JP2011212339A - 使い捨てのパンツ型着用物品 - Google Patents

Abstract

【課題】排泄物で汚れたパンツ型着用物品を丸めて廃棄するときに、排泄物が脚回り開口から漏れることのない使い捨てのパンツ型着用物品。
【解決手段】使い捨てのパンツ型着用物品１が前パネル１０６と、後パネル１０７と、中央パネル１０８とを含む。前パネル１０６と後パネル１０７とのそれぞれが内面を内側にして折り重ねられると、中央パネル１０８の両側縁部６２と６２とが股下域８の中央部分において０〜５０ｍｍの離間距離にまで接近する。
【選択図】図１

Description

この発明は、使い捨てのパンツ型着用物品に関する。

使い捨てのパンツ型おむつ等のパンツ型着用物品は従来周知である。また、使用後のパンツ型着用物品を丸めて廃棄することができるようにする手段を備えた着用物品は周知ないし公知である。

たとえば、特開２００２−１１０４１号公報（Ｐ２００２−１１０４１Ａ，特許文献１）に記載された使い捨てパンツ型おむつは、おむつの上下方向へ延びる粘着性テープを有する。使用後の汚れたおむつは、それを上下方向へ丸めた後に、広がることがないように粘着性テープ片で止めておくことができる。

また、特開２００３−１９１５３号公報（Ｐ２００３−１９１５３Ａ，特許文献２）に記載された使い捨ておむつはパンツ型のもので、おむつの横方向へ延びる粘着テープを有する。使用後のおむつは、それを横方向へ丸めた後に、広がることがないように粘着テープで止めておくことができる。

特開２００２−１１０４１号公報 特開２００３−１９１５３号公報

排泄物で汚れたパンツ型おむつは、それを上下方向や横方向へ丸めると、排泄物が脚回り開口から外へ漏れるという場合がある。

この発明では、排泄物で汚れたパンツ型着用物品を廃棄するときに、その排泄物が脚回り開口から漏れることを防ぐことが可能な新規な使い捨てのパンツ型着用物品の提供を課題にしている。

前記課題を解決するために、この発明が対象とするのは、前胴回り域を形成する前パネルと後胴回り域を形成する後パネルと股下域を形成する中央パネルとによって互いに直交する前後方向と横方向と縦方向とを有するパンツ形状が形成され、前記パネルそれぞれが内面とその反対面である外面とを有し、前記中央パネルの前記前後方向の両端部それぞれが前記前パネルと前記後パネルとのそれぞれに接合しており、前記中央パネルには前記内面の少なくとも一部分を形成する透水性シートによって吸水性材料が被覆されている体液吸収域が含まれている使い捨てのパンツ型着用物品である。

かかる着用物品において、この発明が特徴とするところは、以下のとおりである。前記中央パネルの前記両端部それぞれでは、前記中央パネルにおいて前記前後方向へ延びる両側縁部が前記内面を内側にして折り重ねられるとともに前記内面どうしが接合し、前記両端部それぞれの少なくとも一部分が前記前パネルと前記後パネルとのそれぞれに接合している。前記中央パネルは、前記横方向への変形が容易となるように作られている。前記着用物品の前記横方向の寸法を二等分する中心線に沿って前記前パネルと前記後パネルとのそれぞれが前記内面を内側にして折り重ねられると、前記中央パネルの前記両側縁部は前記前後方向における前記股下域の中央部分において０〜５０ｍｍの距離にまで接近する。

この発明に係る実施形態の一つにおいて、前記中心軸に沿って前記前パネルと前記後パネルとのそれぞれが前記内面を内側にして折り重ねられると、前記中央パネルは、前記股下域において前記両側縁部それぞれの前記内面どうしが重なり合う。

この発明に係る実施形態の他の一つにおいて、前記中央パネルは、前記前後パネルの少なくとも一方における前記外面に接合している。

この発明に係る実施形態の他の一つにおいて、前記外面に接合している前記中央パネルは、前記横方向の中央部が前記前後パネルの少なくとも一方における前記縦方向の下端部分に対しては接合しておらず、前記前後パネルの少なくとも一方と協働して前記縦方向の下方に向かって開口するポケットを画成している。

この発明に係る実施形態の他の一つにおいて、前記中央パネルは、前記前後パネルそれぞれにおいての前記内面に接合している。

この発明に係る実施形態の他の一つにおいて、前記股下域の中央部分における前記中央パネルの前記外面に沿った前記両側縁部間の距離が２７５〜７００ｍｍの範囲にある。

この発明に係る使い捨てのパンツ型着用物品は、幅方向の寸法を二等分する中心線に沿って前パネルと後パネルとのそれぞれを折り重ねると、股下域を形成している中央パネルは、股下域の前後方向における中央部分において両側縁部どうしが０〜５０ｍｍの範囲にまで接近するから、その両側縁部を重ね合わせて股下域の中央部分が両側縁部から下方に向かって垂れ下がるようにすると、排泄物は垂れ下がった中央部分に集まって、両側縁部のいずれかを越えて漏れるということがない。

使い捨てのパンツ型着用物品（おむつ）の部分破断斜視図。 展開おむつの部分破断平面図。 図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線切断面を示す図。 折り畳んだおむつの斜視図。 図４のＶ−Ｖ線切断面を示す図。 折り畳んだおむつの他の一例を示す図。 使い捨てのパンツ型着用物品（おむつ）の他の一例を示す図１と同様な図。 （ａ）は体液吸収ユニットの平面図、（ｂ）は（ａ）におけるｂ−ｂ線切断面を示す図。

添付の図面を参照してこの発明に係る使い捨てのパンツ型着用物品の詳細を説明すると、以下のとおりである。

図１は、実施形態の一例である使い捨てのパンツ型おむつ１の部分破断斜視図である。おむつ１は、前胴回り域６を形成する前パネル１０６と、後胴回り域７を形成する後パネル１０７と、股下域８を形成する中央パネル１０８とを含んでいる。前パネル１０６と後パネル１０７とは、互いの側縁部１０６ａと１０７ａとが合掌状に重なり合い、間欠的に形成された複数の接合域１０９において剥離可能に接合して環状の胴回り域１１１と、胴回り開口１１２とを形成している。中央パネル１０８は、その前端部１０８ａの内面が前パネル１０６の外面に接合している。中央パネル１０８の後端部１０８ｂ（図２参照）の内面は、後パネル１０７の外面に接合している。これら中央パネル１０８と前後パネル１０６，１０７とによって、一対の脚回り開口１１３が形成されている。図１には、おむつ１の前後方向と、横方向と、縦方向とが双頭矢印Ｐ，Ｑ，Ｒで示され、おむつ１の横方向Ｑの寸法を二等分する中心線Ｃも示されている。

図２は、図１のおむつ１において、前パネル１０６と後パネル１０７との接合域１０９における接合を解いて、前パネル１０６と後パネル１０７と中央パネル１０８とを平面状に展開して得られる展開おむつ１ａの部分破断平面図である。展開おむつ１ａについての前後方向と横方向とは、おむつ１についての前後方向Ｐと横方向Ｑとに同じである。

展開おむつ１ａにおける前パネル１０６は、ホットメルト接着剤１２３ａを介して互いに剥離不能に接合している内面シート１２１ａと外面シート１２２ａとを含んでいる。内面シート１２１ａと外面シート１２２ａとの間には、横方向Ｑへ互いに平行して延びる複数条の胴回り弾性部材１２４ａと複数条の補助弾性部材１２６ａとがあってこれら弾性部材１２４ａ，１２６ａが内面シート１２１ａと外面シート１２２ａとのうちの少なくとも一方にホットメルト接着剤（図示せず）を介して伸長状態で接合している。後パネル１０７は、ホットメルト接着剤１２３ｂを介して互いに剥離不能に接合している内面シート１２１ｂと外面シート１２２ｂとを含んでいる。内面シート１２１ｂと外面シート１２２ｂとの間には、横方向Ｑへ互いに平行して延びる複数条の胴回り弾性部材１２４ｂと複数条の補助弾性部材１２６ｂとがあって、これら弾性部材１２４ｂ，１２６ｂが内面シート１２１ｂと外面シート１２２ｂとのうちの少なくとも一方にホットメルト接着剤（図示せず）を介して伸長状態で接合している。前パネル１０６と後パネル１０７とにおいて、内面シート１２１ａ，１２１ｂと外面シート１２２ａ，１２２ｂには熱可塑性合成繊維で形成された不織布やプラスチックフィルム、これら不織布とフィルムとの積層体等が使用される。

展開おむつ１ａにおける中央パネル１０８は、ホットメルト接着剤（図示せず）を介して互いに接合している内面シート４６と外面シート４７とによって形成された体液吸収ユニット取付部１０９と、内面シート４６に取り付けられていて体液吸収域を形成する体液吸収ユニット４と、一対の防漏堤６０Ｌ，６０Ｒとを含んでいる。取付部１０９は、前後方向Ｐに、前端部１０９ａと、後端部１０９ｂと、これら両端部１０９ａと１０９ｂとの間に位置する中間部１０９ｃとを有する。防漏堤６０Ｌ，６０Ｒは、互いに接合している内面シート４６と外面シート４７とが体液吸収ユニット４から横方向Ｑへ延出する部分を内面シート４６が内側になるようにして折り重ねることによって形成されている。防漏堤６０Ｌ，６０Ｒそれぞれにおける内面シート４６は、取付部１０９の前後端部１０９ａ，１０９ｂのそれぞれにおける内面シート４６にホットメルト接着剤６９を介して接合している。防漏堤６０Ｌ，６０Ｒは、おむつ１の着用者（図示せず）の肌に接触可能な近位縁６２を有し、その近位縁６２では、内面シート４６と外面シート４７との間にあって、これら両シート４６，４７の少なくとも一方にホットメルト接着剤（図示せず）を介して取り付けられた複数条の弾性部材６４が収縮することによって、近位縁６２が着用者の肌に接近または密着する。図１には、そのような防漏堤６０Ｌ，６０Ｒのうちの一方６０Ｌのみが示されている。

かような中央パネル１０８では、取付部１０９における前端部１０９ａと防漏堤６０Ｌ，６０Ｒそれぞれの前端部６０ａとが前パネル１０６における外面シート１２２ａの外面にホットメルト接着剤１１１ａを介して接合している。また、後端部１０９ｂと防漏堤６０Ｌ，６０Ｒそれぞれの後端部６０ｂとが後パネル１０７の外面シート１２２ｂにホットメルト接着剤１１１ｂを介して接合している。ただし、前パネル１０６は、下端部分１０６ｂが中央パネル１０８の取付部１０９に対して接合されていないことによって、前パネル１０６と中央パネル１０８との間にはポケット１００ａが形成されている。後パネル１０７は、下端部分１０７ｂが取付部１０９に対して接合されていないことによって、後パネル１０７と中央パネル１０８との間にポケット１００ｂが形成されている。これらのポケット１００ａ，１００ｂは、体液が中央パネル１０８の内面側を上方に向かって流れるときに、その体液を受け容れて体液の漏れを防ぐことができる。

図３は、図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線切断面を示す図であり、ＩＩＩ−ＩＩＩ線は中央パネル１０８の取付部１０９における中間部１０９ｃを横方向中心線Ｃ２に一致して横方向Ｑへ延びている。図３の断面において中央パネル１０８は、防漏堤６０Ｌの近位縁６２から防漏堤６０Ｒの近位縁６２までの外面シート４７に沿う長さＤと、両近位縁６２の離間距離Ｅとを有する。おむつ１が大人用のものである場合の好ましい長さＤは２７５〜７００ｍｍの範囲にあり、好ましい離間寸法Ｅは３０〜２３０ｍｍの範囲にある。内面シート４６は好ましくは不透水性を有するもので、厚さ５〜２０μｍの低密度ポリエチレンフィルムの如き柔軟なプラスチックフィルムで形成することができる他に、繊度０．１〜５ｄｔｅｘの熱可塑性合成繊維で形成されており、単位面積当りの質量が１０〜３０ｇ／ｍ^２である不織布で形成することもできる。外面シート４７は、繊度０．１〜５ｄｔｅｘの熱可塑性合成繊維で形成されており、単位面積当りの質量が８〜２０ｇ／ｍ^２である肌触りのよい不織布で形成することが好ましい。

体液吸収ユニット４はおむつ１における吸収体として使用されているもので、吸水性芯材５１と、芯材５１の内面５１ａを被覆する透水性内面シート５２と、芯材５１の外面５１ｂを被覆する不透水性外面シート５３とを含んでいる。透水性内面シート５２と不透水性外面シート５３とは、芯材５１の周縁から前後方向Ｐと横方向Ｑとに延出して重なり合い、その重なり合う部分においてホットメルト接着剤（図示せず）を介して接合している。かような透水性内面シート５２は、中央パネル１０８において着用者の肌と向かい合うこととなる中央パネル１０８の内面の一部を形成している。不透水性外面シート５３は、ホットメルト接着剤１１２を介して内面シート４６に接合している。体液吸収ユニット４は変形が容易となるように、特に横方向Ｑへの変形が容易となるように十分に柔軟なものであることが好ましい。内面シート４６として不透水性シートを使用する場合には、外面シート５３として透水性シートを使用することもできる。

そのようなユニット４における芯材５１には、高吸水性ポリマー粒子を５０〜１５０ｇ／ｍ^２の割合で使用したり、粉砕パルプを７０〜１５０ｇ／ｍ^２の割合で使用したりすることができる他に、高吸水性ポリマー粒子と粉砕パルプとの混合物を使用することもできる。芯材５１を被覆している透水性内面シート５２には、繊度０．１〜５ｄｔｅｘの熱可塑性合成繊維で形成され、単位面積当りの質量が１０〜５０ｇ／ｍ^２の範囲にある不織布を１枚または複数枚を重ね合わせて使用することができる。不透水性外面シート５３には厚さ５〜２０μｍのプラスチックフィルムを使用することができる他に、実質的な意味において不透水性である不織布を使用することもできる。熱可塑性合成繊維で形成された不織布を透水性内面シート５２として使用するときには、その不織布を親水化処理しておくことが好ましい。

図４、５において、図４は図１におけるおむつ１を前パネル１０６の内面シート１２１ａどうし、および後パネル１０２の内面シート１２１ｂどうしが中心線Ｃ１上において重なり合うように、前パネル１０６と後パネル１０７とのそれぞれが折り重ねられた状態にあるおむつ１の斜視図であり、図５は図４のＶ−Ｖ線切断面を示す図である。中央パネル１０８における長さＤが長く体液吸収ユニット４が横方向Ｂへ変形し易い柔軟なおむつ１では、そのおむつ１を両手（図示せず）に持って、前パネル１０６と後パネル１０７とを図の状態にすると、中央パネル１０８が前パネル１０６と後パネル１０７とから垂下した状態になるとともに、中央パネル１０８の両側それぞれの側縁部である防漏堤６０Ｌ，６０Ｒそれぞれの近位縁６２とその近傍が幅方向Ｑにおいて互いに接近して、近位縁６２と６２との離間距離Ｅ（図３参照）を０〜５０ｍｍの範囲に近づけることができる。ここで、離間距離Ｅが０ｍｍであるとは、近位縁６２と６２とが接触していることを意味している。排泄物で汚れたおむつ１がこのような状態にあるときには、前パネル１０６と後パネル１０７とが垂下している中央パネル１０８が袋を形成し、その袋の底の部分１１ｂに排泄物が集まり、中央パネル１０８は両側縁部である近位縁６２と６２とが互いに接触しているか、極めて接近していることによって、中央パネル１０８が形成している袋の口を閉じるように作用して、排泄物が中央パネルの内側から漏れることを防いでいる。

図５におけるおむつ１は、それを矢印Ｓで示す方向へ折り重ねると、すなわち、前パネル１０６と後パネル１０７とが中央パネル１０８と重なるようにおむつ１を折り重ねると、近位縁６２と６２とが密に接触して、排泄物の漏れを防ぐ効果が高まると同時に、汚れたおむつ１が小さなものになって、おむつ１の廃棄が容易になる。

図６は、図４のおむつ１の折り重ね方の図５とは異なる一例を示す図である。汚れたおむつ１は、図４において矢印Ｔで示される方向へ折り重ねることによっても近位縁６２と６２とを重ねることができると同時におむつ１を小さなものにすることができる。図６のおむつ１は、矢印Ｗで示す方向へ折り重ねることもできる。

図７は、図１とは異なる実施形態のおむつ１の斜視図である。図７のおむつ１では、中央パネル１０８の前端部１０８ａが前パネル１０６の内面に対して接合され、後端部１０８ｂが後パネル１０７の内面に対して接合されている。このようなおむつ１も、それを廃棄するときには、図４〜６に例示の態様と同様な態様で折り重ねることができる。図示されてはいないが、この発明の実施形態において、中央パネル１０８は、前端部１０８ａが前パネル１０６の内面に接合され、後端部１０８ｂが後パネル１０７の外面に接合される態様や、前端部１０８ａが前パネル１０６の外面に接合され、後端部１０８ｂが後パネル１０７の内面に接合される態様にあってもよいものである。またはその逆の態様にあってもよいものである。

図８の（ａ）、（ｂ）は、体液吸収ユニット４の一例を示す図であって、（ａ）はユニット４の平面図であり（ｂ）は（ａ）におけるｂ−ｂ線に沿った切断面を示す図である。

ユニット４は、図３におけるユニット４として使用することができるもので、その長さ方向に前端部８１と、後端部８２と、中間部８３とを有している。前端部８１は、後記第２シート８７が図２における中央パネル１０８の取付部１０９における前端部１０９ａの内面にホットメルト接着剤を使用して取り付けられる。後端部８２は、後記第２シート８７が取付部１０９における後端部１０９ｂの内面にホットメルト接着剤を使用して取り付けられる。中間部８３は、取付部１０９の中間部１０９ｃにあって、後記第２シート８７がその中間部１０９ｃに対して接合することなく、またはホットメルト接着剤を介して中間部１０９ｃの一部分に対して接合した状態で使用される。図８の（ｂ）に示されるように、ユニット４は、透水性の第１シート８６と、透水性の第２シート８７との間に高吸水性ポリマー粒子８８を介在させたもので、第１シート８６と第２シート８７とは、図８の（ａ）において前後方向とそれに交差する幅方向とに延びる複数条のライン９１，９２において溶着または接着により接合している。第１シート８６は、肌触りのよい透水性の第３シート９３によって被覆され、その第３シート９３は、ユニット４の四周において折り返されて第２シート８７と重なり合っている。第２シート８７と第３シート９３とは、重なり合う部分においてホットメルト接着剤（図示せず）を介して接合している。

互いに交差するライン９１とライン９２とにおいて接合している第１シート８６と第２シート８７とは、複数の吸水剤収容室９０を形成しており、その収容室には高吸水性ポリマー粒子８８が所要量収容されている。高吸水性ポリマー粒子８８の所要量は、吸水前における高吸水性ポリマー粒子８８が収容室９０の内側を自由に動き得る程度であり、かつ、ユニット４を幅方向Ｑへ折り重ねること、たとえばおむつ１において中心線Ｃ１に沿って折り重ねることが極めて容易である程度に、上限の量が抑えられている。

このように形成されているユニット４では、体液が第１シート８６を通って収容室９０に浸入し得るだけでなく、第２シート８７を通って収容室９０に浸入することも可能である。また、汚れたおむつ１を図４の如く折り重ねようとするときには、高吸水性ポリマー粒子８８がその折り重ねる作業の妨げになることがないように動き得るので、中央パネル１０８の側縁部どうしが接近することを妨げることもない。

図８のユニット４の一例において、第１シート８６と第２シート８７とには単位面積当たりの質量が８〜２０ｇ／ｍ^２である親水化処理したメルトブローン不織布を使用することができ、第３シート９３には単位面積当たりの質量が１５〜２５ｇ／ｍ^２の親水化処理したスパンボンド不織布を使用することができる。第３シート９３は、着用者の肌と向かい合うようにして使用されるもので、おむつ１における中央パネル１０８の内面の一部を形成している。

１ パンツ型着用物品（パンツ型おむつ）
６ 前胴回り域
７ 後胴回り域
８ 股下域
６２ 側縁部（近位縁）
１０６ 前パネル
１０７ 後パネル
１０８ 中央パネル

Claims (6)

1. 前胴回り域を形成する前パネルと後胴回り域を形成する後パネルと股下域を形成する中央パネルとによって互いに直交する前後方向と横方向と縦方向とを有するパンツ形状が形成され、前記パネルそれぞれが内面とその反対面である外面とを有し、前記中央パネルの前記前後方向の両端部それぞれが前記前パネルと前記後パネルとのそれぞれに接合しており、前記中央パネルには前記内面の少なくとも一部分を形成する透水性シートによって吸水性材料が被覆されている体液吸収域が含まれている使い捨てのパンツ型着用物品であって、
   前記中央パネルの前記両端部それぞれでは、前記中央パネルにおいて前記前後方向へ延びる両側縁部が前記内面を内側にして折り重ねられるとともに前記内面どうしが接合し、前記両端部それぞれの少なくとも一部分が前記前パネルと前記後パネルとのそれぞれに接合しており、
   前記中央パネルは、前記横方向への変形が容易となるように作られていて、
   前記着用物品の前記横方向の寸法を二等分する中心線に沿って前記前パネルと前記後パネルとのそれぞれが前記内面を内側にして折り重ねられると、前記中央パネルの前記両側縁部は前記前後方向における前記股下域の中央部分において０〜５０ｍｍの距離にまで接近することを特徴とする前記着用物品。
2. 前記中心軸に沿って前記前パネルと前記後パネルとのそれぞれが前記内面を内側にして折り重ねられると、前記中央パネルは、前記股下域において前記両側縁部それぞれの前記内面どうしが重なり合う請求項１記載の着用物品。
3. 前記中央パネルは、前記前後パネルの少なくとも一方における前記外面に接合している請求項１または２記載の着用物品。
4. 前記外面に接合している前記中央パネルは、前記横方向の中央部が前記前後パネルの少なくとも一方における前記縦方向の下端部分に対しては接合しておらず、前記前後パネルの少なくとも一方と協働して前記縦方向の下方に向かって開口するポケットを画成している請求項３記載の着用物品。
5. 前記中央パネルは、前記前後パネルそれぞれにおいての前記内面に接合している請求項１または２記載の着用物品。
6. 前記股下域の中央部分における前記中央パネルの前記外面に沿った前記両側縁部間の距離が２７５〜７００ｍｍの範囲にある請求項１〜５のいずれかに記載の着用物品。

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