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JP2012000824A - 電源オフ期間算出装置および記録装置 - Google Patents

電源オフ期間算出装置および記録装置 Download PDF

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JP2012000824A JP2010136844A JP2010136844A JP2012000824A JP 2012000824 A JP2012000824 A JP 2012000824A JP 2010136844 A JP2010136844 A JP 2010136844A JP 2010136844 A JP2010136844 A JP 2010136844A JP 2012000824 A JP2012000824 A JP 2012000824A
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Abstract

【課題】電源のオン期間の長さに関わらず電源のオフ期間を正確に把握することが可能な電源オフ期間算出装置および記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置10は、期間算出装置12によって算出されるオフ期間に基づいてクリーニングを実行する。期間算出装置12は、電気二重層コンデンサーC1と、電源オン時の端子電圧を計測するA/Dコンバーター22と、該端子電圧まで充電する時間に変換する電圧変換部23と、該端子電圧の計測後に充電状態にし、変換された時間を初期充電時間として総充電時間をカウントするタイマー部21と、総充電時間が記憶されるとともに電気二重層コンデンサーC1の放電特性に基づく補正係数データ32が記憶された不揮発性のメモリー25とを有する。期間算出装置12は、上記端子電圧、総充電時間、補正係数データ32に基づき、電気二重層コンデンサーC1の放電期間を前記オフ期間として算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源オフ期間算出装置および記録装置に関する。
従来から、記録媒体に対して印刷などの記録処理を行う記録装置として、記録ヘッドの各ノズルから微少な液状体の液滴を噴射するインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置においては、乾燥して増粘した液状体によるノズルの目詰まりなどを防止すべく、記録ヘッドのクリーニング処理が適宜行われる。クリーニング処理は、例えば、複数のノズルを囲うように記録ヘッドにキャップを当接させて、記録ヘッドとキャップとで密閉空間を形成したのち、その密閉空間に負圧を発生させることによって各ノズルからインクを強制的に排出させることによって行われる。このクリーニング処理を行う時期に関し、特許文献1では次のような提案がなされている。
すなわち、特許文献1に記載のインクジェット記録装置は、現在の時刻をカウントするとともに前回印刷時の日時である最終印刷日時を記憶しているRTC(Real Time Clock)を有している。またインクジェット記録装置は、装置停止中に上記RTCの電源となり、装置稼働中に充電されるバックアップバッテリーを有している。そしてインクジェット記録装置は、電源がオンされると、以下に示す条件1あるいは条件2を満たすときにクリーニング処理を実行している。
(条件1)RTCに記憶されている最終印刷日時からクリーニング処理が必要となる所定時間経過しているとき。
(条件2)バックアップバッテリーの残量がないとき。
特開平5−147205号公報
しかしながら、特許文献1のインクジェット記録装置では、上記条件2を満たすときにクリーニング処理を実行することによって、以下のような問題が生じてしまう。
すなわち、例えばバッテリー残量のないインクジェット記録装置を短時間だけ稼動させた場合、バッテリーが満充電状態になる前に充電が終了してしまう。その結果、バッテリーがなくなるまでの期間も自ずと短くなるため、条件1に基づくクリーニング処理が必要ない場合であっても、条件2に基づくクリーニング処理が実行されてしまう。つまり、電源のオフ期間を正確に把握することができないため、最終印刷日時から上記所定期間を経過していないのにも関わらずクリーニング処理が実行されてしまう。その結果、条件2に基づくクリーニング処理に伴う量の液状体が消費されてしまうことになる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源のオン期間の長さに関わらず電源のオフ期間を正確に把握することが可能な電源オフ期間算出装置および記録装置を提供することにある。
本発明の電源オフ期間算出装置は、電源のオフ期間を算出する電源オフ期間算出記録装置であって、前記電源のオン期間に充電される蓄電素子の端子電圧を充電開始電圧として電源オン時に計測する計測手段と、前記端子電圧が前記充電開始電圧になるまでの充電時
間を前記蓄電素子の充電特性から推定し、且つ前記充電開始電圧からの充電時間を計時し、前記推定した充電時間と前記計時した充電時間との積算値である総充電時間を算出する算出手段と、前記蓄電素子の放電特性を前記総充電時間ごとに予め記憶する記憶手段と、前回の電源オン期間に基づく前記総充電時間に対応した前記放電特性を用い、今回の電源オン時における前記充電開始電圧に対応した放電期間を該放電特性から推定し、該放電期間を前記オフ期間とする推定手段とを備える。
この電源オフ期間算出装置によれば、電源オン時における蓄電素子の端子電圧が充電開始電圧として計測され、その充電開始電圧まで蓄電素子を充電するために必要な時間と、充電開始電圧からの充電時間との積算値が、蓄電素子の総充電時間として算出される。そして、前回の総充電時間に応じた放電特性に基づき今回の充電開始時間に対応した放電期間がオフ期間として推定される。その結果、蓄電素子が満充電状態となる前に充電が終了するように前回の電源オン期間が短い場合であれ、蓄電素子が満充電状態となるように前回の電源オン期間が十分に長い場合であれ、前回の総充電時間に対応した放電特性が用いられる以上、前回の充電状態に応じた放電特性から放電期間を推定することが可能である。これにより、電源のオン期間が短い場合であっても電源のオフ期間を正確に算出することが可能である。
この電源オフ期間算出装置において、前記記憶手段は、放電時の前記蓄電素子における端子電圧の電圧区間毎に前記放電期間を補正するための補正係数を前記総充電時間毎に記憶し、前記推定手段は、今回の電源オン時における前記総充電時間に対応した前記補正係数によって補正された放電特性を用いて前記オフ期間を推定する。
放電時における蓄電素子の端子電圧とは、蓄電素子の内部抵抗による電圧降下、蓄電素子の後段回路に対する充電による電圧降下、負荷に対する放電による電圧降下等、各種放電の態様に応じて、その降下速度が異なるものである。またこれら各種の放電が電源のオフ時から互いに異なるタイミングで進行することも少なくない。例えば蓄電素子の内部抵抗による放電が電源のオフ時から優先的に進むことになれば、電源オフの直後には、比較的に高い降下速度で電圧降下が進むことになる。一方、電源のオフ時から長時間が経過した後に負荷に対する放電が優先的に進むことになれば、電源のオフ時から長時間が経過した後には、比較的に低い降下速度で電圧降下が進むことになる。そのため、蓄電素子の端子電圧とは、電源オフ時からの経過時間、ひいては端子電圧の電圧区間に応じて、その降下速度が異なることが少なくない。この点、上述した電源オフ期間算出装置によれば、蓄電素子の電圧降下に応じた区間毎に補正係数が規定されていることから、オフ期間をより正確に算出することができる。
この電源オフ期間算出装置において、前記蓄電素子の周辺温度を検出する温度検出手段をさらに備え、前記推定手段は、前記検出された周辺温度に基づいて前記オフ期間を推定する。
ここで、蓄電素子においては、周辺温度によって内部抵抗や容量が変化するが、この電源オフ期間算出装置のように、温度検出手段をさらに備えることにより、蓄電素子の周辺温度も考慮したうえでオフ期間を推定することができる。これにより、オフ期間をさらに正確に推定することができる。
この電源オフ期間算出装置において、前記記憶手段は、前記補正係数を前記周辺温度毎に記憶し、前記推定手段は、今回の電源オン時における前記周辺温度に対応した前記補正係数によって補正された放電特性を用いて前記オフ期間を推定する。
この電源オフ期間算出装置によれば、周辺温度に応じた補正係数を用いてオフ期間を算
出することができる。
この電源オフ期間算出装置は、前記オフ期間中に前記蓄電素子と前記計測手段とを電気的に切断にする切断手段を有する。
この電源オフ期間算出装置によれば、装置停止中に蓄電素子と計測手段とを電気的に切断することによって、蓄電素子から計測手段への流れる電流を抑えることができる。これにより、蓄電素子と計測手段とが常に電気的に接続されている構成に比べて、蓄電素子の放電期間を長くすることができる。
この電源オフ期間算出装置において、前記蓄電素子は、電気二重層コンデンサーである。
この電源オフ期間算出装置のように、蓄電素子として電気二重層コンデンサーを用いることにより、蓄電素子としての二次電池などを用いる場合に比べて、蓄電素子への急速な充電が可能である。
本発明の記録装置は、上記電源オフ期間算出装置を備える。
本発明の記録装置は、上記電源オフ期間算出装置を備えることによって、正確なオフ期間を把握することができる。そのため、例えば、オフ期間に応じて記録ヘッドのクリーニング処理が実行される場合、前回の電源オン期間に関わらず、上記電源オフ期間算出装置が推定した正確なオフ期間に基づいてクリーニング処理を実行することができる。
本発明にかかる記録装置をインクジェット記録装置に具体化した一実施形態における概略構成を示すブロック図。 電気二重層コンデンサーの等価回路を示す回路図。 電気二重層コンデンサーの充電特性を示すグラフ。 電気二重層コンデンサーの放電特性を示すグラフ。 電圧区間を説明するための図。 補正係数データの構成の一部を模式的に示す図。 期間算出装置による一連の処理の手順を示すフローチャート。
以下、本発明にかかる記録装置をインクジェット記録装置に具体化した一実施形態について図1〜図7を参照して説明する。図1は、インクジェット記録装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、インクジェット記録装置10は、インクジェット記録装置10を統括制御する制御装置11と、インクジェット記録装置10の電源がオフされていた期間であるオフ期間を算出する期間算出装置12とを有している。制御装置11は、記録ヘッドによる記録処理を実行するとともに、期間算出装置12から入力される信号に基づき該記録ヘッドのクリーニング処理などを実行する。期間算出装置12は、インクジェット記録装置10の電源がオンされると直前のオフ期間を算出し、その算出したオフ期間に応じてクリーニング処理を実行するか否かを示す信号を制御装置11に出力する。
次に、インクジェット記録装置10のオフ期間を算出する期間算出装置12について詳しく説明する。
図1に示されるように、期間算出装置12は、蓄電素子としての電気二重層コンデンサーC1、算出手段を構成するタイマー部21、計測手段としてA/Dコンバーター22、算出手段を構成する電圧変換部23、温度検出手段としての温度センサー24、記憶手段としての不揮発性のメモリー25、さらには推定手段を構成する計算部26を有している
。そして期間算出装置12は、電気二重層コンデンサーC1の放電時間をインクジェット記録装置10のオフ期間として算出する。さらに期間算出装置12は、算出されたオフ期間に応じてクリーニング処理を実行するか否かを示す信号を制御装置11に出力する。
電気二重層コンデンサーC1は、トランジスタQ1と電流制限抵抗R1とを介して、2.5Vの直流充電電圧Eを供給する充電電源E1に直列接続されている。トランジスタQ1は、タイマー部21からのオン/オフ制御信号によってオン状態になるときに、充電電源E1と電気二重層コンデンサーC1とを電気的に接続する。またトランジスタQ1は、タイマー部21からのオン/オフ制御信号によってオフ状態になるときに、充電電源E1と電気二重層コンデンサーC1とを電気的に切断する。電流制限抵抗R1は、トランジスタQ1がオン状態であるときに、電気二重層コンデンサーC1に対する充電電流を制限する。
タイマー部21は、トランジスタQ1にオン/オフ制御信号を出力する。またタイマー部21は、インクジェット記録装置10の電源がオン状態になると、トランジスタQ1をオン状態にするとともに、内部に設けられたカウンター21aを用い、トランジスタQ1がオン状態である時間、つまり電気二重層コンデンサーC1の充電時間を計時(カウント)する。なお、この際、タイマー部21は、電圧変換部23から入力される初期充電時間tciを初期値として電気二重層コンデンサーC1の充電時間をカウントする。一方、タイマー部21は、インクジェット記録装置10の電源がオフ状態になると、トランジスタQ1をオフ状態にするとともに、カウントしたカウント値を総充電時間tcsとしてメモリー25の所定領域に保存する。
A/Dコンバーター22には、インクジェット記録装置10の電源がオンされると、電気二重層コンデンサーC1の電源オン時の端子電圧である充電開始電圧V2がアナログ値として入力される。A/Dコンバーター22は、入力される充電開始電圧V2のアナログ値をデジタル値に変換して電圧変換部23と計算部26とに出力する。
電圧変換部23は、A/Dコンバーター22から入力された充電開始電圧V2に基づき、所定の端子電圧から当該充電開始電圧V2まで電気二重層コンデンサーC1を充電するために必要な時間である初期充電時間tciを算出する。電圧変換部23は、算出された初期充電時間tciをタイマー部21に出力する。
温度センサー24は、電気二重層コンデンサーC1の周辺温度Tを検出するとともに、検出した周辺温度Tを計算部26に出力する。
メモリー25には、タイマー部21のカウンター21aのカウント値である総充電時間tcsが所定領域に保存されるとともに、電気二重層コンデンサーC1の放電時間を算出するために必要な各種データが所定領域に予め記憶されている。なお、インクジェット記録装置10の出荷時などインクジェット記録装置10が初期状態である場合、総充電時間tcsが保存される所定領域には初期状態であることを示す総充電時間tcsが保存されている。
計算部26は、A/Dコンバーター22からの充電開始電圧V2、温度センサー24からの周辺温度T、メモリー25に記憶されている総充電時間tcs及び各種情報に基づいて、電気二重層コンデンサーC1の放電時間をインクジェット記録装置10のオフ期間として算出する。計算部26は、算出されたオフ期間に応じて記録ヘッドのクリーニング処理が必要か否かを判定する。そして、クリーニング処理が必要な場合には、その旨を示す信号を制御装置11に出力する。
次に、メモリー25に予め記憶されている各種情報及び計算部26について図2〜図6
を参照して詳しく説明する。
まず、電気二重層コンデンサーC1について図2を参照して説明する。図2は、電気二重層コンデンサーにおける等価回路を示す図である。なお電気二重層コンデンサーC1は、内部抵抗の異なる微少なコンデンサーの集合体であると考えられるが、電気二重層コンデンサーC1の等価回路は、図2に示されるように、蓄電を行う主コンデンサーC2と絶縁抵抗R2とが並列接続された並列回路に直列抵抗R3を直列接続される回路として表現される。直列抵抗R3は、主に電気二重層コンデンサーC1の充電特性に対して影響を与える抵抗である。一方、絶縁抵抗R2は、主に電気二重層コンデンサーC1の放電特性に対して影響を与える抵抗である。なお、電気二重層コンデンサーC1における静電容量C、絶縁抵抗R2の抵抗値Rp、直列抵抗R3の抵抗値Rsは、種々の測定法により基準となる値が予め規定されるものである。
電気二重層コンデンサーC1の充電特性は、充電後の端子電圧をV1、直流充電電圧をE、充電時間をtc、電気二重層コンデンサーC1の静電容量をC、電流制限抵抗R1の抵抗値をRcとすると、(1)式のように表される。
Figure 2012000824
ここで、本来であれば直列抵抗R3も考慮して充電後の端子電圧V1を算出すべきであるが、本実施形態では、電流制限抵抗R1の抵抗値Rcに対して直列抵抗R3の抵抗値Rsが微少(1/100以下)であるため直列抵抗R3の影響を無視している。図3は、上記(1)式に基づく電気二重層コンデンサーの充電特性を示すグラフであって、静電容量を1Fとし、電流制限抵抗R1の抵抗値が120Ω、284Ωである場合の充電特性を示すグラフである。また、上記(1)式から端子電圧V1の充電時間tcを逆算する計算式が(2)式のように導かれる。
Figure 2012000824
電圧変換部23は、上記(2)式のV1にA/Dコンバーター22から入力された充電開始電圧V2を代入することによって、当該充電開始電圧V2まで電気二重層コンデンサーC1を充電するために必要な時間である初期充電時間tciを算出する。
一方、電気二重層コンデンサーC1の放電としては、A/Dコンバーター22及びトランジスタQ1への漏れ電流Iによる定電流放電と、絶縁抵抗R2による定抵抗放電とがある。電気二重層コンデンサーC1の定抵抗放電による放電特性は、電気二重層コンデンサーC1の放電後における端子電圧をV2、放電開始時における端子電圧をV1、絶縁抵抗R2の抵抗値をRp、放電時間をtdとすると、次の(3)式のように表される。
Figure 2012000824
一方、電気二重層コンデンサーC1の定電流放電による放電特性は、電気二重層コンデンサーC1の放電後における端子電圧をV2、放電開始時における端子電圧をV1、定電流の電流値をi、電気二重層コンデンサーC1の静電容量をC、放電時間をtdとすると
次の(4)式のように表される。
Figure 2012000824
すなわち、電気二重層コンデンサーにおいては上記(3)(4)式に基づく放電特性が得られる。ここで、定電流放電における定電流の電流値iが大きくなると、定電流放電に比べて定抵抗放電による電圧降下が微少となるため、電気二重層コンデンサーの放電特性を求める際に定抵抗放電による電圧降下を無視することが可能である。しかしながら、本実施形態では、定電流放電に関わる定電流が上記漏れ電流Iであり、例えば数マイクロアンペア程度の微少電流であるため、定電流放電及び定抵抗放電による電圧降下がともに微少となる。そのため、定抵抗放電による電圧降下を無視することができず、電気二重層コンデンサーC1の放電特性は、定抵抗放電及び定電流放電の両方による電圧降下を考慮する必要がある。すなわち、電気二重層コンデンサーC1においては、上記(3)(4)式に基づいて、定抵抗放電による電圧降下と定電流放電による電圧降下との和を電圧降下とする放電特性が得られる。
これらの(3)(4)式に基づき電気二重層コンデンサーC1の放電時間を算出することも可能ではあるが、その計算式が非常に複雑になるため、計算部26に対する負荷が増大してしまう。そのため本実施形態では、放電時間を算出する計算式として、定抵抗放電及び定電流放電を考慮した放電特性の近似式から導出される次の(5)式を基本式として用いている。(5)式において、V2は放電後の端子電圧、V1は放電開始時の端子電圧、Cは電気二重層コンデンサーC1の静電容量、Rpは電気二重層コンデンサーC1の絶縁抵抗R2、Iは漏れ電流である。なお、漏れ電流Iは、期間算出装置12を実際に構成したのちに測定された電流値が用いられる。
Figure 2012000824
しかしながら、上記(3)(4)(5)式に基づいて得られる放電特性は、実測される放電特性とは異なるものである。これは、実際の電気二重層コンデンサーにおいては、放電が開始されるとまず、電気二重層コンデンサーの内部抵抗による電圧降下が生じる。そして、内部抵抗の異なる微少なコンデンサーの集合体と考えられる電気二重層コンデンサー内において、電圧の高いコンデンサーが電圧の低いコンデンサーを充電する内部充電による電圧降下が生じるためである。そのため、放電開始時の端子電圧V1と放電後の充電開始電圧V2とを上記(5)式に単純に代入して電気二重層コンデンサーC1の放電時間を算出したとあっては、実際の放電時間に対して大きな誤差を招くことになる。
図4は、電気二重層コンデンサーC1の放電特性を示すグラフである。図4に示すグラフは、284Ωの電流制限抵抗R1を介して充電電源E1に直列接続された初期電圧0V、静電容量1F、絶縁抵抗R2の抵抗値Rp20MΩの電気二重層コンデンサーC1を充電電圧2.5Vの下で15分または30分間充電したのち、周辺温度40℃のもとで放電させた場合の実測値である。図4に示すように、放電開始時の端子電圧V1にさほど差がなくとも、充電時間tcの違いによって放電初期における電圧降下に差がある。これは、充電時間tcの違いによって、内部抵抗による電圧降下量及び所要時間、内部充電による電圧降下量及び所要時間が異なるためである。そのため、電気二重層コンデンサーC1の放電特性は、充電時間tc毎に、単位時間あたりの電圧降下量(以下、変化量という)に
応じて複数の電圧区間に区分けすることができる。
上述した電圧区間について、充電時間tcが30分である電気二重層コンデンサーC1の放電特性を例にとって説明する。図5は、電圧区間を説明するための図であって、充電時間tcが30分である電気二重層コンデンサーC1の放電特性を変化量に応じて電圧区間A〜Dに区分けした図である。図5に示されるように、電圧区間Aは、放電開始後に電気二重層コンデンサーC1の内部抵抗によって電圧が降下する範囲であって、充電時間tcが30分の場合は端子電圧が2.5Vから2.0Vまでの範囲である。電圧区間Bは、電気二重層コンデンサーC1内において電圧の高いコンデンサーによって電圧の低いコンデンサーが充電される内部充電によって電圧が降下する範囲であって、充電時間tcが30分の場合は端子電圧が2.0から1.5Vまでの範囲である。電圧区間Cは、内部充電の一部が残るものの、定電流放電及び定抵抗放電によって電圧が降下する範囲であって、充電時間tcが30分の場合は端子電圧が1.5Vから1.0Vまでの範囲である。電圧区間Dは、定電流放電及び定抵抗放電によって電圧が降下する範囲であって、充電時間tcが30分の場合は端子電圧が1.0V未満の範囲である。
上述したように、こうした電圧降下の変化量に基づく電圧区間A〜Dの各範囲は、充電時間tc毎に異なるものである。そのため、メモリー25には、充電時間tc毎に電圧区間A〜Dにおける電圧の範囲を規定したデータである電圧区間データ31が予め記憶されている。また、各電圧区間A〜Dではそれぞれ電圧降下の変化量が異なるため、各電圧区間A〜Dにおける放電時間tda〜tddは、(5)式を電圧区間A〜D毎に補正したうえで算出する必要がある。そして、電気二重層コンデンサーC1の放電時間は、これら補正して算出された放電時間tda〜tddを積算することによる求められる。すなわち計算部26は、下記に示す条件の下では、次の(6)式を用いて放電時間tdsを計算する。
(条件)
・放電開始時の端子電圧V1
・電圧区間A:V1〜Va(V1>Va)、補正係数a
・電圧区間B:Va〜Vb(Va>Vb)、補正係数b
・電圧区間C:Vb〜Vc(Vb>Vc)、補正係数c
・電圧区間D:Vc以下、補正係数d
・充電開始電圧V2が電圧区間Dに該当
Figure 2012000824
なお、計算部26は、放電後の充電開始電圧V2よりも低い電圧値で構成される電圧区間(例えば放電後の充電開始電圧V2が電圧区間B内である場合には電圧区間C,D)に関しては、当該電圧区間おける放電時間の計算は行わない。
上記(6)式における補正係数a〜dは、本実施形態では、例えば30秒、1分、3分、…、といった充電時間tc毎に放電特性を実測した実測データに基づいて規定される。ここで、電気二重層コンデンサーC1の静電容量Cや絶縁抵抗R2の抵抗値Rpは、周辺温度Tによって変化する。そのため、静電容量C及び絶縁抵抗R2の抵抗値Rpを用いている上記(6)式で算出される放電時間tdsも周辺温度によって変化することになる。そこで本実施形態では、各周辺温度Tにおいて充電時間tc毎の放電特性を実測した実測データに基づいて補正係数a〜dを規定している。すなわち、本実施形態の補正係数a〜dは、周辺温度Tの変化にともなう電気二重層コンデンサーC1の静電容量Cの変化ならびに絶縁抵抗R2の抵抗値Rpの変化を含んだものとなっている。そして、不揮発性のメモリー25には、こうした補正係数a〜dが規定された補正係数データ32が予め記憶されている。図6は、こうした補正係数データ32の構成の一部を模式的に示す図である。図6に示されるように、補正係数データ32は、各周辺温度において、各電圧区間A〜Dにおける補正係数a〜dが充電時間tc毎に規定されているデータである。つまり、不揮発性のメモリー25には、放電情報として、電圧区間データ31及び補正係数データ32が予め記憶されている。
次に、期間算出装置12による一連の処理について図7を参照して説明する。図7は、期間算出装置12による処理の手順を示したフローチャートである。この一連の処理は、インクジェット記録装置10の電源がオンされると実行される。
図7に示されるように、まず、インクジェット記録装置10の電源がオンされると、タイマー部21は、トランジスタQ1をオフ状態に維持する(ステップS1)。また、A/Dコンバーター22は、電源オン時に検出された電気二重層コンデンサーC1の充電開始電圧V2を電圧変換部23及び計算部26に出力する(ステップS2)。また、温度センサー24は、電源オン時に検出した周辺温度Tを計算部26に出力する(ステップS3)。
続いてメモリー25に保存されている総充電時間tcsが計算部26に読み込まれる(ステップS4)。計算部26は、読み込んだ総充電時間tcsに基づいてインクジェット記録装置10が初期状態であるか否かを判定する(ステップS5)。計算部26は、インクジェット記録装置10が初期状態である場合には、クリーニング処理を実行する旨の信号を制御装置11に出力する(ステップS11)。
次に計算部26は、読み込んだ総充電時間tcs及び入力された周辺温度Tに基づいて、メモリー25に予め記憶した電圧区間データ31から当該総充電時間tcsにおける電圧区間A〜Dの各電圧範囲を読み込む(ステップS6)。また計算部26は、読み込んだ総充電時間tcs及び入力された周辺温度Tに基づいて、メモリー25に予め記憶した補正係数データ32から当該総充電時間tcs及び周辺温度Tに該当する補正係数a〜dを読み込む(ステップS7)。また計算部26は、読み込んだ総充電時間tcsに相当する電圧であって、放電開始時の端子電圧V1を上記(2)式に基づいて算出する(ステップS8)。つまり、この時点で計算部26は、放電開始時の端子電圧V1、今回の充電開始電圧V2、前回の電源オン期間に基づく総充電時間tcs、及び周辺温度Tに応じた電圧区間A〜D、補正係数a〜dを把握している。そして計算部26は、(6)式にこれらの値を代入して各電圧区間A〜Dの放電時間tda〜tddを算出し、各電圧区間の放電時間を積算した放電時間tdsを算出する(ステップS9)。これにより、計算部26は、前回の電源オン期間に基づく総充電時間tcsに対応した放電特性を用い、今回の電源オン時における充電開始電圧V2に対応した放電時間tdsを該放電特性から推定する。
放電時間tdsが算出されると計算部26は、その算出した放電時間tdsがクリーニング処理の必要な放電時間tdeを上回るか否かを判定する(ステップS10)。クリー
ニング処理が必要な場合(ステップS10:YES)、計算部26は、インクジェット記録装置10の制御装置11にクリーニング処理を実行する旨を示す信号を出力する(ステップS11)。この信号を受けたインクジェット記録装置10の制御装置11は、記録ヘッドのクリーニング処理を実行する。一方、クリーニング処理が不必要な場合(ステップS10:NO)、期間算出装置12は、次の処理(ステップS12)へと進む。
次に、タイマー部21が有するカウンター21aのリセット処理が行われる(ステップS12)。電圧変換部23は、A/Dコンバーター22から入力された充電開始電圧V2を初期充電時間tciに変換してタイマー部21に出力する(ステップS13)。タイマー部21は、電圧変換部23から入力された初期充電時間tciの分だけカウンター21aをカウントさせたのち、トランジスタQ1をオフ状態からオン状態に切り替える。タイマー部21は、初期充電時間tciを初期値としてトランジスタQ1がオン状態である時間のカウントを開始する(ステップS14)。
やがてインクジェット記録装置10の電源がオフされる(ステップS15)と、タイマー部21は、トランジスタQ1をオフ状態に切り替えるとともに、カウンター21aによってカウントされたカウント値を総充電時間tcsとしてメモリー25の所定領域に保存する(ステップS16)。メモリー25に次回の電源オン時に用いられる総充電時間tcsが保存されることで期間算出装置12による一連の処理が終了する。これにより、タイマー部21は、端子電圧が今回の充電開始電圧V2になるまでの充電時間を初期充電時間tciとして充電特性から推定し、且つ今回の充電開始電圧V2からの充電時間を計時する。そして、タイマー部21が、これら推定した充電時間と計時した充電時間との積算値である総充電時間tcsをメモリー25に保存し、計算部26は、次回の放電時間tdsの算出にこうした総充電時間tcsを利用する。
以上説明したように、上述したインクジェット記録装置10によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態によれば、放電後の充電開始電圧V2を変換した初期充電時間tciを初期値として、電気二重層コンデンサーC1の充電時間tcをカウントした。これにより、放電開始時における電気二重層コンデンサーC1の充電状態に応じた総充電時間tcsを把握することができることから、オフ期間における電気二重層コンデンサーC1の放電特性を予測することが可能である。
(2)そして、電気二重層コンデンサーC1の総充電時間tcsに応じた放電情報に基づいて電気二重層コンデンサーC1の放電時間tdsがインクジェット記録装置10のオフ期間として算出される。すなわち、たとえ前回の充電によって電気二重層コンデンサーC1が満充電状態にならなくとも、放電開始時における電気二重層コンデンサーC1の充電状態に応じた放電特性に基づいて放電時間tdsが算出される。これにより、電気二重層コンデンサーC1の充電状態に関わらず、当該電気二重層コンデンサーC1の放電時間tdsを正確に算出することが可能である。それゆえに、インクジェット記録装置10のオフ期間を正確に算出することが可能であることから、記録ヘッドのクリーニング処理の増加を回避することができる。
(3)上記実施形態によれば、電気二重層コンデンサーC1の放電時間tdsをインクジェット記録装置10のオフ期間として算出した。こうした構成によれば、例えばRTC(Real Time Clock)などの電気二重層コンデンサーC1を電源とする計時手段を用いることなくインクジェット記録装置10のオフ期間を算出することができる。これにより、電気二重層コンデンサーC1を電源とする計時手段を設ける必要がないため、当該計時手段の分だけコストを低減することができる。また、電気二重層コンデンサーC1を電源とする計時手段を設けた場合に比べて、電気二重層コンデンサーC1の電圧
を長期間にわたって保持することができる。
(4)上記実施形態によれば、各充電時間tcにおける放電特性を電圧降下の変化量に応じて電圧区間A〜Dに区分けするとともに、各電圧区間A〜Dの放電時間tda〜tddを変化量に応じて補正したうえで算出した。それゆえに、これら放電時間tda〜tddの積算値であるインクジェット記録装置10のオフ期間を正確に算出することができる。
(5)上記実施形態のように、電気二重層コンデンサーC1の放電特性を実測した実測データに基づいて補正係数データ32の各補正係数を規定することにより、電気二重層コンデンサーC1の放電時間をより一層正確に算出することができる。
(6)上記実施形態の補正係数データ32は、各周辺温度Tにおいて充電時間tc毎の放電特性を実測した実測データに基づいて補正係数a〜dが規定されている。これにより、周辺温度Tによる電気二重層コンデンサーC1の静電容量C及び絶縁抵抗R2の抵抗値Rpの変化を含んだかたちで各補正係数a〜dを規定することができる。
(7)期間算出装置12は、電気二重層コンデンサーC1の周辺温度Tを検出する温度センサー24を有しているとともに、温度センサー24が検出した周辺温度Tに基づいて補正係数a〜dを選択する。こうした構成によれば、電気二重層コンデンサーC1の周辺温度Tをも考慮したうえで補正係数a〜dを選択することができる。
(8)上記実施形態では、蓄電素子として電気二重層コンデンサーC1を用いることにより、蓄電素子である二次電池に比べて、急速な充電が可能である。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、蓄電素子として電気二重層コンデンサーC1を用いた。これを変更して蓄電素子として二次電池などを用いてもよい。
・上記実施形態における期間算出装置12において、電気二重層コンデンサーC1とA/Dコンバーター22との電気的接続をインクジェット記録装置10のオフ期間だけ切断する切断手段を設けてもよい。同様に電気二重層コンデンサーC1とトランジスタQ1との電気的接続をインクジェット記録装置10のオフ期間だけ切断する切断手段を設けてもよい。切断手段としては、例えば機械的なスイッチやソレノイドを用いたスイッチなどが挙げられる。こうした構成によれは、A/Dコンバーター22及びトランジスタQ1への漏れ電流Iを抑えることができる。それゆえに、電気二重層コンデンサーC1の電圧保持能力をさらに高めることができる。
・上記実施形態における補正係数データ32は、各周辺温度Tにおいて充電時間tc毎の放電特性を測定した実測データに基づいて補正係数が規定されているデータである。そのため、周辺温度Tによる電気二重層コンデンサーC1の静電容量Cや絶縁抵抗R2の抵抗値Rpの変化を含んだ補正係数が規定されている。これを変更して、以下のようにしてもよい。
すなわち、例えば、充電時間tc毎に基準となる補正係数a〜dが規定されたデータを補正係数データ32として不揮発性のメモリー25に予め記憶させる。そして、周辺温度T毎の絶縁抵抗R2の抵抗値Rpを示す絶縁抵抗データ、ならびに周辺温度T毎の電気二重層コンデンサーC1の静電容量Cを示す静電容量データを不揮発性のメモリー25に予め記憶させる。そして、放電時間tdsを算出する際には、総充電時間tcsに基づき補正係数データ32から読み出した補正係数a〜d、温度センサー24が検出した周辺温度Tに基づき上記絶縁抵抗データ及び静電容量データから読み出した抵抗値Rp及び静電容
量Cの値を(6)式に代入して算出するようにしてもよい。こうした構成であれば、周辺温度Tに応じた電気二重層コンデンサーC1の静電容量C及び絶縁抵抗R2の抵抗値Rpを選択することが可能になることから、算出される放電時間tdsの精度向上が見込まれる。
・上記実施形態の期間算出装置12は、蓄電素子としての電気二重層コンデンサーC1の周辺温度Tを検出する温度センサー24を有し、該温度センサー24が検出した周辺温度に基づく補正係数を用いて放電時間tdsを算出した。
これに限らず、温度センサー24を割愛するとともに、補正係数データ32に充電時間tc毎の補正係数のみを規定するようにしてもよい。こうした構成は、例えば周辺温度Tによる放電特性の変化が微小である蓄電素子に適用可能であり、期間算出装置12の構成を簡素化するうえで有効な手段である。
・上記実施形態の補正係数a〜dは、電気二重層コンデンサーC1の放電特性を電圧降下の変化量に応じた4つの電圧区間A〜D毎に規定されている。こうした電圧区間は、4つに限られるものではなく、より多くの区間に区分けすることによって、算出される放電時間tdsのさらなる精度の向上が見込まれる。
・上記実施形態では、蓄電素子としての電気二重層コンデンサーC1の放電時間tdsを算出する期間算出装置12をインクジェット記録装置10に適用した。これに限らず、上述した構成の期間算出装置12の適用対象は、期間算出装置12が算出する電気二重層コンデンサーC1の放電期間を正確に把握することを必要とする装置であればよく、インクジェット記録装置10の他、例えば、同じく記録ヘッドとしての噴射ヘッドを移動可能に有しているラテラル式のプリンターに適用してもよいし、記録用紙の走査方向の全域にわたってインク滴を噴射するように位置に固定された噴射ヘットを有しているラインヘッド方式のプリンターに適用してもよし、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよく、微小量の液滴を吐出させる噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。また、他の記録装置として、例えば、レーザー式プリンター(1ドラム方式やタンデム方式等)、LEDプリンター、熱転写プリンター(昇華型プリンターを含む)などのノンインパクトプリンターでもよいし、ドットインパクト式プリンターなどのインパクト式プリンター等の記録装置にも適用することが可能である。
C1…電気二重層コンデンサー、C2…主コンデンサー、E1…充電電源、Q1…トランジスタ、R1…電流制限抵抗、R2…絶縁抵抗、R3…直列抵抗、10…インクジェット記録装置、11…制御装置、12…期間算出装置、21…タイマー部、21a…カウンター、22…A/Dコンバーター、23…電圧変換部、24…温度センサー、25…メモリー、26…計算部、31…電圧区間データ、32…補正係数データ。

Claims (7)

  1. 電源のオフ期間を算出する電源オフ期間算出装置であって、
    前記電源のオン期間に充電される蓄電素子の端子電圧を充電開始電圧として電源オン時に計測する計測手段と、
    前記端子電圧が前記充電開始電圧になるまでの充電時間を前記蓄電素子の充電特性から推定し、且つ前記充電開始電圧からの充電時間を計時し、前記推定した充電時間と前記計時した充電時間との積算値である総充電時間を算出する算出手段と、
    前記蓄電素子の放電特性を前記総充電時間ごとに予め記憶する記憶手段と、
    前回の電源オン期間に基づく前記総充電時間に対応した前記放電特性を用い、今回の電源オン時における前記充電開始電圧に対応した放電期間を該放電特性から推定し、該放電期間を前記オフ期間とする推定手段とを備える
    ことを特徴とする電源オフ期間算出装置。
  2. 前記記憶手段は、放電時の前記蓄電素子における端子電圧の電圧区間毎に前記放電期間を補正するための補正係数を前記総充電時間毎に記憶し、
    前記推定手段は、今回の電源オン時における前記総充電時間に対応した前記補正係数によって補正された放電特性を用いて前記オフ期間を推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源オフ期間算出装置。
  3. 前記蓄電素子の周辺温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
    前記推定手段は、前記検出された周辺温度に基づいて前記オフ期間を推定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電源オフ期間算出装置。
  4. 前記記憶手段は、前記補正係数を前記周辺温度毎に記憶し、
    前記推定手段は、今回の電源オン時における前記周辺温度に対応した前記補正係数によって補正された放電特性を用いて前記オフ期間を推定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の電源オフ期間算出装置。
  5. 前記オフ期間中に前記蓄電素子と前記計測手段とを電気的に切断にする切断手段を有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電源オフ期間算出装置。
  6. 前記蓄電素子は、電気二重層コンデンサーである
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電源オフ期間算出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の電源オフ期間算出装置を備える
    ことを特徴とする記録装置。
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