JP2012047270A - Insertion type pipe joint - Google Patents
Insertion type pipe joint Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012047270A JP2012047270A JP2010190363A JP2010190363A JP2012047270A JP 2012047270 A JP2012047270 A JP 2012047270A JP 2010190363 A JP2010190363 A JP 2010190363A JP 2010190363 A JP2010190363 A JP 2010190363A JP 2012047270 A JP2012047270 A JP 2012047270A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- joint body
- joint
- connecting pipe
- pipe
- receiving port
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)
Abstract
Description
本発明は、差込式管継手に関し、特に、給水用ステンレス鋼管および給湯用ステンレス鋼管をはじめとする接続管が斜めに傾いた姿勢で接続される可能性を低くできる差込式管継手に関する。 The present invention relates to a plug-in type pipe joint, and more particularly, to a plug-in type pipe joint that can reduce the possibility of connecting pipes including a stainless steel pipe for water supply and a stainless steel pipe for hot water supply in an obliquely inclined posture.
特許文献1は、差込式管継手にかかる発明を開示している。その差込式管継手は、継手本体を備える。継手本体は、少なくとも一端部に受入口を有する。受入口は接続管の端部を受け入れる。受口部の内周にテーパ面が設けられている。テーパ面は接続管差込み方向上流側に向かって次第に窄まる。継手本体は、抜止部材と、この抜止部材を保持する保持部材と、弾性部材と、環状のスペーサと、パッキンとを収容している。抜止部材は、継手本体の内部に収容される。抜止部材は、継手本体内に接続管の端部が挿入されると接続管の外周面に係合される。これにより、抜止部材は接続管が継手本体から抜けることを防止する。弾性部材は、抜止部材を保持部材ごとテーパ面に向かって押し付ける。スペーサは、弾性部材の接続管差込み方向下流側端部を保持する。パッキンは、接続管の外周面に密着する。パッキンは、環状部と、この環状部の内周から径方向内方へ突出しているリップ部とを有する。スペーサの接続管差込み方向下流側端面は、環状部の接続管差込み方向上流側端部に接する。スペーサのこの端面には、接続管差込み方向下流側に向かって次第に窄まるテーパ面が形成されている。 Patent document 1 is disclosing the invention concerning a plug-in type pipe joint. The plug-in type pipe joint includes a joint body. The joint body has a receiving port at least at one end. The receiving port receives the end of the connecting pipe. A tapered surface is provided on the inner periphery of the receiving portion. The tapered surface gradually narrows toward the upstream side in the connecting pipe insertion direction. The joint body accommodates a retaining member, a holding member that holds the retaining member, an elastic member, an annular spacer, and a packing. The retaining member is housed inside the joint body. When the end of the connection pipe is inserted into the joint body, the retaining member is engaged with the outer peripheral surface of the connection pipe. Thereby, the retaining member prevents the connecting pipe from coming off from the joint body. The elastic member presses the retaining member together with the holding member toward the tapered surface. The spacer holds the downstream end of the elastic member in the connecting pipe insertion direction. The packing is in close contact with the outer peripheral surface of the connecting pipe. The packing includes an annular portion and a lip portion that protrudes radially inward from the inner periphery of the annular portion. The downstream end face of the spacer in the connecting pipe insertion direction is in contact with the upstream end of the annular part in the connecting pipe insertion direction. A tapered surface that gradually narrows toward the downstream side in the connecting tube insertion direction is formed on this end surface of the spacer.
特許文献1に開示された差込式管継手によれば、パッキンによるシール性能の向上を図れて水漏れ防止を全うできる。 According to the plug-in type pipe joint disclosed in Patent Document 1, it is possible to improve the sealing performance by packing and prevent water leakage.
多くの場合、特許文献1に開示された差込式管継手では、継手本体の中心軸に対して接続管の中心軸が傾いた状態でその接続管が継手本体に挿入されたとき、作業者はそのことに気づく。接続管がそのように挿入されたときは、継手本体の中心軸と接続管の中心軸とがほぼ平行となるようにその接続管が継手本体に挿入されたときに比べ、挿入の際に作業者が感じる抵抗が大きいためである。しかしながら、例えば手を無理に伸ばしているといった普段とは異なる姿勢で接続管を差込式管継手に挿入しなければならないとき、作業者は、普段との抵抗の違いを感じ取りにくい。普段感じている抵抗を基準とすることが難しいためである。抵抗の違いを感じ取りにくいので、継手本体の中心軸に対して接続管の中心軸が傾いた状態でその接続管が継手本体に挿入されても、作業者はそのことに気づきにくい。この他にも、作業者は、様々な理由により、継手本体の中心軸に対して接続管の中心軸が傾いた状態でその接続管が継手本体に挿入されたことに気づかないことがある。なお、以下の説明では、継手本体の中心軸に対して接続管の中心軸が傾いていることを「斜めに傾いた」と称する。 In many cases, in the plug-in type pipe joint disclosed in Patent Document 1, when the connection pipe is inserted into the joint body with the center axis of the connection pipe inclined with respect to the center axis of the joint body, Notice that. When the connecting pipe is inserted in such a way, compared to when the connecting pipe is inserted into the joint body so that the central axis of the joint body and the central axis of the connecting pipe are almost parallel, This is because the resistance felt by the person is large. However, when the connecting pipe has to be inserted into the plug-in fitting with a posture different from usual, for example, the hand is forcibly extended, it is difficult for the operator to feel the difference in resistance from usual. This is because it is difficult to use the resistance usually felt as a reference. Since it is difficult to sense the difference in resistance, even if the connecting pipe is inserted into the joint body in a state where the central axis of the connecting pipe is inclined with respect to the central axis of the joint body, it is difficult for the operator to notice that. In addition, for various reasons, the operator may not be aware that the connecting pipe has been inserted into the joint body with the central axis of the connecting pipe inclined with respect to the central axis of the joint body. In the following description, the fact that the central axis of the connecting pipe is inclined with respect to the central axis of the joint body is referred to as “inclined obliquely”.
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、接続管が斜めに傾いた姿勢で接続される可能性を低くできる差込式管継手を提供することにある。 The present invention has been made to solve such problems, and an object of the present invention is to provide a plug-in pipe joint that can reduce the possibility that the connecting pipe is connected in an obliquely inclined posture. It is to provide.
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、差込式管継手20は、継手本体30と、抜止部材34と、筒状の保持部材36と、抜落防止部材32と、パッキン44とを備える。継手本体30は、少なくとも一端部に受入口60を有する。受入口60は接続管100の端部を受け入れる。抜止部材34は、継手本体30の内部に収容される。抜止部材34は、継手本体30内に接続管100の端部が挿入されると接続管100の外周面に係合される。抜止部材34は、接続管100が継手本体30から抜けることを防止する。保持部材36は、継手本体30の内部に収容される。保持部材36を接続管100が貫通する。保持部材36は抜止部材34を保持する。抜落防止部材32は、継手本体30の内部のうち保持部材36より受入口60側に配置される。抜落防止部材32を接続管100が貫通する。抜落防止部材32は、保持部材36が継手本体30の中から抜け落ちることを防止する。パッキン44は、継手本体30の内部のうち受入口60からみて保持部材36より奥の位置に収容される。パッキン44を接続管100が貫通する。パッキン44は、接続管100の外周面に密着する。継手本体30の内部には、内周溝62、および、テーパ面64が形成されている。テーパ面64は受入口60に近づくにつれ窄まる。また、差込式管継手20は、弾性部材38と、支持部材40とをさらに備える。弾性部材38は、継手本体30の内部のうち受入口60からみて保持部材36より奥の位置に収容される。弾性部材38は、継手本体30の内部のテーパ面64に抜止部材34を押し付ける。支持部材40は、弾性部材38を支持する。支持部材40を接続管100が貫通する。保持部材36は、継手本体30の内部で抜止部材34を保持したまま移動可能となっている。抜落防止部材32のうち接続管100が貫通する部分の内径が、接続管100の外径より大きい。
In order to achieve the above object, according to an aspect of the present invention, the plug-in
上述した抜落防止部材32のうち接続管100が貫通する部分の内径が、支持部材40における接続管100の進入口450の直径以下であることが望ましい。
It is desirable that the inner diameter of the portion through which the
接続管100が抜落防止部材32と保持部材36とを順次貫通することにより、接続管100の傾きは矯正される。抜落防止部材32のうち接続管100が貫通する部分(貫通部分)の内径が、接続管100の外径より大きく、かつ、進入口450の直径以下であると、斜めに傾いた姿勢で継手本体30内に挿入されために保持部材36を貫通して進入口450の縁に突き当たった接続管100の先端が、支持部材40をそのまま押し続ける可能性は、上述した貫通部分の内径が進入口450の直径を超える場合よりも、低くなる。さらに、貫通部分の内径が進入口450の直径以下の場合、貫通部分の内径が進入口450の直径より大きい場合に比べ、接続管100の先端が支持部材40の進入口450の縁から外れて支持部材40の中を進む可能性が高くなる。その結果、接続管100が斜めに傾いた姿勢で継手本体30の内部に進入したとき、継手本体30の内部で抜止部材34を保持したまま移動可能であるゆえに保持部材36がこの接続管100の障壁とならないことがあっても、接続管100が斜めに傾いた姿勢で接続される可能性を低くできる。
The connecting
また、上述した抜落防止部材32は、環状部322と、突起324とを有していることが望ましい。この場合、環状部322を接続管100が貫通する。環状部322は、継手本体30の外部からみて剥き出しになっている。突起324は、継手本体30の内部の内周溝62に嵌まる。環状部322の内径が、接続管100の外径より大きく、かつ、進入口450の直径以下である。受入口60からみて継手本体30の奥へ向かう方向の突起324の幅が、受入口60からみて継手本体30の奥へ向かう方向の内周溝62の幅より小さい。
Further, it is desirable that the above-described
環状部322は、継手本体30の外部からみて剥き出しになっている。受入口60からみて継手本体30の奥へ向かう方向の突起324の幅が同じ方向における内周溝62の幅より小さい。このため、継手本体30の外部から環状部322を押すと、抜落防止部材32は受入口60からみて継手本体30の奥の方向へ移動する。抜落防止部材32が受入口60からみて継手本体30の奥の方向へ移動すると、抜落防止部材32に接触した保持部材36も弾性部材38の力に抗して同じ方向に移動する。保持部材36がそのように移動すると、抜止部材34はテーパ面64から離れる。抜止部材34がテーパ面64から離れると、接続管100の外周面との係合が解除される。その結果、接続管100が斜めに傾いた姿勢で接続される可能性を低くできるばかりでなく、接続管100を継手本体30から容易に引き抜くことができる。しかも、環状部322の内径が、接続管100の外径より大きく、かつ、進入口450の直径以下なので、保持部材36は、環状部322に遮られ、継手本体30から抜け落ちない。
The
本発明によれば、接続管が斜めに傾いた姿勢で接続される可能性を低くできる。 According to the present invention, it is possible to reduce the possibility that the connecting pipe is connected in an obliquely inclined posture.
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following description, the same parts are denoted by the same reference numerals. Their names and functions are also the same. Therefore, detailed description thereof will not be repeated.
[構造の説明]
図1に示すように、本発明の一実施例にかかる差込式管継手20は、継手本体30と、抜落防止部材32と、抜止部材34と、保持部材36と、弾性部材38と、支持部材40と、傷付き防止スリーブ42と、パッキン44とを備えている。
[Description of structure]
As shown in FIG. 1, the plug-in type pipe joint 20 according to one embodiment of the present invention includes a
継手本体30は、両端部が開口した筒形状を有する。継手本体30は、精密鋳造の手法などを用いて製造される。継手本体30は、耐食性および剛性に優れた物質を素材とすることが好ましい。耐食性および剛性に優れた物質の例は、JIS(Japanese Industrial Standards)に定められているSCS(Steel Casting Stainless)と、青銅材とである。
The
継手本体30は、受入口60と、内周溝62と、テーパ面64と、受入口側段部66と、差込前収容部68と、途中段部70と、差込後収容部72と、流路側段部74と、流路76と、接続用雄ねじ78とを備えている。
The
受入口60は、継手本体30の軸方向一端部に形成されている。受入口60には接続管100の端部が差し込まれる。内周溝62は、受入口60の奥に設けられている。内周溝62は、接続管100の端部が継手本体30の中に差し込まれたときその接続管100を取囲むように設けられている。受入口60から見て内周溝62の奥にはテーパ面64が設けられている。テーパ面64は、受入口60から遠ざかるにつれ広がる。言い換えると、テーパ面64は、受入口60に近づくにつれ窄まる。受入口側段部66は受入口60から見てテーパ面64の奥に設けられている段差である。差込前収容部68は受入口60から見て受入口側段部66の奥に設けられている。接続管100の端部が継手本体30内に差し込まれる前、差込前収容部68には、支持部材40と、傷付き防止スリーブ42と、パッキン44とが収容されている。途中段部70は差込前収容部68と差込後収容部72との境界に設けられる段差である。差込後収容部72は受入口60から見て途中段部70の奥に設けられている。差込後収容部72の内径は差込前収容部68の内径よりも小さい。接続管100の端部が継手本体30内に差し込まれた後、差込後収容部72には、傷付き防止スリーブ42が収容される。流路側段部74は差込後収容部72と流路76との境界に設けられる段差である。流路76は、受入口60から見て流路側段部74の奥に設けられている。流路76は、差込後収容部72より内径が小さい。接続用雄ねじ78は、継手本体30のうち流路76と同じ側の軸方向一端部の外周面に形成されている。
The receiving
図1と図2とを参照しつつ、抜落防止部材32について説明する。抜落防止部材32は、保持部材36が継手本体30から抜出ることを防止するための部材である。抜落防止部材32はオーステナイト系ステンレス鋼(たとえばJISに定められているSUS304)などで形成することができる。図1から明らかなように、抜落防止部材32は保持部材36より受入口60側に配置されている。抜落防止部材32を継手本体30内に収容するには、受入口60から抜落防止部材32を押込む。これにより抜落防止部材32が弾性変形して、継手本体30内に入る。
The
抜落防止部材32は、筒形部320と、環状部322と、突起324とを有する。図1に示すように、筒形部320には、保持部材36の一端が嵌まる。また、筒形部320を接続管100が貫通する。環状部322は筒形部320の内周面から張出すように設けられる。接続管100は環状部322も貫通する。図1に示すように、環状部322は、継手本体30の外部からみて剥き出しになっている。環状部322の内径は、接続管100の外径より大きく、かつ、支持部材40における進入口450(図1参照)の直径以下であることが好ましい。なお、本実施例では、進入口450の縁に面取りが施されている場合、進入口450の直径とは、その面取りされた縁のうちもっとも内径が大きい部分を意味する。進入口450に面取りが施されていない場合、進入口450の直径は、支持部材40の内径に等しくなる。ちなみに、本実施例についてより正確に述べると、環状部322の内径は進入口450の直径に等しい。突起324は、環状部322とは反対側である筒形部320の一端に設けられている。突起324は、筒形部320の外周面から張出している。突起324は継手本体30の内周溝62に嵌まる。突起324が内周溝62に嵌まった状態で筒形部320内へ進入した保持部材36が環状部322に突当たることにより、保持部材36が継手本体30から抜落ちることが防止される。なお、図1から明らかなように、本実施例の場合、受入口60から継手本体30の奥へ向かう方向の突起324の幅が、受入口60から継手本体30の奥へ向かう方向の内周溝62の幅より小さい。これにより、抜落防止部材32は受入口60から継手本体30の奥へ向かう方向に移動することができる。
The
図1を参照しつつ、抜止部材34について説明する。抜止部材34は、継手本体30の内部に収容される。抜止部材34の素材は、接続管100より硬質の素材である。例えば、接続管100がオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)であれば、抜止部材34の素材をマルテンサイト系ステンレス鋼(たとえばJISに定められているSUS420)とすればよい。抜止部材34のうち接続管100に対向する側面には複数(図示例では2個)の歯340が形成されている。抜止部材34が継手本体30のテーパ面64に押し付けられると同時に歯340が接続管100の外周面に食込むことで、継手本体30から接続管100が抜けることが防止される。
The retaining
図3を参照しつつ、保持部材36について説明する。図3に示すように、本実施例にかかる保持部材36は筒状である。本実施例にかかる保持部材36の中央部分(後述する保持孔360が設けられている部分)は太くなっている。保持部材36は継手本体30の内部に収容される。保持部材36は上述した抜止部材34を保持する。また、接続管100はこの保持部材36を貫通する。保持部材36は、架橋ポリエチレンとPPS(ポリフェニレンサルファイド)とをはじめとするエンジニアリングプラスチックで形成される。後者は優れた耐熱性を有しているので、保持部材36の素材として好ましい。保持部材36は、複数個の保持孔360を円周方向に所定間隔おきに有している。本実施例の場合、保持孔360の数は6個である。各保持孔360に上述した抜止部材34が1つずつ嵌込まれる。
The holding
再び図1を参照しつつ、弾性部材38について説明する。弾性部材38は抜止部材34を保持部材36ごと継手本体30内のテーパ面64に向かって押付ける。本実施例における弾性部材38についてより具体的に説明するならば、弾性部材38は圧縮コイルバネによって実現される。弾性部材38として圧縮コイルバネを使用する場合は、この部材を例えばオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)で形成することができる。弾性部材38のうち受入口60側の端部は保持部材36のうち流路76側の段部362に引掛かる。弾性部材38のうち流路76側の端部は支持部材40に引掛かる。
The
支持部材40は、パッキン44に隣接するよう配置される。支持部材40の断面はL字形をしている。支持部材40は、段部400を有している。上述した弾性部材38の流路76側の端部は、この段部400に引掛かる。支持部材40は、弾性部材38を支持する。支持部材40の中を接続管100が貫通する。接続管100は、進入口450から、支持部材40の中に入る。
The
図4を参照しつつ、傷付き防止スリーブ42について説明する。傷付き防止スリーブ42は、プラスチックまたは金属で形成される。この場合のプラスチックの例には、ポリプロピレンがある。傷付き防止スリーブ42の内径は、接続管100の内径以下である。傷付き防止スリーブ42は、パッキン保持筒部420と、薄肉の管端受け筒形部422とを有する。パッキン保持筒部420の外径は、継手本体30の差込後収容部72の内径よりも小さい。管端受け筒形部422は、パッキン保持筒部420に一体に連なっている。管端受け筒形部422の内径は、接続管100の外径よりも大きく形成されている。これにより、管端受け筒形部422を接続管100の末端の外側に嵌めることができる。パッキン保持筒部420の内周面と管端受け筒形部422の内周面との間には段部424が形成されている。段部424には、接続管100の末端が当たる。パッキン保持筒部420の外周には、断面V形状の凹溝430が形成されている。凹溝430にはパッキン44の一部が嵌まり込む。管端受け筒形部422の後端部432はラッパ状に形成されている。これにより接続管100の差込み時に接続管100の末端が管端受け筒形部422の後端部432に引っ掛かることなくスムーズに差し込まれるようになっている。管端受け筒形部422にはスリット434を円周方向に所定間隔おきに設けている。
The
再び図1を参照しつつ、パッキン44について説明する。パッキン44は、ゴム製パッキンなどを素材とすることにより弾性変形自在に形成される。そして、図1に示すように、パッキン44は、筒形部440と環状のリップ部442とを有する。リップ部442は筒形部440の内周から筒形部440の中心方向へ張出している。リップ部442は弾性変形自在である。リップ部442に荷重がかかっていないとき、その内径は接続管100の外径よりも小さい。このパッキン44は継手本体30の差込前収容部68内に配置される。
The packing 44 will be described with reference to FIG. 1 again. The packing 44 is formed to be elastically deformable by using a rubber packing or the like as a material. As shown in FIG. 1, the packing 44 has a
[接続手順の説明]
次に、上述した差込式管継手20による接続管100の接続手順を図5と図6とを参照しつつ説明する。
[Description of connection procedure]
Next, the connection procedure of the
先ず、作業者は、継手本体30の受入口60に接続管100を挿入し、抜落防止部材32を貫通させる。図5は、接続管100の先端部が傷付き防止スリーブ42の近くにまで達している状況を示している。作業者が接続管100を差込んだことにより接続管100が管端受け筒形部422内に入った後、作業者が接続管100をさらに押込むと、接続管100の先端は、傷付き防止スリーブ42内の段部424に接触する。この接続管100の押込みに伴い抜止部材34は継手本体30の内奥方向に移動する。本実施例に言う「内奥方向」とは、受入口60から流路76へ向かう方向である。抜止部材34の移動中、歯340は接続管100の外周面に接触する。この状態で接続管100を引き抜く方向に外力が加わったとしても、抜止部材34がテーパ面64に接触し、かつ、歯340が接続管100の外周面に食込むので、接続管100は抜けない。
First, the operator inserts the
この接続管100の差込み時にはパッキン44と接続管100の末端との間に傷付き防止スリーブ42が介在している。この状態においては、接続管100の末端の端面はパッキン44と非接触の状態である。そのため、接続管100の末端の端面に外側のエッジが生じていてもその外側のエッジでパッキン44が傷付けられることはない。したがって、パッキン44の損傷による水漏れは生じない。
When the connecting
作業者が接続管100を更に深く差込むと、接続管100は、傷付き防止スリーブ42をパッキン44よりも継手本体30の内奥方向に押込む。これにより、傷付き防止スリーブ42のパッキン保持筒部420は、継手本体30内の流路側段部74に接触する。この過程において、傷付き防止スリーブ42は、パッキン44のリップ部442を継手本体30内奥方向に変形させながら移動する。その移動の結果、傷付き防止スリーブ42はパッキン44から外れる。図6に示すような、接続管100の差込みが完了した状態では、パッキン44のリップ部442は接続管100の外周面に密着している。これにより接続管100の外周面と継手本体30の差込前収容部68との間を密封シールする状態が得られる。さらに、抜止部材34の歯340が接続管100の外周面に食込んだ抜止め状態が得られる。
When the operator inserts the
接続管100の差込み完了後、その接続管100を抜き出し方向に引っ張ると、抜止部材34の外周部がテーパ面64の窄まり側にあたる。抜止部材34が接続管100と同行するためである。そうすると抜止部材34が窄まる。抜止部材34が窄まると歯340が接続管100の外周面へ係合される。これにより接続管100が継手本体30から抜けることを防止できる。
After the
[本実施例にかかる差込式管継手の効果の説明]
接続管100を斜めに傾けつつこれを継手本体30内に挿入するとする。上述したとおり、本実施例にかかる環状部322の内径は支持部材40の進入口450の直径に等しい。このため、ほんの少し接続管100が傾いても、その接続管100の先端は、進入口450の縁に突き当たるので、進入口450の縁から外れない限り、それ以上継手本体30の内奥方向に進まない。そのため、差込式管継手20との接続が完了した時点で、継手本体30の中心軸に対する接続管100の中心軸の傾きはかなり小さくなっている。
[Description of the effect of the plug-in type pipe joint according to this embodiment]
It is assumed that the connecting
さらに、本実施例の場合、筒形部320には保持部材36の一端が嵌まる。筒形部320は継手本体30の内周面に支持されている。これにより、継手本体30の中心軸と保持部材36の中心軸とが斜めに交差するような保持部材36の動きは筒形部320によって制限される。接続管100は環状部322に続いて保持部材36を貫通するので、保持部材36の動きが制限されることにより、継手本体30の中心軸に対して傾くような接続管100の動きも制限されることとなる。その結果、本実施例にかかる差込式管継手20は、接続管100が斜めに傾いた姿勢でこれが継手本体30に接続される可能性を低くできる。
Furthermore, in the case of the present embodiment, one end of the holding
また、環状部322が継手本体30の外部からみて剥き出しになっており、かつ、抜止部材34と保持部材36と抜落防止部材32とが受入口60からみて継手本体30の奥の方向へ移動できる。これにより、抜止部材34をテーパ面64から離し、接続管100の外周面と抜止部材34との係合を解除できる。係合を解除できるので、継手本体30から接続管100を容易に抜取ることができる。
Further, the
[変形例の説明]
今回開示された実施形態はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施形態に基づいて制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよいのはもちろんである。
[Description of modification]
The embodiments disclosed herein are illustrative in all respects. The scope of the present invention is not limited based on the above-described embodiment, and various design changes may be made without departing from the spirit of the present invention.
例えば、上記実施例では、継手本体30の一方の側に接続用雄ねじ78を形成した差込式管継手20について記述したが、本発明はこれに限られない。例えば、左右対称のソケット形差込式管継手、および、エルボ型差込式管継手にも本発明が適用できることは勿論である。また、接続管100は、ステンレス鋼管等の金属管に限られない。接続管100は、塩化ビニールその他の合成樹脂製の接続管にも適用することができる。
For example, in the said Example, although the plug-in type pipe joint 20 which formed the
また、上述した内周溝62とテーパ面64とは、一体となっていてもよい。図7は、そのような継手本体130の断面を示す拡大図である。この継手本体130は、内周溝162とテーパ面164とが一体となっている。
Further, the inner
また、抜落防止部材の構造は上述したものに限定されない。図8は、上述した抜落防止部材32とは異なる構造の抜落防止部材33を示す斜視図である。この抜落防止部材33は、筒形部330と、環状部332と、突起334とを有する。筒形部330から突起334へわたってスリット336が設けられている。これにより、継手本体30の内部に抜落防止部材33を挿入することが容易となる。
Further, the structure of the dropout prevention member is not limited to the above-described one. FIG. 8 is a perspective view showing a
図9は、抜落防止部材32および抜落防止部材33とは異なる構造の抜落防止部材35を示す斜視図である。この抜落防止部材35には、筒形部320から突起324へわたり切欠き326が設けられている。その他の点は抜落防止部材32と同様である。切欠き326が設けられていることにより、継手本体30の内部に抜落防止部材35を挿入することが容易となる。
FIG. 9 is a perspective view showing a
また、抜落防止部材は、真ん中に丸い孔があいた円板であってもよい。この場合、その真ん中の孔の内径は接続管100の外径より大きく、かつ、支持部材40における進入口450の直径以下であることが好ましい。さらに、その真ん中の孔の縁の一部が切欠かれていることが望ましい。その切欠かれた部分を工具進入路とすることができるためである。
Further, the drop-off preventing member may be a disc having a round hole in the middle. In this case, the inner diameter of the middle hole is preferably larger than the outer diameter of the
また、環状部322は、継手本体30の端から継手本体30の外へ突き出ていなくてもよい。環状部322は、継手本体30の外部からみて剥き出しすなわち継手本体30の外部から人の目で見えるようになっておればよい。そのため、たとえば、環状部322は、継手本体30の中に入っているが受入口60から継手本体30の中を覗けば人の目で見えるというものであってもよい。
The
20 差込式管継手
30,130 継手本体
32,33,35 抜落防止部材
34 抜止部材
36 保持部材
38 弾性部材
40 支持部材
42 防止スリーブ
44 パッキン
60 受入口
62,162 内周溝
64,164 テーパ面
66 受入口側段部
68 差込前収容部
70 途中段部
72 差込後収容部
74 流路側段部
76 流路
100 接続管
320,330,422,440 筒形部
322,332 環状部
324,334 突起
326 切欠き
336,434 スリット
340 歯
360 保持孔
362,400,424 段部
420 パッキン保持筒部
430 凹溝
432 後端部
442 リップ部
450 進入口
20 Plug-in type pipe joints 30 and 130 Joint
Claims (3)
前記継手本体の内部に収容され、前記継手本体内に前記接続管の端部が挿入されると前記接続管の外周面に係合され、かつ、前記接続管が前記継手本体から抜けることを防止する抜止部材と、
前記継手本体の内部に収容され、前記接続管が貫通し、かつ、前記抜止部材を保持する筒状の保持部材と、
前記継手本体の内部のうち前記保持部材より前記受入口側に配置され、前記接続管が貫通し、かつ、前記保持部材が前記継手本体の中から抜け落ちることを防止する抜落防止部材と、
前記継手本体の内部のうち前記受入口からみて前記保持部材より奥の位置に収容され、前記接続管が貫通し、かつ、前記接続管の外周面に密着するパッキンとを備え、
前記継手本体の内部には、内周溝、および、テーパ面が形成されており、
前記テーパ面は前記受入口に近づくにつれ窄まり、
前記差込式管継手が、
前記継手本体の内部のうち前記受入口からみて前記保持部材より奥の位置に収容され、前記継手本体の内部のテーパ面に前記抜止部材を押し付ける弾性部材と、
前記弾性部材を支持し、かつ、前記接続管が貫通する支持部材とをさらに備え、
前記保持部材が、前記継手本体の内部で前記抜止部材を保持したまま移動可能となっている差込式管継手において、
前記抜落防止部材のうち前記接続管が貫通する部分の内径が、前記接続管の外径より大きいことを特徴とする、差込式管継手。 A joint body having a receiving port for receiving the end of the connecting pipe at least at one end;
It is housed inside the joint body, and when the end of the connection pipe is inserted into the joint body, it is engaged with the outer peripheral surface of the connection pipe, and the connection pipe is prevented from coming off from the joint body. A retaining member to be
A cylindrical holding member that is housed inside the joint body, penetrates the connecting pipe, and holds the retaining member;
A drop-out preventing member that is disposed on the receiving side from the holding member in the inside of the joint body, the connection pipe penetrates, and the holding member is prevented from falling out of the joint body.
A packing housed in a position deeper than the holding member as seen from the receiving port inside the joint body, the connecting pipe penetrating therethrough, and tightly contacting an outer peripheral surface of the connecting pipe;
An inner circumferential groove and a tapered surface are formed inside the joint body,
The tapered surface narrows as it approaches the receiving port,
The plug-in fitting is
An elastic member that is housed in a position deeper than the holding member when viewed from the receiving port inside the joint body, and that presses the retaining member against a tapered surface inside the joint body;
A support member that supports the elastic member and through which the connecting pipe passes,
In the plug-in type pipe joint in which the holding member is movable while holding the retaining member inside the joint body,
The plug-in type pipe joint, wherein an inner diameter of a part through which the connection pipe penetrates is larger than an outer diameter of the connection pipe.
前記接続管が貫通し、かつ、前記継手本体の外部からみて剥き出しになっている環状部と、
前記継手本体の内部の前記内周溝に嵌まる突起とを有しており、
前記環状部の内径が、前記接続管の外径より大きく、かつ、前記進入口の直径以下であり、
前記受入口からみて前記継手本体の奥へ向かう方向の前記突起の幅が、前記受入口からみて前記継手本体の奥へ向かう方向の前記内周溝の幅より小さいことを特徴とする、請求項2に記載の差込式管継手。 The drop prevention member is
An annular portion that penetrates the connecting pipe and is exposed when viewed from the outside of the joint body; and
A projection that fits into the inner circumferential groove inside the joint body;
An inner diameter of the annular portion is larger than an outer diameter of the connecting pipe and not more than a diameter of the entrance;
The width of the projection in the direction toward the back of the joint body as viewed from the receiving port is smaller than the width of the inner circumferential groove in the direction toward the back of the joint body as viewed from the receiving port. 2. Plug-in type pipe joint according to 2.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010190363A JP2012047270A (en) | 2010-08-27 | 2010-08-27 | Insertion type pipe joint |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010190363A JP2012047270A (en) | 2010-08-27 | 2010-08-27 | Insertion type pipe joint |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012047270A true JP2012047270A (en) | 2012-03-08 |
Family
ID=45902375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010190363A Pending JP2012047270A (en) | 2010-08-27 | 2010-08-27 | Insertion type pipe joint |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012047270A (en) |
-
2010
- 2010-08-27 JP JP2010190363A patent/JP2012047270A/en active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5179269B2 (en) | One-touch fitting for resin pipe | |
KR100366129B1 (en) | The pipe coupler | |
JP5322679B2 (en) | Insert member and joint used for joint | |
JP4977527B2 (en) | Fitting | |
JP5581079B2 (en) | Pipe fitting | |
JP5111212B2 (en) | Water pipe connector | |
JP5461955B2 (en) | Fitting | |
JP2014190522A (en) | Pipe joint, seal ring for pipe joint and method for connecting pipe joint to pipe | |
JP5472706B2 (en) | Pipe fitting | |
JP2012047270A (en) | Insertion type pipe joint | |
JP4227081B2 (en) | Pipe fitting | |
JP5401063B2 (en) | Plug-in fittings | |
JP2006183764A (en) | Joint | |
JP2012031947A (en) | Insertion type pipe joint | |
JP7400288B2 (en) | How to remove pipe fittings and pipes | |
JP2013221586A (en) | Pipe joint | |
JP2012047271A (en) | Insertion type pipe joint | |
JP5613473B2 (en) | Fitting and insertion guide | |
JP5597462B2 (en) | Fitting and insertion guide | |
JP5033509B2 (en) | Plug-in fittings | |
JP2019019895A (en) | Pipe joint | |
JP4972422B2 (en) | Pipe fitting | |
JP4982202B2 (en) | Pipe fitting | |
JP4982201B2 (en) | Pipe fitting | |
KR200473400Y1 (en) | Apparatus for connecting a pipe and a connecting pipe |