JP2012053382A - 太陽熱発電用光反射フィルム及び太陽熱発電用反射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】太陽光入射側の最表面に、ポリシロキサン、ポリカプロラクトン及びポリジメチルシロキサン系共重合体を構成要素とする共重合体を含有する表面層と、1層以上の樹脂基材と金属反射層を有することを特徴とする太陽熱発電用光反射フィルム。
【選択図】なし
Description
本発明の太陽熱発電用光反射フィルムは、太陽光入射側の最表面に、ポリシロキサン、ポリカプロラクトン及びポリジメチルシロキサン系共重合体を構成要素とする共重合体を含有する表面層と、1層以上の樹脂基材と金属反射層を有することを特徴とする。本発明においては、表面層、金属反射層の他に、目的に応じて、接着層、金属腐食防止層、その他の各種機能層を設けてもよい。
本発明の太陽熱発電用光反射フィルムは、太陽光入射側の最表面に、ポリシロキサン、ポリカプロラクトン及びポリジメチルシロキサン系共重合体を構成要素とする共重合体を含有する表面層を有することが特徴である。
本発明におけるポリジメチルシロキサン系共重合体は、ポリジメチルシロキサン部分と、ビニルモノマーの重合体鎖部分とを有する共重合体であり、ブロック共重合体であってもよいし、グラフト共重合体であってもよい。
本発明におけるポリカプロラクトンとしては、例えば、
本発明におけるポリシロキサンとしては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトキエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等の加水分解性シリル基を有するシラン化合物の部分加水分解物や、有機溶媒中に無水ケイ酸の微粒子を安定に分散させたオルガノシリカゾル、またはオルガノシリカゾルにラジカル重合性を有する上記シラン化合物を付加させたもの等を使用することができる。なお、上記例示は本発明を限定するものではない。
本発明の表面層には、無機酸化物を好ましく含有させることができる。ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、亜鉛(Zn)、バリウム(Ba)、インジウム(In)、スズ(Sn)、ニオブ(Nb)等の元素の酸化物であることを特徴とする。
本発明においては、太陽光や紫外線による劣化防止の目的で、紫外線吸収剤を添加することができる。
本発明に係る樹脂基材としては、従来公知の種々の樹脂フィルムを用いることができる。例えば、セルロースエステル系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリアリレート系フィルム、ポリスルホン(ポリエーテルスルホンも含む)系フィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロファン、セルロースジアセテートフィルム、セルローストリアセテートフィルム、セルロースアセテートプロピオネートフィルム、セルロースアセテートブチレートフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレンビニルアルコールフィルム、シンジオタクティックポリスチレン系フィルム、ポリカーボネートフィルム、シクロオレフィン系樹脂フィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリエーテルケトンフィルム、ポリエーテルケトンイミドフィルム、ポリアミドフィルム、フッ素樹脂フィルム、ナイロンフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム、アクリルフィルム等を挙げることができる。中でも、アクリレート系フィルム、シクロオレフィン系樹脂フィルムが好ましく用いられる。溶融流延製膜で製造されたフィルムであっても、溶液流延製膜で製造されたフィルムであってもよい。
本発明に係る接着層は金属反射層と樹脂基材(樹脂フィルム)との接着性を高める機能があるものであれば特に限定はないが、樹脂からなることが好ましい。従って、接着層は、樹脂基材(樹脂フィルム)と金属反射層とを密着する密着性、金属反射層を真空蒸着法等で形成する時の熱にも耐え得る耐熱性、及び金属反射層が本来有する高い反射性能を引き出すための平滑性が必要である。
本発明に係る金属反射層は、太陽光を反射する機能を有する金属等からなる層である。金属反射層の表面反射率は好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上である。当該金属反射層は、Al、Ag、Cr、Cu、Ni、Ti、Mg、Rh、Pt及びAuからなる元素群の中から選ばれるいずれかの元素を含む材料により形成されることが好ましい。
本発明の太陽熱発電用光反射フィルムは、その他の構成層として、金属腐食防止層、紫外線吸収層等を設けることが好ましい。
本発明において、金属腐食防止層は、金属反射層に隣接して設けられ、腐食防止剤を含有し、金属反射層の金属の腐食劣化を防ぐとともに、金属反射層の傷防止に寄与するものである。
本発明の太陽熱発電用光反射フィルムに用いられる金属反射層の腐食防止剤には、大別して、金属に対する吸着性基を有する腐食防止剤と酸化防止剤が好ましく用いられる。
金属に対する吸着性基を有する腐食防止剤としては、アミン類及びその誘導体、ピロール環を有する化合物、トリアゾール環を有する化合物、ピラゾール環を有する化合物、チアゾール環を有する化合物、イミダゾール環を有する化合物、インダゾール環を有する化合物、銅キレート化合物類、チオ尿素類、メルカプト基を有する化合物、ナフタレン系の少なくとも一種またはこれらの混合物から選ばれることが望ましい。
本発明の太陽熱発電用光反射フィルムに用いられる金属反射層の腐食防止剤としては、酸化防止剤を用いることもできる。
本発明にガスバリア層を設けることも好ましい。湿度の変動、特に高湿度による樹脂基材及び当該樹脂基材で保護される各種機能素子等の劣化を防止するためのものである。
本発明に係るガスバリア層は、加熱により無機酸化物膜を形成するセラミック前駆体を塗布した後に、一般的な加熱方法が適用して形成することできるが、局所的加熱により形成することが好ましい。当該セラミック前駆体は、ゾル状の有機金属化合物またはポリシラザンが好ましい。
本発明に係る太陽熱発電用光反射フィルム全体の厚さは、ミラーがたわみ防止、正反射率、取り扱い性等の観点から、75〜250μmが好ましく、さらに好ましくは90〜230μm、さらに好ましくは100〜220μmである。
本発明の太陽熱発電用光反射フィルムは、太陽光を集光する目的において、好ましく使用できる。太陽熱発電用光反射フィルム単体で太陽光集光ミラーとして用いることもできるが、より好ましくは、樹脂基材を挟んで金属反射層を有する側と反対側の樹脂基材面に塗設された粘着層を介して、他基材上に、特に金属基材上に、当該太陽熱発電用光反射フィルムを貼り付けて太陽熱発電用反射装置として用いることである。
粘着層としては、特に制限されず、例えばドライラミネート剤、ウエットラミネート剤、粘着剤、ヒートシール剤、ホットメルト剤等のいずれも用いられる。
本発明の太陽熱発電用反射装置を貼り合わせる金属基材としては、鋼板、銅板、アルミニウム板、アルミニウムめっき鋼板、アルミニウム系合金めっき鋼板、銅めっき鋼板、錫めっき鋼板、クロムめっき鋼板、ステンレス鋼板等熱伝導率の高い金属材料を用いることができる。本発明においては、特に耐食性の良好なめっき鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板等にすることが好ましい。
(ポリシロキサンAの合成)
窒素ガス封入下、500mlフラスコ内にエタノール108部、テトラエトキシシラン319部、蒸留水20部、1%塩酸1部を混合し、85℃3時間保持した後、昇温しながらエタノールを回収し180℃50分保持した。その後冷却して、ポリシロキサンAを得た。
窒素ガス封入下、トルエン51部及びメチルイソブチルケトン49部を500mlフラスコ内で80℃まで昇温した。これとは別にメタクリル酸26部、ダイセル化学工業製、プラクセルFM−5(ポリカプロラクトンメタクリルエステル)36部、信越化学工業(株)製、X−22−174DX(片末端メタクリル変性ポリジメチルシロキサン)20部、日本ヒドラジン工業(株)製、ABN−E(アゾビス−2−メチルブチロニトリル)1部を混合撹拌した。この混合液を先のトルエン及びメチルイソブチルケトンの混合液に2時間かけて滴下し、その後8時間の反応を経て、固形分50%のポリジメチルシロキサン系グラフト共重合体Aを得た。
上記作製したポリジメチルシロキサン系グラフト共重合体A86部及びポリシロキサンA13部、武田薬品工業(株)製、タクネートD−170N(架橋剤HMDIイソシアヌレート、固形分100%、イソシアネート20.7%)37部を混合し、塗布液1を調製した。
窒素ガス封入下、500mlフラスコにエタノール108部、メチルトリメトキシシラン268部、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン24部、蒸留水99部、1%塩酸1部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を混合し、ポリシロキサンを合成した。合成したポリシロキサンをメチルイソブチルケトンにより濃度50%に調整して、ポリシロキサンBを合成した。
モノマー組成をメタクリル酸メチル22部、メタクリル酸ブチル24部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート23部、上記作製したポリシロキサンB9部、メタクリル酸1部及び信越化学工業(株)製、X−22−174DX(片末端メタクリル変性ポリジメチルシロキサン、分子量5000)21部に変更した以外は、ポリジメチルシロキサン系グラフト共重合体Aの合成と同様の方法で、固形分50%のポリジメチルシロキサン系グラフト共重合体Bを合成した。
上記作製したポリジメチルシロキサン系グラフト共重合体B84部及びダイセル化学工業(株)製、プラクセル410D、分子量1000、OH価220(4官能カプロラクトンポリオール)16部、武田薬品工業(株)製、タクネートD−170N(架橋剤HMDIイソシアヌレート、固形分100%、イソシアネート20.7%)36部を混合し、塗布液2を調製した。
モノマー組成をメタクリル酸メチル24部、メタクリル酸ブチル26部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート25部、メタクリル酸1部及び信越化学工業(株)製、X−22−174DX(片末端メタクリル変性ポリジメチルシロキサン、分子量5000)24部に変更した以外は、ポリジメチルシロキサン系グラフト共重合体Aの合成と同様の方法で、固形分50%のポリジメチルシロキサン系グラフト共重合体Cを合成した。
上記作製したポリジメチルシロキサン系グラフト共重合体C84部及びポリシロキサンA12部、ダイセル化学工業(株)製、プラクセル410D、分子量1000、OH価220(4官能カプロラクトンポリオール)14部、武田薬品工業(株)製、タクネートD−170N(架橋剤HMDIイソシアヌレート、固形分100%、イソシアネート20.7%)34部を混合し、塗布液3を調製した。
窒素ガス封入下、トルエン51部及びメチルイソブチルケトン49部を500mlフラスコ内で80℃まで昇温した。これとは別にメタクリル酸26部、ダイセル化学工業製、プラクセルFM−5(ポリカプロラクトンメタクリルエステル)36部、ポリシロキサンB9部、信越化学工業(株)製、X−22−174DX(片末端メタクリル変性ポリジメチルシロキサン)20部、日本ヒドラジン工業(株)製、ABN−E(アゾビスー2−メチルブチロニトリル)1部を混合撹拌した。この混合液を先のトルエン及びメチルイソブチルケトンの混合液に2時間かけて滴下し、その後8時間の反応を経て、固形分50%のポリジメチルシロキサン系グラフト共重合体Dを得た。
上記作製したポリジメチルシロキサン系グラフト共重合体D86部及び武田薬品工業(株)製、タクネートD−170N(架橋剤HMDIイソシアヌレート、固形分100%、イソシアネート20.7%)37部を混合し、塗布液4を調製した。
上記作製したポリジメチルシロキサン系グラフト共重合体C110部、武田薬品工業(株)製、タクネートD−170N(架橋剤HMDIイソシアヌレート、固形分100%、イソシアネート20.7%)34部を混合し、塗布液6を調製した。
上記作製したポリジメチルシロキサン系グラフト共重合体A90部及び、武田薬品工業(株)製、タクネートD−170N(架橋剤HMDIイソシアヌレート、固形分100%、イソシアネート20.7%)37部を混合し、塗布液7を調製した。
上記作製したポリシロキサンA100部、武田薬品工業(株)製、タクネートD−170N(架橋剤HMDIイソシアヌレート、固形分100%、イソシアネート20.7%)37部を混合し、塗布液8を調製した。
上記作製したポリシロキサンA100部、ダイセル化学工業(株)製、プラクセル410D、分子量1000、OH価220(4官能カプロラクトンポリオール)14部、武田薬品工業(株)製、タクネートD−170N(架橋剤HMDIイソシアヌレート、固形分100%、イソシアネート20.7%)37部を混合し、塗布液9を調製した。
(フィルムミラー11の作製)
重量平均分子量100000、数平均分子量50000の熱可塑性ポリメタクリル酸メチル樹脂フィルム(以下、単にアクリルフィルムともいう)の製膜時に紫外線吸収剤(、TINUVIN928、BASFジャパン社製)をアクリルフィルムに10質量%含有させて、50μmの厚さの樹脂基材(フィルムA)を作製した。
フィルムB1の表面層とは反対側の面に、接着層として、ポリエステル系樹脂とTDI(トリレンジイソシアネート)系イソシアネートを樹脂固形分比率で10:2に混合した樹脂を、グラビアコート法によりコーティングして、厚さ6μmの層を形成し、フィルムCを作製した。
フィルムミラー11の作製において、塗布液1を塗布液2〜4に換えた以外は同様にしてそれぞれフィルムB2〜B4とした。塗布液1を塗布液2に変更した以外は同様にして、フィルムミラー12〜14を作製した。
(フィルムB5の作製)
フィルムミラー11の作製において、フィルムB1をフィルムAに換えた以外は同様にしてフィルムミラー15を作製した。
フィルムミラー11の作製において、フィルムB1の作製に使った塗布液1を塗布液6〜9に換えた以外は同様にしてそれぞれフィルムミラー16〜19を作製した。
作製したフィルムB1〜9、フィルムミラー11〜19について下記の評価を行った。
フィルムA、フィルムB1〜B9について、各フィルム全長300m、幅300mmを76cmコアに巻きつけた状態でブロッキング状態を目視で観察し、下記基準で評価した。
○:ブロッキングが若干ある
△:ブロッキングが少しある
×:ブロッキングが多く発生している
(表面状態)
作製したフィルムミラー11〜19の剥離シートを剥離し、縦1.5m×横400mmのアルミ基材と重ね、2本のローラーの間隙を通し、2.0Mpaの圧力にて10m/min.の速度で貼り付けた。
△:1〜2か所、膜浮または皺がある
×:3か所以上、膜浮または皺がある
(正反射率の変動)
作製したフィルムミラー11〜19の剥離シートを剥離し、縦1.5m×横400mmのアルミ基材と重ね、2本のローラーの間隙を通し、2.0Mpaの圧力にて10m/min.の速度で貼り付けた。
○:正反射率の最大値と最低値の差が1%以上3%未満
△:正反射率の最大値と最低値の差が3%以上5%未満
×:正反射率の最大値と最低値の差が5%以上
評価の結果を表1に示す。
〔フィルムミラーの作製〕
(フィルムミラー21の作製)
厚さ40μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、ポリエステル系樹脂とTDI(トリレンジイソシアネート)系イソシアネートを樹脂固形分比率で10:2に混合した樹脂を、グラビアコート法によりコーティングして、接着層として、厚さ0.1μmの層を形成し、さらにその上に真空蒸着法により厚さ80nmの銀反射層を形成しフィルムEとした。
フィルムミラー21の作製において、フィルムB1をフィルムB2〜B4に変更した以外は同様にして、それぞれフィルムミラー22〜24を作製した。
フィルムミラー21の作製において、フィルムB1をフィルムAに変更した以外は同様にして、フィルムミラー25を作製した。
フィルムミラー21の作製において、フィルムB1をフィルムB6〜B9に変更した以外は同様にして、それぞれフィルムミラー26〜29を作製した。
(うねり)
フィルムEと、フィルムB1〜4、フィルムB6〜9、フィルムA4を貼り合わせたフィルムミラーの表面全体の貼合不良を目視で観察し、下記基準で評価した。
△:凹凸のうねりがわずかにある
×:大きな凹凸のうねりがある、または小さな凹凸のうねりが多数ある
(剥がれ)
フィルムEとフィルムBを貼り合わせたフィルムミラーを、90℃、90%RH、168hrの環境下に放置後、接着面の剥がれを目視で観察し、下記基準で評価した。
△:フィルムの端部の一部に僅かに剥がれがある
×:フィルムの剥がれ面積が全体の5%に達している
評価の結果を表2に示す。
〔フィルムミラーの作製〕
(フィルムミラー31の作製)
東洋インキ(株)製、BPS−5296(固形分50%)、硬化剤BXX4773を1/0.005の比率で混合して粘着液を調製した。この粘着液を厚さ25μmとなるように、実施例2で作製したフィルムミラー21のポリエチレンテレフタレートフィルムの上に塗布し、剥離シートとする厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムとラミネート圧力2Mpaで張り合わせて、フィルムミラー31を作製した。
フィルムミラー31の作製において、フィルムミラー21を実施例2で作製したフィルムミラー22〜24に変更した以外は同様にして、それぞれフィルムミラー32〜34を作製した。
作製したフィルムミラーの剥離シートを剥離し、縦1.5m×横400mmのアルミ基材と重ね、2本のローラーの間隙を通し、2.0Mpaの圧力にて10m/minの速度で貼り付け、実施例1と同様に表面状態と正反射率を評価した。
作製したフィルムミラーについて、85℃、85%RHの条件で10日間放置後、岩崎電気製アイスーパーUVテスターを用いて、40℃の環境下で7日間紫外線照射を行った。これらの試験を3回繰り返した後、実施例1の正反射率の変動と同様の方法により正反射率を測定した。強制劣化試験前後のフィルムミラーの正反射率の低下率を算出し、下記基準で評価した。
4:正反射率の低下率が5%以上10%未満
3:正反射率の低下率が10%以上15%未満
2:正反射率の低下率が15%以上20%未満
1:正反射率の低下率が20%以上
評価の結果を表3に示す。
Claims (4)
- 太陽光入射側の最表面に、ポリシロキサン、ポリカプロラクトン及びポリジメチルシロキサン系共重合体を構成要素とする共重合体を含有する表面層と、1層以上の樹脂基材と金属反射層を有することを特徴とする太陽熱発電用光反射フィルム。
- 前記ポリシロキサンが、ポリジメチルシロキサン系共重合体の骨格に含まれていることを特徴とする請求項1に記載の太陽熱発電用光反射フィルム。
- 前記ポリカプロラクトンが、ポリジメチルシロキサン系共重合体の骨格に含まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽熱発電用光反射フィルム。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽熱発電用光反射フィルムを用いた太陽熱発電用反射装置であって、前記太陽熱発電用光反射フィルムの樹脂基材を挟んで前記表面層を有する側とは反対側の樹脂基材面に塗設された粘着層を介して、金属基材上に太陽熱発電用光反射フィルムを貼り付けて形成されたことを特徴とする太陽熱発電用反射装置。
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