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JP2012110500A - 歯清掃装置 - Google Patents

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JP2012110500A
JP2012110500A JP2010261846A JP2010261846A JP2012110500A JP 2012110500 A JP2012110500 A JP 2012110500A JP 2010261846 A JP2010261846 A JP 2010261846A JP 2010261846 A JP2010261846 A JP 2010261846A JP 2012110500 A JP2012110500 A JP 2012110500A
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Risa Otsuka
理沙 大塚
Masahito Nagayama
正仁 永山
Satoshi Uchida
聡 内田
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Panasonic Corp
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Abstract

【課題】歯列における白色度の均一性を高めることが可能な歯清掃装置を提供する。
【解決手段】歯列が挿入されるU字状に形成されて清掃剤の収容される上顎歯列挿入溝11a,11bを有したトレーと、歯列挿入溝11a,11b内に歯列に沿って配列されて互いに離れた複数の表面電極13と、歯列挿入溝11a,11b内に配列されて表面電極13から離れた対向電極14と、複数の表面電極13の各々と複数の対向電極14の各々とに接続されて表面電極13と対向電極14との間に清掃剤を介した電流を供給する電源とを備え、複数の表面電極13の各々と電源との間には、該表面電極13を電源に接続するか否かを切り替える複数の第一スイッチが接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯に付着した汚れを除去する歯清掃装置に関する。
従来から、特許文献1に記載のように、歯の着色汚れであるステインを除去する歯清掃装置が知られている。図12(a)は、歯清掃装置におけるデンタルトレーの平面視構造の一例を示す平面図である。また、図12(b)は、デンタルトレーに配列された各電極と直流電源との接続の態様を示す模式図である。
図12(a)に示されるように、デンタルトレー101には、歯列が挿入される挿入溝102が、歯列に沿ったU字状に凹設されている。挿入溝102の内側面のうちで歯列の表側と向い合う内側面102fには、複数の陽極103が等間隔に配列され、また、歯列の裏側と向い合う内側面102bには、陽極103と同数の陰極104が配列されている。また、挿入溝102における溝底壁には、互いに向い合う陽極103と陰極104とに接続される直流電源105が埋設されている。そして、図12(b)に示されるように、陽極103と直流電源105とは、内側面102fに埋設されたリード配線によって接続され、陰極104と直流電源105とは、内側面102bに埋設されたリード配線によって接続されている。
上述のような歯清掃装置が使用されるとき、まず、挿入溝102内には、一定の電解質を含有するゲル状の組成物と水とからなる清掃剤が満たされる。次いで、挿入溝102内に挿入された歯列によってデンタルトレー101が口腔内にて噛持され、これによって、上顎の歯列が清掃剤の中に浸漬される。そして、互いに向い合う電極間に直流電流が供給されることによって、清掃剤の電気的引き寄せが促進される。その結果、酸化性の負イオンが生成されて、該酸化性の負イオンがステインと反応することによって、歯からステインが除去される。
特開2005−131391号公報
ところで、近年では、食生活、喫煙、並びに喫茶等の嗜好が多様化している。そのため、歯にステインが付着する傾向や頻度は、歯清掃装置の利用者ごとに異なる。また、該利用者ごとの歯並びは共通していないため、ステインが付着しやすい歯の位置は、利用者ごとに異なる。このように、ステインの除去が必要な歯の位置は、利用者ごとに異なるのが実情である。それゆえに、歯清掃装置の使用後において歯列の白色度を均一化させるためには、利用者ごとのステインの付着度合いに合わせてステインを除去することが必要となる。
しかしながら、特許文献1に記載の歯清掃装置では、互いに向い合う複数の電極間にて一斉に同等の直流電流が流れるようになっている。このような構成では、ステインの付着度合いが低い歯に対しても、ステインの付着度合いが高い歯に対しても、上記負イオンが一様に作用することとなる。そのため、ステインの付着度合いの高低によらず、どの歯からも同量のステインが除去されることとなる。その結果、ステインの付着度合いの高い歯の白色度が、ステインの付着度合いの低い歯の白色度よりも低いままである場合が多い。
それゆえに、上述の歯清掃装置にあっては、歯列における白色度の均一性を高めることが新たに求められている。
本発明は、上記実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、歯列における白色度の均一性を高めることの可能な歯清掃装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の歯清掃装置は、歯列が挿入されるとともに清掃剤が充填される挿入溝を有したトレーと、前記挿入溝内に歯列に沿って配列されて互いに離れた複数の第一電極と、前記挿入溝内に配置されて前記複数の第一電極の各々から離れた第二電極と、前記複数の第一電極の各々と前記第二電極とに接続されて前記第一電極と前記第二電極との間の前記清掃剤に電流を供給する電源とを備え、前記第一電極と前記第二電極との間での前記清掃剤の電気的引き寄せにより前記挿入溝に挿入された歯を清掃する歯清掃装置であって、前記複数の第一電極の少なくとも一つと前記電源との間には、該第一電極を前記電源に接続するか否かを切り替える第一スイッチが接続されていることを要旨とする。
上記構成において、前記第一スイッチの切り替えの態様を定めた複数の通電モードを記憶する記憶部と、前記複数の通電モードのなかから動作モードを選択するためのモード選択部と、前記モード選択部にて選択された動作モードに基づいて前記第一スイッチの切り替え動作を制御する制御部とを備えてもよい。
上記構成において、前記複数の第一電極の各々は、前記挿入溝の内側面のうちで前記挿入溝に挿入される歯列の表面と向い合う内側面に配列されてもよい。
上記構成において、前記挿入溝内には、複数の前記第二電極が配置され、前記複数の第二電極の各々は、前記挿入溝の内側面のうちで前記挿入溝に挿入される歯列の裏面と向い合う内側面に前記第一電極と互いに向い合うように前記歯列に沿って配列されて互いに離れていてもよい。
上記構成において、前記挿入溝内には、複数の前記第二電極が配置されるとともに、前記歯列に沿って延びる区画壁が形成され、前記区画壁に対して口腔外側には、前記歯列が挿入される第一挿入溝が区画され、前記区画壁に対して口腔内側には、前記歯列が挿入される第二挿入溝が区画され、前記区画壁が、前記口腔外側と前記口腔内側とを連通する連通路を有してもよい。
上記構成において、前記複数の第一電極は、前記第一挿入溝内に前記歯列に沿って配列され、前記複数の第二電極は、前記第二挿入溝内に前記歯列に沿って互いに離れて配列されてもよい。
上記構成において、前記複数の第二電極は、前記第二挿入溝の内側面のうちで該第二挿入溝に挿入される歯列の表面と向い合う内側面に前記第一電極と互いに向かい合うように前記歯列に沿って配列されて互いに離れていてもよい。
上記構成において、前記複数の第二電極の少なくとも一つと前記電源との間には、該第二電極を前記電源に接続するか否かを切り替える複数の第二スイッチが接続されてもよい。
上記構成において、前記第一電極及び前記第二電極の少なくとも一方は、周縁を絶縁体で被覆された板状であってもよい。
上記構成において、前記第一電極及び前記第二電極の少なくとも一方は、前記挿入溝に
挿入される歯と向かい合う板状であるとともに、該歯と向い合う側面に、該歯の形状に倣う曲面を有してもよい。
上記構成において、前記挿入溝にて歯列が挿入される溝開口は、弾性体によって狭窄されてもよい。
上記構成において、前記挿入溝にて該挿入溝が延びる方向の両端には、前記挿入溝内に前記清掃剤が保持されるように前記挿入溝内を埋める端部を備えてもよい。
上記構成において、前記清掃剤を加温する加温部をさらに備えてもよい。
上記構成において、前記清掃剤の温度を計測する温度計測部と、前記温度計測部の計測した温度が所定の温度より高いときに前記清掃剤の温度が所定の温度より高いことを報知する温度報知部とをさらに備えてもよい。
上記構成において、前記第一電極と前記第二電極との通電時間を計測する通電時間計測部と、前記通電時間計測部の計測した時間が所定の時間より長いときに前記通電時間が所定の時間より長い旨を報知する通電時間報知部とをさらに備えてもよい。
上記構成において、前記第一電極と前記第二電極との間を流れる電流値を計測する電流計測部と、前記電流計測部の計測した結果が所定の値よりも少ないときに前記電流値が所定の値よりも小さい旨を報知する電流値報知部とをさらに備えてもよい。
上記構成において、通電状態にある電極の位置を報知する通電位置報知部をさらに備えてもよい。
本発明によれば、歯列における白色度の均一性を高めることの可能な歯清掃装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態における歯清掃装置の全体構成を示す斜視図。 第1実施形態のデンタルトレーにおいて上顎の歯列が挿入される部分の電極の配置を示す平面図。 第1実施形態のデンタルトレーを上顎と下顎とによって噛持した態様を模式的に示す図1のA−A断面図。 第1実施形態のデンタルトレーを操作する操作部の構成を模式的に示す平面図。 第1実施形態における歯清掃装置の電気的構成を示すブロック回路図。 (a)は、全ての表面電極が電流の供給先として選択された電気的引き寄せの態様を示す平面図。(b)は、一つの表面電極が電流の供給先として選択された電気的引き寄せの態様を示す平面図。 本発明の第2実施形態における歯清掃装置の全体構成を示す斜視図。 第2実施形態のデンタルトレーにおいて上顎の歯列が挿入される部分の電極の配置を示す平面図。 第2実施形態のデンタルトレーを上顎と下顎とによって噛持した態様を模式的に示す図7のB−B断面図。 第2実施形態における歯清掃装置の電気的構成を示すブロック回路図。 (a)(b)は、一つの表面電極と一つの対向電極とが電流の供給先として選択された電気的引き寄せの態様を示す平面図。 (a)は、従来の歯清掃装置におけるデンタルトレーの概略構成を示す平面図。(b)は、従来の歯清掃装置における表面電極と対向電極と直流電源との接続の態様を模式的に示す斜視図。
(第1実施形態)
以下、本発明の歯清掃装置を具体化した第1実施形態について、図1〜6を参照して説明する。まず、歯清掃装置の全体構成について、図1を参照して説明する。
図1に示されるように、絶縁性樹脂からなるU字状のデンタルトレー11には、箱状のコントローラー21が、リード配線を介して接続されている。そして、コントローラー21からデンタルトレー11に供給される駆動電流や同コントローラー21からデンタルトレー11に入力される各種の制御信号に基づき、デンタルトレー11における駆動の態様が制御される。
デンタルトレー11には、上顎の歯列が挿入されるU字状の上顎歯列挿入溝11aと、下顎の歯列が挿入されるU字状の下顎歯列挿入溝11bとが凹設されている。これら上下一対の歯列挿入溝11a,11bは、互いの溝底部が共通するように、デンタルトレー11の上側とデンタルトレー11の下側とに開口を有している。上下一対の歯列挿入溝11a,11bにおいて該歯列挿入溝11a,11bが延びる方向の両端部には、弾性体からなるストッパ12が、それぞれ溝内に埋め込まれている。そして、電解質を含有するゲル状の組成物と水とからなる清掃剤が一対の歯列挿入溝11a,11bの内部に充填されると、一対の歯列挿入溝11a,11bの両端から該清掃剤の漏れ出すことが、これらストッパ12によって抑えられる。
上下一対の歯列挿入溝11a,11bの内部には、それぞれ第一電極としての表面電極13と第二電極としての対向電極14とが配置されている。また、一対の歯列挿入溝11a,11bの開口には、シート状の弾性体である歯肉ガイド16が、該開口縁の全体にわたって該開口を閉じるかたちに覆設されている。歯肉ガイド16には、歯列に沿ったスリットが形成されており、該スリットから歯列が押し込まれることによって、歯列挿入溝11a,11b内に歯列が挿入される。なお、図1では、上述した表面電極13、対向電極14、及び絶縁部15の構造を説明する便宜上、歯肉ガイド16が外側溝側壁11fw及び内側溝側壁11bwに押し寄せられた状態を示している。
次に、一対の歯列挿入溝11a,11b内における表面電極13の配置と対向電極14の配置とについて図2を参照して説明する。なお、平面視方向において、上顎歯列挿入溝11aにおける表面電極13及び対向電極14の配置の態様は、下顎歯列挿入溝11bにおける表面電極13及び対向電極14の配置の態様と略同じである。そのため、以下では、上顎歯列挿入溝11aにおける表面電極13及び対向電極14の配置についてのみ説明する。
図2に示されるように、上顎歯列挿入溝11aにて、歯列の表側と向い合う外側溝側壁11fwの内側面には、5つの表面電極13が、歯列に沿って等間隔に配列されている。5つの表面電極13の各々は、上顎歯列挿入溝11aに挿入される歯と向かい合う板状である。これら5つの表面電極13の各々の周縁は、絶縁体によって被覆されており、さらに、互いに隣り合う表面電極13は、外側溝側壁11fwに一体成形された絶縁部15によって隔絶されている。また、これら5つの表面電極13の各々は、外側溝側壁11fwの内側面における曲率と同程度の曲率を有している。すなわち、5つの表面電極13の各々は、上顎歯列挿入溝11aに挿入される歯と向い合う側面に、該歯の表面に倣う凹曲面を有している。そして、これら5つの表面電極13の各々が、上述したリード配線を介して、コントローラー21に接続されている。
一方、上顎歯列挿入溝11aにて、歯列の裏側と向い合う内側溝側壁11bwの内側面には、5つの対向電極14が、歯列に沿って等間隔に配列されている。5つの対向電極14の各々は、上顎歯列挿入溝11aに挿入される歯と向かい合う板状である。これら5つの対向電極14の各々の周縁は、絶縁体によって被覆され、さらに、互いに隣り合う対向電極14は、内側溝側壁11bwに一体成形された絶縁部15によって隔絶されている。これら5つの対向電極14の各々は、上記表面電極13と互いに向かい合う位置に配置されている。また、表面電極13と対向電極14とがこれらの間に挿入される歯列と接触しないように、互いに向かい合う表面電極13と対向電極14は、溝幅L1だけ離れている。また、5つの対向電極14の各々は、内側溝側壁11bwの内側面における曲率と同程度の曲率を有している。すなわち、5つの対向電極14の各々は、上顎歯列挿入溝11aに挿入される歯と向い合う側面に、該歯の裏面に倣う凸曲面を有している。そして、これら5つの対向電極14の各々が、上述したリード配線を介して、コントローラー21に接続されている。
また、上顎歯列挿入溝11aの溝底壁には、溝内に充填された清掃剤を温めるための加温部としての3個のヒーター17が、歯列に沿って等間隔に内蔵されている。さらに、上顎歯列挿入溝11aの溝底壁には、溝内に充填された清掃剤の温度を計測するための温度計測部としての3つの温度センサー18が、これもまた歯列に沿って等間隔に内蔵されている。これら3つのヒーター17、及び3つの温度センサー18は、上述したリード配線を介して、コントローラー21に接続されている。そして、清掃剤を温めるための信号がコントローラー21からヒーター17に入力されると、ヒーター17の出力に応じて清掃剤が加温される。なお、清掃剤がヒーター17によって加温されると、ステインの除去効果を有するイオンの移動速度が加速されて、これにより、ステインの除去効果が高められる。また、温度センサー18の検出結果がコントローラー21に入力されると、コントローラー21では、清掃剤の温度に基づく各種の制御が実行される。
そして、上顎歯列挿入溝11aの内部に上顎の歯列1tが挿入され、且つ、下顎歯列挿入溝11bの内部に下顎の歯列2tが挿入されると、図3に示されるように、上顎の歯肉1gと下顎の歯肉2gとの各々に歯肉ガイド16が密着する。これによって、一対の歯列挿入溝11a,11b内から清掃剤12aの漏れ出すことが抑えられるようになる。この際、ストッパ12が弾性体であるため、これを噛む力によって、ストッパ12を容易に変形させることができ、また、歯肉ガイド16が弾性体であるため、これを通して一対の歯列挿入溝11a,11b内に歯列を容易に挿入することができる。それゆえに、上述した構成によれば、デンタルトレー11を噛持するための負荷を軽減することが可能でもある。
上述のように歯列1t,2tが挿入された状態にて、リード配線19を介して表面電極13と対向電極14との間に電流が供給されると、表面電極13及び対向電極14の近傍では、清掃剤12aの電気的引き寄せが開始される。そして、ステインの除去効果を有するイオンが、表面電極13及び対向電極14の近傍に生成されるとともに、該生成されたイオンが、表面電極13及び対向電極14と向かい合う歯列に対して作用するようになる。
この際、歯列1t,2tに沿って互いに向かい合う一対の電極の各々が、歯列1t,2tに沿って電気的に分割されている。それゆえに、一対の歯列挿入溝11a,11b内に定電流を供給する前提では、表面電極13及び対向電極14の各々が歯列に沿って分割される分、清掃剤12aに作用する電流の密度を高めることができる。ひいては、清掃剤12aに対する電気的引き寄せの効率を高めることが可能である。また、表面電極13にて歯と対向する側面が該歯の表面に倣う凹曲面を有し、且つ、対向電極14にて歯と対向する側面が該歯の裏面に倣う凸曲面を有するため、上述したステインの除去作用が、歯の表
面及び裏面に対して均一に作用することとなる。
そして、上顎歯列挿入溝11aの内部から上顎の歯列1tが抜き出され、且つ下顎歯列挿入溝11bの内部から下顎の歯列2tが抜き出されると、一対の歯列挿入溝11a,11bの開口が歯肉ガイド16によって閉ざされる。そのため、一対の歯列挿入溝11a,11bから歯列が抜き出された状態であっても、一対の歯列挿入溝11a,11bの開口から清掃剤12aが漏出することを抑えることが可能である。
次に、上述したデンタルトレー11を駆動するためのコントローラー21の構成について図4を参照して説明する。
図4に示されるように、コントローラー21の操作面には、直流電源を駆動するための電源ボタン22と、表面電極13の極性を設定するための極性設定ボタン23とが凸設されている。極性設定ボタン23は、左右方向に移動可能なボタンであり、また、ボタンの配置される位置と表面電極13の極性とが、予め対応づけられている。そして、極性設定ボタン23が「−」側に配置されると、表面電極13が陰極となるように、表面電極13と対向電極14との間に電流が供給される。これに対して、極性設定ボタン23が「+」側に配置されると、表面電極13が陽極となるように、表面電極13と対向電極14との間に電流が供給される。
また、コントローラー21の操作面には、デンタルトレー11の動作モードを設定するモード選択部としての4つのモード選択ボタン24が凸設されている。コントローラー21に内蔵された記憶部には、各表面電極13における電流の供給態様が、予め記憶されている。例えば、5つの表面電極13の各々に対する、電流の供給されるタイミングと電流の供給される期間とが、予め通電モードごとに記憶されている。上述した4つのモード選択ボタン24の各々には、こうした各表面電極13における電流の供給態様が、予め対応づけられている。そして、一つのモード選択ボタン24が押下されると、該モード選択ボタン24に対応づけられた通電モードに従って、表面電極13における通電状態が切り替えられる。
また、コントローラー21の操作面には、表面電極13及び対向電極14の通電状態を示す通電位置報知部としての通電状態インジケーター25が配設されている。通電状態インジケーター25は、上側に配列された5つのインジケーターと、下側に配列された5つのインジケーターとによって構成されている。上側に配列された5つのインジケーターの各々は、それに対応する表面電極13の通電状態を示し、また、下側に配列された5つのインジケーターの各々は、それに対応する対向電極14の通電状態を示す。なお、左奥歯と向かい合う電極が左端のインジケーターとなるように、インジケーターの配列方向と各電極の配列方向とが対応づけられている。このような通電状態インジケーター25によれば、通電状態にある表面電極13の位置と、同じく通電状態にある対向電極14の位置とを、歯清掃装置の利用者に視認させることが可能である。
また、コントローラー21の操作面には、デンタルトレー11の温度が所定の温度よりも高いことを報知する温度報知部としての過温警告ランプ26が配設されている。過温警告ランプ26は、温度センサー18の検出結果が所定の温度よりも高いこと、すなわち、清掃剤12aが加温され過ぎた場合において、その旨を報知するインジケーターである。このような過温警告ランプ26によれば、歯清掃装置の利用者の口腔内にて清掃剤12aが過度に加温されることを抑えることができる。
次に、上述した表面電極13及び対向電極14を駆動するための電気的構成について図5を参照して説明する。なお、上顎歯列挿入溝11aにて表面電極13及び対向電極14を駆動するための電気的構成と、下顎歯列挿入溝11bにて表面電極13及び対向電極1
4を駆動するための電気的構成とは略同じである。そのため、以下では、上顎歯列挿入溝11aにて表面電極13及び対向電極14を駆動するための電気的構成についてのみ説明する。また、図5では、5つの表面電極13の各々における通電状態を説明する便宜上、歯列に沿って左側から順に、第1表面電極13a、第2表面電極13b、第3表面電極13c、第4表面電極13d、第5表面電極13eとする。同様に、5つの対向電極14の各々における通電状態を説明する便宜上、歯列に沿って左側から順に、第1対向電極14a、第2対向電極14b、第3対向電極14c、第4対向電極14d、第5対向電極14eとする。
図5に示されるように、コントローラー21に内蔵される直流電源31の一端には、表面電極13と第一スイッチとからなる5つの直列回路が並列に接続されている。
詳述すると、直流電源31の一端には、第1表面電極13aと第1表面スイッチ32aとからなる直列回路と、第2表面電極13bと第2表面スイッチ32bとからなる直列回路とが並列に接続されている。さらに、直流電源31の一端には、第3表面電極13cと第3表面スイッチ32cとからなる直列回路と、第4表面電極13dと第4表面スイッチ32dとからなる直列回路と、第5表面電極13eと第5表面スイッチ32eとからなる直列回路とが並列に接続されている。これら第1表面電極13a、第2表面電極13b、第3表面電極13c、第4表面電極13d、第5表面電極13eは、共通する清掃剤12aの一端に接続され、また、この共通する清掃剤12aの他端には、第1対向電極14a、第2対向電極14b、第3対向電極14c、第4対向電極14d、及び第5対向電極14eが並列に接続されている。そして、これら第1対向電極14a、第2対向電極14b、第3対向電極14c、第4対向電極14d、及び第5対向電極14eが、電流計測部35を介して、直流電源31の他端に接続されている。
コントローラー21に内蔵されるトレー制御部33には、上述したヒーター17が接続され、ヒーター17を駆動するための駆動信号が、トレー制御部33からヒーター17に入力される。また、トレー制御部33には、上述した温度センサー18が接続され、温度センサー18の検出結果を示す検出信号が、該温度センサー18からトレー制御部33に入力される。また、トレー制御部33には、通電時間を計測する通電時間計測部としてのタイマー34が接続され、タイマー34の計測した計測時間が、該タイマー34からトレー制御部33に入力される。また、トレー制御部33には、上述した電流計測部35が接続され、該電流計測部35の計測した電流値が、該電流計測部35からトレー制御部33に入力される。さらに、トレー制御部33には、上述した第1表面スイッチ32a、第2表面スイッチ32b、第3表面スイッチ32c、第4表面スイッチ32d、及び第5表面スイッチ32eが接続され、各表面スイッチ32a〜32eの接続状態を制御する制御信号が、トレー制御部33から各表面スイッチ32a〜32eに入力される。
次に、上述した構成からなる歯清掃装置の作用を動作モードの一例に基づいて図6を参照して説明する。なお、以下では、動作モードの一例として、全ての表面電極13a〜13eが電流の供給先となる第一通電モードと、第3表面電極13cのみが電流の供給先となる第二通電モードとについて説明する。ちなみに、図6では、電流の供給先となる電極にドットが付されている。
まず、デンタルトレー11が口腔内にて噛持された状態から、電源ボタン22が押下される。そして、極性設定ボタン23が「+」側に配置されるとともに、上記第一通電モードに対応づけられたモード選択ボタン24が押下される。すると、表面電極13が陽極となるような電流が直流電源31にて生成され、また、直流電源31と全ての表面電極13とを接続するための制御信号が、トレー制御部33から全ての表面スイッチ32a〜32eに対して入力される。その結果、図6(a)に示されるように、全ての表面電極13a〜13eと全ての対向電極14a〜14eとの間で清掃剤12aの電気的引き寄せが行わ
れる。すなわち、一対の歯列挿入溝11a,11bに挿入された歯列の全体に対して、ステインの除去が均一に進むこととなる。
一方、極性設定ボタン23が「+」側に配置されるとともに、上記第二通電モードに対応づけられたモード選択ボタン24が押下される。すると、表面電極13が陽極となるような電流が直流電源31にて生成され、また、直流電源31と第3表面電極13cとを接続するための制御信号が、トレー制御部33から第3表面スイッチ32cに対して入力される。また、直流電源31と他の表面電極13との接続を切断するための制御信号が、トレー制御部33から他の表面スイッチ32a,32b,32d,32eに対して入力される。その結果、図6(b)に示されるように、第3表面電極13cと全ての対向電極14a〜14eとの間で清掃剤12aの電気的引き寄せが行われる。すなわち、一対の歯列挿入溝11a,11bに挿入された歯列における前歯に対して、特にステインの除去が進むこととなる。それゆえに、前歯におけるステインの付着度合いが歯列のなかで相対的に高くなる場合には、このような第二通電モードが動作モードとして選択されることによって、その歯列の白色度の均一化を図ることが可能である。
なお、この間、トレー制御部33は、動作モードに設定された通電時間とタイマー34の計測結果とに基づき、各表面電極13の通電時間が予め設定された値になるように、各表面スイッチ32a〜32eに制御信号を入力する。また、トレー制御部33は、電流計測部35の計測結果に基づき、直流電源31の供給する電流値が動作モードに設定された電流値であるか否かを監視する。そして、トレー制御部33は、清掃剤12aに供給される電流値が予め設定された値になるように、直流電源31を駆動する。
ちなみに、図6(a)(b)に示される通電モードの他、例えば、電流の供給先として第1表面電極13aが選択される動作モードであれば、左の奥歯に付着したステインの度合いが歯列において相対的に高い場合にて効果的である。また、例えば、電流の供給先として第1表面電極13aと第3表面電極13cとが選択される動作モードであれば、左の奥歯と前歯とに付着したステインの度合いが歯列において相対的に高い場合にて効果的である。
以上説明したように、第1実施形態の歯清掃装置によれば、以下列記する効果が得られる。
(1)各表面電極13a〜13eと対向電極14との電気的な接続の態様が、各表面電極13a〜13eに対応する表面スイッチ32a〜32eによって切り替えられる。それゆえに、電流の供給先となる表面電極13の位置が、該表面電極13に対応する表面スイッチ32a〜32eによって選択可能になる。そして、全ての表面電極13を用いて清掃剤12aを電気的に引き寄せること、また、一部の表面電極13を用いて清掃剤12aを電気的に引き寄せることが可能になる。そのため、ステインの付着度合いが歯列において高い歯の近傍では、特に清掃剤12aを電気的に引き寄せること、あるいは、ステインの付着度合いが歯列において低い歯の近傍では、清掃剤12aを電気的に引き寄せないこと等、それらが可能である。その結果、歯列における白色度の均一性を高めることが可能である。
(2)歯列のうちで清掃されるべき歯の位置とは、歯清掃装置を利用する利用者の生活習慣や歯並び等によって異なるものの、生活習慣や歯並びの系統に合わせて区分することも可能である。この点、上述した構成によれば、複数の通電モードが、予め記憶部に記憶されている。そのため、所望の表面電極13を用いる通電モードが、動作モードとして選択されることによって、各表面スイッチ32a〜32eの切り替えの態様を別途設定する手間を省くことができる。それゆえに、歯清掃装置の使用に際しての利便性を高めることが可能である。
(3)歯の表面における着色汚れとは、歯の裏面における着色汚れよりも視認される度合いが高く、それゆえに、歯の表面における着色汚れとは、通常、歯の裏面における着色汚れよりも除去することが強く求められる。この点、上述した構成によれば、歯の表面と向かい合う内側面に複数の表面電極13a〜13eが配列されているため、上述のように視認される度合いが高い歯の表面に対し、歯列における白色度の均一性を高めることが可能である。
(4)歯列を挟んで表面電極13と対向電極14とが対向するため、表面電極13と対向電極14とを適度な間隔をもって離すことができる。それゆえに、表面電極13と対向電極14とが過度に近くなることによって、これらの電極が電気的に短絡すること、あるいは、表面電極13と対向電極14とが過度に離れることによって、これらの電極間で電気的引き寄せが進行しないこと、それらを抑えることが可能である。また、ステインの除去効果を発現するイオンが歯間を介して移動するため、歯の表面及び裏面に加えて、ステインを除去し難い歯間部分でも、ステインを効率的に除去することができる。
(5)表面電極13と対向電極14とは、その周縁が絶縁体によって被覆されているため、互いの絶縁性を確実に発現することができる。また、絶縁体によって被覆される分、電極の面積を小さくすることが可能であるため、清掃剤12aに対する電気的引き寄せの効率を高めることが可能でもある。
(6)表面電極13が歯の表面に倣う凹曲面を有し、且つ、対向電極14が歯の裏面に倣う凸曲面を有するため、電極の表面と歯の表面との距離を電極内において均一にすること、ひいては、ステインの除去作用を電極内において均一にすることが可能である。
(7)一対の歯列挿入溝11a,11bの両端部には、ストッパ12が埋め込まれている。また、一対の歯列挿入溝11a,11bの各開口には、該開口のすべて覆うように、歯肉ガイド16が覆設されている。このような構成によれば、一対の歯列挿入溝11a,11bの内部に充填された清掃剤12aが漏れ出すことを抑えることが可能である。
(9)清掃剤12aがヒーター17によって加温されるため、ステインの除去効果を有するイオンに対し、その移動速度を高めることが可能である。そして、ステインの除去効果を有するイオンが、ステインに対して作用しやすくなるため、こうした除去効果を発現するイオンがステイン層の下部に達することを高めることが可能でもある。
(10)一対の歯列挿入溝11a,11bの底壁に温度センサー18が埋設されている。そのため、ヒーター17によって加温された清掃剤12aの温度を計測することができる。そして、温度センサー18の計測結果に基づき、清掃剤12aの温度が上がりすぎた場合には、その旨を報知することができるため、清掃剤12aの温度がステインの除去作用に適した温度から外れることを抑えることが可能である。
(11)コントローラー21に設けられた通電状態インジケーター25によって、通電されている表面電極13及び対向電極14の位置が視認されるようになる。それゆえに、ステインの付着度合い合わせた通電モードを設定することが容易なものとなる。
(12)極性設定ボタン23によって表面電極13の極性が切り替えられるため、通電モードにおける極性の自由度を拡大することが可能である。
(第2実施形態)
以下、本発明の歯清掃装置を具体化した第2実施形態について、図7〜11を参照して説明する。なお、第2実施形態では、表面電極13及び対向電極14の配置やこれらの駆
動の態様が、第1実施形態とは異なる。そのため、以下では、表面電極13及び対向電極14の配置やこれらの駆動の態様について、主に説明する。まず、歯清掃装置の全体構成について、図7を参照して説明する。
図7に示されるように、絶縁性樹脂からなるU字状のデンタルトレー51には、上顎の歯列が挿入されるU字状の上顎内側挿入溝51aaと、下顎の歯列が挿入されるU字状の下顎内側挿入溝51abとが凹設されている。これら上下一対の内側挿入溝51aa,51abは、互いの溝底部が共通するように、デンタルトレー51の上側とデンタルトレー51の下側とに開口を有している。
また、上顎内側挿入溝51aaの口腔外側には、これもまた上顎の歯列が挿入されるU字状の上顎外側挿入溝51baが、該上顎内側挿入溝51aaを囲うように凹設されている。また、下顎内側挿入溝51abの口腔外側には、これもまた下顎の歯列が挿入されるU字状の下顎外側挿入溝51bbが、該下顎内側挿入溝51abを囲うように凹設されている。これら上下一対の外側挿入溝51ba,51bbは、互いの溝底部が共通するように、デンタルトレー51の上側とデンタルトレー51の下側とに開口を有している。
上顎内側挿入溝51aaと上顎外側挿入溝51baとを区画する区画壁51mw(図8参照)には、これら上顎内側挿入溝51aaと上顎外側挿入溝51baとを連通させる連通溝51cが、歯列に沿って等間隔に配列されている。また、下顎内側挿入溝51abと下顎外側挿入溝51bbとを区画する区画壁にも、これら下顎内側挿入溝51abと下顎外側挿入溝51bbとを連通させる図示されない連通溝が、これもまた歯列に沿って等間隔に配列されている。
すなわち、デンタルトレー51に形成されたU字状の挿入溝内には、歯列に沿って延びる複数の区画壁51mwが、歯列に沿って等間隔に配列される。そして、この区画壁51mwに対する口腔内側に、上顎内側挿入溝51aaが区画され、また、この区画壁51mwに対する口腔外側に、上顎外側挿入溝51baが区画され、これら上顎内側挿入溝51aaと上顎外側挿入溝51baとが、連通溝51cを介して連通している。
そして、上顎内側挿入溝51aaと上顎外側挿入溝51baとの内部に清掃剤12aが満たされると、連通溝51cを介して、上顎内側挿入溝51aaと上顎外側挿入溝51baとの間をイオンが移動する。また、下顎内側挿入溝51abと下顎外側挿入溝51bbとの内部に清掃剤12aが満たされると、これもまた連通溝51cを介して、下顎内側挿入溝51abと下顎外側挿入溝51bbとの間をイオンが移動する。
上述した一対の内側挿入溝51aa,51abの両端部には、弾性体からなるストッパ52aが、それぞれ溝内に埋め込まれている。また、上述した一対の外側挿入溝51ba,51bbの両端部にも、弾性体からなるストッパ52bが、それぞれ溝内に埋め込まれている。そして、電解質を含有するゲル状の組成物と水とからなる清掃剤が上顎内側挿入溝51aa及び上顎外側挿入溝51baの内部に充填される。すると、これら上顎内側挿入溝51aa及び上顎外側挿入溝51baの両端から清掃剤の漏れ出すことが、これらストッパ52a,52bによって抑えられる。また、同様に、清掃剤が下顎内側挿入溝51ab及び下顎外側挿入溝51bbの内部に充填されると、これら下顎内側挿入溝51ab及び下顎外側挿入溝51bbの両端から清掃剤の漏れ出すことが、これらストッパ52a,52bによって抑えられる。
次に、上下一対の内側挿入溝51aa,51ab内における表面電極13の配置、並びに、上下一対の外側挿入溝51ba,51bb内における対向電極14の配置ついて、図8を参照して説明する。なお、平面視方向にて、上顎内側挿入溝51aaにおける表面電
極13の配置の態様は、下顎内側挿入溝51abにおける表面電極13の配置の態様と同じである。また、上顎外側挿入溝51baにおける対向電極14の配置の態様は、下顎外側挿入溝51bbにおける対向電極14の配置の態様と同じである。そのため、以下では、上顎内側挿入溝51aaにおける表面電極13と上顎外側挿入溝51baにおける対向電極14の配置とについて説明する。
図8に示されるように、上顎内側挿入溝51aaの溝側壁のうち、歯列の表側と向い合う区画壁51mwの内側面には、5つの表面電極13が等間隔にそれぞれ配列され、また、歯列の裏側と向い合う最内壁51bwの内側面には、電極が配列されていない。すなわち、5つの表面電極13の各々は、上顎内側挿入溝51aaに挿入される歯列の表面と向い合うように配列されている。また、互いに隣り合う表面電極13は、連通溝51cによって隔絶されている。そして、これら5つの表面電極13の各々が、上述したリード配線を介して、コントローラー21に接続されている。
また、上顎外側挿入溝51baの溝側壁のうち、歯列の表側と向かい合う最外壁51fwの内側面には、5つの対向電極14が等間隔にそれぞれ配列され、また、区画壁51mwの外側面には、電極が配列されていない。すなわち、5つの対向電極14の各々は、上顎外側挿入溝51baに挿入される歯列の表面と向い合うように配列されている。また、互いに隣り合う対向電極14は、最外壁51fwに一体成形された絶縁部15によって隔絶されている。これら5つの対向電極14の各々は、上記表面電極13と互いに向かい合う位置に配置されている。そして、これら5つの対向電極14の各々が、上述したリード配線を介して、コントローラー21に接続されている。
そして、上顎内側挿入溝51aaの内部に上顎の歯列1tが挿入され、且つ、下顎内側挿入溝51abの内部に下顎の歯列2tが挿入されると、図9に示されるように、上顎の歯肉1gと下顎の歯肉2gとの各々に歯肉ガイド16aが密着する。これによって、上下一対の内側挿入溝51aa,51ab内から清掃剤12aの漏れ出すことが抑えられるようになる。また、上述のように歯列1t,2tが挿入された状態にて、リード配線19を介して表面電極13と対向電極14との間に電流が供給されると、表面電極13及び対向電極14の近傍では、清掃剤12aの電気的引き寄せが開始される。そして、ステインの除去効果を有するイオンが、表面電極13及び対向電極14の近傍に生成されるとともに、該生成されたイオンが、表面電極13と向かい合う歯列に対して作用するようになる。
これに対し、上述した歯列よりも大きな歯列が清掃の対象になる場合、上顎外側挿入溝51baの内部にその上顎の歯列1tが挿入され、且つ、下顎内側挿入溝51abの内部にその下顎の歯列2tが挿入される。これにより、上顎の歯肉1gと下顎の歯肉2gとの各々に歯肉ガイド16bが密着するため、上下一対の外側挿入溝51ba,51bb内から清掃剤12aの漏れ出すことが抑えられるようになる。また、上述のように歯列1t,2tが挿入された状態にて、リード配線19を介して表面電極13と対向電極14との間に電流が供給されると、ステインの除去効果を有するイオンが、表面電極13及び対向電極14の近傍に生成されるとともに、該生成されたイオンが、表面電極13と向かい合う歯列に対して作用するようになる。
なお、互いに向かい合う表面電極13と対向電極14との距離は、第1実施形態と同じく、溝幅L1である。一方、表面電極13と対向電極14との間には、区画壁51mwが介在しており、これに伴い、上顎外側挿入溝51baの溝幅L2は、上顎内側挿入溝51aaの溝幅L3よりも狭くなっている。このような構成によれば、上顎内側挿入溝51aaの溝幅L3を上顎外側挿入溝51baの溝幅L2よりも広くすることができるため、歯並びや歯列のサイズに合わせて挿入溝を選択することが可能でもある。
次に、上述した表面電極13及び対向電極14を駆動するための電気的構成について図10を参照して説明する。なお、上顎内側挿入溝51aa及び上顎外側挿入溝51baにて表面電極13及び対向電極14を駆動するための電気的構成と、下顎内側挿入溝51ab及び下顎内側挿入溝51abにて表面電極13及び対向電極14を駆動するための電気的構成とは略同じである。そのため、以下では、上顎内側挿入溝51aa及び上顎外側挿入溝51baにて表面電極13及び対向電極14を駆動するための電気的構成についてのみ説明する。
図10に示されるように、コントローラー21に内蔵される直流電源31の一端には、第1実施形態と同じく、表面電極13と第一スイッチとからなる5つの直列回路が並列に接続されている。そして、第1表面電極13a、第2表面電極13b、第3表面電極13c、第4表面電極13d、第5表面電極13eは、共通する清掃剤12aの一端に接続され、また、この共通する清掃剤12aの他端には、対向電極14と第二スイッチとからなる5つの直列回路が並列に接続されている。
詳述すると、清掃剤12aの他端には、第1対向電極14aと第1対向スイッチ34aとからなる直列回路と、第2対向電極14bと第2対向スイッチ34bとからなる直列回路とが並列に接続されている。さらに、清掃剤12aの他端には、第3対向電極14cと第3対向スイッチ34cとからなる直列回路と、第4対向電極14dと第4対向スイッチ34dとからなる直列回路と、第5対向電極14eと第5対向スイッチ34eとからなる直列回路とが並列に接続されている。そして、これら第1対向スイッチ34a、第2対向スイッチ34b、第3対向スイッチ34c、第4対向スイッチ34d、及び第5対向スイッチ34eが、電流計測部35を介して、直流電源31の他端に接続されている。
また、コントローラー21に内蔵されるトレー制御部33には、上述した第1対向スイッチ34a、第2対向スイッチ34b、第3対向スイッチ34c、第4対向スイッチ34d、及び第5対向スイッチ34eが接続され、各対向スイッチ34a〜34eの接続状態を制御する制御信号が、トレー制御部33から各対向スイッチ34a〜34eに入力される。
次に、上述した構成からなる歯清掃装置の作用を動作モードの一例に基づいて図11を参照して説明する。なお、以下では、動作モードの一例として、第1表面電極13aと第3対向電極14cとが電流の供給先となる第三通電モードと、第5表面電極13eと第1対向電極14aとが電流の供給先となる第四通電モードとについて説明する。ちなみに、図10では、電流の供給先となる電極にドットが付されている。
まず、上顎内側挿入溝51aaの内部に上顎の歯列1tが挿入され、且つ、下顎内側挿入溝51abの内部に下顎の歯列2tが挿入され、これにより、デンタルトレー51が口腔内にて噛持される。次いで、電源ボタン22が押下されるとともに、極性設定ボタン23が「+」側に配置され、さらに、上記第三通電モードに対応づけられたモード選択ボタン24が押下される。すると、表面電極13が陽極となるような電流が直流電源31にて生成される。また、直流電源31と第1表面電極13aとを接続するための制御信号が、トレー制御部33から第1表面スイッチ32aに対して入力され、他の表面電極13との接続を切断するための制御信号が、トレー制御部33から他の表面スイッチ32b〜32eに対して入力される。さらに、直流電源31と第3対向電極14cとを接続するための制御信号が、トレー制御部33から第3対向スイッチ34cに対して入力され、他の対向電極14との接続を切断するための制御信号が、トレー制御部33から他の対向スイッチ34a,34b,34d,34eに対して入力される。
その結果、図11(a)に示されるように、第1表面電極13aと第3対向電極14c
との間で清掃剤12aの電気的引き寄せが行われる。これにより、左の奥歯の表面に付着したステインに対して最も強くステイン除去効果が及ぼされることになる。また、ステインの除去効果を有するイオンは、第1表面電極13aと第3対向電極14cとの間を移動するため、左の奥歯から前歯に到る領域に対しても、ステインの除去効果が及ぶことになる。ただし、この場合、第1表面電極13aからの距離に応じて、ステインの除去効果は、左の奥歯から前歯に向かって漸減していき、前歯から右の奥歯に到る領域に対しては、ステインの除去効果が及ばないこととなる。
一方、極性設定ボタン23が「+」側に配置されるとともに、上記第四通電モードに対応づけられたモード選択ボタン24が押下される。すると、表面電極13が陽極となるような電流が直流電源31にて生成される。また、直流電源31と第5表面電極13eとを接続するための制御信号が、トレー制御部33から第5表面スイッチ32eに対して入力される。また、直流電源31と他の表面電極13との接続を切断するための制御信号が、トレー制御部33から他の表面スイッチ32a〜32dに対して入力される。さらに、直流電源31と第1対向電極14aとを接続するための制御信号が、トレー制御部33から第1対向スイッチ34aに対して入力される。また、直流電源31と他の対向電極14との接続を切断するための制御信号が、トレー制御部33から他の対向スイッチ34b〜34eに対して入力される。
その結果、図11(b)に示されるように、第5表面電極13eと第1対向電極14aとの間で清掃剤12aの電気的引き寄せが行われる。これにより、右の奥歯の表側の面に付着したステインに対して最も強くステインの除去効果が及ぶことになる。また、ステインの除去効果を有するイオンは、第5表面電極13eと第1対向電極14aとの間を移動するため、右の奥歯から左の奥歯に到る領域に対しても、ステインの除去効果が及ぶことになる。ただし、この場合、第5表面電極13eからの距離に応じて、ステインの除去効果は、右の奥歯から左の奥歯に向かって漸減することとなる。
なお、図11(a)(b)に示される通電モードの他、例えば、前歯に付着したステインのみを除去するのであれば、第3表面電極13cと第3対向電極14cとを導通させればよい。また、前歯に付着したステインを重点的に除去するとともに、左右の奥歯の裏側に付着したステインをも段階的に除去したいのであれば、第3表面電極13cと第1対向電極14a及び第5対向電極14eとを導通させればよい。
以上説明したように、第2実施形態の歯清掃装置によれば、上記(1)〜(12)に記載の効果の他に、以下列記するような効果が得られるようになる。
(13)上述した構成によれば、口腔外側に区画された外側挿入溝51ba,51bbの曲率が、口腔内側に区画された内側挿入溝51aa,51abの曲率よりも大きくなる。そして、内側挿入溝51aa,51abに配列された表面電極13と、外側挿入溝51ba,51bbに配列された対向電極14とが、連通溝51cを介して通電することになる。そのため、歯列の曲率が互いに異なる利用者に対しても、歯列における白色度の均一性を高めることが可能である。
(14)上述した構成によれば、表面電極13と対向電極14との間に歯列が挿入されないため、歯並びのばらつきによる幅を考慮することなく、表面電極13と対向電極14との間隔を設定することができる。その結果、表面電極13と対向電極14との間隔を、最も効率よくステインの除去効果が得られる幅に設定することも可能である。
(15)対向電極14の導通態様を決定する対向スイッチ34a〜34eを設けることとした。これにより、清掃剤12aを介した表面電極13と対向電極14との導通経路の長さを拡張することが可能となる。その結果、導通する表面電極13近傍の歯列に対する
ステイン除去効果を高めつつ、導通経路に沿ってステイン除去効果を漸減させることが可能となる。それゆえに、ステインの付着度合いにばらつきがある場合であっても、該ばらつきに対応した通電モードを設定することができることとなり、ひいては歯列の白色度をより均一にすることができるようにもなる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。
・コントローラー21では、極性設定ボタン23、モード選択ボタン24、及び通電状態インジケーター25を適宜割愛して実施することもできる。なお、モード選択ボタン24が割愛される場合には、各スイッチ32a〜32e,34a〜34eの接続状態が、コントローラー21にて各別に設定できる構成が好ましい。また、コントローラー21では、タイマー34、及び電流計測部35を適宜割愛して実施することもできる。これらの構成は、歯清掃装置を構成する構成部材の部材点数を少なくするとともに、その構成の簡素化が図られるという点において優れている。
・コントローラー21には、通電時間計測部であるタイマー34の計測した時間が所定の時間より長いときに、通電時間が所定の時間よりも長い旨を報知する通電時間報知部がさらに備えられてもよい。例えば、コントローラー21には、タイマー34の計測した時間が動作モードに設定された時間より長いときに、通電時間が動作モードよりも長い旨を報知する通電時間報知部がさらに備えられてもよい。このような構成によれば、歯清掃装置が過度に連続稼動することを抑えることができ、ひいては清掃剤の希釈化によるステイン除去効果の低下を抑えることも可能である。
・上記実施形態のトレー制御部33は、電流計測部35の計測結果に基づき、清掃剤12aに供給される電流値が予め設定された値になるように、直流電源31を駆動する。これを変更し、直流電源31を定電流電源に具体化するとともに、電流計測部35の計測した電流値が所定の値よりも少ないときに、電流値が所定の値よりも小さい旨を報知する電流値報知部をコントローラー21にさらに備えてもよい。例えば、コントローラー21には、電流計測部35の計測した電流値が動作モードに設定された値より小さいときに、電流値が動作モードよりも小さい旨を報知する電流値報知部がさらに備えられてもよい。このような構成によれば、清掃剤12aの不足や電極表面の変質等によってステインの除去効果が低下していることを利用者に認知させることが可能である。
・コントローラー21では、ステインの付着状況に応じた通電モードを適宜作成するようにしてもよい。すなわち、コントローラー21には、外部インターフェースが設けられ、該外部インターフェースを介してパーソナルコンピュータ等を用いて作成された新たな通電モードが取り込まれるようにしてもよい。このような構成であっても、上記(1)〜(15)に準ずる効果を得つつ、さらに利用者のステイン付着状況に即したステイン除去を行うことができるようになる。
・表面電極13及び対向電極14の少なくとも一方が、平板状であってもよい。このような構成は、歯の側面に倣った複雑な曲面形状を電極の側面に形成する必要がないため、電極の形成や電極の取り付けが容易になるという点において優れている。
・第1実施形態のコントローラー21では、第2実施形態と同じく、各対向スイッチ34a〜34eを有して、該コントローラー21のトレー制御部33が、各対向スイッチ34a〜34eの接続状態を切り替える構成であってもよい。
・挿入溝の開口における表面電極13の端面と対向電極14の端面とが、それぞれ歯肉ガイド16によって覆われる。これを変更して、両端面上に絶縁層が形成されるとともに、挿入溝の開口を閉じるかたちのシート状の弾性体がこの絶縁層上に覆設される構成でも
よい。このような構成であれば、各電極に対する絶縁性が歯肉ガイド16に必要とされないため、歯肉ガイド16における構成材料の選択範囲を拡大することが可能である。
・第1実施形態及び第2実施形態では、全ての表面電極13の各々と直流電源31との接続状態が、各表面電極13に対応した各表面スイッチによって切り替えられる。また、第2実施形態では、全ての対向電極14の各々と直流電源31との接続状態が、各対向電極14に対応した対向スイッチによって切り替えられる。これらを変更して、複数の表面電極13の少なくとも1つと直流電源31との接続状態が、表面スイッチによって切り替えられる構成であればよく、他の表面電極13と直流電源31との接続状態が、常に維持される構成であってもよい。また、複数の対向電極14の少なくとも1つと直流電源31との接続状態が、対向スイッチによって切り替えられる構成であればよく、他の対向電極14と直流電源31との接続状態が、常に維持される構成であってもよい。
・表面スイッチ、あるいは対向スイッチが、デンタルトレー11,51に取り付けられる構成であってもよく、これらのスイッチに対応する電極と直流電源との接続状態が、これらのスイッチによって切り替えられる構成であればよい。
・デンタルトレー11,51は、いずれも上顎の歯列が挿入される挿入溝と下顎の歯列が挿入される挿入溝とを有する。これを変更して、上顎の歯列が挿入される挿入溝のみ、あるいは下顎の歯列が挿入される挿入溝のみを有する構成であってもよい。このような構成は、歯清掃装置を構成する構成部材の部材点数を少なくするという点において優れている。
・表面電極13と対向電極14とは、共に5つずつ等間隔、かつ互いに対向するように配列させる。これを変更して、表面電極13の個数と第二電極の個数とが互いに異なる構成であってもよく、互いに向い合うことのない位置に配列されてもよい。少なくとも、表面電極13や対向電極14が、歯列と向い合うように配列されていれば、ステインの除去効果を発揮させることは可能である。
・複数の表面電極13の少なくとも1つと直流電源31との間に、上述した表面スイッチが接続される構成であればよい。また、複数の対向電極14の少なくとも1つと直流電源31との間に、上述した対向スイッチが接続される構成であればよい。
・デンタルトレー11,51とコントローラー21とが、リード配線19によって接続されている。これを変更して、デンタルトレー11,51とコントローラー21とが、それぞれ送受信部を備え、これらが無線接続される構成であってもよい。このようにすれば、デンタルトレー11,51からリード配線19を引き出すという構造そのものが必要とされないため、デンタルトレー11,51の構造やコントローラー21の設置位置に対して自由度を高めることが可能である。
・表面電極13及び対向電極14は、上下方向に二以上に分割されていてもよい。このようにすれば、例えば二分割されている場合には、歯列の上部と下部とでステイン付着度合いが違うとしても、該ステイン付着度合いが高い部分に対して、ステイン除去効果を有するイオンを選択的に作用させることができる。
・清掃剤12aは、電気的に引き寄せられることによって、ステイン除去効果を有するイオンを生成させるが、該イオンは陰イオンであっても陽イオンであってもよい。すなわち、電気的引き寄せによって、ステイン除去効果を有する陰イオン及び陽イオンの少なくとも一方が生成される物質であれば、安全性が確保されることを条件に、どのような物質であっても清掃剤12aとして使用することができる。ちなみに、上記陰イオンとしては
、短鎖ポリリン酸イオン、ピロリン酸イオン、トリポリリン酸イオン、テトラポリリン酸イオン、ヘキサメタポリリン酸イオン、メタリン酸イオン等、あるいはフィチン酸イオン等を挙げることができる。
L1,L2,L3…幅、1g,2g…歯肉、1t,2t…歯列、11,51…デンタルトレー、11a…上顎歯列挿入溝、11b…下顎歯列挿入溝、11bw…内側溝側壁、11fw…外側溝側壁、12a…清掃剤、12,52a,52b…ストッパ、13,13a〜13e…表面電極、14,14a〜14e…対向電極、15…絶縁部、16,16a,16b…歯肉ガイド、17…ヒーター、18…温度センサー、21…コントローラー、22…電源ボタン、23…極性設定ボタン、24…モード選択ボタン、25…通電状態インジケーター、26…過温警告灯、31…直流電源、33…トレー制御部、32a〜32e,34a〜34e…スイッチ、51aa…上顎内側挿入溝、51ab…下顎内側挿入溝、51ba…上顎外側挿入溝、51bb…下顎外側挿入溝。

Claims (17)

  1. 歯列が挿入されるとともに清掃剤が充填される挿入溝を有したトレーと、
    前記挿入溝内に歯列に沿って配列されて互いに離れた複数の第一電極と、
    前記挿入溝内に配置されて前記複数の第一電極の各々から離れた第二電極と、
    前記複数の第一電極の各々と前記第二電極とに接続されて前記第一電極と前記第二電極との間の前記清掃剤に電流を供給する電源とを備え、
    前記第一電極と前記第二電極との間での前記清掃剤の電気的引き寄せにより前記挿入溝に挿入された歯を清掃する歯清掃装置であって、
    前記複数の第一電極の少なくとも一つと前記電源との間には、該第一電極を前記電源に接続するか否かを切り替える第一スイッチが接続されている
    ことを特徴とする歯清掃装置。
  2. 前記第一スイッチの切り替えの態様を定めた複数の通電モードを記憶する記憶部と、
    前記複数の通電モードのなかから動作モードを選択するためのモード選択部と、
    前記モード選択部にて選択された動作モードに基づいて前記第一スイッチの切り替え動作を制御する制御部とを備える
    請求項1に記載の歯清掃装置。
  3. 前記複数の第一電極の各々は、前記挿入溝の内側面のうちで前記挿入溝に挿入される歯列の表面と向い合う内側面に配列されている
    請求項1又は2に記載の歯清掃装置。
  4. 前記挿入溝内には、複数の前記第二電極が配置され、
    前記複数の第二電極の各々は、前記挿入溝の内側面のうちで前記挿入溝に挿入される歯列の裏面と向い合う内側面に前記第一電極と互いに向い合うように前記歯列に沿って配列されて互いに離れている
    請求項3に記載の歯清掃装置。
  5. 前記挿入溝内には、複数の前記第二電極が配置されるとともに、前記歯列に沿って延びる区画壁が形成され、
    前記区画壁に対して口腔外側には、前記歯列が挿入される第一挿入溝が区画され、
    前記区画壁に対して口腔内側には、前記歯列が挿入される第二挿入溝が区画され、
    前記区画壁が、前記口腔外側と前記口腔内側とを連通する連通路を有する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の歯清掃装置。
  6. 前記複数の第一電極は、前記第一挿入溝内に前記歯列に沿って配列され、
    前記複数の第二電極は、前記第二挿入溝内に前記歯列に沿って配列されて互いに離れている
    請求項5に記載の歯清掃装置。
  7. 前記複数の第二電極は、前記第二挿入溝の内側面のうちで該第二挿入溝に挿入される歯列の表面と向い合う内側面に前記第一電極と互いに向かい合うように前記歯列に沿って配列されて互いに離れている
    請求項6に記載の歯清掃装置。
  8. 前記複数の第二電極の少なくとも一つと前記電源との間には、該第二電極を前記電源に接続するか否かを切り替える複数の第二スイッチが接続されている
    請求項4〜7のいずれか一項に記載の歯清掃装置。
  9. 前記第一電極及び前記第二電極の少なくとも一方は、周縁を絶縁体で被覆された板状である
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の歯清掃装置。
  10. 前記第一電極及び前記第二電極の少なくとも一方は、前記挿入溝に挿入される歯と向かい合う板状であるとともに、該歯と向い合う側面に、該歯の形状に倣う曲面を有する
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の歯清掃装置。
  11. 前記挿入溝にて歯列が挿入される溝開口は、弾性体によって狭窄されている
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の歯清掃装置。
  12. 前記挿入溝にて該挿入溝が延びる方向の両端には、前記挿入溝内に前記清掃剤が保持されるように前記挿入溝内を埋める端部を備える
    請求項1〜11のいずれか一項に記載の歯清掃装置。
  13. 前記清掃剤を加温する加温部をさらに備える
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の歯清掃装置。
  14. 前記清掃剤の温度を計測する温度計測部と、
    前記温度計測部の計測した温度が所定の温度より高いときに前記清掃剤の温度が所定の温度より高いことを報知する温度報知部とをさらに備える
    請求項13に記載の歯清掃装置。
  15. 前記第一電極と前記第二電極との通電時間を計測する通電時間計測部と、
    前記通電時間計測部の計測した時間が所定の時間より長いときに前記通電時間が所定の時間より長い旨を報知する通電時間報知部とをさらに備える
    請求項1〜14のいずれか一項に記載の歯清掃装置。
  16. 前記第一電極と前記第二電極との間を流れる電流値を計測する電流計測部と、
    前記電流計測部の計測した結果が所定の値よりも少ないときに前記電流値が所定の値よりも小さい旨を報知する電流値報知部とをさらに備える
    請求項1〜15のいずれか一項に記載の歯清掃装置。
  17. 通電状態にある電極の位置を報知する通電位置報知部をさらに備える
    請求項1〜16のいずれか一項に記載の歯清掃装置。
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