JP2012039845A - ケーブルガイド - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーブルを容易に配設することができ、発塵しにくく、かつ低コストで製造可能なケーブルガイドを提供する。
【解決手段】一方向に延びる底部1の幅方向両端縁に沿って、少なくとも先端部分が内側方向に傾斜又は屈曲した側壁2を形成し、この底部1と側壁2によりケーブル収容部3を構成する。その際、対向する側壁2の先端を一定間隔で離隔すると共に、熱可塑性エラストマー組成物により底部1と側壁2とを一体で形成し、少なくとも収容部3の底部1及び側壁2の内側表面については、JIS K 7125に規定される方法に従って測定した静摩擦係数が0.7以下でかつ動摩擦係数が0.5以下となるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】一方向に延びる底部1の幅方向両端縁に沿って、少なくとも先端部分が内側方向に傾斜又は屈曲した側壁2を形成し、この底部1と側壁2によりケーブル収容部3を構成する。その際、対向する側壁2の先端を一定間隔で離隔すると共に、熱可塑性エラストマー組成物により底部1と側壁2とを一体で形成し、少なくとも収容部3の底部1及び側壁2の内側表面については、JIS K 7125に規定される方法に従って測定した静摩擦係数が0.7以下でかつ動摩擦係数が0.5以下となるようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ケーブルを収容するケーブルガイドに関する。より詳しくは、ケーブルが接続されている装置の動作に追従して移動し、収容しているケーブルを案内するケーブルガイドに関する。
ロボットアーム、工作機械、ゲーム機のクレーン及び監視カメラなどでは、装置の動作に追従してケーブル(配線)も移動するが、その際、ケーブルの絡まりや、他の部材との接触による損傷・断線を防止するため、ケーブルガイドが利用されている。
このようにケーブルの保護及び案内を行うケーブルガイドは、一般に、追従性能を確保するために、継ぎ手やピン材などを使用して、複数のユニット(リンクプレート)を連結した構成となっている(例えば、特許文献1,2参照。)。また、従来、断面矩形状の複数の筒状体を、フレキシブルワイヤーで連結した構成のケーブルガイドも提案されている(特許文献4参照)。
一方、側板と上面とを一体成形することで、部品数を減らし、製造コスト低減を図ったケーブルガイドもある(特許文献5参照)。更に、底部、側壁及び蓋部(上面)の全てを、合成樹脂で一体成形したケーブルガイドも提案されている(例えば、特許文献5〜8参照。)。これら特許文献5〜8に記載のケーブルガイドでは、屈曲移動を可能とするために、蓋部や側壁に切り込みが形成されている。
しかしながら、前述した従来の技術には、以下に示す問題点がある。即ち、特許文献1〜3に記載されているような複数のユニットを連結した構成のケーブルガイドは、丈夫で、長さ調整が自在などの利点があるが、移動時に接触摩耗による摩擦粉塵や部品同士の接触による騒音が発生しやすいという問題点がある。このため、これらのケーブルガイドは、摩擦粉塵の発生の点からは、例えばクリーンルームなどの清浄な環境下での使用には適さず、騒音の点からは、例えば作業環境の悪化を招く。特にこのような構成のケーブルガイドは、部品数及び工程数が多いため、製造コストが高くなるという問題点もある。
また、筒状部材をワイヤーで連結した特許文献4に記載のケーブルガイドは、貫通したフレキシブルワイヤーのみに全ての力がかかり、移動の繰り返しによりワイヤーが破断しやすいという問題点がある。更に、特許文献4に記載のケーブルガイドは、筒状部材同士や筒状部材とワイヤー間での接触摩耗が発生しやすいという問題点もある。
一方、特許文献5〜8に記載されているように、一部又は全部を合成樹脂で一体形成した場合、製造コストを低減することができ、接触摩耗も発生しにくくなるが、ケーブルの新規配設、追加配設及び取り替えがしにくいという問題点がある。また、特許文献5,8のケーブルガイドは、成形後に、別途組み立て工程が必要となるという問題点もある。
そこで、本発明は、ケーブルを容易に配設することができ、発塵しにくく、かつ低コストで製造可能なケーブルガイドを提供することを主目的とする。
本発明に係るケーブルガイドは、一方向に延びる底部と、該底部の幅方向両端縁に沿って設けられ、少なくとも先端部分が内側方向に傾斜又は屈曲した側壁とで構成されるケーブル収容部を有し、該ケーブル収容部は、対向する側壁の先端が一定間隔で離隔し、かつ前記底部及び側壁が熱可塑性エラストマー組成物により一体で形成され、少なくとも前記底部及び側壁の内側表面は、底面が一辺6.3cmの正方形状で底面全体がフェルトで覆われている重さ200gの滑り片を載せ、該滑り片を50mm/分の速度で引っ張ったときの最大静止摩擦力及び動摩擦力から求めた静摩擦係数が0.4以下であり、動摩擦係数が0.3以下である。
また、本発明に係る他のケーブルガイドは、一方向に延びる底部と、該底部の幅方向両端縁に沿って設けられ、少なくとも先端部分が内側方向に傾斜又は屈曲した側壁とで構成されるケーブル収容部を有し、該ケーブル収容部は、対向する側壁の先端が一定間隔で離隔し、かつ前記底部及び側壁が熱可塑性エラストマー組成物により一体で形成され、少なくとも前記底部及び側壁の内側表面は、JIS K 7125に規定されている方法に従って測定した静摩擦係数が0.7以下であり、動摩擦係数が0.5以下である。
本発明においては、対向する側壁の先端が一定間隔で離隔し、上面が開口しているため、ケーブルの出し入れが容易である。また、側壁は、少なくとも先端部分が内側方向に傾斜又は屈曲しているため、ケーブル保持性に優れ、移動時にケーブルが脱落することがない。更に、底部及び側壁を熱可塑性エラストマー組成物で一体形成すると共に、その内側表面の静摩擦係数及び動摩擦係数の両方を低くしてケーブルとの摩擦を低減しているため、移動時の変形に追従可能で、発塵や騒音の発生も防止される。更には、押出成形により容易にかつ低コストで製造することも可能である。
このケーブルガイドにおける底部及び側壁の内側表面は、例えば、算術平均粗さRaを0.10μm以下、十点平均粗さRzを1.0μm以下とすることができる。
また、前記底部及び側壁を、エラストマー100質量部に対して、黒鉛粉末:0.1〜5質量部及び/又はシリコーンオイル:0.1〜5質量部を配合した熱可塑性エラストマー組成物により形成することもできる。その際、黒鉛粉末及び/又はシリコーンオイルの量を、エラストマー100質量部に対して、0.5〜5質量部としてもよい。
また、本発明に係る他のケーブルガイドは、一方向に延びる底部と、該底部の幅方向両端縁に沿って設けられ、少なくとも先端部分が内側方向に傾斜又は屈曲した側壁とで構成されるケーブル収容部を有し、該ケーブル収容部は、対向する側壁の先端が一定間隔で離隔し、かつ前記底部及び側壁が熱可塑性エラストマー組成物により一体で形成され、少なくとも前記底部及び側壁の内側表面は、JIS K 7125に規定されている方法に従って測定した静摩擦係数が0.7以下であり、動摩擦係数が0.5以下である。
本発明においては、対向する側壁の先端が一定間隔で離隔し、上面が開口しているため、ケーブルの出し入れが容易である。また、側壁は、少なくとも先端部分が内側方向に傾斜又は屈曲しているため、ケーブル保持性に優れ、移動時にケーブルが脱落することがない。更に、底部及び側壁を熱可塑性エラストマー組成物で一体形成すると共に、その内側表面の静摩擦係数及び動摩擦係数の両方を低くしてケーブルとの摩擦を低減しているため、移動時の変形に追従可能で、発塵や騒音の発生も防止される。更には、押出成形により容易にかつ低コストで製造することも可能である。
このケーブルガイドにおける底部及び側壁の内側表面は、例えば、算術平均粗さRaを0.10μm以下、十点平均粗さRzを1.0μm以下とすることができる。
また、前記底部及び側壁を、エラストマー100質量部に対して、黒鉛粉末:0.1〜5質量部及び/又はシリコーンオイル:0.1〜5質量部を配合した熱可塑性エラストマー組成物により形成することもできる。その際、黒鉛粉末及び/又はシリコーンオイルの量を、エラストマー100質量部に対して、0.5〜5質量部としてもよい。
本発明によれば、上面が開口しているためケーブルの出し入れが容易であり、また、底部及び側壁が熱可塑性エラストマー組成物で一体形成され、その内側表面の静摩擦係数及び動摩擦係数も低いため、移動時における粉塵や騒音の発生も防止でき、低コストで製造することができる。
以下、本発明を実施するための形態について、添付の図面を参照して、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。図1は本発明の実施形態に係るケーブルガイドの構成を示す断面図である。また、図2はその使用時の状態を示す側面図である。
本実施形態のケーブルガイド10は、ケーブルが一段又は多段で収容されるものであり、図1及び図2に示すように、一方向に延びる底部1の幅方向両端縁に沿って、側壁2が設けられている。そして、この底部1及び側壁2により、ケーブル収容部3が構成されている。
また、本実施形態のケーブルガイド10の側壁2は、上部が内側に向かって傾斜しており、この傾斜部2aにより、ケーブル収容部3内に収容されたケーブルの脱落が防止される。更に、このケーブルガイド10では、対向する側壁2の先端が一定間隔で離隔しており、ケーブル収容部3は上面が開口した構成となっている。これにより、この開口部分から、ケーブルを容易に出し入れすることができる。
一方、本実施形態のケーブルガイド10は、熱可塑性エラストマー組成物により、底部1及び側壁2が一体で形成されている。そして、少なくとも底部1及び側壁2の内側表面、即ち、収容部3の内側表面は、JIS K 7125に規定される方法に従って測定した静摩擦係数が0.7以下でかつ動摩擦係数が0.5以下か、又は、底面が一辺6.3cmの正方形状で底面全体がフェルトで覆われている重さ200gの滑り片を載せ、この滑り片を50mm/分の速度で引っ張ったときの最大静止摩擦力及び動摩擦力から求めた静摩擦係数が0.4以下でかつ動摩擦係数が0.3以下となっている。
このように、底部1及び側壁2の内側表面の摩擦係数を低くすると、移動時、特に、折り返し反復運動の際のケーブルとの摩擦を低減することができるため、粉塵や騒音の発生を防止することができる。但し、底部1及び側壁2の内側表面について、JIS K 7125に規定される方法に従って測定した静摩擦係数が0.7を超えるか、又は、底面がフェルトで覆われた滑り片を50mm/分の速度で引っ張ったときの最大静止摩擦力から求めた静摩擦係数が0.4を超えると、初動時における騒音の発生度合い、及び動作不良や過負荷などによる移動トラブルの発生確率が上がる。
また、底部1及び側壁2の内側表面について、JIS K 7125に規定される方法に従って測定した動摩擦係数が0.5を超えるか、又は、底面がフェルトで覆われた滑り片を50mm/分の速度で引っ張ったときの動摩擦力から求めた動摩擦係数が0.3を超えると、連続的な移動における騒音や発塵の発生度合い、及び動作不良や過負荷などによる移動トラブルの発生確率が上がる。なお、本実施形態のケーブルガイド10では、底部1及び側壁2の内側表面に限らず、これらの外側表面についても静摩擦係数及び動摩擦係数を、前述した範囲にしてもよい。
底部1及び側壁2を形成する熱可塑性エラストマー組成物の主成分である熱可塑性エラストマーとしては、例えば熱可塑性ポリエステル系エラストマー(Thermoplastic-Polyester-Elastomer:TPEE)、熱可塑性ポリアミド系エラストマー(Thermoplastic-Polyamid-Elastomer:TPAE)、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー(Thermoplastic-Polyurethane-Elastomer:TPU)、熱可塑性ポリスチレン系エラストマー(Thermoplastic-Polystyrene-Elastomer:TPS)、熱可塑性ポリ塩化ビニル系エラストマー(Thermoplastic-Poly(vinyl chloride)-Elastomer:TPVC)、熱可塑性オレフィン系エラストマー(Thermoplastic-Polyolefine-Elastomer:TPO)などが挙げられる。
この熱可塑性エラストマーは、MFR(melt flow rate)が、170〜250℃の範囲のいずれかで、0.5〜5g/10分の範囲にあること好ましい。MFRが0.5g/10分以下の熱可塑性エラストマーを使用すると、流動性が低いため生産しにくい場合がある。一方、MFRが5g/10分以上の熱可塑性エラストマーを使用すると、流動性が高すぎて成形しにくい場合がある。また、その使用環境にもよるが、軟化温度は80℃以上、ガラス転移温度は0℃以下が好ましい。
更に、熱可塑性エラストマーの曲げ弾性率は、20〜300MPaの範囲であることが好ましい。熱可塑性エラストマーの曲げ弾性率が20MPa以下であると、撓みや横ぶれなどの変形が起こりやすくなるため、ケーブルの収容性が低下する。また、移動時の変形量が大きくなりすぎて、ケーブルガイド同士やケーブルガイドを使用した装置の各部位と接触するなどの問題が起きる場合がある。一方、熱可塑性エラストマーの曲げ弾性率が300MPa以上であると、変形しにくくなりすぎて、屈曲移動や装置の動作に追従しにくくなることがある。
これらの熱可塑性エラストマーを使用することにより、曲げ特性が向上するため、側壁2に切り込みを形成しなくても、屈曲移動が可能となる。これにより、装置の動作に追従して移動する際の撓みや横ぶれを防止することができる。
また、底部1及び側壁2を形成する熱可塑性エラストマー組成物には、動摩擦係数及び静摩擦係数を低減させるために、流動パラフィン、パラフィンワックス、合成ポリエチレンワックスなどの炭化水素系潤滑剤、シリコーンオイル系潤滑剤、ステアリン酸などの脂肪酸系潤滑剤、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類、ステアリン酸アマイド、オレイン酸アマイド、エルカ酸アマイドなどの脂肪酸アマイド類、メチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイドなどのアルキレン脂肪酸アマイド類、ステアリン酸鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムなどのステアリン酸金属塩類、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリルステアレートなどのアルコールの脂肪酸エステル類、黒鉛(グラファイト)、二硫化モリブテン、二硫化タングステン、フッ化黒鉛、窒化ホウ素、銅、ニッケル、鉛、錫、銀、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、高密度ポリエチレンの粉末などの固体潤滑剤を配合することもできる。
なお、これらの添加成分は、単独で配合してもよいが、複数種を混合して配合することも可能である。特に、黒鉛粉末などの固体潤滑剤やシリコーンオイルなどの液体潤滑剤を使用することが好ましく、両者を組み合わせて使用することもできる。これにより長期間に亘って安定して摩擦係数を低く保つことができる。また、熱可塑性エラストマーに、予め、これらの添加成分が配合されているマスターバッチを使用することもできる。
更に、前述した添加成分の配合量は、特に限定されるものではなく、熱可塑性エラストマー及び添加成分の性状などに応じて適宜設定することができる。例えば、黒鉛粉末やシリコーンオイルを配合する場合は、熱可塑性エラストマー100質量部あたり、それぞれ0.1〜5質量部とすることが望ましく、0.5〜5質量部とすることがより望ましい。これにより、静摩擦係数及び動摩擦係数の両方を低減し、ケーブルとの摩擦による発塵及び騒音の発生を防止することができる。
このような熱可塑性エラストマー組成物を使用して、ケーブルガイド10を成形する方法は、特に限定するものではないが、例えば、押出成形を適用することができる。これにより、長尺のケーブルガイドを連続して成形することができるため、従来品に比べて、製造コストを低減することができる。また、この場合、長尺のケーブルガイド10を、使用者が任意の長さに切断して使用することも可能である。
なお、本実施形態のケーブルガイド10は、少なくとも底部1及び側壁2の内側表面の摩擦係数が低くなっていればよいため、例えば、底部1及び側壁2を、内側部分とその他の部分とが異なる材料で形成された積層構造とすることも可能である。
また、本実施形態のケーブルガイド10は、底部1及び側壁2の内側表面の表面粗度が、算術平均粗さRaで0.10μm以下、十点平均粗さRzで1.0μm以下であることが好ましい。これにより、ケーブルとの摩擦による発塵、騒音及び微振動の発生を抑制する効果が向上する。
更に、本実施形態のケーブルガイド10は、底部1にバネ鋼又はバネ鋼と同等の特性(剛性や強度)などを有する繊維強化プラスチックからなる板材や線材を、その長手方向に内包させてもよい。これにより、板材及び線材がテンションメンバーとして作用するため、繰り返し曲げ性を更に向上させることができると共に、直線部の撓みも防止することができる。
ここで使用するバネ鋼としては、例えば炭素鋼及びステンレス鋼などが挙げられる。また、繊維強化プラスチックとしては、例えば、炭素繊維強化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチック、炭化珪素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック及びポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維強化プラスチックなどが挙げられ、特に補強繊維により長手方向に強化したものが好ましい。更に、これらの補強繊維を織物としたもので強化したプラスチックを使用することもできる。
なお、板材又は線材を内包させる位置及び本数は、特に限定されるものではなく、底部1の幅方向中心部分に1本の板材又は線材を配置してもよいが、例えば、2本の板材又は線材を底部の幅方向両端部に配置したり、3本以上の線材又は線材を配置したりすることもできる。
このように底部1に板材又は線材を内包させる場合、板材又は線材と熱可塑性エラストマーとを同時に押出成形して、複合化することが可能である。その際、板材又は線材と底部1を構成する熱可塑性エラストマーとの間に接着性樹脂層を設け、底部1と板材又は線材との密着性を高めてもよいが、逆に、熱可塑性エラストマーと板材又は線材との間に、空間を設けることもできる。
そして、本実施形態のケーブルガイド10は、通常、底部1の外側の面同士を対向させ、ケーブル収容部3の開口部が外を向くようにして配置される。そして、ケーブルが接続されている装置の動作に追従して、その長手方向に直線移動又は屈曲移動し、内部に収容されているケーブルを案内する。
以上、詳述したように、本実施形態のケーブルガイド10は、対向する側壁2の先端が一定間隔で離隔し、上面が開口しているため、筒状や蓋が設けられている従来品に比べて、ケーブルの出し入れが容易である。このケーブルガイド10は、側壁2の上部が内側に傾斜しているため、上面が開口していても、ケーブルが脱落することはない。特に、屈曲移動の際は、側壁2全体が内側に傾き、ケーブルを両側から挟み込むため、ケーブルの保持性が向上する。
また、本実施形態のケーブルガイド10は、底部1及び側壁2が熱可塑性エラストマーで一体形成され、少なくともその内側表面は静摩擦係数及び動摩擦係数の両方が低く抑えられているため、部品間及びケーブルとの間に接触摩耗が発生しない。これにより、移動時の発塵が抑制されるため、クリーンルームにおいても好適に使用することができる。また、移動時に擦れが発生しないため、騒音レベルの接触音などは事実上発生せず、騒音による作業環境の悪化などを防止することができる。更に、このケーブルガイド10は、押出成形により容易に製造することが可能であるため、低コストで製造することが可能である。
(第1変形例)
前述した実施形態においては、側壁2に傾斜部2aが設けられたケーブルガイド10を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、側壁の先端部が内側に向かって屈曲していてもよい。図3は本発明の実施形態の第1変形例に係るケーブルガイドの構成を示す断面図である。
前述した実施形態においては、側壁2に傾斜部2aが設けられたケーブルガイド10を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、側壁の先端部が内側に向かって屈曲していてもよい。図3は本発明の実施形態の第1変形例に係るケーブルガイドの構成を示す断面図である。
図3に示すように、本変形例のケーブルガイド11は、側壁12の上部に内側に向かって屈曲する屈曲部12aが設けられている。これにより、例えば曲げ半径が小さい場合でも、ケーブル収容部13からのケーブルの脱落を防止することができる。また、各屈曲部12aはエラストマーで形成されているため、曲げた際に引っ張られて更に屈曲し、曲げ部でのケーブルの脱落が更に抑制される。このケーブルガイド11には、複数のケーブル4が一体化されたケーブル束14が特に好適である。
また、傾斜部2aや屈曲部12aは、先端部のみに形成されている必要はなく、例えば、側壁全体が内側に傾斜していてもよい。又は、傾斜部2aや屈曲部12aは、下部が緩やかに内側に傾斜し、上部がそれよりも角度をもって内側に傾斜した構成にすることもできる。
(第2変形例)
また、本発明のケーブルガイドは、底部の外側の面にリブ部を設けることもできる。図4は本発明の実施形態の第2変形例に係るケーブルガイドの構成を示す断面図である。また、図5はその使用時の状態を示す側面図である。なお、図4及び図5においては、図1に示すケーブルガイド10の構成要素と同じものには、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
また、本発明のケーブルガイドは、底部の外側の面にリブ部を設けることもできる。図4は本発明の実施形態の第2変形例に係るケーブルガイドの構成を示す断面図である。また、図5はその使用時の状態を示す側面図である。なお、図4及び図5においては、図1に示すケーブルガイド10の構成要素と同じものには、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図4及び図5に示すように、本変形例のケーブルガイド20は、底部1の外側の面に、ケーブルガイドの横ぶれや直線部のたるみを防止するリブ部6が、熱可塑性エラストマー組成物により、底部1及び側壁2と一体で形成されている。このリブ部6の表面も、底部1及び側壁2の内側表面と同様に、JIS K 7125に規定される方法に従って測定した静摩擦係数を0.7以下かつ動摩擦係数を0.5以下、又は、底面が一辺6.3cmの正方形状で底面全体がフェルトで覆われている重さ200gの滑り片を載せ、この滑り片を50mm/分の速度で引っ張ったときの最大静止摩擦力及び動摩擦力から求めた静摩擦係数を0.4以下かつ動摩擦係数を0.3以下としてもよい。
また、リブ部6には、ケーブルガイド20の長手方向に一定の間隔をあけて、V字状の切り欠き6aが形成されている。この切り欠き6a幅dは、曲げ半径に応じて設定することができる。例えば、ケーブルガイド20の底部1の幅方向中心部における半円周がL1、リブ部6の先端部における半円周がL2、切り欠き数xの場合は、下記数式(1)により求められる値とすることができる。
このように、リブ部6に、曲げ半径に応じた切り欠き6aを設けることにより、所望の曲げ半径に屈曲することができる。
更に、このケーブルガイド20では、側壁2の先端から底部1に向かって、その高さ方向に延びる切り込み5を、一定間隔で形成することもできる。このような切り込み5を設けることにより、曲げ半径が小さい場合でも、側壁2を構成する熱可塑性エラストマーに過度のストレスを与えずに容易に曲げることができる。
その場合、側壁2の切り込み5と、リブ部6の切り欠き6aとが、底部1の長手方向、即ち、ケーブルガイド20の長手方向において、整合する位置に設けられていることが望ましい。これにより、屈曲部において側壁2にかかるストレスを小さくすることができる。
このように、本変形例のケーブルガイド20では、リブ部6も熱可塑性エラストマー組成物により他の部分と一体で成形し、その表面の静摩擦係数及び動摩擦係数の両方を低くしているため、横ぶれやたるみを防止するだけでなく、移動時の発塵及び騒音も効果的に防止することができる。また、本変形例のケーブルガイド20においても、押出成形が可能であるため、低コストで製造することが可能である。
なお、図4に示すケーブルガイド20では、ケーブル4を一段で収容しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ケーブル4を多段で収容することもできる。その場合、ケーブル4の高さに合わせて、側壁2の高さや傾斜角度を設定すればよく、これは図1に示すケーブルガイド10及び図2に示すケーブルガイド11においても同様である。
また、図4に示すケーブルガイド20では、底部1の両縁部に沿ってリブ部6を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、底部1の幅方向中心部や、底部1の縁部よりも幅方向中心部よりにリブ部6を形成してもよい。そして、底部1の縁部に加えてこれらの場所にもリブ部6を設けることにより、ケーブルガイドの横ぶれを防止することができる。
以下、本発明の実施例及び比較例を挙げて、本発明の効果について具体的に説明する。先ず、本発明の第1実施例について説明する。本実施例においては、本発明の範囲内で実施例1〜3のケーブルガイドを製造し、その「ケーブル配設性」、「粉塵発生」及び「騒音」について、本発明の範囲から外れる比較例1,2のケーブルガイドと比較した。
具体的には、先ず、実施例1として、ポリエステルエラストマー(MFR:1.5g/10分・220℃、軟化温度:166℃、ガラス転移点:−35℃、曲げ弾性率:94.1MPa)100質量部に、摺動性黒鉛を20質量%含有するマスターバッチ(ベースポリマー:ポリエステルエラストマー)3質量部を配合した熱可塑性エラストマー組成物を押出成形し、図4に示す第2変形例のケーブルガイド20を一体成形した。
また、実施例2として、前述した実施例1と同じポリエステルエラストマー100質量部に、シリコーンオイル50質量%を含有するマスターバッチ(ベースポリマー:ポリエステルエラストマー)4質量部を配合した熱可塑性エラストマー組成物を押出成形し、図4に示す第2変形例のケーブルガイド20を一体成形した。
更に、実施例3として、前述した実施例1と同じポリエステルエラストマー100質量部に、摺動性黒鉛を20質量%及びシリコーンオイル50質量%を含有するマスターバッチ(ベースポリマー:ポリエステルエラストマー)4質量部を配合した熱可塑性エラストマー組成物を押出成形し、図4に示す第2変形例のケーブルガイド20を一体成形した。
一方、比較例1として、ポリエステルエラストマーのみを押出成形し、実施例1〜3と同様の形状のケーブルガイドを一体成形した。そして、以下に示す方法で、実施例及び比較例の各ケーブルガイドの摩擦係数、表面粗度、ケーブル配設性、粉塵発生及び騒音について評価した。また、比較のため、市販のユニット組み立て式プラスチック製ケーブルガイドについても、同様の方法で、ケーブル配設性、粉塵発生及び騒音を評価した(比較例2)
<摩擦係数>
摩擦係数の測定は、JIS K 7125に規定される方法を参考にして行った。具体的には、実施例1〜3及び比較例1のケーブルガイドと同じ組成の熱可塑性エラストマーを使用して作製した試験片(シート)の上に、底面がフェルトで覆われている重さ200gの滑り片を載せ、それを50mm/分の速度で引っ張り、最大静止摩擦力と動摩擦力とを測定した。その際、フェルト(滑り片の底面)と試験片との接触面積は、6.3cm(引張方向と垂直辺)×6.3cm(引張方向と平行辺)とした。そして、これらの値から、下記数式(2),(3)に示す静摩擦係数及び動摩擦係数を求めた。
摩擦係数の測定は、JIS K 7125に規定される方法を参考にして行った。具体的には、実施例1〜3及び比較例1のケーブルガイドと同じ組成の熱可塑性エラストマーを使用して作製した試験片(シート)の上に、底面がフェルトで覆われている重さ200gの滑り片を載せ、それを50mm/分の速度で引っ張り、最大静止摩擦力と動摩擦力とを測定した。その際、フェルト(滑り片の底面)と試験片との接触面積は、6.3cm(引張方向と垂直辺)×6.3cm(引張方向と平行辺)とした。そして、これらの値から、下記数式(2),(3)に示す静摩擦係数及び動摩擦係数を求めた。
<表面粗度>
表面粗度の測定は、前述した試験片を使用して、ミツトヨ社製サーフテストSJ−400を使用して行った。その際、カットオフは0.8mm、測定長は2.4mm、スイープ速度は0.5mm/秒とした。
表面粗度の測定は、前述した試験片を使用して、ミツトヨ社製サーフテストSJ−400を使用して行った。その際、カットオフは0.8mm、測定長は2.4mm、スイープ速度は0.5mm/秒とした。
<ケーブル配設性>
実施例及び比較例のケーブルガイドに、直径10mmのウレタン被覆5連ケーブルを配設し、その時間及び労力を相対評価した。そして、全くストレスなく配設できたものを◎、◎のものよりも2倍前後の時間・労力を要したものを○、◎のものよりも5倍以上の時間・労力を要したものを×とした。
実施例及び比較例のケーブルガイドに、直径10mmのウレタン被覆5連ケーブルを配設し、その時間及び労力を相対評価した。そして、全くストレスなく配設できたものを◎、◎のものよりも2倍前後の時間・労力を要したものを○、◎のものよりも5倍以上の時間・労力を要したものを×とした。
<粉塵発生>
粉塵発生は、摺動試験を行い、その際の粉塵の発生状況を観察し、その結果に基づいて評価した。具体的には、前述した摩擦係数及び表面粗度で使用したものと同様の試験片を用意し、その試験片上でケーブル外被(ポリウレタン)を約200gの負荷をかけて摺動させた。その際、摺動長さは200mm、摺動サイクルは67回/分、摺動回数は10万回とした。その結果、粉塵が全く発生しなかったものを◎、殆ど発生しなかった(目視できない程度)ものを○、目視で粉塵が確認できたものを△とした。
粉塵発生は、摺動試験を行い、その際の粉塵の発生状況を観察し、その結果に基づいて評価した。具体的には、前述した摩擦係数及び表面粗度で使用したものと同様の試験片を用意し、その試験片上でケーブル外被(ポリウレタン)を約200gの負荷をかけて摺動させた。その際、摺動長さは200mm、摺動サイクルは67回/分、摺動回数は10万回とした。その結果、粉塵が全く発生しなかったものを◎、殆ど発生しなかった(目視できない程度)ものを○、目視で粉塵が確認できたものを△とした。
<騒音>
騒音の評価は、直径10mmのウレタン被覆5連ケーブルを収容した状態で、屈伸動作及び幅方向への移動動作を行い、その際の騒音発生状態を確認した。その結果、殆ど音が聞き取れなかったものを◎、非連続的な発生であり、小音量であるため、あまり気にならなかったものを○、連続的な発生であるが、小音量であるため、やや耳障りであったものを△、音が発生し、連続的な発生で、耳障りであったものを×とした。
騒音の評価は、直径10mmのウレタン被覆5連ケーブルを収容した状態で、屈伸動作及び幅方向への移動動作を行い、その際の騒音発生状態を確認した。その結果、殆ど音が聞き取れなかったものを◎、非連続的な発生であり、小音量であるため、あまり気にならなかったものを○、連続的な発生であるが、小音量であるため、やや耳障りであったものを△、音が発生し、連続的な発生で、耳障りであったものを×とした。
以上の結果を、下記表1にまとめて示す。
上記表1に示すように、本発明の範囲内で作製し、底面がフェルトで覆われた滑り片を50mm/分の速度で引っ張ったときの最大静止摩擦力及び動摩擦力から求めた静摩擦係数が0.4以下、動摩擦係数が0.3以下である実施例1〜3のケーブルガイドは、比較例1,2のケーブルガイドに比べて、ケーブル配設性に優れ、かつ粉塵及び騒音の発生を防止する効果も高いことが確認された。
次に、本発明の第2実施例について説明する。本実施例においては、実施例及び比較例の各ケーブルガイドについて、JIS K 7125に規定される方法に従って測定した静摩擦係数及び動摩擦係数と、「ケーブル配設性」、「粉塵発生」及び「騒音」との関係について調べた。その際、前述した第1実施例で評価した実施例1〜3及び比較例1,2のケーブルガイドと、実施例4として、実施例1と同じポリエステルエラストマー100質量部に、摺動性黒鉛を20質量%含有するマスターバッチ(ベースポリマー:ポリエステルエラストマー)1.5質量部を配合した熱可塑性エラストマー組成物を押出成形し、図4に示す第2変形例のケーブルガイド20を一体成形したものを使用した。
<摩擦係数>
図6は静摩擦係数及び動摩擦係数の測定方法を示す模式図である。本実施例においては、JIS K 7125に規定される方法に従って、摩擦係数を測定した。具体的には、図6に示すように、実施例1〜4及び比較例1のケーブルガイドと同じ組成の熱可塑性エラストマーを使用して作製した2枚の試験片(シート)30を積層し、その上に底面がフェルト31で覆われた重さ200gの重り32を載せた。その際、フェルト31(重り32の底面)と試験片30との接触面積は、6.3cm(引張方向と垂直辺)×6.3cm(引張方向と平行辺)とした。そして、上側に配置されている試験片30を100mm/分の速度で引っ張り、最大静止摩擦力と動摩擦力とを測定し、それらの値から、上記数式(2),(3)に示す静摩擦係数及び動摩擦係数を求めた。
図6は静摩擦係数及び動摩擦係数の測定方法を示す模式図である。本実施例においては、JIS K 7125に規定される方法に従って、摩擦係数を測定した。具体的には、図6に示すように、実施例1〜4及び比較例1のケーブルガイドと同じ組成の熱可塑性エラストマーを使用して作製した2枚の試験片(シート)30を積層し、その上に底面がフェルト31で覆われた重さ200gの重り32を載せた。その際、フェルト31(重り32の底面)と試験片30との接触面積は、6.3cm(引張方向と垂直辺)×6.3cm(引張方向と平行辺)とした。そして、上側に配置されている試験片30を100mm/分の速度で引っ張り、最大静止摩擦力と動摩擦力とを測定し、それらの値から、上記数式(2),(3)に示す静摩擦係数及び動摩擦係数を求めた。
一方、実施例及び比較例の各ケーブルガイドの表面粗度、ケーブル配設性、粉塵発生及び騒音については、前述した第1実施例と同様の方法及び条件で評価した。以上の結果を、下記表2にまとめて示す。なお、下記表2には、比較のため、市販のユニット組み立て式プラスチック製ケーブルガイド(比較例2)の評価結果も併せて示す。
上記表2に示すように、本発明の範囲内で作製し、JIS K 7125に規定されている方法に従って測定した静摩擦係数が0.7以下、動摩擦係数が0.5以下である実施例1〜4のケーブルガイドは、比較例1,2のケーブルガイドに比べて、ケーブル配設性に優れ、かつ粉塵及び騒音の発生を防止する効果も高いことが確認された。
1 底部
2、12 側壁
2a 傾斜部
3、13 ケーブル収容部
4 ケーブル
5 切り込み
6 リブ部
6a 切り欠き
10、11、20 ケーブルガイド
12a 屈曲部
14 ケーブル束
30 試験片
31 フェルト
32 重り
2、12 側壁
2a 傾斜部
3、13 ケーブル収容部
4 ケーブル
5 切り込み
6 リブ部
6a 切り欠き
10、11、20 ケーブルガイド
12a 屈曲部
14 ケーブル束
30 試験片
31 フェルト
32 重り
Claims (7)
- 一方向に延びる底部と、該底部の幅方向両端縁に沿って設けられ、少なくとも先端部分が内側方向に傾斜又は屈曲した側壁とで構成されるケーブル収容部を有し、
該ケーブル収容部は、対向する側壁の先端が一定間隔で離隔し、かつ前記底部及び側壁が熱可塑性エラストマー組成物により一体で形成され、少なくとも前記底部及び側壁の内側表面は、底面が一辺6.3cmの正方形状で底面全体がフェルトで覆われている重さ200gの滑り片を載せ、該滑り片を50mm/分の速度で引っ張ったときの最大静止摩擦力及び動摩擦力から求めた静摩擦係数が0.4以下であり、動摩擦係数が0.3以下であるケーブルガイド。 - 一方向に延びる底部と、該底部の幅方向両端縁に沿って設けられ、少なくとも先端部分が内側方向に傾斜又は屈曲した側壁とで構成されるケーブル収容部を有し、
該ケーブル収容部は、対向する側壁の先端が一定間隔で離隔し、かつ前記底部及び側壁が熱可塑性エラストマー組成物により一体で形成され、少なくとも前記底部及び側壁の内側表面は、JIS K 7125に規定されている方法に従って測定した静摩擦係数が0.7以下であり、動摩擦係数が0.5以下であるケーブルガイド。 - 前記底部及び側壁の内側表面の表面粗度は、算術平均粗さRaが0.10μm以下、十点平均粗さRzが1.0μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブルガイド。
- 前記底部及び側壁は、エラストマー100質量部に対して、黒鉛粉末を0.1〜5質量部を配合した熱可塑性エラストマー組成物で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のケーブルガイド。
- 前記底部及び側壁は、エラストマー100質量部に対して、黒鉛粉末を0.5〜5質量部を配合した熱可塑性エラストマー組成物で形成されていることを特徴とする請求項4に記載のケーブルガイド。
- 前記底部及び側壁は、エラストマー100質量部に対して、シリコーンオイルを0.1〜5質量部を配合した熱可塑性エラストマー組成物で形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のケーブルガイド。
- 前記底部及び側壁は、エラストマー100質量部に対して、シリコーンオイルを0.5〜5質量部を配合した熱可塑性エラストマー組成物で形成されていることを特徴とする請求項6に記載のケーブルガイド。
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