じて、車載電子機器20の動作を制御することができる。すなわち、本実施形態に係る入力操作装置100によれば、ユーザ(操作者)がジェスチャー接触を行いやすく、また操作面上の塗膜層Pによる段差からなる指標部Mの凹凸箇所にて接触による感触が異なる加工(表面処理)を施してなることにより、車両1の走行中に、入力操作装置100の操作面を見ないで操作(アイズフリー操作)を行った場合でも、的確なジェスチャー操作を行うことが可能となる。
すなわち、第1の実施形態における指標部Mは、第1のシート状部材111の表面側に白色のインクからなる表示色層P1が施され、その表示色層P1の上に隆起部111b箇所を除いて金属粉末を含有したインクからなる地色層P2が重ねて施されるため、地色層P2を部分的に除去した指標部M箇所においては、塗膜層P(表示色層P1と地色層p2)による膜厚の段差が設けられ、この膜厚の段差により指先にて感触の違いを判別することができるものであり、的確に意図する操作を行うことができる。
この際、塗膜層Pとして、本実施形態では、表示色層P1は金属粉末を含有していないインクからなるものであり、地色層P2は金属粉末を含有したインクからなるものであり、このためインク自体の種類が異なるために、各層P1,P2の境目において金属粉末を含む地色層P2の方が表面の粗さとしてざらつき感が指先に伝わり、塗膜層Pの厚みの違いに加えてざらつき感による感触の違いとして判別しやすくなる。
また、操作面には、塗膜層Pによる段差や塗膜層Pの表面の粗さなどの違いからなる指標部Mに加えて、隆起部111bを含む立体形状部111Dが形成されているため、車両1の走行中に、前述の隆起部111bを乗り越えるジェスチャー操作OP20およびジェスチャー操作OP30を行った場合でも、ユーザは、段差形状を乗り越えたという感覚をさらに指先で感じとることができ、アイズフリー操作における操作入力を容易に行うことができる。
また、本実施形態における操作面には、窪み部111cが形成されているため、ユーザが操作面上をジェスチャー操作する際に指の収まりがよい。それとともに、窪み部111cと隆起部111bは、互いになめらかに繋がって形成されているため、ユーザ(操作者)が隆起部111bに沿ったジェスチャー操作OP10や、隆起部111bを乗り越えるジェスチャー操作OP20およびジェスチャー操作OP30を行うときに、運指をスムーズに行うことができる。
また、本実施形態における入力操作装置100を視認した際においては、隆起部111b箇所に設けられた指標部M(表示色層P1箇所)が透過照明されるため、瞬時に表示色層P1の基準箇所を認識判別することができる。
この際、タッチパネル部材110の背後に光源122によって発光する導光部材121を配設してなることにより、ジェスチャー操作による表示色層P1位置を明るく透過照明することによって即座に判別することができるものであり、夜間などにおいても入力操作装置100の位置を良好に確認することができるものであり、特に、少なくとも塗膜層Pの段差箇所(表示色層P1)によって間隔の違いを指先にて判別することができるとともに、ジェスチャー操作による基準位置となる隆起部111b位置を明るく透過照明することによって即座に判別することができるという効果もある。
また、タッチセンサ1120の電極部となる各センサ列1120a,1120bを透過性を有する材料にて形成してなることにより、電極部であるセンサ列1120a,1120bが影とはならず、光源122からの照射光線は導光部材121を介してタッチパネル部材110側へと良好に案内することができる。
また、タッチパネル部材110の凹凸形状は、圧空成型などの絞り加工によって成型してなることにより、製作が容易でしかもタッチパネル部材110の内部側にて電極部が設けられたタッチセンサ1120を配置することによってタッチセンサ1120を密封することができ、保護することができる。
図12から図14は本発明の第2の実施形態を示すもので、入力操作装置100は、前述した第1の実施形態とほぼ同様にして、タッチパネル部材110と、タッチパネル部材110を照明表示する照明部120と、スイッチ機構130とを備えている。
またタッチパネル部材110は、前述した第1の実施形態とほぼ同様にして、表面カバーとなる透過性材料からなる第1のシート状部材111と、親指などの被検出体が操作面と接触した位置を検出するためのタッチセンサ1120が前面側に設けられた透過性材料からなる第2のシート状部材112と、を圧空成型などの絞り加工によって成型して一体化して設けられている。またタッチパネル部材110の背後に保護用としての透明な樹脂材料からなるスペーサ113とを備えている。
第2の実施形態では、入力操作装置100に設けられたタッチパネル部材110の一部を構成する表面カバーである第1のシート状部材111は、アクリル樹脂等の透過性を有する絶縁材料からシート状部材によって形成され、この第1のシート状部材111との操作面は、前述した第1の実施形態とほぼ同様にして、平面部111a、隆起部111b、窪み部111cとからなる立体形状部111Dから構成されている。
平面部111aは、表面カバーである第1のシート状部材111の平面状の部分であり、隆起部111bは、平面部111aから表側方向に盛り上がるように隆起する部分である。この際、操作面には、その操作面の操作指標となる輪郭部を形成する凹凸からなる隆起部111bとして形成されている。表側から見れば、図14(a)に示すように、円弧状に形成された隆起部111bが、円を略囲むように、所定の間隔をおいて複数配置されていることがわかる。なお、「表側」とは、図14(b)で示すように、入力操作部100に対して図中上側をいい、「裏側」とは、その反対側をいうものとする。
窪み部111cは、たとえば図13(b)に示すように、操作面の略中央に位置し、平面部111aから裏側方向に沈むように窪んだ部分であり、図13(a)に示すように、円状に配置された隆起部111bよりも内側に形成されている。
またタッチパネル部材110に設けられる意匠部としての塗膜層Pは、図12から図14などに示すように、第1のシート状部材111の操作面の表面側には、例えば白色などの透過性を有するインクからなる表示色層P1が施され、その表示色層P1の前面側には、隆起部111b位置に対応した箇所を除くように例えば黒色系の金属粉末を含有した遮光性のインクからなる地色層P2が施される。
この場合、本実施形態においても前述した第1の実施形態とほぼ同様にして、表示色層P1と地色層P2とからなる塗膜層Pは塗装にて第1のシート状部材111の操作面の表面側に塗布しており、隆起部111b箇所に位置した地色層P2は部分的にレーザ加工などの手段にて除去され、白色インクによる表示色層P1が表面に現れる。
また地色層P2が施されていない隆起部111b位置に対応する白色インクによる表示色層P1の表面側には、透明なUVインク層P3によって表面部分が凹凸を有するように盛り上がった表面加工が施され、このUVインク層P3によって指先による感触の違いを判別する領域となる指標部M1が設けられる。
また指標部M1箇所に施されたUVインク層P3とは異なる箇所、この実施形態においては、円弧状に配列された隆起部111bの操作面の中央箇所には、隆起部111bのセンター位置を標記するための第2の指標部M2となる目印用UVインク層P4が施されている。
このように構成された第2の実施形態においては、指標部M1箇所にはUVインク層P3が施され、第2の指標部M2箇所には目印用UVインク層P4が施されることにより、操作面の表面に凹凸加工あるいは盛り上げによる凹凸加工が施されることで指先による接触操作にて感触の差異が明確となるため、的確に意図する操作を行うことができる。
この際、第2の実施形態では、操作面の周縁側に施された円弧状に配列された指標部M1に加えて、その中心となる基点箇所に第2の指標部M2が施されることにより、操作基準となる箇所がさらに明確となり指先によってなぞる操作を良好に行うことができる。
またUVインク層P3および目印用UVインク層P4は、インクの粘性などを考慮することによって比較的に膜厚を厚くすることができるものであり、また紫外線照射によって簡単に固化することもでき、製作も容易に行うことができる。
また図15は、タッチパネル部材110の実施態様例を示すもので、ここではタッチパネル部材110の表面カバーである第1のシート状部材111は、アクリル樹脂等の透過性を有する絶縁材料からシート状部材によって形成され、この第1のシート状部材111の操作面の表面には、指標部M3の領域に微細な凹凸からなる加工mが施されている。この場合、微細な凹凸からなる加工mは、指標部M3箇所のみ施すように構成し、指標部M3箇所以外の表面に地色層P2を施すようにしている。
このように構成することにより、第1のシート状部材111の表面である操作面自体に成形と同時に微細な凹凸からなる加工mを施してなることによって、簡単に表面加工を形成することができるとともに、第1のシート状部材111の表面側にて凹凸の感触にて指標部M3箇所が良好に判別することができ、接触操作によってタッチパネル部材110の入力を良好に行うことができる。
また図16は、第2の実施形態におけるタッチパネル部材110の変形例を示すもので、ここでは表示色層P1と地色層P2とからなる塗膜層Pが第1のシート状部材111の操作面の表面側に設けられており、隆起部111b箇所に位置した地色層P2は部分的にレーザ加工などの手段にて除去され、白色インクによる表示色層P1が表面に現れる。
また地色層P2が施されていない隆起部111b位置に対応する白色インクによる表示色層P1の表面側には、透明なUVインク層P3によって表面部分が凹凸を有するように盛り上がった表面加工が施され、このUVインク層P3によって指先による感触の違いを判別する領域となる指標部M1が設けられる。
さらに第1のシート状部材111の操作面の表面側には、透明なUVインク層P3を除く領域に透明な樹脂被膜からなる表面コートCが施されている。
このように構成してなることにより、タッチパネル部材110の操作面の感触によって指標部M1の領域を識別することができるとともに、樹脂被膜からなる表面コートCによって第1のシート状部材111の表面に施された塗膜層Pを保護することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。たとえば前述した実施形態にあっては、第1の実施形態における指標部Mでは、第1のシート状部材111の操作面の表面側に表示色層P1と、地色層P2とからなる塗膜層Pをそれぞれ塗装などの手段によって形成していたが、第1のシート状部材111の表面に印刷などの手段によって形成しても良いものであり、また第1のシート状部材111の表裏面に印刷や塗装などを施すようにしても良いものであり、その指標部Mの表示形態についても円弧状に形成していたが、円弧状の形状に限らず、任意の形態および幅を持たせて形成しても良い。
また、前述した実施形態にあっては、タッチパネル部材110の指標部M(表示色層P2)箇所を透過照明するために白色からなるインクを用いていたが、透過照明する必要がない場合にあっては、光が透過しない表示色層P1のインクを用いれば良いものである。
また、隆起部111bの形状として前述した実施形態では、円弧状からなる隆起部111bを4つ円形に組み合わせて形成するようにしていたが、扇形などの形状や、細かい丸型の隆起部111bを連続して設けるように形成しても良いものであり、形状は任意に設定可能である。
また本実施形態においては、第2のシート状部材112は、指等の被検出体の位置を検出するための複数のセンサ1120(透明導電性インクなどからなる検出電極)を有する投影静電容量方式を採用したが、表面静電容量方式であっても良いし、抵抗膜方式などであっても良い。この場合においても、第2のシートパネル部材112を操作面を有する第1のシート状部材111と一体的に形成すれば良い。
また、本実施形態では、ステアリング10の右端に入力装置100を1つ設けるようにしていたが、これに限られるものでなく、たとえばステアリング10の左端に入力装置100を配置するように設け、左手の親指にて操作するようにしても良いものであり、親指シフトに限らず他の指にて操作可能に入力装置100を配置しても良いものである。
また前述した実施形態にあっては、入力装置100を搭載した乗り物の一例として自動車などの車両を例にして説明したが、これに限られるものでなく船舶あるいは農業機械などに搭載することも可能である。
1…車両
10…ステアリング
11…本体部
12…ステアリングホイール
1000…制御装置
100…入力操作装置
110…タッチパネル部材
111…第1のシート状部材(表面カバー)
111a…平面部
111b…隆起部
111c…窪み部
111D…立体形状部
112…第2のシート状部材
1120…タッチセンサ
1120a…第1のセンサ列
1120b…第2のセンサ列
113…スペーサ
120…照明部
121…導光部材
122…光源(LED)
123…フレキシブルプリント配線基板
124…反射シート
125…拡散シート
130…スイッチ機構
131…回路基板
132…押釦スイッチ
140…下側ホルダー
150…上側ホルダー
160…下ケース
200…制御部
300…記憶部
20…車載電子機器
21…表示部
21a…初期画面
21b…音量操作画面
21c…オーディオ操作画面
21d…音源選択画面
M、M1,M2,M3,M4…指標部
m,m2…加工
P…塗膜層
P1…表示色層
P2…地色層
P3…UVインク層
P4…目印用UVインク層
OP10…隆起部に沿ったジェスチャー操作
OP20…外側から内側に隆起部を乗り越えるジェスチャー操作
OP30…内側から外側に隆起部を乗り越えるジェスチャー操作
10…ステアリング
11…本体部
12…ステアリングホイール
1000…制御装置
100…入力操作装置
110…タッチパネル部材
111…第1のシート状部材(表面カバー)
111a…平面部
111b…隆起部
111c…窪み部
111D…立体形状部
112…第2のシート状部材
1120…タッチセンサ
1120a…第1のセンサ列
1120b…第2のセンサ列
113…スペーサ
120…照明部
121…導光部材
122…光源(LED)
123…フレキシブルプリント配線基板
124…反射シート
125…拡散シート
130…スイッチ機構
131…回路基板
132…押釦スイッチ
140…下側ホルダー
150…上側ホルダー
160…下ケース
200…制御部
300…記憶部
20…車載電子機器
21…表示部
21a…初期画面
21b…音量操作画面
21c…オーディオ操作画面
21d…音源選択画面
M、M1,M2,M3,M4…指標部
m,m2…加工
P…塗膜層
P1…表示色層
P2…地色層
P3…UVインク層
P4…目印用UVインク層
OP10…隆起部に沿ったジェスチャー操作
OP20…外側から内側に隆起部を乗り越えるジェスチャー操作
OP30…内側から外側に隆起部を乗り越えるジェスチャー操作
Claims (6)
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入力操作を行う被検出体が接触する操作面を有する第1のシート状部材と、前記被検出体が前記操作面と接触した位置を検出するための複数のタッチセンサが前面側に設けられた第2のシート状部材と、前記第2のシート状部材の前面側に前記第1のシート状部材を積層して一体化したタッチパネル部材と、を備え、前記操作面の表面側には、接触による感触が異なる指標部が設けられていることを特徴とするタッチパネル入力操作装置。 - 前記指標部は、印刷または塗装による塗膜層からなり、その塗膜層の種類または塗膜層の厚みを前記指標部以外の領域と異なるように設けてなることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル入力操作装置。
- 前記指標部にUVインク層による凹凸加工を施してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタッチパネル入力操作装置。
- 前記操作面の表面には、前記指標部の領域に微細な凹凸を施してなることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル入力操作装置。
- 前記タッチパネル部材の操作面には、前記タッチセンサの位置を認識可能とする隆起部、窪み部のどちらか、あるいは両方からなる立体形状部が設けられ、その立体形状部の少なくとも一部には前記指標部を設けてなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のタッチパネル入力操作装置。
- 前記操作面上の所定の領域には、透明な樹脂被膜からなる表面コートを施してなることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のタッチパネル入力操作装置。
Priority Applications (1)
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JP2011074345A JP2012208762A (ja) | 2011-03-30 | 2011-03-30 | タッチパネル入力操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011074345A JP2012208762A (ja) | 2011-03-30 | 2011-03-30 | タッチパネル入力操作装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2011
- 2011-03-30 JP JP2011074345A patent/JP2012208762A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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