JP2011213676A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents
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Abstract
pHが2.0〜5.5の酸性領域において、みずみずしく、とろみのある感触を持ち、経時安定性に優れる水中油型乳化組成物を提供すること。
【解決手段】
成分(a):アクリル酸又はメタアクリル酸と、アクリル酸アルキルエステル又はメタアクリル酸アルキルエステルと、エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物と、が少なくとも結合した共重合体からなり、電解質を含有させた場合に増粘性を発揮する水溶性高分子と、成分(b):水溶性薬剤、を含有し、pHが2.0〜5.5であることを特徴とする水中油型乳化組成物。
【選択図】なし
Description
このような、pHが2.0〜5.5の酸性領域下において適度な粘度を付与するために、カルボキシビニルポリマーに塩基性アミノ酸及びアルカリ金属水酸化物を組み合わせた弱酸性ゲル状化粧料(特許文献1)や、2種類の層状ケイ酸塩粘土鉱物を含有した弱酸性乳化組成物(特許文献2)などがある。
前記のように、pHが2.0〜5.5の酸性領域における水中油型乳化組成物に関する研究開発は進みつつあるが、使用時のみずみずしさや、とろみのある感触、経時安定性に関しては、改善が期待されているのが現状である。
本発明に係る水中油型乳化組成物に用いることができる水溶性高分子(a)は、(a−1)アクリル酸又はメタアクリル酸と、(a−2)アクリル酸アルキルエステル又はメタアクリル酸アルキルエステルと、(a−3)エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物と、が少なくとも結合した共重合体からなり、電解質を含有させた場合に増粘性を発揮する水溶性高分子である。pHが2.0〜5.5の酸性領域においても、みずみずしく、とろみのある感触を持ち、経時安定性に優れるものである。
アクリル酸又はメタアクリル酸(以下、「(メタ)アクリル酸」と称する。)の水溶性高分子(a)における構成比は、水溶性高分子(a)の特性を損なわない限り特に限定されず、自由に設定することができる。本発明では特に、95.42〜97.48%が好ましく、95.47〜97.46%がより好ましく、95.97〜96.94%が更に好ましい。(メタ)アクリル酸の水溶性高分子(a)における構成比が95.42%未満の場合、本発明の水中油型乳化組成物を調製した際に、低濃度の電解質存在下における粘度が著しく高くなり、所定の電解質濃度における粘度変化率が大きくなってしまい、使用しづらくなる場合がある。逆に、(メタ)アクリル酸の水溶性高分子(a)における構成比が97.48%を超える場合、本発明の水中油型乳化組成物を調製した際に、電解質存在下で充分な粘度が得られず、温度及び電解質濃度による粘度変化率が大きくて使用しづらくなる場合があるからである。
アクリル酸アルキルエステル又はメタアクリル酸アルキルエステル(以下「(メタ)アクリル酸アルキルエステル」と称する。)の種類は、水溶性高分子(a)の特性を損なわなければ特に限定されないが、本発明においては、アルキル基の炭素数が、18以上24以下であることが好ましい。アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルとは、(メタ)アクリル酸と、アルキル基の炭素数が18〜24である高級アルコールとのエステルをいい、例えば、(メタ)アクリル酸とステアリルアルコールとのエステル、(メタ)アクリル酸とエイコサノールとのエステル、(メタ)アクリル酸とベヘニルアルコールとのエステル及び(メタ)アクリル酸とテトラコサノールとのエステル等を挙げることができる。これらは単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物の種類は、水溶性高分子(a)の特性を損なわなければ特に限定されないが、本発明においては、例えば、エチレン性不飽和基がアリル基である化合物を好適に用いることができる。具体的には、ペンタエリトリトールジアリルエーテル、ペンタエリトリトールトリアリルエーテル、及びペンタエリトリトールテトラアリルエーテル等のペンタエリトリトールアリルエーテルや、ジエチレングリコールジアリルエーテル、ポリエチレングリコールジアリルエーテル並びにポリアリルサッカロースが特に好ましい。なお、これらエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を併用してもよい。
本発明に用いられる成分(b)の水溶性薬剤は、前記成分(a)の水溶性高分子の粘度を増加させる。成分(b)を含有することで、成分(a)の水溶性高分子の膨潤性をコントロールし、前記アルキル基どうしの相互作用が増大するため、ゲル構造の形成に貢献する。
本発明に用いられる成分(c)の油性成分は、エモリエント効果に優れ、含有することで、使用後の肌を柔らかくすることができる。成分(c)は通常皮膚外用剤に使用される原料であれば特に限定されず、用いることができる。例えば、動物油、植物油、合成油等の起源や、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、高級アルコール類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類、親油性界面活性剤類、油溶性紫外線吸収剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の植物油類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ、モクロウ等のロウ類、モンタンワックス、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類、モノステアリン酸グリセリル、トリステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン等の親油性界面活性剤類、パラアミノ安息香酸エチル、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等の油溶性紫外線吸収剤類等が挙げられる。これらの油剤は必要に応じて一種、又は二種以上を用いることができる。
本発明の水中油型乳化組成物の用途は、水中油型乳化組成物をそのまま使用することも可能であり、また、水中油型乳化組成物を好ましくは1〜95%の範囲で用いて、これに他の成分を配合して皮膚外用剤とすることもできる。
本発明に係る水中油型乳化組成物は、pHが2.0〜5.5の酸性領域において、みずみずしく、とろみのある感触を持ち、経時安定性に優れる皮膚外用剤に好適に用いることができる。用いることができる皮膚外用剤の種類は特に限定されず、あらゆる種類の皮膚外用剤を自由に選択して、含有させることができる。例えば、医薬品や医薬部外品、ローション、乳液、クリーム、美容液などのスキンケア化粧料、ファンデーション、コンシーラー、化粧下地、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナーなどのメイクアップ化粧料、日焼け止め化粧料などに含有させることができる。
攪拌機、温度計、窒素吹き込み管及び冷却管を備えた500mL容の四つ口フラスコに、アクリル酸45g(0.625モル)、アルキル基の炭素数が18〜24である(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしてのブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製:メタクリル酸ステアリルが10〜20質量部、メタクリル酸エイコサニルが10〜20質量部、メタクリル酸ベヘニルが59〜80質量部及びメタクリル酸テトラコサニルの含有量が1質量部以下の混合物)1.35g、ペンタエリトリトールアリルエーテル0.05g、ノルマルヘキサン150g及び2,2’−アゾビスメチルイソブチレート0.081g(0.00035モル)を仕込んだ。引き続き、均一に攪拌、混合した後、反応容器の上部空間、原料及び溶媒中に存在している酸素を除去するために、溶液中に窒素ガスを吹き込んだ。次いで、窒素雰囲気下、60〜65℃に保持して4時間反応させた。反応終了後、生成したスラリーを90℃に加熱して、ノルマルヘキサンを留去し、さらに、110℃、10mmHgにて8時間減圧乾燥することにより、白色微粉末状の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体43gを得た。
合成例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.58gに変更した以外は、実施例1と同様にして、白色微粉末状の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体44gを得た。
合成例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.80gに変更した以外は、実施例1と同様にして、白色微粉末状の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体45gを得た。
合成例1において、ペンタエリトリトールアリルエーテルの使用量を0.07gに変更した以外は、実施例1と同様にして、白色微粉末状の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体43gを得た。
合成例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.58g、ペンタエリトリトールアリルエーテルの使用量を0.07gに変更した以外は、実施例1と同様にして、白色微粉末状の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体44gを得た。
合成例1において、ペンタエリトリトールアリルエーテルの使用量を0.09gに変更した以外は、実施例1と同様にして、白色微粉末状の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体42gを得た。
合成例1において、ブレンマーVMA70(日本油脂株式会社製)の使用量を1.80g、ペンタエリトリトールアリルエーテルの使用量を0.09gに変更した以外は、実施例1と同様にして、白色微粉末状の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体44gを得た。
合成例1において、ペンタエリトリトールアリルエーテルの使用量を0.14gに変更した以外は、実施例1と同様にして、白色微粉末状の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体43gを得た。
表1〜3に示す水中油型乳化組成物を以下に示す調製方法により調製した。まず、水溶性高分子(a)と、1,3−ブチレングリコール、精製水とを、80℃にて均一に混合溶解した。次に、クエン酸、クエン酸ナトリウム、または乳酸、及び水酸化ナトリウムを加えて、均一に混合溶解させ、15℃まで冷却した。実施例10〜17に関しては、水添レシチンと油性成分を70℃に加熱したものに、前記水溶液を70℃にて添加し、乳化させることで実施例1〜17に係る水中油型乳化組成物を調製した。
表4に示す水中油型乳化組成物を以下に示す調製方法により調製した。まず、水溶性高分子(a)の代わりに、比較例1〜3については市販のアクリル酸アクリル酸アルキル共重合体(商品名:ペミュレンTR−2 NOVEON社製)と、比較例4〜6については市販のアクリル酸アクリル酸アルキル共重合体(商品名:カーボポール1342 LUBRIZOL ADVANCED MATERIALS A社製)とに、1,3−ブチレングリコール、精製水を、80℃にて均一に混合溶解した。次に、クエン酸、クエン酸ナトリウム、及び水酸化ナトリウムを加えて、均一に混合溶解させ、15℃まで冷却することで、比較例1〜6に係る水中油型乳化組成物を調製した。
*2:カーボポール1342(LUBRIZOL ADVANCED MATERIALS A社製)
*3:ニッコール レシノール S−10(日光ケミカルズ社製)
前記で調製した実施例1〜17、比較例1〜6に係る水中油型乳化組成物について、化粧料評価専門パネル20名の官能評価試験により、i)塗布時のみずみずしい使用感、ii)塗布時のとろみのある使用感、iii)後肌の柔軟性の3項目に関し、下記に示す評価基準に従って比較評価した。
(点数):(評価基準)
4:非常にみずみずしい使用感であった
3:みずみずしい使用感であった
2:あまりみずみずしい使用感ではなかった
1:みずみずしい使用感ではなかった
(点数):(評価基準)
4:非常にとろみのある使用感であった。
3:とろみのある使用感であった。
2:あまりとろみのある使用感ではなかった。
1:とろみのある使用感ではなかった。
(点数):(評価基準)
4:非常に柔らかくなった。
3:柔らかくなった。
2:あまり柔らかくならなかった。
1:柔らかくならなかった。
経時安定性評価である、iv)、v)に関しては、水中油型乳化組成物をそれぞれ5℃、25℃の恒温層に1ヶ月間保存したものを評価した。
(点数):(評価基準)
4:全く分離・排液が見られなかった。
3:わずかに分離・排液が見られた。
2:分離・排液が見られた。
1:分離・排液が著しかった。
(点数):(評価基準)
4:高分子の凝集・沈殿が全く見られなかった。
3:高分子の凝集・沈殿がわずかに見られた。
2:高分子の凝集・沈殿が見られた。
1:高分子の凝集・沈殿が著しかった。
(判定):(合計点数)
AA:75点以上
A:70点以上74点以下
B:60点以上69点以下
C:40点以上59点以下
D:30点以上39点以下
E:29点以下
pH値:25℃にて、ガラス電極のpHメーター(HORIBA社製)を用いて測定した。
粘度値:30℃にて24時間保管し、B型回転粘度計(芝浦システム株式会社)を用いて、3号ローターで6回転、1分後の粘度値を測定した。
表1〜4に示す通り、実施例1〜17に係る水中油型乳化組成物については、i)塗布時のみずみずしい使用感、ii)塗布時のとろみのある使用感、iii)後肌の柔軟性、iv)分離・排液、v)高分子の凝集・沈殿の全ての評価項目において、B評価以上の結果を示し、良好なものであった。
特に、水溶性高分子(a)を0.2〜1.0%含有する実際例2〜6、更にそこへ油性成分(c)を0.01〜10.0%含有する実施例11〜13、15は、全ての項目においてA評価以上の結果を示していた。その中でも成分(c)を0.1〜5.0%含有する実施例12、15は全てAA評価と非常に優れた結果を示していた。
この結果から、本発明に係る水中油型乳化組成物中の水溶性高分子(a)の好適な含有量は、0.2〜1.0%であり、また、油性成分(c)の好適な含有量は、0.1〜5.0%であることが分かった。
(成分) (%)
1.合成例1記載の水溶性高分子(a) 0.2
2.アスコルビン酸2−グルコシド 2.0
3.クエン酸 適量
4.リン酸一水素ナトリウム 適量
5.精製水 残量
6.エタノール 8.0
7.ポリオキシエチレン(30モル)ポリオキシプロピレン(6モル)
デシルテトラデシルエーテル 0.3
8.防腐剤 適量
9.香料 適量
成分1〜6に成分7〜9を加え、均一に攪拌し、可溶化を行い、pHが4.0の化粧水を得た。
実施例18の化粧水は、みずみずしく、とろみのある感触を持ち、経時安定性に優れるものであった。
(成分) (%)
1.モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン 1.0
2.テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(40モル)ソルビトール 1.5
3.親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
4.ステアリン酸 0.5
5.ベヘニルアルコール 1.5
6.スクワラン 5.0
7.2−エチルヘキサン酸セチル 5.0
8.ジメチルポリシロキサン 100mm2/s(25℃) 0.5
9.合成例2記載の水溶性高分子(a) 0.2
10.キサンタンガム 0.1
11.乳酸ソーダ 1.0
12.水酸化ナトリウム 適量
13.クエン酸 適量
14.リン酸一水素ナトリウム 適量
15.1,3−ブチレングリコール 7.0
16.防腐剤 適量
17.精製水 残量
成分1〜8及び成分9〜17をそれぞれ80℃に加温し、攪拌しながら乳化した。続いて、攪拌しながら冷却し、pHが4.5の乳液を得た。
実施例19の乳液は、みずみずしく、とろみのある感触を持ち、後肌の柔軟性や経時安定性に優れるものであった。
(成分) (%)
1.合成例3記載の水溶性高分子(a) 0.2
2.リン酸アスコルビン酸マグネシウム 3.0
3.水酸化ナトリウム 適量
4.クエン酸 適量
5.エデト酸4ナトリウム 0.1
6.1,3−ブチレングリコール 7.0
7.グリセリン 8.0
8.精製水 残量
9.美容成分 適量
10.防腐剤 適量
11.エタノール 5.0
成分1〜11を常温にて混合溶解し、攪拌し、pHが4.8の美容液を得た。
実施例20の美容液は、みずみずしく、とろみのある感触を持ち、経時安定性に優れるものであった。
(成分) (%)
1.ペンタオレイン酸デカグリセリル 3.0
2.ミツロウ 2.0
3.セタノール 2.0
4.スクワラン 5.0
5.トリー2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
6.ジメチルポリシロキサン 0.5
7.グリセリン 5.0
8.アスコルビン酸2−グルコシド 2.0
9.クエン酸 適量
10.クエン酸ナトリウム 適量
11.エデト酸4ナトリウム 0.05
12.合成例4記載の水溶性高分子(a) 0.15
13.水酸化ナトリウム 適量
14.防腐剤 適量
15.精製水 残量
成分1〜6及び成分7〜15をそれぞれ80℃に加温し、攪拌しながら乳化した。続いて、攪拌しながら冷却し、pHが3.5のクリームを得た。
実施例21のクリームは、みずみずしく、とろみのある感触を持ち、後肌の柔軟性や経時安定性に優れるものであった。
(成分) (%)
1.ポリオキシエチレン(20モル)ポリオキシプロピレン(4モル)
セチルエーテル 0.8
2.モノステアリン酸ジグリセリル 0.2
3.トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
4.メドウホーム油 1.0
5.グリセリン 5.0
6.1,3−ブチレングリコール 3.0
7.合成例5記載の水溶性高分子(a) 0.5
8.水酸化ナトリウム 適量
9.ヒドロキシエチルセルロース 0.3
10.アスコルビン酸2−グルコシド 2.0
11.防腐剤 適量
12.精製水 残量
成分1〜4及び成分5〜12をそれぞれ80℃に加温し、攪拌しながら乳化した。続いて、攪拌しながら冷却し、pHが3.0のクリームパックを得た。
実施例22のクリームパックは、みずみずしく、とろみのある感触を持ち、後肌の柔軟性や経時安定性に優れるものであった。
(成分) (%)
1.ポリオキシエチレン(20モル)セチルエーテル 2.0
2.親油型モノステアリン酸グリセリル 4.0
3.セタノール 2.0
4.白色ワセリン 6.0
5.スクワラン 30.0
6.トリー2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0
7.メチルポリシロキサン 100mm2/s(25℃) 0.5
8.合成例6記載の水溶性高分子(a) 1.0
9.水酸化ナトリウム 適量
10.グリセリン 5.0
11.ピロリドンカルボン酸ナトリウム 1.0
12.防腐剤 適量
13.精製水 残量
成分1〜7及び成分8〜13をそれぞれ80℃に加温し、攪拌しながら乳化した。続いて、攪拌しながら冷却し、pHが2.5のマッサージクリームを得た。
実施例23のマッサージクリームは、みずみずしく、とろみのある感触を持ち、後肌の柔軟性や経時安定性に優れるものであった。
(成分) (%)
1.合成例7記載の水溶性高分子(a) 1.0
2.精製水 残量
3.水酸化カリウム 適量
4.塩化ナトリウム 0.5
5.乳酸 1.0
6.パラオキシ安息香酸エステル 適量
7.エタノール 8.0
8.1,3−ブチレングリコール 5.0
9.ラウロイルメチルアラニンナトリウム 5.0
成分1〜5を均一に混合・膨潤する。ついで、成分6〜9を添加・混合し、均一ゲル状にすることで、pHが4.6のクレンジングジェルを得た。
実施例24のクレンジングジェルは、クレンジング効果に優れ、更にみずみずしく、とろみのある感触を持ち、経時安定性に優れるものであった。
(成分) (%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
2.ジメチルポリシロキサン 100mm2/s(25℃) 1.0
3.流動パラフィン 5.0
4.ポリオキシエチレン(10モル)イソステアリン酸 5.0
5.合成例8記載の水溶性高分子(a) 1.5
6.水酸化ナトリウム 適量
7.塩化ナトリウム 0.7
8.L−セリン 0.5
9.ヒドロキシエチルセルロース 0.02
10.パラオキシ安息香酸エステル 適量
11.精製水 残量
80℃に加熱溶解させた成分1〜4に、均一に混合・膨潤した成分5〜11を加え、攪拌しながら30℃まで冷却することで、pHが3.6のクレンジングジェルを得た。
実施例25のクレンジングジェルは、クレンジング効果に優れ、更にみずみずしく、とろみのある感触を持ち、後肌の柔軟性や経時安定性に優れるものであった。
(成分) (%)
1.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 30.0
2.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(6モル)ソルビタン 20.0
3.グリセリン 40.0
4.合成例1記載の水溶性高分子(a) 2.0
5.水酸化ナトリウム 適量
6.塩化ナトリウム 2.0
7.アルブチン 0.5
8.パラオキシ安息香酸エステル 適量
9.精製水 残量
実施例26のクレンジングジェルは、クレンジング効果に優れ、更にみずみずしく、とろみのある感触を持ち、経時安定性に優れるものであった。
(成分) (%)
1.N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム 10.0
2.ポリオキシエチレン(20モル)ラウリルエーテル 2.0
3.アスコルビン酸2−グルコシド 2.0
4.合成例2記載の水溶性高分子(a) 1.0
5.水酸化ナトリウム 適量
6.塩化ナトリウム 0.5
7.リンゴ酸 0.03
8.海洋性コラーゲン 0.5
9.パラオキシ安息香酸エステル 適量
10.精製水 残量
80℃に加熱溶解させた成分1〜2に、均一に混合・膨潤した成分3〜10を加え、攪拌しながら30℃まで冷却することで、pHが4.6の洗顔フォームを得た。
実施例27の洗顔フォームは、洗浄効果に優れ、更にみずみずしく、とろみのある感触を持ち、経時安定性に優れるものであった。
(成分) (%)
1.ココイルメチルタウリンナトリウム 4.0
2.ポリオキシエチレン(12モル)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 8.0
3.ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 4.0
4.ココアンホ酢酸ナトリウム 3.0
5.ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0
6.パラオキシ安息香酸エステル 適量
7.クエン酸 適量
8.1,2−ペンタンジオール 5.0
9.合成例3記載の水溶性高分子(a) 0.5
10.水酸化ナトリウム 適量
11.プロリン 0.05
12.精製水 残量
70℃に加熱溶解させた成分1〜6に、均一に混合・膨潤した成分7〜12を徐々に加え、攪拌しながら冷却することで、pHが5.5のシャンプーを得た。
実施例28のシャンプーは、洗髪効果に優れ、更にみずみずしく、とろみのある感触を持ち、経時安定性に優れるものであった。
(成分) (%)
1.ポリオキシエチレン(8モル)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 12.0
2.ポリオキシエチレン(3モル)ラウリルエーテル硫酸アンモニウム 10.0
3.ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 2.0
4.アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリル
アンモニウム共重合体液 1.0
5.塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニウム)プロピル]
ヒドロキシエチルセルロース 0.3
6.ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0
7.ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
8.高重合メチルポリシロキサンエマルション 0.5
9.1,3−ブチレングリコール 3.0
10.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
11.合成例4記載の水溶性高分子(a) 0.5
12.塩化ナトリウム 0.5
13.グリシン 0.01
14.リンゴ酸 1.0
15.アルギニン 適量
16.精製水 残量
80℃に加熱溶解させた成分1〜10に均一に混合・膨潤した成分11〜16を徐々に加え、攪拌しながら冷却することで、pHが4.5のシャンプーを得た。
実施例29のシャンプーは、洗髪効果に優れ、更にみずみずしく、とろみのある感触を持ち、後肌の柔軟性や経時安定性に優れるものであった。
(成分) (%)
1.ラウロイルメチルアラニンナトリウム 13.0
2.ココアンホ酢酸ナトリウム 5.0
3.ヤシ油脂肪酸カリウム 10.0
4.ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0
5.ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.5
7.合成例5記載の水溶性高分子(a) 0.25
8.アスコルビン酸2−グルコシド 2.0
9.水酸化ナトリウム 適量
10.N−アセチル−Lグルタミン酸 適量
11.精製水 残量
80℃に加熱溶解させた成分1〜6に、均一に混合・膨潤した成分7〜11を徐々に加え、攪拌しながら冷却することで、pHが5.3のボディーシャンプーを得た。
実施例30のボディーシャンプーは、洗浄効果に優れ、更にみずみずしく、とろみのある感触を持ち、後肌の柔軟性や経時安定性に優れるものであった。
Claims (6)
- 成分(a):アクリル酸又はメタアクリル酸と、アクリル酸アルキルエステル又はメタアクリル酸アルキルエステルと、エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物と、が少なくとも結合した共重合体からなり、電解質を含有させた場合に増粘性を発揮する水溶性高分子
成分(b):水溶性薬剤
を含有し、pHが2.0〜5.5であることを特徴とする水中油型乳化組成物。 - 前記水溶性高分子(a)が、
前記アクリル酸アルキルエステル又は前記メタアクリル酸アルキルエステルとして、アルキル基の炭素数が18以上24以下である前記アクリル酸アルキルエステル又は前記メタアクリル酸アルキルエステル2.43〜4.3質量%と、
前記エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物0.08〜0.29質量%と、
を少なくとも含むことを特徴とする請求項1に記載の水中油型乳化組成物。 - 前記水溶性高分子(a)を、組成物中に0.1〜1.2質量%含有することを特徴とする請求項1または2に記載の水中油型乳化組成物。
- さらに成分(c)として油性成分を0.01〜10.0質量%含有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の水中油型乳化組成物。
- 組成物の25℃における粘度が100〜10000mPa・sであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の水中油型乳化組成物。
- 請求項1から5のいずれか一項に記載の水中油型乳化組成物を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
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