JP2012111349A - 車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストを実現しつつ、バックドアの開放時に水滴がドア枠内に落下することを好適に防止可能な車両を提供する。
【解決手段】本発明の車両は、車両本体1の後部上端に位置し、枢軸Oを中心として上下方向で回動可能に連結されたバックドア3を備えている。バックドア3は、ウィンドウ用開口31aが形成されたアウタパネル31と、バックドアガラス13と、排水部材15とを有している。アウタパネル31におけるウィンドウ用開口31a周りの縁部31bとバックドアガラス13との間には、バックドア3の閉鎖時に水滴が貯留し得る間隙19が形成されている。間隙19には、縁部31bの幅方向の両端まで水滴を流し得る水滴経路23が形成されている。また、縁部31bにおける幅方向の両端には、水滴経路23より外側に位置して他端3b側から一端3a側まで延び、水滴を排水部材15に案内する案内壁25が設けられている。
【選択図】図6
【解決手段】本発明の車両は、車両本体1の後部上端に位置し、枢軸Oを中心として上下方向で回動可能に連結されたバックドア3を備えている。バックドア3は、ウィンドウ用開口31aが形成されたアウタパネル31と、バックドアガラス13と、排水部材15とを有している。アウタパネル31におけるウィンドウ用開口31a周りの縁部31bとバックドアガラス13との間には、バックドア3の閉鎖時に水滴が貯留し得る間隙19が形成されている。間隙19には、縁部31bの幅方向の両端まで水滴を流し得る水滴経路23が形成されている。また、縁部31bにおける幅方向の両端には、水滴経路23より外側に位置して他端3b側から一端3a側まで延び、水滴を排水部材15に案内する案内壁25が設けられている。
【選択図】図6
Description
本発明は車両に関する。
従来より、荷室に後方から連通するドア枠を有する車両本体と、ドア枠を開閉するバックドアとを備えた車両が知られている。あるバックドアは、車両本体の後部上端に位置して幅方向に延びる枢軸を中心として上下方向で回動可能に連結されている。ドア枠を大きく開放するよう、バックドアの後方から前方にかけて大きな角度で下り傾斜になるように開放される場合もある。
バックドアは、ウィンドウ用開口が形成されたバックドアパネルと、ウィンドウ用開口を閉鎖するようにバックドアパネルに設けられたバックドアガラスとを有している。枢軸に近い方を一端とし、枢軸から遠い方を他端とした場合、バックドアパネルは一端側が車両本体に回動可能に連結されている。多くの車両では、デザイン等の観点から、バックドアガラスがバックドアパネルの幅方向の両端まで広げられる場合がある。
このような車両では、バックドアパネルに対してバックドアガラスを外側から固定するため、バックドアパネルにおけるウィンドウ用開口周りの縁部とバックドアガラスとの間には不可避の間隙が存在し得る。バックドアパネルの他端側に位置するその間隙には、例えば、バックドアの閉鎖時に雨水等による水滴が貯留し得る。このため、そのような間隙の全てをモールによって封止することもあり得るが、コストダウン等の観点から、そのようなモールを採用せず、バックドアパネルにおけるウィンドウ用開口周りの縁部とバックドアガラスの内面の周縁部との間にシール材を設ける場合もある。このため、バックドアの開放時には、間隙に溜まった水が重力に従ってバックドアパネルの幅方向の両端に流れる。この際、水滴がドア枠内、つまり車室内に落下してしまうおそれがある。
この問題に対し、本願の出願人は、特許文献1において、排水部材を設けた車両を提案した。この車両では、バックドアパネルの一端側における幅方向の両端に排水部材が設けられている。この排水部材は、その一端がバックドアガラスの一端の形状に沿って湾曲して形成されている。また、排水部材の他端は、バックドアガラスの幅方向において、その一端と他端との略中間位置まで延びるように形成されている。
このような排水部材が設けられた車両では、バックドアの開放時に、間隙に溜められた水滴が排水部材に集められる。そして、集められた水滴は、排水部材によってドア枠の外に排水される。こうして、この車両では、バックドアの開放時に水滴がドア枠内に落下することを防止しようとしている。
また、特許文献2の図3等には、他の構成の車両が開示されている。この車両では、バックドアガラスの幅方向の両端において、排水部材が一端から他端まで伸びている。この車両では、バックドアの開放時に、水滴が排水部材を流れ、ドア枠の外に排水されることにより、水滴がドア枠内に落下することを防止しようとしている。
しかし、特許文献1に開示された技術だけでは、排水部材が短いため、間隙を流れる水滴が排水部材まで至らずに下方に落下するような場合、ドア枠内が水滴によって汚染されるおそれがある。
このため、特許文献2に開示されているように、排水部材をバックドアガラスの一端から他端まで伸ばすとすれば、排水部材が大型化し、車両の製造コストが増大してしまう。特に、大型のバックドアガラスを採用した場合、上記の問題が顕著となる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、低コストを実現しつつ、バックドアの開放時に水滴がドア枠内に落下することを好適に防止可能な車両を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の車両は、車室に後方から連通するドア枠を有する車両本体と、該車両本体の後部上端に位置して幅方向に延びる枢軸を中心として上下方向で回動可能に連結され、該ドア枠を開閉するバックドアとを備え、
該バックドアは、該枢軸に近い方を一端とし、該枢軸から遠い方を他端とした場合、該一端側が該車両本体に回動可能に連結され、ウィンドウ用開口が形成されたバックドアパネルと、該ウィンドウ用開口を閉鎖するように該バックドアパネルに設けられたバックドアガラスとを有し、
該バックドアガラスは、該バックドアパネルの該一端側における該幅方向の両端まで広げられ、
該バックドアパネルにおける該ウィンドウ用開口周りの縁部の該他端側と該バックドアガラスの該他端側との間には、水滴が貯留し得る間隙が形成された車両であって、
前記間隙には、前記バックドアの開放時に前記縁部の前記幅方向の両端まで前記水滴を流し得る水滴経路が形成され、
該縁部における該幅方向の両端には、該水滴経路より外側に位置して前記他端側から前記一端側まで延び、該水滴を該他端側から該一端側に案内する案内壁が設けられていることを特徴とする(請求項1)。
該バックドアは、該枢軸に近い方を一端とし、該枢軸から遠い方を他端とした場合、該一端側が該車両本体に回動可能に連結され、ウィンドウ用開口が形成されたバックドアパネルと、該ウィンドウ用開口を閉鎖するように該バックドアパネルに設けられたバックドアガラスとを有し、
該バックドアガラスは、該バックドアパネルの該一端側における該幅方向の両端まで広げられ、
該バックドアパネルにおける該ウィンドウ用開口周りの縁部の該他端側と該バックドアガラスの該他端側との間には、水滴が貯留し得る間隙が形成された車両であって、
前記間隙には、前記バックドアの開放時に前記縁部の前記幅方向の両端まで前記水滴を流し得る水滴経路が形成され、
該縁部における該幅方向の両端には、該水滴経路より外側に位置して前記他端側から前記一端側まで延び、該水滴を該他端側から該一端側に案内する案内壁が設けられていることを特徴とする(請求項1)。
本発明の車両では、バックドアガラスの表面における雨水等による水滴がバックドアの閉鎖時に重力によって流下し、バックドアパネルの他端側に形成された水滴経路に貯留され得る。また、バックドアの開放時には、アウタパネルにおいて、バックドアガラスよりも他端側の表面における雨水等の水滴も上記の水滴経路に流入し得る。この水滴経路に貯留等された水滴及びバックドアパネルの表面における雨水等の水滴は、バックドアの開放時にバックドアパネルの他端側から一端側に向かって流れることとなる。この際、この車両では、バックドアパネルの縁部における幅方向の両端に設けられた案内壁が水滴経路より外側に位置して他端側から一端側まで延びているため、水滴経路に溜められた水滴が案内壁によって他端側から一端側に案内される。こうして、バックドアパネルの一端側に流れた水滴は、その一端側からドア枠の外に排水される。
また、この車両では、案内壁がバックドアパネルの一端から他端まで延びていることから、例えば、従来技術のように、バックドアパネルの一端側における幅方向の両端に排水部材を設けたとしても、その排水部材をバックドアガラスの一端から他端まで設ける必要がない。このため、この車両では、そのような排水部材の大型化を抑制することが可能となる。
したがって、本発明の車両によれば、低コストを実現しつつ、バックドアの開放時に水滴がドア枠内に落下することを好適に防止できる。
本発明における車両には、一般的な乗用自動車の他、産業車両等も含まれる。また、車室には、居室や荷物室の他にエンジンルーム等が含まれる。さらに、バックドアガラスとしては、SiO2を主成分とする無機ガラスの他、ポリカーボネート等の樹脂ガラス等を採用することができる。
案内壁は、例えば、樹脂材をバックドアパネルに固定することで設けても良く、バックドアパネルに案内壁を一体で形成して設けても良い。バックドアパネルが縁部を形成するアウタパネルと、アウタパネルと接合されるインナパネルとからなる場合、案内壁は、アウタパネルの縁部をバックドアガラスに向かって突設して形成されていることが好ましい(請求項2)。これにより、バックドアパネルに容易に案内壁を設けることができるとともに、車両の製造コストをより削減することが可能となる。
水滴経路は、縁部とバックドアガラスとの間に設けられたシール材によって形成され得る(請求項3)。この場合、シール材によって、縁部とバックドアガラスとの間の気密性も同時に確保することが可能となるため、水滴経路内の水滴がドア枠内に流入することを確実性高く防止できるとともに、車両の製造コストの削減が可能となる。
バックドアパネルの一端側における幅方向の両端には、バックドアの開放時に間隙内の水滴がドア枠内に落下しないようにする排水部材が設けられていることが好ましい(請求項4)。この場合、バックドアパネルの一端側に流れた水滴について、この排水部材を経ることにより、確実にドア枠の外に排水させることが可能となる。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の車両は、車両本体1と、バックドア3とを備えている。この車両本体1は、図2に示すように、車室としての荷物室1aに後方から連通するドア枠5を有している。このドア枠5の外周には、荷物室1aの外に向かって立ち上げられた外縁部5aが形成されている。また、車両本体1におけるドア枠5の下方には、リヤバンパ7が装着されている。なお、この車両における車両本体1については、ドア枠5やリヤバンパ7の他、公知の車両と同様、車両を走行させるための公知のエンジンその他の制御装置等(いずれも図示しない)が搭載されている。
図1に示すように、実施例1の車両は、車両本体1と、バックドア3とを備えている。この車両本体1は、図2に示すように、車室としての荷物室1aに後方から連通するドア枠5を有している。このドア枠5の外周には、荷物室1aの外に向かって立ち上げられた外縁部5aが形成されている。また、車両本体1におけるドア枠5の下方には、リヤバンパ7が装着されている。なお、この車両における車両本体1については、ドア枠5やリヤバンパ7の他、公知の車両と同様、車両を走行させるための公知のエンジンその他の制御装置等(いずれも図示しない)が搭載されている。
図3に示すように、バックドア3は、バックドアパネル30と、無機ガラス等によって形成されたバックドアガラス13とを有している。また、バックドア3には一対の排水部材15が設けられている。
図2に示すように、このバックドア3は、一対の公知のヒンジ9a、9b及び一対の公知の支持シリンダ11a、11bを介し、車両本体1の後部上端に位置して幅方向に延びる枢軸Oを中心として上下方向で回動可能に連結されており、ドア枠5を開閉可能となっている。より詳細には、図3に示すように、バックドア3は、上記の枢軸Oに近い方を一端3aとし、枢軸Oから遠い方を他端3bとし、その一端3a側が車両本体1に回動可能に連結されている(図2参照)。この車両は、ドア枠5の開放時、すなわちバックドア3の開放時に、バックドア3が車両本体1に対して直角以上の角度で跳ね上げられ、バックドア3の他端3bから一端3aにかけて大きな角度で下り傾斜になるように構成されている。
バックドアパネル30は、図1に示すように、車両本体1の形状に合わせて、バックドア3の中央から両端方向へ湾曲するように形成されている。また、このバックドアパネル30は、図4及び図5に示すように、バックドアパネル30の表面を形成するアウタパネル31と、バックドアパネル30の裏面を形成するインナパネル33とによって形成されている。これらのアウタパネル31とインナパネル33とは、スポット溶接によって接合されている。アウタパネル31には、図6に示すように、ウィンドウ用開口31aが形成されている。このアウタパネル31におけるウィンドウ用開口31a周りが縁部31bである。
図3に示すように、バックドアガラス13は、アウタパネル31の一端3a側における幅方向、すなわち、バックドアパネル30の一端3a側における幅方向の両端まで広がるように形成されている。また、このバックドアガラス13は、バックドア3の形状に合わせて、バックドアガラス13の中央から幅方向の両端方向へ湾曲するように形成されている。さらに、このバックドアガラス13は、図1に示すように、バックドアガラス13の中央から一端3a側方向及び他端3b側方向へも湾曲するように形成されている。なお、バックドアガラス13の外周は、裏面側から黒色で塗装が施されており、バックドアガラス13の表面側から縁部31bが視認できないようになっている。
図3に示すように、バックドアガラス13は、ウィンドウ用開口31aを閉鎖するようにバックドアパネル30上に設けられている。より詳細には、このバックドアガラス13は、アウタパネル31における上記の縁部31bに外装されている。また、縁部31b上には、樹脂製のシール材17が塗布されている。このシール材17によりアウタパネル31とバックドアガラス13とが固定されているとともに、縁部31bとバックドアガラス13との間の気密性が確保されている。
このバックドア3では、上記のようにアウタパネル31にバックドアガラス13を外装していることから、アウタパネル31の他端3b側とバックドアガラス13の他端3b側との間には、間隙19が形成されている。この間隙19には、図1に示すように、バックドア3の閉鎖時において、バックドアガラス13の表面を流れた雨水等の水滴が貯留し得るようになっている。
図3に示すように、バックドアガラス13の裏面の一端3a側及び他端3b側には、公知のダム21a、21bがそれぞれ設けられている。これらのダム21a、21bは、アウタパネル31にバックドアガラス13を外装した際、上記の間隙19にそれぞれ位置するようになっている。ダム21a、21bは、アウタパネル31にバックドアガラス13を外装する際の位置決めと、上記のシール材17によるアウタパネル31とバックドアガラス13との固定の補助として機能する。これらのダム21a、21bは発泡樹脂によって形成されている。なお、バックドアガラス13の裏面にダム21a、21bを設けずに、アウタパネル31における上記の間隙19が形成される位置にダム21a、21bを設けても良い。
図4に示すように、間隙19上に設けられたシール材17とバックドアガラス13と縁部31bとの間は、水滴経路23とされる。この水滴経路23は、図6に示すように、縁部31bにおいて、バックドアパネル30の幅方向の両端まで延びている。
また、図3に示すように、縁部31bにおけるバックドアパネル30の幅方向の両端には、案内壁25がそれぞれ形成されている。この案内壁25は、図5に示すように、アウタパネル31の縁部31bの一部をプレス成形によってバックドアガラス13に向かって突設することで形成されている。この案内壁25は、図6に示すように、水滴経路23より外側に位置し、バックドアパネル30の他端3a側からバックドアパネル30の一端3a側まで延びている。
図7に示すように、排水部材15は、バックドアガラス13の形状に沿って湾曲するように形成されている。この排水部材15は、バックドアパネル30の裏面と平行な平行部15aと、平行部15aの外側に位置し、バックドアガラス13に向かって略垂直に立ち上げられた壁部15bとからなる。図8に示すように、この排水部材15は、バックドアパネル30の一端3a側であって、インナパネル33における幅方向の両端に固定されている。また、排水部材15の一端3a側は、バックドアパネル30の裏面、すなわちインナパネル33の一端3a側に開いている。一方、排水部材15の他端3b側は、バックドアパネル30の表面の他端3b側に開いている。
以上のように構成されたこの車両では、バックドアガラス13の表面における雨水等による水滴が図1に示すバックドアの閉鎖時に重力によって流下し、バックドアパネル30の他端3b側に形成された間隙19に貯留することとなる。この間隙19に貯留された水滴は、図4に示す上記の水滴経路23に貯留される。
また、図2に示すように、バックドア3の開放時には、アウタパネル31において、バックドアガラス13よりも他端3b側の表面における雨水等の水滴も上記の水滴経路23に流入することとなる(図6参照)。そして、この水滴経路23に貯留等した水滴及びアウタパネル31の表面における雨水等の水滴は、バックドア3の開放時にアウタパネル31の他端3b側から一端3a側に向かって流れることとなる。この際、この車両では、アウタパネル31の縁部31bの案内壁25が水滴経路23より外側に位置して他端3b側から一端3a側まで延びているため、同図中の実線矢印で示すように、水滴が案内壁25によって案内され、確実に排水部材15の平行部15aに集められる。こうして、水滴は、図8に示すように、排水部材15を経てドア枠5の外側に落下する。
つまり、この車両では、図8中の実線矢印で示すように、排水部材15の平行部15aに集められた水滴が排水部材15の壁部15bを沿いつつ、排水部材15の一端3a側、すなわちバックドアパネル30の裏面からドア枠5の外側に落下する。そして、水滴は、ドア枠5の外縁部5aに沿いながら、車両の下方に向かって流れ、図2に示すように、ドア枠5の下方からリヤバンパ7を通って荷物室1aの外に排水されることとなる。
また、図6に示すように、この車両では、案内壁25がバックドアパネル30の一端3aから他端3bまで延びていることから、排水部材15をバックドアパネル30の一端3aから他端3bまで設ける必要がない。このため、この車両では、排水部材15の大型化を抑制することが可能になっている。
したがって、実施例1の車両によれば、低コストを実現しつつ、バックドア3の開放時に水滴がドア枠5内、すなわち、荷物室1a内に落下することを好適に防止できる。
特に、この車両では、案内壁25がアウタパネル31の縁部31bをバックドアガラス13に向かって突設することにより形成されている。このため、バックドアパネル30に容易に案内壁25を設けることができ、車両の製造コストの削減を実現している。
また、この車両において、水滴経路23は、縁部31bとバックドアガラス13との間に設けられたシール材17によって形成されている。このため、シール材17によって、ウィンドウ用開口31aの縁部31bとバックドアガラス13との間の気密性も同時に確保することが可能となり、水滴経路23内の水滴がドア枠5a内に流入することを確実性高く防止できるとともに、車両の製造コストの削減を実現している。
(実施例2)
実施例2の車両におけるバックドア3は、実施例1におけるバックドア3を一部変更して構成している。図9に示すように、実施例2におけるバックドア3では、アウタパネル31の縁部31bにおける幅方向の両端に樹脂片27を貼着することで、案内壁29を設けている。この樹脂片27は、他端3b側の端面27aが縁部31bの端面31cと当接している。なお、樹脂片27に替えて、例えば、金属片をアウタパネル31上に溶接する等の方法によって案内壁29を設けることもできる。他の構成は実施例1におけるバックドア3と同様である。
実施例2の車両におけるバックドア3は、実施例1におけるバックドア3を一部変更して構成している。図9に示すように、実施例2におけるバックドア3では、アウタパネル31の縁部31bにおける幅方向の両端に樹脂片27を貼着することで、案内壁29を設けている。この樹脂片27は、他端3b側の端面27aが縁部31bの端面31cと当接している。なお、樹脂片27に替えて、例えば、金属片をアウタパネル31上に溶接する等の方法によって案内壁29を設けることもできる。他の構成は実施例1におけるバックドア3と同様である。
この車両におけるバックドア3では、樹脂片27の他端3b側の端面27aが縁部31bの端面31cと当接した状態となっているため、図9の実線矢印で示すように、水滴経路23に貯留された水滴がバックドアパネル30の他端3b側から一端3a側に向かって流れる際、バックドアパネル30の幅方向の両端から荷物室1a内に水滴が落下し難くなっている。他の作用効果は実施例1の車両と同様である。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、アウタパネル31の縁部31bの一部をバックドアガラス13に向かって突設するとともに、縁部31bに樹脂片27を貼着して、案内壁25、29を形成することもできる。
本発明は、乗用自動車や産業車両等の車両に利用可能である。
1a…荷物室(車室)
5…ドア枠
1…車両本体
O…枢軸
3…バックドア
3a…一端
3b…他端
31a…ウィンドウ用開口
30…バックドアパネル
13…バックドアガラス
31b…縁部
19…間隙
23…水滴経路
25、29…案内壁
31…アウタパネル
33…インナパネル
17…シール材
15…排水部材
5…ドア枠
1…車両本体
O…枢軸
3…バックドア
3a…一端
3b…他端
31a…ウィンドウ用開口
30…バックドアパネル
13…バックドアガラス
31b…縁部
19…間隙
23…水滴経路
25、29…案内壁
31…アウタパネル
33…インナパネル
17…シール材
15…排水部材
Claims (4)
- 車室に後方から連通するドア枠を有する車両本体と、該車両本体の後部上端に位置して幅方向に延びる枢軸を中心として上下方向で回動可能に連結され、該ドア枠を開閉するバックドアとを備え、
該バックドアは、該枢軸に近い方を一端とし、該枢軸から遠い方を他端とした場合、該一端側が該車両本体に回動可能に連結され、ウィンドウ用開口が形成されたバックドアパネルと、該ウィンドウ用開口を閉鎖するように該バックドアパネルに設けられたバックドアガラスとを有し、
該バックドアガラスは、該バックドアパネルの該一端側における該幅方向の両端まで広げられ、
該バックドアパネルにおける該ウィンドウ用開口周りの縁部の該他端側と該バックドアガラスの該他端側との間には、水滴が貯留し得る間隙が形成された車両であって、
前記間隙には、前記バックドアの開放時に前記縁部の前記幅方向の両端まで前記水滴を流し得る水滴経路が形成され、
該縁部における該幅方向の両端には、該水滴経路より外側に位置して前記他端側から前記一端側まで延び、該水滴を該他端側から該一端側に案内する案内壁が設けられていることを特徴とする車両。 - 前記バックドアパネルは、前記縁部を形成するアウタパネルと、該アウタパネルと接合されるインナパネルとからなり、
前記案内壁は、該アウタパネルの該縁部を前記バックドアガラスに向かって突設して形成されている請求項1記載の車両。 - 前記水滴経路は、前記縁部と前記バックドアガラスとの間に設けられたシール材によって形成されている請求項1又は2記載の車両。
- 前記バックドアパネルの前記一端側における前記幅方向の両端には、前記バックドアの開放時に前記間隙内の前記水滴が前記ドア枠内に落下しないようにする排水部材が設けられた請求項1乃至3のいずれか一項記載の車両。
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