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JP2011254634A - 電子キー充電装置 - Google Patents

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JP2011254634A
JP2011254634A JP2010127060A JP2010127060A JP2011254634A JP 2011254634 A JP2011254634 A JP 2011254634A JP 2010127060 A JP2010127060 A JP 2010127060A JP 2010127060 A JP2010127060 A JP 2010127060A JP 2011254634 A JP2011254634 A JP 2011254634A
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Masahiro Ikeyama
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Abstract

【課題】高い部品耐久性を確保することができる電子キー充電装置を提供する。
【解決手段】電子キー2に、無線の電力伝送によって充電可能な2次電池16を設け、2次電池16を充電するには、ノイズシールド付き充電器17に電子キー2を収納する。電力伝送装置29は、問い合せ信号Saに対する応答信号Sbを電子キー2から受信すると、電力電波Svの送信を開始して2次電池16を充電する。ノイズシールド付き充電器17は、箱形状をなし、充電中の電子キー2がLF帯ノイズで起動しないように、外側がノイズシールド部により形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子キーに電源として設けられた2次電池を充電可能な電子キー充電装置に関する。
従来、車両には、電子キーから無線により送信されたIDコードでID照合を行う電子キーシステム(特許文献1等参照)が搭載されている。この電子キーシステムには、車両からのリクエスト信号に電子キーが自動で応答してID信号を返信し、ID信号に含まれるIDコードによりID照合を行うキー操作フリーシステムがある。また、この電子キーシステムには、電子キー上の各種ボタンを操作することで電子キーからID信号を飛ばすことにより、電子キーによって車両機器を遠隔操作するワイヤレスキーシステムもある。
特開2008−255665号公報
一般的に、電子キーの電源には、例えばボタン電池等の1次電池が使用されている。しかし、電子キーの電源を1次電池とすると、電池切れに伴って電池交換を必要とするので、ユーザにとって電池交換作業が非常に面倒である問題があった。そこで、電池交換作業を不要とするには、例えばキー電源を2次電池とし、電池残量が少なくなる度に2次電池を充電する対策が想定される。しかし、電子キーを2次電池式とすると、2次電池を充電器によって定期的に充電しなくてはならなくなるので、部品耐久性のよい充電器の開発が要望されていた。
本発明の目的は、高い部品耐久性を確保することができる電子キー充電装置を提供することにある。
前記問題点を解決するために、電子キーに電源として設けられた2次電池を充電する電子キー充電装置において、無線の電力伝送によって充電可能な前記2次電池に電力電波を送信することにより、当該2次電池を無接点によって充電する電力伝送手段を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、2次電池の充電を電力電波による無接点式としたので、電子キーと充電装置とが直に接触することなく、2次電池が充電される。よって、充電装置が有接点式の場合に問題となる接続端子部位(電気接触部位)の摩耗や劣化等を考えずに済むので、充電装置を部品耐久性のよいものとすることが可能となる。また、電子キーを充電装置の大体の位置に置けば、電力電波によって充電が可能となるので、電子キーを充電装置にセットする際に細かな位置合わせが必要とならずに済む。
本発明では、前記電力伝送手段は、前記電子キーが装置本体に接近又はセットされていないとき、前記電力電波を送信せず、前記電子キーが前記装置本体に接近又はセットされているとき、前記電力電波を送信して前記2次電池を充電することを要旨とする。
この構成によれば、電子キーが装置本体に接近又はセットされると、電力電波の送信が開始されるので、電力電波を常時送信させずに済む。よって、電力伝送手段を省電力化することが可能となる。
本発明では、前記電子キーは、前記2次電池が満充電になると、満充電通知を前記電力伝送手段に送信する満充電通知手段を備え、前記電力伝送手段は、前記満充電通知を受信すると、前記電力電波の送信を停止して充電を終了することを要旨とする。
この構成によれば、2次電池が満充電になると、電力電波の送信が停止されて、充電が終了されるので、電力電波を無駄に送信させずに済む。
本発明では、装置本体側から問い合せ信号を送信させ、当該問い合せ信号に対する応答信号を前記電子キーから取得したか否かを確認する確認手段と、前記問い合せ信号に対する応答信号が前記電子キーから受信した際、前記電力伝送手段からの前記電力電波の送信を開始させる充電開始手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、充電装置からの問い合せに対して電子キーから応答があれば、電力電波の送信が開始される。よって、電子キーを装置本体に近づける行為によって充電が自動で開始されるので、煩わしい操作をユーザに課すことなく、充電を開始することが可能となる。
本発明では、前記電子キーが装置本体にセットされたか否かを検出するセット有無検出手段と、前記セット有無検出手段がセット有りを検出すると、前記電力伝送手段からの前記電力電波の送信を開始させる充電開始手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、電子キーが装置本体にセットされると、電力電波の送信が開始されるので、電力電波を常時送信させずに済む。よって、電力伝送手段を省電力化することが可能となる。
本発明では、通信マスタと双方向通信可能な前記電子キーに、該双方向通信の帯域のノイズが至らないようすべく、前記電子キーの周囲において該ノイズを遮蔽するノイズ遮蔽手段を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、仮に周囲で双方向通信と同じ帯域のノイズが発生しても、このノイズがノイズ遮蔽手段によって遮られ、電子キーまで至らなくなる。よって、ノイズによって電子キーを起動させずに済むので、2次電池の電力を無駄に消費せずに済む。
本発明によれば、電子キー充電装置の高い部品耐久性を確保することができる。
一実施形態におけるキー操作フリーシステムの概略構成を示すブロック図。 ノイズシールド付き充電器の外観を示す斜視図。 蓋部を開けた状態のノイズシールド付き充電器を示す斜視図。 ノイズシールド付き充電器の概略構成を示すブロック図。 スマート通信及び電力伝送の通信シーケンスを示すタイミングチャート。 ノイズシールド付き充電器がLF帯ノイズを遮蔽する様子を示す模式図。 別例におけるノイズシールド付き充電器の概略構成を示すブロック図。 他の別例におけるノイズシールド付き充電器の概略構成を示すブロック図。 (a),(b)は他の別例におけるノイズシールド部の外観を示す部分斜視図。
以下、本発明を具体化した電子キー充電装置の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、車両1からの問い合せ(リクエスト信号Srq)によって電子キー2に応答(ID信号Sid)を返信させ、このID信号SidによりID照合を行うキー操作フリーシステム3が設けられている。キー操作フリーシステム3には、車外のID照合が成立すればドアロック施解錠が許可又は実行されるドアエントリー機能と、車外のID照合が成立すれば、エンジンスイッチ4の単なる押し操作のみでエンジンが始動するワンプッシュエンジンスタート機能とがある。なお、車両1が通信マスタに相当する。
この場合、車両1には、電子キー2とID照合を実行するキー照合装置5と、ドアロック動作を管理するドアロック装置6と、エンジン(図示略)の動作を管理するエンジン始動装置7とが設けられ、これらが車内バス8を介して接続されている。このうち、キー照合装置5には、キー照合装置5のコントロールユニットとして照合ECU9が設けられている。照合ECU9のメモリには、組をなす電子キー2のIDコードが登録されている。照合ECU9には、車外にLF(Low Frequency)帯の電波を発信する車外発信機10と、車内にLF帯の電波を発信する車内発信機11と、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波を受信する車両チューナ12とが接続されている。
一方、電子キー2には、電子キー2の動作を管理するキー制御部13が設けられている。キー制御部13のメモリには、キー固有のIDコードが登録されている。キー制御部13には、LF帯の電波を受信可能なLF受信機14と、UHF帯の電波を送信可能なUHF送信機15とが接続されている。
電子キー2には、電源として2次電池16が設けられている。2次電池16は、電力を充電可能な電池のことを言い、電子キー2の各電子部品(キー制御部13、LF受信機14、UHF送信機15等)に電力を供給する。2次電池16は、例えばリチウム電池が使用されている。
照合ECU9は、ユーザが車外にいる際、車外発信機10からリクエスト信号Srqを送信し、このリクエスト信号Srqに対する応答として電子キー2からID信号Sidを受信すると、車外照合を実行する。車外照合が成立すれば、ドアロック施解錠が許可又は実行される。また、照合ECU9は、ユーザが乗車した際、今度は車内発信機11からリクエスト信号Srqを送信し、このリクエスト信号Srqに対する応答として電子キー2からID信号Sidを受信すると、車内照合を実行する。車内照合が成立すれば、エンジンスイッチ4による車両1の電源状態遷移操作が許可される。
電子キー2の2次電池16は、図2に示すノイズシールド付き充電器17によって、無線の電力伝送により充電可能となっている。ノイズシールド付き充電器17は、本体部18内の収納室19に電子キー2が収納可能であり、収納室19内の電子キー2に電力電波Svを送信して、無接点により2次電池16を充電する。ノイズシールド付き充電器17は、外枠部分がノイズシールド部20によって形成され、家電製品等から漏れ出したLF帯のノイズが収納室19内の電子キー2に届かないように、収納室19内がノイズシールド部20によって保護される。なお、ノイズシールド付き充電器17が電子キー充電装置に相当し、ノイズシールド部20がノイズ遮蔽手段に相当する。
本体部18の下部には、土台として略円筒状の支持座部21が設けられている。支持座部21の上部には、略円筒状の金属製ノイズシールド部20が取り付けられている。ノイズシールド部20は、例えば三角形状の孔22が複数貫設された金網から形成されている。これら孔22は、ノイズシールド部20の一面に亘り形成され、格子状に配列されている。ノイズシールド部20は、内部空間が電子キー2の収納室19となり、LF帯のノイズを遮蔽する。
図2及び図3に示すように、ノイズシールド部20の上部には、例えば横開き式の蓋部23がヒンジ(図示略)を介して開閉可能に取り付けられている。蓋部23は、胴体部24ともどもノイズシールド部20を構成する。図3に示すように、取手25を把持して蓋部23を開けると、収納室19が開口される。一方、蓋部23が閉じられると、収納室19は蓋部23及び胴体部24により囲まれた密閉空間となる。
収納室19の底部には、電子キー2の置き場所としてキー載置部26が設けられている。キー載置部26は、例えば電子キー2の外形に沿った凹みから形成されている。キー載置部26は、電力電波Svを最も効率よく電子キー2に放射できる位置に設定されている。
ノイズシールド付き充電器17には、電源をオンオフする際に操作する電源スイッチ27が設けられている。ノイズシールド付き充電器17は、本体部18から延びる電源ケーブル28を住宅のコンセントに繋いだ状態で電源スイッチ27がオンされると、電力電波Svを送信可能に起動する。
図4に示すように、ノイズシールド付き充電器17には、電力電波Svを送信する電力伝送装置29が設けられている。電力伝送装置29は、例えば支持座部21内に配置されている。電力伝送装置29には、電力伝送装置29を統括制御する電力伝送制御部30が設けられている。電力伝送制御部30には、LF帯の電波を送信可能なLF送信機31と、UHF帯の電波を受信可能なUHF受信機32と、UHF帯の電波を送信可能なUHF送信機33とが接続されている。なお、電力伝送装置29が電力伝送手段に相当する。
電力伝送制御部30には、収納室19内に電子キー2が入れられたのかを確認する問い合せ信号SaをLF送信機31から送信するキー有無問い合せ部34が設けられている。問い合せ信号Saは、待機状態をとっている電子キー2を充電のために起動させるウェイク信号であって、電子キー2を一時起動させる。問い合せ信号Saは、電源スイッチ27が投入されるとLF帯の信号により送信が開始され、収納室19内に断続的に送信される。問い合せ信号Saは、収納室19に入り込んだ電子キー2と通信できればよいため、小エリアで形成される。なお、キー有無問い合せ部34が確認手段を構成する。
キー制御部13には、問い合せ信号Saに対する応答を電力伝送装置29に返信する応答返信部35が設けられている。電子キー2が問い合せ信号Saによって起動状態に切り換わると、応答返信部35は応答信号SbをUHF送信機15から送信する。応答信号Sbは、いわゆるアック信号である。応答信号Sbは、至近距離に位置する電力伝送装置29に届けばよいため、小エリアで形成される。なお、応答返信部35が確認手段を構成する。
電力伝送制御部30には、キー有無問い合せ部34による問い合せ結果を基に、充電開始の可否を決める充電開始部36が設けられている。充電開始部36は、問い合せ信号Saの送信後の一定時間内に応答信号Sbを受信できたことを確認すると、電力電波Svの送信を開始して、2次電池16の充電を開始する。なお、充電開始部36が充電開始手段に相当する。
電子キー2には、UHF帯の電波を受信可能なUHF受信機37が設けられている。UHF受信機37は、電力伝送装置29からの電力電波Svを受信する。
電子キー2には、2次電池16の充電動作を管理する充電制御部38が設けられている。充電制御部38は、キー制御部13とは別の独立したIC(Integrated Circuit)から構成されている。充電制御部38は、キー制御部13に接続されるとともに、2次電池16に接続されている。充電制御部38は、UHF受信機37で受信した電力電波Svによって2次電池16を充電する。また、充電制御部38は、2次電池16に高負荷がかからないように、充電電圧を一定としながら2次電池16を充電する。
また、キー制御部13には、2次電池16が満充電になった際、満充電通知Scを電力伝送装置29に通知する満充電通知部39が設けられている。満充電通知部39は、2次電池16の充電量を逐次モニタし、2次電池16が満充電になると、UHF送信機15から満充電通知Scを送信させる。満充電通知Scは、応答信号Sbと同様に小エリアにて形成される、満充電通知Scには、充電動作を停止させる機能コードが含まれている。なお、満充電通知部39が満充電通知手段に相当する。
電力伝送制御部30には、2次電池16が満充電になった際に充電を終了する充電動作停止部40が設けられている。充電動作停止部40は、UHF受信機32で満充電通知Scを受信すると、電力電波Svの送信を終了して、2次電池16の充電動作を終了する。なお、充電動作停止部40が充電終了手段に相当する。
次に、本例のノイズシールド付き充電器17の動作を、図3、図5及び図6に従って説明する。
まず、ノイズシールド付き充電器17を使用する際には、電源ケーブル28を住宅のコンセントに繋ぎ、電源スイッチ27をオンする。これにより、ノイズシールド付き充電器17が起動状態に入り、充電が可能な状態となる。キー有無問い合せ部34は、ノイズシールド付き充電器17が起動状態に入ると、LF送信機31から問い合せ信号Saを断続的に送信する。
電子キー2を充電する際には、図3に示すように、蓋部23を開操作して、電子キー2を収納室19内に入れ、キー載置部26にセットする。このとき、図5に示すように、電子キー2が問い合せ信号Saの通信エリアに進入した時点で、電子キー2は問い合せ信号Saにより起動して、応答信号Sbを返信する。つまり、電子キー2が充電モードに移行し、UHF受信機37が受信動作に入る。充電開始部36は、問い合せ信号Saを送信してから一定時間内に応答信号Sbを受信すると、充電を開始する。つまり、充電開始部36は、収納室19内に電子キー2が収納されたとして、電力電波Svの送信を開始する。
電子キー2がUHF受信機32で電力電波Svを受信すると、充電制御部38は、電力電波Svを基とする電圧をコントロールしながら、2次電池16を充電する。つまり、充電制御部38は、2次電池16に高負荷がかからないように電圧を制御しながら、電力電波Svによって2次電池16を充電する。
また、図6に示すように、収納室19内の2次電池16は、ノイズシールド部20によって周囲を囲まれた状態をとる。よって、仮に家電製品等からLF帯ノイズが漏れて、電子キー2がLF帯ノイズに晒される状況となっても、ノイズシールド部20によってLF帯ノイズが遮蔽される。このため、LF帯ノイズによって電子キー2が起動せずに済むので、2次電池16の無駄な消費が生じない。
満充電通知部39は、2次電池16の残量を常時監視しているので、2次電池16が満充電になると、満充電通知ScをUHF送信機15から送信する。充電動作停止部40は、電力電波Svの送信中にUHF受信機32で満充電通知Scを受信すると、電力電波Svの送信を停止して充電を終了する。
以上により、本例においては、2次電池16の充電を電力電波Svによる無接点式としたので、電子キー2が充電器17と端子を介して直に接触することなく、2次電池16を充電することが可能となる。ところで、端子同士を直に接触させる有接点式の充電器の場合、端子の摩耗や劣化が問題となる。しかし、本例のように無接点式の充電器17とすれば、有接点式の場合の問題は生じないので、充電器17を部品耐久性のよいものとすることが可能となる。
また、蓋部23を開けて電子キー2を収納室19に入れたとき、問い合せ信号Sa及び応答信号Sbのやり取りが行われれば、その時点で電力電波Svの送信が開始される。つまり、キー載置部26に電子キー2をセットする前に、通信が確立した時点で充電が開始される。よって、収納室19内に電子キー2を単に入れれば充電が開始されるので、有接点式の場合に必要であった端子同士を位置合わせして接続するという細かな位置合わせ作業をユーザに課さずに済む。従って、充電作業時に煩わしさを感じることがない。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)無線の電力伝送によって充電可能な2次電池16を電子キー2に設け、ノイズシールド付き充電器17から送信される電力電波Svによって2次電池16を充電する。よって、電子キー2の充電器17を無接点式としたので、充電器17を端子接続部位のない部品耐久性の高いものとすることができる。
(2)問い合せ信号Saによって収納室19内への電子キー2の投入有無を監視し、問い合せ信号Saに対する応答信号Sbを電子キー2から取得すると、電力電波Svの送信を開始する。よって、電力電波Svを常時送信させずに済むので、充電器17の電源を省電力化することができる。
(3)2次電池16が満充電になると、電子キー2から満充電通知Scが電力伝送装置29に送信されて、充電が終了される。よって、電力電波Svを無駄に送信させずに済み、充電器17の更なる省電力化に効果が高くなる。
(4)問い合せ信号Saの通信エリアに電子キー2が進入して通信が確立すると、充電が自動で開始される。よって、電子キー2を収納室19に入れる行為によって充電が自動で開始されるので、スイッチ操作等の別の煩わしい操作をユーザに課すことなく、充電を開始することができる。
(5)充電器17にノイズシールド部20を設けたので、電子キー2を収納室19に入れて充電している最中に、仮に周囲の家電製品からLF帯ノイズが発生しても、LF帯ノイズはノイズシールド部20によって電子キー2まで至らない。よって、電子キー2がLF帯ノイズで起動する状況とならずに済むので、2次電池16を無駄に消耗させずに済む。
なお、実施形態はこれまでの構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・図7に示すように、ノイズシールド付き充電器17に、キー載置部26に電子キー2がセットされたか否かを検出するキー載置検出部51を設ける。キー載置検出部51は、磁気センサ、光センサ、マイクロスイッチ等の各種センサやスイッチ類が使用可能である。そして、キー載置部26に電子キー2がセットされたことをキー載置検出部51で検出した際に、電力電波Svの送信を開始してもよい。なお、キー載置検出部51がセット有無検出手段に相当する。
・図8に示すように、電力伝送装置29において、電子キー2との通信と、電力電波Svの送信(電力伝送)とを、1つの通信機で行うようにしてもよい。図8の例では、電力伝送装置29にLF送受信機52を設け、このLF送受信機52によって通信と電力伝送とを実行する。この場合、電力伝送装置29に設ける通信機の個数を少なく抑えることができる。
・ノイズシールド部20の形状は、三角形状の孔22が格子状に複数並ぶものに限定されない。図9(a)に示すように、例えば孔のない面状のノイズシールド部20の内面に、四角錐形状の突起53を複数配列したものでもよい。また、図9(b)に示すように、ノイズシールド部20の外面に突起53を取り付けた形状でもよい。
・ノイズシールド部20は、実施形態や図9(a),(b)に示す形状に限定されない。例えば、ノイズ吸収材を多層に重ねた筒部材としてもよい。
・ノイズシールド部20は、例えば筒状の基材の内面に、シート状のノイズ吸収材を貼着したものでもよい。
・ノイズシールド部20で遮蔽可能な帯域は、LFに限らず、電子キー2がUHF帯で通信するならば、UHF帯を遮蔽可能としてもよい。
・充電器17の外形形状は、円筒状に限らず、他の様々形状に変更可能である。
・蓋部23は、本体上部の上開き式に限らず、例えばスライド式としてもよい。
・電力電波Svの周波数は、UHF帯に限定されず、例えばLFやHF(High Frequency)等に変更してもよい。
・問い合せ信号Saをリクエスト信号Srqに置き換え、リクエスト信号Srqの応答であるID信号SidでID照合が成立することを条件に充電を開始してもよい。
・問い合せ信号Saや応答信号Sbの内容は、適宜変更可能である。
・問い合せ信号Saに対する応答有りと、キー載置検出部51の検出有りとの2つを、充電開始の条件としてもよい。
・キー操作フリーシステム3の双方向通信は、周波数をUHFに統一してもよい。こうすれば、電力伝送装置29に用意する通信機を、更に少なく減らすことができる。
・車両1及び電子キー2の間の通信は、スマート通信限らず、例えば近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)を使用してもよい。近距離無線通信には、タグを使用したイモビライザー通信、フェリカ(登録商標)、Mifare(登録商標)等がある。
・NFCは、車両1及び電子キー2間に通信のみならず、電子キー2及び充電器17の間の通信に適用してもよい。
・ノイズシールド部20は、充電器17に必ずしも必要ではなく、これを省略してもよい。
・無接点の電力伝送方式は、電磁誘導に限らず、例えば磁界共鳴等の他の方式が採用可能である。
・本例の技術思想は、車両1に適用されることに限らず、他の装置や機器に応用可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項6において、前記ノイズ遮蔽手段は、前記電子キーを収納する空間として密閉形状に形成されている。この構成によれば、ノイズの侵入箇所を少なく抑えることが可能となるので、高い耐ノイズ性を確保することが可能となる。
(ロ)請求項1〜6、前記技術的思想(イ)のいずれかにおいて、前記電子キーは、通信マスタと通信する際に動作する第1通信機と、前記電力伝送用の第2通信機とを備え、前記電力電波を前記第2通信機で受信する。この構成によれば、通信と電力伝送とで各々別の通信機を用意するので、通信の処理動作を簡素なもので済ますことが可能となる。
(ハ)請求項1〜6、前記技術的思想(イ),(ロ)のいずれかにおいて、前記電子キーは、通信マスタと通信する際に動作する第1通信機と、前記電力伝送用の第2通信機とを備え、前記電子キー充電装置は、前記電子キーとの各種通知の受け渡しを、前記第1通信機を介して実行する。
1…通信マスタとしての車両、2…電子キー、16…2次電池、17…電子キー充電装置としてのノイズシールド付き充電器、18…装置本体としての本体部、20…ノイズ遮蔽手段としてのノイズシールド部、29…電力伝送手段としての電力伝送装置、34…確認手段を構成するキー有無問い合せ部、35…確認手段を構成する応答返信部、36…充電開始手段としての充電開始部、39…満充電通知手段としての満充電通知部、40…充電終了手段としての充電動作停止部、51…セット有無検出手段としてのキー載置検出部、Sv…電力電波、Sa…問い合せ信号、Sb…応答信号、Sc…満充電通知。

Claims (6)

  1. 電子キーに電源として設けられた2次電池を充電する電子キー充電装置において、
    無線の電力伝送によって充電可能な前記2次電池に電力電波を送信することにより、当該2次電池を無接点によって充電する電力伝送手段を備えた
    ことを特徴とする電子キー充電装置。
  2. 前記電力伝送手段は、前記電子キーが装置本体に接近又はセットされていないとき、前記電力電波を送信せず、前記電子キーが前記装置本体に接近又はセットされているとき、前記電力電波を送信して前記2次電池を充電する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子キー充電装置。
  3. 前記電子キーは、前記2次電池が満充電になると、満充電通知を前記電力伝送手段に送信する満充電通知手段を備え、
    前記満充電通知を受信すると、前記電力電波の送信を停止して充電を終了する充電終了手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キー充電装置。
  4. 装置本体側から問い合せ信号を送信させ、当該問い合せ信号に対する応答信号を前記電子キーから取得したか否かを確認する確認手段と、
    前記問い合せ信号に対する応答信号が前記電子キーから受信した際、前記電力伝送手段からの前記電力電波の送信を開始させる充電開始手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の電子キー充電装置。
  5. 前記電子キーが装置本体にセットされたか否かを検出するセット有無検出手段と、
    前記セット有無検出手段がセット有りを検出すると、前記電力伝送手段からの前記電力電波の送信を開始させる充電開始手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の電子キー充電装置。
  6. 通信マスタと双方向通信可能な前記電子キーに、該双方向通信の帯域のノイズが至らないようすべく、前記電子キーの周囲において該ノイズを遮蔽するノイズ遮蔽手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の電子キー充電装置。
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