JP2012122370A - Oil mist separator of blow-by gas - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、内燃機関のブローバイガスに含まれるオイルミストを分離する装置に関する。 The present invention relates to an apparatus for separating oil mist contained in blow-by gas of an internal combustion engine.
内燃機関においては、クランク室のブローバイガス(運転中にシリンダとピストンとの隙間から吹き抜ける燃焼ガス)を大気に開放あるいは吸気系に戻して再燃焼させる技術がよく知られる。 In an internal combustion engine, a technique is well known in which the blow-by gas in the crank chamber (combustion gas blown through the gap between the cylinder and the piston during operation) is released to the atmosphere or returned to the intake system and re-burned.
このような従来技術においては、オイル消費量が増えるのを防ぐため、ブローバイガスの経路(大気に開放あるいは吸気系に戻すための通路)にブローバイガス中のオイルミストを分離する装置が設けられる(特許文献1,特許文献2)。
In such a prior art, in order to prevent an increase in oil consumption, a device for separating oil mist in the blow-by gas is provided in a blow-by gas path (a passage for opening to the atmosphere or returning to the intake system) (
図5は、従来のオイルミスト分離装置の一例を示すものである。図において、オイルミスト分離装置50は、内燃機関のヘッドカバー(バルブカバーのロッカ室の開口する上面を覆う部品であり、バルブカバーと共にシリンダヘッドを構成する)に内蔵される。
FIG. 5 shows an example of a conventional oil mist separator. In the figure, an oil
51はハウジングであり、ヘッドカバーに隔室52を形成する。隔室52は、下壁と上壁58とこれらの周囲を囲む側壁54〜57とから画成される。隔室52の一側にブローバイガス入口60(インレット)、入口60から離隔する他側にブローバイガス出口61(アウトレット)、が設けられる。入口60は、隔室52の下壁53に開口され、内燃機関のクランク室に接続される。出口61は、隔室52の側壁55に開口され、内燃機関の吸気系に接続される。図の(a),(b)においては、ハウジング51の上壁58を切り取って上面を開口した形態が示される。
A
入口60と出口61との間にラビリンス65(迷路)に形成される。ラビリンス65は、複数の互いに平行する流路に仕切られ、これら流路が九十九折り状に連通するようになっている。66は流路間を仕切る衝立であり、下壁53から上壁58へ突出するものと、上壁58から下壁53へ突出するものと、が交互に配置される。
A labyrinth 65 (maze) is formed between the
隔室52に溜まるオイルを排出するため、下壁53から上壁58へ突出する衝立66間に仕切られる下壁53上の区間S1、側壁55と下壁53から上壁58へ突出する衝立66との間に仕切られる下壁53上の区間S2、のそれぞれにオイルの排出孔68(ドレン孔)が設けられる。各排出孔68は、下壁53上の区間を下方のロッカ室に開口する。
In order to discharge the oil accumulated in the
クランク室から入口60を通して最上流の流路に導入されるブローバイガスは、九十九折り状のラビリンス65を点線矢印のように直進する方向を変えながら流れる。その過程でオイルミストが慣性によってブローバイガスから分離されて隔室52の壁面に付着する。壁面に付着したオイルは、下壁53へ流れ落ちて排出孔68から下方のロッカ室へ排出される。最上流の流路の壁面に付着したオイルは、壁面を流れ落ちてブローバイガス入口60からクランク室へ戻されることになる。
The blow-by gas introduced from the crank chamber into the most upstream flow path through the
このような従来例においては、内燃機関の運転状態によっては、オイルの排出孔68からロッカ室の空気と共にオイルミストが吸い込まれ、ブローバイガス出口61から吸気系へ持ち出される可能性がある。つまり、オイルの排出孔68が新たなオイルミストの発生源となり、オイル消費の低減効果を損なう、という不具合が考えられる。
In such a conventional example, depending on the operation state of the internal combustion engine, oil mist may be sucked from the
この発明は、このような不具合の解消するための手段の提供を目的とする。 An object of this invention is to provide the means for eliminating such a malfunction.
この発明は、上壁と下壁とこれらの周囲をかこむ側壁とから形成される隔室と、前記隔室の一側に開口されるブローバイガス入口と、前記隔室の他側に開口されるブローバイガス出口と、前記隔室を前記ブローバイガス入口から前記ブローバイガス出口へ流れるブローバイガスに含まれるオイルミストを分離する通路部と、を備えるものにあって、前記ブローバイ入口は隔室の下壁に開口され、前記通路部は、ブローバイガスが上流から下流へ直進する方向を変えながら流れるように構成され、ブローバイガスから分離されるオイルミストによって隔室の下壁に溜まるオイルを排出するべく、オイルが下壁上をブローバイガス入口へ流れるのを許容するオイル流路を通路部に開通させる通孔を備えることを特徴とするブローバイガスのオイルミスト分離装置である。 The present invention includes a compartment formed by an upper wall, a lower wall, and a side wall surrounding these, a blow-by gas inlet that is opened on one side of the compartment, and an opening on the other side of the compartment. A blow-by gas outlet, and a passage portion for separating oil mist contained in the blow-by gas flowing through the compartment from the blow-by gas inlet to the blow-by gas outlet, wherein the blow-by inlet is a lower wall of the compartment The passage portion is configured to flow while changing the direction in which the blow-by gas advances straight from upstream to downstream, and in order to discharge the oil accumulated on the lower wall of the compartment by the oil mist separated from the blow-by gas, Blowby gas oil characterized by comprising a through hole that opens an oil passage that allows oil to flow on the lower wall to the blowby gas inlet. It is a strike separation device.
この発明においては、ブローバイガス入口がオイルの排出孔として兼用できるので、従来のようにオイルの排出孔を専用に設ける必要がなく、装置の構成を簡略化することができる。また、オイルミストの発生源となり兼ねない、従来のオイル排出孔を持たないので、オイル消費量の低減が促進される。 In the present invention, since the blow-by gas inlet can also be used as an oil discharge hole, there is no need to provide a dedicated oil discharge hole as in the prior art, and the configuration of the apparatus can be simplified. In addition, since there is no conventional oil discharge hole that can be a source of oil mist, reduction of oil consumption is promoted.
図1は、第1実施形態に係る、ブローバイガスのオイルミスト分離装置の概要構成を示すものであり、図に基づいてラビリンス型(迷路方式)のオイルミスト分離装置への適用例を説明する。 FIG. 1 shows a schematic configuration of a blow-by gas oil mist separation device according to the first embodiment, and an application example to a labyrinth type (maze type) oil mist separation device will be described based on the drawings.
図1において、オイルミスト分離装置10は、内燃機関のヘッドカバー(バルブカバーのロッカ室の開口する上面を覆う部品であり、バルブカバーと共にシリンダヘッドを構成する)に内蔵される。
In FIG. 1, an oil
11はハウジングであり、ヘッドカバーに隔室12を形成する。隔室12は、下壁13と上壁18とこれらの周囲を囲む側壁14〜17とから画成される。隔室12の一側にブローバイガス入口20(インレット)、入口20から離隔する他側にブローバイガス出口21(アウトレット)、が設けられる。入口20は、隔室12の下壁13に開口され、内燃機関のクランク室に接続される。出口21は、隔室12の側壁15に開口され、内燃機関の吸気系に接続される。図の(a),(b)においては、ハウジング11の上壁18を切り取って上面を開口した形態が示される。
A
ブローバイガス入口20からブローバイガス出口21へ流れるブローバイガスに含まれるオイルミストを分離する通路部としてラビリンス25が設けられる。ラビリンス25は、複数の互いに平行する流路に仕切られ、これら流路が九十九折り状に連通するようになっている。
A
26は流路間を仕切る衝立であり、下壁13から上壁18へ突出するものと、上壁18から下壁13へ突出するものと、が交互に配置される。ラビリンス25は、ブローバイガスを垂直方向の上下に直進させる流路が九十九折り状に連通する縦型に構成される。
隔室12に溜まるオイルを排出するため、通孔27がラビリンス25に設けられる。通孔27は、下壁13から突出する衝立26を切り欠いて形成され、下壁13上を衝立26によって仕切られる区間(図5のS1,S2、参照)をそこに溜まるオイルが最上流のブローバイガス入口20へ流れるのを許容するオイル流路(実線矢印、参照)として開通させるように設定される。
A through
クランク室から入口20を通して最上流の流路に導入されるブローバイガスは、九十九折り状のラビリンス25を点線矢印のように直進する方向を変えながら流れる。その過程でオイルミストが慣性によってブローバイガスから分離されて隔室12の壁面に付着する。
The blow-by gas introduced from the crank chamber into the uppermost flow path through the
最上流の流路の壁面に付着したオイルは、壁面を流れ落ちてブローバイガス入口20からクランク室へ戻される。最上流の流路より下流側の流路の壁面に付着したオイルは、壁面を流れ落ちて下壁13上に溜まるが、通孔27および衝立26と下壁13との間(ラビリンスの九十九折り状の連通部分)を抜けて流れ、ブローバイガス入口20からクランク室へ戻される。
The oil adhering to the wall surface of the uppermost flow path flows down the wall surface and is returned from the blow-by
このような構成により、ブローバイガス入口20がオイルの排出孔として兼用できるので、従来のようにオイルの排出孔を専用に設ける必要がなく、装置の構成を簡略化することができる。また、従来のオイル排出孔(図5、参照)は、オイルミストの発生源となり兼ねないが、それが不要となるので、オイル消費量の低減が促進される。
With such a configuration, the blow-by
図2は、第2実施形態に係る、ブローバイガスのオイルミスト分離装置の概要構成を示すものであり、図に基づいてラビリンス型(迷路方式)のオイルミスト分離装置への適用例を説明する。図の(a)〜(c)においては、ハウジング11の上壁を切り取って上面を開口した形態が示される。
FIG. 2 shows a schematic configuration of a blow-by gas oil mist separation device according to the second embodiment, and an application example to a labyrinth type (maze type) oil mist separation device will be described based on the drawings. In the drawings (a) to (c), a form in which the upper wall of the
ラビリンス25は、複数の衝立26により、ブローバイガスを水平方向の左右へ直進させるように導く流路が九十九折り状に連通する横型に構成される。ラビリンス25は、流路が下壁13上を九十九折り状に連通するので、隔室12に溜まるオイルは下壁13上をラビリンス25に沿ってブローバイガス入口20へ流れるようになるが、このオイルの排出性を高める上から、通孔27aが設けられる。通孔27aは、ラビリンス25を直線状に短絡するオイル流路として開通させるように形成される。
The
クランク室から入口を通して最上流の流路に導入されるブローバイガスは、九十九折り状のラビリンス25を直進する方向を変えながら流れる。その過程でオイルミストが慣性によってブローバイガスから分離されて隔室12の壁面に付着する。
The blow-by gas introduced from the crank chamber into the uppermost flow path through the inlet flows while changing the straight direction of the ninety-nine-folded
最上流の流路の壁面に付着したオイルは、壁面を流れ落ちてブローバイガス入口20からクランク室へ戻される。最上流の流路より下流側の流路の壁面に付着したオイルは、壁面を流れ落ちて下壁13上に溜まり、通孔27aおよび衝立26と側壁17との間(ラビリンス25の九十九折り状の連通部分)を抜けてラビリンス25を短絡させるように流れ、入口20からクランク室へ戻される。
The oil adhering to the wall surface of the uppermost flow path flows down the wall surface and is returned from the blow-
図3は、第3実施形態に係る、ブローバイガスのオイルミスト分離装置の概要構成を示すものであり、図に基づいてラビリンス型(迷路方式)のオイルミスト分離装置への適用例を説明する。図の(a),(c)においては、ハウジング11の上壁を切り取って上面を開口した形態が示される。
FIG. 3 shows a schematic configuration of a blow-by gas oil mist separation device according to the third embodiment, and an application example to a labyrinth type (maze type) oil mist separation device will be described based on the drawings. In the drawings (a) and (c), a form in which the upper wall of the
ラビリンス25は、第1実施形態(図1)と同じく縦型に構成される。この場合、オイルの排出性をさらに高める上から、下壁13の上に溝30が配設される。溝30は、九十九折り状のラビリンスを直線状に短絡させる幹溝30Aと、衝立26に沿って延びるように形成されて幹溝30Aに合流する枝溝30B,30Cと、から構成される。
The
溝30Aの衝立26を横切る部分が通孔(図1の27,図2の27a、参照)となる。枝溝30Bは、衝立26の下端に対向して開口され、衝立26の下端から流れ落ちるオイルを受け入れられるように形成される。枝溝30Cは、その一側が衝立26の上流側の壁面に沿って開口され、壁面からオイルが溝内へスムーズに流れ落ちるように形成される。
A portion of the
このような構成により、隔室12の壁面に付着したオイルは、枝溝30B,30Cによって幹溝30Aに集められ、幹溝30Aからブローバイガス入口20へ導かれる。従って、オイルを効率よくクランク室へ戻せるようになる。
With such a configuration, the oil adhering to the wall surface of the
図4は、第4実施形態に係る、ブローバイガスのオイルミスト分離装置の概要構成を示すものであり、図に基づいてインパクタ型(慣性衝突方式)のオイルミスト分離装置への適用例を説明する。図の(a),(b)においては、ハウジング11の上壁を切り取って上面を開口した形態が示される。
FIG. 4 shows a schematic configuration of a blow-by gas oil mist separation device according to a fourth embodiment, and an application example to an impactor type (inertial collision type) oil mist separation device will be described based on the drawings. . In the drawings (a) and (b), a form in which the upper wall of the
図において、35は隔室12を上流側と下流側に仕切る隔壁であり、流路を絞る穴36が開口される。隔壁35の下流側に衝立26が備えられ、隔壁35の穴36に衝立26の壁面が対向する。衝立26は、上壁から下壁13へ突出され、その下端と下壁13との間にブローバイガスの流れが回り込める流路を形成する。つまり、衝立26は、ブローバイガスの流路を長くするばかりでなく、隔壁35の穴36から吹き出るブローバイガスの衝突面を構成する。
In the figure,
クランク室から入口20(隔壁35上流の下壁13に開口される)を通して最上流の流路に導入されるブローバイガスは、点線矢印のように流れ、隔壁35の穴36によって絞られ、流速を高めて衝立26の壁面に衝突する。その後、衝立26に沿って流れ、衝立26の下端を回り込み、最下流の流路に入り、ブローバイガス出口21から吸気系へ吸い出される。
The blow-by gas introduced into the uppermost flow path through the inlet 20 (opened in the
ブローバイガス中のオイルミストは、衝立26の壁面に吹き付けられ、衝立26の壁面に付着する。また、ブローバイガスが点線矢印のように直進する方向を変えながらブローバイガス出口21へ流れる過程において、ブローバイガス中のオイルミストは、ブローバイガスから慣性によって分離されて隔室12の壁面に付着する。
Oil mist in the blow-by gas is sprayed on the wall surface of the
オイルを排出するため、隔壁35に通孔27bが開口される。隔壁35の上流側に溜まるオイルは、実線矢印のように通孔27bを抜け、ブローバイガス入口20からクランク室へ戻される。
A through
このような構成により、第4実施形態においても、ブローバイガス入口20がオイルの排出孔として兼用できるので、従来のようにオイルの排出孔を専用に設ける必要がなく、装置の構成を簡略化することが可能となる。また、従来のオイル排出孔(図5、参照)は、オイルミストの発生源となり兼ねないが、それが不要となるので、オイル消費量の低減が促進されるのである。図2〜図4において、図1と機能が同様の部品および部位については、同一の符号を付けて重複説明を省略する。
With such a configuration, the blow-
第1実施形態〜第4実施形態において、ブローバイガス出口21は、内燃機関の吸気系に接続されるが、大気開放とする構成であっても良い。また、この発明は、ラビリンス型またはインパクタ側のオイルミスト分離装置に限定されるものでなく、別方式のオイルミスト分離装置へ適用することも考えられる。
In the first to fourth embodiments, the blow-by
12 隔室
13 下壁
14〜17 側壁
18 上壁
20 ブローバイガス入口
21 ブローバイガス出口
25 ラビリンス
26 衝立
27 27a 27b 通孔
30 溝
35 隔壁
36 吹き付け穴
12
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