Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2012198318A - 液晶表示装置の製造装置および製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造装置および製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012198318A
JP2012198318A JP2011061212A JP2011061212A JP2012198318A JP 2012198318 A JP2012198318 A JP 2012198318A JP 2011061212 A JP2011061212 A JP 2011061212A JP 2011061212 A JP2011061212 A JP 2011061212A JP 2012198318 A JP2012198318 A JP 2012198318A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
film
crystal panel
polarizing film
bonding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011061212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5687930B2 (ja
Inventor
Koji Ueda
幸治 植田
Keita Imura
圭太 井村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2011061212A priority Critical patent/JP5687930B2/ja
Publication of JP2012198318A publication Critical patent/JP2012198318A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5687930B2 publication Critical patent/JP5687930B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Abstract

【課題】従来の製造装置および製造方法と比較して、製造工程数を削減すると共に、無駄(ロス)になるフィルム原料を削減する(フィルム原料を有効利用する)ことにより、生産性に優れると共に製造コストを抑制することができる液晶表示装置の製造装置および製造方法を提供する。
【解決手段】製造装置1は、液晶パネルを搬送するパネル搬送機構11を備えると共に、上流側から下流側に向かって順に、偏光フィルムを液晶パネルの裏面に貼合する裏面側偏光フィルム貼合機構2、液晶パネルを90°旋回させる90°旋回機構3、液晶パネルから偏光フィルム上の保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離機構4、偏光フィルムに輝度向上フィルムを貼合する輝度向上フィルム貼合機構5、液晶パネルを180°反転させる反転機構6、偏光フィルムを液晶パネルの表面に貼合する表面側偏光フィルム貼合機構7を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶パネルに偏光フィルムを貼合してなる液晶表示装置の製造装置および製造方法に関するものである。
現在、液晶パネルの両面に偏光フィルムを貼合してなる液晶表示装置が一般に製造されている。そして、液晶パネルに偏光フィルムを貼合するときには、ロール状に巻き取られた長尺の偏光フィルム原反を巻き出し、所定の長さに切断しながら枚葉状の液晶パネルに貼合するいわゆるRoll to Panel方式を採用した製造方法が実施されている。
例えば、特許文献1には、液晶パネルの両面に、偏光フィルムと保護フィルムとからなる偏光板を貼合して液晶表示装置を製造するRoll to Panel方式を採用した製造システムおよび製造方法が記載されている。また、特許文献2,3にも、Roll to Panel方式を採用して液晶表示装置を製造する製造装置および製造方法が記載されている。製造された液晶表示装置は、モジュール化した後、さらに各種組み立て工程を経て、ノート型パーソナルコンピュータや携帯電話等のモバイル機器、さらには大型テレビジョン等の各種製品(最終製品)とされる。
一方、例えば特許文献4に記載されているように、所定の長さに予め切断された枚葉状の偏光フィルムを枚葉状の液晶パネルに貼合するいわゆる枚葉方式を採用した製造装置および製造方法も記載されている。
特開2009−175653号公報(2009年8月6日公開) 特開2009−271516号公報(2009年11月19日公開) 特開2009−271519号公報(2009年11月19日公開) 特開2004−61940号公報(2004年2月26日公開)
近年、光源から照射された光をより一層有効利用するために、液晶パネルの裏面に貼合された偏光フィルムの表面に、輝度向上フィルムをさらに貼合してなる液晶表示装置も製造されている。上記輝度向上フィルムは、光源から照射された光を、液晶パネルの表示領域を通じて液晶表示装置の使用者に向かって集光することにより、液晶表示装置の正面における輝度を向上させる機能を有している。ところが、上記機能を発揮するために、輝度向上フィルムは、当該輝度向上フィルムの光透過軸が、貼合する偏光フィルムの光透過軸と平行になるように貼合されている必要がある。
長尺の偏光フィルムは、一軸延伸が施されることにより、その光透過軸が長手方向に垂直な方向に形成されている。一方、長尺の輝度向上フィルムは、一軸延伸が施されることにより、その光透過軸が長手方向に平行な方向に形成されている。このため、輝度向上フィルムを偏光フィルムに貼合するときには、光透過軸が互いに平行になるように、一方に対して他方を90°旋回させた状態で貼合する必要がある。
従って、例えば、上記特許文献1〜3に記載されている製造装置および製造方法において、Roll to Panel方式を採用して貼合した偏光フィルムの表面に輝度向上フィルムをさらに貼合するには、長尺の輝度向上フィルムを所定の長さに予め切断して液晶パネルの大きさよりも少し大きい枚葉状の輝度向上フィルムを作成した後、当該輝度向上フィルムを90°旋回させた状態で液晶パネルに貼合し、更に貼合した輝度向上フィルムを液晶パネルの大きさに合わせて切断しなければならない。それゆえ、枚葉状の輝度向上フィルムを作成するための前処理装置や前処理工程が必要であり、生産性に劣るという問題点を有している。また、輝度向上フィルムを液晶パネルの大きさに合わせて切断するため、輝度向上フィルムの一部が無駄(ロス)になり、液晶表示装置の製造コストが高くなるという問題点も有している。
それゆえ、Roll to Panel方式を採用して偏光フィルムに輝度向上フィルムを貼合してなる液晶表示装置の製造装置および製造方法が求められている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、従来の製造装置および製造方法と比較して、製造工程数を削減すると共に、無駄(ロス)になるフィルム原料を削減する(フィルム原料を有効利用する)ことにより、生産性に優れると共に製造コストを抑制することができる液晶表示装置の製造装置および製造方法を提供することにある。
本発明に係る液晶表示装置の製造装置は、上記課題を解決するために、液晶パネルの両面に偏光フィルムが貼合されてなる液晶表示装置を製造する製造装置であって、長尺の偏光フィルムを切断しながら液晶パネルの裏面に貼合する裏面側偏光フィルム貼合機構と、長尺の偏光フィルムを切断しながら液晶パネルの表面に貼合する表面側偏光フィルム貼合機構と、片面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルを180°反転させる反転機構と、少なくとも裏面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルを90°旋回させる90°旋回機構と、少なくとも裏面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルから当該偏光フィルム上の保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離機構と、90°旋回された液晶パネルにおける保護フィルムが剥離された偏光フィルムに、長尺の輝度向上フィルムを切断しながら貼合する輝度向上フィルム貼合機構と、を備えることを特徴としている。
上記液晶表示装置の製造装置は、液晶パネルを製造装置における上流側から下流側に向かって搬送するパネル搬送機構をさらに備えることがより好ましい。そして、上記液晶表示装置の製造装置は、製造装置における上流側から下流側に向かって順に、裏面側偏光フィルム貼合機構、90°旋回機構、保護フィルム剥離機構、輝度向上フィルム貼合機構、反転機構、表面側偏光フィルム貼合機構が配設されていることがより好ましく、或いは、製造装置における上流側から下流側に向かって順に、裏面側偏光フィルム貼合機構、90°旋回機構および反転機構、表面側偏光フィルム貼合機構、保護フィルム剥離機構、輝度向上フィルム貼合機構が配設されていることがより好ましく、或いは、製造装置における上流側から下流側に向かって順に、裏面側偏光フィルム貼合機構、90°旋回機構および反転機構、表面側偏光フィルム貼合機構、反転機構、保護フィルム剥離機構、輝度向上フィルム貼合機構が配設されていることがより好ましい。
上記構成によれば、反転機構と90°旋回機構とを備えているので、輝度向上フィルムを液晶パネルの裏面の偏光フィルムに対して、光透過軸が互いに平行になるように、一方に対して他方を90°旋回させた状態で貼合することができる。従って、液晶パネルに貼合される二枚の偏光フィルムと、輝度向上フィルムとを、長尺のフィルムの状態で各貼合機構に供給することができ、当該長尺のフィルムを切断しながら液晶パネルに貼合することができる。つまり、枚葉状の輝度向上フィルム或いは偏光フィルムを作成するための前処理装置を必要としない。
それゆえ、上記構成によれば、従来の製造装置と比較して、製造工程数を削減すると共に、無駄(ロス)になるフィルム原料を削減する(フィルム原料を有効利用する)ことにより、生産性に優れると共に製造コストを抑制することができる液晶表示装置の製造装置を提供することができる。
また、本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、上記課題を解決するために、液晶パネルの両面に偏光フィルムが貼合されてなる液晶表示装置を製造する製造方法であって、長尺の偏光フィルムを切断しながら液晶パネルの裏面に貼合する第一貼合工程と、長尺の偏光フィルムを切断しながら液晶パネルの表面に貼合する第三貼合工程と、片面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルを180°反転させる反転工程と、少なくとも裏面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルを90°旋回させる90°旋回工程と、少なくとも裏面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルから当該偏光フィルム上の保護フィルムを剥離する剥離工程と、90°旋回された液晶パネルにおける保護フィルムが剥離された偏光フィルムに、長尺の輝度向上フィルムを切断しながら貼合する第二貼合工程と、を行うことを特徴としている。
上記液晶表示装置の製造方法は、第一貼合工程、90°旋回工程、剥離工程、第二貼合工程、反転工程、第三貼合工程をこの順で行うことがより好ましく、或いは、第一貼合工程、90°旋回工程および反転工程、第三貼合工程、剥離工程、第二貼合工程をこの順で行うことがより好ましく、或いは、第一貼合工程、90°旋回工程および反転工程、第三貼合工程、反転工程、剥離工程、第二貼合工程をこの順で行うことがより好ましい。
上記方法によれば、反転工程と90°旋回工程とを備えているので、輝度向上フィルムを液晶パネルの裏面の偏光フィルムに対して、光透過軸が互いに平行になるように、一方に対して他方を90°旋回させた状態で貼合することができる。従って、液晶パネルに貼合される二枚の偏光フィルムと、輝度向上フィルムとを、長尺のフィルムの状態で各貼合工程に用いることができ、当該長尺のフィルムを切断しながら液晶パネルに貼合することができる。つまり、枚葉状の輝度向上フィルム或いは偏光フィルムを作成するための前処理工程を必要としない。
それゆえ、上記方法によれば、従来の製造方法と比較して、製造工程数を削減すると共に、無駄(ロス)になるフィルム原料を削減する(フィルム原料を有効利用する)ことにより、生産性に優れると共に製造コストを抑制することができる液晶表示装置の製造方法を提供することができる。
本発明に係る液晶表示装置の製造装置および製造方法によれば、枚葉状の輝度向上フィルム或いは偏光フィルムを作成するための前処理装置や前処理工程を必要としない。それゆえ、従来の製造装置および製造方法と比較して、製造工程数を削減すると共に、無駄(ロス)になるフィルム原料を削減する(フィルム原料を有効利用する)ことにより、生産性に優れると共に製造コストを抑制することができる液晶表示装置の製造装置および製造方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明に係る液晶表示装置の製造装置および製造方法の一例を説明するものであり、製造装置の概略の構成を示すブロック図である。 上記製造装置の要部の構成を示す概略の正面図である。 本発明に係る液晶表示装置の製造装置および製造方法の他の例を説明するものであり、製造装置の概略の構成を示すブロック図である。 本発明に係る液晶表示装置の製造装置および製造方法のさらに他の例を説明するものであり、製造装置の概略の構成を示すブロック図である。
本発明に係る液晶表示装置の製造装置は、液晶パネルの両面に偏光フィルムが貼合されてなる液晶表示装置を製造する製造装置であって、長尺の偏光フィルムを切断しながら液晶パネルの裏面に貼合する裏面側偏光フィルム貼合機構と、長尺の偏光フィルムを切断しながら液晶パネルの表面に貼合する表面側偏光フィルム貼合機構と、片面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルを180°反転させる反転機構と、少なくとも裏面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルを90°旋回させる90°旋回機構と、少なくとも裏面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルから当該偏光フィルム上の保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離機構と、90°旋回された液晶パネルにおける保護フィルムが剥離された偏光フィルムに、長尺の輝度向上フィルムを切断しながら貼合する輝度向上フィルム貼合機構と、を備える構成である。
本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、液晶パネルの両面に偏光フィルムが貼合されてなる液晶表示装置を製造する製造方法であって、長尺の偏光フィルムを切断しながら液晶パネルの裏面に貼合する第一貼合工程と、長尺の偏光フィルムを切断しながら液晶パネルの表面に貼合する第三貼合工程と、片面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルを180°反転させる反転工程と、少なくとも裏面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルを90°旋回させる90°旋回工程と、少なくとも裏面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルから当該偏光フィルム上の保護フィルムを剥離する剥離工程と、90°旋回された液晶パネルにおける保護フィルムが剥離された偏光フィルムに、長尺の輝度向上フィルムを切断しながら貼合する第二貼合工程と、を行う方法である。
本発明において「液晶パネルの表面および裏面」は、製品である液晶表示装置の表面および裏面に対応する。
本発明において「液晶パネルを90°旋回させる」とは、液晶パネルの中心を表面側から裏面側に垂直に通過する仮想中心線を中心軸として、液晶パネルをその面内で90°回転させることを指す。即ち、例えば液晶パネルが(上方から見たときに)長方形である場合には、例えば搬送方向に対して縦長を横長に、或いは、横長を縦長にすることを指す。
〔実施の形態1〕
本発明における実施の一形態について、図1および図2に基づいて説明すれば、以下の通りである。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、記述した範囲内で種々の変形を加えた態様で実施できるものである。
<液晶表示装置>
本発明に係る製造装置および製造方法によって製造される液晶表示装置の構成の一例について、以下に説明する。本発明に係る製造装置および製造方法によって製造される液晶表示装置は、液晶パネルの表面に、主に、偏光フィルムおよび保護フィルムがこの順に積層され、液晶パネルの裏面に、主に、偏光フィルム、輝度向上フィルムおよび保護フィルムがこの順に積層されてなっている。尚、液晶表示装置は、液晶パネルの表面に、表面処理部材や保護板、3D(3 Dimension) 用部材等がさらに積層された構成であってもよい。
液晶パネルとしては、公知の液晶パネルが好適に用いられる。より具体的には、液晶パネルとしては、一対のガラス基板等の基板と液晶層とからなり、基板と液晶層との間に配向膜が配されてなる公知の液晶パネルが挙げられる。
偏光フィルムとしては、公知の偏光フィルムが好適に用いられる。より具体的には、偏光フィルムとしては、偏光子フィルムの両面に保護膜が貼合されており、さらに上記保護膜上に粘着剤層(接着剤層であってもよい)が形成されている公知の偏光フィルムが挙げられる。上記粘着剤層のうち、一方の粘着剤層は、偏光フィルムに剥離フィルムを貼合すると共に、偏光フィルムを液晶パネルに貼合するために形成されている。上記粘着剤層のうち、他方の粘着剤層は、偏光フィルムに保護フィルムを貼合するために形成されている。そして、偏光フィルム、保護フィルムおよび粘着剤層から偏光板が構成されている。
上記偏光子フィルムとしては、例えば、ポリビニルアルコール、部分ホルマール化ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体の部分ケン化物、セルロース等の親水性高分子等からなるフィルムに、一軸延伸(後述する偏光フィルム原反の長さ方向の延伸)およびヨウ素等の色素による染色処理を施すと共に、色相調整等の各種処理を施したフィルムが挙げられる。当該偏光子フィルムにおいては、延伸方向に平行な方向の光吸収軸と、延伸方向に垂直な方向の光透過軸とが形成されている。但し、偏光子フィルムの製造方法は、上記の製造方法に限定されるものではなく、公知の偏光子フィルムが好適に用いられる。
上記保護膜としては、例えば、TAC(トリアセチルセルロース)フィルム、シクロオレフィン樹脂フィルム、ジアセチルセルロース等の酢酸セルロース樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂フィルム、ポリカーボネート樹脂フィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂フィルム等の公知のフィルムが挙げられる。
上記粘着剤層(接着剤層であってもよい)としては、特に限定されるものではなく、当該技術分野に用いられる公知の粘着剤(或いは接着剤)を塗布することにより構成される。粘着剤層の厚さは適宜設定すればよい。
偏光フィルムの厚さは、特に限定されないが、概して10μm以上、300μm以下である。偏光フィルムは、実用上において支障の無い範囲で上記保護層および偏光子フィルム以外にさらに他の層を備えていてもよい。具体的には、例えば、偏光フィルムは、偏光子フィルムと保護膜とを貼合する粘着剤層(接着剤層であってもよい)をさらに備えていてもよい。
偏光フィルムは、液晶パネルの表示領域全面(表示画面となる部位全面)を覆うようにして、当該液晶パネルの両面に貼合されている。
輝度向上フィルムは、輝度上昇フィルムとも称される。輝度向上フィルムとしては、公知の輝度向上フィルムが好適に用いられる。より具体的には、輝度向上フィルムとしては、例えば、一軸延伸(後述する輝度向上フィルム原反の幅方向の延伸)を施されたポリエステルフィルム等からなるBEF(Brightness Enhancement Films)フィルムの両面に、粘着剤層が形成されている公知の輝度向上フィルムが挙げられる。当該BEFフィルムにおいては、延伸方向に平行な方向の光反射軸と、延伸方向に垂直な方向の光透過軸とが形成されている。
上記粘着剤層のうち、一方の粘着剤層は、輝度向上フィルムに剥離フィルムを貼合すると共に、輝度向上フィルムを偏光フィルムに貼合するために形成されている。上記粘着剤層のうち、他方の粘着剤層は、輝度向上フィルムに保護フィルムを貼合するために形成されている。尚、輝度向上フィルムは、実用上において支障の無い範囲で上記各層(BEFフィルム、粘着剤層)以外にさらに他の層を備えていてもよい。
輝度向上フィルムは、光源から照射された光を、液晶パネルの表示領域を通じて液晶表示装置の使用者に向かって集光することにより、液晶表示装置の正面における輝度を向上させる機能を有している。輝度向上フィルムの厚さは、特に限定されないが、概して20μm以上、300μm以下である。尚、輝度向上フィルムがいわゆるDBEFフィルムである場合の厚さは、特に限定されないが、概して110μm程度であり、いわゆるAPFフィルムである場合の厚さは、特に限定されないが、概して26μm程度である。
輝度向上フィルムは、偏光フィルムを覆うようにして、液晶パネルの裏面に貼合されている。但し、輝度向上フィルムは、BEFフィルムの光透過軸が、貼合する偏光フィルムの偏光子フィルムの光透過軸と平行になるように貼合されている。
尚、輝度向上フィルムは、BEFフィルムを有する代わりに、一軸延伸(後述する輝度向上フィルム原反の幅方向の延伸)を施されたポリエステルフィルム等からなる拡散シートおよびアクリル樹脂等からなるプリズムシートで構成された光学フィルムを有する構成であってもよい。
保護フィルムとしては、公知の保護フィルムが好適に用いられる。より具体的には、保護フィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタラートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム等の公知の保護フィルムが挙げられる。上記保護フィルムの厚さは、特に限定されないが、概して10μm以上、100μm以下である。
そして、液晶パネルの表面側に貼合される偏光フィルムを保護する保護フィルムは、製品である液晶表示装置の表面を保護する表面保護フィルムとなる。一方、液晶パネルの裏面側に貼合される偏光フィルムを保護する保護フィルムは、当該偏光フィルムに輝度向上フィルムを貼合するときに剥離される。
また、輝度向上フィルムを保護する保護フィルムは、製品である液晶表示装置の裏面を保護する裏面保護フィルムとなる。
そして、主に、上記表面保護フィルム、偏光フィルム、液晶パネル、偏光フィルム、輝度向上フィルムおよび裏面保護フィルムがこの順に積層されることにより、液晶表示装置が構成されている。
剥離フィルムは、プロテクトフィルムまたはセパレータとも称される。剥離フィルムは、偏光フィルムを液晶パネルに貼合するまで、偏光フィルムの表面(液晶パネルに貼合される側の面)に疵が付かないように保護するようになっており、偏光フィルムを液晶パネルに貼合するときに偏光フィルムから剥離される。または、剥離フィルムは、輝度向上フィルムを偏光フィルムに貼合するまで、輝度向上フィルムの表面(偏光フィルムに貼合される側の面)に疵が付かないように保護するようになっており、輝度向上フィルムを偏光フィルムに貼合するときに輝度向上フィルムから剥離される。
剥離フィルムとしては、具体的には、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の公知のフィルムを用いることができる。上記剥離フィルムの厚さは、特に限定されないが、概して10μm以上、100μm以下である。尚、剥離フィルムは、液晶表示装置の製造過程で剥離されるので、液晶表示装置の構成部材ではない。
<液晶表示装置の製造装置>
本発明に係る液晶表示装置の製造方法を実施するのに好適な製造装置の構成の一例について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る液晶表示装置の製造装置1は、液晶表示装置を連続的に製造するいわゆるRoll to Panel方式を採用した製造装置であり、液晶パネルを連続的に搬送するパネル搬送機構11を備えると共に、パネル搬送機構11の上流側から下流側(図1における矢印の方向)に向かって順に、裏面側偏光フィルム貼合機構2、90°旋回機構3、保護フィルム剥離機構4、輝度向上フィルム貼合機構5、反転機構6、および表面側偏光フィルム貼合機構7を備えている(配設されている)。また、製造装置1は、裏面側偏光フィルム貼合機構2よりもさらに上流側に、液晶パネルを所定の間隔でパネル搬送機構11に供給する供給機構、供給機構から供給された液晶パネルを洗浄並びに研磨する洗浄機構、および、洗浄された液晶パネルを乾燥させて裏面側偏光フィルム貼合機構2に供給する乾燥機構(何れも図示しない)を必要に応じて備えている。さらに、製造装置1は、表面側偏光フィルム貼合機構7よりもさらに下流側に、完成した液晶表示装置を自動的に検査する検査機構(図示しない)を必要に応じて備えている。尚、これら供給機構、洗浄機構、乾燥機構、および検査機構の具体的な構成は、公知の構成を採用することができ、特に限定されるものではない。
以下、製造装置1が備える各機構について説明する。
パネル搬送機構11は、複数の搬送ローラー(図示しない)を備えており、上記搬送ローラーを駆動することによって枚葉状の液晶パネルを上流側から下流側に向かって搬送するようになっている。パネル搬送機構11には、液晶パネルの上方からダウンフローの整流(クリーンエアーの供給)が行われており、これによって、液晶パネルの搬送動作および貼合動作等の各動作を安定した状態にて行うことができるようになっている。
そして、製造装置1は、当該装置を上方から見たときに、パネル搬送機構11によって搬送される液晶パネルの搬送方向中心線と、裏面側偏光フィルム貼合機構2によって搬送される偏光フィルムの搬送方向中心線、輝度向上フィルム貼合機構5によって搬送される輝度向上フィルムの搬送方向中心線、および、表面側偏光フィルム貼合機構7によって搬送される偏光フィルムの搬送方向中心線とが一致するように、上記各貼合機構が配置されている。
図2に示すように、上記裏面側偏光フィルム貼合機構2は、下段(1階)部分に偏光フィルム搬送機構21を備え、パネル搬送機構11が設けられている上段(2階)部分に貼合部22を備えた二段構造となっている。これにより、裏面側偏光フィルム貼合機構2の省スペース化を図ることができる。尚、パネル搬送機構11は、偏光フィルム搬送機構21に沿って液晶パネル10を、例えば搬送方向に対して横長となる状態で搬送するようになっている。
偏光フィルム搬送機構21は、ロール状に巻き取られた長尺の偏光フィルム原反25aを巻き出して貼合部22まで搬送し、不要となった長尺の剥離フィルム25bを巻き取るようになっている。
上記偏光フィルム原反25aは、偏光フィルム、粘着剤層、保護フィルムおよび剥離フィルム25bから構成されるフィルム積層体であり、偏光フィルムにおける液晶パネル10に貼合される側の面に、粘着剤層(接着剤層であってもよい)を介して剥離可能な剥離フィルム25bが貼合されており、上記面の裏面に、粘着剤層(接着剤層であってもよい)を介して保護フィルムが貼合されてなっている。つまり、剥離フィルム25bに対して、粘着剤層、偏光フィルム、粘着剤層および保護フィルムがこの順に積層されることにより、偏光板が形成されており、偏光フィルム原反25aは、偏光板および剥離フィルム25bから構成されている。
上記剥離フィルム25bは、偏光フィルムを液晶パネル10の裏面に貼合するまで、偏光フィルムの表面(液晶パネル10に貼合される側の面)に疵が付かないように保護するようになっており、偏光フィルムを液晶パネル10に貼合するときに偏光フィルムから剥離される。偏光フィルム原反25aの厚さ(剥離フィルムを除いた厚さ)は、特に限定されないが、概して10μm以上、300μm以下である。また、偏光フィルム原反25aの幅、即ち、偏光フィルムの幅は、概して300〜1500mm程度である。
偏光フィルム搬送機構21は、巻出部21a、巻取部21b、ハーフカッター(図示しない)、ナイフエッジ21c、および、ローラー群21dを備えている。巻出部21aには長尺の偏光フィルム原反25aが設置されており、当該偏光フィルム原反25aを巻き出すようになっている。上記偏光フィルム原反25aは、その搬送方向と偏光フィルムの光吸収軸の方向とが一致するように巻出部21aに巻き取られている。巻取部21bは長尺の剥離フィルム25bを巻き取るようになっている。尚、偏光フィルム搬送機構21は、偏光フィルム原反25aの残量が少なくなったときに新しい偏光フィルム原反に短時間で切り換えることができるように、巻出部21aおよび巻取部21b等を二つずつ備えていてもよい。
ハーフカッターは、ナイフエッジ21cよりも上流側(巻出部21a側)に設けられており、偏光フィルム原反25aをハーフカットし、偏光フィルム、保護フィルムおよび粘着剤層を切断するようになっている。つまり、ハーフカッターは、剥離フィルム25bを切断しないで長尺の偏光フィルム(つまり、偏光板)を所定の長さに切断するようになっている。ハーフカッターとしては、刃物、レーザカッター等の公知のカッターが好適に用いられる。
ナイフエッジ21cは、所定の長さに切断された偏光フィルムから剥離フィルム25bを剥離するようになっている。偏光フィルムと剥離フィルム25bとの間に形成されている粘着剤層は、剥離フィルム25bが剥離された後は偏光フィルム側に残存する。
ローラー群21dは、偏光フィルム原反25aに一定の張力を掛けて当該偏光フィルム原反25aを搬送することができるように設けられている。
貼合部22は、ナイフエッジ21cと対向するように配置されており、上記偏光フィルム搬送機構21によって巻き出された偏光フィルムを液晶パネル10の裏面に貼合する(つまり、偏光板を貼合する)ようになっている。
貼合部22は、ニップ部を形成する一対のニップローラー22a・22aからなっており、パネル搬送機構11によって搬送されてきた液晶パネル10の裏面に、粘着剤層を介して偏光フィルムを貼合する機能を有している。そして、貼合部22に搬送された偏光フィルムは、液晶パネル10の表示領域全面(表示画面となる部位全面)を覆うように、液晶パネル10に対する位置合わせ(より具体的には、搬送方向の先端部の位置合わせ)が行われて液晶パネル10に貼合される。ニップローラー22a・22aとしては、圧着ローラー、加圧ローラー等の公知のニップローラーが好適に用いられる。また、ニップローラー22a・22aは、回転速さを任意に調節することができると共に、必要に応じてニップ部の圧力(ニップ圧)および温度を適宜調節することができるようになっている。偏光フィルムが貼合された液晶パネル10は、パネル搬送機構11によって90°旋回機構3に搬送される。
上記90°旋回機構3は、下流側に位置する輝度向上フィルム貼合機構5において、輝度向上フィルムを、その光透過軸が偏光フィルムの光透過軸と平行になるように貼合することができるように、液晶パネル10を90°旋回させるようになっている。90°旋回機構3は、例えば、液晶パネル10を吸着して旋回させる吸着機構を備えており、液晶パネル10を吸着させてパネル搬送機構11から持ち上げ、90°旋回させた(回動させた)後、パネル搬送機構11に載置するようになっている。従って、液晶パネル10は、裏面側偏光フィルム貼合機構2によって裏面に偏光フィルムが貼合された後、90°旋回機構3によって旋回され、例えば搬送方向に対して横長となる状態で搬送されてきた場合には、縦長となる状態で下流側の保護フィルム剥離機構4に搬送される。尚、90°旋回機構3の具体的な構成は、特に限定されるものではなく、液晶パネル10の表面や偏光フィルムに疵を付けることなく当該液晶パネル10を90°旋回させることができる構成であればよい。
図2に示すように、上記保護フィルム剥離機構4は、搬送機構11によって搬送されてきた液晶パネル10から保護フィルムを剥離するようになっている。より具体的には、保護フィルム剥離機構4は、保護フィルムを把持する把持部(図示しない)と保護フィルムを回収する回収部41とを主要な構成として備えており、液晶パネル10の裏面側に貼合されている偏光フィルムの表面を保護している保護フィルムの先端部を把持部で把持することにより剥離し、剥離した保護フィルムを回収部41に回収するようになっている。上記把持部は、液晶パネル10を僅かに撓ませて偏光フィルムと保護フィルムとの間に隙間を設け、この隙間に圧縮空気を供給することで保護フィルムの先端部を把持して剥離する前記剥離動作と、前記剥離動作後に保護フィルムを引っ張って剥離する後期剥離動作とを行うようになっている。また、保護フィルム剥離機構4は、保護フィルムを剥離するときに引張力によって液晶パネル10が大きく撓まないように、当該液晶パネル10を抑える保持部(図示せず)をさらに備えている。
偏光フィルムと保護フィルムとの間に形成されている粘着剤層は、保護フィルムが剥離されるときに当該保護フィルムと共に剥離されて除去される。保護フィルムが除去された液晶パネル10は、パネル搬送機構11によって偏光フィルムの表面に疵を付けることなく下流側の輝度向上フィルム貼合機構5に搬送される。尚、保護フィルム剥離機構4の具体的な構成は、特に限定されるものではなく、偏光フィルムの表面に疵を付けることなく当該偏光フィルムから保護フィルムを剥離することができる構成であればよい。また、保護フィルム剥離機構4を設ける代わりに、製造装置1を操作する操作員や作業員等が手動で保護フィルムを剥離するようになっていてもよい。
上記輝度向上フィルム貼合機構5は、前述した裏面側偏光フィルム貼合機構2と同様の構成を備えている。即ち、輝度向上フィルム貼合機構5は、下段(1階)部分に輝度向上フィルム搬送機構51を備え、パネル搬送機構11が設けられている上段(2階)部分に貼合部52を備えた二段構造となっている。これにより、輝度向上フィルム貼合機構5の省スペース化を図ることができる。尚、パネル搬送機構11は、輝度向上フィルム搬送機構51に沿って液晶パネル10を、例えば搬送方向に対して縦長となる状態で搬送するようになっている。
輝度向上フィルム搬送機構51は、ロール状に巻き取られた長尺の輝度向上フィルム原反55aを巻き出して貼合部52まで搬送し、不要となった長尺の剥離フィルム55bを巻き取るようになっている。
上記輝度向上フィルム原反55aは、BEFフィルム、粘着剤層、保護フィルムおよび剥離フィルム55bから構成されるフィルム積層体であり、BEFフィルムにおける偏光フィルムに貼合される側の面に、粘着剤層(接着剤層であってもよい)を介して剥離可能な剥離フィルム55bが貼合されており、上記面の裏面に、粘着剤層(接着剤層であってもよい)を介して保護フィルムが貼合されてなっている。つまり、剥離フィルム55bに対して、粘着剤層、輝度向上フィルム、粘着剤層および保護フィルムがこの順に積層されることにより、輝度向上板が形成されており、偏光フィルム原反55aは、輝度向上板および剥離フィルム55bから構成されている。
上記剥離フィルム55bは、輝度向上フィルムを液晶パネル10の偏光フィルムに貼合するまで、輝度向上フィルムの表面(偏光フィルムに貼合される側の面)に疵が付かないように保護するようになっており、輝度向上フィルムを偏光フィルムに貼合するときに輝度向上フィルムから剥離される。輝度向上フィルム原反55aの厚さ(剥離フィルムを除いた厚さ)は、特に限定されないが、概して20μm以上、300μm以下である。また、輝度向上フィルム原反55aの幅、即ち、輝度向上フィルムの幅は、概して300〜1500mm程度である。尚、輝度向上フィルムがいわゆるDBEFフィルムである場合の幅は、特に限定されないが、概して1330mm程度であり、いわゆるAPFフィルムである場合の幅は、特に限定されないが、概して1280〜1315mm程度である。
輝度向上フィルム搬送機構51は、巻出部51a、巻取部51b、ハーフカッター(図示しない)、ナイフエッジ51c、および、ローラー群51dを備えている。巻出部51aには長尺の輝度向上フィルム原反55aが設置されており、当該輝度向上フィルム原反55aを巻き出すようになっている。上記輝度向上フィルム原反55aは、その搬送方向とBEFフィルムの光透過軸の方向とが一致するように巻出部51aに巻き取られている。従って、輝度向上フィルムは、偏光フィルムに貼合されたとき、BEFフィルムの光透過軸が、偏光子フィルムの光透過軸と平行になる。巻取部51bは長尺の剥離フィルム55bを巻き取るようになっている。尚、輝度向上フィルム搬送機構51は、輝度向上フィルム原反55aの残量が少なくなったときに新しい輝度向上フィルム原反に短時間で切り換えることができるように、巻出部51aおよび巻取部51b等を二つずつ備えていてもよい。
ハーフカッターは、ナイフエッジ51cよりも上流側(巻出部51a側)に設けられており、輝度向上フィルム原反55aをハーフカットし、輝度向上フィルム、保護フィルムおよび粘着剤層を切断するようになっている。つまり、ハーフカッターは、剥離フィルム55bを切断しないで長尺の輝度向上フィルム(つまり、輝度向上板)を所定の長さに切断するようになっている。ハーフカッターとしては、刃物、レーザカッター等の公知のカッターが好適に用いられる。
ナイフエッジ51cは、所定の長さに切断された輝度向上フィルムから剥離フィルム55bを剥離するようになっている。輝度向上フィルムと剥離フィルム55bとの間に形成されている粘着剤層は、剥離フィルム55bが剥離された後は輝度向上フィルム側に残存する。
ローラー群51dは、輝度向上フィルム原反55aに一定の張力を掛けて当該輝度向上フィルム原反55aを搬送することができるように設けられている。
貼合部52は、ナイフエッジ51cと対向するように配置されており、上記輝度向上フィルム搬送機構51によって巻き出された輝度向上フィルムを偏光フィルムに貼合する(つまり、輝度向上板を貼合する)ようになっている。
貼合部52は、ニップ部を形成する一対のニップローラー52a・52aからなっており、パネル搬送機構11によって搬送されてきた液晶パネル10の裏面に、粘着剤層を介して輝度向上フィルムを貼合する機能を有している。そして、貼合部52に搬送された輝度向上フィルムは、液晶パネル10の表示領域全面(表示画面となる部位全面)を覆うように、液晶パネル10に対する位置合わせ(より具体的には、搬送方向の先端部の位置合わせ)が行われて液晶パネル10の裏面の偏光フィルムに貼合される。ニップローラー52a・52aとしては、圧着ローラー、加圧ローラー等の公知のニップローラーが好適に用いられる。また、ニップローラー52a・52aは、回転速さを任意に調節することができると共に、必要に応じてニップ部の圧力(ニップ圧)および温度を適宜調節することができるようになっている。輝度向上フィルムが貼合された液晶パネル10は、パネル搬送機構11によって反転機構6に搬送される。
上記反転機構6は、液晶パネル10を180°反転させる(裏返す)ようになっている。反転機構6は、例えば、液晶パネル10を吸着してまたは挟んで反転させるロボットアーム機構を備えており、液晶パネル10を吸着してまたは挟んでパネル搬送機構11から持ち上げ、180°反転させた(裏返した)後、パネル搬送機構11に載置するようになっている。従って、液晶パネル10は、輝度向上フィルム貼合機構5によって裏面の偏光フィルムに輝度向上フィルムが貼合された後、反転機構6によって180°反転され、例えば搬送方向に対して縦長となる状態で下流側の表面側偏光フィルム貼合機構7に搬送される。尚、反転機構6の具体的な構成は、特に限定されるものではなく、液晶パネル10の表面や輝度向上フィルムに疵を付けることなく当該液晶パネル10を180°反転させることができる構成であればよい。
上記表面側偏光フィルム貼合機構7は、前述した裏面側偏光フィルム貼合機構2と実質的に同一の構成を備えている。即ち、表面側偏光フィルム貼合機構7は、パネル搬送機構11によって反転機構6から搬送されてきた液晶パネル10の表面に偏光フィルムを貼合するようになっている。従って、液晶パネル10は、裏面側偏光フィルム貼合機構2によって裏面に偏光フィルムが貼合された後、輝度向上フィルム貼合機構5によって裏面に輝度向上フィルムが貼合され、次いで、表面側偏光フィルム貼合機構7によって表面に偏光フィルムが貼合されることにより、液晶表示装置とされる。
また、本実施の形態に係る製造装置1は、上記各機構の動作を制御する制御部(図示しない)を備えている。即ち、制御部は、例えば、裏面側偏光フィルム貼合機構2においては、パネル搬送機構11における液晶パネル10の搬送速さ(複数の搬送ローラーの回転速さ)、偏光フィルム搬送機構21における巻出部21aおよび巻取部21b間の偏光フィルム原反25aの搬送速さ(巻出部および巻取部の回転速さ)、ハーフカッターによる偏光フィルムの切断のタイミング(偏光フィルムの搬送方向における長さの設定)、貼合部22による液晶パネル10に対する偏光フィルムの貼合のタイミング(液晶パネル10に対する偏光フィルムの位置合わせ)、並びに、ニップローラー22a・22aの回転速さ調節、圧力(ニップ圧)調節および温度調節等の各種製造条件を、制御するようになっている。また、制御部は、例えば、輝度向上フィルム貼合機構5においては、パネル搬送機構11における液晶パネル10の搬送速さ(複数の搬送ローラーの回転速さ)、輝度向上フィルム搬送機構51における巻出部51aおよび巻取部51b間の輝度向上フィルム原反55aの搬送速さ(巻出部および巻取部の回転速さ)、ハーフカッターによる輝度向上フィルムの切断のタイミング(輝度向上フィルムの搬送方向における長さの設定)、貼合部52による偏光フィルムに対する輝度向上フィルムの貼合のタイミング(液晶パネル10に対する輝度向上フィルムの位置合わせ)、並びに、ニップローラー52a・52aの回転速さ調節、圧力(ニップ圧)調節および温度調節等の各種製造条件を、制御するようになっている。そして、制御部が具体的にどのような制御を行うかについては、オペレーター等の使用者によって予め入力(指示)されるようになっている。
これにより、製造装置1は、液晶パネル10の両面に偏光フィルムを貼合すると共に、液晶パネル10の裏面における偏光フィルムの表面に輝度向上フィルムを貼合すること、即ち、液晶表示装置を製造することができるようになっている。当該液晶表示装置においては、液晶パネル10の表面側に粘着剤層、偏光フィルム、粘着剤層および保護フィルムがこの順に積層されており、液晶パネル10の裏面側に粘着剤層、偏光フィルム、粘着剤層、輝度向上フィルム、粘着剤層および保護フィルムがこの順に積層されている。
製造装置1は、90°旋回機構3と反転機構6とを備えているので、輝度向上フィルムを液晶パネル10の裏面の偏光フィルムに対して、光透過軸が互いに平行になるように、一方に対して他方を90°旋回させた状態で貼合することができる。従って、液晶パネル10に貼合される二枚の偏光フィルムと、輝度向上フィルムとを、長尺のフィルムの状態で各貼合機構に供給することができ、当該長尺のフィルムを切断しながら液晶パネル10に貼合することができる。つまり、枚葉状の輝度向上フィルム或いは偏光フィルムを作成するための前処理装置を必要としない。
それゆえ、製造装置1は、従来の製造装置と比較して、製造工程数を削減すると共に、無駄(ロス)になるフィルム原料を削減する(フィルム原料を有効利用する)ことにより、生産性に優れると共に製造コストを抑制することができるようになっている。
尚、本実施の形態に係る製造装置1においては、パネル搬送機構11が液晶パネル10の裏面に貼合された偏光フィルムの表面に疵が付かないように当該液晶パネル10を搬送することができるのであれば、上記裏面側偏光フィルム貼合機構2、90°旋回機構3、保護フィルム剥離機構4および輝度向上フィルム貼合機構5の順に各機構を備える構成とする代わりに、上記裏面側偏光フィルム貼合機構2、保護フィルム剥離機構4、90°旋回機構3および輝度向上フィルム貼合機構5の順に各機構を備える構成とすることもできる。
<液晶表示装置の製造方法>
上記構成の製造装置1を用いた液晶表示装置の製造方法について説明する。液晶表示装置の製造工程は、主に、搬送工程、第一ないし第三貼合工程等で構成されている。
先ず、パネル搬送機構11における複数の搬送ローラーを駆動することによって液晶パネル10を一定の速さで搬送する(搬送工程)。搬送工程は、第一ないし第三貼合工程等の他の工程を行っている間も連続的に行う。つまり、搬送工程は、製造工程全体を通じて常時行う。そして、搬送工程においては、例えば搬送方向に対して横長となる状態で裏面を下側にした液晶パネル10を裏面側偏光フィルム貼合機構2に搬送する。
次に、裏面側偏光フィルム貼合機構2において、貼合部22のニップローラー22a・22aを一定の回転速さで回転駆動させると共に、偏光フィルム搬送機構21における巻出部21aおよび巻取部21bを所定の回転速さで回転駆動することによって、偏光フィルム原反25aを、例えば、液晶パネル10の搬送速さとは異なる搬送速さ(つまり、液晶パネル10の搬送速さよりも遅い搬送速さ)で搬送すると共に、ハーフカッターによって長尺の偏光フィルムを設定された長さに切断する。そして、ナイフエッジ21cによって偏光フィルムから剥離フィルム25bを剥離すると共に、液晶パネル10に対する偏光フィルムの貼合のタイミングを図りながら、即ち、液晶パネル10に対する偏光フィルムの位置合わせを行いながら、当該偏光フィルムを貼合部22のニップ部に搬送する。その後、貼合部22にて所定の圧力(ニップ圧)を加えながら、液晶パネル10の裏面に偏光フィルムを貼合する(第一貼合工程)。
従って、第一貼合工程は、液晶パネル10の搬送速さよりも遅い搬送速さで長尺の偏光フィルムを搬送し、切断しながら液晶パネル10に貼合する工程である。つまり、第一貼合工程においては、液晶パネル10の搬送速さを、偏光フィルムの搬送速さよりも速く設定している。これにより、液晶パネル10の裏面に貼合される偏光フィルムに張力を掛けることができ、液晶パネル10の湾曲(反り)を抑制することができる。従って、本発明に係る液晶表示装置の製造方法によれば、製造される液晶表示装置が湾曲することを抑制することができるので、最終製品の生産性や歩留りを増加(不良率を減少)させることができる。
本発明において、「偏光フィルムの搬送速さ」とは、偏光フィルム搬送機構における巻出部および巻取部間を搬送される偏光フィルム(即ち、偏光フィルム原反または剥離フィルム)の搬送速さを指す。従って、「偏光フィルムの搬送速さ」は、巻出部および巻取部の回転速さを調節することによって任意に調節することができる。また、「液晶パネルの搬送速さ」とは、貼合部を通過するときの液晶パネルの搬送速さを指す。従って、「液晶パネルの搬送速さ」は、ニップローラーの回転速さを調節することによって任意に調節することができる。また、複数の搬送ローラーによって搬送されているときの液晶パネルの搬送速さは、本発明における「液晶パネルの搬送速さ」と等しいことが望ましいものの、製造工程上、支障の無い範囲において、本発明における「液晶パネルの搬送速さ」と異なっていてもよい。
液晶パネルの搬送速さに対して、偏光フィルムの搬送速さをどの程度の速さ(遅さ)に設定するかは、予め実験を行って決定すればよい。即ち、上記両搬送速さをどの程度互いに異ならせるかは、製造装置の個々の特性(いわゆる、装置のクセ)、液晶パネルおよび偏光フィルムの材質や厚さ等に応じて設定する必要がある。このため、例えば、液晶パネルの搬送速さを一定にした状態で偏光フィルムの搬送速さを変更する実験を数回行い、製造される液晶表示装置の状態(湾曲の有無)を確認することによって、偏光フィルムの搬送速さを設定すればよい。設定された液晶パネルの搬送速さおよび偏光フィルムの搬送速さは、上記制御部に例えば内蔵されている記憶装置に、データとしてオペレーター等の使用者が予め入力すればよい。従って、制御部は、入力されたデータを用いて、液晶パネルの搬送速さおよび偏光フィルムの搬送速さを制御するようになっている。
次に、90°旋回機構3によって、液晶パネル10を90°旋回させる(90°旋回工程)と共に、保護フィルム剥離機構4によって、液晶パネル10から保護フィルムを剥離する(剥離工程)。或いは、液晶パネル10から手動で保護フィルムを剥離する。従って、液晶パネル10は、例えば搬送方向に対して縦長となる状態で裏面を下側にして輝度向上フィルム貼合機構5に搬送される。
続いて、輝度向上フィルム貼合機構5において、貼合部52のニップローラー52a・52aを一定の回転速さで回転駆動させると共に、輝度向上フィルム搬送機構51における巻出部51aおよび巻取部51bを所定の回転速さで回転駆動することによって、輝度向上フィルム原反55aを、例えば、液晶パネル10の搬送速さと同じ搬送速さで搬送すると共に、ハーフカッターによって長尺の輝度向上フィルムを設定された長さに切断する。そして、ナイフエッジ51cによって輝度向上フィルムから剥離フィルム55bを剥離すると共に、液晶パネル10に対する輝度向上フィルムの貼合のタイミングを図りながら、即ち、液晶パネル10に対する輝度向上フィルムの位置合わせを行いながら、当該輝度向上フィルムを貼合部52のニップ部に搬送する。その後、貼合部52にて所定の圧力(ニップ圧)を加えながら、液晶パネル10の裏面の偏光フィルムに輝度向上フィルムを貼合する(第二貼合工程)。
その後、反転機構6によって、液晶パネル10を180°反転させる(反転工程)。従って、液晶パネル10は、例えば搬送方向に対して縦長となる状態で表面を下側にして表面側偏光フィルム貼合機構7に搬送される。次に、表面側偏光フィルム貼合機構7において、裏面側偏光フィルム貼合機構2と同様の操作を行うことにより、液晶パネル10の表面に偏光フィルムを貼合する(第三貼合工程)。
これにより、本実施の形態に係る液晶表示装置が製造される。本発明に係る液晶表示装置の製造方法においては、より好ましくは、液晶パネル10の両面に偏光フィルムを貼合する上記第一および第三貼合工程のうち、少なくとも一方の貼合工程における液晶パネル10の搬送速さを、偏光フィルムの搬送速さよりも速くすればよく、液晶パネル10の湾曲(反り)をより一層抑制し易いように、第一および第三貼合工程における液晶パネル10の搬送速さを、偏光フィルムの搬送速さよりも速くすることがさらに好ましい。
液晶パネルの搬送速さを偏光フィルムの搬送速さよりも速くすると、上記搬送速さの違いによって、貼合部において液晶パネルに貼合されるときに偏光フィルムが引っ張られることになり、当該偏光フィルムに張力を掛けることができる。このため、液晶パネルの両面に貼合される偏光フィルムの少なくとも一方の張力を調節することにより、第一ないし第三貼合工程を行うときに用いる製造装置の個々の特性(いわゆる、装置のクセ)を矯正することができるので、液晶パネルの湾曲(反り)を抑制することができる。つまり、張力が掛かった偏光フィルムによって液晶パネルの湾曲度合いを調節することができるので、製造される液晶表示装置が湾曲することを抑制することができる。
本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、90°旋回工程と反転工程とを備えているので、輝度向上フィルムを液晶パネル10の裏面の偏光フィルムに対して、光透過軸が互いに平行になるように、一方に対して他方を90°旋回させた状態で貼合することができる。従って、液晶パネル10に貼合される二枚の偏光フィルムと、輝度向上フィルムとを、長尺のフィルムの状態で各貼合工程に用いることができ、当該長尺のフィルムを切断しながら液晶パネル10に貼合することができる。つまり、枚葉状の輝度向上フィルム或いは偏光フィルムを作成するための前処理工程を必要としない。
それゆえ、上記製造方法は、従来の製造方法と比較して、製造工程数を削減すると共に、無駄(ロス)になるフィルム原料を削減する(フィルム原料を有効利用する)ことにより、生産性に優れると共に製造コストを抑制することができる。
〔実施の形態2〕
本発明における実施の他の形態について、図3に基づいて説明すれば、以下の通りである。但し、前記実施の形態1において説明した構成と実質的に同一の構成、並びに、前記実施の形態1において説明した工程と実質的に同一の工程については、その説明を省略する。
<液晶表示装置の製造装置>
図3に示すように、本実施の形態に係る液晶表示装置の製造装置100は、90°旋回機構3および反転機構6の代わりに、旋回反転機構8を備えている。そして、製造装置100は、パネル搬送機構11の上流側から下流側(図3における矢印の方向)に向かって順に、裏面側偏光フィルム貼合機構2、旋回反転機構8、表面側偏光フィルム貼合機構7、保護フィルム剥離機構4、および輝度向上フィルム貼合機構5を備えている。
上記旋回反転機構8は、90°旋回機構3の機能と反転機構6の機能とを併せ持った機構であり、液晶パネル10を90°旋回させると共に180°反転させる(裏返す)ようになっている。即ち、旋回反転機構8は、例えば、液晶パネル10を吸着して旋回させる吸着機構と、液晶パネル10を吸着してまたは挟んで反転させるロボットアーム機構を備えており、液晶パネル10を吸着させてパネル搬送機構11から持ち上げ、90°旋回させる(回動させる)と共に、液晶パネル10を吸着してまたは挟んでパネル搬送機構11から持ち上げ、180°反転させた(裏返した)後、パネル搬送機構11に載置するようになっている。従って、液晶パネル10は、裏面側偏光フィルム貼合機構2によって裏面に偏光フィルムが貼合された後、90°旋回されると共に180°反転され(裏返され)、例えば搬送方向に対して横長となる状態で搬送されてきた場合には、縦長となる状態でかつ裏返されて下流側の表面側偏光フィルム貼合機構7に搬送される。尚、旋回反転機構8において、液晶パネル10を90°旋回させる動作、および、液晶パネル10を180°反転させる(裏返す)動作は、何れを先に行ってもよく、或いは同時に行っても(90°旋回させながら180°反転させても)よい。また、旋回反転機構8の具体的な構成は、特に限定されるものではなく、液晶パネル10の表面や偏光フィルムに疵を付けることなく当該液晶パネル10を90°旋回させると共に180°反転させることができる構成であればよい。
これにより、パネル搬送機構11の長さを実施の形態1におけるパネル搬送機構11の長さよりも短くすることができるので、製造装置100の更なる省スペース化を図ることができる。尚、製造装置100は、旋回反転機構8を備える代わりに、前記製造装置1と同様に、90°旋回機構3および反転機構6を備える構成であってもよい。この構成の場合、90°旋回機構3および反転機構6を備える順序は限定されず、パネル搬送機構11の上流側から下流側に向かって、90°旋回機構3および反転機構6の順に備えていてもよく、反転機構6および90°旋回機構3の順に備えていてもよい。
そして、製造装置100が備える保護フィルム剥離機構4は、液晶パネル10の上方から当該液晶パネル10の裏面の保護フィルムを剥離する構成となっている。それゆえ、保護フィルム剥離機構4における各部材の構成および機能は、前記実施の形態1において説明した構成および機能と変らないものの、液晶パネル10の上方から保護フィルムを剥離する構成となっている。
同様に、輝度向上フィルム貼合機構5は、液晶パネル10の上方から当該液晶パネル10の裏面に輝度向上フィルムを貼合する構成となっている。それゆえ、輝度向上フィルム貼合機構5の輝度向上フィルム搬送機構51における各部材の構成および機能は、前記実施の形態1において説明した構成および機能と変らないものの、貼合部52に対して上方から輝度向上フィルムを搬送する構成となっている。製造装置100における他の構成は、前記製造装置1の構成と実質的に同一である。
これにより、製造装置100は、液晶パネル10の両面に偏光フィルムを貼合すると共に、液晶パネル10の裏面における偏光フィルムの表面に輝度向上フィルムを貼合すること、即ち、液晶表示装置を製造することができるようになっている。
<液晶表示装置の製造方法>
上記構成の製造装置100を用いた液晶表示装置の製造方法について説明する。液晶表示装置の製造工程は、主に、搬送工程、第一ないし第三貼合工程等で構成されている。
先ず、パネル搬送機構11における複数の搬送ローラーを駆動することによって液晶パネル10を一定の速さで搬送する(搬送工程)。搬送工程においては、例えば搬送方向に対して横長となる状態で裏面を下側にした液晶パネル10を裏面側偏光フィルム貼合機構2に搬送する。
次に、裏面側偏光フィルム貼合機構2において、液晶パネル10に対する偏光フィルムの位置合わせを行いながら、当該偏光フィルムを貼合部22のニップ部に搬送する。その後、貼合部22にて所定の圧力(ニップ圧)を加えながら、液晶パネル10の裏面に偏光フィルムを貼合する(第一貼合工程)。
次に、旋回反転機構8によって、液晶パネル10を90°旋回させると共に180°反転させる(90°旋回工程および反転工程)。従って、液晶パネル10は、例えば搬送方向に対して縦長となる状態で表面を下側にして表面側偏光フィルム貼合機構7に搬送される。尚、90°旋回工程および反転工程は、何れを先に行ってもよく、或いは同時に行っても(90°旋回させながら180°反転させても)よい。
続いて、表面側偏光フィルム貼合機構7において、裏面側偏光フィルム貼合機構2と同様の操作を行うことにより、液晶パネル10の表面に偏光フィルムを貼合する(第三貼合工程)。
次に、保護フィルム剥離機構4によって、液晶パネル10から保護フィルムを剥離する(剥離工程)。その後、輝度向上フィルム貼合機構5において、液晶パネル10に対する輝度向上フィルムの位置合わせを行いながら、当該輝度向上フィルムを貼合部52のニップ部に搬送する。その後、貼合部52にて所定の圧力(ニップ圧)を加えながら、液晶パネル10の裏面の偏光フィルムに輝度向上フィルムを貼合する(第二貼合工程)。
これにより、本実施の形態に係る液晶表示装置が製造される。本発明に係る液晶表示装置の製造方法においては、より好ましくは、液晶パネル10の両面に偏光フィルムを貼合する上記第一および第三貼合工程のうち、少なくとも一方の貼合工程における液晶パネル10の搬送速さを、偏光フィルムの搬送速さよりも速くすればよく、液晶パネル10の湾曲(反り)をより一層抑制し易いように、第一および第三貼合工程における液晶パネル10の搬送速さを、偏光フィルムの搬送速さよりも速くすることがさらに好ましい。
〔実施の形態3〕
本発明における実施のさらに他の形態について、図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。但し、前記実施の形態1,2において説明した構成と実質的に同一の構成、並びに、前記実施の形態1,2において説明した工程と実質的に同一の工程については、その説明を省略する。
<液晶表示装置の製造装置>
図4に示すように、本実施の形態に係る液晶表示装置の製造装置200は、パネル搬送機構11の上流側から下流側(図4における矢印の方向)に向かって順に、裏面側偏光フィルム貼合機構2、旋回反転機構8、表面側偏光フィルム貼合機構7、反転機構6、保護フィルム剥離機構4、および輝度向上フィルム貼合機構5を備えている。即ち、製造装置200は、前記製造装置100の構成にさらに反転機構6を備えた構成となっている。それゆえ、保護フィルム剥離機構4は、前記製造装置1における各部材の構成および機能と同様に、液晶パネル10の下方から保護フィルムを剥離する構成となっており、輝度向上フィルム貼合機構5の輝度向上フィルム搬送機構51は、前記製造装置1における各部材の構成および機能と同様に、貼合部52に対して下方から輝度向上フィルムを搬送する構成となっている。製造装置200における他の構成は、前記製造装置100の構成と実質的に同一である。
これにより、製造装置200は、液晶パネル10の両面に偏光フィルムを貼合すると共に、液晶パネル10の裏面における偏光フィルムの表面に輝度向上フィルムを貼合すること、即ち、液晶表示装置を製造することができるようになっている。
<液晶表示装置の製造方法>
上記構成の製造装置200を用いた液晶表示装置の製造方法について説明する。液晶表示装置の製造工程は、主に、搬送工程、第一ないし第三貼合工程等で構成されている。
先ず、前記実施の形態2における製造方法と同様に、搬送工程、第一貼合工程、90°旋回工程および反転工程、並びに、第三貼合工程を行う。上記搬送工程においては、例えば搬送方向に対して横長となる状態で裏面を下側にした液晶パネル10を裏面側偏光フィルム貼合機構2に搬送する。従って、液晶パネル10は、90°旋回工程および反転工程を終えた後、例えば搬送方向に対して縦長となる状態で表面を下側にして表面側偏光フィルム貼合機構7に搬送される。
次に、反転機構6によって、液晶パネル10を180°反転させる(反転工程)。従って、液晶パネル10は、例えば搬送方向に対して縦長となる状態で裏面を下側にして保護フィルム剥離機構4に搬送される。その後、剥離工程、および、第二貼合工程を行う。
これにより、本実施の形態に係る液晶表示装置が製造される。本発明に係る液晶表示装置の製造方法においては、より好ましくは、液晶パネル10の両面に偏光フィルムを貼合する上記第一および第三貼合工程のうち、少なくとも一方の貼合工程における液晶パネル10の搬送速さを、偏光フィルムの搬送速さよりも速くすればよく、液晶パネル10の湾曲(反り)をより一層抑制し易いように、第一および第三貼合工程における液晶パネル10の搬送速さを、偏光フィルムの搬送速さよりも速くすることがさらに好ましい。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、記述した範囲内で種々の変形を加えた態様で実施することができ、従って、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。具体的には、本発明に係る液晶表示装置の製造装置および製造方法は、液晶パネルに対して先ず、その裏面に偏光フィルムを貼合する構成(方法)となっている。しかしながら、本発明に係る液晶表示装置の製造装置および製造方法は、液晶パネルに対して先ず、その表面に偏光フィルムを貼合する構成(方法)となっていてもよい。つまり、本発明に係る液晶表示装置の製造装置および製造方法は、最終的に、液晶パネルの表面側に粘着剤層、偏光フィルム、粘着剤層および保護フィルムがこの順に積層されており、液晶パネルの裏面側に粘着剤層、偏光フィルム、粘着剤層、輝度向上フィルム、粘着剤層および保護フィルムがこの順に積層されている液晶表示装置を製造することができるのであれば、その具体的な構成や方法は、矛盾の無い範囲で種々の変更が可能である。従って、製造装置の構成に応じて、90°旋回機構や反転機構、旋回反転機構は、複数設けられていてもよい。
また、例えば、製造装置におけるローラー群の本数、或いは、巻出部や巻取部を含めた各機構の配置等は、図示された本数や配置に限定されるものではない。また、表面保護フィルムとなる保護フィルムは、上述した実施形態のように、貼合工程を行う前に偏光フィルムや輝度向上フィルムに貼合されていてもよく、貼合工程を行った後に偏光フィルムや輝度向上フィルムに貼合されてもよい。即ち、液晶パネルに偏光フィルムや輝度向上フィルムを貼合した後、さらに偏光フィルムや輝度向上フィルムに保護フィルムを貼合する構成としてもよい。
本発明に係る液晶表示装置の製造装置および製造方法によれば、枚葉状の輝度向上フィルム或いは偏光フィルムを作成するための前処理装置や前処理工程を必要としないので、生産性に優れると共に製造コストを抑制することができる液晶表示装置の製造装置および製造方法を提供することができるという効果を奏する。
それゆえ、本発明に係る液晶表示装置の製造装置および製造方法は、ノート型パーソナルコンピュータや携帯電話等のモバイル機器、さらには大型テレビジョン等を製造する各種産業において広範に利用され得る。
1 製造装置
2 裏面側偏光フィルム貼合機構
3 90°旋回機構
4 保護フィルム剥離機構
5 輝度向上フィルム貼合機構
6 反転機構
7 表面側偏光フィルム貼合機構
8 旋回反転機構
10 液晶パネル
11 パネル搬送機構
21 偏光フィルム搬送機構
22 貼合部
25a 偏光フィルム原反
25b 剥離フィルム
51 輝度向上フィルム搬送機構
52 貼合部
55a 輝度向上フィルム原反
55b 剥離フィルム
100 製造装置
200 製造装置

Claims (9)

  1. 液晶パネルの両面に偏光フィルムが貼合されてなる液晶表示装置を製造する製造装置であって、
    長尺の偏光フィルムを切断しながら液晶パネルの裏面に貼合する裏面側偏光フィルム貼合機構と、
    長尺の偏光フィルムを切断しながら液晶パネルの表面に貼合する表面側偏光フィルム貼合機構と、
    片面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルを180°反転させる反転機構と、
    少なくとも裏面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルを90°旋回させる90°旋回機構と、
    少なくとも裏面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルから当該偏光フィルム上の保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離機構と、
    90°旋回された液晶パネルにおける保護フィルムが剥離された偏光フィルムに、長尺の輝度向上フィルムを切断しながら貼合する輝度向上フィルム貼合機構と、
    を備えることを特徴とする液晶表示装置の製造装置。
  2. 液晶パネルを製造装置における上流側から下流側に向かって搬送するパネル搬送機構をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造装置。
  3. 製造装置における上流側から下流側に向かって順に、裏面側偏光フィルム貼合機構、90°旋回機構、保護フィルム剥離機構、輝度向上フィルム貼合機構、反転機構、表面側偏光フィルム貼合機構が配設されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置の製造装置。
  4. 製造装置における上流側から下流側に向かって順に、裏面側偏光フィルム貼合機構、90°旋回機構および反転機構、表面側偏光フィルム貼合機構、保護フィルム剥離機構、輝度向上フィルム貼合機構が配設されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置の製造装置。
  5. 製造装置における上流側から下流側に向かって順に、裏面側偏光フィルム貼合機構、90°旋回機構および反転機構、表面側偏光フィルム貼合機構、反転機構、保護フィルム剥離機構、輝度向上フィルム貼合機構が配設されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置の製造装置。
  6. 液晶パネルの両面に偏光フィルムが貼合されてなる液晶表示装置を製造する製造方法であって、
    長尺の偏光フィルムを切断しながら液晶パネルの裏面に貼合する第一貼合工程と、
    長尺の偏光フィルムを切断しながら液晶パネルの表面に貼合する第三貼合工程と、
    片面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルを180°反転させる反転工程と、
    少なくとも裏面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルを90°旋回させる90°旋回工程と、
    少なくとも裏面に偏光フィルムが貼合されている液晶パネルから当該偏光フィルム上の保護フィルムを剥離する剥離工程と、
    90°旋回された液晶パネルにおける保護フィルムが剥離された偏光フィルムに、長尺の輝度向上フィルムを切断しながら貼合する第二貼合工程と、
    を行うことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  7. 第一貼合工程、90°旋回工程、剥離工程、第二貼合工程、反転工程、第三貼合工程をこの順で行うことを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 第一貼合工程、90°旋回工程および反転工程、第三貼合工程、剥離工程、第二貼合工程をこの順で行うことを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置の製造方法。
  9. 第一貼合工程、90°旋回工程および反転工程、第三貼合工程、反転工程、剥離工程、第二貼合工程をこの順で行うことを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置の製造方法。
JP2011061212A 2011-03-18 2011-03-18 液晶表示装置の製造装置および製造方法 Expired - Fee Related JP5687930B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011061212A JP5687930B2 (ja) 2011-03-18 2011-03-18 液晶表示装置の製造装置および製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011061212A JP5687930B2 (ja) 2011-03-18 2011-03-18 液晶表示装置の製造装置および製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012198318A true JP2012198318A (ja) 2012-10-18
JP5687930B2 JP5687930B2 (ja) 2015-03-25

Family

ID=47180620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011061212A Expired - Fee Related JP5687930B2 (ja) 2011-03-18 2011-03-18 液晶表示装置の製造装置および製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5687930B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105467496A (zh) * 2014-09-30 2016-04-06 住友化学株式会社 偏振板及其制造方法
WO2016175598A1 (ko) * 2015-04-30 2016-11-03 주식회사 엘지화학 디스플레이 유닛 제조방법 및 광학 필름 라미네이팅 시스템
CN106415375A (zh) * 2015-04-30 2017-02-15 Lg化学株式会社 显示部件制造方法及光学膜层压系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122641A (ja) * 2007-10-25 2009-06-04 Sumitomo Chemical Co Ltd 光学表示パネルの製造方法
JP2009271516A (ja) * 2008-04-07 2009-11-19 Nitto Denko Corp 光学表示装置の製造方法
JP2010256757A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Sumitomo Chemical Co Ltd 光学表示パネルの製造方法
JP2011002818A (ja) * 2009-05-21 2011-01-06 Nitto Denko Corp 光学表示装置の製造システム及び製造方法
JP2012113162A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Nitto Denko Corp 液晶表示素子の製造方法および液晶表示素子の製造システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122641A (ja) * 2007-10-25 2009-06-04 Sumitomo Chemical Co Ltd 光学表示パネルの製造方法
JP2009271516A (ja) * 2008-04-07 2009-11-19 Nitto Denko Corp 光学表示装置の製造方法
JP2010256757A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Sumitomo Chemical Co Ltd 光学表示パネルの製造方法
JP2011002818A (ja) * 2009-05-21 2011-01-06 Nitto Denko Corp 光学表示装置の製造システム及び製造方法
JP2012113162A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Nitto Denko Corp 液晶表示素子の製造方法および液晶表示素子の製造システム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105467496A (zh) * 2014-09-30 2016-04-06 住友化学株式会社 偏振板及其制造方法
JP2016071378A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 住友化学株式会社 偏光板及びその製造方法、並びに偏光板のセット、液晶パネル、液晶表示装置
WO2016175598A1 (ko) * 2015-04-30 2016-11-03 주식회사 엘지화학 디스플레이 유닛 제조방법 및 광학 필름 라미네이팅 시스템
CN106415375A (zh) * 2015-04-30 2017-02-15 Lg化学株式会社 显示部件制造方法及光学膜层压系统
TWI587047B (zh) * 2015-04-30 2017-06-11 Lg化學股份有限公司 製造顯示單元的方法以及用於層壓光學膜的系 統
JP2017534073A (ja) * 2015-04-30 2017-11-16 エルジー・ケム・リミテッド ディスプレイユニットの製造方法および光学フィルムラミネートシステム
KR101889144B1 (ko) 2015-04-30 2018-09-20 주식회사 엘지화학 디스플레이 유닛 제조방법 및 광학 필름 라미네이팅 시스템
CN106415375B (zh) * 2015-04-30 2019-06-04 Lg化学株式会社 显示部件制造方法及光学膜层压系统
US10324331B2 (en) 2015-04-30 2019-06-18 Lg Chem, Ltd. Method of manufacturing display unit and system for laminating optical film

Also Published As

Publication number Publication date
JP5687930B2 (ja) 2015-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5243514B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP5185313B2 (ja) 剥離方法および剥離装置
JP5782010B2 (ja) 光学表示パネルの連続製造方法および光学表示パネルの連続製造システム
JP5931527B2 (ja) 液晶表示素子の製造方法および液晶表示素子の製造システム
JP5613587B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP5868734B2 (ja) 光学表示パネルの連続製造方法および光学表示パネルの連続製造システム
CN107924020B (zh) 光学薄膜组件及其制造方法
JP5580842B2 (ja) 光学表示パネルの製造方法および光学表示パネルの製造システム
JP5763468B2 (ja) 液晶表示素子の製造方法および液晶表示素子の製造システム
JP4734515B1 (ja) 光学表示装置の製造システムおよび当該光学表示装置の製造方法
JP2014095832A (ja) 光学表示パネルの連続製造方法および光学表示パネルの連続製造システム
JP6532767B2 (ja) 貼合光学フィルムの製造方法
JP5687930B2 (ja) 液晶表示装置の製造装置および製造方法
JP5314618B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
WO2012070412A1 (ja) 液晶表示素子の製造方法および液晶表示素子の製造システム
TW201706680A (zh) 製造顯示單元的方法以及照明光學膜的系統
JP5933066B2 (ja) 光学表示パネルの連続製造方法および光学表示パネルの連続製造システム
JP6179058B2 (ja) 光学表示デバイスの生産システム
JP6148755B2 (ja) 光学表示パネルの連続製造方法および光学表示パネルの連続製造システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5687930

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees