JP2012063460A - 光送受信モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】大型化を招くことなく、送信部と受信部のクロストークを減少させることが可能な光送受信モジュールを提供する。
【解決手段】光送受信モジュール11Aは、基板52上に複数の光送信器31と光受信器42を備え、複数の光送信器31から光ファイバ32を介して送信される複数の波長の光信号を合波器33で合波して送信し、受信した複数の波長の光信号を分波器40で分波して光ファイバ41を介して複数の光受信器42で受信するものであって、光送信器31と合波器33の間、及び光受信器42と分波器40との間に、ガイドローラ61が設けられ、ガイドローラ61に光ファイバ32,41の余長が案内されている。
【選択図】図5
【解決手段】光送受信モジュール11Aは、基板52上に複数の光送信器31と光受信器42を備え、複数の光送信器31から光ファイバ32を介して送信される複数の波長の光信号を合波器33で合波して送信し、受信した複数の波長の光信号を分波器40で分波して光ファイバ41を介して複数の光受信器42で受信するものであって、光送信器31と合波器33の間、及び光受信器42と分波器40との間に、ガイドローラ61が設けられ、ガイドローラ61に光ファイバ32,41の余長が案内されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、光トランシーバシステム等に用いられる光送受信モジュールに関する。
光トランシーバシステムは、ホストシステムに挿抜可能な光送受信モジュールである光トランシーバを備えており、この光トランシーバは、ホストシステムのポートに挿入して、電気コネクタを接続することにより、ホストシステムとの間でのデータの送受、電源の供給等の機能が確立される(例えば、特許文献1参照)。
近年、10G超波長多重の大容量の光送受信モジュールが市場から要求されているが、受光素子から出力される数10mV程度の微小振幅の受信信号は、送信データを数V程度の大きな振幅で駆動するLDドライバからのクロストークの影響を受けて受信感度が劣化する。クロストーク量は周波数が高くなるほど、かつ送受信部同士が近づくほど大きくなるため、ビットレートの高速化、光送受信器の小型化に伴って顕在化し、これを如何に低減させるかが回路設計及び実装設計における課題となっている。これと同時に、回路の複雑化、小型化も要求されており、如何に省スペースに設計をするかも重要になっている。
クロストークを低減させる技術としては、電気−光変換部を介して送信されるデータAの変化点と光−電気変換部を介して受信されたデータBの変化点との位相差V1を検出する位相比較器と、検出した位相差V1が、送受信部間のクロストークによる受信感度劣化を最小にする値V0に等しくなるように送信データAを遅延制御する遅延制御器及び可変遅延回路とで構成し、送受信部間のクロストーク量を抑えるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、受信部の前置増幅器又は自動利得増幅器の出力信号に重畳された高周波雑音成分を検出して、送信部の信号に含まれる高周波成分を抑圧することにより、送信部から受信部に結合する高周波雑音成分を低減し、送信部と受信部とを一体化した時のクロストークの影響を低減する技術も知られている(例えば、特許文献3参照)。
さらに、入力される電気データ信号を2つに分岐し、分岐された一方の電気データ信号を光信号に変換して送信し、分岐された他方の電気データ信号を電気クロストークの周波数特性とほぼ等しい周波数特性を有する周波数特性調整回路により周波数調整し、光ファイバを介して受信される光信号を変換した電気信号から周波数調整された電気信号を差し引くことで、送信信号が受信信号に漏れこむ電気クロストークを除去する技術も知られている(例えば、特許文献4参照)。
ところで、上記の特許文献2の技術は、同期のタイミングによるビットエラー率の変動を防ぐことが目的であり、クロストークによる受信感度の劣化を抑えることは可能であるが、一定レベルの受信感度の劣化は生じてしまう。特に、波長多重の場合、送信データも複数あるためこの影響が大きくなると考えられる。また、回路を送信部の数だけ用意しなければならないため、回路サイズが大きくなってしまう。
また、特許文献3の技術では、波長多重の光送受信モジュールの場合、それぞれの受信部での影響を送信部でそれぞれ抑圧しなければならない。したがって、多くの情報処理を行う複雑な回路が必要となり、小型化、高速化の支障となる。
また、特許文献4の技術においても、分岐された一方の電気データ信号を光信号に変換して送信し、分岐された他方の電気データ信号を電気クロストークの周波数特性とほぼ等しい周波数特性を有する周波数特性調整回路が必要となり、回路の複雑化及び回路サイズの大型化を招いてしまう。
また、特許文献3の技術では、波長多重の光送受信モジュールの場合、それぞれの受信部での影響を送信部でそれぞれ抑圧しなければならない。したがって、多くの情報処理を行う複雑な回路が必要となり、小型化、高速化の支障となる。
また、特許文献4の技術においても、分岐された一方の電気データ信号を光信号に変換して送信し、分岐された他方の電気データ信号を電気クロストークの周波数特性とほぼ等しい周波数特性を有する周波数特性調整回路が必要となり、回路の複雑化及び回路サイズの大型化を招いてしまう。
本発明の目的は、大型化を招くことなく、送信部と受信部のクロストークを減少させることが可能な光送受信モジュールを提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明の光送受信モジュールは、基板上に複数の光送信器と光受信器を備え、前記複数の光送信器から光ファイバを介して送信される複数の波長の光信号を合波器で合波して送信し、受信した複数の波長の光信号を分波器で分波して光ファイバを介して前記複数の光受信器で受信する光送受信モジュールであって、
前記光送信器と前記合波器の間、及び前記光受信器と前記分波器との間に、余長調整部材が設けられ、前記光ファイバの余長が前記余長調整部材に案内されていることを特徴とする。
前記光送信器と前記合波器の間、及び前記光受信器と前記分波器との間に、余長調整部材が設けられ、前記光ファイバの余長が前記余長調整部材に案内されていることを特徴とする。
本発明の光送受信モジュールにおいて、前記複数の光送信器と前記複数の光受信器とは、互いに前記基板の反対側に配置されていることが好ましい。
本発明の光送受信モジュールにおいて、前記複数の光送信器及び前記複数の光受信器の少なくとも一方は、前記光送信器または前記光受信器に接続された電子デバイスを中心とした円弧状に配置されていることが好ましい。
本発明の光送受信モジュールにおいて、前記余長調整部材は、前記光ファイバを巻き付け可能なガイドローラであることが好ましい。
本発明の光送受信モジュールによれば、光送信器と合波器の間、及び光受信器と分波器との間に設けた余長調整部材に光ファイバの余長を案内することで、光送信器、光受信器の位置によらず光送信器から合波器までの各光ファイバの長さ(各光路長)、分波器から光受信器までの各光ファイバの長さ(各光路長)を、弛みなくそれぞれ等しく調整することができる。また、光送信器、光受信器を極力離れた位置に実装することができ、回路の追加や複雑化によるサイズの大型化を招くことなくクロストークを減少させることができる。
以下、本発明に係る光送受信モジュールの実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の光送受信モジュール11Aは、光トランシーバシステム12のホストシステム14に設けられている。
図1に示すように、本実施形態の光送受信モジュール11Aは、光トランシーバシステム12のホストシステム14に設けられている。
ホストシステム14は、前面パネル16、基板18、レールシステム20、及び、電気コネクタ22を備えている。光送受信モジュール11Aは、前面パネル16に設けられた開口部からなるポート16aを通して、ホストシステム14内に搭載される。この挿入の際には、光送受信モジュール11Aは、その水平度がレールシステム20によって維持されつつ、レール間において後方にスライドされる。そして、光送受信モジュール11Aの後端の電気プラグ24が、基板18上に設けられた電気コネクタ22に接続される。
光学的な結合に関しては、光送受信モジュール11Aは、その前面に二つの光学ポート11aを備えている。二つの光学ポート11aはそれぞれ光送信、光受信に対応しており、非同期全二重の通信機能を実現する。例えば、10本の速度10Gbpsの電気信号を、速度25Gbpsの4本の信号に多重化し、この4本の信号を波長がそれぞれ異なる4本の光信号として送信する。受信側では、4本の速度25Gbpsの光信号を受信し、これをデマルチプレクス(波長分離)した後、4個の光受信器で受信し、それぞれ速度25Gbpsの電気信号に変換する。その後、この4本の電気信号を速度10Gbpsの10本の電気信号に変換してホストシステム14に伝える。
光送受信モジュール11Aは、128×72×14mm3の箱型のハウジング26を備えており、ハウジング26中に上記の信号多重化、分離の全ての機能を搭載している。
光送受信モジュール11Aは、128×72×14mm3の箱型のハウジング26を備えており、ハウジング26中に上記の信号多重化、分離の全ての機能を搭載している。
光送受信モジュール11Aは、上述したように、その前面に、光レセプタクルと総称される一対の光学ポート11aを有している。また、光送受信モジュール11Aは、その前面壁11bの両サイドに、フランジ11cを有している。フランジ11cは、ホストシステム14への固定用のねじ28を保持している。
光送受信モジュール11Aのハウジング26は、天面部26a及び一対の側壁26bを含んでいる。天面部26aは、略平坦に加工されている。これにより、天面部26aは、ホストシステム14の放熱フィンと熱的に密に安定的に接触することができ、放熱効果を高めることが可能である。ハウジング26は金属製であり、特に、鋳造製とするのが好ましい。ハウジング26は、強靭性、熱的安定性(良放熱特性)に優れたものとされている。
図2に示すように、光送受信モジュール11Aは、ホストシステム14から伝達された速度10Gbpsの10本の電気信号を速度25Gbpsの4本の電気信号に変換する電子デバイスである送信IC(Tx−IC)30と、この送信IC30からの4本の電気信号を4本の光信号に変換する光送信器31とを備えている。
この光送信器31は、速度25Gbpsの4本の電気信号を光信号に変換するTOSA(Transmitter Optical Sub−Assembly)からなるものである。この光送信器31は、複数の電極とともに一体成形されたLFI(Lead Frame Inserted)構造を有しており、電極が設けられたデバイス固定面に発光素子が実装されている。
4つの光送信器31の出射光の波長は互いに異なっており、これらの4つの光送信器31から出射された光信号は、それぞれ光ファイバ32によって光マルチプレクサ(O−Mux)からなる合波器33へ送られる。それぞれの光ファイバ32は、例えば、合波器33及び光送信器31からそれぞれ引き出された光ファイバを光コネクタで接続したものであり、これらの4本の光ファイバ32は、同一長さとされている。そして、合波器33へ送られた光信号は、この合波器33から光学ポート11aに光コネクタによって接続された一本の光ファイバに向けて出射される。
受信側でも、光信号と電気信号の流れる方向は逆であるものの、送信側と同様な機能を実行する。光送受信モジュール11Aでは、光学ポート11aに光コネクタを介して接続された一本の光ファイバから入射される光信号は、光デマルチプレクサ(O−DeMux)からなる分波器40に入射する。分波器40では、この入射光信号をその波長により4本の光信号に分離して出力する。
4本の波長としては、例えば、1295nm〜1310nmの間の5nm間隔の波長の組み合わせが知られている。分波器40により分離されたそれぞれの光信号は、光ファイバ41によってそれぞれ対応する光受信器42に入射する。それぞれの光ファイバ41は、例えば、分波器40及び光受信器42からそれぞれ引き出された光ファイバを光コネクタで接続したもので、これらの4本の光ファイバ41は、同一長さとされている。
光受信器42は、入射した光信号を速度25Gbpsの4本の電気信号に変換するROSA(Receiver Optical Sub-Assembly)からなるもので、一般的には、前置増幅器が内蔵されている。この光受信器42は、複数の電極とともに一体成形されたLFI構造を有しており、電極が設けられたデバイス固定面に受光素子が実装されている。この光受信器42で変換された4本の電気信号は、それぞれ電子デバイスである受信IC(Rx−IC)43に出力される。受信IC43では、4本の電気信号を速度10Gbpsの10本の電気信号に再度変換して、これらの10本の電気信号を、電気コネクタ22を介してホストシステム14に伝える。
次に、光送受信モジュール11Aの内部構造について説明する。
図3及び図4に示すように、ハウジング26は、収容空間51を有しており、この収容空間51には、基板52が収容されている。
図5に示すように、この基板52には、合波器33、分波器40、光送信器31、光受信器42、送信IC30及び受信IC43が実装されている。
図3及び図4に示すように、ハウジング26は、収容空間51を有しており、この収容空間51には、基板52が収容されている。
図5に示すように、この基板52には、合波器33、分波器40、光送信器31、光受信器42、送信IC30及び受信IC43が実装されている。
合波器33及び分波器40は、基板52における光学ポート11a側である前方側に、幅方向へ並べて実装されており、送信IC30及び受信IC43は、基板52におけるほぼ中央付近に、幅方向へ並べて実装されている。光送信器31と光受信器42とは、基板52の前後の中央線CLを挟んで互いに基板52の反対側に配置されている。
光送信器31は、平面視で送信IC30を中心とした円弧状の位置に、互いに間隔をあけて配置されており、光受信器42も、平面視で受信IC43を中心とした円弧状の位置に、互いに間隔をあけて配置されている。送信IC30と光送信器31及び受信IC43と光受信器42は、それぞれ基板52に形成された配線パターン53によって導通されており、これらの配線パターン53を介して電気信号の伝達が行われる。
また、ハウジング26の収容空間51の略中央であって、光送信器31と合波器33との間、及び光受信器42と分波器40との間には、ガイドローラ(余長調整部材)61が設けられている。
図4に示すように、ガイドローラ61は、ハウジング26の厚さ方向に設けられた支持軸62によって、基板52の上方位置において回転可能に支持されている。このガイドローラ61には、合波器33と光送信器31との間の光ファイバ32及び分波器40と光受信器42との間の光ファイバ41のそれぞれの余長部分が、それぞれ必要長さだけ巻回されている。
このガイドローラ61の周面には、8本の溝部が形成されており、周面に巻回された光ファイバ32,41が、それぞれ周面の溝部に収容され、これにより、互いの光ファイバ32,41が絡まないように整列されている。
また、合波器33及び分波器40における光ファイバ32,41の接続箇所近傍には、支持軸63によって回転可能に支持された滑車64が設けられており、これらの滑車64には、4本の光ファイバ32及び4本の光ファイバ41がそれぞれ掛けられている。
さらに、各光送信器31及び各光受信器42における光ファイバ32,41の接続箇所近傍には、支持軸65によって回転可能に支持された滑車66がそれぞれ設けられており、これらの滑車66には、各光送信器31及び各光受信器42に接続された各光ファイバ32,41が1本ずつ掛けられている。
さらに、各光送信器31及び各光受信器42における光ファイバ32,41の接続箇所近傍には、支持軸65によって回転可能に支持された滑車66がそれぞれ設けられており、これらの滑車66には、各光送信器31及び各光受信器42に接続された各光ファイバ32,41が1本ずつ掛けられている。
ガイドローラ61及び滑車64,66を支持する支持軸62,63,65には、ハウジング26に天面部26aを装着することにより、ガイドローラ61及び滑車64,66の回転を規制する回り止め部材67が設けられている。
上記構成の光送受信モジュール11Aを組み立てるには、まず、合波器33と光送信器31との間及び分波器40と光受信器42との間を光ファイバ32,41でつなぐ。
次に、光ファイバ32,41を滑車64,66に掛け、余長部分をガイドローラ61に巻回する。そして、光ファイバ32,41が絡まらないように、ガイドローラ61を回して光ファイバ32,41の余長部分を必要な長さだけ巻き取り、光ファイバ32,41を弛みなく配線する。これにより、ガイドローラ61から合波器33及び分波器40までの間における複数本の光ファイバ32,41を真っ直ぐ配線することができる。
その後、ハウジング26に天面部26aを装着する。このように、天面部26aをハウジング26へ装着すると、回り止め部材67によって、ガイドローラ61及び滑車64,66の回転が規制される。したがって、組み立て後は、ガイドローラ61及び滑車64,66が振動等によって回転するようなことなく確実に固定され、光ファイバ32,41は、ハウジング26内において、その余長部分がガイドローラ61に案内されて弛みなく配線された状態に維持される。
次に、光ファイバ32,41を滑車64,66に掛け、余長部分をガイドローラ61に巻回する。そして、光ファイバ32,41が絡まらないように、ガイドローラ61を回して光ファイバ32,41の余長部分を必要な長さだけ巻き取り、光ファイバ32,41を弛みなく配線する。これにより、ガイドローラ61から合波器33及び分波器40までの間における複数本の光ファイバ32,41を真っ直ぐ配線することができる。
その後、ハウジング26に天面部26aを装着する。このように、天面部26aをハウジング26へ装着すると、回り止め部材67によって、ガイドローラ61及び滑車64,66の回転が規制される。したがって、組み立て後は、ガイドローラ61及び滑車64,66が振動等によって回転するようなことなく確実に固定され、光ファイバ32,41は、ハウジング26内において、その余長部分がガイドローラ61に案内されて弛みなく配線された状態に維持される。
ここで、一般的な構造の光送受信モジュールについて説明する。
図6に示すように、一般的な光送受信モジュール1では、基板52における光学ポート11a側である前方側に、合波器33及び分波器40が幅方向へ並べて実装されており、基板52における電気プラグ24側である後方側に、送信IC30及び受信IC43が幅方向へ並べて実装されている。また、光送信器31は、合波器33と送信IC30との間において、基板52の幅方向に並べて実装され、また、光受信器42は、分波器40と受信IC43との間において、基板52の幅方向に並べて実装されている。
図6に示すように、一般的な光送受信モジュール1では、基板52における光学ポート11a側である前方側に、合波器33及び分波器40が幅方向へ並べて実装されており、基板52における電気プラグ24側である後方側に、送信IC30及び受信IC43が幅方向へ並べて実装されている。また、光送信器31は、合波器33と送信IC30との間において、基板52の幅方向に並べて実装され、また、光受信器42は、分波器40と受信IC43との間において、基板52の幅方向に並べて実装されている。
光トランシーバシステムにおける光トランシーバなどの光送受信モジュールは、規格によりハウジング26の大きさが定められている。このような規格によってハウジング26内の収容空間51が制限される状況において、図6に示す実装配置の光送受信モジュール1で10Gbpsを超える波長多重を実現しようとすると、光送信器31と光受信器42とが接近してしまい、クロストークが増加し易くなる。このクロストークは、距離の2乗に反比例するため、光送信器31と光受信器42との距離が接近すると急激に増加してしまう。
これに対して、上記実施形態に係る光送受信モジュール11Aによれば、光送信器31と合波器33の間、及び光受信器42と分波器40との間に設けたガイドローラ61により光ファイバ32,41の余長を案内することで、光送信器31、光受信器42の位置によらず光送信器31から合波器33までの各光ファイバ32の長さ(各光路長)、分波器40から光受信器42までの各光ファイバ41の長さ(各光路長)を、弛みなくそれぞれ等しく調整することができる。また、光送信器31、光受信器42を極力離して実装することができ、回路の追加や複雑化によるサイズの大型化を招くことなくクロストークを減少させることができる。
特に、複数の光送信器31と複数の光受信器42とを、互いに基板52の反対側に配置したので、クロストークの減少効果をより高めることができる。
特に、複数の光送信器31と複数の光受信器42とを、互いに基板52の反対側に配置したので、クロストークの減少効果をより高めることができる。
しかも、複数の光送信器31が送信IC30を中心とした円弧状に配置され、また、複数の光受信器42が受信IC43を中心とした円弧状に配置されているので、各光送信器31と送信IC30との間、及び各光受信器42と受信IC43との間における基板52上の配線パターン53からなる配線の長さを容易に等しく調整することができるとともに、配線パターン53を直線状にして最小の長さにすることができる。これにより、各光送信器31と送信IC30との間、及び各光受信器42と受信IC43との間における電気信号の良好な伝送特性を得ることができる。
また、光ファイバ32,41の余長の案内及び長さ調整をする余長調整部材として、厚さの薄いガイドローラ61を用いたので、コストアップを招くことなく、薄型かつ簡易な構造で余長の調整の容易化を図ることができる。
なお、ガイドローラ61及び滑車64,66は、天面部26aに設けても良い。この場合、光ファイバ32,41を、天面部26aに設けたガイドローラ61及び滑車64,66に掛け回して配線してからハウジング26に対して天面部26aを装着することとなる。
なお、上記実施形態では、光ファイバ32,41は、それぞれ単心である場合を例示したが、それぞれ4本の光ファイバ32,41が並行して配線される合波器33及び分波器40とガイドローラ61との間では、光ファイバ32,41をそれぞれ4心のテープ心線としても良い。そして、このようにテープ心線とした光ファイバ32,41を、ガイドローラ61への巻回箇所で単線に分離させ、各光送信器31及び各光受信器42へ導くようにしても良い。このようにすると、合波器33及び分波器40とガイドローラ61との間における光ファイバ32,41の配線の容易化による配線作業性の向上を図ることができる。また、この場合、ガイドローラ61の周面の各光ファイバ32,41に対応した溝部が不要となり、形状の簡素化によるコストダウンも図ることができる。
次に、他の実施形態に係る光送受信モジュールを説明する。
なお、上記の実施形態の光送受信モジュール11Aと同一構造部分は、同一符号を付して説明を省略する。
なお、上記の実施形態の光送受信モジュール11Aと同一構造部分は、同一符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、光送受信モジュール11Bは、ガイドローラ61を、送信側と受信側のそれぞれに設けている。
具体的には、この光送受信モジュール11Bは、ハウジング26の収容空間51の略中央であって、光送信器31と合波器33との間、及び光受信器42と分波器40との間に、それぞれガイドローラ61A,61Bが設けられている。ガイドローラ61Aには、合波器33と光送信器31との間の光ファイバ32の余長部分が、それぞれ必要長さだけ巻回されており、ガイドローラ61Bには、分波器40と光受信器42との間の光ファイバ41の余長部分が、それぞれ必要長さだけ巻回されている。
具体的には、この光送受信モジュール11Bは、ハウジング26の収容空間51の略中央であって、光送信器31と合波器33との間、及び光受信器42と分波器40との間に、それぞれガイドローラ61A,61Bが設けられている。ガイドローラ61Aには、合波器33と光送信器31との間の光ファイバ32の余長部分が、それぞれ必要長さだけ巻回されており、ガイドローラ61Bには、分波器40と光受信器42との間の光ファイバ41の余長部分が、それぞれ必要長さだけ巻回されている。
これらのガイドローラ61A,61Bの周面には、4本の溝部が形成されており、周面に巻回された光ファイバ32,41が、それぞれガイドローラ61A,61Bの周面の溝部に収容され、光ファイバ32,41が絡まないように整列されている。
これにより、この光送受信モジュール11Bにおいても、光ファイバ32,41は、ハウジング26内において、その余長部分が、それぞれのガイドローラ61A,61Bに案内されて長さが調整され、弛みなく配線される。
これにより、この光送受信モジュール11Bにおいても、光ファイバ32,41は、ハウジング26内において、その余長部分が、それぞれのガイドローラ61A,61Bに案内されて長さが調整され、弛みなく配線される。
このように、この光送受信モジュール11Bの場合も、光送信器31と合波器33の間、及び光受信器42と分波器40との間にガイドローラ61A,61Bを設けて光ファイバ32,41の余長を案内することで、光送信器31、光受信器42の位置によらず光送信器31から合波器33までの各光ファイバ32の長さ(各光路長)、分波器40から光受信器42までの各光ファイバ41の長さ(各光路長)を弛みなくそれぞれ等しく調整することができ、また、回路の追加や複雑化によるサイズの大型化を招くことなくクロストークを減少させることができる。
特に、光送信側の光ファイバ32及び光受信側の光ファイバ41の余長部分をそれぞれ案内する2つのガイドローラ61A,61Bを設けたので、光ファイバ32,41の配線のさらなる容易化による配線作業性の向上を図ることができる。
次に、さらなる他の実施形態の光送受信モジュールについて説明する。
図8に示すように、光送受信モジュール11Cでは、光送信器31が、送信IC30よりも基板52の一側縁側において、基板52の一側縁に沿って整列されて配置されている。同様に、光受信器42が、受信IC43よりも基板52の他側縁側において、基板52の他側縁に沿って整列されて配置されている。
なお、このように光送信器31及び光受信器42を配置すると、送信IC30と各光送信器31との間隔及び受信IC43と各光受信器42との間隔が不均一となるので、基板52に形成する配線パターン53の長さを基板52上で揃え、電気信号の伝送距離を均一化するのが好ましい。
図8に示すように、光送受信モジュール11Cでは、光送信器31が、送信IC30よりも基板52の一側縁側において、基板52の一側縁に沿って整列されて配置されている。同様に、光受信器42が、受信IC43よりも基板52の他側縁側において、基板52の他側縁に沿って整列されて配置されている。
なお、このように光送信器31及び光受信器42を配置すると、送信IC30と各光送信器31との間隔及び受信IC43と各光受信器42との間隔が不均一となるので、基板52に形成する配線パターン53の長さを基板52上で揃え、電気信号の伝送距離を均一化するのが好ましい。
そして、このように実装された光送信器31及び光受信器42における光ファイバ32,41の接続箇所近傍に、それぞれ滑車66が設けられ、基板52の前方側からの光ファイバ32,41が、それぞれ滑車66に掛けられて光送信器31及び各光受信器42へ導かれている。
なお、光送信器31及び光受信器42は、光ファイバ32,41の接続側が合波器33及び分波器34が設けられた基板52の前方側に向くように平面視で斜めに実装するのが好ましい。このように実装すると、滑車66に掛けられて光送信器31及び光受信器42に導かれる光ファイバ32,41の滑車66における曲げ量を極力少なくすることができ、曲げによる光ファイバ32,41での伝送損失を抑えることができる。
この光送受信モジュール11Cでは、合波器33及び分波器40における光ファイバ32,41の接続箇所近傍に、ガイドローラ61A,61Bが設けられている。合波器33と光送信器31との間の光ファイバ32は、その余長部分がガイドローラ61Aに必要長さだけ巻回され、基板52の一側縁に沿って配線されて各光送信器31へ導かれている。分波器40と光受信器42との間の光ファイバ41は、その余長部分がガイドローラ61Bに必要長さだけ巻回され、基板52の他側縁に沿って配線されて各光受信器42へ導かれている。
これにより、この光送受信モジュール11Cにおいても、光ファイバ32,41は、ハウジング26内において、その余長部分が、それぞれのガイドローラ61A,61Bに案内されて長さが調整され、弛みなく配線される。
このように、この光送受信モジュール11Cの場合も、光送信器31と合波器33の間、及び光受信器42と分波器40との間にガイドローラ61A,61Bを設けて光ファイバ32,41の余長を案内することで、光送信器31、光受信器42の位置によらず光送信器31から合波器33までの各光ファイバ32の長さ(各光路長)、分波器40から光受信器42までの各光ファイバ41の長さ(各光路長)を弛みなくそれぞれ等しく調整することができ、また、回路の追加や複雑化によるサイズの大型化を招くことなくクロストークを減少させることができる。
この光送受信モジュール11Cにおいても、光送信側の光ファイバ32及び光受信側の光ファイバ41の余長部分をそれぞれ案内する2つのガイドローラ61A,61Bを設けたので、光ファイバ32,41の配線のさらなる容易化による配線作業性の向上を図ることができる。
なお、上記他の実施形態に係る光送受信モジュール11B,11Cの場合も、合波器33とガイドローラ61Aとの間及び分波器40とガイドローラ61Bとの間において、光ファイバ32,41を、それぞれ4心のテープ心線とし、ガイドローラ61A,61Bへの巻回箇所で単線に分離させ、各光送信器31及び各光受信器42へ導くようにしても良い。このようにすると、合波器33とガイドローラ61Aとの間及び分波器40とガイドローラ61Bとの間における光ファイバ32,41の配線の容易化による配線作業性の向上を図ることができ、また、ガイドローラ61A,61Bの周面の各光ファイバ32,41に対応した溝部をなくしてコストダウンを図ることができる。
11A,11B,11C:光送受信モジュール、30:送信IC(電子デバイス)、31:光送信器、32,41:光ファイバ、33:合波器、40:分波器、42:光受信器、43:受信IC(電子デバイス)、52:基板、61:ガイドローラ(余長調整部材)
Claims (4)
- 基板上に複数の光送信器と光受信器を備え、前記複数の光送信器から光ファイバを介して送信される複数の波長の光信号を合波器で合波して送信し、受信した複数の波長の光信号を分波器で分波して光ファイバを介して前記複数の光受信器で受信する光送受信モジュールであって、
前記光送信器と前記合波器の間、及び前記光受信器と前記分波器との間に、余長調整部材が設けられ、前記光ファイバの余長が前記余長調整部材に案内されていることを特徴とする光送受信モジュール。 - 請求項1に記載の光送受信モジュールであって、
前記複数の光送信器と前記複数の光受信器とは、互いに前記基板の反対側に配置されていることを特徴とする光送受信モジュール。 - 請求項1または2に記載の光送受信モジュールであって、
前記複数の光送信器及び前記複数の光受信器の少なくとも一方は、前記光送信器または前記光受信器に接続された電子デバイスを中心とした円弧状に配置されていることを特徴とする光送受信モジュール。 - 請求項1から3の何れか一項に記載の光送受信モジュールであって、
前記余長調整部材は、前記光ファイバを巻き付け可能なガイドローラであることを特徴とする光送受信モジュール。
Priority Applications (1)
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JP2010206071A JP2012063460A (ja) | 2010-09-14 | 2010-09-14 | 光送受信モジュール |
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JP2018146868A (ja) * | 2017-03-08 | 2018-09-20 | 日本電気株式会社 | 光トランシーバ |
JP2019535043A (ja) * | 2016-10-11 | 2019-12-05 | 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. | 光トランシーバアセンブリ |
-
2010
- 2010-09-14 JP JP2010206071A patent/JP2012063460A/ja active Pending
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US10855375B2 (en) | 2016-10-11 | 2020-12-01 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Optical transceiver assembly |
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