JP2012010282A - 撮像装置、露光制御方法及び露光制御プログラム - Google Patents
撮像装置、露光制御方法及び露光制御プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 夕方や夜間における後続車の視認性を向上させる。
【解決手段】 撮像素子14において、被写体の可視域成分と近赤外域成分を含む画像を生成する。撮像で得られた可視域成分及び近赤外域成分の画像は、評価値算出部24において、複数の評価領域に分割されるとともに、各評価領域における平均値(評価値)が算出される。高輝度領域検出部28は、各評価領域における前記可視光成分と前記近赤外光成分の評価値が所定レベルを超える場合には、当該評価領域が高輝度領域であると判定する。光源判定部32は、高輝度領域における可視域成分と近赤外域成分の評価値を対比した結果から、撮像画像に含まれる光源の種別を判定する。露光制御部30は、光源判定部32で判定された光源の種別に応じて、撮像素子14の電子シャッター速度及びAGC回路18におけるゲイン値を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】 撮像素子14において、被写体の可視域成分と近赤外域成分を含む画像を生成する。撮像で得られた可視域成分及び近赤外域成分の画像は、評価値算出部24において、複数の評価領域に分割されるとともに、各評価領域における平均値(評価値)が算出される。高輝度領域検出部28は、各評価領域における前記可視光成分と前記近赤外光成分の評価値が所定レベルを超える場合には、当該評価領域が高輝度領域であると判定する。光源判定部32は、高輝度領域における可視域成分と近赤外域成分の評価値を対比した結果から、撮像画像に含まれる光源の種別を判定する。露光制御部30は、光源判定部32で判定された光源の種別に応じて、撮像素子14の電子シャッター速度及びAGC回路18におけるゲイン値を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車載用ビデオカメラ等に用いられる撮像装置、露光制御方法及び露光制御プログラムに関する。
近年、自動車の安全運転を支援する目的で、車載カメラ装置が広く用いられている。例えば、車載用カメラによって撮像された車両の側方や後方の画像を、運転席に設置されたディスプレイに表示することで、運転手は後続車両の有無を容易に識別することができる。
このような車載カメラ装置では、撮像により得られた画像の輝度レベルの平均値、あるいは、輝度レベルのピーク値を算出し、これら平均値ないしピーク値が設定値に近づくように、撮像素子の電子シャッター速度や、撮像素子から出力される映像信号へのゲインを制御することが、好ましく行われる。
ここで、撮像素子による撮像範囲内に、太陽や後続車両のヘッドライトといった、高輝度の物体が入り込んでしまうと、主要被写体が露光不足となり、あるいは撮像で得られる画像にハレーションが発生することから、撮像により得られる画像が不鮮明となる。このような場合、車両の運転手にとっては、後続車両の有無の判断が困難になるため、安全運転を支援するという目的が損なわれる。このような傾向は、夕方や夜間といった、主要被写体が暗くなる状況下で、太陽やヘッドライトが写り込む場合に、特に顕著となる。
そこで、特許文献1に記載の自動露光制御装置では、撮像で得られた画像を解析してピーク輝度に対応する領域を検出し、このピーク輝度の領域の面積に応じた代表輝度値を算出して、算出された代表輝度値が目標値に追従するように、露光制御を行う発明が開示されている。これにより、例えば、高輝度領域の面積が大きい場合には画面の明るい部分が適正な明るさになるように、また、高輝度領域の面積が少ない場合には画面の暗い部分が明るくなるように、それぞれ露光制御を行うことで、過順光の場面や逆光の場面においても、適切な露光制御を行うことができる。
上記特許文献に記載の露光制御装置では、撮像で得られた画像のうち、輝度の高い部分(明るい部分)の面積に応じた露光制御を行っている。このため、例えば、夕方や夜間において後続車両が自車両から離れている場合には、撮像で得られた画像におけるヘッドライトの面積は小さい(高輝度領域の面積が小さい)と判断され、平均輝度が高くなるように露光制御される。この場合、ヘッドライト部分の領域の輝度が過度に高くなり、ハレーションを伴って白潰れした画像が出力される。
この場合、白潰れした領域を含む画像を見た運転手にとって、後続車両が何台あるのか、後続車両の種類は何か(二輪車であるのか四輪車であるのか)、後続車両が自車両からどのくらい離れているのか、といったことを識別することができず、車載用カメラとして用いることが難しいという問題が生じていた。
本発明は、上記背景に鑑みなされたものであり、夕方や夜間における後方画像の視認性を高めることが可能な撮像装置、露光制御方法及び露光制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、被写体を撮像して、前記被写体の可視域成分と近赤外域成分を含む画像を撮像画像として生成する撮像部と、前記撮像画像から、前記可視域成分と前記近赤外域成分の評価値を算出する評価値算出部と、前記可視域成分及び/又は前記近赤外域成分の評価値に基づき、前記撮像画像に高輝度領域が含まれるか否かを判定する高輝度領域検出部と、前記撮像画像に高輝度領域が含まれる場合に、当該高輝度領域における前記近赤外域成分と前記可視域成分の評価値を対比して、前記撮像画像に含まれる光源の種別を判定する光源判定部と、前記光源判定部において判定された光源の種別に応じて、前記撮像部における撮像条件を制御する露光制御部と備えた構成を有する。
この構成により、撮影画像に含まれる光源のタイプに応じて露光制御を行うので、夕方や夜間といった被写体が比較的暗い状況下でも、後続車の有無や種類を容易に識別することができる。
本発明の撮像装置において、前記評価値算出部は、前記撮像画像を複数の評価領域に分割するとともに、各評価領域における前記可視域成分と前記近赤外域成分の平均値を評価値として算出し、前記高輝度領域検出部は、前記可視域成分及び/又は前記近赤外域成分の評価値が所定レベルを超える場合に、当該評価領域が高輝度領域であると判定し、前記光源判定部は、高輝度領域と判定された前記評価領域における、前記近赤外域成分と前記可視域成分の評価値を対比して、前記撮像画像に含まれる光源の種別を判定する。
この構成により、各評価領域における可視域成分及び前記近赤外域成分の評価値のみを用いて、光源の有無及び種別を判定するので、判定に必要となるメモリのサイズを削減することができる。また、一定サイズの評価領域における評価値から、高輝度領域の有無を判定するので、ノイズ等を高輝度領域と誤判定するおそれをなくすことができる。
本発明の撮像装置は、 前記撮影画像全体における、前記可視域成分と前記近赤外域成分の平均値を算出する全画面平均値算出部を備え、前記露光制御部は、前記光源判定部において前記撮像画像に特定の光源が含まれないと判定したときに、前記全画面平均値算出部で算出された前記可視域成分及び/または前記近赤外域成分の平均値が所定レベルに近づくように、前記撮像部における撮像条件を制御する。
この構成により、撮像画像に特定の光源が写り込まれていない場合においても、適切な露光制御を行うことができる。
本発明の撮像装置において、前記光源判定部は、前記高輝度領域における、前記可視域成分の評価値に対する前記近赤外域成分の評価値の比が第1所定値以上であるときに、前記光源がヘッドライトであると判定し、前記露光制御部は、前記ヘッドライトによるハレーションが少なくなるように、前記撮像部における撮像条件を制御する。この構成により、ディスプレイに表示される後続車のヘッドライトの形状が明瞭となるので、後続車両の有無及びタイプを容易に識別することができる。
本発明の撮像装置において、前記光源判定部は、前記高輝度領域における、前記可視域成分の評価値に対する前記近赤外域成分の評価値の比が所定範囲内であるときに、前記光源が太陽であると判定し、前記露光制御部は、前記高輝度領域を除いた前記撮像画像の領域における、前記可視域成分及び/または前記近赤外域成分の評価値が設定値に近づくように、前記撮像部における撮像条件を制御する。この構成により、表示画面に太陽が入り込む場合であっても、主要被写体の明るさを一定程度に保つことができ、後続車両の有無及びタイプを容易に識別することができる。
本発明の撮像装置において、前記光源判定部は、前記高輝度領域における、前記可視域成分の評価値に対する前記近赤外域成分の評価値の比が第2所定値未満であるときに、前記光源がヘッドライトであると判定し、前記露光制御部は、前記ヘッドライトによるハレーションが少なくなるように、前記撮像部における撮像条件を制御する。この構成により、ディスプレイに表示される後続車のヘッドライトの形状が明瞭となるので、後続車両の有無及びタイプを容易に識別することができる。
本発明の露光制御方法は、被写体を撮像して、前記被写体の可視域成分と近赤外域成分を含む画像を撮像画像として生成する撮像ステップと、前記撮像画像から、前記可視域成分と前記近赤外域成分の評価値を算出する評価値算出ステップと、前記可視域成分及び/又は前記近赤外域成分の評価値に基づき、前記撮像画像に高輝度領域が含まれるか否かを判定する高輝度領域検出ステップと、前記撮像画像に高輝度領域が含まれる場合に、当該高輝度領域における前記近赤外域成分と前記可視域成分の評価値を対比して、前記撮像画像に含まれる光源の種別を判定する光源判定ステップと、前記光源判定部において判定された光源の種別に応じて、前記撮像部における撮像条件を制御する露光制御ステップとを備える。この構成によっても、上記と同様の目的を達成することができる。
本発明の露光制御プログラムは、コンピュータに対し、被写体を撮像して、前記被写体の可視域成分と近赤外域成分を含む画像を撮像画像として生成する撮像ステップと、前記撮像画像から、前記可視域成分と前記近赤外域成分の評価値を算出する評価値算出ステップと、前記可視域成分及び/又は前記近赤外域成分の評価値に基づき、前記撮像画像に高輝度領域が含まれるか否かを判定する高輝度領域検出ステップと、前記撮像画像に高輝度領域が含まれる場合に、当該高輝度領域における前記近赤外域成分と前記可視域成分の評価値を対比して、前記撮像画像に含まれる光源の種別を判定する光源判定ステップと、前記光源判定部において判定された光源の種別に応じて、前記撮像部における撮像条件を制御する露光制御ステップとを備える。この構成によっても、上記と同様の目的を達成することができる。
本発明によれば、被写体の可視域成分と近赤外域成分を含む撮像画像を生成し、当該撮像画像に含まれる光源のタイプに応じて露光制御を行うようにしたから、例えば後続車両の有無及びタイプを容易に識別することができる。
以下、本発明の撮像装置を適用した車載用撮像装置の実施形態につき、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車載用撮像装置の構成を示すブロック図である。車載用撮像装置10は、光路上に配置された撮影レンズ12、撮像素子14と、CDS回路16、AGC回路18と、A/D変換器20とを備える。
撮像素子14は、例えばCCDやCMOSの固体撮像素子であって、撮影レンズ12を透過する光学像を電気信号(画像信号)に変換する。撮像素子14は、例えばマトリクス状に配置された複数のフォトダイオードと、図2に示す光学フィルタ15とを備える。図2の光学フィルタ15は、赤(R)、緑(G)及び青(B)の可視域の光を透過する光学フィルタと、主に近赤外域(IR)の光を透過する光学フィルタとが、規則的に並べられている。図3に、光学フィルタの分光特性の一例を示す。
このような光学フィルタ15を設けることで、撮像素子を構成する画素ごとに、可視域成分(R,G,B)及び近赤外域成分の光強度情報を得ることができる。なお、これらR,G,B及びIRの光学フィルタから構成される部分が、1画素に対応する。
また、撮像素子14を構成するフォトダイオードにおける、1フレームあたりの露光時間、すなわち電子シャッター速度は、後述する露光制御部30から出力される制御信号によって制御される。
図1において、CDS回路16は、撮像素子14から出力されるアナログ信号に含まれるリセットノイズを除去する。AGC回路18は、後述する露光制御部30から入力される制御信号に基づき設定される倍率で、CDS回路16からのアナログ信号を増幅する。A/D変換器20は、AGC回路18において増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
また、車載用撮像装置10は、信号処理部22,評価値検出部24,全画面平均算出部26,高輝度領域検出部28及び露光制御部30を備える。信号処理部22は、A/D変換器20においてデジタル変換された映像信号(R,G,Bの各色信号)に対して、周知の信号処理により、輝度信号(Y)、色差信号(UV)、アパーチャ信号を生成して出力する。また、信号処理部22は、黒レベルに相当する信号成分を減算するOB(Optical Black)減算、ホワイトバランス調整、ノイズ処理といった周知の映像信号処理を行う。
評価値検出部24は、A/D変換器20から出力される可視域成分(R,G,B)及び近赤外域成分(IR)の映像信号が入力され、撮像により得られた画像を複数の小さな領域(評価領域)に分割する。この評価領域のサイズとしては、点状の高輝度領域の有無が識別できる程度であればよく、例えば数十〜数百画素の領域とすることができる。評価値検出部24は、各評価領域における可視域成分及び近赤外域成分の平均値を算出し、評価値として出力する。各評価領域における可視域成分及び近赤外域成分の平均値(評価値)の情報は、全画面平均算出部26及び高輝度領域検出部28へ送られる。
全画面平均算出部26は、評価値検出部24から入力される、各評価領域における可視光成分及び近赤外域成分の値の平均を算出することで、撮像画像の全体における、可視域成分と近赤外域成分の平均値を算出する。
高輝度領域検出部28は、評価値検出部24から入力される評価値が所定レベルを超えているか否かを判定するとともに、超えている評価領域が存在する場合に、その評価領域における可視光成分及び近赤外域成分の平均値(評価値)を抽出する。所定レベルを超える評価領域が複数存在する場合には、これら複数の評価領域における評価値の平均値を算出しても良い。なお、可視域成分の評価値については、各色成分(R,G,B)の平均値としても良く、あるいは、R,G,Bの3つの評価値から一つを選択しても良い。
図4に示すように、光源がハロゲンタイプのヘッドライトである場合には、可視域成分よりも近赤外域成分の強度が強い。このため、撮像で得られた画像にこのタイプのヘッドライトが写り込まれている場合には、可視域成分と近赤外域成分との強度比の値は、一般に大きな値をとる。
図5に示すように、光源がディスチャージタイプ(あるいは、LEDタイプ)のヘッドライトである場合には、可視域内の複数の波長においてピークを有するものの、近赤外域の成分がほとんど含まれない。このため、可視域成分と近赤外域成分との強度比の値は、一般に小さな値をとる。
図6に示すように、光源が太陽である場合には、550nm付近にピーク強度を有するとともに、可視域から近赤外域にわたって、一定程度の光強度を有している。このため、撮像で得られた画像に太陽光が写り込まれている場合は、可視域成分と近赤外域成分との強度比の値は、上記2種類のヘッドライトの中間の値をとる。
露光制御部30は、撮像素子14における電子シャッター値や、AGC回路18におけるゲイン値を算出し、これら電子シャッター値及びゲイン値を決める制御信号を、撮像素子14及びAGC回路18に送ることで、露光制御を行う。また、露光制御部30は、撮像画像に写り込まれる光源の種類を判定する光源判定部32を備える。
光源判定部32は、高輝度領域検出部28から出力される、高輝度領域における可視域成分と近赤外域成分の強度比から、撮像画像に写り込まれた光源の種類が、車両のヘッドライトであるか太陽であるかを判定する。露光制御部30は、判定された光源の種別に応じて、露光制御方式を決定し、露光制御を行う。
本実施の形態におけるこれらの露光制御処理は、撮像装置に備えられたメモリやHDDに格納されるプログラムによって実現されていても良い。
上記構成による車載用撮像装置の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。まず、撮像素子14において車両後方の画像を撮像し、得られた撮像信号に対して信号補正処理を行った後、A/D変換器20においてデジタルの画像データに変換して出力する(S11)。生成された画像データは、信号処理部22に送られて輝度・色差信号に変換され、ホワイトバランス、ガンマ補正等の画像処理を経た後、図示しないモニタに出力表示される。
A/D変換器20からの画像データは、評価値検出部24にも出力される。この評価値検出部24において、画像データで示される画像を複数の評価領域に分割し、各評価領域において、可視域成分と近赤外域成分の強度の平均値を算出して、評価値として出力する(S12)。算出された評価値の情報は、全画面平均値算出部26に送られて、撮像された全画面における可視域成分と近赤外域成分の平均値が算出される。
高輝度領域検出部28は、可視域成分または近赤外域成分の評価値が所定レベルを超える評価領域(高輝度領域)の有無が検出される(S13)。高輝度領域検出部28は、高輝度領域が存在すると判定したときに、その高輝度領域における、可視域成分及び近赤外域成分の平均値(評価値)の情報を、露光制御部30へ送る。
露光制御部30の光源判定部32は、高輝度領域における可視域成分及び近赤外域成分の平均値(強度)情報に基づき、
X=(近赤外域成分の強度)/(可視域成分の強度)
の演算を行い、高輝度領域における可視域成分及び近赤外域成分の強度比Xを算出する(S14)。
X=(近赤外域成分の強度)/(可視域成分の強度)
の演算を行い、高輝度領域における可視域成分及び近赤外域成分の強度比Xを算出する(S14)。
そして、光源判定部32では、算出された強度比Xが、所定値A以上であるか否かを判定する(S15)。強度比Xが所定値A以上であるときは、高輝度領域における近赤外域成分の強度が高いことから、光源判定部32は、当該高輝度領域がハロゲンタイプのヘッドライトによるものと判定する。そして、露光制御部30は、当該高輝度領域における可視域成分の平均値が、所定の目標値と一致するように、撮像素子14の電子シャッター値及びAGC回路18のゲイン値を決定する(ピーク検波による露光制御(S16))。これにより、撮像画像に含まれる、車両のヘッドライトの形状が識別できる程度の輝度レベルになるように制御され、ヘッドライトによるハレーションの影響を抑えることができる。
強度比Xが所定値Aよりも小さいと判定された場合、光源判定部32は、強度比Xの値が、所定値Cと所定値Bの間の値であるか否かを判定する(S17)。この判定結果が正(Y)であれば、高輝度領域における近赤外域成分の強度が一定程度あることから、当該高輝度領域は太陽が写り込まれたものであると判定する。そして、露光制御部30は、太陽光によって主要被写体が露光不足となることのないように、逆光補正検波による露光制御を行う(S18)。逆光補正検波とは、画面中の高輝度領域を除外したときの、可視域成分の平均値が、所定レベルと一致するように電子シャッター値及びゲイン値を決定することを意味する。画面中の高輝度領域を除外したときの可視域成分の平均値は、全画面平均算出部26と高輝度領域検出部28から入力される平均値情報から、算出することができる。
ステップS17の判定結果が否(N)である場合、光源判定部32は、強度比Xが所定値Dよりも小さいか否かを判定する(S19)。強度比XがDより小さい場合は、高輝度領域における近赤外域成分の強度が小さいため、当該高輝度領域は、ディスチャージタイプのヘッドライトであると判定する。そして、露光制御部30は、上記ハロゲンタイプのヘッドライトの場合と同様に、当該高輝度領域における可視域成分の強度値が、所定の目標値と一致するように、電子シャッター値及びゲイン値を決定する(S16)。
一方、強度比XがDより大きいと判定した場合(すなわち、強度比XがCからBの範囲内、あるいは、DからCの範囲内)、当該高輝度領域は、太陽やヘッドライトといった光源ではなく、主要被写体の輝度が高いことによるものであると判定する。そして、露光制御部30は、全画面平均算出部26で得られた平均輝度情報に基づき、全画面の平均輝度が所定レベルになるように、電子シャッター値及びゲイン値を決定する(通常検波(S20))。
また、撮像で得られた画像に、高輝度領域が含まれていないと判定された場合(高輝度領域検出部28からの出力がない場合)は、露光制御部30は、撮像範囲に上記光源のいずれも含まれていないと判定し、ステップS20と同様の通常検波により、露光制御を行う。
上記実施形態では、撮像で得られた画像を複数の評価領域に分割し、各評価領域における可視域成分及び近赤外域成分の平均値を評価値として算出しているが、本発明はこの態様に限定されることはなく、例えば、撮像画像の全ての画素(あるいは一定間隔で抽出された画素)における、可視域成分及び近赤外域成分の値を、評価値として抽出しても良い。ただし、評価値を記憶するメモリのサイズを小さくすることができる点、ノイズ等を高輝度領域と誤判定する虞れをなくすことができる点で、各評価領域における評価値を算出する実施形態が好ましい。
上記実施形態では、高輝度領域検出部28において、高輝度領域と判定された部分の信号成分の平均値を算出しているが、例えば、ハロゲンタイプのヘッドライトと、ディスチャージタイプのヘッドライトが混在している場面も想定される。このため、平均値ではなく、高輝度領域と判定された部分において、平均値が最も高いと判定された評価領域における、可視光成分及び近赤外光成分の平均値のみに基づいて、光源のタイプを判定しても良い。
また、上記実施形態では、ハロゲンタイプのヘッドライト、ディスチャージタイプのヘッドライト及び太陽という3タイプの光源を識別して、露光制御を行っているが、もちろん、本発明はこれら3タイプの光源に限定されることはなく、可視域と近赤外域の分光特性が異なる複数タイプの光源に対して適用することができる。
以上のように、本発明に係る撮像装置によれば、可視光成分と近赤外成分の光強度比から光源のタイプを判定して露光制御を行うので、視認性に優れた画像を出力することができるという効果を有し、例えば、車載用カメラとして有用である。
10 車載用撮像装置
14 撮像素子
18 AGC回路
24 評価値検出部
26 全画面平均算出部
28 高輝度領域検出部
30 露光制御部
32 光源判定部
14 撮像素子
18 AGC回路
24 評価値検出部
26 全画面平均算出部
28 高輝度領域検出部
30 露光制御部
32 光源判定部
Claims (8)
- 被写体を撮像して、前記被写体の可視域成分と近赤外域成分を含む画像を撮像画像として生成する撮像部と、
前記撮像画像から、前記可視域成分と前記近赤外域成分の評価値を算出する評価値算出部と、
前記可視域成分及び/又は前記近赤外域成分の評価値に基づき、前記撮像画像に高輝度領域が含まれるか否かを判定する高輝度領域検出部と、
前記撮像画像に高輝度領域が含まれる場合に、当該高輝度領域における前記近赤外域成分と前記可視域成分の評価値を対比して、前記撮像画像に含まれる光源の種別を判定する光源判定部と、
前記光源判定部において判定された光源の種別に応じて、前記撮像部における撮像条件を制御する露光制御部と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 前記評価値算出部は、前記撮像画像を複数の評価領域に分割するとともに、各評価領域における前記可視域成分と前記近赤外域成分の平均値を評価値として算出し、
前記高輝度領域検出部は、前記可視域成分及び/又は前記近赤外域成分の評価値が所定レベルを超える場合に、当該評価領域が高輝度領域であると判定し、
前記光源判定部は、高輝度領域と判定された前記評価領域における、前記近赤外域成分と前記可視域成分の評価値を対比して、前記撮像画像に含まれる光源の種別を判定することを特徴とする、請求項1記載の撮像装置。 - 前記撮影画像全体における、前記可視域成分と前記近赤外域成分の平均値を算出する全画面平均値算出部を備え、
前記露光制御部は、前記光源判定部において前記撮像画像に特定の光源が含まれないと判定したときに、前記全画面平均値算出部で算出された前記可視域成分及び/または前記近赤外域成分の平均値が所定レベルに近づくように、前記撮像部における撮像条件を制御することを特徴とする、請求項2記載の撮像装置。 - 前記光源判定部は、前記高輝度領域における、前記可視域成分の評価値に対する前記近赤外域成分の評価値の比が第1所定値以上であるときに、前記光源がヘッドライトであると判定し、
前記露光制御部は、前記ヘッドライトによるハレーションが少なくなるように、前記撮像部における撮像条件を制御することを特徴とする、請求項2記載の撮像装置。 - 前記光源判定部は、前記高輝度領域における、前記可視域成分の評価値に対する前記近赤外域成分の評価値の比が所定範囲内であるときに、前記光源が太陽であると判定し、
前記露光制御部は、前記高輝度領域を除いた前記撮像画像の領域における、前記可視域成分及び/または前記近赤外域成分の平均値が設定値に近づくように、前記撮像部における撮像条件を制御することを特徴とする、請求項2記載の撮像装置。 - 前記光源判定部は、前記高輝度領域における、前記可視域成分の評価値に対する前記近赤外域成分の評価値の比が第2所定値未満であるときに、前記光源がヘッドライトであると判定し、
前記露光制御部は、前記ヘッドライトによるハレーションが少なくなるように、前記撮像部における撮像条件を制御することを特徴とする、請求項2記載の撮像装置。 - 被写体を撮像して、前記被写体の可視域成分と近赤外域成分を含む画像を撮像画像として生成する撮像ステップと、
前記撮像画像から、前記可視域成分と前記近赤外域成分の評価値を算出する評価値算出ステップと、
前記可視域成分及び/又は前記近赤外域成分の評価値に基づき、前記撮像画像に高輝度領域が含まれるか否かを判定する高輝度領域検出ステップと、
前記撮像画像に高輝度領域が含まれる場合に、当該高輝度領域における前記近赤外域成分と前記可視域成分の評価値を対比して、前記撮像画像に含まれる光源の種別を判定する光源判定ステップと、
前記光源判定部において判定された光源の種別に応じて、前記撮像部における撮像条件を制御する露光制御ステップと、
を備えたことを特徴とする露光制御方法。 - 露光制御用のプログラムであって、コンピュータに対し、
被写体を撮像して、前記被写体の可視域成分と近赤外域成分を含む画像を撮像画像として生成する撮像ステップと、
前記撮像画像から、前記可視域成分と前記近赤外域成分の評価値を算出する評価値算出ステップと、
前記可視域成分及び/又は前記近赤外域成分の評価値に基づき、前記撮像画像に高輝度領域が含まれるか否かを判定する高輝度領域検出ステップと、
前記撮像画像に高輝度領域が含まれる場合に、当該高輝度領域における前記近赤外域成分と前記可視域成分の評価値を対比して、前記撮像画像に含まれる光源の種別を判定する光源判定ステップと、
前記光源判定部において判定された光源の種別に応じて、前記撮像部における撮像条件を制御する露光制御ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
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